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JP2009168531A - 外部制御手段の動作状態診断装置 - Google Patents

外部制御手段の動作状態診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、外部制御手段である被駆動体の駆動状態や、配線の断線、短絡といった障害発生の信号の伝達と電力の伝達を同一の手段で行えるようにし、部品点数の増加や回路構成の複雑化などによる製造コストの増加を防ぐと共に、精度良く信号の伝達、回路の健全性診断を行うことができる、外部制御手段の動作状態診断装置を提供することが課題である。
【解決手段】交流発生手段出力を外部制御手段の駆動信号でON/OFFし、絶縁トランス1次側に印加させる第2のスイッチ回路と、絶縁トランス2次側に接続され、第2のスイッチ回路でON/OFFされる外部制御手段たる第1のスイッチ回路と、絶縁トランス2次側に接続されて前記第1のスイッチ回路のON状態で電流が流れる外部制御手段動作状態検出回路と、前記第2のスイッチ回路に接続され、絶縁トランス1次側に流れる電流の測定手段とで外部制御手段の動作状態診断装置を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部制御手段の動作状態診断装置に関し、特に、プラントや機器類の制御のために用いる外部制御手段たる接点をON/OFFさせる信号が外部制御手段に正確に伝達されているかの確認と、回路の配線に断線や短絡が生じていないか、などの回路の健全性診断とを行うことができるようにした、外部制御手段の動作状態診断装置に関するものである。
プラントや機器類の制御に用いられる制御手段として、ON/OFFの2値信号により動作する外部制御手段たる接点がある。このような外部制御手段は、用途に応じて人体に対する影響を防止したりノイズなどの影響を避けるため、プラントや機器類に指示を与える側(以下指示側と称する)と、プラントや機器類で測定や駆動または制御を行う側(以下プラント側と称する)とを絶縁できるよう、一般的に、指示側からプラント側に送る信号、プラント側から指示側に送る測定結果の信号などを、フォトカップラや信号絶縁リレー、絶縁アンプ、絶縁トランスなどを用いたり、電力を供給する電源トランスとして絶縁トランスを用いることが行われている。
また計装の世界では、近年、出力信号や回路配線の健全性、すなわち測定や制御などの手段が指示通り動作しているか、配線に断線や短絡が生じていないか、などを確認してシステムの信頼性を高めるため、回路の健全性診断を求める要求も増大している。
こういった要請に対応し、前記した、ON/OFFの2値信号により動作する接点などの外部制御手段の従来の駆動回路例を示したのが、図8、図9のブロック図である。この図8、図9において、外部制御手段たる接点151、152をON/OFFさせる2値信号153、154は、指示側とプラント側を絶縁するために用いられる例えばフォトMOSリレー155、156などに入力され、接点151、152が駆動される。なお、157の破線はフォトMOSリレー155、156によりプラント側と指示側とを絶縁する絶縁バリアを表し、この絶縁バリアは接点151、152に送られる信号間も絶縁している。
この図8の回路では、接点151、152をON/OFFさせる2値信号153、154は、単にフォトMOSリレー155、156に送られているだけで、フォトMOSリレー155、156、接点151、152などが正常に動作しているか、回路が断線したり短絡していないか、などはわからない。
すなわち、フォトMOSリレー155、156、接点151、152などが正常に動作しているか、回路が断線したり短絡していないか、などの回路の健全性診断を行うためには専用の回路が必要となる。その場合の一例が図9のブロック図である。前記図8の回路では、電源回路101a、101bは用いられていなかったが、互いの接点を絶縁しながら健全性診断するためには、接点の状態を診断するマイコンなどで構成した診断回路が接点毎に必要であり、その診断回路を駆動するため、電源回路101a、101bが接点毎に必要となる。この電源回路は電源102a、102b、パルス発生回路103a、103b、絶縁トランス104a、104b、整流回路105a、105b、定電圧回路106a、106bなどで構成される。
接点151、152をON/OFFさせる2値信号153、154は、図8の場合と同様プラント側と指示側を絶縁するために用いられるフォトカップラ155、156に入力され、健全性診断のために設けられて電源回路101a、101bから電力を供給される、接点信号及び読み返し用の接点状態の監視回路158a、158bにより接点をON/OFFする信号にされ、接点151、152が駆動される。そしてこの監視回路158a、158bで接点が指示通り動作しているか、配線に断線や短絡がないかなどの動作状態が診断され、プラント側から指示側へ送る読み返し信号としてフォトカップラ159a、159bから出力される。
しかしながら図9の回路は、接点151、152のそれぞれに対応して絶縁電源101a、101b、接点信号及び読み返し用の接点状態の監視回路158a、158bがプラント側に設けられ、非常に高価な回路となるため、実際に使っている例は非常に特殊な用途に限られる。
以上がプラントや機器類の制御のために用いる接点などの外部制御手段を、ON/OFFさせる信号が外部制御手段に正確に伝達されているか、外部制御手段が正常に動作しているか、回路の配線に断線や短絡が生じていないか、などの回路の健全性診断と駆動とを行う従来回路であるが、この従来の外部制御手段の動作状態診断装置の回路構成では、健全性診断を行う場合に下記のような問題があった。
A.接点のON/OFFの信号の伝達回路とは別に、健全性診断のために電源や健
全性診断回路を追加する必要があり、部品点数が増えると共に回路構成が複雑
化し、製造コストが増加
B.図9のように接点が複数あって個別に絶縁する場合、健全性診断回路を接点毎
に設けると共に、接点が離れて設置されている場合は健全性診断回路毎に高価
な絶縁電源を設置せねばならず、さらにコストが増加する
C.そのため、高価な絶縁電源を複数の接点に対して共用した場合、接点同士が離
れて設置されている場合はポテンシャルに差が生じてシステムに大きな影響を
与えるから、基本的に近くの場所で評価する必要が出る
なお、電線の断線を検出する技術については、例えば特許文献1に電線にパルス信号を印加し、そのとき電線に流れる電流を測定して電流波形を参照用の電流波形と比較し、その波形差から断線を検出するようにした電線の断線検出方法が示され、特許文献2には、断線を検知する信号線にチェック用パルス信号をインピーダンス素子を介して印加し、信号線から得られる信号とチェック用パルス信号とを比較して、信号線の断線を判定するようにした断線検知回路が示されている。
また電気回路の診断については、例えば特許文献3に、測定記録の管理を容易にして回路診断を行う際の作業効率を向上させ、さらに人為的な誤りが介入する余地を小さくするため、診断対象となる電気機器に組み込まれた不揮発性メモリに書き込み保存した電気機器の特性の測定結果、および測定に関連する情報、あるいは電気機器の特性の測定結果または測定に関連する情報を読み出し、電気機器について得られた最新の測定結果や測定に関連する情報と比較することで、電気機器の状態を診断するようにした電気回路診断方法およびその方法に使用する電気回路診断装置が示されている。
特開2006−023105号公報 特開2004−198302号公報 特開平8−005708号公報
しかしながらこれら特許文献1、特許文献2に示された技術は電線の断線検出に関するものではあるが、パルス信号の印加手段や参照用電流波形の記憶装置などが必要であり、特許文献3に示された、電気回路診断装置は電気機器の特性の測定結果、および測定に関連する情報を記憶したメモリが必要であると共に、回路の特性測定と状態診断のための比較手段などが必要で複雑な構成であり、前記したA〜Cに示したような問題点の解決方法とはならない。
そのため本発明においては、簡単な構成で、外部制御手段の動作状態や、配線の断線、短絡といった障害発生の信号の伝達と電力の伝達を同一の手段で行えるようにし、部品点数の増加や回路構成の複雑化などによる製造コストの増加を防ぐと共に、精度良く信号の伝達、回路の健全性診断を行うことができる、外部制御手段の動作状態診断装置を提供することが課題である。
上記課題を解決するため本発明になる外部制御手段の動作状態診断装置は、
絶縁手段を介して伝達されるON/OFF信号により動作する外部制御手段の動作状態診断装置であって、
矩形パルスを含む交流の発生手段と、該交流発生手段出力が1次側に、前記外部制御手段としての接点を構成する第1のスイッチ回路が2次側に接続された前記絶縁手段としての絶縁トランスと、該絶縁トランス1次側に設けた中間タップに接続されて前記ON/OFF信号により動作し、前記交流発生手段出力を、前記第1のスイッチ回路がON/OFFする電圧とする第2のスイッチ回路と、前記絶縁トランス2次側に接続されて前記第1のスイッチ回路のON状態で電流が流れる外部制御手段動作状態検出回路と、前記第2のスイッチ回路に接続され、前記絶縁トランス1次側に流れる電流の測定手段とからなり、
前記電流測定手段が測定した、前記外部制御手段動作状態検出回路に流れる電流により変化する絶縁トランス1次側電流により、前記絶縁トランス2次側に接続された前記外部制御手段の動作状態を診断することを特徴とする。
このようにON/OFF信号により動作する第2のスイッチ回路により、絶縁トランスを介して1次側から送られる電力が2次側に接続された第1のスイッチ回路をON/OFFさせると共に、外部制御手段動作状態検出回路によって消費されることで生じる1次側電流の変化を測定し、それによって外部制御手段の動作状態診断を行うことで、第1のスイッチ回路が断線した場合は外部制御手段動作状態検出回路に電流が流れず、短絡した場合は通常より大きな電流が流れて絶縁トランス1次側電流もそれに応じて変化し、外部制御手段としての接点(第1のスイッチ回路)のON/OFF状態、断線、短絡を推定することができる。従って、従来装置のように外部制御手段たる接点毎に電源や絶縁手段、接点信号及び読み返し用の接点状態の監視回路などを設ける必要が無く、非常に簡単な構成で、部品点数の増加や回路構成の複雑化などによる製造コストの増加を防ぐと共に、精度良く外部制御手段の動作状態の健全性診断を行うことができる、外部制御手段の動作状態診断装置とすることができる。
そして、前記第2のスイッチ回路は前記絶縁トランス1次側に印加させる前記交流発生手段出力の振幅を、前記第1のスイッチ回路をONさせる第1の電圧とOFFさせる第2の電圧に切り換える機能を有することで、前記した外部制御手段たる接点(第1のスイッチ回路)をON/OFFすると共に、外部制御手段(第1のスイッチ回路)の回路における断線、短絡も検出できるようにすることができる。
また、前記第1のスイッチ回路と外部制御手段動作状態検出回路を2重化して設けることで、例えば切断するのが安全な方向の用途に使うときに、一の第1のスイッチ回路が故障しても他の第1のスイッチ回路を遮断すれば、例えば切断するのが安全な方向の用途に使うときに、安全性をより高めた回路とすることができる。
さらに、前記絶縁トランス2次側の一端を接地し、前記第1のスイッチ回路をN型とP型トランジスタで構成して前記絶縁トランス2次側に接続した全波整流回路における半波別の位置にそれぞれ設け、前記N型とP型トランジスタにおける互いの駆動信号端を前記接地端に接続したことで、一のトランジスタが故障したときに、+側と−側のどちらが故障したかを知ることができる。
以上記載のごとく本発明になる外部制御手段の動作状態診断装置は、従来装置のように被駆動体毎に電源や絶縁手段、接点信号及び読み返し用の接点状態の監視回路を設ける必要が無く、非常に簡単な構成で、部品点数の増加や回路構成の複雑化などによる製造コストの増加を防ぐと共に、精度良く外部制御手段状態の健全性診断を行うことができる、外部制御手段の動作状態診断装置とすることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1、図2は、本発明になる外部制御手段の動作状態診断装置のブロック図(図1)と詳細回路例(図2)である。この図1、図2に示した回路では、前記図8、図9で説明したプラントや機器類の制御のために用いる外部制御手段としての接点をON/OFFさせる信号を電力の伝達手段により伝達し、かつ、その信号が外部制御手段に正確に伝達されて接点が動作しているか、回路の配線に断線や短絡が生じていないか、などの回路の健全性診断をも同時に行えるようにしたものである。
この図1、図2において、1は電源、2はパルス発生回路、3a、3bは絶縁トランス、21、22はダイオード、23、24はコンデンサ、30は抵抗、7は指示側とプラント側、及び複数の接点65、65を絶縁する絶縁バリア、25、26は絶縁トランス3の1次側電流測定用の抵抗とコンデンサ、65、66はON/OFFの2値信号により動作する外部制御手段たる接点、67a、67bはFET(図2における73、74)などを用いた第2のスイッチ回路、68a、68bはFET(図2における68)などを用いた第1のスイッチ回路、69a、69bはダイオード、70a、70bは抵抗、71a、71bは接点65、66をON/OFFさせる駆動信号、72a、72bは絶縁トランス3a、3bの1次側電流(読み返し信号)、図2の73、74は絶縁トランス3の2次側に接点65、66をONさせる電圧とOFFさせる微小電圧を印加するためのFET、75は抵抗、76、77は絶縁トランス3の1次側巻線の両端に交互にON/OFFのパルスを印加するためのFETである。
この図1における外部制御手段たる接点65、66は、ON/OFF2値の駆動信号71a、71bにより切り替えられるわけであるが、その2値の駆動信号71a、71bは、FET73、74などを用いた第2のスイッチ回路67a、67bに入力される。そしてこの第2のスイッチ回路67a、67bは、この駆動信号71a、71bによりON/OFFされて、ONの場合は絶縁トランス3a、3bの1次側に印加される電圧を高く、OFFの場合は低くなるよう構成されており、絶縁トランス3a、3bからの2次側出力は、それに伴ってONの場合は高い電圧が、OFFの場合は低い電圧が出力される。
そして、その高い電圧、低い電圧により第1のスイッチ回路68a、68bがON/OFFされ、それによって外部制御手段たる接点65、66が駆動される。なお、69a、69bのダイオードと70a、70bの抵抗は、この図1の回路で実際に接点65、66がONになっているかどうかを確認するための電流を流すための外部制御手段動作状態検出回路で、接点65、66がONになっている場合はこのダイオード69a、69bと抵抗70a70bを経由して電流が流れ、OFFの場合は流れない。
そのため、接点65、66がONになってダイオード69a、69bと抵抗70a70bを経由して電流が流れると、絶縁トランス3a、3bの1次側にその電流に対応した電流が流れるから、それを読み返し信号72a、72bとして図示していない電流測定装置で測定することで2次側に流れる電流が判明し、それによってプラントや機器類の制御のために用いる外部制御手段たる接点をON/OFFさせる信号が、外部制御手段に正確に伝達されて接点が動作しているか、回路の配線に断線や短絡が生じていないか、などの回路の健全性診断を行うことができる。
すなわち本発明になる外部制御手段の動作状態診断装置は、接点65、66をONさせたとき、ダイオード69a、69bと抵抗70a、70bを流れる電流により電力が消費され、それに対応した電流が絶縁トランス3の1次側に流れるのを測定することで、外部制御手段の接点65、66に流れる、または消費される電流を推定するもので、それによって第1のスイッチ回路68a、68bが断線した場合は外部制御手段動作状態検出回路に電流が流れず、短絡した場合は通常より大きな電流が流れて絶縁トランス3の1次側電流もそれに応じて変化し、外部制御手段としての接点65、66のON/OFF状態、断線、短絡を推定することができ、他の絶縁手段を用いることなく、接続された対象の健全性診断を含む状態を認識することができる。
次に図2の詳細回路例を説明すると、絶縁トランス3の2次側には、全波整流回路を構成するようダイオード21、22、コンデンサ23、24が接続され、その出力側に接続された接点を構成する第1のスイッチ回路としてのFET68のゲートに、抵抗30から電圧が供給されるようにされている。また、絶縁トランス3の1次側は、電源1からの電力で動作するパルス発生回路2からのパルスが、電源Vccから電力を供給されているFET76、77に入力され、それぞれのFETがONになることで電圧Vccが、絶縁トランス3の1次側巻線の両端に交互に印加される。
一方、図1で67として示した第2のスイッチ回路は、図2においてはFET73、74で構成され、ON/OFFの駆動信号71がそれぞれのゲートに入力されることでON/OFFされる。そして、ONの場合は絶縁トランス3の1次側中間タップからの電流は抵抗25だけを経由して流れ、OFFの場合はそれに加えて抵抗75も経由するため、ONの場合は絶縁トランス3の1次側に高い電圧が、OFFの場合は低い電圧が印加されることになる。
そして第2のスイッチ回路がON(すなわち駆動信号71がON)の場合、絶縁トランス3の2次側では、パルス発生回路2からの電圧が昇圧されて整流回路を構成するダイオード21、22で整流され、コンデンサ23、24で平滑化されて抵抗30の存在で第1のスイッチ回路たるFET68がONになる。この第1のスイッチ回路たるFET68は、図1における接点65、66を兼ねており、この第1のスイッチ回路がONになることでダイオード69a、69bと抵抗70a、70bを電流が流れ、その電流に対応した電流が絶縁トランス3の1次側に流れる。そのため、その1次側の電流信号72を図示していない電流測定装置で測定することで、外部制御手段の接点65、66が正常に動作しているかなど、接続された対象の回路の健全性診断を含む状態を認識することができる。
図3、図4は本発明になる外部制御手段の動作状態診断装置の他の実施例である。図中、前記図2と同様な構成要素には同一番号が付してあるが簡単に説明すると、3は絶縁トランス2次側、4は整流回路、21、22は整流回路4を構成するダイオード、23、24は同じくコンデンサ、31a、31b、32は抵抗、33a、33bはダイオード、68a、68b、68c、68dはFET、69c、69d、69e、69fはダイオード、70c、70d、70e、70fは抵抗である。
まず図3の回路は、絶縁トランス2次側に全波整流回路を構成するよう接続したダイオード21、22、コンデンサ23、24に、第1のスイッチ回路68を構成する接点たる2つのFET68c、68dを逆方向の極性に直列接続し、無極性の接点として動作するようにしたものである。すなわち、全波整流回路を構成するダイオード21、22、コンデンサ23、24の出力側に接続された、接点を構成する第1のスイッチ回路としてのFET68c、68dのゲートに共通に2次側電圧を印加し、それによって第2のスイッチ回路がON(すなわち駆動信号71がON)の場合、両方のFET68c、68dがONとなるから、この接点によって動作する手段は極性を考えずに接続することができる。この場合、一のFETが導通状態で故障した場合、他のFETを遮断することで、例えば切断するのが安全な方向の用途に使うときに、安全性をより高めた回路とすることができる。
また図4の回路は、第1のスイッチ回路68を構成する接点たる2つのFET68a、68bをN型、P型で構成し、絶縁トランス3の2次側に接続したダイオード21、22、コンデンサ23、24で構成される全波整流回路4における半波別の位置に、+側と−側に対応させてN型、P型のFET68a、68bを配し、両者がONして始めて接点として動作するよう2重化して信頼性を高めたものである。この回路においては、絶縁トランス3の2次側の一端を接地し、第1のスイッチ回路を構成するN型とP型のFET68a、68bを全波整流回路における半波別の位置にそれぞれ設け、前記N型とP型のFET68a、68bにおける互いのゲートを絶縁トランス3の2次側の接地端に接続してある。
そのためこの図4の回路では、絶縁トランス2次側の接地端を0Vとしてコンデンサ23、24には逆極性の電荷が蓄えられ、それによって第2のスイッチ回路がON(すなわち駆動信号71がON)の場合、FET68a、68bが+側と−側でONとなるから、一のトランジスタが故障したとき、+側と−側、すなわちN型、P型のどちらのFETが故障したかを知ることができる。
なお、このように定電圧回路を設けない電源を用い、トランスを介して外部制御手段の動作状態診断、すなわち外部制御手段の動作で生じる電力の消費がトランス1次側に発生させる電流の変化を測定し、それによって外部制御手段の状態を推定する場合、外部制御手段たる被駆動体に流れた電流計測のためには精度が問題となる。特にこの回路方式の場合、伝達されるエネルギに対して絶縁トランス3で損失されるロスが誤差として発生する。しかしながらこういった信号の伝達における誤差が、要求された精度に許容される誤差範囲以下であれば問題はないから、例えば0.2%から0.25%程度の精度で良い場合は通常のトランスを用いることも可能である。
また、それ以上の精度、例えば0.1%以下の精度が要求される場合、最も問題となるのはトランスの温度によるコアロス変化であるが、例えばこのコアロスが温度に対してほぼ一定であれば測定結果をその分加味して判断すればよく、精度を保った測定やアナログ信号の伝達が可能となる。そのため本発明においては、図5に温度におけるコアロスの特性を示したように、例えばTDK株式会社製のPC44、PC47といった通常100℃前後にピーク特性を持つコア材料に対し、ピーク特性はこのPC44、PC47より劣るが、広い温度範囲でコアロス変動が比較的少ない、やはりTDK株式会社製のPC95と称するコア材料を用いてトランスを構成した。なお、この図5において横軸は温度(℃)、縦軸はPcv(kW/cm)である。
さらに本願出願人は、このトランスの1次側巻線における略中間部に中間タップを設け、電流測定手段をこの中間タップに接続して、2次側に供給する電力が消費されることで生じる1次側電流の変化を測定するようにしたが、これら1次側のコイルと2次側のコイルを図6に示した模式図のように、1次側コイルを中間タップを中心に前半11と後半13の2つに分け、前記したPC95で形成したコア10に前半11と後半13のコイルで2次側コイル12を挟むようにして巻回することで、良好な信号伝達特性が得られることを見いだした。
その場合の実験結果を示したのが図7(A)のグラフである。このグラフは上記したようにTDK株式会社製のPC95と称するコア材料を用い、図6に示したように1次側コイルを中間タップを中心に前半11と後半13の2つに分けて、前半11と後半13のコイルで2次側コイル12を挟むようにして巻回した絶縁トランスを用い、デイストリビュータアイソレーションアンプを構成して、直線性と温度ドリフトの状態を計測したものである。
なお、この計測に用いた絶縁トランスの諸元は図4(B)に示した表の通りであり、計測は、10ppm/℃の精密抵抗を用いて実施した。図4(A)のグラフは、横軸がデイストリビュータアイソレーションアンプの出力電流で単位がmA、縦軸がフルスケール誤差%(4〜20mAを100%とする)である。
従来用いられていた、例えばTDK株式会社製のPC44、PC47と称するコア材料を用い、1次側コイルを前半11と後半13とも連続して巻回し、その上に2次側コイル12を巻いた場合は、直線性±0.05%以下、0〜60℃の環境で±0.25%程度であるが、この図7(A)のグラフからわかるとおり、絶縁トランスを上記したように構成することで、直線性±0.01%以下、0〜85℃の環境で±0.1%、−40〜85℃の環境で+0.15%/−0.1%と、直線性、温度ドリフト共に良好な結果が得られることがわかる。なお、絶縁トランスの形状や大きさを工夫し、コイル巻き数を増加させるなどにより、温度特性の向上を始め、さらなる高精度化が可能と考えられる。このようにすることで、簡単な回路構成で、精度良く外部制御手段の動作状態診断を行うことができる。
本発明によれば、従来はコスト増加で見送られていた外部制御手段の動作状態診断を、簡単な構成で、部品点数の増加や回路構成の複雑化などによる製造コストの増加を招くことなく実施でき、信頼性の確保が望まれる回路に容易に適用することができる。
本発明により、ON/OFFの2値信号により動作する接点などの外部制御手段を駆動する回路のブロック図である。 本発明により、ON/OFFの2値外部制御手段信号により動作する接点などの外部制御手段を駆動する具体的回路構成である。 本発明の他の実施例である。 本発明の他の実施例である。 本発明に用いるトランスのコア材料における温度によるコアロスの特性を示したグラフである。 本発明に用いるトランスのコアへの1次コイルと2次コイルの巻回方法を模式的に示した図である。 本発明に用いるトランスのコアへのコイルの巻回方法による伝達特性の違いの実験結果を示したグラフ(A)とその実験に用いたトランスの諸元を示した表図である。 ON/OFFの2値信号を供給されて接点142、143をON/OFFさせる場合の従来回路のブロック図である。 ON/OFFの2値信号を供給されて接点142、143をON/OFFさせる場合の従来回路のブロック図である。
符号の説明
1 電源
2 パルス発生回路
3 絶縁トランス
7 絶縁バリア
65 接点
66 接点
67 第2のスイッチ回路
68 第1のスイッチ回路
69 ダイオード
70 抵抗
71 駆動信号
72 読み返し信号

Claims (4)

  1. 絶縁手段を介して伝達されるON/OFF信号により動作する外部制御手段の動作状態診断装置であって、
    矩形パルスを含む交流の発生手段と、該交流発生手段出力が1次側に、前記外部制御手段としての接点を構成する第1のスイッチ回路が2次側に接続された前記絶縁手段としての絶縁トランスと、該絶縁トランス1次側に設けた中間タップに接続されて前記ON/OFF信号により動作し、前記交流発生手段出力を、前記第1のスイッチ回路がON/OFFする電圧とする第2のスイッチ回路と、前記絶縁トランス2次側に接続されて前記第1のスイッチ回路のON状態で電流が流れる外部制御手段動作状態検出回路と、前記第2のスイッチ回路に接続され、前記絶縁トランス1次側に流れる電流の測定手段とからなり、
    前記電流測定手段が測定した、前記外部制御手段動作状態検出回路に流れる電流により変化する絶縁トランス1次側電流により、前記絶縁トランス2次側に接続された前記外部制御手段の動作状態を診断することを特徴とする外部制御手段の動作状態診断装置。
  2. 前記第2のスイッチ回路は前記絶縁トランス1次側に印加させる前記交流発生手段出力の振幅を、前記第1のスイッチ回路をONさせる第1の電圧とOFFさせる第2の電圧に切り換えることを特徴とする請求項1に記載した外部制御手段の動作状態診断装置。
  3. 前記第1のスイッチ回路と外部制御手段動作状態検出回路を2重化して設けたことを特徴とする請求項1または2に記載した外部制御手段の動作状態診断装置。
  4. 前記絶縁トランス2次側の一端を接地し、前記第1のスイッチ回路をN型とP型トランジスタで構成して前記絶縁トランス2次側に接続した全波整流回路における半波別の位置にそれぞれ設け、前記N型とP型トランジスタにおける互いの駆動信号端を前記接地端に接続したことを特徴とする請求項3に記載した外部制御手段の動作状態診断装置。
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