JP2009126005A - 成形用型 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラスからなるガラス基材と金属からなる型基材との間に多層構造の接合材を介在させて、割れや剥離のない強固な成形用型を得る。
【解決手段】ガラスからなるガラス基材2aと、金属からなる型基材3と、ガラス基材2aと型基材3との間に介在され、ガラス転移点Tg及び線膨張率αの異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材2b,2cとを有する。そして、これらガラス基材1aと型基材3、及び接合材2b,2cを一体的に接合した。
【選択図】 図1
【解決手段】ガラスからなるガラス基材2aと、金属からなる型基材3と、ガラス基材2aと型基材3との間に介在され、ガラス転移点Tg及び線膨張率αの異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材2b,2cとを有する。そして、これらガラス基材1aと型基材3、及び接合材2b,2cを一体的に接合した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レンズ等の光学素子を成形する際に用いる異なる材質で構成された複合構造の成形用型に関する。
従来、射出成形用型としてガラス製の型を用いたものが知られている。ガラス製の型は、超硬合金等からなる型と比較して、成形により精度の均一なガラス型を多量に得ることができる等の利点を有している。しかし、カケや磨耗が生じやすいため、異なる材質で構成された複合構造の成形用型が提案されている。
このような複合構造の成形用型として、例えば特許文献1には、熱間にて押圧成形したガラスよりなる成形用型本体と、この成形用型本体と線膨張係数が略等しい金属又はセラミックスからなる接合体(支持部材)を一体に構成した技術が開示されている。
この特許文献1によれば、成形用型本体の成形面形成のための加熱及び押圧と同時に、当該成形用型本体と支持部材との接合も行うようにしている。
特開平2−102136号公報
しかしながら、一般に、ガラスからなる成形用型本体の成形面の面精度を確保可能な温度と、この成形用型本体と金属等の支持部材とを接合可能な温度には差がある。このため、特許文献1のように、成形用型本体における高精度な成形面の形成と、成形用型本体と支持部材との良好な接合強度とを同時に得ようとすることは困難である。
すなわち、ガラスからなる成形用型本体の成形面の転写精度を維持するには、ガラス転移点からガラス屈伏点までの、外力(転写力)でのみ塑性変形する温度範囲に制御する必要がある。
一方、ガラスからなる成形用型本体と金属等の支持部材との線膨張率の差により、接合界面に発生する応力に耐えられる良好な接合強度を得るためには、ガラス屈伏点を越えた流動性の高い温度範囲まで加熱する必要がある。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、ガラスからなる成形用型基材と金属からなる支持部材との間に多層構造の接合材を介在させて、割れや剥離のない強固な成形用型を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
ガラスからなる成形用型基材と、
金属からなる支持部材と、
前記成形用型基材と前記支持部材との間に介在され、ガラス転移点及び線膨張率の異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材と、を有し、
前記成形用型基材と支持部材、及び接合材を一体的に接合したことを特徴とする。
ガラスからなる成形用型基材と、
金属からなる支持部材と、
前記成形用型基材と前記支持部材との間に介在され、ガラス転移点及び線膨張率の異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材と、を有し、
前記成形用型基材と支持部材、及び接合材を一体的に接合したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の成形用型において、
前記多層構造の接合材を、各層のガラス転移点が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも低くなり、かつ各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置したことを特徴とする。
前記多層構造の接合材を、各層のガラス転移点が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも低くなり、かつ各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の成形用型において、
前記多層構造の接合材を、各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置したことを特徴とする。
前記多層構造の接合材を、各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の成形用型において、
前記成形用型基材における前記多層構造の接合材との反接合側に成形面を形成したことを特徴とする。
前記成形用型基材における前記多層構造の接合材との反接合側に成形面を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、ガラスからなる成形用型基材と金属からなる支持部材との間に、ガラス転移点及び線膨張率の異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材を一体的に接合したので、割れや剥離のない強固な成形用型を得ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[成形用型の製造装置の構成]
図1は、成形用型の製造装置10の断面図である。
[成形用型の製造装置の構成]
図1は、成形用型の製造装置10の断面図である。
この成形用型の製造装置10は、下ベース12と上ベース13とを有し、これら下ベース12と上ベース13とが2本のスライドシャフト14で連結されている。この2本のスライドシャフト14は、上部に設けられたプレス軸ベース15及び下部に設けられた加熱炉ベース16によって、スライドブッシュ15a及びスライドブッシュ16aを介して連結されている。
下ベース12の上面中心部には、金属の支持部材としての型基材3を載置するための台座17が設けられている。型基材3は、スリーブ18に下面から嵌挿可能となっている。また、型基材3に接合される成形硝材19(ガラス基材2aと接合材2b,2c等)、及び成形用型基材としてのガラス基材2aに成形面を転写するマスタ型20もスリーブ18に上面から嵌挿可能となっている。
プレス軸ベース15は、その上面中心部で、フローティングジョイント21を介して上ベース13に取付けられたプレスシリンダ22に連結されている。また、プレス軸ベース15の下面中心部には、プレス軸23が取付けられている。このプレス軸23がマスタ型20を図の下方に移動させて成形硝材19を押圧可能となっている。
すなわち、このマスタ型20の下方移動により、型基材3と成形硝材19とが一体的に接合されて成形用型30が得られる。なお、この成形用型30については後述する。
一方、加熱炉ベース16には、円筒状のガラス管24及びランプヒータ26が取付けられたリフレクタ25が設置されている。こうして、ガラス管24内には成形室28が区画されている。さらに、成形室28の上部には、中心部にプレス軸23が摺動自在な孔27aが穿設された加熱炉蓋27が取付けられている。この加熱炉蓋27は、成形室28内の熱を逃がさない構造となっている。
一方、加熱炉ベース16には、円筒状のガラス管24及びランプヒータ26が取付けられたリフレクタ25が設置されている。こうして、ガラス管24内には成形室28が区画されている。さらに、成形室28の上部には、中心部にプレス軸23が摺動自在な孔27aが穿設された加熱炉蓋27が取付けられている。この加熱炉蓋27は、成形室28内の熱を逃がさない構造となっている。
また、この成形室28は酸化性雰囲気を非酸化性雰囲気に置換できる構造となっている。さらに、加熱炉蓋27とプレス軸23との嵌合部は内部気密を保持できるだけの不図示のシールが施されている。
以下、この成形用型の製造装置10によって製造される複合構造の成形用型30について説明する。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態における成形用型30の外観構成を示している。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態における成形用型30の外観構成を示している。
本実施形態では、成形用型30は、金属からなる支持部材としての型基材3に成形硝材19が一体的に接合されている。
成形硝材19は、成形用型基材としてのガラス基材2aと、ガラスからなる2層構造の接合材2b、2cと、を有する。このガラス基材2aと型基材3との間に、2層構造の接合材2b、2cを介在させて、これらガラス基材2aと接合材2b、2c、及び型基材3を一体的に接合する。この場合、図2に示すように、ガラス基材2a、接合材2b、接合材2c、及び型基材3の順に積層する。
成形硝材19は、成形用型基材としてのガラス基材2aと、ガラスからなる2層構造の接合材2b、2cと、を有する。このガラス基材2aと型基材3との間に、2層構造の接合材2b、2cを介在させて、これらガラス基材2aと接合材2b、2c、及び型基材3を一体的に接合する。この場合、図2に示すように、ガラス基材2a、接合材2b、接合材2c、及び型基材3の順に積層する。
この接合材2bと接合材2cとは、ガラス転移点Tg及び線膨張率αが夫々異なっている。すなわち、接合材2bは、ガラス基材2aよりもガラス転移点Tgが低く、かつ線膨張率αがガラス基材2aよりも大きい。また、接合材2cは、接合材2bよりもガラス転移点Tgが低く、かつ線膨張率αが接合材2bよりも大きい。
図3は、型基材3の熱特性を示している。また、図4は、成形硝材19(ガラス基材2a及び接合材(2b,2c等))の熱特性を示している。
以下、この図3及び図4を参照しながら、成形用型30の積層構造と部材の熱特性とを具体的に説明する。
以下、この図3及び図4を参照しながら、成形用型30の積層構造と部材の熱特性とを具体的に説明する。
本実施形態では、型基材3として、例えばステンレス鋼(SUS420J2)を用いた。このステンレス鋼(SUS420J2)は、線膨張率αがα=12×10−6m/mkである(図3参照)。
また、ガラス基材2aとして、例えばS−BAL41(株オハラ製)のガラスを用いた。このガラス基材2aは、ガラス転移点TgがTg=541℃、線膨張率αがα=9.1×10−6m/mkである(図4参照)。
さらに、接合材2bとして、例えばS−BSL3(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2bは、ガラス転移点TgがTg=531℃、線膨張率αがα=11.1×10−6m/mkである(図4参照)。
また、接合材2cとして、例えばL−PHL2(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2cは、ガラス転移点温度TgがTg=381℃、線膨張率αがα=13×10−6m/mkである(図4参照)。
本実施形態によれば、成形用型30は、接合材2bのガラス転移点TgがTg=531℃であり、接合材2cのガラス転移点TgがTg=381℃であり、いずれもガラス基材2aのガラス転移点Tg=541℃よりも低い。しかも、接合材2bと接合材2cとでは、型基材3に近い接合材2cの方がガラス転移点Tgが低くなっている。
これにより、成形時には接合材2b、2cは流動化して、特に型基材3に近い接合材2cの方が一層軟化して界面での接着力が高められる。
一方、ガラス基材2aの線膨張率αはα=9.1×10−6m/mkであり、接合材2bの線膨張率αがα=11.1×10−6m/mkであり、接合材2cの線膨張率αがα=13×10−6m/mkである。すなわち、線膨張率αは、型基材3に近い部材ほど大きくなっている(ガラス基材2aの線膨張率α2a<接合材2bの線膨張率α2b<接合材2cの線膨張率α2c)。
一方、ガラス基材2aの線膨張率αはα=9.1×10−6m/mkであり、接合材2bの線膨張率αがα=11.1×10−6m/mkであり、接合材2cの線膨張率αがα=13×10−6m/mkである。すなわち、線膨張率αは、型基材3に近い部材ほど大きくなっている(ガラス基材2aの線膨張率α2a<接合材2bの線膨張率α2b<接合材2cの線膨張率α2c)。
このように、ガラス基材2aから型基材3に至る線膨張率αを徐々に変化させることで、各層のガラスに加わる応力(特にせん断応力)を緩和している。これにより、割れや剥離のない強固な成形用型が得られる。
なお、型基材3の線膨張率α=12×10−6m/mkと、接合材2cの線膨張率α=13×10−6m/mkとでは、接合材2cの線膨張率αの方が大きくなっていて、この部分のみ、線膨張率αの傾斜が一様になっていないが、その差は小さいため問題とならない。
次いで、本実施形態による成形用型30の製造方法について簡単に説明する。
まず、製造装置10の成形室28の内部を窒素雰囲気(N2)で置換する。
次に、台座17に載置した型基材3にスリーブ18を嵌挿し、該スリーブ18の内側に成形硝材19(接合材2c、2b、ガラス基材2a)を、この積層順に投入する。次いで、成形室28をガラス基材2aのガラス転移点Tg=541℃以上の温度(例えば580℃)に加熱する。続いて、プレスシリンダ22を作動させてマスタ型20を所定量下降させ、成形硝材19を押圧する。
まず、製造装置10の成形室28の内部を窒素雰囲気(N2)で置換する。
次に、台座17に載置した型基材3にスリーブ18を嵌挿し、該スリーブ18の内側に成形硝材19(接合材2c、2b、ガラス基材2a)を、この積層順に投入する。次いで、成形室28をガラス基材2aのガラス転移点Tg=541℃以上の温度(例えば580℃)に加熱する。続いて、プレスシリンダ22を作動させてマスタ型20を所定量下降させ、成形硝材19を押圧する。
マスタ型20の下降量が予め設定された値に達したら、下降を停止する。この状態で、成形室28内の温度を前述した温度(例えば580℃)よりも低い温度(例えば540℃程度)に一定時間保持する。こうして、成形品の形状を安定化させる。その後、スリーブ18等を冷却することで所望の成形用型30が得られる。この成形用型30は、ガラス製のガラス基材2aと金属製の型基材3とが一体化された複合構造からなる。
本実施形態では、接合材2bと接合材2cのガラス転移点Tgが、型基材3に近いほどガラス基材2aのガラス転移点Tgよりも低くなるように、しかも、接合材2bと接合材2cの線膨張率αが、型基材3に近いほどガラス基材2aよりも大きくなるように材料を選択した。
こうして、ガラス基材2a、接合材2b、2c、及び型基材3を一体的に接合する際の加熱温度(例えば540℃程度)を、接合材2b、2cのガラス転移点Tgよりも高く、かつガラス基材2aのガラス転移点Tg=541℃よりも低く設定した。
このため、本実施形態によれば、ガラス基材2a、接合材2b、2c、及び型基材3を一括して挟圧して一体接合することにより、接合材2b、2cは流動化してガラス基材2aと型基材3との間に高い接合強度を得ることができる。
また、本実施形態では、ガラス基材2aから接合材2b、2cを介して型基材3に至る各部材の線膨張率αを、型基材3に近いほどガラス基材2aよりも大きくなるように傾斜を持たせて配置したので、各層間に発生する応力を緩和することができる。
さらに、本実施形態によれば、型基材3とガラス基材2aとの間に介在する接合材2b、2cを2層構造としたことにより、内部に発生するせん断応力を小さくすることができる。こうして、成形用型30の破断や剥離を防止し、耐久性の向上を図ることができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態における成形用型30の外観構成を示している。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態における成形用型30の外観構成を示している。
本実施形態では、成形用型30は、金属からなる支持部材としての型基材3に成形硝材19が一体的に接合されている。
成形硝材19は、ガラスからなるガラス基材2aと、ガラスからなる4層構造の接合材2b〜接合材2eと、を有する。このガラス基材2aと型基材3との間に、接合材2b〜接合材2eを4層に重ね合わせて一体的に接合する。
成形硝材19は、ガラスからなるガラス基材2aと、ガラスからなる4層構造の接合材2b〜接合材2eと、を有する。このガラス基材2aと型基材3との間に、接合材2b〜接合材2eを4層に重ね合わせて一体的に接合する。
この場合、図5に示すように、ガラス基材2a、接合材2b、接合材2c、接合材2d、接合材2e、及び型基材3の順に積層する。これらの接合材2b〜接合材2eは、ガラス転移点Tg及び線膨張率αが異なっている。
なお、本実施形態では、成形硝材19の構成材料の一部に、第1の実施形態と同一の符号(2a,2b,2c)を用いているが、これらは同一のガラス材料を意味するものではなく、単に積層構造を示したものである。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、型基材3として、例えばステンレス鋼(SUS420J2)を用いた。このステンレス鋼(SUS420J2)は、線膨張率αがα=12×10−6m/mkである(図3参照)。
また、ガラス基材2aとして、例えばL−LAH53(株オハラ製)のガラスを用いた。このガラス基材2aは、ガラス転移点TgがTg=574℃、線膨張率αがα=7.2×10−6m/mkである(図4参照)。
さらに、接合材2bとして、例えばS−BAL12(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2bは、ガラス転移点TgがTg=478℃、線膨張率αがα=10.2×10−6m/mkである(図4参照)。
また、接合材2cとして、例えばL−LAM69(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2cは、ガラス転移点TgがTg=497℃、線膨張率αがα=10.5×10−6m/mkである(図4参照)。
さらに、接合材2dとして、例えばS−BAL2(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2dは、ガラス転移点TgがTg=540℃、線膨張率αがα=10.9×10−6m/mkである(図4参照)。
また、接合材2eとして、例えばL−PHL1(株オハラ製)のガラスを用いた。この接合材2eは、ガラス転移点TgがTg=347℃、線膨張率αがα=14×10−6m/mkである(図4参照)。
これによれば、ガラス転移点Tgに関しては、接合材2bのガラス転移点Tgは478℃であり、接合材2cのガラス転移点Tgは497℃であり、いずれもガラス基材2aのガラス転移点Tg=574℃よりも低い。なお、接合材2bと接合材2cとでは、型基材3に近い接合材2cの方がガラス転移点Tgが高くなっているが、接合時の加熱温度(例えば570℃程度)が接合材2b、2cのガラス転移点Tgよりも高ければ問題とならない。
また、線膨張率αに関しては、ガラス基材2aの線膨張率αはα=7.2×10−6m/mkであり、接合材2bの線膨張率は10.2×10−6m/mkであり、接合材2cの線膨張率αがα=10.5×10−6m/mkであり、接合材2dの線膨張率αがα=10.9×10−6m/mkであり、さらに接合材2eの線膨張率αがα=14×10−6m/mkである。
すなわち、接合材2b〜接合材2eの線膨張率αは、型基材3に近いほど大きくなっている。これにより、第1の実施形態と同様に、ガラス基材2aから接合材2b〜2eを介して型基材3に至る各部材の線膨張率αを、型基材3に近いほどガラス基材2aよりも大きくなるように傾斜を持たせて配置したので、各層間に発生する応力を緩和することができる。
なお、本実施形態による成形用型30の製造方法は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態では、接合材2b〜接合材2eの線膨張率αを、型基材3に近いほどガラス基材2aよりも大きくなるように材料を選択した。しかし、接合材2b〜接合材2eのガラス転移点Tgは、必ずしも型基材3に近いほどガラス基材2aのガラス転移点Tgよりも低くはなっていない。
本実施形態では、接合材2b〜接合材2eの線膨張率αを、型基材3に近いほどガラス基材2aよりも大きくなるように材料を選択した。しかし、接合材2b〜接合材2eのガラス転移点Tgは、必ずしも型基材3に近いほどガラス基材2aのガラス転移点Tgよりも低くはなっていない。
しかし、接合の際の加熱温度(例えば570℃程度)を、接合材2b〜接合材2eのガラス転移点Tgよりも高く、かつガラス基材2aのガラス転移点Tg=574℃と略同等に設定することで対応した。
このため、ガラス基材2a、接合材2b〜接合材2e、型基材3を一括して挟圧して一体接合することにより、中間の接合材2b〜接合材2eは流動化してガラス基材2aと型基材3との間に高い接合強度を得ることができる。
また、本実施形態によれば、接合材2b〜接合材2eの線膨張率αを、型基材3に近いほど大きくなるように傾斜を持たせたので、各層間に発生する応力を緩和することができる。
さらに、本実施形態によれば、型基材3とガラス基材2aとの間に介在する接合材2b〜2eを4層構造とすることにより、ガラス転移点Tgがきめ細かく変化しているので、内部に発生するせん断応力を小さくすることができる。こうして、成形用型30の破断や剥離を防止し、耐久性の向上を図ることができる。
[成形用型の適用例]
図6は、本実施形態の成形用型30を射出成形用金型40に適用した場合の断面図である。この成形用型30は、固定側ガラス型301と可動側ガラス型302とを有し、レンズ等の光学部品の成形に使用されるものである。
[成形用型の適用例]
図6は、本実施形態の成形用型30を射出成形用金型40に適用した場合の断面図である。この成形用型30は、固定側ガラス型301と可動側ガラス型302とを有し、レンズ等の光学部品の成形に使用されるものである。
射出成形用金型40は、パーティングラインPLを挟んで対向配置された固定型42と可動型44とを有している。固定型42の略中央には、樹脂の注入口としてのスプルー46が形成されている。固定型42には、このスプルー46を挟んで略対称位置に、2対の段付き円筒状の段付き孔48が形成されている。
この段付き孔48は、大径の孔50と小径の孔52とが段差面54で接続されている。また、大径の孔50には、円柱状の固定側スペーサ55が嵌入されている。さらに、大径の孔50及び小径の孔52には、段差面54を挟んで段付き円柱状の固定側ガラス型301が嵌挿されている(この固定側ガラス型301は、前述した成形用型30に相当する)。
この固定側ガラス型301は、先端に成形面を有する成形部57と、加熱時に固定型42の大径の孔50に一体的に嵌合される嵌合部58とを有している。
可動型44には、スプルー46を挟んで略対称位置に2対の貫通孔60が形成されている。この貫通孔60は、固定型42に形成された小径の孔52と略同一径の丸孔に形成されている。この貫通孔60には、可動スリーブ62が摺動自在に嵌挿されている。この可動スリーブ62には、大径の孔66と小径の孔68とが段差面70で接続された段付き円筒状の段付き孔64が形成されている。
可動型44には、スプルー46を挟んで略対称位置に2対の貫通孔60が形成されている。この貫通孔60は、固定型42に形成された小径の孔52と略同一径の丸孔に形成されている。この貫通孔60には、可動スリーブ62が摺動自在に嵌挿されている。この可動スリーブ62には、大径の孔66と小径の孔68とが段差面70で接続された段付き円筒状の段付き孔64が形成されている。
この大径の孔66には、円柱状の可動側スペーサ72が嵌挿されている。また、大径の孔66及び小径の孔68には、段差面70を挟んで段付き円柱状の可動側ガラス型302が嵌入されている(この可動側ガラス型302は、前述した成形用型30に相当する)。
この可動側ガラス型302は、先端に成形面を有する成形部76と、加熱時に可動スリーブ62の大径の孔66に一体的に嵌合される嵌合部78とを有している。
そして、対向する固定型42の固定側ガラス型301と、可動型44の可動側ガラス型302との間には、キャビティ80が形成されている。このキャビティ80とスプルー46とは、溶融樹脂の流れの路にあたるゲート82及びランナ84を介して接続されている。これにより、スプルー46から溶融樹脂が射出されると、この溶融樹脂はランナ84及びゲート82を介してキャビティ80に注入される。キャビティ80に注入された溶融樹脂は、固化されて成形品(光学素子等)となる。
そして、対向する固定型42の固定側ガラス型301と、可動型44の可動側ガラス型302との間には、キャビティ80が形成されている。このキャビティ80とスプルー46とは、溶融樹脂の流れの路にあたるゲート82及びランナ84を介して接続されている。これにより、スプルー46から溶融樹脂が射出されると、この溶融樹脂はランナ84及びゲート82を介してキャビティ80に注入される。キャビティ80に注入された溶融樹脂は、固化されて成形品(光学素子等)となる。
この場合、固定側ガラス型301及び可動側ガラス型302の線膨張率α1は、固定型42及び可動スリーブ62の線膨張率α2よりも大きくしている。このため、型を加熱したときに、固定側ガラス型301は、その成形部57と固定型42との間には隙間を有し、固定側ガラス型301の嵌合部58と固定型42との間には隙間がない。
同様に、型を加熱したときに、可動側ガラス型302は、その成形部76と可動スリーブ62との間には隙間を有し、可動側ガラス型302の嵌合部78と可動スリーブ62との間には隙間がない。
本実施形態のガラス型301,302を用いれば、ガラス型301,302と型部材42,62との間のクリアランスを小さくして、ガラス型301,302の偏芯精度の劣化と面精度の劣化を防止することができる。また、固定側ガラス型301の成形部57や可動側ガラス型302の成形部76の成形面が欠けたり、面精度が劣化したりするのを防止することができる。
2a 成形用型基材
2b 接合材
2c 接合材
2d 接合材
2e 接合材
3 型基材
10 成形用型の製造装置
12 下ベース
13 上ベース
14 スライドシャフト
15 プレス軸ベース
15a スライドブッシュ
16 加熱炉ベース
16a スライドブッシュ
17 台座
18 スリーブ
19 成形硝材
20 マスタ型
21 フローティングジョイント
22 プレスシリンダ
23 プレス軸
24 ガラス管
25 リフレクタ
26 ランプヒータ
27 加熱炉蓋
28 成形室
30 成形用型
301 固定側ガラス型
302 可動側ガラス型
40 射出成形用金型
42 固定型
44 可動型
46 スプルー
48 段付き孔
50 大径の孔
52 小径の孔
54 段差面
55 固定側スペーサ
57 成形部
58 嵌合部
60 貫通孔
62 可動スリーブ
64 段付き孔
66 大径の孔
68 小径の孔
70 段差面
72 可動側スペーサ
76 成形部
78 嵌合部
80 キャビティ
82 ゲート
84 ランナ
2b 接合材
2c 接合材
2d 接合材
2e 接合材
3 型基材
10 成形用型の製造装置
12 下ベース
13 上ベース
14 スライドシャフト
15 プレス軸ベース
15a スライドブッシュ
16 加熱炉ベース
16a スライドブッシュ
17 台座
18 スリーブ
19 成形硝材
20 マスタ型
21 フローティングジョイント
22 プレスシリンダ
23 プレス軸
24 ガラス管
25 リフレクタ
26 ランプヒータ
27 加熱炉蓋
28 成形室
30 成形用型
301 固定側ガラス型
302 可動側ガラス型
40 射出成形用金型
42 固定型
44 可動型
46 スプルー
48 段付き孔
50 大径の孔
52 小径の孔
54 段差面
55 固定側スペーサ
57 成形部
58 嵌合部
60 貫通孔
62 可動スリーブ
64 段付き孔
66 大径の孔
68 小径の孔
70 段差面
72 可動側スペーサ
76 成形部
78 嵌合部
80 キャビティ
82 ゲート
84 ランナ
Claims (4)
- ガラスからなる成形用型基材と、
金属からなる支持部材と、
前記成形用型基材と前記支持部材との間に介在され、ガラス転移点及び線膨張率の異なる2種以上のガラスからなる多層構造の接合材と、を有し、
前記成形用型基材と支持部材、及び接合材を一体的に接合した
ことを特徴とする成形用型。 - 前記多層構造の接合材を、各層のガラス転移点が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも低くなり、かつ各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の成形用型。 - 前記多層構造の接合材を、各層の線膨張率が前記支持部材に近いほど前記成形用型基材よりも大きくなるように配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の成形用型。 - 前記成形用型基材における前記多層構造の接合材との反接合側に成形面を形成した
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形用型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007301592A JP2009126005A (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 成形用型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007301592A JP2009126005A (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 成形用型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009126005A true JP2009126005A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=40817404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007301592A Withdrawn JP2009126005A (ja) | 2007-11-21 | 2007-11-21 | 成形用型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009126005A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011186052A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hoya Corp | 光学レンズ成形用型及びそれを用いた光学レンズの製造方法 |
| EP3098484A1 (en) | 2015-05-29 | 2016-11-30 | Nidec Tosok Corporation | Shift range switching device for vehicle |
| WO2021204776A1 (de) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | Jenoptik Optical Systems Gmbh | Verfahren zum thermisch stabilen verbinden eines glaselements mit einem trägerelement, verfahren zum herstellen einer optischen vorrichtung und optische vorrichtung |
-
2007
- 2007-11-21 JP JP2007301592A patent/JP2009126005A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011186052A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hoya Corp | 光学レンズ成形用型及びそれを用いた光学レンズの製造方法 |
| EP3098484A1 (en) | 2015-05-29 | 2016-11-30 | Nidec Tosok Corporation | Shift range switching device for vehicle |
| US9732845B2 (en) | 2015-05-29 | 2017-08-15 | Nidec Tosok Corporation | Shift range switching device for vehicle |
| WO2021204776A1 (de) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | Jenoptik Optical Systems Gmbh | Verfahren zum thermisch stabilen verbinden eines glaselements mit einem trägerelement, verfahren zum herstellen einer optischen vorrichtung und optische vorrichtung |
| US11712753B2 (en) | 2020-04-09 | 2023-08-01 | Jenoptik Optical Systems Gmbh | Method for making a thermally stable connection between a glass element and a support element, method for producing an optical device, and optical device |
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