[go: up one dir, main page]

JP2008038298A - 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法 - Google Patents

光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008038298A
JP2008038298A JP2006215740A JP2006215740A JP2008038298A JP 2008038298 A JP2008038298 A JP 2008038298A JP 2006215740 A JP2006215740 A JP 2006215740A JP 2006215740 A JP2006215740 A JP 2006215740A JP 2008038298 A JP2008038298 A JP 2008038298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multifilament yarn
filament
cross
polymers
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006215740A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Mizumura
知雄 水村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Frontier Co Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2006215740A priority Critical patent/JP2008038298A/ja
Publication of JP2008038298A publication Critical patent/JP2008038298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

【課題】十分な発色強度を有し、高次加工性が良好な光干渉性マルチフィラメント糸が安定して得られる製造方法、及び上記特性を有する光干渉性マルチフィラメント糸を提供する。
【解決手段】屈折率の異なる2種の重合体がその偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントを、偏平比が5〜35である吐出孔から吐出線速度Jを4.5〜20m/分として溶融吐出し、該フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を、紡糸速度Vを300〜6000m/分、紡糸ドラフト比V/Jを50〜600で引取り、さらにこれを延伸する。また、屈折率の異なる2種の重合体が偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントからなるマルチフィラメント糸において、該フィラメントに部分的に含まれている、横断面の面積が他の部分の1.2倍以上である太い部分の長さを、該フィラメントの長さを基準として1%以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、屈折率の異なる2種の重合体を、偏平断面の長軸方向と並行に交互に積層してなる、偏平状のフィラメントからなる、製織編性の改良された光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法に関するものである。
従来、自然光の反射、干渉作用によって可視光線領域の波長の色を発色する多層薄膜構造を有するフィラメントとしては、例えば、フィラメント基材の上に透明金属化合物を薄膜蒸着させた構造のもの、屈折率の異なる2種の透明性重合体を交互に積層した薄膜多層状構造のものが知られている。
前者については、薄膜蒸着の生産技術が確立されており、既にそのような薄膜蒸着フィラメントが実用に供されている。しかし、このフィラメントは、それから布帛や製品を作る工程で受ける摩擦や、製品使用の経日的変化によって蒸着膜が剥離するという問題がある。
一方、後者については、フィラメントそのものが光干渉性を有するので、使用上の耐剥離性は蒸着構造のものに比べて格段に優れている。また、かかるマルチフィラメント糸は、例えば、特許文献1などに開示されている。
また、特許文献2、3には、ポリエステル重合触媒の工夫により、紡糸中に口金吐出孔周辺に堆積する異物すなわち口金面異物の成長を抑制し、これによる毛羽の発生を抑制する技術が開示されている。
一方、特許文献4には、口金吐出孔形状を工夫することにより、より発色強度の優れた光干渉性マルチフィラメント糸が開示されている。
しかしながら、上記光干渉性マルチフィラメント糸は、特殊な偏平積層状の複合繊維断面を持つため、製糸工程で吐出から細化させる部分で繊維を均一に成形することが難しく、部分的に断面が太いまま残る現象が発生しやすい。太い部分が残ると、断面の積層厚みが大きく変わることにより特定色での発色が消え、マルチフィラメント糸全体の発色不良に結びつき、染色なしで上品な光沢発色を発現する光干渉マルチフィラメント糸の特長が損なわれる。また、製糸工程での単繊維破断による毛羽に結びついたり、あるいは製織編工程で該断面の太い部分が糸導ガイドや給糸装置などに引っ掛かって停台や布帛欠点を誘発したり、生産性を悪化させる原因となる。
特開平11−124748号公報 特開2004−218140号公報 特開2004−277893号公報 特開2005−194662号公報
本発明は、上記従来技術を背景になされたもので、その目的は、十分な発色強度を有し、高次加工性、特に製織性、製編性が良好な光干渉性マルチフィラメント糸が安定して得られる製造方法を提供することにある。また、もう一つの目的は、上記特性を有する光干渉性マルチフィラメント糸を提供することにある。
本発明者らの研究によれば、上記目的は、屈折率の異なる2種の重合体がその偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントを、偏平比が5〜35である吐出孔から吐出線速度Jを4.5〜20m/分として溶融吐出し、該フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を、紡糸速度Vを300〜6000m/分、紡糸ドラフト比V/Jを50〜600として引取り、さらにこれを延伸することを特徴とする光干渉性マルチフィラメント糸の製造方法により達成できることを見出した。
また、もう一つの目的は、屈折率の異なる2種の重合体が偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントからなるマルチフィラメント糸であって、該フィラメントに部分的に含まれている、横断面の面積が他の部分の1.2倍以上である太い部分の長さが、該フィラメントの長さを基準として1%以下であることを特徴とする光干渉性マルチフィラメント糸により達成できることを見出した。
本発明の製造方法によれば、紡糸口金の吐出孔の形状、吐出線速度、引取速度、ドラフト比を条件の総合的な効果によって、極めて特殊な断面を有するマルチフィラメント糸の部分的に太くなる部分の発現を抑制し、十分な光干渉発色強度と高次加工性を同時に有する光干渉性マルチフィラメントを容易に製造することができる。さらに、本発明の上記特性を有し、従来にない高品質の干渉マルチフィラメント糸を達成するのものである。
本発明の光干渉性マルチフィラメント糸の製造方法は、後述する特定の条件で、屈折率の異なる2種の重合体がその偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメント(以下光干渉性フィラメント、または単にフィラメントと称することがある)を、紡糸口金の吐出孔から溶融吐出し、該フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を引取り、さらにこれを延伸する製造方法である。
まず、上記フィラメントについて図面を参照しながら本発明を説明する。図1は、上記フィラメントの横断面の一例を示す模式図であるが、非積層部は無くてもよい。上記フィラメントを構成する2種の重合体は、屈折率が異なる組合せとする必要がある。一般に重合体の屈折率は1.30〜1.82の範囲にあり、そのうち汎用重合体では1.35〜1.75の範囲にある。この中から高屈折率側の重合体成分の屈折率をnとし、低屈折率側の重合体成分の屈折率をnで表したとき、両重合体の屈折率の比n/nが1.02〜1.4の範囲となるものを選べばよい。具体的には、ポリエステルと、ナイロン、ポリオレフィンなどとの組合せがあげられ、特にポリエステルとナイロンの組合せが好ましい。
フィラメントの横断面における重合体の積層数は、光学干渉理論によれば、層の厚みが全て基準の厚さに等しいときには、高々10層もあれば得られる干渉光量は飽和状態に達し、それ以上層数を増やすことはフィラメント成形の工程を複雑困難にするだけとなってしまう。ところが、偏平率を高くすると、各積層単位の厚みにゆらぎが生じやすくなり、干渉光量が不十分な場合も生じる。よって、積層数は15以上が好ましい。さらに、偏平率を大きくすればするほど、積層数は多い方がよく、具体的には20層以上が好ましく、25層以上がより好ましい。積層数は多い方が前記厚みのゆらぎを補償して干渉性を高めることができるが、その製造技術の難しさ、特に紡糸口金の複雑さ、溶融ポリマー流れのコントロールの点から、扱いやすいのは140層までである。それを越えると、また積層の厚みのゆらぎ幅が広がり、積層を増しただけの効果を得にくくなる。実用的には50層以下とするのが好ましい。
また、光干渉機能を十分に発現する観点から、上記フィラメントの扁平率は2.0〜7.0であることが好ましい。ここで偏平率とは、フィラメント横断面の長辺/短辺の比で表されるものである。
紡糸においては、例えば特開平11−124748号公報の図3に示されているような紡糸口金を用いて、2種類の重合体を積層した偏平横断面を有するフィラメントからなるマルチフィラメント糸条として溶融吐出することができる。
この際、上記糸条は、紡糸口金に設けられた偏平状の吐出孔から溶融吐出され引取られるが、かかる糸条は偏平状であるだけでなく上記のような積層断面を有しているため、通常の丸断面フィラメントの紡糸と比べて、フィラメントが溶融吐出してから細化するまで過程において、部分的に横断面が太いまま残る現象が発生しやすい。具体的には、フィラメントの横断面の面積が他の部分の3倍以上となる太い部分は0.1〜1cmと比較的短い長さで、フィラメントの横断面の面積が他の部分より1.2〜1.3倍程度である太さの部分は数cmから30cmもの長さで発生する。特に後者のような長く太い部分ができた場合、その部分は所望の波長の光を特定的に反射する能力を失い、別の波長の光を反射するため、マルチフィラメント糸集合体としては様々な波長の光が混色することになり、白っぽく見えるようになる。すなわち発色が薄くなるため、好ましくない現象である。また、フィラメントの横断面の面積が他の部分より3倍以上太い部分は、延伸工程や製織編加工工程において、フィラメントが破断して毛羽となりやすく、これが製織編工程にて給糸フィーダー、各種ガイドや経糸などに引っ掛かったりして停台や布帛品質異常等を引き起こす原因となる。
本発明者らの研究によれば、横断面が太いまま残る現象は、紡糸口金の吐出孔からマルチフィラメント糸条を吐出する部分と、該糸条を細化、冷却する部分において多く発生し、特に吐出孔からの該糸条を溶融吐出する際の吐出線速度が低いときに太い部分が発生し易いことを突き止めた。また、この現象は吐出線速度が同一の場合、紡糸ドラフト比が高いとき、すなわち紡糸速度が速いときにより顕著になり、前述した複雑な横断面形状を急激に成形しようとする際に発生し易いことも究明した。
したがって本発明においては、上記フィラメントを、紡糸口金の偏平比が5〜35である吐出孔から吐出線速度Jを4.5〜20m/分として溶融吐出し、該フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を、紡糸速度Vを300〜6000m/分、紡糸ドラフト比V/Jを50〜600として引取ることが肝要である。
すなわち、吐出線速度Jが4.5m/分未満の場合、延伸後のフィラメント中に太い部分が発生し易くなる。これは吐出孔からの溶融ポリマー流が遅く、細化、固化が安定に終わらないうちに紡糸線方向に引き伸ばされるため、太細斑がある状態になりやすいためである。このような場合、紡糸速度を低くし、紡糸ドラフト比を下げることで太い部分の発生頻度は低くなるが、吐出線速度4.5m/分未満の場合、吐出量に対して吐出孔面積が大きいため、吐出そのものも不安定になりやすく、太い部分を無くすことが難しい。一方、吐出線速度が20m/分を超える場合は、吐出孔からのポリマー吐出量が多すぎ、吐出脈動が発生し、太さ斑や、ひいては横断面の積層部の乱れによる光干渉発色の悪化、断糸やループの頻発などに繋がりことになる。なお、上記吐出線速度Jは好ましくは4.5〜17m/分である。
また、紡糸速度Vは、上記のマルチフィラメントを安定に製造するため、300〜6000m/分、好ましくは500〜3000m/分とする。また、マルチフィラメント糸の伸度は、高次加工性や製糸性から好ましくは15〜50%、より好ましいくは15〜40%であるが、上記紡糸速度とすることにより、延伸後、かかる伸度に任意に設定することができる。
さらに、前述した偏平状のフィラメントを得るためには、吐出線速度は低い方が横断面の異型化の点では有利であるが、均一細化とは相反する面もあり、両者を勘案しながら最適な吐出線速度と紡糸ドラフト比を設定する必要がある。よって、ドラフト比V/Jは50〜600、好ましくは50〜400とする。
光干渉発色を強く発現するためにフィラメント横断面の偏平化は重要であり、紡糸口金の吐出孔の形状も偏平状のものを使用するが、前述したように吐出孔の偏平比は5〜35、好ましくは10〜30である。ここで、上記吐出孔の偏平比は、該吐出孔の長辺と短辺の比、長辺/短辺で表されるものである。吐出孔の形状としては、長方形の孔(偏平孔)でも良いし、特開2005−194662号公報に開示されている長方形の孔(偏平孔)の両端に丸孔が付いた形状でも良い。なお、長方形の孔の両端に丸孔が付いた形状の場合は、長方形部分の短辺を上記の「吐出孔の短辺」として適用する。吐出孔の偏平比が5未満の場合は、偏平状の横断面を成形することが難しく、丸断面に近い形状となり易い。また、横断面の積層部分が歪んだ形状になりやすく、光干渉発色が弱くなるので好ましくない。一方、吐出孔の偏平比が35を超える場合は、溶融ポリマーの吐出および細化が不安定になり、横断面の積層部分が歪んだ形状になることが多く、光干渉発色が弱くなる。また、糸の太さ斑が発生し易く、さらに断糸の頻度が高くなって生産性が悪くなる。
本発明のマルチフィラメント糸は、溶融吐出した上記フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を引取り、さらにこれを延伸することにより製造することができる。この際、延伸倍率を1.2〜5倍に設定することにより、マルチフィラメント糸の伸度を10〜50%とすることができる。上記延伸は、引取ったマルチフィラメント糸条を一旦巻き取り、これを改めて延伸し、さらに必要に応じて熱セットする2ステップ法でも製造できるが、大量生産性を考えると、引取ったマルチフィラメント糸条を紡糸した糸を一旦巻き取ることなく直接延伸、さらに必要に応じて熱セットして巻き取る紡糸直接延伸法で製造したほうがより好ましい。
なお、フィラメントの繊度が低いと太い部分の発生頻度が高くなるため、該繊度を3dtex以上とすることが好ましく、製糸性、発色性や加工性などから該繊度は4〜20dtexがより好ましい。なお、一方、本発明においては、4〜10dtexという比較的細いフィラメントにおいて太い部分の発生を抑制し、より顕著な改善効果を発揮する。
以上に説明した本発明の製造方法によれば、高次加工性に優れ、十分な発色強度を有する、次の光干渉性マルチフィラメントが得られる。
すなわち、屈折率の異なる2種の重合体が偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントからなるマルチフィラメント糸であって、該フィラメントに部分的に含まれている、横断面の面積が他の部分の1.2倍以上である太い部分の割合が、該フィラメントの長さを基準として1%以下である光干渉性マルチフィラメント糸である。
上記の横断面の面積が他の部分の1.2倍以上である太い部分の割合が、フィラメントの長さの1%を超えると、高次加工性が悪くなり、製織性や製編性が低下する。また、十分な発色強度が得られ難くなる。上記の割合は、好ましくは0.5%以下であり、より好ましくは0.2%以下である。
また、上記の光干渉性マルチフィラメント糸は、太い部分の割合が極めて少なく、フィラメント横断面における積層部分の歪もないため、8%以上の反射率差を有しており、十分な発色強度を達成することができる。
さらに、上記マルチフィラメントは、フィラメントの横断面の面積が他の部分の3倍以上である太い部分において発現している毛羽またはループの数が100万mあたり0.5ケ以下であることが好ましく、前述した製造法によりかかる水準を実現することができる。
なお、本発明においては、光干渉機能を十分に発現する観点から、フィラメント横断面の扁平度は2.0〜7.0であることが好ましい。
本発明のマルチフィラメント糸は、その使用形態によって様々に異なる発色外観を呈し、それが故に、広汎な用途分野で用いることができる。例えば、地糸を濃色特に黒色フィラメントとし、本発明のマルチフィラメント糸を浮き糸として、ドビーやジヤカードで柄を表現した布帛は、日本古来の雅趣があり、和服、帯、帯留め、巾着袋、風呂敷、草履、ハンドバッグ、ネクタイ、緞帳等に適している。
また、経糸を白として、本発明のマルチフィラメント糸を緯糸に織り込んだ薄手の布帛は、透け感があって、ウェディングドレス等のブライダルウェアー、パーティードレス、舞台衣装、ギフト用品の包装紙、リボン、テープ、カーテン等に適している。その際、ジャカード柄を織り込むことにより、さらに上品で優美なパール光沢に輝き、意匠性に優れたものとなる。
ここで、経糸の種類としては、ポリエステルの他、絹、ウール、綿、ナイロンなど、多様な繊維素材を選択することによりそれぞれ独特の外観、機能を呈す布帛となる。また、緯糸に本発明の光干渉性マルチフィラメントヤーンと他の繊維、例えばポリウレタンやそれをナイロンで被覆したカバリング糸などを並べて織り込むことにより、ストレッチなどの機能を付与することもできる。一般的には、本発明の光干渉性マルチフィラメントヤーンが布帛全体の1割以上の比率を占めれば、何らかの形で布帛に発色光沢による独特の意匠性を与えることができる。
また、これらの布帛をガラス板や各種透明性プラスチック板に挟み込んだものは、板材の屈折率の違いによりそれぞれ独特の光沢発色感を呈する。
さらに、本発明のマルチフィラメント糸独特の金属光沢カラーを生かして、従来光沢糸や蛍光糸が使用されてきたスポーツウェアーの分野で、一段と視認性に優れたウェアーを提供できる。例えば、スキーウェアー、テニスウェアー、水着、レオタード等であり、テントや日傘、リュックサック、靴特にスニーカー等のスポーツ用品にも適している。
同様に、金属光沢カラーやパール調カラーによって人目を引く用途として、エンブレム、ワッペン、アートフラワー等の美術工芸品、刺繍、壁紙、人工毛髪、カーシート、パンティストッキング等がある。
一方、本発明のマルチフィラメント糸を0.01mm〜10cmの範囲にカットしてパウダー状にした光輝材は、化粧品、特に、顔およびヒトの体の皮膚、唇ならびに爪、まつ毛または髪などの表層成長部のための化粧品(以下、化粧品組成物と称することがある)に含有させて用いることができる。
光輝材は、化粧品組成物中に、該組成物の全量に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、さらに好ましくは、0.3〜20重量%の範囲で含有させることができる。
さらに具体的には、肌用の製品(ファンデーション)、頬またはアイシャドーのためのメイクアップ製品、リップ製品、コンシーラー、頬紅、マスカラ、アイライナー、まゆ毛のためのメイクアップ製品、リップまたはアイ・ペンシル、爪用製品、体用のメイクアップ製品、髪のためのメイクアップ製品(ヘア・マスカラまたはヘア・スプレー)などをあげることができる。これらの化粧品組成物は、ケラチン物質に付与するためのように使用することができるか、ケラチン物質の上に既に堆積しているメイクアップの上に、例えば、メイクアップを改質するために使用することができる(組成物を、通常トップ・コートと称されるトップ製品として付与する)。
化粧品組成物は、付け爪、付けまつ毛、人工頭髪、かつら、皮膚または唇に付着しているパステルまたはパッチ(つけボクロタイプのもの)などのメイクアップ・アクセサリ(支持体)の上に付与することもできる。
この際、本発明の光輝材は、親水性媒体または親油性媒体に含有させ、化粧品組成物とすることができる。
また、本発明のマルチフィラメント糸を0.01mm〜10cmの範囲にカットしてパウダー状にした光輝材は、塗料として使用する事が可能であり、塗装に光輝材を含有させる方法としては、従来公知の方法を用いることができる。また、本発明の光輝材は、長さを調節することにより、塗料の中に支持体を浸漬したり、スプレーで支持体に吹き付けたりすることができる。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例における各項目は次の方法で測定した。
(1)フィラメント横断面の偏平率、積層数
顕微鏡(倍率40倍)によりフィラメントの横断面の長辺と短辺を測定し、各部の長さおよび偏平率(長辺/短辺の比)を求めた。また、積層数についても同様に確認した。
(2)伸度
東洋ボールドウィン社製RTM−300TENSILON引張り試験機を用い、試長200cm、引張り速度200mm/分で、5回測定しその平均値をとった。
(3)反射率差(光干渉発色強度)
マクベス社製分光測色計Color−Eye3100を用い、黒板にマルチフィラメント糸を40ターン/cmのピッチで捲き付けたものを測色し、波長400〜700nmの範囲における分光反射曲線のピーク反射率値から、波長350nmにおける反射率値を差し引いた値を反射率差とした。これは発色の強さを表し、8%以上を合格とした。
なお、反射率差は、光干渉性マルチフィラメントへのインタレース等による交絡の掛かり具合によって数値が変化するため、インタレースなしで巻き取った糸を測定した。
(4)フィラメント横断面積が太い部分の長さ、毛羽もしくはループの数
パッケージ巻きとしたマルチフィラメントヤーン48個を、春日電機(株)製毛羽検出装置付き整経機に掛けて、200m/分速度で整経引取りした。整経機が停止するごとに、その部分のフィラメント横断面の断面積を顕微鏡(倍率40倍)にて確認し、該面積が他の部分の1.2以上ある太い部分の長さを測定した。また、同時に、横断面の面積が他の部分の3倍以上太い部分であり、かつ毛羽もしくはループが発現している場合は、それらの個数をカウントしマルチフィラメント糸条長10m当たりに換算した。
(5)製織性
各実施例、比較例で得られたマルチフィラメント糸を緯糸に用い、縦糸に20dtexのポリエステルフィラメント糸を用いて、エアージェットルームで下記条件で製織を実施し、糸要因による停台回数(回/台・日)を調査し、下記基準によりランク付けした。
織組織 :幅1.4mの平織(経糸34本/cm、緯糸31本/cm)
緯糸打ち込み:400rpm
良好:停台2回/台・日以下、かつ、織物長50m中の緯糸欠点7ケ所以下
不良:停台3回/台・日以上、もしくは、織物長50m中の緯糸欠点8ケ所以上
[実施例1]
5−ナトリウムスルホイソフタル酸が0.9モル%共重合された固有粘度0.54のポリエチレンテレフタレート系ポリエステルと、固有粘度1.20のナイロン6とを用い、特開平11−124748号に記載された複合紡糸口金を用い、吐出孔偏平比を25、吐出線速度7.0m/分、口金温度280℃、引取速度1100m/分(ドラフト比157)で紡糸し、一旦巻き取ることなく、延伸倍率3.3倍、延伸温度(供給ローラの表面温度)105℃、セット温度180℃(延伸ローラの表面温度)で延伸した後、インタレースノズルで交絡処理し、80dtex20フィラメントのマルチフィラメントとして巻き取った。これにより、2種類の重合体の交互積層数が30層、偏平率が2.5、伸度が30%であり、偏平積層部の外周に、共重合ポリエチレンテレフタレート系ポリエステルからなる非積層領域を設けた横断面形状を有するマルチフィラメント糸が得られた。結果を表1に示す。
[実施例2〜4]
紡糸口金吐出孔の偏平比と吐出線速度、紡糸ドラフト比を表1の通り変更した以外は実施例1と同様にした。本例では実施例1と同様、優れた発色と製織性を兼ね備えたものであった。結果を表1に示す。
[実施例5、6]
光干渉性マルチフィラメントを120dtex12フィラメントとし、紡糸口金吐出孔の偏平比と吐出線速度、紡糸ドラフト比を表1の通り変更した以外は実施例1と同様にした。本例では実施例1と同様、優れた発色と製織性を兼ね備えたものであった。結果を表1に示す。
[比較例1〜4]
紡糸口金吐出孔の偏平比と吐出線速度、紡糸ドラフト比を表1の通り変更した以外は実施例1と同様にした。比較例1では、吐出線速度不足による吐出脈動が発生し、太い部分およびそれに伴う毛羽が多く、光干渉発色強度の悪化と製織性の不具合が見られた。
比較例2では、吐出線速度が速すぎることによるフィラメント長さ方向に太い部分が多くあり、それによる光干渉発色強度の悪化が見られた。比較例3では吐出孔偏平比不足により繊維の偏平率が低下し、積層が歪むことによる光干渉発色強度の著しい悪化が見られた。比較例4では吐出孔の偏平比が大きすぎるため吐出脈動が発生し、フィラメント長さ方向に太い部分が多く観察され、フィラメント横断面の積層部乱れによる光干渉発色の悪化が見られた。
Figure 2008038298
本発明の製造方法によれば、十分な発色強度を有し、高次加工性、特に製織性、製編性が良好な光干渉性マルチフィラメント糸が安定して得られる。また、本発明の光干渉性マルチフィラメント糸は上記特性を有しているため、和装、スポーツ、アウター、インナーなどの衣料、化粧品、塗装など各種用途の幅広く用いることができる。
本発明にかかる光干渉性フィラメントの横断面の一概略図である。
符号の説明
AおよびB:それぞれ屈折率の異なる2種類の重合体からなる層
C :非積層部

Claims (6)

  1. 屈折率の異なる2種の重合体がその偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントを、偏平比が5〜35である吐出孔から吐出線速度Jを4.5〜20m/分として溶融吐出し、該フィラメントからなるマルチフィラメント糸条を、紡糸速度Vを300〜6000m/分、紡糸ドラフト比V/Jを50〜600として引取り、さらにこれを延伸することを特徴とする光干渉性マルチフィラメント糸の製造方法。
  2. 2種の重合体がポリエステルおよびナイロンであり、積層数が15〜140層である、請求項1記載の光干渉性マルチフィラメント糸の製造方法。
  3. 屈折率の異なる2種の重合体が偏平横断面の長軸方向と並行に積層されている偏平状のフィラメントからなるマルチフィラメント糸であって、該フィラメントに部分的に含まれている、横断面の面積が他の部分の1.2倍以上である太い部分の長さが、該フィラメントの長さを基準として1%以下であることを特徴とする光干渉性マルチフィラメント糸。
  4. マルチフィラメント糸の反射率差が8%以上である請求項3記載の光干渉性マルチフィラメント糸。
  5. 2種の重合体がポリエステルおよびナイロンであり、積層数が15〜140層、偏平率が2.0〜7.0である請求項3または4記載の光干渉性マルチフィラメント糸。
  6. フィラメントにおいて、横断面の面積が他の部分の3倍以上である太い部分において発現している毛羽またはループの数が100万mあたり0.5ケ以下である請求項3〜5のいずれかに記載の光干渉性マルチフィラメント糸。
JP2006215740A 2006-08-08 2006-08-08 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法 Pending JP2008038298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006215740A JP2008038298A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006215740A JP2008038298A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008038298A true JP2008038298A (ja) 2008-02-21

Family

ID=39173657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006215740A Pending JP2008038298A (ja) 2006-08-08 2006-08-08 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008038298A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06330409A (ja) * 1993-05-18 1994-11-29 Teijin Ltd 制電性ポリエステル繊維
JPH11124733A (ja) * 1997-10-17 1999-05-11 Teijin Ltd 光学干渉機能の改善されたフィラメントヤーン
JPH11229228A (ja) * 1998-02-20 1999-08-24 Toray Ind Inc 中空マルチフィラメントおよび織物
JP2000034641A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Toray Ind Inc ポリアミド系繊維布帛およびその製造方法
JP2005194662A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Teijin Fibers Ltd 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
JP2005213688A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toray Ind Inc 多孔繊維、およびポリマーアロイ繊維

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06330409A (ja) * 1993-05-18 1994-11-29 Teijin Ltd 制電性ポリエステル繊維
JPH11124733A (ja) * 1997-10-17 1999-05-11 Teijin Ltd 光学干渉機能の改善されたフィラメントヤーン
JPH11229228A (ja) * 1998-02-20 1999-08-24 Toray Ind Inc 中空マルチフィラメントおよび織物
JP2000034641A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Toray Ind Inc ポリアミド系繊維布帛およびその製造方法
JP2005194662A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Teijin Fibers Ltd 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
JP2005213688A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toray Ind Inc 多孔繊維、およびポリマーアロイ繊維

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7135854B2 (ja) 偏心芯鞘複合繊維および混繊糸
JP3356438B2 (ja) 光学干渉機能を有する繊維およびその利用
JPWO1998046815A1 (ja) 光学干渉機能を有する繊維およびその利用
CN101883886B (zh) 布帛的制造方法以及布帛及纤维制品
CN109715869A (zh) 聚合物合金纤维及包含其的纤维结构体
JPH10317230A (ja) 芯鞘複合繊維
JP5254730B2 (ja) オーガンジー用薄地織物
TW524901B (en) Process for producing of combined polyester yarn
JP4419503B2 (ja) パイル繊維およびパイル布帛
JP5735844B2 (ja) 染色性に優れたカチオン可染ポリエステル繊維および繊維集合体
JP5718045B2 (ja) 染色性に優れたポリエステル繊維および繊維集合体
JP2016172945A (ja) 凹凸表面を有する極細ポリエステル繊維ならびに海島型複合繊維
JP2005307395A (ja) 透け防止ポリエステル系混用品
CN104276341B (zh) 电缆绕包带
JP2008038298A (ja) 光干渉性マルチフィラメント糸およびその製造方法
JP5012646B2 (ja) 分割型ポリアミド・ポリエステル複合繊維、それからなる織編物、繊維製品
JP2008202191A (ja) 光干渉性マルチフィラメント糸の色相判定方法
JP2005048309A (ja) ポリアミド繊維、ポリアミド織物およびそれよりなる繊維製品
JP2011047080A (ja) 芯鞘型複合仮撚加工糸を含む布帛および繊維製品
JP2005194662A (ja) 光学干渉機能を有するマルチフィラメントヤーン
KR101928248B1 (ko) 불규칙한 멜란지 효과를 갖는 폴리에스테르 복합사 및 이를 이용하여 제조되는 부자재
JP6400868B1 (ja) ラメ糸及びその製造方法
JPH09157995A (ja) 立毛布帛
JPH11124733A (ja) 光学干渉機能の改善されたフィラメントヤーン
JP4701478B2 (ja) 多色性複合加工糸およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090601

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110708

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120131