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JP2008160093A - 静電チャック、静電チャックの製造方法および基板処理装置 - Google Patents

静電チャック、静電チャックの製造方法および基板処理装置 Download PDF

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JP2008160093A JP2007306648A JP2007306648A JP2008160093A JP 2008160093 A JP2008160093 A JP 2008160093A JP 2007306648 A JP2007306648 A JP 2007306648A JP 2007306648 A JP2007306648 A JP 2007306648A JP 2008160093 A JP2008160093 A JP 2008160093A
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亮市 西水
Hironori Hatono
広典 鳩野
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Abstract

【課題】本発明は、耐プラズマ性に優れ、かつ、パーティクル汚染を抑制することができる静電チャック、静電チャックの製造方法、および基板処理装置を提供する。
【解決手段】被処理物が載置される載置面を有し、前記載置面はエアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物を含み、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、少なくとも前記突起部には、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする静電チャックが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電チャック、静電チャックの製造方法および基板処理装置に関する。
エッチング、CVD (Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング、イオン注入、アッシング、露光、検査などを行う基板処理装置において、被処理物である半導体基板やガラス基板などを吸着保持する手段として静電チャックが用いられている。
この基板処理装置の一種にプラズマ処理装置があるが、静電チャックを備えたプラズマ処理装置では、静電チャックの表面がプラズマに曝され表面が損傷したり、プラズマによる侵食によりパーティクルが発生し被処理物の品質に悪影響を与える等のおそれがあった。
そのため、耐プラズマ性に優れるイットリア多結晶体から成る層状構造物を静電チャックに利用する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
ここで、被処理物が載置されている載置面は被処理物により覆われているため、通常の処理ではプラズマに曝されることはない。そのため、このように通常の処理でプラズマに曝されない所には特許文献1に開示されている技術が適用されていなかった。
また、スパッタ法を用いて、載置面を有する部材を酸化イットリウムなどからなる材料で一体的に形成する技術が提案されている(特許文献2を参照)。
しかしながら、スパッタ法を用いて、載置面を有する部材を酸化イットリウムなどからなる材料で一体的に形成するものとすれば、サイズの大きな粒子が脱粒しパーティクル汚染が生じるおそれがあった。また、厚さを薄くすることが困難なため熱伝達性が悪く被処理物の面内温度の均一性が悪化するおそれもあった。
また、表面に凹部を形成することで、結果的に突起部が設けられることになるが、突起部の形状に対する考慮がされていなかった。そのため、突起部周縁の角部分が欠けるなどしてパーティクル汚染が生じるおそれがあった。
特開2005−217349号公報 特開2005−93723号公報
本発明は、耐プラズマ性に優れ、かつ、パーティクル汚染を抑制することができる静電チャック、静電チャックの製造方法、および基板処理装置を提供する。
本発明の一態様によれば、被処理物が載置される載置面を有し、前記載置面はエアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物を含み、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、少なくとも前記突起部には、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする静電チャックが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、電極が設けられた部材の主面に、エアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物を有し、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、少なくとも前記突起部には、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする静電チャックが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、被処理物が載置される載置面を有し、前記載置面が脆性材料からなる多結晶構造物を含み、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、少なくとも前記突起部は、イットリア(Y)を含有し、結晶同士の界面にはガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないこと、を特徴とする静電チャックが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、電極が設けられた部材の主面に、脆性材料からなる多結晶構造物を有し、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、少なくとも前記突起部は、イットリア(Y)を含有し、結晶同士の界面にはガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないこと、を特徴とする静電チャックが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、電極が設けられた部材の一方の主面に、エアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物を形成し、前記多結晶構造物の表面に所望の形状のマスクを設け、ブラスト法を用いて前記マスクにより覆われていない部分を除去して突起部を形成すること、を特徴とする静電チャックの製造方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記の静電チャックを備えたこと、を特徴とする基板の処理装置が提供される。
本発明によれば、耐プラズマ性に優れ、かつ、パーティクル汚染を抑制することができる静電チャック、静電チャックの製造方法、および基板処理装置が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静電チャックを説明するための模式図である。 図1に示すように、静電チャック1には、基台2、誘電体基板3、電極4が設けられている。
基台2の一方の主面(電極4の側の表面)には、無機材料からなる絶縁体膜5が形成されている。また、誘電体基板3の一方の主面(載置面側)には、エアロゾルデポジション法により脆性材料からなる多結晶構造物7が形成され、誘電体基板3の他方の主面には電極4が形成されている。
すなわち、電極4が設けられた部材(誘電体基板3)の主面には、エアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物7が設けられている。
この多結晶構造物7の上面が、半導体ウェーハ等の被処理物の載置面となる。そして、電極4が設けられた主面と、絶縁体膜5が設けられた主面とが絶縁性接着剤で接着される。この絶縁性接着剤が硬化したものが接合層6となる。
電極4と電源10a、電源10bとは、電線9で接続されている。尚、電線9は基台2を貫通するようにして設けられているが、電線9と基台2とは絶縁されている。図1に示したものは、正極、負極の電極を互いに隣接する状態で誘電体基板3に形成したいわゆる双極型静電チャックであるが、これに限定されるわけではなく、1つの電極を誘電体基板3に形成したいわゆる単極型静電チャックであってもよいし、三極、その他多極型であってもよい。また、電極の数や配置も適宜変更することができる。
基台2は、例えば、アルミニウム合金や銅などの熱伝導率の高い金属で構成することができ、その内部には冷却液または加熱液が流れる流路8を設けることができる。尚、流路8は必ずしも必要ではないが、被処理物の温度制御の観点からは設けられていた方が好ましい。また、基台2の一方の主面に形成される絶縁体膜5は、例えば、アルミナ(Al)やイットリア(Y)等の多結晶体で構成することができるが、ハロゲンガスプラズマ環境下で使用されることを考慮すれば、ハロゲンガスプラズマに対する耐性に優れたイットリア(Y)とすることが好ましい。この場合、耐プラズマ性を考慮してイットリア(Y)の含有量を90wt%以上とすることが好ましい。
また、多結晶体にはガラス質からなる粒界層が実質的に存在しないようにすることが好ましい。ガラス質からなる粒界層が実質的に存在しなければ、プラズマ雰囲気に曝されても粒界層を起点とした侵食が進行することがなく、また、それに伴う脱粒をも抑制・低減することができるからである。このような構造の膜は、例えば、エアロゾルデポジション法により形成させることができる。尚、エアロゾルデポジション法については後述する。
ここで、本発明における粒界層とは、界面あるいは焼結体で言う粒界に位置する厚み(通常nm〜数μm)を持つ層をいい、通常は結晶粒内の結晶構造とは異なるアモルファス構造をとり、また場合によっては不純物の偏析を伴う。
絶縁体膜5は、接合層6よりも熱伝導率が大きいことが好ましく、また、熱伝導率を2W/mK以上にすることが好ましい。このようにすれば、接合層単独の場合よりも熱伝達性が良好となり、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性が一層向上するからである。具体的には、前述したアルミナ(Al)やイットリア(Y)等の脆性材料からなる多結晶体を用いることが好ましい。
また、絶縁体膜5には、電気絶縁の信頼性と熱伝達性が求められるが、これを両立させる為には、緻密な薄膜でかつ絶縁耐圧が高いことが必要となる。そのため、絶縁体膜5はエアロゾルデポジション法または溶射法により形成させることが好ましい。具体的には、溶射法を用いた場合は、絶縁耐圧を考慮して300μm以上600μm以下の膜を形成するようにすることが好ましい。溶射法を例示するものとすれば、フレーム溶射法、大気プラズマ溶射法、減圧プラズマ溶射法、アーク溶射法などを挙げることができるが、これらに限定されるわけではない。尚、これらの溶射法は公知の技術を適用できるのでその説明は省略する。
この際、エアロゾルデポジション法を用いて絶縁体膜5を形成させるものとすれば、より緻密で薄く、かつ絶縁耐圧も高い膜を得ることができるので、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性を一層向上させることができる。具体的には、エアロゾルデポジション法により絶縁体膜5を形成すれば、非常に緻密な膜とすることができるので、膜の体積抵抗率を1014Ωcm以上とすることができる。そのため、同じ絶縁耐圧値の膜でも、膜の厚さを溶射法によるものより薄くすることができるので、熱伝達性を一層向上させることができる。このとき、電気絶縁の信頼性と熱伝達性を考慮して10μm以上100μm以下の膜とすることが好ましい。
接合層6としては熱伝導率が高いものを選択することが好ましい。具体的には、熱伝導率が1W/mK以上のものが好ましく、1.6W/mK以上とすればより好ましい。このような熱伝導率は、例えば、シリコーン樹脂等にアルミナや窒化アルミニウムをフィラーとして添加することで得ることができ、添加の割合で熱伝導率を調整することもできる。
接合層6の厚みは、熱伝達性を考慮すればできるだけ薄い方が望ましい。一方、基台2と誘電体基板3との間における熱膨張率の差に起因する熱せん断応力により、接合層6が剥離することなどを考慮すれば、接合層6の厚みはできるだけ厚い方が好ましい。そのため、接合層6の厚みはこれらを考慮して0.1mm以上、0.3mm以下とすることが好ましい。
誘電体基板3としては、静電チャックに求められる様々な要求により種々の材料を用いることができるが、熱伝導率、電気絶縁の信頼性を考慮すると、セラミック焼結体を用いることが好ましい。セラミック焼結体の具体例を例示すれば、アルミナ、イットリア、窒化アルミニウム、炭化珪素などを挙げることができる。このとき、ハロゲンガスプラズマ環境下で使用されることを考慮すれば、ハロゲンガスプラズマに対する耐性に優れているイットリア(Y)とすることがより好ましく、イットリア(Y)の含有量を90wt%以上とすることがより好ましい。この誘電体基板3の材料の体積抵抗率を、使用温度領域で1014Ωcm以上とすればクーロン型静電チャックとすることができ、10〜1011Ωcmとすればジョンセン−ラーベック型静電チャックとすることができる。尚、体積抵抗率は任意に選択が可能ではあるが、体積抵抗率を1014Ωcmとすれば、高いクーロン力が発生し、仮に後述するエアロゾルデポジション法により誘電体基板3上に形成された多結晶構造物7の一部に欠陥が発生した場合であっても、吸着特性に大きな支障が生じることはない。
また、誘電体基板3は、平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体とすることが好ましい。後述の図6で説明をするように、平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体を用いれば、多結晶構造物7の一部が仮に侵食されることがあっても、誘電体基板3自体の耐プラズマ性が高く、また、大きなサイズの脱粒が起きることをも抑制することができるからである。
ここで、後述するエアロゾルデポジション法を用いてセラミックス焼結体(誘電体基板3)上に成膜をする場合、エアロゾルデポジション法固有の特徴として、セラミックス焼結体のポア(開気孔)の有無に関わらずフラットな成膜が行われるため、絶縁破壊の起点となり得るポア(開気孔)がエアロゾルデポジション法による膜とセラミックス焼結体との界面に残存してしまうことがある。
本発明者は検討の結果、誘電体基板3の主面のうち、後述するエアロゾルデポジション法により多結晶構造物7が形成される側の面の表面粗さをRa0.1μm以下とすれば、ポア(開気孔)の残存を抑制することができるとの知見を得た。
クーロン型静電チャックの場合、実用的な電圧範囲(±1000V〜±5000V好ましくは、±2000V〜±5000V)で使用するためには、吸着力を確保するために誘電体基板3の厚みを0.5mm以下にすることが好ましい。また、製作の容易さを考慮すれば誘電体基板3の厚みは0.2mm以上(より好ましくは0.3mm以上)とすることが好ましい。
ジョンセン−ラーベック型静電チャックの場合、実用的な電圧範囲(±500V〜±2000V)で使用するためには、誘電体基板3の厚みを1.5mm以下にすることが好ましい。また、製作の容易さを考慮すれば誘電体基板3の厚みは0.2mm以上(より好ましくは0.3mm以上)とすることが好ましい。
尚、誘電体基板3と接合層6と絶縁体膜5とのトータル厚みは、0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。このような厚みにすることで、被処理物と電極間の電気絶縁性および電極と基台間の電気絶縁性が確保でき、また、被処理物から基台ヘの熱伝達性が良好な静電チャックを得ることができる。さらに、誘電体からなる被処理物と基台間のインピーダンスを抑えるため、トータルの厚みを1.5mm以下にすることがより好ましい。
電極4の材料としては、酸化チタン、チタンの単体あるいはチタンと酸化チタンの混合体、窒化チタン、炭化チタン、タングステン、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、金−白金などを例示することができる。
多結晶構造物7の材料としては、アルミナやイットリア等の多結晶体材料を例示することができるが、ハロゲンガスプラズマに対する耐性に優れるイットリアを用いることが好ましく、その含有量を90wt%以上とすることがより好ましい。
また、多結晶構造物7にはガラス質からなる粒界層が実質的に存在しないようにすることが好ましい。ガラス質からなる粒界層が実質的に存在しなければ、プラズマ雰囲気に曝されても粒界層を起点とした侵食が進行することがなく、また、それに伴う脱粒をも抑制・低減することができるからである。そして、表面の凹凸がプラズマによる侵食の起点となり得るため、表面粗さをRa0.05μm以下とすることが好ましく、さらに、Ra0.03μm以下とすればより好ましい。このような構造の膜は、例えば、エアロゾルデポジション法により形成させることができる。尚、エアロゾルデポジション法については後述する。
次に、本実施の形態に係る静電チャックの作用について説明をする。
静電チャック1の多結晶構造物7の上面に、被処理物(例えば、半導体ウェーハ等)を載置し、電源10a、電源10bにより電圧を電極4に印加する。このとき、クーロン型静電チャックでは、被処理物と電極4にそれぞれ異なる極性の電荷が発生し、この電荷間に働くクーロン力によって被処理物が吸着固定される。一方、ジョンセン−ラーベック型静電チャックでは、被処理物と静電チャック1の表面にそれぞれ異なる極性の電荷が発生し、この電荷間に働くジョンセン−ラーベック力によって被処理物が吸着固定される。
被処理物の処理においては、静電チャック1を介して被処理物の温度制御が行われる場合がある。本実施の形態に係る静電チャック1では、流路8に冷却液や加熱液を流すことで被処理物の温度制御を行うことができる。この際、前述したようにエアロゾルデポジション法により絶縁体膜5、多結晶構造物7を形成させるものとすれば、緻密でかつ非常に薄い膜とすることができるので、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性を一層向上させた処理をすることができる。尚、説明の便宜上、冷却液や加熱液を流し温度制御を行う場合を説明したが、ヒータなどの他の温度制御手段を設けるようにしてもよい。その場合であっても、絶縁体膜5、多結晶構造物7は緻密でかつ非常に薄い膜とすることができるので、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性を一層向上させた処理をすることができる。
次に、本実施の形態に係る静電チャックの製造方法について説明をする。
図2は、静電チャックの製造方法を説明するためのフローチャートである。
まず、誘電体基板3の形成方法を説明する。
静電チャック1がクーロン型静電チャックの場合においては、例えば、まず、原料として酸化イットリウム(Y)粉末と酸化ホウ素(B)粉末とを用い、酸化イットリウム(Y)粉末に、酸化ホウ素(B)粉末を0.02wt%以上、10wt%以下の割合で添加し、この混合粉末を成形した後、1300℃以上、1600℃以下、望ましくは1400℃以上、1500℃以下で焼成する。
次に、HIP処理(熱間等方圧加圧)を行う。HIP処理の条件はArガス1000気圧以上とし、温度は1200℃以上、1500℃以下とする。このような条件によれば、相対密度が99%以上と極めて緻密で、20±3℃のときに体積抵抗率が1014Ωcm以上の誘電体基板3が得られる(ステップ1a)。
また、静電チャック1がジョンセン−ラーベック型静電チャックの場合においては、例えば、まず、原料として平均粒子径0.1μm、純度99.99%以上のアルミナ原料粉末を用い、これに0.2wt%を超え、0.6wt%以下の酸化チタン(TiO)を混合粉砕し、アクリル系バインダーを添加、調整後スプレードライヤーで造粒し、顆粒粉を製造する。
次に、CIP(ラバープレス)またはメカプレス成形後、所定の形状に加工し、1150℃〜1350℃の還元雰囲気下で焼成する。その後、HIP処理(熱間等方圧加圧)を行う。HIP処理の条件はArガス1000気圧以上とし、温度は焼成温度と同じ1150℃〜1350℃とする。このような条件によれば、相対密度が99%以上と極めて緻密で、構成粒子の平均粒子径が2μm以下、20±3℃のときに体積抵抗率が10〜1011Ωcm以上、熱伝導率が30W/mK以上の誘電体基板3が得られる(ステップ1b)。
尚、ここにいう平均粒子径とは、以下のプラニメトリック法で求められた粒子径である。まず、走査型電子顕微鏡 (SEM;scanning electron microscope) で誘電体基板3の写真を撮り、この写真上に面積がAの既知の円を描き、円内の粒子数ncと円周にかかった粒子数niから下記の(1)式によって単位面積当たりの粒子数NGを求める。
(1)
ここで示すmは写真の倍率である。1/ NGが1個の粒子の占める面積であるから、平均粒子径は円相当径の下記の(2)式により求めることができる。
(2)
次に、誘電体基板3の一方の主面を研削加工した後に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やPVD(Physical Vapor Deposition)法などにより前述の炭化チタンやチタンなどからなる導電膜を形成し、この形成した膜をサンドブラスト法やエッチング法により所定の形状に成形し、所望の形状の電極4を形成する(ステップS2)。尚、電極4には電線9が適宜配線される。
次に、誘電体基板3の電極が設けられた主面と対向する主面にエアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物7を形成する(ステップS3)。尚、後述の図11で説明をする突起部32をさらに形成するようにしてもよい。
一方、切削加工などにより流路8を備えた基台2を作成し、エアロゾルデポジション法を用いて基台2の一方の主面に絶縁体膜5を形成する(ステップS4)。尚、エアロゾルデポジション法を用いて基台2の全面に絶縁体膜5を形成するようにすることもできる。
次に、図4に示すように、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と、基台2の絶縁体膜5が設けられた主面と、を絶縁性接着剤を用いて接合する(ステップS5)。この際、電極4と電源10a、電源10bとが、電線9で接続できるように、基台2を貫通するようにして電線9を通しておく。絶縁性接着剤が硬化したものが接合層6となる。
図3は、静電チャックの製造方法の他の具体例を説明するためのフローチャートである。 図2で説明をしたものとは、多結晶構造物7の形成手順が異なる。すなわち、基台2と誘電体基板3の接合後に、エアロゾルデポジション法により誘電体基板3の上面(電極が設けられた主面と対向する主面)に多結晶構造物7を形成するようにする。
具体的には、図2のステップS1a、1bと同様にして、原料から成形、焼成、HIP処理を経て誘電体基板3を形成し(ステップS11a、S11b)、図2のステップS2と同様にして、誘電体基板3の一方の主面に電極を形成する(ステップS12)。尚、ステップS11aはクーロン型静電チャックの場合、ステップS11bはジョンセン−ラーベック型静電チャックの場合である。
一方、図2のステップS4と同様にして、基台2を形成し、エアロゾルデポジション法を用いて基台2に絶縁体膜5を形成する(ステップS13)。
そして、図2のステップS5と同様にして、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と、基台2の絶縁体膜5が設けられた主面と、を絶縁性接着剤を用いて接合する(ステップS14)。
次に、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と対向する側の主面を研削・研磨し、エアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物7を形成する(ステップS15)。
この場合、研削・研磨をすることで表面粗さをRa(中心線平均粗さ)で0.1μm以下とすることが好ましい。
エアロゾルデポジション法による成膜においては、形成された膜に残留応力が発生する。そのため、成膜がされる母材の剛性が低いと変形を生じる場合がある。本実施の形態においては、基台2と誘電体基板3との接合後に、誘電体基板3の上面(電極が設けられた主面に対向する側の主面)に、エアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物7を形成するようにしている。そのため、成膜がされる母材(基台2と誘電体基板3が接合されたもの)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、多結晶構造物7の上面(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。また、半導体ウェーハなどの被処理物上の回路形成の精度を向上させることができる。
尚、後述の図11で説明をする突起部32をさらに形成するようにしてもよい。その他の手順や内容は、図2で説明をしたものと同様のため説明は省略する。
ここで、エアロゾルデポジション法による多結晶構造物7、絶縁体膜5の形成を説明する。
図5は、エアロゾルデポジション法を実施することのできる処理装置の模式構成図である。
図5に示すように、処理装置70には、形成室75が設けられている。形成室75の内部には、ノズル76とX−Yステージ77が設けられ、ノズル76から噴射されるエアゾルが、X−Yステージ77に載置、保持されている誘電体基板3または基台2の被処理面に当たるようになっている。ノズル76の一端(供給口)にはエアロゾル搬送管74の一端が接続され、エアロゾル搬送管74の他端はエアロゾル発生器73に接続されている。また、エアロゾル発生器73とガスボンベ71とがガス配管72を介して接続されている。そして、形成室75には真空ポンプ79が接続されている。ここで、ノズル76の開口寸法を例示するものとすれば、縦0.4〜1mm程度、横10〜20mm程度とすることができる。また、エアロゾル発生器73に収納されている原料の微粒子(例えば、セラミック微粒子)の平均粒径は0.1〜5μm程度とすることができる。
次に、処理装置70を用いた処理(エアロゾルデポジション法)について説明をする。 まず、真空ポンプ79を稼動させて、形成室75の内部を数Pa〜数kPa程度とし、これを維持するようにする。
次に、ガスボンベ71を開栓し、流量3〜20L/min程度の窒素ガスまたはヘリウムガスなどを、ガス配管72を介してエアロゾル発生器73に導入する。導入された窒素ガスまたはヘリウムガスなどと、予め収納されていた原料の微粒子(例えば、イットリア微粒子)とでエアロゾルが発生する。
発生したエアロゾルは、エアロゾル搬送管74を介してノズル76へと送られ、ノズル76の開口部より誘電体基板3または基台2の被処理面に向けて高速で噴射される。このとき、原料の微粒子(例えば、イットリア微粒子)が誘電体基板3または基台2の被処理面に衝突し、微細断片粒子に破砕されるなどした後、瞬時に再結合して微細な結晶子の接合物として誘電体基板3または基台2の被処理面に多結晶構造物7または絶縁体膜5を形成する。
このようにして形成された多結晶構造物7または絶縁体膜5は、その平均結晶子径が原料の微粒子のそれに比べて極めて小さく、その径を5nm程度とすることも可能である。ここで、パーティクルとして通常問題とされるものの粒子径は0.3μm程度のため、結晶子が脱粒するようなことがあっても、半導体装置や液晶表示装置などの精密電子部品の品質に影響を与えるようなことはない。尚、半導体装置や液晶表示装置などの精密電子部品の微細化の程度に応じて平均結晶粒子径を選択することもできる。例えば、半導体装置の配線パターン幅がデザインルールで90nmの場合は平均結晶子径を70nm未満とし、配線パターン幅がデザインルールで65nmの場合は平均結晶粒子径を50nm未満とし、配線パターン幅がデザインルールで45nmの場合は平均結晶粒子径を30nm未満とし、配線パターン幅がデザインルールで32nmの場合は平均結晶粒子径を20nm未満とすることができる。
また、その結晶は実質的に結晶配向性がない場合が多く、脆性材料の結晶同士の界面にはガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないので、プラズマ雰囲気に曝されても粒界層を起点とした侵食が進行することがなく、それに伴う脱粒をも抑制・低減することができる。
また、後述の図6で説明をするように、誘電体基板3に平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体を用いれば、長期的にプラズマに曝される事で、多結晶構造物7の一部が仮に侵食されることがあっても、誘電体基板3自体の耐プラズマ性が高く、また、大きなサイズの脱粒が起きることを抑制することもできるので、パーティクル汚染の低減と、静電チャックとしての安定的な耐プラズマ性や吸着脱離特性を維持することができる。
また、多結晶構造物7または絶縁体膜5の一部は基材表面に食い込むアンカー部となっているため、剥離しにくい強固な膜とすることができる。
また、イットリア微粒子を用いて多結晶構造物7または絶縁体膜5を形成するようにすれば、前述の効果とあいまってハロゲンガスプラズマに対する耐性を大幅に向上させることができる。
また、このようにして形成した膜は、緻密でありその厚さを極めて薄くしても電気絶縁の信頼性や耐プラズマ性を低下させることがない。そのため、絶縁体膜5の厚さを極めて薄くすることができるので、熱伝達性が向上し、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性を大幅に向上させることができる。
次に、エアロゾルデポジション法により形成した膜の平均結晶子径の測定について説明をする。
前述の処理装置70を用いてイットリア多結晶体とアルミナ多結晶体の試料を作成した。具体的には、イットリア微粒子の平均粒径を0.4μmとし、搬送ガスである高純度窒素ガスを流量7L/minで導入し、アルミニウム基板上に形成高さ40μm、形成面積20mm×20mmのイットリア多結晶体からなるイットリア膜(層状構造物)を形成した。同様にして、アルミナ微粒子の平均粒径を0.2μmとし、搬送ガスである高純度窒素ガスを流量7L/minで導入し、アルミニウム基板上に形成高さ40μm、形成面積20mm×20mmのアルミナ多結晶体からなるアルミナ膜(層状構造物)を形成した。
このようにして形成したイットリア膜及びアルミナ膜の平均結晶子径を、X線回折(マックスサイエンス製/MXP−18、XPRESS)を用いて、Scherrer法により測定・算出した。
その結果を表1に示す。表1から分かるように、エアロゾルデポジション法により形成したイットリア膜の平均結晶子径は19.2nm、アルミナ膜の平均結晶子径も16.0nmと非常に小さな結晶から構成されていることが確認できた。


次に、エアロゾルデポジション法により形成した膜の耐プラズマ性の評価について説明をする。
前述の処理装置70を用いてイットリア多結晶体の試料を作成した。具体的には、イットリア微粒子の平均粒径を0.4μmとし、搬送ガスである高純度窒素ガスを流量7L/minで導入し、石英基板上に形成高さ5μm、形成面積20mm×20mmのイットリア多結晶体からなるイットリア膜(層状構造物)を形成した。
耐プラズマ性を評価する為に、石英基板上に形成したイットリア多結晶体(A)、平均粒子径5〜50μmのアルミナ誘電体基板(B)、平均粒子径が2μm以下のアルミナ誘電体基板(C)の各試料を用意し、RIE型エッチャー装置(日電アネルバ社製/DEA−506)において、反応ガスとしてCFとO(混合比率CF(40sccm)+O(10sccm))を用い、真空度を3〜8Pa、マイクロ波出力を1KW(0.55W / cm2)、周波数を13.56MHz、照射時間を3、5、6、8時間として、各試料をプラズマ雰囲気に曝した。
試料をプラズマ雰囲気に曝した後、表面粗さ形状測定器(東京精密社製/SURFCOM 130A)を用いて試料表面の表面粗さ(Ra)を評価した。その結果を図6に示す。
尚、評価はJIS規格(JIS B0601:2001)に基づいて行った。
図6は、プラズマ照射時間と表面粗さの関係を説明するためのグラフ図である。
図6から分かるように、平均粒子径が5〜50μmのアルミナ誘電体基板(B)の表面粗さは、プラズマ照射前が0.2μmであったが、5時間のプラズマ照射後は0.55μmと約2.5倍の悪化をみた。尚、平均粒子径が5〜50μmのアルミナ誘電体基板は、プラズマ処理装置に備えられる静電チャックなどの部材として一般的に使用されているものである。
また、平均粒子径2μm以下のアルミナ誘電体基板(C)の表面粗さは、プラズマ照射前が0.02μmと表面状態が良好であったが、5時間の照射後に0.06μmと約3倍の悪化をみた。ただし、一般的に使用されている平均粒子径が5〜50μmのアルミナ誘電体基板(B)よりは、耐プラズマ性が高く、また、粒子径のサイズも小さいので、大きなサイズの脱粒が起きることを抑制することができる。そのため、パーティクル汚染の低減と、安定的な耐プラズマ性や吸着脱離特性を維持することができる。
しかしながら、エアロゾルデポジション法により形成した膜であるイットリア多結晶体(A)は、6時間のプラズマ照射前後でも0.02μmから0.027μmとほとんど変化が無く、ハロゲンガスプラズマに対する耐性がさらに優れていることが確認できた。また、前述したように、粒子径のサイズが極めて小さいため、仮に脱粒が起きてもパーティクル汚染が問題となるようなこともない。
次に、耐プラズマ性の評価としてプラズマ照射前後の表面状態を観察した。
試料としては、前述の石英基板上に形成したイットリア多結晶体(A)、高純度アルミナ焼結体、イットリア焼結体(HIP処理品)を用いた。そして、これらの試料を同時にハロゲンガスプラズマ環境下に曝し、プラズマ照射前後の表面状態を走査型電子顕微鏡(日立製作所製/S−4100)で観察した。その観察結果を図7〜図9に示す。
図7は、プラズマ照射前後のイットリア多結晶体(A)の表面状態を表す顕微鏡写真である。図7(a)はプラズマ照射前、図7(b)はプラズマ照射後の表面状態を表す顕微鏡写真である。
図8は、プラズマ照射前後の高純度アルミナ焼結体の表面状態を表す顕微鏡写真である。図8(a)はプラズマ照射前、図8(b)はプラズマ照射後の表面状態を表す顕微鏡写真である。
図9は、プラズマ照射前後のイットリア焼結体(HIP処理品)の表面状態を表す顕微鏡写真である。図9(a)はプラズマ照射前、図9(b)はプラズマ照射後の表面状態を表す顕微鏡写真である。
プラズマ照射前においては、図7(a)、図8(a)、図9(a)から分かるように、高純度アルミナ焼結体やイットリア焼結体(HIP処理品)の表面には数μmのポアが観察されるが、エアロゾルデポジション法により形成したイットリア多結晶体(A)の表面にはこのようなポアは観察されない。これは、エアロゾルデポジション法により形成した膜の表面が平滑であることを示し、この平滑さがプラズマ照射による侵食と脱粒の抑制・低減に寄与することをも意味する。また、形成された膜が緻密であることをも示している。
プラズマ照射後においては、図7(b)、図8(b)、図9(b)から分かるように、高純度アルミナ焼結体やイットリア焼結体(HIP処理品)の表面には、プラズマ照射前より大きさが大きく、また数も多いポアが観察される。これは、プラズマ照射により表面の侵食と脱粒が起こったことを意味している。これに比べ、エアロゾルデポジション法により形成したイットリア多結晶体(A)の表面は、プラズマ照射後もほとんど変わらずポアも観察されない。
次に、エアロゾルデポジション法により形成した膜の結晶構造を観察した。
まず、前述の処理装置70を用いてアルミナ多結晶体の試料を作成した。具体的には、アルミナ微粒子の平均粒径を0.2μmとし、搬送ガスである高純度窒素ガスを流量7L/minで導入し、アルミニウム基板上に形成高さ40μm、形成面積20mm×20mmのアルミナ多結晶体からなるアルミナ膜(層状構造物)を形成した。
次に、この試料の膜の断面の結晶構造観察を透過型電子顕微鏡(日立製作所製/H−9000UHR)により行った。その観察結果を図10に示す。
図10は、エアロゾルデポジション法により形成したアルミナ多結晶構造物断面の顕微鏡写真である。
図10から分かるように、エアロゾルデポジション法により形成したアルミナ多結晶体では、結晶同士の界面にガラス相からなる粒界層が実質的に存在せず、数nm〜数十nmの結晶子からなる構造となっていることが確認できた。尚、説明の便宜上、アルミナ多結晶体で説明をしたが、エアロゾルデポジション法により形成した他の膜(例えば、イットリア多結晶体)でも同様のことがいえる。
このように、結晶同士の界面にガラス相からなる粒界層が実質的に存在しなければ、プラズマ雰囲気に曝されても粒界層を起点とした侵食が進行することがなく、それに伴う脱粒も抑制・低減することができる。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る静電チャックを説明するための模式図である。
図1で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し説明は省略する。
図11に示すように、静電チャック30には誘電体基板3が設けられ、一方の主面(載置面側)にはエアロゾルデポジション法により脆性材料からなる多結晶構造物7が形成されている。そして、さらに多結晶構造物7の表面(載置面側)には突起部32が形成されている。この突起部32の上面が、半導体ウェーハ等の被処理物の載置面となる。
尚、突起部32の材質や形状については後述する。
また、静電チャック30の中心を貫通するように貫通孔31が設けられている。貫通孔31の一端は多結晶構造物7の上面に開口し、他端は図示しない圧力制御手段や流量制御手段を介して、これも図示しないガス供給手段と接続されている。図示しないガス供給手段はヘリウムガスまたはアルゴンガスなどを供給するためのものであり、突起部32により形成される凹部32aが供給されたガスの通路となる。凹部32a同士はそれぞれ連通し、供給されたガスが全体にいきわたるようになっている。
図示しないガス供給手段から供給されたガス(例えば、ヘリウムガス)は、図示しない圧力制御手段や流量制御手段により圧力や流量が調整された後、貫通孔31を通って凹部32aに導入される。導入されたガスは凹部32aを通り、多結晶構造物7の上面全体にいきわたる。そして、導入されたガスは突起部32と被処理物との間にも導かれ、互いの熱伝導率を著しく高めることから、基台2の温度を被処理物に効果的に伝えることができる。
本実施の形態に係る静電チャック30では、前述したように絶縁体膜5や多結晶構造物7の厚さが極めて薄い、そのため熱伝達性がさらに向上し、被処理物の温度制御性と面内温度の均一性を大幅に向上させることができる。
ここで、突起部32の上面に半導体ウェーハ等の被処理物を載置した場合、温度変化により、被処理物(例えば、半導体ウェーハ等)と静電チャック30の載置面近傍の部材との間の熱膨張量に差が生じる場合がある。そして、両者間の熱膨張量に差が生じると、突起部32の上面(載置面)と被処理物の裏面との間に摺動が生ずる。
また、突起部32同士の間、すなわち凹部32aの上方に位置する被処理物の部分を微視的に見ると撓みが生じている。この場合、凹部32aの部分には、いわゆる「空間クーロン力」が働くと考えられるため、静電吸着力により被処理物は下方に向けて撓もうとする。その一方、凹部32aにガスが導入されると、後述する処理容器101の内圧との圧力差により被処理物は上方に向けて撓もうとする。
そのため、両者の力の均衡が変動すると、被処理物も上下方向に微視的な撓みを繰り返し、突起部32の上面(載置面)と被処理物の裏面との間に摺動が生ずる。
このような場合、突起部32を耐プラズマ性の劣る材質で構成すれば、突起部32の上面(載置面)の表面粗さが次第に粗くなり、摺動が生じた場合には被処理物(例えば、半導体ウェーハ等)の表面が傷つくおそれがある。また、摺動が生じることでパーティクル汚染が発生するおそれもある。
そして、突起部32を設けるものとすれば、受圧面積が小さくなるので、被処理物の傷やパーティクル汚染が増加するおそれもある。
ここで、突起部32の材質等について説明をする。
突起部32をイットリア(Y)の多結晶体で構成するようにすれば、前述したように耐プラズマ性を大幅に向上させることができるので、突起部32の上面(載置面)の表面粗さの劣化を抑止することができる。そのため、被処理物の表面に発生する傷や、パーティクル汚染を大幅に抑制することができる。この場合、耐プラズマ性を考慮してイットリア(Y)の含有量を90wt%以上とすることが好ましい。
また、前述したように耐プラズマ性の観点からは、結晶同士の界面にガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないようにすることが好ましい。例えば、エアロゾルデポジション法により成膜を行うようにすれば、そのようにすることができる。
また、本発明者の得た知見によれば、イットリア(Y)は、代表的な処理物である半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)を構成するシリコン(Si)に比較して硬度が同等程度かやや低く、仮に摺動が生じたとしても半導体ウェーハの表面に傷が発生することを抑制することができる。また、傷の発生が抑制されるため、パーティクル汚染も抑制される。尚、イットリア(Y)の多結晶体による傷・パーティクル汚染発生の抑制効果については後述する。
そして、摺動の発生に伴う影響は、受圧面積が小さくなるほど大きくなると考えられるので、突起部32をイットリア(Y)の多結晶体で形成させるようにすれば、傷発生の抑制とパーティクル汚染の抑制に大きな効果を発揮させることができる。
次に、イットリア(Y)の多結晶体による傷・パーティクル汚染発生の抑制効果について説明をする。
この場合、往復摺動試験を行い、その結果から傷の発生とパーティクル汚染の発生を評価することにした。
まず、本発明者が検討を加えた比較例であるアルミナ(Al)による傷・パーティクル汚染の発生について説明をする。
まず、摺動試験用試料として、平面寸法が20mm×20mm、厚みが2mmのアルミナ(Al)の板の表面(試験面)をラッピング加工したものを用いた。
この場合、摺動試験用試料の表面粗さは、Ra(中心線平均粗さ)で0.02μm、Rz (十点平均高さ粗さ)0.2μm、平面度は0.2μm以下であった。また、摺動試験用試料の硬度は、ビッカース硬度で1981Hvであった。
また、接触対象である半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)表面の当初の表面粗さは、Ra(中心線平均粗さ)で0.03μm、Rz(十点平均高さ粗さ)0.23μm、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の硬度は、ビッカース硬度で1042Hvであった。
また、摺動試験装置としては、テスター産業製のウォッシャビリティーテスターを使用し、表面粗さ・表面形状測定装置としては、東京精密製surfcom130Aを使用した。
そして、以下の手順により往復摺動試験を実施した。
まず、前述の摺動試験装置の試験台上に揺動試験用試料(アルミナ(Al)の板)を固定し、その上に半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)を重ねるようにして載せた。そして、錘により半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)に荷重を加えつつ、往復運動をさせることにより、往復摺動試験を実施した。
この場合、接触圧力を0.048kgf/cm、摺動距離を1000mm(100往復)、5000mm(500往復)とした。また、摺動速度は60往復/minとした。
このようにして実施をした往復摺動試験後の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)と摺動試験用試料の表面を観察すると、100往復摺動時(摺動距離1000mm)、500往復摺動時(摺動距離5000mm)ともに、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)表面に削り取られた部分が観察され、また、摺動試験用試料(アルミナ(Al)の板)の摺動部分全域にも表面に荒れた部分が観察された。
図12は、往復摺動試験(摺動距離5000mm)後の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の表面状態を表す顕微鏡写真である。
図12から分かるように、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)表面に削り取られた部分が観察される。
また、500往復摺動(摺動距離5000mm)後の摺動試験用試料(アルミナ(Al)の板)において、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)との摺動面を横切るように表面形状(断面方向における表面形状)を計測すると、摺動部分に数百nm程度の盛り上がりが観察された。このことより、摺動試験用試料(アルミナ(Al)の板)の表面の荒れた部分は、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の削れ屑等が付着したものであると判断できる。
図13は、500往復摺動(摺動距離5000mm)後の揺動試験用試料の表面形状の計測結果を表すグラフ図である。
図13から分かるように、揺動試験用試料の摺動部分に数百nm程度の盛り上がりがみられる。
以上のことより、静電チャックに一般的に使用されているアルミナ(Al)を突起部32に用いるものとすれば、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の表面に傷が発生し、また、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)から脱離した(削り取られた)シリコン(Si)がパーティクル汚染を発生させる原因となるおそれがある。
この場合、突起部32においては、前述の往復摺動試験の場合よりも受圧面積が小さくなるので、傷の発生とパーティクル汚染の発生が増加するおそれもある。
次に、イットリア(Y)の多結晶構造物による傷・パーティクル汚染発生の抑制効果について説明をする。
まず、摺動試験用試料として、平面寸法が10mm×20mm、厚みが5mm程度の石英基板上に前述の処理装置70を用いて(エアロゾルデポジション法を用いて)、イットリア(Y)の多結晶構造物を形成させ、その表面(試験面)をラッピング加工したものを用いた。
この場合、イットリア(Y)の多結晶構造物の膜厚は2μm〜3μm程度、膜表面の表面粗さは、Ra(中心線平均粗さ)で 0.02μm、Rz(十点平均高さ粗さ)で0.09μm、平面度は0.2μm以下であった。また、イットリア(Y)の多結晶構造物の硬度は、ビッカース硬度で765Hvであった。
また、接触対象である半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)表面の当初の表面粗さは、Ra(中心線平均粗さ)で0.03μm、Rz(十点平均高さ粗さ)で0.23μm、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の硬度は、ビッカース硬度で1042Hvであった。
尚、摺動試験装置、表面粗さ・表面形状測定装置、往復摺動試験の手順、試験条件(接触圧力、摺動距離、摺動速度など)は、前述のアルミナ(Al)の場合と同様とした。
このようにして実施をした往復摺動試験後の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)を観察したが、100往復摺動時(摺動距離1000mm)、500往復摺動時(摺動距離5000mm)ともに、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の表面における傷の発生が確認できなかった。
以上のことより、イットリア(Y)の多結晶構造物を突起部32に用いるものとすれば、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の表面に傷が発生することを抑止することができる。また、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)からシリコン(Si)が脱離することがないので、パーティクル汚染の発生も抑止することができる。このことは、イットリア(Y)の硬度が、シリコン(Si)よりも低いためであると考えられる。
また、本実施の形態に係るイットリア(Y)の多結晶構造物はエアロゾルデポジション法により形成されたものであるため、前述したように平均結晶子径が極めて小さい。そのため、仮に脱離したとしてもパーティクル汚染が発生するおそれがない。
また、突起部32においては受圧面積が小さくなるので、このような部分にエアロゾルデポジション法を用いてイットリア(Y)の多結晶構造物を形成させるものとすれば、傷発生の抑制とパーティクル汚染の抑制に大きな効果を発揮させることができる。
次に、突起部32の形状について説明をする。
突起部32の水平方向断面は、任意の形状とすることができる。ただし、円などのように角部のない形状とすれば、割れや欠けなどを抑制することができる。
図14は、比較例に係る突起部132の垂直方向断面を説明するための模式拡大図である。
また、図15は、本実施の形態に係る突起部32の垂直方向断面を説明するための模式拡大図である。尚、図15は、図11におけるD部の拡大図である。
また、図16は、本実施の形態に係る突起部32の顕微鏡写真である。尚、設計寸法が直径500μmの場合の突起部32を例示するための顕微鏡写真である。
まず、比較例に係る突起部132について説明をする。
図14に示すように、突起部132は、頂部に平坦面132bを有し、その側面132dと平坦面132bとが直接連接されている。そのため、平坦面132bの周縁部分には角部132cが設けられることになる。
この平坦面132bの上には、半導体ウェーハ等の被処理物が載置されることになる。すなわち平坦面132bが載置面となる。
ここで、前述したように、被処理物(例えば、半導体ウェーハ等)と静電チャック30の載置面近傍の部材との間の熱膨張量の差により、平坦面132bと被処理物の裏面との間に摺動が生じる。また、凹部内の圧力と後述する処理容器101の内圧との間における圧力差と、「空間クーロン力」との間の力の均衡が変動すると、被処理物が上下方向に微視的な撓みを繰り返し、平坦面132bと被処理物の裏面との間に摺動が生じる。
そして、平坦面132bと被処理物との間に摺動が生じると、被処理物に傷が発生する場合がある。
図17は、平坦面132bと被処理物との間に生じた摺動により発生した傷の写真である。尚、図17は、以下の往復摺動試験を行った場合に発生した傷の写真である。
往復摺動試験としては、まず、平面寸法が10mm×20mm、厚みが5mm程度の石英基板上に前述の処理装置70を用いて(エアロゾルデポジション法を用いて)、イットリア(Y)の多結晶構造物を形成させ、続いて突起パターン部分を抜いたフォトレジストフィルムをその表面に貼り付け、イットリアを原料とし、エアロゾルデポジション法を用いて、突起部132のみを形成させ、その後、フィルムを除去した。具体的には、直径が2000μm程度の円柱状の突起部132を形成させた。そして、ラッピング加工をすることで、周縁のエッジに角部(図14に例示したものは直角の角部)を有する平坦面132bを形成させ、これを摺動試験用試料とした。
尚、摺動試験装置、往復摺動試験の手順、試験条件(接触圧力、摺動距離、摺動速度など)は、前述した往復摺動試験の場合と同様とした。また、被処理物は、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)としている。
前述したように、イットリア(Y)の硬度はシリコン(Si)の硬度よりも低いため、通常は半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)には傷が発生しない。しかしながら、突起部132を設けるようにすれば、図17に示すように、イットリア(Y)の多結晶構造物であっても半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)に傷が発生する。これは、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)と平坦面132bとが摺動した際に、角部132cの先端が巻き込まれるためであると考えられる。
これに対し、本実施の形態に係る突起部32は、図15に示すように、頂部に平坦面32bを有し、その側面部分と平坦面32bとが外部に向けて凸状の曲面32cを介して連接されている。すなわち、突起部32の頂部(平坦面32b)の周縁には、曲面32cが設けられている。
そのため、平坦面32bと半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)との間で摺動が生じたとしても、曲面32cの作用により平坦面32bの周縁部分が巻き込まれることがない。その結果、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)に傷が発生することを抑止することができ、パーティクル汚染も抑制することができる。
そして、このような曲面加工において、緻密な多結晶構造が形成されるエアロゾルデポジション法と、アルミナなどと比較してやや軟らかいイットリア(Y)とを用いるようにすれば、精細で欠陥の少ない状態の曲面に仕上げることが容易となる。
この場合、曲面32cの曲率半径Rを5μm以上、1000μm以下とすることが好ましい。
一般的には、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の裏面の表面粗さは、Ra(中心線平均粗さ)で0.1〜0.2μm程度、Rz(十点平均高さ粗さ)で0.6〜0.7μm程度である。そのため、曲面32cの曲率半径を5μm以上とすれば、半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)裏面に存在する凸部が平坦面32bの周縁部分と接触して巻き込まれることを抑止することができるからである。
また、例えば、後述するバフ研磨法により曲面32cを形成させる場合、曲率半径Rが1000μmを超えるものとすれば、突起部32自体の研磨も進んでしまい形態上の不具合を生じやすくなる。そのため、加工上の観点から曲率半径Rを1000μm以下とすることが好ましいからである。
また、図15、図16に示すように、平坦面32bの表面粗さよりも凹部32aの底面の表面粗さが粗くなるようにされている。例えば、平坦面32bの表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で0.009μm程度、凹部32aの底面の表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で0.33μm程度とされている。
また、突起部32の高さh1と多結晶構造物7の厚みh2とは、略同一とされている。例えば、突起部32の高さh1と、多結晶構造物7の厚みh2とが10μm程度とされている。尚、突起部32の高さh1は、吸着力とパーティクル付着の低減を考慮した場合、5〜30μmの範囲に設定することが好ましい。
本実施の形態によれば、平坦面32bの表面が非常に滑らかにされているので、被処理物への密着性を高めるとともに傷の発生を抑制することができる。
また、凹部32aの底面を粗くすることで、その表面積を広くするようにされている。そのため、凹部32aに導入されるヘリウムガスなどとの熱交換効率を向上させることができ、被処理物の温度制御性や面内温度の均一性を向上させることができる。
次に、静電チャック30の製造方法を説明する。
図18は、静電チャック30の製造方法を説明するためのフローチャートである。
尚、図2において説明をしたものとは、突起部32をさらに形成させるようにしたところが異なる。そのため、突起部32の形成以外のものについては、図2と同様のため同じステップ番号を付し、その説明は省略する。
図2のステップS3のようにして形成された多結晶構造物7の上面を研磨し、その表面にレジストフィルムを貼り付け、感光させることで所望の形状のマスクを形成させる(ステップS3a)。
例えば、所定のピッチで設けられ、その直径が250、500、1000、2000μm程度のマスクを形成させる。
次に、マスクの上方からブラスト処理を行い、多結晶構造物7の上面のうちマスクにより覆われていない部分を除去する(ステップS3b)。
この際、例えば、多結晶構造物7の上面から10μm程度除去するようにすることができる。この場合、例えば、ウェットエッチング法などによっても除去を行うことができる。ただし、ブラスト法により除去を行うようにすれば、突起部32の高さの寸法精度を向上させることができるので、発現させる静電気力のバラツキを抑制することができる。また、凹部32aの底面を粗面化することができるので、前述したように、ヘリウムガスなどとの熱交換性を向上させ、被処理物の温度制御性、面内温度の均一性を向上させることができる。
次に、マスクを除去し、表面をバフ研磨することで突起部32に曲面32cを設けるとともに、平坦面32bを滑らかに仕上げる(ステップS3c)。
以上のようにすれば、例えば、突起部32の直径が250〜2000μm程度、平坦面32bの表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で0.009μm程度、Rz(十点平均高さ粗さ)で0.08μm程度、曲面32cの曲率半径Rが122〜182μm程度、凹部32aの底面の表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で0.33μm程度、Rz(十点平均高さ粗さ)で2.36μm程度とすることができる。
図19は、静電チャック30の製造方法の他の具体例を例示するためのフローチャートである。
尚、図3において説明をしたものとは、突起部32をさらに形成させるようにしたところが異なる。そのため、突起部32の形成以外のものについては、図3と同様のため同じステップ番号を付し、その説明は省略する。
また、突起部32の形成に関しては、図18で説明をしたものと同様である。すなわち、図18との関係においては、多結晶構造物7の形成手順が異なる。すなわち、基台2と誘電体基板3の接合後に、エアロゾルデポジション法により誘電体基板3の上面(電極が設けられた主面と対向する主面)に多結晶構造物7を形成する。そして、その後に突起部32を形成するようにしている。
具体的には、図3のステップS11a、11b、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15のようにして、基台2と誘電体基板3が接合され、誘電体基板3の電極4が設けられた主面と対向する主面にエアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物7が形成される。
そして、その後、図18のステップS3aと同様にして、多結晶構造物7の上面を研磨し、その表面にレジストフィルムを貼り付け、感光させることで所望の形状のマスクを形成させる(ステップS15a)。
次に、図18のステップS3bと同様にして、マスクの上方からブラスト処理を行い、多結晶構造物7の上面のうちマスクにより覆われていない部分を除去する(ステップS15b)。
次に、図18のステップS3cと同様にして、マスクを除去し、表面をバフ研磨することで突起部32に曲面32cを設けるとともに、平坦面32bを滑らかに仕上げる(ステップS15c)。
本実施の形態においては、基台2と誘電体基板3との接合後に、誘電体基板3の上面(電極が設けられた主面と対向する主面)に、エアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物7を形成するようにしている。
そのため、成膜がされる母材(基台2と誘電体基板3が接合されたもの)の剛性をより高くすることができるので、図3において説明をしたように、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図20〜図24は、静電チャックの構成を例示するための模式図である。
尚、図面の煩雑化を防ぐため、静電チャックの下方の基台2、絶縁体膜5、流路8などの図示を省略し、これらを併せて温度調整部材と呼ぶことにする。また、その説明も省略する。また、電線9などについても図示を省略する。
図20に例示をする静電チャック40は、温度調整部材41、電極42aが設けられた部材である電極部42を備えている。温度調整部材41の一方の主面には、接合層43を介して電極部42が設けられている。また、電極部42の主面には、多結晶構造物7、突起部32が設けられている。
電極部42は、焼成体(例えば、セラミック焼結体など)からなり、内部に複数の電極42aを有している。また、接合層43は、前述した接合層6と同様に絶縁性接着剤が硬化したものである。また、ガラス接合により形成されたものとすることもできる。
静電チャック40の製造方法としては、図18のように電極部42の主面に多結晶構造物7・突起部32を形成し、その後、接合層43を介して温度調整部材41と接合するようにすることができる。また、図19のように、接合層43を介して電極部42と温度調整部材41とを接合し、その後、前述したものと同様に、電極部42の主面に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにすることもできる。
尚、電極42aを有し、焼成体からなる電極部42の製造は公知の技術を適用することができるため、その製造方法の説明は省略する。
この場合、図19のように最後に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにすれば、成膜がされる母材(電極部42と温度調整部材41が接合されたもの)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図21に例示をする静電チャック50は、温度調整部材51を備えている。温度調整部材51の一方の主面には、多結晶構造物7、突起部32が設けられている。
本実施に形態における温度調整部材51は、図示しない基台2と基台2の内部に設けられた流路8とを備えている。そして、多結晶構造物7は、図示しない基台2の主面に直接設けられ、基台2が電極を兼ねるようになっている。そのため、本実施の形態においては、温度調整部材51が電極が設けられた部材となる。すなわち、静電チャック50は、単極タイプの静電チャックとなっている。
静電チャック50の製造方法としては、図19のように、温度調整部材51(図示しない基台2)の主面に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにしている。
そのため、成膜がされる母材(温度調整部材51)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図22に例示をする静電チャック60は、温度調整部材61、電極65が設けられた部材である電極部62を備えている。温度調整部材61の一方の主面には、接合層63を介して電極部62が設けられている。また、電極部62の主面には、多結晶構造物7、突起部32が設けられている。
電極部62は、誘電体基板3と、誘電体基板3の一方の主面に設けられた複数の電極65と、電極65を覆うようにして設けられた絶縁体膜64を備えている。
絶縁体膜64は、前述した絶縁体膜5と同様とすることができる。
また、接合層63は、前述した接合層6と同様に絶縁性接着剤が硬化したものである。尚、ガラス接合により形成されたものとすることもできる。
静電チャック60の製造方法としては、図18のように電極部62の主面に多結晶構造物7・突起部32を形成し、その後、接合層63を介して温度調整部材61と接合するようにすることができる。また、図19のように、接合層63を介して電極部62と温度調整部材61とを接合し、その後、前述したものと同様に、電極部62の主面に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにすることもできる。
この場合、図19のように最後に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにすれば、成膜がされる母材(電極部62と温度調整部材61が接合されたもの)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図23に例示をする静電チャック80は、温度調整部材81、電極85が設けられた部材である電極部82を備えている。温度調整部材81の一方の主面には、電極部82が設けられている。また、電極部82の主面には、多結晶構造物7、突起部32が設けられている。
電極部82は、多結晶構造物84と、多結晶構造物84の一方の主面に設けられた複数の電極85を備えている。
多結晶体構造物84は、前述した絶縁体膜5と同様とすることができる。
静電チャック80の製造方法としては、まず、温度調整部材81(図示しない基台2)の主面に多結晶構造物84を形成させる。多結晶体構造物84は、例えば、アルミナ(Al)やイットリア(Y)等の多結晶体で構成することができる。また、多結晶構造物84は、エアロゾルデポジション法により形成させることができる。
次に、多結晶構造物84の主面に導電膜を形成する。導電膜は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やPVD(Physical Vapor Deposition)法などを用いて形成させることができる。
次に、この形成した膜をサンドブラスト法やエッチング法などを用いて所定の形状に成形し、所望の形状の電極85を形成する。
次に、前述したものと同様にして、電極85を覆うように多結晶構造物84の主面に多結晶構造物7を形成する。
次に、表面を研磨し、ブラスト法を用いて突起部32を形成する。その後、バフ研磨することで曲面を形成する。
この場合、図19のように最後に多結晶構造物7・突起部32を形成させるようにすれば、成膜がされる母材(温度調整部材81)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図24に例示をする静電チャック90は、温度調整部材41、電極42aが設けられた部材である電極部42を備えている。温度調整部材41の一方の主面には、接合層43を介して電極部42が設けられている。また、電極部42の主面には、多結晶構造物7、突起部32d、突起部表面層32eが設けられている。
電極部42は、焼成体(例えば、セラミック焼結体など)からなり、内部に複数の電極42aを有している。また、接合層43は、前述した接合層6と同様に絶縁性接着剤が硬化したものである。また、ガラス接合により形成されたものとすることもできる。
静電チャック90の製造方法としては、図18のように電極部42の主面に多結晶構造物7・突起部32d・突起部表面層32eを形成し、その後、接合層43を介して温度調整部材41と接合するようにすることができる。また、図19のように、接合層43を介して電極部42と温度調整部材41とを接合し、その後、前述したものと同様に、電極部42の主面に多結晶構造物7・突起部32d・突起部表面層32eを形成させるようにすることもできる。
尚、電極42aを有し、焼成体からなる電極部42の製造は公知の技術を適用することができるため、その製造方法の説明は省略する。
また、突起部32dは、例えば、アルミナ(Al)やイットリア(Y)等の多結晶体で構成することができる。また、突起部32dは、エアロゾルデポジション法により形成させることができる。
また、突起部表面層32eは、イットリア(Y)の多結晶体で構成することができる。また、突起部表面層32eは、エアロゾルデポジション法により形成させることができる。
尚、突起部32dとなる膜を成膜し、その表面に突起部表面層32eとなる膜を成膜した後、前述したものと同様に、ブラスト法を用いて突起部32d・突起部表面層32eを形成し、バフ研磨により曲面を形成させることができる。
また、ブラスト法を用いて突起部32dを形成し、突起部32dの頂部に選択的に突起部表面層32eを形成し、バフ研磨により曲面を形成させることもできる。
この場合、図19のように最後に多結晶構造物7・突起部32d・突起部表面層32eを形成させるようにすれば、成膜がされる母材(電極部42と温度調整部材41が接合されたもの)の剛性をより高くすることができるので、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部表面層32eの上面(平坦面(載置面))の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
尚、静電チャックにおいて、多結晶構造物7の下方に位置するものの構成は前述したものに限定されるわけではなく種々の変更が可能である。
また、前述した、多結晶構造物7を形成する工程、突起部32を形成する工程、曲面32cを形成する工程、のいずれかの工程の後に、電極が設けられた部材の多結晶構造物7が形成された側の主面に対向する側の主面と、基台の一方の主面と、が接合されるようにすることができる。
また、多結晶構造物7の下方に位置するものを形成した後に(母材となるものを先に形成した後に)、多結晶構造物7、突起部32を形成するようにすることができる。そのようにすれば、残留応力による変形を抑制することができる。その結果、突起部32の平坦面32b(載置面)の平坦度をさらに上げることができ、被処理物との密着性をさらに向上させることができる。
図25は、本発明の実施の形態に係る静電チャックを備えた基板処理装置を説明するための模式図である。
基板処理装置100は、処理容器101、上部電極110、本発明にかかる静電チャック1を備えている。処理容器101の天井には処理ガスを内部に導入するための処理ガス導入口102が設けられ、その底板には内部を減圧排気するための排気口103が設けられている。また、上部電極110、静電チャック1には高周波電源104が接続され、上部電極110と静電チャック1より構成される一対の電極が、互いに所定の間隔を隔てて平行に対峙するようになっている。このように構成される基板処理装置100において、上部電極110と静電チャック1に高周波電圧が印加されると、高周波放電が起こり処理容器101内に導入された処理ガスがプラズマにより励起、活性化されて、被処理物Wが処理されることになる。尚、被処理物Wとしては半導体基板(ウェーハ)を例示することができるが、これに限定されるわけではなく、例えば、液晶表示装置に用いられるガラス基板等であってもよい。
基板処理装置100のような構成の装置は、一般に平行平板型RIE(Reactive Ion Etching)装置と呼ばれるが、本発明にかかる静電チャックはこの装置への適用に限定されるわけではない。例えば、ECR(Electron Cyclotron Resonance) エッチング装置、誘電結合プラズマ処理装置、ヘリコン波プラズマ処理装置、プラズマ分離型プラズマ処理装置、表面波プラズマ処理装置、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )装置などのいわゆる減圧処理装置に広く適応することができるし、露光装置や検査装置のように大気圧下で処理や検査が行われる基板処理装置に広く適用することもできる。ただし、本発明にかかる静電チャックの有する高い耐プラズマ性を考慮するとプラズマ処理装置に適用させることが好ましい。尚、これらの装置の構成の内、本発明にかかる静電チャック以外の部分には公知の構成を適用することができるので、その説明は省略する。
また、図1において説明をした静電チャック1に限定されるわけではなく、例えば、図11において説明をした静電チャック30、図20において説明をした静電チャック40、図21において説明をした静電チャック50、図22において説明をした静電チャック60等であってもよい。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
前述の具体例に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、説明の便宜上、クーロン型静電チャックとジョンセン−ラーベック型静電チャックを説明したが、吸着面上に不均一電界を形成させることにより絶縁体である被処理物の一部を分極させ、そのとき発生する電界強度の強い方向へ引き寄せられる力(グラジエント力)を利用する静電チャックであってもよい。
また、静電チャックや基板処理装置などの各要素の形状、寸法、材質、成分比、配置なども、例示したものに限定されるわけではなく、適宜変更を加えたものも本発明の特徴を備えている限り本発明の範囲に包含される。
また、前述した各具体例が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の第1の実施の形態に係る静電チャックを説明するための模式図である。 静電チャックの製造方法を説明するためのフローチャートである。 静電チャックの製造方法の他の具体例を説明するためのフローチャートである。 基台と誘電体基板の接合を説明するための模式図である。 エアロゾルデポジション法を実施することのできる処理装置の模式構成図である。 プラズマ照射時間と表面粗さの関係を説明するためのグラフ図である。 プラズマ照射前後のイットリア多結晶体の表面状態を表す顕微鏡写真である。 プラズマ照射前後の高純度アルミナ焼結体の表面状態を表す顕微鏡写真である。 プラズマ照射前後のイットリア焼結体(HIP処理品)の表面状態を表す顕微鏡写真である。 エアロゾルデポジション法により形成したアルミナ多結晶構造物断面の顕微鏡写真である。 本発明の第2の実施の形態に係る静電チャックを説明するための模式図である。 往復摺動試験(摺動距離5000mm)後の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)の表面状態を表す顕微鏡写真である。 500往復摺動(摺動距離5000mm)後の揺動試験用試料の表面形状の計測結果を表すグラフ図である。 比較例に係る突起部の垂直方向断面を説明するための模式拡大図である。 本実施の形態に係る突起部の垂直方向断面を説明するための模式拡大図である。 本実施の形態に係る突起部の顕微鏡写真である。 平坦面と被処理物との間に生じた摺動により発生した傷の写真である。 静電チャックの製造方法を説明するためのフローチャートである。 静電チャックの製造方法の他の具体例を例示するためのフローチャートである。 静電チャックの構成を例示するための模式図である。 静電チャックの構成を例示するための模式図である。 静電チャックの構成を例示するための模式図である。 静電チャックの構成を例示するための模式図である。 静電チャックの構成を例示するための模式図である。 本発明の実施の形態に係る静電チャックを備えた基板処理装置を説明するための模式図である。
符号の説明
1 静電チャック、 2 基台、 3 誘電体基板、 4 電極、 5 絶縁体膜、 6 接合層、 7 多結晶構造物、 8 流路、 9 電線、 10a、10b 電源、 30 静電チャック、 31 貫通孔、 32 突起部、 32a 凹部、32b平坦面、32c曲面、32d突起部、32e突起部表面層、40静電チャック、50静電チャック、60静電チャック、 70 処理装置、 71 ガスボンベ、 72 ガス配管、 73 エアロゾル発生器、 74 エアロゾル搬送管、 75 形成室、 76 ノズル、 77 ステージ、 79 真空ポンプ、80静電チャック、90静電チャック、100 基板処理装置、1000 ガス、101 処理容器、102 処理ガス導入口、103 排気口、104 高周波電源、110 上部電極

Claims (22)

  1. 被処理物が載置される載置面を有し、前記載置面はエアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物を含み、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、
    少なくとも前記突起部には、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする静電チャック。
  2. 電極が設けられた部材の主面に、エアロゾルデポジション法を用いて形成された多結晶構造物を有し、
    前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、
    少なくとも前記突起部には、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする静電チャック。
  3. 被処理物が載置される載置面を有し、前記載置面が脆性材料からなる多結晶構造物を含み、前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、
    少なくとも前記突起部は、イットリア(Y)を含有し、結晶同士の界面にはガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないこと、を特徴とする静電チャック。
  4. 電極が設けられた部材の主面に、脆性材料からなる多結晶構造物を有し、
    前記多結晶構造物はその表面に突起部を有し、
    少なくとも前記突起部は、イットリア(Y)を含有し、結晶同士の界面にはガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないこと、を特徴とする静電チャック。
  5. 前記突起部の頂部の周縁には、曲面が設けられていること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の静電チャック。
  6. 前記突起部の頂部に設けられた平坦面と、
    前記突起部を前記多結晶構造物の表面に設けることで形成される凹部と、
    を備え、
    前記凹部の底面の表面粗さが、前記平坦面の表面粗さよりも粗いこと、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の静電チャック。
  7. 前記曲面は、バフ研磨法を用いて形成されてなること、を特徴とする請求項5記載の静電チャック。
  8. 少なくとも一方の主面に絶縁体膜が形成された基台と、
    前記部材の前記多結晶構造物が形成された側の主面に対向する側の主面と、前記絶縁体膜が形成された主面との間に設けられた接合層と、
    をさらに備え、
    前記絶縁体膜は、脆性材料からなる多結晶体であること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の静電チャック。
  9. 前記絶縁体膜は、溶射法により形成されたこと、を特徴とする請求項8記載の静電チャック。
  10. 前記絶縁体膜には、ガラス相からなる粒界層が実質的に存在しないこと、を特徴とする請求項8記載の静電チャック。
  11. 前記絶縁体膜は、エアロゾルデポジション法により形成されたこと、を特徴とする請求項10記載の静電チャック。
  12. 前記基台は、流体の流路が設けられてなること、を特徴とする請求項8〜11のいずれか1つに記載の静電チャック。
  13. 前記絶縁体膜は、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする請求項8〜12のいずれか1つに記載の静電チャック。
  14. 前記多結晶構造物は、イットリア(Y)を含有すること、を特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の静電チャック。
  15. 前記部材は、平均粒子径が2μm以下のセラミック焼結体からなること、を特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の静電チャック。
  16. 前記電極が、前記部材の前記多結晶構造物が形成された主面に対向する側の主面に配置されたこと、を特徴とする請求項15に記載の静電チャック。
  17. 電極が設けられた部材の一方の主面に、エアロゾルデポジション法を用いて多結晶構造物を形成し、
    前記多結晶構造物の表面に所望の形状のマスクを設け、ブラスト法を用いて前記マスクにより覆われていない部分を除去して突起部を形成すること、を特徴とする静電チャックの製造方法。
  18. 前記突起部の頂部の周縁に、バフ研磨法を用いて曲面を形成すること、を特徴とする請求項17記載の静電チャックの製造方法。
  19. 基台の一方の主面に、前記部材を接合した後に、前記多結晶構造物を形成すること、を特徴とする請求項17または18に記載の静電チャックの製造方法。
  20. 前記多結晶構造物を形成する工程、前記突起部を形成する工程、前記曲面を形成する工程、からなる群より選ばれたいずれかの工程の後に、
    前記部材の前記多結晶構造物が形成された側の主面に対向する側の主面と、基台の一方の主面と、が接合されること、を特徴とする請求項17または18に記載の静電チャックの製造方法。
  21. 前記基台に流路を形成すること、を特徴とする請求項17〜20のいずれか1つに記載の静電チャックの製造方法。
  22. 請求項1〜16のいずれか1つに記載の静電チャックを備えたこと、を特徴とする基板処理装置。
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