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JP2009115359A - 空調制御装置、空気調和装置および空調制御方法 - Google Patents

空調制御装置、空気調和装置および空調制御方法 Download PDF

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JP2009115359A JP2007287856A JP2007287856A JP2009115359A JP 2009115359 A JP2009115359 A JP 2009115359A JP 2007287856 A JP2007287856 A JP 2007287856A JP 2007287856 A JP2007287856 A JP 2007287856A JP 2009115359 A JP2009115359 A JP 2009115359A
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Atsushi Nishino
淳 西野
Satoru Hashimoto
哲 橋本
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】空調対象空間が過剰に空調されることを避け、省エネルギーな空調運転を実現する。
【解決手段】コントローラ1は、状態検知部11と、緩和制御部12とを備え、空調機2を制御する。空調機2は、室内ユニット30a,30b,・・・,30yおよび室外ユニット40を有する。状態検知部11は、増エネルギー状態を検知する。増エネルギー状態とは、室内ユニット30a,30b,・・・,30yによって空調されるセル空間Sa,Sb,・・・,Syの室内温度Trが室内ユニット30a,30b,・・・,30yの設定温度Tsを冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している状態をいう。緩和制御部12は、状態検知部11が増エネルギー状態を検知した場合に、増エネルギー状態を緩和するように空調機2を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調制御装置、空気調和装置および空調制御方法に関する。
通常、空調機は、利用ユニットと熱源ユニットとを有しており、冷媒の流れる冷媒回路を形成している。一般に、利用ユニットは空調対象空間となる室内に設置されており、熱源ユニットは室外に設置されている。また、利用ユニットのケーシング内には利用側熱交換器が設けられており、熱源ユニットのケーシング内には熱源側熱交換器が設けられている。冷房運転時には、冷媒が利用側熱交換器で熱を吸収し、熱源側熱交換器で熱を放出する。一方、暖房運転時には、冷媒が利用側熱交換器で熱を放出し、熱源側熱交換器で熱を吸収する。これにより、利用ユニットの配置されている室内が冷房又は暖房されることになる。
そして、一般に、室内温度を設定温度付近に保つために、室内温度が設定温度から所定温度ΔT以上乖離すると、利用ユニットがサーモオン又はサーモオフされるようになっている。なお、利用ユニットのサーモオンとは、利用側熱交換器内を冷媒が流れており、冷媒と室内空気との間で十分な熱交換が行われている状態のことをいい、利用ユニットのサーモオフとは、利用側熱交換器内を冷媒が流れておらず又は殆ど流れておらず、冷媒と室内空気との間で実質的に熱交換が行われていない状態のことをいう。
特許文献1は、このようなサーモオンとサーモオフとが繰り返されることを、省エネルギーの観点から好ましくないと指摘している。
特開2007−255832号公報
ところで、室内を過剰に空調する、すなわち、室内温度を冷房運転時に設定温度よりも低くする又は暖房運転時に設定温度よりも高くすることは、エネルギーの無駄である。ところが、室内が過剰に空調されている状態であっても、室内温度と設定温度との差が小さい状態(上記ΔT内に収まっている状態)にあっては、サーモオフされることがなく、当該状態が安定してしまうことがある。かといって、上記ΔTを小さくすると、短い周期でサーモオン/オフが繰り返されることになり、特許文献1でも危惧されているように、返ってエネルギーロスをもたらすことも考えられる。また、サーモオン/オフが繰り返されると、室内温度が大幅に上下し、利用者に不快感を与える虞もある。
本発明は、空調対象空間が過剰に空調されることを避け、省エネルギーな空調運転を実現することにある。
第1発明に係る空調制御装置は、状態検知部と、緩和制御部とを備え、空調機を制御する。空調機は、利用ユニットおよび熱源ユニットを有する。状態検知部は、増エネルギー状態を検知する。増エネルギー状態とは、空間温度が利用ユニットの設定温度を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している状態をいう。空間温度とは、利用ユニットの空調対象空間の温度である。緩和制御部は、状態検知部が増エネルギー状態を検知した場合に、増エネルギー状態を緩和するように空調機を制御する。
この空調制御装置は、空調対象空間が過剰に空調されていると判断すると、空調機による空調運転を緩和する。なお、過剰に空調されている状態とは、冷房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも冷やされた状態でほぼ安定している状態をいい、暖房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも暖められた状態でほぼ安定している状態をいう。これにより、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
第2発明に係る空調制御装置は、第1発明に係る空調制御装置であって、緩和制御部は、状態検知部が増エネルギー状態を検知した場合に、利用ユニットを流れる冷媒量が少なくなるように空調機を制御する。
この空調制御装置は、空調対象空間が過剰に空調されていると判断すると、利用ユニットを流れる冷媒量を少なくする。これにより、空調機による空調運転を緩和することができる。
第3発明に係る空調制御装置は、第1発明又は第2発明に係る空調制御装置であって、状態検知部は、空間温度から設定温度をマイナスした差分を所定回数検出し、冷房運転時に差分の積算値が第1値より小さい場合、又は、暖房運転時に差分の積算値が第2値よりも大きい場合に、増エネルギー状態であると検知する。なお、第1値と第2値とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
この空調制御装置は、空間温度から設定温度をマイナスした差分を所定回数検出する。そして、冷房運転時においては、検出した差分の積算値が小さすぎる場合に、暖房運転時においては、検出した差分の積算値が大きすぎる場合に、過剰に空調されていると判断する。
すなわち、冷房運転時には、
Σ(空間温度−設定温度)<第1値
となると、
暖房運転時には、
Σ(空間温度−設定温度)>第2値
となると、過剰に空調されていると判断されることになる。なお、Σは、差分の検出回数分の積算を意味する。
これにより、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第4発明に係る空調制御装置は、第1発明又は第2発明に係る空調制御装置であって、状態検知部は、空間温度と設定温度との大小関係を第1回数判定し、冷房運転時に空間温度の方が小さいことが第2回数以上あった場合、又は、暖房運転時に空間温度の方が大きいことが第3回数以上あった場合に、増エネルギー状態であると検知する。なお、第1回数と第2回数と第3回数とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
この空調制御装置は、空間温度と設定温度との大小関係を第1回数判定する。そして、冷房運転時においては、空間温度の方が低くなることが第2回数以上あった場合に、暖房運転時においては、空間温度の方が高くなることが第3回数以上あった場合に、過剰に空調されていると判断する。
すなわち、冷房運転時には、
空間温度<設定温度
が成立するか否かが第1回数判定され、第2回数以上成り立つ場合に、
暖房運転時には、
空間温度>設定温度
が成立するか否かが第1回数判定され、第3回数以上成り立つ場合に、過剰に空調されていると判断されることになる。
これにより、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第5発明に係る空調制御装置は、第1発明又は第2発明に係る空調制御装置であって、状態検知部は、冷房運転時に空間温度が設定温度を下回る状態が第1時間より長く続いた場合、又は、暖房運転時に空間温度が設定温度を上回る状態が第2時間より長く続いた場合に、増エネルギー状態であると検知する。なお、第1時間と第2時間とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
この空調制御装置は、冷房運転時においては、空間温度が設定温度よりも低い状態が長く続いた場合に、暖房運転時においては、空間温度が設定温度よりも高い状態が長く続いた場合に、過剰に空調されていると判断する。
すなわち、冷房運転時には、
空間温度<設定温度
が成立する状態が第1時間より長く続いた場合に、
暖房運転時には、
空間温度>設定温度
が成立する状態が第2時間より長く続いた場合に、過剰に空調されていると判断されることになる。
これにより、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第6発明に係る空調制御装置は、第1発明から第5発明のいずれかに係る空調制御装置であって、緩和制御部は、膨張機構制御、過熱度制御、過冷却度制御、圧縮機制御、蒸発温度制御、凝縮温度制御、冷房設定温度制御および暖房設定温度制御からなる群から選択される少なくとも1つの制御を実行する。膨張機構制御は、利用ユニットに含まれる膨張機構の開度を小さくする制御である。過熱度制御は、過熱度を上げる制御である。過冷却度制御は、過冷却度を上げる制御である。圧縮機制御は、圧縮機の周波数を下げる制御である。蒸発温度制御は、冷媒の蒸発温度を上げる制御である。凝縮温度制御は、冷媒の凝縮温度を下げる制御である。冷房設定温度制御は、冷房運転時に設定温度を上げる制御である。暖房設定温度制御は、暖房運転時に設定温度を下げる制御である。
この空調制御装置は、空調対象空間が過剰に空調されていると判断すると、以下の8つの中の少なくとも1つの制御を行う。1)膨張機構の開度を小さくする。2)過熱度を上げる。3)過冷却度を上げる。4)圧縮機の周波数を下げる。5)蒸発温度を上げる。6)凝縮温度を下げる。7)冷房運転時に設定温度を上げる。8)暖房運転時に設定温度を下げる。
これにより、空調機による空調運転を緩和することができる。
第7発明に係る空調制御装置は、第1発明から第6発明のいずれかに係る空調制御装置であって、緩和禁止部をさらに備える。緩和禁止部は、室外湿度が所定湿度値より高い状況、雨天である状況、および、空調機の起動後の所定期間内である状況からなる群から選択される少なくとも1つの状況下では、緩和制御部による制御を禁止する。
この空調制御装置は、以下の状況下では、たとえ空調対象空間が過剰に空調されていると判断される場合であっても、空調運転を緩和させない。1)室外湿度が高い。2)雨天である。3)空調機の起動後、一定時間が経過していない。
上記1)および2)により、無駄なエネルギーの消費を省きつつも、湿度を快適に保つことができ、上記3)により、空調運転の効きが遅れないようにすることができる。
第8発明に係る空気調和装置は、熱源ユニットと、利用ユニットと、制御部とを備える。利用ユニットは、熱源ユニットに冷媒配管を介して接続される。制御部は、熱源ユニットおよび利用ユニットの動作を制御する。制御部は、状態検知部と、緩和制御部とを有する。状態検知部は、増エネルギー状態を検知する。増エネルギー状態とは、空間温度が利用ユニットの設定温度を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している状態をいう。空間温度とは、利用ユニットの空調対象空間の温度である。緩和制御部は、状態検知部が増エネルギー状態を検知した場合に、増エネルギー状態を緩和するように熱源ユニットおよび利用ユニットを制御する。
この空気調和装置は、空調対象空間が過剰に空調されていると判断すると、自身による空調運転を緩和する。なお、過剰に空調されている状態とは、冷房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも冷やされた状態でほぼ安定している状態をいい、暖房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも暖められた状態でほぼ安定している状態をいう。これにより、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
第9発明に係る空調制御方法は、利用ユニットおよび熱源ユニットを有する空調機を制御する方法であって、状態検知ステップと、緩和制御ステップとを備える。状態検知ステップは、増エネルギー状態を検知する。増エネルギー状態とは、空間温度が利用ユニットの設定温度を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している状態をいう。空間温度とは、利用ユニットの空調対象空間の温度である。緩和制御ステップは、状態検知ステップにおいて増エネルギー状態が検知された場合に、増エネルギー状態を緩和するように空調機を制御する。
この空調制御方法では、空調対象空間が過剰に空調されているか否かが判断され、過剰に空調されていると判断される場合には空調機による空調運転が緩和される。なお、過剰に空調されている状態とは、冷房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも冷やされた状態でほぼ安定している状態をいい、暖房運転時においては空調対象空間が設定温度よりも暖められた状態でほぼ安定している状態をいう。これにより、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
第1発明によれば、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
第2発明によれば、空調機による空調運転を緩和することができる。
第3発明によれば、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第4発明によれば、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第5発明によれば、空間温度が設定温度から増エネルギー側へどのくらい乖離しているのかを判断することができる。
第6発明によれば、空調機による空調運転を緩和することができる。
第7発明によれば、無駄なエネルギーの消費を省きつつも、湿度を快適に保ったり、空調運転の効きが遅れないようにしたりすることができる。
第8発明によれば、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
第9発明によれば、省エネルギーな空調運転を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る空調機2のコントローラ1(空調制御装置)について説明する。
<空調機の設置環境>
図1は、空調機2の室内ユニット(利用ユニット)30a,30b,・・・,30yが設置された室内空間Aの様子を示す。
室内空間Aは、オフィスフロアや飲食店などの開けた広い1つの空間である。室内空間Aの天井には、複数の室内ユニット30a,30b,・・・,30yが適当な間隔を開けて埋め込まれている。図1中、破線で区切られたセル空間Sa,Sb,・・・,Syは、仮想的に分割された空間であって、それぞれの内部に設置された室内ユニット30a,30b,・・・,30yによる空調運転の対象となる空間である。
<空調機の構成>
図2および図3に示すように、空調機2は、いわゆるマルチタイプの空調機であり、室外ユニット(利用ユニット)40と、複数の室内ユニット30a,30b,・・・,30yと、室内ユニット30a,30b,・・・,30yに対する運転指令の入力を受け付けるリモコン50とを有している。室内ユニット30a,30b,・・・,30yは、室外ユニット40に冷媒連絡配管4を介して並列に接続されている。室外ユニット40は、屋外に設置されており、リモコン50は、室内空間Aの壁面に取り付けられている。室外ユニット40と、室内ユニット30a,30b,・・・,30yと、リモコン50とは、通信線3を介して接続されている。リモコン50は、各室内ユニット30a,30b,・・・,30yの起動/停止、運転モード(冷房運転モード、暖房運転モード、送風モード等)、設定温度Ts、風量、風向等に関する運転指令を利用者から受け取り、制御部80に送信する。
室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシング内には、室内側熱交換器31と、膨張弁32と、室内側ファン35とが収納されている。室外ユニット40のケーシング内には、圧縮機41と、四路切換弁42と、室外側熱交換器43と、アキュムレータ44と、室外側ファン45とが収納されている。そして、圧縮機41と、四路切換弁42と、室外側熱交換器43と、膨張弁32と、室内側熱交換器31と、アキュムレータ44とが冷媒配管を介して接続されることにより、冷媒回路が形成されている。
以下に、空調機2の冷媒回路内を冷媒が循環する様子について説明する。
冷房運転時には、四路切換弁42が図2において実線で示す状態に保持される。空調機2に電源が投入されると、圧縮機41は、低圧状態のガス冷媒を吸入し、高圧状態に圧縮する。圧縮機41から吐出された高圧状態のガス冷媒は、四路切換弁42を通って室外側熱交換器43に流入し、室外空気と熱交換して凝縮する。このとき、室外ユニット40のケーシング内では、室外側ファン45の駆動によって気流が形成されており、室外側熱交換器43における熱交換が促される状態になっている。室外側熱交換器43において液化した冷媒は、冷媒連絡配管4を通ってサーモオン状態の室内ユニット30a,30b,・・・,30yの室内側熱交換器31へと導かれ、セル空間Sa,Sb,・・・,Sy内の室内空気との間で熱交換して蒸発する。このとき、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシング内では、室内側ファン35の駆動によって気流が形成されており、室内側熱交換器31における熱交換が促される状態になっている。なお、室内側熱交換器31への冷媒の流入量は、その上流側の膨張弁32の開度によって決定される。そして、冷媒の蒸発によって冷やされた空気は、室内側ファン35によってセル空間Sa,Sb,・・・,Sy内へと吹き出され、セル空間Sa,Sb,・・・,Sy内を冷房する。また、室内側熱交換器31において気化した冷媒は、冷媒連絡配管4および四路切換弁42を通って室外ユニット40の圧縮機41に戻る。
一方、暖房運転時には、四路切換弁42が図2において破線で示す状態に保持される。空調機2に電源が投入されると、圧縮機41は、低圧状態のガス冷媒を吸入し、高圧状態に圧縮する。圧縮機41から吐出された高圧状態のガス冷媒は、四路切換弁42および冷媒連絡配管4を通ってサーモオン状態の室内ユニット30a,30b,・・・,30yの室内側熱交換器31に流入し、セル空間Sa,Sb,・・・,Sy内の室内空気と熱交換して凝縮する。このとき、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシング内では、室内側ファン35の駆動によって気流が形成されており、室内側熱交換器31における熱交換が促される状態になっている。なお、室内側熱交換器31への冷媒の流入量は、その下流側の膨張弁32の開度によって決定される。そして、冷媒の凝縮によって暖められた空気は、室内側ファン35によってセル空間Sa,Sb,・・・,Sy内へと吹き出され、セル空間Sa,Sb,・・・,Sy内を暖房する。また、室内側熱交換器31において液化した冷媒は、冷媒連絡配管4を通って室外ユニット40の室外側熱交換器43へと導かれ、室外空気との間で熱交換して蒸発する。このとき、室外ユニット40のケーシング内では、室外側ファン45の駆動によって気流が形成されており、室外側熱交換器43における熱交換が促される状態になっている。また、室外側熱交換器43において気化した冷媒は、四路切換弁42を通って圧縮機41に戻る。
なお、圧縮機41の上流側に配置されているアキュムレータ44は、室内ユニット30a,30b,・・・,30yの運転負荷に応じて冷媒回路内に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
室外ユニット40のケーシング内には、各種センサ60〜67が取り付けられている。センサ60は、圧縮機41の吸入管における冷媒の圧力を検出する。センサ61は、圧縮機41の吐出管における冷媒の圧力を検出する。センサ62は、圧縮機41に吸入される冷媒の温度を検出する。センサ63は、圧縮機41から吐出される冷媒の温度を検出する。センサ64は、室外側熱交換器43内を流れる冷媒の温度(冷房運転時における凝縮温度又は暖房運転時における蒸発温度)を検出する。センサ65は、室外側熱交換器43の液側に取り付けられており、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検出する。センサ66は、室外温度を検出する。センサ67は、室外湿度Wrを検出する。
また、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシング内にも、各種センサ70〜72が取り付けられている。センサ70は、室内側熱交換器31の液側に取りつけられており、液状態又は気液二相状態の冷媒の温度(暖房運転時における凝縮温度又は冷房運転時における蒸発温度)を検出する。センサ71は、室内側熱交換器31のガス側に取りつけられており、ガス状態又は気液二相状態の冷媒の温度を検出する。センサ72は、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシングに形成されている室内空気の吸入口の近傍に取りつけられており、室内温度Trを検出する。
各種センサ60〜67,70〜72における検出値は、所定の時間間隔K1で(本実施形態では、5分ごとに)制御部8に送信される。
空調機2の制御部8は、主として、室外ユニット40のケーシング内に収納されている室外側制御部8aと、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのケーシング内に収納されている室内側制御部8bとから構成されている。制御部8a,8bは、それぞれマイクロコンピュータやメモリを有している。室外側制御部8aと室内側制御部8bとは、通信線3を介して必要な制御信号をやりとりしつつ、リモコン50を介して入力された利用者からの運転指令に応じて空調機2による空調運転を制御する。例えば、制御部8は、利用者からの運転指令に沿った空調運転を実現するのに適当な被制御部品32,35,41,42,44,45の制御パラメータを決定し、当該制御パラメータを対応する被制御部品32,35,41,42,44,45に送信する。なお、制御部8による制御パラメータの決定には、各種センサ60〜67,70〜72における検出値が利用される。
また、制御部8は、冷房運転中および暖房運転中にサーモオン/オフの切換制御を行う。サーモオン/オフの切換制御とは、図4および図5に示すように、室内温度Trが設定温度Tsから所定温度ΔT(本実施形態では、1℃)乖離した場合に、室内ユニット30a,30b,・・・,30yのサーモオン状態とサーモオフ状態とを切り換える制御である。なお、サーモオン状態とは、室内側熱交換器31内を冷媒が流れている状態のことを言い、サーモオフ状態とは、膨張弁32が最大閉じられており、室内側熱交換器31内を冷媒が全く流れていない又は殆ど流れていない状態のことを言う。当該切換制御により、室内温度Trが設定温度Tsから大きく乖離してしまうことがないようになっている。
<コントローラの構成>
図3に示すように、コントローラ1は、通信線3を介して空調機2の制御部8(室外側制御部8aおよび室内側制御部8b)に接続されており、制御部8を介して空調機2による空調運転を監視および制御する。コントローラ1は、制御部10および記憶部20を有している。
制御部10は、記憶部20に記憶されている所定のプログラムを読み出して実行することにより、状態検知部11、緩和制御部12、緩和禁止部13およびデータ収集部14として動作する。
データ収集部14は、所定の時間間隔K1で(本実施形態では、5分ごとに)、空調機2の制御部8からセンサ60〜67,70〜72における検出値を収集し、収集した検出値を収集時刻に対応付けて記憶部20内に保存する。また、データ収集部14は、各室内ユニット30a,30b,・・・,30yの起動/停止、運転モード、設定温度Ts、風量、風向等に関する運転指令のデータを利用者による入力時に空調機2の制御部8からリアルタイムに収集し、収集したデータを収集時刻に対応付けて記憶部20内に保存する。記憶部20には、所定の時間(本実施形態では、1時間)分の上記データを保存しておくだけの記憶容量が確保されている。
状態検知部11は、所定の時間間隔で(本実施形態では、1時間ごとに)、各セル空間Sa,Sb,・・・,Syが過剰に空調されている状態(増エネルギー状態)にあるか否かを判断する。増エネルギー状態としては、室内温度Trが図6および図7に示すように変遷する状態が想定される。すなわち、冷房運転時(図6参照)であれば、室内温度Trが設定温度Tsを下回る状態が頻発しているにもかわらず、室内温度Trが設定温度TsからΔT以上乖離していないためサーモオフもされることがないような状態である。一方、暖房運転時(図7参照)であれば、室内温度Trが設定温度Tsを上回る状態が頻発しているにもかわらず、室内温度Trが設定温度TsからΔT以上乖離していないためサーモオフもされることがないような状態である。
緩和制御部12は、状態検知部11によってあるセル空間Sa,Sb,・・・,Syが増エネルギー状態にあると判断された場合に、そのような増エネルギー状態を緩和すべく、当該セル空間Sa,Sb,・・・,Syに対応する室内ユニット30a,30b,・・・,30yの空調運転を緩和するよう空調機2の制御部8に命令する。より具体的には、当該室内ユニット30a,30b,・・・,30yの緩和レベルを上げる設定を行う。緩和レベルとは、制御部8が空調運転の制御時に参照する制御パラメータである。
緩和レベルには、Lv0〜Lv5の6段階が設けられており、緩和レベルが高く設定されている室内ユニット30a,30b,・・・,30yほど、空調運転がより緩和されることになる。より具体的には、緩和レベルがLv0に設定されている室内ユニット30a,30b,・・・,30yは通常の空調運転を行うが、緩和レベルがLv1,Lv2,・・・と上がるにつれて、室内ユニット30a,30b,・・・,30yの膨張弁32がより絞られ、室内側熱交換器31での熱交換量が少なくなる。ここで、Lv0〜Lv5での膨張弁32の開度をそれぞれH0〜H5とすると、開度H1〜H5は、以下の式によって決定される。
H1=H0−Δh1
H2=H0−Δh2
H3=H0−Δh3
H4=H0−Δh4
H5=H0−Δh5
ただし、
Δh1<Δh2<Δh3<Δh4<Δh5
とする。したがって、
H0>H1>H2>H3>H4>H5
となっており、開度H5のとき、膨張弁32は最も絞られた状態となる。制御定数Δh1〜Δh5は、記憶部20に予め記憶されている。また、記憶部20には、後述するその他の制御定数も記憶されているものとする。
一方、緩和禁止部13は、所定の時間間隔で(本実施形態では、5分ごとに)、緩和制御部12より設定された各室内ユニット30a,30b,・・・,30yの緩和レベルを必要に応じてリセットする(緩和レベルをLv0に戻す)。
なお、制御部10は、データ収集部14として収集した各種データに基づき、上記緩和レベルの設定以外の制御も行っているものとする。
<緩和レベルの設定処理の流れ>
図8を参照して、緩和レベルの設定処理の流れを説明する。当該処理は、所定の時間間隔で(本実施形態では、1時間ごとに)各室内ユニット30a,30b,・・・,30yについて実行される。以下の説明では、室内ユニット30aについて実行されている場合を例示する。
ステップS11では、状態検知部11は、過去の時間K2(本実施形態では、1時間)分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータを記憶部20から読み出す。
続くステップS12では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、室内温度Trから当該室内温度Trの検出時の設定温度Tsをマイナスした差分を過去の時間K2分算出し、算出した差分を積算する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ(Tr−Ts)
を算出する。なお、Σは、過去の時間K2における室内温度Trの検出回数K2/K1(本実施形態では、1時間/5分=12回)分の積算を意味する。
続くステップS13では、状態検知部11は、室内ユニット30aの現在の運転モードをチェックし、現在の運転モードが冷房運転モードであれば、ステップS14に進み、暖房運転モードであれば、ステップS19に進む。
ステップS14では、状態検知部11は、ステップS12で算出したΣ(Tr−Ts)の値と所定値V1(本実施形態では、0℃)とを比較する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ(Tr−Ts)<V1
が成立するか否かを判断し、成立する場合には、ステップS15に進み、成立しない場合には、ステップS16に進む。なお、Σ(Tr−Ts)<V1が成立するということは、過去のK2時間の間、セル空間Sa内の室内温度Trが設定温度Tsを下回る状態に偏っていたことを意味している。すなわち、ステップS14では、増エネルギー状態であるか否かが判断されている。
ステップS15では、緩和制御部12は、室内ユニット30aの緩和レベルを1段階上げるよう空調機2の制御部8に命令する。なお、既に緩和レベルが最大レベルLv5に達している場合には、何もしない。ステップS15が終了すると、緩和レベルの設定処理も終了する。
一方、ステップS16では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、室内温度Trから当該室内温度Trの検出時の設定温度TsにΔT(図4および5参照)を足した温度をマイナスした差分を過去の時間K2分算出し、算出した差分を積算する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ{Tr−(Ts+ΔT)}
を算出する。なお、Σは、過去の時間K2における室内温度Trの検出回数K2/K1(本実施形態では、1時間/5分=12回)分の積算を意味する。
続くステップS17では、ステップS16で算出したΣ{Tr−(Ts+ΔT)}の値と所定値V2(本実施形態では、0℃)とを比較する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ{Tr−(Ts+ΔT)}≧V2
が成立するか否かを判断し、成立する場合には、ステップS18に進み、成立しない場合には、緩和レベルの設定処理を終了させる。なお、{Tr−(Ts+ΔT)}≧V2が成立するということは、室内温度Trが設定温度TsをΔT以上上回る状態が頻発している(すなわち、サーモオンしているが、十分に冷房されていない能力不足の状態にある)ことを意味している。
続くステップS18では、緩和制御部12は、室内ユニット30aの緩和レベルを1段階戻すよう空調機2の制御部8に命令する。なお、既に緩和レベルが通常レベルLv0に設定されている場合には、何もしない。ステップS18が終了すると、緩和レベルの設定処理も終了する。
一方、暖房運転モードの場合に実行されるステップS19では、状態検知部11は、ステップS12で算出したΣ(Tr−Ts)の値と所定値V3(本実施形態では、0℃)とを比較する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ(Tr−Ts)>V3
が成立するか否かを判断し、成立する場合には、ステップS20に進み、成立しない場合には、ステップS21に進む。なお、Σ(Tr−Ts)>V3が成立するということは、過去のK2時間の間、セル空間Sa内の室内温度Trが設定温度Tsを上回る状態に偏っていたことを意味している。すなわち、ステップS19では、増エネルギー状態であるか否かが判断されている。
ステップS20では、緩和制御部12は、室内ユニット30aの緩和レベルを1段階上げるよう空調機2の制御部8に命令する。なお、既に緩和レベルが最大レベルLv5に達している場合には、何もしない。ステップS20が終了すると、緩和レベルの設定処理も終了する。
一方、ステップS21では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、室内温度Trから当該室内温度Trの検出時の設定温度TsからΔT(図4および5参照)をマイナスした温度をマイナスした差分を過去の時間K2分算出し、算出した差分を積算する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ{Tr−(Ts−ΔT)}
を算出する。なお、Σは、過去の時間K2における室内温度Trの検出回数K2/K1(本実施形態では、1時間/5分=12回)分の積算を意味する。
続くステップS22では、ステップS21で算出したΣ{Tr−(Ts−ΔT)}の値と所定値V4(本実施形態では、0℃)とを比較する。
すなわち、状態検知部11は、
Σ{Tr−(Ts−ΔT)}≦V4
が成立するか否かを判断し、成立する場合には、ステップS23に進み、成立しない場合には、緩和レベルの設定処理を終了させる。なお、Σ{Tr−(Ts−ΔT)}≦V4が成立するということは、室内温度Trが設定温度TsをΔT以上下回る状態が頻発している(すなわち、サーモオンしているが、十分に暖房されていない能力不足の状態にある)ことを意味している。
続くステップS23では、緩和制御部12は、室内ユニット30aの緩和レベルを1段階戻すよう空調機2の制御部8に命令する。なお、既に緩和レベルが通常レベルLv0に設定されている場合には、何もしない。ステップS23が終了すると、緩和レベルの設定処理も終了する。
<緩和レベルのリセット処理の流れ>
図9を参照して、緩和レベルのリセット処理の流れを説明する。当該処理は、所定の時間間隔で(本実施形態では、5分ごとに)各室内ユニット30a,30b,・・・,30yについて実行される。緩和レベルのリセット処理とは、定期的に起動される緩和レベルの設定処理によって設定された緩和レベルを必要に応じてリセットする(緩和レベルをLv0に戻す)処理である。以下の説明では、室内ユニット30aについて実行されている場合を例示する。
ステップS31では、緩和禁止部13は、現在の緩和レベルを判定する。現在の緩和レベルがLv0であれば、緩和レベルのリセット処理は終了し、現在の緩和レベルがLv1以上であれば、ステップS32に進む。
ステップS32では、緩和禁止部13は、室内ユニット30aが起動してから所定の時間K5(本実施形態では、1時間)が経過しているか否かを判断する。経過していると判断される場合には、ステップS33に進み、経過していないと判断される場合には、緩和レベルをリセットする後述のステップS35に進む。起動後の所定の時間(本実施形態では、1時間)内に緩和レベルがLv1以上に設定されてしまうと、セル空間Sa内の室内温度Trが設定温度Tsに達するのが遅れて利用者に不快感を与え得るため、緩和レベルをリセットする必要があるからである。
続くステップS33では、緩和禁止部13は、室内ユニット30aの現在の運転モードをチェックし、現在の運転モードが冷房運転モードであれば、ステップS34に進み、暖房運転モードであれば、ステップS34を実行することなく、緩和レベルのリセット処理を終了させる。
ステップS34では、緩和禁止部13は、室外ユニット40に取り付けられている湿度センサ67から室外湿度Wrのデータを取得する。そして、室外湿度Wrと所定値W0(本実施形態では、90%)とを比較する。
すなわち、緩和禁止部13は、
Wr≧W0
が成立するか否かを判定し、成立しない場合には、緩和レベルをリセットするステップS35を実行することなく、緩和レベルのリセット処理を終了させ、成立する場合には、緩和レベルをリセットするステップS35に進む。室外湿度Wrが高くなっている時に冷房運転が緩和されていると、セル空間Sa内が十分に除湿されず利用者に不快感を与え得るため、緩和レベルをリセットする必要があるからである。
ステップS35では、緩和禁止部13は、室内ユニット30aの緩和レベルをLv0に設定するよう空調機2の制御部8に命令する。ステップS35が終了すると、緩和レベルのリセット処理も終了する。
<特徴>
上記コントローラ1は、セル空間Sa,Sb,・・・,Syが過剰に空調されていると判断すると、膨張弁32の開度を絞り、室内ユニット30a,30b,・・・,30yを流れる冷媒量を少なくするよう空調機2に命令する。これにより、省エネルギーな空調運転が実現されることになる。なお、過剰に空調されている状態(増エネルギー状態)とは、冷房運転時においてはセル空間Sa,Sb,・・・,Syが設定温度Tsよりも冷やされた状態でほぼ安定している状態をいい、暖房運転時においてはセル空間Sa,Sb,・・・,Syが設定温度Tsよりも暖められた状態でほぼ安定している状態をいう。
<変形例>
(1)
コントローラ1の状態検知部11、緩和制御部12、緩和禁止部13およびデータ収集部14が空調機2の制御部8に組み込まれていてもよい。すなわち、コントローラ1による緩和レベルの設定処理およびリセット処理が制御部8によって実行されるようになっていてもよい。
(2)
上記実施形態において、状態検知部11による増エネルギー状態の検知を以下の様に行ってもよい。
すなわち、図10に示すように、上記ステップS12を省略し、ステップS14の代わりにステップS114を、ステップS19の代わりにステップS119を挿入してもよい。
冷房運転モードの場合に実行されるステップS114では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、過去の時間K2内に検出された室内温度Trと、当該室内温度Trの検出時の設定温度Tsとの比較を行う。
すなわち、状態検知部11は、
Tr<Ts
が成立するか否かをK2/K1回(本実施形態では、1時間/5分=12回)判断し、V5回(本実施形態では、10回)以上成立する場合には、ステップS15に進み、成立しない場合には、ステップS16に進む。
また、暖房運転モードの場合に実行されるステップS119では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、過去の時間K2内に検出された室内温度Trと、当該室内温度Trの検出時の設定温度Tsとの比較を行う。
すなわち、状態検知部11は、
Tr>Ts
が成立するか否かをK2/K1回(本実施形態では、1時間/5分=12回)判断し、V6回(本実施形態では、10回)以上成立する場合には、ステップS20に進み、成立しない場合には、ステップS21に進む。
(3)
上記実施形態において、状態検知部11による増エネルギー状態の検知を以下の様に行ってもよい。
すなわち、図11に示すように、上記ステップS12を省略し、ステップS14の代わりにステップS214を、ステップS19の代わりにステップS219を挿入してもよい。
冷房運転モードの場合に実行されるステップS214では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、室内温度Trが当該室内温度Trの検出時の設定温度Tsよりも低い状態がどのくらい継続しているのかを判断する。
すなわち、状態検知部11は、
Tr<Ts
が成立する状態が所定の時間K3(本実施形態では、30分)以上連続している場合には、ステップS15に進み、連続していない場合には、ステップS16に進む。
また、暖房運転モードの場合に実行されるステップS219では、状態検知部11は、ステップS11で取得した過去の時間K2分の室内温度Trおよび設定温度Tsのデータに基づき、室内温度Trが当該室内温度Trの検出時の設定温度Tsよりも高い状態がどのくらい継続しているのかを判断する。
すなわち、状態検知部11は、
Tr>Ts
が成立する状態が所定の時間K4(本実施形態では、30分)以上連続している場合には、ステップS20に進み、連続していない場合には、ステップS21に進む。
(4)
上記実施形態では、緩和禁止部13は、所定の条件が満たされる場合に緩和レベルをリセットしている。しかしながら、緩和禁止部13は、一旦緩和レベルをLv1以上に設定した後にリセットするのではなく、緩和レベルをLv1以上に設定する直前に所定の条件が満たされるか否かを判断し、所定の条件下ではそもそも緩和レベルをLv1以上に設定しないようにしてもよい。
(5)
上記実施形態では、緩和レベルが高くなるにつれて膨張弁32の開度を小さくしてゆくことにより、空調運転を緩和するようにしている。しかしながら、その他の制御パラメータを変更することにより、空調運転を緩和するようにしてもよい。
例えば、緩和レベルが高くなるにつれて熱交換器31,43の出口における冷媒の過熱度を上げるような制御を行ってもよい。
また、緩和レベルが高くなるにつれて熱交換器31,43の出口における冷媒の過冷却度を上げるような制御を行ってもよい。
また、緩和レベルが高くなるにつれて圧縮機41の周波数を下げるような制御を行ってもよい。
また、緩和レベルが高くなるにつれて冷媒の蒸発温度を上げるような制御を行ってもよい。
また、緩和レベルが高くなるにつれて冷媒の凝縮温度を下げるような制御を行ってもよい。
また、冷房運転時であれば、緩和レベルが高くなるにつれて設定温度Tsを上げるような制御を行ってもよい。
また、暖房運転時であれば、緩和レベルが高くなるにつれて設定温度Tsを下げるような制御を行ってもよい。
(6)
上記実施形態の緩和レベルのリセット処理では、室外湿度Wrが所定値W0(本実施形態では、90%)よりも高い場合に、緩和レベルがリセットされるようになっている。しかしながら、緩和禁止部13が、気象データ(雨天である、雨季である等)を、利用者の手動入力によって、あるいは、通信回線を介して所定のデータサーバから自動的に取得し、室外空気の多湿状態を検知し、緩和レベルをリセットするようにしてもよい。
(7)
上記実施形態では、所定の時間間隔で(1時間ごとに)緩和レベルが見直され、緩和レベルを上げてゆくときは、1段階ずつしか上げられないようになっている。しかしながら、増エネルギーの度合いが大きい場合、その度合いに応じて、一度に2段階以上上げてもよい。 (8)
上記実施形態の緩和レベルのリセット処理では、緩和レベルを下げる方法としては、緩和レベルをLv0に設定するという方法が採用されている。しかしながら、当該方法に代え、「リセット前の緩和レベルを記憶しておき、緩和禁止の条件が除かれ次第、リセット前の緩和レベルに戻す」という方法を採用してもよい。
(9)
上記実施形態の緩和レベルのリセット処理は、全ての室内ユニット30a,30b,・・・,30yを対象として実行されている。しかしながら、緩和レベルのリセット処理を行う対象を、同じ室内にある一部の室内ユニット30a,30b,・・・,30yに限定して(例えば、台数を限定する、もしくは、特定の位置の室内ユニット30a,30b,・・・,30yのみに限定するなど)もよい。
(10)
上記変形例を任意に組み合わせてもよい。
本発明は、空調対象空間が過剰に空調されることを避け、省エネルギーな空調運転を実現することができるという効果を有し、空調制御装置、空気調和装置および空調制御方法として有用である。
空調機の室内ユニットが設置された室内空間の様子を示す図。 空調機の冷媒回路図。 空調機およびコントローラのブロック構成図。 冷房運転時における室内ユニットにおけるサーモオン/オフの切換制御を説明する図。 暖房運転時における室内ユニットにおけるサーモオン/オフの切換制御を説明する図。 冷房運転時における増エネルギー状態での温度変化を示す図。 暖房運転時における増エネルギー状態での温度変化を示す図。 緩和レベルの設定処理の流れを示すフローチャート。 緩和レベルのリセット処理の流れを示すフローチャート。 変形例(2)に係る緩和レベルの設定処理の流れを示すフローチャート。 変形例(3)に係る緩和レベルの設定処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 コントローラ
2 空調機
8 制御部
10 制御部
11 状態検知部
12 緩和制御部
13 緩和禁止部
30a,30b,・・・,30y 室内ユニット(利用ユニット)
31 室内側熱交換器
32 膨張弁(膨張機構)
40 室外ユニット(熱源ユニット)
41 圧縮機
Sa,Sb,・・・,Sy セル空間(空調対象空間)
Tr 室内温度
Ts 設定温度
Wr 室外湿度

Claims (9)

  1. 利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)および熱源ユニット(40)を有する空調機(2)を制御する空調制御装置(1)であって、
    前記利用ユニットの空調対象空間(Sa,Sb,・・・,Sy)の空間温度(Tr)が前記利用ユニットの設定温度(Ts)を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している増エネルギー状態を検知する状態検知部(11)と、
    前記状態検知部が前記増エネルギー状態を検知した場合に、前記増エネルギー状態を緩和するように前記空調機を制御する緩和制御部(12)と、
    を備える、
    空調制御装置(1)。
  2. 前記緩和制御部(12)は、前記状態検知部(11)が前記増エネルギー状態を検知した場合に、前記利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)を流れる冷媒量が少なくなるように前記空調機(2)を制御する、
    請求項1に記載の空調制御装置(1)。
  3. 前記状態検知部(11)は、前記空間温度(Tr)から前記設定温度(Ts)をマイナスした差分を所定回数(K2/K1)検出し、冷房運転時に前記差分の積算値が第1値(V1)より小さい場合、又は、暖房運転時に前記差分の積算値が第2値(V3)よりも大きい場合に、前記増エネルギー状態であると検知する、
    請求項1又は2に記載の空調制御装置(1)。
  4. 前記状態検知部(11)は、前記空間温度(Tr)と前記設定温度(Ts)との大小関係を第1回数(K2/K1)判定し、冷房運転時に前記空間温度の方が小さいことが第2回数(V5)以上あった場合、又は、暖房運転時に前記空間温度の方が大きいことが第3回数(V6)以上あった場合に、前記増エネルギー状態であると検知する、
    請求項1又は2に記載の空調制御装置(1)。
  5. 前記状態検知部(11)は、冷房運転時に前記空間温度(Tr)が前記設定温度(Ts)を下回る状態が第1時間(K3)より長く続いた場合、又は、暖房運転時に前記空間温度が前記設定温度を上回る状態が第2時間(K4)より長く続いた場合に、前記増エネルギー状態であると検知する、
    請求項1又は2に記載の空調制御装置(1)。
  6. 前記緩和制御部(12)は、前記利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)に含まれる膨張機構(32)の開度を小さくする膨張機構制御、過熱度を上げる過熱度制御、過冷却度を上げる過冷却度制御、圧縮機(41)の周波数を下げる圧縮機制御、冷媒の蒸発温度を上げる蒸発温度制御、冷媒の凝縮温度を下げる凝縮温度制御、冷房運転時に前記設定温度(Ts)を上げる冷房設定温度制御、および、暖房運転時に前記設定温度を下げる暖房設定温度制御からなる群から選択される少なくとも1つの制御を実行する、
    請求項1から5のいずれかに記載の空調制御装置(1)。
  7. 室外湿度(Wr)が所定湿度値(W0)より高い状況、雨天である状況、および、前記空調機(2)の起動後の所定期間(K5)内である状況からなる群から選択される少なくとも1つの状況下では、前記緩和制御部(12)による制御を禁止する緩和禁止部(13)、
    をさらに備える、
    請求項1から6のいずれかに記載の空調制御装置(1)。
  8. 熱源ユニット(40)と、
    前記熱源ユニットに冷媒配管(4)を介して接続される利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)と、
    前記熱源ユニットおよび前記利用ユニットの動作を制御する制御部(8)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)の空調対象空間(Sa,Sb,・・・,Sy)の空間温度(Tr)が前記利用ユニットの設定温度(Ts)を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している増エネルギー状態を検知する状態検知部(11)と、
    前記状態検知部が前記増エネルギー状態を検知した場合に、前記増エネルギー状態を緩和するように前記熱源ユニットおよび前記利用ユニットを制御する緩和制御部(12)と、
    を有する、
    空気調和装置(2)。
  9. 利用ユニット(30a,30b,・・・,30y)および熱源ユニット(40)を有する空調機(2)を制御する空調制御方法であって、
    前記利用ユニットの空調対象空間(Sa,Sb,・・・,Sy)の空間温度(Tr)が前記利用ユニットの設定温度(Ts)を冷房運転時に下回る又は暖房運転時に上回る状態が頻発している増エネルギー状態を検知する状態検知ステップ(S14,S19)と、
    前記状態検知ステップにおいて前記増エネルギー状態が検知された場合に、前記増エネルギー状態を緩和するように前記空調機を制御する緩和制御ステップ(S15,S20)と、
    を備える、
    空調制御方法。
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