JP2008182474A - 電子機器及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体内部の電子部品による発熱により筐体内部の内圧が上昇しても、音特性の劣化を防ぐことができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】デジタルカメラ1は、防水構造を有する筐体である前カバー2a、後カバー2bと、上記筐体内に配される発熱部材の撮像素子6,ASIC8と、上記筐体内に配されるスピーカ9と、スピーカ9からの音を上記筐体外に伝達するための音孔2dと、音孔2dを覆う弾性変形可能な非通気性防水部材のスピーカ防水シート22と、上記筐体内において、スピーカ9を隔離するための隔離板24とを具備しており、上記発熱部材の熱により筐体の内圧が上昇した場合でもスピーカ9が隔離されているので、スピーカ防水シート22の膨らみが防止され、発音性能の低下が抑えられる。
【選択図】図2
【解決手段】デジタルカメラ1は、防水構造を有する筐体である前カバー2a、後カバー2bと、上記筐体内に配される発熱部材の撮像素子6,ASIC8と、上記筐体内に配されるスピーカ9と、スピーカ9からの音を上記筐体外に伝達するための音孔2dと、音孔2dを覆う弾性変形可能な非通気性防水部材のスピーカ防水シート22と、上記筐体内において、スピーカ9を隔離するための隔離板24とを具備しており、上記発熱部材の熱により筐体の内圧が上昇した場合でもスピーカ9が隔離されているので、スピーカ防水シート22の膨らみが防止され、発音性能の低下が抑えられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、防水構造を有し、発音部(スピーカ)、あるいは、集音部(マイクロフォン)を備えた電子機器、または、撮像装置に関する。
従来、水中や、雨中でも使用可能な防水構造を有する電子機器が一般に知られている。このような電子機器においては、集音手段としてのマイクや発音手段としてのスピーカが内蔵されているものもある。
例えば、特許文献1に開示された電子機器は、マイクロフォンを通気性のある防水シートで覆った構造、あるいは、スピーカの音孔を通気性のある防水シートで覆った構造を有するものである。
図9は、特許文献1の電子機器の要部(マイクロフォンまわりを含む)縦断面を示す。上記電子機器51の筐体52には音孔52aが設けられており、音孔52aの内側にマイクロフォン55が配されている。音孔52には通気非通水シートであるマイクロフォン防水シート54が貼り付けられ、さらに、その前面に隙間を設けた状態で音孔群53aを有するマイクロフォンカバー53が配されている。なお、筐体内部に発熱性のある電子部品が収納されている場合、図9に示すように内部の圧力上昇を抑えるために通気シート57を通気穴52b上に配し、さらに、通気シートを小穴56aを有するカバー56で保護することが望ましい。
また、特許文献2に開示された防水ケースは、例えば、防水型レンズ付きフィルムユニット等に適用可能なものであって、防水ケース内の内部圧力を調整するためにケース本体開口部を通気非通水シートにより覆った構造を有している。
特開2005−204063号公報
特開平5−188457号公報
ところで、近年の電子機器においては種々の電子部品、例えば、撮像素子やASIC(特定用途集積回路)などの発熱部材が内部に配されていることが多い。特に高度に集積化されたASICなどは、電子機器の動作中にかなりの発熱を伴う。特に撮像装置では、撮像素子(CCDやCMOS)や画像処理回路(ASCICを含む)などからの発熱が著しい。
防水構造を有する電子機器にて筐体内部で電子部品による発熱があると、筐体内部の温度が上昇して、筐体内部の圧力が上昇してしまう。このように筐体内部の圧力が上昇すると、マイクロフォンやスピーカの音孔を覆う防水シートに内圧が加わり、膨張するので所望の音特性を得られなくなる。
このような圧力上昇を防ぐために、上記特許文献1,2に開示されたもののように通気非通水シートを用いることが提案されている。しかし、通気非通水シートを用いた場合、高い防水性能を得るためには通気非通水シートが有する微細孔を小さくしたり、通気非通水シートの厚さを増す必要がある。しかしこの防水性能の高い通気非通水シートの場合、筐体内圧が上昇した場合、その内圧を外部に逃がすまでに時間がかかり、それまでは、所望の音特性を得られないといった問題があった。
例えば、上述した図9の電子機器51で筐体内部の温度が上昇した場合、図10のマイクロフォン55周りの状態を示す図に示すように通気非通水シートであるマイクロフォン防水シート54が膨らみ、振動しにくい状態になり、音声の伝達に不具合が生じる。
上述の事情に鑑み、本発明は、筐体内部の電子部品による発熱により筐体内部の内圧が上昇しても、音特性の劣化を防ぐことができる電子機器、または、撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の電子機器は、防水構造を有する筐体と、上記筐体内に配される発熱部材と、上記筐体内に配される集音手段または発音手段と、上記集音手段に上記筐体外の音を伝達する、または、上記発音手段からの音を上記筐体外に伝達するための音孔と、上記音孔を覆う非通気性防水部材と、上記筐体内において、上記集音手段または発音手段を隔離するための隔離手段とを具備する。
本発明の請求項2に記載の電子機器は、請求項1に記載の電子機器において、上記隔離手段は、断熱材料からなる隔離壁を有する。
本発明の請求項3に記載の電子機器は、請求項1に記載の電子機器において、上記隔離手段は、互いに所定量離間して空気層を形成する二つの隔離壁を有する。
本発明の請求項4に記載の撮像装置は、防水構造を有する筐体と、上記筐体内に配される撮像素子と、上記筐体内に配され、上記撮像素子から出力される信号を処理する画像処理回路と、上記筐体内に配される集音手段または発音手段と、上記集音手段に上記筐体外の音を伝達する、または、上記発音手段からの音を上記筐体外に伝達するための音孔と、上記音孔を覆う非通気性防水部材と、上記筐体内において、上記集音手段または発音手段を隔離するための隔離手段とを具備する。
本発明によれば、筐体内部の電子部品による発熱により筐体内部の内圧が上昇しても、内蔵される発音手段や集音手段の音特性の低下を防ぐことができる電子機器、または、撮像装置を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態の撮像装置(電子機器)であるデジタルカメラの背面図である。図2は、図1のA−A断面図であって、スピーカまわりを含む断面を示す。
本実施形態のデジタルカメラ1は、防水構造を有し、図1,2に示すように外装筐体として前カバー2aと後カバー2bとを備えており、前カバー2aと後カバー2bとは、防水パッキン4を挟んで接合されており、筐体内部(すなわち、前、後カバー内部)は密閉されている。前カバー2a、後カバー2bの内部には、光軸Oを有するレンズ鏡筒部5と、レンズ鏡筒部5に装着される発熱部材の一つである撮像素子6と、発熱部材の他の一つであるASIC8を含む画像処理回路のICが実装された電気制御基板7と、発音手段であるスピーカ9等が内蔵されている。
後カバー2bの背面部には、液晶モニタ表示部3と、スイッチ操作釦群10と、音孔群23aを有するスピーカ蓋23とが配されている。スピーカ蓋23には熱伝導率の高い、例えば、金属板等の板部材を適用する。
後カバー2bのスピーカ蓋23の内側には音孔2dが設けられ、該音孔の内側に沿って凹状のスピーカ収納室2eが設けられている。
スピーカ9は、スピーカ収納室2e内に取り付けられている。スピーカ9のリード線21は、後述する隔離板24を挿通して電気制御基板7に接続される。
音孔2dの外側のスピーカ蓋23側に僅かな隙間のある状態で弾性変形可能なシリコンゴムシート等からなる非通気性防水部材のスピーカ防水シート22が全周封止状態で貼り付けられている。なお、スピーカ9から発せられた音は、音孔2dを通してスピーカ防水シート22に伝達され、該スピーカ防水シートを振動させ、スピーカ蓋23の音孔群23aを通して外部に向けて発せられる。
スピーカ収納室2eの筐体内部側端面にはスピーカ9を隔離するための隔離壁を形成する隔離手段の隔離板24が封止パッキン25を挟み込んだ状態でビス26により装着されている。隔離板24は、グラスファイバシート等の断熱材で熱伝導率の低い剛性板部材で形成される。従って、スピーカ収納室2e内は他の筐体内部に対して圧力的に隔離され、また、筐体内部からの熱伝達も少ない。
前カバー2aの前面には、通気穴2cが設けられている。該通気穴2cの前面には、通気性のある非通水シートからなる通気シート11が外周封止状態で貼付され、さらに、通気シート11の前面に通気小穴12aを有する保護板12が取り付けられている。発熱部材である撮像素子6やASIC8により筐体内部の温度が上昇して内圧が上がった場合、通気シート11により加熱された空気を徐々に逃がして内圧の上昇を押さえ、また、結露防止に有効に作用する。しかし、その応答は遅い。なお、この通気シート11の配置構造は、後述する他の実施形態の場合にも同様の構成のものが配される。
上述した構成を有する本実施形態のカメラ1において、動作状態が継続し、撮像素子6やASIC8の発熱により比較的に長時間にわたって筐体内部(前後カバー内部)の内圧が上昇した場合には、上述したように通気シート11によって上記内圧を下げることができる。しかし、比較的短時間に内圧が上昇したときは、通気シート11によって内圧上昇を抑えることができない。しかし、本実施形態では、スピーカ9が収納されているスピーカ収納室2eが隔離板24によって断熱状態で隔離されているので比較的短時間の発熱があったとしてもスピーカ収納室2e内の圧力上昇は抑えられ、スピーカ防水シート22の膨らみが生じにくくなり、スピーカ9の外方への音圧出力レベルの低下が避けられる。
上述したように本実施形態のカメラ1によれば、スピーカ収納室2eが隔離されているので、撮像素子6やASIC8の発熱により比較的急に筐体内部の圧力が上昇したとしても図10に示した従来のカメラの場合のようにスピーカ防水シート22の膨らむことがなく、スピーカ9が発音性能の低下を防止できる。また、スピーカ防水シート22の前方に配されているスピーカ蓋23が金属板部材であることからスピーカ収納室2e内の熱が外部に逃げやすく、その点からもスピーカ収納室2e内の圧力上昇が抑えられる。このように防水性能も向上させ、しかも、スピーカ9の発音性能の低下を抑えることができる。
また、このように構成することで、通気シート11の厚さを増したり、通気シート11に形成されている微細孔を小さくすることができるので、通気シート11の防水性能を増すことができる。
次に、本発明の第二の実施形態の撮像装置(電子機器)であるデジタルカメラについて説明する。
図3は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
図3は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
本実施形態のデジタルカメラ1Bは、第一の実施形態のデジタルカメラ1に対してスピーカ収納室の隔離構造が異なり、他は同様の構成を有している。従って、第一の実施形態に対して同一の構成部材には同一の符号を付し、以下異なる部分について説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1Bの後カバー2bの背面側に第一の実施形態の場合と同様にスピーカ蓋23が配され、その内側に設けられる音孔2dの内部側にスピーカ9が配される凹状のスピーカ収納室2eが設けられている。音孔2dのスピーカ蓋23側にわずかな隙間を設け、スピーカ防水シート22が外周封止状態で貼付される。
スピーカ収納室2eの第一の隔離壁となる隔離板24の外側に所定隙間の空気層を形成する隔離スペース2fを設け、該隔離スペース2fを第二の隔離壁となる副隔離板27によりさらに密閉する。副隔離板27は、隔離板24と同様に断熱材など熱伝導率の低い板部材で形成されており、後カバー2bのスピーカ収納室2eに対して封止パッキン28を挟んでビス29により固着される。
本実施形態のデジタルカメラ1Bにおいては、筐体内部(前、後カバー内部)がASIC8等の発熱部材により加熱された場合、スピーカ収納室2eが筐体内部に対して副隔離板27と隔離板24との二重の断熱部材で隔離されているので筐体内部から熱が伝達されにくい。従って、スピーカ収納室2eの圧力上昇を効率よく抑えることができ、スピーカ9の発音性能の低下をさらに確実に防止できる。
また、副隔離壁27と隔離壁24との間に形成される空気層である隔離スペース2f自体も断熱効果を有するので、より高い断熱効果を得ることができる。なお、副隔離壁27、隔離壁24を断熱材料以外のもので形成したとしても隔離スペース2fによる断熱効果を得ることが出来る。
次に、本発明の第三の実施形態の撮像装置(電子機器)であるデジタルカメラについて図4,5を用いて説明する。
図4は、本実施形態のデジタルカメラの要部(スピーカまわりを含む)縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。図5は、上記デジタルカメラにて圧力調節シートまわりの断面図であり、該圧力調節シートが膨張した状態を示す。
図4は、本実施形態のデジタルカメラの要部(スピーカまわりを含む)縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。図5は、上記デジタルカメラにて圧力調節シートまわりの断面図であり、該圧力調節シートが膨張した状態を示す。
本実施形態のデジタルカメラ1Cは、第一の実施形態のデジタルカメラ1に対してスピーカ収納構造が異なり、さらに、圧力調節構造が付加されている。他は同様の構成を有している。従って、第一の実施形態に対して同一の構成部材には同一の符号を付し、以下異なる部分について説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1Cにおいては、第一の実施形態と同様に後カバー2bの背面部にスピーカ蓋23が配され、その内側に音孔2dが設けられている。該音孔2dの内部にスピーカ9が固着されている。音孔2dのスピーカ蓋23側にわずかな隙間を設け、スピーカ防水シート22が外周封止状態で貼付される。しかし、スピーカ9を隔離するためのスピーカ収納室2eは設けられていない。
前カバー2aには第一の実施形態と同様に通気シート11、保護板12が配されており、さらにその下方位置に圧力調節用開口2gが設けられ、その前面に弾性変形可能な薄いシリコンゴムシート等からなる圧力調節シート31が外周封止状態で貼り付けられている。さらに、圧力調節シート31の前方に所定の隙間を設けた状態で通気小穴32aを有する圧力調節シート蓋32が固着されている。
圧力調節用開口2gの大きさ(面積)S2 は、後カバー2bの音孔2dの大きさ(面積)S1 より大きく設定されている。筐体内の発熱部材の熱により内圧が上昇した場合、防水シート22よりも圧力調節シート31が大きく膨張する。図5に圧力調節シート31が膨張した状態が示される。この圧力調節シート31の膨張により筐体内の容積が増え、内圧の急激な上昇が抑えられ、スピーカ防水シート22の膨張を少なくすることが出来る。
なお、より効果的な圧力調節を行わせるには圧力調節シート31の厚みをスピーカ防水シート22より薄くするとか、あるいは、圧力調節シート31のゴム硬度を下げるなどの方法がある。
上述した構成を有する本実施形態のデジタルカメラ1Cにおいて、筐体内部(前、後カバー内部)がASIC8等の発熱により、内圧が上昇しようとしても上述のようにスピーカ防水シート22よりも圧力調節シート31の方が大きく膨らみ、筐体内部の急激な圧力上昇が抑えられ、スピーカ防水シート22の膨張を少なくすることが出来る。従って、スピーカ9の発音性能の低下が避けられる。ある程度の時間経過すれば、通気シート11の作用により内圧が下がるのでスピーカ9の発音性能は維持される。
次に、本発明の第四の実施形態の撮像装置(電子機器)であるデジタルカメラについて図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
図6は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
本実施形態のデジタルカメラ1Dは、第三の実施形態のデジタルカメラ1Cに対して圧力調節部のみが異なり、他は同様の構成を有している。従って、第一の実施形態に対して同一の構成部材には同一の符号を付し、以下、第三の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1Dでは圧力調節部として、前カバー2aに圧力調節シート31に替えて圧力調節用薄肉部2hを設け、圧力の上昇にともない該薄肉部2hをスピーカ防水シート22より大きく膨張させる。薄肉部2hの厚さは、できるだけ薄い方が効果があり、その大きさ(面積)S2 も後カバー2bの音孔2dの大きさ(面積)S1 より大きく設定する。
本実施形態のデジタルカメラ1Dでは、第三の実施形態のデジタルカメラ1Cと同様の効果を奏し、特に圧力調節部の構造が簡単であり、コスト上、有利である。
次に、本発明の第五の実施形態の撮像装置(電子機器)であるデジタルカメラについて図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
図7は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
本実施形態のデジタルカメラ1Eは、第一の実施形態のデジタルカメラ1に対してスピーカ収納室内ににスピーカに加えて圧力調節部をさらに収納した点が異なり、他は同様の構成を有している。従って、第一の実施形態に対して同一の構成部材には同一の符号を付し、以下、異なる部分について説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1Eにて後カバー2bの背面部には、音孔群35aおよび通気小穴35bを有する上下に長いスピーカ蓋35が配されている。スピーカ蓋35には熱伝導率の高い、例えば、金属板等の板部材を適用する。
後カバー2bのスピーカ蓋35の内側下方に音孔2d、および、内側上方に圧力調節用開口2jが設けられている。音孔2dと圧力調節用開口2jの内側に凹状のスピーカ収納室2iが設けられている。
スピーカ9は、スピーカ収納室2iの下方の音孔2d側に取り付けられている。スピーカ9のリード線21は、後述する隔離板37を挿通して電気制御基板7に接続される。
音孔2dのスピーカ蓋35側に僅かな隙間のある状態で弾性変形可能なシリコンゴムシート等からなる非通気性防水部材のスピーカ防水シート22が外周封止状態で貼り付けられている。
また、圧力調節用開口2jのスピーカ蓋35側に僅かな隙間のある状態で弾性変形可能な薄いシリコンゴムシート等からなる圧力調節シート36が外周封止状態で貼り付けられている。
なお、圧力調節用開口2jの大きさ(面積)S2 は、音孔2dの大きさ(面積)S1 より大きく設定されており、筐体の内圧が上昇しようとしたとき、防水シート22よりも圧力調節シート36方が大きく膨張し、スピーカ収納室2i内を減圧するようになっている。また、より効果的な圧力調節を行わせるには、圧力調節シート36の厚みをスピーカ防水シート22より薄くするとか、あるいは、圧力調節シート36のゴム硬度を下げるなどが必要である。
スピーカ収納室2iの筐体内部側端面には隔離手段である隔離板37が封止パッキン38を挟み込んだ状態でビス39により装着されている。隔離板37は、グラスファイバシート等の断熱材で熱伝導率の低い剛性板部材で形成される。従って、スピーカ収納室2i内は、他の筐体内部に対して圧力的に隔離され、また、筐体内部からの熱伝達も少ない。
上述した構成を有する本実施形態のデジタルカメラ1Eにおいて、筐体内部(前、後カバー内部)がASIC8等の発熱部材により加熱され、その内圧が上昇した場合、スピーカ収納室2iが筐体内部と隔離され、熱伝導率の低い隔離板37で密閉されているので、筐体内部の圧力が伝わらず、筐体内部の熱もスピーカ収納室2iには伝わりにくい。従って、スピーカ収納室2iの内圧は上昇しにくく、スピーカ9の発音性能の低下が抑えられる。
さらに、筐体内の加熱が進み、わずかな熱がスピーカ収納室2iに伝わった場合、圧力調節シート36が膨らむことにより、スピーカ収納室2iの内圧を下げようとするので、このような状態でもスピーカ9の発音性能の低下が生じにくい。また、スピーカ収納室2iは、カメラ筐体全体に比して隔離された狭い空間であるので、圧力調節が行いやすく、カメラ筐体内全体の圧力調節を行なう場合に比して圧力調節シートの大きさを小さくすることが出来る。
本実施形態のデジタルカメラ1Eでは、圧力調節シート36を隔離されたスピーカ収納室2iに配したのでより効果的な圧力調節が行われ、スピーカ9の発音性能の低下がより確実に抑えられる。
次に、本発明の第六の実施形態の撮像装置であるデジタルカメラについて図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
図8は、本実施形態のデジタルカメラの要部縦断面を示しており、図1のA−A断面に相当する図である。
本実施形態のデジタルカメラ1Fは、第一の実施形態のデジタルカメラ1に対して圧力調節構造が付加されている。他は同様の構成を有している。従って、第一の実施形態に対して同一の構成部材には同一の符号を付し、以下異なる部分について説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1Fにおいては、第一の実施形態と同様に後カバー2bの背面部にスピーカ蓋23が配され、その内側に音孔2dが設けられている。さらに、該音孔の内側に沿って凹状のスピーカ収納室2eが設けられ、該スピーカ収納室には、スピーカ9が配される。
また、第一の実施形態と同様にスピーカ収納室2eの筐体内部側端面には隔離手段である隔離板24が封止パッキン25を挟み込んだ状態でビス26により装着されている。音孔2dのスピーカ蓋23側にわずかな隙間を設け、スピーカ防水シート22が外周封止状態で貼付される。
前カバー2aの下方部に圧力調節用開口2kが設けられ、その前面に弾性変形可能な薄いシリコンゴムシート等からなる圧力調節シート41が外周封止状態で貼り付けられている。さらに、圧力調節シート41の前方に所定の隙間を設けた状態で圧力調節シート蓋42が固着されている。圧力調節シート蓋42の下端部には、カメラ下側に向けて開口する通気開口42aが設けられている。
圧力調節用開口2kの大きさ(面積)S2 は、後カバー2bの音孔2dの大きさ(面積)S1 より大きく設定されており、筐体の内圧が上昇しようとしたとき、スピーカ防水シート22よりも圧力調節シート41の方が大きく膨張し、減圧するようになっている。また、より効果的な圧力調節を行わせるには、圧力調節シート41の厚みをスピーカ防水シート22より薄くするとか、あるいは、圧力調節シート41のゴム硬度を下げるなどの方法がある。
上述した構成を有する本実施形態のデジタルカメラ1Fにおいては、筐体内部(前、後カバー内部)がASIC8等の発熱部材により加熱され、内圧が上昇しようとしても上述のようにスピーカ防水シート22よりも圧力調節シート41の方が大きく膨らむことにより圧力が減圧される。特に、隔離板24によりスピーカ収納室2eが筐体内部から隔離され、かつ、断熱されているのでスピーカ防水シート22の膨らみがより確実に抑えられ、スピーカ9の発音性の低下が防止できる。また、圧力調節部の通気開口42aがカメラの下側に開口しているので、カメラ上側からは該通気開口42aが見えずデザイン上、好ましい。
なお、上述した各実施形態の説明ではスピーカ収納室についての構成を説明したが、これに限らず同様の構成を集音部材であるマイクロフォンを収納するカメラにも適用可能であり、同様の効果を奏することができる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明の電子機器、または、撮像装置は、筐体内部の電子部品による発熱により筐体内部の内圧が上昇しても、内蔵される発音手段や集音手段の音特性の劣化を防ぐことができる電子機器、または、撮像装置として利用することができる。
2a…前カバー(筐体)
2b…後カバー(筐体)
2d…音孔
6 …撮像素子(発熱部材)
8 …ASIC(発熱部材)
22 …スピーカ防水シート(非通気性防水シート)
24 …隔離板(隔離手段)
27 …副隔離板(隔離手段)
2b…後カバー(筐体)
2d…音孔
6 …撮像素子(発熱部材)
8 …ASIC(発熱部材)
22 …スピーカ防水シート(非通気性防水シート)
24 …隔離板(隔離手段)
27 …副隔離板(隔離手段)
Claims (4)
- 防水構造を有する筐体と、
上記筐体内に配される発熱部材と、
上記筐体内に配される集音手段または発音手段と、
上記集音手段に上記筐体外の音を伝達する、または、上記発音手段からの音を上記筐体外に伝達するための音孔と、
上記音孔を覆う非通気性防水部材と、
上記筐体内において、上記集音手段または発音手段を隔離するための隔離手段と、
を具備することを特徴とする電子機器。 - 上記隔離手段は、断熱材料からなる隔離壁を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 上記隔離手段は、互いに所定量離間して空気層を形成する二つの隔離壁を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 防水構造を有する筐体と、
上記筐体内に配される撮像素子と、
上記筐体内に配され、上記撮像素子から出力される信号を処理する画像処理回路と、
上記筐体内に配される集音手段または発音手段と、
上記集音手段に上記筐体外の音を伝達する、または、上記発音手段からの音を上記筐体外に伝達するための音孔と、
上記音孔を覆う非通気性防水部材と、
上記筐体内において、上記集音手段または発音手段を隔離するための隔離手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
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