[go: up one dir, main page]

JP2009000673A - 浄水プロセスの監視装置及び監視方法 - Google Patents

浄水プロセスの監視装置及び監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009000673A
JP2009000673A JP2008017671A JP2008017671A JP2009000673A JP 2009000673 A JP2009000673 A JP 2009000673A JP 2008017671 A JP2008017671 A JP 2008017671A JP 2008017671 A JP2008017671 A JP 2008017671A JP 2009000673 A JP2009000673 A JP 2009000673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water purification
purification process
monitoring
raw water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008017671A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Tanaka
良春 田中
Kazuyuki Taguchi
和之 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Metawater Co Ltd
Original Assignee
Metawater Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Metawater Co Ltd filed Critical Metawater Co Ltd
Priority to JP2008017671A priority Critical patent/JP2009000673A/ja
Publication of JP2009000673A publication Critical patent/JP2009000673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、浄水場の浄水プロセスの水質監視・制御システムとして、病原虫による感染を低減し、安全な飲料水の安定供給を可能とする浄水プロセスの監視装置及び方法を提供する。
【解決手段】
原水を浄水処理して飲料水を得る浄水プロセスの監視装置及び方法において、原水中の病原虫の個数濃度を計測する病原虫計測システムと、原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された個数濃度の設定値以上の検出を検知する装置とを備えることとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浄水場の浄水プロセスの水質監視・制御システムにおいて、病原虫による感染を低減し、安全な飲料水の安定供給を可能とするシステムに関する。
浄水処理において、凝集沈殿と砂ろ過処理を組み合わせて行う方法が広く採用されている。
急速ろ過池では原水中の懸濁物質を薬品(凝集剤)により凝集沈殿させた後、この沈殿処理水をろ過砂が充填された砂ろ過池の粒状層に比較的速い流速で通し、主としてろ材への付着とろ層でのふるい分けによって濁質を除去する。原水が低い濁度の条件でも、急速ろ過池でろ過するのみではコロイド状態の懸濁物質の十分な除去は期待できないので凝集剤を用いて前処理を行う。
急速ろ過池は浄水処理工程で除濁の最終段階として用いられ、水質基準および非特許文献1に適合するろ過水が得られる浄化機能、濁質の抑留機能、水質水量の変動に対する緩衝機能、ろ過槽内に抑留した濁質を除去する逆流洗浄等の十分な洗浄機能が要求される。
厚生労働省告示「水道におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針」(2001年)
ろ過水の工程管理は現状では濁度を指標として行われている。
非特許文献1に基づく濁度管理は、凝集、沈殿、ろ過のそれぞれの工程が良好に機能しているか否かを判断する指標にはなるもののクリプトスポリジウムの除去性能を直接的に評価する指標としては十分といえない。
また、クリプトスポリジウムは微生物であるのでその存在を直接検出する方法としては顕微鏡による検査方法以外になくその測定には約4日要する。そのため、問題となる測定結果が得られた時点では既にそれ以前の4日間は、問題となる水質の状態で送水され消費された後となり、この方法を日々の管理に反映させることはきわめて難しい。
このため、クリプトスポリジウムによる汚染の恐れのある浄水施設では、安全性を考慮して凝集剤を過剰に注入し、日常管理していることが多く、薬品消費量や汚泥の発生量が必要以上に多くなるという課題を抱えている。
本発明は、上述の問題点を鑑み、原水中のクリプトスポリジウムなどの水系感染微生物を短時間で測定することができる病原虫計測システムを備えた浄水プロセスの監視装置及び方法を提供するものである。
上述の目的を達成するために、本発明は、原水を浄水処理する浄水プロセスの監視装置において、前記浄水プロセスの監視装置が、原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された値以上であることを検知して信号を出力する機能を有する病原虫個数濃度計測システムであることを特徴とし、予め設定された個数濃度の設定値以上が検出されたときに、浄水工程の運転条件を制御することで、浄水水質を維持することができる(請求項1の発明)。
本発明は、その実施の形態で、上述した浄水プロセスの監視装置において、前記病原虫計測システムが、フィルタにより構成される分離濃縮部と、前記フィルタ表面上に捕捉された病原虫を含む微粒子を、洗浄水をフィルタのろ過水側から逆流させて、微粒子とクリプトスポリジウムを含んだ試料液として回収し、この回収試料液中の病原虫に特異的に結合する標識抗体を供給し、病原虫と標識抗体とを反応させ結合させる抗体反応部と、標識抗体と結合した病原虫の検出部とを備える(請求項2の発明)。
さらに、予め設定された個数濃度の設定値以上が検出されたときに、浄水プロセスのろ過工程からのろ過水中の検出対象の病原虫の大きさ以上の微粒子を連続的に計数する微粒子計測装置(例えば微粒子カウンタ)を用いて監視を強化する(請求項3の発明)。
また、本発明は、その実施の形態で、上述した浄水プロセスの監視装置において、前記予め設定された個数濃度の設定値は、その浄水施設の除去能力に応じて任意に設定可能である(請求項4の発明)。
そして、孔径3μm以下フィルタで捕捉できるクリプトスポリジウムを監視対象とすることができる(請求項5の発明)。すなわち、原水中の水系感染微生物、例えばクリプトスポリジウムの個数濃度を高頻度に測定可能な病原虫計測システムを有することにより、原水中のクリプトスポリジウムの個数濃度を把握し、個数濃度がその浄水場の原水の定常個数濃度の設定値(通常は定常値の一桁以上多い個数濃度に設定)よりも多い個数濃度となった場合に、微粒子カウンタなどの微粒子計測装置にて、ろ過工程からのろ過水中の3μm以上の微粒子を連続的に計数することで、ろ過水中のクリプトスポリジウム相当径の3μm以上の微粒子数の連続監視を行い、測定結果に応じて、浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質の安全性を確保できる。これにより、原水中の病原虫の個数濃度が上昇し、その浄水施設の除去能力を上回る個数濃度となるような水質状態になったときにも、浄水の安全性を確保することができる。
本発明では、原水を浄水処理する浄水プロセスの監視方法において、浄水処理する前の原水を採水し、原水中の病原虫数を計測し、その計測した原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された値以上である時に信号を出力し、その信号に基づき浄水工程の運転条件を制御する(請求項6の発明)。
そして、原水中の病原虫数の前記計測は、原水を分離濃縮部でろ過し、分離濃縮部のろ過で捕捉された病原虫を含む微粒子を回収し、検出対象の病原虫に特異的に結合する蛍光標識抗体により抗原抗体反応させ、蛍光測定により病原虫の存在を判断することができる(請求項7の発明)。
さらに、原水中の病原虫数の計測により、原水中の病原虫の個数濃度がその浄水場の原水の定常個数濃度の設定値よりも多い個数濃度となった場合に、浄水プロセスのろ過工程におけるろ過水中の検出対象の病原虫の大きさ以上の微粒子を計数し、この微粒子測定結果に応じて、浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質を維持することができる(請求項8の発明)。
原水を取水して混和池で凝集処理し、フロック形成を経て沈殿池で濁度成分を分離し、ろ過工程でろ過水を得る工程を有する浄水プロセスで、計測した原水中の病原虫の個数濃度の値により制御する浄水工程の運転条件は、取水量の制御や取水の停止操作、凝集剤注入率やフロック形成池の攪拌強度G値を増加する制御、あるいは、ろ過工程の逆洗時に排出される水を原水に戻さずに下水道への排出する操作、ろ過工程で濃縮された病原虫を不活化する操作、病原虫を膜ろ過除去し原水に返流する操作のいずれかである(請求項9の発明)。
本発明に係る浄水プロセスの監視装置及び方法は、クリプトスポリジウムなどの原虫をはじめとした細菌、ウイルスのような水系感染微生物を短時間で高頻度に計測可能なシステムを備えた浄水システムに用いられることにより、従来、ほとんど対応ができなかった耐塩素性病原虫による原水の汚染に迅速に対応できるので水質の安全性を高めることができる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る浄水プロセスの監視装置とその方法について、その実施の形態について説明する。
まず、図1に、本発明に係る浄水プロセスの監視装置の全体構成図について、その概括的な実施の形態を示す。
本実施の形態では、原水は混和池1に供給されると同時に病原虫計測システム8に送られる。
河川等より取水された水道原水に混和池1で凝集剤タンク2から凝集剤を注入し、フロック形成池3を経て沈殿池4にて濁度成分を分離後、ろ過池5にて砂ろ過処理される。
病原虫計測システム8は混和池1に入る前の原水を採水し、原水中の病原虫数を監視する。もし、原水中の病原虫が凝集沈殿、砂ろ過処理での除去性能を超えるような個数濃度が観測された時には、その個数濃度に応じて、病原虫計測システム8から信号を出力する(図中の破線)ことで、取水量の制御や取水の停止操作、あるいは、凝集剤注入率やフロック形成池の攪拌強度G値を増加する制御、あるいはろ過池の逆洗時に排出される水を原水に戻さずに下水道に排出する、あるいは、ろ過池で濃縮された病原虫を不活化(オゾン処理)あるいは除去(膜ろ過)する、不活性処理装置7を稼動させて処理した後に原水に返流する。
通常、本発明に係る病原虫計測システム8の測定値は1個/20L以下の値で推移していることが好ましい。この範囲であれば、凝集沈殿、急速ろ過の浄水処理が適正に行われた浄水システムでのクリプトスポリジウムの除去率は3log程度であることから、米国環境保護庁(USEPA)で目標とする年間許容感染リスクである10-4以下を確保することができる。
なお、浄水施設の立地条件によっては、上流域の下水処理場からの排水や畜産排水の流入があることや、降雨時による河床の堆積物を巻き上げなどがある。通常の原水中に含まれる病原虫の個数濃度は、数個/20L以下であるが、このことにより、個数濃度が通常の時よりも一桁以上高い10個〜100個/20Lまで増加する危険性がある。このため、通常の浄水方法では許容感染リスクレベル以下に除去しきれない可能性があり、浄水中に許容感染リスク濃度を超えた病原虫が混入する危険性がある。
しかしながら、本発明に係る浄水プロセスの監視装置及び方法においては、病原虫計測システム8の測定結果により浄水能力を超える個数濃度で病原虫が流入してきた場合には、早い段階で、取水量の抑制を行うことができる。さらに、通常用いているアルミ系凝集剤の注入率を上げ、かつ鉄系凝集剤を加えるなどの措置により、除去率を確保し、浄水の目標とする年間許容感染リスクを10-4以下に保つことができる。
また、原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された個数濃度の設定値以上検出されたときに、さらに微粒子カウンタ6にて、ろ過池からのろ過水中の3μm以上の病原虫を含む微粒子を連続的に計数するようにしている。これにより、測定結果に応じて、浄水工程の運転条件(取水量の制御や取水の停止操作、凝集剤注入率やフロック形成池の攪拌強度G値を増加する制御あるいは、ろ過池の逆洗時の排出水を下水道へ排出する操作、ろ過池で濃縮された病原虫を不活化する操作、病原虫を膜ろ過除去し原水に返流する操作)を制御し、浄水水質の安全性を確保することができる。
次に、本発明に係る浄水プロセスの監視装置及び方法における病原虫計測システム8を採用し、特にクリプトスポリジウムを検出する実施の形態について説明する。
まず、図2に、病原虫計測システム8について、実施例としての処理フローを示す。
本実施の形態では、浄水処理への導入前に分岐して取り出した原水100を貯留槽102に供給し、試料調整剤104を添加する。原水100は、必要に応じて原水中の100μmより大きいゴミを除去するため、貯留槽102に供給される際に、100μmメッシュフィルター等を通すことができる。
試料調整剤104は、後述するフィルタに捕捉された病原虫を剥離しやすくする濁質分散剤として機能する界面活性剤や、原水中のフミン酸等の色度成分(溶解性有機物)による膜ろ過性能低下を防ぐための添加物質として塩酸を挙げることができる。なお、界面活性剤としては、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)等を用いることができる。
貯留槽102において調整された試料は、孔径2μmのフィルタより構成される分離濃縮部106に送られる。分離濃縮部106では、孔径2μmのフィルタを用いて、クリプトスポリジウムを含む微粒子をろ過により濃縮する。
フィルタ表面上に捕捉されたクリプトスポリジウムを含む微粒子は、分離濃縮部106内で洗浄水をフィルタのろ過水側から逆流させて、微粒子とクリプトスポリジウムを含んだ試料液として回収する。
分離濃縮部106によって分離濃縮された回収試料液は、抗体反応部108に送られる。
抗体反応部108では、検出対象のクリプトスポリジウムに特異的に結合する蛍光標識抗体110と、回収試料液中の検出対象のクリプトスポリジウムとを抗原抗体反応により結合させる。このとき、1種類の蛍光標識抗体を用いる場合、夾雑物に非特異的に結合した蛍光標識抗体を擬陽性として判定してしまうおそれがある。このため、抗原認識部位の異なる複数の抗体を用意し、そのそれぞれに蛍光波長の異なる蛍光物質を結合した蛍光標識抗体でクリプトスポリジウムを多重標識する方法が好ましい。これによって、検出対象のクリプトスポリジウムの検出精度を向上させることができる。
なお、抗体自体は、当業者にとって公知の手法によって得ることができる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体などその種類を問わず、検出対象病原虫に特異性を有するものであれば用いることができる。一般的には、モノクローナル抗体が特異性に優れているので好ましい。
次に、蛍光標識抗体110で標識した回収試料液を検出部112に送る。
検出部112は、蛍光散乱光強度を測定するための蛍光散乱光計測器を備えている。検出部112では、蛍光散乱光計測器によって、蛍光標識抗体が結合した検出対象のクリプトスポリジウムの蛍光散乱光強度を測定する。測定データは、判定部114に送られる。
検出部112では、複数の蛍光標識抗体を用いる多重標識を行う場合、複数の蛍光波長を同時に測定できるように構成することが好適である。
また、通常、検出対象のクリプトスポリジウムは試料中にごく僅かしか存在しないため、1回の計測では検出できないおそれもある。そこで、検出部に循環させ、繰り返し測定することにより、検出対象のクリプトスポリジウムの検出感度を上げることができる(図中116)。
また、図2の実施の形態に係る病原虫計測システムは、試料保存部118を備える。試料保存部118では、検出部112によって検出された測定データをもとに、判定部114で測定した試料を保存するかどうかの判定を行う。分取した試料の再現性を確認する場合、保存した試料を再度上記検出部112に総液し、クリプトスポリジウムの検出を行う(図中120)。
一方、検出対象の病原虫が検出された場合、検出部112から排出された試料を保存容器に受け、保存する(図中122)。保存した試料は、混入しているクリプトスポリジウムが生存しているかの判定を行う試験及び/又は感染性があるかを判定する試験に供与することができる。なお、不要な試料は、排液として廃棄される(図中124)。
次に、本発明に係る浄水プロセスの監視装置及び方法における病原虫計測システム8を採用し、特にクリプトスポリジウムを検出する実施の形態として、図1における病原虫計測システム8の構成について、図3で各構成要素の機能を明らかにしながら、以下に説明する。
本実施の形態では、浄水処理への導入前に分岐して取り出した原水9を原水供給ポンプ10で貯留槽13に供給する。続いて試料調整剤11を試料調整剤供給ポンプ12で貯留槽13に供給し、混合する。試料調整剤は、後述するフィルタに捕捉されたクリプトスポリジウムを剥離しやすくする濁質分散剤として機能する界面活性剤や原水中のフミン酸等の色度成分(溶解性有機物)による膜ろ過性能低下を防ぐための添加物質として塩酸を挙げることができる。
貯留槽13内で調整された試料は、次いで、ポンプ15を経由して分離濃縮部18に送り込まれる。この時、貯留槽13内の試料液が分離濃縮部18に全て送り込まれた事を、レベル計14による貯留槽13内の水位で、判別する。分離濃縮部18では、試料を孔径3μmのフィルタを用いてろ過し、フィルタ表面上にクリプトスポリジウムを含む3μmより大きい微粒子を捕捉、濃縮する。
フィルタ表面上に捕捉されたクリプトスポリジウムを含む微粒子は、洗浄水16を洗浄水供給ポンプ17により分離濃縮部18に供給し、洗浄水16をフィルタのろ過水側から逆流させて、微粒子とクリプトスポリジウムを含んだ試料液として回収する。洗浄水16は、純水に界面活性剤を混ぜて、さらにpHを中性に調整したものを用いることが好ましい。
回収された試料液を、ポンプ19を経由して抗体反応部22に供給する。
抗体反応部22では、クリプトスポリジウムと特異的に認識する蛍光標識抗体20を、蛍光標識抗体供給ポンプ21により注入し、試料と混合する。このとき、1種類の蛍光標識抗体を用いる場合、夾雑物に非特異的に結合した蛍光標識抗体を擬陽性を判定してしまう恐れがある。このため、抗原認識部位の異なる複数の抗体を用意し、そのそれぞれに蛍光波長の異なる蛍光物質を結合した蛍光標識抗体でクリプトスポリジウムを多重標識するようにすることが、クリプトスポリジウムの検出精度を向上させるために好ましい。
多くの市販品の抗体による抗原抗体反応は、37℃では20〜30分、室温条件では1時間以上とされており、より高頻度に測定を行うためには試料と標識抗体を混合した後、混合液を別の容器に移し、次の試料を供給できるような構造とすることが好ましい。
さらに、クリプトスポリジウムを高頻度に測定するため、分離濃縮部18や抗体反応部22は複数用意し、バルブの切換え等によって試料ごとに別の分離濃縮部及び抗体反応部に供給することが好ましい。
抗原抗体反応を効率よく進めるため、抗体反応部22には、試料温度を37℃に保つ恒温器を備え付けていることが好ましい。抗原抗体反応が終了した試料は、ポンプ24によって、検出部27に供給されるが、その際、シース液供給ポンプ26によりシース液25も検出部27に供給される。
検出部27は、蛍光散乱光強度を測定するための蛍光散乱光計測器を備えている。検出部27により、蛍光標識抗体が結合したクリプトスポリジウムの蛍光強度を測定し、その測定データを判定部28に送る。複数の蛍光標識抗体を用いる多重標識を行う場合、複数の蛍光波長を同時に測定できる計測部であることが好ましい。
判定部28では、検出部27によって検出された測定データをもとに、試料保存の要否を判定する。さらに、測定データをもとに原水中に含まれるクリプトスポリジウムの混入レベルを把握し、浄水プロセスにフィードバック制御を行うことができる。
検出部27による計測終了後、試料は試料保存部29に送られる。
試料保存部29では、クリプトスポリジウムが検出された場合、検出部27から排出された試料を、流路切換えバルブ31により試料保存容器30に受け、保存する。保存した試料は、混入しているクリプトスポリジウムが生存しているかどうかの判定及び/又は感染性があるかの判定を行うために、試験に供与することができる。保存の不要な試料は、排液として排出される。
また、検出精度を向上させるため試料を試料保存部29より流路切換えバルブ23への循環流路を介して、検出部27に循環させ、繰り返し測定することが好ましい。
本実施の形態では、試料をポンプ24にて検出部27に送り、測定を行った後、流路切換えバルブ31によって試料を循環させて繰り返し蛍光測定を行う。これによって、測定データを積分し、個数濃度の低いクリプトスポリジウムの検出確率を向上させる。
なお、測定データをもとに流路切換えバルブ31を切換えることで、試料の循環と廃棄を設定することが好ましい。
本実施の形態の病原虫計測システムにより、原水からのクリプトスポリジウムの分離濃縮から測定試料の調製までは1時間程度で可能であり、全測定時間も3時間以内とすることができ、従来の検査方法と比較し、短時間で高頻度に計測することが可能となる。
本発明に係る実施例の浄水プロセスの監視装置の概要を示す概念図である。 本発明に係る実施例の病原虫計測システムの概要を示す処理フローの図である。 本発明に係る実施例の病原虫計測システムの実施形態を説明する概念図である。
符号の説明
1 混和池
2 凝集剤タンク
3 フロック形成池
4 沈殿池
5 ろ過池
6 微粒子カウンタ
7 不活性処理装置
8 病原虫計測システム
9 原水
10 原水供給ポンプ
11 試料調整剤
12 試料調整剤供給ポンプ
13 貯留槽
14 レベル計
15 ポンプ
16 洗浄水
17 洗浄水供給ポンプ
18 分離濃縮部
19 ポンプ
20 蛍光標識抗体
21 蛍光標識抗体供給ポンプ
22 抗体反応部
23 流路切換えバルブ
24 ポンプ
25 シース液
26 シース液供給ポンプ
27 検出部
28 判定部
29 試料保存部
30 試料保存容器
31 流路切換えバルブ

Claims (9)

  1. 原水を浄水処理する浄水プロセスの監視装置において、前記プロセスの監視装置が、原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された値以上であることを検知して信号を出力する機能を有する病原虫個数濃度計測システムを備え、前記予め設定された個数濃度の設定値以上が検出されたときに、浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質を維持することを特徴とする浄水プロセスの監視装置。
  2. 請求項1に記載の浄水プロセスの監視装置において、
    前記病原虫個数濃度計測システムが、
    フィルタにより構成される分離濃縮部と、
    前記フィルタ表面上に捕捉された病原虫を含む微粒子を回収した試料中の病原虫に特異的に結合する標識抗体を供給し、病原虫と標識抗体とを反応させ結合させる抗体反応部と、
    標識抗体と結合した病原虫の検出部と
    を備えることを特徴とする浄水プロセスの監視装置。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の浄水プロセスの監視装置において、
    微粒子を計測できる微粒子計測装置を更に備え、原水中の病原虫の個数濃度がその浄水場の原水の定常個数濃度の設定値よりも多い個数濃度となった場合に、浄水プロセスのろ過工程におけるろ過水中の検出対象の病原虫の大きさ以上の微粒子を前記微粒子計測装置で連続的に計数し、測定結果に応じて、浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質を維持することを特徴とする浄水プロセスの監視装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の浄水プロセスの監視装置において、
    前記予め設定された個数濃度の設定値は、その浄水施設の除去能力に応じて任意に設定可能であることを特徴とする浄水プロセスの監視装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の浄水プロセスの監視装置において、
    前記病原虫がクリプトスポリジウムであることを特徴とする浄水プロセスの監視装置。
  6. 原水を浄水処理する浄水プロセスの監視方法において、
    浄水処理する前の原水を採水し、前記原水中の病原虫数を計測し、前記計測した原水中の病原虫の個数濃度が予め設定された値以上である時に信号を出力し、前記信号に基づき浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質を維持することを特徴とする浄水プロセスの監視方法。
  7. 請求項6に記載の浄水プロセスの監視方法において、
    前記原水中の病原虫数の前記計測は、原水を分離濃縮部でろ過し、分離濃縮部のろ過で捕捉された病原虫を含む微粒子を回収し、検出対象の病原虫に特異的に結合する蛍光標識抗体により抗原抗体反応させ、蛍光測定により病原虫の存在を判断することを特徴とする浄水プロセスの監視方法。
  8. 請求項6〜7に記載の浄水プロセスの監視方法において、
    前記原水中の病原虫数の前記計測により、原水中の病原虫の個数濃度がその浄水場の原水の定常個数濃度の設定値よりも多い個数濃度となった場合に、浄水プロセスのろ過工程におけるろ過水中の検出対象の病原虫の大きさ以上の微粒子を計数し、前記微粒子の測定結果に応じて、浄水工程の運転条件を制御し、浄水水質を維持することを特徴とする浄水プロセスの監視方法。
  9. 請求項6〜8に記載の浄水プロセスの監視方法において、
    原水を取水して混和池で凝集処理し、フロック形成を経て沈殿池で濁度成分を分離し、ろ過工程でろ過水を得るステップを有し、前記浄水工程の運転条件は、取水量の制御や取水の停止操作、凝集剤注入率やフロック形成池の攪拌強度G値を増加する制御、あるいは、ろ過工程の逆洗時排出水を下水道に排出する操作、ろ過工程で濃縮された病原虫を不活化する操作、病原虫を膜ろ過除去し原水に返流する操作の少なくともいずれかであることを特徴とする浄水プロセスの監視方法。
JP2008017671A 2007-05-24 2008-01-29 浄水プロセスの監視装置及び監視方法 Pending JP2009000673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017671A JP2009000673A (ja) 2007-05-24 2008-01-29 浄水プロセスの監視装置及び監視方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137396 2007-05-24
JP2008017671A JP2009000673A (ja) 2007-05-24 2008-01-29 浄水プロセスの監視装置及び監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009000673A true JP2009000673A (ja) 2009-01-08

Family

ID=40099766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017671A Pending JP2009000673A (ja) 2007-05-24 2008-01-29 浄水プロセスの監視装置及び監視方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2009000673A (ja)
CN (1) CN101310818A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236861A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Metawater Co Ltd 水質自動測定装置及びその方法
WO2013084444A1 (ja) 2011-12-05 2013-06-13 リオン株式会社 生物粒子計数器、生物粒子計数方法、透析液監視システム及び浄水監視システム
CN104155276A (zh) * 2014-08-22 2014-11-19 哈尔滨工业大学 一种饮用水高风险污染物监测预警系统及其使用方法
WO2016047068A1 (ja) * 2014-09-22 2016-03-31 国立研究開発法人科学技術振興機構 ターゲット分子の検出方法及びこれに用いられるキット
JP2016111941A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 アズビル株式会社 微生物の検出装置
JP2016111940A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 アズビル株式会社 代謝活性を有する微生物の検出装置
CN106044873A (zh) * 2016-06-22 2016-10-26 何颖 水净化系统
WO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
CN112955730A (zh) * 2019-03-06 2021-06-11 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
CN113049349A (zh) * 2021-03-16 2021-06-29 上海科泽智慧环境科技有限公司 一种水质分析仪的抗浊度干扰装置
WO2021247408A1 (en) * 2020-06-02 2021-12-09 Pangolin Llc Ai and data system to monitor pathogens in wastewater and methods of use
WO2022181047A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 横河電機株式会社 水処理方法、制御装置、及び水処理システム
WO2022201978A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 横河電機株式会社 フィルタ評価装置、浄化装置、及びフィルタ評価方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114112461B (zh) * 2021-11-09 2024-01-30 中科检测技术服务(广州)股份有限公司 一种净水机的除病毒测试装置及其方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042307A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Hitachi Ltd 浄水場水処理システム
JP2005262048A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Toshiba Corp 上水配水管理システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042307A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Hitachi Ltd 浄水場水処理システム
JP2005262048A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Toshiba Corp 上水配水管理システム

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236861A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Metawater Co Ltd 水質自動測定装置及びその方法
WO2013084444A1 (ja) 2011-12-05 2013-06-13 リオン株式会社 生物粒子計数器、生物粒子計数方法、透析液監視システム及び浄水監視システム
US9267845B2 (en) 2011-12-05 2016-02-23 Rion Co., Ltd. Apparatus for counting viable particles in liquid in real time, dialysis fluid monitoring system and purified water monitoring system using the apparatus, and method of counting viable particles in liquid in real time
EP3211402A1 (en) 2011-12-05 2017-08-30 Rion Co., Ltd. Viable particle counter and dialysis fluid monitoring system
CN104155276A (zh) * 2014-08-22 2014-11-19 哈尔滨工业大学 一种饮用水高风险污染物监测预警系统及其使用方法
WO2016047068A1 (ja) * 2014-09-22 2016-03-31 国立研究開発法人科学技術振興機構 ターゲット分子の検出方法及びこれに用いられるキット
KR20170057241A (ko) * 2014-09-22 2017-05-24 고쿠리츠켄큐카이하츠호진 카가쿠기쥬츠신코키코 타겟 분자의 검출 방법 및 이것에 사용되는 키트
JPWO2016047068A1 (ja) * 2014-09-22 2017-07-06 国立研究開発法人科学技術振興機構 ターゲット分子の検出方法及びこれに用いられるキット
KR102461615B1 (ko) 2014-09-22 2022-11-01 고쿠리츠켄큐카이하츠호진 카가쿠기쥬츠신코키코 타겟 분자의 검출 방법 및 이것에 사용되는 키트
JP2016111941A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 アズビル株式会社 微生物の検出装置
JP2016111940A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 アズビル株式会社 代謝活性を有する微生物の検出装置
CN106044873A (zh) * 2016-06-22 2016-10-26 何颖 水净化系统
JPWO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2021-01-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
WO2019130954A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
JP7228845B2 (ja) 2017-12-25 2023-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 病原体検出システム及び病原体検出方法
CN112955730B (zh) * 2019-03-06 2024-04-19 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
CN112955730A (zh) * 2019-03-06 2021-06-11 松下知识产权经营株式会社 病原体检测装置及病原体检测方法
WO2021247408A1 (en) * 2020-06-02 2021-12-09 Pangolin Llc Ai and data system to monitor pathogens in wastewater and methods of use
WO2022181047A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 横河電機株式会社 水処理方法、制御装置、及び水処理システム
JP2022131800A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 横河電機株式会社 水処理方法、制御装置、及び水処理システム
JP7342901B2 (ja) 2021-02-26 2023-09-12 横河電機株式会社 水処理方法、制御装置、及び水処理システム
CN116888078A (zh) * 2021-02-26 2023-10-13 横河电机株式会社 水处理方法、控制装置、以及水处理系统
CN113049349B (zh) * 2021-03-16 2023-01-31 上海科泽智慧环境科技有限公司 一种水质分析仪的抗浊度干扰装置
CN113049349A (zh) * 2021-03-16 2021-06-29 上海科泽智慧环境科技有限公司 一种水质分析仪的抗浊度干扰装置
JP2022151200A (ja) * 2021-03-26 2022-10-07 横河電機株式会社 フィルタ評価装置、浄化装置、及びフィルタ評価方法
WO2022201978A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 横河電機株式会社 フィルタ評価装置、浄化装置、及びフィルタ評価方法
JP7574710B2 (ja) 2021-03-26 2024-10-29 横河電機株式会社 水処理装置、及び水処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101310818A (zh) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009000673A (ja) 浄水プロセスの監視装置及び監視方法
Talvitie et al. Solutions to microplastic pollution–Removal of microplastics from wastewater effluent with advanced wastewater treatment technologies
Rechenburg et al. Impact of sewage treatment plants and combined sewer overflow basins on the microbiological quality of surface water
JP6309237B2 (ja) 生存生物を用いた内分泌攪乱作用を低減する水の処理方法および処理施設
KR101509109B1 (ko) 가압-침지 조합형 이단 막여과 시스템 및 그 가변제어 방법
JP5586867B2 (ja) 水質自動測定装置及びその方法
KR102013255B1 (ko) 해수 담수화 플랜트 및 제어 방법
Hasnaningrum et al. Planning advanced treatment of tap water consumption in Universitas Pertamina
Kaykhaii et al. Enhancing stormwater treatment through ultrafiltration: Impact of cleaning chemicals and backwash duration on membrane efficiency
JP2009222566A (ja) 微生物計測方法およびシステム
JP2009201421A (ja) 微生物計測方法及び装置
JP2007033353A (ja) 微生物検出システム
JP7311552B2 (ja) 採水方法、採水装置、及び採水システム
Pikl et al. Microfibres and coliforms determination and removal from wastewater treatment effluent
JP4956235B2 (ja) 水中微生物の分離濃縮方法
Kus et al. Performance of granular medium filtration and membrane filtration in treating stormwater for harvesting and reuse
JP2000042307A (ja) 浄水場水処理システム
JP2002282623A (ja) 急速ろ過処理におけるろ過水の監視方法および装置
CN116888078A (zh) 水处理方法、控制装置、以及水处理系统
Le Gouellec et al. Treating microfiltration backwash
JP2004188273A (ja) 紫外線照射システム
JP5430463B2 (ja) フローサイトメトリーによる微生物検出方法およびそれに用いる装置
Sukanya et al. Spent filter backwash water treatment by coagulation followed by ultrafiltration
JP2005334777A (ja) 浄水設備
HK1121093A (en) Monitoring device and monitoring method for water purification treatment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120626