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JP2008065110A - 防汚性光学物品 - Google Patents

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JP2008065110A
JP2008065110A JP2006243756A JP2006243756A JP2008065110A JP 2008065110 A JP2008065110 A JP 2008065110A JP 2006243756 A JP2006243756 A JP 2006243756A JP 2006243756 A JP2006243756 A JP 2006243756A JP 2008065110 A JP2008065110 A JP 2008065110A
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Keiichi Suzuki
慶一 鈴木
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Abstract

【課題】防汚層の拭き耐久性および耐薬品性などの耐久品質が優れた防汚性光学物品を提供すること。
【解決手段】眼鏡レンズ10は、レンズ基材100の表面に、第一のプライマー層101、ハードコート層102、有機系反射防止層103、第二のプライマー層104、防汚層105が順に積層されている。有機系反射防止層103は、フッ素含有シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子およびアルミニウムを中心金属とする金属錯塩を含有し、第二のプライマー層104は、化学式V−Si−(Xで表されるビニルシランを含有している。式中のVはビニル基、Xは加水分解でシラノール基(Si-OH)を与える官能基である。また、防汚層105は、分子量1000〜10000の範囲のフッ素含有シラン化合物を含有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、防汚性光学物品に関する。
近年では、メガネレンズなどの光学物品の表面に、ゴースト及びちらつきを防止するための反射防止層や、撥水効果を付与するための防汚層などが形成されている。
これら光学物品の一般的な構成は、基材表面に、ハードコート層単独、またはプライマー層を介したハードコート層が積層され、この上に反射防止層、そして反射防止層の上に防汚層が形成される。
特許文献1では、有機系反射防止層の表面にフッ素系撥水膜(防汚層)を形成する光学物品が記載され、有機系反射防止層の反射防止機能と優れた外観とを得るために、膜厚ムラをなくす技術が示されている。
特開2005−43572号公報
しかしながら、特許文献1では、有機系反射防止層は膜厚の均一性は高いものの、その最表面は表面粗さが大きい状態であると考えられ、また防汚層を形成するフッ素含有シランは一般に高分子量体であることから、防汚層を形成するフッ素含有シランが有機系反射防止層を形成する有機ケイ素化合物に対して密着力を発現するのに十分な分子間距離まで近づくことが難しくなり、密着性が得られ難いと考えられる。すなわち、有機系反射防止層の表面に、防汚層を直接積層すると、十分な密着性が得られないという課題があった。
さらに、有機系反射防止層の屈折率をより低減する目的で、有機系反射防止層を形成するコーティング組成物中に、フッ素を含有するシラン化合物(フッ素含有シラン化合物)を含む場合には、その表面に形成される防汚層に含まれるフッ素含有シラン化合物との間の結合力(密着性)が弱く、拭き取り性、耐薬品性などの耐久品質が、より一層得られ難い。したがって、本発明の目的は、防汚層の拭き耐久性および耐薬品性などの耐久品質が優れた防汚性光学物品を提供することである。
本発明の防汚性光学物品は、ハードコート層を有する基材表面に、有機系反射防止層と、フッ素含有シラン化合物を含有する防汚層とが設けられた防汚性光学物品であって、前記有機系反射防止層の表面にビニルシランを含有するプライマー層が積層され、前記プライマー層の表面に前記防汚層が積層されることを特徴とする。
この発明によれば、有機系反射防止層と防汚層との間に、ビニルシランを含有するプライマー層が積層されている。ビニルシランのビニル基は二重結合を有しているので反応性が高く、より多くの分子が互いに結合することができる。その結果、プライマー層と防汚層とがより強固に結合する。また、ビニルシランは、分子が小さいので、表面の粗い有機系反射防止層の細部にまで入り込むことができ、空隙なく結合することができる。その結果、プライマー層が接着剤の役割を担い、有機系反射防止層とプライマー層、およびプライマー層と防汚層とが結合する。したがって、防汚層が剥がれにくくなり、拭き耐久性や耐薬品性などの耐久品質が向上した光学物品を提供することができる。
本発明の防汚性光学物品において、前記有機系反射防止層は、少なくとも、フッ素含有
シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子およびアルミニウムを中心金属とする金属錯塩を含有し、前記金属錯塩の固形分比率が、前記有機系反射防止層を形成するコーティング組成物に含まれるフッ素含有シラン化合物と前記シリカ微粒子との混合固形分に対して、0.1〜20質量%であることが好ましい。
この発明によれば、有機系反射防止層を形成するコーティング組成物が、少なくとも、フッ素含有シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子およびアルミニウムを中心金属とする金属錯塩を含有することにより、金属錯塩が、シラノール基の縮合反応を促進し、有機系反射防止層内のフッ素含有シラン化合物間、および後述のプライマー層内のビニルシランとの間で、縮合反応が促進され、耐擦傷性や耐薬品性などの耐久品質が向上したコーティング組成物が得られる。また、有機系反射防止層を形成するコーティング組成物に内部空洞を有するシリカ微粒子が含まれることで、屈折率が低減した有機系反射防止層が得られる。
ここで、アルミニウムを中心金属とする金属錯塩は、アルミニウムのアセチルアセトネート(Al(acac)3)であることが好ましい。
これにより、シラノール基が形成され易くなり、有機系反射防止層内のフッ素含有シラン化合物間、および後述のプライマー層内のビニルシランとの間で、三次元的なマトリックスの縮合反応を促進することができる。
さらに、有機系反射防止層を形成するコーティング組成物に含まれるアルミニウムを中心金属とする金属錯塩の固形分比率が、フッ素含有シラン化合物とシリカ微粒子との混合固形分に対して、0.1質量%〜20質量%であることが好ましい。0.1質量%未満では、シラノール基の縮合反応を促進するには不十分であり、20質量%を超えると、有機系反射防止層の架橋反応が促進され過ぎて膜応力が強くなることにより、耐熱性が低下してしまう。
0.1質量%〜20質量%の範囲にすることで、有機系反射防止層内のフッ素含有シラン化合物間、および有機系反射防止層上に形成されるプライマー層内のビニルシランとの間で、三次元的なマトリックスの縮合反応が促進され、耐擦傷性や耐薬品性などの耐久品質が向上したコーティング組成物が得られる。
本発明の防汚性光学物品において、前記プライマー層に含まれるビニルシランは、化学式(1)で表される化合物であることが好ましい。式中、Vはビニル基、Xは加水分解でシラノール基(Si-OH)を与える官能基である。
Figure 2008065110
化学式(1)で表される化合物は、一般に、シランカップリング剤と呼ばれる。
この発明では、化学式(1)で示されるビニルシランの官能基Xが加水分解してシラノール基となり、有機系反射防止層に含まれるフッ素含有シラン化合物と反応してシロキサン結合を形成する。また、化学式(1)で示されるビニルシランのビニル基Vは、後述の防汚層に含まれるフッ素含有シラン化合物と反応して結合する。
したがって、プライマー層が接着剤の役割を担うことになり、このプライマー層を介して、後述の防汚層が有機系反射防止層に強固に結合することができるため、防汚層の耐久性が大幅に向上する。
また、ビニル基は二重結合を有しており、分子が小さく、表面が粗く形成された有機系反射防止層の細部にビニルシランが入り込むことができる。その結果、有機系反射防止層とプライマー層との間に空隙が形成されることなく、結合がより強固になる。
なお、ビニルシランからなるプライマー層は、単分子層で機能を発揮できるため、光学特性に及ぼす影響はほとんどない。
本発明の防汚性光学物品において、前記防汚層を形成するコーティング組成物は、分子量が1000〜10000の範囲から選ばれた少なくとも1つのフッ素含有シラン化合物を含むことが好ましい。
この発明によれば、フッ素含有シラン化合物の分子量が1000〜10000の高分子化合物であるので、優れた防汚性能をレンズ基材に付与することができる。なお、分子量が1000未満の化合物は、防汚性能が不十分であり、期待される効果が得られない。
本発明の防汚性光学物品において、前記フッ素含有シラン化合物は、化学式(2)または化学式(3)で表されるフッ素含有シラン化合物であることが好ましい。
Figure 2008065110
Figure 2008065110
化学式(2)の式中、Rf1は、パーフルオロアルキル基を表す。Zは、フッ素またはトリフルオロメチル基を表す。a、b、c、d、eは、それぞれ独立して、0または1以上の整数を表し、a+b+c+d+eは、少なくとも1以上であり、a、b、c、d、eで括られた各繰り返し単位の存在順序は、式中において限定されない。Yは、水素または炭素数1〜4のアルキル基を表す。X1は、水素、臭素またはヨウ素を表す。R1は、水酸基または加水分解可能な置換基を表す。R2は、水素または1価の炭化水素基を表す。lは、0、1または2を表す。mは1、2または3を表す。nは、1以上の整数を表す。
化学式(3)の式中、Rf2は、式:「−(Ck2k)O−」(式中、kは1〜6の整数である)で表される単位を含み、分岐を有しない直鎖状のパーフルオロポリアルキレンエーテル構造を有する2価の基であり、R3は独立に炭素原子数1〜8の一価炭化水素基で
あり、X2は独立に加水分解性基またはハロゲン原子であり、sは独立に0〜2の整数であり、tは独立に1〜5の整数であり、hおよびiは独立に2または3である。
化学式(2)の式中、Rf1としては、通常、有機含有フッ素ポリマーを構成するパーフルオロアルキル基であれば、特に限定されず、例えば、炭素数1〜16の直鎖状または分岐状のものを挙げることができる。好ましくは、「CF3−」、「C25−」、「C37−」である。
化学式(2)の式中、Zは、フッ素でも良いし、トリフルオロメチル基でも良い。
化学式(2)の式中、a、b、c、d、eは、フッ素含有シラン化合物の主骨格を構成するパーフルオロポリエーテル鎖の繰り返し単位数を表し、0または1以上の整数であり、a+b+c+d+eが1以上であれば特に限定されないが、それぞれ独立して0〜200が好ましい。さらに、フッ素含有シラン化合物の分子量を考慮すれば、より好ましくは、それぞれ独立して、0〜50である。a+b+c+d+eは、好ましくは、1〜100である。
なお、a、b、c、d、eで括られた各繰り返し単位の存在順序は、化学式(2)で示される式中においてはこの順に記載したが、通常のパーフルオロポリエーテル鎖の構成によって、これらの各繰り返し単位の結合順序は、この順に限定されるものではない。
化学式(2)の式中、Yは、上記炭素数1〜4のアルキル基であり、特に限定されず、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等を挙げることができ、直鎖状であっても分岐状であってもよい。
化学式(2)の式中、X1は、水素、臭素またはヨウ素を表す。X1が臭素またはヨウ素である場合には、フッ素含有シラン化合物は、ラジカル反応性が高くなるので、化学結合により他の化合物と結合させるのには好都合である。
化学式(2)の式中、l(エル)は、パーフルオロポリエーテル鎖を構成する炭素とこれに結合するケイ素との間に存在するアルキレン基の炭素数を表し、0、1または2であるが、より好ましくは、0である。
化学式(2)の式中、mは、ケイ素に結合する置換基R1の結合数を表し、1、2または3である。置換基R1が結合していない部分の当該ケイ素にはR2が結合する。
1は、加水分解可能な置換基としては特に限定されず、好ましいものとしては、例えば、ハロゲン、「−OR11」、「−OCOR11」、「−OC(R11)=C(R122」、「−ON=C(R112」、「−ON=CR13」等を挙げることができる。但し、R11は、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基を表し、R12は、水素または炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R13は、炭素数3〜6の2価の脂肪族炭化水素基を表す。より好ましくは、塩素、「−OCH3」、「−OC25」である。
2は、水素または1価の炭化水素基を表す。1価の炭化水素基としては特に限定されず、好ましいものとしては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル等を挙げることができ、直鎖状であっても分岐状であってもよい。また、化学式(2)で示される式中のnは、1以上の整数を表し、特に上限はないが、1〜10の整数であることが好ましい。
化学式(3)の式中、Rf2基は、上記のとおり、式:「−(Ck2kO)−」(式中、kは1〜6、好ましくは1〜4の整数である)で表わされる単位を含み、分岐を有しない直鎖状のパーフルオロポリアルキレンエーテル構造からなる2価の基であるが、化学式(3)中のsが各々0である場合、化学式(3)中の酸素原子に結合するRf2基の末端は、酸素原子ではない。
このRf2基としては、例えば、下記化学式で示されるものが挙げられる。
「−CF2CF2O(CF2CF2CF2O)jCF2CF2−」(式中、jは1以上、好ましくは1〜50、より好ましくは10〜40の整数である)。
「−CF2(OC24−(OCF2−」(式中、p´およびq´は、それぞれ、1以上、好ましくは1〜50、より好ましくは10〜40の整数であり、かつp´+q´の和は、10〜100、好ましくは20〜90、より好ましくは40〜80の整数であり、上記の化学式中の繰り返し単位の(OC24)、および(OCF2)の配列はランダムである)。
化学式(3)の式中、X2が加水分解性基である場合としては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基等のアルコキシアルコキシ基またはアリロキシ基、イソプロペノキシ等のアルケニルオキシ基またはアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシロキシ基またはジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルケトオキシム基、シクロペンノキシム基、シクロヘキサノキシム基等のケトオキシム基またはN−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−プロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−シクロヘキシルアミノ基等のアミノ基またはN−メチルアセトアミド基、N−エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミド基等のアミド基またはN,N−ジメチルアミノオキシ基、N,N−ジエチルアミノオキシ基等のアミノオキシ基。また、X2がハロゲン原子である場合としては、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
これらのX2の内、メトキシ基、エトキシ基、イソプロペノキシ基および塩素原子が好適である。
化学式(3)の式中、R3は、炭素原子数1〜8、好ましくは1〜3の一価炭化水素基であり、例えば、以下のようなものが挙げられる。
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基またはシクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基またはフェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基またはベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基またはビニル基、アリール基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基。これらの内、メチル基が好適である。
化学式(3)の式中、sは、0〜2の整数であり、好ましくは1である。また、tは1〜5の整数であり、3であることが好ましい。hおよびiは各々2または3であり、加水分解及び縮合反応性および被膜の密着性の観点から、3であることが好ましい。
これによれば、防汚層を形成するコーティング組成物には、化学式(2)および化学式(3)で示されるフッ素含有シラン化合物が含まれているので、プライマー層に含まれるビニルシランのビニル基と反応して結合する。プライマー層に含まれるビニル基は二重結合を有しているので反応性が高く、より多くの分子が互いに結合することができる。その結果、防汚層とプライマー層とがより強固に結合する。
したがって、防汚層がプライマー層を介して、有機系反射防止層と強固に結合することができ、防汚層の拭き耐久性や耐薬品性などの耐久品質が大幅に向上する。
本発明の防汚性光学物品において、前記防汚性光学物品は、眼鏡レンズであることが好ましい。
この発明では、メガネレンズに有機系反射防止層、プライマー層および防汚層が積層されているので、前述と同じ作用効果を備えたメガネレンズを提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の眼鏡レンズの断面図である。
眼鏡レンズ10は、レンズ基材100の表面に、第一のプライマー層101、ハードコート層102、有機系反射防止層103、第二のプライマー層104、防汚層105が順に積層される。
レンズ基材100は、重合性組成物を硬化した透明プラスチックからなり、例えば、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−39)樹脂、ポリウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、エピスルフィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
このうち、屈折率が1.6以上の素材を使用することが好ましい。例えば、イソシアネート基またはイソチオシアネート基を持つ化合物と、メルカプト基を持つ化合物を反応させることによって製造されるポリチオウレタン系プラスチック、あるいは、エピスルフィド基を持つ化合物を含む原料モノマーを重合硬化して製造されるエピスルフィド系プラスチックが例示できる。
ポリチオウレタン系プラスチックの主成分となるイソシアネート基またはイソチオシアネート基を持つ化合物としては、公知の化合物が何ら制限なく使用できる。
イソシアネート基を持つ化合物の具体例としては、エチレンジイソシアナート、トリメチレンジイソシアナート、2,4,4−トリメチルヘキサンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、m−キシリレンジイソシアナート等が挙げられる。
本実施形態では、レンズ基材100とハードコート層102との間に第一のプライマー層101を設ける。
第一のプライマー層101は、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂などで形成され、レンズ基材100とハードコート層102との密着性をより高めることができる。また、熱的な影響でレンズ基材100が膨張する変形を緩和して上層の有機系反射防止層103のクラック発生を防止して耐熱性を向上させることができる。さらには、耐衝撃性を向上させることもできる。
なお、ハードコート層102をレンズ基材100上に直に形成する場合は、レンズ基材100の表面に予めアルカリ処理、酸処理、微粒子による研磨処理、プラズマ処理等を行うことが好ましい。これにより、レンズ基材100とハードコート層102との密着性がより向上する。
ハードコート層102は、第一のプライマー層101の表面に、シリコーン系またはアクリル系材料などにより、例えば1〜5μm程度の厚さで形成されている。ハードコート層102は、レンズ基材100に耐擦傷性を付与すると共に、レンズ基材100と後述する有機系反射防止層103の間に介在させることで、有機系反射防止層103の密着性を良好にし、剥離を防止する機能を有する。
このハードコート層102は、ディッピング法、スピンコート法、スプレー法、フロー法、ドクターブレード法などの塗布方法を用いて塗膜を形成した後に、熱、紫外線等の電磁波、電子ビームなどで硬化して形成されている。
このように、レンズ基材100の表面に第一のプライマー層101およびハードコート層102が設けられた眼鏡レンズ上に、有機系反射防止層103が形成され、さらに、有機系反射防止層103の表面に第二のプライマー層104および防汚層105が形成される。
先ず、有機系反射防止層103について説明する。
有機系反射防止層103は、眼鏡レンズの表面反射を防止するために、これより下層に形成された第一のプライマー層101、ハードコート層102、およびレンズ基材100よりも低屈折率の層として形成される。有機系反射防止層103の屈折率は、反射防止膜として機能するためには、ハードコート層102との屈折率差が0.10〜0.20以上あるのが好ましい。
有機系反射防止層103を形成するコーティング組成物としての反射防止処理液は、フッ素含有シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子、アルミニウムを中心金属とする金属錯塩を含有する組成物などを含んでいる。
フッ素含有シラン化合物は、下記の化学式(4)で表される化合物を好ましく用いることができる。
Figure 2008065110
式中、Yはフッ素原子を1個以上有する二価有機基であり、フッ素原子の個数は好ましくは4〜50個、より好ましくは4〜24個である。
特に、反射防止機能を良好に発現させるためには、フッ素原子を多量に含有していることが好ましいが、少な過ぎたり、多過ぎたりすると不具合を生ずる。したがって、Yとしては下記の構造のものが好ましい。
「−CH2CH2(CF2)nCH2CH2−」、あるいは「−C24−CF(CF3)−(CF2)n−CF(CF3)−C24−」。
但し、nは2〜20の整数であり、好ましくは2〜12、より好ましくは4〜10である。nが2未満であると、反射防止性能、および耐薬品性能を十分に得ることができない場合がある。一方、nが20を超えると、架橋密度が低下するため十分な耐擦傷性が得られないことがある。
また、化学式(4)の式中、Rは炭素数1〜6の一価炭化水素基を表す。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、フェニル基等を例示することができる。このうち、良好な耐擦傷性を得るには、メチル基を用いるのが好ましい。
化学式(4)の式中、mは、1〜3の整数である。好ましくは2または3であり、より好ましくは3である。mが3の場合には、高硬度な被膜を得ることができる。
また、化学式(4)の式中、Xは加水分解性基を表す。具体例としては、Clなどのハロゲン原子、ORX(RXは炭素数1〜6の一価炭化水素基)で示されるオルガノオキシ基、特にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、イソプロペノキシ基などのアルケノキシ基、アセトキシ基等のアシルオキシ基、メチルエチルケトキシム基等のケトオキシム基、メトキシエトキシ基等のアルコキシアルコキシ基などを挙げることができる。
このようなフッ素含有シラン化合物の具体例としては、例えば、「(CH3O)3Si−C24−C612−C24−Si(OCH33」で表される構造の化合物が例示できる。
内部空洞を有するシリカ微粒子は、公知のものを用いることができる。例えば、平均粒子径10〜100nmのシリカ微粒子の被膜層の内部に空洞、あるいは空隙が形成されているものを用いることができる。この被膜層の内部の空洞内にシリカよりも屈折率が低い気体または溶媒が包含されることによって、空洞のないシリカ系微粒子に比べて屈折率が低減し、形成される有機系反射防止層103の低屈折率化が達成される。
この内部空洞を有するシリカ微粒子は、例えば水、アルコール系の分散媒、あるいはその他の有機溶媒にコロイド状に分散させたシリカゾルが用いられる。内部に空洞を有するシリカ微粒子の固形分比率は、10〜30質量%が好ましい。
アルミニウム(Al(III))を中心金属とする金属錯塩は、アルミニウムのアセチルアセトン(Al(acac)3)等を用いることができる。
アルミニウムを中心金属とする金属錯塩は1種の硬化触媒であり、シラノール基の縮合反応を促進する作用を有し、形成される有機系反射防止層103内のフッ素含有シラン化合物間、および有機系反射防止層103の表面に形成される第二のプライマー層104内のビニルシランとの間で、三次元的なマトリックスの形成を促進する機能を有する。
なお、有機系反射防止層103を形成する反射防止処理液の組成物は、フッ素含有シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子、アルミニウムを中心金属とする金属錯塩の他に、フッ素を含有しないシラン化合物(有機ケイ素化合物)を含むことができる。また、必要に応じて、界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、分散染料等を添加し、硬化後の被膜性能を改良することもできる。
これらの組成物は、以下の様な手順で有機系反射防止層103を形成する反射防止処理液が調合される。
先ず、前記フッ素含有シラン化合物をアルコール系溶媒などの有機溶剤で希釈し、さらに、必要に応じて水または薄い塩酸、酢酸等を添加して加水分解を行い、十分に撹拌した後に、固形分比率が5〜15質量%程度のシリコーンレジンを得る。
そして、そのシリコーンレジンに、内部に空洞を有するシリカ微粒子が有機溶剤中にコロイド状に分散したシリカゾルを配合する。シリコーンレジンとシリカゾルの配合比率は、固形分比率で50/50〜100/0の範囲が好ましい。そして、さらに有機溶剤を加えて希釈し、フッ素含有シラン化合物とシリカゾルを含む組成物の固形分比率が0.5〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の調合液が配合される。
調合液の固形分比率が0.5質量%未満の場合には、ディッピング法における引き上げ速度を速くしたり、スピンナー法における回転数を低くしたりしても、膜厚が必要よりも薄くなってしまい、所定の膜厚を得ることが困難である。一方、固形分比率が15質量%を越えた場合には、ディッピング法における引き上げ速度を遅くしたり、スピンナー法における回転数を高くしたりしても、膜厚が必要以上に厚くなり、所定の膜厚を得ることが困難である。また、引き上げ速度を速くし過ぎたり、回転数を遅くし過ぎたりすると、眼鏡レンズ上での塗りムラが大きくなり易い。
そして、この調合液に、アルミニウム(Al(III))を中心金属とする金属錯塩を、調合液の固形分(フッ素含有シラン化合物とシリカゾルの混合固形分)に対する固形分比率が0.1〜20質量%、より好ましくは1〜5質量%となるように加える。金属錯塩の量が0.1質量%未満の場合には、有機系反射防止層103と第二のプライマー層104との間で、十分なシロキサン結合が得られない。一方、20質量%を超える場合には、アルミニウムの高い屈折率により、形成される有機系反射防止層103の屈折率が高くなる。また、形成される有機系反射防止層103の架橋反応が進行し過ぎて膜応力が高くなり、耐熱性が低下する。
そして、十分に撹拌した後に、有機系反射防止層103を形成する反射防止処理液が得られる。
得られた反射防止処理液は、湿式法により有機系反射防止層103が形成される。
有機系反射防止層103の形成は、ハードコート層102が設けられた眼鏡レンズの表面
に、反射防止処理液を塗布した後、加熱処理して成膜される。湿式法としては、ディッピング法、スピンナー法、スプレー法、フロー法などの公知の方法が使用可能である。これらの内、眼鏡レンズのような曲面形状にムラなく塗布することを考慮すると、ディッピング法、またはスピンナー法が好ましい。
湿式法により形成される有機系反射防止層103は、蒸着法やスパッタリング法などの乾式法で形成される無機膜が、下層の有機被膜からなるハードコート層102との大きな熱膨張率差により耐熱性が低いのに対して、ハードコート層102との熱膨張率差が小さいことから加熱によるクラックの発生が起こり難くなり、耐熱性に優れる。また、湿式法は、真空装置や大型の設備は不要となり、簡便に成膜することが可能となる。
なお、反射防止処理液を塗布処理する前に、レンズ基材100の表面に設けられたハードコート層102の表面処理を行うことが好ましい。この表面処理の具体例としては、酸処理,アルカリ処理,紫外線照射処理,アルゴンもしくは酸素雰囲気中での高周波放電によるプラズマ処理,アルゴンや酸素もしくは窒素などのイオンビーム照射処理などが挙げられる。
反射防止処理液をハードコート層102が設けられた眼鏡レンズ表面に塗布後、熱または紫外線などで硬化させることによって有機系反射防止層103が形成される。このうち、加熱処理によって硬化させることが好ましい。加熱処理の際の加熱温度は、反射防止処理液の組成、レンズ基材の耐熱性等を考慮して決定されるが、50℃〜200℃の範囲が好ましく、より好ましくは80℃〜140℃の範囲である。
また、形成される有機系反射防止層103の膜厚は、50nm〜150nmの範囲が好ましい。この範囲より厚すぎても薄すぎても十分な反射防止効果が得られない。
有機系反射防止層103が形成された眼鏡レンズの表面には、ビニルシランを含む第二のプライマー層104が形成される。ビニルシランは、前述の化学式(1)で表される。化学式(1)で表されるビニルシランの具体例を化学式(5)から化学式(8)に示す。
Figure 2008065110
Figure 2008065110
Figure 2008065110
Figure 2008065110
化学式(5)の「‐Cl」、化学式(6)の「‐(OCHCH」、化学式(7)の「‐(OCH」および化学式(8)の「‐(OCHCHOCH」は、化学式(1)の反応性官能基Xに相当する。これらは加水分解してシラノール基となり、有機系反射防止層103に含まれるフッ素含有シラン化合物と反応してシロキサン結合を生成する。
一方、式中のビニル基Vは、防汚層105に含まれるフッ素含有シラン化合物と反応して結合する。
これらビニルシランをフッ素溶剤などの有機溶剤で希釈して、第二のプライマー層104を形成する処理液が調合される。
第二のプライマー層104の形成は、有機系反射防止層103が設けられた眼鏡レンズの表面に、処理液を塗布した後、加熱処理して成膜される。湿式法としては、ディッピング法、スピンナー法、スプレー法、フロー法などの公知の方法が使用可能である。これらの内、眼鏡レンズのような曲面形状にムラなく塗布することを考慮すると、ディッピング法、またはスピンナー法が好ましい。
また、本発明で使用するビニルシランは以下に示す化学式(9)で表されるものでもよい。
Figure 2008065110
式中、Vはビニル基、Rはアルキレン基、Xは加水分解でシラノール基(Si-OH)を与える官能基で、例えば、アルコキシ基、アセトキシ基、塩素原子などが挙げられる。
第二のプライマー層104が形成された眼鏡レンズの表面には、フッ素含有シラン組成物からなる防汚層105が形成される。防汚層105は、眼鏡レンズを使用するに際し、レンズ面に手垢、汗、化粧料等による汚れが付着し難く、しかも汚れを拭き取りやすくするために、防汚性能(撥水撥油性能)を付与する。
フッ素含有シラン化合物の1つは、化学式(2)により表され、具体例としては、オプツールDSX(商品名、ダイキン工業(株)製)が挙げられる。
フッ素含有シラン化合物のもう1つは、化学式(3)の式で表されるフッ素含有シラン化合物(パーフルオロポリアルキレンエーテル変性シラン)である。この具体例としては、「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)が挙げられる。
化学式(2)、または化学式(3)で表されるフッ素含有シラン化合物を、有機溶剤に溶解して、防汚性処理液が得られる。
有機溶剤としては、フッ素含有シラン化合物の溶解性に優れるパーフルオロ基を有し、炭素数が4以上の有機化合物が好ましく、例えば、パーフルオロヘキサン、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロオクタン、パーフルオロデカン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−4−メトキシブタン、パーフルオロ−4−エトキシブタン、メタキシレンヘキサフロライドを挙げることができる。また、パーフルオロエーテル油、クロロトリフルオロエチレンオリゴマー油を使用することもできる。これらの有機溶剤の1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
有機溶剤で希釈するときの濃度は、0.03〜1重量%の範囲が好ましい。濃度が低すぎると十分な厚さの防汚層の形成が困難であり、十分な防汚性能が得られない場合がある。一方、濃すぎると防汚層が厚くなり過ぎるおそれがあり、塗布後塗りムラをなくすためのリンス作業の負担が増すおそれがある。
そして、調合された防汚性処理液は、第二のプライマー層104が設けられた眼鏡レンズの表面に塗布された後、アニール処理されて防汚性能を備えた防汚層105が形成される。
防汚層105の塗布方法として、例えば、前述の有機系反射防止層103の場合と同様に、湿式法を用いることができる。湿式法としては、ディッピング法、スピンナー法、スプレー法、フロー法などの公知の方法が使用可能である。
この内、ディッピング法を用いた場合の塗布方法は、有機溶剤を用いて所定濃度に調整した防汚性処理液中に、表面に有機系反射防止層103および第二のプライマー層104が形成された眼鏡レンズを浸漬し、所定時間経過後、所定速度で引き上げて、防汚性処理液が塗布される。浸漬時間としては0.5分〜3分程度が望ましい。0.5分以下であると、眼鏡レンズ表面への防汚性成分(フッ素含有シラン)の吸着が充分でないため、所定の防汚性能を得ることができない。3分以上の場合は、サイクルタイムの増加を招き好ましくない。
引き上げ速度は、100mm/分〜300mm/分程度が好ましい。引き上げ速度は、防汚性処理液の濃度との兼ね合いで決めるものであるが、100mm/分以下では、防汚層が薄くなりすぎて所定の防汚性能が得られず、300mm/分以上では、防汚層が厚くなり過ぎ、塗布後に塗りムラを取り除くためのリンス作業の負担が増すおそれがある。
そして、防汚性処理液が表面全体に塗布された眼鏡レンズは、防汚性成分(フッ素含有シラン)を眼鏡レンズ(有機系反射防止層)に固定するアニール処理を行うことが好ましい。アニール処理は、防汚性処理液に含まれるフッ素含有シランと、防汚層105の下層に形成された第二のプライマー層104との化学結合を促進することにより、防汚性能(撥水撥油性能)の耐久性を増加させることを目的とする。
アニール処理は、常温環境下に8時間以上放置することで行われる。
より好ましくは、温度が40℃〜90℃、相対湿度が40%〜90%の範囲に設定された恒温恒湿槽内に、1時間〜2時間程度投入して行われる。これにより、眼鏡レンズの表面に塗布された防汚性処理液中の有機溶剤が徐々に蒸発し、眼鏡レンズの表面には、撥水成分や撥油成分のフッ素含有シラン組成物が残留し、防汚性能を備えた防汚層105が形成される。
形成される防汚層105の膜厚は、特に限定されないが、0.001〜0.5μmが好ましい。より好ましくは0.001〜0.03μmである。
防汚層105の膜厚が薄すぎると防汚性能が乏しくなり、厚すぎると表面がべたつくの
で好ましくない。また、防汚層105の厚さが0.03μmより厚くなると反射防止効果が低下するため好ましくない。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)有機系反射防止層103と防汚層105との間に設けられた第二のプライマー層104には化学式(1)で表されるビニルシランが含有されているので、化学式(1)の反応性官能基Xは、有機系反射防止層103に含まれるフッ素含有シラン化合物とシラノール縮合反応により強固に結合する。また、化学式(1)のビニル基Vは、防汚層に含まれるフッ素含有シラン化合物と反応して結合する。
その結果、防汚層105は第二のプライマー層104を介して、有機系反射防止層103と強固に結合することができる。
したがって、防汚層105の拭き耐久性や耐薬品性などの耐久品質が大幅に向上する。
(2)また、ビニル基を有するビニルシランの分子は小さい。そのため、表面が粗く形成された有機系反射防止層の細部にまでビニルシランが入り込むことができ、空隙なく(ムラなく)結合することができる。
したがって、有機系反射防止層103と第二のプライマー層104とがより強固に結合するので、防汚層105は第二のプライマー層104を介して、有機系反射防止層103に強固に結合でき、耐久品質に優れた眼鏡レンズを提供することができる。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例の記載内容に何ら制約されるものではない。
以下の実施例1から実施例4および比較例1に示される方法で眼鏡レンズを作製し、防汚性能、耐久性および耐薬品性についての評価を行った。
[実施例1]
物品として、屈折率1.67のプラスチック眼鏡レンズ(セイコーエプソン(株)製、商品名:セイコースーパーソブリン(SSV))の表面に、予め第一のプライマー層が形成され、その第一のプライマー層の表面にハードコート層が成膜されたものを準備した。(有機系反射防止層の形成)
(1)「(CH3O)3Si−C24−C612−C24−Si(OCH33」で表される構造のフッ素含有シラン化合物47.8質量部(0.08モル)に、有機溶剤としてメタノール312.4質量部、フッ素を含有しないシラン化合物のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン4.7質量部(0.02モル)加え、さらに0.1規定の塩酸水溶液36質量部を加えて混合した後、設定温度が25℃の恒温槽内で2時間攪拌して、固形分比率が10質量%のシリコーンレジンを得た。
(2)このシリコーンレジンに、内部に空洞を有するシリカ微粒子としての中空シリカ−イソプロパノール分散ゾル(触媒化成工業(株)製、固形分比率:20質量%、平均粒子径:35nm、外殻厚み:8nm)を、シリコーンレジンと中空シリカの固形分比率が70:30となるように配合し、分散媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル935質量部を加えて希釈し、固形分が3質量%の組成物を得た。
(3)そして、この組成物に、アルミニウム(Al(III))を中心金属とする金属錯塩として、アルミニウムのアセチルアセトン(Al(acac)3)を、コーティング組成物に対する固形分比率が3質量%となるように加えた後、4時間攪拌した。これにより、有機系反射防止層を形成するコーティング組成物としての反射防止処理液を得た。
(4)そして、予め準備したプラスチック眼鏡レンズ(以後、眼鏡レンズと表す)を、大気プラズマによるプラズマ処理を行った後、得られた反射防止処理液を、眼鏡レンズの表
面に乾燥膜厚が100nmとなるように、スピナー法を用いて塗布した。
(5)ビニルシランとして、ビニルトリメトキシシラン「KBM−1003」(商品名、信越化学工業(株)製)を固形分比率が0.1質量%となるように、有機溶剤としてのフッ素溶剤「HFE−7200」(商品名、住友スリーエム(株)製)に希釈し、第二のプライマー層を形成する処理液を得た。これを、乾燥膜厚が1nmとなるように、スピナー法を用いて塗布した。
(6)そして、温度125℃に保たれた恒温槽内に2時間投入して、塗布された反射防止処理液とプライマー処理液の硬化を同時に行い、有機反射防止層及び第二のプライマー層が形成された眼鏡レンズを得た。
(防汚層の形成)
(7)フッ素含有シラン化合物として、「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)の固形分比率が0.2質量%となるように、有機溶剤としてのフッ素溶剤「HFE−7200」(商品名、住友スリーエム(株)製)に希釈し、防汚層を形成するコーティング組成物としての防汚性処理液を得た。
(8)そして、得られた防汚性処理液を、有機系反射防止層と第二のプライマー層が形成された眼鏡レンズの表面に、ディッピング法を用いて塗布した。防汚性処理液の塗布は、処理槽に収容された防汚性処理液中に、眼鏡レンズを2分間浸漬した後、200mm/分の引き上げ速度で処理槽から引き上げた。
(9)そして、温度90℃、相対湿度90%に保たれた恒温恒湿槽内に1時間投入してアニール処理を行い、有機系反射防止層上に防汚層が形成された眼鏡レンズを得た。
すなわち、第二のプライマー層をスピナー法で形成し、防汚層をディッピング法で形成した。
[実施例2]
実施例1の(7)、(8)の工程を以下のように変更した以外は、実施例1と同じである。フッ素含有シラン化合物として、「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)を使用し、これを多孔質セラミックス製のペレットに含浸させ乾燥後の固形分質量を30mgとしたものを蒸着源として使用した。
(6)のレンズを真空蒸着装置に投入し、圧力が2×10−2Paになるように排気した。その後、蒸着源を600℃に加熱し、蒸着を行った。蒸着源の加熱は、ハロゲンランプを用いて行ったが、その他、電子銃、抵抗加熱ヒータ等を用いても良い。蒸着時間は、3分間であった。蒸着終了後、真空蒸着装置からレンズを取り出して反転して再び投入し、同じ手順で蒸着を行った。
その後、レンズを真空蒸着装置から取り出した。これにより、レンズの両面に防汚層が形成された。
すなわち、第二のプライマー層をスピナー法で形成し、防汚層を蒸着法で形成した。
[実施例3]
(5)を行わずに(6)を実施し、その後、(7)、(8)の換わりに以下の操作を行った以外は、実施例1と同じである。
ビニルシランとして、ビニルトリメトキシシラン「KBM−1003」(商品名、信越化学工業(株)製)を使用し、これを多孔質セラミックス製のペレットに含浸させ乾燥後の固形分質量を20mgとしたものを蒸着源Aとして使用した。
フッ素含有シラン化合物として、「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)を使用し、これを多孔質セラミックス製のペレットに含浸させ乾燥後の固形分質量を30mgとしたものを蒸着源Bとして使用した。
(6)のレンズを真空蒸着装置に投入し、圧力が2×10−2Paになるように排気した。その後、蒸着源Aを600℃に加熱し、蒸着を行った。蒸着源の加熱は、ハロゲンラ
ンプを用いて行ったが、その他、電子銃、抵抗加熱ヒータ等を用いても良い。蒸着時間は、1分間であった。
引き続き、蒸着源Bを600℃に加熱し、蒸着を行った。蒸着源の加熱は、ハロゲンランプを用いて行ったが、その他、電子銃、抵抗加熱ヒータ等を用いても良い。蒸着時間は、3分間であった。
蒸着終了後、真空蒸着装置からレンズを取り出して反転して再び投入し、同じ手順で蒸着を行った。
その後、レンズを真空蒸着装置から取り出した。これにより、レンズの両面に第二のプライマー層及び防汚層が形成された。
すなわち、第二のプライマー層および防汚層を蒸着法で形成した。
[実施例4]
(5)を行わずに(6)を実施し、その後、(7)の前に以下の操作を挿入した以外は、実施例1と同じである。
ビニルシランとして、ビニルトリメトキシシラン「KBM−1003」(商品名、信越化学工業(株)製)を使用し、これを多孔質セラミックス製のペレットに含浸させ乾燥後の固形分質量を20mgとしたものを蒸着源として使用した。
(6)のレンズを真空蒸着装置に投入し、圧力が2×10−2Paになるように排気した。その後、蒸着源を600℃に加熱し、蒸着を行った。蒸着源の加熱は、ハロゲンランプを用いて行ったが、その他、電子銃、抵抗加熱ヒータ等を用いても良い。蒸着時間は、1分間であった。
蒸着終了後、真空蒸着装置からレンズを取り出して反転して再び投入し、同じ手順で蒸着を行った。
その後、レンズを真空蒸着装置から取り出した。これにより、レンズの両面に第二のプライマー層が形成された。
すなわち、第二のプライマー層を蒸着法で形成し、防汚層をディッピング法で形成した。
[比較例1]
実施例1で(5)の操作を行わなかった。それ以外は実施例1と同じである。
すなわち、第二のプライマー層を形成しなかった。
(評価)
実施例1から実施例4および比較例1で作製したレンズについて、防汚性能、耐久性および耐薬品性の評価を行った。
防汚性能は、接触角、インク拭取性で評価した。耐久性は、機械的強度として木綿布による拭き耐久性試験を、耐薬品性としてアルカリ浸漬試験を実施した。これらの試験の前後で接触角、インク拭取性を下記の方法で測定することにより、防汚性能の耐久性を評価した。
(評価1:接触角測定)
接触角の測定には接触角計(「CA−D型」協和科学株式会社製)を使用し、液滴法による純水の接触角を測定した。
(評価2:油性インクの拭取性)
レンズの凸面に、黒色油性マーカー(「ハイマッキーケア」ゼブラ株式会社製)により約4cmの直線を引き、5分間放置後、該マーク部をワイプ紙(クレシア製:ケイドライ)によって拭き取りを行い、その拭き取りやすさを下記の基準にて判定した。
○:10回以下の拭き取りで完全に除去できる
△:11回〜20回の拭き取りで完全に除去できる
×:20回の拭き取り後も除去されない部分が残る
(1)木綿布による拭き耐久試験
試験方法:木綿布を用い、レンズの凸面を500gの荷重をかけながら5000回往復させた。拭き耐久試験前後の防汚性能を、接触角と油性インクの拭取性によって評価した。
(2)アルカリ浸漬試験
試験方法:0.01Nに調整した水酸化ナトリウム水溶液中に試験片を3時間浸漬し、浸漬後の試験片を水でよく洗った。アルカリ浸漬試験前後の防汚性能を、接触角と油性インクの拭取性によって評価した。
(3)耐擦傷性試験
ボンスター#0000スチールウール(日本スチールウール(株)製)を冶具に巻きつけ、1kgの荷重を加えて10回往復させた。キズの発生度合いを標準サンプルと比較してA,B,C,D,Eの5段階で評価した。なお、Aが良、Eが悪である。
Figure 2008065110
実施例1〜4は拭き耐久試験、アルカリ浸漬試験ともに、試験後の防汚性能が高レベルに保たれている。すなわち、第二のプライマー層および防汚層を形成する方法(スピナー法、ディッピング法、蒸着法)を変えたとしても、その防汚性能は高レベルを維持できる。
比較例1では、接触角、インク拭き取り性の低下が認められる。
耐擦傷性では、実施例、比較例ともにAレベルであるが、これは、防汚層の耐久性に依存しないためである。
本発明は、眼鏡レンズ、光学機器用のレンズおよびハイブリットレンズ、携帯電話の表示板、CDなどの記録媒体、各種ディスプレイのカバー、腕時計のカバーガラス、その他の光学素子、例えば、プリズムなどに使用できる。
本発明の一実施形態にかかる眼鏡レンズの断面図。
符号の説明
10…眼鏡レンズ
103…有機系反射防止層
104…第二のプライマー層
105…防汚層

Claims (6)

  1. ハードコート層を有する基材表面に、有機系反射防止層と、フッ素含有シラン化合物を含有する防汚層とが設けられた防汚性光学物品であって、
    前記有機系反射防止層の表面にビニルシランを含有するプライマー層が積層され、前記プライマー層の表面に前記防汚層が積層されることを特徴とする防汚性光学物品。
  2. 請求項1に記載の防汚性光学物品において、
    前記有機系反射防止層は、少なくとも、フッ素含有シラン化合物、内部空洞を有するシリカ微粒子およびアルミニウムを中心金属とする金属錯塩を含有し、
    前記金属錯塩の固形分比率が、前記有機系反射防止層を形成するコーティング組成物に含まれるフッ素含有シラン化合物と前記シリカ微粒子との混合固形分に対して、0.1〜20質量%であることを特徴とする防汚性光学物品。
  3. 請求項1または請求項2に記載の防汚性光学物品において、
    前記プライマー層に含まれるビニルシランは、化学式(1)で表される化合物であることを特徴とする防汚性光学物品。
    化学式(1)において、式中のVはビニル基、Xは加水分解でシラノール基を与える官能基である。
    Figure 2008065110
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の防汚性光学物品において、
    前記防汚層を形成するコーティング組成物は、分子量が1000〜10000の範囲から選ばれた少なくとも1つのフッ素含有シラン化合物を含むことを特徴とする防汚性光学物品。
  5. 請求項4に記載の防汚性光学物品において、
    前記防フッ素含有シラン化合物は、化学式(2)または化学式(3)で表されるフッ素含有シラン化合物であることを特徴とする防汚性光学物品。
    Figure 2008065110
    Figure 2008065110
    化学式(2)の式中、Rf1は、パーフルオロアルキル基を表す。Zは、フッ素またはトリフルオロメチル基を表す。a、b、c、d、eは、それぞれ独立して、0または1以上の整数を表し、a+b+c+d+eは、少なくとも1以上であり、a、b、c、d、eで括られた各繰り返し単位の存在順序は、式中において限定されない。Yは、水素または炭素数1〜4のアルキル基を表す。X1は、水素、臭素またはヨウ素を表す。R1は、水酸基または加水分解可能な置換基を表す。R2は、水素または1価の炭化水素基を表す。lは、0、1または2を表す。mは1、2または3を表す。nは、1以上の整数を表す。
    化学式(3)の式中、Rf2は、式:「−(Ck2k)O−」(式中、kは1〜6の整数である)で表される単位を含み、分岐を有しない直鎖状のパーフルオロポリアルキレンエーテル構造を有する2価の基であり、R3は独立に炭素原子数1〜8の一価炭化水素基であり、X2は独立に加水分解性基またはハロゲン原子であり、sは独立に0〜2の整数であり、tは独立に1〜5の整数であり、hおよびiは独立に2または3である。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の防汚性光学物品において、
    前記防汚性光学物品は、眼鏡レンズであることを特徴とする防汚性光学物品。
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