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JP2010287364A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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JP2010287364A
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Atsushi Fujita
篤志 藤田
Yoshihiro Miyashita
功寛 宮下
Shin Imai
慎 今井
Hideki Sadakata
秀樹 定方
Yuta Miura
祐太 三浦
Shinichiro Sumiyoshi
眞一郎 住吉
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Abstract

【課題】装置の低損失化が可能であり、冷却設計が容易となる誘導加熱装置を提供すること。
【解決手段】互いに絶縁された複数導線の集合線からなる集合線部分106と単線導線からなる単線部分107との並列接続体により構成されトッププレート103の下方に設けられて被加熱物102を誘導加熱する加熱コイル104とを備え、単線部分107は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けて集合線部分106とトッププレート103の間に配置したことにより、誘導加熱効率を高めて加熱コイル損失を低減し、冷却設計を容易にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱調理器をはじめとする誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置は、例えば、誘導加熱調理器に関して、アルミニウム若しくは銅またはこれらと略同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料からなる被加熱物を誘導加熱可能な加熱コイルと、加熱コイルと被加熱物の間に設けられた電気導体とを備え、加熱コイルの発生する磁界と被加熱物に誘導される誘導電流の作用により被加熱物に対して働く浮力を低減する浮力低減機能を有し、相互に間隔を設けて複数の電気導体を配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、加熱調理器に関して、誘導加熱コイルと誘導発熱体とを有し、誘導加熱コイルに高周波電流が供給されることにより、誘導発熱体に発生する誘導電流を制御して加熱を行う技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
図3は、特許文献2に記載された従来の加熱調理器本体の正面断面図を示す図である。また、図4は、特許文献2に記載された従来の加熱調理器の誘導発熱部17の構成を示す図である。また、図5(a)は、特許文献2に記載された従来の加熱調理器の誘導発熱部17の詳細構造を示す平面図、(b)は、特許文献2に記載された従来の加熱調理器の誘導発熱部の詳細構造を示す正面断面図、(c)は、特許文献2に記載された従来の加熱調理器の誘導発熱部の詳細構造を示すA部を拡大した正面断面図である。
図5において、誘導発熱体17は、被加熱調理器具がアルミや銅のような低抵抗金属材料の場合、端子17aと17bを短絡させて閉ループを形成する。閉ループが形成されると、誘導加熱コイル6で発生する磁束により誘導発熱体17に誘導電流が流れて発熱する。この誘導発熱体17で発生するジュール熱は、熱伝導により被加熱調理器具を間接的に加熱する。また、被加熱調理器具が高抵抗金属材料の場合、端子17aと17bを開放させるため、誘導発熱体17に誘導電流はほとんど流れない。
特許第3888190号公報 特開2007−200752号公報
しかしながら、前記従来の構成では、閉ループを形成する誘導発熱体17で発生するジュール熱によって被加熱調理器具を間接的に加熱するものであるため、熱伝達がうまくいかない場合には、加熱効率が低下したり、温度上昇による誘導発熱体17の溶融、損傷が発生する恐れがあるという課題を有していた。
また、前記従来の構成は、特にアルミや銅のような低抵抗金属材料の被加熱調理器具を、誘導発熱体17を利用して、直接誘導加熱をしないで加熱することによって、鍋底に流れる誘導電流と磁束との相互作用による鍋浮きを発生させないことを目的としている。そのため、高抵抗金属材料の被加熱調理器具である場合には、誘導発熱体17は機能を果たさないものである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、互いに絶縁された複数導線の集合線からなる集合線部分と、単線導線からなる単線部分との並列接続体で構成され、トッププレートの下方に設けられた加熱コイルを備え、単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けて集合線部分とトッププレートの間に配置することにより、誘導加熱効率を高めて加熱コイル損失を低減し、冷却設計が容易となる誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、外郭を構成する本体と、被加熱物を戴置する本体の上部に設けたトッププレートと、互いに絶縁された複数導線の集合線からなる集合線部分と単線導線からなる単線部分との並列接続体により構成され、トッププレートの下方に設けられて被加熱物を誘導加熱する加熱コイルとを備え、単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けて集合線部分とトッププレートの間に配置したものである。
これによって、被加熱物の過昇温などによって集合線部分の絶縁を劣化させることなく、被加熱物と加熱コイルとの距離を近付け、磁気結合を高めて誘導加熱効率を高めることが可能となり、同じ加熱電力に必要な加熱コイル電流を少なくすることで加熱コイル損失を低減することが出来て、誘導加熱装置の冷却設計が容易となる。
本発明の誘導加熱装置は、誘導加熱効率を高めて加熱コイル損失を低減し、冷却設計を容易にすることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の概略構成図 本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の加熱コイル104の詳細構成図 従来の加熱調理器本体の正面断面図 従来の加熱調理器の誘導発熱部の構成を示す図 (a)従来の加熱調理器の誘導発熱部の詳細構造を示す平面図(b)従来の加熱調理器の誘導発熱部の詳細構造を示す正面断面図(c)従来の加熱調理器の誘導発熱部の詳細構造を示すA部を拡大した正面断面図
第1の発明は、外郭を構成する本体と、被加熱物を載置する前記本体の上部に設けたトッププレートと、互いに絶縁された複数導線の集合線からなる集合線部分と単線導線からなる単線部分との並列接続体により構成され前記トッププレートの下方に設けられて被加熱物を誘導加熱する加熱コイルとを備え、前記単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けて前記集合線部分と前記トッププレートの間に配置したものである。
これによって、集合線部分とトッププレートの間に加熱コイルの単線部分を設けているため、被加熱物と加熱コイルとの間の距離が近付くことになり、磁気結合を高めることとなり、効率のよい誘導加熱を実現するとともに、被加熱物で発生する誘導加熱電力を一定とするのに必要な加熱コイル電流を低減して、加熱コイル損失を低減することが可能となる。
その一方で、単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けているため、例えば被加熱物からの熱伝達が過剰となり、単線部分の温度が上昇しても、隣接する単線導線
間同士の絶縁劣化を生じることはない。
さらに、加熱コイルを集合線部分と単線部分の並列接続体で構成しているため、加熱コイル電流が集合線部分と単線部分に分割されて流れ、それぞれの損失が抑制される。
したがって、本発明の構成によれば、効率よい誘導加熱を実現するとともに、誘導加熱装置の冷却設計を容易にすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、単線部分は集合線部分よりもインピーダンスを大きくしたものである。
加熱コイル損失に影響する加熱コイル電流は、加熱コイルが並列接続されている場合、インピーダンス(抵抗及びインダクタンス)が小さいほうに多く流れる。そのため、加熱コイル電流が一定の場合、インピーダンスが大きいほうへの加熱コイル電流が少なくなる。
本発明の構成によれば、例えば単線部分は集合線部分よりも巻数を大きく設定することによりインピーダンスが大きくなる構成としている。また、単線部分と集合線部分は並列接続されているため、単線部分に流れる加熱コイル電流は、集合線部分に流れる加熱コイル電流に比べて少ない。したがって、集合線部分に比べて単線部分の損失が小さくすることが可能であり、誘導加熱装置の冷却設計が容易にすることができる。
また、被加熱物に近い側の単線部分の巻数を集合線部分よりも多くして、インピーダンスを大きくすることにより、被加熱物と加熱コイルの磁気結合を高くすることが出来るため、少ない電流で一定の被加熱物加熱電力を得ることが可能となる。
第3の発明は、特に、第1の発明の単線部分を被加熱物と熱的に接続したものである。
単線部分は、互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けているため、単線に使用する金属の融点を超えない限り、単線部分の温度が上昇しても誘導加熱装置としての動作に影響は及ぼさない。
したがって、被加熱物が異常加熱されていない場合には、逆に単線部分で発生する熱を、単線部分と熱的に接続された被加熱物に伝達することにより、加熱効率を向上させることが可能となる。
単線部分と被加熱物とを熱的に接続させるとは、例えば、単線部分をトッププレートの加熱コイル側から押し当てる構成として、単線部分の発熱がトッププレートを介して被加熱物に伝達出来るようにすることである。
また、単線部分の発熱が被加熱物に伝達することにより、単線部分の温度上昇も緩和されるため、誘導加熱装置の冷却設計をさらに容易にすることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、加熱コイルを支持する加熱コイル支持部と、加熱コイルの集合線部分と単線部分の間に位置する加熱コイル支持部に固定された絶縁部を備え、前記単線部分は絶縁体のトッププレート側に設けたものである。
単線部分を、例えばトッププレートの加熱コイル側から押し当てて、被加熱物と熱的に接続させる効果を向上するためには、単線部分をまんべんなくトッププレートに押し当てることが必要である。
本発明の構成によれば、単線部分は、加熱コイル支持部に固定された絶縁部のトッププレート側に設けられているため、たわみ等が生じない。そのため、単線部分をトッププレートにまんべんなく押し当てることが可能であり、単線部分からの被加熱物への熱伝達を向上させることが可能となる。
さらに、単線部分と集合線部分の間に絶縁部が固定されるため、単線部分と集合線部分との間での電気絶縁の劣化の心配がなく、信頼性の高い誘導加熱装置とすることが出来る。
第5の発明は、特に、第4の発明において、断熱部を備え、断熱部は単線部分と絶縁部の間に設けたものである。
これによって本発明の構成によれば、単線部分から絶縁部、加熱コイル支持部、集合線部分へ伝達する熱量が制限され、よりトッププレート側へ伝達しやすくなる。したがって、単線部分からの被加熱物への熱伝達をさらに向上させることが可能となる。
また、単線部分の発熱によって集合線部分への熱伝達、熱輻射が生じ、集合線部分の温度が上昇、絶縁が劣化する等といった心配がなく、信頼性の高い誘導加熱装置とすることが出来る。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の概略構成図を示すものである。
図1において、誘導加熱装置の外郭を構成する本体101の上部には、被加熱物102を載置するトッププレート103が設けられている。トッププレート103の下方で、本体101の内側には、被加熱物102を誘導加熱する加熱コイル104が設けられている。
加熱コイル104には、インバータ105が接続されている。インバータ105は、内部にスイッチング素子等(図示せず)を有しており、供給された電源(図示せず)をスイッチングすることにより、加熱コイル104に20kHz〜100kHzの高周波電流を供給する。加熱コイル104は、高周波電流によって高周波磁界を発生し、被加熱物102を誘導加熱する。
加熱コイル104は、互いに絶縁された複数導線の集合線である、リッツワイヤからなる集合線部分106と、平板状の銅線である、単線導線からなる単線部分107との並列接続体によって構成されている。
集合線部分106のトッププレート103側表面から被加熱物102底面までの距離は8mmに、単線部分107のトッププレート103側表面から被加熱物102底面までの距離は4mmになるよう配置されている。
単線部分107のトッププレート103側表面から被加熱物102底面までの距離が4mmであるのは、トッププレート103厚みが4mmであり、後述するように単線部分107はトッププレート103の加熱コイル104側に当接されているからである。
加熱コイル104の集合線部分106は、加熱コイル104を支持する加熱コイル支持部108上に、シリコーン等の熱硬化性接着剤により固定されている。
加熱コイル支持部108の下面(トッププレート103の反対側面)には、放射状に磁性体である棒状のフェライト109が8本配置されている。このフェライト109は、加熱コイル104から発生する高周波磁界が、出来るだけ漏れずに被加熱物102に伝達し、被加熱物102以外の部分を誘導加熱したり、本体101外部へ漏洩するのを防止する目的で設けられている。
加熱コイル支持部108の外周部分には、一部にスリットが入った厚み1mmのドーナツ状の絶縁部110の外周に設けられた端子部111が固定されている。絶縁部110は十分な耐熱を持つマイカで構成されている。
絶縁部110は、加熱コイル104の集合線部分106と単線部分107の間に位置するよう固定されている。このスリットは、温度上昇によって絶縁部110であるマイカに生じる変形を吸収し、平面形状を保ちやすくするためのものである。
絶縁部110のトッププレート103側には、断熱効果を持つセラミックファイバーシートからなる厚み0.5mmのドーナツ状の断熱部112が配置されている。
また、断熱部112のさらにトッププレート103側には、単線部分107が載置されており、加熱コイル支持部108、絶縁部110、断熱部112によって本体101内部よりトッププレート103の加熱コイル104側の面に押し当てられている。
つまり、単線部分107は集合線部分106とトッププレート103の間に配置される構成となっている。
図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の加熱コイル104の詳細構成図を示すものである。
図2において、集合線部分106及び単線部分107は、それぞれドーナツ状に巻き回して加熱コイル104を形成している。巻数はそれぞれ集合線部分106が20ターン、単線部分107が30ターンとなっており、単線部分107のインピーダンスが集合線部分106に比較して大きくなっている。単線部分107、集合線部分106の内径、外径はほぼ同一で、それぞれ50mm、180mmとなっている。
集合線部分106は、被加熱物102の発熱分布を均一化するために、同一円心の2つのドーナツ状部分から構成されている。2つのドーナツ状部分のそれぞれでは、隣接するターン間に空間隙間はない。
また、集合線部分106のリッツワイヤは、表面をエナメル被覆された直径0.3mmの銅線が60本撚り合わされた構成で、厚みは約5mmとなっている。リッツワイヤを採用しているため、高周波電流が流れた際に発生する表皮効果、近接効果による抵抗増加を緩和することが可能である。
単線部分107は、幅1mm、厚み0.8mmの平板状の銅線で構成されている。また、互いに隣接する単線導線間に、約1mmの空間距離が設けられている。互いに隣接する単線導線間の絶縁が確保されているため、単線導線の表面被覆処理はされていない。
集合線部分106と単線部分107は、電気的に並列になるよう互いに接続されている。具体的には、集合線部分106の外周側端子と単線部分107の外周側端子は互いに接続されてインバータ105に接続され、集合線部分106の内周側端子と単線部分107の内周側端子も同様に互いに接続されてインバータ105に接続されている。
つまり、インバータ105から見て集合線部分106と単線部分107が並列接続体となって、加熱コイル104を構成するようになっている。
また、集合線部分106と単線部分107に電流が流れる際、それぞれに流れる電流向きが同方向になるよう、巻き方向が調整されている。具体的には、加熱コイル104をトッププレート103側から見た際、集合線部分106も単線部分も時計方向に巻き回されている。
以上のように構成された、誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、インバータ105は、供給された電源(図示せず)を整流した後、内包するスイッチング素子(図示せず)のオン、オフ動作によって高周波電圧に変換する。高周波電圧は、インバータ105に接続された加熱コイル104に供給されて高周波電流が流れる。
加熱コイル104に流れる高周波電流によって、高周波磁界が発生し、加熱コイル104上方に載置された被加熱物102内部に渦電流を誘導し、ジュール熱によって被加熱物102を加熱する。
このとき、加熱コイル104の単線部分107は、トッププレート103の加熱コイル104側面に押し当てられており、被加熱物102との距離が極小になっている。そのため、単線部分107から発生した磁界は、無駄なく被加熱物102に到達することが容易であり、被加熱物102と単線部分107の磁気結合が高められており、効率よく誘導加熱を行うことが可能である。
被加熱物を効率よく誘導加熱するためには、被加熱物と加熱コイルの磁気結合を高めることが有効である。磁気結合を高めるとは、一方の磁気エネルギーを効率よくもう一方へ伝達するという意味である。
具体的な手段として、被加熱物と加熱コイルとの間の距離を近付けたり、誘導加熱に寄与せずに漏れていく漏れ磁束を少なくする構成にしたり、加熱コイルの巻数を増やして等価的に加熱コイルから見た被加熱物の面積を増やしたりする等の方法がある。
本実施の形態においては、被加熱物と加熱コイルの磁気結合を高めることにより、効率よい誘導加熱を実現するとともに、被加熱物で発生する誘導加熱電力一定とするのに必要な加熱コイル電流を低減して、加熱コイル損失を低減することが可能となる。
しかしながら、単に加熱コイルを被加熱物に近付けることは、トッププレートと加熱コイル間距離が近付くことにもなり、被加熱物で発生する熱が加熱コイルにも影響する。
例えば、野菜炒め等の調理において被加熱物(フライパン等)の底面は200〜300℃程度にまで上昇するため、トッププレートを介して加熱コイル温度を上昇させる。また、天ぷら等の揚げ物調理において油が少量であった場合は、油の過昇温が発生しやすく、同様に加熱コイル温度を上昇させる。
さらには、トッププレートと加熱コイル間の空間に流れていた冷却風の循環が阻害され
ることになって、十分な冷却を行うことが出来ず、加熱コイル温度が上昇する。
このような場合、加熱コイル温度が耐熱温度を超えると、加熱コイルのターン間絶縁被覆が劣化して絶縁が保てなくなり、加熱コイルや誘導加熱装置の破損に繋がる。
本実施の形態においては、単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けているため、例えば被加熱物からの熱伝達が過剰となり、単線部分の温度が上昇しても、隣接する単線導線間同士の絶縁劣化を生じることはない。
また、単線部分107は、非常に融点の高い銅(例えば純銅で約1000℃)を使用している。また、互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けており、特別な絶縁被覆処理は設けていない。
被加熱物102が野菜炒め等の調理において底面が200〜300℃になったようなとき、或いは天ぷら等の揚げ物調理において油が少量で、油の過昇温が発生したようなとき等で、トッププレート103を介して被加熱物102の発熱によって単線部分107の温度が上昇したとする。集合線の場合は、互いに絶縁された複数の導線で構成されているため、高温時に絶縁被覆が劣化し、劣化した部分での局所発熱が顕著となる。その結果、導線の劣化、損傷等が発生する可能性がある。
しかしながら、単線の場合は、高温による絶縁被覆の劣化がなく、局所発熱が発生しないことにより導線の損傷も少ないため、十分な耐熱性を有しており、誘導加熱装置の動作への影響がない。
また、被加熱物102が湯沸かし、煮物調理等、底面温度がそれほど上昇しない場合には、単線部分107で発生した熱をトッププレート103を介して被加熱物102に伝達することにより、加熱効率を向上させることが出来る。
さらに、単線部分107の集合線部分106側には、断熱部112が配置されているため、単線部分107の被加熱物102への熱伝達はより促進され、集合線部分106への熱影響は少なくなる。
また、単線部分107の発熱が被加熱物102に伝達することにより、単線部分107の温度上昇も緩和される。
加熱コイル104の集合線部分106と単線部分107は、並列に接続されている。単線部分107は、単線導線であるため、表皮効果、近接効果による高周波抵抗の上昇が、集合線部分106に比べて大きい。
しかしながら、巻数を多く設定されているため、単線部分107は全体として集合線部分106に比べてインピーダンス(抵抗、インダクタンス)が大きく、流れる電流が小さい。誘導加熱に利用するような高周波電流(20kHz〜100kHz)を単線の加熱コイルに供給した場合、単線加熱コイルは複数の導線の集合線(例えばリッツワイヤ)で構成された加熱コイルに比べて高周波抵抗が非常に高いため、加熱コイル自身の損失、発熱が大きく、誘導加熱効率が低下する。
また、本実施の形態では、単線部分107を断熱部112を介して絶縁部110及び加熱コイル支持部108によってトッププレート103の加熱コイル104側面にたわみなく、まんべんなく押し当てる構成となっている。
そのため、単線部分107の発熱は、効率よく被加熱物102に伝達する。
さらに、単線部分107と集合線部分106の間に絶縁部110が固定されるため、単線部分107と集合線部分106との間での十分な絶縁を確保することが容易である。また、絶縁部110と集合線部分106との間には、約1.5mmの空間が空いているため、冷却風が通ることが可能であり、集合線106の冷却が容易となる。
本実施の形態では、単線部分107を銅線としたが、これに限定するものではなく、被加熱物102の異常時温度に比べて十分耐熱性を持つものであればよい。
例えば、低抵抗非磁性金属であるアルミニウム等が例として挙げられる。また、銅の場合、表面がさびる可能性があるが、アルミニウムの場合は表面に自然酸化層が形成され、表面の変化が少なく、トッププレート103への高い接触度を維持出来る。また、アルミニウムは銅に比べて安価である。
また、単線部分107を複数の平板状導線を多層にしたものとしてもよい。この場合、平板状導線は打ち抜き工法によって高速に大量生産可能であるため、製作が容易となる。
また、単線部分107の発熱を被加熱物102にさらに伝熱するために、トッププレート103と単線部分107の間に高熱伝導材を挿入すれば、単線部分107のトッププレート103へのあたりムラを低減することが可能である。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、装置の低損失化が可能であり、冷却設計が容易となるので、誘導加熱調理器としてはもちろんのこと、誘導加熱式湯沸かし器、誘導加熱式アイロン、またはその他の誘導加熱式加熱装置などの用途にも適用できる。
101 本体
102 被加熱物
103 トッププレート
104 加熱コイル
106 集合線部分
107 単線部分
108 加熱コイル支持部
110 絶縁部
112 断熱部

Claims (5)

  1. 外郭を構成する本体と、被加熱物を載置する前記本体の上部に設けたトッププレートと、互いに絶縁された複数導線の集合線からなる集合線部分と単線導線からなる単線部分との並列接続体により構成され前記トッププレートの下方に設けられて前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルとを備え、前記単線部分は互いに隣接する単線導線間に空間距離を設けて前記集合線部分と前記トッププレートの間に配置した誘導加熱装置。
  2. 単線部分は集合線部分よりもインピーダンスを大きくした請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 単線部分は被加熱物と熱的に接続した請求項1に記載の誘導加熱装置。
  4. 加熱コイルを支持する加熱コイル支持部と、前記加熱コイルの集合線部分と単線部分の間に位置する前記加熱コイル支持部に固定された絶縁部とを備え、前記単線部分は前記絶縁部の前記トッププレート側に設けた請求項3に記載の誘導加熱装置。
  5. 断熱部を備え、前記断熱部は単線部分と絶縁部の間に設けた請求項4に記載の誘導加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102135323A (zh) * 2011-04-07 2011-07-27 徐均涛 即热式电磁热水器

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