[go: up one dir, main page]

JP2009098010A - 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法 - Google Patents

近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009098010A
JP2009098010A JP2007270284A JP2007270284A JP2009098010A JP 2009098010 A JP2009098010 A JP 2009098010A JP 2007270284 A JP2007270284 A JP 2007270284A JP 2007270284 A JP2007270284 A JP 2007270284A JP 2009098010 A JP2009098010 A JP 2009098010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
probe
cantilever
light
fluorescence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2007270284A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Otsuka
尚 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007270284A priority Critical patent/JP2009098010A/ja
Priority to EP08018160A priority patent/EP2051060A3/en
Priority to US12/252,912 priority patent/US20090101815A1/en
Publication of JP2009098010A publication Critical patent/JP2009098010A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/20Fluorescence
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N21/648Specially adapted constructive features of fluorimeters using evanescent coupling or surface plasmon coupling for the excitation of fluorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q60/00Particular types of SPM [Scanning Probe Microscopy] or microscopes; Essential components thereof
    • G01Q60/18SNOM [Scanning Near-Field Optical Microscopy] or apparatus therefor, e.g. SNOM probes
    • G01Q60/22Probes, their manufacture, or their related instrumentation, e.g. holders

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

【課題】金属プローブを有する近接場光学顕微鏡用カンチレバーを用いた蛍光検出において、蛍光の金属消光を抑えることにより、蛍光信号の定量性を確保する。
【解決手段】自由端近傍に錐形状のプローブ24を備えた近接場光学顕微鏡用カンチレバー21において、プローブ24は、プローブ24の表面を成す1層以上の薄膜からなる薄膜部27と 薄膜部27に覆われた内部のバルク部28とから構成される。薄膜部27の最表層に誘電体薄膜25を有し、誘電体薄膜25よりも内側に金属部29を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、近接場光学顕微鏡用カンチレバーに関するものであり、さらにそれを用いた蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法、特に詳細にはプラズモン増強を利用したプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法に関するものである。
近接場光学顕微鏡は、フォトンを回折限界以下の領域に閉じ込めたプローブを用いて試料を観察し、分析・加工する光学顕微鏡である。照明光を近接場プローブにより数10nm以下の領域に絞り込み、その領域にある物質からの散乱光、透過光、蛍光等を分光器に通して検出することで、その物質のスペクトルをナノスケールで測定することができる。走査トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡などの走査プローブ顕微鏡に分光学的分析機能を持たせた評価装置として位置づけることができ、ナノテクノロジーにより生み出される新素材、ナノデバイスの評価・分析装置として期待されている。
このような近接場光学顕微鏡を用いた例として、非特許文献1及び2等に示されているように、一分子レベルでの検出が可能である金属プローブを用いたラマン分光法が挙げられる。これは、金属プローブ先端に光を入射して、この先端に局在プラズモンを生じさせ、これにより基板とプローブの間に生じる局所的な強電場を利用するものである。これにより、プローブ直下にある分子によるラマン過程の散乱断面積を実効的に増大し、理論的には入射光強度の数10倍から10倍の増強度が得られると考えられている(非特許文献2 pp.277 2.2.1節)。しかしながら、ラマン信号は、溶媒などの被検出物質が置かれている状態及び環境に大きく左右され、また夾雑物の振動もスペクトルに現れるため、定性分析としては有用であるが定量性は期待できない。また、一般的にラマン分光装置は、大型かつ高価であり操作性も良くない。
一方、金属プローブを用いた手法で、同様に一分子レベルでの検出が実現されているものとして蛍光法を用いた蛍光顕微鏡がある。蛍光法とは、特定波長の光に励起されて蛍光を発する被検出物質を含むと考えられる試料に、上記特定波長の励起光を照射し、このとき発せられる蛍光を検出することによって被検出物質の存在を確認する方法である。また、被検出物質自身が蛍光体ではない場合、この被検出物質を有機蛍光色素等の蛍光標識で標識し、その後同様にして蛍光を検出することにより、その特異的な結合すなわち被検出物質の存在を確認する方法である。
とりわけここ数年、蛍光法は、冷却CCDの発達など光検出器の高性能化と相まって、バイオ研究には欠かせない道具となっている。また、蛍光標識に用いる材料においても、特に可視領域では蛍光量子収率の高い蛍光色素、例えばFITC(蛍光 525nm、蛍光量子収率 0.6)やCy5(蛍光 680nm、蛍光量子収率 0.3)のような実用の目安となる0.2を超える蛍光色素が開発され広く用いられている。
蛍光法は、その吸収断面積が10−16cm/molecであり、ラマン散乱の散乱断面積10−30cm/molecに対して非常に大きいため、定量性がより高く容易に実施可能なバイオ測定として広く用いられている。さらに、蛍光法は、ラマン分光法に比べ、被検出物質が置かれている状態及び環境、または夾雑物等による影響を受けにくい分析法としても知られている。最近では、非特許文献3に示されているように、基板に起こした表面プラズモンによる電場増強効果を利用することにより、蛍光強度を増幅する手法も多く用いられている。
井上康志、河田聡,分光研究,第51巻,第6号,p.276−285(2002) 井上康志、外3名,表面科学,Vol.26,No.11,p.667−674(2005) Margarida M. L. M. Vareiro, et al., Analytical Chemistry, Vol. 77, No. 8, p.2426-2431 (2005)
しかしながら、実際には、金属プローブに起因する金属消光が大きな問題となっている。金属消光とは、エネルギーを吸収し励起した蛍光体の近傍に金属が存在する場合、蛍光体から金属へエネルギー移動が起こり金属内でエネルギーが消失される、無放射的なエネルギー失活である。これにより、本来蛍光を発することに使用されるエネルギーが減少し、蛍光体の蛍光量子収率が上がらず、蛍光信号の定量性が確保できていないのが現状である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、金属消光を抑えることにより、プラズモンによる電場増強効果を有効に利用すると同時に、蛍光信号の定量性を確保することが可能な近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法の提供を目的とするものである。
自由端近傍にプローブを備えてなる近接場光学顕微鏡用カンチレバーにおいて、
プローブが、
プローブの表面を成す1層以上の薄膜からなる薄膜部と、
薄膜部に覆われた内部のバルク部とから構成され、
薄膜部の最表層に誘電体薄膜を有し、誘電体薄膜よりも内側に金属部を有するものであることを特徴とするものである。
本発明において、上記「近接場光学顕微鏡」とは、フォトンを回折限界以下の領域に閉じ込めたプローブを用いて試料を観察し、分析・加工等を行う光学顕微鏡を意味するものである。すなわち、走査トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡などの走査プローブ顕微鏡に分光学的分析機能を持たせた評価装置として位置づけられ、測定領域から得られた光学的な情報の二次元解析機能及びスペクトル解析機能等を有するものである。
また、上記「薄膜部」とは、錐形を成す上記プローブにおいて、その表面を作製工程及び構成材料等の観点から分離し定義した各々の薄膜層の総称を意味するものとする。
そして、上記「バルク部」とは、錐形を成す上記プローブにおいて、薄膜部以外の部分を意味するものとする。
なお、錐形の底面に当たる部分は、上記カンチレバーの本体部分との結合部であるため、表面はないものとして考えることとする。
上記本発明による近接場光学顕微鏡用カンチレバーにおいて、金属部は、薄膜部の一部を構成する金属薄膜であることが望ましい。
そして、プローブは、非金属バルクからなるバルク部と、最表層の誘電体薄膜と誘電体薄膜に隣接する第1の金属薄膜とからなる薄膜部を有するもの、すなわち、非金属プローブの表面を金属薄膜、誘電体薄膜の順にコーティングした場合のようなものであることが望ましい。
或いは、金属部が、バルク部を構成する金属バルクであることが望ましい。
そして、プローブは、金属バルクからなるバルク部と、誘電体薄膜のみからなる薄膜部を有するもの、すなわち、金属プローブの表面を誘電体薄膜でコーティングした場合のようなものであることが望ましい。
また、誘電体薄膜は、シリコン酸化膜、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイトおよびシクロオレフィンからなる群より選ばれるものであることが望ましい。
さらに、本発明によるプラズモン増強蛍光顕微鏡は、
上記近接場光学顕微鏡用カンチレバーと、
被検出物質を含む試料と、被検出物質に特異的に結合するよう施された蛍光標識とが供給される一面を含む検出部を有する基板と、
蛍光標識を励起発光しうる波長の励起光を発する光源と、
励起光を利用して、上記カンチレバーのプローブの先端に近接場光を発生させると共に、上記プローブ内の金属部に局在プラズモンを発生させる近接場光発生手段と、
近接場光により励起した蛍光標識から発せられる蛍光を検出するように配置された光検出器とを備えるものであり、
検出部は、その表面に、被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質が固定されており、
近接場光は、局在プラズモンによる電場増強効果により電場増強されることを特徴とするものである。
本発明において、「検出部」とは、試料および蛍光標識を接するように供給する場所であって、上記表面修飾を用いて蛍光標識を検出部に固定し、この固定された蛍光標識を上記近接場光によって励起発光させるために配されたものである。
また、「特異的結合物質」とは、例えばタンパク質に対するリガンドあるいは抗原に対する抗体といった、ある特定の物質に対して特異的に結合する性質を有する物質を意味する。
被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質とは、次のような蛍光法に対応するためのものである。すなわち、例えば被検出物質が抗原で、特異的結合物質が上記抗原に対する一次抗体であって、基板に固定された一次抗体に抗原を結合させ、その後この抗原を二次抗体(蛍光標識に施されたリンカー)を介して蛍光標識にて標識し、結果的に基板に固定されたこの蛍光標識からの蛍光を検出する、すなわち抗原の存在する箇所からの蛍光を検出する、いわゆる「サンドイッチ方式」による蛍光法である。本蛍光法は、抗原抗体反応に限らず検出条件に応じて適宜蛍光標識に施すリンカーおよび特異的結合物質を選択することで実施することができる。
上記本発明によるプラズモン増強蛍光顕微鏡において、近接場光発生手段は、第1の入射光学系を用いて、励起光を、カンチレバーのプローブに照射することにより、上記近接場光を発生させると共に、上記局在プラズモンを発生させるものであることが望ましい。ここで「第1の入射光学系」とは、カンチレバーと試料との間を調節する上下微動手段、及びカンチレバーを試料上で二次元走査させる走査手段に連動して、励起光をプローブに照射するよう導光する光学系である。
或いは、基板は、誘電体プリズム基板であり、近接場光発生手段は、第2の入射光学系を用いて、励起光を、誘電体プリズム基板における検出部の一面で全反射条件を満たすように、この一面に対して誘電体プリズム基板を通し照射することにより、この一面の表面にエバネッセント光を発生させて、このエバネッセント光と共鳴させることにより、上記近接場光を発生させると共に、上記局在プラズモンを発生させるものであることが望ましい。ここで「第2の入射光学系」とは、誘電体プリズム基板における検出部の一面で全反射条件を満たすように、この一面に対して誘電体プリズム基板を通して、励起光を照射するよう導光する光学系である。この場合、検出部は、誘電体プリズム基板上に第2の金属薄膜を有するものであることがより望ましい。
さらに、本発明による蛍光検出方法は、
被検出物質を含む試料と、被検出物質に特異的に結合するよう施された蛍光標識とを検出部に供給して、検出部上の、被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質を用いて、蛍光標識を検出部に固定する工程(A)と、
上記近接場光学顕微鏡用カンチレバーのプローブ先端を、検出部に接近させ、その後プローブ先端に増強された近接場光を発生させる近接場光発生工程を含む工程(B)と、
上記工程(A)及び工程(B)の後の
プローブ先端を検出部に接近させた状態と、上記近接場光を発生させた状態とを保ちながら、プローブを検出部上で二次元走査させる工程(C)と、
近接場光によって、検出部に固定された蛍光標識を励起させて、この蛍光標識から発せられる蛍光を検出する工程(D)と、
工程(C)及び工程(D)を、交互に複数回実施又は同時に連続して実施することにより、蛍光標識から発せられる蛍光の光学特性を解析する工程(E)と
を有することを特徴とするものである。
上記本発明によるプラズモン増強蛍光検出方法において、蛍光標識は、多光子蛍光材料を含むものであることが望ましい。この場合特に、ローダミンB、ベンゾチアジアゾール蛍光色素、クマリン色素、スチルベン系化合物、ジヒドロフェナントレン系化合物およびフルオレン系化合物からなる群より選ばれるものであることがより望ましい。
或いは、蛍光標識は、非線形蛍光材料を含むものであることが望ましい。この場合特に、p−ニトロアニリン(PNA)を含むニトロベンゼン系化合物、複素芳香族アルデヒドを含む複素環化合物、スチリル系化合物およびジチオール系化合物からなる群より選ばれるものであることがより望ましい。
ここで、上記「多光子蛍光材料」とは、所定波長の蛍光を発生させる場合において、通常の蛍光材料に対する励起光の2倍以上の整数倍の波長を有する励起光により、励起され蛍光を発する材料を意味するものとし、例えば、二光子蛍光材料ならば、通常の蛍光材料に対する励起光の2倍の波長を有する励起光により、励起され蛍光を発する材料を意味するものとする。
また、上記「非線形蛍光材料」とは、強い入射光に対して、光高調波発生、光混合、光パラメトリック効果等の非線形光学効果を有する材料を意味するものとする。
本発明による近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法によれば、プローブの金属部を誘電体薄膜によってコーティングすることにより金属部と蛍光標識(つまり蛍光体)との距離を制御することができ、蛍光標識から発せられる蛍光の金属消光を抑えることができる。これによりプラズモンによる電場増強効果を有効に利用すると同時に、蛍光信号の定量性を確保することが可能となる。
また、フォトンを回折限界以下の領域に閉じ込めたプローブの持つ、数10nmという高い空間分解能を利用することにより、意図的に選択した局所的な領域からのみ蛍光信号が得られるため、アレイ化と多項目検出が可能になる。これにより、DNAや抗体等の検出においてチップ化のような簡易小型化も可能になる。
さらに、一般的に高価なことで知られるバイオサンプルや試料も極少量で測定できるようになり、コスト面でも大幅な低減を可能とする。
以下、本発明における最良の実施形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
「近接場光学顕微鏡用カンチレバー」
<第1の実施形態>
図1(a)は、本実施形態による近接場光学顕微鏡用カンチレバーの概略断面図である。これは、走査型プローブ顕微鏡用に一般に市販されているカンチレバーのレバー部における長手方向の中心軸に沿って切断している。図に示すようにこのカンチレバー21は、支持部22と、支持部22から伸びるレバー部23と、レバー部23の自由端近傍に形成される錘形状のプローブ24とを備えてなるものである。そして、このプローブ24のバルク部28は非金属材料から、同じく薄膜部27は最表層の誘電体薄膜25、金属薄膜26から構成されるものである。
市販されているカンチレバー21は、特に制限はなく、測定条件に応じて適宜選択することができる。
誘電体薄膜25は、無機酸化物やポリマー膜等を用いることができ、例えば、シリコン酸化膜、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイトおよびシクロオレフィンからなる群より選ばれることが望ましい。特に金属消光の抑制条件等の観点から、SiO(シリコン酸化膜)から構成されることがより望ましい。また、その膜厚は、同様の観点から、10nm〜100nmが望ましい。そして、薄膜作製方法は、例えば、スパッタリング法、蒸着法等、特に制限はなく、薄膜材料に応じて適宜選択することができる。
金属薄膜26は、その薄膜材料として特に制限はなく、測定条件に応じて適宜選択することができるが、局在プラズモンの発生条件等の観点から、Au、Ag、Pt等を用いることが望ましい。また、その膜厚は、同様の観点から、20nm〜60nmが望ましい。そして、薄膜作製方法は、特に制限はなく、例えば、スパッタリング法、蒸着法等を用いることができ、薄膜材料に応じて適宜選択することができる。
上記のようなカンチレバー21を用いて蛍光検出を行うことにより、プローブ24の金属部29(本実施形態では、金属薄膜26)を誘電体薄膜25によってコーティングすることで、金属部29と蛍光標識5との距離を制御し、蛍光標識5から発せられる蛍光の金属消光を抑えることができる。よって、プラズモンによる電場増強効果を有効に利用すると同時に、蛍光信号の定量性を確保することが可能となる。
<第2の実施形態>
図1bは、第二実施形態による近接場光学顕微鏡用カンチレバーの図1a同様の概略断面図である。図に示すようにこのカンチレバー21’は、支持部22と、支持部22から伸びるレバー部23と、レバー部23の自由端近傍に形成される錘形状のプローブ24’とを備えてなるものである。そして、このプローブ24’のバルク部28’は金属材料から、同じく薄膜部27’は最表層の誘電体薄膜25から構成されるものである。
本実施形態においては、市販されている状態のプローブが、局在プラズモンを発生させるための金属部29になる。そのため、カンチレバーを選択する際、そのプローブが、局在プラズモンの発生条件等の観点から、Au、Ag、Pt等によって構成されているものを選ぶことが望ましい。
誘電体薄膜25に関しては、第一実施形態と同様である。
以上により、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<実施例>
本実施例による近接場光学顕微鏡用カンチレバー21は、市販のAFMカンチレバーを用いて、このプローブを覆うようにAu、SiOの順に、それぞれ40nm、20nm真空蒸着を行ったものを用いた。
「プラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法」
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。
図2aは、本実施形態による、プラズモン増強蛍光顕微鏡の概略図である。また、図2bは、図2aにおける検出部7近傍を示す概略断面図である。
この装置を用いて、試料1に含まれる被検出物質としてのアビジン2を検出する場合を考える。このプラズモン増強蛍光顕微鏡は、検出部7を有する誘電体プリズム基板6と、検出部7上に施された表面修飾(図省略)と、アビジン2と特異的に結合し表面修飾に固定された一次抗体3と、上記実施例による近接場光学顕微鏡用カンチレバー21と、カンチレバー21を制御するための微動スキャナ12と、蛍光体5を励起発光しうる波長の励起光9を発する光源8と、第2の入射光学系13と、蛍光を検出するように配置された光検出器10と、反射光を検出するように配置された第2の光検出器15と、微動スキャナ12、光源8、光検出器10、第2の入射光学系13及び第2の光検出器15を制御するコンピュータ(PC)11とを備えてなるものである。そして図中には、蛍光標識5と、この蛍光標識5に施されアビジン2に対する特異的結合性を付与する二次抗体4も同時に示している。
誘電体プリズム基板6は、例えば透明樹脂やガラス等の透明材料から形成されたものである。誘電体プリズム基板6は樹脂から形成されたものが望ましく、この場合は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、シクロオレフィンを含む非晶性ポリオレフィン(APO)等の樹脂を用いることがより望ましい。
表面修飾及び一次抗体3は、特に制限なく、蛍光標識5を被検出物質2と二次抗体4を介して検出部7に固定することができるものであれば、検出条件(特に被検出物質)に応じて適宜選択することができる。例えば本実施形態の場合、下記(1)〜(3)のステップからなる方法により、誘電体プリズム基板6上にシランカップリング処理を施し、蛍光標識(Cy5色素)5により標識したアビジン2を検出部に固定することができる。
(1) シランカップリング剤(APS)によるアミノ基の導入
18mlのEtOH、1.98mlのMilliQ水、20ulの1N HClをねじ口付試験瓶に入れ、混合後、60℃にてインキュベータで温める。その後、この試験瓶に24.3mgのAPSを添加しよく撹拌する。そして、プリズム上に液体を保持するためのキュベットを設け、その中に、上記のAPS混合溶液を10ml分注する。キュベットに液体を入れた状態で、プリズムごと60℃のインキュベータに入れ、12分反応させる。その後、EtOH/MilliQ水(体積比9:1)でキュベット内の撹拌洗浄を5回行う。そして、キュベット内の液体を全て抜取り、90℃のインキュベータに入れ、180分加熱処理を行う。
APS:3-aminopropyltrimethoxysilane
(2)ジビニルスルホンによる修飾
ねじ口付き試験管に、10mlの4wt%ジビニルスルホン溶液と30mlのMilliQ水を加え、よく混合し1%ジビニルスルホン水溶液を作成する。そして、プリズム上のキュベットに上記水溶液を分注し、室温で60分反応させる。その後、MilliQ水にてキュベット内の撹拌洗浄を5回行う。
(3)色素標識アビジンの固定
PBSをキュベットに分注し撹拌洗浄を5回行う。そして、標識アビジン溶液(1mg/ml;PBSにて希釈)を加え、適宜撹拌しながら室温にて1時間放置する。その後、PBSをキュベットに分注し撹拌洗浄を5回行う。
カンチレバー21は、例として、上記実施例における近接場光学顕微鏡用カンチレバー21であり、すなわち、市販のAFMカンチレバーを用いて、このプローブを覆うようにAu、SiOの順に、それぞれ40nm、20nm真空蒸着を行ったものである。なお、カンチレバーは、本発明による近接場光学顕微鏡用カンチレバーであれば、これに限られるものではない。
微動スキャナ12は、特に制限はなく、検出条件に応じて適宜選択することができる。なお、ここで「微動スキャナ」とは、プローブ24先端を検出部7へアプローチさせる上下微動手段と、プローブ24を検出部7上で走査させる走査手段とを併せ持つものを意味するものとする。
励起光9は、例えばレーザ光源等から得られる単波長光でも白色光源等から得られるブロード光でもよく、特に制限はないが、検出条件に応じて適宜選択することができる。
光源8は、例えばレーザ光源等でもよく、特に制限はないが、検出条件に応じて適宜選択することができる。
光検出器10は、例えば富士フイルム株式会社製 LAS-1000 plus(商品名)を好適に用いることができるが、これに限らず検出条件に応じて適宜選択することができ、CCD、冷却CCD、PD(フォトダイオード)、光電子増倍管、c−MOS等を用いることができる。また、必要に応じて、検出部7上に固定された蛍光標識5からの蛍光を効率的に検出するため、適切な位置へ移動する移動機構を組み合わせて用いてもよい。
第2の入射光学系13は、誘電体プリズム基板6における検出部7の一面6aで全反射条件を満たすように、上記一面6aに対して誘電体プリズム基板6を通して、励起光9を照射するよう導光する光学系である。
第2の光検出器15は、光検出器10と同様に、例えば富士フイルム株式会社製 LAS-1000 plus(商品名)を好適に用いることができるが、これに限らず検出条件に応じて適宜選択することができ、CCD、冷却CCD、PD(フォトダイオード)、光電子増倍管、c−MOS等を用いることができる。これは、必要に応じて誘電体プリズム基板6で全反射した反射光を受光する時に使用することができる。これにより、反射光のスペクトル分布等を解析することによって、被検出物質に関するより詳細なデータを得ることができる。
蛍光標識5は、特に制限なく、検出条件(特に検出対象物質)に応じて適宜選択することができる。例えば、励起光9の波長が650nmの場合、Cy5色素等を用いることができる。また、蛍光標識5をモノクロナール抗体等に修飾することにより、蛍光標識5を抗原2と特異的に結合可能にすることができる。
一方、本実施形態によるプラズモン増強蛍光検出方法は、上記プラズモン増強蛍光顕微鏡を用いて、
蛍光標識5により標識された二次抗体4とアビジン2を含む試料1とを検出部7に供給し、検出部7上のアビジン2と特異的に結合する一次抗体3を用いて、上記蛍光標識5をアビジン2と二次抗体4を介して検出部7に固定する工程(A)と、
上記カンチレバー21のプローブ24先端を検出部7に接近させ配置し、その後第2の入射光学系13を用いて、励起光9を、検出部7の一面6aで全反射条件を満たすように、この一面6aに対して誘電体プリズム基板6を通し照射することにより、この一面6aの表面にエバネッセント光30を発生させて、このエバネッセント光30と共鳴させることにより、プローブ24先端に近接場光31を発生させると共に、プローブ24中のAu薄膜26中に局在プラズモンを発生させて、この局在プラズモンよる電場増強効果により近接場光31を増強する近接場光発生工程を経る工程(B)と、
上記工程(A)及び工程(B)の後の、
プローブ24先端を検出部7に接近させた状態と上記近接場光31を発生させた状態とを保ちながら、プローブ24を検出部7上で二次元走査させる工程(C)と、
近接場光31によって、検出部7に固定された蛍光標識5を励起させて、この蛍光標識5から発せられる蛍光を検出する工程(D)と、
工程(C)及び工程(D)を、交互に複数回実施又は同時に連続して実施することにより、上記蛍光標識5から発せられる蛍光の光学特性を解析する工程(E)と
を有することを特徴とするものである。
ここで、試料1の供給は、上記に限られるものではない。例えば、上記検出部7上にアビジン2を含む試料1を流すように供給し、アビジン2を検出部7に固定する。その後同様に、アビジン2に特異的に結合する二次抗体4に修飾した蛍光標識5を流し、アビジン2と二次抗体4を介して上記蛍光標識5を検出部7に固定してもよい。
また、工程(B)の近接場光発生工程は、上記に限られるものではない。例えば、エバネッセント光30を発生させる他の方法を用いてもよいし、励起光9を直接プローブ24に照射する方法でもよい。
以下、本実施形態における作用を示す。
図2bにおいて、エバネッセント光30による照明により、プローブ24先端に近接場光31が発生すると共に、プローブ24中のAu薄膜26中に局在プラズモンが発生する。そして、この局在プラズモンによる電場増強効果により近接場光31が電場増強されることになる。この電場増強された近接場光31の幅Lは、数十nmである。また、カンチレバー21を用いているが、実質的にプローブの役割をするのは上記電場増強された近接場光31である。そのため、本発明におけるカンチレバー21と試料1等の間隔は、プローブ24直下の蛍光標識5が近接場光31に照射される範囲で、通常の走査型プローブ顕微鏡等よりも広くなっている。
上記のような状態を保ちながら、プローブ24を走査することにより、検出部7に固定されたプローブ24直下の蛍光標識5を近接場光31により励起させる。このとき、この蛍光標識5から蛍光が発せられるが、本実施形態ではプローブ24の表面をSiO膜25にてコーティングすることによりAu薄膜26と蛍光標識5との距離を制御し、蛍光の金属消光を起こすことなく、効率よく定量的に蛍光を検出することができる。すなわち、アビジン2の存在を定量的に確認することができる。なお、近接場光31よりも広い領域に発生するエバネッセント光30によっても、蛍光標識5は蛍光を発することになる。しかしながら、エバネッセント光30は検出部7からの距離に対して指数関数的に減少するため、上記エバネッセント光30と増強された近接場光31の各々の電場増強度には、二桁以上の差がある。したがって、上記のようなエバネッセント光30による蛍光の影響をほぼ無視する事ができる。
このように得られた蛍光信号は、光検出器10で検出され、その結果が、記憶および解析のためにPC11に送られる。このPC11は、プローブ24の位置に関する情報を受け取るように、微動スキャナ制御器を介して微動スキャナ12にも接続されている。この結果、蛍光の波長、強度、発せられた位置等の情報をPC11で解析することによって、走査範囲内の蛍光強度分布等を得ることができ、アビジン2の存在位置を視覚的に確認することができる。アビジン2に限らず被検出物質2の大きさは、およそ10nm程度であるため、検出部7に固定される密度を考えれば、本実施形態による手法を用いることにより分子1個レベルでの検出を可能とする。
以上により、本実施形態によれば、プローブ24の金属部29を誘電体薄膜25でコーティングすることによって、金属部29と蛍光標識5との距離を制御することができる。これにより、蛍光標識5から発せられる蛍光の金属消光を抑えることができ、プラズモンによる電場増強効果を有効に利用すると同時に、蛍光信号の定量性を確保することが可能となる。
そして、数10nmという高い空間分解能を利用することにより、意図的に選択した局所的な領域からのみ蛍光信号が得られるため、アレイ化と多項目検出が可能になる。これにより、DNAや抗体等の検出においてチップ化のような簡易小型化も可能になる。
また、一般的に高価なことで知られるバイオサンプルや試料も極少量で測定できるようになり、コスト面でも大幅な低減を可能とする。
さらに本発明においては、誘電体プリズム基板6上に表面修飾を施しているため、アビジン2や蛍光標識5の非特異的吸着を防ぐことができる。これにより、非特異的吸着によるノイズの影響を低減しS/N比を向上させ、高い定量性を有する蛍光検出が可能となる
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
図3は、第2の実施形態における、検出部7’付近の拡大図であり、第1の実施形態における図2bに対応している。本実施形態は、第1の実施形態において、検出部7に誘電体プリズム基板6上の第2の金属薄膜40を追加し、アビジン2を標識する蛍光標識に多光子蛍光材料5’を用いたものである。その他の構成は、第1の実施形態と同様であり、図2に示す第1の実施形態と同等の要素についての説明は、特に必要のない限り省略する。ただし、励起光9の波長は、多光子蛍光材料5’に合わせ適宜選択するものとする。
また、上記金属薄膜40の追加に伴い工程(B)における近接場光発生工程は、第2の入射光学系13を用いて、励起光9を、誘電体プリズム基板6と第2の金属薄膜40との界面6aで全反射条件を満たすように、この界面6aに対して誘電体プリズム基板6を通し照射することにより、この界面6aの表面にエバネッセント光30’を発生させると共に、第2の金属薄膜40中に表面プラズモンを発生させ、この表面プラズモンによる電場増強効果によりエバネッセント光30’を増強し、この増強されたエバネッセント光30’と共鳴させることにより、プローブ24先端に近接場光31を発生させると共に、プローブ24中のAu薄膜26中に局在プラズモンを発生させて、この局在プラズモンよる電場増強効果により近接場光31を増強する近接場光発生工程へと変更になる。
金属薄膜40は、その薄膜材料として特に制限はなく、検出条件に応じて適宜選択することができるが、表面プラズモンの発生条件等の観点から、Au、Ag、Pt等を用いることが望ましい。一方その膜厚も、特に制限はなく検出条件に応じて適宜選択することができるが、表面プラズモンの発生条件等の観点から、20nm〜60nmの範囲にあることが望ましい。そして、薄膜作製方法は、例えば、スパッタリング法、蒸着法等、特に制限はなく、薄膜材料に応じて適宜選択することができる。
一方、多光子蛍光材料5’は、その材料として特に制限はなく、検出条件に応じて適宜選択することができるが、蛍光量子収率とプラズモンを発生させやすい波長の観点から、ローダミンB、ベンゾチアジアゾール蛍光色素、クマリン色素、スチルベン系化合物、ジヒドロフェナントレン系化合物およびフルオレン系化合物からなる群より選ばれるものであることが望ましい。
本実施形態では、第2の入射光学系13により、上記第2の金属薄膜40に表面プラズモンが生じる。そして、表面プラズモンによる電場増強効果により電場増強されたエバネッセント光30’が検出部7表面に生成されて、このエバネッセント光30’により、プローブ24先端に近接場光31を発生させると共に、プローブ24中のAu薄膜26中に局在プラズモンを発生させている。従って、この局在プラズモンによる電場増強効果により電場増強された近接場光31により、多光子蛍光材料5’を励起発光させる。
本実施形態においては、第2の金属薄膜40を追加することにより、その中に生じる表面プラズモンの電場増強効果も利用している。この結果、プローブ24先端に生じる近接場光31は、第1の実施形態時よりもさらに増強されるため、より高感度な蛍光検出が可能となる。
以上により、本実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施形態特有の効果として、以下のような効果も得られる。
多光子蛍光材料を用いた代表的な蛍光法として、例えば二光子励起蛍光法が知られている。二光子励起蛍光は、通常の蛍光の励起光の2倍の波長を有する励起光を用いる蛍光法であることから、励起光の波長と共存物質等(例えば、水,血清蛋白,及び酵素等)の吸収波長とをずらすことができ、ノイズの少ない蛍光測定を行うことができる。また、使用される励起光の波長が近赤外域であるために、被検出物質が生体組織等である場合も、測定中に破壊される恐れがない。
通常多光子蛍光材料を蛍光標識として用いる場合には、吸収断面積が一光子励起に比して数十桁程度小さいため、充分な蛍光を得るために非常に高価な尖頭値の高いパルスレーザが用いられている。
しかしながら、本発明においては、局在プラズモンによる電場増強効果により増強された近接場光31を利用しているため、通常の励起光よりも10倍から10倍程度の増強度を有している。そのため、多光子蛍光材料を励起し得る充分な増強度を有し、すなわち、実質的に吸収断面積を大きくすることができるため、充分な蛍光量を得ることができる。これにより、高価な装置を用いる必要がなく、低コストでノイズの少ない多光子励起蛍光法等を行うことができる。
また、多光子蛍光材料の代わりに非線形蛍光材料を用いても同様な効果が得られる。この場合、その材料としては特に制限はなく、検出条件に応じて適宜選択することができるが、蛍光量子収率とプラズモンを発生させやすい波長の観点から、p−ニトロアニリン(PNA)を含むニトロベンゼン系化合物、複素芳香族アルデヒドを含む複素環化合物、スチリル系化合物およびジチオール系化合物からなる群より選ばれるものであることが望ましい。
なお、上記すべての実施形態において、抗原抗体反応を用いて説明してきたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の特異的結合性を利用した反応を用いても本発明の課題を解決することができる。
以上により、本発明による近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法によれば、プローブの金属部を誘電体薄膜によってコーティングすることにより金属部と蛍光標識との距離を制御することができ、蛍光標識から発せられる蛍光の金属消光を抑えることができる。これによりプラズモンによる電場増強効果を有効に利用すると同時に、蛍光信号の定量性を確保することが可能となる。
本発明による近接場光学顕微鏡用カンチレバーの(a)第1の実施形態及び(b)第2の実施形態を概略的に示す部分断面図 (a)本発明によるプラズモン増強蛍光顕微鏡における第1の実施形態を示す概略図、(b)図2aにおける検出部近傍を示す概略断面図 本発明によるプラズモン増強蛍光顕微鏡における第2の実施形態の検出部近傍を示す概略断面図
符号の説明
1 試料
2 被検出物質(抗原)
3 特異的結合物質(一次抗体)
4 蛍光体に施された3とは異なる特異的結合物質(二次抗体)
5、5’ 蛍光標識
6 誘電体プリズム基板
6a 反射面
7、7’ 検出部
8 光源
9 励起光
10 光検出器
11 コンピュータ(PC)
12 微動スキャナ
13 入射光学系
15 第2の光検出器
21、21’ カンチレバー
22 支持部
23 可撓性レバー部
24、24’ プローブ
25 誘電体薄膜
26 金属薄膜
27、27’ 薄膜部
28、28’ バルク部
29 金属部
30、30’ エバネッセント光(表面プラズモンによる増強電場)
31 局在プラズモンによる増強電場
40 第2の金属薄膜
L 局在プラズモンによる増強電場の横幅

Claims (15)

  1. 自由端近傍にプローブを備えてなる近接場光学顕微鏡用カンチレバーにおいて、
    前記プローブが、
    該プローブの表面を成す1層以上の薄膜からなる薄膜部と、
    該薄膜部に覆われた内部のバルク部とから構成され、
    該薄膜部の最表層に誘電体薄膜を有し、該誘電体薄膜よりも内側に金属部を有するものであることを特徴とする近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  2. 前記金属部が、前記薄膜部の一部を構成する金属薄膜であることを特徴とする請求項1に記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  3. 前記プローブが、非金属バルクからなる前記バルク部と、最表層の前記誘電体薄膜と該誘電体薄膜に隣接する前記金属薄膜とからなる前記薄膜部を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  4. 前記金属部が、前記バルク部を構成する金属バルクであることを特徴とする請求項1に記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  5. 前記プローブが、前記金属バルクからなる前記バルク部と、前記誘電体薄膜のみからなる前記薄膜部を有するものであることを特徴とする請求項4に記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  6. 前記誘電体薄膜が、シリコン酸化膜、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイトおよびシクロオレフィンからなる群より選ばれるものであることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバー。
  7. 請求項1から6いずれかに記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバーと、
    被検出物質を含む試料と、該被検出物質に特異的に結合するよう施された蛍光標識とが供給される一面を含む検出部を有する基板と、
    前記蛍光標識を励起発光しうる波長の励起光を発する光源と、
    前記励起光を利用して、前記プローブの先端に近接場光を発生させると共に、前記プローブ内の前記金属部に局在プラズモンを発生させる近接場光発生手段と、
    前記近接場光により励起した前記蛍光標識から発せられる蛍光を検出するように配置された光検出器とを備えるものであり、
    前記検出部は、該検出部表面に、前記被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質が固定されており、
    前記近接場光は、前記局在プラズモンによる電場増強効果により電場増強されることを特徴とするプラズモン増強蛍光顕微鏡。
  8. 前記近接場光発生手段が、
    第1の入射光学系を用いて、前記励起光を、前記カンチレバーの前記プローブに照射することにより、前記近接場光を発生させると共に、前記局在プラズモンを発生させるものであることを特徴とする請求項7に記載のプラズモン増強蛍光顕微鏡。
  9. 前記基板が、誘電体プリズム基板であり、
    前記近接場光発生手段が、
    第2の入射光学系を用いて、前記励起光を、前記誘電体プリズム基板における前記検出部の前記一面で全反射条件を満たすように、該一面に対して前記誘電体プリズム基板を通し照射することにより、該一面の表面にエバネッセント光を発生させて、該エバネッセント光と共鳴させることにより、前記近接場光を発生させると共に、前記局在プラズモンを発生させるものであることを特徴とする請求項7に記載のプラズモン増強蛍光顕微鏡。
  10. 前記検出部が、前記誘電体プリズム基板上に第2の金属薄膜を有するものであることを特徴とする請求項9に記載のプラズモン増強蛍光顕微鏡。
  11. 被検出物質を含む試料と、該被検出物質に特異的に結合するよう施された蛍光標識とを検出部に供給して、前記検出部上の、前記被検出物質と特異的に結合する特異的結合物質を用いて、前記蛍光標識を前記検出部に固定する工程(A)と、
    請求項1から6いずれかに記載の近接場光学顕微鏡用カンチレバーのプローブ先端を、前記検出部に接近させ、その後前記プローブ先端に増強された近接場光を発生させる近接場光発生工程を含む工程(B)と、
    上記工程(A)及び工程(B)の後の
    前記プローブ先端を前記検出部に接近させた状態と、前記近接場光を発生させた状態とを保ちながら、前記プローブを前記検出部上で二次元走査させる工程(C)と、
    前記近接場光によって、前記検出部に固定された前記蛍光標識を励起させて、該蛍光標識から発せられる蛍光を検出する工程(D)と、
    前記工程(C)及び前記工程(D)を、交互に複数回実施又は同時に連続して実施することにより、前記蛍光標識から発せられる蛍光の光学特性を解析する工程(E)と
    を有することを特徴とするプラズモン増強蛍光検出方法。
  12. 前記蛍光標識が、多光子蛍光材料であることを特徴とする請求項11に記載のプラズモン増強蛍光検出方法。
  13. 前記多光子蛍光材料が、ローダミンB、ベンゾチアジアゾール蛍光色素、クマリン色素、スチルベン系化合物、ジヒドロフェナントレン系化合物およびフルオレン系化合物からなる群より選ばれるものであることを特徴とする請求項12に記載のプラズモン増強蛍光検出方法。
  14. 前記蛍光標識が、非線形蛍光材料であることを特徴とする請求項11に記載のプラズモン増強蛍光検出方法。
  15. 前記非線形蛍光材料が、ニトロベンゼン系化合物、複素環化合物、スチリル系化合物およびジチオール系化合物からなる群より選ばれるものであることを特徴とする請求項14に記載のプラズモン増強蛍光検出方法。
JP2007270284A 2007-10-17 2007-10-17 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法 Abandoned JP2009098010A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270284A JP2009098010A (ja) 2007-10-17 2007-10-17 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法
EP08018160A EP2051060A3 (en) 2007-10-17 2008-10-16 Cantilever for near field optical microscopes, plasmon enhanced fluorescence microscope employing the cantilever, and fluorescence detecting method
US12/252,912 US20090101815A1 (en) 2007-10-17 2008-10-16 Cantilever for near field optical microscopes, plasmon enhanced fluorescence microscope employing the cantilever, and fluorescence detecting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007270284A JP2009098010A (ja) 2007-10-17 2007-10-17 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009098010A true JP2009098010A (ja) 2009-05-07

Family

ID=40197918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007270284A Abandoned JP2009098010A (ja) 2007-10-17 2007-10-17 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090101815A1 (ja)
EP (1) EP2051060A3 (ja)
JP (1) JP2009098010A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107976425A (zh) * 2017-10-26 2018-05-01 北京大学深圳研究生院 一种一氧化氮检测膜及其制备方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010022330A2 (en) * 2008-08-21 2010-02-25 University Of Florida Research Foundation, Inc. Differential laser-induced perturbation (dlip) for bioimaging and chemical sensing
EP2389585A2 (en) * 2009-01-22 2011-11-30 Li-Cor, Inc. Single molecule proteomics with dynamic probes
CN101941315B (zh) * 2010-07-23 2012-11-28 中国科学院化学研究所 对爆炸物荧光检测的含双带隙光子晶体的荧光检测膜的制备方法
EP2908123A1 (en) * 2014-02-17 2015-08-19 Universität Basel Measuring device and method for determining mass and mechanical properties of a biological system
US10564182B2 (en) 2014-02-17 2020-02-18 Universität Basel Measuring device and method for determining mass and/or mechanical properties of a biological system
US10247860B2 (en) * 2016-02-22 2019-04-02 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Commerce Localized gap plasmon resonator
CN105973868A (zh) * 2016-05-09 2016-09-28 西北工业大学 光纤矢量光探针型针尖增强拉曼光谱仪及采谱方法
CN115728520A (zh) * 2021-08-26 2023-03-03 中国科学院沈阳自动化研究所 一种基于集成末端针尖微透镜的纳米尺度关联成像系统
CN117470824A (zh) * 2023-12-27 2024-01-30 西安石油大学 一种具有高灵敏检测的荧光探针装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108600A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Sentan Kagaku Gijutsu Incubation Center:Kk 近接場光顕微鏡
JP2004020381A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Fuji Xerox Co Ltd 近接場光発生装置および発生方法
JP2005195500A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Shimadzu Corp 近接場光プローブおよびこれを用いた近接場光学顕微鏡
JP2005257274A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場光を用いた生体分子の相互作用の検出方法および検出装置
JP2006071448A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Sii Nanotechnology Inc 近接場顕微鏡用プローブおよびその製造方法ならびにそのプローブを用いた走査型プローブ顕微鏡
JP2007078451A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Canon Inc 金属薄膜つきプリズム及びそれを用いた分光分析装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5479024A (en) * 1994-08-11 1995-12-26 The Regents Of The University Of California Method and apparatus for performing near-field optical microscopy
ATE349697T1 (de) * 1997-02-20 2007-01-15 Univ California Plasmon-schwingteilchen, methode und vorrichtung
JPH10293133A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Olympus Optical Co Ltd 走査型近接場光学顕微鏡
JP3882456B2 (ja) * 2000-03-13 2007-02-14 株式会社日立製作所 近接場光プローブおよびそれを用いた近接場光学顕微鏡および光記録/再生装置
US8601608B2 (en) * 2005-03-31 2013-12-03 Japan Science And Technology Agency Cantilever for scanning probe microscope and scanning probe microscope equipped with it

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108600A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Sentan Kagaku Gijutsu Incubation Center:Kk 近接場光顕微鏡
JP2004020381A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Fuji Xerox Co Ltd 近接場光発生装置および発生方法
JP2005195500A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Shimadzu Corp 近接場光プローブおよびこれを用いた近接場光学顕微鏡
JP2005257274A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 近接場光を用いた生体分子の相互作用の検出方法および検出装置
JP2006071448A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Sii Nanotechnology Inc 近接場顕微鏡用プローブおよびその製造方法ならびにそのプローブを用いた走査型プローブ顕微鏡
JP2007078451A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Canon Inc 金属薄膜つきプリズム及びそれを用いた分光分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107976425A (zh) * 2017-10-26 2018-05-01 北京大学深圳研究生院 一种一氧化氮检测膜及其制备方法
CN107976425B (zh) * 2017-10-26 2021-02-19 北京大学深圳研究生院 一种一氧化氮检测膜及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2051060A3 (en) 2010-08-25
EP2051060A2 (en) 2009-04-22
US20090101815A1 (en) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009098010A (ja) 近接場光学顕微鏡用カンチレバー、それを用いたプラズモン増強蛍光顕微鏡及び蛍光検出方法
Hill Plasmonic biosensors
Bauch et al. Plasmon-enhanced fluorescence biosensors: a review
Zhou et al. Enhancement of immunoassay’s fluorescence and detection sensitivity using three-dimensional plasmonic nano-antenna-dots array
Lakowicz et al. Plasmon-controlled fluorescence: a new paradigm in fluorescence spectroscopy
CN103649724B (zh) 纳米结构的spr传感器装置
Cunningham et al. Recent advances in biosensing with photonic crystal surfaces: a review
US20050053974A1 (en) Apparatus and methods for surface plasmon-coupled directional emission
EP3123172B1 (en) Bioassay system and method for detecting analytes in body fluids
KR20090128528A (ko) 바이오센서를 위한 교정 및 정규화 방법
KR20100023961A (ko) 라벨 없는 바인딩 검출 및 형광 증폭과 조합된 격자-기반 센서 및 센서를 위한 판독 시스템
JPH10307141A (ja) プラズモン共鳴および蛍光検出を用いた生体分子相互作用の同時検出法
KR20080031352A (ko) 라벨 없는 바인딩 검출 및 형광 증폭과 조합된 격자-기반센서 및 센서를 위한 판독 시스템
Koenderink et al. Super-resolution imaging: when biophysics meets nanophotonics
Niu et al. Integrating plasmonic diagnostics and microfluidics
US10620120B2 (en) Nanoplasmonic devices and applications thereof
Choi et al. iSERS: from nanotag design to protein assays and ex vivo imaging
JP2009080011A (ja) 蛍光検出方法
JP7300201B2 (ja) 蛍光検出用生体分子検査チップ
Ricciardi et al. Optofluidic chip for surface wave-based fluorescence sensing
Ray et al. Plasmon-controlled fluorescence towards high-sensitivity optical sensing
Lo Faro et al. Surface-enhanced Raman scattering for biosensing platforms: a review
Liu et al. Enhanced fluorescence transduction properties of metallic nanocavity arrays
EP1969352A2 (en) Method for increasing signal intensity in an optical waveguide sensor
Yuk et al. Demonstration of a surface plasmon-coupled emission (SPCE)-based immunoassay in the absence of a spacer layer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20120726