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JP2009185597A - コンクリート打設面の修復方法及び保水材含有プレミックスモルタル - Google Patents

コンクリート打設面の修復方法及び保水材含有プレミックスモルタル Download PDF

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JP2009185597A JP2008118625A JP2008118625A JP2009185597A JP 2009185597 A JP2009185597 A JP 2009185597A JP 2008118625 A JP2008118625 A JP 2008118625A JP 2008118625 A JP2008118625 A JP 2008118625A JP 2009185597 A JP2009185597 A JP 2009185597A
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Abstract

【課題】コンクリート打設面、ことに傾斜が付いたコンクリート打設面に生じる気泡痕を、モルタル補修ではなく、粉体を用いて簡単に且つ確実に修復する技術を提供する。
【解決手段】コンクリート打設面2に生じる気泡痕4,6,7を修復するに際し、色合わせした粉末状の保水材含有プレミックスモルタル12をスポンジ鏝8で気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布し、次いで塗布面に霧吹きで水分を付与したのちスポンジ鏝で表面を均してコンクリート打設面を修復する。粉末状保水材含有プレミックスモルタル12は、セメント系物質100容量部に対して、保水材1.25〜75容量部、0.4mm以下の細骨材5〜75容量部を含んで構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、現場打ちやコンクリート成型品或いはコンクリート建造物のコンクリート打設面、ことに傾斜が付いたコンクリート打設面に生じる気泡痕を修復する新規な方法、及び該方法に用いる粉末状の保水材含有プレミックスモルタルに関するものである。
コンクリート打設時には充填性をよくするためにバイブレーターを使用するが、この場合打設面が傾斜していると、生じた気泡が上昇する途中でコンクリートパネル面に付着して、コンクリート打設面に多数の大小様々な気泡が生じることがある。バイブレーターを使用しない場合には、より大きな気泡が多数できる。また、ボックスカルバートや建造物など垂直面の場合も、打設の仕方によっては気泡痕が生じる。
気泡痕が生じてもコンクリート強度には影響は無く、建築物の場合は塗装や壁紙で隠れるので問題はない。しかし、野外の構築物、例えば砂防ダムや擁壁などはコンクリートの打ちっぱなしであるので、その程度が甚だしければ外観が悪くなって品質が誤認されるので、その処理が問題となる。また、建造物の場合も、コンクリートの打ちっぱなし仕上げの場合、やはり表面の仕上がりが問題となる。
即ち、砂防ダムや擁壁などの構築物の場合、仕上がり寸法やコンクリート強度とともに外観が評価の対象となり、コンクリート打設面に気泡痕や汚れがあると評価が低下して以後の受注に悪影響を及ぼすことになる。また、気泡痕があると、そこに酸性雨水が溜まりコンクリート内に酸性雨水が浸透してコンクリートを弱める可能性もある。また、コンクリートの打ちっぱなし仕上げの建造物の場合は、そのまま商品になるので気泡痕や汚れの存在はゆるされない。
そこで、特に気泡痕が多い場合には全面をモルタルで補修することが行われているが、手間と費用がかかる上に、1mm厚程度のモルタル塗りだとひび割れや剥離が生じることが多く、かえって収拾が付かなくなることが多い。
この場合、特許文献1〜3示すように、合成樹脂やアクリルラテックス、エポキシ樹脂を混ぜたモルタルを使用すると、1mm厚程度のモルタル塗りでもひび割れや剥離は生じにくい。しかし、非常にコストがかかり、好ましくない。
特開2006−103986号公報 特開2004−189564号公報 特開平10−176424号公報 特開平06−32665号公報 特許第3644519号公報 特開平06−305856公報 特開平10−196115号公報
尚、ベントナイトとセメントの混合物で被覆して耐火性能を上げる技術が特許文献4に記載されているが、これは水で練ったものを鉄骨に塗布するものであり、コンクリート打設面の修復に用いるものとは異なる。また、セメント成形品の表面の穴を埋める技術として、特許文献5〜7が等が挙げられるが、特許文献5〜6はセメント混合物を水で練ったものであり、特許文献7は樹脂であり、何れも粉末を用いてコンクリート打設面の微細な気泡痕を修復するものとは異なるものである。尚、コンクリートの打ちっぱなし仕上げの建造物の場合、型枠の模様がコンクリート打設面に現れる面白さがあるが、全面をモルタルで補修したりすると、型枠の模様が消えてしまう難点がある。
発明者は、モルタル補修の代わりに、セメント粉末、或いはこれに微細な骨材を混ぜてスポンジ鏝で気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布し、霧吹きで水分を付与してみた。しかし、セメント粉末は固まらず、流れてしまった。
そこで、本発明者は種々研究した結果、セメント粉末に市販のしごき補修材の名称で市販されているセメント混合物(ビルモル#1)を十分に混合して、気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布して霧吹きで水を与えて見たところ、セメントやビルモルが流れることもなく、綺麗に気泡痕の補修が行われることが判明した。これは、しごき補修材中に、何か水を吸収・保持する物質が入っており、この物質から水が徐々に出てきてセメントを硬化させるのではないかと思われた。また、ビルモルを水に懸濁してみたところ、極めて細かな砂が入っていることが判明した。即ち、この物質が水分を保持して水の膜を作り、微細骨材の働きでセメントに徐々に水分を供給して固化させたものと推察された。
この知見から、本発明者は、水を吸収・保持する物質としてベントナイトを使用し、且つ細かな砂を混合して霧吹きで水を与えて見たところ、セメントやベントナイトが流れることもなく、綺麗に気泡痕の補修が行われることが判明した。また、セメントとビルモルの混合物と、セメントとベントナイトと砂の混合物に水を1滴垂らし顕微鏡で見たところ、全く同じように、水を吸った箇所が殆ど広がらずに穴があいた状態となった。ただ、ベントナイトのみだと、しばらくは垂らした水は吸収されずそのまま丸まった状態であった。従って、ベントナイトはセメントと砂の働きで水を吸ったことになると推察された。
ベントナイトの他に、ゼオライト粉末や来待石粉末とセメント及び砂を混ぜたものも、同様な状態で水を吸った。ゼオライトや来待石は、モンモリロナイト状物質を含むことが知られている。その他珪藻土や高吸水性樹脂も同様に保水性が見られる。また、浅葱粘土や来待石粉末などは、混合粉末に粘りけを与える。
尚、上述の市販のしごき補修材(薄塗り仕上げ材と言はれることもある)としては、商品名ビルモル(株式会社豊運製しごき補修材(#01、#03、DX−10、DX−15))以外に、ユニオンPモル(二瀬窯業株式会社製)やタフエース(ライオン株式会社製ポリマーセメントしごき材)などがあるが、これら薄塗り仕上げ材や補修材として提供されているものは全て用いることができる。ただ、これら市販の薄塗り仕上げ材や補修材自体は、ハイフレックス、リフレボンド、シーラー液などの樹脂系接着剤を水で薄めたもので練って使用する(1mm厚程度に塗る)ものであり、粉末のままだと霧吹きで水を与えても硬化性に劣ると言うか殆ど硬化しない。しかし、これらとセメントを半分程度まぜて粉末状のまま使用すると、気泡痕の修復に理想的なものが得られる。
ただし、上記したしごき補修材は、使用しているポルトランドセメント(以下、単にセメントと言う)のためか或いは混合している他の物質の色のためか判らないが、色が黒っぽい(ビルモルは赤黒い)ものが多く、修復するコンクリート打設面の色に合わないことが多い。そのため、混合するセメントとして、白色セメントを用いたり、消石灰や炭酸カルシウムを混合して色合わせを行う。
色合わせは、ベントナイト、ゼオライト、珪藻土、来待石粉末などの保水材を単独或いは混合して使用する場合も行う。また、骨材の種類や混合割合によっても色が変わるし、セメント(特に高炉セメント)の場合は種類やメーカーによっても色が異なり、保水材も含めて用いる素材によって色が様々なため、セメントは白セメントを基調とし、消石灰や炭酸カルシウムを混合して色合わせを行うとよい。また、色を濃くする場合には、来待石やゼオライトの粉末や細破砕品を用いることもある。
色合わせは、気泡痕を修復した場合にコンクリート打設面と気泡痕部分との色むらを防ぐために必要である。そして、この色合わせは、粉末混合物のまま或いは少量の混合粉末を水で練ったものの乾燥物(バーナーで熱すれば数分で乾燥する)を、修復するコンクリート打設面の色に合わせて行うものである。
尚、本発明で言うセメント系物質は、白色セメント、セメント(ポルトランドセメント)、高炉セメントなどのセメント類の他に、消石灰や炭酸カルシウム、フライアッシュを含む。これらは、セメントと同様にCaOやSiO2 などを含む。尚、ポルトランドセメントの場合はメーカーによる色の違いは殆どないが、高炉セメントの場合、小野田セメント社製のものは白く、徳山セメント社や麻生セメント社製のものは幾分青白い。そこで、後2社製の場合、消石灰や炭酸カルシウムの割合を増やす。本発明で通常のセメントではなく高炉セメントを多く使用するのは、高炉セメントの色が幾分白いことによる。更に、屋外の構築物の場合、殆どが高炉セメントを用いるので、それとの相性にもよる。
市販の薄塗り仕上げ材や補修材には、非常に細かな(0.2mm程度以下)細骨材が予め混合されているが、ベントナイトなどの保水材とセメントの混合物の場合、細骨材が入ってないと水の吸収が悪くなるし(水を殆ど吸わないこともある)、乾燥後に埋めた気泡痕に亀裂が生じるなのど問題が生じる。そこで、0.4mm以下の細骨材を混合する。0.4mmを越えると、スポンジ鏝で均した場合に、砂の筋が表面に付くしまた細かな気泡痕に入りきらないことがあるので、好ましくない。できれば、細骨材は0.3mm以下、より好ましくは0.25mm以下であることが望ましい(0.063mm以上)。
細骨材としては、細かな砂を用いてもよいが、ゼオライトや来待石の細かな破砕品を用いてもよい。細かな砂は、破砕に手間がかかるためか結構高価であるが、ゼオライトや来待石の場合柔らかいので粉砕や破砕が容易であり、微(細)破砕品が安価に得られる利点がある。更に、ゼオライトや来待石の場合保水材としても作用するので、ゼオライトや来待石の細かな破砕品を用いた場合、別に保水材を使用しなくても済む利点もある。
尚、ゼオライトはSi、Al、アルカリ土類等地殻中に存在する元素を主成分として低温・定圧条件下で生成した物質で、水や各種のガスを吸着する性質がある。また、来待石は、新第三紀中新世出雲層群下位来待層を形成する凝灰質砂岩のことを言い、多種多様な岩石片や結晶片、それらを埋める基質から構成されている。その中にはゼオライトも含まれ、透水性や水を良く吸う性質がある。また、来待石の微粉末はひび割れを防ぐ効果がある。ベントナイトは、水を与えると表面に水の皮膜ができるし凝集力があるが、ゼオライトや来待石は水を与えても表面に水の皮膜はできず、毛管現象で水を吸っていく。
セメントと保水材及び細骨材の混合割合は、セメント100容量部に対して、保水材1.25〜75容量部、細骨材5〜75容量部の割合で使用する。保水材の割合が少なければ保水効果が少なくて、水の霧吹きでセメントが流れたりセメントの硬化が十分に行われない。保水材の割合が多すぎると、セメントが少なくて混合物の硬化がしずらくなる。また細骨材が少ないと塗布面の亀裂が生じたり水の浸透がしずらくて十分な硬化ができなくなる。細骨材の割合が多すぎるとセメント成分が少なくなり、十分な硬化が得られない。保水材の場合、高吸水性樹脂を除けば、9.1〜75容量部である。これらの範囲であれば実施可能である(表1、表2)が、より好ましくは100容量部に対して、保水材が20〜60容量部程度、細骨材が20〜45容量部程度である。また、高炉セメントとゼオライト粒の組み合わせの場合、早く硬化する傾向がある。
本発明で、セメントその他を容量部で示したのは、実施に際して、セメントなどを容器(500cc)で量り取ったことによる。尚、500ccの容器一杯の重量は、白セメントが452g、高炉セメントが400g、来待石粒(0.3mm以下)が440g、ゼオライト粒(0.25〜0.063mm)が258g、浅葱土が450g、消石灰が260g、ベントナイトとフライアッシュが300gであった。
尚、市販の薄塗り仕上げ材や補修材の場合それ自体にセメントや細骨材が入っているので、セメントとしごき補修材との混合割合は、セメント100容量部に対してしごき補修材33〜300容量部とすると、良好な結果が得られる(表1)。しごき補修材の詳しい配合割合は企業秘密で判らないが、少なくとも細骨材は20容量%程度はあると思われる。その他に、樹脂や糊料、繊維などが含まれている。
以上詳述したように、本発明は、現場打ちや成型品或いはコンクリート建造物のコンクリート打設面に生じる気泡痕を修復するに際し、色合わせした粉末状の保水材含有プレミックスモルタルをスポンジ鏝で気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布し、次いで塗布面に霧吹きで水分を付与した後更にスポンジ鏝で表面を均すものである。尚、スポンジ鏝とは、木やプラスチックの柄の鏝の面に、厚み2〜6mm程度のスポンジや発泡ゴムの板を接着したものである。スポンジ鏝は、防水材やコテ塗り用仕上げ材の塗り広げ、モルタルの仕上げ塗り等に使用されるものであるが、本発明の場合、他の鏝も使用できないことはない。但し、他の鏝ではスポンジ鏝の場合ほど気泡痕への保水材含有プレミックスモルタルの押し込みがうまくできないきらいはあり、スポンジ鏝の使用が絶対と言ってよいほど好ましいものである。
従って、
(1)保水材含有プレミックスモルタルをスポンジ鏝でコンクリート打設面に刷り込むように塗布し、水を噴霧し、次いでスポンジ鏝で均すことで、誰でも簡単にコンクリート打設面の気泡痕を修復することができる。
(2)保水材含有プレミックスモルタルは、白セメントを主体とし、これにベントナイトなどの保水材や砂を混ぜるだけであるので、安価、簡単且つ大量に得ることができる。
(3)コンクリート打設面の気泡痕が容易に修復できるので、砂防ダムや擁壁など野外の構築物の美観が向上し、構築技術の評価が高まる。
(4)保水材含有プレミックスモルタルは、コンクリート構築物の色に容易に合わせられるので、気泡痕の補修したことが全く目立たない。
(5)修復した気泡痕は、数年は色が変わらない。従って、検査には十分である。と言うか、数年もすると、コンクリート打設面自体が酸性雨などの影響で黒ずんでくるので、補修した気泡痕の部分も目立たなくなる。
(6)コンクリート打設面が綺麗に仕上がる。
(7)打ちっぱなしのコンクリート建造物の場合、気泡痕が綺麗に除去できる上に型枠の模様がそのまま残り、設計者の意図した外観を保ことができる。
など、優れた効果が得られる。
コンクリート打設面に生じる気泡痕を修復するに際し、色合わせした粉末状の保水材含有プレミックスモルタルをスポンジ鏝で気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布し、次いで塗布面に霧吹きで水分を付与した後更にスポンジ鏝で表面を均して仕上げる。尚、最後に塗布面全体をシートで覆って養生することがある。
(実施例)
図1は、擁壁1の一部でコンクリートパネル2枚分の部分を示す正面図、図2(a)は図1におけるX−X線で切断した端面模式図である。図2(b)〜図2(d)は図2(a)と同じ箇所の切断端面模式図で、図2(b)は本発明の粉末状保水材含有プレミックスモルタル(以下、粉末状プレミックスモルタルと言う)をスポンジ鏝でコンクリート打設面2に塗布している状態、図2(c)は水を霧吹きで付与している状態、図2は(d)はスポンジ鏝でコンクリート打設面2の表面を均している状態である。図3は、図1と同じ箇所で気泡痕の修復が完成した状態の正面図である。尚、図1及び図3の符号3は、排水口である。
尚、実施例1から実施例8までは、細骨材は用いず、セメント系物質と市販のしごき補修材を使用した例である。実施例9から実施例19までは、セメント系物質に各種保水材と細骨材として細砂を使用した例である。また、実施例20から実施例30は、一部保水材は使用しているが、多くは保水材を使用せずに、ゼオライトや来待石の細粉砕物を骨材及び保水材として使用した例である。但し、各実施例は必ずしもこの順番に実施したのではなくバラバラであるが、使用材料によって区分けした結果この順番になったものである。また、各実施例は物の実施例であるが、実施例1は、各方法の実施例も挙げている。
まず、表1に示すように、白色セメントとビルモル#1を容量比で6:5の割合で混合し、更に擁壁のコンクリート打設面2の色に合わすために消石灰を2の割合で混ぜて十分に混合し、粉末状プレミックスモルタルを得た。粉末状プレミックスモルタルが約8リットルあれば、コンクリートパネル2枚分の面積(3.24m2 )を塗布することができる。これには、当然にコンクリート打設面の気泡痕以外の箇所に付着したものや、スポンジ鏝からからこぼれ落ちた分も含まれる。粉末状プレミックスモルタルの量は、気泡痕の数や大きさ、コンクリート打設面の仕上がり状態等にも左右される。尚、コンクリートパネル2枚分とは、1回の塗布をする場合に丁度良い面積である。

Figure 2009185597
次に、図2(a)に示すように、大きな気泡痕4がある場合、前日に通常のモルタル5で深さ1〜2mm程度になるまで埋めておく。また、符号6のように、入り口が狭く奥が広い逆猪口型の気泡痕がある場合、点線のように予め入り口部分を切除しておく。図2(a)の気泡痕6の場合は気泡痕4に比べてそう深くないので、そのまま粉末状プレミックスモルタルを塗布するが、深い場合には気泡痕4と同様の処理を施す。
そして、当日は、図2(b)に示すように、このモルタル5の上側及び他の気泡痕7や気泡痕6の内部に、スポンジ鏝8で粉末状プレミックスモルタル9を押し込むようにして塗布していく。粉末状プレミックスモルタル9は、気泡痕4、6、7以外のコンクリート打設面2の部分にも付着していく。この面積(3.24m2 )に塗布するのに大体20〜30分程度かかる。スポンジ鏝8の動きは、長い方を横向きにして約5〜20度程度の角度を付けて上下に動かす。
次いで、霧吹き10で水11を塗布面全体にかかるようにして付与する(図4)。水分量は1回に約400cc〜700cc(コンクリートパネル2枚分に対し)である。符号12は、霧吹きされた水分を含んだ(付与された)粉末状プレミックスモルタルである。
そして、5〜40分後に今度はスポンジ鏝8を縦長或いは横長に持って、ほぼ水平にして上下左右に動かして、コンクリート打設面2の全体特に気泡痕4、6、7の上を均していく。符号13は、気泡痕を埋めた粉末状プレミックスモルタル硬化物である。しかして、綺麗に気泡痕が修復されたコンクリート打設面14が得られる。このスポンジ鏝8による均しは、粉末状プレミックスモルタル9を施した気泡痕の表面が一寸湿気ているがある程度乾いた状態になったら行う。均しを始める時間は、季節や、コンクリート打設面2の乾燥状態などにより異なり、水を霧吹きが掛けてから5〜40分程度後である。乾燥が不十分な状態でスポンジ鏝8で均しをすると何故か色が黒っぽくなる。丁度よい乾燥状態で均すと気泡痕の部分全体に艶がでる。
もし、粉末状プレミックスモルタル9が流れたところや気泡痕4、6、7が十分に埋まっていないところがある場合には、その部分に再度粉末状プレミックスモルタル9の塗布と霧吹きを行い、5〜40分後に該部分をスポンジ鏝で表面を押しつけるように均していく。これでコンクリート打設面全体の気泡痕の補修が完成する。尚、2度目の補修でも駄目なところがあれば、この操作を繰り返す。更に、スポンジ鏝で均した後で、数分〜数時間毎(その日中或いは翌日中)に水の霧吹きを3〜6回繰り返すと、気泡痕中の粉末状プレミックスモルタル9への水の浸透が十分に行われ、確実に硬化する。この場合、1回当たりの水の霧吹き量は、400〜700cc/コンクリートパネル2枚程度である。但し、白セメントとビルモトの混合物の場合、あまり水をやりすぎると垂れてくるので、霧吹きの繰り返し回数を幾分控えめ(2〜4回)にする必要がある。
コンクリート打設面の気泡痕修復が終了したのち、該部分をシートで覆って養生する。尚、気泡痕の修復作業に要する時間は、足場を組んだりコンクリート打設面の下地調整をしたりするなど現場によって様々であるが、大凡1日に10m2 〜30m2 程度の施工が可能である。シート養生は、雨降りに対処するため通常、夏期で1日程度冬期で3日程度掛けておく。雨が降り続けば、その間掛けたままにしておく。更に、シートで覆うことにより、まだ未乾燥のコンクリート打設物が汗をかくことを促進し、この汗で粉末状プレミックスモルタル9の硬化と言うか固着を促す働きもある。もっとも、雨の心配がない場合などでは、このシート被覆を省略することもできる。そして、シ−トを外したのち、水の霧吹を1回程度行うとよい。
尚、コンクリート打設面2が乾燥している場合、保水材含有プレミックスモルタル9を塗布する前に予め霧吹きでコンクリート打設面を湿らしておくことが好ましい。通常、コンクリートは打設後1〜2週間で型枠を脱型するが、その場合はまだコンクリートが十分乾いておらず、保水材含有プレミックスモルタルもコンクリート打設面に付着しやすい。しかし、夏場でコンクリートの乾燥が早いとか脱型後時間がかかった場合(例えば1ケ月後)、コンクリート打設面は乾いている。そこで、このような場合、保水材含有プレミックスモルタルを塗布する前に、霧吹きでコンクリート打設面を湿らすとよい。尚、1日(8時間)の施工面積は、天候や施工場所の形状その他によってもことなるが、おおよそ、10〜15m2 程度である。
(実施例2〜実施例8)
実施例2から実施例8までは、実施例1と同様に白色セメントと市販のしごき補修材、それに色合わせのために表1に示す割合(容量割合)で他のセメント系物質や保水材を十分に混合して、粉末状プレミックスモルタルを得た例を示す。そして、施工は実施例1と同様に行った。ここで、実施例7はビルモルの割合が大きくで色が黒いが、これは施工するコンクリート打設面の色に合わせたものである。そして、これらは何れも良好を気泡痕修復状態を示した。
(実施例10〜実施例19)
実施例10から実施例19までは、表1及び表2に示すように、白色セメントを主体として色合わせのために様々なセメント系物質やベントナイトなどの保水材とそれに0.3mm以下の細砂を表に示す割合(容量比)で十分に混合したものである。施工方法は、実施例1と同じである。これらも全て、良好な気泡痕修復状態を示した。尚、実施例10の細砂は、焼いて微細にしたものを使用したものである。

Figure 2009185597
(実施例20〜実施例30)
次に、表2に示す様な割合(容量比)で、セメント系物質とゼオライト破砕品(0.25〜0.063mmが90%)や来待石破砕品(0.3mm以下)、それに一部(実施例21〜24がベントナイト、実施例25がゼオライト粉(0.063mm以下))に保水材を使用して、十分に混合して粉末状プレミックスモルタルを得たものである。この配合例で、それぞれコンクリート打設面への色合わせが行われている。これらも、実施例1と同様に施工したが、他の実施例の場合と同様に良好な気泡痕修復状態を示した。実施例20は、細骨材として、砂と来待石粒の両方を使用したものである。
以上の各実施例は、いずれも実施可能な割合のものを示すが、実施例26〜30に示すものは、白セメントと高炉セメントにゼオライト粒或いは来待石粒を混ぜるだけであるため、製造も簡単で好ましいものである。
また、上記に示した各実施例は擁壁1についてのものであるが、ボックスカルバート等のコンクリート成型品や、打ちっぱなしのコンクリート建造物の場合も全く同様にして処理できる。これらは、擁壁1に比べて垂直のもの多いため気泡痕は小さいし少ないが、その存在はやはり外観を悪くするものである。
擁壁の一部でコンクリートパネル2枚分の部分を示す正面図である。(実施例1) 図2(a)は図1におけるX−X線で切断した模式端面図、図2(b)は本発明の粉末状プレミックスモルタルをスポンジ鏝でコンクリート打設面に塗布している状態を示す模式端面図、図2(c)は同じく水を霧吹きで付与している状態を示す模式端面式図、図2(d)はスポンジ鏝でコンクリート打設面の表面を均している状態を示す模式端面図であり、図2は何れも実施例1である。 図1と同じ箇所で気泡痕の修復が完成した状態を示す正面図である。(実施例1)
符号の説明
1 擁壁
2 コンクリート打設面
3 排水口
4 大きな気泡痕
5 モルタル
6 逆猪口型の気泡痕
7 通常の気泡痕
8 スポンジ鏝
9 粉末状プレミックスモルタル
10 霧吹き
11 水
12 水分を含んだ粉末状プレミックスモルタル
13 気泡痕を埋めた粉末状プレミックスモルタル硬化物
14 気泡痕が修復されたコンクリート打設面

Claims (12)

  1. 現場打ちやコンクリート成型品或いはコンクリート建造物のコンクリート打設面に生じる気泡痕を修復するに際し、色合わせした粉末状の保水材含有プレミックスモルタルをスポンジ鏝で気泡痕に押し込むようにしてコンクリート打設面に塗布し、次いで塗布面に霧吹きで水分を付与したのちスポンジ鏝で表面を均すことを特徴とするコンクリート打設面の修復方法。
  2. 塗布と霧吹きをして5〜40分間乾燥したのちスポンジ鏝で均し、更に保水材含有プレミックスモルタルが流れたところや気泡痕が十分に埋まっていないところがある場合、該部分に再度保水材含有プレミックスモルタルの塗布と霧吹きを行い、最後に該部分をスポンジ鏝で表面を均すものである、請求項1記載のコンクリート打設面の修復方法。
  3. スポンジ鏝で均した後で、数分〜数時間毎に水の霧吹きを3〜6回繰り返すものである、請求項1又は請求項2記載のコンクリート打設面の修復方法。
  4. スポンジ鏝で表面を均したのち、塗布面をシートで覆って養生するものである、請求項1、請求項2又は請求項3記載のコンクリート打設面の修復方法。
  5. シ−トを除去した後、水の霧吹きを1回するものである、請求項4記載のコンクリート打設面の修復方法。
  6. コンクリート打設面が乾燥している場合、保水材含有プレミックスモルタルを塗布する前に予め霧吹きでコンクリート打設面を湿らしておくものである、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載のコンクリート打設面の修復方法。
  7. 深さや径が5mm以上の気泡痕がある場合、予め通常のモルタルで深さが1〜2mmになるまで埋めて乾燥させたのち、保水材含有プレミックスモルタル処理をするものである、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載のコンクリート打設面の修復方法。
  8. 入り口が狭く奥が広い逆猪口型の気泡痕がある場合、入り口部分を切除したのち、通常のモルタルで埋めてから保水材含有プレミックスモルタルを塗布するか或いはそのまま粉末状の保水材含有プレミックスモルタルを塗布するものである、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載のコンクリート打設面の修復方法。
  9. セメント系物質100容量部に対して、保水材1.25〜75容量部、0.4mm以下の細骨材5〜75容量部を含んで構成されることを特徴とする、コンクリート打設面に塗布してコンクリート打設面を修復するための、粉末状保水材含有プレミックスモルタル。
  10. セメント系物質として白色セメントや高炉セメント、ポルトランドセメント或いはフライアッシュを適宜組み合わせ、さらに保水材や細骨材の色を考慮して、セメント系物質である消石灰や炭酸カルシウムを混合した粉末混合物であって、その色は、粉末混合物のまま或いは水で練ったものの乾燥物を修復するコンクリート打設面の色に合わせるものである、請求項9記載の粉末状保水材含有プレミックスモルタル。
  11. 保水材として、ベントナイト、ゼオライト、珪藻土、来待石粉末などの保水性のあるモンモリロナイト含有物、高吸水性樹脂、或いはしごき材として市販されている保水材含有物を含むセメント混合物を用いるものである、請求項9又は請求項10記載の粉末状保水材含有プレミックスモルタル。
  12. 細骨材として、ゼオライト或いは来待石の微破砕品を用いる場合、他の保水材は使用しないものである、請求項9、請求項10又は請求項11記載の粉末状保水材含有プレミックスモルタル。
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