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JP2011063945A - 産業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】産業用車両の掘削作業中に牽引力とリフト力の調整がより精細に行われるようにする。
【解決手段】車体2に揺動可能に取り付けられ、掘削対象物50を掘削し持上げるためのアーム5及びバケット6と、アーム5及びバケット6に駆動力を付与し、バケット6から掘削対象物50に作用するリフト力を発生させるアクチュエータ7,9と、車体2に作用する牽引力を発生する原動機10と、原動機10を制御する制御装置30,42とを備え、制御装置30,42は、アーム5及びバケット6の荷役姿勢を入力パラメータとして得た目標牽引力が車体2に作用するよう、原動機10を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、土砂等の掘削対象物を掘削し持上げるためのアーム及びバケットを車体に備えた産業用車両に関する。
かかる産業用車両の代表例であるホイールローダは、堆積している土砂を掘削しこれを持上げてダンプトラック等へ積込むために利用され、原動機が発生する動力がトルクコンバータ等を介して車輪に伝達されることにより、車体に牽引力が発生して走行する。また、ホイールローダは、その作業機として車体に対して揺動可能なアームと、アームに対して揺動可能なバケットとを備え、更にアーム及びバケットを夫々駆動するためのアクチュエータを備えている。
ホイールローダを利用した作業では、地面に近接させたバケットの開口を予め土砂側に向けておく。そして、車体に牽引力を発生させて土砂に向かって走行し、バケットを土砂に突っ込ませる。次に、アームを上昇させるように揺動し且つバケットの開口を上方へ向けるようにバケットを揺動し、土砂をバケット内に積み込みながら持上げる。そして、トラックの待機場所まで走行し、そこでバケットを揺動して持上げた土砂をトラックに積込ませる。この一連の作業を繰り返して土砂の積込みが行われる。
牽引力を大きくすると、バケットの土砂に対する所謂突っ込み性が向上し、バケット内に積み込まれる土砂の量が増加する。他方、アームを上昇させるべくアクチュエータよりアームに駆動力が付与されると該駆動力に基づき作業機に回転モーメントが発生する。この駆動力由来の回転モーメントに応じてバケットから土砂に力が作用し、この力の上向き成分が土砂を持上げるためのリフト力となる。
ここで、牽引力の確保とリフト力の確保とはトレードオフの関係にある。例えば、土砂にバケットを突っ込ませた状態で車体に牽引力を作用させると、土砂からバケットに牽引力相当の反力が作用し、アクチュエータよりアームに付与された駆動力がこの反力分だけ打ち消されてしまう。よって、この駆動力から反力分を打ち消した後に残る力のみに基づいてリフト力が発生することとなり、牽引力が過大であれば駆動力が反力で相殺されてバケットを上昇させることができなくなる。
特に所謂コンバインドストールが発生すると、原動機が発生する牽引力の調整のためアクセルペダルの微調整などの煩雑な操作が必要である。これに対して特許文献1には、コンバインドストールが発生すると、自動的に牽引力を低減させてリフト力が確保されるように原動機の回転数を制御する制御装置を備えたホイールローダが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平3−286045号公報
このホイールローダによれば、コンバインドストールの発生時に自動的に牽引力が減少してリフト力が確保されるため、煩雑な操作を必要とすることなくアームが上昇しないといった事態を防ぐことができる。しかし、作業中にコンバインドストールが発生すると、自動的に牽引力が低下してしまうため、このときに土砂への突っ込み性が悪くなることは避けられず、作業効率の悪化を招くおそれがある。逆に、コンバインドストールが発生していなければ、自動的に牽引力及びリフト力が調整されることはなく、依然として煩雑な操作が強いられる。
そこで本発明は、産業用車両の掘削作業中に牽引力とリフト力の調整がより精細に行われるようにし、以って作業効率を向上させることを目的としている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係るホイールローダは、車体に揺動可能に設けられ、掘削対象物を掘削し持上げるためのアーム及びバケットと、前記アーム及び前記バケットに駆動力を付与し、前記バケットから掘削対象物に作用するリフト力を発生させるアクチュエータと、前記アーム及びバケットの荷役姿勢に応じて前記車体に作用する目標牽引力を算出する制御装置と、前記制御装置によって制御され、前記目標牽引力を発生させる原動機とを備えることを特徴としている。
ここで、アーム及びバケットは車体に対して揺動するよう取り付けられており、アクチュエータよりアームに付与された駆動力のうち、牽引力の作用方向の成分(典型的には水平方向成分)は、一般的には掘削対象物を持上げるようにアーム及びバケットの荷役姿勢が変化していくに従って増大していく傾向にある。よって、仮にアクチュエータがアーム及びバケットに付与する駆動力と牽引力とが一定の下で掘削対象物を持上げる作業が行われるとすると、牽引力相当の反力が打ち消された後に残る駆動力は、アーム及びバケットの荷役姿勢の変化に追従して変化する。即ち、駆動力及び牽引力が一定の下でアーム及びバケットの荷役姿勢が変化すると、これに追従してリフト力も変化する。
本発明によれば、アーム及びバケットの荷役姿勢に応じた目標牽引力が車体に作用するように原動機が制御される。このため、荷役姿勢が変化してもリフト力を自動的且つ適切に制御することができる。このため、掘削作業物を掘り起こしてから持上げるまでの過程の間、煩雑な操作を必要とせずに作業を行うことができ、作業効率が向上する。
前記制御装置は、前記アームの荷役姿勢が水平に近づくほど増大する目標牽引力を算出することが好ましい。ここで、一般的にはアームの荷役姿勢が水平に近づくほど、アクチュエータよりアームに付与された駆動力に基づきバケットから掘削対象物に作用する力の牽引力の作用方向の成分が増大し、より大きな牽引力相当の反力に抗してリフト力を確保することができる。このため、荷役姿勢を水平に近づけていく過程では、目標牽引力が増加してもリフト力を継続して確保することができる。従って、上記のように目標牽引力を設定することにより、リフト力を確保した上で牽引力を増大させることができ、作業機の突っ込み性が向上して作業効率が向上する。
前記アクチュエータが前記アームを揺動させるホイストシリンダと、前記バケットを揺動させるバケットシリンダとを備え、前記制御装置は、前記アームの前記車体に対する角度、又は前記ホイストシリンダの伸長量に基づいて、前記荷役姿勢を検知してもよい。前記制御装置は、更に前記バケットの前記車体に対する角度、又は前記バケットシリンダの伸長量に基づいて、前記荷役姿勢を検知してもよい。
前記制御装置は更に、前記アクチュエータが前記アーム及び前記バケットのうち少なくとも前記アームに付与する駆動力に応じて前記車体に作用する前記目標牽引力を算出してもよい。これにより、駆動力が変化してもこれを吸収して最適な牽引力及びリフト力を発生させることができる。
荷役姿勢と目標リフト力との関係を示す複数の目標リフト力マップを記憶する目標リフト力マップ記憶部と、オペレータから選択すべき目標リフト力マップの指令の入力を受け付けるリフト力指令器を備え、前記制御装置は、前記リフト力指令器からの指令に応じて複数の前記目標リフト力マップのうち1つを選択し、当該選択した目標リフト力マップを参照して目標リフト力を演算してもよい。これにより、例えば掘削対象物の比重や粘性や傾斜角度等に合わせて、リフト力を設定変更することができる。
前記目標牽引力と当該目標牽引力を発生させるために必要な前記原動機の目標回転数を演算するための目標回転数マップを記憶する目標回転数マップ記憶部と、前記原動機に接続されたトルクコンバータとを更に備え、前記制御装置は、前記トルクコンバータの入力軸の回転数と前記トルクコンバータの出力軸の回転数との比に応じて前記複数の前記目標回転数マップのうち1つを選択し、当該選択した目標回転数マップを参照して目標回転数を演算してもよい。これにより、トルクコンバータのストール発生時のほかの場合であっても、上記比に応じて決まるトルクコンバータの最大吸収トルクに従って牽引力の調整制御を精度よく行うことができる。
前記制御装置は、前記アーム及び前記バケットによる掘削対象物の掘削作業が行われているか否かを判断し、掘削作業が行われていると判断したときに、前記作業機の荷役姿勢に基づく前記原動機の制御を実行することが好ましい。
以上のように本発明によれば、アーム及びバケットの荷役姿勢に応じて牽引力とリフト力が精細に調整されるようになるため、作業効率が向上する。
本発明の実施形態に係る産業用車両の一例として示すホイールローダの側面図である。 図1に示すホイールローダの構成を模式的に示すブロック図である。 図1の部分拡大図であって、牽引力とリフト力との関係の説明図である。 (a)が牽引力とリフト力との関係を示すグラフ、(b)がアーム角とアーム力の水平方向成分との関係を示すグラフである。 アーム角と牽引力及びリフト力との関係の説明図である。 図1に示すホイールローダのトルク線図であって、原動機の回転数と牽引力との関係を示すグラフである。 図3に示す制御器が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 アーム角に応じた目標リフト力を求めるためのマップである。 図7に示す処理を実行しながら行われる掘削作業の作用図である。 アーム角に応じた目標牽引力を求めるためのマップである。 速度比及び目標牽引力に応じた目標回転数を求めるためのマップである。 アーム角に応じた目標回転数を求めるためのマップである。
以下これら図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、ここでは本発明の実施形態に係る産業用車両としてホイールローダを例示しており、このホイールローダは水平の地面に接地しているものと仮定する。よって、後述する牽引力は水平方向に働くものとしているが、牽引力やその他の力の作用方向、及びアーム角、バケット角を得るための基準平面の向きは地面の傾斜に応じて適宜変更される。
[全体構成]
図1に示すホイールローダ1は車体2を備え、車体2の下前部及び下後部には左右一対の車輪3,4が設けられている。車体2の前部にはアーム5の基端部が揺動可能に取り付けられ、アーム5の先端部にはバケット6が揺動可能に取り付けられている。以下では説明便宜のため、これらアーム5及びバケット6を纏めて「作業機」と呼ぶこともある。
作業機のアクチュエータは、ホイストシリンダ7及びバケットシリンダ9から構成される。ホイストシリンダ7は車体2とアーム5との間に架け渡されており、ホイストシリンダ7の伸縮に応じてアーム5は車体2に対して左右の軸線周りに揺動する。バケット6の後部にはレバー8が固設され、レバー8とアーム5との間にバケットシリンダ9が架け渡されている。このバケットシリンダ9の伸縮に応じてバケット6はアーム5に対して左右の軸線周りに揺動する。
車体2の後部には動力を発生する原動機10が搭載され、原動機10はトルクコンバータ11、変速機12、プロペラシャフト13、及びアクスル14,15を介して車輪3,4と接続されている。原動機10が発生する動力が車輪3,4に伝達されることにより、車体2に水平方向の牽引力が発生してホイールローダ1が走行可能となる。なお、原動機10は、往復動内燃機関単体から構成されてもよく、これに電気モータ/ジェネレータを付設した所謂ハイブリッド型であってもよい。変速機12は複数の前進用変速段と、複数の後進用変速段とを設定可能である。
また、原動機10の出力軸には例えばピストンポンプ等の油圧ポンプ16が直接的に接続されており、原動機10が発生する動力に基づいて油圧ポンプ16が駆動されるようになっている。
車体2の上部に設けられたキャビン17には、作業員が走行操作や掘削作業を行うための各種操作器18が配備されている。この操作器18には、例えば操舵用のステアリング19、原動機10の出力を操作するためのアクセルペダル20、変速操作用のシフトレバー21、アーム5及びバケット6の揺動を操作するための作業機操作レバー22のほか、後述する切替スイッチ23,24等が含まれる。
掘削作業においては、アクセルペダル20を踏んで車体2を土砂等の掘削対象物50の堆積部に向かって前進させる。このとき、予めシフトレバー21を操作しておき、車輪3,4に伝達されるトルクを大きくするべく、例えば変速段を前進走行用の最低速段に設定する。また、予め作業操作レバー22を操作しておき、堆積部の下部から掘削対象物50を掘り起こせるようにするため、アーム5を下降させ且つバケット6の開口を前方に向ける。よって、作業の開始時点ではバケット6の下端部が地面に近接する位置におかれる。この状態で前進してバケット6を堆積部の下部に突っ込ませた後、作業機操作レバー22を操作してアーム5を上昇させ且つバケット6の開口を上方へ向ける。アーム5の上昇により掘削対象物50には上向きのリフト力が作用し、バケット6内の掘削対象物50が持ち上がる。そして、所定箇所まで走行した後にアーム5及びバケット6を揺動し、バケット6内の掘削対象物50を降ろす。
[油圧系]
図2に示すように、油圧ポンプ16が吐出した作動油はコントロールバルブ26を介してホイストシリンダ7及びバケットシリンダ9に送られる。コントロールバルブ26は、作業機操作レバー22の位置に応じて駆動制御され、これらシリンダ7,9に互いに独立して作動油が供給される。このため、アーム5及びバケット6は、キャビン17内でのレバー操作に応じて互いに独立して揺動する。
[制御系]
また、ホイールローダ1には、マイクロコンピュータ等から構成される制御器30が備えられている。制御器30の入力側には、トルクコンバータ11の入力軸の回転数を検出する第1回転数センサ31、トルクコンバータ11の出力軸の回転数を検出する第2回転数センサ32、アクセルペダル20の操作量を検出するペダルセンサ33、シフトレバー21の位置を検出するシフトセンサ34、ポンプ圧を検出するポンプ圧センサ35、ホイストシリンダ7に供給される圧力を検出するシリンダ供給圧センサ36、荷役姿勢を検出する荷役姿勢検出器37、及び切替スイッチ23,24等が接続されている。
「荷役姿勢」とは、車体2、又は地面若しくは水平面等の基準平面に対する作業機の姿勢を言い、その具体的な数値としては、例えば図3に示すように、車体2に対するアーム5の支点P1とバケット6の前下端部に位置する掘削対象物に対する作用点P3との間の結線と、基準平面となる地面(水平面)とがなす角度θによって表すことができる。荷役姿勢検出器37は、制御器30が内部処理を経てこの荷役姿勢を検知可能とするような信号を出力可能であればよく、典型的にはアーム5の車体2に対する角度を検出するアーム角度センサ38、バケット6の車体2に対する角度を検出するバケット角度センサ39等によって実現される。アーム5及びバケット6の角度は夫々ホイストシリンダ7及びバケットシリンダ9の伸長量に応じて決定されるため、ホイストシリンダ7の伸長量を検出するホイストシリンダ伸長量センサ40、バケットシリンダ9の伸長量を検出するバケットシリンダ伸長量センサ41等によっても実現可能である。ここでは便宜的に、荷役姿勢検出器37として、アーム角度センサ38及びバケット角度センサ39を採用した場合を例示する。
制御器30の出力側には、原動機10の動作を制御する原動機制御モジュール(以下、「ECM」と呼ぶ)42が接続され、このECM42は、原動機10の回転数を変動させるための機構を駆動制御する構成となっている。よって、制御器30は、ECM42に指令を出力することにより、原動機10の回転数を間接的に調整する制御を実行することができる。なお、ECM42によって駆動制御される機構の形態は特に限定されない。
制御器30はそのメモリ領域に記憶されるプログラムを実行することによって、掘削作業中に荷役姿勢等に応じて原動機10の回転数を調整し、以って掘削作業に最適な牽引力及びリフト力を発生させるようになっている。本制御の説明に際し、まず、図1に示した一般的なリンク機構を有する作業機を備えたホイールローダ1における牽引力、リフト力、荷役姿勢、ホイストシリンダ7の駆動力(以下、「ホイストシリンダ力」と呼ぶ)、及び原動機10の回転数の関係を詳細に説明する。
[リフト力・牽引力・ホイストシリンダ力・荷役姿勢の関係]
図3中符号P1はアーム5の車体2に対する揺動支点、符号P2はホイストシリンダ7のアーム5に対する揺動支点、符号P3はバケット6の前下端部に設定されてバケット6より掘削対象物に対して力が作用する掘削作用点、符号P4はアーム5のバケット6に対する揺動支点である。また、水平方向に作用する各力は前向きを正、鉛直方向に作用する各力は上向きを正とする。また、後述する各角度θ、θA、θBは地面(ここでは水平面)を基準平面とし、左側面視において該基準平面から反時計回り側を正とする。
ホイストシリンダ7が伸長すると、ホイストシリンダ力Fがアーム5に付与される。すると、アーム5及びバケット6には点P1を中心とした回転モーメントが発生する。このとき、バケットシリンダ9にはバケットシリンダ力FBが働いていることとなり、アーム5及びバケット6にはこのバケットシリンダ力FBに基づく点P1を中心とした回転モーメントも発生する。これらのことから、点P1を中心とした回転モーメントMは、以下のように表される。
Figure 2011063945
なお、L1は点P1からホイストシリンダ7の軸線までの最短距離、即ちホイストシリンダ力Fが付与する点P1回りのモーメント算出のためのモーメントアームの距離であり、アーム角θAの関数となる。Ma1は、点P1からバケットシリンダ9の軸線までの最短距離(モーメントアーム)であり、アーム角θA、バケット角θBの関数となる。
掘削作業中には、このホイストシリンダ力Fに応じた回転モーメントに基づき、掘削作用点P3より掘削対象物に力(以下、この力を「作業力」と呼ぶ)を作用させることができる。ここで、後述するように牽引力FTを考慮しない場合であって、作業力が水平方向のみに作用するとしたときの力を最大水平力Fxとし、垂直方向のみに作用するとしたときの力を最大垂直力Fyとする。
力の釣り合いから、最大水平力Fxと最大垂直力Fyとの比は、式(2)のとおり、点P1,P3間の結線と地面(ここでは水平面)とがなす角度θに依存する。
Figure 2011063945
この角度θは、前述したように「荷役姿勢」を具体的に数値として表わし得る角度であるが、式(3)で表すとおり、アーム角θAとバケット角θBの関数となる。アーム角θAは点P1,P4間の結線と地面とがなす角度、バケット角θBは点P3,P4間の結線と地面とがなす角度であり、これら角度θA,θBも荷役姿勢を表す数値として扱い得ることとなる。なお、LAは点P1,P4間の距離、LBは点P3,P4間の距離である。
Figure 2011063945
式(2),(3)より、掘削対象物に作用する最大水平力Fx及び最大垂直力Fyは、式(4)で表すとおり、アーム角θA及びバケット角θBの関数となる。
Figure 2011063945
なお、掘削作用点P3で作用する最大水平力FxによるP1を中心とする回転モーメントは、式(1)で表す回転モーメントMと等しい。よって、最大水平力Fxと、ホイストシリンダ力F及びバケットシリンダ力FBとは、式(5)の関係を満たす。
Figure 2011063945
なお、バケット6が回転しないとすると、バケットシリンダ力FBは式(6)で表される関係を満たし、式(5),(6)より、最大水平力Fxとホイストシリンダ力Fとは、式(7)の関係を満たす。
Figure 2011063945
Figure 2011063945
なお、Ma1〜Ma4はそれぞれモーメントアームであり、アーム角θA、バケット角θBの関数となる。
ここで、掘削作業中に車体2に牽引力FTが発生しており、掘削作業点P3で掘削対象物に該牽引力FTが作用していれば、作業力は、掘削対象物50より作用する該牽引力相当の反力によって打ち消される。牽引力FT及びその反力は水平方向に働くため、作業力から該反力を打ち消した後に残る力(以下、この力を「残力」と呼ぶ)の水平方向成分Fx′は式(8)で表される。
Figure 2011063945
リフト力FLは、この残力の垂直方向成分であるため、式(4),(7),(8)より式(9)で表すことができる。
Figure 2011063945
α、βは、アーム角θA及びバケット角θBの関数であり、次式(10)で表すことができる。
Figure 2011063945
このようにリフト力FLは、牽引力FTと、ホイストシリンダ力Fと、荷役姿勢(即ちアーム角θA及びバケット角θB)との関数となる。なお、LA,LBは、作業機の設計パラメータであり、定数として扱うことができる。
式(9)及び図4(a)に示すように、牽引力FTが増加すると、反力が増加して残力が減少するため、リフト力FLが減少する。このため、掘削作業中に大きなリフト力FLを得るためには牽引力FTを抑える必要があるとわかる。他方、図4(b)に示すように、作業力は、アーム角θAが減少してアーム5が上昇するほど、水平方向への分担割合が大きくなる。リンク機構の設定法にもよるが、掘削作業中には、一般的にこの増加割合はアーム角θA及びバケット角θBの変化による作業力の変化割合よりも大きい。
従って、図5に示すように、一定の牽引力FTが作用する下でアーム角θAを減少させると、残力の水平方向成分Fx′が増大し、リフト力FLが増大する。言い換えれば、アーム角θAを減少させている間は、牽引力FTが増大しても一定のリフト力FLを確保することが可能になる。なお、リフト力FLは、ホイストシリンダ力Fに基づいて発生する作業力の残力の垂直方向成分であるため、ホイストシリンダ力Fが増大すればリフト力FLも増大する。
[牽引力・原動機の回転数・速度比の関係]
図6には、原動機10の回転数に応じた原動機10から伝えられるトルクの推移が示されている(トルクカーブET1〜ET3参照)。本実施形態では原動機10に油圧ポンプ16を直付けしており、原動機10が出力するトルクは油圧ポンプ16の負荷によって吸収され、負荷が増大するほど油圧ポンプ16の吸収トルクが増大する。図を参照すると、正味トルクの推移を表すトルクカーブET1に対し、油圧ポンプ16の吸収トルクを考慮したトルクカーブET2,ET3が下方を推移し、リリーフ状態でのトルクカーブET3は無負荷状態でのトルクカーブET2の下方を推移している。なお、掘削作業中においては、リリーフ状態でのトルクカーブET3に近似した推移を示す。
また、図6には、原動機10の回転数に応じたトルクコンバータ11が吸収できる最大トルクの推移が速度比に応じて例示されている(トルクカーブTT1〜TT11参照)。このトルクコンバータ11の最大吸収トルクが変速機12を介して車輪3,4まで伝達されることになるため、この最大吸収トルクは車体2に発生する牽引力FTと比例する。各トルクカーブTT1〜TT11の推移によると、最大吸収トルクは、変速比の値に関わらず原動機10の回転数が所定範囲内で増加している間は単純増加する。よって、原動機10の回転数を増加させると、牽引力FTが増大することになる。
この「速度比」とは、トルクコンバータ11の出力回転数を入力回転数で除した値を言い、速度比が0とはトルクコンバータ11がストールしている状態であることを表す。本実施形態では、速度比が小さいときほど或る回転数に対する最大吸収トルクが増大して牽引力FTが増大する場合を示すが、これは一例である。なお、バケット6を掘削対象物に突っ込ませた掘削作業中においては、速度比が小さい値となりがちであり、一般的には0から0.4までの数値範囲に収まる。
次に、図7を参照して制御器30が実行する処理を手順に沿って説明する。なお、図7に示す一連の処理は、例えばホイールローダ1のイグニションスイッチがONである間に、所定の制御周期(例えば10msec)毎に繰り返し行われる。
まず、制御器30は入力側に接続されたセンサ類から信号を入力し(ステップS1)、この入力信号に基づいて掘削作業中であるか否かを判断する(ステップS2)。掘削作業中か否かの判断は、例えばシフトレバー21の位置、ポンプ圧、及び速度比に基づいて判断される。すなわち、シフトセンサ34からの入力信号に基づいてシフトレバー21が例えば前進走行用の最低速段を設定する位置にあり、ポンプ圧センサ35からの入力信号に基づいてポンプ圧が所定値以上であり、且つ第1回転数センサ31及び第2回転数センサ32からの入力信号に基づいて速度比が所定値以下(例えば0.5以下)であるか否かを判断する。これら条件を全て満足する場合は掘削作業中であり、そうでない場合は掘削作業中ではないものとすることができる。
掘削作業中でないと判断すると(S2:NO)、ペダルセンサ33からの入力信号に基づき、予めメモリ領域に記憶している走行モード用のマップを参照してアクセルペダル20の操作量に応じた原動機10の目標回転数を求め、求めた回転数に従ってECM42に指令を与え(ステップS17)、一連の処理を終了する。なお、ECM42は、制御器30からの指令に基づき、原動機10の回転数が目標回転数となるよう原動機10を駆動制御する。
掘削作業中であると判断すると(S2:YES)、予めメモリ領域に記憶している目標リフト力マップを読み出す(ステップS3)。図8(a)に例示するように、目標リフト力マップは、アーム角θAに応じた目標リフト力を定めるためのマップである。但し、目標リフト力とアーム角θAとの間の関係はどのように設定されていてもよい。例えばアーム角θAの変化によらず一定の目標リフト力が設定されてもよく(マップM1参照)、アーム角θAが小さくなってアーム5が上昇していくほど目標リフト力が増加するよう設定されてもよい(マップM2参照)。ここでは便宜的に、メモリ領域にはマップM1のみが記憶され、ステップS3において該マップM1が常に読み出されるものとする。
次に、荷役姿勢、目標リフト力及びホイストシリンダ力等を夫々演算する(ステップS4)。ここでは、荷役姿勢として、アーム角センサ38及びバケット角センサ39からの入力信号に基づいて、アーム角θA及びバケット角θBが求められる。目標リフト力は、ステップS3で読み出した目標リフト力マップが参照されることにより、アーム角θAに応じて求められる。また、ホイストシリンダ力は、シリンダ供給圧センサ36からの入力信号に基づき演算され、更に各モーメントアームがアーム角θA、バケット角θBに基づき演算される。
次に、目標牽引力を演算する(ステップS5)。目標牽引力は、式(9)を用い、ステップS4で演算されたアーム角θA、バケット角θB、目標リフト力、ホイストシリンダ力F、及び各モーメントアームに基づいて求められる。
次に、目標回転数を演算する(ステップS6)。メモリ領域には、速度比に応じて互いに異なる推移を示すトルクカーブTT1〜TT11(図6参照)が、予め目標回転数マップとして記憶されている。目標回転数の演算に際しては、複数の目標回転数マップの中から、ステップS2で演算された速度比に対応する目標回転数マップが選択される。なお、本実施形態のようにトルクカーブTT1〜TT11の速度比ピッチを有限にした場合には、例えば検知された速度比の端数処理を行ってから目標回転数マップを選択するようにしてもよい。
次いで、選択された目標回転数マップが参照されることにより、ステップS5で演算された目標牽引力に応じて目標回転数が求められる。なお、目標回転数マップは、トルクカーブTT1〜TT11のうち回転数の増加に対して牽引力(最大吸収トルク)が単純増加する範囲のみを利用するようになっている。
次に、この目標回転数に従ってECM42に指令を与え(ステップS7)、一連の処理を終了する。ECM42は、制御器30からの指令に基づき、原動機10の回転数がステップS6で演算された目標回転数となるよう原動機10を駆動制御する。
図9は図7に示す処理を繰り返しながら行う掘削作業の作用図である。アーム角θAが大きい値となる掘削作業の開始直後においては、図8(a)のマップM1により求まる目標リフト力FLを確保するため、一般的には目標牽引力FTは比較的小さい値となり、原動機10の回転数は所定の作業開始回転数に設定される。無論、バケット6内の掘削対象物50を持ち上げることができるように、目標リフト力FLは0よりも十分に大きい値に設定される。即ち、目標牽引力FTは、ホイストシリンダ力が牽引力の反力によって完全に打ち消されることがない十分に小さい値に設定される。
アーム角θAが小さくなってアーム5が上昇し、荷役姿勢が水平に近づいていくと、マップM1に従って一定の目標リフト力FLが設定されるため、一般的には目標牽引力FTの値が徐々に大きくなり、原動機10の回転数は上記作業開始回転数から徐々に増加していく。このとき、目標回転数マップは、牽引力の増加に対して回転数が単純増加するように設定されているため、原動機10の回転数の急変を避けることができる。
アーム5の上昇過程では同じリフト力FLが継続して作用するため、掘削対象物50の持上げを良好に行うことができる。その上で牽引力FLが増加するため、アーム5が上昇していくほど突っ込み性が向上する。よって、堆積部からより多くの掘削対象物50をバケット6内に積載することができる。
このように、荷役姿勢に応じた牽引力の制御を行うことにより、リフト力を確保した上で突っ込み性を改善することができ、作業1回当たりの掘削対象物の積載量を多くすることができる。よって、リフト力の確保のため不必要な牽引力を発生させなくてもよくなり、掘削作業時の原動機10の出力を下げることができる。従って、最大限の掘削量を確保しつつも最大限燃料消費を抑えることができる。
また、目標牽引力の決定に際しては、ホイストシリンダ力を入力パラメータとしている。このためホイストシリンダ7の負荷が変動しても、この負荷変動に追従して目標牽引力が決定される。具体的にはホイストシリンダ力が減少すると、その減少分に応じてリフト力が減少するため、目標牽引力はこの減少分を相殺するようにして共に減少する。他方、目標リフト力はホイストシリンダ力に関係なく決定されるようになっている。このようにして、ホイストシリンダの負荷が変動してリフト力が減少するような場合があっても、所望のリフト力を掘削対象物50に作用させることができ、掘削対象物50の持上げを確実に行うことができる。
そして、この荷役姿勢等に応じて牽引力を自動的に調整する制御は、制御器30が掘削作業中であると判断すると実行される。このため、このように判断されている間は、作業員はアクセルペダル20を微調整して原動機10の回転数を調整するといった煩雑な作業を行わなくてもよくなり、掘削作業中におけるホイールローダ1の操作を容易に行うことができるようになる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、上記構成及び制御器が実行する処理の内容は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、制御器30のメモリ領域に、図8に示す複数の目標リフト力マップM1,M2が記憶されていてもよい。このとき、キャビン17内の切替スイッチ23を操作することによって、複数の目標リフト力マップM1,M2のうち何れを参照して目標リフト力を演算するのかを作業員が指令可能であってもよい。
この場合、ステップS1で切替スイッチ23からの入力信号が制御器30に入力され、ステップS3で該入力信号に基づいて参照すべき目標リフト力マップが選択される。ステップS4では、該選択された目標リフト力マップが参照されることによって、アーム角θAに基づいて目標リフト力が演算されることとなる。前述したように目標リフト力マップM2はアーム角θAが減少するに連れて目標リフト力が増大するように設定されている。切替スイッチ23においてこのマップM2が参照されるように指令しておくことにより、バケット6内に積み込まれた掘削対象物の重量が大きくなる掘削作業の後半において、より大きなリフト力を作用させることができる。このため、例えば掘削対象物の比重や粘性が大きい場合や掘削対象物の堆積部の傾斜角度が急であっても、持上げを確実に行うことができるようになる。
上記実施形態においては、アーム角θA、バケット角θB、目標リフト力、ホイストシリンダ力Fを入力パラメータとし、式(9)を用いて目標牽引力を演算したが、目標牽引力の演算方法はこの方法に限られない。
例えば、式(9)の変数の何れかを定数化してもよい。例えばバケット角θBはアーム角θAの変化に追従して変更されるものの、一般的にはバケット角θBの変更に伴う作業力の垂直成分と水平成分との分担割合の変化は、アーム角θAのそれと比べて小さい。よって、目標牽引力の演算の入力パラメータとなる荷役姿勢の具体的数値として、アーム角θAのみが用いられていてもよい。ホイストシリンダ力Fも適宜定数化可能である。
また、これら入力パラメータに応じて目標牽引力を演算するための目標牽引力マップを制御器30に予め記憶させていてもよい。なお、目標リフト力は、目標牽引力が演算されると、そのときの荷役姿勢及びホイストシリンダ力に応じて決定されるため、これを目標牽引力マップの入力パラメータとして利用する必要はなく、制御器30に目標リフト力マップを記憶させておく必要もなくなる。更に、残りのアーム角θA、バケット角θB、ホイストシリンダ力Fを全て入力パラメータとして用いる必要もない。
図10は、アーム角θAのみに応じて目標牽引力を演算するために用いる目標牽引力マップM4〜M6を例示している。各マップM4〜M6は、アーム角θAが減少するときほど目標牽引力が増大するように設定されており、これにより掘削作業物の持上げを確実に行わせた上でアーム5が上昇していくに従って一般的には牽引力を増大させることができ、作業効率が向上する。このマップを用いるときには、図7に示すステップS3が目標牽引力マップを読み出す処理に置き換えられ、ステップS4ではアーム角θAの演算のみが行われ、ステップS5では読み出された目標牽引力マップが参照されることによって、ステップS4で演算されたアーム角θAに基づいて目標牽引力が演算される。
制御器30はこの目標牽引力マップを1つのみ記憶して常にそのマップが参照されるようにしてもよいし、複数の目標牽引力マップを記憶していてもよい。複数のマップを記憶している場合は、制御器30が参照するマップを作業者が切替スイッチ23で指令可能であることが好ましい。これにより上記同様にして、例えば掘削対象物の種類に応じて最適な牽引力及びリフト力を作用させることができるようになる。
図11は、目標リフト力マップ又は目標牽引力マップを参照して目標牽引力を演算した後に、該目標牽引力に応じて目標回転数マップを参照して目標回転数を演算する形態において、該目標回転数マップの変形例を示している。図6に示した上記実施形態においては、或る速度比に対して1つの目標回転数マップが設定されていたが、図11に示すように、或る速度比に対して複数の目標回転数マップが設定されていてもよい。言い換えると、図6に示すような速度比に応じて異なる目標回転数を設定するためのマップパターンが複数記憶されていてもよい。
このとき、キャビン17内の切替スイッチ24を操作することによって、複数の目標回転数マップのパターンのうち何れのパターンを参照して目標回転数を演算するのかを作業員が指令可能であってもよい。
このような構成とする場合、ステップS1で切替スイッチ24からの入力信号が制御器30に入力され、ステップS3で該入力信号に基づいて参照すべき目標回転数マップのパターンが選択される。そして、ステップS6で、選択されたパターンを参照することにより、速度比と、ステップS5で演算された目標牽引力とに基づいて目標回転数が演算される。
また、上記のようにアーム角θA、バケット角θB及びホイストシリンダ力Fを入力パラメータとして目標リフト力を演算せずに目標牽引力を演算可能であることと同じく、これらパラメータと速度比とを入力パラメータとして目標牽引力を演算せずに目標回転数を直接演算することもできる。即ち、アーム角θA、バケット角θB、ホイストシリンダ力F及び速度比に応じて目標回転数を演算するための目標回転数マップを予め制御器30に記憶させてもよい。このとき、目標リフト力マップ及び目標牽引力マップを記憶しておく必要はなくなる。
また、アーム角θA、バケット角θB、ホイストシリンダ力F及び速度比の全てを入力パラメータとして用いる必要はない。例えば速度比は、前述したように掘削作業中において一般的には0から0.4の数値範囲に収まり、この範囲内においては或る回転数に対するトルクコンバータ11の最大吸収トルクが大きく変わらないことがある(図6のトルクカーブTT1〜TT5参照)。このため、速度比に応じて異なる目標回転数を決定することで狙いの牽引力を作用させる制御の精度は向上するものの、速度比に関係なく回転数が決定されるようにしても狙いの牽引力と実牽引力との間に大きな差が生じないとも考えられる。よって、制御器の負荷軽減を優先し、速度比を目標回転数マップの入力パラメータから適宜省略可能である。
従って、図12に示すように、目標回転数マップM7〜M9は、目標牽引力マップと同様、アーム角θAのみに応じて目標回転数が演算されるように設定されていてもよい。このとき、アーム角θAが減少するときほど目標回転数が増大するように設定することにより、掘削作業物の持上げを確実に行わせた上でアーム5が上昇していくに従って一般的には牽引力を増大させることができ、作業効率が向上する。なお、このようなマップを用いる場合、図7に示すステップS3が目標回転数マップを読み出す処理に置き換えられ、ステップS4ではアーム角θAの演算のみが行われ、ステップS5が省略され、ステップS6では読み出された目標回転数マップが参照されることによって、ステップS4で演算されたアーム角θAに基づいて目標回転数が演算される。
また、制御器30はこの目標回転数マップを1つのみ記憶して常にそのマップが参照されるようにしてもよいし、複数の目標回転数マップを記憶していてもよい。複数のマップを記憶している場合は、制御器30が参照するマップを作業者が切替スイッチ23で指令可能とすることが好ましい。
なお、以上では産業用車両としてホイールローダを例示したが、本発明は、クローラ式ローダや、ロードホールダンプの他、ブルドーザやスクレーパや油圧ショベル等の掘削・運搬・積込作業を行うための産業用車両に広く適用可能である。
本発明は、アーム及びバケットの荷役姿勢に応じて牽引力とリフト力が精細に調整され、作業効率が向上するという作用効果を奏し、例えばホイールローダ等に適用すると有益である。
1 ホイールローダ
2 車体
5 アーム
6 バケット
7 ホイストシリンダ
9 バケットシリンダ
10 原動機
11 トルクコンバータ
16 油圧ポンプ
23,24 切替スイッチ
30 制御器
37 荷役姿勢検出器
42 原動機制御モジュール
T 牽引力
L リフト力
F ホイストシリンダ力

Claims (8)

  1. 車体に揺動可能に取り付けられ、掘削対象物を掘削し持上げるためのアーム及びバケットと、
    前記アーム及びバケットに駆動力を付与し、前記バケットから掘削対象物に作用するリフト力を発生させるアクチュエータと、
    前記アーム及びバケットの荷役姿勢に応じて前記車体に作用する目標牽引力を算出する制御装置と、
    前記制御装置によって制御され、前記目標牽引力を発生させる原動機とを備えることを特徴とする産業用車両。
  2. 前記制御装置は、前記アームの荷役姿勢が水平に近づくほど増大する目標牽引力を算出する請求項1に記載の産業用車両。
  3. 前記アクチュエータが前記アームを揺動させるホイストシリンダと、前記バケットを揺動させるバケットシリンダとを備え、
    前記制御装置は、前記アームの前記車体に対する角度、又は前記ホイストシリンダの伸長量に基づいて、前記荷役姿勢を検知する請求項1に記載の産業用車両。
  4. 前記制御装置は、更に前記バケットの前記車体に対する角度、又は前記バケットシリンダの伸長量に基づいて、前記荷役姿勢を検知する請求項3に記載の産業用車両。
  5. 前記制御装置は、さらに前記アクチュエータが前記アーム及び前記バケットのうち少なくとも前記アームに付与する駆動力に応じて前記車体に作用する目標牽引力を算出する請求項1に記載の産業用車両。
  6. 荷役姿勢と目標リフト力との関係を示す複数の目標リフト力マップを記憶する目標リフト力マップ記憶部と、
    オペレータから選択すべき目標リフトマップの指令の入力を受け付けるリフト力指令器とを備え、
    前記制御装置は、前記記憶された複数の目標リフト力マップのうち、前記リフト力指令器からの指令に応じて複数の前記目標リフト力マップのうち1つを選択し、当該選択した目標リフト力マップを参照して目標リフト力を演算する請求項1に記載の産業用車両。
  7. 前記目標牽引力と当該目標牽引力を発生させるために必要な前記原動機の目標回転数を演算するための目標回転数マップを複数記憶する目標回転数マップ記憶部と、
    前記原動機に接続されたトルクコンバータとを更に備え、
    前記制御装置は、前記トルクコンバータの入力軸の回転数と前記トルクコンバータの出力軸の回転数との比に応じて前記複数の前記目標回転数マップのうち1つを選択し、当該選択した目標回転数マップを参照して目標回転数を演算する請求項1に記載の産業用車両。
  8. 前記制御装置は、前記アーム及び前記バケットによる掘削対象物の掘削作業が行われているか否かを判断し、掘削作業が行われていると判断したときに、前記アーム及び前記バケットの荷役姿勢に基づく前記原動機の制御を実行する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の産業用車両。
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