JP2009283064A - 記憶装置収納筐体の放熱構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体1は、熱を発生する複数のハードディスクドライブ5を収納している。筐体1は、複数のハードディスクドライブ5をそれぞれ収納する収納室R1と、筐体1の下部に形成されて大気を筐体1内に流入させるための吸気孔3aと、筐体1の上部に形成されて筐体1内の空気を排出するための排気孔4aと、複数の収納室R1の間に介在され吸気孔3aおよび排気孔4aに連通する放熱空間S1と、複数の収納室R1と放熱空間S1との間に介在されて熱伝導性のよい伝熱部材によって形成された仕切り壁8aと、を有している。
【選択図】図1
Description
従来、デザイン性と高放熱性とを兼ね備えた記憶装置収納筐体としては、熱伝導性の高いアルミニウム等の材料で形成された筐体に、放熱孔や、ヒートパイプや、放熱フィン等を設けて、空冷ファンを設けることなく冷却するファンレス構造の筐体が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
放熱効果を上げるために、空冷ファンの回転速度を上昇させた場合には、その回転速度の上昇に伴って騒音も大きくなる。その空冷ファンの騒音を抑制するためには、空冷ファンの羽根を大きくして低速回転にしなければならない。しかしながら、空冷ファンを大きくした場合には、空冷ファンの占有スペースも増加して、筐体が大型化するという問題点があった。
まず、筐体1を説明する前に、筐体1に収納される記憶装置A1およびハードディスクドライブ5について説明する。
図1に示すように、記憶装置A1は、パソコン等のコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、テレビ、メディアプレーヤ等のデジタル家電の種々のデータを記憶するための装置である。記憶装置A1は、例えば、それらのデジタル家電に接続してデータの一括保存先として使用するのに適した大容量(例えば、2TB(テラバイト))の装置であり、例えば、2台のハードディスクドライブ52を筐体1に収納してなる。各ハードディスクドライブ5は、ハードディスク等を収納したハウジング5aを備え、ハウジング5aの少なくとも一面が熱伝導性のよい伝熱部材(シャーシ5b)で形成されている。
コネクタ部5dは、例えば、電源等に接続するための接続具であり、ハウジング5aの下端部に設置されている。
図1に示すように、筐体1は、作動時に熱を発生する2つ(複数)のハードディスクドライブ5を収納するためのハウジングであり、熱伝導性のよい伝熱部材(例えば、アルミニウム)によって形成されている。筐体1は、中央部に配置されたケース本体2と、ケース本体2の下側に配置された下ケース3と、ケース本体2の上側に配置された上ケース4と、から構成されている(図2(a)、(b)参照)。また、筐体1には、各ハードディスクドライブ5をそれぞれ収納する収納室R1と、筐体1内でハードディスクドライブ5等によって加熱された空気を排出するための流路を形成する放熱空間S1と、大気を筐体1内に流入させるための吸気孔3aと、筐体1内の加熱された空気をその外部に流出させるための排気孔4aと、収納室R1と放熱空間S1との間に介在された一対の仕切り部材8の仕切り壁8aと、ハードディスクドライブ5を支持する支持部材9と、制御回路用の基板6と、を備えている。
図1に示すように、ケース本体2は、筐体1の主要部を形成する略筒状の縦長の部材であって、ハードディスクドライブ5の略全体を収納している。ケース本体2の内部には、平面視して、中央部に、前記放熱空間S1が前後方向に延設され、左右端部に、収納室R1が前後方向に延設されて、3つの空間が形成されている(図3参照)。その放熱空間S1および収納室R1は、ハードディスクドライブ5の長手方向である上下方向に長く形成されている。ケース本体2には、内壁に、凹凸部2bと、係合部2cと、螺合部2dとが形成され、後側の外壁に、放熱リブ2aが形成されている。ケース本体2の高さは、ハードディスクドライブ5の高さより低く形成されている(図3(a)参照)。このため、筐体1のケース本体2に内設したハードディスクドライブ5は、着脱する際に、ハードディスクドライブ5の上端部がケース本体2の上端から上側に食み出た状態に組み付けられて、上ケース4を取り外せば、容易にハードディスクドライブ5を指で摘んで着脱して交換できるようになっている。
図1に示すように、仕切り部材8は、筐体1の内部を、ハードディスクドライブ5がそれぞれ収納される左右2つの収納室R1と、2つの収納室R1の間に配置される放熱空間S1と、に分離するための一対の仕切り壁8aを形成する2枚の板材(ヒートシンク)からなる。図3(b)に示すように、各仕切り部材8には、後記する保持部8bと、放熱フィン8cと、対向板部8dと、が上下方向に一体に延設されている。
なお、仕切り部材8は、2つの収納室R1と、放熱空間S1との間に介在された2つの仕切り壁8aを形成するものであればよく、ケース本体2に一体に形成した隔壁であってもよい。
保持部8bは、ケース本体2の内壁の四箇所に形成された係合部2cに挿入されて、仕切り部材8がケース本体2に固定される部位である。保持部8bは、仕切り部材8の両端部に段差状に折曲形成されている。
対向板部8dは、1対の仕切り部材8の対向面の左右端部寄りに互いに対向して突設されて、先端部が互いに近接した状態に配置されている。
図1に示すように、下ケース3は、筐体1の下方部位を形成する部材である。下ケース3には、後記する基板6と、支持部材9と、ケース本体2とが、2本の締結部材N1によって固定されている。図2に示すように、下ケース3には、空気を取り入れる吸気孔3aと、ハードディスクドライブ5(図1参照)を作動させるための電源スイッチ3bと、USBポート3cと、LANポート3dと、電源ジャック3eとが設けられている。図1に示すように、下ケース3の内側には、段差状凹凸部3fと、支柱部3gと、円筒部3hと、位置決め突起3iと、導入流路3j(図3(a)参照)と、が形成されている。
段差状凹凸部3fは、基板6を所定の高さに支持すると共に、導入流路3jを形成する部位であり、下ケース3の左右内壁の吸気孔3aの上部に多数形成されている。
円筒部3hは、下ケース3をケース本体2に固定するための締結部材N1が挿通される円筒状の突起からなる。円筒部3hは、この円筒部3hの上端に載設される基板6を下ケース3内の所定の高さの位置に支持する支柱の役目も兼ねている。
位置決め突起3iは、支持部材9をケース本体2の下側開口端に嵌合する際の位置決めとなる突起であり、支持部材9の外周部に上方に向けて複数突設されている。
図1に示すように、基板6は、例えば、電子素子等の電子部品7が実装されるハードディスクドライブ制御用の回路基板であり、ハードディスクドライブ5、電源スイッチ3b、USBポート3c、LANポート3dおよび電源ジャック3eが電気的に接続されている(図2(b)参照)。基板6は、ハードディスクドライブ5の長手方向に直交する方向に向けて筐体1の下部に水平に設置されると共に、吸気孔3aの上部近傍に設置されている(図3(a)参照)。
図1に示すように、支持部材9は、2つのハードディスクドライブ5の対向部側の下端部を載置して支持すると共に、この基板6上の空気を放熱空間S1に送るための連通路9bを形成するための部材である。支持部材9には、トンネル部9aと、連通路9bと、支持部9cと、固定孔9dと、支持片9eと、が形成されている。支持部材9は、側面視して、前後端部が基板6上に載設されて、この支持部材9の中央部分のトンネル部9aが基板6の上面中央部を跨ぐように上側に向けて凸形状に折曲形成した略厚板状の部材からなる。支持部材9は、正面視して基板6の中央部と、2つのハードディスクドライブ5および仕切り部材8との間に介在されて、それらの部材のそれぞれの上下および横方向の間隔を維持している。支持部材9は、ケース本体2と仕切り部材8とで形成された筒状の放熱空間S1の下側を閉塞するようにして組み付けられている。
固定孔9dは、基板6とケース本体2とで挟持された支持部材9に挿通される締結部材N1を挿入するための孔である。
支持片9eは、一対の仕切り部材8の対向板部8dにそれぞれ当接した状態に放熱空間S1に向けて突設されて、仕切り部材8を所定位置に支持するために部位である。
図1に示すように、上ケース4は、ケース本体2の上側に連設されて、収納室R1の上側を閉塞する蓋体であり、筐体1の上側部位を構成している。図4に示すように、上ケース4には、排気孔4aと、外周孔4bと、縦孔4cと、内周孔4dと、保護用突起4eと、挿入片4fと、円筒部4gと、位置決め突起4hと、が形成されている。
外周孔4bは、収納室R1(図3(a)参照)の上方に上昇した熱い上昇気流を筐体1の側面から大気中へ排出する吐出口である。外周孔4bは、上ケース4の左右側壁に穿設されて、前後方向に長いスリット状の孔からなる。外周孔4bは、収納室R1の上部に連通して形成されている。
保護用突起4eは、縦孔4c内の長手方向の下端部両側に多数並設された突起である。この保護用突起4eは、放熱フィン8cの上側に配置して、指を縦孔4cに入れた場合に、指が放熱フィン8cに接触するのを防止するためのものである。
挿入片4fは、一対の仕切り部材8の対向板部8dにそれぞれ当接した状態に放熱空間S1に向けて突設されて、仕切り部材8を所定位置に支持するために部位である。
位置決め突起4hは、上ケース4をケース本体2の上側開口端に取り付ける際に、ケース本体2の上側開口部の内縁に係合する位置決めとなる突起である(図1参照)。位置決め突起4hは、上ケース4の下側開口部の内縁に、下側に向けて複数突設されている。
図1に示すように、前記した収納室R1は、2つのハードディスクドライブ5を1つずつ収納するための空間であり、ケース本体2の内壁と、仕切り部材8と、基板6と上ケース4とによって形成されている。ハードディスクドライブ5を収納室R1に収納した際に形成された収納室R1の周囲の隙間は、吸気孔3aおよび排気孔4aに連通して、空気の流路を形成する(図3(a)参照)。収納室R1は、ハードディスクドライブ5の上下方向(長手方向)に沿って形成されている。
図1に示すように、前記した放熱空間S1は、筐体1内の収納室R1の間に介在されて、吸気孔3aおよび排気孔4aを介して大気中に連通している(図3(a)参照)。放熱空間S1は、ケース本体2の内壁と、2枚の仕切り部材8とによって、ハードディスクドライブ5の上下方向(長手方向)に沿う管路を形成している。このため、基板6、ハードディスクドライブ5等によって加熱された空気は、放熱空間S1内を下方から上方へ向かって上昇気流となって流動するようになっている。
次に、図1および図3(a)、(b)を主に参照して本発明の実施形態に係る記憶装置収納筐体の放熱構造の作用を説明する。
図1に示すように、ハードディスクドライブ5が作動すると、ハードディスクドライブ5と、基板6に実装された電子部品7とから熱が発生されて放熱される。その放熱は、図3(a)、(b)に点線矢印で示すように、ハードディスクドライブ5と電子部品7(図1参照)の外周部全体から四方八方に発散される。
この空気の流動によって基板6の上側にある空気は、凹凸部2bの凹状溝の下端部から凹状溝内に入り込んで上側に向かって流動するようになる。
筐体1は、収納室R1を筐体1内の左右に配置して、左右の収納室R1間にハードディスクドライブ5の熱を放熱する放熱空間S1を、筐体1内の下端部から上端部に向けて略煙突状に形成したので、熱交換されて加熱された空気が上昇し易い流路が形成され、大気の循環をより効果的に行うことができる。
このため、筐体1に内設された電子部品7およびハードディスクドライブ5は、効率良く熱交換させて冷却させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図5は、本発明の実施形態に係る記憶装置収納筐体の放熱構造の第1変形例を示す概略図であり、筐体および筐体に収納されるハードディスクドライブの分解斜視図である。図6は、(a)が図5の矢視線C−C方向の断面図、(b)が図5の矢視線D−D方向の断面図である。
図5および図6(a)、(b)に示すように、記憶装置A10の放熱空間S10は、筐体10の外面部10aを、横断面視して凹状(縦溝状)に形成された凹部10hによって外部に剥き出し状態に形成したものであってもよい。
このように、筐体10の外部に放熱空間S10を形成したことによって、放熱空間S10内に筐体10外の大気が直接入り込むようになる。このため、大気が放熱空間S1内に自由に出入りするので、放熱空間S1による冷却性が高められて、ハードディスクドライブ5の放熱と大気との熱交換が良好に行われるようになる。
このように、筐体10の内部に第2放熱空間S11を形成したことによって、ハードディスクドライブ5の放熱と大気との熱交換をさらに良好にすることができる。
次に、図7および図8を参照して本発明の第2変形例を説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る記憶装置収納筐体の放熱構造の第2変形例を示す概略図であり、筐体および筐体に収納されるハードディスクドライブの分解斜視図である。図8は、図7の矢視線E−E方向の断面図である。
例えば、図7および図8に示すように、筐体20、放熱空間S20およびハードディスクドライブ5は、長手方向が水平方向になるように配置してもよい。
このように筐体20および放熱空間S20を配置すれば、放熱空間S20が上方向に向かって開口するように、筐体20の外面部20aの上側に形成される。このため、放熱空間S20内で熱交換されて加熱された空気を、上昇させて流動し易くすることができる。
次に、図9および図10を参照して本発明の第3変形例を説明する。
図9は、本発明の実施形態に係る記憶装置収納筐体の放熱構造の第3変形例を示す概略図であり、筐体および筐体に収納されるハードディスクドライブの分解斜視図である。図10は、(a)が図9の矢視線F−F方向の断面図、(b)が図9の矢視線G−G方向の断面図である。
各収納室R30は、筐体30の前後に左右方向に連設されると共に、筐体30の中央部に設けた第2放熱空間S31に連通して形成されている。このため、各収納室R30に収納されたハードディスクドライブ5のシャーシ5b側の面は、略半分が第2放熱空間S31に露出した状態に配置される。このため、各ハードディスクドライブ5は、第2放熱空間S31内に直接放熱することができ、シャーシ5bが第2放熱空間S31内を流動する空気が直接触れて空気冷却することができるので、冷却効果を向上させることが可能である。
次に、図11および図12を参照して本発明の第4変形例を説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る記憶装置収納筐体の放熱構造の第4変形例を示す概略図であり、筐体および筐体に収納されるハードディスクドライブの分解斜視図である。図12は、図11の矢視線H−H方向の断面図である。
このように筐体40、収納室R40および放熱空間S40を形成しても、図12に示すように、ハードディスクドライブ5から放熱空間S40内に放熱されて加熱された空気が放熱空間S40の下部から上部に向かって流動するため、ハードディスクドライブ5を良好に冷却することができる。
2 ケース本体
3 下ケース
3a,10f 吸気孔
4 上ケース
4a,10g 排気孔
5 ハードディスクドライブ
5b シャーシ(伝熱部材)
6 基板
8 仕切り部材
8a,10b,30b,40b 仕切り壁
8c 放熱フィン
10a,20a,30a 外面部
A1,A10,A20,A30,A40 記憶装置
R1,R10,R20,R30,R40 収納室
S1,S10,S20,S30,S40 放熱空間
S11,S31 第2放熱空間
Claims (7)
- 熱を発生する複数のハードディスクドライブを筐体に収納した記憶装置収納筐体の放熱構造であって、
前記筐体は、前記複数のハードディスクドライブをそれぞれ収納する収納室と、
当該筐体の下部に形成されて大気を当該筐体内に流入させるための吸気孔と、
当該筐体の上部に形成されて当該筐体内の空気を排出するための排気孔と、
複数の前記収納室の間に介在され前記吸気孔および前記排気孔に連通する放熱空間と、
前記複数の収納室と前記放熱空間との間に介在されて熱伝導性のよい伝熱部材によって形成された仕切り壁と、
を有することを特徴とする記憶装置収納筐体の放熱構造。 - 前記ハードディスクドライブは、少なくとも一面が熱伝導性のよい伝熱部材で形成され、前記伝熱部材を前記仕切り壁に接触または近接させて設置されていることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。
- 前記放熱空間および前記複数の収納室は、前記複数のハードディスクドライブの長手方向に沿って設置され、
前記複数のハードディスクドライブに電気的に接続される基板は、前記複数のハードディスクドライブの長手方向に直交する方向に向けて前記筐体の下部に設置されていることを特徴とする請求項1また請求項2に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。 - 前記放熱空間は、前記筐体の外面部に、断面視して凹状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。
- 前記収納室は、前記筐体の左右の内壁に沿ってそれぞれ複数連設され、
前記筐体の中央部には、前記ハードディスクドライブの長手方向に沿って設置された第2放熱空間を有し、
前記放熱空間は、前記収納室間の前記筐体の前記外面部の複数個所に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。 - 前記放熱空間は、前記筐体の中央部に上下方向に延設され、
前記収納室は、前記仕切り壁を介して前記放熱空間を四方から囲むように設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。 - 前記筐体は、前記放熱空間を形成する前記仕切り壁に、放熱フィンを形成したことを特徴とする請求項1に記載の記憶装置収納筐体の放熱構造。
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