JP2009071539A - 車両用撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイパが動作している場合においても、対象物の特定を確実に行なう。
【解決手段】車両用撮像装置1は、記憶部5及び画像処理ECU6を含んで構成されている。画像処理ECU6は、ワイパ9がONの場合において、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミングのときには対象検知画像を選択しない一方、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過しないタイミングのときにのみ対象検知画像を選択する。また、画像処理ECU6は、ワイパ速度に応じて、記憶部5に格納されている連続トラッキング回数テーブルから連続トラッキング回数を選択する。この連続トラッキング回数テーブルにおいては、ワイパ9がONのときの連続トラッキング回数が、OFFのときの連続トラッキング回数に比して小さく且つワイパ速度が速いほど小さくなるように設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】車両用撮像装置1は、記憶部5及び画像処理ECU6を含んで構成されている。画像処理ECU6は、ワイパ9がONの場合において、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミングのときには対象検知画像を選択しない一方、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過しないタイミングのときにのみ対象検知画像を選択する。また、画像処理ECU6は、ワイパ速度に応じて、記憶部5に格納されている連続トラッキング回数テーブルから連続トラッキング回数を選択する。この連続トラッキング回数テーブルにおいては、ワイパ9がONのときの連続トラッキング回数が、OFFのときの連続トラッキング回数に比して小さく且つワイパ速度が速いほど小さくなるように設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載され、撮像画像から対象物を特定する車両用撮像装置に関する。
従来、車両用撮像装置として、所定の撮像周期で車両前方を撮像し、そのときに得られる撮像画像から対象物候補が基準回数以上連続して検知された場合に当該対象物候補を対象物として特定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような車両用撮像装置では、ワイパが動作している場合、画像にワイパが映り込む期間の対象物候補の検知を禁止することで、ワイパの画像に対する悪影響を防止することが図られている。
特開平8−72641号公報
しかしながら、上述したような車両用撮像装置では、撮像画像にワイパが映り込んでいる間は対象物候補の検知を禁止することから、本来(ワイパ非動作時)ならば対象物候補が基準回数以上連続して検知されるのにもかかわらず、その対象物候補を対象物として検出することができないおそれがある。よって、上述したような車両用撮像装置では、ワイパが動作している場合において、対象物の特定の信頼性が不十分であるという問題がある。
そこで、本発明は、ワイパが動作している場合においても、対象物の特定を確実に行なうことができる車両用撮像装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用撮像装置は、所定の撮像周期で撮像して得られた画像において対象物候補が基準回数以上連続して検知された場合に、当該対象物候補を対象物として特定する車両用撮像装置であって、ワイパの動作状態を検出する検出手段と、検出手段によりワイパが動作していることが検出された場合には、基準回数をワイパの非動作時に比して少なく設定する設定手段と、ワイパが映っていない撮像画像を取得し、当該撮像画像において対象物候補が設定手段で設定された基準回数以上連続して検知されたかどうかを判断する判断手段と、を備え、判断手段により対象物候補が設定手段で設定された基準回数以上連続して検知されたと判断されたときに、対象物候補を対象物として特定することを特徴とする。
この車両用撮像装置によれば、ワイパが動作している場合において、以下の作用効果を奏する。すなわち、撮像画像において対象物候補が設定手段で設定された基準回数以上連続して検知されたかどうかを判断する際に、ワイパの映り込んでいる画像が除かれることにより、ワイパの画像に対する悪影響で対象物候補の検知が途切れるのを抑制することができる。これに加え、基準回数がワイパの非動作時に比して小さく設定されることから、ワイパの映り込んだ画像が除かれても、ワイパの非動作時と同等のタイミングで対象物を確実に特定することができる。従って、本発明によれば、ワイパが動作している場合において、対象物の特定の信頼性を向上することが可能となる。
また、設定手段は、ワイパの動作周期に応じて基準回数を設定することが好ましい。この場合、例えば、ワイパの動作周期が速いほど基準回数を小さくなるように設定することにより、ワイパ動作時において、ワイパ非動作時と一層同等のタイミングで対象物を特定することができる。
また、検出手段によりワイパが動作していることが検出された場合、運転者に警告を報知する警告手段をさらに備えることが好ましい。ここで、ワイパ動作時には、雨の影響から対象物候補の検知性能が晴れ時に比べて低下する可能性がある。また、ワイパ動作時には、上記のように、基準回数がワイパの非動作時に比して小さく設定されることから、検知性能が低下する可能性がある。従って、ワイパが動作している場合、警告手段で運転者に警告を報知することにより、かかる可能性を運転者に喚起することができる。
本発明によれば、ワイパが動作している場合において、対象物の特定の信頼性を向上することが可能となる。これにより、ワイパ動作時に、例えば、運転者に対して対象物への注意喚起を効果的に行なうことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の一実施形態に係る車両用撮像装置について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用撮像装置を示す概略図である。この車両用撮像装置は、車両に搭載されるものであり、所定の撮像周期で撮像して得られた画像から対象物候補が連続して検知されたとき、その結果をカウント(以下、「トラッキング」という)し、トラッキング回数が連続トラッキング回数(基準回数)以上に達した場合に、対象物候補を対象物として特定(検出)する。
対象物候補及び対象物としては、路上の駐停車車両、電柱、雪壁、工事現場(パイロン、柵など)、路上落下物、ガードレール、塀、壁等といった静止状態のものや、他車両、歩行者、動物等といった移動状態のものがあり、障害物も含まれる。また、車両には、バイクや自転車等も含まれる。
図1に示すように、車両用撮像装置1には、肉眼では見え難い路上状況を赤外線映像で映像化して映し出すことにより車両の走行を補助するナイトビューシステム(Pedestrian Detection Night-View system)が採用されている。また、車両用撮像装置1は、対象物への注意を喚起する注意喚起表示により、対象物の存在を予め運転者に報知する。車両用撮像装置1は、ワイパスイッチ2、雨滴センサ3、カメラセンサ4、記憶部5、画像処理ECU6、モニタ7、及びインジケータ8を含んで構成されている。
ワイパスイッチ2は、ワイパ9のON(動作)/OFF(非動作)、及びONの場合におけるワイパ速度(ワイパの動作周期)を操作入力するものである。ワイパスイッチ2は、例えばCAN等の車内LAN又はハーネスで画像処理ECU6に接続されている。このワイパスイッチ2は、具体的には、ワイパ9の動作のON/OFFを切り替えると共に、ONの場合には、ワイパ速度がHi(高速)、Lo(低速)、間欠1…N(間欠)若しくはAUTO(自動)の何れであるかを設定し、これらの設定した情報をワイパ動作信号として画像処理ECU6に出力する。なお、Nは間欠時間を示し、間欠1…Nとは間欠時間が互いに異なる間欠作動を意味する。
雨滴センサ3は、例えばフロントウインドウに設けられ雨滴量を検出するセンサであり、ワイパスイッチ2のスイッチがAUTOのとき、検出した雨滴量に応じてワイパ速度を自動的に最適にするものである。雨滴センサ3は、例えばCAN等の車内LAN又はハーネスで画像処理ECU6に接続されている。
カメラセンサ4としては、近赤外線カメラ及び投光器が用いられる。カメラセンサ4は、投光器からの近赤外線の反射光を取り込み、反射光の近赤外線の強弱に応じた濃淡で車両前方の路上状況を近赤外線映像として取得する。近赤外線映像は、所定の撮像周期毎のフレームの近赤外線画像(撮像画像)からなり、カメラセンサ4は、各フレームの近赤外線画像を画像信号として画像処理ECU6に出力する。
記憶部5は、RAM等のメモリにより構成されている。この記憶部5は、図2に示すように、ワイパ速度と連続トラッキング回数との予め設定された関係である連続トラッキング回数テーブルを格納する。この連続トラッキング回数テーブルでは、連続トラッキング回数がM0>M11>M12>・・・>M1N>M2>M3と設定されている。つまり、ワイパ9がONのときの連続トラッキング回数は、ワイパ9がOFFのときに比して小さく且つワイパ速度が速いほど小さくなるように設定されている。
図1に戻り、画像処理ECU6は、CPU、ROM、及びRAM等により構成されており、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより以下の動作を実行する。
画像処理ECU6は、ワイパ9の動作状態を検出する。具体的には、ワイパスイッチ2により入力されたワイパ動作信号から、ワイパ9の動作のON/OFFを認識すると共に、ONの場合にはHi、Lo、間欠1…N若しくはAUTOの何れかのワイパ速度を認識する。そして、画像処理ECU6は、ワイパ9の動作のON/OFF及びワイパ速度に基づいて、ワイパ9を動作させる。
画像処理ECU6は、ワイパ速度に応じて、記憶部5に格納されている連続トラッキング回数テーブルから連続トラッキング回数を選択する。なお、ここでの画像処理ECU6には、ワイパ9がOFFのときの連続トラッキング回数が初期値として設定されている。また、画像処理ECU6は、ワイパ速度、カメラセンサ4の配置位置、及びワイパ9の寸法等から、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過する(ワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐ)タイミングであるカメラ位置通過タイミングを算出する。そして、近赤外線画像が撮像されるタイミングである撮像タイミングが、カメラ位置通過タイミング以外(ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミング以外の撮像タイミング)のときにのみ、近赤外線画像を対象検知画像として取り込む(キャプチャする)。つまり、ワイパ9が映っていない近赤外線画像を対象検知画像として選択する。
画像処理ECU6は、選択された対象検知画像において検知処理を行うことにより障害物を検知する。ここでは、障害物検知処理として、障害物のテンプレートを用いたパターンマッチングにより検知している。なお、障害物検知処理としては特に限定されず各種方法が適用可能である。また、画像処理ECU6は、対象物を検知してから当該検知が途切れないフレームの間において、トラッキングを行ってトラッキング回数をインクリメントする。一方、検知が途切れた場合には、トラッキング回数を0に戻す。
画像処理EUC6は、カメラセンサ4で取得された近赤外線画像を上述した対象検知画像とは非同期で取り込み、当該赤外線画像をモニタ17に出力する。また、画像処理EUC6は、トラッキング回数が連続トラッキング回数に達した場合、注意喚起表示を作成し、この注意喚起表示を取り込んだ近赤外線画像上に重畳する。注意喚起表示は、モニタ17に表示された近赤外線画像の全体を囲む枠Z(図3参照)であって、点滅して視覚を刺激する枠であるいわゆる注意喚起刺激枠とされている。なお、注意喚起表示としては、枠形状に限定されず、運転者に対して対象物Tへの注意を喚起する表示であれば、種々のものであってもよい。
モニタ7は、例えば、カーナビゲーション装置のディスプレイや計器パネル内に設けられており、映像表示部から入力された近赤外線画像を表示する。インジケータ8は、そのランプの点灯により、ワイパ9の動作のON/OFFを運転者に報知する。
次に、画像処理ECU6の処理手順の詳細を図4に示すフローチャートにより明らかにしつつ、車両用撮像装置1の動作について説明する。
以上のように構成された車両用撮像装置1では、まず、カメラセンサ5により近赤外線映像が取得され、当該近赤外線画像が画像処理ECU6に取り込まれる(S1)。そして、画像処理ECU6により、この近赤外線画像が表示画像としてモニタ7に出力され(S1→S13→S14)、モニタ7により表示画像が表示される。併せて、これとは非同期に以下の処理が画像処理ECU6にて実行される。
すなわち、ワイパスイッチ2からワイパ動作信号を受信し、ワイパ動作信号からワイパ9の動作のON/OFFが判断されると共に、ONの場合にはワイパ速度が検出される(S2)。ワイパ9がOFFの場合、近赤外線画像がそのまま対象検知画像として選択される(S3→S8)。一方、ワイパ9がONの場合、インジケータ8が作動される(S3→S4)と共に、ワイパ速度、カメラセンサ4の配置位置、及びワイパ9の寸法等から、カメラ位置通過タイミングが算出される(S3→S5)。ここでは、ワイパ9によりカメラセンサ4が塞がれるフレームがカメラセンサのフレームレート次第で数フレームに及ぶ可能性があるため、この可能性のあるタイミングの全てをカメラ位置通過タイミングとして算出している。
続いて、ワイパ速度に応じて、記憶部5に格納されている連続トラッキング回数テーブルから連続トラッキング回数が選択される(S6)。なお、連続トラッキング回数テーブルにワイパ速度及び連続トラッキング回数の代表値のみを格納し、任意関数で代表値の間を補間することにより連続トラッキング回数を求める場合もある。
ここで、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミング(つまり、ワイパ9が赤外線画像に映り込んでいる)のとき、近赤外線画像が対象検知画像として選択されずに、再び、カメラ位置通過タイミングが算出される(S7→S5)。他方、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過しないタイミング(つまり、ワイパ9が赤外線画像に映っていない)のとき、近赤外線画像が対象検知画像として選択される(S7→S8)。
続いて、選択された対象検知画像において検知処理を行うことにより障害物が検知され(S9)、対象物を検知してから当該検知が途切れないフレームの間においてトラッキングが行われ、トラッキング回数がインクリメントされる一方、検知が途切れた場合には、トラッキング回数が0にリセットされる(S10)。
続いて、トラッキング回数が連続トラッキング回数に達したかどうか判断される。トラッキング回数が連続トラッキング回数に未達と判断された場合、再びS2の処理に戻り、その後の処理が継続される(S11→S2)。トラッキング回数が連続トラッキング回数に達したと判断された場合、注意喚起表示が作成され(S11→S12)、この注意喚起表示がS1の処理で取り込まれた近赤外線画像上に重畳される(S13)。そして、この注意喚起表示が重畳された近赤外線画像が表示画像としてモニタ7に出力される(S14)。以上により、対象物が特定され、注意喚起表示により対象物の存在が予め運転者に注意喚起されることとなる。
図5(a)は図1の車両用撮像装置においてワイパ非動作時における撮像周期毎のフレームの一例を時系列で示す図であり、図5(b)は図1の車両用撮像装置においてワイパ動作時における撮像周期毎のフレームの一例を時系列で示す図である。図中における矩形枠は各撮像タイミングでのフレームを表し、内部がハッチングされた矩形枠F1は対象物候補が検知されたフレームを表す。内部が点で塗りつぶされた矩形枠F2はワイパ9が映り込んだフレームを表し、矢印Aは対象物が特定されるタイミングを表す。Tは、撮像タイミング毎のフレーム番号を表す。また、図中において時間軸を左から右に取っている。
図5に示すように、本実施形態では、ワイパ9が映り込んだフレームF2のときには対象検知画像が選択されず(図中において×印が重畳)、フレームF1のときにのみ対象検知画像が選択される。また、ワイパ9がOFFのときの連続トラッキング回数M0が6とされているのに対し、ワイパ9がONのときの連続トラッキング回数M1が4とされている。そのため、ワイパ9がONの場合において、フレームF2が除かれても、ワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングAで対象物が確実に検出されることとなる。
以上、本実施形態によれば、画像処理ECU6により、ワイパ9がONの場合において、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミングのときには対象検知画像が選択されず、ワイパ9がカメラセンサ4位置を通過しないタイミングのときにのみ対象検知画像が選択される。つまり、トラッキングする際に、ワイパ9の映り込んだ近赤外線画像が対象検知画像から除かれる。
これにより、ワイパ9がONの場合に、ワイパ9が近赤外線画像に映り込む等の悪影響で対象物候補が検知されずにトラッキング回数が0にリセットされてしまい、対象物候補の検知が途切れるのを抑制することができる。その結果、ワイパ9が映っていない近赤外線画像を無駄にせず、近赤外線画像から対象物候補を確実に検知することができる。
加えて、本実施形態では、上述したように、画像処理ECU6がワイパ速度に応じて、記憶部5に格納されている連続トラッキング回数テーブルから連続トラッキング回数を選択する。この連続トラッキング回数テーブルにあっては、上述したように、ワイパ9がONのときの連続トラッキング回数が、ワイパ9がOFFのときの連続トラッキング回数に比して小さく且つワイパ速度が速いほど小さくなるように設定されている。
これにより、ワイパ9がONの場合において、ワイパ9の映り込んだ近赤外線画像が除かれてもワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングAで対象物を確実に特定することができ、ワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングAで注意喚起表示を表示させて運転者に対象物への注意を喚起することができる。従って、本実施形態によれば、ワイパ9がONの場合において、対象物の特定の信頼性を向上することができる。
ここで、この注意喚起表示を表示させるタイミングは、人間工学的な見地から設定されたものであり、遅いと注意喚起が不充分となる一方で早いと煩わしいものとなる。よって、ワイパ9がON/OFFにかかわらず一定のタイミングAで注意喚起表示を表示させるという上記効果は、顕著なものであり、本実施形態は、運転者に対して注意喚起を効果的に行うものといえる。
また、雨天時の対象物の検知性能は、雨の影響で晴れ時に比べて低下する可能性がある。さらに、連続トラッキング回数が多いほど誤判定が少なくなることから、ワイパ9がONの場合の連続トラッキング回数がOFFの場合に比べて小さいために、検知性能が低下する可能性がある。これに対し、本実施形態では、上述したように、ワイパ9がONの場合にインジケータ8を作動させるため、かかる可能性を運転者に喚起することができる。つまり、インジケータ8により、対象物候補の検知性能が低下していることを運転者に知らしめ、運転者を運転に集中させることが可能となる。
なお、画像処理ECU6におけるS2は、ワイパの動作状態を検出する検出手段を構成する。記憶部5、画像処理ECU6におけるS3及びS6は、ワイパが動作している場合に基準回数をワイパの非動作時に比して少なく、且つワイパの動作周期に応じて設定する設定手段を構成する。画像処理ECU6におけるS5,S7〜S11は、ワイパが映っていない撮像画像を取得し当該撮像画像において対象物候補が基準回数以上連続して検知されたかどうかを判断する判断手段を構成する。また、インジケータ8及び画像処理ECU6におけるS4は、運転者に警告を報知する警告手段を構成する。
ちなみに、本実施形態では、ワイパ9が赤外線画像に映り込んでいるかどうかをワイパ9がカメラセンサ4位置を通過するタイミングで判断したが、ワイパ9が赤外線画像に映り込んでいるかどうかを画像処理で判断する場合もある。この場合、画像処理ECU6では、連続トラッキング回数が選択された後、近赤外線画像が対象検知画像として選択され、画像処理にてワイパ9が対象検知画像に映り込んでいるかどうか判断される。ワイパ9が対象検知画像に映り込んでいるとされたときには、再びカメラ位置通過タイミングが算出される一方、ワイパ9が対象検知画像に映っていないと判断されたときには、この対象検知画像において検知処理を行われることとなる。
次に、本発明の参考実施形態に係る車両用撮像装置について説明する。なお、上記実施形態と同一の説明は省略し、異なる点について主に説明する。
図6は本発明の参考実施形態に係る車両用撮像装置を示す概略図である。図6に示すように、車両用撮像装置11が上記実施形態の車両用撮像装置1と異なる点は、上記の記憶部5(図1参照)を含まず、上記の画像処理ECU6(図1参照)に代えて画像処理ECU16を含み、且つ撮像タイミングECU12をさらに含んで構成されている点である。
画像処理ECU16は、ワイパ速度、カメラセンサ4の配置位置、及びワイパ9の寸法等から、カメラ位置通過タイミングを算出し、このカメラ位置通過タイミングに基づいて、ワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐまでの残り時間を求める。また、画像処理ECU16は、撮像タイミングが所定の撮像周期から変更されている場合、この撮像タイミングで近赤外線画像を対象検知画像として選択し、その後、撮像タイミングを元に戻す(詳しくは後述)。
撮像タイミングECU12は、CPU、ROM、及びRAM等により構成されており、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより、ワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐまでの残り時間に応じて以下に示すように撮影タイミングを変更(調整)する。
図7は図6の車両用撮像装置における撮影タイミングを示す図である。図中において、TRはワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐまでの残り時間を表し、CRは上記カメラセンサ4の撮像周期を表す。TRlimはワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐタイミングに対するマージンであり、ワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐ可能性の高い予め設定された時間帯である。なお、ここでのマージンTRlimは、撮像周期CRよりも小さく、且つゼロ秒に近い値とされている。
撮像タイミングECU12は、残り時間TRが撮像周期CRよりも大きい(TR>CR)場合、図7(a)に示すように、撮像タイミングを変更しない一方、残り時間TRが撮像周期CR以下の場合でマージンTRlimよりも大きい(TRlim<TR≦CR)とき、図7(b)に示すように、撮像タイミングを通常の撮像周期から早める。また、撮像タイミングECU12は、残り時間TRがマージンTRlim以下(TR≦TRlim)とき、図7(c)に示すように、撮像タイミングを通常の撮像周期から遅らせる。
次に画像処理ECU16及び撮像タイミングECU12の処理手順の詳細を図8に示すフローチャートにより明らかにしつつ、車両用撮像装置11の動作について説明する。
以上のように構成された車両用撮像装置11では、画像処理ECU16により、ワイパ9がONの場合において、カメラ位置通過タイミングが算出され(S5)、その後、このカメラ位置通過タイミングに基づいてワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐまでの残り時間が求められる。そして、撮像タイミングECU12により、この残り時間に応じて撮影タイミングが変更される(S20)。具体的には、上述したように、残り時間TR>撮像周期CRの場合(図7(a)参照)、撮像タイミングが変更されず、マージンTRlim<残り時間TR≦撮像周期CRの場合(図7(b)参照)、撮像タイミングFが通常の撮像周期から早出しされ、また、残り時間TR≦マージンTRlimの場合(図7(c)参照)、撮像タイミングが通常の撮像周期から遅延される。
続いて、画像処理ECU16により、撮像タイミングが通常の撮像周期から変更されているかどうか判断される(S21)。撮像タイミングが変更されている場合には、画像処理ECU6により、この変更された撮像タイミングで近赤外線画像が対象検知画像として選択され(S21→S22)、撮像タイミングが元に戻され(S23)、選択された対象検知画像において検知処理が行われる(S9)。一方、撮像タイミングが変更されていない場合には、通常の撮像周期で近赤外線画像が対象検知画像として選択され(S21→S24)、選択された対象検知画像において検知処理が行われる(S24)。
図9(a)は図6の車両用撮像装置においてワイパ非動作時における撮像周期毎のフレームの一例を時系列で示す図であり、図9(b)は図6の車両用撮像装置においてワイパ動作時における撮像周期毎のフレームの一例を時系列で示す図である。図中における矩形枠は各撮像タイミングでのフレームを表し、内部がハッチングされた矩形枠F3は対象物候補が検知されたフレームを表す。内部が点で塗りつぶされた矩形枠F4はワイパ9が映り込んだフレームを表し、矢印Bは対象物が検出されるタイミングを表す。また、図中において時間軸を左から右に取っている。
図9に示すように、本実施形態では、ワイパ9が映り込むフレームF4での近赤外線画像を撮像せず(図中において×印が重畳)、その直前に撮像タイミングが早出しされる。つまり、フレームF4の近赤外線画像を撮像する直前に、フレーム間のインターバルIがJ(I>J)とされる。そして、この早出しされたフレームF5で近赤外線画像が撮像される。これにより、ワイパ9が映っていない近赤外線画像が撮像されることになり、ワイパ9がONの場合であっても、連続トラッキング回数M0を変更せずにワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングBで対象物が確実に特定されることとなる。
以上、本実施形態によれば、ワイパ9がONの場合において、ワイパ9がカメラセンサ4を塞ぐまでの残り時間に応じて撮影タイミングが変更され、撮像タイミングが撮像周期から変更されているときには、この変更された撮像タイミングで近赤外線画像が対象検知画像として選択される。すなわち、ワイパ9がONのときにおいても、対象物の連続トラッキング回数を変更することなくワイパ9の映っていない近赤外線画像を好適に利用し、対象物の検出処理を継続することができる。
これにより、ワイパ9が近赤外線画像に映り込む等の悪影響で対象物候補が検知されずにトラッキング回数が0にリセットされてしまい、対象物候補の検知が途切れるのを抑制することができる。さらに、上述したように、対象物の連続トラッキング回数が変更されないことから、ワイパ9がONの場合であっても、ワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングBで対象物を確実に特定することができ、ワイパ9がOFFの場合と同等のタイミングBで注意喚起表示を表示させて運転者に対象物への注意を喚起することができる。従って、ワイパ9がONの場合において、対象物の特定の信頼性を向上することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、カメラセンサ4に近赤外線カメラセンサを用いたが、遠赤外線カメラを用いてもよい。この場合には、IR投光器は不要となる。
また、上記実施形態では、カメラセンサ4が車両前方を対象としているが、車両の後退(バック)に対処すべく車両後方を対象としても勿論よい。
また、上記実施形態では、ワイパ9がONの場合において、インジケータ8が作動されることで対象物候補の検知性能が低下している旨を運転者に知らしめるが、これに代えて若しくはこれに加えて、例えば近赤外線画像にその旨を重畳描画し、この近赤外線画像を表示画像としてモニタに表示させる場合もある。
1…車両用撮像装置、5…記憶部(設定手段)、6…画像処理ECU(検出手段,設定手段,判断手段,警告手段)、8…インジケータ(警告手段)、9…ワイパ。
Claims (3)
- 所定の撮像周期で撮像して得られた画像において対象物候補が基準回数以上連続して検知された場合に、当該対象物候補を対象物として特定する車両用撮像装置であって、
ワイパの動作状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記ワイパが動作していることが検出された場合には、前記基準回数を前記ワイパの非動作時に比して少なく設定する設定手段と、
前記ワイパが映っていない撮像画像を取得し、当該撮像画像において前記対象物候補が前記設定手段で設定された前記基準回数以上連続して検知されたかどうかを判断する判断手段と、を備え、
前記判断手段により前記対象物候補が前記設定手段で設定された前記基準回数以上連続して検知されたと判断されたときに、前記対象物候補を前記対象物として特定することを特徴とする車両用撮像装置。 - 前記設定手段は、前記ワイパの動作周期に応じて前記基準回数を設定することを特徴とする請求項1記載の車両用撮像装置。
- 前記検出手段により前記ワイパが動作していることが検出された場合、運転者に警告を報知する警告手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用撮像装置。
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