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JP2008135991A - 携帯電話機および音声出力制御方法 - Google Patents

携帯電話機および音声出力制御方法 Download PDF

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JP2008135991A
JP2008135991A JP2006320774A JP2006320774A JP2008135991A JP 2008135991 A JP2008135991 A JP 2008135991A JP 2006320774 A JP2006320774 A JP 2006320774A JP 2006320774 A JP2006320774 A JP 2006320774A JP 2008135991 A JP2008135991 A JP 2008135991A
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Satoko Omura
聡子 大村
Takuya Suekane
卓也 末包
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Kyocera Corp
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Abstract

【課題】ユーザが耳を塞ぎながら骨伝導スピーカを用いてもユーザが聞き取り易いボリュームバランスで自身の発する声を確認でき、快適な通話を行うことの出来る携帯電話機およびその音声出力制御方法を提供すること。
【解決手段】携帯電話機は、骨伝導スピーカ部106と、マイク部104と、通信網に接続し通話時に音声の送受信を行う通信部107と、前記マイク部107に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側を増幅させる高音増幅部102と、前記通信部により通話を行っているとき、前記マイク部104に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側が前記高音増幅部102にて増幅された音声信号を前記骨伝導スピーカ部106へ出力させるように制御する制御部101と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は携帯電話機に関する。
現在、骨伝導スピーカと呼ばれるスピーカが知られている。骨伝導スピーカとは、ユーザの身体に接触させ当該ユーザの人骨を媒体にして、聴覚器官の蝸牛へ音を伝えるスピーカのことである。
そして、このような骨伝導スピーカは、例えば高齢者などの聴覚の弱い人のために電話機の受話スピーカとして用いられたりしている。
ところで、現在このような骨伝導スピーカの使用方法について見直されてきており、空気を媒体とした気導音と骨導音が混合しないという特性を利用し、騒音下においても明瞭に聞こえるスピーカとして聴覚の弱い人向け以外のものにも利用されるようになってきている。例えば、特許文献1に示されるように、騒音下で使用されることの多い携帯電話機に搭載されることも増えてきている。
また、先述した骨伝導スピーカの技術とは別に、サイドトーン(側音)と呼ばれる技術が存在する。サイドトーンとは電話機の送話部に入力された音を当該電話機の受話部から僅かに出力する技術のことを指し、ユーザにとって自ら発した音声が送話として入力できているか、または当該電話機が正常に作動しているか否かを確認するために用いられることが多い。そして、このサイドトーンは、主に電話機のような送話と受話が可能な装置における音響補正技術の一つとして用いられる。特許文献2には上記サイドトーン技術を用いる音響補正装置において、筐体の形状などを考慮して音質を補正した技術について開示されている。
特開2005−175746号公報 特開2001−197585号公報
さて、先述したように骨伝導スピーカは骨伝導する音と空気を媒体とした音が混合しないという特性を利用して、騒音下で音声を明瞭に聞くために携帯電話機に用いられることがある。
また、一般的に骨伝導スピーカを備えた携帯電話機は特許文献1に示すように、骨伝導スピーカ・音声スピーカの2種類のスピーカを備えており、ユーザが普通のスピーカを用いて会話をしている際に周囲が騒々しいと感じたとき、当該ユーザによる操作によって普通のスピーカから骨伝導スピーカへと出力が切り替えられる。
ところで、ユーザは周囲の騒音をうるさいと感じて骨伝導スピーカへ切り替えた場合、当該ユーザが自身の耳へ騒音を入れないようにする為に、耳を塞ぎながら通話しようとすることが往往にしてある。この際、ユーザが自身の耳を塞いでしまったが為に、骨を伝わる当該ユーザ自身の声のうち特に低音側が耳の外へ逃げることが出来なくなってしまう。つまり、図7(a)に示すように耳を塞ぎながら骨伝導スピーカを用いると、図7(b)に示すように耳を塞がずに使用したときに比べて、当該ユーザ自身の声の低音側が増幅されて聞こえてしまい、自身の発した声のバランスが悪くなり明瞭に確認しづらくなってしまうという問題があった。
本発明の目的は、ユーザが耳を塞ぎながら骨伝導スピーカを用いてもユーザが聞き取り易いボリュームバランスで自身の発する声を確認でき、快適な通話を行うことの出来る携帯電話機およびその音声出力制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明では、骨伝導スピーカ部とマイク部と、通信網に接続して音声の送受信を行う通信部と、前記マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側を増幅させる高音増幅部と、前記通信部を介して通話を行っているとき、前記マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側が前記高音増幅部にて増幅された音声信号を前記骨伝導スピーカ部へ出力させるように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また本発明では、音声スピーカ部を更に備え、前記制御部は、前記通信部で受信した音声の出力先を前記骨伝導スピーカ部にする場合と、前記音声スピーカ部にする場合とを判断し、前記通信部で受信した音声の出力先が前記音声スピーカ部の場合には、前記入力音声信号を前記高音増幅部にて増幅せずに前記音声スピーカ部へ出力させる、又は前記入力音声信号を前記音声スピーカ部へ出力させないように制御する、ことが好ましい。
更に本発明では、前記高音増幅部は、増幅させる前記入力音声信号の高音側における増幅量を変更可能であることが好ましい。
また、前記高音増幅部はハイパスフィルターを含み、前記制御部は、前記ハイパスフィルターによる前記入力音声信号の低音側の削減対象閾値を変更可能であることが好ましい。
また本発明では、前記制御部は、前記操作部により前記高音増幅部による高音増幅を行うか否かを設定変更可能であることが好ましい。
また上記目的を達成するために、本発明の第2の観点においては、音声通話が行われると、前記通信部で受信した入力音声を、骨伝導スピーカ部より出力するか、音声スピーカ部より出力するかを判断する第1のステップと、前記第1のステップにより前記入力音声を前記骨伝導スピーカ部から出力する場合、マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側を高音増幅部にて増幅し、高音側が増幅された入力音声信号を前記骨伝導スピーカ部へ出力し、前記第1のステップにより前記入力音声を前記音声スピーカ部から出力する場合、マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号を前記高音増幅部にて増幅せずに前記音声スピーカ部へ出力させる、又は入力音声信号を前記音声スピーカ部へ出力させない第2のステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが耳を塞ぎながら骨伝導スピーカを用いてもユーザが聞き取り易いボリュームバランスで自身の発する声を確認でき、快適な通話を行うことの出来る携帯電話機およびその音声出力制御方法を提供することが出来る。
以下、本発明に係る携帯電話機の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明の携帯電話機システム構成の一例を図解したブロック図である。図に示すように携帯電話機100は、制御部101と高音増幅部102と音声処理部103、マイク部104と音声スピーカ部105と骨伝導スピーカ部106と通信部107とキー操作部108とメモリ部109と表示部110と、を有している。
キー操作部108は複数の入力キーを含んで構成される。複数の入力キーとは例えば上下方向に指示の出せる上下キー・左右方向に指示の出せる左右キー・前記上下キーと左右キーによって選択された事項を決定する決定キー・電話番号を入力するために用いられるテンキー・通話時間の呼び出しを開始する発呼キー(いづれも不図示)などがある。
表示部110はLCD(Liquid Crystal Display)・有機EL(Organic Electroluminescence Display)などから構成され、後述する制御部101からの描画要求の信号を受けて各種表示を行う。
メモリ部109は制御部101にて実行する各種プログラムを格納しておくほか、高音増幅部102・音声処理部103にて用いる種種のパラメータ(詳細は後述する)、電話番号などが記されたアドレス帳なども格納する。
通信部107は、制御部101の制御によって無線基地局を介した無線通信動作(例えば、キー操作部108より電話番号が入力されて行われる発呼動作)・前記無線通信動作に伴う音声通信信号の送受信・電子メールなどのデータの送受信を行うものである。
音声処理部103は通信部107を介して通話が開始された際、前記通信部107より送受信する音声通信信号をマイク部104・音声スピーカ部105・骨伝導スピーカ部106用に復号する機能を有する。
また前記音声処理部103は、前述のように通話が開始されたときにユーザの発する音声を集音するマイク部104や、ユーザへ音声を伝える音声スピーカ部105、骨伝導スピーカ部106のボリューム調整を行う。この際、当該音声処理部103によって参照されるボリュームの値は前記メモリ部109へ格納されている。
また、高音増幅部102(詳細は後述する)が用いられる際、前記音声処理部103はマイク部104から入力される入力音声信号を前記高音増幅部102へ送り、当該高音増幅部102にて処理された前記入力音声信号を高音増幅部102から受け取り骨伝導スピーカ部106へ送る機能も有する。
高音増幅部102は、骨伝導スピーカ部106を用いて通話を行う際に制御部101の制御により機能するブロックである。先述のように音声処理部103より受け取った入力音声信号のうち、設定された周波数以上の高音側の周波数帯のボリュームを増幅し、この高音側の周波数帯が増幅された入力音声信号を再び音声処理部103へ送る機能を有する。
骨伝導スピーカ部106は、骨伝導用の振動子と振動を生成するアクチュエータから成るスピーカの一種である。当該骨伝導スピーカ部106は、ユーザの頭蓋骨の一部に当接させた状態で音声処理部103から供給される信号によって振動子を振動させ、ユーザの骨を伝播することによって、当該ユーザへ音声の伝達を行うものである。
音声スピーカ部105は、振動板およびボイスコイルなどから構成され、音声を空気振動により出力するスピーカで一般に広くスピーカとして認知されているものである。骨伝導スピーカ部106同様、音声処理部103から供給される信号によって振動板等を振動させ、ユーザへの音声の伝達を行うものである。
マイク部104はユーザの発した音声を集音し、集音した音声を入力音声信号へと変換し、音声処理部103へ送る機能を有する。
制御部101はマイクロコンピュータを主体にして構成され携帯電話機100全体の制御を行う。たとえば制御部101は、通信部107における各種通信動作の制御、表示部110の描画の制御、キー操作部108の入力情報に応じた処理、メモリ部109に対するアクセス制御、音声処理部103との間における音声信号の送受信・およびその制御、高音増幅部102へ対する各種制御(詳細は後述する)を行う。
次に、本発明の実施の形態における携帯電話機100の動作について図2・図3・図4・図5・図6を用いて説明する。図2は本発明の動作を示すフローチャートである。
まず無線基地局を介して他の携帯電話機と通信部107が音声信号の送受信(すなわち通話)を開始する(S01)。前述した送受信が開始されると、制御部101は高音側の補正設定がオンになっているかどうかメモリ部109へ問い合わせる(S02)。
高音側の補正設定がオンになっていた場合(S02/Yes)、制御部101は更に通信部107にて受信した音声信号の出力先として音声スピーカ部105・骨伝導スピーカ部106のどちらが選択されているかを確認する(S03)。
音声信号の出力先として骨伝導スピーカ部106が設定されていた場合(S03/Yes)、制御部101は高音増幅用の増幅量と閾値のパラメータ(詳細は後述する)をメモリ部109より参照して高音増幅部102へ当該パラメータを伝達する(S04)。次に、マイク部104より入力されたユーザの発した音声が、音声処理部103を介して入力音声信号として高音増幅部102へ伝達される。この伝達されてきた入力音声信号に、前述した高音増幅用の増幅量と閾値のパラメータに則って高音側を増幅する処理(詳細は後述する)が、高音増幅部102において施され(S05)、音声処理部103を介して骨伝導スピーカ部106にて出力され(S06)、ユーザは自らの発した音声を耳で確認することができる。
前述したS03〜S06のステップにおける処理について図3を用いて説明する。図3(a)・(b)・(c)は横軸を音声周波数・縦軸に音量をとった、入力または出力された音声の低音側から高音側にかけての音量の周波数分布を示す。ここでは説明を簡単にするために、大まかな増減の分布を直線的に示しているが、実際には音声周波数の分布のグラフは微小な多数のカーブで構成されている。
図3(a)は、ユーザが耳を塞いだときにおけるユーザの発した音声の音量が、当該ユーザによってどのように聞こえるかを模式的に示したものである。図7を用いて前述したように、耳を塞いで喋る場合(図7(a))は、耳を塞がずに普通に喋る場合(図7(b))に比べて、高音側は特に変化しないが低音側が耳の穴から抜けていかなくなる。
つまり、耳を塞がずに普通に喋る状態でのユーザ自身の発した音声の低音側a・中間音域a・高音側a全ての音域において聞こえる音量を基準とすると、耳を塞いで喋った状態ではユーザにとって自身の発した音声に対して特に低音側が増幅されて聞こえるようになる。また、耳を塞いで声を発すると外界の空気を介して聞こえる自分の声が耳へ届かなくなるので、耳を塞がない場合に比べて、当該増幅された低音側より高い周波数帯域である高音側の音量が小さくなったように感じられる。
この状況を図3(a)を用いて説明すると、図7(b)で示したように耳を塞がずに喋った場合におけるユーザの耳に届く自身の発した音声の周波数の分布を分布グラフD1とすると、図7(a)で示したように耳を塞いで喋った場合におけるユーザの耳に届く自身の発した音声の周波数の分布は分布グラフD2のようになる。つまり、分布グラフD2は分布グラフD1に比べて低音側での音量が大きくなってしまう。
なお、図3(a)に示した分布グラフD1・D2は、ユーザの口から頭骨内を介して直接耳へ伝わるものであり、携帯電話機100を媒介することはない生の音声である。
また、図3(b)は、前述したS03〜S06のステップにおいて得られる、骨伝導スピーカ部106からの出力音声の音量(すなわち、ユーザの発した音声に対して高音側を増幅した後の音量)が、当該ユーザによってどのように聞こえるかを模式的にしたものである。まず、ユーザの発した音声がマイク部104に入力されて入力音声信号となる。この入力音声信号として周波数の分布が図3(b)に示すD3のような低音側b・中間音域b・高音側b全ての音域にわたって均一に音量が分布する音声が入力される場合を仮定する。この入力音声信号が音声処理部103を介して高音増幅部102へ入力されると、高音側を増幅する処理(詳細は後述する)が高音増幅部102にて行われ、音の周波数の分布は図3(b)における分布グラフD4のようになる。つまり分布グラフD4は分布グラフD3の低音側bにおける音量が減衰され、高音側bにおける音量が増幅されて生成されたものである。
図2を用いて前述したように、高音側の補正設定がオンにされた状態で骨伝導スピーカ部106を用い、更にその状態で耳を塞いで通話を行おうとすると、次に示す音声をユーザは聞くこととなる。つまり図3(c)に示すように、分布グラフD2に示された分布をした(つまり低音側が強調された)ユーザの発した音声と、分布グラフD4に示された分布をした(低音側を減衰させ、当該増幅された低音側より高い周波数帯域である高音側を増幅した)ユーザの発した音声とが混成され、図3(c)における分布グラフD5に示すような周波数の分布をした音声をユーザは聞くこととなる。言い換えると、ユーザの発した音声は、ユーザの耳に当該ユーザの頭骨内を伝わって入ってくるルートと、補正された骨伝導スピーカ部106から出力されるルートの二種類のルートを通ってユーザの聴覚器官の蝸牛へ作用することとなる。そして、その二種類のルートを通ってくる音声が合成されることにより、ユーザ自身の発した音声は低音側c・中間音域c・高音側c全ての音域にわたって均一に近い音量の分布(D5)にてユーザに聞こえることとなる。
この状態をさらに分かりやすく説明したものが図4である。図4は携帯電話機100をユーザが使用している様子を示した図である。まず、耳を塞ぐことによって耳を塞がない場合に比べて低音側が増幅されたようにして自分の声(図3・図4で示すところのD2)が聞こえてしまう。そこで、骨伝導スピーカ部106を用いて通話をする際に、マイク部104より自分の声Aを集音し、さらに携帯電話機100内の高音増幅部102にて自分の声Aの高音側を増幅する。この当該高音側というのは、ユーザの頭骨内を伝わって聞こえてくる増幅された低音側よりも高い周波数側の音域のことを指す。高音側が増幅された自分の声A(図3・図4で示すところのD4)を、受話音声と一緒に骨伝導スピーカ部106より出力する。このようにして、低音側の大きいD2の音と高音側の大きいD4の音を同時に聞くことによって、ユーザ自身が発した声のバランスが全周波数領域において均一になる。
よって高音補正の設定がなされていないときに比べ、高音補正の設定がなされているときのほうが、ユーザの発した音声を当該ユーザ自身がバランスよく聞くことが出来るので、たとえ騒音下で通常であれば自身の声も確認しにくいような環境下で通話しようとも自身の声を違和感を覚えることなく確認できるため、極力快適な通話を行うことが可能になる。
しかしながら、実際に本発明のような高音増幅機能について使用する際、更に詳細な設定を可能とすることが好ましい。この設定について更に詳述する。
すなわち、前述したパラメータである高音増幅用の増幅量と閾値について更に説明する。
前述したとおりユーザ自身の発した声は、耳を塞ぐことによって、頭骨内において、耳を塞がないときに比べ、特に低音側での音量が大きくなってユーザに聞こえてしまう(図3/分布グラフD2)。そして、本発明においては、その増幅された低音側の音量にみあうだけ高音側を増幅したユーザ自身の音声を、骨伝導スピーカ部106から出力することにより(図3/分布グラフD4)、頭骨内で伝わる音と一緒になり、図3・分布グラフD5に示されるようにバランスの良くユーザ自身の声が当該ユーザの聴覚器官の蝸牛には伝わることとなる。
ところで本発明においては、頭骨内において高音側に対して低音側が増大する量と等しくなるように、マイク部104から入力される音声の高音側を増幅することによって、ユーザの耳に聞こえる音のバランスを調整している。
しかしながら図3/分布グラフD2に示した周波数の分布は、ユーザの耳の塞ぎ方・骨伝導スピーカ部106の当接の具合などによって、低音側の音量や、中間領域c(低音側の増幅が減衰し始める領域)の位置などは変化してしまう。従って、マイク部104からの入力音声に対する増幅率が一定の場合には、ユーザの耳の塞ぎ方・骨伝導スピーカ部106の当接の具合などによってはユーザにとってはバランスが悪く聞こえてしまう。
例えば図5に示すように、しっかりと耳を塞いだ場合には頭骨内における低音側の音量が大きくなり(図5/D2A)マイク部104からの入力音声に対して高音側の増幅量が小さ過ぎてしまい、逆に軽く耳を塞いだ場合には頭骨内におけるD2の低音側の音量が大きくはならず(図5/D2B)マイク部104からの入力音声に対して高音側の増幅量が大き過ぎてしまうという事態が想定される。
また、同様に耳の塞ぎ方や骨伝導スピーカ部106のあてがい方によっては、図6に示すように、D2の中間領域cの位置に比べて、マイク部104からの入力音声に対する増幅対象となる周波数の最小値が低周波数側に寄り過ぎたり(図6/D4A)、高周波数側に寄り過ぎたり(図6/D4B)してしまう事態も想定される。
そこで本発明は、高音増幅用の増幅量およびその増幅対象とする周波数の閾値を、ユーザのキー操作部108によって変更可能にすることが好ましい。このようなユーザによる変更操作が生じると、メモリ部109へ変更された値を設定することとなる。
まず高音増幅用の増幅量の調整について説明する。
高音増幅用の増幅量とは、ユーザの発した音声(以下、増幅済音声と称す)の高音側に対して、図5のD4のように高音増幅部102によって増幅する際の増幅する量を指し示すパラメータである。携帯電話機100の制御部101は、このようなパラメータの変更を希望するユーザの以下に述べる操作を、通話時でも非通話時でも受け付け可能に構成されている。
もし、ユーザにとって、通話時においてユーザが蝸牛にて感じ取る自身の音声D2Aについて、その低音側の音量が大きすぎると感じる(すなわち高音側の増幅が足りていない)ときには、高音増幅用の増幅量をキー操作部108の上下キーを用いて制御部101に対して段階的に大きくする指示をユーザは行なう。制御部101は、通話時にユーザからのキー操作部108の入力を監視しており、ユーザの操作が生じると操作内容に応じて増幅量を変更する。この操作によって低音側と高音側のバランスが均一に感じる程度に調整されると(図5/矢印M1)、決定キーを押して先ほど選択した増幅量を確定してメモリ部109へ格納する。
また、逆にユーザが感じ取る自身の音声D2Bの低音側の音量が小さすぎると感じる(すなわち高音側を増幅し過ぎている)ときには、高音増幅用の増幅量をキー操作部108の上下キーを用いて段階的に小さくする指示をユーザは行える。この操作によってやはり低音側と高音側のバランスが均一に感じる程度に調整されると(図5/矢印M2)、決定キーを押して選択した増幅量を確定してメモリ部109へ格納する。
このようにして、高音側の増幅量がユーザにより変更された場合であっても制御部101は、通話時に高音補正を行う際には図2のS04にて前記メモリ部109へ格納されている高音増幅用の増幅量を参照して、マイク部104から入力されたユーザの声を増幅して低音側の音量と増幅済音声の高音側の音量とを等しくすることが可能である。
以上に述べた操作によって、ユーザ自身の頭骨内における音声の低音側の音量と、マイク部104を経由した増幅済音声の高音側の音声との聞こえ方が揃えられて上記2種類の音が混成され、ユーザ自身の蝸牛には図5のD5A・D5Bに示すような全周波数帯域にわたってバランスのよい音量として感じ取られることとなる。
次に閾値について説明する。閾値とは、図6のD4・D4A・D4Bのような高音増幅部102によって生成された増幅済音声減衰された低音側と増幅された高音側の境界に位置する周波数のことである。高音増幅用の増幅量の場合と同様、携帯電話機100の制御部101はこのようなパラメータの変更を希望するユーザの以下に述べる操作を、通話時でも非通話時でも受け付け可能に構成されている。
まず、ユーザの耳の塞ぎ方や骨伝導スピーカ部106の当接の具合によって、マイク部104からの入力音声に対する増幅対象となる周波数の最小値が、低周波数側に寄り過ぎた場合について説明する。これはつまり、図6に示すように増幅して聞こえる頭骨内で直接聞こえる音であるD2の低音側とD4Aに示す増幅済音声の高音側との一部が重なってしまい、中間領域付近の音声が図6のD5Dのように際立って大きく聞こえてしまう場合のことである。このときには、閾値をキー操作部108の上下キーを用いて制御部101に対して段階的に大きくするように指示する(高周波側へ寄せる)ことがユーザにとって可能である。すなわち、制御部101は通話時にはユーザからのキー操作部108の入力を監視しており、ユーザの操作が生じると操作内容に応じて増幅量を変更する。そして、制御部101はキー操作部108の操作として決定キーの入力が生じたと判断すると、先程選択した中の閾値を確定して当該閾値をメモリ部109へ格納する。これにより、ユーザは中間領域付近の音声が程よく聞こえるように調整されると、決定キーを押して適切なバランスで聞くことが出来るようになる。
また前述した場合とは反対に、ユーザの耳の塞ぎ方や骨伝導スピーカ部106の当接の具合によって、マイク部104からの入力音声に対する増幅対象となる周波数の最小値が、高周波数側に寄り過ぎた場合について説明する。これはつまり、増幅して聞こえるD2の低音側とD4Bに示す増幅済音声の高音側とが離れ過ぎてしまい、中間領域付近の音声が図6のD5Eに示すように小さく聞こえてしまう場合のことである。このときには、閾値をキー操作部108の左右キーを用いて制御部101に対して段階的に小さくするように指示することにより、閾値を低音側へ寄せることがユーザにとって可能である。その後、中間領域付近の音声が程よく聞こえるように調整されると、先程と同様に決定キーを押すと、先ほど選択した閾値を確定して当該閾値をメモリ部109へ格納する。
このようにして、前述した閾値がユーザの簡単な操作により変更されることで、制御部101は、マイク部104から入力されたユーザの声をバランスよく出力することが可能である。
以上に述べた操作によって、ユーザ自身の頭骨内における音声の低音側の音量が減衰し始める周波数と、マイク部104を経由した増幅済音声の増幅される高音側の周波数帯域のうちの最小の周波数とを適切な感覚で近接させることにより、上記2種類の音が混成され、ユーザ自身の蝸牛には図6のD5Cに示すような全周波数帯域にわたってバランスのよい音量として感じ取られることとなる。
再び、図2のフローチャートに戻り説明を続ける。
まず通信部107にて音声信号の送受信が開始されたとき、高音側の補正設定がオンになっていても音声信号の出力先として音声スピーカ部105が設定されていた場合について説明する。
前述したように、ステップS03において骨伝導スピーカ部106を使用するかどうかが確認される。そしてこの時、骨伝導スピーカ部106が使用しないように設定されていると(S03/No)S07のステップへと進む。この場合、マイク部104より入力されたユーザの声は高音増幅なされずに音声スピーカ部105へ出力される。もしくはここでマイク部104より入力されたユーザの発した音声が、音声スピーカ部105より出力されなくてもよい。これは、音声スピーカ部105を用いる設定になっている場合、ユーザの周囲の環境が通話に差し支えるほどの騒音下でないとみなすことが出来るため、不必要な高音増幅を行わずに済み、ユーザにとっては常に自然な音声を確認することが出来る。
次に、通信部107にて音声信号の送受信が開始されたとき、S02のステップにおいて高音側の補正設定がオフ(S02/No)になっている場合であるステップS08について説明する。
この場合は、通信部107より受信した音声信号のみを使用する設定になっているスピーカから出力し通話が行われる。つまり、音声スピーカ部105を用いて通話が行われるよう設定されている場合には当該音声スピーカ部105から、骨伝導スピーカ部106を用いて通話が行われるよう設定されている場合には、当該音声スピーカ部105から出力される。なお、この場合においても先程と同様に通話相手の発した音に加えユーザ自身の発した音声については出力しなくてもよいし、高音補正することなく出力してもよい。
つまり高音側の補正設定がオフとなっているときは、マイク部104より入力されたユーザの発した入力音声信号が、音声スピーカ部105・骨伝導スピーカ部106から出力されるというサイドトーンの技術が使用されない。従って、高音補正を考慮しない通常どおりの通話をも行うことが出来る。
次にS09・S10のステップについて説明する。
当初、静かな環境下において通話を行う際には、受話音をクリアに聞くために使用される骨伝導スピーカ部106を用いず、音声スピーカ部105を用いて従来どおりの通話が行われると考えられる。しかし静かな環境が通話の途中で騒々しくなってしまった場合、ユーザはまず出力スピーカを音声スピーカ部105から骨伝導スピーカ部106へ変更することを欲すると想定される。
更には骨伝導スピーカ部106を用いるだけでは周囲の騒音が大きすぎる為、その騒音を遮るためにユーザは更に自身の耳を塞ぐことが考えられる。この際にユーザ自身の声の低音側が増幅されるように当該ユーザが感じてしまうため、ユーザは更に高音側の補正設定を用いてそれを軽減させようと欲することが考えられる。
以上のように通話が開始されて(S01)終了される(S11)までの間、ユーザの周辺が騒がしくなったり静かになったりと環境が変化することも考えうる。このように、環境が変化する場合には高音側の補正設定のオン/オフの切り替えや(S09)、受話するスピーカの切り替え(S10)を行うことが出来るように構成されていることが好ましい。
つまり、本発明における携帯電話機100の通話が開始されてから終了されるまでの間に制御部101はユーザによりキー操作部108にて高音側の補正設定の変更の指示が入ったかどうかをステップS09にて常に監視する。ここで変更の指示があったと判定されるならば、この時点での決定がオンであればオフに、オフであればオンに設定を変更しステップS02に戻る。
また、同様に通話が終了されるまでに出力するスピーカの変更指示についても制御部101は常に監視し、変更の指示があったならばこれを変更する。つまり受話音声の出力先として設定されているスピーカが音声スピーカ部105ならば骨伝導スピーカ部106に、骨伝導スピーカ部106ならば音声スピーカ部105に設定を切り替え、再びステップS02へ戻る。
このようにして、周囲の環境の変化に応じて、S9・S10のように設定が変更されるとS2〜S08までの判定および処理を新たな設定に基づいて再度処理するため、ユーザの希望に極力合致した快適な通話を保つことへ役立てることが出来る。
このようにして、通話を開始すると制御部101はS02〜S10の処理をし続け、通話の終了が発生するとマイク部104からの音声入力の受付や2つのスピーカからの音声の出力を停止すると共に通信を終了する(S11)。
以上のようにして、本発明によれば耳を塞ぎながら骨伝導スピーカ部106を用いると、耳を塞がずに使用したときに比べて当該ユーザ自身の声の低音側が増幅されて聞こえてしまい、自身の音声を明瞭に確認することがしづらくなってしまうという問題が解消され、快適な通話を行うことが出来る。
また、携帯電話機100に骨伝導スピーカ部106と別に音声スピーカ部105が備えられる場合、骨伝導スピーカ部106は周囲が騒がしいとき、音声スピーカ部105はそうでないとき、というというように条件に応じた使い分けがなされることが想定される。このような場合、音声スピーカ部105より受話音声の出力が行われる時には、周囲が騒がしくないためユーザの声を増幅して出力するとユーザには耳障りとなってしまうが、本発明によればこれを回避できる。
さらに、マイク部104からの音声の増幅量を変化可能としたため、ユーザごとに異なる耳の塞ぎ方や骨伝導スピーカ部106の当接の具合によって、ユーザ自身の声の高音側の音量と低音側の音量のバランスが崩れてしまうという問題も併せて解消される。
また上記の内容と同様にユーザごとに異なる耳の塞ぎ方や骨伝導スピーカ部106の当接の具合によって、ユーザ自身の声の中間領域での音量が高音側・低音側の音量と比べて大き過ぎたり小さ過ぎたりしてバランスが崩れてしまう問題も併せて解消される。
更には通話中であっても、音声スピーカ部105/骨伝導スピーカ部106の出力先の変更や補正の有無を、ユーザが望むときに切り替える事が出来る。
なお、高音増幅用の増幅量と閾値の入力は上下キー・左右キーにて指示する例を示したが、これに限らず例えばテンキーによって直接数値が入力され、これを制御部101が検出して入力数値に対応する処理を行うよう構成してもよい。
なお、通話中における高音側の補正設定の切替と出力スピーカの設定の切替は、一つずつ順に行われる例を示したが、同時に行われるよう構成してもよい。
また本発明は携帯電話機を例にして説明を行なったが、これに限定されるものではなくPHS(Personal Handyphone System) やPDA(Personal Digital Assistants)・ポータブルゲーム機など骨伝導スピーカ部106を備え、他者と通話可能な機器であれば実現可能であることは言うまでもない。
実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る携帯電話機の通話時の処理を示すフローチャートである。 実施形態に係る携帯電話機を使用したときの、ユーザにとっての自身の発した音声の聞こえ方を示したグラフである。 実施形態に係る携帯電話機をユーザが使用している様子を示した図である。 実施形態に係る携帯電話機を使用したときの、ユーザの発した音声の増幅量の補正について示したグラフである。 実施形態に係る携帯電話機を使用したときの、ユーザの発した音声の低周波減衰の閾値の補正を示したグラフである。 耳を塞ぐときと塞がないときの聞こえ方の違いを示した図である。
符号の説明
100・・・携帯電話機
101・・・制御部
102・・・高音増幅部
103・・・音声処理部
104・・・マイク部
105・・・音声スピーカ部
106・・・骨伝導スピーカ部
107・・・通信部
108・・・キー操作部
109・・・メモリ部
110・・・表示部

Claims (6)

  1. 骨伝導スピーカ部と、
    マイク部と、
    通信網に接続して音声の送受信を行う通信部と、
    前記マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側を増幅させる高音増幅部と、
    前記通信部を介して通話を行っているとき、前記マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側が前記高音増幅部にて増幅された音声信号を前記骨伝導スピーカ部へ出力させるように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする携帯電話機。
  2. 音声スピーカ部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記通信部で受信した音声の出力先を前記骨伝導スピーカ部にする場合と、前記音声スピーカ部にする場合とを判断し、
    前記通信部で受信した音声の出力先が前記音声スピーカ部の場合には、前記入力音声信号を前記高音増幅部にて増幅せずに前記音声スピーカ部へ出力させる、又は前記入力音声信号を前記音声スピーカ部へ出力させない
    ように制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 前記高音増幅部は、増幅させる前記入力音声信号の高音側における増幅量を変更可能である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話機。
  4. 前記高音増幅部はハイパスフィルターを含み、
    前記制御部は、前記ハイパスフィルターによる前記入力音声信号の低音側の削減対象閾値を変更可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の携帯電話機。
  5. 前記制御部は、前記操作部により前記高音増幅部による高音増幅を行うか否かを設定変更可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至4に記載の携帯電話機。
  6. 音声通話が行われると、前記通信部で受信した入力音声を、骨伝導スピーカ部より出力するか、音声スピーカ部より出力するかを判断する第1のステップと、
    前記第1のステップにより前記入力音声を前記骨伝導スピーカ部から出力する場合、マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号の高音側を高音増幅部にて増幅し、高音側が増幅された入力音声信号を前記骨伝導スピーカ部へ出力し、前記第1のステップにより前記入力音声を前記音声スピーカ部から出力する場合、マイク部に入力された音声に基づく入力音声信号を前記高音増幅部にて増幅せずに前記音声スピーカ部へ出力させる、又は入力音声信号を前記音声スピーカ部へ出力させない第2のステップと、
    を有する音声出力制御方法。
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