JP2008138064A - インクジェット記録用インク - Google Patents
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Abstract
【課題】普通紙、再生紙あるいはコート紙に対して紙のカール現象が起こりにくいインクジェット記録用インクを提供する。
【解決手段】少なくとも色材および水を含有するインクジェット記録用インクであって、表面張力が40mN/m以下であり、四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上を8%以上25%以下含有することを特徴とする。また、それら四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上が糖アルコールであることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】少なくとも色材および水を含有するインクジェット記録用インクであって、表面張力が40mN/m以下であり、四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上を8%以上25%以下含有することを特徴とする。また、それら四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上が糖アルコールであることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は普通紙、再生紙あるいはコート紙に対して紙のカール現象が起こりにくいインクジェット記録用インクに関する。
インクジェット記録には、印字の乾燥性がよいことや印字のにじみがないこと、すべての被記録体表面に均一に印字できること、多色の場合色が混じり合わないことなどの特性が要求されている。
そこで、従来からインクジェット用インクの成分について種々の検討がなされてきている。成分の例として、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加したり(特許文献1参照)、アセチレングリコール系の界面活性剤であるサーフィノール465(日信化学製)を添加したり(特許文献2参照)、あるいはジエチレングリコールモノブチルエーテルとサーフィノール465の両方を添加することなど(特許文献3参照)が検討されている。また、従来のインクジェット記録用インクでは湿潤剤としてはグリセリンや水溶性のアルキレングリコールを用いたものが一般的である。また、ポリグリセリンを用いたり(特許文献4参照)、ポリグリセリンにエチレンオキシ基を付加したものを用いたり(特許文献5参照)、グリセリンにエチレンオキシ基を付加したもの(特許文献6参照)などの例がある。
さらに、顔料を用いた例としては多くは主に表面張力を高く維持し(特許文献7参照)、浸透性を抑えて紙の表面でのインクのぬれを抑えて印字品質を確保する検討がなされ、実用化されている。また、グリコールエーテル類と顔料との組み合わせとして、顔料にトリエチレングリコールモノメチルエーテルを用いた例(特許文献8参照)や、エチレングリコール、ジエチレングリコールあるいはトリエチレングリコールのエーテル類を用いた例などもある(特許文献9参照)。
しかし、従来の技術では、紙にインクを多量に吐出させる高濃度印刷において、紙がインクによって変形して印刷面側にカールしてしまう現象が生じていた。そのため、インクジェット記録では、高濃度の印刷は厚めの紙しか使用できないという課題を有していた。
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくとも色材および水を含有するインクジェット記録用インクであって、表面張力が40mN/m以下であり、四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上を8重量%(以下単に%と示すものは重量%を示す)以上25%以下含有することを特徴とする。
本発明は、普通紙、再生紙あるいはコート紙に対して紙のカール現象が起こりにくいインクジェット記録用インクを提供するという効果を有する。
本発明は、通常のインクジェット記録で高濃度印刷をすると普通紙、再生紙あるいはコート紙がカールしてしまうので、厚紙にしか印刷できないため、紙種の制限が多いことを解決するために鋭意検討した結果によるものである。
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくとも色材および水を含有するインクジェット記録用インクであって、表面張力が40mN/m以下であり、四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上を8%以上25%以下含有することを特徴とする。表面張力が40mN/mを超えると紙などのメディアへの浸透速度が遅くなり、印刷面が乾きにくく、にじみが発生しやすくなる。より好ましくは20mN/m〜33mN/mである。四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上は8%未満ではカール防止効果が低く、25%を超えると印刷面の乾燥が低下し、光沢紙等で印刷面がべとつきやすくなる。より好ましく10%以上18%以下である。
四単糖、五単糖および六単糖の例としてはエリトロース、トレオース、リボース、リキソース、キシロース、アラビノース、アロース、タロース、グロース、グルコース、アルトロース、マンノース、ガラクトース、イドース、フルクトース、エリトルロース、キシルロース、リブロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース、エリトリトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール等があげられる。
また、前述の四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上が糖アルコールであることが好ましく、その例としてはエリトリトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール等があげられる。
そして、前記色材が、ポリマーの構成成分として少なくとも50%以上のベンジルアクリレートと、15%以下の(メタ)アクリル酸とを有し(が重合され)、酸価が50mgKOH/g以上120mgKOH/g以下であり、重量平均分子量が20000以上120000以下であるポリマーを用いて分散された顔料であることが好ましい。酸価は50mgKOH/g未満では分散安定性が得られなくなり、120mgKOH/gを越えると普通紙の発色性が低下する。また、重量平均分子量が20000未満であると、インクジェットインクとしての長期保存安定性、熱安定性および定着性が悪くなり、120000を超えると、インクジェットインクとしての粘度が高くなり、分散安定性が悪くなる傾向があり、さらに吐出安定性が低下する傾向がある。
本発明において、ポリマーの構成成分として50%以上のベンジルアクリレートと、15%以下の(メタ)アクリル酸とが重合されたものが好ましいが、ベンジルアクリレートは50%未満では定着性が低下してくるので好ましい範囲が50%以上であるが、50%未満の場合を否定するものではない。従って、50%以上が好ましいが、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上である。また、15%以下の(メタ)アクリル酸との重合が好ましいが、15%を超えるとインクジェットインクの普通紙での発色性が低下する傾向になる、しかし、15%を超える重合を否定するものではなく、より好ましい範囲として示しているがより好ましい範囲は10%以下である。また、メタクリル酸とアクリル酸を比較した場合はアクリル酸を用いることが、定着性の観点からより好ましい。
また、本発明のインクは、0.01%以上5%以下の2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールおよび2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物から選ばれた1種以上を含有することが好ましい。これらの界面活性剤はアセチレングリコール系界面活性剤として市販されている。アセチレングリコール系界面活性剤を添加することで印字品質をさらに向上させることができる。その添加量は0.01%〜5%であるが、5%を超えると添加してもそれ以上印字品質が向上せず逆に粘度増加などの弊害が出る。より好ましい添加量は0.1%〜2%である。
また、本発明のインクは、1、2−アルキレングリコールを含有することが好ましい。1、2−アルキレングリコールの中でも分岐した構造を含む1、2−ペンタンジオールおよび1、2−ヘキサンジオールが好ましい。これらの1、2−アルキレングリコールによって、にじみが低減して印字品質が向上する。好ましい添加量は0.5%〜20%である。
また、本発明のインクは、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルおよび(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルから選ばれた1種以上を含有することが好ましい。本発明になるインクジェット記録用インクは浸透性が優れるものの例を示しているが、その効果を向上させるものとして(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルがある。浸透性の必要レベルとして、0.01%〜10%の添加が好ましい。10%を超えると水溶性が低下するので水溶性のインクジェット記録用には使用しづらくなる。より好ましくは0.5%〜5%である。
また、本発明のインクは、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオールを含有することが好ましい。2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオールを用いることで、普通紙の発色性が向上し、光沢紙での光沢性が向上する。
また、本発明では、色材として水溶性染料および/または水に分散可能にした水溶性顔料を用いることができる。水溶性染料の例としては酸性染料、塩基性染料、直接染料の他に分散染料を用いることができる。また、顔料は水に分散可能にした水溶性顔料を用いることができる。
また、色材が顔料の際は、その顔料の分散に用いるポリマーのガラス転位温度が50℃以下であることが好ましい。50℃を超えると、顔料を含むインクの紙などのメディア上での定着性が低下する。より好ましくは20℃〜45℃である。
本発明におけるインクジェット記録システムのインクにおいてはその成分として、防腐剤、酸化防止剤、導電率調整剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤等の添加剤は適宜用いることができる。
本発明のインクは、主にインクのノズル前面で乾燥を抑えるために水溶性のあるグリコール類を添加することが好ましく、その例としてはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、分子量2000以下のポリエチレングリコール、1、3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、1、4−ブタンジオール、1、3−ブタンジオール、1、2−ペンタンジオール、1、5−ペンタンジオール、1、2−ヘキサンジオール、1、6−ヘキサンジオール、1、2、6−ヘキサントリオオール、1、8−オクタンジオール、1、2−オクタンジオール、グリセリン、メソエリスリトール、ペンタエリスリトールなどがある。
その他に水と相溶性を有し、インクに含まれる水との溶解性の低いグリコールエーテル類やインク成分の溶解性を向上させ、さらに被記録体例えば紙に対する浸透性を向上させ、あるいはノズルの目詰まりを防止するために用いることのできるものとして、炭素数1から4のアルキルアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールエーテル類、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、スルホランなどがあり、これらを適宜選択して使用することができる。
また、本発明のインクにはさらに浸透性を制御するため、他の界面活性剤を添加することも可能である。添加する界面活性剤は本実施例に示すインク系との相溶性のよい界面活性剤が好ましく、界面活性剤のなかでも浸透性が高く安定なものがよい。その例としては、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などがあげられる。両性界面活性剤としてはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシンその他イミダゾリン誘導体などがある。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどのエーテル系、ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレートなどのエステル系、その他フッ素アルキルエステル、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などの含フッ素系界面活性剤などがある。
また、例えば防腐剤・防かび剤として安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)などを添加してもよい。
あるいはまた、pH調整剤、溶解助剤あるいは酸化防止剤としてジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミンなどのアルカノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、ジエチルアタノールアミンなどのアルキルアルカノールアミン、モルホリンなどのアミン類およびそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化アンモニウム、4級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あるいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチルアロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩などがある。
さらに、粘度調整剤としては、ロジン類、アルギン酸類、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸塩、ポリビニルピロリドン、アラビアゴムスターチなどがある。
また、本発明のインクジェット記録用インクはインクの吐出が電歪素子による応答によるヘッドを用いることが好ましい。ヘッド部を加熱する方法ではインクに含まれる色剤やその他の成分が分解されてヘッドが詰まりやすくなってしまう弊害が出てしまう。電歪素子を用いる場合はこのような問題は生じないので、本発明になるインクジェット記録装置を安定的に成り立たせることができる。
本発明においては、色材が顔料である場合、高分子微粒子からなる水溶性のエマルジョンを添加することもできる。その添加量は1%以上10%以下である。1%未満では耐擦性の向上の効果が少なく、10%を越えるとインクの粘度が上昇してインクジェット記録用インクとしては使用しにくくなる。
高分子微粒子を分散したエマルジョンを形成する物質として、スチレン、テトラヒドロフルフリルアクリレートおよびブチルメタクリレートの他に(α、2、3または4)−アルキルスチレン、(α、2、3または4)−アルコキシスチレン、3、4−ジメチルスチレン、α−フェニルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルナフタレン、ジメチルアミノ(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N、N−ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、N、N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N、N−ジエチルアクリルアミド、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、その他アルキル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基のジエチレングリコールまたはポリエチレングリコールの(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、その他含フッ素、含塩素、含珪素(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、マレイン酸アミド、(メタ)アクリル酸等の1官能の他に架橋構造を導入する場合は(モノ、ジ、トリ、テトラ、ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1、4−ブタンジオール、1、5−ペンタンジオール、1、6−ヘキサンジオール、1、8−オクタンジオールおよび1、10−デカンジオール等の(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリン(ジ、トリ)(メタ)アクリレート、ビスフェノールAまたはFのエチレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を用いることができる。
このような高分子微粒子を形成するために用いる乳化剤としてはラウリル硫酸ナトリウムやラウリル硫酸カリの他にアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性界面活性剤を用いることができ、前述のインクに添加することができる界面活性剤類を用いることができる。
また、このような高分子微粒子を形成するために用いる重合開始剤は過硫酸カリや過硫酸アンモニウムの他に、過流酸水素やアゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ジブチル、過酢酸、クメンヒドロパーオキシド、t−ブチルヒドロキシパーオキシド、パラメンタンヒドロキシパーオキシドなどを用いることができた。重合のための連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプタンの他にn−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、キサントゲン類であるジメチルキサントゲンジスルフィド、ジイソブチルキサントゲンジスルフィド、あるいはジペンテン、インデン、1、4−シクロヘキサジエン、ジヒドロフラン、キサンテンなどを用いることができる。
その他にもインクの成分として、アルコール、2個のグリコール、3個のトリオールなどを用いることができ、その具体的な例としてn−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、イソペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、イソヘキシルアルコール、n−ヘプチルアルコール、イソヘプチルアルコール、n−オクリルアルコール、イソオクチルアルコール、n−ノニルアルコール、n−デシルアルコール、1,4−ブタンジオ−ル、1,3ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−へキサンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4ペンタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−エチル1,3−ヘキサンジオール、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールなどを用いることができる。
(実施例)
以下、本発明を具体的な実施の形態について説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
以下、本発明を具体的な実施の形態について説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(分散体1の製造)
分散体1はカーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用いた。攪拌機、温度計、還流管および滴下ロートをそなえた反応容器を窒素置換した後、ベンジルアクリレート80部、アクリル酸2部、t−ドデシルメルカプタン0.3部を入れて70℃に加熱し、別に用意したベンジルアクリレート150部、アクリル酸15部、ブチルアクリレート5部、t−ドデシルメルカプタン1部、メチルエチルケトン20部およびアゾビスイソバレロニトリル1部を滴下ロートに入れて4時間かけて反応容器に滴下しながら分散ポリマーを重合反応させた。次に、反応容器にメチルエチルケトンを添加して40%濃度の分散ポリマー溶液を作成した。
分散体1はカーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用いた。攪拌機、温度計、還流管および滴下ロートをそなえた反応容器を窒素置換した後、ベンジルアクリレート80部、アクリル酸2部、t−ドデシルメルカプタン0.3部を入れて70℃に加熱し、別に用意したベンジルアクリレート150部、アクリル酸15部、ブチルアクリレート5部、t−ドデシルメルカプタン1部、メチルエチルケトン20部およびアゾビスイソバレロニトリル1部を滴下ロートに入れて4時間かけて反応容器に滴下しながら分散ポリマーを重合反応させた。次に、反応容器にメチルエチルケトンを添加して40%濃度の分散ポリマー溶液を作成した。
また、上記分散ポリマー溶液40部とカーボンブラックであるモナーク880粉体(キャボット社製)30部、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液100部、メチルエチルケトン30部を混合した。その後、超高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製アルティマイザーHJP−25005)を用いて200MPaで8パスして分散した。その後、別の容器に移してイオン交換水を300部添加して、さらに1時間攪拌した。そして、ロータリーエバポレーターを用いてメチルエチルケトンの全量と水の一部を留去して、トリエタノールアミンで中和してpH8.5に調整した。その後、0.3μmのメンブレンフィルターでろ過しイオン交換水で調整して顔料濃度が15%である分散体1とした。分散ポリマーの重量平均分子量の測定は分散ポリマーの一部を取り、株式会社日立製作所製L7100システムのゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、溶剤をTHFとして測定したときのスチレン換算分子量として測定した結果、35000であった。
(分散体2の製造)
まず、分散体2はピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用いて分散体1と同様に作成した。
まず、分散体2はピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用いて分散体1と同様に作成した。
(分散体3の製造)
まず、分散体3はピグメントバイオレット19(キナクリドン顔料:クラリアント製)を用いて分散体1と同様に作成した。
まず、分散体3はピグメントバイオレット19(キナクリドン顔料:クラリアント製)を用いて分散体1と同様に作成した。
(分散体4の製造)
まず、分散体3はピグメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用いて分散体1と同様に作成した。
まず、分散体3はピグメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用いて分散体1と同様に作成した。
(インクジェット用インクの調製例)
以下、インクジェット用インクに好適な組成の例を表3に示す。本発明になる実施例1〜4のインクジェット用顔料インクの調整は、上記の方法で作成した各分散体を用い、表3に示す上記分散液以外の成分であるビヒクル成分と混合することによって作成した。表3には、これら顔料インクの場合は上記の、水を含む顔料分散液としての添加量を示す。また、本発明になる実施例5〜8のインクジェット用染料インクの調整は以下のように行った。実施例5は水溶性染料1としてダイレクトブラック154を固形分換算で5%用い、実施例6は水溶性染料2としてダイレクトイエロー132を固形分換算で5%用い、実施例7は水溶性染料3としてダイレクトブルー86を固形分換算で4%用い、実施例8は水溶性染料4としてアシッドレッド52を固形分換算で5%用いて、表3に示す上記染料以外の成分であるビヒクル成分と混合することによって作成した。尚、表1および表2中の残量の水の中にはインクの腐食防止のためトップサイド240(株式会社パーマケムアジア社製)を0.05%、インクジェットヘッド部材の腐食防止のためベンゾトリアゾールを0.02%、インク系中の金属イオンの影響を低減するためにEDTA(エチレンジアミン四酢酸)・2Na塩を0.04%それぞれイオン交換水に添加したものを用いた。
以下、インクジェット用インクに好適な組成の例を表3に示す。本発明になる実施例1〜4のインクジェット用顔料インクの調整は、上記の方法で作成した各分散体を用い、表3に示す上記分散液以外の成分であるビヒクル成分と混合することによって作成した。表3には、これら顔料インクの場合は上記の、水を含む顔料分散液としての添加量を示す。また、本発明になる実施例5〜8のインクジェット用染料インクの調整は以下のように行った。実施例5は水溶性染料1としてダイレクトブラック154を固形分換算で5%用い、実施例6は水溶性染料2としてダイレクトイエロー132を固形分換算で5%用い、実施例7は水溶性染料3としてダイレクトブルー86を固形分換算で4%用い、実施例8は水溶性染料4としてアシッドレッド52を固形分換算で5%用いて、表3に示す上記染料以外の成分であるビヒクル成分と混合することによって作成した。尚、表1および表2中の残量の水の中にはインクの腐食防止のためトップサイド240(株式会社パーマケムアジア社製)を0.05%、インクジェットヘッド部材の腐食防止のためベンゾトリアゾールを0.02%、インク系中の金属イオンの影響を低減するためにEDTA(エチレンジアミン四酢酸)・2Na塩を0.04%それぞれイオン交換水に添加したものを用いた。
分散体1を用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク1を作成した。また、インク1と同様に、カーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアクリル酸量を増加または減少させ、酸価を50、80および120にしたポリマーを用いる以外はインク1と同様にして分散体5、分散体6および分散体47を作成し、インク1と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体2を用いたものをインク2、分散体6を用いたものをインク3、分散体7を用いたものをインク4とした。
(比較例1)
インク1と同様に、カーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアクリル酸量を増加または減少させ、酸価を40、130および200にしたポリマーを用いる以外はインク1と同様にして分散体8、分散体9および分散体10を作成し、インク1と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体8を用いたものをインク5、分散体9を用いたものをインク6、分散体10を用いたものをインク7とした。
インク1と同様に、カーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアクリル酸量を増加または減少させ、酸価を40、130および200にしたポリマーを用いる以外はインク1と同様にして分散体8、分散体9および分散体10を作成し、インク1と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体8を用いたものをインク5、分散体9を用いたものをインク6、分散体10を用いたものをインク7とした。
分散体2を用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク8を作成した。インク2と同様に、ピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアゾビスイソバレロニトリルの量を増減しポリマーの重量平均分子量を20000、80000および120000にしたポリマーを用いる以外はインク2と同様にして分散体11、分散体12および分散体13を作成し、インク2と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体11を用いたものをインク9、分散体12を用いたものをインク10、分散体13を用いたものをインク11とした。
(比較例2)
インク8と同様に、ピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアゾビスイソバレロニトリルの量を増減しポリマーの重量平均分子量を15000、130000および200000にしたポリマーを用いる以外はインク2と同様にして分散体14、分散体15および分散体16を作成し、インク2と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体14を用いたものをインク12、分散体15を用いたものをインク13、分散体16を用いたものをインク14とした。
インク8と同様に、ピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのアゾビスイソバレロニトリルの量を増減しポリマーの重量平均分子量を15000、130000および200000にしたポリマーを用いる以外はインク2と同様にして分散体14、分散体15および分散体16を作成し、インク2と同様に表3に示すビヒクル成分と混合することによって各インクを作成した。分散体14を用いたものをインク12、分散体15を用いたものをインク13、分散体16を用いたものをインク14とした。
分散体3を用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク15を作成した。2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールおよび2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物としての添加量を0.01%、1.5%および5%にして作成した。0.01%をインク16、1.5%をインク17、5%をインク18とした。
(比較例3)
2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールおよび2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物としての添加量を0%、0.001%および5.5%にして作成した。0%をインク19、0.001%をインク20、5.5%をインク21とした。
2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールおよび2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物としての添加量を0%、0.001%および5.5%にして作成した。0%をインク19、0.001%をインク20、5.5%をインク21とした。
分散体4を用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク22を作成した。また、インク22と同様に、グメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのベンジルアクリレートおよびブチルアクリレート量を増加または減少させ、顔料の分散に用いるポリマーのガラス転位温度を20℃、30℃および40℃にした以外は同様にして各分散体を作成した。ガラス転位温度を20℃が分散体17、30℃が分散体18、40℃が分散体19とした。分散体17を用いたものをインク23、分散体18を用いたものをインク24、分散体19を用いたものをインク25とした。
(比較例4)
インク22と同様に、グメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのベンジルアクリレート量を減少させ、スチレンモノマーを入れることで顔料の分散に用いるポリマーのガラス転位温度を60℃、70℃および80℃にした以外は同様にして顔料分散体を作成した。ガラス転位温度を60℃が分散体20、70℃が分散体21、80℃が分散体22とした。分散体20を用いたものをインク26、分散体21を用いたものをインク27、分散体22を用いたものをインク28とした。
インク22と同様に、グメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用い、分散に用いるポリマーを作成するときのベンジルアクリレート量を減少させ、スチレンモノマーを入れることで顔料の分散に用いるポリマーのガラス転位温度を60℃、70℃および80℃にした以外は同様にして顔料分散体を作成した。ガラス転位温度を60℃が分散体20、70℃が分散体21、80℃が分散体22とした。分散体20を用いたものをインク26、分散体21を用いたものをインク27、分散体22を用いたものをインク28とした。
水溶性染料1としてダイレクトブラック154を固形分換算で5%用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク29を作成した。インク29の1、2−ヘキサンジオール3%を1、2−ヘキサンジオール1.5%と1、2−ペンタンジオール1.5%にしたものをインク30、インク29の1、2−ヘキサンジオール3%を1、2−ヘキサンジオール2%と1、2−ペンタンジオール1%にしたものをインク31、インク29の1、2−ヘキサンジオール3%を1、2−ヘキサンジオール1%と1、2−ペンタンジオール2.5%にしたものをインク32とした。
(比較例5)
インク29からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク33とした。インク29から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク34とした。
インク29からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク33とした。インク29から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク34とした。
水溶性染料2としてダイレクトイエロー132を固形分換算で5%用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク35を作成した。インク35のトリエチレングリコールモノブチルエーテル3%をトリエチレングリコールモノブチルエーテル2%とジエチレングリコールモノブチルエーテル1%にしたものをインク36、インク35のトリエチレングリコールモノブチルエーテル3%をトリエチレングリコールモノブチルエーテル2%とジプロピレングリコールモノブチルエーテル1%にしたものをインク37、インク35のトリエチレングリコールモノブチルエーテル3%をトリエチレングリコールモノブチルエーテル2%とプロピレンレングリコールモノブチルエーテル1%にしたものをインク38とした。
(比較例6)
インク35からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク39とした。インク35から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク40とした。
インク35からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク39とした。インク35から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク40とした。
水溶性染料3としてダイレクトブルー86を固形分換算で4%用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク41を作成した。インク41の2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール0.3%を0.2%にしたものをインク42、0.5%にしたものをインク43とした。
(比較例7)
インク41からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク44とした。インク41から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク45とした。
インク41からトリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除き1、2−ヘキサンジオールを0.02%にし、グリセリンを6%添加したものをインク44とした。インク41から1、2−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオール、オルフィンE1010およびサーフィノール104を除きトリエチレングリコールモノブチルエーテルを0.01%にし、グリセリンを6%添加したものをインク45とした。
水溶性染料4としてアシッドレッド52を固形分換算で5%用いて表3に示すビヒクル成分と混合することによってインク46を作成した。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール10%、キシリトール3%にしたものをインク47、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール10%、キシリトール3%にしたものをインク48、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、エリトロース13%にしたものをインク49、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、グロース10%にしたものをインク50、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、フルクトース10%にしたものをインク51、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、マンニトール10%にしたものをインク52、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、アラビトール10%にしたものをインク53、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール5%、ガラクチトール10%にしたものをインク54とした。また、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール8%、グリセリン6%にしたものをインク55、インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール10%、トリメチロールプロパン5%にしたものをインク56とした。
(比較例8)
インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール7%グリセリン10%にしたものをインク57とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール3%グリセリン15%にしたものをインク58とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール0%グリセリン17%にしたものをインク59とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール29%にしたものをインク60とした。
インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール7%グリセリン10%にしたものをインク57とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール3%グリセリン15%にしたものをインク58とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール0%グリセリン17%にしたものをインク59とした。インク46のD−ソルビトール12%をD−ソルビトール29%にしたものをインク60とした。
(分散安定性の評価)
処理圧力の異なる分散体およびパス数の異なる分散体を用いて作成したインクジェット用顔料インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)および沈降率(%)を表1および表2に示す。分散安定性は各水性インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)として示す。粘度変化はドイツ国アントンパール製AMVnにより角度60°において測定して、1−(30日後の値)/(初期の値)の100分率(%)として示す。
処理圧力の異なる分散体およびパス数の異なる分散体を用いて作成したインクジェット用顔料インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)および沈降率(%)を表1および表2に示す。分散安定性は各水性インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)として示す。粘度変化はドイツ国アントンパール製AMVnにより角度60°において測定して、1−(30日後の値)/(初期の値)の100分率(%)として示す。
(普通紙ODと光沢紙光沢度の評価)
普通紙としては米国Xerox社製Xerox4024紙を用い、光沢紙としてはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙を用いた。プリンターはセイコーエプソン株式会社製のインクジェットプリンターEM930Cを用い、普通紙はフォト720dpiで光沢紙はフォト1440dpiの印刷モードで印刷した試料を用いて評価した。ODの測定は米国GRETAG社製GRETAG MACBETH SPECTROSCAN SPM−50を用いて行った。光沢度の測定は入射角60度における記録面の鏡面光沢度を堀場製作所株式会社製グロスチェッカIG−320にて測定を行ない、各記録紙ごとに5回の平均をとった値とした。メディアはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙で、プリンターはセイコーエプソン株式会社製EM930Cを用いてフォト720dpiで印刷した。結果を表1および表2に示す。
普通紙としては米国Xerox社製Xerox4024紙を用い、光沢紙としてはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙を用いた。プリンターはセイコーエプソン株式会社製のインクジェットプリンターEM930Cを用い、普通紙はフォト720dpiで光沢紙はフォト1440dpiの印刷モードで印刷した試料を用いて評価した。ODの測定は米国GRETAG社製GRETAG MACBETH SPECTROSCAN SPM−50を用いて行った。光沢度の測定は入射角60度における記録面の鏡面光沢度を堀場製作所株式会社製グロスチェッカIG−320にて測定を行ない、各記録紙ごとに5回の平均をとった値とした。メディアはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙で、プリンターはセイコーエプソン株式会社製EM930Cを用いてフォト720dpiで印刷した。結果を表1および表2に示す。
(定着性の評価)
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、きれいモードで、セイコーエプソン株式会社製写真用紙A4判にべた印字して、1週間常温放置した後、住友スリーエム株式会社製のスコッチテープを貼り、1分後に剥がすことでインクの定着性を測定した。全く剥がれがないものをAA、接着面の1%未満の剥がれがあるものをA、接着面の1%以上〜5%未満の剥がれがあるものをB、接着面の5%以上〜10%未満の剥がれがあるものをC、接着面の10%以上剥がれがあるものをDとする。
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、きれいモードで、セイコーエプソン株式会社製写真用紙A4判にべた印字して、1週間常温放置した後、住友スリーエム株式会社製のスコッチテープを貼り、1分後に剥がすことでインクの定着性を測定した。全く剥がれがないものをAA、接着面の1%未満の剥がれがあるものをA、接着面の1%以上〜5%未満の剥がれがあるものをB、接着面の5%以上〜10%未満の剥がれがあるものをC、接着面の10%以上剥がれがあるものをDとする。
(にじみの評価)
にじみの評価はインクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて普通紙ファインモードで、マイクロソフトワードのプログラムを用い、35℃35%雰囲気で8ドット文字で「書」の文字を100個印刷し、字の繋がりの数で判定した。富士ゼロックス社製XeroxP紙のA4判を用い、繋がりが全くないものをAA、1個所繋がりがあるものをA、2個所および3個所繋がりがあるものをB、4個所および5箇所繋がりがあるものをC、6個所以上繋がりがあるものをDとする。ここで繋がりとはインクが紙の繊維に沿って広がり「書」の字横線が繋がる状態をいう。
にじみの評価はインクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて普通紙ファインモードで、マイクロソフトワードのプログラムを用い、35℃35%雰囲気で8ドット文字で「書」の文字を100個印刷し、字の繋がりの数で判定した。富士ゼロックス社製XeroxP紙のA4判を用い、繋がりが全くないものをAA、1個所繋がりがあるものをA、2個所および3個所繋がりがあるものをB、4個所および5箇所繋がりがあるものをC、6個所以上繋がりがあるものをDとする。ここで繋がりとはインクが紙の繊維に沿って広がり「書」の字横線が繋がる状態をいう。
(吐出安定性の評価)
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、35℃35%雰囲気で富士ゼロックス社製XeroxP紙A4判にマイクロソフトワードで文字サイズ11の標準、MSPゴシックで4000字/ページの割合で100ページ印刷して評価した。全く印字乱れがないものをAA、1箇所印字乱れがあるものをA、2〜3箇所印字乱れがあるものをB、4〜5箇所印字乱れがあるものをC、6箇所以上印字乱れがあるものをDとして結果を表1および表2に示す。
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、35℃35%雰囲気で富士ゼロックス社製XeroxP紙A4判にマイクロソフトワードで文字サイズ11の標準、MSPゴシックで4000字/ページの割合で100ページ印刷して評価した。全く印字乱れがないものをAA、1箇所印字乱れがあるものをA、2〜3箇所印字乱れがあるものをB、4〜5箇所印字乱れがあるものをC、6箇所以上印字乱れがあるものをDとして結果を表1および表2に示す。
(カールの測定)
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、25℃50%雰囲気で富士ゼロックス社製XeroxP紙A4判に各インクをべた印字して、25℃50%雰囲気に10日間放置したときの、紙の長手方向へのカールを紙の両端端の回転角の和の値で示す。回転角の和が20°未満をAA、20°以上50°未満をA、50°以上90°未満をB、90°以上180°未満をC、180°以上をDとする。
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、25℃50%雰囲気で富士ゼロックス社製XeroxP紙A4判に各インクをべた印字して、25℃50%雰囲気に10日間放置したときの、紙の長手方向へのカールを紙の両端端の回転角の和の値で示す。回転角の和が20°未満をAA、20°以上50°未満をA、50°以上90°未満をB、90°以上180°未満をC、180°以上をDとする。
尚、表1および表2中のオルフィンE1010は日信化学性アセチレングリコール系界面活性剤で、2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物、サーフィノール104はエアプロダクツ(米国)製アセチレングリコール系界面活性剤で、2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールである。γは表面張力(mN/m)、安定性は保存安定性、ODはOD値、光沢は光沢紙光沢度、吐出は吐出安定性、カールはカール評価試験結果をそれぞれ示す。インク60はセイコーエプソン株式会社製PX−V600では吐出できなかった。表3中のTEGmBEはトリエチレングリコールモノブチルエーテル、BEPGは2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオールをそれぞれ示す。
Claims (9)
- 少なくとも色材および水を含有するインクジェット記録用インクであって、表面張力が40mN/m以下であり、四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上を8重量%以上25重量%以下含有することを特徴とするインクジェット記録用インク。
- 前記四炭糖、五炭糖および六炭糖から選ばれた1種以上が糖アルコールである請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記色材が、ポリマーを用いて分散された顔料であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記ポリマーのガラス転位温度が50℃以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記ポリマーが、その構成成分として少なくとも50重量%以上のベンジルアクリレートと、15重量%以下の(メタ)アクリル酸とを有し、酸価が50mgKOH/g以上120mgKOH/g以下であり、重量平均分子量が20000以上120000以下であることを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット記録用インク。
- 0.01重量%以上5重量%以下の2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールおよび2、4、7、9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオールのアルキレンオキシド付加物から選ばれた1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インク。
- 1、2−アルキレングリコールを含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インク。
- ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテルおよび(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルから選ばれた1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インク。
- 2−ブチル−2−エチル−1、3−プロパンジオールを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録用インク。
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