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JP2008028434A - 撮影装置、認証装置および撮影方法 - Google Patents

撮影装置、認証装置および撮影方法 Download PDF

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JP2008028434A
JP2008028434A JP2006195262A JP2006195262A JP2008028434A JP 2008028434 A JP2008028434 A JP 2008028434A JP 2006195262 A JP2006195262 A JP 2006195262A JP 2006195262 A JP2006195262 A JP 2006195262A JP 2008028434 A JP2008028434 A JP 2008028434A
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Takeshi Fujimatsu
健 藤松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】音や表示装置が利用できない環境であっても、利用者に対して適切な撮影位置を誘導可能な撮影装置、認証装置および撮影方法を提供する。
【解決手段】撮影装置1は、被写体を撮影し、被写体の画像データを取得する撮影部10と、取得した画像データから被写体の撮影状態を検出する撮影状態検出部20と、検出された撮影状態に応じた制御信号を出力する振動制御部31と、振動制御部31からの制御信号に応じて振動を発生する振動部32とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮影装置、認証装置および撮影方法に関し、特に、被写体を適切な撮影位置で撮影するための撮影装置、認証装置および撮影方法に関する。
近年、入退室管理装置や個人情報などの重要な情報が記憶された情報装置など、高いセキュリティ性が求められる装置におけるアクセス時の本人認証の方法として、人体の指紋、虹彩、眼底血管、顔の特徴、腕や手などの血管パターンなど、被写体固有のいわゆるバイオメトリクス情報を用いた様々な認証方法が実用化されている。
そのひとつとして、眼の虹彩部分の皺の模様の違いを利用した認証方法(以下、この認証方法を「虹彩認証方法」という)が提案され、実用化されている。
この虹彩認証方法では、近赤外線照明などで被写体の眼およびその周辺を照明し、カメラを用いて被写体の眼を含む領域を撮影する。そして、カメラで撮影して得た眼を含む画像(以下、「眼画像」という)から虹彩領域を抽出し、虹彩部分の皺の模様の違いが数値情報として表されるようにコード化した認証情報を作成し、この認証情報をあらかじめ登録された認証情報(以下、「登録認証情報」という)と比較照合する。さらに、比較照合の結果、互いに一致すると判定された場合には、被写体があらかじめ登録された者であると判定する。このようにして、虹彩認証方法は、本人であるとするような認証を行う。
一方、前述のような虹彩認証方法によって本人認証を行う認証装置では、認証装置が認証可能な眼画像、すなわち被写体の眼の虹彩部分を適切な大きさと位置で撮影し、撮影によって得た鮮明な眼画像を認証装置内に取り込まなければならない。特に、携帯電話機、携帯情報端末、デジタルスチルカメラなどの携帯機器は、利用者が装置を持って操作するため、適切な撮影位置に誘導するのが難しかった。
このような状況を鑑みて、従来、例えば、認証機能を有する携帯電話機では、撮影装置が正面の液晶ディスプレイの側に配置され、個人認証時に使用者が液晶ディスプレイに表示される指示内容を見ながら目の位置を合わせ、眼画像を撮影していた(例えば、特許文献1参照)。
また、自動化されたカメラで、極端にコントラストが低いため合焦が困難な場合、通常モードの設定によりファイダー内のランプを点滅させて利用者に告知していた。さらに、夜間の撮影でランプの使用ができない場所では、振動モードの設定によりカメラを振動させることにより告知していた(例えば、特許文献2参照)。
また、偏心回転子を利用し、同一方向に力などを提示し、携帯情報端末などにおいて操作者に指示や案内などを可能とした技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−330318号公報 特開2003−302692号公報 特開2005−190465号公報
しかしながら、従来の撮影装置では、液晶ディスプレイを見ることができない構造の携帯端末や音声などを使用できない環境などでは目の撮影位置を適切な位置に誘導することができないといった課題があった。
また、カメラを振動させることにより、液晶ディスプレイを見ることができない構造の携帯端末や、音声などを使用できない環境などにおいても適切な撮影位置を利用者に通知可能であったが、このような振動によりカメラがぶれることとなり、認証精度が悪化するという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、認証精度の悪化を招くことなく、音声や表示装置を使用できない環境であっても、利用者に対して適切な撮影位置を誘導可能な撮影装置、認証装置および撮影方法を提供することを目的とする。
本発明の撮影装置は、被写体を撮影し、被写体の画像データを取得する撮影部と、撮影部が取得した画像データから被写体の撮影状態を検出する撮影状態検出部と、撮影状態検出部により検出された撮影状態に応じた制御信号を出力する振動制御部と、振動制御部からの制御信号に応じて振動を発生する振動部とを備える。
このような構成により、利用者は適切な目の撮影範囲を振動によって知ることができる。
また、撮影状態検出部は、撮影部からの画像データに基づき眼画像の位置を検出し、検出した眼画像の位置を撮影状態として振動制御部に通知する眼位置検出部と、撮影部からの画像データに基づき画像のぼけ量を検出し、検出したぼけ量を撮影状態として振動制御部に通知する画像ぼけ検出部とを備え、振動制御部は、通知された眼画像の位置およびぼけ量に応じて振動部での振動の有無を制御するための制御信号を出力してもよい。
これによれば、さらに、利用者は、適切な画角内であり、画像ぼけのない適切な撮影距離を振動により知ることができる。
また、振動制御部は、眼画像の位置およびぼけ量に応じた複数のパターンの振動を振動部に発生させる制御信号を出力してもよい。
これによれば、利用者は、撮影状態を振動パターンの違いから知ることができる。
また、振動のパターンは、振動する振動期間と振動しない非振動期間とが繰り返されるパターンであってもよい。
さらに、振動のパターンは、所定の期間振動を休止する休止期間を含んでもよい。
これらによれば、利用者が認識しやすい振動を発生させることができる。
また、撮影状態検出部は、非振動期間中に取得された画像データに基づき眼画像の位置およびぼけ量を検出する。
さらに、撮影状態検出部は、休止期間中に取得された画像データに基づき眼画像の位置およびぼけ量を検出する。
これらによれば、眼画像の位置やぼけ量などの撮影状態の検出精度を高めることができる。
また、振動制御部は、通知された眼画像の位置およびぼけ量に基づき、撮影状態が所定の撮影範囲に入ったと判定したときに、振動部を停止させる制御信号を出力してもよい。
これによれば、振動が停止した状態で撮影できるため、撮影位置ではぶれのない眼画像を得ることができる。
また、振動部は、振動制御部からの制御信号に応じた方向性を有する振動を発生させてもよい。
これによれば、利用者に対し、振動の方向を用いて、眼画像の位置が撮影範囲に入るように誘導することができる。
さらに、本発明の認証装置は、上記撮影装置と、撮影部が取得した画像データとあらかじめ登録された画像データとを比較照合することで認証処理を行う認証部とを備え、認証部は、撮影装置の振動制御部により眼画像の位置が撮影範囲に入ったと判定されるに伴なって、認証処理を実行する。
これによれば、利用者は適切な目の撮影範囲を振動によって知ることができるとともに、眼画像の位置が認証処理に適切な位置となったとき、振動が停止するため振動のぶれによる認証精度の低下を防止できる。
また、本発明の認証装置は、上記撮影装置と、撮影部が取得した画像データとあらかじめ登録された画像データとを比較照合することで認証処理を行う認証部とを備え、認証部は、撮影装置の振動制御部により眼画像の位置が撮影範囲に入ったと判定されるに伴なって、休止期間に認証処理を実行する。
これによれば、利用者は最も適切な目の撮影位置を振動によって知ることができるとともに、眼画像の位置が認証処理に最適な位置となったとき、振動の休止期間に画像データを取得するため、振動のぶれによる認証精度の低下を防止できる。
さらに、本発明の携帯情報端末装置は、上記認証装置を備える。
これによれば、音声や表示装置を使用できない環境であっても、利用者に対して適切な撮影位置へと誘導でき、精度よい認証を行うことができる。
さらに、本発明の撮影方法は、振動部を有する撮影装置を用いた撮影方法であって、被写体を撮影し、被写体の画像データを出力する撮影ステップと、画像データから被写体の眼画像の位置を検出する眼位置検出ステップと、検出された眼画像の位置に応じた制御信号を出力する振動制御ステップと、振動制御ステップでの制御信号に応じて振動部に振動を発生させる振動発生ステップとを備える。
この方法によれば、利用者は適切な目の撮影範囲を振動によって知ることができる。
また、振動制御ステップは、眼画像の位置が撮影範囲に入ったときに振動部を停止させる制御信号を出力するようにしてもよい。
これによれば、さらに、撮影範囲内では画像ぶれのない眼画像を取得することができる。
本発明によれば、音声や表示装置を使用できない環境であっても、利用者に対して適切な撮影位置へと誘導可能な撮影装置、認証装置および撮影方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における認証装置は、撮影装置と、撮影装置から得られた画像データを用いて認証を行う認証部とを備えており、特に、撮影装置から得られた画像データである被写体の眼画像を利用し、認証部によって、被写体が本人であるかどうかのような個人認証を行う。さらに、本実施の形態の認証装置は、撮影装置の構造上、あるいは夜間などで表示装置が利用できない場合でも、利用者が適切な目の撮影位置を検知できるように、利用者に対して適切な目の撮影位置を振動によって知らせる機能を有している。
このような機能を実現するため、撮影装置は、被写体を撮影する撮影部と、撮影部により撮影して得た画像データから被写体の撮影状態を検出する撮影状態検出部と、撮影状態検出部により検出された撮影状態に応じて振動を制御するための制御信号を出力する振動制御部と、振動制御部からの制御信号に応じて振動を発生する振動部とを備えている。さらに、本実施の形態の認証装置における撮影装置は、ぶれのない眼画像を得るため、撮影した被写体の目の位置が画角に入ったときなど撮影状態が所定の撮影範囲に入ったとき、振動制御部が、振動部を停止させるための制御信号を出力することを特徴としている。
なお、認証装置が本人認証に用いることができる被認証者に固有な生体情報として、眼の虹彩、顔の特徴などがあるが、本実施の形態では、上述したように、被写体の眼を利用するような一例を挙げて説明する。
また、認証装置は、デジタルスチルカメラ、携帯電話機や情報処理機器などの携帯情報端末装置、ゲーム機器、入室管理装置などの認証機能として利用可能であるが、ここでは携帯情報端末装置のひとつであり、本実施の形態における認証装置を備えた携帯電話機の一例を挙げて説明する。
以下、本発明の実施の形態1における認証装置を備えた携帯電話機について、図1から図4までを用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における認証装置を備えた携帯電話機3の構造を示す図である。また、図1(a)は、携帯電話機3の構造を背面から見たときの背面図であり、図1(b)は、同構造を横面から見たときの横面図である。
図1(a)に示すように、携帯電話機3は、認証装置2の撮影部10を筺体部300の裏側に備え、撮影部10で被写体を撮影して認証する。また、携帯電話機3は、筺体部300と筺体部302とを、連結部301において折りたたむことができ、それぞれを折りたたんだ状態では、筺体部300に配置された表示部95を内側に格納できるような構造となっている。また、利用者の利便性を図るため、撮影部10は、携帯電話機3が折りたたまれた状態でも、操作部(図示せず)により被写体の撮影が可能になっている。
図2は、携帯電話機3に設けた本発明の実施の形態1における認証装置2の構成を示すブロック図である。
次に、本実施の形態における認証装置2の構成について図2を用いて説明する。
図2に示すように、本実施の形態における認証装置2は、撮影装置1と認証部40とを備えている。
また、撮影装置1は、図2に示すように、被写体を撮影する撮影部10と、撮影部10により取得した画像データから被写体の撮影状態を検出する撮影状態検出部20と、撮影状態検出部20により検出された撮影状態に応じた制御信号を出力する振動制御部31と、振動制御部31からの制御信号に応じて振動を発生する振動部32と、振動パターンを記憶した振動パターン記憶部33とを備えている。
また、撮影状態検出部20は、撮影部10からの画像データに基づき、眼画像の位置、すなわち左右上下方向における被写体の目の位置を検出し、検出した眼画像の位置を撮影状態として振動制御部31に通知する眼位置検出部21と、撮影部10からの画像データに基づき、画像のぼけ具合であるぼけ量を検出し、検出したぼけ量を撮影状態として振動制御部31に通知する画像ぼけ検出部22とを備える。
さらに、認証部40は、振動制御部31からの指示に従って、撮影部10が取得した画像データを用いて認証処理を実行する。
以上のように構成された本実施の形態の認証装置2において、撮影部10が、利用者の目とするような被写体を撮影し、撮影部10からは、撮影した画像の画像データが出力される。撮影状態検出部20は、撮影部10による撮影で取得した画像データから、左右上下方向における被写体の目の位置や画像のぼけ具合などの撮影状態を検出する。なお、撮影状態の詳細については後述する。さらに、撮影状態検出部20は、検出した撮影状態に関する情報を、振動制御部31に通知する。振動制御部31は、撮影状態検出部20から通知された撮影状態に関する情報に応じて、後述する振動パターン記憶部33に格納されているそれぞれが異なった振動パターンおよびそれぞれが異なった制御信号を振動部32に出力する。さらに、振動部32は、振動制御部31からの制御信号に応じて、撮影装置1あるいは携帯電話機3の本体をプランジャにより振動させる。
なお、プランジャは、マグネット軸とコイルとを有し、マグネット軸の周囲にコイルを捲回している。さらに、マグネット軸の上側および下側には硬質のゴムが配置され、コイルへの極性を交互に切り替えながら通電することにより、マグネット軸を上下に往復直線運動させる。これにより、マグネット軸は、硬質ゴムに衝突して衝撃が発生する。
また、振動パターン記憶部33は、あらかじめ撮影状態に応じて用意された振動パターンを、検出する撮影状態の数に応じて複数種類記憶している。
このように、撮影装置1において、撮影状態検出部20が、目の位置や画像のぼけ具合などの撮影状態を検出し、振動制御部31が、撮影状態検出部20から通知された撮影状態に関する情報に応じた振動パターンおよび制御信号を振動部32に出力し、振動部32が、その制御信号に応じた振動パターンで振動する。このため、利用者は、例えば周期の早い振動から遅い振動へというように、このような振動パターンが変化するような振動によって、適切な目の撮影位置を知ることができ、これによって精度よく認証部40による認証処理が実行される。
次に、撮影状態検出部20の詳細について説明する。
撮影状態検出部20は、上述したように、被写体の眼画像の位置を検出する眼位置検出部21と、被写体の眼画像のぼけ量を検出する画像ぼけ検出部22とを備える。
眼位置検出部21は、撮影して得た画像データから、被写体の眼画像の位置、すなわち目の位置が画角に入っているか否かを検出し、検出結果を振動制御部31に出力する。
ここで、このような眼位置検出部21による目位置の検出について、図3を用いて説明する。
図3(a)は目位置が画角110に入っていない状態を説明する説明図、図3(b)は目位置が画角110に入った状態を説明する説明図である。
図3(a)に示すように、被写体の目100の撮影位置が撮影装置1の画角110に入っていない場合は、画像データから認証するための眼画像を切り出すことが不可能であるため、画角110における撮影状態の検出結果としてNG画像を表す「0」を出力する。一方、図3(b)に示すように、被写体の目100の撮影位置が撮影装置1の画角110に入っている場合は、画像データから認証するための眼画像を切り出すことが可能であるため、画角110における撮影状態の検出結果としてOK画像を表す「1」を出力する。後述する認証部40において、切り出された眼画像から、虹彩101の認証情報を抽出し、本人認証が行われる。
また、画像ぼけ検出部22は、撮影部10が取得した画像データから、画像のぼけの程度であるぼけ量を検出する。画像ぼけ検出部22は、検出したぼけ量から目の撮影距離を推定し、認証に使用可能な目の撮影距離の場合には合焦範囲にあると判断し、認証に使用不可能な目の撮影距離の場合には非合焦範囲にあると判断する。すなわち、眼位置検出部21は、撮影部10に対して目の位置が左右上下方向において適切な位置であるかどうかを検出するのに対して、画像ぼけ検出部22は、撮影部10から目の位置までの距離が適切であるかどうかを検出する。画像ぼけ検出部22は、このようにして、認証のための目の距離が合焦範囲に入っているか否かを検出し、その検出結果を振動制御部31に出力する。
すなわち、より具体的には、画像ぼけ検出部22は、画像データから得られる画質の鮮鋭度を評価し、ぼけ具合を判断する。その結果、認証可能な画質ならば、合焦における撮影状態の合焦範囲OKを表す「1」を出力する。一方、認証不可能な画質ならば、合焦における撮影状態の合焦範囲NGを表す「0」を出力する。なお、画像ぼけ検出部22は、眼位置検出部21の検出結果がOK画像を表す「1」のとき、眼画像の鮮鋭度を評価し、ぼけ具合を判断するようにしてもよい。
なお、以上の説明では、撮影部10から目の位置までの距離、すなわち目の位置が合焦範囲に入っているかどうかを、画像ぼけ検出部22によるぼけ量に基づき検出するような一例を挙げて説明したが、例えば、眼位置検出部21で検出した虹彩101の大きさを利用して目の距離が合焦範囲に入っているか否かを判定してもよい。すなわち、画像ぼけ検出部22に代えて、眼位置検出部21が、被写体の眼画像が画角110に入ったことを検出するとともに、さらにその眼画像の虹彩101の大きさである虹彩径を検出し、検出した虹彩径の大きさが所定の範囲内であるとき合焦範囲に入っていると判定するような構成とすることも可能である。
以上のように、撮影状態検出部20は、撮影部10からの画像データに基づき眼画像の位置を検出し、検出した眼画像の位置を撮影状態として振動制御部31に通知する眼位置検出部21と、撮影部10からの画像データに基づき画像のぼけ量を検出し、検出したぼけ量を撮影状態として振動制御部31に通知する画像ぼけ検出部22とを備えている。そして、振動制御部31は、通知された眼画像の位置およびぼけ量に応じて振動部32での振動の有無を制御するための制御信号を出力する。
次に、認証装置2において、認証部40は、撮影装置1により撮影して得た被写体の画像データから被写体が登録されている本人であるか否かを判断し、認証結果を出力する。特に、本実施の形態における認証装置2では、認証部40は、撮影装置1の振動制御部31から振動を停止したことの通知を受けた後、撮影部10より画像データを取得し、この画像データを用いて認証処理を開始する。これにより、画像データからぶれのない眼画像を得ることができる。
次に、本発明の特徴とする振動パターンについて、図4を用いて説明する。
図4(a)は本発明の実施の形態1における振動のパターンAを説明する説明図、図4(b)は同振動のパターンBを説明する説明図、図4(c)は同振動のパターンCを説明する説明図である。
振動パターン記憶部33は、例えば、次のような3つの振動パターンを記憶している。すなわち、振動パターンAでは、図4(a)に例示するように、振動期間200と非振動期間201とが交互に同じ時間づつ繰り返して振動を行う。また、振動パターンBでは、図4(b)に例示するように、振動期間200と非振動期間201とが1:3の比で交互に繰り返して振動を行う。また、振動パターンCでは、図4(c)に例示するように、振動期間200と非振動期間201とが1:9の比で交互に繰り返して振動を行う。なお、振動の周期を変更し、周波数を異ならせてもよい。
ところで、撮影装置1は、適切な撮影範囲以外の位置において、このような振動を発生させるような構成であるため、この振動により、例えば画像ぼけ検出部22によるぼけ量の検出精度や眼位置検出部21による目位置の検出精度を悪化させる可能性がある。このため、例えば、上述した各振動パターンにおける非振動期間201を利用して、このようなぼけ量検出精度や目位置検出精度の悪化を防止することが可能である。すなわち、例えば撮影状態検出部20におけるぼけ量検出においては、画像ぼけ検出部22が、各振動パターンにおける非振動期間201に同期し、この非振動期間201中に撮影部10が取得した画像データを用いて、ぼけ量を検出するような構成とすればよい。これにより、このような振動によって生じる画像のぼけを防ぐことができ、目の撮影距離に応じたぼけ量のみが検出されることになるため、ぼけ量検出精度の悪化を防ぐことができる。また、同様に、眼位置検出部21も、各振動パターンにおける非振動期間201に同期し、この非振動期間201中に撮影部10が取得した画像データを用いて目位置を検出するような構成としてもよい。
以上のようなそれぞれの振動パターンを振動パターン記憶部33に記憶させ、撮影状態に応じてそれぞれの振動パターンを選択するように構成することで、利用者に撮影状態の違いを知らせることができる。なお、適切な撮影範囲以外の位置では、同じ振動パターンを用いてもよい。さらに、上述のように、撮影状態検出部20が各振動パターンにおける非振動期間201に同期し、非振動期間201中に取得した画像データを用いて眼画像の位置やぼけ量などの撮影状態を検出するように構成してもよく、これにより、撮影状態の検出精度を高めることができる。
次に、以上のように構成された携帯電話機3の認証装置2における認証動作について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における携帯電話機3での認証動作を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、まず、携帯電話機3は、被写体を撮影し画像データを取得する(S101)。
次に、携帯電話機3は、眼位置検出部21によって、撮影して得た画像データから被写体の目が画角に入っているか否かを示す眼画像の位置を検出し、検出結果を振動制御部31に出力する(S102)。
次に、携帯電話機3は、画像ぼけ検出部22により、撮影して得た画像データから、画像のぼけ量を検出し、認証に使用可能な合焦範囲に目の位置があるか否かを示すような検出結果を振動制御部31に出力する(S103)。
次に、携帯電話機3は、認証に使用可能な撮影画像か否かを判断する(S104)。
ここで、認証に使用不可能と判断される撮影画像が得られた場合、携帯電話機3は、振動制御部31により、振動パターン記憶部33の記憶済みパターンから撮影状態に応じた振動パターンを選択し、振動部32に出力する(S105)。このとき、振動パターンは、例えば、図4(a)から図4(c)に示されるような振動パターンを用いる。
次に、振動部32は、設定された振動パターンに応じて携帯電話機3の本体を振動させる(S106)。
一方、認証に使用可能と判断される撮影画像が得られた場合、携帯電話機3は、振動制御部31により、振動部32の振動を停止させ(S107)、撮影部10より再度、画像データを取得する(S108)。
次に、携帯電話機3は、認証部40により、取得した画像データから眼画像を切り出し、認証情報を抽出して、被写体が登録した者であるか否かの認証を行い(S109)、認証結果を出力する(S110)。
なお、振動パターンは、あらかじめ記憶するようにしたが、必要に応じて演算により、作成するようにしてもよい。
このように、携帯電話機3において、認証装置2が図5のステップS101からS110で示したような処理を実行することにより、振動パターンを用いて、利用者が認証に適切な撮影位置へと携帯電話機3を配置できるよう誘導できる。
次に、このような振動パターンを利用して、利用者を適切な撮影位置へと誘導するような一例について説明する。
図6は、本発明の実施の形態1における目の位置と振動パターンとの一動作例を説明するための図である。図6では、携帯電話機3と対面する面の左右方向をXとし、上下方向をYとし、また、携帯電話機3と垂直な方向をZ方向として説明する。また、図6において、目11Aは、目の位置が認証に使用可能な合焦範囲および画角範囲のそれぞれに位置していない場合を示し、目11Bは、目の位置が認証に使用可能な合焦範囲には位置するが画角範囲には位置していない場合を示し、目11Cは、目の位置が認証に使用可能な画角範囲には位置するが合焦範囲には位置していない場合を示し、目11は、目の位置が認証に使用可能な合焦範囲および画角範囲に位置する場合を示している。このような目の位置に対し、眼位置検出部21と画像ぼけ検出部22はそれぞれ、目11Aの場合には「0」「0」、目11Bの場合には「0」「1」、目11Cの場合には「1」「0」、目11の場合には「1」「1」を、振動制御部31に通知する。また、ここでは、振動制御部31に「0」「0」が通知されたときには振動パターンA、「0」「1」が通知されたときには振動パターンB、「1」「0」が通知されたときには振動パターンCを振動制御部31は選択して振動部32に通知し、さらに、「1」「1」が通知されたときには振動を実行させない制御信号を振動部32に通知するような構成として説明する。
このような携帯電話機3の構成において、撮影装置1を含む認証装置2は図5で示したような処理を実行する。すなわち、利用者の目の位置が目11Aのような位置の場合、合焦範囲および画角範囲のそれぞれに位置していないため、図5でのステップS105において、振動パターンAが選択され、振動部32は振動パターンAで振動する。また、利用者の目の位置が目11Bのような位置の場合、画角範囲のみが適切な位置ではないため、ステップS105において、振動パターンBが選択され、振動部32は振動パターンBで振動する。また、利用者の目の位置が目11Cのような位置の場合、合焦範囲のみが適切な位置ではないため、ステップS105において、振動パターンCが選択され、振動部32は振動パターンCで振動する。また、利用者の目の位置が目11のような位置の場合、目の位置は認証に使用可能な合焦範囲および画角範囲に位置することとなるため、ステップS104において認証に使用可能な画像と判断される。このため、ステップS107において、振動部32の振動は停止され、振動が停止された状態で認証処理が実行される。
携帯電話機3は、以上のような動作を行うため、利用者は、例えば次のようにして自身の認証を行う。すなわち、まず、利用者は携帯電話機3の撮影部10に利用者の目を対面させる。このとき、例えば、目の位置が図6における目11Aの位置のような場合、携帯電話機3は、図4で示した振動パターンAのように振動する。利用者は、振動パターンAのように短い周期の振動であるため、認証に適さない目の位置であると認知する。このため、利用者は、自身の目あるいは携帯電話機3を、振動の変化があるような位置へと動かす。
これにより、例えば、目の位置が目11Bのような位置となり、図4で示した振動パターンBのような振動へと変化すると、Z方向の距離、すなわち目と携帯電話機3との間の距離が適切となったことを認知する。これにより、利用者は、次に対面位置を合わせればよいことがわかるため、自身の目のあるいは携帯電話機3をX方向やY方向、すなわち左右方向や上下方向へと動かす。
また、例えば、目の位置が目11Cのような位置となり、図4で示した振動パターンCのような振動へと変化すると、利用者は、その振動パターンにより、目の対面位置が適切となったことを認知する。これにより、利用者は、次に目と携帯電話機3との間の距離、すなわちZ方向の距離を合わせればよいことがわかるため、自身の目のあるいは携帯電話機3を近づけたり離したりする。
このように、利用者が自身の目あるいは携帯電話機3の位置を移動させ、目と携帯電話機3との間の距離および画角位置が適切な位置になると、携帯電話機3の振動が停止することとなる。このようにして、携帯電話機3は、振動により、認証するのに適切な位置へと利用者を誘導する。さらに、本実施の形態における認証装置2を備えた携帯電話機3は、認証するのに適切な位置を振動が停止することで利用者に知らせるため、振動のない状態で認証のための画像データを取得でき、ぶれのない眼画像を用いて精度よく認証処理を行うことができる。
なお、簡易的には、例えば、目の位置が図6に示す目11A、11Bおよび目11Cのような合焦範囲および画角範囲のそれぞれに位置していない場合には、例えば振動パターンA、B、Cのいずれかの振動パターンで振動させ、目の位置が図6に示す目11のような合焦範囲および画角範囲に位置したとき、振動を停止させるような構成としてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、表示装置や音声を使用できない場所であっても、利用者は、撮影する目の位置が画角に入っているかどうかを振動によって知ることができる。また、同様に、利用者は、携帯電話機と目の距離が、撮影に適切な距離であるかどうかを振動によって知ることができる。また、適切な目の位置となったとき、振動は停止するため、ぶれのない眼画像を用いて精度よく認証処理を行うことができる。
ところで、以上の説明では、適切な位置からのずれ位置に合わせた振動パターンによって、認証するのに適切な位置へと利用者を誘導するような構成について説明したが、例えば、振動とともに、振動とは異なった提示手段を加えることで、より利便性を図った認証装置を実現することができる。すなわち、例えば、上述した説明では、図6に示す目11Bの位置の場合には振動パターンB、図6に示す目11Cの位置の場合には振動パターンCを用いて利用者を誘導するような一例を用いて説明したが、このような振動のパターンの差異を判別しにくい場合がある。このため、振動とは異なった提示手段により、適切な位置へと移動させる方向を利用者に知らせることにより、利便性をより高めることができる。
図7は、振動とともに、このような振動とは異なった提示手段により、利用者の目を適切な位置へと誘導するような本発明の実施の形態1における携帯電話機3の他の構成例を示した図である。図7(a)は、例えば提示手段として発光ダイオード(以下、「LED」という)などを利用し光により誘導方向を示すような構成例である。また、図7(b)は、提示手段として、例えば特許文献3のような振動の方向を発生させるような手段を利用し、利用者の手に方向を示すような感覚を与えて誘導するような構成例である。
まず、図7(a)に示す携帯電話機3は、図6で示したX方向およびY方向を発光によって示すLED51と、Z方向を発光によって示すLED52とを有している。このような携帯電話機3において、利用者の目の位置が図6で示す目11A、11Bおよび目11Cのように合焦範囲および画角範囲の少なくともいずれかの範囲からずれた位置となった場合、例えば振動パターンA、B、Cのいずれかの振動パターンで振動させる。さらに、利用者の目の位置が図6で示す目11Bのような位置の場合、画角範囲のみが適切な位置ではないため、LED51を発光させる。これにより、利用者は、容易に、目あるいは携帯電話機3を左右上下方向へ移動させればよいことがわかる。また、利用者の目の位置が図6で示す目11Cのような位置の場合、合焦範囲のみが適切な位置ではないため、LED52を発光させる。これにより、利用者は、容易に、目と携帯電話機3との距離を近づけたり離したりすればよいことがわかる。さらに、利用者の目の位置が図6に示す目11のような合焦範囲および画角範囲に位置すると、振動を停止させるとともに、例えば、LED51およびLED52の発光をも停止させる。このように、図7(a)に示したような携帯電話機3の構成とすることにより、振動とともにLEDの発光を利用して利用者を誘導でき、利用者に対してわかりやすく適切な方向へと誘導することができる。
また、図7(b)に示す携帯電話機3は、図6で示したX方向の振動53の感覚を与えるような振動手段と、Z方向の振動54の感覚を与えるような振動手段とを有している。このような携帯電話機3において、利用者の目の位置が図6で示す目11Aのように合焦範囲および画角範囲のそれぞれに位置していない場合、X方向の振動53とZ方向の振動54とを発生させる。さらに、利用者の目の位置が図6で示す目11Bのような位置の場合、画角範囲のみが適切な位置ではないため、X方向の振動53を発生させる。これにより、利用者は、容易に、目あるいは携帯電話機3を左右上下方向へ移動させればよいことがわかる。また、利用者の目の位置が図6で示す目11Cのような位置の場合、合焦範囲のみが適切な位置ではないため、Z方向の振動54を発生させる。これにより、利用者は、容易に、目と携帯電話機3との距離を近づけたり離したりすればよいことがわかる。さらに、利用者の目の位置が図6に示す目11のような合焦範囲および画角範囲に位置すると、振動を停止させる。このように、図7(b)に示したような携帯電話機3の構成とすることによっても、方向性を有した振動を利用して利用者を誘導でき、利用者に対してわかりやすく適切な方向へと誘導することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における認証装置について説明する。本発明の実施の形態2における認証装置も、実施の形態1と同様に、撮影装置と、撮影装置から得られた画像データを用いて認証を行う認証部とを備えている。また、本発明の実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、本実施の形態における認証装置を備えた携帯電話機の一例を用いて説明する。
実施の形態1では、撮影する目の位置が画角および合焦範囲からずれたときに振動によって利用者に知らせるとともに、画角および合焦範囲内に入ったとき振動を停止させることで、利用者に認証するのに適切な位置であることを知らせるような認証装置について説明した。これに対し、本実施の形態では、撮影する目の位置が画角および合焦範囲である適切な位置に入ったときにおいても、さらに振動により適切な位置へと撮影する目を誘導するような認証装置について説明する。
すなわち、実施の形態1の場合、目の位置が画角および合焦範囲に入ったとき、振動が停止するため、画角および合焦範囲内においての目の位置のずれやぼけなどに対し、最も適切な位置、すなわち最適な位置であるかどうか利用者は判別できない。一方、本実施の形態では、目の位置が画角および合焦範囲に入ったときにおいても、さらに振動により適切な位置へと撮影する目を誘導するような構成としている。特に、本実施の形態では、振動のパターンにおいて、振動における非振動期間を利用したりあるいは振動の休止期間を設けたりし、この期間に認証のための画像データを取得することにより、実施の形態1と同様に振動によるぶれの影響を抑制した画像データを取得できることを特徴としている。
以下、本発明の実施の形態2における認証装置の構成および動作について説明する。なお、本実施の形態における認証装置の構成については、実施の形態1と同様の構成であるため、図1から図7までを用いて説明する。また、実施の形態1との比較において、本実施の形態における認証装置2は、振動パターン記憶部33において、さらに、画角および合焦範囲内においての振動パターンを記憶しており、また、振動制御部31は振動パターンと同期した制御信号により認証部40に対して画像データの取り込みを指示する。
図8は、本発明の実施の形態2の認証装置2を備えた携帯電話機における振動パターンおよびその他の信号のタイミングを示す図であり、認証装置2の振動パターン記憶部33に記憶した振動パターンの振動におけるタイミングおよび画像データの取り込みのタイミングを示す。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、振動パターンとして、図4に示したような振動パターンA、BおよびCの振動を発生させることが可能であるとともに、図8に示すようなタイミングで振動する振動パターンD0からDnまでの振動を発生させることが可能である。なお、図8において、パルス状の期間が振動期間200であり、それ以外の期間は非振動期間201である。このようなそれぞれの振動を発生させるため、振動パターン記憶部33は、振動パターンA、BおよびCに加えて、振動パターンD0からDnまでのような振動パターンを記憶している。
このような振動パターンD0からDnまでの振動パターンは、目の位置が認証に使用可能な合焦範囲および画角範囲に位置する場合において利用する振動パターンである。図8では、このような振動パターンとして、2回の振動と2回分の振動の休止とを繰り返すような振動パターンの一例を示している。また、振動パターンD0からDnまでの振動パターンのそれぞれは、その休止期間が異なるよう振動パターンである。すなわち、図8において、振動パターンD0の場合には休止期間t0、振動パターンD1の場合には休止期間t1というように、休止期間tnの振動パターンDnまで順次休止期間を長くしていくような振動パターンを設けている。
また、振動制御部31は、撮影状態検出部20から通知された撮影状態に関する情報に応じて、図8に示すようなそれぞれが異なった振動パターンおよびそれぞれが異なった制御信号を振動部32に出力する。特に、振動制御部31は、撮影状態検出部20から通知された眼画像の位置およびぼけ量において、合焦範囲および画角範囲において適切な範囲であると判断すると、振動パターンを振動パターンD0からDnまでに切り替えて振動するよう振動部32を制御する。さらに、振動制御部31は、撮影状態検出部20から通知された眼画像の位置およびぼけ量に基づき、眼画像の位置が画角の中心付近に近づき、かつぼけ量が減少するほど、振動パターンD0からDnまでにおける休止期間の長い振動パターンを選択し、その選択した振動パターンで振動するよう振動部32を制御する。振動制御部31は、このような合焦範囲および画角範囲においての振動の制御を行いながら、振動パターンが振動パターンDnになるような眼画像の位置およびぼけ量となったとき、図8に示すような最適位置検出信号を、振動パターンに同期して認証部40に出力する。認証部40は、所定の時間tdの後、休止期間中に画像取り込み信号を発生し、撮影部10から認証のための画像データを取り込む。なお、所定の時間tdは、振動の影響を抑制するために設けた期間である。
このように、本実施の形態における認証装置2では、目の位置が画角および合焦範囲に入ったときにおいても、振動パターンD0からDnまでのような振動パターンを発生させ、目の位置が画角の中心付近に近づき、かつぼけ量が最も少なくなるような合焦位置に近づくほど、休止期間が長くなるような振動パターンを発生させる。さらに、利用者がこのような振動パターンに誘導され、目の位置を認証には最適となるような位置としたとき、長くなった休止期間を利用して、この休止期間中に認証のための画像データを取り込む。このため、本実施の形態における認証装置2によっても、撮影する目を最適な位置へと誘導できるとともに、ぶれのない眼画像を用いて精度よく認証処理を行うことができる。
なお、本実施の形態においても、図7で示したように、振動と、振動とは異なった提示手段とを組み合わせて誘導するような構成とすることも可能である。例えば、図7(b)を用いて説明したような振動の方向を発生させるような手段を利用することで、認証には最適となるような目の位置へと誘導できる。また、眼画像の中心からのずれ量や動きベクトルを検出し、その動きベクトルなどに応じて振動の方向を発生させるような手段を制御することにより、例えば、目の位置が右の方向へ移動した場合には、利用者の手に対して左方向を示すような感覚を与えて最適位置へと誘導することなども可能となる。
また、本実施の形態2においても、撮影状態検出部20が各振動パターンにおける非振動期間201や休止期間に同期し、非振動期間201や休止期間中に取得した画像データを用いて眼画像の位置やぼけ量などの撮影状態を検出するように構成してもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における携帯電話機3の構成を示した図である。また、図9(a)は、携帯電話機3を正面から見た図、図9(b)は、携帯電話機3の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態3では、図9を参照しながら、本人認証により機器の使用許可を行うような機能を有した携帯情報端末装置のひとつである携帯電話機3について説明する。なお、実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態1や実施の形態2で説明した認証装置2は、目の位置と画像のぼけを検出し、適切な撮影位置を利用者に振動によって直感的に報知できるので、携帯情報端末、情報処理装置、ゲーム機器などの機器に好適であり、離れた位置よりたえず動く被写体の目を適切な撮影位置で撮影できる。
以下、このような認証装置2を備え、この認証装置2を用いて利用者の認証を行う携帯電話機3について詳細に説明する。
まず、図9(a)の正面図に示すように、携帯電話機3は、その中心付近に設けた回動連結部で連結された一方の筺体部300に液晶表示パネルなどを使った表示部95を搭載し、その背面側に認証装置2の撮影部10を配置している。よって、携帯電話機3は、筺体部300と筺体部302を閉じた状態では、表示部95を見ることができない構造となっている。
また、筺体部300の内部に配置した認証装置2は、実施の形態1や実施の形態2で説明したように撮影部10などを有した撮影装置1を備え、撮影装置1によって、被写体の目を撮影に適した撮影位置まで前述したようなパターンの振動によって誘導し、その被写体の眼を撮影する。認証装置2は、この撮影して得た被写体の眼画像から虹彩部分を切り出して認証情報を生成し、あらかじめ携帯電話機3の記憶部93に保存してある登録認証情報と比較照合することで、本人であるか否かの認証を行う。
また、表示部95が配置された筺体部300には、さらに、アンテナ98、スピーカ96が搭載されている。さらに、筺体部300と回動可能に連結された他方の筺体部302には、マイクロフォン97、およびテンキーやその他の操作ボタンを有するキー入力部90や、情報処理、制御のための構成要素が搭載されている。
図9(b)に示したその構成の一例のように、この携帯電話機3は、アンテナ98と接続され、音声信号や映像信号、その他各種信号の無線通信を可能にするために、これらの信号を変調または復調するための無線送受信部91、認証装置2やキー入力部90からの情報、無線送受信部91との間で授受する情報に基づいて各種制御をする制御部92、授受した情報、認証情報などを記憶する記憶部93、および各種制御に必要な情報やメッセージ情報などを格納したROM、RAM(図示せず)などを有する。また、制御部92からの音声情報を音声信号にしてスピーカ96に伝える音声信号入出力部94を有する。なお、音声信号入出力部94はマイクロフォン97から得た音声情報を制御部92に供給する機能もある。さらに、制御部92は、ダイヤルパルス発生部など無線電話機として、また情報処理機器として必要な各種の回線装置(図示せず)も備えている。
制御部92は、認証装置2において被写体は登録した本人ではないと判断された場合、キー入力部90でのキーの受付を拒否するなどし、携帯電話機3が使用できないようにする。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、表示ディスプレイが利用できない場合であっても、利用者は、目の位置や距離などの適切な撮影位置を振動によって知ることができる。
これにより、本人認証を行う画質を向上させることができ、認証精度を高めることができる。
なお、本発明の実施の形態における撮影状態検出機能、振動制御機能、認証機能は、集積回路などを用いたハードウェアにより実施してもよいし、中央処理装置、デジタル信号処理装置などを用いて動作するソフトウェアにより実施してもよい。
本発明による撮影装置、認証装置および撮影方法によれば、被写体の画像データを精度よく取得することができ、特に、音や表示装置が利用できない環境であっても、利用者に対して適切な撮影位置で撮影する撮影装置、認証装置および撮影方法などとして有用である。
(a)本発明の実施の形態1の認証装置を備えた携帯電話機の構造を背面から見たときの背面図(b)同構造を横面から見たときの横面図 同認証装置の構成を示すブロック図 (a)同目位置が画角に入っていない状態を説明する説明図(b)同目位置が画角に入った状態を説明する説明図 (a)同振動のパターンAを説明する説明図(b)同振動のパターンBを説明する説明図(c)同振動のパターンCを説明する説明図 同携帯電話機での認証動作を説明するためのフローチャート 同目の位置と振動パターンとの一動作例を説明するための図 同携帯電話機の他の構成例を示す図 本発明の実施の形態2の認証装置を備えた携帯電話機における振動パターンおよびその他の信号のタイミングを示す図 (a)本発明の実施の形態3における携帯電話機を正面から見た図(b)同携帯電話機の構成を示すブロック図
符号の説明
1 撮影装置
2 認証装置
3 携帯電話機
10 撮影部
11,11A,11B,11C,100 目
20 撮影状態検出部
21 眼位置検出部
22 画像ぼけ検出部
31 振動制御部
32 振動部
33 振動パターン記憶部
40 認証部
51,52 発光ダイオード(LED)
90 キー入力部
91 無線送受信部
92 制御部
93 記憶部
94 音声信号入出力部
95 表示部
96 スピーカ
97 マイクロフォン
98 アンテナ
101 虹彩
110 画角
200 振動期間
201 非振動期間
300,302 筺体部
301 連結部

Claims (14)

  1. 被写体を撮影し、前記被写体の画像データを取得する撮影部と、
    前記撮影部が取得した画像データから前記被写体の撮影状態を検出する撮影状態検出部と、
    前記撮影状態検出部により検出された撮影状態に応じた制御信号を出力する振動制御部と、
    前記振動制御部からの前記制御信号に応じて振動を発生する振動部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記撮影状態検出部は、
    前記撮影部からの画像データに基づき眼画像の位置を検出し、検出した前記眼画像の位置を前記撮影状態として前記振動制御部に通知する眼位置検出部と、
    前記撮影部からの画像データに基づき画像のぼけ量を検出し、検出した前記ぼけ量を前記撮影状態として前記振動制御部に通知する画像ぼけ検出部とを備え、
    前記振動制御部は、通知された前記眼画像の位置および前記ぼけ量に応じて前記振動部での振動の有無を制御するための制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記振動制御部は、前記眼画像の位置および前記ぼけ量に応じた複数のパターンの振動を前記振動部に発生させる前記制御信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記振動のパターンは、振動する振動期間と振動しない非振動期間とが繰り返されるパターンであることを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記撮影状態検出部は、前記非振動期間中に取得された画像データに基づき前記眼画像の位置および前記ぼけ量を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記振動のパターンは、さらに、所定の期間振動を休止する休止期間を含むことを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
  7. 前記撮影状態検出部は、前記休止期間中に取得された画像データに基づき前記眼画像の位置および前記ぼけ量を検出することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
  8. 前記振動制御部は、通知された前記眼画像の位置および前記ぼけ量に基づき、前記撮影状態が所定の撮影範囲に入ったと判定したときに、前記振動部を停止させる制御信号を出力することを特徴とする請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載の撮影装置。
  9. 前記振動部は、前記振動制御部からの前記制御信号に応じた方向性を有する振動を発生させることを特徴とする請求項8に記載の撮影装置。
  10. 請求項8に記載の撮影装置と、
    前記撮影部が取得した画像データとあらかじめ登録された画像データとを比較照合することで認証処理を行う認証部とを備え、
    前記認証部は、前記撮影装置の振動制御部により前記眼画像の位置が撮影範囲に入ったと判定されるに伴なって、前記認証処理を実行することを特徴とする認証装置。
  11. 請求項6に記載の撮影装置と、
    前記撮影部が取得した画像データとあらかじめ登録された画像データとを比較照合することで認証処理を行う認証部とを備え、
    前記認証部は、前記撮影装置の振動制御部により前記眼画像の位置が撮影範囲に入ったと判定されるに伴なって、前記休止期間に前記認証処理を実行することを特徴とする認証装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の認証装置を備えたことを特徴とする携帯情報端末装置。
  13. 振動部を有する撮影装置を用いた撮影方法であって、
    被写体を撮影し、前記被写体の画像データを出力する撮影ステップと、
    前記画像データから前記被写体の眼画像の位置を検出する眼位置検出ステップと、
    検出された前記眼画像の位置に応じた制御信号を出力する振動制御ステップと、
    前記振動制御ステップでの前記制御信号に応じて前記振動部に振動を発生させる振動発生ステップと、
    を備えたことを特徴とする撮影方法。
  14. 前記振動制御ステップは、前記眼画像の位置が撮影範囲に入ったときに前記振動部を停止させる制御信号を出力することを特徴とする請求項13に記載の撮影方法。
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