JP2008081655A - ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 - Google Patents
ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008081655A JP2008081655A JP2006265002A JP2006265002A JP2008081655A JP 2008081655 A JP2008081655 A JP 2008081655A JP 2006265002 A JP2006265002 A JP 2006265002A JP 2006265002 A JP2006265002 A JP 2006265002A JP 2008081655 A JP2008081655 A JP 2008081655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- group
- norbornene
- polymer
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
- 0 CC1c2c(*)c(*)c(*)c(*)c2C2(CC3C(C4)C=CC4C3C2)c2c(*)c(*)c(*)c(*)c2C(C)C1 Chemical compound CC1c2c(*)c(*)c(*)c(*)c2C2(CC3C(C4)C=CC4C3C2)c2c(*)c(*)c(*)c(*)c2C(C)C1 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F232/00—Copolymers of cyclic compounds containing no unsaturated aliphatic radicals in a side chain, and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a carbocyclic ring system
- C08F232/08—Copolymers of cyclic compounds containing no unsaturated aliphatic radicals in a side chain, and having one or more carbon-to-carbon double bonds in a carbocyclic ring system having condensed rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K19/00—Liquid crystal materials
- C09K19/02—Liquid crystal materials characterised by optical, electrical or physical properties of the components, in general
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2323/00—Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K2323/00—Functional layers of liquid crystal optical display excluding electroactive liquid crystal layer characterised by chemical composition
- C09K2323/03—Viewing layer characterised by chemical composition
- C09K2323/031—Polarizer or dye
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
Description
下記一般式(1)で表されるノルボルネン誘導体を少なくとも1種、含有するモノマー組成物から付加重合により形成されたことを特徴とするノルボルネン系重合体。
〔2〕
前記モノマー組成物が、更に一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体を少なくとも1種含有する〔1〕に記載のノルボルネン系重合体。
〔3〕
前記R9、R10、R11およびR12のうち、少なくとも一つが下記一般式(3)で表される置換基である〔2〕に記載のノルボルネン系重合体。
〔4〕
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のノルボルネン系重合体を含有することを特徴とするフィルム。
〔5〕
〔4〕に記載のフィルムを用いることを特徴とする偏光板。
〔6〕
〔4〕に記載のフィルムまたは〔5〕に記載の偏光板を用いることを特徴とする液晶表示装置。
本発明のノルボルネン系重合体は、下記一般式(1)で表されるノルボルネン誘導体を少なくとも1種、含有するモノマー組成物から付加重合により形成された重合体である。
R9、R10、R11、R12及びR13における脂肪族基は直鎖であっても、分岐であっても、環状であってもよいが、直鎖であることが特に好ましい。脂肪族基の炭素原子数としては、炭素原子数1〜16のものが好ましく、1〜12のものがより好ましく、1〜8のものが特に好ましい。
脂肪族基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、tert−アミル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、ビシクロオクチル基、アダマンチル基、n−デシル基、tert−オクチル基、ドデシル基、ヘキサデシル基などが挙げられる。
脂肪族基の置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基が挙げられ、アルキル基、アルコキシ基が好ましい。
置換基Tとしては、例えばアルキル基(好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8のものであり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ヘキサデシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ペンテニル基などが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素原子数2〜20、より好ましくは2〜12、特に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル基、3−ペンチニル基などが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素原子数6〜30、より好ましくは6〜20、特に好ましくは6〜12であり、例えばフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。)、置換又は未置換のアミノ基(好ましくは炭素原子数0〜20、より好ましくは0〜10、特に好ましくは0〜6であり、例えばアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基などが挙げられる。)、
これらの置換基は更に置換されてもよい。また、置換基が二つ以上ある場合は、同じでも異なってもよい。また、可能な場合には互いに連結して環を形成してもよい。
また、前記一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体を更に少なくとも1種含有するモノマー組成物から付加重合により形成される共重合体において、一般式(2)で表されるモノマーの好ましいモル含率は0%〜98%、より好ましくは10%〜90%、さらに好ましくは30%〜70%である。
また、少なくとも1種の一般式(1)で表されるノルボルネン誘導体及び少なくとも1種の一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体を含有する共重合体において、一般式(1)で表されるノルボルネン誘導体と一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体の好ましいモル組成比(一般式(1)/一般式(2))は2〜100%/98〜0%であり、5〜70%/95〜30%がさらに好ましく、5〜50%/95〜50%が最も好ましい。
一般式(1)で表されるノルボルネン誘導体と一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体の組成比を上記の範囲とすることで、Reには殆ど影響を与えずRthの大きさを好ましい値に調整することができる。
[Pd(CH3CN)4][BF4]2、ジ−μ−クロロ−ビス−(6−メトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−エンド−5σ,2π)−Pd(以下、「I」と略す)とメチルアルモキサン(MAO)、IとAgBF4、IとAgSbF6、[(η3−アリル)PdCl]2とAgSbF6、[(η3−アリル)PdCl]2とAgBF4、[(η3−クロチル)Pd(シクロオクタジエン)][PF6]、[(η3−アリル)Pd(η5−シクロペンタジエニル)]2とトリシクロヘキシルホスフィンとジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートもしくはトリチルテトラキスペンタフルオロフェニルボレート、パラジウムビスアセチルアセトナートとトリシクロヘキシルホスフィンとジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート、[(η3−アリル)PdCl]2とトリシクロヘキシルホスフィンとトリブチルアリルスズもしくはアリルマグネシウムクロライドとジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート、ビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウムとトリシクロヘキシルホスフィンとジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート、[(η5−シクロペンタジエニル)Ni(メチル)(トリフェニルホスフィン)]とトリスペンタフルオロフェニルボラン、[(η3−クロチル)Ni(シクロオクタジエン)][B((CF3)2C6H4)4]、[NiBr(NPMe3)]4とMAO、Ni(オクトエート)2とMAO、Ni(オクトエート)2とB(C6F5)3とAlEt3、Ni(オクトエート)2と[ph3C][B(C6F5)4]とAli−Bu3、Co(ネオデカノエート)とMAO等の周期律表8族のNi、Pd、Co等のカチオン錯体またはカチオン錯体を形成する触媒を用いて、溶媒中で反応温度20〜150℃の範囲で、モノマーを単独もしくは共重合することにより得ることができる。
さらに、本発明に用いられる一般式(2)で表されるノルボルネン誘導体は、一般的には対応するオレフィンとシクロペンタジエン(ジシクロペンタジエンを熱分解して得られる)のディールスアルダー反応によって得られる。これらを前記の重合方法によって、単独重合体もしくは共重合体を得ることができる。
共重合体中の一般式(1)で表されるモノマー単位と一般式(2)で表されるモノマー単位の組成比率(xと100−x)は、適宜混合比率を変えることで調整できる。なお、ノルボルネン誘導体(1)と2種以上の他のノルボルネン誘導体を共重合してもよい。
本発明のノルボルネン系重合体は、フィルムの材料として有用である。特に、該重合体を用いて作製されたフィルムは、液晶表示装置の基板、導光板、偏光フィルム、位相差フィルム、液晶バックライト、液晶パネル、OHP用フィルム、透明導電性フィルム等をはじめとする光学用途のフィルムに適する。また、前記一般式(1)で表されるノルボルネン系重合体は、光ディスク、光ファイバー、レンズ、プリズム等の光学材料、電子部品さらに医療機器、容器等に好適に用いられる。
本発明のフィルムは、前記一般式(1)で表されるモノマー単位を含むノルボルネン系重合体を含有し、該重合体を原料として製膜することで作製することができる。製膜は、該重合体を溶融して製膜する熱溶融製膜の方法と該重合体を溶媒に溶解して製膜する溶液製膜の方法があり、いずれも適応可能であるが、本発明においては面状の優れたフィルムを得ることのできる溶液製膜方法を用いることが好ましい。以下に溶液製膜方法について記述する。
(ドープの調製)
まず、製膜に用いる前記重合体の溶液(ドープ)を調製する。ドープの調製に用いられる溶剤については、溶解、流延、製膜でき、その目的が達成できる限りは、特に限定されない。例えばジクロロメタン、クロロホルムに代表される塩素系溶剤、炭素数が3〜12の鎖状炭化水素(ヘキサン、オクタン、イソオクタン、デカンなど)、環状炭化水素(シクロペンタン、シクロヘキサン、デカリンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(エチルホルメート、プロピルホルメート、ペンチルホルメート、メチルアセテート、エチルアセテートおよびペンチルアセテートなど)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンおよびメチルシクロヘキサノンなど)、エーテル(ジイソプロピルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、アニソールおよびフェネトールなど)から選ばれる有機溶剤が好ましい。2種類以上の官能基を有する有機溶剤の例には、2−エトキシエチルアセテート、2−メトキシエタノールおよび2−ブトキシエタノールが挙げられる。有機溶剤の好ましい沸点は35℃〜200℃以下である。前記溶液の調製に用いる溶剤は、乾燥性、粘度等の溶液物性調節のために2種以上の溶剤を混合して用いることができ、さらに、混合溶媒で溶解する限りは、貧溶媒を添加することも可能である。
本発明のフィルムは、前記重合体以外の添加剤を含有していてもよく、かかる添加剤は、フィルムを作製する工程のいずれの段階で添加されてもよい。添加剤は、用途に応じて選択することができ、例えば、劣化防止剤、紫外線防止剤、レターデーション(光学異方性)調節剤、微粒子、剥離促進剤、など)などが挙げられる。これらの添加剤は、固体でもよく油状物でもよい。添加する時期は溶液流延法によるフィルム作製の場合、ドープ調製工程中のいずれかの時期に添加してもよいし、ドープ調製工程の最後の調製工程に添加剤を添加し調製する工程を加えて行ってもよい。溶融法によるフィルム作製の場合、樹脂ペレット作製時に添加していてもよいし、フィルム作製時に混練してもよい。各素材の添加量は機能が発現する限りにおいて特に限定されない。また、フィルムが多層から形成される場合、各層の添加物の種類や添加量が異なってもよい。
本発明のフィルムを製造する方法および設備は、公知のセルローストリアセテートフィルム製造に供するのと同様の溶液流延製膜方法および溶液流延製膜装置が好ましく用いられる。溶解機(釜)から調製されたドープを貯蔵釜で一旦貯蔵し、ドープに含まれている泡を脱泡して最終調製をする。
ドープを、金属支持体としての平滑なバンド上またはドラム上に単層液として流延してもよいし、2層以上の複数のドープを流延してもよい。重層流延の場合、内側と外側の厚さは特に限定されないが、好ましくは外側が全膜厚の1〜50%の厚さであり、より好ましくは2〜30%の厚さである。
溶液の流延方法としては、調製されたドープを加圧ダイから金属支持体上に均一に押し出す方法、一旦金属支持体上に流延されたドープをブレードで膜厚を調節するドクターブレードによる方法、または逆回転するロールで調節するリバースロールコーターによる方法等があるが、加圧ダイによる方法が好ましい。流延に用いられるドープの温度は、−10〜55℃が好ましく、25〜50℃がさらに好ましい。その場合、工程のすべてが同一でもよく、工程の各所で異なっていてもよい。異なる場合は、流延直前で所望の温度であることが好ましい。
フィルムの製造における金属支持体上におけるドープの乾燥は、一般的には金属支持体(例えば、ドラムまたはバンド)の表面側、つまり金属支持体上にあるウェブの表面から熱風を当てる方法、ドラムまたはバンドの裏面から熱風を当てる方法、温度コントロールした液体をバンドやドラムのドープ流延面の反対側である裏面から接触させて、伝熱によりドラムまたはバンドを加熱し表面温度をコントロールする液体伝熱方法などがあるが、裏面液体伝熱方式が好ましい。流延される前の金属支持体の表面温度はドープに用いられている溶剤の沸点以下であれば何度でもよい。しかし乾燥を促進するためには、また金属支持体上での流動性を失わせるためには、使用される溶剤の内の最も沸点の低い溶剤の沸点より1〜10℃低い温度に設定することが好ましい。尚、流延ドープを冷却して乾燥することなく剥ぎ取る場合はこの限りではない。
生乾きのフィルムを金属支持体から剥離するとき、剥離抵抗(剥離荷重)が大きいと、製膜方向にフィルムが不規則に伸ばされて光学的な異方性むらを生じる。特に剥離荷重が大きいときは、製膜方向に段状に伸ばされたところと伸ばされていないところが交互に生じて、レターデーションに分布を生じる。液晶表示装置に装填すると線状あるいは帯状にむらが見えるようになる。このような問題を発生させないためには、フィルムの剥離荷重をフィルム剥離幅1cmあたり0.25N以下にすることが好ましい。剥離荷重はより好ましくは0.2N/cm以下、さらに好ましくは0.15N以下、特に好ましくは0.10N以下である。剥離荷重0.2N/cm以下のときはむらが現れやすい液晶表示装置においても剥離起因のむらは全く認められず、特に好ましい。剥離荷重を小さくする方法としては、前述のように剥離剤を添加する方法と、使用する溶剤組成の選択による方法がある。剥離時の好ましい残留揮発分濃度は5〜60質量%である。10〜50質量%がさらに好ましく、20〜40質量%が特に好ましい。高揮発分で剥離すると乾燥速度が稼げて、生産性が向上して好ましい。一方、高揮発分ではフィルムの強度や弾性が小さく、剥離力に負けて切断したり伸びたりしてしまう。また剥離後の自己保持力が乏しく、変形、しわ、クニックを生じやすくなる。またレターデーションに分布を生じる原因になる。
前記溶液製膜法にて作製したフィルムを、さらに延伸処理する場合は、剥離のすぐ後の未だフィルム中に溶剤が十分に残留している状態で行うのが好ましい。延伸の目的は、(1)しわや変形のない平面性に優れたフィルムを得るためおよび、(2)フィルムの厚み方向レターデーションを小さくするために行う。(1)の目的で延伸を行うときは、比較的高い温度で延伸を行い、延伸倍率は1%〜10%の低倍率の延伸を行うことが好ましい。2〜5%の延伸が特に好ましい。(1)と(2)の両方の目的、あるいは(2)だけの目的で延伸する場合は、比較的低い温度で、延伸倍率は5〜100%で延伸することが好ましい。
本発明のフィルムの好ましい光学特性は、フィルムの用途により異なる。以下に、フィルムの厚みを80μmとして換算した、面内レターデーション(Re)および厚さ方向レターデーション(Rth)の、各用途における好ましい範囲を示す。なお、特に断りがない限り、本発明におけるReおよびRthは589nmにおける値である。
また、Re(589)は−200nm以上0nm以下が好ましく、−150nm以上0nm以下がさらに好ましい。
Rth(λ)は前記Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADHまたはWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合にはフィルム面内の任意の方向を回転軸とする)のフィルム法線方向に対して法線方向から片側50度まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて全部で6点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADHまたはWRが算出する。
尚、遅相軸を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合にはフィルム面内の任意の方向を回転軸とする)、任意の傾斜した2方向からレターデーション値を測定し、その値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基に、以下の数式(1)及び数式(2)よりRthを算出することもできる。
数式(1)におけるnxは面内における遅相軸方向の屈折率を表し、nyは面内においてnxに直交する方向の屈折率を表し、nzはnx及びnyに直交する方向の屈折率を表す。dはフィルムの膜厚を表す。
Rth(λ)は前記Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADHまたはWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)としてフィルム法線方向に対して−50度から+50度まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて11点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADHまたはWRが算出する。
本発明の偏光板は、本発明のフィルムと偏光子とを少なくとも有する。通常、偏光板は、偏光子およびその両側に配置された二枚の保護膜を有する。両方または一方の保護膜として、本発明のフィルムを用いることができる。他方の保護膜は、通常のセルロースアセテートフィルム等を用いてもよい。偏光子には、ヨウ素系偏光子、二色性染料を用いる染料系偏光子やポリエン系偏光子がある。ヨウ素系偏光子および染料系偏光子は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造する。
本発明のフィルムを偏光板保護膜として用いる場合、フィルムは後述の如き表面処理を行い、しかる後にフィルム処理面と偏光子を接着剤を用いて貼り合わせる。使用される接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のポリビニルアルコール系接着剤や、ブチルアクリレート等のビニル系ラテックス、ゼラチン等が挙げられる。偏光板は偏光子およびその両面を保護する保護膜で構成されており、さらに該偏光板の一方の面にプロテクトフィルムを、反対面にセパレートフィルムを貼合して構成される。プロテクトフィルムおよびセパレートフィルムは偏光板出荷時、製品検査時等において偏光板を保護する目的で用いられる。この場合、プロテクトフィルムは、偏光板の表面を保護する目的で貼合され、偏光板を液晶板へ貼合する面の反対面側に用いられる。また、セパレートフィルムは液晶板へ貼合する接着層をカバーする目的で用いられ、偏光板を液晶板へ貼合する面側に用いられる。本発明のフィルムの偏光子への貼り合せ方は、偏光子の透過軸とフィルムの遅相軸を一致させるように貼り合せることが好ましい。
本発明では、偏光子と保護膜との接着性を改良するため、フィルムの表面を表面処理することが好ましい。表面処理については、接着性を改善できる限りいかなる方法を利用してもよいが、好ましい表面処理としては、例えばグロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ処理および火炎処理が挙げられる。ここでいうグロー放電処理とは、低圧ガス下でおこる、いわゆる低温プラズマのことである。本発明では大気圧下でのプラズマ処理も好ましい。その他、グロー放電処理の詳細については、米国特許第3462335号、米国特許第3761299号、米国特許第4072769号および英国特許第891469号明細書に記載されている。放電雰囲気ガス組成を放電開始後にポリエステル支持体自身が放電処理を受けることにより容器内に発生する気体種のみにした特表昭59−556430号公報に記載された方法も用いられる。また真空グロー放電処理する際に、フィルムの表面温度を80℃〜180℃にして放電処理を行う特公昭60−16614号公報に記載された方法も適用できる。
ポリビニルアルコールからなる偏光子と、表面処理された本発明のフィルムとを貼合する際には、水溶性ポリマーを含有する接着剤を用いることが好ましい。前記接着剤に好ましく使用される水溶性ポリマーとしては、N−ビニルピロリドン、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、ビニルアルコール、メチルビニルエーテル、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルイミダゾールなどエチレン性不飽和モノマーを構成要素として有する単独重合体もしくは重合体、またポリオキシエチレン、ボリオキシプロピレン、ポリ−2−メチルオキサゾリン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースゼラチン、などが挙げられる。本発明では、この中でもPVAおよびゼラチンが好ましい。接着剤層厚みは、乾燥後に0.01〜5μmが好ましく、0.05〜3μmがより好ましい。
偏光板の、液晶セルと反対側に配置される保護膜には反射防止層などの機能性膜を設けることが好ましい。特に、本発明では保護膜上に少なくとも光散乱層と低屈折率層がこの順で積層した反射防止層または保護膜上に中屈折率層、高屈折率層、低屈折率層がこの順で積層した反射防止層が好適に用いられる。
光散乱層は、表面散乱および/または内部散乱による光拡散性と、フィルムの耐擦傷性を向上するためのハードコート性をフィルムに寄与する目的で形成される。従って、ハードコート性を付与するためのバインダー、光拡散性を付与するためのマット粒子、および必要に応じて高屈折率化、架橋収縮防止、高強度化のための無機フィラーを含んで形成される。光散乱層の膜厚は、ハードコート性を付与する観点並びにカールの発生および脆性の悪化抑制の観点から、1〜10μmが好ましく、1.2〜6μmがより好ましい。
さらに、ハードコート層、前方散乱層、プライマー層、帯電防止層、下塗り層や保護層等を設けてもよい。
ハードコート層は、反射防止層を設けた保護膜に物理強度を付与するために、支持体の表面に設ける。特に、支持体と前記高屈折率層の間に設けることが好ましい。ハードコート層は、光および/または熱の硬化性化合物の架橋反応、または、重合反応により形成されることが好ましい。硬化性官能基としては、光重合性官能基が好ましく、また加水分解性官能基含有の有機金属化合物は有機アルコキシシリル化合物が好ましい。
帯電防止層を設ける場合には体積抵抗率が10−8(Ωcm−3)以下の導電性を付与することが好ましい。吸湿性物質や水溶性無機塩、ある種の界面活性剤、カチオンポリマー、アニオンポリマー、コロイダルシリカ等の使用により10−8(Ωcm−3)の体積抵抗率の付与は可能であるが、温湿度依存性が大きく、低湿では十分な導電性を確保できない問題がある。そのため、導電性層素材としては金属酸化物が好ましい。
本発明のフィルム、該フィルムからなる位相差フィルム、該フィルムを用いた偏光板は、様々な表示モードの液晶セル、液晶表示装置に用いることができる。TN(Twisted Nematic)、IPS(In−Plane Switching)、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)、AFLC(Anti−ferroelectric Liquid Crystal)、OCB(Optically Compensatory Bend)、STN(Supper Twisted Nematic)、VA(Vertically Aligned)およびHAN(Hybrid Aligned Nematic)のような様々な表示モードが提案されている。このうち、OCBモードまたはVAモードに好ましく用いることができる。
本発明で用いるノルボルネン重合体の原料のうち、ノルボルネンジメタノールは、アルドリッチ社から購入できる。その他のノルボルネン系化合物は、以下の合成例のように製造した。
温度計、冷却管をとりつけた1Lの三ツ口フラスコに、ノルボルネンジメタノール(exo,exo)50.0g(0.324mol)、ピリジン404mLをはかり取り、室温にてスターラーでよく攪拌した。ついで、あらかじめ脱水THF210mLに溶解させたp−トルエンスルホニルクロリド135.8g(0.712mol)を、氷冷下、反応系を0℃以下に保ちながら、ゆっくりと滴下した。滴下終了後、室温に戻して4.5時間攪拌した。反応終了後、0.12N塩酸でクエンチし、0.12N塩酸、飽和重曹水、水で各々3回ずつ洗浄を行い、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムをろ別した後、エバポレーターにより濃縮し、80℃で6時間真空乾燥させることで中間体D−1を51.6g得た。(収率34%)
温度計、冷却管をとりつけた2Lの三ツ口フラスコに、フルオレン39.5g(0.237mol)、脱水THF210mLをはかり取り、室温にてスターラーで攪拌溶解した後、−78℃に冷却した。ついで、n−ブチルリチウム(1.6mol/Lヘキサン溶液)297mL(0.432mol)をゆっくりと滴下し、滴下終了後、反応系を−78℃に保持したまま1時間攪拌した。さらに、あらかじめ脱水THF1Lに溶解させたD−1をゆっくりと滴下し、滴下終了後、徐々に室温に戻し、さらに室温で3時間攪拌した。反応終了後、飽和食塩水でクエンチし、水で3回洗浄を行い、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムをろ別した後、エバポレーターにより濃縮し、白色固体を得た。白色固体をメタノールで再結晶することで、目的のA−1(exo体)を13.7g得た。(収率45%)
合成例2において、フルオレンのかわりに2,3−ベンゾフルオレン(アルドリッチ社製)を等mol量仕込み、同様の合成法でA−10(exo体)を15.1g得た。(収率42%)
合成例2において、フルオレンのかわりに2,7−ジメトキシフルオレン(アルドリッチ社製)を等mol量仕込み、同様の合成法でA−11(exo体)を17.8g得た。(収率48%)
ジシクロペンタジエン(和光純薬社製)231.4g(1.75mol)、酢酸アリル(和光純薬社製)420.5g(4.2mol)とヒドロキノン(和光純薬社製)1gを1Lのオートクレーブに仕込み、空隙を窒素置換した。密閉系で内温180℃で9時間攪拌した(回転速度=300rpm)。反応混合物をろ過し、揮発成分をエバポレーションした。残存物を2回単蒸留(圧力=10mmHg、トップ温度=86℃)することで、目的のB−3を358g(収率62%)を得た。
合成例5において、酢酸アリルをカプロン酸アリル(アルドリッチ社製)に変えて、合成例5と同様の操作で、目的のB−6を得た。
(実施例1:P−1の合成)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を58.2g(0.350mol)、トルエン70mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始し、80℃で1時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−1を52.9g得た。(収率91%)
実施例1において、B−3を合成例2で合成したA−1に変えて、実施例1と同様の操作で、目的の重合体P−2を92.6g得た。(収率93%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を57.0g(0.343mol)、トルエン70mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始した。反応系が80℃に到達した時点でトルエン10mLに溶解したA−1を2.0g(0.007mol)投入し、さらに80℃で1時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−3を50.7g得た。(収率86%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を52.4g(0.315mol)、トルエン60mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始した。反応系が80℃に到達した時点でトルエン20mLに溶解したA−1を10.0g(0.035mol)投入し、さらに80℃で1時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−4を53.0g得た。(収率85%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を40.7g(0.245mol)、合成例2で合成したA−1を29.9g(0.105mol)、トルエン70mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始し、さらに80℃で1時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−5を61.4g得た。(収率87%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例6で合成したB−6を55.0g(0.245mol)、合成例2で合成したA−1を29.9g(0.105mol)、トルエン70mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始し、さらに80℃で4時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−6を67.0g得た。(収率79%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を52.4g(0.315mol)、トルエン60mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始した。反応系が80℃に到達した時点でトルエン30mLに溶解したA−10を11.7g(0.035mol)投入し、さらに80℃で2時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−7を51.9g得た。(収率81%)
温度計、冷却管、攪拌羽根をとりつけた500mLの三ツ口フラスコに合成例5で合成したB−3を52.4g(0.315mol)、トルエン60mLをはかり取り、室温で攪拌した。次いでトルエン10mLに溶解したビス(2,4−ペンタンジオナト)パラジウム(東京化成社製)21.3mg(0.070mmol)とトリシクロヘキシルホスフィン(ストレム社製)19.6mg(0.070mmol)、塩化メチレン5mLに溶解したジメチルアニリニウム・テトラキスペンタフルオロフェニルボレート(ストレム社製)0.224g(0.28mmol)を逐次反応容器に投入し、加熱を開始した。反応系が80℃に到達した時点でトルエン30mLに溶解したA−11を12.1g(0.035mol)投入し、さらに80℃で2時間攪拌した。なお、この間反応溶液の粘度の上昇とともに、トルエンを適宜追加した。反応終了後、反応溶液をトルエンで希釈し、過剰のメタノール中に投入することで重合物を沈殿させた。沈殿をろ別し、大量のメタノールで洗浄した。得られた重合体を110℃で6時間真空乾燥することで目的の重合体P−7を52.8g得た。(収率82%)
特開2005−36201に記載の方法に従い、A−1とB−3の開環共重合体O−9を合成できる。
本発明のノルボルネン系重合体をテトラヒドロフランに溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフにより分子量測定を行った。結果を表1に示す。
また、本発明のノルボルネン系共重合体の組成比は、1HNMR測定の結果から算出した。すなわち、重クロロホルムに溶解させ、1HNMRを測定した場合、6.5〜8.5ppmに現れるピーク(芳香族基由来)の積分値をA、0.5〜5.0ppmに現われるピーク(脂肪族基由来)の積分値をBとすると、モノマーAのmol含率をx、モノマーBのmol含率をyとしたときに次の関係式が成り立つ。
8x=A かつ 12x+14y=B
(P−6の場合)
8x=A かつ 12x+22y=B
(P−7の場合)
10x=A かつ 12x+14y=B
(P−8の場合)
6x=A かつ 18x+14y=B
これらに従って、それぞれxおよびyの値を求め、100分率に直した組成比を表1に示す。
(製膜)
上記で得られた重合体P−1の50gを塩化メチレン200gに溶解し、これを加圧ろ過した。得られたドープをA3大の疎水性ガラス板上でアプリケーターを用いて、流延製膜した。これを25℃密閉系で5分間乾燥し、続いて40℃の送風乾燥機中で10分間乾燥した。ガラス板からフィルムを剥ぎ取り、ステンレス製の枠に挟み、これを100℃の乾燥機中で30分間、133℃の乾燥機中で30分間乾燥を行い、透明なフィルムF−1を得た。同様にP−2〜8とO−1を製膜し、透明なフィルムF−2〜9を得た。
F−1およびF−3〜F−9を縦5cm横5cmに裁断した。これを井元製作所製の自動二軸延伸機を用いて、温度230℃〜280℃において10%延伸を行い、延伸フィルムF’−1およびF’−3〜F’−9を得た。
未延伸および延伸フィルムの波長589nmにおけるReおよびRthを前述のように測定した。フィルムの厚みは、デジタルマイクロメーターで任意の部分を3点測定し、その平均値をとった。
上記作製したフィルムF−4とセルロースアシレートフィルム(富士写真フィルム社製、フジTAC)を60℃の水酸化ナトリウム1.5N水溶液中で2分間浸漬した。この後、0.1Nの硫酸水溶液に30秒浸漬した後、水洗浴を通し、鹸化処理したF−4とフジTACを得た。
VA型液晶セルを使用した26インチおよび40インチの液晶表示装置(シャープ(株)製)に液晶層を挟んで設置されている2対の偏光板のうち、観察者側の片面の偏光板を剥がし、粘着剤を用い、代わりに上記偏光板Pol−1を貼り付けた。観察者側の偏光板の透過軸とバックライト側の偏光板の透過軸が直交するように配置して、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置の色ムラを観察した。本発明の偏光板Pol−1を組み込んだ液晶表示装置は色ムラが無く、非常に優れたものであった。
Claims (6)
- 請求項1〜3のいずれかに記載のノルボルネン系重合体を含有することを特徴とするフィルム。
- 請求項4に記載のフィルムを用いることを特徴とする偏光板。
- 請求項4に記載のフィルムまたは請求項5に記載の偏光板を用いることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006265002A JP2008081655A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
| KR1020070097241A KR20080029834A (ko) | 2006-09-28 | 2007-09-27 | 노르보르넨계 폴리머, 필름, 편광판 및 액정 표시 장치 |
| US11/862,322 US7390864B2 (en) | 2006-09-28 | 2007-09-27 | Norbornene-based polymer, film, polarizing plate and liquid crystal display device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006265002A JP2008081655A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008081655A true JP2008081655A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39261844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006265002A Abandoned JP2008081655A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7390864B2 (ja) |
| JP (1) | JP2008081655A (ja) |
| KR (1) | KR20080029834A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012500997A (ja) * | 2008-08-22 | 2012-01-12 | アクロン ポリマー システムズ | 延伸ポリマーフィルムを基礎とする光学補償フィルム |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008031292A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Fujifilm Corp | ノルボルネン系重合体フィルム、ならびにそれを用いた位相差フィルム、偏光板および液晶表示装置 |
| WO2009038134A1 (ja) * | 2007-09-19 | 2009-03-26 | Nikon Corporation | 樹脂複合型光学素子及びその製造方法 |
| JP2009179749A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Fujifilm Corp | ノルボルネン系重合体、これを含むフィルム、偏光板、液晶表示装置 |
| WO2014168260A1 (ja) * | 2013-04-11 | 2014-10-16 | 住友化学株式会社 | 光学異方層形成用組成物 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004323489A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-11-18 | Jsr Corp | ノルボルネン誘導体 |
| JP2005162990A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Jsr Corp | 環状オレフィン系付加重合体の製造方法 |
| JP2006225316A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Jsr Corp | ノルボルネン誘導体の製造法 |
| JP2008045069A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-02-28 | Jsr Corp | 環状オレフィン系付加共重合体およびその製造方法ならびに用途 |
| JP2008050495A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Jsr Corp | 環状オレフィン系共重合体およびその製造方法ならびに用途 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3204182B2 (ja) | 1997-10-24 | 2001-09-04 | 日本電気株式会社 | 横電界方式の液晶表示装置 |
| US6406828B1 (en) * | 2000-02-24 | 2002-06-18 | Shipley Company, L.L.C. | Polymer and photoresist compositions |
| KR100526402B1 (ko) | 2002-11-22 | 2005-11-08 | 주식회사 엘지화학 | 고리형 올레핀계 부가 중합체를 포함하는 네가티브C-플레이트(negative C-plate)형 광학이방성 필름 및 이의 제조방법 |
| EP1623967B1 (en) * | 2003-05-14 | 2012-01-18 | JSR Corporation | Norbornene derivative, norbornene polymer produced by ring-opening (co)polymerization, and process for producing the polymer by ring-opening (co)polymerization |
| JP4356528B2 (ja) | 2003-06-27 | 2009-11-04 | Jsr株式会社 | ノルボルネン系開環(共)重合体およびその製造方法 |
-
2006
- 2006-09-28 JP JP2006265002A patent/JP2008081655A/ja not_active Abandoned
-
2007
- 2007-09-27 US US11/862,322 patent/US7390864B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-09-27 KR KR1020070097241A patent/KR20080029834A/ko not_active Withdrawn
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004323489A (ja) * | 2003-03-06 | 2004-11-18 | Jsr Corp | ノルボルネン誘導体 |
| JP2005162990A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-23 | Jsr Corp | 環状オレフィン系付加重合体の製造方法 |
| JP2006225316A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Jsr Corp | ノルボルネン誘導体の製造法 |
| JP2008045069A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-02-28 | Jsr Corp | 環状オレフィン系付加共重合体およびその製造方法ならびに用途 |
| JP2008050495A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Jsr Corp | 環状オレフィン系共重合体およびその製造方法ならびに用途 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012500997A (ja) * | 2008-08-22 | 2012-01-12 | アクロン ポリマー システムズ | 延伸ポリマーフィルムを基礎とする光学補償フィルム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR20080029834A (ko) | 2008-04-03 |
| US7390864B2 (en) | 2008-06-24 |
| US20080081890A1 (en) | 2008-04-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5830949B2 (ja) | 位相差フィルム用フマル酸ジエステル系樹脂及びそれよりなる位相差フィルム | |
| KR101688437B1 (ko) | 광학 필름 및 그 제조 방법, 편광판 그리고 액정 표시 장치 | |
| US20080068545A1 (en) | Optical compensation film and retardation film | |
| KR101414347B1 (ko) | 노르보르넨계 중합체, 필름, 편광판 및 액정 표시 장치 | |
| JP2008112141A (ja) | 光学フィルム | |
| JP5346438B2 (ja) | ノルボルネン系重合体、ノルボルネン系重合体を用いたフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| CN101669049B (zh) | 光学补偿层、光学补偿膜及它们的制造方法 | |
| JP5017222B2 (ja) | 環状オレフィン系共重合体、フィルム、これを用いた偏光板および液晶表示装置 | |
| US7390864B2 (en) | Norbornene-based polymer, film, polarizing plate and liquid crystal display device | |
| JP2009227868A (ja) | 樹脂組成物およびフィルム | |
| JP2008031304A (ja) | ノルボルネン系共重合体を用いたフィルム、偏光板、液晶表示装置、ノルボルネン系共重合体 | |
| JP2007031537A (ja) | 延伸フィルムおよび延伸フィルムを用いた偏光板 | |
| JP2010007036A (ja) | ノルボルネン系重合体混合物およびその製造方法、並びにノルボルネン系重合体混合物を用いた光学材料 | |
| JP5756863B2 (ja) | 位相差フィルム及びそれを備える液晶表示装置 | |
| JP4925759B2 (ja) | ノルボルネン系重合体、ノルボルネン系重合体を用いたフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| JP2008031319A (ja) | ノルボルネン系重合体、フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| US20080033134A1 (en) | Norbornene-based polymer film, and retardation film, polarizing plate and liquid crystal display device using a polymer film | |
| JP2009179749A (ja) | ノルボルネン系重合体、これを含むフィルム、偏光板、液晶表示装置 | |
| JP2014157284A (ja) | 偏光板保護フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| JP4976734B2 (ja) | セルロース体組成物、フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| JP2013114074A (ja) | 位相差フィルム用フマル酸ジエステル系樹脂及びそれよりなる位相差フィルム | |
| KR20080064903A (ko) | 환형 올레핀계 중합체, 및 그를 이용한 광학 재료, 편광판및 액정 표시 장치 | |
| JP2016153870A (ja) | ポリマーフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
| JP4985219B2 (ja) | 光学補償フィルム | |
| JP2007131701A (ja) | 環状オレフィン系重合体、およびそれを用いた光学材料、偏光板および液晶表示装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090223 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110722 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110801 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110922 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111216 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120117 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20120314 |