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JP2009065019A - 配線構造、記憶素子およびその製造方法並びに記憶装置 - Google Patents

配線構造、記憶素子およびその製造方法並びに記憶装置 Download PDF

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Keitaro Endo
敬太郎 遠藤
Takeshi Sone
威之 曽根
Kosuke Narisawa
浩亮 成沢
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Abstract

【課題】表面が微細かつ平坦な縦接続層を有し、イオン化層を有する記憶素子の下部電極として記録材料に適した材料を選択可能な構成を有する配線構造、およびこの配線構造を用いた記憶素子を提供する。
【解決手段】第1絶縁層1の溝13内に縦接続層14を形成する。縦接続層14は、溝13内に埋設された円柱状の基部14Aと、基部14Aよりも横断面積の小さな円柱状の上部14Bと、円錐台形状の中間部14Cとにより構成されている。第2絶縁層15の表面と縦接続層14の上部14Bの表面とは共通の平坦面を形成している。縦接続層14は下部電極を兼ねており、絶縁層12および縦接続層14の上部14B上に記憶層16および上部電極17がこの順に積層されている。縦接続層14の上部14Bを微細な平坦面とすることができる一方、基部14Aを大径とすることができ,空隙が発生する虞がなくなり、表面の平坦性を確保できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微細化した記憶素子用の配線構造、この配線構造を備えた記憶素子およびその製造方法、並びに記憶装置に関する。
コンピュータ等の情報機器においては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、不揮発性のメモリとしてのFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory,強誘電体メモリ)などが用いられているが、各メモリセルを構成する素子の縮小化に伴い、記憶素子としての特性を確保することが困難になってきている。そこで、縮小化に適した構成のメモリとして、新しいタイプの記憶素子が提案されている。
この記憶素子は、2つの電極の間に、ある金属を含むイオン導電体を挟む構造としたものである。この記憶素子では、2つの電極のいずれか一方にイオン導電体中に含まれる金属を含ませることによって、2つの電極間に電圧を印加した場合に、電極中に含まれる金属がイオン導電体中にイオンとして拡散することによって、イオン導電体の抵抗値或いはキャパシタンス等の電気特性が変化する。例えば、特許文献1および非特許文献1では、この特性を利用したメモリデバイスの構成が記載されており、特に特許文献1においては、イオン導電体はカルコゲナイトと金属との固溶体よりなる構成が提案されている。具体的には、AsS,GeS,GeSeにAg,Cu,Znが固溶された材料からなり、2つの電極のいずれか一方の電極には、Ag,Cu,Znが含まれている。
特表2002−536840号公報 日経エレクトロニクス 2003.1.20号(第104頁)
ところで、このような素子の微細化および多層化が進むと、電気的な回路の中で配線構造が必要不可欠となっている。従来、このような配線構造は以下のような方法により形成されている。すなわち、まず、絶縁材料である二酸化シリコン(SiO2 )や酸化アルミニウム(Al23 )などに配線形状の溝を形成し、更には、多層構造における上下の配線を接続する際には、縦方向の配線構造(プラグ)となる孔を形成する。そして、その溝若しくは孔を含めたウェハ全面にCVD(Chemical Vapor Deposition )やめっきなどの手法によりアルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)などの導電性材料を堆積させる。そして、CMP(Chemical Mechanical Polish)などの手法を用いて、溝若しくは孔以外の導電性材料を研磨して除去すると共に縦方向の配線部分の平坦化および粗度改善を行う。
図7はこのような方法により形成される従来の多層配線構造を表すものである。この配線構造では、下層の配線層101の上に絶縁層102が積層される。そして、この絶縁層102には配線層101まで達する溝102Aが設けられ、この溝102Aにバリアメタル層103を間にして縦接続層(プラグ)104が埋設される。この縦接続層104および絶縁層102の上には上層の配線層105が形成される。上記のような記憶素子はこれら縦接続層104および配線層105を下部電極として、その上に記憶層および上部電極層(図示せず)をこの順で積層することにより形成される。
ところで、このように縦方向の配線(プラグ)の上面に直接記録素子を配置した構造を有する記憶素子においては、下部電極材料がメモリ特性に影響を与えるため、下部電極にあたる縦接続層104および配線層105の材料について、記録材料に応じた任意の材料を選択できるプロセスや構造が望まれる。しかしながら、従来方法では、低比抵抗率などの電気的な特性や、生産プロセスにおける配線用溝または孔への材料の堆積のしやすさなどから、特に縦接続層104に使用される材料は、上記のようなAl,W,Cuなどに限定され、任意の材料を用いることが困難であった。
また、上記記憶素子は極薄膜の積層構造により形成されることが多く、その下地となる面、すなわち配線層105の表面は平坦であることが望まれる。しかしながら、微細化に伴いアスペクト比が大きくなるにつれ、溝102Aへの埋設材料が壁面に付着しやすくなり、上面が塞がる結果、上記縦接続層104の内部に空隙(ボイド)106が発生しやすくなる。この空隙106は図7にも示したように縦接続層104の表面にも露出する。そして、この空隙106の影響で配線層105の表面には窪み105Aや孔が生じ、そのため、従来では、記録材料の薄膜積層構造を理想的に形成することが困難であるという問題があった。この空隙106の発生による問題は、今後、微細化が進む中でさらに顕著になってくると考えられる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、表面が微細かつ平坦な縦接続層を有し、上記のような記憶素子の下部電極として記録材料に適した材料を選択可能な構成を有する配線構造、およびこの配線構造を備えた記憶素子並びに記憶装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、上記配線構造を備えた記憶素子を容易に作製することができる記憶素子の製造方法を提供することにある。
本発明の配線構造は、記憶素子形成用の配線構造であって、配線層と、配線層上に形成されると共に配線層に達する溝を有する第1絶縁層と、少なくとも一部が溝内に埋設された柱状の基部と、基部よりも横断面積の小さな柱状の上部とを有すると共に、記憶素子の一方の電極となる縦接続層と、第1絶縁層を覆うと共に縦接続層の上部の表面と共通の平坦面を形成する第2絶縁層とを備えたものである。
また、本発明の記憶素子は、上記本発明の配線構造の縦接続層(下部電極)上に、イオン化層を含む記憶層および他方の電極からなる積層構造を有するものである。
更に、本発明の記憶装置は、配線構造に設けられた一方の電極、イオン化層を含む記憶層および他方の電極をこの順に有し、記憶層の電気的特性の変化により情報を記憶する複数の記憶素子と、複数の記憶素子に対して選択的に電圧または電流のパルスを印加するパルス印加手段とを備えたものであって、配線構造として、上記本発明の配線構造を備えている。
また、本発明の記憶素子の製造方法は、配線層上に第1絶縁層を形成し、第1絶縁層に配線層に達する溝を形成する工程と、溝内に、配線層と電気的に接続された基部を形成し、基部の上に、基部よりも横断面積が小さく、かつ基部と共に記憶素子の一方の電極となる縦接続層を構成する柱状の上部を形成する工程と、第1絶縁層上に第2絶縁層を形成すると共に、第2絶縁層の表面が上部の表面と共通の平坦面を形成するように平坦化処理を施す工程と、縦接続層および第2絶縁層上にイオン化層を含む記憶層および他方の電極をこの順に形成する工程とを含むものである。
本発明の配線構造、記憶素子およびその製造方法並びに記憶装置によれば、縦接続層の上部を微細に加工すると共に、上部の表面が隣接する第1絶縁層と共通の平坦面を構成するようにしたので、基部を大径の任意の大きさ、すなわちアスペクト比を小さくすることができるため、製造工程において内部に空隙が発生する虞がなく、微細な上部においての平坦性を確保することができ、その上に極薄膜からなる記憶素子を安定して形成することができる。
また、縦配線層の成膜(堆積)方法として、従来のCVD法やめっき法に限定されること無く、スパッタ法など、多岐にわたる方法を用いることが可能となり、イオン化層を備えた記憶素子の下部電極として記録材料に適した材料を選択することが可能になり、これにより記憶素子の特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る配線構造を有する記憶素子の断面構成を表すものである。この配線構造では、例えばAl,Cuからなる配線層11の上に例えばSiO2 からなる第1絶縁層12が形成され、この第1絶縁層12には配線層11まで達する柱状、例えば円柱状の溝13が設けられている。溝13内には縦接続層(プラグ)14が形成されている。
縦接続層14は、殆どの部分が溝13内に埋設された例えば円柱状の基部14Aと、基部14Aよりも横断面積の小さな円柱状の上部14Bと、これら基部14Aと上部14Bとの間を接続する円錐台形状の中間部14Cとにより構成されている。第1絶縁層12は第2絶縁層15により覆われており、この第2絶縁層15の表面と縦接続層14の上部14Bの表面とは共通の平坦面を形成している。縦接続層14は、記憶素子1の下部電極を兼ねており、この縦接続層14および第2絶縁層15上に記憶層16および上部電極17がこの順に積層されている。すなわち、これら縦接続層(下部電極)14、記憶層16および上部電極17により記憶素子1が構成されている。
記憶素子1を構成する縦接続層(下部電極)14には、半導体プロセスに用いられる配線材料、例えば、W(タングステン),WN(窒化タングステン),Cu(銅),Al(アルミニウム),Mo(モリブデン),Ta(タンタル)およびシリサイド等を用いることができる。
記憶層16は、縦接続層14側からこの順に積層された高抵抗層16Aおよびイオン化層16Bにより構成されている。イオン化層16Bは、イオン伝導材料と共に(イオン化可能な)金属元素としてCu(銅)およびZr(ジルコニウム)を含有している。イオン伝導材料としては、例えば、S(硫黄),Se(セレン)およびTe(テルル)(カルコゲナイド元素)が挙げられ、これら元素の1種でも,あるいは2種以上の組み合わせでもよい。
高抵抗層16Aは、Cu−カルコゲナイドからなるイオン化層16Bと接していても安定である絶縁体あるいは半導体であればいずれの物質でも用いることができるが、好ましくはGd(ガドリニウム)などの希土類元素、Al,Mg(マグネシウム),Ta,Si(シリコン)およびCuのうちの少なくとも1種を含む酸化物若しくは窒化物などがよい。
上部電極17には下部電極と同様の半導体配線材料により構成されている。
本実施の形態の記憶素子1では、上記配線構造を通じて,縦接続層(下部電極)14および上部電極17を介して図示しない電源(パルス印加手段)から所定の電圧パルス或いは電流パルスを印加すると、記憶層16の電気的特性、例えば抵抗値が変化し、これにより情報の記憶,消去,更に読み出しが行われる。なお、このような記憶素子1を多数、例えばマトリックス状に配置することにより本発明の記憶装置を構成することができる。
次に、図2および図3を参照して、上記配線構造を備えた記憶素子1の製造方法について説明する。
まず、図2(A)に示したように、AlやCuからなる配線層11上に、例えば、CVD法(Chemical Vapor Deposition , 化学的気相成長法) により例えば酸化シリコン(SiO2 )や窒化シリコン(SiN)からなる第1絶縁層12を形成する。続いて、レジスト層(図示せず)をマスクとして、例えば、RIE(Reactive Ion Etching,反応性イオンエッチング)法,IM(Ion Milling ,イオンミリング)法、ウェットエッチング法などにより、配線層11が露出するまで第1絶縁層12を選択的に除去することにより例えば直径300nmφの円柱状の溝13を形成する。そして、この溝13の内部に、例えばCVD法またはめっき法もしくはスパッタ法により、例えばタングステン(W)を埋設し、縦接続層となる層18を形成する。
続いて、上記層18の上に、例えば、紫外線などを用いた露光装置用フォトレジストや電子線を用いた電子線描画用のEB(Electron Beam ,電子線)レジストからなる第1レジスト層19を形成し、微細形状、例えば直径50nmφの円柱状にパターンニングする。
続いて、図2(B)に示したように、パターニングされた第1レジスト層19をマスクとして、IM法により第1絶縁層12および縦接続層14の一部を除去する。これにより、層18の上部部分は、マスクが層18と接していた面(形状)が転写された微細な円柱状に加工され、縦接続層14の上部14Bとなると共に、基部14Aとの間に円錐台形状の中間部14Cが形成される。なお、ここでの加工方法にはRIE法も利用可能である。
なお、イオンミリング処理を行なう際には、試料(ウェハ)は自転動作させ、被対象物に対して一定時間で360°方向からイオン入射がなされるようにする。そして、このとき、イオン入射角度は斜め、具体的には、ウェハ面に対して垂直入射方向がイオン入射角が零とすると、30°〜75°の範囲で一定の角度とする。
ちなみに、イオン入射角度を50°としたとき、AFM(Atomic Force Microscope ,原子間力顕微鏡)による観察結果から、縦接続層14の微細加工された上部14Bの高さは例えば約30nmであることが分かった。更に、縦接続層14の上部14Bと第1絶縁層12との間には約60nmの段差が生じていた。これは縦接続層14の配線材料(例えばW)に対して第1絶縁層12の材料(SiO2 )のエッチングレートが高いことによる。
次に、図2(C)に示したように、例えばCVD法により第1絶縁層12および縦接続層14を覆うように、例えばSiO2 ,SiN,Al23 などからなる第2絶縁層15を形成する。この第2絶縁層15の膜厚は、縦接続層14の上部14Bと第1絶縁膜12との間の段差量を下限とし、上限は設けないものとする。例えばその段差量が60nmであるとすると、第2絶縁層15の膜厚は60nm以上とする。
次いで、図3(A)に示したように、例えば、スピンコータ等の塗布装置を用いたスピンコーティング法により第2絶縁層15の上(ウェハ表面)に、例えばフォトレジストやEBレジストからなる第2レジスト層20を形成する。ここに、第2レジスト層20に使用するレジスト材料としては、凹凸面の極狭い領域まで隙間無く覆うことが可能であること、凹凸の段差量を完全に覆う程度の厚みをなす粘度の選定が容易にできること、レジストの表面には凹凸が無く平滑な形状形成(塗布)が容易であること、第2絶縁層15の絶縁材料と第2レジスト層20のレジスト材料とのエッチングレートのバランスが同等、もしくはレジスト材料のエッチングレートが絶縁材料のエッチングレートより高いこと等の要件を備えたものであることが望ましい。
次に、図3(B)に示したように、レジストエッチバック法により縦接続層14の上部14Bおよび第2絶縁層15の表面を平坦化する。本実施の形態では、IM法により第2絶縁層15の上に形成された第2レジスト層20を除去する。このイオンミリング処理はレジストが最も厚く塗布される凸形状部分においてレジストが完全に無くなるまで実行する。このとき、縦接続層14上の絶縁材料部分が第2レジスト層20と同時にエッチング処理されることにより、第2絶縁層15上の凹凸形状が平坦化される。
第2レジスト層20のレジスト材料と第2絶縁層15の絶縁材料とのエッチングレートが同一の場合には、レジスト層20の最も厚い部分のレジストが無くなった時点で、第2絶縁層15の表面が平坦な状態となる。一方、エッチングレートが第2レジスト層20のレジストに対して第2絶縁層15の絶縁材料が低い場合には、その比率に応じた段差の減少量が得られる。例えばエッチングレートがレジスト材料>絶縁材料で、その比が2:1の場合には、第2レジスト層20の残膜が零になったときに第2絶縁層15と第2レジスト層20との段差量は初期値の1/2になる。この場合、レジスト塗布および除去等の工程を上記と同様に繰り返すことにより、その回数と割合に応じて段差量を低減することができる。なお、予めレジスト材料および絶縁材料のエッチングレートを確認しておくことにより、レジストの残量の把握と段差の変動量を算出することも可能である。
また、イオンミリング処理によるエッチングレートは、被エッチング材料によって角度依存性が異なる。第2絶縁層15や第2レジスト層20に用いられる各材料におけるエッチングレートには上下限があるものの、この角度依存特性を利用して、異なる材質間でエッチングレートが同等となる角度や比率を選定することができる。
次に、平坦化した第2絶縁層15の表面に対して、更に同様のエッチング処理を継続することにより全面で均一に薄くし、縦接続層14の上部14Bの露出面を得る。このとき第2絶縁層15の絶縁材料と縦接続層14の上部14Bの配線材料とのエッチングレートを材料やエッチング角度などの条件により同等に合わせこむことで、第2絶縁層15と縦接続層14の上部14Bの境界部分には凹凸が生じることがなく、平坦な面の形成が可能となる。ちなみに、AFMによる観察結果では、第2絶縁層15と縦接続層14の上部14Bの境界部分における凹凸は約1nm程度まで抑制することができていた。
続いて、図1に示したように、例えばGd酸化膜から成る高抵抗層16Aを形成する。例えば、Gdターゲットを用いて、金属Gd膜を例えば膜厚1nmで成膜した後に、酸素プラズマによって酸化する。次に、イオン化層16B、例えば、CuTeSiZr膜を、DCマグネトロンスパッタリングで形成する。最後に、上部電極17として例えばW膜を成膜する。このようにして本実施の形態の配線構造を備えた記憶素子1を形成することができる。
このように本実施の形態では、予め大径の縦接続層14を形成しておき、この縦接続層14の上部部分を加工するようにしたので、上部14Bを微細かつ平坦に形成することができ、よってその上に極薄膜からなる記憶素子1を安定して形成することができる。また、基部14Aを大径の柱状、すなわちアスペクト比を小さくすることができるため、従来技術で説明したような空隙(ボイド)が発生する虞がなく、微細な上部14Bにおいての平坦性を確保することができる。
また、本実施の形態では、縦接続層14の配線材料の成膜(堆積)方法として、一般的な半導体プロセスで用いられているCVD法やめっき法に限定されること無く、スパッタ法など、多岐にわたる方法を用いることができると共に、材料の選択においても記憶層16の材料に適した任意の材料を選択できるため、これによって記憶素子1の特性が向上する。
更に、本実施の形態では、レジストエッチバックによる平坦化処理(図3(A),(B))を施すようにしたので、縦接続層14に対して任意材料を用いた場合においても、その周辺の絶縁材料との間に凹部等が発生することを回避することが可能となり、制御精度の高い平坦化処理が可能となる。これにより段差の境界部分における薄膜の厚みが均一となり、数ナノメートル単位の極薄膜領域での材料の成膜や、積層間に配置する同様に薄膜の絶縁膜の均一な形成が可能となる。更に、CMP法による平滑化技術のように多くの要素技術を組み合わせる必要が無いことから、製造プロセスが簡略化される。
次に、図4〜図6を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
第1の実施の形態では、縦接続層14の上部14Bを加工することにより小径の微細な接続部分を形成するようにしているが、本実施の形態では、図4に示したように、縦接続層24の上部24Bを基部24Aとは別工程で形成するものである。
具体的には、配線層21の上に第1絶縁層22が積層され、この第1絶縁層22の内部には配線層21まで達する円柱状の溝23が形成されている。この溝23には縦接続層24の基部24Aが埋設され、基部24Aの上には基部24Aよりも小径で円柱状の上部24Bが形成されている。これら基部24Aおよび上部24Bにより縦接続層24が構成されている。第1絶縁層22は第2絶縁層25により覆われており、この第2絶縁層25の表面は上部24Bの表面と共通の平坦面を形成している。
縦接続層24は記憶素子2の下部電極を兼ねており、この縦接続層24の上部24B上に記憶層16および上部電極17がこの順に積層されている。これら縦接続層(下部電極)24、記憶層16および上部電極17により記憶素子2が構成されていることは前述のとおりである。
次に、図5および図6を参照して上記配線構造を備えた記憶素子2の製造方法について説明する。まず、図5(A)に示したように、AlやCuからなる配線層21上に、例えば、CVD法により例えば酸化シリコン(SiO2 )や窒化シリコン(SiN)からなる第1絶縁層22を形成する。続いて、レジスト層(図示せず)をマスクとして、例えば、RIE法,IM法、ウェットエッチング法などにより、配線層21が露出するまで第1絶縁層22を選択的に除去することにより例えば直径300nmφの円柱状の溝23を形成する。そして、この溝23の内部に、例えばCVD法またはめっき法もしくはスパッタ法により、例えばタングステン(W)を埋設し、縦接続層24の基部24Aを形成する。
続いて、第1絶縁層22および基部24A上の全面に配線材料層26を形成する。成膜方法としては、CVD法やめっき法以外にも、スパッタ法などの方法を容易に用いることができ、材料としてもAl,W,Cuに限定されること無く、任意の材料を用いることができる。
続いて、配線材料層26上の基部24Aに対応する領域に、例えばフォトレジストやEBレジストからなる第1レジスト層27のパターンを選択的に形成する。このときの第1レジスト層27の形状は配線材料層26に接する面の形状が小径例えば直径50nmφの円柱状となるようにする。
続いて、図5(B)に示したように、第1レジスト層27をマスクとして、IM法により配線材料層26および第1絶縁層22の一部を選択的に除去し、縦接続層24の上部24Bを形成する。これにより基部24A上に微細加工された上部24Bを備えた縦接続層24が形成される。
次に、図5(C)に示したように、例えばCVD法により第1絶縁層22および縦接続層24を覆うように、例えばSiO2 ,SiN,Al23 からなる第2絶縁層25を形成する。第2絶縁層25の膜厚は、例えば縦接続層24と第1絶縁層22との段差量が最大で90nmである場合には例えば約90nm以上とする。
次に、図6(A),(B)に示したように、例えばスピンコーティング法によりウェハ表面に例えばフォトレジストやEBレジストからなる第2レジスト層28を形成し、第1の実施の形態(図3(A),(B))と同様の平坦化処理を施す。
続いて、図4に示したように、縦接続層24の上部24Bおよび第2絶縁層25の上に高抵抗層16A、イオン化層16Bおよび上部電極17を順次形成して、記憶素子2を形成する。
このように本実施の形態では、縦接続層24の基部24Aと上部24Bとを別体とし、上部24Bを、配線材料層26を基部24Aおよび第1絶縁層22上の全面に成膜したのち、この配線材料層26を選択的に除去することにより形成するようにしたので、配線材料層26(上部24B)の形成方法として、CVD法やめっき法に限定されることなく、例えば、スパッタ等の方法も利用できる。また、配線材料においてもAl,W,Cuなどに制限されること無く、任意の材料を用いることが可能となる。これにより、縦接続層24を記録素子2の下部電極とするメモリ構造においては、メモリ特性の向上を目的とした記録材料に対する下部電極材料の選定が容易にできるようになる。
その他の効果は、第1の実施の形態と同様である。なお、本実施の形態の方法では、上部24Bの大きさは記憶素子の大きさ等に応じて任意に設定できるものであり、例えば基部24Aと同等、あるいは基部24Aよりも大きくすることも可能である。
以上、実施の形態により本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能であり、例えば各層において他の材料や膜厚、成膜方法等を選択するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る配線構造を備えた記憶素子を表す断面図である。 上記記憶素子の製造方法を工程毎に表す断面図である。 図2に続く工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る配線構造を備えた記憶素子を表す断面図である。 上記記憶素子の製造方法を工程毎に表す断面図である。 図5に続く工程を表す図である。 従来の配線構造を表す断面図である。
符号の説明
11,21…配線層、12,22…第1絶縁層、13,23…溝、14,24…縦接続層(下部電極),14A,24A…基部、14C…中間部、14B,24B…上部、15,25… 第2絶縁層、16…記憶層、17…上部電極、18…縦接続層となる層。

Claims (8)

  1. 記憶素子形成用の配線構造であって、
    配線層と、
    前記配線層上に形成されると共に前記配線層に達する溝を有する第1絶縁層と、
    少なくとも一部が前記溝内に埋設された柱状の基部と、前記基部よりも横断面積の小さな柱状の上部とを有すると共に、前記記憶素子の一方の電極となる縦接続層と、
    前記第1絶縁層を覆うと共に前記縦接続層の上部の表面と共通の平坦面を形成する第2絶縁層と、
    を備えたことを特徴とする配線構造。
  2. 配線構造を備えた記憶素子であって、
    前記配線構造は、
    配線層と、
    前記配線層上に形成されると共に前記配線層に達する溝を有する第1絶縁層と、
    少なくとも一部が前記溝内に埋設された柱状の基部と、前記基部よりも横断面積の小さな柱状の上部とを有すると共に、前記記憶素子の一方の電極となる縦接続層と、
    前記第1絶縁層を覆うと共に前記縦接続層の上部の表面と共通の平坦面を形成する第2絶縁層と、
    前記縦接続層および第2絶縁層上にイオン化層を含む記憶層および他方の電極からなる積層構造を有する
    ことを特徴とする記憶素子。
  3. 前記縦接続層は、少なくとも一部が前記溝内に埋設された円柱状の基部と、前記基部よりも横断面積の小さな円柱状の上部と、前記基部と上部の間を接続する円錐台形状の中間部とにより構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の記憶素子。
  4. 前記縦接続層は、前記溝内に埋設された円柱状の基部と、前記基部よりも横断面積の小さな円柱状の上部とにより構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の記憶素子。
  5. 配線構造に設けられた一方の電極、イオン化層を含む記憶層および他方の電極をこの順に有し、前記記憶層の電気的特性の変化により情報を記憶する複数の記憶素子と、前記複数の記憶素子に対して選択的に電圧または電流のパルスを印加するパルス印加手段とを備えた記憶装置であって、
    前記配線構造は、
    配線層と、
    前記配線層上に形成されると共に前記配線層に達する溝を有する第1絶縁層と、
    少なくとも一部が前記溝内に埋設された柱状の基部と、前記基部よりも横断面積の小さな柱状の上部とを有すると共に、前記記憶素子の一方の電極となる縦接続層と、
    前記第1絶縁層を覆うと共に前記縦接続層の上部の表面と共通の平坦面を形成する第2絶縁層と、
    とを備えたことを特徴とする記憶装置。
  6. 配線構造を備えた記憶素子の製造方法であって、
    配線層上に第1絶縁層を形成し、前記第1絶縁層に前記配線層に達する溝を形成する工程と、
    前記溝内に、前記配線層と電気的に接続された基部を形成し、前記基部の上に、前記基部よりも横断面積が小さく、かつ前記基部と共に前記記憶素子の一方の電極となる縦接続層を構成する柱状の上部を形成する工程と、
    前記第1絶縁層上に第2絶縁層を形成すると共に、前記第2絶縁層の表面が前記上部の表面と共通の平坦面を形成するように平坦化処理を施す工程と、
    前記縦接続層および第2絶縁層上にイオン化層を含む記憶層および他方の電極をこの順に形成する工程と
    とを含むことを特徴とする記憶素子の製造方法。
  7. 前記溝内に導電性材料を埋設したのちに、
    平坦化処理を施して前記縦接続層となる層を形成したのち、前記縦接続層となる層上に前記層よりも横断面積の小さな断面を有する第1レジスト層を形成する工程と、
    前記第1レジスト層をマスクとして前記層を選択的に除去することにより、前記縦接続層の上部および中間部を加工形成すると共に前記縦接続層の基部を形成する工程と、
    前記縦接続層および第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成したのち、前記第2絶縁層上の全面に第2レジスト層を形成する工程と、
    前記第2レジスト層および第2絶縁層を用いて平坦化処理を施し、前記縦接続層の上部の表面を露出させる工程と
    とを含むことを特徴とする請求項6に記載の記憶素子の製造方法。
  8. 前記溝内に導電性材料を埋設したのちに、
    平坦化処理を施して前記縦接続層の基部を形成したのち、前記基部および第1絶縁層上に配線材料層を形成する工程と、
    前記配線材料層上の前記基部に対応する位置に、前記基部よりも横断面積の小さな断面を有する第1レジスト層を形成する工程と、
    前記第1レジスト層をマスクとして前記配線材料層を選択的に除去することにより前記縦接続層の上部を形成する工程と、
    前記縦接続層および第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成したのち、前記第2絶縁層上の全面に第2レジスト層を形成する工程と、
    前記第2レジスト層および第2絶縁層を用いて平坦化処理を施し、前記縦接続層の上部の表面を露出させる工程と
    とを含むことを特徴とする請求項6に記載の記憶素子の製造方法。
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