JP2007527193A - ケモカインに対する核受容体としてのthapタンパク質と、転写調節、細胞増殖、および細胞分化におけるその役割 - Google Patents
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Abstract
本発明は、THAPドメインを含むTHAPファミリーの遺伝子およびタンパク質と、疾患の診断および治療、ならびに疾患の治療のための分子の同定におけるその使用とに関する。本発明はまた、ケモカインに対する核受容体としてのTHAPファミリータンパク質のようなTHAP型ケモカイン結合作用物質の使用、および転写、細胞増殖、および細胞分化を調節(刺激または阻害)する方法、ならびにTHAP−ケモカイン相互作用を調節する化合物を同定する方法にも関する。
Description
[発明の分野]
本発明は、THAP(タナトスTHanatos(死)関連タンパク質)ファミリーの遺伝子およびタンパク質、ならびにその使用に関する。特に、本発明は、転写調節および他のケモカイン媒介性細胞活性における、THAPファミリーポリペプチドのようなTHAP型ケモカイン結合作用物質の役割に関する。
本発明は、THAP(タナトスTHanatos(死)関連タンパク質)ファミリーの遺伝子およびタンパク質、ならびにその使用に関する。特に、本発明は、転写調節および他のケモカイン媒介性細胞活性における、THAPファミリーポリペプチドのようなTHAP型ケモカイン結合作用物質の役割に関する。
[背景]
細胞増殖および細胞死の協調は、多細胞生物における正常な発達および組織恒常性のために必要である。これら2つの過程の正常な協調の欠陥は、腫瘍形成のための基本的要件である。
細胞増殖および細胞死の協調は、多細胞生物における正常な発達および組織恒常性のために必要である。これら2つの過程の正常な協調の欠陥は、腫瘍形成のための基本的要件である。
細胞周期全体を通しての進行は高度に調節され、多数のチェックポイントの通過を要する(Hunter, 1993参照)。細胞死の程度は、アポトーシスとよばれる形態学的に認識可能な死を生じるプログラムされた自殺経路の活性化により、生理学的に制御される(Jacobson et al, 1997; Vaux et al, 1994)。例えば腫瘍壊死因子などの細胞外シグナル、および例えばp53などの細胞内シグナルはともに、アポトーシス性細胞死を誘導し得る。アポトーシスまたは細胞周期に関与する多数のタンパク質が同定されているが、これら2つの経路が調和的に働くメカニズムは十分に理解されてはいない。
アポトーシスを調節する分子が細胞死および細胞増殖に関連した広範囲の症状を治療する潜在能力を有する、ということは十分実証されている。例えばこのような分子は、癌の治療のために細胞死を誘導し、神経変性障害の治療のために細胞死を抑制し、そして血管新生を調節するために細胞死を抑制または誘導するために用いられ得る。しかしながら細胞周期およびアポトーシスを制御する多数の細胞学的経路は未だ十分に解明されていないため、これらの障害の治療のための治療用分子の開発のための生物学的標的の同定が必要とされている。
PML核小体
POD(PML発癌ドメイン)、ND10(核ドメイン10)およびKr小体としても知られるPML核小体(PML−NB)は、ヒト骨髄性白血病の異なる亜型である急性前骨髄球性白血病(APL)からの細胞中で特異的に破壊される別個の核内ドメインである(Maul et al., 2000; Ruggero et al., 2000; Zhong et al., 2000a)。それらの名称は、それらの最も集中的に研究されたタンパク質構成成分である、前骨髄球性白血病タンパク質(PML)、すなわち、APLにおいてレチノイン酸受容体(RAR)遺伝子座のt(15;17)染色体の転位相手として元々クローン化された遺伝子によりコードされるRINGフィンガーIFN−誘導性タンパク質に由来する。APL細胞では、白血病誘発性融合タンパク質PML−RARの存在が、PML−NBの崩壊、PMLおよびその他のPML−NBタンパク質の異常核構造への局在化をもたらす(Zhong et al., 2000a)。PML−RAR腫瘍性タンパク質の分解を誘導するレチノイン酸によるAPL細胞および患者の処置はそれぞれ、PMLおよびその他のNB構成成分のPML−NBへの再局在化、ならびに臨床的疾患の完全寛解を生じる。したがってPML−RARによるPML−NBの脱制御は、腫瘍形成において重要な役割を演じると考えられる。PML遺伝子が相同組換えにより破壊されたマウスの分析は、PMLが多数のアポトーシス経路(Wang et al., 1998b)に不可欠であるin vivo腫瘍サプレッサーとして機能すること(Wang e
t al., 1998a)を明示した。Pml−/−マウスおよび細胞は、Fas、TNFα、セラミドおよびIFN誘導性アポトーシスから、ならびにDNA損傷誘導性アポトーシスから保護される。しかしながらPMLがプロアポトーシス刺激に対する応答を調節する分子メカニズムは、十分に理解されているわけではない(Wang et al., 1998b; Quignon et al., 1998)。近年の研究は、PMLがp53依存性およびp53非依存性アポトーシス経路の両方に関与し得る、ということを示す(Guo et al., 2000; Fogal et al., 2000)。p53依存性DNA損傷誘導性アポトーシス、p53による転写活性化およびp53標的遺伝子の誘導は、全てPML−/−プライマリー細胞において減弱される(Guo et al., 2000)。PMLはp53と物理的に相互作用し、p53に関するコーアクチベーターとして作用する。PMLのこのコーアクチベーター的役割は完全に、PML−NBにp53を動員する能力に依存する(Guo et al., 2000; Fogal et al., 2000)。PML−およびp53−依存性増殖抑制経路間のクロストークの存在は、p53機能のモジュレーターとしてのPML−NBおよびPML−NB−関連タンパク質の重要な役割を暗示する。p53のほかに、好アポトーシス因子Daxxは、PML好アポトーシス活性の別の重要な媒介物質であり得る(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000b; Li et al., 2000)。Daxxは、Fas誘導性細胞死を強化する能力により最初に同定された。DaxxはPMLと相互作用し、そして核に選択的に局在し、PML−NB中に蓄積する(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000b; Li et al., 2000)。PMLの不活性化は、PML−NBからのDaxxの異常局在化ならびにDaxx好アポトーシス活性の完全阻害を生じる(Zhong et al., 2000b)。Daxxは強力な転写リプレッサー活性を有する、ということが近年見出された(Li et al., 2000)。PML−NBにDaxxを動員することにより、PMLはDaxx媒介性転写抑制を阻止し、したがってある種の好アポトーシス遺伝子の発現を可能にする。
POD(PML発癌ドメイン)、ND10(核ドメイン10)およびKr小体としても知られるPML核小体(PML−NB)は、ヒト骨髄性白血病の異なる亜型である急性前骨髄球性白血病(APL)からの細胞中で特異的に破壊される別個の核内ドメインである(Maul et al., 2000; Ruggero et al., 2000; Zhong et al., 2000a)。それらの名称は、それらの最も集中的に研究されたタンパク質構成成分である、前骨髄球性白血病タンパク質(PML)、すなわち、APLにおいてレチノイン酸受容体(RAR)遺伝子座のt(15;17)染色体の転位相手として元々クローン化された遺伝子によりコードされるRINGフィンガーIFN−誘導性タンパク質に由来する。APL細胞では、白血病誘発性融合タンパク質PML−RARの存在が、PML−NBの崩壊、PMLおよびその他のPML−NBタンパク質の異常核構造への局在化をもたらす(Zhong et al., 2000a)。PML−RAR腫瘍性タンパク質の分解を誘導するレチノイン酸によるAPL細胞および患者の処置はそれぞれ、PMLおよびその他のNB構成成分のPML−NBへの再局在化、ならびに臨床的疾患の完全寛解を生じる。したがってPML−RARによるPML−NBの脱制御は、腫瘍形成において重要な役割を演じると考えられる。PML遺伝子が相同組換えにより破壊されたマウスの分析は、PMLが多数のアポトーシス経路(Wang et al., 1998b)に不可欠であるin vivo腫瘍サプレッサーとして機能すること(Wang e
t al., 1998a)を明示した。Pml−/−マウスおよび細胞は、Fas、TNFα、セラミドおよびIFN誘導性アポトーシスから、ならびにDNA損傷誘導性アポトーシスから保護される。しかしながらPMLがプロアポトーシス刺激に対する応答を調節する分子メカニズムは、十分に理解されているわけではない(Wang et al., 1998b; Quignon et al., 1998)。近年の研究は、PMLがp53依存性およびp53非依存性アポトーシス経路の両方に関与し得る、ということを示す(Guo et al., 2000; Fogal et al., 2000)。p53依存性DNA損傷誘導性アポトーシス、p53による転写活性化およびp53標的遺伝子の誘導は、全てPML−/−プライマリー細胞において減弱される(Guo et al., 2000)。PMLはp53と物理的に相互作用し、p53に関するコーアクチベーターとして作用する。PMLのこのコーアクチベーター的役割は完全に、PML−NBにp53を動員する能力に依存する(Guo et al., 2000; Fogal et al., 2000)。PML−およびp53−依存性増殖抑制経路間のクロストークの存在は、p53機能のモジュレーターとしてのPML−NBおよびPML−NB−関連タンパク質の重要な役割を暗示する。p53のほかに、好アポトーシス因子Daxxは、PML好アポトーシス活性の別の重要な媒介物質であり得る(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000b; Li et al., 2000)。Daxxは、Fas誘導性細胞死を強化する能力により最初に同定された。DaxxはPMLと相互作用し、そして核に選択的に局在し、PML−NB中に蓄積する(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000b; Li et al., 2000)。PMLの不活性化は、PML−NBからのDaxxの異常局在化ならびにDaxx好アポトーシス活性の完全阻害を生じる(Zhong et al., 2000b)。Daxxは強力な転写リプレッサー活性を有する、ということが近年見出された(Li et al., 2000)。PML−NBにDaxxを動員することにより、PMLはDaxx媒介性転写抑制を阻止し、したがってある種の好アポトーシス遺伝子の発現を可能にする。
PML−NBは、Daxxおよびp53のほかに、いくつかのその他のタンパク質を含有する。これらの例としては、自己抗原Sp100(Sternsdorf et al., 1999)およびSp100関連タンパク質Sp140(Bloch et al., 1999)、網膜芽細胞腫サプレッサーpRB(Alcalay et al., 1998)、転写コーアクチベーターCBP(LaMorte et al., 1998)、ブルーム症候群DNAヘリカーゼBLM(Zhong et al., 1999)および小ユビキチン様修飾因子SUMO−1(セントリン−1またはPIC1としても既知である、近年のレビューに関しては、Yeh et al., 2000; Melchior, 2000; Jentsch and Pyrowolakis,
2000参照)が挙げられる。SUMO−1によるPMLの共有結合修飾(SUMO化)は、NB中へのPML蓄積(Muller et al., 1998)およびPML−NBへの他のNB構成成分の動員(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000c)に重要な役割を演じると考えられる。
2000参照)が挙げられる。SUMO−1によるPMLの共有結合修飾(SUMO化)は、NB中へのPML蓄積(Muller et al., 1998)およびPML−NBへの他のNB構成成分の動員(Ishov et al., 1999; Zhong et al., 2000c)に重要な役割を演じると考えられる。
前立腺アポトーシス応答−4
前立腺アポトーシス応答−4(PAR4)は、アポトーシスを受けている前立腺腫瘍細胞において特異的に発現上昇する遺伝子の産物として最初に同定された38kDaタンパク質である(Rangnekar, 1998; Mattson et al., 1999参照)。アポトーシスにおけるPAR4の重要な役割と一致して、培養細胞におけるPAR4の誘導は専らアポトーシス期間中に見出され、そしてNIH−3T3細胞(Diaz-Meco et al., 1996)、ニューロン(Guo et al., 1998)、前立腺癌および黒色腫細胞(Sells et al., 1997)におけるPAR4の異所性発現は、アポトーシス刺激に対してこれらの細胞を感作することが示されている。さらに、PAR4の発現低下は、ras誘導性生存および腫瘍進行にとって重要であり(Barradas et al., 1999)、そしてアンチセンス技術によるPAR4産生の抑制は、神経変性障害の異なるモデル(Mattson et al., 1999)を含むいくつかの系においてアポトーシスを防止し(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)、アポトーシスにおけるPAR4の重要な役割をさらに強調する。カルボキシ末端では、PAR4は、ロイシンジッパードメイン(Par4LZ、アミノ酸290〜332)および部分的に重複するデスド
メイン(Par4DD、アミノ酸258〜332)の両方を含有する。このカルボキシ末端部分の欠失は、PAR4の好アポトーシス機能を妨げる(Diaz-Meco et al., 1996; Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)。他方で、PAR4ロイシンジッパー/デスドメインの過剰発現は、ドミナントネガティブに作用して、全長PAR4により誘導されるアポトーシスを防止する(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)。PAR4ロイシンジッパー/デスドメインは、2つの異なる種類のモチーフ:ウィルムス腫瘍サプレッサータンパク質WT1の亜鉛フィンガー(Johnstone et al., 1996)およびタンパク質キナーゼCの非定型アイソフォーム(Diaz-Meco et al., 1996)、ならびに死関連タンパク質(DAP)様キナーゼDlkからのアルギニン豊富ドメイン(Page et al., 1999)を認識することにより、他のタンパク質とPAR4との相互作用を媒介する。これらの相互作用の中で、PAR4とaPKCの結合、ならびにその結果としてのその酵素活性の抑制は、aPKCが細胞生存に重要な役割を演じることが既知であり、そしてその過剰発現はアポトーシスを誘導するPAR4の能力を妨げることが示されているため(Diaz-Meco et al., 1996; Berra et al., 1997)、特に機能的に関連している。
前立腺アポトーシス応答−4(PAR4)は、アポトーシスを受けている前立腺腫瘍細胞において特異的に発現上昇する遺伝子の産物として最初に同定された38kDaタンパク質である(Rangnekar, 1998; Mattson et al., 1999参照)。アポトーシスにおけるPAR4の重要な役割と一致して、培養細胞におけるPAR4の誘導は専らアポトーシス期間中に見出され、そしてNIH−3T3細胞(Diaz-Meco et al., 1996)、ニューロン(Guo et al., 1998)、前立腺癌および黒色腫細胞(Sells et al., 1997)におけるPAR4の異所性発現は、アポトーシス刺激に対してこれらの細胞を感作することが示されている。さらに、PAR4の発現低下は、ras誘導性生存および腫瘍進行にとって重要であり(Barradas et al., 1999)、そしてアンチセンス技術によるPAR4産生の抑制は、神経変性障害の異なるモデル(Mattson et al., 1999)を含むいくつかの系においてアポトーシスを防止し(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)、アポトーシスにおけるPAR4の重要な役割をさらに強調する。カルボキシ末端では、PAR4は、ロイシンジッパードメイン(Par4LZ、アミノ酸290〜332)および部分的に重複するデスド
メイン(Par4DD、アミノ酸258〜332)の両方を含有する。このカルボキシ末端部分の欠失は、PAR4の好アポトーシス機能を妨げる(Diaz-Meco et al., 1996; Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)。他方で、PAR4ロイシンジッパー/デスドメインの過剰発現は、ドミナントネガティブに作用して、全長PAR4により誘導されるアポトーシスを防止する(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)。PAR4ロイシンジッパー/デスドメインは、2つの異なる種類のモチーフ:ウィルムス腫瘍サプレッサータンパク質WT1の亜鉛フィンガー(Johnstone et al., 1996)およびタンパク質キナーゼCの非定型アイソフォーム(Diaz-Meco et al., 1996)、ならびに死関連タンパク質(DAP)様キナーゼDlkからのアルギニン豊富ドメイン(Page et al., 1999)を認識することにより、他のタンパク質とPAR4との相互作用を媒介する。これらの相互作用の中で、PAR4とaPKCの結合、ならびにその結果としてのその酵素活性の抑制は、aPKCが細胞生存に重要な役割を演じることが既知であり、そしてその過剰発現はアポトーシスを誘導するPAR4の能力を妨げることが示されているため(Diaz-Meco et al., 1996; Berra et al., 1997)、特に機能的に関連している。
ケモカイン
ケモカイン(化学誘引物質であるサイトカイン)は、約70〜110のアミノ酸からなる小さな分泌ポリペプチドであり、白血球の輸送およびエフェクター機能を調節する。そして炎症および病原体に対する宿主防衛において重要な役割を演じる(Baggiolini M., et al. (1997) Annu. Rev. inmmunol. 15: 675-705; Proost P., et al. (1996) Int. J. Clin. Lab. Rse. 26: 211-223; Premack, et al. (1996) Nature Medicine 2: 1174-1178; Yoshie, et al. (1997) J. Leukocyte Biol. 62:634-644)。今日までに、45を超える異なるヒトケモカインが記載されてきた。それらは、種々の白血球タイプ(好中球、単球、好酸球、好塩基球、リンパ球、樹状細胞等)に対する特異性およびケモカインが合成される細胞や組織のタイプにおいて多様である。ケモカインは通常、組織が傷ついたりストレスがかかった部位で生産され、白血球の組織への浸潤を促進し、かつ炎症反応を手助けする。いくつかのケモカインは、T細胞またはBリンパ球のサブセットあるいは抗原提示細胞等の免疫系細胞へ選択的に作用し、そのため抗原に対する免疫反応を促進し得る。いくつかのケモカインは、造血前駆体および特異な白血球タイプに通常は分化する幹細胞の成長または移動を調節する能力も有し、血中の白血球数を調節する。
ケモカインの活性は、Gプロテイン結合受容体、7回膜貫通型ファミリーの成員である細胞表面受容体、によって介在される。現在では、15を超えるヒトケモカイン受容体が知られている:CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5。これらの受容体は、特異的ケモカインに対する特異性において多様である。単一の既知のケモカインと結合する受容体もあれば、複数のケモカインと結合する受容体もある。受容体に対するケモカインの結合は、通常、細胞質カルシウム濃度の一過的な上昇のような細胞内シグナル伝達反応と、それに続いて走化性のような細胞の生物学的反応とを誘導する。
ケモカイン(化学誘引物質であるサイトカイン)は、約70〜110のアミノ酸からなる小さな分泌ポリペプチドであり、白血球の輸送およびエフェクター機能を調節する。そして炎症および病原体に対する宿主防衛において重要な役割を演じる(Baggiolini M., et al. (1997) Annu. Rev. inmmunol. 15: 675-705; Proost P., et al. (1996) Int. J. Clin. Lab. Rse. 26: 211-223; Premack, et al. (1996) Nature Medicine 2: 1174-1178; Yoshie, et al. (1997) J. Leukocyte Biol. 62:634-644)。今日までに、45を超える異なるヒトケモカインが記載されてきた。それらは、種々の白血球タイプ(好中球、単球、好酸球、好塩基球、リンパ球、樹状細胞等)に対する特異性およびケモカインが合成される細胞や組織のタイプにおいて多様である。ケモカインは通常、組織が傷ついたりストレスがかかった部位で生産され、白血球の組織への浸潤を促進し、かつ炎症反応を手助けする。いくつかのケモカインは、T細胞またはBリンパ球のサブセットあるいは抗原提示細胞等の免疫系細胞へ選択的に作用し、そのため抗原に対する免疫反応を促進し得る。いくつかのケモカインは、造血前駆体および特異な白血球タイプに通常は分化する幹細胞の成長または移動を調節する能力も有し、血中の白血球数を調節する。
ケモカインの活性は、Gプロテイン結合受容体、7回膜貫通型ファミリーの成員である細胞表面受容体、によって介在される。現在では、15を超えるヒトケモカイン受容体が知られている:CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5。これらの受容体は、特異的ケモカインに対する特異性において多様である。単一の既知のケモカインと結合する受容体もあれば、複数のケモカインと結合する受容体もある。受容体に対するケモカインの結合は、通常、細胞質カルシウム濃度の一過的な上昇のような細胞内シグナル伝達反応と、それに続いて走化性のような細胞の生物学的反応とを誘導する。
ケモカインSLC/CCL21(SLC、CKβ−9、6Ckine、およびエキソダス−2としても知られている)は、CC(β)−ケモカインサブファミリーの成員である。SLC/CCL21は、他のCCケモカインと21〜33%の同一性を示す(Nagira, et al. (1997) J. Biol. Chem. 272: 19518-19624; Hromas, at al. (1997) J. Immunol.
159: 2554-2558; Hedrick et al. (1997) J. Immunol. 159: 1589-1593)。
SLC/CCL21は、βケモカインに特徴的な4つの保存システインと2つの付加的システインをその異常に長いカルボキシル末端ドメイン中に含有する。ヒトSLC/CCL21 cDNAは、134アミノ酸残基の塩基性に富んだ前駆体タンパク質をコードし、そのうちの23アミノ酸残基のシグナルペプチドが切断されて111アミノ酸残基と予測される成熟タンパク質を形成する。マウスSLC/CCL21cDNAは、23残基のシ
グナルペプチドが切断されて110残基の成熟タンパク質を生成する133アミノ酸残基のタンパク質をコードする。ヒトおよびマウスSLC/CCL21は高度に保存されて、86%のアミノ酸配列同一性を示す。ヒトSLC/CCL21に関する遺伝子は、多数のヒトCCケモカインの遺伝子が密集している染色体17ではなく、ヒト染色体9p13に位置する。SLC/CCL21遺伝子は、別の近年同定されたCCケモカインであるMIP−3β/ELC/CCL19に関する遺伝子と同様、約100kbの領域内に存在する。SLC/CCL21は、mRNAレベルでリンパ系組織中で高度に発現されることが知られており、Tリンパ球およびBリンパ球に対する化学誘引物質であることが既知であった(Nagira, et al. (1997) J. Biol. Chem. 272: 19518-19524; Hromas, et al. (1997)
J. Immunol. 159: 2554-2558; Hedrick, et al. (1997) J. Immunol. 159: 1589-1593; Gunn, et al. (1998) Proc. Natl. Acad. Sci. 95: 258-263)。SLC/CCL21は、細胞間接着分子−1へのリンパ球の接着と、回転細胞の休止の両方を誘導する(Campbell, et al. (1998) Science 279: 381-384)。上記の特性は全て、リンパ系組織を通じてリンパ球の輸送を調節するというSLC/CCL21の役割と一致する。ほとんどのCCケモカインとは異なって、SLC/CCL21は単球に対して走化性でない。しかしながら、用量依存的に造血性前駆コロニー形成を抑制することが報告されている(Hromas et al. (1997) J. Immunol. 159: 2554-58)。
159: 2554-2558; Hedrick et al. (1997) J. Immunol. 159: 1589-1593)。
SLC/CCL21は、βケモカインに特徴的な4つの保存システインと2つの付加的システインをその異常に長いカルボキシル末端ドメイン中に含有する。ヒトSLC/CCL21 cDNAは、134アミノ酸残基の塩基性に富んだ前駆体タンパク質をコードし、そのうちの23アミノ酸残基のシグナルペプチドが切断されて111アミノ酸残基と予測される成熟タンパク質を形成する。マウスSLC/CCL21cDNAは、23残基のシ
グナルペプチドが切断されて110残基の成熟タンパク質を生成する133アミノ酸残基のタンパク質をコードする。ヒトおよびマウスSLC/CCL21は高度に保存されて、86%のアミノ酸配列同一性を示す。ヒトSLC/CCL21に関する遺伝子は、多数のヒトCCケモカインの遺伝子が密集している染色体17ではなく、ヒト染色体9p13に位置する。SLC/CCL21遺伝子は、別の近年同定されたCCケモカインであるMIP−3β/ELC/CCL19に関する遺伝子と同様、約100kbの領域内に存在する。SLC/CCL21は、mRNAレベルでリンパ系組織中で高度に発現されることが知られており、Tリンパ球およびBリンパ球に対する化学誘引物質であることが既知であった(Nagira, et al. (1997) J. Biol. Chem. 272: 19518-19524; Hromas, et al. (1997)
J. Immunol. 159: 2554-2558; Hedrick, et al. (1997) J. Immunol. 159: 1589-1593; Gunn, et al. (1998) Proc. Natl. Acad. Sci. 95: 258-263)。SLC/CCL21は、細胞間接着分子−1へのリンパ球の接着と、回転細胞の休止の両方を誘導する(Campbell, et al. (1998) Science 279: 381-384)。上記の特性は全て、リンパ系組織を通じてリンパ球の輸送を調節するというSLC/CCL21の役割と一致する。ほとんどのCCケモカインとは異なって、SLC/CCL21は単球に対して走化性でない。しかしながら、用量依存的に造血性前駆コロニー形成を抑制することが報告されている(Hromas et al. (1997) J. Immunol. 159: 2554-58)。
ケモカインSLC/CCL21は、ケモカイン受容体CCR7のリガンドである(Rossi et al. (1997) J. Immunol. 158: 1033; Yoshida et al. (1997) J. Biol. Chem. 272:
13803; Yoshida et al. (1998 J. Biol. Chem. 273: 7118; Campbell, et al. (1998) J
Cell Biol 141: 1053)。CCR7はT細胞および樹状細胞(DC)において発現しており、これはリンパ球および成熟DCの両方に対するSLC/CCL21の走化性作用と一致している。記憶(CD45RO+)およびナイーブ(CD45RA+)CD4+およびCD8+T細胞は、CCR7受容体を発現する(Sallusto et al. (1999) Nature 401: 708)。記憶T細胞集団内で、CCR7発現は、炎症化組織に移動し得るエフェクター機能を有するT細胞(CCR7-)とエフェクター機能を提示する前に二次刺激を要するT細胞(CCR7+)との間を識別する(Sallusto et al. (1999) Nature 401: 708)。成熟DCとは違って、未熟DCはCCR7を発現せず、それらはCCL21の走化性作用に対して応答しない(Sallusto et al. (1998) Eur. J. Immunol. 28: 2760; Dieu et al. (1998) J. Exp. Med. 188: 373)。
13803; Yoshida et al. (1998 J. Biol. Chem. 273: 7118; Campbell, et al. (1998) J
Cell Biol 141: 1053)。CCR7はT細胞および樹状細胞(DC)において発現しており、これはリンパ球および成熟DCの両方に対するSLC/CCL21の走化性作用と一致している。記憶(CD45RO+)およびナイーブ(CD45RA+)CD4+およびCD8+T細胞は、CCR7受容体を発現する(Sallusto et al. (1999) Nature 401: 708)。記憶T細胞集団内で、CCR7発現は、炎症化組織に移動し得るエフェクター機能を有するT細胞(CCR7-)とエフェクター機能を提示する前に二次刺激を要するT細胞(CCR7+)との間を識別する(Sallusto et al. (1999) Nature 401: 708)。成熟DCとは違って、未熟DCはCCR7を発現せず、それらはCCL21の走化性作用に対して応答しない(Sallusto et al. (1998) Eur. J. Immunol. 28: 2760; Dieu et al. (1998) J. Exp. Med. 188: 373)。
CCR7およびその2つのリガンドであるSLC/CCL21およびMIP3b/CCL19の重要な機能は、T細胞への効率的な抗原曝露を促すために、二次リンパ系器官への細胞の動員および保持を促すことである。CCR7欠損マウスは、不十分に発達した二次器官を有し、リンパ節、パイエル板および脾臓の細動脈周囲リンパ組織鞘内のリンパ球の不規則な分布を示す(Forster et al. (1999) Cell 99: 23)。これらの動物は、嵌入DCがリンパ節に移動できないことに大いに起因する、重度に低減した一次T細胞応答を有する(Forster et al. (1999) Cell 99: 23)。今日までの全体的知見は、CCR7およびその2つのリガンド、CCL19およびCCL21が、T細胞/DC相互作用の制御を介するT細胞応答の重要な調節物質である、という見解を支持する。CCR7は、二次リンパ系器官への細胞の遊走の決定に際して、有益な役割を有する重要な調節分子である(Forster et al. (1999) Cell 99: 23; Nakano et al. (1998) Blood 91: 2886)。
[発明の要約]
THAP1(タナトス関連タンパク質1)
過去数年、本発明者等は後毛細管高内皮細静脈の特殊化内皮細胞(HEVEC)中で発現される新規遺伝子の分子的解析に集中した(Girard and Springer, 1995a; Girard and
Springer, 1995b; Girard et al., 1999)。本発明において、彼等は、PML−NBに局在するタンパク質であるTHAP1(タナトス(死)関連タンパク質−1)の解析を報告する。THAP1ベイトを用いたHEVEC cDNAライブラリーの2−ハイブリッドスクリーニングは、ユニークな相互作用相手である好(pro)アポトーシスタンパク質PAR4の同定をもたらす。PAR4はPML−NB中に蓄積すること、THAP1/PAR4複合体のPML−NLへのターゲッティングはPMLにより媒介されることが判明した。PAR4と同様に、THAP1は好アポトーシスポリペプチドである。その好アポトーシス活性は、THAPドメインと呼ばれるアミノ末端部分における新規のタンパク質モチーフを要する。総合してこれらの結果は、THAP1/PAR4好アポトーシス複合体を包含するアポトーシスに関する新規のPML−NB経路を定義する。
THAP1(タナトス関連タンパク質1)
過去数年、本発明者等は後毛細管高内皮細静脈の特殊化内皮細胞(HEVEC)中で発現される新規遺伝子の分子的解析に集中した(Girard and Springer, 1995a; Girard and
Springer, 1995b; Girard et al., 1999)。本発明において、彼等は、PML−NBに局在するタンパク質であるTHAP1(タナトス(死)関連タンパク質−1)の解析を報告する。THAP1ベイトを用いたHEVEC cDNAライブラリーの2−ハイブリッドスクリーニングは、ユニークな相互作用相手である好(pro)アポトーシスタンパク質PAR4の同定をもたらす。PAR4はPML−NB中に蓄積すること、THAP1/PAR4複合体のPML−NLへのターゲッティングはPMLにより媒介されることが判明した。PAR4と同様に、THAP1は好アポトーシスポリペプチドである。その好アポトーシス活性は、THAPドメインと呼ばれるアミノ末端部分における新規のタンパク質モチーフを要する。総合してこれらの結果は、THAP1/PAR4好アポトーシス複合体を包含するアポトーシスに関する新規のPML−NB経路を定義する。
本発明の実施例は、アポトーシスに関与する遺伝子、タンパク質および生物学的経路を包含する。いくつかの実施形態において、明細書中に開示された遺伝子、タンパク質および経路は、ポリペプチド、核酸または低分子療法の開発のために用いられ得る。
本発明の実施例は、新規のタンパク質モチーフ、THAPドメインを用意する。本発明者等は、THAP1のアミノ末端部分における90残基のタンパク質モチーフとしてTHAPドメインを最初に同定したが、これはTHAP1好アポトーシス活性に不可欠である。本発明者らにより特定されたようなTHAP1(タナトス(死)関連タンパク質−1)は、好アポトーシスタンパク質PAR4との複合体を形成する好アポトーシスポリペプチドであり、PML核小体として既知の分離した核内領域中に局在する。しかしながらTHAPドメインは、タンパク質の新規のファミリー、即ちTHAPファミリーも定義し、本発明者等は、ヒトゲノム中の少なくとも12の別個のメンバー(THAP−0〜THAP11)も用意したが、これらは全て、それらのアミノ末端部分にTHAPドメイン(典型的には80〜90アミノ酸)を含有する。したがって本発明は、核酸分子、例えば特に、THAPファミリーのメンバーをコードする完全cDNA配列、THAPドメインをコードするその一部分、あるいはそれと相同なポリペプチド、ならびにTHAPファミリー遺伝子によりコードされるポリペプチドと相同なポリペプチドを包含する。したがって本発明は、診断および活性測定も含み、そしてTHAPファミリータンパク質またはその一部分の治療における使用、ならびにTHAPファミリーメンバーの好アポトーシス活性を抑制(または刺激)し得る化合物を同定するための薬剤スクリーニングアッセイも含む。
THAPファミリーメンバーの一例では、THAP1はヒト内皮細胞(HEVEC)において発現されるアポトーシス誘導性ポリペプチドであると決定され、THAP1ポリペプチドにおけるアポトーシス活性に必要とされるTHAP配列の解析を提供する。さらなる態様において、本発明は、THAP1の、好アポトーシスタンパク質PAR4との、及びPML−NBとの相互作用、例えば疾患の治療のためのTHAP1/PAR4相互作用を調節する方法にも向けられる。本発明は、PAR4およびPML−NB間の相互作用にも関し、該相互作用(または局在化)の検出のための診断、ならびに疾患の治療のための該相互作用の調節にも関する。
THAPファミリーメンバーおよびTHAPファミリー標的分子間、THAPドメインまたはTHAP−ドメイン標的分子間の、あるいはPAR4およびPML−NBタンパク質間の相互作用を調節する化合物は、種々のヒト疾患における異なる細胞型のアポトーシスを抑制する(または刺激する)ために用いられ得る。例えばこのような化合物は、血管新生依存性疾患、例えば癌、心臓血管性疾患、炎症性疾患(これらに限定されない)における内皮細胞のアポトーシスを抑制または刺激するために、そして急性および慢性神経変性障害、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、HIV脳炎、脳卒中、癲癇発作(これらに限定されない)におけるニューロンのアポトーシスを抑制するために用いられ得る。
THAP1ゲノムDNAまたはcDNA配列と特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブまたはプライマー、ならびに上記のプライマーおよびプローブを用いたDNA増幅および検出方法も本発明の一部である。
THAPファミリーメンバーまたはTHAPドメインの断片としては、配列番号160〜175からなる群から選択される少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000の連続したヌクレオチドを含む核酸によりコードされる断片、あるいは配列番号1〜114からなる群から選択される少なくとも8、10、12、15、20、25、30、40、50、100、150または200の連続したアミノ酸を含むポリペプチドが挙げられる。
本発明のさらなる態様は、上記の核酸配列のいずれかを含む組換えベクター、特にTHAP1調節配列またはTHAP1タンパク質をコードする配列、THAPファミリーメンバー、THAPドメイン、THAPファミリーメンバーおよびTHAPドメインの断片、THAPファミリーメンバー/THAPドメインのホモログを含む組換えベクター、ならびに上記の核酸配列または組換えベクターを含む細胞宿主およびトランスジェニック非ヒト動物を包含する。
本発明の別の態様は、THAP1遺伝子またはTHAPファミリーメンバーをコードする遺伝子の発現を抑制するかまたは増大する物質または分子のスクリーニング方法、ならびにTHAP1ポリペプチドまたはTHAPファミリーポリペプチドと相互作用するか、および/またはその活性を抑制または増大する物質または分子のスクリーニング方法に関する。
別の態様によれば、本発明は、有効量のTHAPファミリータンパク質、例えばTHAP1、またはそのSLC/CCL21結合断片を、薬学的に許容可能な担体とともに含む薬剤を用意する。本明細書中に記載された薬剤は、治療および/または予防のために有用であり得る。
別の態様に関連するものとして、本発明は特に、抗炎症薬としてのTHAPファミリータンパク質、そのホモログおよびその断片、例えばTHAP1、またはそのSLC/CCL21結合断片の使用に関する。THAPファミリータンパク質、例えばTHAP1およびその断片は、SLC/CCL21により媒介される症状の治療に有用である。
さらなる態様において、本発明は、例えばTHAP1またはそのSLC/CCL21結合断片などのTHAPファミリータンパク質であるSLC/CCL21ケモカイン結合分子を供給する工程、SLC/CCL21結合THAP1分子を試料と接触させる工程、および、SLC/CCL21結合THAP1分子と試料中のSLC/CCL21ケモカインとの相互作用を検出する工程を含む検出方法を提供する。
一例では、本発明は、生物学的試料中のSLC/CCL21ケモカインの存在を検出するために用いられ得る。SLC/CCL21結合THAP1分子は、例えばTHAP1/Fc融合物として、固体支持体上に有効に固定され得る。
別の態様に従って、本発明は、試料中のSLC/CCL21ケモカインの活性の抑制方法であって、試料を、THAP1タンパク質またはそのSLC/CCL21結合断片である有効量のSLC/CCL21ケモカイン結合分子と接触させることを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明は、本明細書中に記載されたような方法または薬剤において使用するための精製THAP1タンパク質またはそのSLC/CCL21結合断片、またはTHAP1/Fc融合物、ならびにこのような精製THAP1タンパク質または断片を含むキットを提供する。
本発明の実施例は、THAP1タンパク質の断片であって、SLC/CCL21ケモカイン結合特性を有する断片の使用も予見する。断片は、タンパク質由来のペプチドであり得る。例えば全タンパク質と比較した場合のペプチドの低減化免疫原性のために、このようなペプチドの使用は、全タンパク質またはタンパク質の実質的部分の使用より望ましい。このようなペプチドは、種々の技法により、例えば組換えDNA技術および合成化学的方法により調製され得る。
上記の特性に加えて、THAP1は複数の付加的ケモカインと結合することが可能である。このようなケモカインとして、ELC/CCL19、RANTES CCL5、MIG/CXCL9、およびIP10/CXCL10が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、本発明のさらなる態様は、THAP1、THAP1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP1またはTHAP1のケモカイン結合ドメインと少なくとも30%の同一性を有するポリペプチドによるケモカインの結合に関する。また、オリゴマーおよび上記のポリペプチドのFc免疫グロブリン融合物へのケモカインの結合が意図される。
本発明のいくつかの態様によれば、THAP1ポリペプチド、THAP1のケモカイン結合ドメイン、THAP1またはTHAP1のケモカイン結合ドメインと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、ならびにこれらのタンパク質のオリゴマーまたはFc免疫グロブリン融合物は、炎症および/または炎症性疾患を伴う症状を軽減するための薬学的組成物および/または薬剤に用いられ得る。そのようなものとして、本発明のいくつかの態様は、薬剤的組成物および/または、THAP1タンパク質、THAP1のケモカイン結合ドメイン、THAP1またはTHAP1のケモカイン結合ドメインと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、ならびにこれらのタンパク質のオリゴマーまたはFc免疫グロブリン融合物を含む薬剤を含む。
本発明のさらなる他の態様は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドに関する。これらポリペプチドの1つまたは複数を含む薬学的組成物も意図される。
本発明の態様は、ケモカインを結合する方法、ケモカイン活性を阻害する方法、1つまたは複数のケモカインにより媒介または影響される病気の症状を軽減または改善する方法、1つまたは複数のケモカインにより媒介または影響される病気の症状を防止する方法、およびTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのようなケモカイン結合因子を用いてケモカインを検出する方法に関する。
本発明のさらなる他の態様は、細胞受容体とケモカインの相互作用を調節する方法に関
する。このような受容体は、細胞外のものか、または細胞内に存在する分子であり得る。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の細胞受容体とケモカインとの相互作用は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのような、1つまたは複数のケモカイン結合因子により調節される。
本発明のいくつかの実施形態は、細胞の核内に存在し、転写を調節する、ケモカインまたはケモカイン複合体に関する。いくつかの実施形態において、転写を調節することができる複合体は、ケモカイン、およびTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのような、ケモカイン結合因子を含む。いくつかの実施形態において、THAP応答性プロモーターの制御下にある1つまたは複数の遺伝子の発現は調節される。
本発明のいくつかの態様によれば、THAP1ポリペプチド、THAP1のケモカイン結合ドメイン、THAP1またはTHAP1のケモカイン結合ドメインと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、ならびにこれらのタンパク質のオリゴマーまたはFc免疫グロブリン融合物は、炎症および/または炎症性疾患を伴う症状を軽減するための薬学的組成物および/または薬剤に用いられ得る。そのようなものとして、本発明のいくつかの態様は、薬剤的組成物および/または、THAP1タンパク質、THAP1のケモカイン結合ドメイン、THAP1またはTHAP1のケモカイン結合ドメインと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、ならびにこれらのタンパク質のオリゴマーまたはFc免疫グロブリン融合物を含む薬剤を含む。
本発明のさらなる他の態様は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドに関する。これらポリペプチドの1つまたは複数を含む薬学的組成物も意図される。
本発明の態様は、ケモカインを結合する方法、ケモカイン活性を阻害する方法、1つまたは複数のケモカインにより媒介または影響される病気の症状を軽減または改善する方法、1つまたは複数のケモカインにより媒介または影響される病気の症状を防止する方法、およびTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのようなケモカイン結合因子を用いてケモカインを検出する方法に関する。
本発明のさらなる他の態様は、細胞受容体とケモカインの相互作用を調節する方法に関
する。このような受容体は、細胞外のものか、または細胞内に存在する分子であり得る。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の細胞受容体とケモカインとの相互作用は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのような、1つまたは複数のケモカイン結合因子により調節される。
本発明のいくつかの実施形態は、細胞の核内に存在し、転写を調節する、ケモカインまたはケモカイン複合体に関する。いくつかの実施形態において、転写を調節することができる複合体は、ケモカイン、およびTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーポリペプチドとの融合物、免疫グロブリンFc領域とTHAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメインとの融合物、THAPファミリーポリペプチドのオリゴマー、THAPファミリーペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーペプチド−Fc融合物、およびTHAPファミリーペプチド−Fc融合物のケモカイン結合ドメイン、ならびに上記のポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドのような、ケモカイン結合因子を含む。いくつかの実施形態において、THAP応答性プロモーターの制御下にある1つまたは複数の遺伝子の発現は調節される。
本発明で用いられるTHAPファミリータンパク質は、種々の方法により調製されてもよいが、組換えタンパク質としては特に、種々の発現系でもよい。任意の標準系、例えばバキュロウイルス発現系または哺乳動物細胞株発現系が用いられ得る。
本発明の他の態様は、以下の番号付けした段落において、説明される。
1.アポトーシスの候補モジュレーターを同定する方法であって、
(a)配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記試験化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するという決定は、上記化合物がアポトーシスの候補モジュレーターであるということを示す方法。
(a)配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記試験化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するという決定は、上記化合物がアポトーシスの候補モジュレーターであるということを示す方法。
2.THAPファミリーポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
3.THAPファミリーポリペプチドは配列番号4のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
4.THAPファミリーポリペプチドは配列番号5のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
5.THAPファミリーポリペプチドは配列番号6のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
6.THAPファミリーポリペプチドは配列番号7のアミノ酸配列またはその生物学的
に活性な断片を含む段落1の方法。
に活性な断片を含む段落1の方法。
7.THAPファミリーポリペプチドは配列番号8のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
8.THAPファミリーポリペプチドは配列番号9のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
9.THAPファミリーポリペプチドは配列番号10のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
10.THAPファミリーポリペプチドは配列番号11のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
11.THAPファミリーポリペプチドは配列番号12のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
12.THAPファミリーポリペプチドは配列番号13のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
13.THAPファミリーポリペプチドは配列番号14のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
14.THAPファミリーポリペプチドは配列番号15〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落1の方法。
15.上記THAPファミリータンパク質の上記の生物学的活性断片は、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を有する段落1の方法。
16.上記THAPファミリータンパク質は、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を有する段落2〜15のいずれかの方法。
17.アポトーシス活性を有するポリペプチドをコードする単離された核酸であって、上記ポリペプチドは本質的に以下のものからなる群から選択されるアミノ酸配列からなることを特徴とする核酸:
(a)配列番号2のアミノ酸第1〜90位、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(b)本質的に配列番号3のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(c)本質的に配列番号4のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(d)本質的に配列番号5のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(e)本質的に配列番号6のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(f)本質的に配列番号7のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(g)本質的に配列番号8のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(h)本質的に配列番号9のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(i)本質的に配列番号10のアミノ酸第1〜92位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(j)本質的に配列番号11のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(k)本質的に配列番号12のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(l)本質的に配列番号13のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、および
(m)本質的に配列番号14のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド。
(a)配列番号2のアミノ酸第1〜90位、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(b)本質的に配列番号3のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(c)本質的に配列番号4のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(d)本質的に配列番号5のアミノ酸第1〜89位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(e)本質的に配列番号6のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(f)本質的に配列番号7のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(g)本質的に配列番号8のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(h)本質的に配列番号9のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(i)本質的に配列番号10のアミノ酸第1〜92位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(j)本質的に配列番号11のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(k)本質的に配列番号12のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、
(l)本質的に配列番号13のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、および
(m)本質的に配列番号14のアミノ酸第1〜90位からなるTHAPファミリードメインを含むポリペプチド、アポトーシス活性を有するその断片、またはそれと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド。
18. (i)配列番号1〜114からなる群から選択される配列のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子、
(ii)配列番号160〜175からなる群から選択される配列の核酸配列およびそれと相補的な配列を含む核酸分子、および
(iii)その配列が(i)および(ii)で定義されたような核酸配列に対する遺伝暗号の結果として縮重性である核酸からなる群から選択されるアポトーシス活性を有するTHAPファミリーポリペプチドをコードする単離された核酸。
(ii)配列番号160〜175からなる群から選択される配列の核酸配列およびそれと相補的な配列を含む核酸分子、および
(iii)その配列が(i)および(ii)で定義されたような核酸配列に対する遺伝暗号の結果として縮重性である核酸からなる群から選択されるアポトーシス活性を有するTHAPファミリーポリペプチドをコードする単離された核酸。
19.配列番号5、7、8および11からなる群から選択される核酸を含む段落18の核酸。
20.配列番号162、164、165および168からなる群から選択される核酸を含む段落18の核酸。
21. (i)配列番号1および2の核酸配列またはそれと相補的な配列、または
(ii)配列番号1および2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子を含むアポトーシス活性を有するTHAPファミリーポリペプチドをコードする単離された核酸。
(ii)配列番号1および2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸分子を含むアポトーシス活性を有するTHAPファミリーポリペプチドをコードする単離された核酸。
22.
i)配列番号1〜114のポリペプチドおよび配列番号160〜175の核酸によりコードされるポリペプチドからなる群から選択される配列と少なくとも約80%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド、または
ii)アポトーシス活性を保有する上記ポリペプチドの断片
をコードするヌクレオチド配列を含む単離された核酸。
i)配列番号1〜114のポリペプチドおよび配列番号160〜175の核酸によりコードされるポリペプチドからなる群から選択される配列と少なくとも約80%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド、または
ii)アポトーシス活性を保有する上記ポリペプチドの断片
をコードするヌクレオチド配列を含む単離された核酸。
23.配列番号5、7、8および11のポリペプチドならびに配列番号162、164、165および168の核酸によりコードされるポリペプチド、またはアポトーシス活性を保有する上記ポリペプチドの断片からなる群から選択される配列と少なくとも約80%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする段落23の核酸。
24.上記ポリペプチドは、配列番号5、7、8および11の配列ならびに配列番号162、164、165および168の核酸によりコードされるポリペプチドからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む段落23の核酸。
25.ポリペプチド同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落23の核酸。
26.プロモーターと操作可能的に連結された段落17の核酸。
27.段落26の核酸を含む発現カセット。
28.段落27の発現カセットを含む宿主細胞。
29.THAPファミリーポリペプチドを製造する方法であって、
配列番号1〜114のいずれか1つのTHAPファミリータンパク質をコードする組換え核酸を含む宿主細胞の集団を供給すること、および
上記組換え核酸の発現を促す条件下で宿主細胞の上記集団を培養することを含み、
それにより上記ポリペプチドは宿主細胞の上記集団内で産生される方法。
配列番号1〜114のいずれか1つのTHAPファミリータンパク質をコードする組換え核酸を含む宿主細胞の集団を供給すること、および
上記組換え核酸の発現を促す条件下で宿主細胞の上記集団を培養することを含み、
それにより上記ポリペプチドは宿主細胞の上記集団内で産生される方法。
30.上記の供給工程は、配列番号5、7、8および11のいずれか1つのTHAPファミリータンパク質をコードする組換え核酸を含む宿主細胞の集団を供給することを含む段落29の方法。
31.上記細胞の集団から上記ポリペプチドを精製することをさらに含む段落29の方法。
32.配列番号160〜175のいずれか1つの核酸によりコードされる単離THAPポリペプチド。
33.配列番号5、7、8、11、162、164、165および168からなる群から選択される核酸によりコードされる段落32のポリペプチド。
34.上記ポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列との結合、PAR4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくと
も1つの活性を有する段落32のポリペプチド。
も1つの活性を有する段落32のポリペプチド。
35.配列番号1〜114からなる群から選択される配列の少なくとも12連続アミノ酸を含む、単離されたTHAPポリペプチドまたはその断片。
36.配列番号5、7、8、および11からなる群から選択される配列の少なくとも12連続したアミノ酸を含む段落35のポリペプチド。
37.上記ポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する段落35のポリペプチド。
38.配列番号1〜114からなる群から選択される配列と少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列またはその断片を含む、単離THAPポリペプチドまたはその断片であって、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、単離THAPポリペプチドまたはその断片。
39.上記THAPポリペプチドまたはその断片は、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、配列番号5、7、8、および11からなる群から選択される配列と少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列またはその断片を含む段落38のポリペプチド。
40.抗原性ポリペプチドまたはその抗原性断片に対して産生される抗体により選択的に結合され、上記抗原性ポリペプチドは配列番号1〜114のいずれか1つのポリペプチドを含む段落38のポリペプチド。
41.抗原性ポリペプチドまたはその抗原性断片に対して産生される抗体により選択的に結合され、上記抗原性ポリペプチドは配列番号5、7、8、および11のいずれか1つのポリペプチドを含む段落38のポリペプチド。
42.配列番号1〜114のポリペプチドを含む段落38のポリペプチド。
43.配列番号5、7、8および11からなる群から選択されるポリペプチドを含む段落38のポリペプチド。
44.段落38のポリペプチドと選択的に結合する抗体。
45.上記ポリペプチドとTHAPファミリー標的ポリペプチドとの結合を抑制し得る段落44の抗体。
46.段落44の抗体であって、上記ポリペプチドにより媒介されるアポトーシスを抑制し得る抗体。
47.同一性が、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落38のポリペプチド。
48.THAPファミリーポリペプチドの生物学的活性を評価する方法であって、
(a)THAPファミリーポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(b)THAPファミリーポリペプチドの細胞のアポトーシスを誘導する能力を評価することを含む方法。
(a)THAPファミリーポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(b)THAPファミリーポリペプチドの細胞のアポトーシスを誘導する能力を評価することを含む方法。
49.THAPファミリーポリペプチドの生物学的活性を評価する方法であって、
(a)THAPファミリーポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(b)THAPファミリーポリペプチドのDNA結合能力を評価することを含む方法。
(a)THAPファミリーポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(b)THAPファミリーポリペプチドのDNA結合能力を評価することを含む方法。
50.工程(a)は、THAPファミリーポリペプチドをコードする核酸を含む組換えベクターを細胞に導入することを含む段落48または49の方法。
51.THAPファミリーポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、配列番号1および2に示されるTHAPコンセンサスアミノ酸配列またはその断片を含む段落49または50の方法。
52.THAPファミリーポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、配列番号1〜114からなる配列の群から選択されるアミノ酸配列またはその断片を含む段落49の方法。
53.THAPファミリーポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、天然のTHAPファミリーポリペプチドまたはその断片を含む段落49の方法。
54.THAPファミリーポリペプチドは、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの活性を有する、THAPファミリーポリペプチドまたはその断片を含み、上記THAPファミリーポリペプチドまたはその断片は少なくとも1つのアミノ酸欠失、置換または挿入を含む段落49の方法。
55.配列番号1〜114のアミノ酸配列を含む単離されたTHAPファミリーポリペプチドであって、配列番号1〜114の上記アミノ酸配列に関して少なくとも1つのアミノ酸欠失、置換または挿入を含む、単離されたTHAPファミリーポリペプチド。
56.配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドであって、配列番号1〜114の上記アミノ酸配列に関して少なくとも1つのアミノ酸欠失、置換または挿入を含み、野生型ポリペプチドと比較して、アポトーシスを誘導する能力またはDNAを結合する能力の低減を示す、THAPファミリーポリペプチド。
57.配列番号1〜114のアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドであって、配列番号1〜114の上記アミノ酸配列に関して少なくとも1つのアミノ酸欠失、置換または挿入を含み、野生型ポリペプチドと比較して、アポトーシスを誘導する能力またはDNAを結合する能力の低減を示す、THAPファミリーポリペプチド。
58.THAPファミリーポリペプチドが生物学的試料内で発現されるか否か決定する方法であって、
(a)被験体からの生物学的試料を、
配列番号160〜175の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、または
配列番号1〜114のポリペプチドと選択的に結合する検出可能なポリペプチド
と接触させる工程、および
(b)上記ポリヌクレオチドと上記試料内のRNA種との間のハイブリダイゼーションの存在または非存在、あるいは上記試料内のポリペプチドと上記検出可能なポリペプチドの結合の存在または非存在を検出する工程を含み、
上記ハイブリダイゼーション、または上記結合の検出は、上記THAPファミリーポリペプチドが上記試料内で発現されることを示す方法。
(a)被験体からの生物学的試料を、
配列番号160〜175の核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチド、または
配列番号1〜114のポリペプチドと選択的に結合する検出可能なポリペプチド
と接触させる工程、および
(b)上記ポリヌクレオチドと上記試料内のRNA種との間のハイブリダイゼーションの存在または非存在、あるいは上記試料内のポリペプチドと上記検出可能なポリペプチドの結合の存在または非存在を検出する工程を含み、
上記ハイブリダイゼーション、または上記結合の検出は、上記THAPファミリーポリペプチドが上記試料内で発現されることを示す方法。
59.上記被験体は細胞増殖性障害に罹患している、罹患している疑いがある、または感受性である段落58の方法。
60.上記細胞増殖性障害はアポトーシスの調節に関連した障害である段落59の方法。
61.上記ポリヌクレオチドはプライマーであり、上記ハイブリダイゼーションは上記プライマー配列を含む増幅産物の存在を検出することにより検出される段落58の方法。
62.上記検出可能ポリペプチドは抗体である段落58の方法。
63.生物学的試料中のTHAPファミリー活性を評価する方法であって、
(a)THAPファミリーポリペプチドに対する結合部位を含む核酸分子を、
(i)被験体からの生物学的試料、または
(ii)被験体からの生物学的試料から単離されるTHAPファミリーポリペプチドであって、配列番号1〜114のうちの1つのアミノ酸配列を含む、THAPファミリーポリペプチド
と接触させる工程、および
(b)上記核酸分子およびTHAPファミリーポリペプチド間の結合を評価する
工程を含み、
対照THAPファミリー核酸への結合レベルと比較した場合の結合低減の検出は、上記試料がTHAPファミリー活性を欠損していることを示す方法。
(a)THAPファミリーポリペプチドに対する結合部位を含む核酸分子を、
(i)被験体からの生物学的試料、または
(ii)被験体からの生物学的試料から単離されるTHAPファミリーポリペプチドであって、配列番号1〜114のうちの1つのアミノ酸配列を含む、THAPファミリーポリペプチド
と接触させる工程、および
(b)上記核酸分子およびTHAPファミリーポリペプチド間の結合を評価する
工程を含み、
対照THAPファミリー核酸への結合レベルと比較した場合の結合低減の検出は、上記試料がTHAPファミリー活性を欠損していることを示す方法。
64.哺乳動物がTHAPファミリーの発現レベルの増大または低減を示すか否かを決定する方法であって、
(a)上記哺乳動物からの生物学的試料を供給する工程、および
(b)上記生物学的試料内の配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドの量または配列番号1〜114のポリペプチドをコードするTHAPファミリーRNA種の量を、対照試料中に検出されるかまたはそれから予測されるレベルと比較する工程を含み、
上記対照試料中に検出されるかまたはそれから予測されるレベルと比較した場合の上記生物学的試料中の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の増大は、上記哺乳動物においてTHAPファミリー発現のレベルが増大していることを示し、ならびに上記対照試料中に検出されるかまたはそれから予測される上記レベルと比較した場合の上記生物学的試料内の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の低減は、上記哺乳動物においてTHAPファミリー発現レベルが低減していることを示す方法。
(a)上記哺乳動物からの生物学的試料を供給する工程、および
(b)上記生物学的試料内の配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドの量または配列番号1〜114のポリペプチドをコードするTHAPファミリーRNA種の量を、対照試料中に検出されるかまたはそれから予測されるレベルと比較する工程を含み、
上記対照試料中に検出されるかまたはそれから予測されるレベルと比較した場合の上記生物学的試料中の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の増大は、上記哺乳動物においてTHAPファミリー発現のレベルが増大していることを示し、ならびに上記対照試料中に検出されるかまたはそれから予測される上記レベルと比較した場合の上記生物学的試料内の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の低減は、上記哺乳動物においてTHAPファミリー発現レベルが低減していることを示す方法。
65.上記哺乳動物は細胞増殖性障害に罹患している、罹患している疑いがある、または感受性である段落64の方法。
66.THAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療のための候補化合物を同定する方法であって、
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
67.アポトーシスの候補インヒビター、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物、または配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片の候補インヒビターを同定する方法であって、
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
68.アポトーシスの候補インヒビター、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物または配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片の候補インヒビターを同定する方法であって、
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチド
への結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定が、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチド
への結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定が、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
69.工程(b)はアポトーシス活性を評価することを含み、上記化合物がアポトーシスを抑制するという決定は、上記化合物が上記THAPファミリーポリペプチドの候補インヒビターであることを示す段落67または68の方法。
70.段落68の方法であって、段落32〜43のいずれか1つに記載の上記THAPファミリーポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を上記細胞中に導入することを含む方法。
71.固体支持体に結合される段落17〜25のいずれか1つに記載のポリヌクレオチド。
72.段落71の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドのアレイ。
73.アドレス可能な(addressable)である段落72のアレイ。
74.ラベルをさらに含む段落17〜25のいずれか1つのポリヌクレオチド。
75.THAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤を同定する方法であって、
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物が上記ペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物が上記ペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
76.配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片の候補活性化剤を同定する方法であって、
(a)上記ポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物が上記ポリペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
(a)上記ポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物が上記ポリペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
77.配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片の候補活性化剤を
同定する方法であって、
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物が上記ポリペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
同定する方法であって、
(a)上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
(b)上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物が上記ポリペプチドの候補活性化剤であるということを示す方法。
78.上記決定工程はアポトーシス活性を評価することを含み、上記化合物がアポトーシス活性を増大するという決定は、上記化合物が上記THAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤であることを示す段落76または77の方法。
79.工程a)は第17項〜第25項のいずれか1つに記載の上記THAPファミリーポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸を上記細胞中に導入することを含む第77項の方法。
80.PAR4活性の候補モジュレータを同定する方法であって、
(a)PAR4ポリペプチドまたはその断片を用意すること、
(b)PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドまたはそれらの断片を用意すること、および
(c)上記PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドと結合する上記PAR4ポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドと結合する上記PAR4ポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がPAR4活性の候補モジュレータであることを示す方法。
(a)PAR4ポリペプチドまたはその断片を用意すること、
(b)PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドまたはそれらの断片を用意すること、および
(c)上記PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドと結合する上記PAR4ポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記PML−NBポリペプチドまたはPML−NBに関連するポリペプチドと結合する上記PAR4ポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がPAR4活性の候補モジュレータであることを示す方法。
81.PAR4活性の候補モジュレータを同定する方法であって、
(a)PAR4ポリペプチドまたはその断片を用意すること、および
(b)PML−NBに局在化する上記PAR4ポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
PML−NBに局在化する上記PAR4ポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がPAR4活性の候補モジュレータであることを示す方法。
(a)PAR4ポリペプチドまたはその断片を用意すること、および
(b)PML−NBに局在化する上記PAR4ポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
PML−NBに局在化する上記PAR4ポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がPAR4活性の候補モジュレータであることを示す方法。
82.THAPファミリー活性の候補インヒビターを同定する方法であって、
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチド、または配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を供給すること、
(b)THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(c)上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリー活性の候補インヒビターであることを示す方法。
(a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチド、または配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片を供給すること、
(b)THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
(c)上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を上記試験化合物が選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリー活性の候補インヒビターであることを示す方法。
83. (a)配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片をコードする核酸を含む一次発現ベクター、および
(b)THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸を含む二次発現ベクター
を含む細胞を供給することを含む段落82の方法。
(b)THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸を含む二次発現ベクター
を含む細胞を供給することを含む段落82の方法。
84.上記THAPファミリー活性はアポトーシス活性である段落82の方法。
85.上記THAPファミリー標的タンパク質はPAR−4である段落82の方法。
86.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP−1、THAP−2またはTHAP−3タンパク質であり、そして上記THAPファミリー標的タンパク質はPAR−4である段落82の方法。
87.THAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、細胞におけるアポトーシスを調節する方法。
88.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落87の方法。
89.PML核小体へのPAR−4の動員を調節することを含む、細胞におけるアポトーシスを調節する方法。
90.THAPファミリータンパク質の活性を調節することはTHAPファミリータンパク質およびTHAPファミリー標的タンパク質の相互作用を調節することを含む段落89の方法。
91.THAPファミリータンパク質の活性を調節することはTHAPファミリータンパク質およびPAR4タンパク質の相互作用を調節することを含む段落89の方法。
92.THAP−1、THAP−2またはTHAP−3タンパク質とPAR−4タンパク質との間の相互作用を調節することを含む段落91の方法。
93.PAR−4タンパク質およびTHAPファミリータンパク質の相互作用を調節することを含む、PML核小体へのPAR−4の動員を調節する方法。
94.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落93の方法。
95.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、個体における血管新生を調節する方法。
96.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落95の方法。
97.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を抑制することを含む、個体における細胞死を予防する方法。
98.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択さ
れる段落97の方法。
れる段落97の方法。
99.上記THAPファミリータンパク質の活性はCNSにおいて抑制される段落97の方法。
100.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を抑制することを含む、個体における血管新生を誘導する方法。
101.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落100の方法。
102.上記THAPファミリータンパク質の活性は内皮細胞において抑制される段落100の方法。
103.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を増大させることを含む、個体における血管新生を抑制するためのまたは癌を治療するための方法。
104.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落103の方法。
105.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を増大させることを含む、個体における炎症または炎症性障害を治療する方法。
106.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落105の方法。
107.上記THAPファミリータンパク質の活性は内皮細胞において増大される段落103または105の方法。
108.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を増大させることを含む、個体における癌を治療する方法。
109.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落108の方法。
110.上記THAPファミリータンパク質の活性を増大させることは、アポトーシスを誘導し、細胞分裂を抑制し、転移能を抑制し、腫瘍負荷量を低減し、化学療法または放射線療法に対する感受性を増大し、癌細胞を殺傷し、癌細胞の増殖を抑制し、内皮細胞を殺傷し、内皮細胞の増殖を抑制し、血管新生を抑制し、あるいは腫瘍退縮を誘導する段落108の方法。
111.上記細胞において機能するプロモーターに操作可能的に連結された段落32〜43のいずれかのTHAPファミリータンパク質をコードする組換えベクターと上記被験体を接触させることを含む段落87〜110のいずれかの方法。
112.上記プロモーターは内皮細胞において機能する段落111の方法。
113.段落32〜43のTHAPファミリータンパク質をコードする組換えウイルスベクターを含むウイルス組成物。
114.上記組換えウイルスベクターはアデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、レトロウイルス、ヘルペスウイルス、パピローマウイルスまたはB型肝炎ウイルスベクターである段落113の組成物。
115.ランダム核酸のプールをTHAPファミリーポリペプチドまたはその一部分と接触させること、および上記THAPファミリーポリペプチドと上記プールからの少なくとも1つの核酸を含む複合体を単離することを含む、THAPファミリーポリペプチドにより認識される核酸配列を取得する方法。
116.核酸の上記プールは標識された段落115の方法。
117.上記複合体はゲルシフト分析を実施することにより単離される段落116の方法。
118.THAPファミリーポリペプチドにより認識される核酸配列を同定する方法であって、
(a)THAPファミリーポリペプチドを標識化ランダム核酸のプールとともにインキュベートすること、
(b)上記THAPファミリーポリペプチドおよび少なくとも1つの核酸間の複合体を上記プールから単離すること、
(c)増幅反応を実施して、上記複合体中に存在する少なくとも1つの核酸を増幅するすること、
(d)上記少なくとも1つの増幅核酸を上記THAPファミリーポリペプチドとともにインキュベートすること、
(e)上記少なくとも1つの増幅核酸と上記THAPファミリーポリペプチドの複合体を単離すること、
(f)工程(c)、(d)および(e)を複数回反復すること、および
(g)上記複合体中の上記核酸の配列を決定することを含む方法。
(a)THAPファミリーポリペプチドを標識化ランダム核酸のプールとともにインキュベートすること、
(b)上記THAPファミリーポリペプチドおよび少なくとも1つの核酸間の複合体を上記プールから単離すること、
(c)増幅反応を実施して、上記複合体中に存在する少なくとも1つの核酸を増幅するすること、
(d)上記少なくとも1つの増幅核酸を上記THAPファミリーポリペプチドとともにインキュベートすること、
(e)上記少なくとも1つの増幅核酸と上記THAPファミリーポリペプチドの複合体を単離すること、
(f)工程(c)、(d)および(e)を複数回反復すること、および
(g)上記複合体中の上記核酸の配列を決定することを含む方法。
119.THAPファミリーポリペプチドの核酸への結合能を抑制する化合物を同定する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたは核酸中の結合部位を認識するその断片を、試験化合物の存在下または非存在下で、上記結合部位を含有する核酸とともにインキュベートすること、および上記試験化合物の存在下で上記核酸と上記THAPファミリーポリペプチドとの結合のレベルが上記試験化合物の非存在下での結合のレベルより低いか否かを決定することを含む方法。
120.THAP媒介性活性を調節する試験化合物を同定する方法であって、
配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を試験化合物と接触させること、および
上記試験化合物が上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片の活性を選択的に調節するか否かを決定することを含み、上記試験化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するという決定は、上記試験化合物がTHAP媒介性活性の候補モジュレーターであるということを示す方法。
配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を試験化合物と接触させること、および
上記試験化合物が上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片の活性を選択的に調節するか否かを決定することを含み、上記試験化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節するという決定は、上記試験化合物がTHAP媒介性活性の候補モジュレーターであるということを示す方法。
121.THAPファミリーポリペプチドは配列番号1のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
122.THAPファミリーポリペプチドは配列番号2のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
123.THAPファミリーポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
124.THAPファミリーポリペプチドは配列番号4のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
125.THAPファミリーポリペプチドは配列番号5のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
126.THAPファミリーポリペプチドは配列番号6のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
127.THAPファミリーポリペプチドは配列番号7のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
128.THAPファミリーポリペプチドは配列番号8のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
129.THAPファミリーポリペプチドは配列番号9のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
130.THAPファミリーポリペプチドは配列番号10のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
131.THAPファミリーポリペプチドは配列番号11のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
132.THAPファミリーポリペプチドは配列番号12のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
133.THAPファミリーポリペプチドは配列番号13のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
134.THAPファミリーポリペプチドは配列番号14のアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
135.THAPファミリーポリペプチドは配列番号15〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその生物学的に活性な断片を含む段落120の方法。
136.上記THAP媒介性活性は、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される段落120の方法。
137.上記THAP媒介性活性はPAR−4との結合である段落136の方法。
138.上記THAP媒介性活性はSLCとの結合である段落136の方法。
139.上記THAP媒介性活性はアポトーシスの誘導である段落136の方法。
140.上記核酸は配列番号140〜159からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む段落136の方法。
141.上記アミノ酸同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落120の方法。
142.本質的に配列番号1および2、配列番号3〜5のアミノ酸1〜89、配列番号6〜9のアミノ酸1〜90、配列番号10のアミノ酸1〜92、配列番号11〜14のアミノ酸1〜90ならびに任意の上記配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列からなり、核酸と結合する、単離または精製されたTHAPドメインポリペプチド。
143.本質的に配列番号1からなる段落142の単離または精製されたTHAPドメインポリペプチド。
144.上記アミノ酸同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落142の単離または精製されたTHAPドメインポリペプチド。
145.上記核酸は配列番号140〜159からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む段落142の単離または精製されたTHAPドメインポリペプチド。
146.段落142のTHAPドメインポリペプチドをコードする単離または精製された核酸またはその相補体。
147.本質的に配列番号3のアミノ酸143〜192、配列番号4のアミノ酸132〜181、配列番号5のアミノ酸186〜234、配列番号15ならびに任意の上記配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列からなり、PAR4と結合する、単離または精製されたPAR−4結合ドメインポリペプチド。
148.本質的に配列番号15からなる段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメイン。
149.本質的に配列番号3のアミノ酸143〜193からなる段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメイン。
150.本質的に配列番号4のアミノ酸132〜181からなる段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメイン。
151.本質的に配列番号5のアミノ酸186〜234からなる段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメイン。
152.上記アミノ酸同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有する
XBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメインポリペプチド。
XBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落147の単離または精製されたPAR−4結合ドメインポリペプチド。
153.段落147のPAR−4結合ドメインポリペプチドをコードする単離または精製された核酸またはその相補体。
154.本質的に配列番号3のアミノ酸143〜213ならびに少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択され、SLCと結合する、単離または精製されたSLC結合ドメインポリペプチド。
155.上記アミノ酸同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落154の単離または精製されたSLC結合ドメインポリペプチド。
156.第154項のSLC結合ドメインポリペプチドをコードする単離または精製された核酸またはその相補体。
157.配列番号3のアミノ酸143〜213からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド、ならびに少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログに融合された免疫グロブリンのFc領域を含む融合タンパク質。
158.複数のTHAPポリペプチドを含むオリゴマーTHAPタンパク質であって、各THAPポリペプチドが配列番号3のアミノ酸143〜213ならびに少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列を含むタンパク質。
159.有効量のTHAP1ポリペプチドまたはそのSLC結合断片を薬学的に許容可能な担体とともに含む薬剤。
160.本質的に配列番号3のアミノ酸143および192ならびに少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列からなり、THAPファミリーポリペプチドと結合する、単離または精製されたTHAP二量体化ドメインポリペプチド。
161.上記アミノ酸同一性は、スコア=50および語長=3のパラメーターを有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメーターを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメーターを有するBLASTからなる群から選択されるアルゴリズムを用いて決定される段落160の単離または精製されたTHAP二量体化ドメインポリペプチド。
162.段落160のTHAP二量化ドメインポリペプチドをコードする単離または精製された核酸またはその相補体。
163.配列番号160〜175からなる群から選択されるヌクレオチド配列ならびに少なくとも18連続ヌクレオチドを含むその一部分を有する核酸と操作可能的に連結されるプロモーターを含む発現ベクター。
164.上記プロモーターは天然ゲノム中で配列番号160〜175からなる群から選択される上記核酸と操作可能的に連結されないプロモーターである段落163の発現ベクター。
165.段落163の発現ベクターを含む宿主細胞。
166.配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドならびに少なくとも18連続ヌクレオチドを含むその一部分をコードする核酸と操作可能的に連結されたプロモーターを含む発現ベクター。
167.上記プロモーターは天然ゲノム中の配列番号160〜175からなる群から選択される上記核酸と操作可能的に連結されないプロモーターである段落166の発現ベクター。
168.段落166の発現ベクターを含む宿主細胞。
169.THAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療のための候補化合物を同定する方法であって、
配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
170.アポトーシスの候補インヒビター、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物または配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片の候補インヒビターを同定する方法であって、
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
171.アポトーシスの候補インヒビター、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物または配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片の候補インヒビターを同定する方法であって、
上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、
PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
上記THAPファミリーポリペプチドを含む細胞を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、
PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドへの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に抑制するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補インヒビター、アポトーシスの候補インヒビターまたは細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
172.THAPファミリー活性の候補モジュレーターを同定する方法であって、
配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を供給すること、
THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記試験化合物が上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を選択的に調節するという決定は、上記化合物がTHAPファミリー活性の候補モジュレーターであるということを示す方法。
配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を供給すること、
THAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片を供給すること、および
上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を試験化合物が選択的に調節するか否かを決定することを含み、
上記試験化合物が上記THAPファミリー標的ポリペプチドと結合する上記THAPファミリーポリペプチドの能力を選択的に調節するという決定は、上記化合物がTHAPファミリー活性の候補モジュレーターであるということを示す方法。
173.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜114のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸の連続スパンを含む断片をコードする核酸を含む一次発現ベクターにより用意され、そして上記THAPファミリー標的ポリペプチドはTHAPファミリー標的ポリペプチドまたはその断片をコードする核酸を含む二次発現ベクターにより供給される段落172の方法。
174.上記THAPファミリー活性はアポトーシス活性である段落172の方法。
175.上記THAPファミリー標的タンパク質はPAR−4である段落172の方法。
176.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP−1、THAP−2またはTHAP−3タンパク質であり、上記THAPファミリー標的タンパク質はPAR−4である段落172の方法。
177.上記THAPファミリー標的タンパク質はSLCである段落172の方法。
178.THAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、細胞におけるアポトーシスを調節する方法。
179.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落178の方法。
180.THAPファミリータンパク質の活性の調節はTHAPファミリータンパク質とTHAPファミリー標的タンパク質の相互作用の調節を含む段落178の方法。
181.THAPファミリータンパク質の活性の調節はTHAPファミリータンパク質とPAR4タンパク質の相互作用の調節を含む段落178の方法。
182.THAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化
剤または細胞増殖性障害の治療のための候補化合物を同定する方法であって、
配列番号1〜98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定が、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
剤または細胞増殖性障害の治療のための候補化合物を同定する方法であって、
配列番号1〜98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むTHAPファミリーポリペプチドあるいは配列番号1〜98からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片を試験化合物と接触させること、および
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドと選択的に結合するという決定が、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
183.アポトーシスの候補活性化剤、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物または配列番号1〜98のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜98のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片の候補活性化剤を同定する方法であって、
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドとの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドとの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
184.アポトーシスの候補活性化剤、細胞増殖性障害の治療のための候補化合物または配列番号1〜98のTHAPファミリーポリペプチドまたは配列番号1〜98のポリペプチドの少なくとも6連続アミノ酸のスパンを含む断片の候補活性化剤を同定する方法であって、
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物を含む細胞と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドとの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
上記THAPファミリーポリペプチドを試験化合物を含む細胞と接触させること、および
上記化合物が、THAPファミリー標的タンパク質との相互作用、核酸配列への結合、PAR−4への結合、SLCへの結合、PMLへの結合、PML−NB中に見出されるポリペプチドとの結合、PML−NBへの局在化、THAPファミリー標的タンパク質のPML−NBへのターゲッティングおよびアポトーシスの誘導からなる群から選択される少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するか否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの上記少なくとも1つの生物学的活性を選択的に活性化するという決定は、上記化合物がTHAPファミリーポリペプチドの候補活性化剤、アポトーシスの候補活性化剤または細胞増殖性障害の治療の候補化合物であるということを示す方法。
185.THAPファミリータンパク質のSLC結合ドメインを含むポリペプチドを個体に投与することを含む、個体におけるSLCの活性に関連した症状を改善する方法。
186.上記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸143〜213および少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドと融合された免疫グロブリンのFc領域を含む融合タンパク質を含む段落185の方法。
187.上記ポリペプチドは複数のTHAPポリペプチドを含むオリゴマーTHAPタ
ンパク質を含み、各THAPポリペプチドが配列番号3のアミノ酸143〜213および少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む段落185の方法。
ンパク質を含み、各THAPポリペプチドが配列番号3のアミノ酸143〜213および少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するそのホモログからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む段落185の方法。
188.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、個体における血管新生を調節する方法。
189.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落188の方法。
190.上記調節は抑制である段落188の方法。
191.上記調節は誘導である段落188の方法。
192.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を抑制することを含む、個体における細胞死を低減させる方法。
193.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落192の方法。
194.上記THAPファミリータンパク質の活性はCNSにおいて抑制される段落192の方法。
195.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、個体における炎症または炎症性障害を低減させる方法。
196.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落195の方法。
197.個体におけるTHAPファミリータンパク質の活性を調節することを含む、個体における癌の程度を低減する方法。
198.上記THAPファミリータンパク質は配列番号1〜114からなる群から選択される段落197の方法。
199.上記THAPファミリータンパク質の活性増大は、アポトーシスを誘導し、細胞分裂を抑制し、代謝潜在能力を抑制し、腫瘍負荷量を低減し、化学療法もしくは放射線療法に対する感受性を増大し、癌細胞を殺害し、癌細胞の増殖を抑制し、内皮細胞を殺害し、内皮細胞の増殖を抑制し、血管新生を抑制し、または腫瘍退縮を誘導する第197項の方法。
200.複合体を形成する方法であって、ケモカインと、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含むケモカイン結合作用物質とを接触させることを含み、上記ケモカインおよび上記ケモカイン結合作用物質は複合体を形成する方法。
201.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択され
るアルゴリズムを用いて決定される、段落200の方法。
202.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落200の方法。
203.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落200の方法。
204.上記THAP二量体化ドメインが1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落203の方法。
205.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落200の方法。
206.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落200の方法。
207.上記ケモカインは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択される、段落200の方法。
208.上記ポリペプチドは、THAP−1を含む、段落200の方法。
209.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落208の方法。
210.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落200の方法。
211.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落200項の方法。
212.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落211の方法。
213.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落200の方法。
214.ケモカイン活性を阻害する方法であって、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチド含み、上記ケモカイン活性は阻害される方法。
215.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落214の方法。
216.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落214の方法。
217.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落214の方法。
218.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落217の方法。
219.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落214の方法。
220.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落214の方法。
221.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落214の方法。
222.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落214の方法。
223.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落222の方法。
224.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落214の方法。
225.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落214の方法。
226.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落225の方法。
227.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落214の方法。
228.炎症を軽減する方法であって、炎症状態に苦しむ被験体に対して有効量のケモカイン結合作用物質を投与することを含み、上記ケモカイン結合作用物質はTHAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む。
229.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落228の方法。
230.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落228の方法。
231.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落228の方法。
232.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落231項の方法。
233.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落228の方法。
234.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落228の方法。
235.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落228の方法。
236.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落228の方法。
237.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落236の方法。
238.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落228の方法。
239.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落228の方法。
240.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落239の方法。
241.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落228の方法。
242.炎症性疾患に関わる1種類または複数の症状を軽減する方法であって、上記炎症性疾患に苦しむ被験体に対して、1種類または複数のケモカイン活性を低減する、または除去する治療的に有効量の作用物質を投与する方法を含み、作用物質は、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む方法。
243.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落242の方法。
244.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落242の方法。
245.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落244の方法。
246.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落242の方法。
247.上記ポリペプチドはSLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落242の方法。
248.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落242の方法。
249.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落242の方法。
250.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落249の方法。
251.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一
性を有するポリペプチドを含む、段落242の方法。
252.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落242の方法。
253.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落252の方法。
254.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落242の方法。
255.上記炎症性疾患は関節炎である、段落242の方法。
256.上記炎症性疾患は炎症性腸疾患である、段落242の方法。
257.ケモカインを検出する方法であって、
ケモカインと、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含むケモカイン結合作用物質とを接触させること、および
上記ケモカインに結合されたケモカイン結合作用物質を検出すること
を含む方法。
258.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落257の方法。
259.上記ケモカインは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択される、段落257の方法。
260.ケモカイン結合作用物質を含む検出方式であって、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含み、上記ケモカイン結合作用物質は、固定支持体と連結する、検出方式。
261.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落260の検出方式。
262.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落261の検出方式。
263.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落260の検出方式。
264.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落260の検出方式。
265.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落264の検出方式。
266.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落260の検出方式。
267.薬学的に許容可能な担体中のケモカイン結合作用物質を含む薬学的組成物であって、ここで上記ケモカイン結合作用物質はTHAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む薬学的組成物。
268.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落267の薬学的組成物。
269.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落267の薬学的組成物。
270.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落267の薬学的組成物。
271.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落271の薬学的組成物。
272.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落267の薬学的組成物。
273.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落267の薬学的組成物。
274.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落267の薬学的組成物。
275.上記THAP−1は配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落274の薬学的組成物。
276.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落267の薬学的組成物。
277.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落267の薬学的組成物。
278.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落277の薬学的組成物。
279.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落267の薬学的組成物。
280.作用物質を投与する装置であって、上記装置はその中に薬学的に許容可能な担体中のケモカイン結合作用物質を含有する容器を含み、上記ケモカイン結合作用物質は、THAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む装置。
281.上記容器は注射器である、段落280の装置。
282.上記容器は経皮的投与用のパッチである、段落280の装置。
283.上記容器は加圧型小型容器である、段落280の装置。
284.THAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含むケモカイン結合作用物質、およびケモカインの検出またはケモカインの阻害用の上記ケモカイン結合作用物質の使用取扱説明書を含むキット。
285.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落284のキット。
286.ケモカインと結合する配列番号3のタンパク質から本質的になる単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
287.ケモカインはCCL19である、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
288.ケモカインはCCL5である、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
289.ケモカインはCXCL9ある、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
290.ケモカインはCXCL10ある、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
291.THAP応答遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチド、または核酸を有するその生物学的に活性な断片の相互作用を調節し、それにより、THAP応答遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
292.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落291の方法
。
293.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落291の方法。
294.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落293の方法。
295.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落294の方法。
296.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落294の方法。
297.上記THAP応答要素はTHREである、段落294の方法。
298.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落293の方法。
299.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落298の方法。
300.THAP応答遺伝子は、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン、PTTG3/セキュリン、CKS1、MAD2L1、USP16/Ubp−M、HMMR/RHAMM、KIAA0008/HURP、CDCA7/JPO1、およびTHAP1からなる群より選択される、段落291の方法。
301.上記THAP応答遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
302.上記THAP応答遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
303.上記THAP応答遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落302の方法。
304.上記THAP応答遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落302の方法。
305.上記THAP応答遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
306.上記THAP応答遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
307.上記THAP応答遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
308.上記THAP応答遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
309.上記THAP応答遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
310.THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片とケモカインとの相互作用を調節し、それにより、上記遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
311.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落310の方法。
312.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落310項の方法。
313.上記ケモカインはSLCである、段落310の方法。
314.上記ケモカインはCXCL9である、段落310の方法。
315.上記ケモカインと上記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、THAP型ケモカイン結合作用物質を提供することで調節される、段落310の方法。
316.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリ
ペプチドのいずれかのポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを含む、段落315の方法。
317.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落316の方法。
318.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落316の方法。
319.上記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
320.上記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
321.上記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
322.上記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
323.上記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
324.上記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
325.上記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
326.上記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
327.上記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
328.THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節し、それにより、上記遺伝子の発現を増強または抑制することを含む方法。
329.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落328の方法。
330.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落328の方法。
331.上記ケモカインはSLCである、段落328の方法。
332.上記ケモカインはCXCL9である、段落328の方法。
333.上記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
334.上記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
335.上記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落334の方法。
336.上記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落334の方法。
337.上記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
338.上記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
339.上記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
340.上記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
341.上記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落328
の方法。
342.上記核酸はTHAP応答性プロモーターである、段落328の方法。
343.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落342の方法。
344.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落343の方法。
345.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落343の方法。
346.上記THAP応答要素はTHREである、段落343の方法。
347.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落342の方法。
348.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落347の方法。
349.薬学的に許容可能な担体中に、THAP応答要素を含む、薬学的組成物。
350.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落349の薬学的組成物。
351.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落349の薬学的組成物。
352.上記THAP応答要素はTHREである、段落349の薬学的組成物。
353. 実質的にTHAP応答要素からなる、転写因子デコイ。
354. 上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落353の転写因子デコイ。
355.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落353の転写因子デコイ。
356.上記THAP応答要素はTHRE要素である、段落353の転写因子デコイ。
357.段落353の転写因子デコイを含む細胞。
358.核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、上記核酸と上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節することを含む方法。
359.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落358の方法。
360.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落358の方法。
361.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落358の方法。
362.上記THAP応答要素はTHREである、段落358の方法。
363.核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、上記核酸と上記THAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節することを含む方法。
364.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落363の方法。
365.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落363の方法。
366.上記ケモカインはSLCである、段落363の方法。
367.上記ケモカインはCXCL9である、段落363の方法。
368.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落363の方法。
369.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落363の方法。
370.上記THAP応答要素はTHREである、段落363の方法。
371.THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸と操作可能に連結されたプロモーターを有するウイルスベクターを含む細胞を含む、ベクター含有細胞株。
372.上記細胞は、プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む、導入核酸構築物をさらに含む、段落371のベクター含有細胞株。
373.上記ケモカインをコードする構築物は、上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸と同じベクターに含まれる、段落
372のベクター含有細胞株。
374.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落372のベクター含有細胞株。
375.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落372のベクター含有細胞株。
376.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落372のベクター含有細胞株。
377.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落371のベクター含有細胞株。
378.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落371のベクター含有細胞株。
379.上記細胞はヒト細胞である、段落378のベクター含有細胞株。
380.上記ウイルスベクターはアデノウイルスベクターである、段落371のベクター含有細胞株。
381.上記ウイルスベクターはレトロウイルスベクターである、段落371のベクター含有細胞株。
382.THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現するように、遺伝子操作された細胞。
383.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落382の細胞株。
384.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落382の細胞株。
385.上記細胞はヒト類細胞である、段落382の細胞株。
386.上記THAPファミリーポリペプチドは、アデノウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、段落382の細胞株。
387.上記THAPファミリーポリペプチドは、レトロウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、段落382の細胞株。
388.組換えTHAPファミリーポリペプチドを発現する細胞を構築する方法であって、プロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたは生物学的に活性な断片をコードする核酸を有するベクターを、細胞に導入することを含む方法。
389.プロモーターに操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入することをさらに含む、段落388の方法。
390.上記ケモカインをコードする構築物は、上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸と同じベクターに含まれる、段落389の方法。
391.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落389の方法。
392.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落389の方法。
393.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落389の方法。
394.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落388の方法。
395.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落388の方法。
396.上記細胞はヒト類細胞である、段落395の方法。
397.上記ベクターはウイルスベクターである、段落388の方法。
398.上記ベクターはアデノウイルスベクターである、段落397の方法。
399.上記ベクターはレトロウイルスベクターである、段落397の方法。
400.上記ベクターは、トランスフェクションにより上記細胞に導入される、段落388の方法。
401.THAP/ケモカイン複合体により媒介される病気に伴う症状を軽減する方法であって、
プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物およびプロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入すること、および
上記ケモカインをコードする上記核酸および上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸を発現させること
を含む方法。
402.上記核酸構築物は、単一ベクター上に存在する、段落401の方法。
403.上記核酸構築物は、異なるベクター上に存在する、段落401の方法。
404.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落401の方法。
405.上記細胞はヒト細胞である、段落404の方法。
406.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落401の方法。
407.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落401の方法。
408.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落401の方法。
409.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落401の方法。
410.THAP応答要素における転写を調節する試験化合物を同定する方法であって、
試験化合物の存在または非存在下でのTHAP応答性プロモーターからの転写のレベルを比較することを含み、
上記試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較して、上記試験化合物の存在下での転写レベルが増大するか低減するかを決定することで、上記試験化合物が転写モジュレータの候補であることを示す方法。
411.上記試験化合物の存在および非存在下での上記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、上記THAP応答性プロモーターおよびTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を含む構築物を用いてin vitro転写反応を行うことにより決定され、上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、段落410の方法。
412.上記試験化合物の存在および非存在下での上記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現している細胞中のTHAP応答性プロモーターからの転写レベルを測定することにより決定され、上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、段落410の方法。
413.上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片は、配列番号1〜114およびそれらの生物学的に活性な断片からなる群より選択される、段落410の方法。
414.上記THAP応答性プロモーターは、配列番号140〜159、配列番号306、およびそれらと少なくとも60%のヌクレオチド同一性を有するホモログからなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するTHAP応答要素を含む、段落410の方法。
415.上記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、ケモカインの存在下で測定される、段落411または122の方法。
416.上記ケモカインは、CCLファミリーケモカインおよびCXCLファミリーケモカインからなる群より選択される、段落415の方法。
417.上記CCLファミリーケモカインは、SLC、CCL19、およびCCL5か
らなる群より選択される、段落416の方法。
418.上記CXCLファミリーケモカインは、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落416の方法。
419.上記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、上記ケモカインの受容体を発現する細胞中において測定される、段落415の方法。
420.上記ケモカイン受容体は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択される、段落419の方法。
421.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落420の方法。
422.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、上記細胞はCCR7受容体を発現する、段落419の方法。
423.上記ケモカインはSLCである、段落422の方法。
424.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、上記細胞はCXCR3受容体を発現する、段落419の方法。
425.上記ケモカインはCXCL9である、段落424の方法。
426.上記THAP応答性プロモーターは、上記細胞に内因する遺伝子中にある、段落412の方法。
427.上記THAP応答性プロモーターは、上記細胞に導入されている、段落412の方法。
428.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落412の方法。
429.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落428の方法。
430.過剰または不十分な血管新生、炎症、癌組織の転移、過剰または不十分なアポトーシス、心臓血管性疾患、および神経変性疾患からなる群より選択される病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記病気を患っている個体において、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節することを含む方法。
431.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落430の方法。
432.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落430の方法。
433.上記ケモカインはSLCであり、上記病気は炎症である、段落430の方法。
434.上記ケモカインはSLCであり、上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落430の方法。
435.上記ケモカインはCXCL9であり、上記病気は炎症である、段落430の方法。
436.上記ケモカインはCXCL9であり、上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落430の方法。
437.個体において、ケモカインの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体において、上記ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を調節することを含む方法。
438.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落437の方法。
439.上記ケモカインはSLCである、段落437の方法。
440.上記ケモカインはCXCL9である、段落437の方法。
441.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落437の方法。
442.上記病気は炎症である、段落437の方法。
443.上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落437の方法。
444.上記ケモカインと上記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、
治療的有効量のTHAP型ケモカイン結合作用物質を個体に投与することにより調節される、段落437の方法。
445.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを治療的有効量含む、段落444の方法。
446.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落445の方法。
447.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落445の方法。
448.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体において、少なくとも1つのTHAPファミリー応答性プロモーターの転写の抑制または活性化の程度を調節することを含む方法。
449.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、段落448の方法。
450.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落448の方法。
451.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む、段落448の方法。
452.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落448の方法。
453.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する上記個体を診断すること、および
上記個体に、上記THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節する化合物を投与すること
を含む方法。
454.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落453の方法。
455.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落453の方法。
456.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落453の方法。
457.上記ケモカインはSLCである、段落453の方法。
458.上記ケモカインはCXCL9である、段落453の方法。
459.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する上記個体を診断すること、および
上記個体に、ケモカインまたはそのアナログを投与すること
を含む方法。
460.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落459の方法。
461.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落459の方法。
462.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落459の方法。
463.上記ケモカインはSLCである、段落459の方法。
464.上記ケモカインはCXCL9である、段落459の方法。
465.個体において、THAPファミリーポリペプチドを介した転写の抑制または活性化に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体にケモカインまたはそのアナログを投与することを含む方法。
466.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落465の方法。
467.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落465の方法。
468.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落465の方法。
469.上記ケモカインはSLCである、段落465の方法。
470.上記ケモカインはCXCL9である、段落465の方法。
471.個体において、ケモカインの活性に伴う症状を軽減する方法であって、上記ケモカインが上記個体の細胞の核に輸送される程度を調節することを含む方法。
472.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落471の方法。
473.上記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、段落471の方法。
474.上記ケモカインはSLCであり、上記ケモカイン受容体はCCR7である、段落473の方法。
475.上記ケモカインはCXCL9であり、上記ケモカイン受容体はCXCR3である、段落473の方法。
476.上記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、上記ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、段落471の方法。
477.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、段落476の方法。
478.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落477の方法。
479.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落477の方法。
480.核内へのケモカインの輸送を調節する化合物を同定する方法であって、試験化合物の存在または非存在下での、上記ケモカインの細胞の核内への輸送を比較することを含む方法。
481.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落480の方法。
482.上記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、段落480の方法。
483.上記ケモカインはSLCであり、上記ケモカイン受容体はCCR7である、段落482の方法。
484.上記ケモカインはCXCL9であり、上記ケモカイン受容体はCXCR3である、段落482の方法。
485.上記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、上記ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、段落480の方法。
486.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THA
P1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、段落485の方法。
487.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落486の方法。
488.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落486の方法。
489.核内へのSLCの輸送は、免疫染色により測定される、段落480の方法。
490.検出可能な産物をコードする核酸と操作可能に連結されたTHAP応答性プロモーターを有する、ベクター。
491.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落490の方法。
492.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、段落490の方法。
493.段落490から段落492のいずれか一項のベクターを含む、遺伝子操作された細胞。
494.THAP応答性プロモーター、リボヌクレオチド、およびRNAポリメラーゼを含む核酸を含むin vitro転写反応物。
495.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落494のin vitro転写反応物。
496.ケモカインと結合しない、単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
497.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
498.上記ケモカインはSLCである、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
499.上記ケモカインはCXCL9である、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
500.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
501.上記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落500の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
502.上記アミノ酸配列は少なくとも1つの点突然変異を有する、段落501の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
503.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、段落291、310、328、358、363、388、または401の方法あるいは段落371または382の組成物。
504.上記THAP応答要素は、配列番号140〜159および306からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸を含む、段落294、342、358、または363の方法あるいは段落349または353の組成物。
505.上記遺伝子は、配列番号344、346、348、350、352、354、356、358、360、362、364、366、368、370、372、374、376、378、380、382、384、386、388、390、392、394、396、398、400、402、404、406、408、410、412、414、416、418、420、422、424、426、428、430、432、434、436、438、440、442、444、446、448、450、452、454、456、458、460、462、464、466、468、470、472、474、476、478、480、482、484、486、488、490、492、494、
496、498、500、502、504、506、508、510、512、514、516、530、532、534、およびこれらの断片からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸を含む、段落291、310、または328の方法。
506.上記遺伝子は、配列番号343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、367、369、371、373、375、377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、531、533、535、およびこれらの断片からなる群より選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする、段落291、310、または328の方法。
507.上記ケモカインは、配列番号119、271、273、275、277、289、および323からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、段落310、328、363、388、または401の方法あるいは段落371の組成物。
508.炎症を伴う症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
509.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落508の方法。
510.過剰または不十分な血管新生による病気の症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
511.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落510の方法。
512.癌細胞の増殖による病気の症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
513.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落512の方法。
THAP組成物と、製造および使用する方法とは、他の同時係属中の特許出願で説明されてきたことが理解されよう。これらの特許出願は、米国特許出願第10/317,832号、「新規の死関連タンパク質およびアポトーシス制御におけるTHAP1およびPAR4の経路(NOVEL DEATH ASSOCIATED PROTEINS AND THAP1 AND PAR4 PATHWAYS IN APOPTOSIS CONTROL)」(2002年12月10日出願)および米国特許出願第10/601,072号、「ケモカイン結合タンパク質および使用方法(CHEMOKINE-BINDING PROTEIN AND METHODS OF USE)」(2003年6月19日出願)を含む。
201.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択され
るアルゴリズムを用いて決定される、段落200の方法。
202.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落200の方法。
203.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落200の方法。
204.上記THAP二量体化ドメインが1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落203の方法。
205.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落200の方法。
206.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落200の方法。
207.上記ケモカインは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択される、段落200の方法。
208.上記ポリペプチドは、THAP−1を含む、段落200の方法。
209.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落208の方法。
210.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落200の方法。
211.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落200項の方法。
212.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落211の方法。
213.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落200の方法。
214.ケモカイン活性を阻害する方法であって、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチド含み、上記ケモカイン活性は阻害される方法。
215.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落214の方法。
216.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落214の方法。
217.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落214の方法。
218.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落217の方法。
219.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落214の方法。
220.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落214の方法。
221.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落214の方法。
222.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落214の方法。
223.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落222の方法。
224.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落214の方法。
225.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落214の方法。
226.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落225の方法。
227.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落214の方法。
228.炎症を軽減する方法であって、炎症状態に苦しむ被験体に対して有効量のケモカイン結合作用物質を投与することを含み、上記ケモカイン結合作用物質はTHAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む。
229.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落228の方法。
230.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落228の方法。
231.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落228の方法。
232.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落231項の方法。
233.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落228の方法。
234.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落228の方法。
235.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落228の方法。
236.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落228の方法。
237.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落236の方法。
238.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落228の方法。
239.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落228の方法。
240.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落239の方法。
241.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落228の方法。
242.炎症性疾患に関わる1種類または複数の症状を軽減する方法であって、上記炎症性疾患に苦しむ被験体に対して、1種類または複数のケモカイン活性を低減する、または除去する治療的に有効量の作用物質を投与する方法を含み、作用物質は、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む方法。
243.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落242の方法。
244.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落242の方法。
245.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落244の方法。
246.上記ポリペプチドは、組換えポリペプチドである、段落242の方法。
247.上記ポリペプチドはSLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落242の方法。
248.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落242の方法。
249.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落242の方法。
250.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落249の方法。
251.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一
性を有するポリペプチドを含む、段落242の方法。
252.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落242の方法。
253.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落252の方法。
254.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落242の方法。
255.上記炎症性疾患は関節炎である、段落242の方法。
256.上記炎症性疾患は炎症性腸疾患である、段落242の方法。
257.ケモカインを検出する方法であって、
ケモカインと、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含むケモカイン結合作用物質とを接触させること、および
上記ケモカインに結合されたケモカイン結合作用物質を検出すること
を含む方法。
258.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落257の方法。
259.上記ケモカインは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択される、段落257の方法。
260.ケモカイン結合作用物質を含む検出方式であって、THAP−1、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含み、上記ケモカイン結合作用物質は、固定支持体と連結する、検出方式。
261.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落260の検出方式。
262.上記THAP−1は、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落261の検出方式。
263.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落260の検出方式。
264.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落260の検出方式。
265.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落264の検出方式。
266.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落260の検出方式。
267.薬学的に許容可能な担体中のケモカイン結合作用物質を含む薬学的組成物であって、ここで上記ケモカイン結合作用物質はTHAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む薬学的組成物。
268.上記アミノ酸の同一性は、パラメータ、スコア=50および語長=3を有するXBLAST、XBLASTのデフォルトパラメータを有するギャップ有りBLAST、およびXBLASTのデフォルトパラメータを有するBLASTからなる群より選択されるアルゴリズムを用いて決定される、段落267の薬学的組成物。
269.上記ポリペプチドは、免疫グロブリンのFc領域に融合される、段落267の薬学的組成物。
270.上記ポリペプチドは、THAP二量体化ドメインを含む、段落267の薬学的組成物。
271.上記THAP二量体化ドメインは、1つまたは複数のTHAP二量体化ドメインと相互作用することにより、THAPオリゴマーを形成する、段落271の薬学的組成物。
272.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落267の薬学的組成物。
273.上記ポリペプチドは、SLC、CCL19、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインと結合する、段落267の薬学的組成物。
274.上記ポリペプチドはTHAP−1を含む、段落267の薬学的組成物。
275.上記THAP−1は配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落274の薬学的組成物。
276.上記ポリペプチドは、THAP−1に対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落267の薬学的組成物。
277.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインを含む、段落267の薬学的組成物。
278.上記THAP−1のケモカイン結合ドメインは、配列番号3のアミノ酸143〜213のアミノ酸配列を含む、段落277の薬学的組成物。
279.上記ポリペプチドは、THAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドを含む、段落267の薬学的組成物。
280.作用物質を投与する装置であって、上記装置はその中に薬学的に許容可能な担体中のケモカイン結合作用物質を含有する容器を含み、上記ケモカイン結合作用物質は、THAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含む装置。
281.上記容器は注射器である、段落280の装置。
282.上記容器は経皮的投与用のパッチである、段落280の装置。
283.上記容器は加圧型小型容器である、段落280の装置。
284.THAP−1、THAPに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチド、THAP−1のケモカイン結合ドメイン、およびTHAP−1のケモカイン結合ドメインに対して少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドを含むケモカイン結合作用物質、およびケモカインの検出またはケモカインの阻害用の上記ケモカイン結合作用物質の使用取扱説明書を含むキット。
285.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL10からなる群より選択される、段落284のキット。
286.ケモカインと結合する配列番号3のタンパク質から本質的になる単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
287.ケモカインはCCL19である、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
288.ケモカインはCCL5である、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
289.ケモカインはCXCL9ある、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
290.ケモカインはCXCL10ある、段落286の単離ケモカイン結合作用物質または精製ケモカイン結合作用物質。
291.THAP応答遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチド、または核酸を有するその生物学的に活性な断片の相互作用を調節し、それにより、THAP応答遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
292.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落291の方法
。
293.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落291の方法。
294.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落293の方法。
295.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落294の方法。
296.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落294の方法。
297.上記THAP応答要素はTHREである、段落294の方法。
298.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落293の方法。
299.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落298の方法。
300.THAP応答遺伝子は、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン、PTTG3/セキュリン、CKS1、MAD2L1、USP16/Ubp−M、HMMR/RHAMM、KIAA0008/HURP、CDCA7/JPO1、およびTHAP1からなる群より選択される、段落291の方法。
301.上記THAP応答遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
302.上記THAP応答遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
303.上記THAP応答遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落302の方法。
304.上記THAP応答遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落302の方法。
305.上記THAP応答遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
306.上記THAP応答遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
307.上記THAP応答遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
308.上記THAP応答遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
309.上記THAP応答遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落291の方法。
310.THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片とケモカインとの相互作用を調節し、それにより、上記遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
311.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落310の方法。
312.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落310項の方法。
313.上記ケモカインはSLCである、段落310の方法。
314.上記ケモカインはCXCL9である、段落310の方法。
315.上記ケモカインと上記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、THAP型ケモカイン結合作用物質を提供することで調節される、段落310の方法。
316.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリ
ペプチドのいずれかのポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを含む、段落315の方法。
317.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落316の方法。
318.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落316の方法。
319.上記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
320.上記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
321.上記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
322.上記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
323.上記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
324.上記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
325.上記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
326.上記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
327.上記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落310の方法。
328.THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節し、それにより、上記遺伝子の発現を増強または抑制することを含む方法。
329.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落328の方法。
330.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落328の方法。
331.上記ケモカインはSLCである、段落328の方法。
332.上記ケモカインはCXCL9である、段落328の方法。
333.上記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
334.上記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
335.上記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、段落334の方法。
336.上記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、段落334の方法。
337.上記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
338.上記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
339.上記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
340.上記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、段落328の方法。
341.上記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、段落328
の方法。
342.上記核酸はTHAP応答性プロモーターである、段落328の方法。
343.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落342の方法。
344.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落343の方法。
345.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落343の方法。
346.上記THAP応答要素はTHREである、段落343の方法。
347.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落342の方法。
348.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落347の方法。
349.薬学的に許容可能な担体中に、THAP応答要素を含む、薬学的組成物。
350.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落349の薬学的組成物。
351.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落349の薬学的組成物。
352.上記THAP応答要素はTHREである、段落349の薬学的組成物。
353. 実質的にTHAP応答要素からなる、転写因子デコイ。
354. 上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落353の転写因子デコイ。
355.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落353の転写因子デコイ。
356.上記THAP応答要素はTHRE要素である、段落353の転写因子デコイ。
357.段落353の転写因子デコイを含む細胞。
358.核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、上記核酸と上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節することを含む方法。
359.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落358の方法。
360.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落358の方法。
361.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落358の方法。
362.上記THAP応答要素はTHREである、段落358の方法。
363.核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、上記核酸と上記THAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節することを含む方法。
364.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落363の方法。
365.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落363の方法。
366.上記ケモカインはSLCである、段落363の方法。
367.上記ケモカインはCXCL9である、段落363の方法。
368.上記THAP応答要素はDR−5要素である、段落363の方法。
369.上記THAP応答要素はER−11要素である、段落363の方法。
370.上記THAP応答要素はTHREである、段落363の方法。
371.THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸と操作可能に連結されたプロモーターを有するウイルスベクターを含む細胞を含む、ベクター含有細胞株。
372.上記細胞は、プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む、導入核酸構築物をさらに含む、段落371のベクター含有細胞株。
373.上記ケモカインをコードする構築物は、上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸と同じベクターに含まれる、段落
372のベクター含有細胞株。
374.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落372のベクター含有細胞株。
375.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落372のベクター含有細胞株。
376.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落372のベクター含有細胞株。
377.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落371のベクター含有細胞株。
378.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落371のベクター含有細胞株。
379.上記細胞はヒト細胞である、段落378のベクター含有細胞株。
380.上記ウイルスベクターはアデノウイルスベクターである、段落371のベクター含有細胞株。
381.上記ウイルスベクターはレトロウイルスベクターである、段落371のベクター含有細胞株。
382.THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現するように、遺伝子操作された細胞。
383.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落382の細胞株。
384.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落382の細胞株。
385.上記細胞はヒト類細胞である、段落382の細胞株。
386.上記THAPファミリーポリペプチドは、アデノウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、段落382の細胞株。
387.上記THAPファミリーポリペプチドは、レトロウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、段落382の細胞株。
388.組換えTHAPファミリーポリペプチドを発現する細胞を構築する方法であって、プロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたは生物学的に活性な断片をコードする核酸を有するベクターを、細胞に導入することを含む方法。
389.プロモーターに操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入することをさらに含む、段落388の方法。
390.上記ケモカインをコードする構築物は、上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸と同じベクターに含まれる、段落389の方法。
391.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落389の方法。
392.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落389の方法。
393.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落389の方法。
394.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落388の方法。
395.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落388の方法。
396.上記細胞はヒト類細胞である、段落395の方法。
397.上記ベクターはウイルスベクターである、段落388の方法。
398.上記ベクターはアデノウイルスベクターである、段落397の方法。
399.上記ベクターはレトロウイルスベクターである、段落397の方法。
400.上記ベクターは、トランスフェクションにより上記細胞に導入される、段落388の方法。
401.THAP/ケモカイン複合体により媒介される病気に伴う症状を軽減する方法であって、
プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物およびプロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入すること、および
上記ケモカインをコードする上記核酸および上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする上記核酸を発現させること
を含む方法。
402.上記核酸構築物は、単一ベクター上に存在する、段落401の方法。
403.上記核酸構築物は、異なるベクター上に存在する、段落401の方法。
404.上記細胞は哺乳動物細胞である、段落401の方法。
405.上記細胞はヒト細胞である、段落404の方法。
406.上記ケモカインをコードする上記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、段落401の方法。
407.上記ケモカインをコードする上記核酸はSLCをコードする、段落401の方法。
408.上記ケモカインをコードする上記核酸はCXCL9をコードする、段落401の方法。
409.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落401の方法。
410.THAP応答要素における転写を調節する試験化合物を同定する方法であって、
試験化合物の存在または非存在下でのTHAP応答性プロモーターからの転写のレベルを比較することを含み、
上記試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較して、上記試験化合物の存在下での転写レベルが増大するか低減するかを決定することで、上記試験化合物が転写モジュレータの候補であることを示す方法。
411.上記試験化合物の存在および非存在下での上記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、上記THAP応答性プロモーターおよびTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を含む構築物を用いてin vitro転写反応を行うことにより決定され、上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、段落410の方法。
412.上記試験化合物の存在および非存在下での上記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現している細胞中のTHAP応答性プロモーターからの転写レベルを測定することにより決定され、上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、段落410の方法。
413.上記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片は、配列番号1〜114およびそれらの生物学的に活性な断片からなる群より選択される、段落410の方法。
414.上記THAP応答性プロモーターは、配列番号140〜159、配列番号306、およびそれらと少なくとも60%のヌクレオチド同一性を有するホモログからなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するTHAP応答要素を含む、段落410の方法。
415.上記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、ケモカインの存在下で測定される、段落411または122の方法。
416.上記ケモカインは、CCLファミリーケモカインおよびCXCLファミリーケモカインからなる群より選択される、段落415の方法。
417.上記CCLファミリーケモカインは、SLC、CCL19、およびCCL5か
らなる群より選択される、段落416の方法。
418.上記CXCLファミリーケモカインは、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落416の方法。
419.上記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、上記ケモカインの受容体を発現する細胞中において測定される、段落415の方法。
420.上記ケモカイン受容体は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択される、段落419の方法。
421.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落420の方法。
422.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、上記細胞はCCR7受容体を発現する、段落419の方法。
423.上記ケモカインはSLCである、段落422の方法。
424.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、上記細胞はCXCR3受容体を発現する、段落419の方法。
425.上記ケモカインはCXCL9である、段落424の方法。
426.上記THAP応答性プロモーターは、上記細胞に内因する遺伝子中にある、段落412の方法。
427.上記THAP応答性プロモーターは、上記細胞に導入されている、段落412の方法。
428.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落412の方法。
429.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、段落428の方法。
430.過剰または不十分な血管新生、炎症、癌組織の転移、過剰または不十分なアポトーシス、心臓血管性疾患、および神経変性疾患からなる群より選択される病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記病気を患っている個体において、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節することを含む方法。
431.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落430の方法。
432.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落430の方法。
433.上記ケモカインはSLCであり、上記病気は炎症である、段落430の方法。
434.上記ケモカインはSLCであり、上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落430の方法。
435.上記ケモカインはCXCL9であり、上記病気は炎症である、段落430の方法。
436.上記ケモカインはCXCL9であり、上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落430の方法。
437.個体において、ケモカインの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体において、上記ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を調節することを含む方法。
438.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落437の方法。
439.上記ケモカインはSLCである、段落437の方法。
440.上記ケモカインはCXCL9である、段落437の方法。
441.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落437の方法。
442.上記病気は炎症である、段落437の方法。
443.上記病気は過剰または不十分な血管新生である、段落437の方法。
444.上記ケモカインと上記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、
治療的有効量のTHAP型ケモカイン結合作用物質を個体に投与することにより調節される、段落437の方法。
445.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを治療的有効量含む、段落444の方法。
446.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落445の方法。
447.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落445の方法。
448.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体において、少なくとも1つのTHAPファミリー応答性プロモーターの転写の抑制または活性化の程度を調節することを含む方法。
449.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、段落448の方法。
450.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落448の方法。
451.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む、段落448の方法。
452.上記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、段落448の方法。
453.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する上記個体を診断すること、および
上記個体に、上記THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節する化合物を投与すること
を含む方法。
454.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落453の方法。
455.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落453の方法。
456.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落453の方法。
457.上記ケモカインはSLCである、段落453の方法。
458.上記ケモカインはCXCL9である、段落453の方法。
459.個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する上記個体を診断すること、および
上記個体に、ケモカインまたはそのアナログを投与すること
を含む方法。
460.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落459の方法。
461.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落459の方法。
462.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落459の方法。
463.上記ケモカインはSLCである、段落459の方法。
464.上記ケモカインはCXCL9である、段落459の方法。
465.個体において、THAPファミリーポリペプチドを介した転写の抑制または活性化に伴う症状を軽減する方法であって、上記個体にケモカインまたはそのアナログを投与することを含む方法。
466.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、段落465の方法。
467.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落465の方法。
468.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落465の方法。
469.上記ケモカインはSLCである、段落465の方法。
470.上記ケモカインはCXCL9である、段落465の方法。
471.個体において、ケモカインの活性に伴う症状を軽減する方法であって、上記ケモカインが上記個体の細胞の核に輸送される程度を調節することを含む方法。
472.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落471の方法。
473.上記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、段落471の方法。
474.上記ケモカインはSLCであり、上記ケモカイン受容体はCCR7である、段落473の方法。
475.上記ケモカインはCXCL9であり、上記ケモカイン受容体はCXCR3である、段落473の方法。
476.上記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、上記ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、段落471の方法。
477.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、段落476の方法。
478.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落477の方法。
479.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落477の方法。
480.核内へのケモカインの輸送を調節する化合物を同定する方法であって、試験化合物の存在または非存在下での、上記ケモカインの細胞の核内への輸送を比較することを含む方法。
481.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落480の方法。
482.上記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、段落480の方法。
483.上記ケモカインはSLCであり、上記ケモカイン受容体はCCR7である、段落482の方法。
484.上記ケモカインはCXCL9であり、上記ケモカイン受容体はCXCR3である、段落482の方法。
485.上記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、上記ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、段落480の方法。
486.上記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THA
P1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、段落485の方法。
487.上記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、段落486の方法。
488.上記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、段落486の方法。
489.核内へのSLCの輸送は、免疫染色により測定される、段落480の方法。
490.検出可能な産物をコードする核酸と操作可能に連結されたTHAP応答性プロモーターを有する、ベクター。
491.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落490の方法。
492.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、段落490の方法。
493.段落490から段落492のいずれか一項のベクターを含む、遺伝子操作された細胞。
494.THAP応答性プロモーター、リボヌクレオチド、およびRNAポリメラーゼを含む核酸を含むin vitro転写反応物。
495.上記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、段落494のin vitro転写反応物。
496.ケモカインと結合しない、単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
497.上記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
498.上記ケモカインはSLCである、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
499.上記ケモカインはCXCL9である、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
500.上記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、段落496の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
501.上記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列を含む、段落500の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
502.上記アミノ酸配列は少なくとも1つの点突然変異を有する、段落501の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
503.上記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、段落291、310、328、358、363、388、または401の方法あるいは段落371または382の組成物。
504.上記THAP応答要素は、配列番号140〜159および306からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸を含む、段落294、342、358、または363の方法あるいは段落349または353の組成物。
505.上記遺伝子は、配列番号344、346、348、350、352、354、356、358、360、362、364、366、368、370、372、374、376、378、380、382、384、386、388、390、392、394、396、398、400、402、404、406、408、410、412、414、416、418、420、422、424、426、428、430、432、434、436、438、440、442、444、446、448、450、452、454、456、458、460、462、464、466、468、470、472、474、476、478、480、482、484、486、488、490、492、494、
496、498、500、502、504、506、508、510、512、514、516、530、532、534、およびこれらの断片からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する核酸を含む、段落291、310、または328の方法。
506.上記遺伝子は、配列番号343、345、347、349、351、353、355、357、359、361、363、365、367、369、371、373、375、377、379、381、383、385、387、389、391、393、395、397、399、401、403、405、407、409、411、413、415、417、419、421、423、425、427、429、431、433、435、437、439、441、443、445、447、449、451、453、455、457、459、461、463、465、467、469、471、473、475、477、479、481、483、485、487、489、489、491、493、495、497、499、501、503、505、507、509、511、513、515、531、533、535、およびこれらの断片からなる群より選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする、段落291、310、または328の方法。
507.上記ケモカインは、配列番号119、271、273、275、277、289、および323からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する、段落310、328、363、388、または401の方法あるいは段落371の組成物。
508.炎症を伴う症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
509.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落508の方法。
510.過剰または不十分な血管新生による病気の症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
511.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落510の方法。
512.癌細胞の増殖による病気の症状を改善する方法であって、THAP応答遺伝子またはTHAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節することを含む方法。
513.上記遺伝子の発現は、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節、核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用の調節、またはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用の調節により調節される、段落512の方法。
THAP組成物と、製造および使用する方法とは、他の同時係属中の特許出願で説明されてきたことが理解されよう。これらの特許出願は、米国特許出願第10/317,832号、「新規の死関連タンパク質およびアポトーシス制御におけるTHAP1およびPAR4の経路(NOVEL DEATH ASSOCIATED PROTEINS AND THAP1 AND PAR4 PATHWAYS IN APOPTOSIS CONTROL)」(2002年12月10日出願)および米国特許出願第10/601,072号、「ケモカイン結合タンパク質および使用方法(CHEMOKINE-BINDING PROTEIN AND METHODS OF USE)」(2003年6月19日出願)を含む。
[発明の詳細な説明]
THAPおよびPAR4生物学的経路
上記のように、アポトーシスに関与する新規のクラスのタンパク質を本発明者等は発見した。次に本発明者等はまた、この新規のクラスの一成員を別の(PAR4)アポトーシ
ス経路に結びつけ、さらにPML−NBに対するこれらの経路の両方に結びつけた。さらに本発明者等はまた、これらの経路両方を内皮細胞と関連させて、一連の新規のならびに潜在的選択性療法的処置を提供した。特に、THAP1(タナトス(死)関連タンパク質)はPML−NBに局在する、ということが発見された。さらに、THAP1ベイトを用いたHEVEC cDNAライブラリーの2ハイブリッドスクリーニングは、独特の相互作用相手であるプロアポトーシスタンパク質PAR4の同定をもたらす。PAR4はPML−NB中に蓄積することも見出される。PML−NBに対するTHAP−1/PAR4複合体のターゲッティングは、PMLにより媒介される。PAR4と同様に、THAP1はプロアポトーシス活性を有する。この活性は、THAPドメインとよばれるアミノ末端部分における新規のモチーフを含む。合わせて考えると、これらの結果は、THAP1/PAR4プロアポトーシス複合体を包含するアポトーシスに関する新規のPML−NB経路を限定する。
THAPおよびPAR4生物学的経路
上記のように、アポトーシスに関与する新規のクラスのタンパク質を本発明者等は発見した。次に本発明者等はまた、この新規のクラスの一成員を別の(PAR4)アポトーシ
ス経路に結びつけ、さらにPML−NBに対するこれらの経路の両方に結びつけた。さらに本発明者等はまた、これらの経路両方を内皮細胞と関連させて、一連の新規のならびに潜在的選択性療法的処置を提供した。特に、THAP1(タナトス(死)関連タンパク質)はPML−NBに局在する、ということが発見された。さらに、THAP1ベイトを用いたHEVEC cDNAライブラリーの2ハイブリッドスクリーニングは、独特の相互作用相手であるプロアポトーシスタンパク質PAR4の同定をもたらす。PAR4はPML−NB中に蓄積することも見出される。PML−NBに対するTHAP−1/PAR4複合体のターゲッティングは、PMLにより媒介される。PAR4と同様に、THAP1はプロアポトーシス活性を有する。この活性は、THAPドメインとよばれるアミノ末端部分における新規のモチーフを含む。合わせて考えると、これらの結果は、THAP1/PAR4プロアポトーシス複合体を包含するアポトーシスに関する新規のPML−NB経路を限定する。
THAPファミリー成員およびそれらの使用
本発明は、プロアポトーシスポリペプチドTHAP−0〜THAP11の一ファミリーをコードするポリヌクレオチド、ならびにアポトーシス関連およびその他のTHAP媒介性活性の調整のためのそれらの使用を含む。プロアポトーシスタンパク質PAR4と複合体を形成し、PML核小体として既知の離散性核内ドメインに局在するTHAP1が含まれる。さらに、THAPファミリーポリペプチドは、SLC/CCL21(SLC)の生物学的利用能を変えるかまたは他の方法で調整するために用いられ得る。
本発明は、プロアポトーシスポリペプチドTHAP−0〜THAP11の一ファミリーをコードするポリヌクレオチド、ならびにアポトーシス関連およびその他のTHAP媒介性活性の調整のためのそれらの使用を含む。プロアポトーシスタンパク質PAR4と複合体を形成し、PML核小体として既知の離散性核内ドメインに局在するTHAP1が含まれる。さらに、THAPファミリーポリペプチドは、SLC/CCL21(SLC)の生物学的利用能を変えるかまたは他の方法で調整するために用いられ得る。
本発明は、THAP1のアミノ末端部分における89アミノ酸ドメイン中に見出される、そしてTHAP1プロアポトーシス活性に関与する新規のタンパク質モチーフであるTHAPドメインも包含する。THAPドメインは、全てそれらのアミノ末端部分にTHAPドメインを含有するヒトゲノムにおける少なくとも12の別個の成員(THAP0〜THAP11)を有するタンパク質の新規のファミリーであるTHAPファミリーを限定する。したがって本発明は、THAPファミリーの成員をコードする核酸分子、例えばゲノム、特に完全cDNA配列に、ならびに対応する翻訳産物、THAPドメインをコードする核酸、そのホモログ、配列番号160〜175からなる群から選択される配列の少なくとも10、12、15、20、25、30、40、50、100、150または200連続アミノ酸(上記スパンが特定の配列番号と一致する範囲まで)をコードする核酸に関する。
THAP1は、血液からの高レベルのリンパ球血管外遊出を支持する慢性炎症性疾患中のリンパ系組織および非リンパ系組織中に見出される特殊化後毛細管細静脈であるHEVにおけるその発現に基づいて同定された。HEVECは2〜3時間より長い時間、それらのネイティブ環境の外でそれらの表現型を保持できないため、HEVECからのTHAP1 cDNAのクローニングにおける重要な要素は、HEVEC RNAを得るためのプロトコールの開発であった。ヒト扁桃から新たに精製されたHEVECから全RNAが得られるプロトコールが開発された。高度精製HEVECを、機械的および酵素的手法、免疫磁気枯渇および陽性選択の組合せにより得た。扁桃をスチール製スクリーン上で鋏で細かく切り刻み、コラゲナーゼ/ジスパーゼ酵素ミックスで消化し、次に免疫磁気枯渇を用いて望ましくない夾雑細胞を枯渇させた。次に、HEV特異的抗体MECA−79と接合させた磁気ビーズを用いた免疫磁気陽性選択により、HEVECを選択した。98%MECA−79−陽性であるこれらのHEVECから、1μgの総RNAを用いて、THAP1cDNAクローニングおよびRT−PCR分析のための全長cDNAを生成した。
本明細書中で用いる場合、「核酸」および「核酸分子」という用語は、DNA分子(例えばcDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えばmRNA)ならびにヌクレオチドアナログを用いて生成されるDNAまたはRNAのアナログを含むよう意図される
。核酸分子は一本鎖または二本鎖であり得るが、しかし好ましくは二本鎖DNAである。本明細書全体を通して、「ヌクレオチド配列」という表現は、ポリヌクレオチドまたは核酸を区別せずに呼ぶために用いられ得る。より正確には、「ヌクレオチド配列」という表現は、核酸物質それ自体を包含し、したがって特定のDNAまたはRNA分子を生化学的に特性化する配列情報(即ち4つの塩基文字間で選択される文字の連続)に限定されない。さらにまた、「核酸」、「オリゴヌクレオチド」および「ポリヌクレオチド」という用語は本明細書中では互換的に用いられる。
。核酸分子は一本鎖または二本鎖であり得るが、しかし好ましくは二本鎖DNAである。本明細書全体を通して、「ヌクレオチド配列」という表現は、ポリヌクレオチドまたは核酸を区別せずに呼ぶために用いられ得る。より正確には、「ヌクレオチド配列」という表現は、核酸物質それ自体を包含し、したがって特定のDNAまたはRNA分子を生化学的に特性化する配列情報(即ち4つの塩基文字間で選択される文字の連続)に限定されない。さらにまた、「核酸」、「オリゴヌクレオチド」および「ポリヌクレオチド」という用語は本明細書中では互換的に用いられる。
「単離」核酸分子とは、核酸の天然供給源中に存在するその他の核酸分子から分離されるものである。好ましくは「単離」核酸は、核酸が由来する生物体のゲノムDNAにおいて核酸と天然に側面を接する配列(即ち核酸の5’および3’末端に位置する配列)を有さない。例えば種々の実施形態では、単離THAPファミリー核酸分子は、核酸が由来する細胞のゲノムDNA中の核酸分子と天然に側面を接する約5kb、4kb、3kb、2kb、1kb、0.5kbまたは0.1kb未満のヌクレオチド配列を含有し得る。さらに「単離」核酸分子、例えばcDNA分子は、他の細胞物質を、または組換え技術により生成される場合には培地を実質的に含有せず、あるいは化学的に合成される場合には、化学的前駆体またはその他の化学物質を実質的に含有しない。本発明の核酸分子、例えば配列番号160〜175のヌクレオチド配列またはその一部分を有する核酸分子は、標準分子生物学的技法および本明細書中で提供された配列情報を用いて単離され得る。ハイブリダイゼーションプローブとして配列番号160〜175の核酸配列の全部または一部を用いて、THAPファミリー核酸分子が標準ハイブリダイゼーションおよびクローニング技法(例えばSambrook, J., Fritsh, E.F., and Maniatis, T. Molecular Cloning, A Laboratory Manual. 2nd, ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989に記載されているような)を用いて単離され得る。
さらに、例えば配列番号160〜175の全部または一部を包含する核酸分子は、配列番号160〜175の配列に基づいて設計された合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により単離され得る。
本発明の核酸は、標準PCR増幅技法による鋳型および適切なオリゴヌクレオチドプライマーとして、cDNA、mRNAまたは代替的にゲノムDNAを用いて増幅され得る。そのように増幅された核酸は、適切なベクター中でクローン化され、DNA配列分析により特性化され得る。さらに、THAPファミリーヌクレオチド配列に対応するオリゴヌクレオチドは、例えば自動DNA合成機を用いて、標準合成技法により調製され得る。
本明細書中で用いる場合、「〜とハイブリダイズする」という用語は、好ましくはハイブリダイゼーションおよび洗浄条件が互いに少なくとも60%相同であるヌクレオチド配列を互いとハイブリダイズさせたままにする中等度にストリンジェントなまたは高度にストリンジェントなハイブリダイゼーションに関する条件を説明するよう意図される。好ましくは条件は、互いに少なくとも約70%、さらに好ましくは少なくとも約80%、さらに好ましくは少なくとも約85%、90%、95%または98%相同である配列が典型的には互いとハイブリダイズしたままであるようなものである。ストリンジェントな条件は当業者に既知であり、Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, N.Y. (1989), 6.3.1-6.3.6に見出され得る。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の好ましい例を以下に挙げるが、これらに限定されない:ハイブリダイゼーション工程は、6×SSC緩衝液、5×デンハート溶液、0.5%SDSおよび100μg/mlのサケ精子DNAの存在下で65℃で実現される。ハイブリダイゼーション工程は、その後4つの洗浄工程が続く:
−好ましくは2×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、5分間2回洗浄、
−好ましくは2×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、30分間1回洗浄、
−好ましくは0.1×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、10分間1回洗浄。
これらのハイブリダイゼーション条件は、約20ヌクレオチド長の核酸分子に適している。上記のハイブリダイゼーション条件は、当業者に既知の技法に従って、所望の核酸の長さにより適合されるべきものであり、例えばHames B.D. and Higgins S.J. (1985) Nucleic Acid Hybridization: A Practical Approach. Hames and Higgins Ed., IRL Press, Oxford;およびCurrent Protocols in Molecular Biolog(上記)に開示された教示に従って適合される、と理解される。好ましくは、ストリンジェントな条件下で配列番号160〜175の配列とハイブリダイズする本発明の単離核酸分子は、天然核酸分子に対応する。本明細書中で用いる場合、「天然」核酸分子は、天然に存在するヌクレオチド配列を有するRNAまたはDNA分子(例えば天然タンパク質をコードする)を指す。
−好ましくは2×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、5分間2回洗浄、
−好ましくは2×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、30分間1回洗浄、
−好ましくは0.1×SSCおよび0.1%SDS緩衝液中で65℃で、10分間1回洗浄。
これらのハイブリダイゼーション条件は、約20ヌクレオチド長の核酸分子に適している。上記のハイブリダイゼーション条件は、当業者に既知の技法に従って、所望の核酸の長さにより適合されるべきものであり、例えばHames B.D. and Higgins S.J. (1985) Nucleic Acid Hybridization: A Practical Approach. Hames and Higgins Ed., IRL Press, Oxford;およびCurrent Protocols in Molecular Biolog(上記)に開示された教示に従って適合される、と理解される。好ましくは、ストリンジェントな条件下で配列番号160〜175の配列とハイブリダイズする本発明の単離核酸分子は、天然核酸分子に対応する。本明細書中で用いる場合、「天然」核酸分子は、天然に存在するヌクレオチド配列を有するRNAまたはDNA分子(例えば天然タンパク質をコードする)を指す。
2つのアミノ酸配列の、または2つの核酸の相同性%を決定するために、配列は、最適比較目的のために一列に並べられる(例えば、二次アミノ酸または核酸配列との最適アラインメントのためにギャップが一次アミノ酸の配列中または核酸配列中に導入され、非相同配列は比較目的のために無視され得る)。好ましい実施形態では、比較目的のために整列される参照配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、さらに好ましくは少なくとも50%、さらにより好ましくは少なくとも60%、さらにより好ましくは少なくとも70%、80%、90%または95%である(例えば213個のアミノ酸残基を有する配列番号3のTHAP−1アミノ酸配列に対して二次配列を整列させる場合、少なくとも50、好ましくは少なくとも100、さらに好ましくは少なくとも200のアミノ酸残基が整列され、あるいは2173ヌクレオチドまたはTHAP1タンパク質のアミノ酸をコードするヌクレオチド202〜835を有する配列番号160のTHAP−1 cDNA配列に対して二次配列を整列させる場合、好ましくは少なくとも100、好ましくは少なくとも200、さらに好ましくは少なくとも300、さらにより好ましくは少なくとも400、さらにより好ましくは少なくとも500、600、少なくとも700、少なくとも800、少なくとも900、少なくとも1000、少なくとも1200、少なくとも1400、少なくとも1600、少なくとも1800または少なくとも2000ヌクレオチドが整列される)。対応するアミノ酸位置またはヌクレオチド位置のアミノ酸残基またはヌクレオチドが、次に比較される。一次配列中の位置が二次配列中の対応する位置と同一のアミノ酸残基またはヌクレオチドにより占められる場合には、分子はその位置で相同である(即ち、本明細書中で用いる場合、アミノ酸または核酸「同一性」は、アミノ酸または核酸「相同性」と等価である)。2つの配列間の相同性%は、配列により共有される同一位置の数の一関数である(即ち、相同性%=同一位置の数(#)/位置100の総数(#))。
2つの配列間の配列の比較、ならびに相同性%の決定は、数学的アルゴリズムを用いて達成され得る。配列の比較のために用いられる数学的アルゴリズムの好ましい例は、Karlin and Altschul (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87: 2264-68のアルゴリズム(Karlin and Altschul (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90: 5873-77で修正)であるが、これに限定されない。このようなアルゴリズムは、Altschul, et al. (1990) J. Mol. Biol. 215: 403-10のNBLASTおよびXBLASTプログラム(バージョン2.0)で援用される。BLASTヌクレオチド検索は、NBLASTプログラム、スコア=100、語長=12を用いて実施されて、本発明のTHAPファミリー核酸分子と相同のヌクレオチド配列を得る。BLASTタンパク質検索は、XBLASTプログラム、スコア=50、語長=3を用いて実施されて、本発明のTHAPファミリータンパク質分子と相同のアミノ酸配列を得る。比較のためのギャップ有りアラインメントを得るために、Altschul, et al. (1997) Nucleic Acids Research 25(17): 3389-3402に記載されたように、ギャ
ップ有りBLASTが利用され得る。BLASTおよびギャップ有りBLASTプログラムを利用する場合、それぞれのプログラム(例えばXBLASTおよびNBLAST)のデフォルトパラメーターが用いられ得る(www.ncbi.nlm.nih.gov参照)。配列の比較のために利用される数学的アルゴリズムの別の好ましい例はMyers and Miller, CABIOS (1989)のアルゴリズムであるが、これに限定されない。このようなアルゴリズムは、GCG配列アラインメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラム(バージョン2.0)で援用される。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、PAM120重量残基表、12のギャップ長ペナルティーおよび4のギャップペナルティーが用いられ得る。
ップ有りBLASTが利用され得る。BLASTおよびギャップ有りBLASTプログラムを利用する場合、それぞれのプログラム(例えばXBLASTおよびNBLAST)のデフォルトパラメーターが用いられ得る(www.ncbi.nlm.nih.gov参照)。配列の比較のために利用される数学的アルゴリズムの別の好ましい例はMyers and Miller, CABIOS (1989)のアルゴリズムであるが、これに限定されない。このようなアルゴリズムは、GCG配列アラインメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラム(バージョン2.0)で援用される。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、PAM120重量残基表、12のギャップ長ペナルティーおよび4のギャップペナルティーが用いられ得る。
「ポリペプチド」という用語は、ポリマーの長さと関係なくアミノ酸のポリマーを指し、したがってペプチド、オリゴペプチドおよびタンパク質がポリペプチドの定義内に含まれる。この用語はまた、ポリペプチドの発現後修飾を特定または除外せず、例えばグリコシル基、アセチル基、ホスフェート基、脂質基等の共有結合を含むポリペプチドは、ポリペプチドという用語により明白に包含される。アミノ酸の1つまたは複数のアナログ(例えば非天然アミノ酸、無関係生物学的系において天然に存在するだけであるアミノ酸、哺乳動物系からの修飾アミノ酸を含む)を含有するポリペプチド、置換結合を有するポリペプチド、ならびに天然に存在するおよび非天然の、当該技術分野で既知のその他の修飾も定義内に含まれる。
「単離」または「精製」タンパク質またはその生物学的活性部分は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはそのタンパク質の生物学的活性断片またはホモログが由来する細胞または組織供給源からの細胞物質またはその他の夾雑タンパク質を実質的に含有しないし、あるいは化学的に合成される場合、化学的前駆体またはその他の化学物質を実質的に含有しない。「細胞物質を実質的に含有しない」という語は、それが単離されるかまたは組換え的に生成される細胞の細胞構成成分からタンパク質が分離される本発明によるタンパク質の調製物(例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログ)を含む。一実施形態では、「細胞物質を実質的に含有しない」という語は、約30%未満(乾燥重量)のTHAPファミリータンパク質以外のタンパク質(本明細書中では「夾雑タンパク質」とも呼ばれる)、さらに好ましくは約20%未満の本発明によるタンパク質以外のタンパク質、さらにより好ましくは約10%未満の本発明によるタンパク質以外のタンパク質、最も好ましくは約5%未満の本発明によるタンパク質以外のタンパク質を有する本発明によるタンパク質の調製物を含む。本発明によるタンパク質またはその生物学的活性部分が組換え的に生成される場合、それは好ましくは培地を実質的に含有せず、即ち培地は、約20%未満、さらに好ましくは約10%未満、最も好ましくは約5%未満の容積のタンパク質調製物を表す。
「化学的前駆体またはその他の化学物質を実質的に含有しない」という語は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログの調製物を含むが、この場合、タンパク質は、タンパク質の合成に関与する化学的前駆体またはその他の化学物質から分離される。一実施形態では、「化学的前駆体またはその他の化学物質を実質的に含有しない」という語は、約30%未満(乾燥重量)の化学的前駆体または非THAPファミリー化学物質、さらに好ましくは約20%未満の化学的前駆体または非THAPファミリーまたはTHAPドメイン化学物質、さらにより好ましくは約10%未満の化学的前駆体または非THAPファミリーまたはTHAPドメイン化学物質、最も好ましくは約5%未満の化学的前駆体または非THAPファミリーまたはTHAPドメイン化学物質を有するTHAPファミリータンパク質の調製物を含む。
「組換えポリペプチド」という用語は、人工的に設計された、そしてそれらの初期天然
環境中で連続ポリペプチド配列として見出されない少なくとも2つのポリペプチド配列を含むポリペプチドを指すために、あるいは組換えポリヌクレオチドから発現されたポリペプチドを指すために、本明細書中で用いられる。
環境中で連続ポリペプチド配列として見出されない少なくとも2つのポリペプチド配列を含むポリペプチドを指すために、あるいは組換えポリヌクレオチドから発現されたポリペプチドを指すために、本明細書中で用いられる。
したがって本発明の別の態様は、抗THAPファミリーまたはTHAPドメイン抗体に関する。「抗体」という用語は、本明細書中で用いる場合、免疫グロブリン分子および免疫グロブリン分子の免疫学的活性部分、即ち抗原と特異的に結合する(免疫反応する)抗原結合部位を含有する分子、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを指す。免疫グロブリン分子の免疫学的活性部分の例としては、ペプシンのような酵素で抗体を処理することにより生成され得るF(ab)およびF(ab’)2断片が挙げられる。本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを結合するポリクローナルおよびモノクローナル抗体を提供する。「モノクローナル抗体」または「モノクローナル抗体組成物」という用語は、本明細書中で用いる場合、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの特定エピトープと免疫反応することができる抗原結合部位の1つだけの種を含有する抗体分子の集団をさす。したがってモノクローナル抗体組成物は、典型的には、それが免疫反応する特定のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質に関して単一結合親和性を示す。
PAR4
上記のように、前立腺アポトーシス応答−4(PAR4)は、アポトーシスを受けている前立腺腫瘍細胞において特異的にアップレギュレートされる遺伝子の産物として最初に同定された38kDaタンパク質である(再検討のためには、Rangnekar, 1998; Mattson
et al., 1999参照)。PAR4核酸およびアミノ酸配列、Johnstone et al, Mol. Cell.
Biol. 16 (12), 6945-6956 (1996);およびGenbank寄託番号U63809(配列番号118)参照。
上記のように、前立腺アポトーシス応答−4(PAR4)は、アポトーシスを受けている前立腺腫瘍細胞において特異的にアップレギュレートされる遺伝子の産物として最初に同定された38kDaタンパク質である(再検討のためには、Rangnekar, 1998; Mattson
et al., 1999参照)。PAR4核酸およびアミノ酸配列、Johnstone et al, Mol. Cell.
Biol. 16 (12), 6945-6956 (1996);およびGenbank寄託番号U63809(配列番号118)参照。
本明細書中で互換可能的に用いられるように、「PAR4活性」、「PAR4の生物学的活性」または「PAR4の機能的活性」とは、標準技法に従って、in vivoでまたはin vitroで決定した場合、PAR4タンパク質、ポリペプチドまたは核酸分子により発揮される活性をさす。一実施形態では、PAR4活性は、直接的活性、例えばPAR4標的分子との会合、または最も好ましくはアポトーシス誘導活性、あるいは細胞増殖または細胞周期の抑制である。本明細書中で用いる場合、「標的分子」とは、PAR4媒介性機能が達成されるよう、PAR4タンパク質が現実に結合するかまたは相互作用する分子である。PAR4標的分子の例は、THAPファミリータンパク質、例えばTHAP1またはTHAP2、またはPML−NBタンパク質である。PAR4標的分子は、PAR4タンパク質またはポリペプチドあるいは非PAR4分子であり得る。例えばPAR4標的分子は、非PAR4タンパク質分子であり得る。あるいはPAR4活性は、標的分子が下流細胞活性を調整するよう、間接的活性、例えばPAR4タンパク質とPAR4標的分子との相互作用により媒介される活性である(例えばPAR4分子とPAR4標的分子との相互作用は細胞内シグナル伝達経路におけるその標的分子の活性を調整し得る)。
PAR4標的分子(例えば本明細書中に記載されたTHAP1/PAR4)との、またはその他の標的との結合または相互作用は、例えばPAR4ベイトと標的(例えばPAR4)プレイとの相互作用を崩壊する薬剤を見出すために酵母における2ハイブリッドベースアッセイを用いて、あるいは組換えPAR4および標的タンパク質(例えばTHAP1およびPAR4)を用いたin vitro相互作用アッセイを用いて、検出され得る。
ケモカイン
ケモカインは、多数の疾患状態、例えばアレルギー障害、自己免疫疾患、虚血/再還流傷害、アテローム硬化症プラークの発生、癌(化学療法にまたは化学療法中の骨髄保護に用いるための造血幹細胞の動員を含む)、慢性炎症性障害、移殖器官または組織移植片の慢性拒絶、慢性骨髄性白血病、ならびにHIVおよびその他の病原体による感染(これらに限定されない)において、白血球の移動および生物学的活性を調節するため、医学において重要である。ケモカインまたはケモカイン受容体のアンタゴニストは、過剰な炎症および免疫系応答を低減することによりこれらの疾患の多くにおいて有益であり得る。
ケモカインの活性は、疾患を引き起こし得る過剰炎症を防止するためにしっかり調節される。動物モデルにおける抗体の中和による(Sekido et al. (1993) Nature 365: 654-657)またはマウスケモカイン遺伝子の破損による(Cook et al. (1995) Science 269: 1583-1588)ケモカインの抑制は、ウイルス感染またはその他の過程により媒介される炎症におけるin vivoでのケモカインの重要な役割を確証した。細胞外結合ドメインのみを含有するサイトカイン受容体の可溶性バージョンの産生は、いくつかのサイトカインの活性を遮断するための生理学的および療法的戦略を表す(Rose-John and Heinrich (1994) Biochem J. 300: 281-290; Heaney and Golde (1996) Blood 87: 847-857)。しかしながらケモカイン受容体の7つの膜貫通ドメイン構造は、可溶性かつ抑制性受容体の構築を難しくし、したがって突然変異化ケモカイン、遮断ペプチドまたは抗体を基礎にしたアンタゴニストは、ケモカイン阻害剤としての評価を受ける(D'Souza & Harden (1996) Nature Medecine 2: 1293-1300; Haward et al. (1996) Trends Biotech. 14: 46-51; Baggiolini (1998) Nature 392: 565-568; Rollins (1997) Blood 90: 909-928)。
ケモカインは、多数の疾患状態、例えばアレルギー障害、自己免疫疾患、虚血/再還流傷害、アテローム硬化症プラークの発生、癌(化学療法にまたは化学療法中の骨髄保護に用いるための造血幹細胞の動員を含む)、慢性炎症性障害、移殖器官または組織移植片の慢性拒絶、慢性骨髄性白血病、ならびにHIVおよびその他の病原体による感染(これらに限定されない)において、白血球の移動および生物学的活性を調節するため、医学において重要である。ケモカインまたはケモカイン受容体のアンタゴニストは、過剰な炎症および免疫系応答を低減することによりこれらの疾患の多くにおいて有益であり得る。
ケモカインの活性は、疾患を引き起こし得る過剰炎症を防止するためにしっかり調節される。動物モデルにおける抗体の中和による(Sekido et al. (1993) Nature 365: 654-657)またはマウスケモカイン遺伝子の破損による(Cook et al. (1995) Science 269: 1583-1588)ケモカインの抑制は、ウイルス感染またはその他の過程により媒介される炎症におけるin vivoでのケモカインの重要な役割を確証した。細胞外結合ドメインのみを含有するサイトカイン受容体の可溶性バージョンの産生は、いくつかのサイトカインの活性を遮断するための生理学的および療法的戦略を表す(Rose-John and Heinrich (1994) Biochem J. 300: 281-290; Heaney and Golde (1996) Blood 87: 847-857)。しかしながらケモカイン受容体の7つの膜貫通ドメイン構造は、可溶性かつ抑制性受容体の構築を難しくし、したがって突然変異化ケモカイン、遮断ペプチドまたは抗体を基礎にしたアンタゴニストは、ケモカイン阻害剤としての評価を受ける(D'Souza & Harden (1996) Nature Medecine 2: 1293-1300; Haward et al. (1996) Trends Biotech. 14: 46-51; Baggiolini (1998) Nature 392: 565-568; Rollins (1997) Blood 90: 909-928)。
SLC/CCL21(SLC)
SLCの生物学的役割
T細胞自己免疫疾患中のT細胞浸潤を媒介するシグナルは、十分に理解されてはいない。SLC/CCL21(配列番号119)は、T細胞移動の誘引に対して非常に強力であり且つ非常に特異的である。それは、二次リンパ系器官においてのみ発現されて、ナイーブT細胞を抗原提示の領域に向けると最初は考えられた。しかしながら免疫組織学を用いて、CCL21の発現はT細胞自己免疫浸潤性皮膚疾患の内皮細胞において高度に誘導される、ということが判明した(Christopherson et al. (2002) Blood electronic publication prior to printed publication)。他のT細胞ケモカインは、これらのT細胞皮膚疾患においては一貫して誘導されなかった。CCL21に関する受容体であるCCR7は、浸潤T細胞で高度に発現され、その大多数は記憶CD45Ro表現型を発現する、ということも判明した。したがってT細胞浸潤性自己免疫皮膚疾患においてSLC/CCL21を発現する炎症性細静脈内皮細胞は、これらの組織へのT細胞移動の調節に重要な役割を演じ得る。
SLCの生物学的役割
T細胞自己免疫疾患中のT細胞浸潤を媒介するシグナルは、十分に理解されてはいない。SLC/CCL21(配列番号119)は、T細胞移動の誘引に対して非常に強力であり且つ非常に特異的である。それは、二次リンパ系器官においてのみ発現されて、ナイーブT細胞を抗原提示の領域に向けると最初は考えられた。しかしながら免疫組織学を用いて、CCL21の発現はT細胞自己免疫浸潤性皮膚疾患の内皮細胞において高度に誘導される、ということが判明した(Christopherson et al. (2002) Blood electronic publication prior to printed publication)。他のT細胞ケモカインは、これらのT細胞皮膚疾患においては一貫して誘導されなかった。CCL21に関する受容体であるCCR7は、浸潤T細胞で高度に発現され、その大多数は記憶CD45Ro表現型を発現する、ということも判明した。したがってT細胞浸潤性自己免疫皮膚疾患においてSLC/CCL21を発現する炎症性細静脈内皮細胞は、これらの組織へのT細胞移動の調節に重要な役割を演じ得る。
内皮細胞におけるSLC/CCL21の発現誘導が、病理学的炎症の部位への循環からのT細胞の異常動員を引き起こし得る多数のその他の自己免疫疾患が存在する。例えばケモカインSLC/CCL21は、多発性硬化症の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)における異所性T細胞浸潤に関して重要であると思われる(Alt et al. (2002) Eur J Immunol 32: 2133-44)。血液脳関門(BBB)を通り抜ける自己攻撃性T細胞の移動は、EAEの開始に決定的に関与する。この過程におけるケモカインの直接関与は、Gプロテイン媒介性シグナル伝達がin vivoでのBBB内皮上の脳炎誘発性T細胞の接着強化を促すために必要とされる、という観察により示唆された。in situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学によるBBBに存在するケモカインに関する検索は、炎症細胞により取り囲まれた細静脈におけるリンパ系ケモカインCCL19/ELCおよびCCL21/SLCの発現を明示した(Alt et al. (2002) Eur J Immunol 32: 2133-44)。それらの発現は、EAEに罹患したマウスの脳および脊髄切片中の炎症細胞におけるそれらの一般的受容体CCR7の存在が並行する。脳炎誘発性T細胞はCCR7の表面発現を示し、そしてin vitroでのナイーブリンパ球に匹敵する濃度
依存性および百日咳毒素感受性方式でCCL19またはCCL21の両方に向けて特異的に走化した。EAE脳の凍結切片に関する結合アッセイは、脳中の炎症性細静脈への脳炎誘発性Tリンパ球の接着強化におけるCCL19およびCCL21の機能的関与を実証した(Alt et al. (2002) Eur J Immunol 32: 2133-44)。合わせて考えると、これらのデータは、リンパ系ケモカインCCL19およびCCL21が、二次リンパ系組織へのリンパ球ホーミングの調節に加えて、免疫監視および慢性炎症中の免疫学的特権中枢神経系へのTリンパ球移動に関与する、ということを示唆した。
依存性および百日咳毒素感受性方式でCCL19またはCCL21の両方に向けて特異的に走化した。EAE脳の凍結切片に関する結合アッセイは、脳中の炎症性細静脈への脳炎誘発性Tリンパ球の接着強化におけるCCL19およびCCL21の機能的関与を実証した(Alt et al. (2002) Eur J Immunol 32: 2133-44)。合わせて考えると、これらのデータは、リンパ系ケモカインCCL19およびCCL21が、二次リンパ系組織へのリンパ球ホーミングの調節に加えて、免疫監視および慢性炎症中の免疫学的特権中枢神経系へのTリンパ球移動に関与する、ということを示唆した。
細静脈内皮細胞中のSLC/CCL21の発現を誘導するその他の疾患が観察されており、例としては、慢性関節リウマチ(Page et al. (2002) J Immunol 168: 5333-5341)および実験的自己免疫糖尿病(Hjelmstrom et al. (2000) Am J Path 156: 1133-1138)が挙げられる。したがって、ケモカインSLC/CCL21は、T細胞自己免疫疾患における重要な薬理学的標的であり得る。SLC/CCL21のインヒビターは、SLC/CCL21を発現する内皮細胞による循環から病理学的炎症の部位へのT細胞の異常動員を妨げることにより、これらのT細胞浸潤性疾患の治療時に有効な作用物質であり得る。関連組織へのT細胞移動の低減は、それらの疾患に認められるT細胞加害性損傷を低減する。
異所性リンパ組織形成は、多数の炎症性疾患、例えば慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性結腸炎)、自己免疫糖尿病、慢性炎症性皮膚疾患(扁平苔癬、乾癬)、橋本甲状腺炎、シェーグレン症候群、胃リンパ腫および慢性炎症性肝疾患の一特徴である(Girard and Springer (1995) Immunol today 16: 449-457; Takemura et al. (2001) J Immunol 167: 1072-1080; Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55; Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)。
SLC/CCL21の異所性発現は、マウスにおいて、ならびにヒト炎症性疾患においてともに、リンパ系新生を誘導することが示されている。マウスでは、非リンパ系組織である膵臓におけるSLC/CCL21のトランスジェニック発現(Fan et al. (2002) J Immunol 164: 3955-3959; Chen et al. (2002) J Immunol 168: 1001-1008; Luther et al. (2002) J Immunol 169: 424-433)は、TおよびBリンパ球の示差的動員による異所性リンパ系組織の発達および組織化のために、ならびにリンパ球移動に関する特殊化血管である高内皮細静脈の誘導のために十分であることが判明した(Girard and Springer (1995) Immunol today 16: 449-457)。ヒトにおいては、SLC/CCL21の肝臓発現は、慢性炎症性肝臓疾患における高内皮細静脈および門脈関連リンパ系組織の発達を促すことが示された(Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55; Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)。慢性炎症性肝臓疾患の原発性硬化性胆管炎(PSC)は、門脈炎症および肝臓における新生新派系組織の発達と関連する。70%より多くのPSC患者が炎症性腸疾患の病歴を有し、PSCにおける門脈関連リンパ系組織中のCD34(+)血管内皮におけるSLC/CCL21の強力な誘導が報告されている(Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55)。これに対比して、CCL21は、LYVE−1(+)リンパ管内皮には存在しない。PSCにおける肝臓内リンパ球としては、CCR7(+)T細胞の集団が挙げられるが、その半分だけがCD45RAを発現し、そしてマイグレイションアッセイにおいてCCL21に応答する。PSCにおける門脈中の粘膜アドレッシン細胞接着分子−1に関連したCCL21の発現は、CCR7(+)粘膜リンパ球の動員および保持を促して、慢性門脈炎症の確立ならびに門脈関連リンパ系組織拡張をもたらし得る。これらの知見は、抗SLC/CCL21抗体が高内皮細静脈および門脈関連リンパ系組織の発達を防止することを示す、慢性肝臓炎症の動物モデルにおける研究により支持される(Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)。
炎症部位でのケモカインSLC/CCL21の誘導は、病変を急性から慢性状態に転換
し、異所性リンパ系組織の対応する発達を伴う。したがって慢性炎症性疾患におけるケモカインSLC/CCL21活性の遮断は、十分な治療価値を有する。
し、異所性リンパ系組織の対応する発達を伴う。したがって慢性炎症性疾患におけるケモカインSLC/CCL21活性の遮断は、十分な治療価値を有する。
ケモカインSLC/CCL21ならびに細胞増殖および細胞死の調節
走化性および細胞移動におけるその重要な役割のほかに、ケモカインSLC/CCL21は、細胞増殖および細胞死を調節することも示されている。例えば正常造血または白血病始原細胞は、SLC/CCL21による刺激時に低減された(Hromas et al. (1997) J
Immunol 159: 2554-2558; Hromas et al. (2000) Blood 95: 1506-1508)。これに対して、SLC/CCL21はヒト腎臓からのメサンギウム細胞の増殖を刺激した(Banas et
al. (2002) J Immnol 168: 4301-4307)が、このことは、造血または非造血細胞に及ぼすこのケモカインの示差的作用を示唆する。
走化性および細胞移動におけるその重要な役割のほかに、ケモカインSLC/CCL21は、細胞増殖および細胞死を調節することも示されている。例えば正常造血または白血病始原細胞は、SLC/CCL21による刺激時に低減された(Hromas et al. (1997) J
Immunol 159: 2554-2558; Hromas et al. (2000) Blood 95: 1506-1508)。これに対して、SLC/CCL21はヒト腎臓からのメサンギウム細胞の増殖を刺激した(Banas et
al. (2002) J Immnol 168: 4301-4307)が、このことは、造血または非造血細胞に及ぼすこのケモカインの示差的作用を示唆する。
SLC/CCL21は、細胞死を抑制することも示されている。少用量のSLC/CCL21による前処理は、化学療法薬Ara−Cの毒性作用による正常ネズミ骨髄始原細胞の死を防止する、ということが見出された(Hromas et al. (2002) Cancer Chemother Pharmacol 50: 163-166)。さらにSLC/CCL21は、細胞死アッセイにおけるメサンギウム細胞生存を促す抗アポトーシス因子として作用することが判明した。細胞増殖および細胞死に及ぼすSLC/CCL21作用がCCR7ケモカイン受容体を要するか、あるいは他の細胞受容体により媒介されるかは不明である。
ケモカインSLC/CCL21および内皮細胞分化の調節(特殊化高内皮細静脈表現型の誘導)
ケモカインSLC/CCL21および内皮細胞分化の調節(特殊化高内皮細静脈表現型の誘導)
ケモカインSLC/CCL21は、2つの方法で内皮細胞に作用することが示されている:1)それは血管新生抑制(抗血管新生)特性を示し、in vivoでの血管形成を効率的に遮断する(Soto et al. (1998) PNAS 95: 8205-8210; Vicari et al. (2000) 165: 1992-2000);2)それは、リンパ球移動のための特殊化血管である高内皮細静脈(HEV)への「扁平」内皮細胞の分化を誘導する(Girard and Springer (1995) Immunol today 16: 449-457)。例えばトランスジェニックマウスでは、膵臓におけるSLC/CCL21の異所性発現(Fan et al. (2000) J Immunol 164: 3955-3959; Chen et al. (2002) J Immunol 168: 1001-1008; Luther et al. (2002) J Immunol 169: 424-433)は、高内皮細静脈および関連リンパ系組織の誘導に十分であることが判明している。ヒトにおいては、SLC/CCL21の肝臓発現は、慢性炎症性肝疾患における高内皮細静脈および門脈関連リンパ系組織の発達を促すことが示されている(Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55; Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)。高内皮細静脈の誘導におけるSLC/CCL21に関する重要な役割は、抗SLC/CCL21抗体が高内皮細静脈および門脈関連リンパ系組織の発達を防止することを示した慢性肝臓炎症の動物モデルにおける試験により支持される(Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)。
炎症の部位でのケモカインSLC/CCL21の誘導は、高内皮細静脈および異所性リンパ系組織の対応する発達に伴って、病変を急性から慢性状態に転換し得る。したがって、慢性炎症性疾患における内皮細胞に及ぼすケモカインSLC/CCL21作用の遮断は、非常に治療的価値があり得る。CCR7ケモカイン受容体は内皮細胞中で発現されないため、内皮細胞に及ぼすSLC/CCL21の作用は、他のメカニズムにより媒介されると思われる。したがって、SLC/CCL21に対する他の細胞受容体の同定に強い関心が存在する。
ケモカインMIG/CXCL9、IP10/CXCL10、I−TAC/CXCL11
白血球走化性におけるケモカインMIG/CXCL9、IP10/CXCL10、I−TAC/CXCL11の役割
白血球走化性におけるケモカインMIG/CXCL9、IP10/CXCL10、I−TAC/CXCL11の役割
IFN−γ(Mig/CXCL9)、10kDaのIFN誘導性タンパク質(IP−10/CXCL10)およびIFN誘導性T細胞α−化学誘引物質(I−TAC/CXCL11)により誘導されるケモカイン モノカインは、約40%のアミノ酸配列同一性を有する任意の他のケモカインよりも互いにより密接に関連する3つのCXCケモカインである(Luster and Ravetch (1987) J Exp Med 166: 1084; Cole et al. (1998) J Exp Med 187: 2009-2021; Farber (1993) BBRC 192: 223-230)。それらはいくつかの特徴を共有する:i)それらは、一次保存システインに先行するグルタミン酸−ロイシン−アルギニン(ELR)モチーフを欠き、したがって好中球に対して不活性である;ii)それらは、系統樹の個々の枝を共有し、同様の遺伝子構造を有し、そして染色体4q21.2上に群発する(O'Donovan et al. (1999) Cytogenet Cell Genet 84: 39-42)。CXC成員の中で、CXCL9、CXCL10およびCXCL11は、それら全てが広範な種々の細胞型、例えば内皮細胞においてIFN−γにより誘導される(Luster and Ravetch (1987) J Exp Med 166: 1084; Farber (1997) J Leuk Biol 61: 246-257; Mach et al. (1999) J
Clin Invest 104: 1041; Cole et al. (1998) J Exp Med 187: 2009-2021; Loetscher et al. (1998) Eur J Immunol 28: 3696-3705)という点で独特であり、そして独特のケモカイン受容体CXCR3を介して作用する。CXCR3は、優先的にTh1表現型、NK細胞の活性化T細胞上で、ならびに循環CD4+およびCD8+T細胞の有意の分画(約20〜40%)で発現される(Loetscher et al. (1996) J Exp Med 184: 963-969; Loetscher et al. (1998) Eur J Immunol 28: 3696-3705)。末梢CXCR3+T細胞の大多数は、内皮細胞および細胞外マトリックスとのリンパ球の結合に関係があるCD45RO(記憶T細胞)ならびにβ1インテグリン(Qin et al. (1998) J Clin Invest 101: 746)を発現する。さらにCXCR3は、形質細胞系樹状細胞、白血病B細胞、好酸球および分裂中の微小血管内皮細胞で発現されることが報告されている(Cella et al. (1999) Nat Med 5: 919; Romagnani et al. (2001) J Clin Invest 107: 53)。
Clin Invest 104: 1041; Cole et al. (1998) J Exp Med 187: 2009-2021; Loetscher et al. (1998) Eur J Immunol 28: 3696-3705)という点で独特であり、そして独特のケモカイン受容体CXCR3を介して作用する。CXCR3は、優先的にTh1表現型、NK細胞の活性化T細胞上で、ならびに循環CD4+およびCD8+T細胞の有意の分画(約20〜40%)で発現される(Loetscher et al. (1996) J Exp Med 184: 963-969; Loetscher et al. (1998) Eur J Immunol 28: 3696-3705)。末梢CXCR3+T細胞の大多数は、内皮細胞および細胞外マトリックスとのリンパ球の結合に関係があるCD45RO(記憶T細胞)ならびにβ1インテグリン(Qin et al. (1998) J Clin Invest 101: 746)を発現する。さらにCXCR3は、形質細胞系樹状細胞、白血病B細胞、好酸球および分裂中の微小血管内皮細胞で発現されることが報告されている(Cella et al. (1999) Nat Med 5: 919; Romagnani et al. (2001) J Clin Invest 107: 53)。
CXCR3+T細胞は、IFN−γが高度に発現されるTh1型炎症、例えばアテローム硬化症、サルコイドーシス、炎症性腸疾患および慢性関節リウマチの部位で蓄積する(Qin et al. (1998) J Clin Invest 101: 746; Mach et al. (1999) J Clin Invest 104: 1041)。IP−10は、多数のTh1型炎症性疾患、例えば乾癬、結核様ライ、サルコイドーシスおよびウイルス性髄膜炎において高度に発現されることが見出されている。さらにIFN−γ刺激性内皮細胞およびアテローム硬化症病変からの内皮は、IP−10、MigおよびI−TACの富供給源であり、このことは、アテローム硬化症病変に見出されるCXCR3+T細胞の経内皮移動および局所的保持におけるこれらのケモカインに関する重要な役割を示唆する(Mach et al. (1999) J Clin Invest 104: 1041)。この仮説を支持して、IP−10およびMigは、固定化VCAM−1およびICAM−1へのIL−2活性化T細胞の急速な接着を誘導し、そしてIP−10、MigおよびI−TACは活性化T細胞のための強力な走化性作用物質である。
新脈管形成におけるケモカインMIG/CXCL9、IP10/CXCL10、I−TAC/CXCL11の役割
CXCケモカインMIG/CXCL9、IP10/CXCL10、I−TAC/CXCL11は、新脈管形成を抑制するための選択的特性を示す(Belperio et al. (2000) J Leukoc Biol 68: 1-8)。これらの血管新生抑制ケモカインは、確立された腫瘍関連血管系に対する損傷を誘導し、広範な腫瘍壊死を促し(Arenberg et al. (1996) J Exp Med 184: 981-992; Sgadari et al. (1997) Blood 89: 2635-2643)、したがって癌における有用な治療薬として提示されてきた。
ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)に及ぼすCXCL9、CXCL10およびCXC
L11の血管新生抑制作用は、CXCR3により媒介される(Romagnani et al. (2001) J Clin Invest 107: 53-63; Lasagni et al. (2003) J Exp Med 197: 1537-1549)。CXCR3−Bと呼ばれるCXCR3の別個の、従来認識されていない、代替的にスプライスされた変異体は、近年、CXCR3リガンドの血管新生抑制活性を媒介することが示された(Lasagni et al. (2003) J Exp Med 197: 1537-1549)。既知のCXCR3(CXCR3−A改名)またはCXCR3−Bでトランスフェクトされたヒト微小血管内皮細胞系統−1(HMEC−1)は、結合CXCL9、CXCL10およびCXCL11を結合した。CXCR3−Aの過剰発現は生存率増大を誘導したが、一方、CXCR3−Bの過剰発現は、別個のシグナル伝達経路の活性化によりDNA合成を劇的に低減し、アポトーシスHMEC−1死をアップレギュレートした。CXCR3Aと違って、CXCR3BはGプロテインに結合されることは見出されなかった。驚くべきことに、その増殖がCXCL9、CXCL10およびCXCL11により抑制されるヒト微小血管内皮細胞の一次培養は、CXCR3−Bを発現したが、しかしCXCR3Aを発現しなかった。最後に、CXCR3−Bを選択的に認識するように産生されるモノクローナル抗体は、新生物性組織からの内皮細胞と反応して、CXCR3−Bもin vivoで発現され、そしてCXCケモカインの血管新生抑制作用を説明し得るという証拠を示した。
ケモカインMIG/CXCL9およびケモカイン受容体CXCR3ならびに内皮細胞分化の調節(特殊化高内皮細静脈表現型の誘導)
L11の血管新生抑制作用は、CXCR3により媒介される(Romagnani et al. (2001) J Clin Invest 107: 53-63; Lasagni et al. (2003) J Exp Med 197: 1537-1549)。CXCR3−Bと呼ばれるCXCR3の別個の、従来認識されていない、代替的にスプライスされた変異体は、近年、CXCR3リガンドの血管新生抑制活性を媒介することが示された(Lasagni et al. (2003) J Exp Med 197: 1537-1549)。既知のCXCR3(CXCR3−A改名)またはCXCR3−Bでトランスフェクトされたヒト微小血管内皮細胞系統−1(HMEC−1)は、結合CXCL9、CXCL10およびCXCL11を結合した。CXCR3−Aの過剰発現は生存率増大を誘導したが、一方、CXCR3−Bの過剰発現は、別個のシグナル伝達経路の活性化によりDNA合成を劇的に低減し、アポトーシスHMEC−1死をアップレギュレートした。CXCR3Aと違って、CXCR3BはGプロテインに結合されることは見出されなかった。驚くべきことに、その増殖がCXCL9、CXCL10およびCXCL11により抑制されるヒト微小血管内皮細胞の一次培養は、CXCR3−Bを発現したが、しかしCXCR3Aを発現しなかった。最後に、CXCR3−Bを選択的に認識するように産生されるモノクローナル抗体は、新生物性組織からの内皮細胞と反応して、CXCR3−Bもin vivoで発現され、そしてCXCケモカインの血管新生抑制作用を説明し得るという証拠を示した。
ケモカインMIG/CXCL9およびケモカイン受容体CXCR3ならびに内皮細胞分化の調節(特殊化高内皮細静脈表現型の誘導)
炎症中に、ケモカインMIG/CXCL9は、高内皮細静脈(HEV、Girard and Springer (1995) Immunol today 16: 449-457)、リンパ球移動のための特殊化血管(Janatpour et al. (2001) J Exp Med 193: 1375-1384)中で誘導されることが示されている。面白いことに、多くのヒト慢性炎症性疾患、例えばクローン病,グレーブス病および糸球体腎炎では、CXCR3受容体もHEV様血管への小血管の転換中に内皮細胞上でアップレギュレートされることが見出されている(Romagnani et al. (2001) J Clin Invest 107:
53-63)。
53-63)。
炎症の部位の内皮細胞上のケモカインMIG/CXCL9およびその受容体CXCR3の誘導は、高内皮細静脈および異所性リンパ系組織の対応する発達に伴って、急性状態から慢性状態に病変を転換し得る。したがって慢性炎症性疾患におけるCXCR3+内皮細胞に及ぼすケモカインMIG/CXCL9作用の遮断は、非常に治療的価値があり得る。
血管周皮細胞増殖におけるCXCL9/MigおよびCXCL10/IP−10の役割
CXCL9およびCXCL10は、それらがそれらの受容体CXCR3を介してヒトメサンギウム細胞(HMC)の生存および増殖の増大を誘導するため、糸球体過細胞性により特性化される一般的腎疾患である増殖性糸球体腎炎の病因に関連づけられてきた(Romagnani et al. (1999) J Am Soc Nephrol 10: 2518-2526; Romagnani et al. (2002) J Am
Soc Nephrol 13: 53-64)。糸球体腎炎(GN)患者、特に膜増殖性または三日月状GN患者からの腎臓生検検体において、in situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学分析を用いて、CXCL10およびCXCL9に関するmRNAおよびタンパク質の高レベルの発現が観察されたが、しかし正常腎臓では観察されなかった(Romagnani et
al. (2002) J Am Soc Nephrol 13: 53-64)。IP−10、Migおよび増殖中細胞核抗原(PCNA)またはα−平滑筋アクチン(α−SMA)に関する二重免疫染色または組合せin situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学分析は、存在する糸球体細胞によるIP−10およびMig産生が、メサンギウム細胞が活性増殖を実証する糸球体の選択的特性である、ということを明示した。IP−10およびMig mRNAおよびタンパク質はまた、ヒトメサンギウム細胞の一次培養により発現された。さらに、高レベルのCXCR3が増殖性GN患者からのメサンギウム細胞中に見出され、CXCR3は培養ヒトメサンギウム細胞(HMC)の表面でも観察され、そしてCXCL9およびCX
CL10により誘導される細胞内Ca2+流入、細胞走化性および細胞増殖のいずれをも媒介すると思われた(Romagnani et al. (1999) J Am Soc Nephrol 10: 2518-2526)。したがって増殖性GN患者の間では、ケモカインIP−10および/またはMigは炎症化組織中への単核球浸潤の誘引に関与し得るだけでなく、メサンギウム細胞の増殖を直接的に刺激し得る。
Soc Nephrol 13: 53-64)。糸球体腎炎(GN)患者、特に膜増殖性または三日月状GN患者からの腎臓生検検体において、in situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学分析を用いて、CXCL10およびCXCL9に関するmRNAおよびタンパク質の高レベルの発現が観察されたが、しかし正常腎臓では観察されなかった(Romagnani et
al. (2002) J Am Soc Nephrol 13: 53-64)。IP−10、Migおよび増殖中細胞核抗原(PCNA)またはα−平滑筋アクチン(α−SMA)に関する二重免疫染色または組合せin situハイブリダイゼーションおよび免疫組織化学分析は、存在する糸球体細胞によるIP−10およびMig産生が、メサンギウム細胞が活性増殖を実証する糸球体の選択的特性である、ということを明示した。IP−10およびMig mRNAおよびタンパク質はまた、ヒトメサンギウム細胞の一次培養により発現された。さらに、高レベルのCXCR3が増殖性GN患者からのメサンギウム細胞中に見出され、CXCR3は培養ヒトメサンギウム細胞(HMC)の表面でも観察され、そしてCXCL9およびCX
CL10により誘導される細胞内Ca2+流入、細胞走化性および細胞増殖のいずれをも媒介すると思われた(Romagnani et al. (1999) J Am Soc Nephrol 10: 2518-2526)。したがって増殖性GN患者の間では、ケモカインIP−10および/またはMigは炎症化組織中への単核球浸潤の誘引に関与し得るだけでなく、メサンギウム細胞の増殖を直接的に刺激し得る。
本明細書中で用いる場合、「SLC/CCL21」および「SLC」は同義である。
本明細書中で用いる場合、「ELC/CCL19」、「CCL19」および「ELC」は同義である。
本明細書中で用いる場合、「ランテス(Rantes)/CCL5」、「CCL5」および「ランテス」は同義である。
本明細書中で用いる場合、「MIG/CXCL9」、「CXCL9」および「MIG」は同義である。
本明細書中で用いる場合、「IP10/CXCL10」、「CXCL10」および「IP10」は同義である。
本明細書中で用いる場合、「I−TAC/CXCL11」、「CXCL11」および「I−TAC」は同義である。
本明細書中で用いる場合、本発明のいくつかの実施形態では、「CXCR3」はCXCR3スプライス変異体B(CXCR3スプライス変異体Bをコードするポリペプチド、配列番号517;CXCR3スプライス変異体BをコードするcDNA、GenBank寄託番号:AX805367、配列番号518)を包含する。
THAPドメインを含むTHAPファミリー成員
本明細書中に記載したようなアポトーシスにおけるTHAP1タンパク質の生物学的活性の解明に基づいて、本明細書中でTHAPドメインとよばれる新規のタンパク質モチーフを本発明者等は同定し、さらに特性化した。THAPドメインは、本明細書中でさらに説明するように、いくつかのその他のポリペプチドにおいて本発明者等により同定された。THAPドメインの構造および機能についての知識は、THAPファミリー標的分子との相互作用を調整し、細胞周期および細胞増殖を調整し、アポトーシスを誘導し、あるいはアポトーシスの誘導を強化するかまたはそれに参加することができる薬剤の調製またはスクリーニングに用いられ得るスクリーニングアッセイの実施を可能にする。
本明細書中に記載したようなアポトーシスにおけるTHAP1タンパク質の生物学的活性の解明に基づいて、本明細書中でTHAPドメインとよばれる新規のタンパク質モチーフを本発明者等は同定し、さらに特性化した。THAPドメインは、本明細書中でさらに説明するように、いくつかのその他のポリペプチドにおいて本発明者等により同定された。THAPドメインの構造および機能についての知識は、THAPファミリー標的分子との相互作用を調整し、細胞周期および細胞増殖を調整し、アポトーシスを誘導し、あるいはアポトーシスの誘導を強化するかまたはそれに参加することができる薬剤の調製またはスクリーニングに用いられ得るスクリーニングアッセイの実施を可能にする。
本明細書中で互換可能的に用いる場合、THAPファミリータンパク質またはポリペプチド、あるいはTHAPファミリー成員は、本明細書中に記載されたTHAPドメインを有する任意のポリペプチドを指す。上記のように、いくつかの特定のTHAPファミリー成員を本発明者等は提供した。したがって本明細書中で言及する場合、THAPファミリータンパク質またはポリペプチド、あるいはTHAPファミリー成員としては、THAP−0、THAP1、THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP10またはTHAP11ポリペプチドが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で互換可能的に用いる場合、「THAPファミリー活性」、「THAPファミリー成員の生物学的活性」または「THAPファミリー成員の機能的活性」とは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドまたは核酸分子、あるいは標準技法
に従って、in vivoまたはin vitroで決定した場合にTHAPを含むその生物学的活性断片またはホモログにより発揮される活性を指す。一実施形態では、THAPファミリー活性は、直接的活性、例えばTHAPファミリー標的分子との会合、または最も好ましくはアポトーシス誘導活性、あるいは細胞増殖または細胞周期の抑制である。本明細書中で用いる場合、「THAPファミリー標的分子」とは、THAPファミリー媒介性機能が達成されるよう、THAPファミリータンパク質が現実に結合するかまたは相互作用する分子である。例えばTHAPファミリー標的分子は、実質的に同一であるか、または構造的類似性を共有する(例えば二量体または多量体を形成する)別のTHAPファミリータンパク質またはポリペプチドであり得る。別の例では、THAPファミリー標的分子は、タンパク質分子、または非自己分子、例えば死ドメイン受容体を含む非THAPファミリーであり得る。THAPファミリー標的分子(例えば本明細書中に記載されたTHAP1/PAR4)との、あるいは他の標的との結合または相互作用は、例えばTHAPファミリーベイトと標的(例えばPAR4)プレイとの相互作用を崩壊する薬剤を見出すために酵母における2ハイブリッドベースアッセイを用いて、あるいは組換えTHAPファミリーおよび標的タンパク質(例えばTHAP1およびPAR4)を用いたin vitro相互作用アッセイを用いて、検出され得る。さらに別の例では、THAPファミリー標的分子は核酸分子であり得る。例えばTHAPファミリー標的分子はDNAであり得る。
に従って、in vivoまたはin vitroで決定した場合にTHAPを含むその生物学的活性断片またはホモログにより発揮される活性を指す。一実施形態では、THAPファミリー活性は、直接的活性、例えばTHAPファミリー標的分子との会合、または最も好ましくはアポトーシス誘導活性、あるいは細胞増殖または細胞周期の抑制である。本明細書中で用いる場合、「THAPファミリー標的分子」とは、THAPファミリー媒介性機能が達成されるよう、THAPファミリータンパク質が現実に結合するかまたは相互作用する分子である。例えばTHAPファミリー標的分子は、実質的に同一であるか、または構造的類似性を共有する(例えば二量体または多量体を形成する)別のTHAPファミリータンパク質またはポリペプチドであり得る。別の例では、THAPファミリー標的分子は、タンパク質分子、または非自己分子、例えば死ドメイン受容体を含む非THAPファミリーであり得る。THAPファミリー標的分子(例えば本明細書中に記載されたTHAP1/PAR4)との、あるいは他の標的との結合または相互作用は、例えばTHAPファミリーベイトと標的(例えばPAR4)プレイとの相互作用を崩壊する薬剤を見出すために酵母における2ハイブリッドベースアッセイを用いて、あるいは組換えTHAPファミリーおよび標的タンパク質(例えばTHAP1およびPAR4)を用いたin vitro相互作用アッセイを用いて、検出され得る。さらに別の例では、THAPファミリー標的分子は核酸分子であり得る。例えばTHAPファミリー標的分子はDNAであり得る。
あるいはTHAPファミリー活性は、標的分子が下流細胞活性を調整するよう、間接的活性、例えばTHAPファミリータンパク質とTHAPファミリー標的分子との相互作用により媒介される活性であり得る(例えばTHAPファミリー分子とTHAPファミリー標的分子との相互作用は、細胞内シグナル伝達経路におけるその標的分子の活性を調整し得る)。
THAPファミリー活性はアポトーシス活性の誘導に限定されないが、しかしアポトーシス活性強化も含み得る。死ドメインはタンパク質−タンパク質相互作用、例えば他の死ドメインとの相互作用を媒介し得るので、THAPファミリー活性は細胞破壊シグナルを伝達することを含み得る。
アポトーシスを検出するためのアッセイは既知である。好ましい例では、アッセイは、THAPドメインを含むTHAPファミリー成員のテトラサイクリン調節性発現を示す3T3細胞株における血清撤退誘導性アポトーシスに基づいている。他の例も述べられるが、これらに限定されない。
一例では、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログは、細胞傷害性死シグナルの発生に必要とされ、そのために十分であるポリペプチドの最小領域であり得る。アポトーシス活性に関する例示的アッセイが、本明細書中でさらに提供される。
特定の実施形態において、PAR4は好ましいTHAP1および/またはTHAP2標的分子である。別の態様において、THAP1標的分子はPML−NBタンパク質である。
さらなる態様では、THAPドメインまたはTHAPファミリーポリペプチドは、DNA結合ドメインを含む。
その他の態様において、THAPファミリー活性は、以下の活性のいずれかをアッセイすることにより検出される:(1)細胞中で発現されるかまたは細胞中に導入された場合、アポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、最も好ましくはアポトーシスを誘導する
かまたは強化し、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること;(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(3)高増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(4)CNS細胞の、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(5)血管新生を媒介すること、好ましくは抑制すること、炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること、癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺害、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導からなる群から選択された動物において決定される活性;あるいは(6)THAPファミリー標的分子またはTHAPドメイン標的分子との相互作用、好ましくはタンパク質または核酸との相互作用。THAPファミリー活性の検出は、「治療方法」という表題の節で本明細書中に考察された任意の適切な治療終点を検出することも含み得る。THAPファミリー活性は、アッセイの種類およびフォーマットに応じて、in vitro(細胞または非細胞ベース)またはin vivoでアッセイされ得る。
かまたは強化し、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること;(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(3)高増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(4)CNS細胞の、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(5)血管新生を媒介すること、好ましくは抑制すること、炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること、癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺害、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導からなる群から選択された動物において決定される活性;あるいは(6)THAPファミリー標的分子またはTHAPドメイン標的分子との相互作用、好ましくはタンパク質または核酸との相互作用。THAPファミリー活性の検出は、「治療方法」という表題の節で本明細書中に考察された任意の適切な治療終点を検出することも含み得る。THAPファミリー活性は、アッセイの種類およびフォーマットに応じて、in vitro(細胞または非細胞ベース)またはin vivoでアッセイされ得る。
THAPドメインは、配列分析および機能的アッセイに基づいて、配列番号3の約アミノ酸1から約アミノ酸89まで、THAP1タンパク質のN末端領域で同定された。THAPドメインも、配列番号4〜14のTHAP2〜THAP0で同定された。しかしながら、機能的THAPドメインは、タンパク質の小部分、即ち約10アミノ酸〜約15アミノ酸長、あるいは約20アミノ酸〜約25アミノ酸長、あるいは約30アミノ酸〜約35アミノ酸長、あるいは約40アミノ酸〜約45アミノ酸長、あるいは約50アミノ酸〜約55アミノ酸長、あるいは約60アミノ酸〜約70アミノ酸長、あるいは約80アミノ酸〜約90アミノ酸長、あるいは約100アミノ酸長に過ぎないと理解される。あるいはTHAPドメインまたはTHAPファミリーポリペプチド活性は、上記のように、タンパク質−タンパク質相互作用、DNA結合、細胞アッセイにより、または配列アラインメントにより限定され得るよりも大きいネイティブタンパク質部分を必要とし得る。約110アミノ酸〜約115アミノ酸長、あるいは約120アミノ酸〜約130アミノ酸長、あるいは約140アミノ酸〜約150アミノ酸長、あるいは約160アミノ酸〜約170アミノ酸長、あるいは約180アミノ酸〜約190アミノ酸長、あるいは約200アミノ酸〜約250アミノ酸長、あるいは約300アミノ酸〜約350アミノ酸長、あるいは約400アミノ酸〜約450アミノ酸長、あるいは約500アミノ酸〜約600アミノ酸長、あるいは上記長さが配列番号 と一致する程度までのTHAPドメイン含有ポリペプチドの一部、あるいは全長タンパク質、例えば配列番号1〜114の任意の全長タンパク質が、機能のために必要とされ得る。
上記のように、本発明は、THAPファミリー成員のいくつかの例を含めた新規のタンパク質ドメインを含む。したがって本発明は、タンパク質中の少なくとも1つのTHAPドメイン配列または対応する核酸分子、好ましくは配列番号1および2に対応するTHAPドメイン配列を有するポリペプチドを含むTHAPファミリー成員を包含する。THAPファミリー成員は、少なくとも約25、30、35、40、45、50、60、70、80〜90アミノ酸残基長のアミノ酸配列を含み、そのうちの少なくとも約50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%、75%または90%のアミノ酸残基が、THAPコンセンサスドメイン配列番号1および2と同一のまたは類似のアミノ酸である。
同一性または類似性は、任意の所望のアルゴリズム、例えば本明細書中に記載された相同性を決定するためのアルゴリズムおよびパラメーターを用いて決定され得る。
任意に、THAPドメイン含有THAPファミリーポリペプチドは、核局在化配列(NLS)を含む。本明細書中で用いる場合、核局在化配列という用語は、THAPファミリーポリペプチドを細胞核に局在させるかまたは輸送させるアミノ酸配列を指す。核局在化
配列は一般に、少なくとも10、好ましくは約13、好ましくは約16、さらに好ましくは約19、さらにより好ましくは約21、23、25、30、35または40アミノ酸残基を含む。あるいはTHAPファミリーポリペプチドは、修飾THAPファミリーポリペプチドが細胞核に局在化されないかまたは輸送されないよう、一部のまたは全NLSの欠失を、あるいはNLS配列中の置換または挿入を含み得る。
配列は一般に、少なくとも10、好ましくは約13、好ましくは約16、さらに好ましくは約19、さらにより好ましくは約21、23、25、30、35または40アミノ酸残基を含む。あるいはTHAPファミリーポリペプチドは、修飾THAPファミリーポリペプチドが細胞核に局在化されないかまたは輸送されないよう、一部のまたは全NLSの欠失を、あるいはNLS配列中の置換または挿入を含み得る。
本発明の単離タンパク質、好ましくはTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログは、配列番号1および2のコンセンサスアミノ酸配列と十分に相同であるアミノ酸配列を有する。本明細書中で用いる場合、「十分に相同である」という用語は、一次および二次アミノ酸またはヌクレオチド配列が共通の構造ドメインまたはモチーフを、および/または共通の機能的活性を共有するよう、二次アミノ酸またはヌクレオチド配列と同一または等価の(例えば類似の側鎖を有するアミノ酸残基)アミノ酸残基またはヌクレオチドを十分数または最小数含有する一次アミノ酸またはヌクレオチド配列を指す。例えば共通の構造ドメインを共有するアミノ酸またはヌクレオチド配列は、ドメインのアミノ酸配列を通して少なくとも約30〜40%の同一性を、好ましくは少なくとも40〜50%の同一性を、さらに好ましくは少なくとも50〜60%、およびさらにより好ましくは少なくとも約60〜70%、70〜80%、80%、90%、95%、97%、98%、99%または99.8%の同一性を有し、そして少なくとも1つ、好ましくは2つの構造ドメインまたはモチーフを含有し、十分に相同であると本明細書中で明示される。さらに、少なくとも約30%、好ましくは少なくとも約40%、さらに好ましくは少なくとも約60%、70%、80%、90%、95%、97%、98%、99%または99.8%の同一性を共有し、そして共通の機能的活性を共有するアミノ酸またはヌクレオチド配列は、十分に相同であると本明細書中で明示される。
本発明は、THAPファミリーポリペプチドのいずれか、ならびにその断片、それと相補的な核酸およびストリンジェントな条件下でそれとハイブリダイズすることができる核酸を包含する、と理解される。
本明細書中で用いる場合、「THAP/ケモカイン複合体」は、ケモカインまたはその生物学的活性断片と関連するTHAPファミリーのポリペプチドまたはその生物学的活性断片を指す。いくつかの実施形態では、THAP/ケモカイン複合体としては、THAP1/SLC、THAP1/MIG、THAP1/CXCL10、THAP1/CXCL11、THAP1/CCL19およびTHAP1/CCL5が挙げられるが、これらに限定されない。
THAP−0〜THAP11
上記のように、当業者らは、THAP−0、THAP1、THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP−10、およびTHAP−11を含むいくつかのTHAPファミリー成員を同定する。
上記のように、当業者らは、THAP−0、THAP1、THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP−10、およびTHAP−11を含むいくつかのTHAPファミリー成員を同定する。
THAP1核酸
配列番号160で示される約639ヌクレオチド長であるヒトTHAP1コード配列は、約213アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに説明されるようなTHAP1タンパク質またはその生物学的活性部分をコードする精製または単離核酸分子、ならびにその核酸断片に関する。上記の核酸は、例えば本明細書中でさらに説明されるように、治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。
配列番号160で示される約639ヌクレオチド長であるヒトTHAP1コード配列は、約213アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに説明されるようなTHAP1タンパク質またはその生物学的活性部分をコードする精製または単離核酸分子、ならびにその核酸断片に関する。上記の核酸は、例えば本明細書中でさらに説明されるように、治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。
ヒトTHAP1遺伝子は、第8、18、11染色体に局在する。
THAP1タンパク質は、アミノ酸1〜89にTHAPドメインを含み、アポトーシスにおけるその役割が、本明細書中でさらに実証される。THAP1タンパク質は、ヒトTHAP1のアミノ酸136〜169にインターフェロンγ相同性モチーフを含有し(NYTVEDTMHQRKRIHQLEQQVEKLRKKLKTAQQR)(配列番号178)、ヒトインターフェロンγと34残基重複(アミノ酸98〜131)して41%の同一性を示す。PML−NBはIFNγとぴったり連結され、多数のPML−NB構成成分がIFNγにより誘導されて、対応する遺伝子のプロモーター中にIFNγ応答要素を含有する。THAP1タンパク質も、ヒトTHAP1のアミノ酸146〜165に核局在化配列を含む(RKRIHQLEQQVEKLRKKLKT)(配列番号179)。この配列は、核中のTHAPの局在化に関与する。本明細書中に提供された実施例において実証されるように、この配列を欠くTHAP1の欠失変異体は、細胞核中にもはや局在化されない。THAP1タンパク質はさらに、PAR4結合モチーフ(LE(X)14QRXRRQXR(X)11QR/KE)(配列番号180)を含む。このモチーフのコアは、部位特異的変異法により、そしてマウスZIP/DAP様キナーゼ(別のPAR4結合相手)との比較により実験的に限定され、それはヒトTHAP1のアミノ酸168〜175と重複するが、しかしそのモチーフは上流および下流に2〜3の残基も含み得る。
THAP1に対応するESTが同定されており、本発明の核酸に特定的に含まれ得るかまたは除外され得る。ESTは、寄託番号により以下に示されるように、THAP1に関する組織分布の証拠を以下に提供する:AL582975(バーキットリンパ腫からのB細胞);BG708372(視床下部);BG563619(肝臓);BG497522(腺癌);BG616699(肝臓);BE932253(頭、首);AL530396(神経芽細胞腫)。
本発明の目的は、配列番号160のヌクレオチド配列、それに対する相補的配列およびその断片を含む精製、単離または組換え核酸である。本発明は、配列番号160のポリヌクレオチドと少なくとも95%のヌクレオチド同一性を、有益には99%のヌクレオチド同一性を、好ましくは99.5%のヌクレオチド同一性を、最も好ましくは配列番号160のポリヌクレオチドと99.8%のヌクレオチド同一性を有するポリヌクレオチド、またはそれと相補的な配列、あるいはその生物学的活性断片を含む精製または単離核酸にも関する。本発明の別の目的は、本明細書中で定義されたストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号160のポリヌクレオチド、またはそれと相補的な配列、あるいはその変異体またはその生物学的活性断片とハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む精製、単離または組換え核酸に関する。さらなる実施形態では、本発明の核酸は、配列番号160の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンを含む単離、精製または組換えポリヌクレオチド、あるいはその相補体を包含する。
本明細書中にさらに記載されるように、本発明のTHAP1ポリペプチドをコードする精製、単離または組換え核酸ポリヌクレオチドも包含される。
別の好ましい態様において、本発明は、THAP1タンパク質の一部分または変異体をコードする精製または単離核酸分子に関するが、この場合、部分または変異体は本発明のTHAP1活性を示す。好ましくは上記部分または変異体は、天然に存在する全長THAP1タンパク質の一部分または変異体である。一例において、本発明は、配列番号160の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンを
含み、本質的にそれらからなり、またはそれらからなるポリヌクレオチドを提供するが、この場合、上記核酸は、THAP1部分または本明細書中に記載されたTHAP1活性を有する変異体をコードする。その他の実施形態では、本発明は、配列番号3の8〜20、20〜50、50〜70、60〜100、100〜150、150〜200、200〜205または205〜212アミノ酸からなるTHAP1部分をコードするポリヌクレオチドあるいはその変異体に関するが、この場合、上記THAP1部分は本明細書中に記載されたTHAP1活性を示す。
含み、本質的にそれらからなり、またはそれらからなるポリヌクレオチドを提供するが、この場合、上記核酸は、THAP1部分または本明細書中に記載されたTHAP1活性を有する変異体をコードする。その他の実施形態では、本発明は、配列番号3の8〜20、20〜50、50〜70、60〜100、100〜150、150〜200、200〜205または205〜212アミノ酸からなるTHAP1部分をコードするポリヌクレオチドあるいはその変異体に関するが、この場合、上記THAP1部分は本明細書中に記載されたTHAP1活性を示す。
配列番号160の配列は、ヒトTHAP1 cDNAに対応する。このcDNAは、ヒトTHAP1タンパク質をコードする配列(即ち、ヌクレオチド202〜840からの「コード領域」)、ならびに5’非翻訳化配列(ヌクレオチド1〜201)および3’非翻訳化配列(ヌクレオチド841〜2173)を含む。
本明細書中に記載されたTHAP1核酸と相補的である核酸分子も、本発明のTHAP1核酸に包含される。好ましくは相補的核酸は、それが配列番号160で示されたヌクレオチド配列とハイブリダイズし、それにより安定二重鎖を形成し得るよう、配列番号160で示されたヌクレオチド配列と十分に相補的である。
本発明の別の目的は、配列番号3のアミノ酸配列を含み、本質的にそれらからなり、またはそれらからなるTHAP1ポリペプチド、またはその断片をコードする精製、単離または組換え核酸であり、この場合、単離核酸分子は、THAPドメイン、THAP1標的結合領域、核局在化シグナルおよびインターフェロンγ相同性モチーフからなる群から選択される1つまたは複数のモチーフをコードする。好ましくは上記THAP1標的結合領域は、PAR4結合領域またはDNA結合領域である。例えば精製、単離または組換え核酸は、配列番号3のポリペプチドまたはその断片をコードするゲノムDNAまたはその断片を、あるいは配列番号160の配列またはその断片からなるか、本質的にそれからなるかまたはそれを含むcDNAを含み得るが、この場合、単離核酸分子は、THAPドメイン、THAP1標的結合領域、核局在化シグナルおよびインターフェロンγ相同性モチーフからなる群から選択される1つまたは複数のモチーフをコードする。上記モチーフの任意の組合せも特定され得る。好ましくは上記THAP1標的結合領域は、PAR4結合領域またはDNA結合領域である。本発明の特に好ましい核酸としては、配列番号160の607〜708、637〜696および703〜747からなるヌクレオチド位置範囲からなる群から選択される配列の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200または300ヌクレオチドの連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製または組換えTHAP1核酸が挙げられる。好ましい実施形態では、THAP1核酸は、少なくとも2つのTHAP1機能性ドメイン、例えばTHAPドメインおよびPAR4結合領域を含むTHAP1ポリペプチドをコードする。
さらに好ましい実施態様では、THAP1核酸は、配列番号1および2の式のコンセンサスアミノ酸配列を有するTHAPドメインをコードするヌクレオチド配列を含む。THAP1核酸は、アミノ酸残基の少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%がTHAPドメインコンセンサス配列(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインもコードし得る。本発明は、配列番号1および2の式による少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8または10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも15、25、30、35、40、45、50、60、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むポリペプチドをコードする単離、精製および組換えポリヌクレオチドも例示する。
THAP1遺伝子のクローニングから決定されるヌクレオチド配列は、他のTHAP1ファミリー成員(例えば新規の機能性ドメインを共有する)、ならびに他の種からのTHAP1ホモログを同定および/またはクローニングするのに用いるために意図されるプローブおよびプライマーの生成を可能にする。
「THAP1タンパク質の生物学的活性部分」をコードする核酸断片は、THAP1生物学的活性(本明細書中に記載されたTHAP1タンパク質の生物学的活性)を有するポリペプチドをコードする配列番号160のヌクレオチド配列の一部分を単離し、THAP1タンパク質のコードした部分を発現させ(例えばin vitroまたはin vivoでの組換え発現により)、そしてTHAP1タンパク質のコードした部分の活性を評価することにより調節され得る。
本発明はさらに、遺伝暗号の縮重のために本発明のTHAP1ヌクレオチド配列と異なり、そして本発明の同一THAP1タンパク質および断片をコードする核酸分子を包含する。
上記THAP1ヌクレオチド配列のほかに、THAP1タンパク質のアミノ酸配列の変化をもたらすDNA配列多形性が集団(例えばヒト集団)内に存在し得る、ということが当業者に理解される。このような遺伝的多形性は、天然対立遺伝子変動のために、集団内の個体間に存在し得る。このような天然対立遺伝子変動は、典型的にはTHAP1遺伝子のヌクレオチド配列において1〜5%分散を生じ得る。
本発明のTHAP1核酸の天然対立遺伝子変異体およびホモログに対応する核酸分子は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下での標準ハイブリダイゼーション技法によるハイブリダイゼーションプローブとして、本明細書中に開示されたcDNAまたはその一部分を用いて、本明細書中に開示されたTHAP1核酸とのそれらの相同性を基礎にして単離され得る。
THAP1ヌクレオチド配列を基礎にしたプローブを用いて、同一または相同タンパク質をコードする転写体またはゲノム配列を検出し得る。好ましい実施形態では、プローブはさらに、それに結合される標識基を含み、例えば標識基は、放射性同位元素、蛍光化合物、酵素または酵素補因子であり得る。このようなプローブは、例えば被験体からの細胞の試料中のTHAP1コード核酸のレベルを測定することにより、例えばTHAP1 mRNAレベルを検出するか、あるいはゲノムTHAP1遺伝子が突然変異されたかまたは欠失されたか否かを決定することにより、THAP1タンパク質を誤発現する細胞または組織を同定するための診断試験キットの一部として用いられ得る。
THAP1ポリペプチド
「THAP1ポリペプチド」という用語は、本発明のタンパク質およびポリペプチドの全てを包含するために本明細書中で用いられる。本発明のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、ならびにこのようなポリペプチドを含む融合ポリペプチドも、本発明の一部を構成する。本発明は、ヒトからのTHAP1タンパク質、例えば配列番号3の配列からなるか、または本質的にそれからなるか、またはそれを含む単離または精製THAP1タンパク質を例示する。
「THAP1ポリペプチド」という用語は、本発明のタンパク質およびポリペプチドの全てを包含するために本明細書中で用いられる。本発明のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、ならびにこのようなポリペプチドを含む融合ポリペプチドも、本発明の一部を構成する。本発明は、ヒトからのTHAP1タンパク質、例えば配列番号3の配列からなるか、または本質的にそれからなるか、またはそれを含む単離または精製THAP1タンパク質を例示する。
本発明の態様は、配列番号160のヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、その相補的配列、またはそれの断片に関する。
本発明の別の態様は、配列番号3の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50
または100アミノ酸の連続スパンを含む単離、精製および組換えポリペプチドを例示する。他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は、突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP1タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断の部位を含む。本発明は、本発明のTHAP1ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。
または100アミノ酸の連続スパンを含む単離、精製および組換えポリペプチドを例示する。他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は、突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP1タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断の部位を含む。本発明は、本発明のTHAP1ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。
本発明の一態様は、単離THAP1タンパク質およびその生物学的活性部分、ならびに抗THAP1抗体を産生するための免疫原として用いるのに適したポリペプチド断片に関する。一実施形態では、ネイティブTHAP1タンパク質は、標準タンパク質精製技法を用いて、適切な精製計画により細胞または組織供給源から単離され得る。別の実施形態では、THAP1タンパク質は、組換えDNA技法により生成される。組換え発現に代わるものとして、THAP1タンパク質またはポリペプチドは、標準ペプチド合成技法を用いて化学的に合成され得る。
典型的には、生物学的活性部分は、THAP1タンパク質の少なくとも1つの活性を有するドメインまたはモチーフを含む。本発明は、配列番号3の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、100または200アミノ酸の連続スパンを含む一THAP1ポリペプチドの単離、精製および組換え部分または断片を例示する。配列番号3の10〜20、20〜50、30〜60、50〜100または100〜200アミノ酸を含むTHAP1ポリペプチドも包含される。その他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP1タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断を含む。
生物学的活性THAP1タンパク質は、例えば配列番号3からの少なくとも1、2、3、5、10、20または30アミノ酸変化を含み得るし、あるいは配列番号3の配列からのアミノ酸の少なくとも1%、2%、3%、5%、8%、10%または15%変化を含む生物学的活性THAP1タンパク質をコードし得る。
好ましい実施形態では、THAP1タンパク質は、配列番号3で示されるアミノ酸位置1〜89のTHAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。他の態様では、THAP1ポリペプチドは、THAP1標的結合領域、核局在化シグナルおよび/またはインターフェロンγ相同性モチーフを含む。好ましくはTHAP1標的結合領域は、PAR4結合領域またはDNA結合領域である。本発明は、本発明のTHAP1ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号3の位置1〜90、136〜169、146〜165および168〜175からなる群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80、90または100アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP1ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサス配列(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインをコードし得る。本発明は、配列番号3で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP1ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
その他の実施形態では、本明細書中でさらに説明されるように、THAP1タンパク質
は配列番号3の配列と実質的に相同であり、THAP1タンパク質の機能的活性を保持し、さらに天然対立遺伝子変動または突然変異誘発のためにアミノ酸配列が異なる。したがって別の実施形態では、THAP1タンパク質はそれぞれ、配列番号3のアミノ酸配列と約60%より多いがしかし100%未満の相同性を共有し、そして配列番号3のTHAP1タンパク質の機能的活性を保持するアミノ酸配列を含むタンパク質である。好ましくはタンパク質は、配列番号3と少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%または99.8%相同であるが、しかし配列番号3と同一ではない。好ましくはTHAP1は、天然THAP1と同一(例えば100%同一性)未満である。相同性%は、上でさらに詳述したように決定され得る。
は配列番号3の配列と実質的に相同であり、THAP1タンパク質の機能的活性を保持し、さらに天然対立遺伝子変動または突然変異誘発のためにアミノ酸配列が異なる。したがって別の実施形態では、THAP1タンパク質はそれぞれ、配列番号3のアミノ酸配列と約60%より多いがしかし100%未満の相同性を共有し、そして配列番号3のTHAP1タンパク質の機能的活性を保持するアミノ酸配列を含むタンパク質である。好ましくはタンパク質は、配列番号3と少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%または99.8%相同であるが、しかし配列番号3と同一ではない。好ましくはTHAP1は、天然THAP1と同一(例えば100%同一性)未満である。相同性%は、上でさらに詳述したように決定され得る。
THAP−2〜THAP11およびTHAP−0核酸
上記のように、本発明は、THAPファミリーのいくつかの成員を提供する。THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP10、THAP11およびTHAP−0が本明細書中に記載される。ヒトcDNA配列に対応するヒトおよびマウスヌクレオチド配列が配列番号161〜171に列挙され、ヒトアミノ酸配列はそれぞれ配列番号4〜14に列挙されている。上記THAPファミリー配列のオルトログ、例えばマウス、ラット、ブタおよびその他のオルトログも本発明に包含され、それらのアミノ酸配列は、配列番号16〜114に列挙され、そしてcDNA配列は配列番号172〜175に列挙される。
上記のように、本発明は、THAPファミリーのいくつかの成員を提供する。THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP10、THAP11およびTHAP−0が本明細書中に記載される。ヒトcDNA配列に対応するヒトおよびマウスヌクレオチド配列が配列番号161〜171に列挙され、ヒトアミノ酸配列はそれぞれ配列番号4〜14に列挙されている。上記THAPファミリー配列のオルトログ、例えばマウス、ラット、ブタおよびその他のオルトログも本発明に包含され、それらのアミノ酸配列は、配列番号16〜114に列挙され、そしてcDNA配列は配列番号172〜175に列挙される。
THAP−2
配列番号161で示される約1302ヌクレオチド長であるヒトTHAP−2 cDNAは、配列番号4で示される約228アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−2タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−2遺伝子は、第12および3染色体に局在化される。THAP−2タンパク質は、アミノ酸1〜89にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−2が以下のように発現されることを示唆する:BG677995(扁平上皮癌);AV718199(視床下部);BI600215(視床下部);AI208780(ソアレス精巣(Soares testis)NHT);BE566995(癌細胞株);AI660418(プールされた胸腺)。
配列番号161で示される約1302ヌクレオチド長であるヒトTHAP−2 cDNAは、配列番号4で示される約228アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−2タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−2遺伝子は、第12および3染色体に局在化される。THAP−2タンパク質は、アミノ酸1〜89にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−2が以下のように発現されることを示唆する:BG677995(扁平上皮癌);AV718199(視床下部);BI600215(視床下部);AI208780(ソアレス精巣(Soares testis)NHT);BE566995(癌細胞株);AI660418(プールされた胸腺)。
THAP−3
配列番号162で示される約1995ヌクレオチド長であるヒトTHAP−3 cDNA。このTHAP−3遺伝子は、配列番号5で示される約239アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−3タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−3遺伝子は、第1染色体に局在化される。THAP−3タンパク質は、アミノ酸1〜89にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−3が以下のように発現されることを示唆する:BG700517(海馬);BI460812(精巣);BG707197(視床下部);AW960428(−);BG437177(大細胞癌);BE962820(腺癌);BE548411(子宮頸癌細胞株);AL522189(神経芽細胞腫細胞);BE545497(子宮頸癌細胞株);BE280538(絨毛癌);BI086954(頚部);BE744363(腺癌);およびBI549151(海馬)。
配列番号162で示される約1995ヌクレオチド長であるヒトTHAP−3 cDNA。このTHAP−3遺伝子は、配列番号5で示される約239アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−3タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−3遺伝子は、第1染色体に局在化される。THAP−3タンパク質は、アミノ酸1〜89にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−3が以下のように発現されることを示唆する:BG700517(海馬);BI460812(精巣);BG707197(視床下部);AW960428(−);BG437177(大細胞癌);BE962820(腺癌);BE548411(子宮頸癌細胞株);AL522189(神経芽細胞腫細胞);BE545497(子宮頸癌細胞株);BE280538(絨毛癌);BI086954(頚部);BE744363(腺癌);およびBI549151(海馬)。
THAP−4
配列番号163で示される1999ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−4 cDNAは、配列番号6で示される約577アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−4タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。THAP−4タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−4が以下のように発現されることを示唆する:AL544881(胎盤);BE384014(メラニン性黒色腫);AL517205(神経芽細胞腫細胞);BG394703(網膜芽細胞腫);BG472327(網膜芽細胞腫);BI196071(神経芽細胞腫);BE255202(網膜芽細胞腫);BI017349(肺腫瘍);BF972153(平滑筋肉腫細胞株);BG116061(十二指腸腺癌細胞株);AL530558(神経芽細胞腫細胞);AL520036(神経芽細胞腫細胞);AL559902(バーキットリンパ腫からのB細胞);AL534539(胎児脳);BF686560(平滑筋肉腫細胞株);BF345413(1p/19q損失を伴う未分化乏突起神経膠腫);BG117228(腺癌細胞株);BG490646(大細胞癌);およびBF769104(epid腫瘍)。
配列番号163で示される1999ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−4 cDNAは、配列番号6で示される約577アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−4タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。THAP−4タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−4が以下のように発現されることを示唆する:AL544881(胎盤);BE384014(メラニン性黒色腫);AL517205(神経芽細胞腫細胞);BG394703(網膜芽細胞腫);BG472327(網膜芽細胞腫);BI196071(神経芽細胞腫);BE255202(網膜芽細胞腫);BI017349(肺腫瘍);BF972153(平滑筋肉腫細胞株);BG116061(十二指腸腺癌細胞株);AL530558(神経芽細胞腫細胞);AL520036(神経芽細胞腫細胞);AL559902(バーキットリンパ腫からのB細胞);AL534539(胎児脳);BF686560(平滑筋肉腫細胞株);BF345413(1p/19q損失を伴う未分化乏突起神経膠腫);BG117228(腺癌細胞株);BG490646(大細胞癌);およびBF769104(epid腫瘍)。
THAP−5
配列番号164で示される1034ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−5 cDNAは、配列番号7で示される約239アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−5タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−5遺伝子は、第7染色体に局在化される。THAP−5タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−5が以下のように発現されることを示唆する:BG575430(乳房腺癌細胞株);BI545812(海馬);BI560073(精巣);BG530461(胎児性癌);BF244164(膠芽細胞腫);BI461364(精巣);AW407519(胚中心B細胞);BF103690(胎児性癌);およびBF939577(腎臓)。
配列番号164で示される1034ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−5 cDNAは、配列番号7で示される約239アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−5タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−5遺伝子は、第7染色体に局在化される。THAP−5タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−5が以下のように発現されることを示唆する:BG575430(乳房腺癌細胞株);BI545812(海馬);BI560073(精巣);BG530461(胎児性癌);BF244164(膠芽細胞腫);BI461364(精巣);AW407519(胚中心B細胞);BF103690(胎児性癌);およびBF939577(腎臓)。
THAP−6
配列番号165で示される2291ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−6 cDNAは、配列番号8で示される約222アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−6タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−6遺伝子は、第4染色体に局在化される。THAP−6タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−6が以下のように発現されることを示唆する:AV684783(肝細胞癌);AV698391(肝細胞癌);BI560555(精巣);AV688768(肝細胞癌);AV692405(肝細胞癌);およびAV696360(肝細胞癌)。
配列番号165で示される2291ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−6 cDNAは、配列番号8で示される約222アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−6タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−6遺伝子は、第4染色体に局在化される。THAP−6タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−6が以下のように発現されることを示唆する:AV684783(肝細胞癌);AV698391(肝細胞癌);BI560555(精巣);AV688768(肝細胞癌);AV692405(肝細胞癌);およびAV696360(肝細胞癌)。
THAP−7
配列番号166で示される1242ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−7 cDNAは、配列番号9で示される約309アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−7タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−7遺伝子は、第22q11.2染色体に局在化される。THAP−7タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−7が以下のように発現されることを示唆する:BI193682(類上皮癌細胞株);BE253146(網膜芽細胞腫);BE622113(メラニン性黒色腫);BE740360(腺癌細胞株);BE513955(バーキットリンパ腫);AL049117(精巣);BF952983(神経性、正常);AW975614(−);BE273270(腎細胞腺癌);BE738428(膠芽細胞腫);BE388215(子宮内膜腺癌細胞株);BF762401(結腸、est);およびBG329264(網膜芽細胞腫)。
配列番号166で示される1242ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−7 cDNAは、配列番号9で示される約309アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−7タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−7遺伝子は、第22q11.2染色体に局在化される。THAP−7タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−7が以下のように発現されることを示唆する:BI193682(類上皮癌細胞株);BE253146(網膜芽細胞腫);BE622113(メラニン性黒色腫);BE740360(腺癌細胞株);BE513955(バーキットリンパ腫);AL049117(精巣);BF952983(神経性、正常);AW975614(−);BE273270(腎細胞腺癌);BE738428(膠芽細胞腫);BE388215(子宮内膜腺癌細胞株);BF762401(結腸、est);およびBG329264(網膜芽細胞腫)。
THAP−8
配列番号167で示される1387ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−8 cDNAは、配列番号10で示される約274アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−8タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−8遺伝子は、第19染色体に局在化される。THAP−8タンパク質は、アミノ酸1〜92にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−8が以下のように発現されることを示唆する:BG703645(海馬);BF026346(メラニン性黒色腫);BE728495(メラニン性黒色腫);BG334298(メラニン性黒色腫);およびBE390697(子宮内膜腺癌細胞株)。
配列番号167で示される1387ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−8 cDNAは、配列番号10で示される約274アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−8タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−8遺伝子は、第19染色体に局在化される。THAP−8タンパク質は、アミノ酸1〜92にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−8が以下のように発現されることを示唆する:BG703645(海馬);BF026346(メラニン性黒色腫);BE728495(メラニン性黒色腫);BG334298(メラニン性黒色腫);およびBE390697(子宮内膜腺癌細胞株)。
THAP−9
配列番号168で示される693ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−9 cDNAは、配列番号11で示される約231アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−9タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。THAP−9タンパク質は、アミノ酸1〜92にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−9が以下のように発現されることを示唆する:AA333595(8週胚)。
配列番号168で示される693ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−9 cDNAは、配列番号11で示される約231アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−9タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。THAP−9タンパク質は、アミノ酸1〜92にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−9が以下のように発現されることを示唆する:AA333595(8週胚)。
THAP−10
配列番号169で示される771ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−10 cDNAは、配列番号12で示される約257アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−10タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−10遺伝子は、第15染色体に局在化される。THAP−10タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHA
Pドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP10が以下のように発現されることを示唆する:AL526710(神経芽細胞腫細胞);AV725499(視床下部);AW966404(−);AW296810(肺);およびAL557817(T細胞白血病からのT細胞)。
配列番号169で示される771ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−10 cDNAは、配列番号12で示される約257アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−10タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−10遺伝子は、第15染色体に局在化される。THAP−10タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHA
Pドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP10が以下のように発現されることを示唆する:AL526710(神経芽細胞腫細胞);AV725499(視床下部);AW966404(−);AW296810(肺);およびAL557817(T細胞白血病からのT細胞)。
THAP−11
配列番号170で示される942ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−11 cDNAは、配列番号13で示される約314アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−11タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−11遺伝子は、第16染色体に局在化される。THAP−11タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP11が以下のように発現されることを示唆する:AU142300(網膜芽細胞腫);BI261822(リンパ腫細胞株);BG423102(腎細胞腺癌);およびBG423864(腎臓)。
配列番号170で示される942ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−11 cDNAは、配列番号13で示される約314アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−11タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−11遺伝子は、第16染色体に局在化される。THAP−11タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP11が以下のように発現されることを示唆する:AU142300(網膜芽細胞腫);BI261822(リンパ腫細胞株);BG423102(腎細胞腺癌);およびBG423864(腎臓)。
THAP−0
配列番号171で示される2283ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−0 cDNAは、配列番号14で示される約761アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−0タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−0遺伝子は、第11染色体に局在化される。THAP−0タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−0が以下のように発現されることを示唆する:BE713222(頭、首);BE161184(頭、首);AL119452(扁桃);AU129709(奇形癌);AW965460(−);AW965460(−);AW958065(−);およびBE886885(平滑筋肉腫)。
配列番号171で示される2283ヌクレオチド長を有する配列として示すヒトTHAP−0 cDNAは、配列番号14で示される約761アミノ酸残基長であるタンパク質をコードする。本発明の一態様は、本明細書中でさらに記載されるようなTHAP−0タンパク質をコードする精製または単離核酸分子あるいはその生物学的活性部分、ならびにその核酸断片に関する。上記核酸は、例えば本明細書中でさらに記載されるような治療方法および薬剤スクリーニングアッセイに用いられ得る。ヒトTHAP−0遺伝子は、第11染色体に局在化される。THAP−0タンパク質は、アミノ酸1〜90にTHAPドメインを含む。データベース中の発現配列(指示寄託番号。本発明の核酸に特定的に含まれるかまたは除外され得る)の分析は、THAP−0が以下のように発現されることを示唆する:BE713222(頭、首);BE161184(頭、首);AL119452(扁桃);AU129709(奇形癌);AW965460(−);AW965460(−);AW958065(−);およびBE886885(平滑筋肉腫)。
本発明の一目的は、配列番号161〜171、173〜175のヌクレオチド配列を含む精製、単離または組換え核酸、あるいはそれと相補的な配列およびその断片である。本発明は、配列番号161〜171または173〜175のポリヌクレオチドと少なくとも95%のヌクレオチド同一性を、有益には配列番号161〜171または173〜175のポリヌクレオチドと99%ヌクレオチド同一性、好ましくは99.5%ヌクレオチド同一性、最も好ましくは99.8%ヌクレオチド同一性を有するポリヌクレオチドを含む精製または単離核酸、あるいはそれと相補的な配列、またはその生物学的活性断片にも関する。本発明の別の目的は、本明細書中に明記されたストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号161〜171または173〜175のポリヌクレオチドとハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む精製、単離または組換え核酸、あるいはそれと相補的な配列、またはその変異体またはその生物学的活性断片に関する。さらなる実施形態では、本発明の核酸は、配列番号161〜171または173〜175からなる群から選択される配列の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンを含む単離、精製または組換えポリヌクレオチド、あるいはその相補体を含む。
本明細書中にさらに記載されるように、本発明のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドをコードする精製、単離または組換え核酸ポリヌクレオチドも包含される。
別の好ましい態様では、本発明は、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の一部分または変異体をコードする精製または単離核酸分子に関するが、この場合、部分または変異体は本発明のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0活性を示す。好ましくは上記部分または変異体は、天然に存在する全長THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の一部分または変異体である。一例では、本発明は、配列番号161〜171、173〜175からなる群から選択される配列の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200、500または1000ヌクレオチドの連続スパンを、上記スパンの長さが配列番号 の長さと一致する程度まで含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなるポリヌクレオチドを提供するが、この場合、上記核酸は、本明細書中に記載されたTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0活性を有するTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0部分または変異体をコードする。その他の実施形態では、本発明は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択される配列の、上記部分の長さが配列番号 の長さと一致する程度まで、8〜20、20〜50、50〜70、60〜100、100〜150、150〜200、200〜250または250〜350アミノ酸からなるTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0部分をコードするポリヌクレオチド、またはその変異体に関するが、この場合、上記THAP−2〜THAP11またはTHAP−0部分は、本明細書中に記載されたTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0活性を示す。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0変異型核酸は、例えば配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択されるそれぞれの配列からの少なくとも1、2、3、5、10、20または30アミノ酸変化を含む生物学的に活性なTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質をコードし得るし、あるいは配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114のそれぞれの配列からのアミノ酸の少なくとも1%、2%、3%、5%、8%、10%または15%変化を含む生物学的活性THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質をコードし得る。
配列番号4〜14の配列は、それぞれヒトTHAP−2〜THAP11およびTHAP−0 DNAに対応する。配列番号17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114は、マウス、ラット、ブタおよびその他のオルトログに対応する。
本明細書中に記載されたTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸と相補的である核酸分子も、本発明のTHAP−2〜THAP11およびTHAP−0核酸に包含される。好ましくは相補的核酸は、それが配列番号161〜171および173〜175で示される上記ヌクレオチド配列とハイブリダイズし、それにより安定二重鎖を形成し得るよう、配列番号161〜171および173〜175で示されたそれぞれのヌクレオチド配列と十分に相補的である。
本発明の別の目的は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択されるアミノ酸を含む、本質的にそれらからなるまたはそれらからなるTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドをコードする精製、単離または組換え核酸、あるいはその断片であって、この場合、単離核酸分子は、THAPドメイン、あるいはTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0標的結合領域をコードする。好ましくは上記標的結合領域は、タンパク質結合領域、好
ましくはPAR−4結合領域であり、あるいは好ましくは上記標的結合領域はDNA結合領域である。例えば精製、単離または組換え核酸は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択される配列を有するポリペプチド、あるいはその断片をコードするゲノムDNAまたはその断片を含み得る。精製、単離または組換え核酸は、代替として、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択される配列、あるいはその断片からなるか、本質的にそれらからなるか、またはそれらを含むcDNAを含み得るが、この場合、単離核酸分子は、THAPドメインあるいはTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0標的結合領域をコードする。好ましい実施形態では、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸は、少なくとも2つのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0機能性ドメイン、例えばTHAPドメインおよびTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0標的結合領域等のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドをコードする。
ましくはPAR−4結合領域であり、あるいは好ましくは上記標的結合領域はDNA結合領域である。例えば精製、単離または組換え核酸は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択される配列を有するポリペプチド、あるいはその断片をコードするゲノムDNAまたはその断片を含み得る。精製、単離または組換え核酸は、代替として、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98、100〜114からなる群から選択される配列、あるいはその断片からなるか、本質的にそれらからなるか、またはそれらを含むcDNAを含み得るが、この場合、単離核酸分子は、THAPドメインあるいはTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0標的結合領域をコードする。好ましい実施形態では、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸は、少なくとも2つのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0機能性ドメイン、例えばTHAPドメインおよびTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0標的結合領域等のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドをコードする。
本発明の特に好ましい核酸としては、配列番号161〜171および173〜175で示されるような関連核酸をコードするヌクレオチド位置からなる群から選択される配列の少なくとも12、15、18、20、25、30、35、40、50、60、70、80、90、100、150、200または250ヌクレオチドの連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製または組換えTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸が挙げられる。
さらに好ましい実施形態では、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸は、配列番号1および2の式のコンセンサスアミノ酸配列を有するTHAPドメインをコードするヌクレオチド配列を含む。THAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸は、アミノ酸残基の少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%がTHAPコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインもコードし得る。本発明は、配列番号1および2の式の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8または10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも15、25、30、35、40、45、50、60、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むポリペプチドをコードする単離、精製および組換えポリヌクレオチドも例示する。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0遺伝子のクローニングから決定されるヌクレオチド配列は、他のTHAPファミリー成員、特にTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0に関連した配列(例えば新規の機能性ドメインを共有する)、ならびに他の種からのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ホモログを同定および/またはクローニングするのに用いるために意図されるプローブおよびプライマーの生成を可能にする。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の生物学的活性部分をコードする核酸断片は、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0生物学的活性(本明細書中に記載されたTHAPファミリータンパク質の生物学的活性)を有するポリペプチドをコードする配列番号161〜171および173〜175からなる群から選択されるヌクレオチド配列の一部分を単離し、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質のコードした部分を発現させ(例えばin vitroまたはin vivoでの組換え発現により)、そしてTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質のコードした部分の活性を評価することにより調節され得る。
本発明はさらに、遺伝暗号の縮重のために本発明のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ヌクレオチド配列と異なり、そして本発明の同一THAP−2〜THAP1
1またはTHAP−0タンパク質あるいはその断片をコードする核酸分子を包含する。
1またはTHAP−0タンパク質あるいはその断片をコードする核酸分子を包含する。
上記THAP−2〜THAP11またはTHAP−0ヌクレオチド配列のほかに、それぞれのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質のアミノ酸配列の変化をもたらすDNA配列多形性が集団(例えばヒト集団)内に存在し得る、ということが当業者に理解される。このような遺伝的多形性は、天然対立遺伝子変動のために、集団内の個体間に存在し得る。このような天然対立遺伝子変動は、典型的には特定のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0遺伝子のヌクレオチド配列において1〜5%分散を生じ得る。
本発明のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸の天然対立遺伝子変異体およびホモログに対応する核酸分子は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下での標準ハイブリダイゼーション技法によるハイブリダイゼーションプローブとして、本明細書中に開示されたcDNAまたはその一部分を用いて、本明細書中に開示されたTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0核酸とのそれらの相同性を基礎にして単離され得る。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0ヌクレオチド配列を基礎にしたプローブを用いて、同一または相同タンパク質をコードする転写体またはゲノム配列を検出し得る。好ましい実施形態では、プローブはさらに、それに結合される標識基を含み、例えば標識基は、放射性同位元素、蛍光化合物、酵素または酵素補因子であり得る。このようなプローブは、例えば被験体からの細胞の試料中のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0コード核酸のレベルを測定することにより、例えばTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0 mRNAレベルを検出するか、あるいはゲノムTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0遺伝子が突然変異されたかまたは欠失されたか否かを決定することにより、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質を誤発現する(misexpress)細胞または組織を同定するための診断試験キットの一部として用いられ得る。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチド
「THAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチド」という用語は、THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP10、THAP11およびTHAP−0に関する本発明のタンパク質およびポリペプチドの全てを包含するために本明細書中で用いられる。本発明のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、ならびにこのようなポリペプチドを含む融合ポリペプチドも、本発明の一部を構成する。本発明は、ヒトからのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質、例えば配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択される配列からなるか、または本質的にそれからなるか、またはそれを含む単離または精製THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質を例示する。
「THAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチド」という用語は、THAP−2、THAP−3、THAP−4、THAP−5、THAP−6、THAP−7、THAP−8、THAP−9、THAP10、THAP11およびTHAP−0に関する本発明のタンパク質およびポリペプチドの全てを包含するために本明細書中で用いられる。本発明のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、ならびにこのようなポリペプチドを含む融合ポリペプチドも、本発明の一部を構成する。本発明は、ヒトからのTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質、例えば配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択される配列からなるか、または本質的にそれからなるか、またはそれを含む単離または精製THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質を例示する。
本発明は、配列番号161〜171,172〜175からなる群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、およびその相補的配列、およびそれの断片に関する。
本発明は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択される配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、100、150、200、300または500アミノ酸の連続スパンを、上記スパンが特定の配列番号と一致する程度まで含む単離、精製および組換えポリペプチ
ドを例示する。他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は、突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断の部位を含む。
ドを例示する。他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は、突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断の部位を含む。
本発明の一態様は、単離THAP−2〜THAP11およびTHAP−0タンパク質およびその生物学的活性部分、ならびに抗THAP−2〜THAP11またはTHAP−0抗体を産生するための免疫原として用いるのに適したポリペプチド断片に関する。一実施形態では、ネイティブTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質は、標準タンパク質精製技法を用いて、適切な精製計画により細胞または組織供給源から単離され得る。別の実施形態では、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質は、組換えDNA技法により生成される。組換え発現に代わるものとして、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質あるいはポリペプチドは、標準ペプチド合成技法を用いて化学的に合成され得る。
THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の生物学的活性部分は、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質のアミノ酸配列と十分に相同であるかまたはそれらに由来するアミノ酸配列、例えばそれぞれの全長THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質より少ないアミノ酸を含み、そしてTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の少なくとも1つの活性を示す配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114で示されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを包含する。本発明は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択される配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、100、150、200、300または500アミノ酸の連続スパンを上記スパンが特定の配列番号と一致する程度まで含むTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドの単離、精製および組換え部分または断片を例示する。配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98および100〜114からなる群から選択される配列の10〜20、20〜50、30〜60、50〜100または100〜200アミノ酸を含むTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0ポリペプチドも包含される。その他の好ましい実施形態では、アミノ酸の連続伸長は突然変異または機能的突然変異の部位、例えばTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質配列中のアミノ酸の欠失、付加、交換または切断を含む。
生物学的活性THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質は、例えば配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114の配列からの少なくとも1、2、3、5、10、20または30アミノ酸変化を含み得るし、あるいは配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114の配列からのアミノ酸の少なくとも1%、2%、3%、5%、8%、10%または15%変化を含む生物学的活性THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質をコードし得る。
好ましい実施形態では、THAP−2タンパク質は、好ましくは配列番号4で示されるアミノ酸位置1〜89のアミノ酸配列を有するTHAP−2 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−2ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号4のアミノ酸位置1〜89を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または89アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれ
らからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−2ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号4で示されるアミノ酸位置1〜89のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−2ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。好ましくは上記THAP−2ポリペプチドは、PAR−4結合ドメインおよび/またはDNA結合ドメインを含む。
らからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−2ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号4で示されるアミノ酸位置1〜89のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−2ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。好ましくは上記THAP−2ポリペプチドは、PAR−4結合ドメインおよび/またはDNA結合ドメインを含む。
好ましい実施形態では、THAP−3タンパク質は、好ましくは配列番号5で示されるアミノ酸位置1〜89のアミノ酸配列を有するTHAP−3 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−3ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号5のアミノ酸位置1〜89を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または89アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−3ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号5で示されるアミノ酸位置1〜89のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−3ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。好ましくは上記THAP−3ポリペプチドは、PAR−4結合ドメインおよび/またはDNA結合ドメインを含む。
好ましい実施形態では、THAP−4タンパク質は、好ましくは配列番号6で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP−4 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−4ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号6のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−4ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号6で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−4ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−5タンパク質は、好ましくは配列番号7で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP−5 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−5ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号7のアミノ
酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−5ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号7で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−5ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−5ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号7で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−5ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−6タンパク質は、好ましくは配列番号8で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP−6 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−6ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号8のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−6ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号8で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−6ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−7タンパク質は、好ましくは配列番号9で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP−7 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−7ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号9のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−7ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号9で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−7ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−8タンパク質は、好ましくは配列番号10で示されるアミノ酸位置1〜92のアミノ酸配列を有するTHAP−8 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−8ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、ある
いはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号10のアミノ酸位置1〜92を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−8ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号10で示されるアミノ酸位置1〜92のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−8ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
いはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号10のアミノ酸位置1〜92を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−8ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号10で示されるアミノ酸位置1〜92のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−8ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−9タンパク質は、好ましくは配列番号11で示されるアミノ酸位置1〜92のアミノ酸配列を有するTHAP−9 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−9ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号11のアミノ酸位置1〜92を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−9ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号11で示されるアミノ酸位置1〜92のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−9ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP10タンパク質は、好ましくは配列番号12で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP10 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP10ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号12のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP10ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号12で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP10ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP11タンパク質は、好ましくは配列番号13で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP11 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本
発明は、本発明のTHAP11ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号13のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP11ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号13で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP11ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
発明は、本発明のTHAP11ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号13のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP11ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号13で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP11ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
好ましい実施形態では、THAP−0タンパク質は、好ましくは配列番号14で示されるアミノ酸位置1〜90のアミノ酸配列を有するTHAP−0 THAPドメイン、あるいはその断片または変異体を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなる。本発明は、本発明のTHAP−0ヌクレオチド配列によりコードされるポリペプチド、あるいはその相補的配列またはその断片にも関する。したがって本発明は、配列番号14のアミノ酸位置1〜90を含む配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、70、80または90アミノ酸の連続スパンを含むか、本質的にそれらからなるか、またはそれらからなる単離、精製および組換えポリペプチドも例示する。別の態様では、THAP−0ポリペプチドは、少なくとも約95%、90%、85%、50〜80%、好ましくは少なくとも約60〜70%、さらに好ましくは少なくとも約65%のアミノ酸残基がTHAPドメインコンセンサスドメイン(配列番号1および2)と同一または類似アミノ酸であるTHAPドメインを含み得る。本発明は、配列番号14で示されるアミノ酸位置1〜90のTHAPドメインを含むか、本質的にそれからなるか、またはそれからなるTHAP−0ポリペプチド、あるいはその断片または変異体をコードする単離、精製核酸も包含する。
他の実施形態では、本明細書中でさらに説明されるように、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114の配列と実質的に相同であり、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の機能的活性を保持し、さらに天然対立遺伝子変動または突然変異誘発のためにアミノ酸配列が異なる。したがって別の実施形態では、THAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114のアミノ酸配列と約60%以上しかし100%未満の相同性を共有し、そしてそれぞれ配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114のTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0タンパク質の機能的活性を保持するアミノ酸を含むタンパク質である。好ましくはタンパク質は、配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114と少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%または99.8%相同であるが、しかし配列番号4〜14、17〜21、23〜40、42〜56、58〜98または100〜114と同一ではない。好ましくはTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0は、天然に生じるTHAP−2〜THAP11またはTHAP−0と同一(例えば100%同一性)未満である。相同性%は、上でさらに詳述したように決定され得る。
ポリペプチドの評価、変異型核酸およびポリペプチドを生成する方法
THAPファミリーポリペプチドの機能を特性化することにより、本発明はさらに、THAPファミリーまたはTHAPドメインヌクレオチド配列の機能的断片および変異体の活性を試験し、またはそれらを得る方法であって、変異体または修飾THAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸を提供し、そしてそれによりコードされたポリペプチドが本発明のTHAPファミリー活性を示すか否かを評価する方法を提供する、と理解される。したがってTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの機能を評価する方法であって、(a)THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを提供すること、(b)上記THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをTHAPファミリー活性に関して試験することを含む方法が含まれる。任意の適切なフォーマット、例えば無細胞、細胞ベースおよびin vivoフォーマットが用いられ得る。例えば上記のアッセイは、宿主細胞中でTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸を発現し、そして上記細胞中のTHAPファミリー活性を観察することを含むことができる。別の例では、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログが細胞に導入され、そしてTHAPファミリー活性が観察される。THAPファミリー活性は、本明細書中に記載されたような任意の活性、例えば(1)細胞中で発現されるかまたは細胞に導入された場合、アポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、最も好ましくはアポトーシスを誘導しまたは強化すること、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること;(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(3)過増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(4)CNS細胞、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;あるいは(5)血管新生を媒介すること、好ましくは抑制すること、炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること、癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺害、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導からなる群から選択される動物において決定される活性であり得る。
THAPファミリーポリペプチドの機能を特性化することにより、本発明はさらに、THAPファミリーまたはTHAPドメインヌクレオチド配列の機能的断片および変異体の活性を試験し、またはそれらを得る方法であって、変異体または修飾THAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸を提供し、そしてそれによりコードされたポリペプチドが本発明のTHAPファミリー活性を示すか否かを評価する方法を提供する、と理解される。したがってTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの機能を評価する方法であって、(a)THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを提供すること、(b)上記THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをTHAPファミリー活性に関して試験することを含む方法が含まれる。任意の適切なフォーマット、例えば無細胞、細胞ベースおよびin vivoフォーマットが用いられ得る。例えば上記のアッセイは、宿主細胞中でTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸を発現し、そして上記細胞中のTHAPファミリー活性を観察することを含むことができる。別の例では、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログが細胞に導入され、そしてTHAPファミリー活性が観察される。THAPファミリー活性は、本明細書中に記載されたような任意の活性、例えば(1)細胞中で発現されるかまたは細胞に導入された場合、アポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、最も好ましくはアポトーシスを誘導しまたは強化すること、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること;(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(3)過増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;(4)CNS細胞、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること;あるいは(5)血管新生を媒介すること、好ましくは抑制すること、炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること、癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺害、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導からなる群から選択される動物において決定される活性であり得る。
集団中に存在し得るTHAPファミリーまたはTHAPドメイン配列の天然に生じる対立遺伝子変異体のほかに、配列番号160〜171のヌクレオチド配列中の突然変異により変化が導入され、それによりTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の機能的能力の変更を伴いまたは伴わずに、コード化THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のアミノ酸配列の変化をもたらし得る、と当業者は理解する。
いくつかの種類の変異体、例えば1)1つまたは複数のアミノ酸残基が保存または非保存アミノ酸残基で置換され、そしてこのような置換アミノ酸残基は遺伝暗号によりコードされ得るかまたはされないものであり得るもの、あるいは2)1つまたは複数のアミノ酸残基が置換基を含むもの、あるいは3)変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドが別の化合物、例えばポリペプチドの半減期を増大する化合物(例えばポリエチレングリコール)と融合されるもの、あるいは4)付加的アミノ酸が変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドと融合されるもの、例えばリーダーまたは分泌配列、または変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの精製のために用いられる配列、あるいは前タンパク質配列が意図される。このような変異体は、当業者の範囲内であるとみなされる。
例えばアミノ酸置換をもたらすヌクレオチド置換は、タンパク質の生物学的活性を実質的に変えない配列番号160〜175の配列中でなされ得る。アミノ酸残基は、生物学的活性の変更を伴わずに、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドをコードする野生型配列あるいはその生物学的活性断片またはホモログから変更され得る。概して、本発明のTHAPドメイン含有タンパク質のTHAPファミリー間で保存されるアミ
ノ酸残基は、変化をあまり受け易くないと予測される。さらに付加的保存アミノ酸残基は、本発明のTHAPファミリータンパク質間に保存されるアミノ酸であり得る。
ノ酸残基は、変化をあまり受け易くないと予測される。さらに付加的保存アミノ酸残基は、本発明のTHAPファミリータンパク質間に保存されるアミノ酸であり得る。
一態様では、本発明は、活性に不可欠でないアミノ酸残基の変化を含有するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをコードする核酸分子に関する。このようなTHAPファミリータンパク質は、配列番号後1〜114とアミノ酸配列が異なるが、生物学的活性を保持する。一実施形態では、単離核酸分子はタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むが、この場合、タンパク質は、配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約60%相同であるアミノ酸配列を含む。好ましくは、核酸分子によりコードされるタンパク質は、配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約65〜70%相同であり、さらに好ましくは配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約75〜80%の同一性を共有し、さらにより好ましくは配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも約85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%または99.8%の同一性を共有する。
別の態様では、本発明は、生物学的活性増大または生物学的活性修飾を生じるアミノ酸残基中の変化を含有するTHAPファミリータンパク質をコードする核酸分子に関する。別の態様では、本発明は、THAPファミリー活性に不可欠であるアミノ酸残基中の変化を含有するTHAPファミリータンパク質をコードする核酸分子に関する。このようなTHAPファミリータンパク質は、配列番号1〜114とアミノ酸配列が異なり、1つまたは複数のTHAPファミリー生物学的活性の低減を示すかまたは本質的にそれらを欠く。本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドのドミナントネガティブ変異体として有用であり得るTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログも包含する。
配列番号1〜114のいずれかのタンパク質と相同であるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをコードする単離核酸分子は、1つまたは複数のアミノ酸置換、付加または欠失がコード化タンパク質中に導入されるよう、1つまたは複数のヌクレオチド置換、付加または欠失を配列番号1〜114のヌクレオチド配列中に導入することにより作製され得る。突然変異は、標準技法により、例えば部位特異的変異法およびPCRによる変異法により、配列番号1〜114のいずれかの中に導入され得る。例えば保存的アミノ酸置換は、1つまたは複数の予測非必須アミノ酸残基に作製され得る。「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるものである。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術分野で定義されている。これらのファミリーとしては、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えばリシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えばアスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えばグリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えばアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分枝側鎖(例えばトレオニン、バリン、イソロイシン)、ならびに芳香族側鎖(例えばチロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を有するアミノ酸が挙げられる。したがってTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログ中の予測非必須アミノ酸残基は、同一側鎖ファミリーからの別のアミノ酸残基で置き換えられ得る。あるいは別の実施形態では、突然変異は、例えば飽和変異法により、ランダムにTHAPファミリーまたはTHAPドメインコード配列の全部または一部と一緒に導入され、その結果生じる変異体は、活性を保持する変異体を同定するためにTHAPファミリー生物学的活性に関してスクリーニングされ得る。配列番号1〜114のうちの1つの突然変異誘発素、コード化タンパク質は組換え的に発現され、タンパク質の活性が決定され得る。
好ましい実施形態では、本発明のTHAPドメイン核酸のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログによりコードされる変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログが、任意の適切なアッセイ(この例は本明細書中に提示されている)においてTHAPファミリー活性に関してアッセイされ得る。
本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインキメラまたは融合タンパク質も提供する。本明細書中で用いる場合、THAPファミリーまたはTHAPドメイン「キメラタンパク質」または「融合タンパク質」は、非THAPファミリーまたは非THAPドメインポリペプチドに操作可能的に連結された、好ましくはインフレームで融合された本発明のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを含む。好ましい実施形態では、THAPファミリーまたはTHAPドメイン融合タンパク質は、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の少なくとも1つの生物学的活性部分を含む。別の好ましい実施形態では、THAPファミリー融合タンパク質は、THAPファミリータンパク質の少なくとも2つの生物学的活性部分を含む。例えば一実施形態では、融合タンパク質は、THAPファミリー配列がGST配列のC末端に融合されるGST−THAPファミリー融合タンパク質である。このような融合タンパク質は、組換えTHAPファミリーポリペプチドの精製を促し得る。別の実施形態では、融合タンパク質は、他とある種の宿主細胞中での所望の細胞局在かを可能にするために、そのN末端に異種シグナル配列を含有するTHAPファミリータンパク質である。
本発明のTHAPファミリーまたはTHAPドメイン融合タンパク質は、薬学的組成物中に混入されて、in vivoで被験体に投与され得る。さらに本発明のTHAPファミリー融合またはTHAPドメインタンパク質は、被験体中で抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体を産生するための免疫原として用いられて、THAPファミリーまたはTHAPドメインリガンドを精製し得るし、そしてスクリーニングアッセイでは、THAPファミリーまたはTHAPドメインとTHAPファミリーまたはTHAPドメイン標的分子との相互作用を抑制する分子を同定するために用いられ得る。
さらに被験体THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の単離ペプチジル部分は、このようなペプチドをコードする核酸の対応する断片から組換え的に産生されるペプチドをスクリーニングすることによっても生成され得る。さらに断片は、当該技術分野で既知の技法を用いて、例えば慣用的メリフィールド固相f−Mocまたはt−Boc化学を用いて、化学的に合成され得る。例えば本発明のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質は、断片の重複を伴わずに所望の長さの断片に随意に分断され得るか、あるいは好ましくは所望の長さの重複断片に分断され得る。断片が生成され(組換え的にまたは化学合成により)、そして例えばマイクロインジェクションアッセイにより、またはin vitroタンパク質結合アッセイにより、THAPファミリータンパク質活性のアゴニストまたはアンタゴニストとして機能し得るペプチジル断片を同定するために試験し得る。例証的実施形態では、THAPファミリータンパク質のペプチジル部分、例えばTHAPドメインまたはTHAPファミリー標的結合領域(例えばTHAP1、THAP−2およびTHAP−3の場合のPAR4)が、各々がTHAPファミリータンパク質の別個の断片を含有するチオレドキシン融合タンパク質としての発現により、THAPファミリー活性に関して試験され得る(例えば米国特許第5,270,181号および第5,292,646号;ならびにPCT公告WO94/02502参照)。
本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメイン模倣物として、あるいはTHAPファミリーまたはTHAPドメインインヒビターとして機能するTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体にも関する。THAPファミリーまたはTHA
Pドメインタンパク質の変異体は、変異法により、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の別個の点突然変異または切断により生成され得る。THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のアゴニストは、実質的に同一のまたはサブセットの、天然に生じる形態のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の生物学的活性を保有し得る。THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のアンタゴニストは、例えばTHAPファミリー標的分子とのTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の会合を競合的に抑制することにより、天然に生じる形態のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の1つまたは複数の活性を抑制し得る。したがって特定の生物学的作用は、限定機能を有する変異体を用いた治療により引き出され得る。一実施形態では、THAPファミリーまたはTHAPドメインアゴニスト(模倣物)として、あるいはTHAPファミリーまたはTHAPドメインアンタゴニストとして機能するTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体は、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質アゴニストまたはアンタゴニスト活性に関してTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体、例えば切頭化変異体の組合せライブラリーをスクリーニングすることにより、同定され得る。一実施形態では、THAPファミリー変異体の多様化ライブラリーは、核酸レベルでの組合せ変異法により生成され、多様化遺伝子ライブラリーによりコードされる。THAPファミリー変異体の多様化ライブラリーは、縮重組の潜在的THAPファミリー配列が個々のポリペプチドとして、あるいはその中にTHAPファミリー配列組を含有する一組の巨大融合タンパク質(例えばファージ表示のために)として発現可能であるよう、例えば合成オリゴヌクレオチドの混合物を遺伝子配列に酵素的に結繋することにより生成され得る。縮重オリゴヌクレオチド配列から潜在的THAPファミリー変異体のライブラリーを生成するために用いられ得る種々の方法がある。縮重遺伝子配列の化学合成は自動DNA合成機で実施され、次に合成遺伝子は適切な発現ベクターに結繋され得る。縮重組の遺伝子の使用は、所望組の潜在的THAPファミリー配列をコードする配列の全ての、一混合物中での、提供を可能にする。
Pドメインタンパク質の変異体は、変異法により、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の別個の点突然変異または切断により生成され得る。THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のアゴニストは、実質的に同一のまたはサブセットの、天然に生じる形態のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の生物学的活性を保有し得る。THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のアンタゴニストは、例えばTHAPファミリー標的分子とのTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の会合を競合的に抑制することにより、天然に生じる形態のTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の1つまたは複数の活性を抑制し得る。したがって特定の生物学的作用は、限定機能を有する変異体を用いた治療により引き出され得る。一実施形態では、THAPファミリーまたはTHAPドメインアゴニスト(模倣物)として、あるいはTHAPファミリーまたはTHAPドメインアンタゴニストとして機能するTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体は、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質アゴニストまたはアンタゴニスト活性に関してTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体、例えば切頭化変異体の組合せライブラリーをスクリーニングすることにより、同定され得る。一実施形態では、THAPファミリー変異体の多様化ライブラリーは、核酸レベルでの組合せ変異法により生成され、多様化遺伝子ライブラリーによりコードされる。THAPファミリー変異体の多様化ライブラリーは、縮重組の潜在的THAPファミリー配列が個々のポリペプチドとして、あるいはその中にTHAPファミリー配列組を含有する一組の巨大融合タンパク質(例えばファージ表示のために)として発現可能であるよう、例えば合成オリゴヌクレオチドの混合物を遺伝子配列に酵素的に結繋することにより生成され得る。縮重オリゴヌクレオチド配列から潜在的THAPファミリー変異体のライブラリーを生成するために用いられ得る種々の方法がある。縮重遺伝子配列の化学合成は自動DNA合成機で実施され、次に合成遺伝子は適切な発現ベクターに結繋され得る。縮重組の遺伝子の使用は、所望組の潜在的THAPファミリー配列をコードする配列の全ての、一混合物中での、提供を可能にする。
さらに、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質コード配列の断片のライブラリーを用いて、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の変異体のスクリーニングおよびその後の選択のためにTHAPファミリーまたはTHAPドメイン断片の多様化集団を生成し得る。一実施形態では、分子当たり約1回だけニッキングが起きる条件下で、THAPファミリーコード配列の二本鎖PCR断片をヌクレアーゼで処理し、二本鎖DNAを変性し、DNAを再生して、異なるニック化産物からのセンス/アンチセンス対を含み得る二本鎖DNAを生成して、S1ヌクレアーゼでの処理により再形成二重鎖から一本鎖部分を除去し、そしてその結果生じた断片ライブラリーを発現ベクターに結繋することにより、コード配列断片のライブラリーが生成され得る。この方法により、種々のサイズのTHAPファミリータンパク質のN末端、C末端および内部断片をコードする発現ライブラリーが得られる。
修飾THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質は、治療的または予防的効能、あるいは安定性(例えばex vivo有効期間およびin vivoでのタンパク質分解に対する耐性)を強化するといった目的のために用いられ得る。このような修飾ペプチドは、天然に生じる形態のタンパク質の少なくとも1つの活性を保有するよう意図される場合、本明細書中でさらに詳細に記載されるTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の機能的等価物と考えられる。このような修飾ペプチドは、例えばアミノ酸置換、欠失または付加により生成され得る。
ペプチドのアミノ酸配列中の変化が機能性THAPファミリーまたはTHAPドメインホモログ(例えばそれが野生型形態を模倣するかまたは拮抗するよう作用するという意味で機能的である)を生じるか否かは、野生型THAPファミリーまたはTHAPドメイン
タンパク質と類似の様式で細胞中で応答を生じるか、あるいはこのような応答を競合的に抑制する変異体ペプチドの能力を評価することにより、用意に決定され得る。1以上置換が起きていたペプチドは、同一方式で容易に試験され得る。
タンパク質と類似の様式で細胞中で応答を生じるか、あるいはこのような応答を競合的に抑制する変異体ペプチドの能力を評価することにより、用意に決定され得る。1以上置換が起きていたペプチドは、同一方式で容易に試験され得る。
本発明はさらに、本発明に開示されたTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の組合せ変異体ならびに切頭化および断片化変異体の組の生成方法を意図しており、THAPファミリーまたはTHAPドメイン−標的タンパク質との結合に際しては機能的であるが、しかし例えば効能、効力および/または細胞内半減期が野生型形態のタンパク質と異なる潜在的変異体配列を同定するために特に有用である。このような組合せライブラリーをスクリーニングするための一目的は、例えば野生型タンパク質の生物学的活性のアゴニストまたはアンタゴニストとして機能し、あるいは新規の活性全てを一緒に保有する新規のTHAPファミリーまたはTHAPドメインホモログを単離することである。例えば突然変異誘発は、細胞内半減期が対応する野生型タンパク質と劇的に異なるTHAPファミリーホモログを生じ得る。変更タンパク質は、THAPファミリータンパク質の崩壊を、またはそうでなければ不活性化を生じるタンパク質分解またはその他の細胞過程に対してより安定にさせるかより安定性を低くさせ得る。このようなTHAPファミリーホモログ、ならびにそれらをコードする遺伝子は、組換えタンパク質の半減期を調整することにより、特定の組換えTHAPファミリータンパク質に関する発現の外被を変更するために利用され得る。例えば短い半減期は、特定の組換えTHAPファミリータンパク質に関連したより一過性の生物学的作用を生じ、誘導可能発現系の一部である場合、細胞内の組換えタンパク質レベルのよりしっかりした制御を可能にする。上記のようにこのようなタンパク質および特にそれらの組換え核酸構築物は、遺伝子療法プロトコールに用いられ得る。
この方法の例証的実施形態では、THAPファミリーホモログまたはその他の関連タンパク質の集団に関するアミノ酸配列が、好ましくは最高相同性を助長することができるよう整列される。変異体のこのような集団としては、例えば1つまたは複数の種からのTHAPファミリーホモログ、あるいは同一種(しかし突然変異のために異なる)からのTHAPファミリーホモログが挙げられる。整列配列の各位置に出現するアミノ酸は、組合せ配列の縮重組を作るよう選択される。縮重オリゴヌクレオチド配列から潜在的THAPファミリーホモログのライブラリーが生成され得る多数の方法がある。縮重遺伝子配列の化学合成は、自動DNA合成機で実行され、次に合成遺伝子は発現のための適切なベクターに結繋され得る。縮重組の遺伝子の目的は、所望組の潜在的THAPファミリー配列をコードする配列の全てを、一混合物中で、提供することである。縮重オリゴヌクレオチドの合成は、当該技術分野で既知である(例えばNarang, SA (1983) Tetrahedron 393; Itakura et al. (1981) Recombinant DNA, Proc 3rd Cleveland Sympos. Macromolecules, ed.
AG Walton, Amsterdam: Elsevier pp. 273-289; Itakura et al. (1984) Annu. Rev. Biochem. 53: 323; Itakura et al. (1984) Science 198: 1056; Ike et al. (1983) Nucleic Acid Res. 11: 477参照)。このような技法は、他のタンパク質の定方向進化に用いられてきた(例えばScott et al. (1990) Science 249: 386-390; Roberts et al. (1992) PNAS 89: 2429-2433; Devlin et al. (1990) Science 249: 404-406; Cwirla et al. (1990) PNAS 87: 6378-6382;ならびに米国特許第5,223,409号、第5,198,346号および第5,096,815号参照)。
AG Walton, Amsterdam: Elsevier pp. 273-289; Itakura et al. (1984) Annu. Rev. Biochem. 53: 323; Itakura et al. (1984) Science 198: 1056; Ike et al. (1983) Nucleic Acid Res. 11: 477参照)。このような技法は、他のタンパク質の定方向進化に用いられてきた(例えばScott et al. (1990) Science 249: 386-390; Roberts et al. (1992) PNAS 89: 2429-2433; Devlin et al. (1990) Science 249: 404-406; Cwirla et al. (1990) PNAS 87: 6378-6382;ならびに米国特許第5,223,409号、第5,198,346号および第5,096,815号参照)。
あるいは他の形態の変異法が利用されて、特に他の天然に生じるホモログが未だシーケンシングされたことのない組合せライブラリーを生成し得る。例えばTHAPファミリーホモログ(アゴニストおよびアンタゴニスト形態の両方)は、例えばアラニン走査変異法等を用いてスクリーニングすることにより(Ruf et al. (1994) Biochemistry 33: 1565-1572; Wang et al. (1994) J Biol. Chem. 269: 3095-3099; Balint et al. (1993) Gene
137: 109-118; Grodberg et al. (1993) Eur. J Biochem. 218: 597-601; Nagashima et
al. (1993) J Biol. Chem. 268: 2888-2892; Lowman et al. (1991) Biochemistry 30: 10832-10838;および Cunningham et al. (1989) Science 244: 1081-1085)、リンカー走査変異法により(Gustin et al. (1993) Virology 193: 653-660; Brown et al. (1992) Mol. Cell Biol. 12: 2644-2652; McKnight et al. (1982) Science 232: 316)、飽和変異法により(Meyers et al. (1986) Science 232: 613)、PCR変異法により(Leung et al. (1989) Method Cell Mol Biol 1: 1-19)、あるいはランダム変異法により(Miller et al. (1992) A Short Course in Bacterial Genetics, CSHI Press, Cold Spring Harbor, NY;およびGreener et al. (1994) Strategies in Mol Biol 7: 32-34)、生成され、ライブラリーから単離され得る。
137: 109-118; Grodberg et al. (1993) Eur. J Biochem. 218: 597-601; Nagashima et
al. (1993) J Biol. Chem. 268: 2888-2892; Lowman et al. (1991) Biochemistry 30: 10832-10838;および Cunningham et al. (1989) Science 244: 1081-1085)、リンカー走査変異法により(Gustin et al. (1993) Virology 193: 653-660; Brown et al. (1992) Mol. Cell Biol. 12: 2644-2652; McKnight et al. (1982) Science 232: 316)、飽和変異法により(Meyers et al. (1986) Science 232: 613)、PCR変異法により(Leung et al. (1989) Method Cell Mol Biol 1: 1-19)、あるいはランダム変異法により(Miller et al. (1992) A Short Course in Bacterial Genetics, CSHI Press, Cold Spring Harbor, NY;およびGreener et al. (1994) Strategies in Mol Biol 7: 32-34)、生成され、ライブラリーから単離され得る。
点突然変異により作製された組合せライブラリの遺伝子産物をスクリーニングするための、ならびにある種の特性を有する遺伝子産物に関してcDNAライブラリーをスクリーニングするための、広範な種々の技法が当該技術分野で既知である。このような技法は一般に、THAPファミリータンパク質の組合せ変異法により生成された遺伝子ライブラリーの迅速スクリーニングのために適合可能である。大型遺伝子ライブラリーをスクリーニングするために最も広範に用いられる技法は、典型的には、複製可能な発現ベクター中で遺伝子ライブラリをクローニングし、その結果生じるベクターライブラリで適切な細胞を形質転換し、そして所望の活性の検出が、その産物が検出された遺伝子をコードするベクターの相対的に容易な単離を促す条件下で組合せ遺伝子を発現させることを含む。
下記の例証的アッセイはそれぞれ、組合せ変異法により作製された多数の縮重THAPファミリーまたはTHAPドメイン配列をスクリーニングするために必要な場合、高処理量(high through-put)分析に対応することができる。一スクリーニングアッセイでは、候補遺伝子産物は、細胞またはウイルス粒子の表面に表示され、この遺伝子産物を介してTHAPファミリー標的分子(タンパク質またはDNA)と結合する特定細胞またはウイルス粒子の能力が、「パニングアッセイ」で検出される。例えば遺伝子ライブラリーは、細菌細胞の表面膜タンパク質に関する遺伝子中にクローン化され、その結果生じた融合タンパク質がパニングにより検出される(Ladner et al., WO 88/06630; Fuchs et al. (1991) Biol Technology 9: 1370-1371およびGoward et al. (1992) TIBS 18: 136-140)。同様に、蛍光標識THAPファミリー標的を用いて、潜在的機能性THAPファミリーホモログについて評価し得る。細胞は、蛍光顕微鏡下で視覚的に検査されて分離されるか、あるいは細胞の形態学的に可能であれば、蛍光活性化細胞選別機により分離され得る。
代替的実施形態では、遺伝子ライブラリーは、ウイルス粒子の表面で融合タンパク質として発現される。例えば糸状ファージ系では、外来ペプチド配列は感染性ファージの表面で発現され、それにより2つの有意の利点を付与する。第一に、これらのファージは極高濃度でアフィニティーマトリックスに適用されるため、多数のファージが一度にスクリーニングされ得る。第二に、各感染性ファージはその表面に組合せ遺伝子産物を表示するため、特定のファージが低収率でアフィニティーマトリックスから回収された場合、ファージはもう1回感染されることにより増幅され得る。ウイルス粒子の最終的パッケージングを崩壊することなく融合タンパク質を生成するために、ファージgIIIまたはgVIIIコートタンパク質のいずれかが用いられ得る場合、ほとんど同一のエシェリヒア・コリ糸状ファージM13、fdおよびflの群が、ファージ表示ライブラリーに最も高頻度に用いられる(Ladner et al. PCT公開公報WO90/02909;Gerrard et al., PCT公開公報WO92/09690;Marks et al. (1992) J Biol. Chem. 267: 16007-16010; Griffiths et al. (1993) EMBO J 12: 725-734; Clackson et al. (1991) Nature 352: 624-628;およびBarbas et al. (1992) PNAS 89: 4457-4461)。例証的実施形態では、THAPファミリー組合せライブラリーの発現に用いるために、組換えファージ抗体系(RPAS、ファルマシア(Pharmacia)カタログ番号27−9400−01)が容易に修飾され、THAPファミリーファージライブラリーが固定THAPファミリー標的化分子
上でパニングされ得る(グルタチオン固定THAPファミリー標的−GST融合タンパク質または固定化DNA)。繰り返しファージ増幅し、パニングすると、THAPファミリーホモログが非常に濃化されるが、これは、THAPファミリー標的と結合する能力を保持し、そしてその後アゴニストとアンタゴニスト間を区別するために、自動化アッセイで生物学的活性に関してさらにスクリーニングされ得る。
上でパニングされ得る(グルタチオン固定THAPファミリー標的−GST融合タンパク質または固定化DNA)。繰り返しファージ増幅し、パニングすると、THAPファミリーホモログが非常に濃化されるが、これは、THAPファミリー標的と結合する能力を保持し、そしてその後アゴニストとアンタゴニスト間を区別するために、自動化アッセイで生物学的活性に関してさらにスクリーニングされ得る。
本発明は、THAPファミリー標的分子(タンパク質またはDNA)と本発明のポリペプチドとの結合を切断することができるTHAPファミリードメイン、特に模倣物(例えばペプチドまたは非ペプチド作用物質)を生成するための、THAPファミリーのTHAPドメインの機能的最小サイズの確認またはそのサイズへの低減も提供する。したがって、上記のような変異法は、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメイン標的タンパク質またはDNAとの結合に関与するタンパク質−タンパク質またはタンパク質−DNA相互作用に関わるTHAPファミリータンパク質の決定因子をマッピングするためにも有用である。例証するために、THAPファミリー標的の分子認識に関与するTHAPファミリータンパク質の重要な残基が決定され、THAPファミリー標的とのTHAPファミリータンパク質の結合を競合的に抑制するTHAPファミリー標的−13P−由来ペプチド模倣物を生成するために用いられ得る。例えば、THAPファミリー標的を結合するのに関与する特定のTHAPファミリータンパク質のアミノ酸残基をマッピングするために走査変異法を用いることにより、ペプチド模倣性化合物が生成され得るが、これらは、THAPファミリー標的との結合においてそれらの残基を模倣し、そしてTHAPファミリー標的分子とのTHAPファミリータンパク質の結合を抑制することにより、1つまたは複数の遺伝子の転写調節におけるTHAPファミリータンパク質の機能を妨害し得る。このような残基の非加水分解性ペプチドアナログは、例えば、以下のものを用いて生成され得る。
後−逆ペプチド(例えば米国特許第5,116,947号および第5,219,089号、ならびにPallai et al. (1983) Int J Pept Protein Res 21: 84-92参照)、
ベンゾジアゼピン(例えばFreidinger et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988参照)、
アゼピン(例えばHuffman et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall
ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988参照)、
置換γラクタム環(Garvey et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988)、
ケト−メチレン擬似ペプチド(Ewenson et al. (1986) J Med Chem 29: 295;およびEwenson et al. in Peptides: Structure and Function (Proceedings of the 9th American Peptide Symposium) Pierce Chemical Co. Rockland, IL, 1985)、
P−ターンジペプチドコア(Nagai et al. (1985) Tetrahedron Left 26: 647;およびSato et al. (1986) J Chem Soc Perkin Trans 1: 123 1)、ならびに
P−アミノアルコール(Gordon et al. (1985) Biochem Biophys Res Commun 126: 419;およびDann et al. (1986) Biochem Biophys Res Commun 134: 71)
後−逆ペプチド(例えば米国特許第5,116,947号および第5,219,089号、ならびにPallai et al. (1983) Int J Pept Protein Res 21: 84-92参照)、
ベンゾジアゼピン(例えばFreidinger et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988参照)、
アゼピン(例えばHuffman et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall
ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988参照)、
置換γラクタム環(Garvey et al. in Peptides: Chemistry and Biology, G.R. Marshall ed., ESCOM Publisher: Leiden, Netherlands, 1988)、
ケト−メチレン擬似ペプチド(Ewenson et al. (1986) J Med Chem 29: 295;およびEwenson et al. in Peptides: Structure and Function (Proceedings of the 9th American Peptide Symposium) Pierce Chemical Co. Rockland, IL, 1985)、
P−ターンジペプチドコア(Nagai et al. (1985) Tetrahedron Left 26: 647;およびSato et al. (1986) J Chem Soc Perkin Trans 1: 123 1)、ならびに
P−アミノアルコール(Gordon et al. (1985) Biochem Biophys Res Commun 126: 419;およびDann et al. (1986) Biochem Biophys Res Commun 134: 71)
単離THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、あるいはその一部分または断片は、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体調製のための標準技法を用いて、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を結合する抗体を生成するための免疫原として用いられ得る。完全長THAPファミリータンパク質を用いてもよく、あるいは本発明は、免疫原として用いるためのTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の抗原性ペプチド断片を提供する。少なくとも1つの抗原決定基を含む、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の任意の断片を用いて、抗体を生成し得る。THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の抗原性ペプチドは、配列番号1〜114からなる群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも8アミノ酸残基を含み、そして該ペプチドに対して産生された抗体が、THAPファミリーまたはTHAPドメイ
ンタンパク質と特異的免疫複合体を形成するよう、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のエピトープを含む。好ましくは、抗原性ペプチドは少なくとも10アミノ酸残基、さらに好ましくは少なくとも15アミノ酸残基、さらにより好ましくは少なくとも20アミノ酸残基、最も好ましくは少なくとも30アミノ酸残基を含む。
ンタンパク質と特異的免疫複合体を形成するよう、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のエピトープを含む。好ましくは、抗原性ペプチドは少なくとも10アミノ酸残基、さらに好ましくは少なくとも15アミノ酸残基、さらにより好ましくは少なくとも20アミノ酸残基、最も好ましくは少なくとも30アミノ酸残基を含む。
抗原性ペプチドに含まれる好ましいエピトープは、タンパク質の表面に位置する、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の領域(例えば親水性領域)である。
THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質免疫原は、典型的には、免疫原で適切な被験体(例えばウサギ、ヤギ、マウスまたはその他の哺乳動物)を免疫感作することにより抗体を調製するために用いられる。適切な免疫原性調製物は、例えば組換え的発現THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、あるいは化学合成THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを含み得る。調製物はさらに、アジュバント(例えばフロイント完全または不完全アジュバント)、あるいは同様の免疫刺激剤を含み得る。免疫原性THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質調製物による適切な被験体の免疫感作は、ポリクローナル抗THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質抗体応答を誘導する。
本発明は、配列番号1〜114の、アミノ酸位置1〜約90からなる群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも6アミノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、さらに好ましくは少なくとも12、15、20、25、30、40、50、100または100より多いアミノ酸連続スパンを有するポリペプチドを含むエピトープと、選択的に結合可能か、または選択的に結合する、ポリクローナルまたはモノクローナルの抗体組成物に関する。本発明は、変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質と、あるいは変異型THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のエピトープを含むその断片または変異体と特異的に結合可能な、精製または単離抗体にも関する。
オリゴマー形態のTHAP1
本発明のある種の実施形態は、オリゴマー、例えば二量体、三量体またはそれ以上の多量体のオリゴマーの形態でのTHAP1ポリペプチドを包含する。オリゴマーは、例えば異なるTHAP1ポリペプチド上のシステイン残基間のジスルフィド結合により生成され得る。その他の実施形態では、オリゴマーは、THAP1ポリペプチドに融合されたペプチド部分間の共有結合または非共有的相互作用により連結される、2〜4のTHAP1ポリペプチドを含む。このようなペプチド部分は、ペプチドリンカー(スペーサー)、あるいはオリゴマー形成を促進するという特性を有するペプチドであり得る。ロイシンジッパーおよび抗体由来のある種のポリペプチドは、それに結合されるTHAP1ポリペプチドのオリゴマー化を促進し得るペプチドの1つである。THAP1オリゴマーまたはこのようなオリゴマーの構成成分である融合タンパク質をコードするDNA配列が、本明細書中で提供される。
本発明のある種の実施形態は、オリゴマー、例えば二量体、三量体またはそれ以上の多量体のオリゴマーの形態でのTHAP1ポリペプチドを包含する。オリゴマーは、例えば異なるTHAP1ポリペプチド上のシステイン残基間のジスルフィド結合により生成され得る。その他の実施形態では、オリゴマーは、THAP1ポリペプチドに融合されたペプチド部分間の共有結合または非共有的相互作用により連結される、2〜4のTHAP1ポリペプチドを含む。このようなペプチド部分は、ペプチドリンカー(スペーサー)、あるいはオリゴマー形成を促進するという特性を有するペプチドであり得る。ロイシンジッパーおよび抗体由来のある種のポリペプチドは、それに結合されるTHAP1ポリペプチドのオリゴマー化を促進し得るペプチドの1つである。THAP1オリゴマーまたはこのようなオリゴマーの構成成分である融合タンパク質をコードするDNA配列が、本明細書中で提供される。
本発明の一実施態様では、オリゴマーTHAP1は、ペプチドリンカーを介して連結される、2つまたはそれ以上のTHAP1ポリペプチドを含み得る。例としては、米国特許第5,073,627号に記載されたペプチドリンカーが挙げられる。ペプチドリンカーにより分離される複数のTHAP1ポリペプチドを含む融合タンパク質は、従来の組換えDNA技法を用いて製造され得る。
THAP1オリゴマーの別の調製方法は、ロイシンジッパーの使用を含む。ロイシンジッパードメインは、それらが見出されるタンパク質のオリゴマー化を促すペプチドである。ロイシンジッパーはいくつかのDNA結合タンパク質中で最初に同定され(Landschulz
et al., Science 240: 1759, 1988)、以来、種々の異なるタンパク質中に見出されてき
た。既知のロイシンジッパーには、二量体化または三量体化する、天然型のペプチドおよびそれらの誘導体が含まれる。THAP1オリゴマーを生成するのに適したロイシンジッパードメインの例は、国際公開番号WO94/10308に記載されたものである。溶液中で二量体化または三量体化するペプチドに融合されたTHAP1ポリペプチドを含む組換え融合タンパク質は、適切な宿主細胞中で発現され、その結果生じる可溶性オリゴマーTHAP1が培養上清から回収される。
et al., Science 240: 1759, 1988)、以来、種々の異なるタンパク質中に見出されてき
た。既知のロイシンジッパーには、二量体化または三量体化する、天然型のペプチドおよびそれらの誘導体が含まれる。THAP1オリゴマーを生成するのに適したロイシンジッパードメインの例は、国際公開番号WO94/10308に記載されたものである。溶液中で二量体化または三量体化するペプチドに融合されたTHAP1ポリペプチドを含む組換え融合タンパク質は、適切な宿主細胞中で発現され、その結果生じる可溶性オリゴマーTHAP1が培養上清から回収される。
本発明のいくつかの実施形態では、THAP1またはTHAPファミリー成員二量体は、ケモカイン、例えばSLC/CCL21とのTHAP1またはTHAPファミリー成員の結合に実質的に影響を及ぼさない方法で、THAP1またはTHAPファミリー成員を抗体に由来するFc領域ポリペプチドと融合することにより作製される。抗体由来ポリペプチドの種々の部分(Fc領域を含む)に融合される非相同ポリペプチドを含む融合タンパク質の調製は、例えばAshkenazi et al. (1991) PNAS 88: 10535、Byrn et al. (1990)
Nature 344: 667およびHollenbaugh and Aruffo "Construction of Immunoglobulin Fusion Proteins", in Current Protocols in Immunology, Supp. 4, pages 10.19.1-10.19.11, 1992により記載されている。
THAPファミリー/Fc融合タンパク質は、非常に類似した抗体分子を組み立て、その上に、ジスルフィド結合がFcポリペプチド間に形成され、二価THAP1を産生する。TNF受容体およびFcの、同様の融合タンパク質(例えばMoreland et al. (1997) N. Engl. J. Med. 337(3): 141-147; van der Poll et al. (1997) Blood 89(10): 3727-3734;およびAmmann et al. (1997) J. Clin. Invest. 99(7): 1699-1703参照)が、慢性関節リウマチを治療するために首尾よく用いられてきた。可溶性誘導体も、免疫グロブリン定常(Fc)部に融合された細胞表面糖タンパク質の細胞外ドメインからなる免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリー中の細胞表面糖タンパク質から製作された(例えばCapon, D.J. et al. (1989) Nature 337: 525-531ならびにCapon 米国特許第5,116,964号および第5,428,130号(CD4−IgG1構築物);Linsley, P.S. et al. (1991) J. Exp. Med. 173:721-730(CD28−IgG1構築物およびB7−1−IgG1構築物);ならびにLinsley, P.S. et al. (1991) J. Exp. Med. 174: 561-569ならびに米国特許第5,434,131号(CTLA4−IgG1)参照)。このような融合タンパク質は、受容体−リガンド相互作用を調節するのに有用であることが立証された。
Nature 344: 667およびHollenbaugh and Aruffo "Construction of Immunoglobulin Fusion Proteins", in Current Protocols in Immunology, Supp. 4, pages 10.19.1-10.19.11, 1992により記載されている。
THAPファミリー/Fc融合タンパク質は、非常に類似した抗体分子を組み立て、その上に、ジスルフィド結合がFcポリペプチド間に形成され、二価THAP1を産生する。TNF受容体およびFcの、同様の融合タンパク質(例えばMoreland et al. (1997) N. Engl. J. Med. 337(3): 141-147; van der Poll et al. (1997) Blood 89(10): 3727-3734;およびAmmann et al. (1997) J. Clin. Invest. 99(7): 1699-1703参照)が、慢性関節リウマチを治療するために首尾よく用いられてきた。可溶性誘導体も、免疫グロブリン定常(Fc)部に融合された細胞表面糖タンパク質の細胞外ドメインからなる免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリー中の細胞表面糖タンパク質から製作された(例えばCapon, D.J. et al. (1989) Nature 337: 525-531ならびにCapon 米国特許第5,116,964号および第5,428,130号(CD4−IgG1構築物);Linsley, P.S. et al. (1991) J. Exp. Med. 173:721-730(CD28−IgG1構築物およびB7−1−IgG1構築物);ならびにLinsley, P.S. et al. (1991) J. Exp. Med. 174: 561-569ならびに米国特許第5,434,131号(CTLA4−IgG1)参照)。このような融合タンパク質は、受容体−リガンド相互作用を調節するのに有用であることが立証された。
いくつかの実施形態は、THAP−免疫グロブリン融合タンパク質、および免疫グロブリン分子またはその断片とのTHAP ケモカイン−結合ドメイン融合物に関する。このような融合物は、標準的方法を用いて、例えば抗体ポリペプチドと融合されたSLC/CCL21ケモカイン結合タンパク質THAP1をコードする発現ベクターを作製し、そして適切な宿主細胞中に該ベクターを挿入することにより生成され得る。適切なFcポリペプチドの一つは、ヒトIgG1由来ネイティブFc領域ポリペプチドであって、これは国際公開番号WO93/10151に記載されている。別の有用なFcポリペプチドは、米国特許第5,457,035号に記載されているFc突然変異タンパク質である。突然変異タンパク質のアミノ酸配列は、国際公開番号WO93/10151に示されたネイティブFc配列のものと同一であるが、但し、アミノ酸19はLeuからAlaに変えられ、アミノ酸20はLeuからGluに変えられ、そしてアミノ酸22はGlyからAlaに変えられていた。この突然変異タンパク質Fcは、免疫グロブリン受容体に対する親和性低減を示す。
全長タンパク質というよりむしろ、ヒトTHAP1またはTHAPファミリーポリペプチドのSLC/ケモカイン結合断片も、本発明の方法に用いられ得る。断片は、対応する全長タンパク質より低免疫原性であり得る。SLCのようなケモカインと結合する断片の能力は、標準アッセイを用いて決定され得る。断片は、多数の慣用的方法のいずれかにより調製され得る。例えば、所望のDNA配列は化学的に合成されるか、または完全長クロ
ーン化DNA配列の制限エンドヌクレアーゼ消化により生成され、アガロースゲル上での電気泳動により分離され得る。制限エンドヌクレアーゼ切断部位を含有するリンカーは、発現ベクター中に所望のDNA断片を挿入するために用いられ、あるいは断片は天然に存在する切断部位で消化され得る。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)も、所望のタンパク質断片をコードするDNA配列を単離するために用いられ得る。所望の断片の末端を規定するオリゴヌクレオチドは、PCR手法における5’および3’プライマーとして用いられる。さらに、既知の変異技法を用いて、所望の部位に、例えば所望の断片の最終アミノ酸に関するコドンの直下流に、停止コドンを挿入することができる。
ーン化DNA配列の制限エンドヌクレアーゼ消化により生成され、アガロースゲル上での電気泳動により分離され得る。制限エンドヌクレアーゼ切断部位を含有するリンカーは、発現ベクター中に所望のDNA断片を挿入するために用いられ、あるいは断片は天然に存在する切断部位で消化され得る。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)も、所望のタンパク質断片をコードするDNA配列を単離するために用いられ得る。所望の断片の末端を規定するオリゴヌクレオチドは、PCR手法における5’および3’プライマーとして用いられる。さらに、既知の変異技法を用いて、所望の部位に、例えば所望の断片の最終アミノ酸に関するコドンの直下流に、停止コドンを挿入することができる。
その他の実施形態では、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片、例えばTHAP1のSLC結合ドメインは、抗体重鎖または軽鎖の可変部の代わりに置換され得る。融合タンパク質が抗体の重鎖および軽鎖の両方で作製される場合、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、少なくとも9つ、または9つより多いTHAPファミリーポリペプチドを有するTHAPファミリーポリペプチドオリゴマーを形成可能である。
本発明のいくつかの実施形態では、THAP−ケモカイン結合は、ケモカインの生物学的利用能を低減するために、またはそうでなければケモカインの活性を崩壊するために用意され得る。例えば本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのSLC結合ドメイン、THAPオリゴマー、およびSLC結合ドメイン−THAP1−免疫グロブリン融合タンパク質は、SLCと相互作用し、それによりそれが正常生物学的役割を果たさないようにするために用いられ得る。いくつかの実施形態では、完全THAP1ポリペプチド(配列番号3)を用いて、SLCと結合し得る。他の実施形態では、THAP1の断片、例えばTHAP1のSLC結合ドメイン(配列番号3のアミノ酸143〜213)を用いて、SLCと結合し得る。このような断片は、配列番号3の少なくとも8から、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210または少なくとも213連続アミノ酸であり得る。いくつかの実施形態では、断片は(配列番号3のアミノ酸143〜213の)少なくとも8から、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70連続アミノ酸であり得る。SLCと結合可能なTHAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP2〜11およびTHAP0、またはその生物学的活性断片も、SLCと結合するために用いられ、その生物学的利用能を低減するかまたはそうでなければこのケモカインの活性を崩壊させる。
いくつかの実施形態では、複数のTHAPファミリータンパク質、例えば2つまたはそれ以上のTHAP1タンパク質またはSLC結合ドメイン(配列番号3のアミノ酸143〜213)を含むその断片の融合物を用いて、SLCと結合することができる。例えば、配列番号3(のアミノ酸143〜213)の少なくとも8、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70連続アミノ酸のサイズのTHAP1断片を含むオリゴマーが生成され得る。THAP1オリゴマーを構成するアミノ酸断片は、同一のまたは異なる長さを有する。いくつかの実施形態では、完全THAP1タンパク質またはその生物学的活性部位は、一緒に融合されて、SLCと結合可能なオリゴマーを形成し得る。
SLCと結合可能なTHAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP2〜11およびTHAP0、配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片も、その生物学的利用能を低減するかまたはそうでなければこのケモカインの活性を崩壊させるために、SLCと結合するオリゴマーを作製するために用いられ得る。
SLCと結合可能なTHAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP2〜11およびTHAP0、配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片も、その生物学的利用能を低減するかまたはそうでなければこのケモカインの活性を崩壊させるために、SLCと結合するオリゴマーを作製するために用いられ得る。
本発明の別の実施形態によれば、THAPファミリータンパク質、例えばTHAP1またはSLC結合ドメイン(配列番号3のアミノ酸143〜213)を含むTHAP1の一部分は、免疫グロブリンまたはその一部分と融合される。該一部分は、全免疫グロブリン、例えばIgG、IgM、IgAまたはIgEであり得る。さらに免疫グロブリンの一部分、例えば免疫グロブリンのFcドメインは、THAPファミリーポリペプチド(例えばTHAP1、その断片またはそのオリゴマー)と融合され得る。THAP1の断片は、例えば配列番号3(アミノ酸143〜213)の少なくとも8、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60、少なくとも65、少なくとも70連続アミノ酸であり得る。いくつかの実施形態では、SLCと結合可能なTHAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP2〜11およびTHAP0、配列番号1〜114のTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片も、その生物学的利用能を低減するかまたはそうでなければこのケモカインの活性を崩壊させるために、SLCと結合する免疫グロブリン融合物を形成するために用いられ得る。
本発明のいくつかの態様は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質、例えばSLC以外のケモカインと結合する上記のものに関する。例えばTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、多数のファミリーからのケモカイン、例えばCケモカイン、CCケモカイン、C−X−Cケモカイン、C−X3−Cケモカイン、XCケモカインまたはCCKケモカインと結合するかまたはそうでなければ相互作用するために用いられ得る。特にTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、ケモカイン、例えば、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、クローン391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、レガカイン−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1およびfCL1と相互作用し得る。
本発明のいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、ケモカインと細胞外で結合し得る。例えばTHAP1ポリペプチド、その生物学的活性断片(例えばTHAP1のSLC結合ドメイン(配列番号3のアミノ酸143〜213))、そのオリゴマー、または
その免疫グロブリン融合物は、ケモカインと細胞外で結合し得る。他の例では、他のTHAPファミリー成員、例えばTHAP2、THAP3、THAP4、THAP5、THAP6、THAP7、THAP8、THAP9、THAP10、THAP11またはTHAP0、あるいはその生物学的活性断片、そのオリゴマー、あるいはその免疫グロブリン融合物のケモカイン結合ドメインは、ケモカインと細胞外で結合するために用いられ得る。THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質の結合は、その細胞外受容体に対するケモカインの親和性を低減するかまたは増大し得る。ケモカインとその細胞外受容体との結合が抑制される場合には、ケモカインの正常生物学的作用は抑制され得る。このような抑制は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を防止し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞外受容体との結合の抑制は、転写調節を生じ得る。あるいはケモカインとその細胞外受容体との結合が活性化される場合、ケモカインの正常生物学的作用は増強され得る。このような増強は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を増大し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞外受容体との結合の増強は、転写調節を生じ得る。
その免疫グロブリン融合物は、ケモカインと細胞外で結合し得る。他の例では、他のTHAPファミリー成員、例えばTHAP2、THAP3、THAP4、THAP5、THAP6、THAP7、THAP8、THAP9、THAP10、THAP11またはTHAP0、あるいはその生物学的活性断片、そのオリゴマー、あるいはその免疫グロブリン融合物のケモカイン結合ドメインは、ケモカインと細胞外で結合するために用いられ得る。THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質の結合は、その細胞外受容体に対するケモカインの親和性を低減するかまたは増大し得る。ケモカインとその細胞外受容体との結合が抑制される場合には、ケモカインの正常生物学的作用は抑制され得る。このような抑制は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を防止し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞外受容体との結合の抑制は、転写調節を生じ得る。あるいはケモカインとその細胞外受容体との結合が活性化される場合、ケモカインの正常生物学的作用は増強され得る。このような増強は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を増大し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞外受容体との結合の増強は、転写調節を生じ得る。
本発明のいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、ケモカインと細胞内で結合し得る。いくつかの実施形態では、THAPファミリータンパク質はケモカインのための核受容体として作用する。例えばTHAP1ポリペプチド、その生物学的活性断片(例えばTHAP1のSLC結合ドメイン(配列番号3のアミノ酸143〜213))、そのオリゴマー、またはその免疫グロブリン融合物は、ケモカインと細胞内で結合し得る。他の例では、他のTHAPファミリー成員、例えばTHAP2、THAP3、THAP4、THAP5、THAP6、THAP7、THAP8、THAP9、THAP10、THAP11またはTHAP0、あるいはその生物学的活性断片、そのオリゴマー、あるいはその免疫グロブリン融合物のケモカイン結合ドメインは、ケモカインと細胞内で結合するために用いられ得る。THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質の結合は、その細胞内受容体に対するケモカインの親和性を低減するかまたは増大し得る。他の実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、ケモカインに関する細胞内受容体である。ケモカインとその細胞内受容体との結合が抑制される場合、ケモカインの正常生物学的作用は抑制され得る。このような抑制は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を防止し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞内受容体との結合の抑制は、転写調節を生じ得る。あるいはケモカインとその細胞内受容体との結合が活性化される場合、ケモカインの正常生物学的作用は増強され得る。このような増強は、ケモカイン媒介性細胞応答、例えば細胞増殖の調節、新脈管形成の調節、炎症応答の調節、アポトーシスの調節、細胞分化の調節の発生を増大し得る。いくつかの実施形態では、ケモカインとその細胞内受容体との結合の増強は、転写調節を生じ得る。
本発明の別の態様に従って、本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、薬学的組成物中に組入れられ得る。このような薬学的組成物は、ケモカインの生物学的利用能および機能性を低減
するかまたは増大するために用いられ得る。例えば本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのSLC結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにSLC結合ドメイン−THAP1−免疫グロブリン融合タンパク質は、細胞表面のSLCおよびその受容体、例えばCCR7間の相互作用を抑制し、それによりSLC媒介性応答を抑制するために、被験体に投与され得る。ケモカインSLCの抑制は、炎症性または増殖性障害の治療、ならびに細胞分化、細胞増殖および/または細胞死の調節(例えば促進するかまたは抑制する)両方のために治療的に有用であり得る。
するかまたは増大するために用いられ得る。例えば本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのSLC結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにSLC結合ドメイン−THAP1−免疫グロブリン融合タンパク質は、細胞表面のSLCおよびその受容体、例えばCCR7間の相互作用を抑制し、それによりSLC媒介性応答を抑制するために、被験体に投与され得る。ケモカインSLCの抑制は、炎症性または増殖性障害の治療、ならびに細胞分化、細胞増殖および/または細胞死の調節(例えば促進するかまたは抑制する)両方のために治療的に有用であり得る。
本発明のさらなる実施形態では、本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は、生物学的試料中の、ならびにスクリーニングアッセイにおけるケモカインの存在を検出して、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの相互作用を抑制する分子を同定するために用いられ得る。例えば本発明のTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのSLC結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにSLC結合ドメイン−THAP1−免疫グロブリン融合タンパク質は、生物学的試料中の、ならびにスクリーニングアッセイにおけるSLCの存在を検出して、THAPファミリーポリペプチドとSLCとの相互作用を抑制する分子を同定するために用いられ得る。このようなスクリーニングアッセイは、PAR4−THAP相互作用に関して以下で記載されるものと同様である。
本発明のある種の態様は、THAP媒介性活性を調節する試験化合物を判別する方法に関するものであった。場合によっては、THAP媒介性活性は、SLC結合である。THAP−SLC結合に影響を及ぼす試験化合物は、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片が試験化合物と接触されるスクリーニング方法を用いて同定され得る。いくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む。試験化合物がSLCとTHAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP1(配列番号3)との結合を調節するか否かは、試験化合物がTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片の活性を調節するか否かを決定することにより決定される。THAPファミリーポリペプチドの生物学的活性断片は、少なくとも5、少なくとも8、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも18、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、または少なくとも220より大きいアミノ酸長であり得る。試験化合物が上記ポリペプチドの活性を調節するという決定は、試験化合物がTHAP媒介性活性の候補モジュレーターである、ということを示す。
THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質は上記のケモカイン相互作用のために用いられ得るが、しかしTHAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質のホモログが、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPオリゴマー、ならびにケモカイン結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質の代わりに用いられ得る、と理解される。例えば、配列番号1〜114のアミノ酸配列またはその一部分と少なくとも約30〜40%の同一性、好ましくは少なくとも約40〜50%の同一性、さらに好ましくは少な
くとも約50〜60%、さらにより好ましくは少なくとも約60〜70%、70〜80%、80%、90%、95%、97%、98%、99%または99.8%の同一性を有するホモログが用いられ得る。
くとも約50〜60%、さらにより好ましくは少なくとも約60〜70%、70〜80%、80%、90%、95%、97%、98%、99%または99.8%の同一性を有するホモログが用いられ得る。
「オリゴマー形態のTHAP1」という表題のこの節は、THAPファミリーポリペプチド、THAPファミリーポリペプチドのSLC結合ドメイン、THAPオリゴマー、SLC結合ドメイン−THAP−免疫グロブリン融合タンパク質およびこれらのポリペプチドのホモログ、ならびにこのようなポリペプチドを使用する方法を主に記載するが、しかしこのようなポリペプチドはTHAP型ケモカイン結合作用物質のクラスに含まれる、と理解される。したがって上記の説明は、THAP型ケモカイン結合作用物質にも当てはまる。THAP型ケモカイン結合作用物質は、例えば、ケモカイン結合、ケモカイン活性の抑制または増強、ケモカイン検出、ケモカイン作用性または媒介性症状に関連した症候の低減、ならびに炎症またはその他のケモカイン媒介性症状の低減または防止(これらに限定されない)を含めた用途に用いられ得る、と理解される。THAP型ケモカイン結合作用物質は、本明細書中の他の箇所に記載されたキット、装置、組成物および手法にも用いられ得る。
本発明のいくつかの実施形態では、THAP型結合作用物質は、以下の:XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、クローン391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、レガカイン−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1およびfCL1からなる群より選択される1つまたは複数のケモカインと結合するか、そうでなければその活性を調節する。
ケモカイン結合ドメイン
本発明のいくつかの実施形態では、本質的にTHAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合部分からなるケモカイン結合ドメインが意図される。いくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドは、THAP1(配列番号3)またはそのホモログである。任意の特定のTHAPファミリー成員と結合し得るケモカインは、THAP−1に対するいくつかの異なるケモカインの結合親和性を決定するためのin vitroおよびin vivoアッセイの両方を記述する実施例16、32および33に記載されているように決定され得る。ケモカインと結合するTHAPファミリータンパク質の一部は、ケモカイン結合し得るTHAPファミリー成員のいずれかの欠失および点突然変異の分析により、容易に決定され得る。欠失および点突然変異のこのような分析を用いて、SLC結合を可能にするTHAP−1の特定領域を決定し得た(実施例15参照)。さらに、欠失および点突然変異試験を用いて、PAR−4と相互作用するTHAPファミリータンパク質の部分ならびに特定アミノ酸残基を決定した(実施例4〜7および13)。これらの実施例に記載された方法は、任意のケモカインを用いて任意のTHAPファミリー成員のケモカイン結合部分を精確に同定するために用いられ得る、と理解される。
本発明のいくつかの実施形態では、本質的にTHAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合部分からなるケモカイン結合ドメインが意図される。いくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドは、THAP1(配列番号3)またはそのホモログである。任意の特定のTHAPファミリー成員と結合し得るケモカインは、THAP−1に対するいくつかの異なるケモカインの結合親和性を決定するためのin vitroおよびin vivoアッセイの両方を記述する実施例16、32および33に記載されているように決定され得る。ケモカインと結合するTHAPファミリータンパク質の一部は、ケモカイン結合し得るTHAPファミリー成員のいずれかの欠失および点突然変異の分析により、容易に決定され得る。欠失および点突然変異のこのような分析を用いて、SLC結合を可能にするTHAP−1の特定領域を決定し得た(実施例15参照)。さらに、欠失および点突然変異試験を用いて、PAR−4と相互作用するTHAPファミリータンパク質の部分ならびに特定アミノ酸残基を決定した(実施例4〜7および13)。これらの実施例に記載された方法は、任意のケモカインを用いて任意のTHAPファミリー成員のケモカイン結合部分を精確に同定するために用いられ得る、と理解される。
「ケモカイン結合ドメイン」または「ケモカインと結合する部分」とは、THAPファミリーポリペプチドの10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46
、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、150、160、170、180、190、200、210または210より大きいが、しかしTHAPファミリーポリペプチド中に存在するアミノ酸の総数未満である連続アミノ酸を含む断片を意味する。いくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドはTHAP−1(配列番号3)である。
、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、150、160、170、180、190、200、210または210より大きいが、しかしTHAPファミリーポリペプチド中に存在するアミノ酸の総数未満である連続アミノ酸を含む断片を意味する。いくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドはTHAP−1(配列番号3)である。
各々のヒトTHAPファミリーポリペプチドの完全アミノ酸配列は、配列表に記載されている。特にTHAP−1は配列番号3であり、THAP−2は配列番号4であり、THAP−3は配列番号5であり、THAP−4は配列番号6であり、THAP−5は配列番号7であり、THAP−6は配列番号8であり、THAP−7は配列番号9であり、THAP−8は配列番号10であり、THAP−9は配列番号11であり、THAP−10は配列番号12であり、THAP−11は配列番号13であり、THAP−0は配列番号14である。他の種からのさらなるTHAPファミリーポリペプチドの完全アミノ酸配列も、配列番号16〜98として配列表に列挙されている。したがって、配列表に列挙されたこれらのTHAPファミリーポリペプチド配列のいずれのケモカイン結合部分も、明快に記載される。特に、いくつかの実施形態では、ケモカイン結合ドメインは、次式により記載されるTHAPファミリーケモカイン結合作用物質の断片である:
各THAPファミリーポリペプチドに関して、N=全長ポリペプチド中のアミノ酸の数;B=1およびN−1間のある数;ならびにE=1およびN間のある数。
任意のTHAPファミリーポリペプチドに関しては、ケモカイン結合ドメインはアミノ酸位置Bで開始し、アミノ酸位置Eで終結するアミノ酸の任意の連続配列により特定される(ここで、E>B)。
各THAPファミリーポリペプチドに関して、N=全長ポリペプチド中のアミノ酸の数;B=1およびN−1間のある数;ならびにE=1およびN間のある数。
任意のTHAPファミリーポリペプチドに関しては、ケモカイン結合ドメインはアミノ酸位置Bで開始し、アミノ酸位置Eで終結するアミノ酸の任意の連続配列により特定される(ここで、E>B)。
ケモカインおよびTHAP型ケモカイン結合作用物質間の複合体形成方法
本発明のいくつかの態様は、ケモカインおよびTHAP型ケモカイン結合作用物質間の複合体を形成する方法に関する。これらの方法は、1つまたは複数のケモカインおよび1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合作用物質を含む複合体が生成されるよう、1つまたは複数のケモカインを本明細書中に記載された1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させる過程を包含する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の複合体を生成するために、複数の異なるケモカインが1つまたは複数の異なるTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触される。あるいは、1つまたは複数の複合体を生成するために、複数の異なるTHAP型ケモカイン結合作用物質が1つまたは複数のケモカインと接触される。
本発明のいくつかの態様は、ケモカインおよびTHAP型ケモカイン結合作用物質間の複合体を形成する方法に関する。これらの方法は、1つまたは複数のケモカインおよび1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合作用物質を含む複合体が生成されるよう、1つまたは複数のケモカインを本明細書中に記載された1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させる過程を包含する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の複合体を生成するために、複数の異なるケモカインが1つまたは複数の異なるTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触される。あるいは、1つまたは複数の複合体を生成するために、複数の異なるTHAP型ケモカイン結合作用物質が1つまたは複数のケモカインと接触される。
上記の複合体形成方法には、多数の異なるケモカインが用いられ得る。このようなケモカインとしては、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、クローン391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、レガカイン−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXC
L5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
THAP型ケモカイン結合作用物質およびケモカイン間の複合体を形成する方法は、in vitroおよびin vivoの両方で用いられ得る。例えばin vitro使用としては、被験体から取り出されたかまたは採取された溶液または生物学的試料中のケモカインの検出が挙げられ得る。このような試料としては、組織試料、血液試料、ならびに生物学的材料のその他の流体または固体試料が挙げられ得るが、これらに限定されない。in vivo使用としては、被験体におけるケモカインの検出または局在化、被験体身体の全体におけるまたはある領域における1つまたは複数のケモカインの活性の低減または抑制、ならびにケモカイン作用性または媒介性症状に関連した症候の低減が挙げられ得るが、これらに限定されない。
L5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
THAP型ケモカイン結合作用物質およびケモカイン間の複合体を形成する方法は、in vitroおよびin vivoの両方で用いられ得る。例えばin vitro使用としては、被験体から取り出されたかまたは採取された溶液または生物学的試料中のケモカインの検出が挙げられ得る。このような試料としては、組織試料、血液試料、ならびに生物学的材料のその他の流体または固体試料が挙げられ得るが、これらに限定されない。in vivo使用としては、被験体におけるケモカインの検出または局在化、被験体身体の全体におけるまたはある領域における1つまたは複数のケモカインの活性の低減または抑制、ならびにケモカイン作用性または媒介性症状に関連した症候の低減が挙げられ得るが、これらに限定されない。
転写の調節
本発明のいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAP DNA結合ドメイン(THAPドメイン)、THAPファミリータンパク質のホモログまたはTHAPドメインのホモログは、転写を調節するために用いられる。他の実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAPファミリータンパク質のホモログまたはTHAPドメインのホモログは、ケモカインと相互作用して転写を調節する。上記の実施形態のいずれかにおいて、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログは、THAP応答要素を認識する。THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログによるTHAP応答要素の認識は、1つまたは複数のTHAP応答性プロモーターの調節を生じる。
本発明のいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAP DNA結合ドメイン(THAPドメイン)、THAPファミリータンパク質のホモログまたはTHAPドメインのホモログは、転写を調節するために用いられる。他の実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAPファミリータンパク質のホモログまたはTHAPドメインのホモログは、ケモカインと相互作用して転写を調節する。上記の実施形態のいずれかにおいて、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログは、THAP応答要素を認識する。THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログによるTHAP応答要素の認識は、1つまたは複数のTHAP応答性プロモーターの調節を生じる。
本明細書中で用いる場合、「THAP応答性プロモーター」とは、1つまたは複数のTHAP応答要素を含むプロモーターを意味する。THAP応答性プロモーターは、THAPにより間接的に調節されるプロモーターも包含する。例えばTHAP応答要素は、その存在が下流プロモーターでの転写を活性化する上流エンハンサー配列として存在し得る。別の非限定例では、一次プロモーターは、THAP応答要素を有する二次プロモーターの制御下で遺伝子によりコードされるポリペプチドにより調節され得るが、しかしながら一次プロモーターはTHAP応答要素を含まない。このような場合、転写はTHAPに応答性である二次プロモーターによりコードされるポリペプチドにより調節されるため、一次プロモーターの活性はTHAPに対して間接的に応答する。
本明細書中で用いる場合、「THAP応答要素」としては、1つまたは複数の以下のヌクレオチドコンセンサス配列を含む核酸が挙げられるが、これらに限定されない。一次THAP応答要素コンセンサス配列は、約5ヌクレオチドスペーシングを有する定方向反復(DR−5モチーフ)として組織化されたヌクレオチド配列GGGCAAまたはTGGCAAを含む。例えば、或るコンセンサス配列は、GGGCAAnnnnnTGGCAA(配列番号149)である。GGGCAAおよびTGGCAA配列は典型的なTHAPドメインDNA結合部位(THAP応答要素)を構成するが、しかしGGGCAT、GGGCAGおよびTGGCAG配列もTHAP DNA結合ドメインにより認識されるDNA標的配列である。さらに二次THAP応答要素コンセンサス配列は、11ヌクレオチドスペーシングを有する反転反復(ER−11モチーフ)として組織化されたヌクレオチド配列TTGCCAまたはGGGCAAを含む。例えば、或るコンセンサス配列は、TTGCCAnnnnnnnnnnnGGGCAA(配列番号159)である。TTGCCAおよびGGGCAA配列は典型的なTHAP応答要素を構成するが、しかしCTGCCAも認識される。
別のTHAP応答要素は、図24に例示されたTHREコンセンサス配列である(配列番号306)。本発明のいくつかの実施形態では、THREは、単量体THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片に関する優先的な認識モチーフである。いくつかの実施形態では、THREは、THAP1単量体により優先的に認識される。あるいはいくつかの実施形態では、DR−5および/またはER−11モチーフは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片の二量体または多量体により優先的に認識される。いくつかの実施形態では、THAP二量体または多量体は、THAP1を含む。
THAP応答要素は、単一型のコンセンサスヌクレオチド配列または多重型のコンセンサス配列を含み得る。例えばTHAP応答要素は、1、2、3、4、5または5より多いDR−5コンセンサス配列を含み得る。同様に、THAP応答要素は、1、2、3、4、5または5より多いER−11コンセンサス配列を含み得る。別の例では、THAP応答要素は、1、2、3、4、5または5より多いTHREコンセンサス配列を含み得る。さらにTHAP応答要素は、2、3、4、5または5より多いDR−5、ER−11およびTHREコンセンサス配列の混合物を含み得る。さらに上記のTHAP応答要素のいずれもが、DR−5、ER−11またはTHREコンセンサス配列の1つまたは複数の変異体、あるいはDR−5、ER−11またはTHREコンセンサス配列のいくつかまたは全ての変異体を含み得る。
THAPドメインとTHAP応答要素との結合に実質的に影響を及ぼさないその他の小ヌクレオチド配列変異が、THAP応答要素コンセンサス配列中に起こり得る、と理解される。例えばTHAP応答要素は、DR−5、ER−11またはTHREに関するコンセンサス配列に対して少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%または少なくとも50%のヌクレオチド配列同一性を有する核酸を含み得る。
本発明のいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログは、その転写が調節される単数または複数の遺伝子のプロモーター中のTHAP応答要素を認識する。あるいは他の実施形態では、THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログは、その転写が調節される単数または複数の遺伝子のプロモーター以外の位置でTHAP応答要素を認識する。
THAPファミリーポリペプチド、THAPドメイン、THAP−ケモカイン複合体またはそのホモログによるTHAP応答要素の結合時に、転写が調節され得る。このような調節は、転写の抑制または活性化を包含し得る。転写が抑制されるか活性化されるか、ならびに抑制または活性化の程度は、多数の因子、例えば結合されるTHAP応答要素、THAPファミリー成員またはホモログの数および位置、そしてTHAP−ケモカイン複合体の場合には、THAPケモカイン複合体を形成するケモカインの型(これらに限定されない)により影響を及ぼされ得る。
いくつかの実施形態では、ケモカインアナログを用いて、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的活性断片を結合し得る。例えばケモカインは、そのTHAP結合またはTHAP相互作用活性を保持するが、しかしその他のその生理学的作用を変更する
よう、修飾され得る。このようなケモカインアナログを用いて、その他の生理学的作用を媒介せずにTHAPの認識ならびにTHAPとTHAP応答要素との結合を可能にすることにより、転写を調節し得る。本明細書中で用いる場合、「ケモカインアナログ」は、特定のケモカインに対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するケモカインホモログである。例えばSLCのアナログは、SLCに対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するSLCのポリペプチドホモログを含む。別の例としては、CXCL9のアナログは、CXCL9に対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するCXCLのポリペプチドホモログを含む。ケモカインアナログは、化学的修飾ケモカインも包含し得る。
よう、修飾され得る。このようなケモカインアナログを用いて、その他の生理学的作用を媒介せずにTHAPの認識ならびにTHAPとTHAP応答要素との結合を可能にすることにより、転写を調節し得る。本明細書中で用いる場合、「ケモカインアナログ」は、特定のケモカインに対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するケモカインホモログである。例えばSLCのアナログは、SLCに対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するSLCのポリペプチドホモログを含む。別の例としては、CXCL9のアナログは、CXCL9に対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも93%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも50%、少なくとも40%または少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するCXCLのポリペプチドホモログを含む。ケモカインアナログは、化学的修飾ケモカインも包含し得る。
本発明のいくつかの実施形態は、それがTHAP応答要素の制御下で核酸の転写を調節可能であるか否かを決定するための試験化合物のスクリーニングに関する。核酸が少なくとも1つのTHAP応答要素の制御下に置かれる多数の構築物が生成され得る。いくつかの実施形態では、構築物は、ケモカインに応答性である細胞中に導入される。例えばいくつかの実施形態では、構築物は、SLCに応答性である細胞、例えばCCR7受容体を発現する細胞中に導入される。別の例では、いくつかの実施形態において、構築物は、CXCL9に応答性である細胞、例えばCXCR3受容体を発現する細胞中に導入される。例えば核酸は、1つまたは複数のTHAP応答要素を含むプロモーターに操作可能的に連結され得る。核酸は、検出可能である転写体を生じる核酸であり得る。転写体は、当該技術分野で既知の任意の方法により検出され、定量され得る。いくつかの実施形態では、核酸はレポーター酵素、例えばGFP、ルシフェラーゼ、β−ガラクトシダーゼおよびgus(これらに限定されない)をコードする。このようなレポーター酵素の活性を用いて、THAP応答要素を含有するプロモーターから生じる転写の量を測定し得る。
いくつかの実施形態では、THAPファミリータンパク質は、THAP応答要素の制御下にある核酸を含む構築物と接触される。THAPファミリータンパク質は、試験化合物の非存在下で転写を調節し得る。あるいはTHAPファミリータンパク質は、試験化合物の存在下でのみ転写を調節し得る。いずれの場合も、転写の調節に及ぼす試験化合物の作用は、試験化合物の付加前にTHAPファミリータンパク質の存在下で起こる転写の基本レベルと比較した場合の、試験化合物により引き起こされる転写の増大または低減を決定することにより決定され得る。試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較した場合、試験化合物の存在がTHAP応答要素での転写のレベルを増大するか、低減するかの決定は、化合物がTHAP応答要素の制御下で核酸の転写を調節するか否かの決定を可能にする。
本発明のある種の態様はまた、ある種の遺伝子の転写における過多または欠損に起因する症状の治療または改善におけるTHAPファミリーポリペプチド−ケモカイン転写モジュレーターの使用に関する。ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの相互作用の調節は、1つまたは複数の特定の症状に罹患している個体の治療に用いられ得る。例えばケモカインとTHAPファミリー成員、例えば配列番号1〜114のポリペプチドとの間の相互作用は、ある種の遺伝子の転写を調節し、それにより腫瘍形成および/または転移の抑制、新脈管形成依存性疾患、例えば癌、心臓血管性疾患、炎症性疾患(これらに限
定されない)における内皮細胞のアポトーシスの抑制または刺激、ならびに急性および慢性神経変性障害、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、HIV脳炎、卒中、癲癇発作および悪性腫瘍(これらに限定されない)におけるニューロンのアポトーシスの抑制を生じるために用いられ得る。
定されない)における内皮細胞のアポトーシスの抑制または刺激、ならびに急性および慢性神経変性障害、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、HIV脳炎、卒中、癲癇発作および悪性腫瘍(これらに限定されない)におけるニューロンのアポトーシスの抑制を生じるために用いられ得る。
いくつかの実施形態では、ケモカインアナログは、上記の症状に関連した症候を治療するか、またはそうでなければ改善するために、THAPファミリーポリペプチドと相互作用するために用いられ得る。
THAP型ケモカイン結合作用物質は、上記のように転写を調節するためにも用いられ得る、と理解される。転写のこのような調節のいくつかの実施形態が、以下に記述される。
THAP型ケモカイン結合作用物質は、上記のように転写を調節するためにも用いられ得る、と理解される。転写のこのような調節のいくつかの実施形態が、以下に記述される。
転写因子デコイ
本発明のいくつかの実施形態は、転写因子デコイおよびその使用法に関する。本発明のいくつかの実施形態では、転写因子デコイは、THAP/ケモカイン複合体もしくはTHAPファミリーポリペプチドもしくは遺伝子転写において生物学的に活性なその断片の効果を、阻害または他の方法で調節するように機能する任意の分子である。いくつかの実施形態では、転写因子デコイは、THAPファミリーポリペプチドもしくは生物学的に活性なその断片と核酸との間の相互作用のインヒビターとして作用する分子である。あるいは、転写因子デコイはTHAP/ケモカイン複合体と核酸との間の相互作用を阻害し得る。例えば、核酸は、THAP応答性プロモーター、またはTHAP応答性遺伝子もしくはTHAP/ケモカイン複合体に応答性である遺伝子の発現調節に関与する任意の他の核酸配列であり得る。
本発明のいくつかの実施形態は、転写因子デコイおよびその使用法に関する。本発明のいくつかの実施形態では、転写因子デコイは、THAP/ケモカイン複合体もしくはTHAPファミリーポリペプチドもしくは遺伝子転写において生物学的に活性なその断片の効果を、阻害または他の方法で調節するように機能する任意の分子である。いくつかの実施形態では、転写因子デコイは、THAPファミリーポリペプチドもしくは生物学的に活性なその断片と核酸との間の相互作用のインヒビターとして作用する分子である。あるいは、転写因子デコイはTHAP/ケモカイン複合体と核酸との間の相互作用を阻害し得る。例えば、核酸は、THAP応答性プロモーター、またはTHAP応答性遺伝子もしくはTHAP/ケモカイン複合体に応答性である遺伝子の発現調節に関与する任意の他の核酸配列であり得る。
本発明のいくつかの実施形態では、転写因子デコイは、THAP/ケモカイン複合体もしくはTHAPファミリーポリペプチド、または特定遺伝子の発現において生物学的に活性なその断片の効果を阻害、減少、または打ち消すように機能する。例えば、転写因子デコイによっては、核酸とTHAP/ケモカイン複合体、または核酸とTHAPファミリーポリペプチドもしくは生物学的に活性なその断片との間の相互作用の競合的インヒビターとして機能する。他の実施形態において、転写因子デコイは非可逆的または自殺インヒビターとして機能する。さらの他の実施形態では、転写因子デコイは可逆的インヒビターとして作用する。
本発明のいくつかの実施形態は、THAP応答要素を含む、または基本的にそれからなる1つまたは複数の核酸を含む転写因子デコイを検討する。転写因子デコイの構築に有用なTHAP応答要素として、DR−5要素、ER−11要素、およびTHRE要素が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、転写因子デコイは、配列番号140〜配列番号159、および配列番号306からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する1つまたは複数の核酸を含む。本発明のいくつかの実施形態では、転写因子デコイは、1つまたは複数のTHAP応答要素を含む複数の核酸を含む。そのような実施形態では、THAP応答要素の配列は、同じであっても異なっていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態はまた、薬学的に許容可能な担体中に1つまたは複数の転写因子デコイがある薬学的組成物を検討する。上記のように、薬学的組成物は、1つまたは複数のTHAP応答要素を含む1つまたは複数の核酸配列を含む、転写因子デコイを含み得る。
本発明のさらなる実施形態は、THAP/ケモカイン複合体に応答性である1つまたは複数の遺伝子あるいはTHAPファミリーポリペプチドに応答性である1つまたは複数の遺伝子あるいはその断片の発現を、阻害、減少または他の方法で調節するための転写因子
デコイの使用法を意図する。
ケモカインとTHAP型ケモカイン結合剤との間の相互作用の効果
デコイの使用法を意図する。
ケモカインとTHAP型ケモカイン結合剤との間の相互作用の効果
本発明のいくつかの実施形態は、細胞受容体とのケモカイン相互作用を調節する方法に関する。そのような受容体は、細胞外のものであり得るか、または細胞内に存在する分子であり得る。例えば、ケモカインSLCおよびケモカインELCは、細胞外ケモカイン受容体CCR7および細胞外ケモカイン受容体CCR11に結合し得る。ケモカインCCL5は、細胞外ケモカイン受容体CCR1、細胞外ケモカイン受容体CCR3、および細胞外ケモカイン受容体CCR5に結合する。CXCLファミリーケモカインであるCXCL9およびCXCL10は、細胞外ケモカイン受容体であるCXCR3に結合する。他のケモカインは、当該技術分野で既知の受容体と相互作用し、Ransohoff, R. M. and Karpus,
W. J. (2001) , 「現代臨床神経科学における、自己免疫疾患の誘導および調節でのケモカインおよびそれらの受容体の役割:サイトカインおよび自己免疫疾患(Roles of Chemokines and Their Receptors in the Induction and Regulation of Autoimmune Disease,
in Contemporary Clinical Neuroscience: Cytokines and Autoimmune Diseases)」, V. K. Kuchroo, et al., eds. Humana Press, Totowa, N. J., pages 157-191.に挙げられる。
W. J. (2001) , 「現代臨床神経科学における、自己免疫疾患の誘導および調節でのケモカインおよびそれらの受容体の役割:サイトカインおよび自己免疫疾患(Roles of Chemokines and Their Receptors in the Induction and Regulation of Autoimmune Disease,
in Contemporary Clinical Neuroscience: Cytokines and Autoimmune Diseases)」, V. K. Kuchroo, et al., eds. Humana Press, Totowa, N. J., pages 157-191.に挙げられる。
本発明のいくつかの実施形態では、ケモカインの細胞外受容体との相互作用は1つまたは複数の細胞外ケモカイン受容体を発現する細胞に、THAP型ケモカイン結合剤を提供することにより、強化または阻害される。そのような細胞外受容体として、CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5を挙げることができるが、これらに限定されない。本発明のいくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、ケモカインと結合または他の方法で相互作用し、それにより、より高いまたはより低い親和性で細胞外受容体に結合する複合体を形成する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の細胞外受容体とのケモカイン相互作用は、1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合剤を提供することにより調節される。
本発明の他の態様は、細胞の外側から細胞の内側へのケモカインの動きを調節することに関する。例えば、1つまたは複数の細胞外受容体とのケモカイン相互作用の調節は、ケモカインの細胞への取込みを増加または減少させ得る。本発明のいくつかの実施形態では、ケモカインの細胞への取込みは、1つまたは複数のケモカイン受容体を発現する細胞の近傍にin vitroまたはin vivoのいずれかでTHAP型ケモカイン結合剤を提供することにより調節される。THAP型ケモカイン結合剤は、ケモカインとしてXCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCLIが挙げられるが、これらに限定されない1つまたは複数のケモカインと結合、または他の方法でこれと相互作用し、それによりケモカインの細胞への取込みを調節する。
いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、細胞核内側の1つまたは複数のケモカインと複合体を形成する。そのような実施形態では、THAP型ケモカイン結
合剤は、THAP型ケモカイン結合剤が1つまたは複数のケモカインと結合、または他の方法でこれと相互作用するように、細胞に提供される。THAP型ケモカイン結合剤は、in vitroおよびin vivoの両方で、細胞に提供され得る。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は細胞外に提供され、その場合、THAP型ケモカイン結合剤は、細胞がケモカインに結合する前または後のいずれかで細胞により取込まれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤は細胞の内側に提供される。例えば、THAP型ケモカイン結合剤が細胞の内側で発現されるように、THAP型ケモカイン結合剤をコードする核酸が細胞内に導入される。発現可能な組換え核酸を細胞内に導入する方法は、当該技術分野で既知である。本発明のいくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤をコードする核酸は、構成的プロモーターの制御下に置かれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤の発現を制御するプロモーターは調節可能である。核と接触または核に進入するケモカインは、既に細胞に導入されているTHAP型ケモカイン結合剤に結合される。例えば、誘導の際、ポリペプチドが発現し、そして核に局在化するように、全長THAP1ポリペプチドをコードする核酸を調節可能プロモーターの制御下に置くことができる。核に存在するTHAP1は、既に核に輸送されているSLCに結合し、それによりTHAP1/SLC複合体を形成する。THAP型ケモカイン結合剤を細胞内に導入するために他の方法もまた用いられ得ると理解される。さらに、1種よりも多いTHAP型ケモカイン結合剤が細胞に導入され得ると理解される。
合剤は、THAP型ケモカイン結合剤が1つまたは複数のケモカインと結合、または他の方法でこれと相互作用するように、細胞に提供される。THAP型ケモカイン結合剤は、in vitroおよびin vivoの両方で、細胞に提供され得る。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は細胞外に提供され、その場合、THAP型ケモカイン結合剤は、細胞がケモカインに結合する前または後のいずれかで細胞により取込まれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤は細胞の内側に提供される。例えば、THAP型ケモカイン結合剤が細胞の内側で発現されるように、THAP型ケモカイン結合剤をコードする核酸が細胞内に導入される。発現可能な組換え核酸を細胞内に導入する方法は、当該技術分野で既知である。本発明のいくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤をコードする核酸は、構成的プロモーターの制御下に置かれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤の発現を制御するプロモーターは調節可能である。核と接触または核に進入するケモカインは、既に細胞に導入されているTHAP型ケモカイン結合剤に結合される。例えば、誘導の際、ポリペプチドが発現し、そして核に局在化するように、全長THAP1ポリペプチドをコードする核酸を調節可能プロモーターの制御下に置くことができる。核に存在するTHAP1は、既に核に輸送されているSLCに結合し、それによりTHAP1/SLC複合体を形成する。THAP型ケモカイン結合剤を細胞内に導入するために他の方法もまた用いられ得ると理解される。さらに、1種よりも多いTHAP型ケモカイン結合剤が細胞に導入され得ると理解される。
いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、細胞の細胞質に導入され得る。そのような実施形態では、細胞の細胞質に存在するTHAP型ケモカイン結合剤は、1つまたは複数のケモカインとの複合体の形成に用いられ得る。そのような複合体の形成は、ケモカインの核内への輸送を調節する。
本発明のいくつかの実施形態では、細胞の核内に存在する、ケモカインまたはケモカインおよびTHAP型ケモカイン結合剤を含む複合体は、遺伝子発現を調節する。そのような実施形態では、THAP応答性プロモーターの制御下にある1種または複数の遺伝子の発現が調節される。いくつかの実施形態では、THAP応答性プロモーターは、1つまたは複数のTHAP応答要素を含む。他の実施形態において、THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む必要はなく、むしろ、1つまたは複数のTHAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子により産生される遺伝子産物に応答性である。そのようなTHAP応答性プロモーターは、上記で詳細に記載されている。
THAP応答性プロモーターの転写を調節するのに用いられるTHAP型ケモカイン結合剤は、任意のTHAP型ケモカイン結合剤であり得る。しかしながら、いくつかの好適な作用物質には、THAP1、および配列番号3のアミノ酸と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドが含まれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤は、配列番号1〜配列番号114からなる群より選択されるアミノ酸配列またはそのホモログを有するポリペプチドである。
本発明のいくつかの実施形態では、細胞の核内に存在する、ケモカインまたはケモカインおよびTHAP型ケモカイン結合剤を含む複合体は、遺伝子発現を調節する。そのような実施形態では、THAP応答性プロモーターの制御下にある1種または複数の遺伝子の発現が調節される。いくつかの実施形態では、THAP応答性プロモーターは、1つまたは複数のTHAP応答要素を含む。他の実施形態において、THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む必要はなく、むしろ、1つまたは複数のTHAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子により産生される遺伝子産物に応答性である。そのようなTHAP応答性プロモーターは、上記で詳細に記載されている。
THAP応答性プロモーターの転写を調節するのに用いられるTHAP型ケモカイン結合剤は、任意のTHAP型ケモカイン結合剤であり得る。しかしながら、いくつかの好適な作用物質には、THAP1、および配列番号3のアミノ酸と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドが含まれる。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤は、配列番号1〜配列番号114からなる群より選択されるアミノ酸配列またはそのホモログを有するポリペプチドである。
転写の調節に有用なケモカインは、THAP型ケモカイン結合剤に結合、または他の方法で相互作用する任意のケモカインであり得る。そのようなケモカインとして、XCL1、XCL2、CCLI、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL
17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、上記のケモカインの1つまたは複数と相同であるポリペプチドは、THAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成することができ、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。そのようなホモログは、上記のケモカインのいずれかのアミノ酸配列と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドを含み得る。本発明のいくつかの好適な実施形態では、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、および配列番号289からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する1つまたは複数のケモカインが、1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成し、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。他の実施形態において、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、および配列番号289からなる群より選択されるケモカインのアミノ酸配列と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むケモカインが1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成し、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。
17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、上記のケモカインの1つまたは複数と相同であるポリペプチドは、THAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成することができ、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。そのようなホモログは、上記のケモカインのいずれかのアミノ酸配列と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドを含み得る。本発明のいくつかの好適な実施形態では、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、および配列番号289からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する1つまたは複数のケモカインが、1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成し、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。他の実施形態において、配列番号271、配列番号273、配列番号275、配列番号277、および配列番号289からなる群より選択されるケモカインのアミノ酸配列と少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも89%、少なくとも88%、少なくとも87%、少なくとも86%、少なくとも85%、少なくとも84%、少なくとも83%、少なくとも82%、少なくとも81%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、少なくとも50%、少なくとも45%、少なくとも40%、少なくとも35%、または少なくとも30%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含むケモカインが1つまたは複数のTHAP型ケモカイン結合剤と複合体を形成し、それによりTHAP応答性プロモーターで転写を調節する。
プライマーおよびプローブ
本発明のプライマーおよびプローブは、任意の適切な方法により、例えば適切な配列のクローニングおよび制限、ならびにNarang SA等(Methods Enzymol 1979; 68: 90-98)のホスホジエステル法、Brown EL等(Methods Enzymol 1979; 68: 109-151)のホスホジエステル法、Beaucage等(Tetrahedron Lett 1981, 22: 1859-1862)のジエチルホスホラミダイト法、およびEP 0 707 592に記載された固体支持体法のような方法による直接化学合成により、調製され得る。
本発明のプライマーおよびプローブは、任意の適切な方法により、例えば適切な配列のクローニングおよび制限、ならびにNarang SA等(Methods Enzymol 1979; 68: 90-98)のホスホジエステル法、Brown EL等(Methods Enzymol 1979; 68: 109-151)のホスホジエステル法、Beaucage等(Tetrahedron Lett 1981, 22: 1859-1862)のジエチルホスホラミダイト法、およびEP 0 707 592に記載された固体支持体法のような方法による直接化学合成により、調製され得る。
検出プローブは一般に、核酸配列または非荷電核酸アナログ、例えば国際特許出願WO92/20702に開示されているペプチド核酸、米国特許第5,185,444号、第5,034,506号および第5,142,047号に記載されているモルホリノアナログである。所望により、プローブは、付加的dNTPが該プローブに付加されることがないように、「延長不可能」にされ得る。アナログ自体が、通常は延長不可能であり、ヒドロキシル基が延長に関与できないように、核酸プローブはプローブの3’末端を修飾されることにより伸長不可能にされ得る。例えばプローブの3’末端は、捕捉または検出標識
で機能化され、それによりヒドロキシル基を使い果たす(consume)か、または遮断する。
で機能化され、それによりヒドロキシル基を使い果たす(consume)か、または遮断する。
所望により、分光的、光化学的、生化学的、免疫化学的または化学的手段により検出可能であることが当該技術分野で既知である任意の標識を組入れることにより、本発明の任意のポリヌクレオチドが標識され得る。有用な標識としては例えば、放射性物質(例えば32P、35S、3H、125I)、蛍光染料(例えば5−ブロモデソキシウリジン、フルオレセイン、アセチルアミノフルオレン、ジゴキシゲニン)、またはビオチンが挙げられる。好ましくは、ポリヌクレオチドは3’および5’末端で標識される。核酸断片の非放射性ラベリングの例は、Urdea et al.(Nucleic Acids Research. 11: 4937-4957, 1988)またはSanchez-Pescador et al.(J. Clin. Microbiol. 26(10): 1934-1938, 1988)に記載されている。さらに、本発明によるプローブは、シグナル増幅を可能にするような構造的特徴を有し、このような構造的特徴は、例えばUrdea et al(Nucleic Acids Symp. Ser. 24: 197-200, 1991)あるいは欧州特許第EP0 225 807号(Chiron)に記載された分枝鎖DNAプローブである。
標識は、固体支持体上に、プライマーまたはプライマー延長産物(例えば増幅DNA)の固定を促すように、プライマーを捕捉するためにも用いられ得る。捕捉標識は、プライマーまたはプローブに結合され、固相試薬の特異的結合成員(例えばビオチンおよびストレプトアビジン)と結合対を形成する特異的結合成員であり得る。したがって、ポリヌクレオチドまたはプローブにより保有される標識の種類によって、それは標的DNAを捕捉、または検出するために用いられ得る。さらに、本明細書に提供されるポリヌクレオチド、プライマーまたはプローブは、それら自体、捕捉標識となると理解される。例えば固相試薬の結合成員が核酸配列である場合、それはプライマーまたはプローブの相補的部分と結合し、それによりプライマーまたはプローブを固相に固定するように選択され得る。ポリヌクレオチドプローブそれ自体が結合成員となる場合、プローブは標的と相補的でない配列または「尾(tail)」を含むと当業者は理解する。ポリヌクレオチドプライマーそれ自体が捕捉標識となる場合、プライマーの少なくとも一部分は、固相上で核酸とハイブリダイズするために遊離している。DNAラベリング法は当業者に既知である。
本発明のプローブは多数の用途に有用である。それらは、特にゲノムDNAとのサザンハイブリダイゼーションに用いられ得る。プローブは、PCR増幅産物を検出するためにも用いられ得る。それらは、他の技法を用いて、THAPファミリー遺伝子またはmRNA中のミスマッチを検出するためにも用いられ得る。
本発明の核酸、ポリヌクレオチド、プライマーおよびプローブのいずれかは、固体支持体上に固定され得るので便利である。固体支持体は当業者に既知であり、例としては、反応トレーのウエルの壁、試験管、ポリスチレンビーズ、磁気ビーズ、ニトロセルロースストリップ、膜、微小粒子(例えばラテックス粒子)、ヒツジ(または他の動物)の赤血球、硬膜細胞(duracyte)等が挙げられる。固体支持体は本質ではなく、当業者により選択され得る。したがってラテックス粒子、微小粒子、磁気または非磁気ビーズ、膜、プラスチック管、マイクロタイターウエルの壁、ガラスまたはシリコンチップ、ヒツジ(または他の適切な動物)の赤血球およびduracyteが適切な例である。固相上に核酸を固定するための適切な方法としては、イオン性、疎水性、共有的相互作用等が挙げられる。固体支持体とは、本明細書中で用いられる場合、不溶性であるか、あるいはその後の反応により不溶性にされ得る任意の物質を意図する。固体支持体は、捕捉試薬を引き付けて固定するその固有の能力によって選択され得る。あるいは固相は、捕捉試薬を引き付けて固定する能力を有する付加的受容体を有し得る。付加的受容体としては、捕捉試薬それ自体に、または捕捉試薬に接合された帯電物質に対して相対して帯電される帯電物質が挙げられる。さらに、受容体分子は、固体支持体上に固定(結合)され、そして特異的結合反応により捕
捉試薬を固定する能力を有する任意の特異的結合成員であり得る。受容体分子は、アッセイの実施前または実施中に、固体支持物質への捕捉試薬の間接的結合を可能にする。したがって固相は、プラスチック、誘導体化プラスチック、磁気または非磁気金属、試験管のガラスまたはシリコン表面、マイクロタイターウエル、シート、ビーズ、微小粒子、チップ、ヒツジ(またはその他の適切な動物)の赤血球、duracyte、ならびに当業者に既知のその他の形態であり得る。本発明の核酸、ポリヌクレオチド、プライマーおよびプローブは、個々に固体支持体上に結合または固定されるか、あるいは本発明の少なくとも2、5、8、10、12、15、20または25のポリヌクレオチド群で、単一固体支持体に結合または固定され得る。さらに、本発明のポリヌクレオチド以外のポリヌクレオチドは、1つまたは2以上の本発明のポリヌクレオチドと同一の固体支持体に結合され得る。
捉試薬を固定する能力を有する任意の特異的結合成員であり得る。受容体分子は、アッセイの実施前または実施中に、固体支持物質への捕捉試薬の間接的結合を可能にする。したがって固相は、プラスチック、誘導体化プラスチック、磁気または非磁気金属、試験管のガラスまたはシリコン表面、マイクロタイターウエル、シート、ビーズ、微小粒子、チップ、ヒツジ(またはその他の適切な動物)の赤血球、duracyte、ならびに当業者に既知のその他の形態であり得る。本発明の核酸、ポリヌクレオチド、プライマーおよびプローブは、個々に固体支持体上に結合または固定されるか、あるいは本発明の少なくとも2、5、8、10、12、15、20または25のポリヌクレオチド群で、単一固体支持体に結合または固定され得る。さらに、本発明のポリヌクレオチド以外のポリヌクレオチドは、1つまたは2以上の本発明のポリヌクレオチドと同一の固体支持体に結合され得る。
本明細書中に提供された任意のポリヌクレオチドは、固体支持体上の重複領域に、またはランダム位置に結合され得る。あるいは本発明のポリヌクレオチドは、各ポリヌクレオチドが任意の他のポリヌクレオチドの結合部位と重複することなく、固体支持体の別個の領域に規則正しい配置で結合され得る。好ましくは、このポリヌクレオチドの規則正しい配置は、別個の位置が記録されてアッセイ手法の一部としてアクセスされ得る場合、「アドレッサブル」であるよう意図される。アドレッサブルポリヌクレオチドアレイは典型的には、種々の既知の位置における基質の表面に結合される、複数の異なるオリゴヌクレオチドプローブを含む。各ポリヌクレオチド位置についての精確な位置に関する知見は、これらの「アドレッサブル」アレイを、ハイブリダイゼーションアッセイにおいて特に有用にする。当該技術分野で既知の任意のアドレッサブルアレイ技術は、本発明のポリヌクレオチドとともに用いられ得る。これらのポリヌクレオチドアレイの特定の一実施形態は遺伝子チップとして既知であり、米国特許第5,143,854号、PCTWO90/15070および92/10092に一般的に記載されている。
組換え発現ベクターおよび宿主細胞
本発明の別の態様は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをコードする核酸を含有するベクター、好ましくは発現ベクターに関する。
本発明の別の態様は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログをコードする核酸を含有するベクター、好ましくは発現ベクターに関する。
ベクターは、本発明の組換えタンパク質の調製における使用、あるいは遺伝子療法における使用のための、特定の用途を有し得る。この遺伝子療法は、疾患の治療においてアポトーシスを調節するために、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを被験体に送達するための一手段を提供する。
本明細書中で用いられる場合、「ベクター」という用語は、それに連結された別の核酸を送達することができる核酸分子を指す。ベクターの一態様は「プラスミド」であり、これは付加的DNAセグメントが連結され得る環状二重鎖DNAループを指す。別の型のベクターはウイルスベクターであり、この場合には付加的DNAセグメントがウイルスゲノムに連結され得る。ある種のベクターは、導入された宿主細胞中で自律的に複製することが可能である(例えば複製の細菌起点を有する細菌ベクターおよびエピソーム哺乳動物ベクター)。その他のベクター(例えば非エピソーム哺乳動物ベクター)は、宿主細胞中に導入された場合に宿主細胞のゲノム中に組み込まれ、それにより宿主ゲノムとともに複製される。さらにある種のベクターは、それらが操作可能的に連結された遺伝子の発現を指図することができる。このようなベクターは、「発現ベクター」として本明細書中で言及される。概して、組換えDNA技術において有用性を有する発現ベクターは、しばしばプラスミドの形態である。本明細書中では、「プラスミド」および「ベクター」は、プラスミドがベクターの最も一般的な使用形態であるので、互換可能的に用いられ得る。しかしながら本発明は、等価機能物として作用するその他の形態の発現ベクター、例えばウイル
スベクター(例えば複製欠陥レトロウイルス、アデノウイルスおよびアデノ随伴ウイルス)を含むよう意図される。
スベクター(例えば複製欠陥レトロウイルス、アデノウイルスおよびアデノ随伴ウイルス)を含むよう意図される。
本発明の組換え発現ベクターは、宿主中での核酸の発現に適した形態で本発明のTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸を含み、このことはは、組換え発現ベクターが、発現のために用いられる宿主細胞に基づいて選択され、発現される核酸配列に操作可能的に連結される1つまたは複数の調節配列を含むことを意味する。組換え発現ベクターにおいて「操作可能的に連結される」とは、当該ヌクレオチド配列が、そのヌクレオチド配列の発現が可能になるように、(例えばin vitro転写/翻訳系で、あるいはベクターが宿主細胞中に導入される場合は宿主細胞中で)調節配列(単数または複数)に連結されることを意味する。「調節配列」という用語は、プロモーター、エンハンサーおよびその他の発現制御因子(例えばポリアデニル化シグナル)を含むよう意図される。このような調節配列は、例えばGoeddel; Gene Expression Technology: Methods in Enzymology
185, Academic Press, San Diego, Calif. (1990)に記載されている。調節配列としては、多数の型の宿主細胞中でのヌクレオチド配列の構成的発現を指図するもの、ならびにある種の宿主細胞中だけでのヌクレオチド配列の発現を指図するもの(例えば組織特異的調節配列)が挙げられる。発現ベクターは、形質転換される宿主細胞の選択、所望されるタンパク質の発現レベル等といった因子に応じて設計されると当業者は理解する。本発明の発現ベクターは、宿主細胞中に導入され、それにより本明細書中に記載された核酸によりコードされるタンパク質またはペプチド、例えば融合タンパク質またはペプチドを生成し得る(例えばTHAPファミリータンパク質、変異体形態のTHAPファミリータンパク質、融合タンパク質、または前記タンパク質のいずれかの断片等)。
185, Academic Press, San Diego, Calif. (1990)に記載されている。調節配列としては、多数の型の宿主細胞中でのヌクレオチド配列の構成的発現を指図するもの、ならびにある種の宿主細胞中だけでのヌクレオチド配列の発現を指図するもの(例えば組織特異的調節配列)が挙げられる。発現ベクターは、形質転換される宿主細胞の選択、所望されるタンパク質の発現レベル等といった因子に応じて設計されると当業者は理解する。本発明の発現ベクターは、宿主細胞中に導入され、それにより本明細書中に記載された核酸によりコードされるタンパク質またはペプチド、例えば融合タンパク質またはペプチドを生成し得る(例えばTHAPファミリータンパク質、変異体形態のTHAPファミリータンパク質、融合タンパク質、または前記タンパク質のいずれかの断片等)。
本発明の組換え発現ベクターは、原核生物または真核生物細胞におけるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログの発現のために設計され得る。例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質は、細菌細胞(例えばエシェリヒア・コリ)、昆虫細胞(バキュロウイルス発現ベクターを用いて)、酵母細胞または哺乳動物細胞中で発現され得る。適切な宿主細胞は、Goeddel; Gene Expression Technology: Methods in Enzymology 185, Academic Press, San Diego, Calif. (1990)でさらに考察されている。あるいは組換え発現ベクターは、例えばT7プロモーター調節配列およびT7ポリメラーゼを用いて、in vitroで転写され、翻訳され得る。
原核生物でのタンパク質の発現は、融合または非融合タンパク質の発現を指図する構成性または誘導性プロモーターを含有するベクターを用いて、エシェリヒア・コリ中で最も高頻度に実行される。融合ベクターは、そこでコードされるタンパク質に(通常は組換えタンパク質のアミノ末端に)多数のアミノ酸を付加する。このような融合ベクターは典型的には、以下の3つの用途を有する:1)組換えタンパク質の発現を増大する;2)組換えタンパク質の溶解性を増大する;および3)アフィニティー精製におけるリガンドとして作用することにより組換えタンパク質の精製を助ける。しばしば、融合発現ベクターでは、タンパク質分解性切断部位が融合部分と組換えタンパク質の接合部に導入されて、融合部分からの組換えタンパク質の分離と、その後の融合タンパク質の精製を可能にする。このような酵素、ならびにそれらのコグネイト認識配列としては、Xa因子、トロンビンおよびエンテロキナーゼが挙げられる。典型的融合発現ベクターとしては、pGEX(Pharmacia Biotech Inc; Smith, D. B and Johnson, K. S.(1988) Gene 67:31-40)、pMAL(New England Biolabs, Beverly, Mass.)およびpRIT5(Pharmacia, Piscataway, N. J.)が挙げられ、これらはそれぞれグルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合タンパク質またはプロテインAを標的組換えタンパク質に融合する。
精製融合タンパク質は、THAPファミリー活性アッセイ(例えば以下に詳細に記載される直接アッセイまたは競合的アッセイ)に、あるいは例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質に特異的な抗体を生成するために利用され得る。好ましい実施形態では、本発明のレトロウイルス発現ベクター中で発現されるTHAPファミリーまたはTHAPドメイン融合タンパク質は、骨髄細胞に感染させるために利用され、その後、該骨髄細胞は放射線処置レシピエントに移植され得る。次に十分な時間(例えば6週間)が経過した後、被験体レシピエントの病態が検査される。
適切な誘導性非融合エシェリヒア・コリ発現ベクターの例としては、pTrc(Amann et al., (1988) Gene 69: 301-315)およびpET 11d(Studier et al., Gene Expression Technology: Methods in Enzymology 185, Academic Press, San Diego, Calif. (1990) 60-89)が挙げられる。pTrcベクターからの標的遺伝子発現は、ハイブリッドtrp−lac融合プロモーターからの宿主RNAポリメラーゼ転写によって異なる。pET 11dベクターからの標的遺伝子発現は、同時発現ウイルスRNAポリメラーゼにより媒介されるT7 gn10−lac融合プロモーター(T7 gn 1)からの転写によって異なる。このウイルスポリメラーゼは、lacUV5プロモーターの転写制御下のT7 gn1遺伝子を保有する常在性プロファージから宿主株BL21(DE3)またはHMS174(DE3)により供給される。
エシェリヒア・コリにおける組換えタンパク質発現を最大にするための一戦略は、組換えタンパク質をタンパク質分解的に切断する能力が損なわれた宿主細菌中でタンパク質を発現することである(Gottesman, S., Gene Expression Technology: Methods in Enzymology 185, Academic Press, San Diego, Calif. (1990) 119-128)。別の戦略は、各アミノ酸に関する個々のコドンがエシェリヒア・コリにおいて選択的に利用されるるよう、発現ベクター中に挿入される核酸の核酸配列を変えることである(Wada et al., (1992) Nucleic Acids Res. 20: 2111-2118)。本発明の核酸配列のこのような変更は、標準的DNA合成技法により実行され得る。
別の実施形態では、THAPファミリー発現ベクターは酵母発現ベクターである。ビール酵母菌(Saccharomyces cerevisiae菌)中での発現のためのベクターの例としては、pYepSec1(Baldari, et al., (1987) Embo J. 6: 229-234)、pMFa(Kurjan and Herskowitz, (1982) Cell 30: 933-943)、pJRY88(Schultz et al., (1987) Gene 54: 113-123)、pYES2(Invitrogen Corporation, San Diego, Calif.)およびpicZ(InVitrogen Corp, San Diego, Calif.)が挙げられる。
あるいはTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質は、バキュロウイルス発現ベクターを用いて昆虫細胞中で発現され得る。培養昆虫細胞(例えばSf9細胞)中でのタンパク質の発現に利用可能なバキュロウイルスベクターとしては、pAcシリーズ(Smith et al. (1983) Mol. Cell Biol. 3: 2156-2165)およびpVLシリーズ(Lucklow and Summers (1989) Virology 170: 31-39)が挙げられる。特に好ましい実施形態では、THAPファミリータンパク質は、Karniski et al, Am. J. Physiol. (1998) 275: F79-87に従って発現される。
さらに別の実施形態では、本発明の核酸は、哺乳動物発現ベクターを用いて哺乳動物細胞中で発現される。哺乳動物発現ベクターの例としては、pCDM8(Seed, B. (1987) Nature 329: 840)およびpMT2PC(Kaufman et al. (1987) EMBO J. 6: 187-195)が挙げられる。哺乳動物細胞中で用いられる場合、発現ベクターの制御機能が、ウイルス調節因子により用意されることが多い。例えば一般的に用いられるプロモーターは、ポリオーマ、アデノウイルス2、サイトメガロウイルスおよびシミアンウイルス40由来である。原核生物および真核生物細胞の両方に関するその他の適切な発現系に関しては、Samb
rook, J., Fritsh, E.F., and Maniatis, T. Molecular Cloning: A Laboratory Manual.
2nd, ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989の第16および17章を参照されたい。別の実施形態では、組換え哺乳動物発現ベクターは、特定の細胞型において選択的に核酸の発現を指図することができる(例えば組織特異的調節因子が核酸を発現するために用いられる)。組織特異的調節因子は当該技術分野で既知であり、以下でさらに説明される。
rook, J., Fritsh, E.F., and Maniatis, T. Molecular Cloning: A Laboratory Manual.
2nd, ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989の第16および17章を参照されたい。別の実施形態では、組換え哺乳動物発現ベクターは、特定の細胞型において選択的に核酸の発現を指図することができる(例えば組織特異的調節因子が核酸を発現するために用いられる)。組織特異的調節因子は当該技術分野で既知であり、以下でさらに説明される。
本発明はさらに、アンチセンス方向で発現ベクター中においてクローン化される、本発明のDNA分子を含む組換え発現ベクターを提供する。即ち、DNA分子は、THAPファミリーmRNAに対してアンチセンスであるRNA分子の発現(DNA分子の転写による)を可能にするように、調節配列に操作可能的に連結される。種々の細胞型でのアンチセンスRNA分子の連続発現を指図する、アンチセンス方向でクローン化された核酸に操作可能的に連結される調節配列(例えばウイルスプロモーターおよび/またはエンハンサー)が選択され、あるいはアンチセンスRNAの構成的発現、組織特異的発現または細胞型特異的発現を指図する調節配列が選択され得る。アンチセンス発現ベクターは、アンチセンス核酸が高効率調節領域の制御下で生成される組換えプラスミド、ファージミドまたは弱毒化ウイルスの形態であり、その活性はベクターが導入される細胞型により決定され得る。アンチセンス遺伝子を用いた遺伝子発現の調節の考察に関しては、Weintraub, H. et al., Antisense RNA as a molecular tool for genetic analysis, Reviews - Trends
in Genetics, Vol. 1(1) 1986を参照されたい。
in Genetics, Vol. 1(1) 1986を参照されたい。
本発明の別の態様は、本発明の組換え発現ベクターが導入された宿主細胞に関する。「宿主細胞」および「組換え宿主細胞」という用語は、本明細書中では互換可能的に用いられる。このような用語は、特定の被験体細胞だけでなく、このような細胞の子孫または潜在的子孫も意図すると理解される。特定の修飾が、突然変異または環境的影響のために次の世代で起こり得るため、このような子孫は、実際、親細胞と同一でないが、しかし本明細書中で用いられるような用語の範囲内に依然として含まれる。
宿主細胞は、任意の原核生物または真核生物細胞であり得る。例えばTHAPファミリータンパク質は、細菌細胞、例えばエシェリヒア・コリ、昆虫細胞、酵母または哺乳動物細胞(例えばチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)またはCOS細胞またはヒト細胞)中で発現され得る。その他の適切な宿主細胞は当業者に既知であり、例えば実施例でさらに説明されるようなマウス3T3細胞が挙げられる。
ベクターDNAは、従来の形質転換またはトランスフェクション法により、原核生物または真核生物細胞に導入され得る。本明細書中で用いられる場合、「形質転換」および「トランスフェクション」という用語は、宿主細胞中に外来核酸(例えばDNA)を導入するための種々の当該技術分野で認識されている技術、例えばリン酸カルシウムまたは塩化カルシウム同時沈降、DEAE−デキストラン媒介性トランスフェクション、リポフェクションまたは電気穿孔を指すよう意図される。宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトするための適切な方法は、Sambrook et al. ( Molecular Cloning: A Laboratory Manual. 2nd, ed., Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989)およびその他の実験マニュアルに見出され得る。
哺乳動物細胞の安定トランスフェクションに関しては、用いられる発現ベクターおよびトランスフェクション法によって、細胞の小分画のみがそれらのゲノム中に外来DNAを組み込み得ることが既知である。これらの組込み体を同定および選択するために、選択可能マーカー(例えば抗生物質に対する耐性)をコードする遺伝子が一般に、対象となる遺伝子とともに宿主細胞中に導入される。好ましい選択可能マーカーとしては、薬剤(例えばG418、ハイグロマイシンおよびメトトレキセート)に対する耐性を付与するものが
挙げられる。選択可能マーカーをコードする核酸は、THAPファミリータンパク質をコードするベクターと同一のベクター上で宿主細胞中に導入され得るか、あるいは別個のベクター上で導入され得る。導入核酸で安定的にトランスフェクトされた細胞は、薬剤選択により同定され得る(例えば選択可能マーカー遺伝子を組入れられた細胞は生存するが、一方他の細胞は死滅する)。
挙げられる。選択可能マーカーをコードする核酸は、THAPファミリータンパク質をコードするベクターと同一のベクター上で宿主細胞中に導入され得るか、あるいは別個のベクター上で導入され得る。導入核酸で安定的にトランスフェクトされた細胞は、薬剤選択により同定され得る(例えば選択可能マーカー遺伝子を組入れられた細胞は生存するが、一方他の細胞は死滅する)。
本発明の宿主細胞、例えば培養中の原核生物または真核生物宿主細胞は、THAPファミリータンパク質を生成する(即ち発現する)ために用いられ得る。したがって本発明はさらに、本発明の宿主細胞を用いたTHAPファミリータンパク質の生成方法を提供する。一実施形態では、該方法は、THAPファミリータンパク質が生成されるよう、適切な培地中で本発明の宿主細胞(THAPファミリータンパク質をコードする組換え発現ベクターが導入されている)を培養することを含む。別の実施形態では、該方法はさらに、培地または宿主細胞からTHAPファミリータンパク質を単離することを含む。
別の実施形態では、本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを発現可能な細胞を用意すること、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質が生成されるよう、適切な培地中で前記細胞を培養すること、および培地または細胞からTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を単離または精製することを含む方法を含む。
本発明の宿主細胞は、例えばTHAPファミリータンパク質が関与する疾患の研究のために、非ヒトトランスジェニック動物を生成するためにも用いられ得る。例えば一実施形態では、本発明の宿主細胞は、THAPファミリーまたはTHAPドメインコード配列が導入された受精卵母細胞または胚性幹細胞である。このような宿主細胞は次に、外因性THAPファミリーまたはTHAPドメイン配列がそれらのゲノム中に導入された非ヒトトランスジェニック動物、あるいは内因性THAPファミリーまたはTHAPドメイン配列が変更された相同組換え動物を作製するために用いられ得る。このような動物は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその断片の機能および/または活性を試験するために、そしてTHAPファミリーまたはTHAPドメイン活性のモジュレーターを同定および/または評価するために有用である。本明細書中で用いる場合、「トランスジェニック動物」とは、非ヒト動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくは齧歯類、例えばラットまたはマウスであって、この場合、該動物の1つまたは複数の細胞が導入遺伝子を含む。トランスジェニック動物のその他の例としては、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ウシ、ヤギ、ニワトリ、両生類等が挙げられる。導入遺伝子は、トランスジェニック動物が発達し、成熟動物のゲノム中に存続し、それによりトランスジェニック動物の1つまたは複数の細胞型または組織中でのコード化遺伝子産物の発現を指図する細胞のゲノム中に組み込まれる外因性DNAである。本明細書中で用いられる場合、「相同組換え動物」とは、非ヒト動物、好ましくは哺乳動物、さらに好ましくはマウスであって、この場合、内因性THAPファミリーまたはTHAPドメイン遺伝子は、動物の発達前に、内因性遺伝子と動物の細胞(例えば動物の胚細胞)に導入された外因性DNA分子との間の相同組換えにより変更された。特にマウスのような動物の胚操作およびマイクロインジェクションによりトランスジェニック動物を生成するための方法は、当該技術分野では一般的になっており、例えば米国特許第4,736,866号および第4,870,009号(ともにLeder等)、米国特許第4,873,191号(Wagner等)ならびにHogan, B., Manipulating the Mouse Embryo, (Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1986)に記載されている。
遺伝子療法ベクター
被験体に投与するための好ましいベクターは、既知の方法に従って構築され得る。ベクターは、標的化細胞中で核酸の発現を指図することができる調節因子(例えばプロモータ
ー、エンハンサー等)を含む。したがってヒト細胞が標的とされる場合、ヒト細胞中で発現可能なプロモーターに隣接して、そしてその制御下で核酸コード領域を配置するのが好ましい。
被験体に投与するための好ましいベクターは、既知の方法に従って構築され得る。ベクターは、標的化細胞中で核酸の発現を指図することができる調節因子(例えばプロモータ
ー、エンハンサー等)を含む。したがってヒト細胞が標的とされる場合、ヒト細胞中で発現可能なプロモーターに隣接して、そしてその制御下で核酸コード領域を配置するのが好ましい。
種々の実施形態において、ヒトサイトメガロウイルス(CMV)前初期遺伝子プロモーター、SV40初期プロモーター、ラウス肉腫ウイルスの長いターミナル反復、Pアクチン、ラットインスリンプロモーターおよびグリセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼは、当該コード配列の高レベル発現を得るために用いられ得る。当該コード配列の発現を達成するための、当該技術分野で既知のその他のウイルスまたは哺乳動物細胞または細菌ファージプロモーターの使用が同様に意図されるが、発現のレベルが所定の目的のために十分である必要がある。既知の特性を有するプロモーターを用いることにより、トランスフェクションまたは形質転換後の当該タンパク質の発現のレベルおよびパターンが最適化され得る。
特定の生理学的または合成シグナルに応答して調節されるプロモーターの選択は、遺伝子産物の誘導的発現を可能にし得る。例えば多シストロン性ベクターが利用される場合に、ベクターが生成される細胞に対して単数または複数の導入遺伝子の発現が毒性である場合、1つまたは複数の導入遺伝子の発現を妨げるかまたは低減するのが望ましい。導入遺伝子産物が毒性であり得るウイルスベクターの産生のために、いくつかの誘導的プロモーター系が利用可能である。
エクジソン(ecdysone)系(Invitrogen, Carlsbad, CA)は、このような系の1つである。この系は、哺乳動物細胞中での当該遺伝子の調節発現を可能にするよう設計される。それは、導入遺伝子の事実上NO基本レベル発現であるが、しかし200倍を超える誘導可能性を可能にするタイトに調節された発現メカニズムからなる。この系は、ショウジョウバエのヘテロ二量体エクジソン受容体を基礎にしており、エクジソンまたはそのアナログ、例えばムリステロンAが受容体と結合する場合、受容体はプロモーターを活性化して、下流導入遺伝子の発現を作動させて、高レベルのmRNA転写体を得る与える。この系では、ヘテロ二量体受容体の両単量体が1つのベクターから構成的に発現され、一方、当該遺伝子の発現を駆動するエクジソン応答性プロモーターは、別のプラスミド上にある。したがって当該遺伝子移入ベクター中にこの種類の系を工学処理することが有用である。プロデューサー細胞株中に、当該遺伝子および受容体単量体を含有させるプラスミドの同時トランスフェクションは、潜在的毒性導入遺伝子の発現を伴うことなく遺伝子移入ベクターを生成することを可能にする。適切な時点で、導入遺伝子の発現は、エクジソンまたはムリステロンAを用いて活性化され得る。有用である別の誘導性系は、Gossen とBujard(Gossen and Bujard, 1992; Gossen et al, 1995)により最初に開発されたTet−OffまたはTet On系(Clontech, Palo Alto, CA)である。この系は、テトラサイクリンまたはテトラサイクリン誘導体、例えばドキシサイクリンに応答して調節される高レベルの遺伝子発現も可能にする。Tet−On系では、遺伝子発現はドキシサイクリンの存在下で作動され、一方、Tet−Off系では、遺伝子発現はドキシサイクリンの非存在下で作動される。これらの系は、エシェリヒア・コリのテトラサイクリン耐性オペロンに由来する2つの調節因子を基礎にしている。即ち、テトラサイクリンリプレッサーが結合するテトラサイクリンオペレーター配列、およびテトラサイクリンリプレッサータンパク質である。当該遺伝子は、その中に存在するテトラサイクリン応答因子を有するプロモーターの後ろのプラスミド中でクローン化される。二次プラスミドは、テトラサイクリン制御性トランスアクチベーターと呼ばれる調節因子を含有するが、これは、TetOff系中で、単純ヘルペスウイルスからのVP16ドメイン、および野生型テトラサイクリンリプレッサーからなる。
したがってドキシサイクリンの非存在下では、転写は構成的に進行する。Tet−On
Tm系では、テトラサイクリンリプレッサーは野生型でなく、ドキシサイクリンの存在下で転写を活性化する。遺伝子療法ベクター生成に関しては、TetOff系が好ましく、したがってプロデューサー細胞はテトラサイクリンまたはドキシサイクリンの存在下で増殖され、潜在的毒性導入遺伝子の発現を抑制し得るが、しかしベクターが患者に導入される場合、遺伝子発現は構成的に進行する。
Tm系では、テトラサイクリンリプレッサーは野生型でなく、ドキシサイクリンの存在下で転写を活性化する。遺伝子療法ベクター生成に関しては、TetOff系が好ましく、したがってプロデューサー細胞はテトラサイクリンまたはドキシサイクリンの存在下で増殖され、潜在的毒性導入遺伝子の発現を抑制し得るが、しかしベクターが患者に導入される場合、遺伝子発現は構成的に進行する。
いくつかの環境では、遺伝子療法ベクター中における導入遺伝子の発現を調節することが望ましい。例えば所望の発現のレベルによって、種々の強度の活性を有する異なるウイルスプロモーターが利用され得る。哺乳動物細胞では、CMV前初期プロモーターがしばしば用いられ、強力な転写活性を用意する。低効力性であるCMVプロモーターの修飾バージョンも、導入遺伝子の発現レベルを低減させたい場合に用いられてきた。造血細胞中の導入遺伝子の発現が望ましい場合、レトロウイルスプロモーター、例えばMLVまたはMMTVからのLTRがしばしば用いられる。所望の作用によって用いられ得るその他のウイルスプロモーターとしては、SV40、RSV LTR、HIV−1およびHfV−2 LTR、アデノウイルスプロモーター、例えばEIA、E2AまたはMLP領域からのもの、AAV LTR、カリフラワーモザイクウイルス、HSV−TKならびに鳥肉腫ウイルスが挙げられる。
同様に、組織特異的プロモーターは、非標的組織に対する潜在的毒性または望ましくない作用を低減させるために用いられ、特定の組織または細胞中での転写を実行することができる。例えばPSA、プロバシン、前立腺酸性ホスファターゼまたは前立腺特異的腺性カリクレイン(hK2)のようなプロモーターを用いて、前立腺中での遺伝子発現をターゲッティングし得る。同様に、以下のようなプロモーターを用いて、他の組織中での遺伝子発現をターゲッティングし得る。
組織特異的プロモーターとしては、以下のものが挙げられる:(a)膵臓:インスリン、エラスチン、アミラーゼ、pdr−I、pdx−I、グルコキナーゼ;(b)肝臓:アルブミンPEPCK、HBVエンハンサー、αフェトタンパク質、アポリポタンパク質C、α−Iアンチトリプシン、ビテロゲニン、NF−AB、トランスチレチン;(c)骨格筋:ミオシンH鎖、筋クレアチンキナーゼ、ジストロフィン、カルパインp94、骨格α−アクチン、速筋トロポニン1;(d)皮膚:ケラチンK6、ケラチンKI;(e)肺:CFTR、ヒトサイトケラチンIS(K 18)、肺サーファクタントプロテインA、BおよびC、CC−10、Pi;(f)平滑筋:sm22α、SM−α−アクチン;(g)内皮細胞:エンドセリン−I、E−セレクチン、フォン・ウィルブランド因子、TIE(Korhonen et al., 1995)、KDR/flk−I;(h)メラノサイト:チロシナーゼ;(i)脂肪組織:リポタンパク質リパーゼ(Zechner et al., 1988)、アジプシン(Spiegelman et al., 1989)、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(Pape and Kim, 1989)、グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼ(Dani et al., 1989)、脂肪細胞P2(Hunt et
al., 1986);(j)血液:P−グロビン。
al., 1986);(j)血液:P−グロビン。
ある適応症では、遺伝子療法ベクターを投与してから特定時間後に転写を活性化するのが望ましい。これは、調節可能なホルモンまたはサイトカインであるプロモーターを用いて実行され得る。例えば、特定のステロイドが産生されるかまたは輸送される生殖腺組織における適応症に対する遺伝子療法適用では、アンドロゲンまたはエストロゲン調節プロモーターの使用は有益であり得る。調節可能なホルモンであるプロモーターとしては、MMTV、MT−1、エクジソンおよびルビスコ(RuBisco)が挙げられる。その他のホルモン調節性プロモーター、例えば甲状腺、下垂体および副腎ホルモンに応答性であるものは、本発明において有用であると予測される。用いられ得るサイトカインおよび炎症性タンパク質応答性プロモーターとしては、KおよびTキニノゲン(Kageyama et al., 1987)、c−fos、TNF−α、C−反応性タンパク質(Arcone et al., 1988)、ハプトグ
ロビン(Oliviero et al., 1987)、血清アミロイドA2、C/EBPα、IL−1、IL−6(Poli and Cortese, 1989)、補体C3(Wilson et al., 1990)、IL−8、α−1酸性糖タンパク質(Prowse and Baumann, 1988)、α−1アンチトリプシン、リポタンパク質リパーゼ(Zechner et al., 1988)、アンギオテンシノーゲン(Ron et al., 1991)、フィブリノーゲン、c−jun(ホルボールエステル、TNFα、UV照射、レチノイン酸および過酸化水素により誘導可能)、コラゲナーゼ(ホルボールエステルおよびレチノイン酸により誘導される)、メタロチオネイン(重金属および糖質コルチコイド誘導性)、ストロメリシン(ホルボールエステル、インターロイキン−1およびEGFにより誘導可能)、α−2マクログロブリンおよびα−Iアンチキモトリプシンが挙げられる。
ロビン(Oliviero et al., 1987)、血清アミロイドA2、C/EBPα、IL−1、IL−6(Poli and Cortese, 1989)、補体C3(Wilson et al., 1990)、IL−8、α−1酸性糖タンパク質(Prowse and Baumann, 1988)、α−1アンチトリプシン、リポタンパク質リパーゼ(Zechner et al., 1988)、アンギオテンシノーゲン(Ron et al., 1991)、フィブリノーゲン、c−jun(ホルボールエステル、TNFα、UV照射、レチノイン酸および過酸化水素により誘導可能)、コラゲナーゼ(ホルボールエステルおよびレチノイン酸により誘導される)、メタロチオネイン(重金属および糖質コルチコイド誘導性)、ストロメリシン(ホルボールエステル、インターロイキン−1およびEGFにより誘導可能)、α−2マクログロブリンおよびα−Iアンチキモトリプシンが挙げられる。
細胞周期調節可能プロモーターは、本発明において有用であり得ると予見される。例えばバイ(bi)シストロン遺伝子療法ベクターにおいて、最初の遺伝子(例えばG1期に細胞を停止するp16)の発現を駆動するための強力なCMVプロモーターの使用の後に、細胞周期のG1期に活性であるプロモーターの制御下での二次遺伝子(、例えばp53)の発現が続き、したがって、細胞をアポトーシスに導く「二次ヒット」を用意する。その他のプロモーター、例えば種々のサイクリン、PCNA、ガレクチン−3、E2FI、p53およびBRCAIが用いられ得る。
腫瘍特異的プロモーター、例えばオステオカルシン、低酸素応答性因子(HRE)、NIAGE−4、CEA、α−フェトタンパク質、GRP78/BiPおよびチロシナーゼも、腫瘍細胞における遺伝子発現を調節するために用いられ得る。本発明にしたがって用いられ得るその他のプロモーターとしては、Lac−調節性、化学療法誘導性(例えばMDR)および熱(高熱)誘導性プロモーター、放射線照射誘導性(例えばEGR(Joki et al., 1995))、α−インヒビン、RNA pol III tRNAmetおよびその他のアミノ酸プロモーター、U1 snRNA(Bartlett et al., 1996)、MC−1、PGK、−アクチンおよびα−グロビンが挙げられる。有用であり得る多数のその他のプロモーターは、Walther and Stein (1996)にリストされている。
上記のプロモーターのいずれかは、単独でまたは別のものと組合せされ、所望の作用により本発明に従って好ましく用いられ得ると予見される。
さらにプロモーターのこのリストは網羅的または限定的な例示であるとみなされるず、本明細書中に開示されたTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸、および方法とともに用いられ得るその他のプロモーターが当業者に知られている。
1.エンハンサー
エンハンサーは、DNAの同一分子上の遠位に位置するプロモーターからの転写を増大する遺伝因子である。エンハンサーは、プロモーターと同じように組織化される。即ち、それらは多数の個々の因子からなり、その各々は1つまたは複数の転写タンパク質と結合する。エンハンサーとプロモーターとの間の基本的区別は、操作可能性である。エンハンサー領域は全体として、一定距離で転写を刺激できなければならないが、プロモーター領域またはその構成成分因子にとってこれは必要とは言えない。他方で、プロモーターは、特定部位でそして特定配向でRNA合成の開始を指図する1つまたは複数の因子を有さなければならず、一方エンハンサーはこの特異性を有さない。プロモーターおよびエンハンサーはしばしば重複し、且つ連続的であり、しばしば非常によく似たモジュラー機構を有すると考えれる。
エンハンサーは、DNAの同一分子上の遠位に位置するプロモーターからの転写を増大する遺伝因子である。エンハンサーは、プロモーターと同じように組織化される。即ち、それらは多数の個々の因子からなり、その各々は1つまたは複数の転写タンパク質と結合する。エンハンサーとプロモーターとの間の基本的区別は、操作可能性である。エンハンサー領域は全体として、一定距離で転写を刺激できなければならないが、プロモーター領域またはその構成成分因子にとってこれは必要とは言えない。他方で、プロモーターは、特定部位でそして特定配向でRNA合成の開始を指図する1つまたは複数の因子を有さなければならず、一方エンハンサーはこの特異性を有さない。プロモーターおよびエンハンサーはしばしば重複し、且つ連続的であり、しばしば非常によく似たモジュラー機構を有すると考えれる。
以下は、上記の組織特異的プロモーターに付加されるプロモーター、細胞性プロモーター/エンハンサー、ならびに発現構築物中の当該遺伝子をコードする核酸と組合せて用い
られ得る誘導性プロモーター/エンハンサーのリストである(エンハンサーの一覧、ならびに表1)。さらに、任意のプロモーター/エンハンサーの組合せ(真核生物プロモーターデータベースEPDBによる)も、遺伝子の発現を駆動するために用いられ得る。真核生物細胞は、送達複合体の一部としてまたは付加的遺伝子発現構築物として適切な細菌ポリメラーゼが用意された場合、ある種の細菌プロモーターからの細胞質転写をサポートすることができる。
られ得る誘導性プロモーター/エンハンサーのリストである(エンハンサーの一覧、ならびに表1)。さらに、任意のプロモーター/エンハンサーの組合せ(真核生物プロモーターデータベースEPDBによる)も、遺伝子の発現を駆動するために用いられ得る。真核生物細胞は、送達複合体の一部としてまたは付加的遺伝子発現構築物として適切な細菌ポリメラーゼが用意された場合、ある種の細菌プロモーターからの細胞質転写をサポートすることができる。
適切なエンハンサーとしては、以下のものが挙げられる:免疫グロブリン重鎖;免疫グロブリン軽鎖;T細胞受容体;HLA DQ(xおよびDQβ);β−インターフェロン;インターロイキン−2;インターロイキン−2受容体;MHCクラスII 5;MHCクラスII HLA−DRα;β−アクチン;筋クレアチンキナーゼ;プレアルブミン(トランスチレチン);エラスターゼI;メタロチオネイン;コラゲナーゼ;アルブミン遺伝子;α−フェトタンパク質;−グロビン;β−グロビン;e−fos;c−HA−ras;インスリン;神経細胞接着分子(NCAM);αa1−アンチトリプシン;H2B(TH2B)ヒストン;マウスまたはI型コラーゲン;グルコース調節タンパク質(GRP94およびGRP78);ラット成長ホルモン;ヒト血清アミロイドA(SAA);トロポニン1(TN1);血小板由来成長因子;デュシェンヌ筋ジストロフィー;SV40;ポリオーマ;レトロウイルス;THAピローマウイルス;B型肝炎ウイルス;ヒト免疫不全ウイルス;サイトメガロウイルス;およびギボンザル白血病ウイルス。
本発明の好ましい実施形態では、発現構築物はウイルス、またはウイルスゲノム由来の工学処理構築物を含む。受容体媒介性エンドサイトーシスにより細胞に進入し、宿主細胞ゲノム中に組み込まれ、そしてウイルス遺伝子を安定にかつ効率的に発現する能力を有す
るある種のウイルスは、哺乳動物細胞中に外来遺伝子をトランスファーするための魅力的な候補である(Ridgeway, 1988; Nicolas and Rubenstein, 1988; Baichwal and Sugden,
1986; Temin, 1986)。遺伝子ベクターとして用いられた最初のウイルスは、DNAウイルス、例えばパポバウイルス(シミアンウイルス40、ウシ乳頭腫ウイルスおよびポリオーマ)(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986)ならびにアデノウイルス(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986)であった。これらは、外来DNA配列に対して相対的に低い能力を有し、宿主のスペクトラムが制限される。
るある種のウイルスは、哺乳動物細胞中に外来遺伝子をトランスファーするための魅力的な候補である(Ridgeway, 1988; Nicolas and Rubenstein, 1988; Baichwal and Sugden,
1986; Temin, 1986)。遺伝子ベクターとして用いられた最初のウイルスは、DNAウイルス、例えばパポバウイルス(シミアンウイルス40、ウシ乳頭腫ウイルスおよびポリオーマ)(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986)ならびにアデノウイルス(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986)であった。これらは、外来DNA配列に対して相対的に低い能力を有し、宿主のスペクトラムが制限される。
さらに許容細胞中でのそれらの腫瘍遺伝子潜在性および細胞傷害性作用は、安全性の問題を生じさせる。それらは、8kBまでの外来遺伝物質のみを収容し得るが、しかし種々の細胞株および実験動物に容易に導入され得る(Nicolas and Rubenstein, 1988; Temin,
1986)。
1986)。
(iii)ポリアデニル化シグナル
cDNA挿入物が用いられる場合、遺伝子転写物の適正なポリアデニル化を実行するために、ポリアデニル化シグナルを含むことが一般的には望ましい。ポリアデニル化シグナルの性質は本発明を首尾よく実行するためのきわめて重要な要件であるとは考えられず、任意の配列、例えばヒトまたはウシ成長ホルモン、ならびにSV40ポリアデニル化シグナルが用いられ得る。さらにまた、発現カセットの一因子として、ターミネーターが考慮される。これらの因子は、メッセージレベルを強化し、そしてカセットから他の配列へのリードスルー(read through)を最小限にする。
cDNA挿入物が用いられる場合、遺伝子転写物の適正なポリアデニル化を実行するために、ポリアデニル化シグナルを含むことが一般的には望ましい。ポリアデニル化シグナルの性質は本発明を首尾よく実行するためのきわめて重要な要件であるとは考えられず、任意の配列、例えばヒトまたはウシ成長ホルモン、ならびにSV40ポリアデニル化シグナルが用いられ得る。さらにまた、発現カセットの一因子として、ターミネーターが考慮される。これらの因子は、メッセージレベルを強化し、そしてカセットから他の配列へのリードスルー(read through)を最小限にする。
アンチセンス構築物
「アンチセンス核酸」という用語は、DNAおよびRNAの塩基配列と相補的なオリゴヌクレオチドを指すよう意図される。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、標的細胞中に導入されると、それらの標的核酸と特異的に結合して、転写、RNAプロセシング、輸送および/または翻訳を妨げる。オリゴヌクレオチドによる二本鎖(ds)DNAのターゲッティングは、三重螺旋形成をもたらす。RNAのターゲッティングは、二重螺旋形成をもたらす。
「アンチセンス核酸」という用語は、DNAおよびRNAの塩基配列と相補的なオリゴヌクレオチドを指すよう意図される。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、標的細胞中に導入されると、それらの標的核酸と特異的に結合して、転写、RNAプロセシング、輸送および/または翻訳を妨げる。オリゴヌクレオチドによる二本鎖(ds)DNAのターゲッティングは、三重螺旋形成をもたらす。RNAのターゲッティングは、二重螺旋形成をもたらす。
アンチセンス構築物は、プロモーターおよびその他の制御領域、エキソン、イントロンまたは遺伝子のエキソン−イントロン境界でさえ結合するよう設計される。アンチセンスRNA構築物またはこのようなアンチセンスRNAをコードするDNAは、in vitroまたはin vivoでの宿主細胞内、例えば宿主動物内(例えばヒト被験体内)での遺伝子転写または翻訳、あるいはその両方を抑制するために用いられ得る。相補的ヌクレオチドを含む核酸配列は、標準ワトソン−クリック相補性規則に従って塩基対合することができるものである。即ち、より大きいプリンがより小さいピリミジンと塩基対合して、シトシンと対合されたグアニンの組合せ(G:C)のみを形成し、DNAの場合にはチミンと(A:T)、RNAの場合にはウラシルと(A:U)対合されたアデニンを形成する。
本明細書中で用いられる場合、「相補的」または「アンチセンス配列」という用語は、それらの全長に亘って実質的に相補的であり、塩基ミスマッチが非常に少ない核酸配列を意味する。例えば15塩基長の核酸配列は、それらがシングルまたはダブルのミスマッチのみを伴って13または14位置に相補的ヌクレオチドを有する場合に、相補的であると称される。本来「完全に相補的」である核酸配列は、それらの全長を通して完全に相補的であり、塩基ミスマッチが全くない核酸配列である。
遺伝子配列の全部または一部がアンチセンス構築の環境で用いられ得るが、統計学的には、任意の17塩基長配列がヒトゲノム中に1回だけ生じるはずであるので、特有の標的
配列を特定するには十分である。
配列を特定するには十分である。
オリゴマーが短いほどin vivoでのアクセシビリティー(accessibility)をもたらしやすく且つ増大しやすいが、多数のその他の因子がハイブリダイゼーションの特異性の決定に関与する。オリゴヌクレオチドの、その相補的ターゲットに対する結合親和性および配列特異性はともに、長さが増大するとともに増大する。8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20またはそれより多い塩基対のオリゴヌクレオチドが用いられるということが意図される。内因性遺伝子の機能が影響を受けるか否か、または相補的配列を有する関連遺伝子の発現が影響を受けるか否かを決定するために、構築物を単にin vitroで試験することにより、所定のアンチセンス核酸が対応する宿主細胞遺伝子のターゲッティングに有効であるか否かを容易に決定することができる。
ある種の実施形態では、他の因子(例えばC−5プロピンピリミジン)を含むアンチセンス構築物を用いることが望ましい。
ウリジンおよびシチジンのC−5プロピン誘導体を含むオリゴヌクレオチドは高親和性でRNAと結合し、そして遺伝子発現の強力なアンチセンスインヒビターであることが示されている(Wagner et al, 1993)。
リボザイム構築物
標的化アンチセンス送達の代替物として、標的化リボザイムが用いられ得る。「リボザイム」という用語は、腫瘍遺伝子DNAおよびRNA中の特定の塩基配列をターゲッティングし、切断することができるRNAベースの酵素を指す。リボザイムは、リボザイム配列を組入れるRNAオリゴ−ヌクレオチドの形態で細胞に対して直接的にターゲッティングされるか、あるいは所望のリボザイムRNAをコードする発現構築物として細胞中に導入され得る。リボザイムは、アンチセンス核酸に関して記載された方法とほとんど同じ方法で用いられ、適用され得る。
標的化アンチセンス送達の代替物として、標的化リボザイムが用いられ得る。「リボザイム」という用語は、腫瘍遺伝子DNAおよびRNA中の特定の塩基配列をターゲッティングし、切断することができるRNAベースの酵素を指す。リボザイムは、リボザイム配列を組入れるRNAオリゴ−ヌクレオチドの形態で細胞に対して直接的にターゲッティングされるか、あるいは所望のリボザイムRNAをコードする発現構築物として細胞中に導入され得る。リボザイムは、アンチセンス核酸に関して記載された方法とほとんど同じ方法で用いられ、適用され得る。
遺伝子移入方法
細胞中での導入遺伝子発現の実行を媒介するためには、細胞に本発明の療法的発現構築物を移入する必要がある。本節は、ウイルス生成およびウイルス遺伝子移入の方法および組成物、ならびに非ウイルス遺伝子移入方法について考察する。
細胞中での導入遺伝子発現の実行を媒介するためには、細胞に本発明の療法的発現構築物を移入する必要がある。本節は、ウイルス生成およびウイルス遺伝子移入の方法および組成物、ならびに非ウイルス遺伝子移入方法について考察する。
(i)ウイルスベクター媒介性移入
THAPファミリー遺伝子は、ウイルス感染性粒子中に組入れられて、細胞への遺伝子移入を媒介する。本明細書中に記載されたその他の療法的作用物質をコードする付加的発現構築物も、感染性ウイルス粒子を用いて(例えば本明細書で以下に記載される本発明のアデノウイルスベクターを用いた形質転換により)、ウイルス形質導入により移入され得る。あるいは、レトロウイルスまたはウシ乳頭腫ウイルスが用いられ得るが、これらはともに当該遺伝子(単数または複数)による宿主細胞の恒久的形質転換を可能にする。したがって一実施形態では、治療的に有意の遺伝子を細胞に送達するために、細胞のウイルス感染が用いられる。典型的には、ウイルスは単に、生理学的条件下で適切な宿主細胞に曝露されて、ウイルスの取込みを可能にする。アデノウイルスが例示されるが、本発明の方法は以下で考察される他のウイルスまたは非ウイルスベクターとともに好ましく用いられ得る。
THAPファミリー遺伝子は、ウイルス感染性粒子中に組入れられて、細胞への遺伝子移入を媒介する。本明細書中に記載されたその他の療法的作用物質をコードする付加的発現構築物も、感染性ウイルス粒子を用いて(例えば本明細書で以下に記載される本発明のアデノウイルスベクターを用いた形質転換により)、ウイルス形質導入により移入され得る。あるいは、レトロウイルスまたはウシ乳頭腫ウイルスが用いられ得るが、これらはともに当該遺伝子(単数または複数)による宿主細胞の恒久的形質転換を可能にする。したがって一実施形態では、治療的に有意の遺伝子を細胞に送達するために、細胞のウイルス感染が用いられる。典型的には、ウイルスは単に、生理学的条件下で適切な宿主細胞に曝露されて、ウイルスの取込みを可能にする。アデノウイルスが例示されるが、本発明の方法は以下で考察される他のウイルスまたは非ウイルスベクターとともに好ましく用いられ得る。
2.アデノウイルス
アデノウイルスは、そのDNAゲノムが中サイズであり、操作が容易であり、高力価であり、標的細胞範囲が広く、かつ高感染性であるので、遺伝子移入ベクターとして用いる
のに特に適している。およそ36kBのウイルスゲノムが、ウイルスDNA複製およびパッケージングに必要なシス作用因子を含入される100〜200塩基対(bp)逆方向末端反復(ITR)により結合される。異なる転写単位を含むゲノムの初期(E)および後期(L)領域は、ウイルスDNA複製の開始により分割される。
アデノウイルスは、そのDNAゲノムが中サイズであり、操作が容易であり、高力価であり、標的細胞範囲が広く、かつ高感染性であるので、遺伝子移入ベクターとして用いる
のに特に適している。およそ36kBのウイルスゲノムが、ウイルスDNA複製およびパッケージングに必要なシス作用因子を含入される100〜200塩基対(bp)逆方向末端反復(ITR)により結合される。異なる転写単位を含むゲノムの初期(E)および後期(L)領域は、ウイルスDNA複製の開始により分割される。
E1領域(E1AおよびE1B)は、ウイルスゲノムおよび2〜3の細胞遺伝子の転写の調節に関与するタンパク質をコードする。E2領域(E2AおよびE2B)の発現は、ウイルスDNA複製のためのタンパク質の合成を生じる。
これらのタンパク質は、DNA複製、後期遺伝子発現および宿主細胞シャットオフに関与する(Renan, 1990)。大多数のウイルスキャプシドタンパク質を含む後期遺伝子(LI、L2、U、L4およびL5)の生産物は、主要後期プロモーター(MLP)に由来する(issued)単一一次転写体の有意のプロセシング後にのみ発現される。MLP(16.8マップ単位に位置する)は感染の後期に特に効率的であり、そしてこのプロモーターに由来するmRNAは全て、5’三連リーダー(TL)配列を保有するので、翻訳のための好ましいmRNAである。
遺伝子療法のためにアデノウイルスを最適化するためには、DNAの大型セグメントが含まれ得るよう、保有能力を最大にする必要がある。ある種のアデノウイルス産物に関連した毒性および免疫学的反応を低減することも非常に望ましい。2つの目的は、アデノウイルス遺伝子の排除により両末端を用意するという点で、ある程度関連している。本発明により、関連症例に関する治療用構築物を操作する能力を保持しつつ、これらの目標をともに達成し得る。
ウイルスDNA複製に必要とされるシス因子は全て、線状ウイルスゲノムの一端の逆方向末端反復(ITR)(100〜200bp)に局在化されるため、DNAを大置換(large displacement)することが可能である。ITRを含むプラスミドは、非欠陥アデノウイルスの存在下で複製し得る(Hay et al., 1984)。したがってアデノウイルスベクター中にこれらの因子を含入することにより、複製を可能にすることができるはずである。
さらにウイルスキャプシド形成のためのパッケージングシグナルは、ウイルスゲノムの左端の194〜385bp(0.5〜1.1マップ単位)間に局在する(Hearing et al., 1987)。このシグナルは、左端近くの特定配列であるが付着末端配列の外側にある特定配列が、頭構造(head structure)中へDNAを挿入するために必要とされるタンパク質との結合を媒介する、バクテリオファージkDNA中のタンパク質認識部位を模倣する。AdのEl置換ベクターは、ウイルスゲノムの左端の450bp(0〜1.25マップ単位)断片が293細胞におけるパッケージングを指図し得ることを実証した(Levrero et
al., 1991)。
al., 1991)。
従来、アデノウイルスゲノムのある種の領域が、哺乳動物細胞のゲノムおよびコードされた遺伝子中に組み入れられて、それにより発現されることが示されてきた。これらの細胞株は、細胞株によりコードされるアデノウイルス機能を欠くアデノウイルスベクターの複製をサポートすることができる。ベクター(例えば野生型ウイルスまたは条件欠陥突然変異体)を「ヘルプする」ことによる複製欠損アデノウイルスベクターの相補性についても報告されている。
複製欠陥アデノウイルスベクターは、ヘルパーウイルスにより、トランスで補足され得る。しかしながら、この作用だけでは複製欠陥ベクターを単離することはできない。複製機能を用意するために必要とされるヘルパーウイルスが存在するため、任意の調製物を汚染するからである。したがって複製および/または複製欠陥ベクターのパッケージングに
特異性を付加する付加的因子が必要とされた。その因子は、本発明において示されるようにアデノウイルスのパッケージング機能に由来する。
特異性を付加する付加的因子が必要とされた。その因子は、本発明において示されるようにアデノウイルスのパッケージング機能に由来する。
アデノウイルスに関するパッケージングシグナルは慣用的アデノウイルスマップの左端に存在することが示されている(Tibbetts, 1977)。後者の研究では、ゲノムのEIA(194〜358bp)領域に欠失を有する突然変異体は、初期(EIA)機能を補足した細胞株においてさえ、増殖が不十分であることが示された(Hearing and Shenk, 1983)。代償性(compensating)アデノウイルスDNA(0〜353bp)が変異体の右端に組換えられると、ウイルスは正常にパッケージされた。さらに突然変異分析により、Ad5ゲノムの左端における短い反復化位置依存性因子を同定した。反復の一コピーは、ゲノムのいずれかの末端に存在する場合には効率的パッケージングに十分であることが判明したが、しかしAd5 DNA分子の内部に向かって移動された場合には十分でなかった(Hearing et al., 1987)。
パッケージングシグナルの変異型バージョンを用いることにより、種々の効率でパッケージされるヘルパーウイルスを作製することができる。典型的には突然変異は、点突然変異または欠失である。低効率パッケージングを有するヘルパーウイルスがヘルパー細胞中で増殖されると、ウイルスはパッケージされ、野生型ウイルスと比較して低率ではあるが、しかしそれによりヘルパーの増殖を可能にする。しかしながらこれらのヘルパーウイルスが、野生型パッケージングシグナルを含むウイルスと一緒に細胞中で増殖されると、野生型パッケージングシグナルが変異型バージョン全体で選択的に認識される。特定量のパッケージング因子を投与すると、野生型シグナルを含有するウイルスは、ヘルパーと比較して選択的にパッケージされる。選択性が非常に高い場合、均質に近いストックが達成されるはずである。
3.レトロウイルス
レトロウイルスは、逆転写の過程により、感染細胞中でそのRNAを二本鎖DNAに転換する能力により特徴付けられる一本鎖RNAウイルスの一群である(Coffin, 1990)。その結果生じるDNAは、プロウイルスとして細胞染色体中に安定に組み込まれて、ウイルスタンパク質の合成を指図する。
レトロウイルスは、逆転写の過程により、感染細胞中でそのRNAを二本鎖DNAに転換する能力により特徴付けられる一本鎖RNAウイルスの一群である(Coffin, 1990)。その結果生じるDNAは、プロウイルスとして細胞染色体中に安定に組み込まれて、ウイルスタンパク質の合成を指図する。
組込みにより、レシピエント細胞およびその子孫においてウイルス遺伝子配列を保持させる。レトロウイルスゲノムは、それぞれキャプシドタンパク質、ポリメラーゼ酵素およびエンベロープ構成成分をコードする、3つの遺伝子−gag、polおよびenv−を含む。gag遺伝子から上流に見出される配列(Tと呼ばれる)は、ビリオン中へのゲノムのパッケージングのためのシグナルとして機能する。2つの長い末端反復(LTR)配列が、ウイルスゲノムの5’および3’末端に存在する。これらは強力なプロモーターおよびエンハンサー配列を含み、そしてさらにまた宿主細胞ゲノム中に組み込むために必要とされる(Coffin, 1990)。
レトロウイルスベクターを構築するために、プロモーターをコードする核酸が、あるウイルス配列の代わりにウイルスゲノム中に挿入されて、複製欠損性であるウイルスを生成する。ビリオンを生成するためには、gag、polおよびenv遺伝子を含むが、LTRおよびT構成成分を有さないパッケージング細胞株が構築される(Mann et al., 1983)。ヒトcDNAをレトロウイルスLTRおよびT配列とともに含む組換えプラスミドがこの細胞株に導入されると(例えばリン酸カルシウム沈降により)、T配列は組換えプラスミドのRNA転写体をウイルス粒子中にパッケージングさせ、次に培地中に分泌される(Nicolas and Rubenstein, 1988; Temin, 1986; Mann et al., 1983)。組換えレトロウイルスを含む培地が収集され、任意に濃縮されて遺伝子移入のために用いられる。レトロウイルスベクターは、広範な種々の細胞型に感染し得る。しかしながら多数の型のレトロ
ウイルスの組込みおよび安定発現は、宿主細胞の分裂を必要とする(Paskind et al., 1975)。
ウイルスの組込みおよび安定発現は、宿主細胞の分裂を必要とする(Paskind et al., 1975)。
レトロウイルスベクターの特異的ターゲッティングを可能にするよう設計されたアプローチが、ウイルスエンベロープへのガラクトース残基の化学的付加によるレトロウイルスの化学的修飾に基づいて近年開発された。この修飾により、アシアロ糖タンパク質受容体を介した肝細胞のような細胞の特異的感染が可能になる。
レトロウイルスエンベロープタンパク質に対するビオチニル化抗体、および特定細胞受容体に対するビオチニル化抗体が用いられる、組換えレトロウイルスのターゲッティングの異なるアプローチが設計された。抗体は、ストレプトアビジンを用いることにより、ビオチン構成成分を介して結合された(Roux et al., 1989)。主要組織適合複合体クラスIおよびクラスII抗原に対する抗体を用いて、それらの表面抗原を保有する種々のヒト細胞が感染したことが、in vitroでのエコトロピックウイルスを用いて実証された(Roux et al., 1989)。
4.アデノ随伴ウイルス
AAVは、約4700塩基対の線状一本鎖DNAを利用する。逆方向末端反復は、ゲノムと側面を接する(flank)。2つの遺伝子がゲノム内に存在して、多数の異なる遺伝子産物を生じる。第一のcap遺伝子は、VP−1、VP2およびVP−3と呼ばれる3つの異なるビリオンタンパク質(VP)を生成する。
AAVは、約4700塩基対の線状一本鎖DNAを利用する。逆方向末端反復は、ゲノムと側面を接する(flank)。2つの遺伝子がゲノム内に存在して、多数の異なる遺伝子産物を生じる。第一のcap遺伝子は、VP−1、VP2およびVP−3と呼ばれる3つの異なるビリオンタンパク質(VP)を生成する。
第二のrep遺伝子は、非構造タンパク質(NS)をコードする。1つまたは複数のこれらのrep遺伝子産物は、AAV転写のトランス活性化に関与する。
AAV中の3つのプロモーターは、ゲノム中のマップ単位におけるそれらの位置により設計される。これらは、左から右に、p5、p19およびp40である。転写は6つの転写体を生じ、2つは3つのプロモーターの各々で開始されて各対の1方がスプライシングされる。
マップ単位42〜46に由来するスプライス部位は、各転写体に関して同一である。4つの非構造タンパク質は明らかにより長い転写体に由来し、3つのビリオンタンパク質は全て最小の転写体から生じる。
AAVは、ヒトにおける任意の病理学的状態と関連がない。興味深いことに、効率的複製のために、AAVは、単純ヘルペスウイルスIおよびII、サイトメガロウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびもちろんアデノウイルスのようなウイルスからの「ヘルピング」機能を必要とする。
ヘルパーとして最も特性化されているのはアデノウイルスであり、このウイルスに関する多数の「初期」機能は、AAV複製を促進することが示されている。AAVrepタンパク質の低レベルの発現はAAV構造発現を抑止すると考えられ、そしてヘルパーウイルス感染はこの抑止を解消すると考えられる。
AAVベクターの末端反復は、AAV、または修飾AAVゲノムを含有するp201などのプラスミドの制限エンドヌクレアーゼ消化により(Samulski et al, 1987)、あるいは当業者に既知のその他の方法、例えばAAVの公開配列に基づいた末端反復の化学的または酵素的合成(これらに限定されない)により得られる。機能(即ち安定的および部位特異的組込み)を可能にするために必要とされるAAV ITRの最小配列または一部を、欠失分析などの既知の方法により当業者は決定し得る。
安定な、部位特異的組込みを指図する末端反復の能力を保持しながら、配列のマイナー修飾が耐容され得ることも、当業者は決定し得る。
AAVベースのベクターは、in vitroでの遺伝子送達のための安全且つ有効なビヒクルであることが立証されており、これらのベクターは、ex vivoおよびin
vivoでの考え得る遺伝子療法における広範な用途に関して、前臨床および臨床段階で開発され、試験されてきている(Carter and Flotte, 1996; Chattedee et al., 1995;
Ferrari et al., 1996; Fisher et al., 1996; Flotte et al., 1993; Goodman et al.,
1994; Kaplitt et al., 1994; 1996, Kessler et al., 1996; Koeberl et al., 1997; Mizukami et al., 1996; Xiao et al., 1996)。
vivoでの考え得る遺伝子療法における広範な用途に関して、前臨床および臨床段階で開発され、試験されてきている(Carter and Flotte, 1996; Chattedee et al., 1995;
Ferrari et al., 1996; Fisher et al., 1996; Flotte et al., 1993; Goodman et al.,
1994; Kaplitt et al., 1994; 1996, Kessler et al., 1996; Koeberl et al., 1997; Mizukami et al., 1996; Xiao et al., 1996)。
肺におけるAAV媒介性効率的遺伝子移入および発現は、嚢胞性繊維症の治療のための臨床試験をもたらした(Carter and Flotte, 1996; Flotte et al., 1993)。同様に、骨格筋へのジストロフィン遺伝子のAAV媒介性遺伝子送達による筋ジストロフィーの治療;脳へのチロシンヒドロキシラーゼ遺伝子送達によるパーキンソン病の治療;肝臓へのIX因子遺伝子送達による血友病Bの治療;ならびにおそらくは、心臓への血管内皮増殖因子遺伝子による心筋梗塞の治療への期待、これらの器官におけるAAV媒介性遺伝子発現は非常に効率的であることが近年示されたため、有望であると思われる(Fisher et al.,
1996; Flotte et al., 1993; Kaplitt et al., 1994; 1996; Koeberl et al., 1997; McCown et al., 1996; Ping et al., 1996;およびXiao et al., 1996)。
1996; Flotte et al., 1993; Kaplitt et al., 1994; 1996; Koeberl et al., 1997; McCown et al., 1996; Ping et al., 1996;およびXiao et al., 1996)。
5.その他のウイルスベクター
その他のウイルスベクターは、本発明において発現構築物として用いられ得る。ワクシニアウイルス(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986; Coupar et al., 1988)およびB型肝炎ウイルスなどのウイルス由来のベクターも開発されており、本発明において有用である。それらは、種々の哺乳動物細胞に関するいくつかの魅力的な特徴を提供する(Friedmann, 1989; Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986; Coupar et al., 1988;およびHorwich et al., 1990)。
その他のウイルスベクターは、本発明において発現構築物として用いられ得る。ワクシニアウイルス(Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986; Coupar et al., 1988)およびB型肝炎ウイルスなどのウイルス由来のベクターも開発されており、本発明において有用である。それらは、種々の哺乳動物細胞に関するいくつかの魅力的な特徴を提供する(Friedmann, 1989; Ridgeway, 1988; Baichwal and Sugden, 1986; Coupar et al., 1988;およびHorwich et al., 1990)。
欠損B型肝炎ウイルスについての近年の認識によって、異なるウイルス配列の構造−機能相関関係の新しい知見が得られた。in vitro試験は、そのゲノムの80%まで欠失しても、ヘルパー依存性パッケージングおよび逆転写に関する能力をウイルスが保持し得ることを示した(Horwich et al., 1990)。これは、ゲノムの大部分が外来遺伝物質で置換され得ることを示唆した。Chang等は、近年、ポリメラーゼ、表面および前表面コード配列の代わりに、アヒルB型肝炎ウイルスゲノム中にクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子を導入した。それは、鳥肝細胞腫細胞株中に野生型ウイルスと同時トランスフェクトされた。高力価の組換えウイルスを含む培地を用いて、一次子アヒル肝細胞を感染させた。安定なCAT遺伝子発現が、トランスフェクション後少なくとも24時間検出された(Chang et al., 1991)。
本発明のさらに別の実施形態では、送達される核酸は、特異的結合リガンドを発現するように工学処理された感染性ウイルス内に収容される。したがってウイルス粒子は、標的細胞のコグネイト(cognate)受容体と特異的に結合し、コンテンツを細胞に送達する。ウイルスエンベロープにラクトース残基を化学的付加することによるレトロウイルスの化学的修飾に基づいて、レトロウイルスベクターの特異的ターゲッティングを可能にするように設計された新規のアプローチが近年開発された。この修飾は、シアロ糖タンパク質受容体を介した肝細胞の特異的感染を可能にし得る。
レトロウイルスエンベロープタンパク質に対するビオチニル化抗体、ならびに特定の細
胞受容体に対するビオチニル化抗体が用いられる、組換えレトロウイルスのターゲッティングの別のアプローチが設計された。該抗体は、ストレプトアビジンを用いることにより、ビオチン構成成分を介して結合された(Roux et al., 1989)。主要組織適合複合体クラスIおよびクラスII抗原に対する抗体を用いて、それらの表面抗原を保有する種々のヒト細胞が感染することが、in vitroでのエコトロピックウイルスを用いて実証された(Roux et al., 1989)。
胞受容体に対するビオチニル化抗体が用いられる、組換えレトロウイルスのターゲッティングの別のアプローチが設計された。該抗体は、ストレプトアビジンを用いることにより、ビオチン構成成分を介して結合された(Roux et al., 1989)。主要組織適合複合体クラスIおよびクラスII抗原に対する抗体を用いて、それらの表面抗原を保有する種々のヒト細胞が感染することが、in vitroでのエコトロピックウイルスを用いて実証された(Roux et al., 1989)。
(ii)非ウイルス移入
本発明のDNA構築物は一般に、細胞に送達される。ある状況では、移入される核酸は非感染性であり、非ウイルス法を用いて移入され得る。
本発明のDNA構築物は一般に、細胞に送達される。ある状況では、移入される核酸は非感染性であり、非ウイルス法を用いて移入され得る。
培養哺乳動物細胞へ発現構築物を移入するためのいくつかの非ウイルス法が、本発明により意図される。これらの例としては、リン酸カルシウム沈降(Graham and Van Der Eb,
1973; Chen and Okayama, 1987; Rippe et al., 1990)、DEAE−デキストラン(Gopal, 1985)、エレクトロポレーション(Tur Kaspa et al., 1986; Potter et al., 1984)、直接マイクロインジェクション(Harland and Weintraub, 1985)、DNA負荷リポソーム(Nicolau and Sene, 1982; Fraley et al., 1979)、細胞超音波処理(Fechheimer et al., 1987)、高速マイクロプロジェクタイルを用いた遺伝子銃(Yang et al., 1990)、ならびに受容体媒介性トランスフェクション(Wu and Wu, 1987; Wu and Wu, 1988)が挙げられる。
1973; Chen and Okayama, 1987; Rippe et al., 1990)、DEAE−デキストラン(Gopal, 1985)、エレクトロポレーション(Tur Kaspa et al., 1986; Potter et al., 1984)、直接マイクロインジェクション(Harland and Weintraub, 1985)、DNA負荷リポソーム(Nicolau and Sene, 1982; Fraley et al., 1979)、細胞超音波処理(Fechheimer et al., 1987)、高速マイクロプロジェクタイルを用いた遺伝子銃(Yang et al., 1990)、ならびに受容体媒介性トランスフェクション(Wu and Wu, 1987; Wu and Wu, 1988)が挙げられる。
一旦構築物が細胞中に送達されれば、治療用遺伝子をコードする核酸が配置され、異なる部位で発現され得る。ある実施形態では、治療用遺伝子をコードする核酸は、細胞のゲノム中に安定に組み込まれ得る。この組込みは、相同組換えによりコグネイト位置および配向であり得る(遺伝子置換)し、あるいはそれはランダム非特異的位置で組み込まれ得る(遺伝子増強)。さらに別の実施形態では、核酸はDNAの別個のエピソームセグメントとして細胞中に安定に保持され得る。このような核酸セグメントまたは「エピソーム」は、宿主細胞周期とは無関係にまたはそれと同調して、保持および置換を可能にするのに十分な配列をコードする。
発現構築物を細胞に送達する方法、ならびに核酸が存続する細胞中での位置は、用いられる発現構築物の種類によって異なる。
本発明の特定の実施形態では、発現構築物はリポソーム中に封入され得る。リポソームは、リン脂質二重膜および内部水性媒質により特徴付けられる小胞構造物である。多重膜リポソームは、水性媒質により分離された多脂質層を有する。それらは、リン脂質が水溶液に過剰に懸濁されると自発的に形成する。脂質構成成分は、閉鎖構造の形成前に自己再編成を経て、脂質二重膜の間に水および溶解溶質を封入する(Ghosh and Bachhawat, 1991)。カチオン性リポソームへのDNAの付加は、リポソームから光学的複屈折性液晶濃縮小球への位相幾何学的移行を引き起こす(Radler et al., 1997)。これらのDNA−脂質複合体は、遺伝子療法に用いるための潜在的非ウイルスベクターである。
外来DNAのin vitroでのリポソーム媒介性核酸送達および発現は、非常に好ましい。P−ラクタマーゼ遺伝子を用いて、培養ヒヨコ胚細胞、HeLa細胞および肝細胞腫細胞中で、外来DNAのリポソーム媒介性送達および発現を実現することができることを、Wong等(1980)は実証した。静脈内注射後のラットにおけるリポソーム媒介性遺伝子移入を、Nicolau等(1987)は成し遂げた。種々の商業的アプローチ、例えば「リポフェクション」技法も包含される。
本発明のある実施形態では、リポソームはセンダイウイルス(hemagglutinating virus
)(HVJ)と複合され得る。これは、細胞膜との融合を助長し、そしてリポソーム封入DNAの細胞進入を促進することが示されている(Kaneda et al., 1989)。
)(HVJ)と複合され得る。これは、細胞膜との融合を助長し、そしてリポソーム封入DNAの細胞進入を促進することが示されている(Kaneda et al., 1989)。
その他の実施形態では、リポソームは核非ヒストン染色体タンパク質(HMG−1)と複合されるか、または一緒に用いられ得る(Kato et al., 1991)。さらに別の実施形態では、リポソームはHVJおよびHMG−1と複合されるか、または一緒に用いられ得る。このような発現構築物がin vitroおよびin vivoでの核酸の移入および発現に首尾よく用いられた場合には、それらを本発明に適用することができる。
細胞中に治療用遺伝子をコードする核酸を送達するために用いられ得るその他のベクター送達系は、受容体媒介性送達ビヒクルである。これらは、ほとんど全ての真核細胞生物における受容体媒介性エンドサイトーシスによる巨大分子の選択的取込みを利用する。種々の受容体の細胞型特異的分布のために、送達は高度に特異的であり得る(Wu and Wu, 1993)。
受容体媒介性遺伝子ターゲッティングビヒクルは一般に、2つの構成成分からなる:即ち、細胞受容体特異的リガンドおよびDNA結合剤である。いくつかのリガンドが受容体媒介性遺伝子移入のために用いられてきた。最も詳細に特徴付けられたリガンドは、アシアロオロソムコイド(ASOR)(Wu and Wu, 1987)およびトランスファーリング(Wagner et al., 1990)である。
近年、ASORと同一の受容体を認識する合成ネオ糖タンパク質が、遺伝子送達ビヒクルとして用いられており(Ferkol et al., 1993; Perales et al., 1994)、そして上皮増殖因子(EGF)も扁平上皮癌細胞に遺伝子を送達するために用いられている(Myers、EPO0273085)。
他の実施形態では、送達ビヒクルはリガンドおよびリポソームを含み得る。例えばNicolau等(1987)は、ラクトシル−セラミド、ガラクトース末端アシアルガングリオシドを用いて、リポソーム中に組入れて、肝細胞によるインスリン遺伝子の取込みにおける増大を観察した。したがって、リポソームを用いてまたは用いずに、任意数の受容体−リガンド系により、前立腺、上皮または腫瘍細胞のような種類の細胞中に、治療用遺伝子をコードする核酸が特異的に送達され得る。例えばヒト前立腺特異的抗原(Watt et al., 1986)は、前立腺組織における核酸の媒介性送達のための受容体として用いられ得る。
本発明の別の実施形態では、発現構築物は単に、裸組換えDNAまたはプラスミドからなり得る。構築物の移入は、細胞膜を物理的または化学的に透過性にする上記の方法のいずれかにより実施され得る。これはin vitroでの移入のために特に適用可能であるが、しかしながらそれは同様にin vivoでも適用され得る。成体および新生仔マウスの肝臓および脾臓中に、CaPO4沈降物の形態のポリオーマウイルスDNAをDubensky等(1984)は首尾よく注射し、能動的ウイルス置換および急性感染を実証した。
CaPO4沈降プラスミドの直接腹腔内注入がトランスフェクトされた遺伝子の発現を引き起こすことをBenvenistyとNeshif(1986)も実証した。CAMをコードするDNAもin vivoで同様の方法で移入され、CAMを発現し得ると予見される。
細胞中への裸DNA発現構築物の移入に関する本発明の別の実施形態は、微粒子銃(particle bombardment)を含み得る。この方法は、DNA被覆マイクロプロジェクタイルを高速に加速して、それらに細胞膜を貫通させ、それらを殺す(kill)ことなく細胞に進入させる能力に依存する(Klein et al., 1987)。微粒子を加速するためのいくつかの装置が開発された。このような装置の1つは、高電圧放電により電流を発生し、次いで輸送力
を発生するする(Yang et al., 1990)。用いられるマイクロプロジェクタイルは、生物学的に不活性な物質(例えばタングステンまたは金ビーズ)で構成される。
を発生するする(Yang et al., 1990)。用いられるマイクロプロジェクタイルは、生物学的に不活性な物質(例えばタングステンまたは金ビーズ)で構成される。
抗体
ポリクローナル抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体は、THAPファミリーまたはTHAPドメイン免疫原で適切な被験体を免疫感作することにより、上記のように調製され得る。免疫感作被験体における抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体力価は、標準技法により、例えば固定化THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を用いた酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)により、長時間に亘ってモニタリングされ得る。所望により、THAPファミリーに対して向けられる抗体分子は、哺乳動物から(例えば血液から)単離され、既知の技法により、例えばプロテインAクロマトグラフィーによりさらに精製されて、IgG分画を生じる。免疫感作後の適切な時期に、例えば抗THAPファミリー抗体力価が最高になった時に、抗体産生細胞が被験体から採取され、標準技法(例えば以下の参考文献に記載された技法)により、モノクローナル抗体を調製するために用いられ得る。
Kohler and Milstein (1975) Nature 256: 495-497により最初に記載されたハイブリドーマ技法(Brown et al. (1981) J. Immunol. 127: 539-46; Brown et al. (1980) J. Biol. Chem. 255: 4980-83; Yeh et al. (1976) PNAS 76: 2927-31;およびYeh et al. (1982) Int. J. Cancer 29: 269-75も参照)、より最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技法(Kozbor et al. (1983) Immunol Today 4: 72)、EBV−ハイブリドーマ技法(Cole et al. (1985), Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., pp. 77-96)またはトリオーマ技法。
モノクローナル抗体ハイブリドーマを生成するための技法は既知である(一般的には、R.H. Kenneth, in Monoclonal Antibodies: A New Dimension In Biological Analyses, Plenum Publishing Corp., New York, N.Y. (1980); E.A. Lerner (1981) Yale J. Biol.
Med., 54: 387-402; M.L. Gefter et al. (1977) Somatic Cell Genet. 3: 231-36参照)。簡単に述べると、不死細胞株(典型的には骨髄腫)が、上記のようなTHAPファミリー免疫原で免疫感作された哺乳動物からのリンパ球(典型的には脾臓細胞)と融合され、その結果生じたハイブリドーマ細胞の培養上清がスクリーニングされて、THAPファミリーを結合するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを同定する。
ポリクローナル抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体は、THAPファミリーまたはTHAPドメイン免疫原で適切な被験体を免疫感作することにより、上記のように調製され得る。免疫感作被験体における抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体力価は、標準技法により、例えば固定化THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を用いた酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)により、長時間に亘ってモニタリングされ得る。所望により、THAPファミリーに対して向けられる抗体分子は、哺乳動物から(例えば血液から)単離され、既知の技法により、例えばプロテインAクロマトグラフィーによりさらに精製されて、IgG分画を生じる。免疫感作後の適切な時期に、例えば抗THAPファミリー抗体力価が最高になった時に、抗体産生細胞が被験体から採取され、標準技法(例えば以下の参考文献に記載された技法)により、モノクローナル抗体を調製するために用いられ得る。
Kohler and Milstein (1975) Nature 256: 495-497により最初に記載されたハイブリドーマ技法(Brown et al. (1981) J. Immunol. 127: 539-46; Brown et al. (1980) J. Biol. Chem. 255: 4980-83; Yeh et al. (1976) PNAS 76: 2927-31;およびYeh et al. (1982) Int. J. Cancer 29: 269-75も参照)、より最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技法(Kozbor et al. (1983) Immunol Today 4: 72)、EBV−ハイブリドーマ技法(Cole et al. (1985), Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., pp. 77-96)またはトリオーマ技法。
モノクローナル抗体ハイブリドーマを生成するための技法は既知である(一般的には、R.H. Kenneth, in Monoclonal Antibodies: A New Dimension In Biological Analyses, Plenum Publishing Corp., New York, N.Y. (1980); E.A. Lerner (1981) Yale J. Biol.
Med., 54: 387-402; M.L. Gefter et al. (1977) Somatic Cell Genet. 3: 231-36参照)。簡単に述べると、不死細胞株(典型的には骨髄腫)が、上記のようなTHAPファミリー免疫原で免疫感作された哺乳動物からのリンパ球(典型的には脾臓細胞)と融合され、その結果生じたハイブリドーマ細胞の培養上清がスクリーニングされて、THAPファミリーを結合するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを同定する。
リンパ球と不死化細胞株を融合するために用いられる多数の既知のプロトコールのいずれかが、抗THAPファミリーまたは抗THAPドメインモノクローナル抗体を生成するために適用され得る(例えばG. Galfre et al. (1977) Nature 266: 55052; Gefter et al. Somatic Cell Genet., 上記引用;Lerner, Yale J Biol. Med.上記引用;Kenneth, Monoclonal Antibodies,上記引用、を参照)。さらに、このような有用な方法には多数の変法が存在すると当業者は理解する。典型的には、不死細胞株(例えば骨髄腫細胞株)は、リンパ球と同一哺乳動物種に由来する。例えばネズミハイブリドーマは、本発明の免疫原性調製物で免疫感作されたマウスからのリンパ球を、不死化マウス細胞株と融合することにより製造され得る。好ましい不死細胞株は、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジンを含有する培地(「HAT培地」)に感受性であるマウス骨髄腫細胞株である。多数の骨髄腫細胞株のいずれか、例えばP3−NS1/1−Ag4−1、P3−x63−Ag8.653またはSp2/O−Ag14骨髄腫株は、標準技法による融合パートナーとして用いられ得る。これらの骨髄腫株は、ATCCから入手可能である。典型的には、HAT−感受性マウス骨髄腫細胞は、ポリエチレングリコール(「PEG」)を用いてマウス脾臓細胞と融合される。融合に起因するハイブリドーマ細胞は次に、HAT培地を用いて選択されるが、これは、非融合化および非生産的融合化骨髄腫細胞を死滅させる(非融合化脾臓細胞は、形質転換されないため、数日後に死滅する)。本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞は、例えば標準ELISAアッセイを用いて、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を結合する抗体に関して、ハイブリドー
マ培養上清をスクリーニングすることにより検出される。
マ培養上清をスクリーニングすることにより検出される。
モノクローナル抗体分泌ハイブリドーマの調製の代わりに、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を用いて組換え組合せ免疫グロブリンライブラリー(例えば抗体ファージ表示ライブラリー)をスクリーニングし、それによりTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を結合する免疫グロブリンライブラリー成員を単離することにより、モノクローナル抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体が同定されて単離され得る。ファージ表示ライブラリーを生成し、スクリーニングするためのキットが市販されている(例えばファルマシア組換えファージ抗体系、カタログ番号27−9400−01;およびストラタジーンSurfZAP.TM.ファージ表示キット、カタログ番号240612)。さらに、抗体表示ライブラリーを生成およびスクリーニングする場合に特に好ましい方法および試薬の例は、例えば米国特許第5,223,409号(Ladner等);PCT国際公開番号WO92/18619(Kang等);PCT国際公開番号WO91/17271(Dower等);PCT国際公開番号WO92/20791(Winter等);PCT国際公開番号WO92/15679(Markland等);PCT国際公開番号WO93/01288(Breitling等);PCT国際公開番号WO92/01047(McCafferty等);PCT国際公開番号WO92/09690(Garrard等);PCT国際公開番号WO90/02809(Ladner等);Fuchs et al. (1991) Bio/Technology 9: 1370-1372; Hay et al. (1992) Hum. Antibod. Hybridomas 3: 81-85; Huse et al. (1989) Science 246: 1275-1281; Griffiths et al. (1993) EMBO J 12: 725-734; Hawkins et al. (1992) J. Mol. Biol. 226: 889-896; Clarkson et al. (1991) Nature 352: 624-628;
Gram et al. (1992) PNAS 89: 3576-3580; Garrad et al. (1991) Bio/Technology 9: 1373-1377; Hoogenboom et al. (1991) Nuc. Acid Res. 19: 4133-4137; Barbas et al. (1991) PNAS 88: 7978-7982;およびMcCafferty et al. Nature (1990) 348: 552-554に見出され得る。
Gram et al. (1992) PNAS 89: 3576-3580; Garrad et al. (1991) Bio/Technology 9: 1373-1377; Hoogenboom et al. (1991) Nuc. Acid Res. 19: 4133-4137; Barbas et al. (1991) PNAS 88: 7978-7982;およびMcCafferty et al. Nature (1990) 348: 552-554に見出され得る。
さらに、標準組換えDNA技法を用いて製造され得る、ヒトおよび非ヒト部分を含む組換え抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体、例えばキメラおよびヒト化モノクローナル抗体は、本発明の範囲内である。このようなキメラおよびヒト化モノクローナル抗体は当該技術分野で既知の組換えDNA技法により、例えば国際出願PCT/US86/02269(Robinson等);欧州特許出願第184,187号(Akira等);欧州特許出願第171496号(Taniguchi, M等);欧州特許出願第173,494号(Morrison等);PCT国際公開番号WO86/01533(Neuberger等);米国特許第4,816,567号(Cabilly等);欧州特許出願第125,023号(Cabilly等);Better et al. (1988) Science 240: 1041-1043; Liu et al. (1987) PNAS 84: 3439-3443; Liu et al. (1987) J.Immunol. 139: 3521-3526; Sun et al. (1987) PNAS 84: 214-218; Nishimura et al. (1987) Canc. Res. 47: 999-1005; Wood et al. (1985) Nature 314: 446-449;およびShaw et al. (1988) J. Natl. Cancer Inst. 80: 1553-1559; Morrison, S.L. (1985) Science 229: 1202-1207; Oi et al. (1986) Bio Techniques 4: 214; 米国特許第5,225,539号(Winter); Jones et al. (1986) Nature 321: 552-525; Verhoeyan et al. (1988) Science 239: 1534;およびBeidler et al. (1988) J. Immunol.
141: 4053-4060に記載された方法を用いて産生され得る。
141: 4053-4060に記載された方法を用いて産生され得る。
抗THAPファミリーまたは抗THAPドメイン抗体(例えばモノクローナル抗体)は、標準技法(例えばアフィニティークロマトグラフィーまたは免疫沈降法)により、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質を単離するために用いられ得る。例えば抗THAPファミリー抗体は、細胞からの天然THAPファミリーの精製、および宿主細胞中で発現される組換え産生THAPファミリーの精製を容易にすることができる。さらに抗THAPファミリー抗体は、THAPファミリータンパク質を検出して(例えば細胞溶解物または細胞上清中)、THAPファミリータンパク質の発現の量およびパターン
を評価するために用いられ得る。抗THAPファミリー抗体は、診断的に、例えば所定の治療レジメンの効力を決定するために用いられて、臨床試験手法の一部として、組織中のタンパク質レベルをモニタリングし得る。検出は、抗体を検出可能物質とカップリングさせる(即ち、物理的に連結する)ことにより促進され得る。検出可能物質の例としては、種々の酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質および放射性物質が挙げられる。適切な酵素の例としては、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、ガラクトシダーゼまたはアセチルコリンエステラーゼが挙げられる。適切な補欠分子族複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチン、およびアビジン/ビオチンが挙げられる。適切な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられる。発光物質の例としては、ルミノールが挙げられる。生物発光物質の例としては、ルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびエクオリンが挙げられる。適切な放射性物質の例としては、125I、131I、35Sまたは3Hが挙げられる。
を評価するために用いられ得る。抗THAPファミリー抗体は、診断的に、例えば所定の治療レジメンの効力を決定するために用いられて、臨床試験手法の一部として、組織中のタンパク質レベルをモニタリングし得る。検出は、抗体を検出可能物質とカップリングさせる(即ち、物理的に連結する)ことにより促進され得る。検出可能物質の例としては、種々の酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質および放射性物質が挙げられる。適切な酵素の例としては、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、ガラクトシダーゼまたはアセチルコリンエステラーゼが挙げられる。適切な補欠分子族複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチン、およびアビジン/ビオチンが挙げられる。適切な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられる。発光物質の例としては、ルミノールが挙げられる。生物発光物質の例としては、ルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびエクオリンが挙げられる。適切な放射性物質の例としては、125I、131I、35Sまたは3Hが挙げられる。
薬剤スクリーニングアッセイ
本発明の実施の形態は、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質と結合し、例えばTHAPファミリー発現または好ましくはTHAPファミリー活性に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、あるいは例えばTHAPファミリー標的分子の活性に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、即ち候補または試験化合物または作用物質(例えば好ましくは小分子、しかしペプチド、ペプチド模倣物またはその他の薬剤も含む)を同定するための方法(本明細書中では「スクリーニングアッセイ」とも呼ばれる)を用意する。いくつかの実施形態では、小分子はコンビナトリアルケミストリーを用いて生成され得るし、あるいは天然産物ライブラリーから得られる。アッセイは、細胞ベース、非細胞ベースまたはin vivoアッセイであり得る。薬剤スクリーニングアッセイは、結合アッセイ、またはより好ましくはさらに説明されるような機能アッセイであり得る。
本発明の実施の形態は、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質と結合し、例えばTHAPファミリー発現または好ましくはTHAPファミリー活性に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、あるいは例えばTHAPファミリー標的分子の活性に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、即ち候補または試験化合物または作用物質(例えば好ましくは小分子、しかしペプチド、ペプチド模倣物またはその他の薬剤も含む)を同定するための方法(本明細書中では「スクリーニングアッセイ」とも呼ばれる)を用意する。いくつかの実施形態では、小分子はコンビナトリアルケミストリーを用いて生成され得るし、あるいは天然産物ライブラリーから得られる。アッセイは、細胞ベース、非細胞ベースまたはin vivoアッセイであり得る。薬剤スクリーニングアッセイは、結合アッセイ、またはより好ましくはさらに説明されるような機能アッセイであり得る。
概して、THAPファミリータンパク質の任意の適切な活性、例えば(1)細胞中で発現されるかまたは細胞中に導入された場合、アポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、最も好ましくはアポトーシスを誘導するかまたは強化し、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること、(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、(3)高増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、(4)CNS細胞の、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、(5)血管新生を媒介すること、例えば、強化することまたは抑制すること;炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること;癌性組織の転移可能性を抑制すること;腫瘍負荷量(turmor burden)を低減すること;癌性細胞の化学療法または放射線療法に対する感受性を増大させること;癌細胞を殺害すること、癌細胞の増殖を抑制すること、腫瘍退縮を誘導すること;および以下の症状、T細胞自己免疫浸潤性皮膚疾患、慢性自己炎症性皮膚疾患(扁平苔癬および乾癬など)、自己免疫性脳脊髄炎、多発性硬化症、リウマチ様関節炎、自己免疫糖尿病、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎など)、橋本甲状腺炎、シェーグレン症候群、胃リンパ腫、および慢性炎症性肝疾患の1つまたは複数を媒介すること、好ましくは抑制すること、からなる群より選択される動物における生物学的機能を示す活性、あるいは(6)THAPファミリー標的分子またはTHAPドメイン標的分子との相互作用、好ましくはタンパク質または核酸との相互作用。
本発明は、THAP1、PAR4またはPML−NBタンパク質と結合するモジュレーターであって、かつPML−NBへのPAR4またはTHAP1リクルートメント(recruitment)もしくは結合またはそれとの会合に対する、あるいはケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの結合またはTHAPファミリーポリペプチドにより媒介される
ケモカインに対する細胞応答のような相互作用に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、即ち候補または試験化合物または作用物質(例えば好ましくは小分子、しかしペプチド、ペプチド模倣物またはその他の薬剤も含む)を同定するための方法(本明細書中では「スクリーニングアッセイ」とも呼ばれる)も提供する。
ケモカインに対する細胞応答のような相互作用に対する抑制または活性化作用を有するモジュレーター、即ち候補または試験化合物または作用物質(例えば好ましくは小分子、しかしペプチド、ペプチド模倣物またはその他の薬剤も含む)を同定するための方法(本明細書中では「スクリーニングアッセイ」とも呼ばれる)も提供する。
一実施形態では、本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの標的分子である候補または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。別の実施形態では、本発明は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと結合するかそれらの活性を調整する候補または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。本発明の試験化合物は、当該技術分野で既知の組合せライブラリー法における多数のアプローチのいずれかを用いて得ることができ、例えば生物学的ライブラリー;空間的アドレス可能平行固相または溶液相ライブラリー;デコンボリューションを要する合成ライブラリー法;「一ビーズ、一化合物」ライブラリー法;およびアフィニティークロマトグラフィー選択が挙げられる。生物学的ライブラリーアプローチはペプチドライブラリーとともに用いられるが、一方、他の4つのアプローチは、化合物のペプチド、非ペプチドオリゴマーまたは小分子ライブラリーに適用することができる(Lam, K.S. (1997) Anticancer Drug Des. 12: 145)。
分子ライブラリーの合成方法の例は、当該技術分野において見出されうる。例えばDeWitt et al. (1993) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 90: 6909; Erb et al. (1994) Proc.
Natl. Acad. Sci. USA 91: 11422; Zuckermann et al. (1994) J. Med. Chem. 37: 2678; Cho et al. (1993) Science 261: 1303; Carrell et al. (1994) Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 33: 2059; Carell et al. (1994) Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 33: 2061;およびGallop et al. (1994) J. Med. Chem. 37: 1233が挙げられる。
Natl. Acad. Sci. USA 91: 11422; Zuckermann et al. (1994) J. Med. Chem. 37: 2678; Cho et al. (1993) Science 261: 1303; Carrell et al. (1994) Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 33: 2059; Carell et al. (1994) Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 33: 2061;およびGallop et al. (1994) J. Med. Chem. 37: 1233が挙げられる。
化合物のライブラリーは、溶液中に(例えばHoughten (1992) Biotechniques 13: 412-421)、あるいはビーズ(Lam (1991) Nature 354: 82-84)上に、チップ(Fodor (1993) Nature 364: 555-556)上に、細菌(米国特許第5,223,409号(Ladner))上に、胞子(米国特許第5,223,409号(Ladner))上に、プラスミド(Cull et al. (1992) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89: 1865-1869)上に、またはファージ(Scott and
Smith (1990) Science 249: 386-390);(Devin (1990) Science 249: 404-406);(Cwirla et al. (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. 87: 6378-6382);(Felici (1991) J. Mol. Biol. 222: 301-310);(Ladner、同上)上に存在し得る。
Smith (1990) Science 249: 386-390);(Devin (1990) Science 249: 404-406);(Cwirla et al. (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. 87: 6378-6382);(Felici (1991) J. Mol. Biol. 222: 301-310);(Ladner、同上)上に存在し得る。
THAPファミリーポリペプチド活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的に活性な断片またはホモログと、そのコグネイト標的分子の結合が複合体中の標識化THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを検出することにより決定され得るよう、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド、あるいはその生物学的活性断片またはホモログを放射性同位元素または酵素標識をカップリングすることによって達成されうる。例えば化合物(例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログ)は、直接または間接的に125I、35S、14Cまたは3Hで標識され、放射性同位元素が放射能放出の直接計数により、またはシンチレーション計数によって検出され得る。あるいは化合物は、例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼまたはルシフェラーゼで酵素によって標識され、そして酵素標識は、適切な物質が生成物に転換することをを決定することにより検出される。標識分子はそのコグネイト分子と接触させられ、複合物形成の程度が測定される。例えば複合体形成の程度は、複合体を免疫沈降させることにより、またはゲル電気泳動を実施することにより測
定され得る。
定され得る。
相互作用物質のいずれかの標識を伴わずに、そのコグネイト標的分子と相互作用する化合物(例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログ)の能力を決定することも、本発明の範囲内である。例えばマイクロフィジオメーターを用いて、化合物または標的分子のいずれかを標識することなく、化合物とそのコグネイト標的分子との相互作用を検出し得る(McConnell, H.M. et al. (1992) Science 257: 1906-1912)。マイクロフィジオメーター(例えばサイトセンサー)は、光学指定ポテンショメータセンサー(LAPS)を用いて、細胞がその環境を酸性化する速度を測定する分析機器である。この酸性化速度の変化は、化合物およびコグネイト標的分子間の相互作用の指標として用いられ得る。
好ましい実施形態では、アッセイは、
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを発現する細胞を、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質標的分子と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド発現細胞の生物学的活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含む。
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを発現する細胞を、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質標的分子と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド発現細胞の生物学的活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含む。
別の実施形態では、アッセイは、
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを発現する細胞を、試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド発現細胞の生物学的活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含む。
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを発現する細胞を、試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド発現細胞の生物学的活性を抑制するかまたは増大する試験化合物の能力を決定することを含む。
別の好ましい実施形態では、アッセイは、
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと応答性である細胞を、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはその生物学的活性部分の活性を調整する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分の活性を調整する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド応答性細胞の生物学的活性を調整する試験化合物の能力の決定(例えばTHAPファミリーポリペプチド活性を調整する試験化合物の能力の決定)を含む。
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと応答性である細胞を、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリーまたはその生物学的活性部分の活性を調整する試験化合物の能力を決定することを含み、
ここで、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分の活性を調整する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリーポリペプチド応答性細胞の生物学的活性を調整する試験化合物の能力の決定(例えばTHAPファミリーポリペプチド活性を調整する試験化合物の能力の決定)を含む。
別の実施形態では、アッセイは、
THAPファミリー標的分子(即ち、THAPファミリーポリペプチドが相互作用する
分子)を発現する細胞を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリー標的分子の活性を調整する(例えば刺激するかまたは抑制する)試験化合物の能力を決定することを含む細胞ベースアッセイである。
THAPファミリー標的分子の活性を調整する試験化合物の能力の決定は、例えば、THAPファミリー標的分子と結合するかまたは相互作用するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することにより達成されうる。
THAPファミリー標的分子(即ち、THAPファミリーポリペプチドが相互作用する
分子)を発現する細胞を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリー標的分子の活性を調整する(例えば刺激するかまたは抑制する)試験化合物の能力を決定することを含む細胞ベースアッセイである。
THAPファミリー標的分子の活性を調整する試験化合物の能力の決定は、例えば、THAPファミリー標的分子と結合するかまたは相互作用するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することにより達成されうる。
THAPファミリー標的分子と結合するかまたは相互作用するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力の決定は、直接結合を決定するための上記の方法のうちの1つにより達成されうる。好ましい実施形態では、THAPファミリー標的分子と結合するかまたは相互作用するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力の決定は、標的分子の活性を決定することにより達成されうる。例えば標的分子の活性は、標的分子をTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと接触させること、および標的(即ち、細胞内Ca2+、ジアシルグリセロール、IP3等)の細胞性二次メッセンジャーの誘導を測定すること、適切な物質を用いて標的の触媒/酵素活性を検出すること、レポーター遺伝子(検出可能マーカー、例えばルシフェラーゼをコードする核酸と操作可能的に連結された標的応答性調節因子を含む)の誘導を検出すること、または標的調節化細胞応答、例えばシグナル伝達またはタンパク質:タンパク質相互作用を検出することにより決定され得る。
さらに別の実施形態では、本発明のアッセイは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログが試験化合物と接触されて、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと結合する試験化合物の能力が決定される無細胞アッセイである。試験化合物とTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログとの結合は、上記のように直接または間接的に決定され得る。好ましい実施形態では、アッセイは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログをTHAPファミリーポリペプチド(例えばTHAPファミリー標的分子)を結合する既知の化合物と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと相互作用する試験化合物の能力を決定することを含み、ここでTHAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力の決定は、既知の化合物と比較した場合にTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと選択的に結合する試験化合物の能力を決定することを含む。
別の実施形態では、アッセイは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログが試験化合物と接触されて、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を調整する(例えば刺激するかまたは抑制する)試験化合物の能力が決定される無細胞アッセイである。THAPファミリータンパク質の活性を調整する試験化合物の能力の決定は、例えば直接結合を決定するための上記の方法のうちの1つにより、THAPファミリー標的分子と結合するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することにより達成されうる。THAPファミリー標的分子と結合するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力の決定は、リアルタイム生体分子相互作用解析(BIA)のような技法を用いて達成されうる(Sjolander, S. and Urbaniczky, C. (1991) Anal. Chem. 63: 2338-2345およびSzabo et al. (1995) C
urr. Opin. Struct. Biol. 5: 699-705)。本明細書中で用いる場合、「BIA」とは、相互作用物質のいずれも標識しない、リアルタイムでの生体特異的相互作用を試験するための技法である(例えばBIAコア)。表面プラズモン共鳴(SPR)の光学的現象の変化は、生物学的分子間のリアルタイム反応の指標として用いられ得る。
urr. Opin. Struct. Biol. 5: 699-705)。本明細書中で用いる場合、「BIA」とは、相互作用物質のいずれも標識しない、リアルタイムでの生体特異的相互作用を試験するための技法である(例えばBIAコア)。表面プラズモン共鳴(SPR)の光学的現象の変化は、生物学的分子間のリアルタイム反応の指標として用いられ得る。
代替的実施形態では、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの活性を調整する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリー標的分子の下流エフェクター(例えば増殖因子媒介性シグナル伝達経路構成成分)の活性をさらに調節するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することにより達成されうる。例えば、適切な標的上のエフェクター分子の活性が決定され得るし、あるいは適切な標的とのエフェクターの結合が上記のように決定され得る。
さらに別の実施形態では、無細胞アッセイは、
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを、THAPファミリータンパク質と結合する既知の化合物と接触させる、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定することを含み、ここで、THAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリー標的分子と選択的に結合するかまたはその活性を調整するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することを含む。
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログを、THAPファミリータンパク質と結合する既知の化合物と接触させる、それによりアッセイ混合物を生成すること、
アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、および
THAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定することを含み、ここで、THAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力の決定は、THAPファミリー標的分子と選択的に結合するかまたはその活性を調整するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログの能力を決定することを含む。
本発明の無細胞アッセイでは、可溶性および/または膜結合形態の単離タンパク質(例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログ、あるいはTHAPファミリー標的が結合する分子)を容易に使用することができる。膜結合形態の単離タンパク質が用いられる無細胞アッセイの場合、膜結合形態の単離タンパク質が溶液中に保持されるよう、可溶化剤を利用するのが望ましい。このような可溶化剤の例としては、非イオン性界面活性剤、例えばn−オクチルグルコシド、n−ドデシルグルコシド、n−ドデシルマルトシド、オクタノイル−N−メチルグルカミド、デカノイル−N−メチルグルカミド、トリトン[RTM X−100、トリトンRTM X114、テシット(Thesit.)RTM]、イソトリデシポリ(エチレングリコールエーテル)n、3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアミニオ]−1−プロパンスルホネート(CHAPS)、3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアミニオ]−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホネート(CHAPSO)またはN−ドデシル=N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホネートが挙げられる。
本発明の上記のアッセイ方法のうちの1つより多い実施形態では、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログ、あるいはその標的分子を固定して、非複合形態の一方または両方のタンパク質からの複合形態のタンパク質の分離を容易にし、かつアッセイの自動化を適応させるのが望ましい。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドあるいはその生物学的活性断片またはホモログと試験化合物の結合、あるいは候補化合物の存在下および非存在下でのTHAPファミリータンパク質と標的分子との相互作用は、試薬を含有するのに適した任意の容器中で達成されうる。このような容器の例としては、マイクロタイタープレート、試験管およびマイクロ遠心管が挙げられる。一実施形態では、融合タンパク質の一方または両方をマトリックスに結合させるドメインを付加する融合タンパク質が提供され得る。例えばグルタチオン−S−トランスフェラーゼ/THAPファミリー融合タンパク質またはグルタチオン−S−トランスフェラーゼ/標的融合タンパク質は、グルタチオンセファロー
スビーズ(Sigma Chemical, St. Louis, MO)またはグルタチオン誘導化マイクロタイタープレート上に吸着され、これは次に、試験化合物と併合、あるいは試験化合物および非吸着標的タンパク質またはTHAPファミリータンパク質と併合され、そして混合物が複合体を形成する条件(例えば、塩およびpHに関する生理学的条件)下でインキュベートされ得る。インキュベーション後、ビーズまたはマイクロタイタープレートウエルは洗浄されて、任意の非結合構成成分、ビーズの場合には固定されたマトリックスを除去し、例えば上記のように直接または間接的に複合体が決定される。あるいは複合体は、マトリックスから解離され、標準技法を用いてTHAPファミリーポリペプチド結合または活性のレベルが決定され得る。
スビーズ(Sigma Chemical, St. Louis, MO)またはグルタチオン誘導化マイクロタイタープレート上に吸着され、これは次に、試験化合物と併合、あるいは試験化合物および非吸着標的タンパク質またはTHAPファミリータンパク質と併合され、そして混合物が複合体を形成する条件(例えば、塩およびpHに関する生理学的条件)下でインキュベートされ得る。インキュベーション後、ビーズまたはマイクロタイタープレートウエルは洗浄されて、任意の非結合構成成分、ビーズの場合には固定されたマトリックスを除去し、例えば上記のように直接または間接的に複合体が決定される。あるいは複合体は、マトリックスから解離され、標準技法を用いてTHAPファミリーポリペプチド結合または活性のレベルが決定され得る。
マトリックス上にタンパク質を固定するためのその他の手法も、本発明のスクリーニングアッセイに用いられ得る。例えばTHAPファミリータンパク質またはTHAPファミリー標的分子が、ビオチンおよびストレプトアビジンの結合を利用して固定され得る。ビオチニル化THAPファミリータンパク質または標的分子は、当該技術分野で既知の手法(例えばビオチニル化キット、Pierce Chemicals, Rockford, IlI)を用いて、ビオチン−NHS(N−ヒドロキシ−スクシンイミド)から調製され、ストレプトアビジン被覆96ウエルプレート(Pierce Chemicals)のウエル中に固定され得る。あるいは、THAPファミリータンパク質または標的分子と反応性であるが、THAPファミリータンパク質とその標的分子との結合を妨害しない抗体がプレートのウエルに誘導されて、非結合の標的またはTHAPファミリータンパク質が抗体結合によりウエル中に捕捉される。このような複合体の検出方法としては、GST−固定化複合体に関して上記されたものの他に、THAPファミリータンパク質または標的分子と反応性である抗体を用いた複合体の免疫検出、及びTHAPファミリータンパク質または標的分子と関連する酵素活性の検出に依存する酵素結合アッセイが挙げられる。
別の実施形態では、THAPファミリー又はTHAPドメインポリペプチドの発現のモジュレーターは、細胞が候補化合物と接触され、細胞中のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドmRNAもしくはタンパク質の発現が決定される方法において同定される。候補化合物の存在下でのTHAPファミリーポリペプチドmRNAまたはタンパク質の発現のレベルは、候補化合物の非存在下でのTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現のレベルと比較される。次に候補化合物が、この比較に基づいて、THAPファミリーポリペプチド発現のモジュレーターとして同定され得る。例えばTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現が、候補化合物の非存在下より存在下においてより大きい(統計学的に有意に大きい)場合、候補化合物は、THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現の刺激剤として同定される。あるいは、THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現が、候補化合物の非存在下より存在下においてより小さい(統計学的に有意に小さい)場合、候補化合物は、THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現のインヒビターとして同定される。細胞中のTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の発現のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメインmRNAまたはタンパク質の検出に関して本明細書中に記載された方法により決定され得る。
本発明のさらに別の態様では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログは、THAPファミリーポリペプチド/PAR4相互作用アッセイにおける使用に関して上記された方法を用いて、2ハイブリッドアッセイまたは3ハイブリッドアッセイにおける「ベイト(bait)タンパク質」として用いられて、THAPファミリーポリペプチド(「THAPファミリー結合タンパク質」または「THAPファミリーbp」)と結合するかまたは相互作用し、THAPフ
ァミリーポリペプチド活性に関与する、その他のタンパク質を同定し得る。このようなTHAPファミリーまたはTHAPドメイン結合タンパク質は、例えばTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメイン媒介性シグナル伝達経路の下流要素としての、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、又はTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質標的によるシグナルの伝達に関与するとも考えられる。あるいはこのようなTHAPファミリー結合タンパク質は、THAPファミリーポリペプチドインヒビターであるかもしれない。
ァミリーポリペプチド活性に関与する、その他のタンパク質を同定し得る。このようなTHAPファミリーまたはTHAPドメイン結合タンパク質は、例えばTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメイン媒介性シグナル伝達経路の下流要素としての、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、又はTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質標的によるシグナルの伝達に関与するとも考えられる。あるいはこのようなTHAPファミリー結合タンパク質は、THAPファミリーポリペプチドインヒビターであるかもしれない。
THAP/DNA結合アッセイ
本発明の別の実施形態では、THAPファミリーDNA結合活性を妨害する化合物を同定するための方法であって、固体支持体上に固定されたTHAPファミリータンパク質またはその一部分を、試験化合物およびDNA断片の両方と接触させる工程、又は固体支持体上に固定されたDNA断片を試験化合物およびTHAPファミリータンパク質の両方と接触させる工程を含む方法が提供される。DNAと、THAP−タンパク質またはその一部分との間の結合が検出され、試験化合物の非存在下でのDNA結合と比較した場合のDNA結合の低減は、試験化合物がTHAPファミリーDNA結合活性のインヒビターであることを示し、そして試験化合物の非存在下でのDNA結合と比較した場合のDNA結合の増大は、試験化合物がTHAPファミリーDNA結合活性の誘導物質であるかまたはそれを回復したことを示す。さらに考察されるように、DNA断片は、例えば実施例28に記載されるようにして得られる特異的THAPファミリータンパク質標的DNAであるよう選択され得るし、あるいは非特異的THAPファミリー標的DNAであり得る。タンパク質−DNA相互作用の検出方法は、当該技術分野で既知であり、例としては、最も一般的に用いられる電気泳動移動度シフト解析(EMSA)またはフィルター結合法(Zabel et al, (1991) J. Biol. Chem. 266: 252およびOkamoto and Beach, (1994) Embo. J. 13: 4816)が挙げられる。特異的および非特異的DNA結合の高処理量(ハイスループット)検出および定量が容易にできるその他のアッセイが利用可能である(Amersham, N.J.;およびGal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.)。
本発明の別の実施形態では、THAPファミリーDNA結合活性を妨害する化合物を同定するための方法であって、固体支持体上に固定されたTHAPファミリータンパク質またはその一部分を、試験化合物およびDNA断片の両方と接触させる工程、又は固体支持体上に固定されたDNA断片を試験化合物およびTHAPファミリータンパク質の両方と接触させる工程を含む方法が提供される。DNAと、THAP−タンパク質またはその一部分との間の結合が検出され、試験化合物の非存在下でのDNA結合と比較した場合のDNA結合の低減は、試験化合物がTHAPファミリーDNA結合活性のインヒビターであることを示し、そして試験化合物の非存在下でのDNA結合と比較した場合のDNA結合の増大は、試験化合物がTHAPファミリーDNA結合活性の誘導物質であるかまたはそれを回復したことを示す。さらに考察されるように、DNA断片は、例えば実施例28に記載されるようにして得られる特異的THAPファミリータンパク質標的DNAであるよう選択され得るし、あるいは非特異的THAPファミリー標的DNAであり得る。タンパク質−DNA相互作用の検出方法は、当該技術分野で既知であり、例としては、最も一般的に用いられる電気泳動移動度シフト解析(EMSA)またはフィルター結合法(Zabel et al, (1991) J. Biol. Chem. 266: 252およびOkamoto and Beach, (1994) Embo. J. 13: 4816)が挙げられる。特異的および非特異的DNA結合の高処理量(ハイスループット)検出および定量が容易にできるその他のアッセイが利用可能である(Amersham, N.J.;およびGal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.)。
第一の態様では、スクリーニングアッセイは、特異的THAPファミリー結合配列についての従来の知識を用いずに、THAPファミリーDNA結合活性を妨げる化合物を同定することを含む。例えば、THAPファミリータンパク質は、試験化合物、及び特異的DNA配列に基づいて選択されないオリゴヌクレオチドのライブラリーまたはDNA断片の試料の両方と接触される。好ましくは、THAPファミリータンパク質は、固体支持体(例えばアレイまたはカラム)上に固定される。非結合DNAは、THAPファミリータンパク質に結合されたDNAから分離され、当該技術分野で既知の任意の手段により、THAPファミリータンパク質に結合されたDNAが検出され、定量され得る。例えばDNA断片は、検出可能部分、例えば放射性部分、比色定量部分または蛍光部分で標識される。DNAをそのように標識するための手法は、当該技術分野で既知である。
THAPファミリータンパク質またはその一部分に結合されるDNAは、THAPファミリータンパク質またはその一部分に特異的な抗体を用いた免疫沈降により、非結合DNAから分離される。2つの異なるモノクローナル抗THAPファミリー抗体の使用は、そのいずれか1つだけよりも完全な免疫沈降を生じ得る。免疫沈降物中に存在するDNAの量は、当該技術分野で既知の任意の手段により定量され得る。DNAと結合するTHAPファミリータンパク質またはその一部分は、ゲルシフトアッセイ(Tan Cell, 62: 367, 1990)、ヌクレアーゼ保護アッセイまたはメチラーゼ干渉アッセイによっても検出され得る。
本発明のさらに別の目的は、DNA配列と結合する変異体THAPファミリータンパク
質またはその一部分の能力を回復する化合物を同定する方法を提供することである。一実施形態では、療法に用いるための作用物質のスクリーニング方法であって、患者の細胞中に見出される変異遺伝子によりコードされるTHAPファミリータンパク質またはその一部分と、DNA分子、好ましくは核酸ライブラリーからのランダムオリゴヌクレオチドまたはDNA断片との結合の量を測定すること;試験物質の存在下での前記THAPファミリータンパク質またはその一部分と前記核酸分子との結合の量を測定すること;および前記試験物質の存在下でのTHAPファミリータンパク質またはその一部分の結合の量を、前記試験物質の非存在下でのTHAPファミリータンパク質の結合の量と比較することを含み、前記結合の量を増大する試験物質は療法に用いるための候補である方法、が提供される。
質またはその一部分の能力を回復する化合物を同定する方法を提供することである。一実施形態では、療法に用いるための作用物質のスクリーニング方法であって、患者の細胞中に見出される変異遺伝子によりコードされるTHAPファミリータンパク質またはその一部分と、DNA分子、好ましくは核酸ライブラリーからのランダムオリゴヌクレオチドまたはDNA断片との結合の量を測定すること;試験物質の存在下での前記THAPファミリータンパク質またはその一部分と前記核酸分子との結合の量を測定すること;および前記試験物質の存在下でのTHAPファミリータンパク質またはその一部分の結合の量を、前記試験物質の非存在下でのTHAPファミリータンパク質の結合の量と比較することを含み、前記結合の量を増大する試験物質は療法に用いるための候補である方法、が提供される。
本発明の別の実施形態では、コンセンサス結合配列または適合配列(conforming sequence)に結合する能力を変異型THAPファミリータンパク質またはその一部分に取り戻させるオリゴヌクレオチドが単離され得る。変異型THAPファミリータンパク質またはその一部分およびランダムオリゴヌクレオチドは、その上にTHAPファミリー特異的DNA断片が固定される固体支持体に加えられる。固体支持体に結合するオリゴヌクレオチドが回収され、分析される。固体支持体との結合が変異型THAPファミリータンパク質の存在に依存するものは、変異型タンパク質と結合し、そしてその形状を回復することにより、支持体におそらくは結合している。
所望により、当該技術分野で既知の任意の手段により、特異的結合が非特異的結合と区別され得る。例えば、特異的結合相互作用は、非特異的結合相互作用より強い。したがって、インキュベーション混合物は、特異的結合反応が検出される優勢なものであるように、タンパク質/DNA相互作用を不安定化する任意の作用物質または条件さらされ得る。あるいは、以下でより特定的に教示されるように、dI−dCのような非特異的競合体が、インキュベーション混合物に加えられ得る。特異的結合部位を有するDNAが標識され、競合体が標識されない場合には、特異的結合反応は標識化DNAが測定される際に主として検出されるものであろう。
本発明の別の実施形態によれば、THAPファミリータンパク質またはその一部分を特異的DNA断片と一緒にインキュベートした後、DNA断片と結合しない細胞溶解物の全構成成分が除去される。これは、中でも、アガロース、セルロース等のような不溶性高分子支持体に付加されたDNA断片を用いることにより成し遂げられ得る。結合後、全ての非結合構成成分が洗い落とすことができ、DNA/支持体に結合したTHAPファミリータンパク質またはその一部分が残る。THAPファミリータンパク質またはその一部分は、当該技術分野で既知の任意の手段により定量され得る。それは、ELISA、RIAまたはウエスタンブロッティングのような免疫学的アッセイを用いて決定され得る。
本発明の別の実施態様では、THAPファミリー特異的DNA配列と特異的に結合する化合物を同定する方法であって、固体支持体上に固定されたTHAPファミリー特異的DNA断片を試験化合物および野生型THAPファミリータンパク質またはその一部分の両方と接触させて、野生型THAPファミリータンパク質またはその一部分をDNA断片に結合させる工程、および同DNA断片に結合した野生型THAPファミリータンパク質の量を決定する工程を含み、試験化合物を欠く対照に対する試験化合物による野生型THAPファミリータンパク質の結合の抑制は、THAPファミリー特異的DNA結合配列と試験化合物との結合を示唆する方法が提供される。
本発明のさらに別の目的は、特異的DNA結合配列に結合する変異型THAPファミリータンパク質またはその一部分の能力を回復する化合物を同定する方法を提供することである。一実施形態では、療法に用いるための作用物質のスクリーニング方法であって、患
者の細胞中に見出される変異型遺伝子によりコードされるTHAPファミリータンパク質またはその一部分と、特異的THAPファミリー標的ヌクレオチド配列の1よりも多いモノマーを含むDNA分子との結合の量を測定すること;試験物質の存在下での上記THAPファミリータンパク質と上記核酸分子との結合の量を測定すること;および上記試験物質の存在下でのTHAPファミリータンパク質の結合の量を、上記試験物質の非存在下でのTHAPファミリータンパク質またはその一部分の結合の量と比較することを含み、結合の量を増大する試験物質は、療法に用いるための候補である方法が提供される。
者の細胞中に見出される変異型遺伝子によりコードされるTHAPファミリータンパク質またはその一部分と、特異的THAPファミリー標的ヌクレオチド配列の1よりも多いモノマーを含むDNA分子との結合の量を測定すること;試験物質の存在下での上記THAPファミリータンパク質と上記核酸分子との結合の量を測定すること;および上記試験物質の存在下でのTHAPファミリータンパク質の結合の量を、上記試験物質の非存在下でのTHAPファミリータンパク質またはその一部分の結合の量と比較することを含み、結合の量を増大する試験物質は、療法に用いるための候補である方法が提供される。
本発明の別の実施態様では、療法に用いるための作用物質のスクリーニング方法であって、トランスフェクトされた細胞を試験物質と接触させること(上記トランスフェクトされた細胞は、患者の細胞中に見出される変異型遺伝子によりコードされるTHAPファミリータンパク質またはその一部分、ならびにアッセイ可能産物をコードするレポーター遺伝子およびTHAPファミリーDNA結合部位に適合する配列を含むレポーター遺伝子構築物を含み、上記配列は上記レポーター遺伝子の上流でそれに隣接する);及び上記レポーター遺伝子の発現量が試験物質により変更されるか否かを決定することを含み、上記レポーター遺伝子の発現量を変更する試験物質は、療法に用いるための候補である方法が提供される。
さらに別の実施形態では、療法に用いるための作用物質のスクリーニング方法であって、RNAポリメラーゼリボヌクレオチドおよびTHAPファミリータンパク質またはその一部分を転写構築物に加えること(上記転写構築物はアッセイ可能産物をコードするレポーター遺伝子およびTHAPファミリーコンセンサス結合部位に適合する配列を含み、上記配列は上記レポーター遺伝子の上流でそれに隣接し、上記加える工程は試験物質の存在下および非存在下で実行される);上記レポーター遺伝子の転写の量が上記試験物質の存在により変更されるか否かを決定することを含み、上記レポーター遺伝子の転写の量を変更する試験物質は、療法に用いるための候補である方法が提供される。
本発明によれば、THAPファミリー活性を有する化合物は、THAPファミリー特異的DNA結合部位と特異的に複合体を形成するものである。オリゴヌクレオチドおよびヌクレオチドアナログを含むオリゴヌクレオチドも、THAPファミリー特異的DNA結合部位と複合体を形成可能な化合物の1つとして意図される。
インビボ(in vivo)でのTHAPファミリーポリペプチド活性を調節するためのさらなるアッセイ
THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメイン活性の検出を可能にする任意の適当なアッセイが用いられ得る、と理解される。試験化合物の存在下または非存在下でのタンパク質相互作用、核酸結合またはアポトーシスの調節を試験するためのアッセイの例が、本明細書中でさらに記載される。したがって本発明は、候補THAPファミリーポリペプチドモジュレーター(例えば活性化剤または抑制剤)を同定する方法であって、
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを含む細胞を用意すること、
b)上記細胞を試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリーポリペプチド活性、好ましくはプロアポトーシス(pro-apoptotic)活性、またはTHAPファミリーもしくはTHAPドメイン標的結合を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)という決定が、上記化合物が上記ポリペプチドの候補モジュレーター(例えばそれぞれ活性化剤または抑制剤)である、ということを示す方法を含む。好ましくはTHAPファミリーまたはTHAPドメイン標的は、タンパク質または核酸である。
THAPファミリーポリペプチドまたはTHAPドメイン活性の検出を可能にする任意の適当なアッセイが用いられ得る、と理解される。試験化合物の存在下または非存在下でのタンパク質相互作用、核酸結合またはアポトーシスの調節を試験するためのアッセイの例が、本明細書中でさらに記載される。したがって本発明は、候補THAPファミリーポリペプチドモジュレーター(例えば活性化剤または抑制剤)を同定する方法であって、
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを含む細胞を用意すること、
b)上記細胞を試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリーポリペプチド活性、好ましくはプロアポトーシス(pro-apoptotic)活性、またはTHAPファミリーもしくはTHAPドメイン標的結合を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定することを含み、
上記化合物が上記ポリペプチドの活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)という決定が、上記化合物が上記ポリペプチドの候補モジュレーター(例えばそれぞれ活性化剤または抑制剤)である、ということを示す方法を含む。好ましくはTHAPファミリーまたはTHAPドメイン標的は、タンパク質または核酸である。
好ましくは、前記細胞は、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログをコードする組換え発現ベクターでトランスフェクトされた細胞である。
アポトーシスの検出のためのアッセイのいくつかの例は、本明細書中で「アポトーシスアッセイ」という表題の項に記載されている。THAPファミリーまたはTHAPドメイン標的相互作用の検出のためのアッセイのいくつかの例は本明細書中に記載されており、タンパク質相互作用および核酸結合の検出に関するアッセイが含まれる。
アポトーシス活性に関するアッセイの一例では、THAPファミリーポリペプチドプロアポトーシス活性を阻止するかまたは刺激する分子に関する高処理量スクリーニングアッセイが、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログのテトラサイクリン調節性発現を伴う3T3細胞株中での血清回収(serum-withdrawal)誘導性アポトーシスに基づいて用意される。アポトーシス細胞は、96−または384ウエルマイクロプレート中でのTUNEL標識により検出され得る。薬剤スクリーニングアッセイは、実施例23に記載されるようにして実行され得る。PAR4(Diaz-Meco et al, 1996; Berra et al., 1997)のプロアポトーシス活性を分析するために以前に用いられた3T3細胞は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドをコードする発現ベクターでトランスフェクトされて、THAPファミリーポリペプチドの異所性(ectopic)発現を可能にし得る。次に血清回収に対するアポトーシス応答が試験化合物の存在下でアッセイされて、アポトーシスを誘導するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの能力を増強するかまたは抑制する試験化合物の同定を可能にする。トランスフェクトされた細胞は血清から取り出され、アポトーシス核酸を有する細胞が計数される。アポトーシス核酸は、DAPI染色及びインサイチュ(in situ)TUNELアッセイにより計数され得る。
さらなるTHAPファミリーポリペプチド/THAP−標的相互作用アッセイ
例示的方法において、THAP/THAP標的相互作用アッセイは、THAP1およびTHAP標的Par4に関して記載される。しかしながら、その他のTHAPファミリー成員またはTHAPドメインおよびその他のTHAP標的分子のモジュレーターに関するスクリーニングのためのアッセイは、これらを下記の方法においてTHAP1およびPar4に置換することにより実行され得る、と理解される。例えばいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドとSLCとの間の相互作用に影響を及ぼすモジュレーターが同定される。しかしながら、同じアッセイが任意のTHAP標的ポリペプチド(例えば、ケモカイン)と、ケモカインとの相互作用ドメインを含むTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を決定するのに用いられ得ると理解される。これらのアッセイに用いられ得るTHAPファミリーポリペプチドとして、配列番号1〜配列番号114のポリペプチド、その生物学的に活性な断片、THAPファミリーポリペプチドオリゴマー、THAPファミリーケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAPファミリーポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAPファミリーケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記のポリペプチドのいずれか1つの少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログが挙げられる。
例示的方法において、THAP/THAP標的相互作用アッセイは、THAP1およびTHAP標的Par4に関して記載される。しかしながら、その他のTHAPファミリー成員またはTHAPドメインおよびその他のTHAP標的分子のモジュレーターに関するスクリーニングのためのアッセイは、これらを下記の方法においてTHAP1およびPar4に置換することにより実行され得る、と理解される。例えばいくつかの実施形態では、THAPファミリーポリペプチドとSLCとの間の相互作用に影響を及ぼすモジュレーターが同定される。しかしながら、同じアッセイが任意のTHAP標的ポリペプチド(例えば、ケモカイン)と、ケモカインとの相互作用ドメインを含むTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を決定するのに用いられ得ると理解される。これらのアッセイに用いられ得るTHAPファミリーポリペプチドとして、配列番号1〜配列番号114のポリペプチド、その生物学的に活性な断片、THAPファミリーポリペプチドオリゴマー、THAPファミリーケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAPファミリーポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAPファミリーケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および上記のポリペプチドのいずれか1つの少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログが挙げられる。
実施例4、5、6および7ならびに図3、4および5に示されているように、本発明者等は、いくつかの実験方法を用いて、THAP1がプロアポトーシスタンパク質Par4と相互作用することを実証した。特に、THAP1は、酵母の2ハイブリッド系においてPar4野生型(Par4)およびPar4死ドメイン(Par4DD)と相互作用することが示された。酵母細胞は、BD7−THAP1およびAD7−Par4、AD7、AD7−Par4DDまたはAD7−Par4発現ベクターを用いて共形質転換された。形
質転換体は、ヒスチジンおよびアデニンを欠く培地上で選択された。同一の結果が、BD7−Par4、BD7、BD7−Par4DDまたはBD7−Par4と、AD7−THAP1との共形質転換により得られた。
質転換体は、ヒスチジンおよびアデニンを欠く培地上で選択された。同一の結果が、BD7−Par4、BD7、BD7−Par4DDまたはBD7−Par4と、AD7−THAP1との共形質転換により得られた。
本発明者等は、THAP1とGST−Par4DDとのインビトロ(in vitro)結合も実証した。Par4DDは、GST融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上で精製され、そしてインビトロ翻訳化35S−メチオニン標識THAP1の結合のための親和性マトリックスとして用いられた。GSTは、陰性対照として働いた。
さらに、THAP1がPar4DDおよびSLCの両方とインビボで相互作用する、ということを本発明者等は示した。Myc−Par4DDおよびGFP−THAP1発現ベクターは、一次ヒト内皮細胞中で共トランスフェクトされた。Myc−Par4DDはモノクローナル抗myc抗体で染色された。グリーンフルオレッセンス、GFP−THAP1;レッド蛍光、Par4DD。
したがって本発明は、THAPファミリーポリペプチド/PAR4結合を調節する(刺激するかまたは抑制する)分子の同定のためのアッセイを含む。好ましい実施形態では、本発明は、THAP1/PAR4結合またはTHAP1/SLC結合を調節する(刺激するかまたは抑制する)分子の同定のためのアッセイを含む。
高処理量スクリーニングアッセイの4つの例は、以下を含む:
1)THAPファミリーベイト(bait)とプレイ(prey)としてのPAR4またはSLCとの相互作用を壊す薬剤を見出すための2ハイブリッドベースアッセイ
2)組換えTHAPファミリーポリペプチドおよびPAR4またはSLCタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ
3)組換えTHAPファミリーポリペプチドおよびPAR4またはSLCタンパク質を用いたチップベース結合アッセイ
2)THAPファミリーポリペプチドおよび蛍光タンパク質と融合されたPAR4またはSLCタンパク質を用いた蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)細胞ベースアッセイ
1)THAPファミリーベイト(bait)とプレイ(prey)としてのPAR4またはSLCとの相互作用を壊す薬剤を見出すための2ハイブリッドベースアッセイ
2)組換えTHAPファミリーポリペプチドおよびPAR4またはSLCタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ
3)組換えTHAPファミリーポリペプチドおよびPAR4またはSLCタンパク質を用いたチップベース結合アッセイ
2)THAPファミリーポリペプチドおよび蛍光タンパク質と融合されたPAR4またはSLCタンパク質を用いた蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)細胞ベースアッセイ
したがって本発明は、候補THAPファミリーポリペプチド/PAR4またはSLC相互作用モジュレーターを同定する方法であって、
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログおよびPAR4またはSLCポリペプチドまたはその断片を用意すること、
b)上記THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリー/PAR4またはSLC相互作用活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定する
ことを含む方法を含む。
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログおよびPAR4またはSLCポリペプチドまたはその断片を用意すること、
b)上記THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリー/PAR4またはSLC相互作用活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定する
ことを含む方法を含む。
また、
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを含む細胞、およびPAR4あるいはSLCポリペプチドまたはその断片を用意すること、
b)上記細胞を試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリー/PAR4またはSLC相互作用活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定する
ことを含む方法が考えられる。
a)THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを含む細胞、およびPAR4あるいはSLCポリペプチドまたはその断片を用意すること、
b)上記細胞を試験化合物と接触させること、および
c)上記化合物がTHAPファミリー/PAR4またはSLC相互作用活性を選択的に調節する(例えば活性化するかまたは抑制する)か否かを決定する
ことを含む方法が考えられる。
概して、タンパク質−タンパク質相互作用の検出のための任意の適切なアッセイが用いられ得る。
一例では、2ハイブリッドアッセイ(例えば米国特許第5,283,317号;Zervos
et al. (1993) Cell 72: 223-232; Madura et al. (1993) J. Biol. Chem. 268: 12046-12054; Bartel et al. (1993) Biotechniques 14: 920-924; Iwabuchi et al. (1993) Oncogene 8: 1693-1696;およびWO94/10300(Brent)参照)において、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログは「ベイトタンパク質」として用いられ、そしてPAR4またはSLCタンパク質は「プレイタンパク質」として用いられ得る(あるいはその逆に)。2ハイブリッド系は、分離可能DNA結合および活性化ドメインからなるほとんどの転写因子の調節性(modular nature)に基づいている。要するに、このアッセイは2つの異なるDNA構築物を利用する。一構築物では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログをコードする遺伝子は、既知の転写因子(例えばGAL−4)のDNA結合ドメインをコードする遺伝子に融合される。他の構築物では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログ(「プレイ」または「試料」)をコードする遺伝子は、既知の転写因子の活性化ドメインをコードする遺伝子に融合される。「ベイト」および「プレイ」タンパク質がインビボで相互作用して、THAPファミリーポリペプチド/PAR4複合体を形成し得る場合、転写因子のDNA結合および活性化ドメインは非常に接近するようになる。この接近は、転写因子に応答する転写調節部位に操作可能的に連結されるレポーター遺伝子(例えばLacZ)の転写を可能にする。レポーター遺伝子の発現が検出され、機能的転写因子を含む細胞コロニーが単離されて、THAPファミリータンパク質と相互作用するタンパク質をコードするクローン化遺伝子を得るために用いられ得る。したがってこのアッセイは、試験化合物の存在下または非存在下で実行され、それによりTHAPファミリーポリペプチド/PAR4またはSLC相互作用の調節が、レポーター遺伝子のより低い転写または転写の欠如により検出され得る。
et al. (1993) Cell 72: 223-232; Madura et al. (1993) J. Biol. Chem. 268: 12046-12054; Bartel et al. (1993) Biotechniques 14: 920-924; Iwabuchi et al. (1993) Oncogene 8: 1693-1696;およびWO94/10300(Brent)参照)において、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログは「ベイトタンパク質」として用いられ、そしてPAR4またはSLCタンパク質は「プレイタンパク質」として用いられ得る(あるいはその逆に)。2ハイブリッド系は、分離可能DNA結合および活性化ドメインからなるほとんどの転写因子の調節性(modular nature)に基づいている。要するに、このアッセイは2つの異なるDNA構築物を利用する。一構築物では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログをコードする遺伝子は、既知の転写因子(例えばGAL−4)のDNA結合ドメインをコードする遺伝子に融合される。他の構築物では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログ(「プレイ」または「試料」)をコードする遺伝子は、既知の転写因子の活性化ドメインをコードする遺伝子に融合される。「ベイト」および「プレイ」タンパク質がインビボで相互作用して、THAPファミリーポリペプチド/PAR4複合体を形成し得る場合、転写因子のDNA結合および活性化ドメインは非常に接近するようになる。この接近は、転写因子に応答する転写調節部位に操作可能的に連結されるレポーター遺伝子(例えばLacZ)の転写を可能にする。レポーター遺伝子の発現が検出され、機能的転写因子を含む細胞コロニーが単離されて、THAPファミリータンパク質と相互作用するタンパク質をコードするクローン化遺伝子を得るために用いられ得る。したがってこのアッセイは、試験化合物の存在下または非存在下で実行され、それによりTHAPファミリーポリペプチド/PAR4またはSLC相互作用の調節が、レポーター遺伝子のより低い転写または転写の欠如により検出され得る。
他の例では、インビトロTHAPファミリーポリペプチド/PAR4またはSLC相互作用アッセイが実行され、そのいくつかの例が本明細書中でさらに記載される。例えば組換えTHAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログは、組換えPAR4またはSLCタンパク質あるいはその生物学的活性部分と接触され、そしてTHAPファミリータンパク質と結合するPAR4またはSLCタンパク質の能力が決定される。PAR4またはSLCタンパク質化合物とTHAPファミリータンパク質の結合は、本明細書中に記載されているように直接または間接的に決定され得る。好ましい実施形態では、アッセイは、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを、THAPファミリータンパク質(例えばTHAPファミリー標的分子)に結合するPAR4またはSLCタンパク質と接触させ、それによりアッセイ混合物を生成すること、アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定することを含み、THAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力の決定は、PAR4またはSLCタンパク質と比較した場合のTHAPファミリーまたはその生物学的活性部分と選択的に結合する試験化合物の能力の決定を含む。例えばTHAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程は、THAPファミリータンパク質/Par4またはSLC複合体からのPar4またはSLCを置換し、それによりTHAPファミリータンパク質/化合物複合体を形成する化合物の能力を決定することを含み得る。あるいは、PAR4またはSLCタンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定することもできる、と理解されるが、この場合、PAR4またはSLCタンパク質と相互作用する試験化合物の能力の決定は、THAP
ファミリータンパク質と比較して、PAR4もしくはSLCまたはその生物学的活性部分と選択的に結合する試験化合物の能力の決定を含む。例えばTHAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程は、THAPファミリータンパク質/Par4またはSLC複合体からのPar4またはSLCを置換し、それによりTHAPファミリータンパク質/化合物複合体を形成する化合物の能力を決定することを含む。
ファミリータンパク質と比較して、PAR4もしくはSLCまたはその生物学的活性部分と選択的に結合する試験化合物の能力の決定を含む。例えばTHAPファミリータンパク質と相互作用する試験化合物の能力を決定する工程は、THAPファミリータンパク質/Par4またはSLC複合体からのPar4またはSLCを置換し、それによりTHAPファミリータンパク質/化合物複合体を形成する化合物の能力を決定することを含む。
PML核小体(PML NB)におけるTHAPファミリーポリペプチドおよび/またはPar4輸送を調節するためのアッセイ
実施例8および実施例9に示されるように、THAP1およびPar4がPML NBに局在するということを、いくつかの実験方法を用いて本発明者等は実証した。
実施例8および実施例9に示されるように、THAP1およびPar4がPML NBに局在するということを、いくつかの実験方法を用いて本発明者等は実証した。
THAP1はPML核小体に関連した新規のタンパク質である、ということを本発明者等は実証した。二重免疫蛍光染色は、THAP1と、PML−NBタンパク質、PMLおよびDaxxとの共局在化(colocalization)を示した。一次ヒト内皮細胞をGFP−THAP1発現ベクターでトランスフェクトし、内因性PMLおよびDaxxをそれぞれモノクローナル抗PML抗体およびポリクローナル抗Daxx抗体で染色した。
いくつかの実験により、Par4はインビボでTHAP1と共局在する、ということも本発明者等は実証した。一つの実験では、二重免疫蛍光染色は、一次ヒト内皮細胞または繊維芽細胞中で、Par4およびPMLのPML−NBでの共局在化を明示した。内因性PAR4およびPMLをそれぞれポリクローナル抗PAR4抗体およびモノクローナル抗PML抗体で染色した。別の実験では、二重染色は、異所性GFP−THAP1を発現する細胞中で、Par4およびTHAP1の共局在化を明示した。一次ヒト内皮細胞または繊維芽細胞をGFP−THAP1発現ベクターでトランスフェクトし、内因性Par4をポリクローナル抗PAR4抗体で染色した。
PMLはTHAP1/Par4複合体をPML−NBに動員する、ということを本発明者等はさらに実証した。三重免疫蛍光染色は、PMLを過剰発現する細胞中でのTHAP1、Par4およびPMLの共局在化、ならびに異所性Sp100を発現する細胞における共局在化の非存在を示した。HeLa細胞をGFP−THAP1およびHA−PMLまたはHA−SP100発現ベクターで共トランスフェクトし、HA−PMLまたはHA−SP100および内因性Par4を、それぞれモノクローナル抗HA抗体およびポリクローナル抗Par4抗体で染色した。
C.PML核小体におけるTHAPファミリータンパク質輸送を調節するためのアッセイ
THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、特にTHAP1、PML−NBタンパク質との結合、あるいはPML−NBへの局在化を調節する(刺激するかまたは抑制する)薬剤の同定に関するアッセイが提供される。概して、タンパク質−タンパク質相互作用の検出のための任意の適切なアッセイが用いられ得る。高処理量スクリーニングアッセイの2つの例を以下に挙げる:1)THAP1ベイトとPML−NBタンパク質プレイとの相互作用を破壊する化合物を見出すための酵母における2ハイブリッドベースアッセイ;ならびに2)組換えTHAP1およびPML−NBタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ。このようなアッセイは、THAPファミリー/Par4アッセイに関して上記したのと同様に実行され得るが、但し、PML−NBタンパク質がPar4の代わりに用いられる。結合は、例えばTHAPファミリータンパク質およびPMLタンパク質またはPML関連タンパク質、例えばdaxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLMまたはSUMO−1間で検出され得る。
THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、特にTHAP1、PML−NBタンパク質との結合、あるいはPML−NBへの局在化を調節する(刺激するかまたは抑制する)薬剤の同定に関するアッセイが提供される。概して、タンパク質−タンパク質相互作用の検出のための任意の適切なアッセイが用いられ得る。高処理量スクリーニングアッセイの2つの例を以下に挙げる:1)THAP1ベイトとPML−NBタンパク質プレイとの相互作用を破壊する化合物を見出すための酵母における2ハイブリッドベースアッセイ;ならびに2)組換えTHAP1およびPML−NBタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ。このようなアッセイは、THAPファミリー/Par4アッセイに関して上記したのと同様に実行され得るが、但し、PML−NBタンパク質がPar4の代わりに用いられる。結合は、例えばTHAPファミリータンパク質およびPMLタンパク質またはPML関連タンパク質、例えばdaxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLMまたはSUMO−1間で検出され得る。
標準方法が既知であるその他のアッセイには、THAP1とPML−NBとの共局在化
を調節する、一般的に抑制する分子を同定するためのアッセイが含まれる。検出は、適切な標識、例えば抗THAP1抗体、及びPML−NBタンパク質の検出を可能にする抗体を用いて実行される。
を調節する、一般的に抑制する分子を同定するためのアッセイが含まれる。検出は、適切な標識、例えば抗THAP1抗体、及びPML−NBタンパク質の検出を可能にする抗体を用いて実行される。
D.PML小体におけるPAR4輸送を調節するためのアッセイ
PML−NBタンパク質と結合するPAR4、又はPML−NBへの局在化を調節する(刺激するかまたは抑制する)薬剤の同定に関するアッセイが提供される。概して、タンパク質−タンパク質相互作用の検出のための任意の適切なアッセイが用いられ得る。高処理量スクリーニングアッセイの2つの例を以下に挙げる:1)PAR4ベイトとPML−NBタンパク質プレイとの相互作用を破壊する化合物を見出すための酵母における2ハイブリッドベースアッセイ;ならびに2)組換えPAR4およびPML−NBタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ。このようなアッセイは、THAPファミリーポリペプチド/Par4アッセイに関して上記したのと同様に実行され得るが、但し、PML−NBタンパク質がTHAPファミリーポリペプチドの代わりに用いられる。結合は、例えばPar4タンパク質およびPMLタンパク質またはPML関連タンパク質、例えばdaxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLMまたはSUMO−1間で検出され得る。
PML−NBタンパク質と結合するPAR4、又はPML−NBへの局在化を調節する(刺激するかまたは抑制する)薬剤の同定に関するアッセイが提供される。概して、タンパク質−タンパク質相互作用の検出のための任意の適切なアッセイが用いられ得る。高処理量スクリーニングアッセイの2つの例を以下に挙げる:1)PAR4ベイトとPML−NBタンパク質プレイとの相互作用を破壊する化合物を見出すための酵母における2ハイブリッドベースアッセイ;ならびに2)組換えPAR4およびPML−NBタンパク質を用いたインビトロ相互作用アッセイ。このようなアッセイは、THAPファミリーポリペプチド/Par4アッセイに関して上記したのと同様に実行され得るが、但し、PML−NBタンパク質がTHAPファミリーポリペプチドの代わりに用いられる。結合は、例えばPar4タンパク質およびPMLタンパク質またはPML関連タンパク質、例えばdaxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLMまたはSUMO−1間で検出され得る。
標準方法が既知であるその他のアッセイとしては、PAR4とPML−NBとの共局在化を調節する、一般的に抑制する分子を同定するためのアッセイが挙げられる。検出は、適切な標識、例えば抗PAR4抗体、及びPML−NBタンパク質の検出を可能にする抗体を用いて実行される。
本発明はさらに、上記のスクリーニングアッセイにより同定される新規の作用物質、及びこれらのアッセイの使用による前記のような作用物質を製造する方法に関する。したがって、一実施形態では、本発明は、上記のスクリーニングアッセイ(例えば細胞ベースアッセイまたは無細胞アッセイ)のいずれか1つの工程を含む方法により得られる化合物または作用物質を含む。例えば一実施形態では、本発明は、THAPファミリー標的分子を発現する細胞を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリー標的分子と結合するかまたはその活性を調節する試験化合物の能力を決定することを含む方法により得られる化合物または作用物質を含む。別の実施形態では、本発明は、THAPファミリー標的分子を発現する細胞をTHAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分と接触させてアッセイ混合物を生成させること、アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリー標的分子と相互作用するかまたはその活性を調節する試験化合物の能力を決定することを含む方法により得られる化合物または作用物質を含む。別の実施形態では、本発明は、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分と結合するかまたはその活性を調節する(例えば刺激するかまたは抑制する)試験化合物の能力を決定することを含む方法により得られる化合物または作用物質を含む。さらに別の実施形態では、本発明は、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分をTHAPファミリータンパク質を結合する既知の化合物と接触させてアッセイ混合物を生成させること、アッセイ混合物を試験化合物と接触させること、およびTHAPファミリータンパク質と相互作用するかまたはその活性を調節する試験化合物の能力を決定することを含む方法により得られる化合物または作用物質を含む。
したがって、適切な動物モデルにおいて本明細書中に記載されたように同定される作用物質をさらに使用することは、本発明の範囲内である。例えば本明細書中に記載されたように同定される作用物質(例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメイン調節作用物質、アンチセンスTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸分子、THAPファミリーまたはTHAPドメイン特異的抗体、あるいはTHAPファミリーまたはTHAPド
メイン結合相手)は、このような作用物質を用いた治療の有効性、毒性または副作用を決定するために動物モデルに用いられ得る。あるいは本明細書中に記載されたように同定される作用物質は、このような作用物質の作用メカニズムを決定するために動物モデルに用いられ得る。さらに本発明は、本明細書中に記載されたような治療のための上記スクリーニングアッセイにより同定される新規の作用物質の使用に関する。
メイン結合相手)は、このような作用物質を用いた治療の有効性、毒性または副作用を決定するために動物モデルに用いられ得る。あるいは本明細書中に記載されたように同定される作用物質は、このような作用物質の作用メカニズムを決定するために動物モデルに用いられ得る。さらに本発明は、本明細書中に記載されたような治療のための上記スクリーニングアッセイにより同定される新規の作用物質の使用に関する。
本発明は、本明細書中に記載されたような診断、予後および治療に関する上記スクリーニングアッセイにより同定される新規の作用物質の使用にも関する。したがって、本明細書中に記載されたような診断、予後または治療に用いるための薬剤または薬学的組成物の設計、処方、合成、製造および/または生成におけるこのような作用物質の使用は、本発明の範囲内である。例えば一実施形態では、本発明は、上記のスクリーニングアッセイの1つにより得られる化合物の構造および/または特性に対する参照による薬剤または薬学的組成物を合成または製造する方法を含む。例えば薬剤または薬学的組成物は、THAPファミリー標的分子を発現する細胞が試験化合物と接触され、THAPファミリー標的分子と結合するかまたはその活性を調節する試験化合物の能力が決定される方法により得られる化合物の構造および/または特性に基づいて合成され得る。別の例示的な実施形態では、本発明は、THAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分が試験化合物と接触され、そしてTHAPファミリータンパク質またはその生物学的活性部分と結合するかまたはその活性を調節する(例えば刺激するかまたは抑制する)試験化合物の能力が決定される方法により得られる化合物の構造および/または特性に基づいた薬剤または薬学的組成物を合成または製造する方法を含む。
E.アポトーシスアッセイ
任意の適切なアポトーシスアッセイを用いて、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログのアポトーシス活性を評価し得る、と理解されよう。
任意の適切なアポトーシスアッセイを用いて、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログのアポトーシス活性を評価し得る、と理解されよう。
アポトーシスは、形態学的、生化学的および分子的変化の特徴的パターンにより認識され得る。アポトーシスが進行中の細胞は、収縮し、球状に見え、それらは培養皿から剥がれるようになる。形態学的変化は、顕微鏡により容易に同定され得るクロマチンおよび細胞質の凝縮の特徴的パターンを包む。DNA結合染料、例えばH33258により染色されると、アポトーシス細胞は均質な円形核の代わりに、標準的に凝縮した、斑点状の核を示す。
アポトーシスの特徴は内部ヌクレオチド鎖切断(エンドヌクレオリシス)であり、これは核DNAがヌクレオソームのリンカー切断で最初に分解されて、単一および多ヌクレオソームと等価の断片を生じる分子変化である。これらのDNA断片は、ゲル電気泳動に付されると、ゲル上で互いに略等距離に配置される一連のDNAバンドを示す。互いの隣の2つのバンド間のサイズ差は、ほぼ1ヌクレオソーム、即ち120塩基対の長さである。DNAバンドのこの特徴的表示は、DNAラダーと呼ばれ、細胞のアポトーシスを示す。アポトーシス細胞は、細胞DNA含量、変性に対するDNAの感受性増大、または光散乱特性変化の測定に基づいたフローサイトメトリー法により同定され得る。これらの方法は当該技術分野で既知であり、本発明の意図の範囲内である。
アポトーシスに特徴的な異常DNA分断は、当該技術分野で既知の任意の手段により検出され得る。好ましい一実施形態では、DNA分断はビオチニル化dUTP(b−dUTP)で標識される。米国特許第5,897,999号に記載されているように、細胞は固定され、ビオチニル化dUTPの存在下で、外因性ターミナルトランスフェラーゼ(ターミナルDNAトランスフェラーゼアッセイ;TdTアッセイ)またはDNAポリメラーゼ(ニックトランスレーションアッセイ;NTアッセイ)とともにインキュベートされる。
ビオチニル化dUTPは、異常DNA分断が修復される場所で染色体中に組み入れられ、蛍光顕微鏡下でアビジンと接合されたフルオレセインで検出される。
ビオチニル化dUTPは、異常DNA分断が修復される場所で染色体中に組み入れられ、蛍光顕微鏡下でアビジンと接合されたフルオレセインで検出される。
THAPファミリー、THAPドメインおよびPAR4ポリペプチド活性の評価
本発明の核酸およびポリペプチドの評価に関しては、本発明のスクリーニング法で評価されるアポトーシス指標は、細胞の生育可能性の実質的に任意の指標であり得る。例として、生育可能性指標は、細胞数、細胞屈折性、細胞脆弱性、細胞サイズ、細胞液胞の数、生細胞を死細胞と区別する染色、メチレンブルー染色、芽体サイズ、芽体位置、核形態および核染色からなる群から選択され得る。本明細書中に記載されたその他の生育可能性指標および生育可能性指標の組合せは当該技術分野で既知であり、本発明のスクリーニング法に用いられ得る。
本発明の核酸およびポリペプチドの評価に関しては、本発明のスクリーニング法で評価されるアポトーシス指標は、細胞の生育可能性の実質的に任意の指標であり得る。例として、生育可能性指標は、細胞数、細胞屈折性、細胞脆弱性、細胞サイズ、細胞液胞の数、生細胞を死細胞と区別する染色、メチレンブルー染色、芽体サイズ、芽体位置、核形態および核染色からなる群から選択され得る。本明細書中に記載されたその他の生育可能性指標および生育可能性指標の組合せは当該技術分野で既知であり、本発明のスクリーニング法に用いられ得る。
細胞死状態は、DNA完全性に基づいて評価され得る。この決定のためのアッセイは、オリゴヌクレオソームラダーへのDNA分断を同定するためにアガロースゲル上でDNAをアッセイすること、及び、ターミナルトランスフェラーゼを介してフルオレセインまたはホースラディッシュペルオキシダーゼ接合UTPで遊離DNAを標識することにより、DNAのニック末端を免疫組織化学的に検出することを含む。通常どおり、ヨウ化プロピジウム(PI)染色によっても核形態を検査し得る。3つのアッセイ(DNAラダー、末端標識およびPI標識)はすべておおまかな測定であり、すでに死亡したかまたは死の間際にある細胞に関しては良好である。
好ましい一例では、アポトーシスアッセイは、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログのテトラサイクリン調節性発現を示す3T3細胞株中での血清回収誘導性アポトーシスに基づいている。アポトーシス細胞の検出は、96ウエルまたは384ウエルマイクロプレート中での細胞のTUNEL標識により成し遂げられる。この例は、実施例23にさらに記載されている。
他の態様では、アッセイは、THAPファミリータンパク質が細胞中で過剰発現されるかまたは異所性発現される場合、細胞傷害性死シグナル、抗ウイルス応答(Tartaglia et
al., (1993) Cell 74 (5): 845-531)および/または酸性スフィンゴミエリナーゼの活性化(Wiegmann et al., (1994) Cell 78 (6): 1005-15)の生起に関して試験し得る。アポトーシスの調節に関するアッセイは、例えば神経細胞およびリンパ球においても実行され得るが、この場合、生き残るために神経成長因子を要する神経細胞(Martin, D.P. et al, (1998) J. Cell Biol 106, 829-844)、および生存が特定のリンホカインに依存するリンパ球(Kyprianou, N. and Issacs, J.T. (1988) Endrocrinology 122: 552-562)に関して実証されているように、因子回収(factor withdrawal)が細胞自殺を誘導することは既知である。
al., (1993) Cell 74 (5): 845-531)および/または酸性スフィンゴミエリナーゼの活性化(Wiegmann et al., (1994) Cell 78 (6): 1005-15)の生起に関して試験し得る。アポトーシスの調節に関するアッセイは、例えば神経細胞およびリンパ球においても実行され得るが、この場合、生き残るために神経成長因子を要する神経細胞(Martin, D.P. et al, (1998) J. Cell Biol 106, 829-844)、および生存が特定のリンホカインに依存するリンパ球(Kyprianou, N. and Issacs, J.T. (1988) Endrocrinology 122: 552-562)に関して実証されているように、因子回収(factor withdrawal)が細胞自殺を誘導することは既知である。
細胞アッセイにおけるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−マーカー融合
一つの方法において、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログをコードする発現ベクターを用いて、細胞中でアポトーシスを誘導する本発明のポリペプチドの能力を評価し得る。所望により、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを発現する細胞の同定を促進するために、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドは検出可能マーカーと融合され得る。例えば、グリーンフルオレセンスタンパク質が増強された発光クラゲ(Aequoria victoria)GFP変異体(EGFP)は、融合タンパク質生成に用いられ得る(CLONTECH Laboratories、 Inc., 1020
East Meadow Circle, Palo Alto、 Calif. 94303)(さらに米国特許第6,191,269号に記載)。
一つの方法において、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログをコードする発現ベクターを用いて、細胞中でアポトーシスを誘導する本発明のポリペプチドの能力を評価し得る。所望により、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログを発現する細胞の同定を促進するために、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドは検出可能マーカーと融合され得る。例えば、グリーンフルオレセンスタンパク質が増強された発光クラゲ(Aequoria victoria)GFP変異体(EGFP)は、融合タンパク質生成に用いられ得る(CLONTECH Laboratories、 Inc., 1020
East Meadow Circle, Palo Alto、 Calif. 94303)(さらに米国特許第6,191,269号に記載)。
THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドcDNA配列は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドをコードするcDNAをインフレームでプラスミドpEGFP−NI(GenBank寄託番号#U55762)のSalI−BmHI部位に挿入することにより、融合される。細胞は、試験される細胞に最適な方法(CaPO4またはリポフェクチンのいずれか)により、一過的にトランスフェクトされる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの発現およびアポトーシスの誘導は、トランスフェクション後24時間および48時間目に蛍光顕微鏡で検査される。アポトーシスは、TUNEL法(切断核および/または形態学的判定基準DNAの3’末端ラベリングを含む)により評価され得る(Cohen et al. (1984) J. Immunol. 132: 38-42)。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドおよびレポーターポリペプチド(例えばEGFP)を含む融合ポリペプチドをスクリーニングに用いる場合、アポトーシスは、断片化核小体またはアポトーシス小体中のレポーターポリペプチドの核局在化の検出により評価され得る。例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFP融合ポリペプチドが用いられる場合、アポトーシス細胞中のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドEGFPが関連する蛍光の分布は、アポトーシスに関連した核DNA変化を検出するために慣用的に用いられるDAPIまたはHoechst 33342染料の分布と同一である(Cohen et al.、上記)。特徴的EGFP蛍光を示す最低約100個の細胞が、蛍光顕微鏡により評価される。アポトーシスは、核断片化、顕著なアポトーシス小体および細胞質蒸発(cytoplasmic boiling)として得点付けされる。核断片化の特徴は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFPがアポトーシス小体中で凝縮した場合、特に可視的である。
核局在化を受ける、そしてTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドのアポトーシスを誘導する能力は、293ヒト腎臓細胞中での一過性発現により試験され得る。THAPファミリーまたはTHAPドメイン誘導性アポトーシスに感受性であることが立証された場合、293細胞は、その他(例えば内皮細胞または癌細胞)においてアポトーシスを誘導するとも思われるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログに関する便利な最初のふるいとして役立ち得る。例示的プロトコールでは、293細胞は、THAPファミリーまたはTHAPドメイン−EGFP融合タンパク質を発現するプラスミドベクターでトランスフェクトされる。100mm皿中の約5*106の293細胞を、リン酸カルシウム法を用いて10gのプラスミドDNAでトランスフェクトした。用いられたプラスミドは、CMVエンハンサー/プロモーターおよびTHAPファミリーまたはTHAPドメイン−EGFPコード配列を含む。アポトーシスは、TUNELおよびDAPI染色によりトランスフェクションの24時間後に評価される。THAPファミリーまたはTHAPドメイン−EGFPベクターでトランスフェクトされた細胞は蛍光顕微鏡で評価され、アポトーシスの指標としてのEGFPマーカーの典型的核凝集が観察される。アポトーシス性である場合、THAPファミリーまたはTHAPドメイン−EGFPを発現する細胞中のEGFPシグナルの分布は、アポトーシスに関連した核DNA変化を検出するために通常に用いられるDAPIまたはHochest 33342染料の分布と同一である(Cohen et al.、上記)。
THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログのアポトーシスを誘導する能力は、例えばNCIから入手可能なヒト癌細胞における発現アッセイによっても試験され得る。ベクターのタイプ(例えばプラスミドまたはレトロウイルスまたはシンドビス・ウイルス)は、細胞のタイプにおける効率に基づいて選択され得る。指示された期間後、例えばTHAPファミリーまたはTHAPドメイン−EGFPのアポトーシス小体への凝集を含む、アポトーシスの形態学的徴候について、細胞が評価される。細胞は蛍光顕微鏡下で計数され、アポトーシス徴候の存
在または非存在に関して採点されるか、あるいは細胞は蛍光TUNELアッセイにより採点され、フローサイトメーターで計数される。アポトーシスは、アポトーシスの典型的進行変化を示す細胞のパーセントとして表される。
在または非存在に関して採点されるか、あるいは細胞は蛍光TUNELアッセイにより採点され、フローサイトメーターで計数される。アポトーシスは、アポトーシスの典型的進行変化を示す細胞のパーセントとして表される。
腫瘍細胞のNCIパネルからの細胞は、例えば以下のものを含む:
−結腸癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株KM12;HT−29;SW−620;COLO205;HCT−5;HCC2998;HCT−116);
−CNS腫瘍、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株SF−268、星状細胞腫;SF−539、神経膠芽腫;SNB−19、神経膠芽腫;SNB−75、星状細胞腫;およびU251、神経膠芽腫);
−白血病細胞、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株CCRF−CEM、急性リンパ性白血病(ALL);K562、急性骨髄性白血病(AML);MOLT−4、ALL;SR、免疫芽細胞腫大細胞;およびRPMI8226、骨髄芽細胞腫);
−前立腺癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(PC−3);
−腎臓癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株768−0;UO−31;TK10;ACHN);
−皮膚癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(黒色腫)(細胞株SKMEL−28;M14;SKMEL−5;MALME−3);
−肺癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株HOP−92;NCI−H460;HOP−62;NCI−H522;NCI−H23;A549;NCI−H226;EKVX;NCI−H322);
−乳癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株MCF−7;T−47D;MCF−7/ADR;MDAMB43;MDAMB23;MDA−N;BT−549);
−卵巣癌、レトロウイルス発現ベクターおよびプロトコールまたはシンドビスウイルス発現ベクターおよびプロトコールを用いた発現、レトロウイルスを用いて感染後96時間での、またはシンドビスウイルスベクターを用いて感染後24時間でのアポトーシスの評価(細胞株OVCAR−8;OVCAR−4;IGROV−1;OVCAR−5;OVCAR3;SK−OV−3)。
−結腸癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株KM12;HT−29;SW−620;COLO205;HCT−5;HCC2998;HCT−116);
−CNS腫瘍、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株SF−268、星状細胞腫;SF−539、神経膠芽腫;SNB−19、神経膠芽腫;SNB−75、星状細胞腫;およびU251、神経膠芽腫);
−白血病細胞、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株CCRF−CEM、急性リンパ性白血病(ALL);K562、急性骨髄性白血病(AML);MOLT−4、ALL;SR、免疫芽細胞腫大細胞;およびRPMI8226、骨髄芽細胞腫);
−前立腺癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(PC−3);
−腎臓癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株768−0;UO−31;TK10;ACHN);
−皮膚癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(黒色腫)(細胞株SKMEL−28;M14;SKMEL−5;MALME−3);
−肺癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株HOP−92;NCI−H460;HOP−62;NCI−H522;NCI−H23;A549;NCI−H226;EKVX;NCI−H322);
−乳癌、レトロウイルス発現ベクターを用いた発現、感染後96時間でのアポトーシスの評価(細胞株MCF−7;T−47D;MCF−7/ADR;MDAMB43;MDAMB23;MDA−N;BT−549);
−卵巣癌、レトロウイルス発現ベクターおよびプロトコールまたはシンドビスウイルス発現ベクターおよびプロトコールを用いた発現、レトロウイルスを用いて感染後96時間での、またはシンドビスウイルスベクターを用いて感染後24時間でのアポトーシスの評価(細胞株OVCAR−8;OVCAR−4;IGROV−1;OVCAR−5;OVCAR3;SK−OV−3)。
さらなる代表例では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログにより誘導されるアポトーシスに対する悪性黒色腫細胞の感受性は、以下のいくつかの既知の黒色腫細胞型で試験され得る:ヒト黒色腫WM266−4(ATCC CRL−1676);ヒト悪性黒色腫A−375(ATCC CRL−1619);ヒト悪性黒色腫A2058(ATCC CRL−11147);ヒト悪性黒色腫SK−MEL−31(ATCC HTB−73);ヒト悪性黒色腫RPMI−7591 ATCC HTB−66(リンパ節に転移)。原発性黒色腫単離物も試験され得る。さらに、ヒト慢性骨髄性白血病K−562細胞(ATCC CCL−243)および293ヒト腎細胞(ATCC CRL−1573)(形質転換化一次胚細胞)が試験される。正常ヒト一次皮膚繊維芽細胞およびRat−1繊維芽細胞は、対照として使用できる。すべての黒色腫細胞株は、転移物または転移結節からのそれらの単離を基礎として、転移性である。一過性発現戦略は、長期選択に関連した人工物を伴わずに、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド媒介性アポトーシスの誘導を評価するために用いられる。下記のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFP融合タンパク質をコードする発現ベクターは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを発現する細胞の同定を促進するために用いられ得る。細胞は、
試験される細胞に最適な方法(CaPO4またはリポフェクチンのいずれか)により一過的にトランスフェクトされる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの発現およびアポトーシスの誘導は、トランスフェクション後24時間および48時間目に蛍光顕微鏡を用いて検査される。特徴的EGFP蛍光を示す最低約100個の細胞が、蛍光顕微鏡により評価される。アポトーシスは、核断片化、顕著なアポトーシス小体および細胞質蒸発として採点される。核断片化の特徴は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFPがアポトーシス小体中で凝縮した場合、特に可視的である。
試験される細胞に最適な方法(CaPO4またはリポフェクチンのいずれか)により一過的にトランスフェクトされる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの発現およびアポトーシスの誘導は、トランスフェクション後24時間および48時間目に蛍光顕微鏡を用いて検査される。特徴的EGFP蛍光を示す最低約100個の細胞が、蛍光顕微鏡により評価される。アポトーシスは、核断片化、顕著なアポトーシス小体および細胞質蒸発として採点される。核断片化の特徴は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFPがアポトーシス小体中で凝縮した場合、特に可視的である。
さらなる一例では、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログにより誘導されるアポトーシスに対する内皮細胞の感受性が、以下のいくつかの既知の内皮細胞型で試験され得る:HUVEC(ヒト臍帯静脈内皮細胞;BioWhittaker-Clonetics, 8830 Biggs Ford Road, Walkersville, MD
21793-0127、カタログ番号CC−2519)、HMVEC−L(肺からのヒト微小血管内皮細胞;BioWhittaker-Clonetics, 8830 Biggs Ford Road, Walkersville, MD 21793-0127、カタログ番号CC−2527)、HMVEC−d(皮膚からのヒト微小血管内皮細胞;BioWhittaker-Clonetics, 8830 Biggs Ford Road, Walkersville, MD 21793-0127、カタログ番号CC−2543)。これらのおよびその他の内皮細胞のタイプは、血管新生(angiogenesis)の調節のための療法戦略においてアポトーシスを誘導するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの能力の指標を提供するに際してのモデルとして有用であり得る。一過性発現戦略は、長期選択に関連した人工物を伴わずに、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド媒介性アポトーシスの誘導を評価するために用いられる。下記のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFP融合タンパク質をコードする発現ベクターは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを発現する細胞の同定を促進するために用いられ得る。細胞は、試験される細胞に最適な方法(CaPO4またはリポフェクチンのいずれか)により一過的にトランスフェクトされる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの発現およびアポトーシスの誘導は、トランスフェクション後24時間および48時間目に蛍光顕微鏡を用いて検査される。特徴的EGFP蛍光を示す最低約100個の細胞が、蛍光顕微鏡により評価される。アポトーシスは、核断片化、顕著なアポトーシス小体および細胞質蒸発として採点される。核断片化の特徴は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFPがアポトーシス小体中で凝縮した場合、特に可視的である。
21793-0127、カタログ番号CC−2519)、HMVEC−L(肺からのヒト微小血管内皮細胞;BioWhittaker-Clonetics, 8830 Biggs Ford Road, Walkersville, MD 21793-0127、カタログ番号CC−2527)、HMVEC−d(皮膚からのヒト微小血管内皮細胞;BioWhittaker-Clonetics, 8830 Biggs Ford Road, Walkersville, MD 21793-0127、カタログ番号CC−2543)。これらのおよびその他の内皮細胞のタイプは、血管新生(angiogenesis)の調節のための療法戦略においてアポトーシスを誘導するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの能力の指標を提供するに際してのモデルとして有用であり得る。一過性発現戦略は、長期選択に関連した人工物を伴わずに、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド媒介性アポトーシスの誘導を評価するために用いられる。下記のTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFP融合タンパク質をコードする発現ベクターは、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドを発現する細胞の同定を促進するために用いられ得る。細胞は、試験される細胞に最適な方法(CaPO4またはリポフェクチンのいずれか)により一過的にトランスフェクトされる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの発現およびアポトーシスの誘導は、トランスフェクション後24時間および48時間目に蛍光顕微鏡を用いて検査される。特徴的EGFP蛍光を示す最低約100個の細胞が、蛍光顕微鏡により評価される。アポトーシスは、核断片化、顕著なアポトーシス小体および細胞質蒸発として採点される。核断片化の特徴は、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチド−EGFPがアポトーシス小体中で凝縮した場合、特に可視的である。
別の例では、一過性トランスフェクションアッセイ手法は、IL−1−β−転換酵素により誘導されるアポトーシスの検出に関して前に記載されたものと同様である(Miura et
al., Cell 75: 653-660 (1993); Kumar et al., Genes Dev. 8: 1613-1626 (1994); Wang et al., Cell 78: 739-750 (1994);および米国特許第6,221,615号)。トランスフェクションの1日前に、細胞(例えばRat−1細胞)は、3.5*104細胞/ウエルで24ウエル皿中で平板培養される。翌日、細胞は、リポフェクトアミン手法(Gibco/BRL)により、β−ガラクトシダーゼをコードするマーカープラスミドを、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドをコードする発現プラスミドと組合せて用いて、トランスフェクトされる。トランスフェクション後24時間目に、細胞は固定され、X−Galで染色されて、プラスミドDNAを受容した細胞中でのβ−ガラクトシダーゼ発現を検出される(Miura et al.、上記)。青色細胞の数が顕微鏡検査により計数され、生(平坦青色細胞)または死(球状青色細胞)として採点される。このアッセイにおけるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの殺細胞活性は、対照発現ベクター(THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドcDNA挿入物を伴わない)を用いたβ−galプラスミドの共トランスフェクションと比較して、得られた青色細胞の大幅な減少により明示される。
al., Cell 75: 653-660 (1993); Kumar et al., Genes Dev. 8: 1613-1626 (1994); Wang et al., Cell 78: 739-750 (1994);および米国特許第6,221,615号)。トランスフェクションの1日前に、細胞(例えばRat−1細胞)は、3.5*104細胞/ウエルで24ウエル皿中で平板培養される。翌日、細胞は、リポフェクトアミン手法(Gibco/BRL)により、β−ガラクトシダーゼをコードするマーカープラスミドを、THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドをコードする発現プラスミドと組合せて用いて、トランスフェクトされる。トランスフェクション後24時間目に、細胞は固定され、X−Galで染色されて、プラスミドDNAを受容した細胞中でのβ−ガラクトシダーゼ発現を検出される(Miura et al.、上記)。青色細胞の数が顕微鏡検査により計数され、生(平坦青色細胞)または死(球状青色細胞)として採点される。このアッセイにおけるTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドの殺細胞活性は、対照発現ベクター(THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドcDNA挿入物を伴わない)を用いたβ−galプラスミドの共トランスフェクションと比較して、得られた青色細胞の大幅な減少により明示される。
さらに別の例では、β−ガラクトシダーゼ共トランスフェクションアッセイは、細胞死の決定のために用いられ得る。アッセイは、記載されたようにして実施される(Hsu, H. et al, (1995). Cell 81, 495-504; Hsu, H. et al, (1996a). Cell 84, 299-308;およびHsu, H. et al, (1996b) Immunity 4, 387-396並びに米国特許第6,242,569号)。トランスフェクトされた細胞は、Shu, H.B. et al, ((1995) J. Cell Sci. 108, 2955-2962)に記載されたようにX−galで染色される。35mm皿の8つの観察域からの青色細胞の数は、計数により決定される。代表的1実験からの平均数が示される。
アポトーシスに関するアッセイは、アポトーシスの任意の適切な生物学的マーカーを用いることによっても実行され得る。いくつかの方法を以下に記載する。
一態様では、細胞死状態の蛍光細胞計測試験が実行され得る。蛍光細胞計測試験に用いられる手法は、細胞周期の3つの異なる時期:G1、SおよびG2での細胞の同定を用いる。これは、ヨウ化プロピジウムラベリングによるDNA量染色により広く行われる。瀕死細胞集団は、細胞周期の3つの時期のいずれかで生きている細胞集団と同一のDNA量を含有するため、2つの細胞集団を区別する方法はない。ヨウ化プロピジウム(PI)染色とともにアポトーシスの生物学的マーカー(例えばターミニンTp30、米国特許第5,783,667号)の陽性と関する二重ラベリングを実施し得る。アポトーシスの生物学的マーカーおよびPI染色に関するラベリング指数の測定は、組合せて用いられて、生きており、瀕死のG1における細胞の精確な分画を得ることができる。同様の概算は、S期およびG2期細胞集団についてなされ得る。
このアッセイでは、細胞は、ホルムアルデヒド固定および0.05%トリトンでの抽出について処理される。その後、細胞検体は、室温または37℃で一晩、アポトーシスのマーカーに対するモノクローナル抗体とともにインキュベートされる。この後、フルオレセイン化ヤギ抗マウス抗体とともにインキュベートされて、その後、ヨウ化プロピジウム染色によるインキュベーションがなされる。完全に処理された細胞検体は次に、同一細胞集団とともに、細胞当たりでの蛍光(アポトーシスのマーカー)およびローダミン(PI)ラベリング強度に関して、蛍光細胞計測測定により評価される。
別の態様では、アポトーシスの治療的誘導による細胞増殖に及ぼす抑制作用を評価できる。特定の化学療法薬が癌細胞増殖を抑制し得るか否かを決定するための一つのルーチン法は、細胞のコロニーサイズまたは数の低減を測定するか、または軟質寒天コロニーでの生育あるいはヌードマウスでのインビボ腫瘍形成を測定することにより、培養における細胞集団のサイズを調べることであるが、この手法は、検出可能であるに十分な大きさであるコロニーまたは腫瘍の発達に時間を要する。これらのアプローチに関与する実験は概して、大規模計画作製および長時間の実験期間(少なくとも3週間)の多数回反復を要する。しばしばこれらのアッセイは、薬剤が細胞増殖を抑制しておらず、むしろ細胞を殺害し得る(癌の化学療法治療に必要とされるより好ましい結果である)という事実を考慮しない。したがってアポトーシス活性の評価は、休止中の、非循環または非増殖細胞に特異的な生物学的または生化学的マーカーの使用を含み得る。例えばモノクローナル抗体は所定組織中の細胞の非増殖集団を評価するために用いられ得るが、これは腫瘍または細胞塊の増殖部分の測定値を間接的に示す。この検出は、生物学的または生化学的マーカー(例えば抗体)と組合せて、瀕死細胞集団プールを検出し、癌性細胞増殖の封じ込めにおける任意の所定の薬剤の有効性の強力且つ迅速な評価を提供する。適用は、培養細胞または組織切片に関して免疫蛍光顕微鏡レベルで容易に実施され得る。
他の態様では、生物学的または生化学的マーカーは、変性疾患における細胞死頻度の抑制における薬理学的介入を評価するために用いられ得る。アルツハイマー病またはパーキ
ンソン病のような変性疾患に関しては、これらの損失は、ニューロンにおける細胞死プログラムの早期活性化のためであり得る。破骨細胞では、細胞損失は、骨組織が産生し得るより多くの細胞を殺害する過剰活性プログラム細胞死過程による、骨芽細胞および破骨細胞間の異常なバランスによるものであり得る。その他の関連現象は、創傷治癒過程、組織移殖ならびに腎臓感染中の糸球体における細胞増殖においても起こり得るが、この場合、生および死細胞集団間の平衡は組織の健康状態の本質的問題であり、「治療方法」という表題の項でさらに記載される。瀕死細胞集団の迅速評価は、変性組織におけるアポトーシスの生物学的または生化学的マーカーの免疫組織化学的および生化学的測定によりなされ得る。一例では、生物学的または生化学的マーカーは、多発性硬化症に付随する乏突起神経膠細胞における細胞死状態を評価するために用いられ得る。アポトーシスのマーカー(例えばTp30、米国特許第5,783,667号)に対するモノクローナル抗体の陽性染色は、瀕死の培養ヒト乏突起神経膠細胞で起こる。プログラム細胞死事象は、血清の総喪失により、または腫瘍壊死因子(TNF)による処置によって、これらの乏突起神経膠細胞において活性化される。
ンソン病のような変性疾患に関しては、これらの損失は、ニューロンにおける細胞死プログラムの早期活性化のためであり得る。破骨細胞では、細胞損失は、骨組織が産生し得るより多くの細胞を殺害する過剰活性プログラム細胞死過程による、骨芽細胞および破骨細胞間の異常なバランスによるものであり得る。その他の関連現象は、創傷治癒過程、組織移殖ならびに腎臓感染中の糸球体における細胞増殖においても起こり得るが、この場合、生および死細胞集団間の平衡は組織の健康状態の本質的問題であり、「治療方法」という表題の項でさらに記載される。瀕死細胞集団の迅速評価は、変性組織におけるアポトーシスの生物学的または生化学的マーカーの免疫組織化学的および生化学的測定によりなされ得る。一例では、生物学的または生化学的マーカーは、多発性硬化症に付随する乏突起神経膠細胞における細胞死状態を評価するために用いられ得る。アポトーシスのマーカー(例えばTp30、米国特許第5,783,667号)に対するモノクローナル抗体の陽性染色は、瀕死の培養ヒト乏突起神経膠細胞で起こる。プログラム細胞死事象は、血清の総喪失により、または腫瘍壊死因子(TNF)による処置によって、これらの乏突起神経膠細胞において活性化される。
通常、生物学的または生化学的マーカーは、動物モデルでの薬理学的試験における細胞死状態を評価するためにも用いられ得る。癌の場合の細胞死速度の低減、または神経変性の場合の細胞死速度増大を制御するための試みが、近年、新方式の疾患介入として見られてきた。既知の薬剤または遺伝子療法を用いた介入による多くのアプローチが、変更されたプログラム細胞死過程の修正の基礎から開始して、任意の所定組織中の平衡細胞塊の維持に関する概念を用いて進行中である。これらの療法的介入に関しては、培養細胞における研究と臨床試験との間の架け橋は動物試験であり、即ち、通常の研究室動物、あるいはノックアウトされた、または過剰発現表現型を保有するトランスジェニックマウスにおける動物モデルを用いた介入の成功である。したがってアポトーシスの生物学的または生化学的マーカー、例えばアポトーシス特異的タンパク質に対する抗体は、正常および実験的に操作された動物の間の瀕死細胞数の変化に関してアポトーシス死状態を検査するための有用なツールである。この情況において、本発明は、細胞死状態を評価するための診断ツールとして、薬剤または遺伝子療法的アプローチの効果および潜在能力を決定するために役立ち得る。
上記のように、THAPファミリー成員の活性ならびにTHAPファミリー成員または関連する生物学的経路に作用する療法的処置を評価するための方法が提供される。しかしながら他の態様では、同一の方法が、THAPファミリー成員がアポトーシスの生物学的マーカーとして用いられる場合、一般にアポトーシスの評価のために用いられ得る。したがって本発明は、細胞死またはアポトーシス活性のマーカーとしてTHAPファミリー成員を用いた診断およびアッセイ方法も提供する。さらに診断アッセイも、本明細書中の「診断的および予後的使用」という表現の節において提供される。
治療方法
アポトーシス調節戦略を用いて実行された実験から収集された証拠の大部分は、アポトーシス誘導性または細胞増殖低減性のタンパク質に作用する処置が広範な障害に対する新規の治療方法を提供し得る、ということを示唆する。多数のタンパク質に関して提供される新規の機能、ならびにいくつかの生物学的経路の関連を考えると、本発明の治療方法は種々の方法で働き得る。
アポトーシス調節戦略を用いて実行された実験から収集された証拠の大部分は、アポトーシス誘導性または細胞増殖低減性のタンパク質に作用する処置が広範な障害に対する新規の治療方法を提供し得る、ということを示唆する。多数のタンパク質に関して提供される新規の機能、ならびにいくつかの生物学的経路の関連を考えると、本発明の治療方法は種々の方法で働き得る。
ここに、THAPファミリー成員の機能化に基づいた治療方法が提供される。THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログは、本明細書中でさらに記載されるように、アポトーシスまたは細胞増殖の調節に有用であり得る。
この治療方法は、本発明の分子(即ち、THAPファミリー成員ポリペプチド、THAPファミリー標的あるいはPAR4またはPAR4標的)に作用することを含む。THAPファミリーポリペプチド活性、THAPファミリー標的活性あるいはPAR4またはPAR4標的活性を調節することを含む方法が含まれる。この活性の調節(増大または低減)は多くの適切な方法で実行され、このうちのいくつかは本出願に記載されている。
例えば治療方法は、「THAPファミリー活性」、「THAPファミリー成員の生物学的活性」または「THAPファミリー成員の機能的活性」を調節することを含み得る。THAPファミリー活性の調節は、THAPファミリー標的分子との会合(例えばTHAP1、THAP2またはTHAP3とPar4との会合、あるいはTHAP1、THAP2またはTHAP3とPML−NBタンパク質との会合)、または好ましくは、(1)細胞中で発現されるか細胞中に導入された場合、アポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、最も好ましくはアポトーシスを誘導するかまたは増強すること、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること、(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、(3)過増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、(4)CNS細胞、好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を媒介すること、あるいは(5)血管新生を媒介すること、好ましくは抑制すること、炎症を媒介すること、好ましくは抑制すること、癌性組織の転移可能性の抑制、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性増大、癌細胞殺傷、癌細胞の増殖の抑制、あるいは腫瘍退縮の誘導からなる群から選択される、動物中で決定される活性、からなる群から選択される任意のその他の活性を調節することを含み得る。THAPファミリー活性の検出は、本明細書中で考察された症状に関連した任意の適切な療法的終点を検出することも含み得る。
別の例では、治療方法は、「PAR4活性」、「PAR4の生物学的活性」または「PAR4の機能的活性」を調節することを含み得る。PAR4活性の調節は、PAR4−標的分子(例えばTHAP1、THAP2、THAP3またはPML−NBタンパク質)との会合、または最も好ましくはPAR4アポトーシス誘導または増強(例えばシグナル伝達)活性、あるいは細胞増殖または細胞周期の抑制を調節することを含み得る。
治療方法は、PML−NBへのタンパク質の動員、結合または会合を調節すること、あるいはそうでない場合は、PML−NB活性を調節することを含み得る。本発明は、PAR4活性を調節する方法であって、THAPファミリータンパク質ならびにPAR4およびPML−NBとのPAR4相互作用を調節すること、ならびにTHAPファミリー活性を調節することであって、例えばPML−NBとのTHAP1相互作用を調節することを含む方法も提供する。本発明は、PML−NBへのTHAP1またはPAR4の動員を抑制するかまたは増大することを含む。PML−NBとのTHAP1またはPAR4のいずれかまたは両方の結合の防止は、THAP1および/またはPAR4の生物利用能を増大し、したがってTHAP1および/またはPAR4活性を増大する方法を提供する。本発明は、PML−NBとの、またはPML−NBと会合する別のタンパク質、例えば、daxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLM、SUMO−1からなる群から選択されるタンパク質との、THAPファミリータンパク質(例えばTHAP1)またはPAR4の結合を抑制するかまたは増大することも含む。例えば本発明は、THAP1のPAR4との結合を防止することにより、またはPAR4のPML−NBへの動員またはそれとの結合を防止することにより、PAR4活性を調節することを含む。
本発明の治療方法および組成物は、(1)アポトーシスまたは細胞増殖を調節し、最も好ましくはアポトーシスを誘導するかまたは強化し、および/または最も好ましくは細胞増殖を低減すること;(2)内皮細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を調節すること;(3)高増殖性細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を調節すること;(4)CNS細胞の、
好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を調節すること;(5)癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺傷、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導;あるいは(6)THAPファミリー標的分子またはTHAPドメイン標的分子との相互作用、好ましくはタンパク質または核酸との相互作用を含み得る。方法は、本明細書中でさらに記載されるような症状を改善することまたは状態を回復することも含み得る。
好ましくは神経細胞または神経膠細胞のアポトーシスまたは細胞増殖を調節すること;(5)癌性組織の転移可能性を抑制すること、腫瘍負荷量の低減、化学療法または放射線療法に対する感受性の増大、癌細胞の殺傷、癌細胞の増殖抑制、または腫瘍退縮の誘導;あるいは(6)THAPファミリー標的分子またはTHAPドメイン標的分子との相互作用、好ましくはタンパク質または核酸との相互作用を含み得る。方法は、本明細書中でさらに記載されるような症状を改善することまたは状態を回復することも含み得る。
抗アポトーシス療法
アポトーシスを抑制する本発明の分子(例えば本明細書中に記載されたスクリーニング法を用いて得られるもの、ドミナントネガティブ変異体、抗体等)も、疾患の治療および/または予防に有用であると予測される。アポトーシスを防止するのが望ましい疾患としては、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、網膜色素変性および小脳変性;骨髄異形成症候群、例えば再生不良性貧血;虚血性疾患、例えば心筋梗塞および卒中;肝疾患、例えばアルコール性肝炎、B型肝炎およびC型肝炎;関節疾患、例えば骨関節炎;アテローム硬化症等が挙げられる。本発明のアポトーシス抑制剤は、神経変性疾患の予防または治療の作用薬として用いられることが特に好ましい。(Adams, J. M., Science, 281: 1322 (1998)も参照)。
アポトーシスを抑制する本発明の分子(例えば本明細書中に記載されたスクリーニング法を用いて得られるもの、ドミナントネガティブ変異体、抗体等)も、疾患の治療および/または予防に有用であると予測される。アポトーシスを防止するのが望ましい疾患としては、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、網膜色素変性および小脳変性;骨髄異形成症候群、例えば再生不良性貧血;虚血性疾患、例えば心筋梗塞および卒中;肝疾患、例えばアルコール性肝炎、B型肝炎およびC型肝炎;関節疾患、例えば骨関節炎;アテローム硬化症等が挙げられる。本発明のアポトーシス抑制剤は、神経変性疾患の予防または治療の作用薬として用いられることが特に好ましい。(Adams, J. M., Science, 281: 1322 (1998)も参照)。
本明細書中に記載されるようなアポトーシスのインヒビターとして、一般に、THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログ、THAPファミリー標的タンパク質またはPAR4の活性(特にPAR4/PML−NBタンパク質相互作用)を抑制する任意の分子が含まれる。THAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドインヒビターとしては、例えば抗体、ペプチド、ドミナントネガティブTHAPファミリーまたはTHAPドメインアナログ、小分子、リボザイムまたはアンチセンス核酸が挙げられ得る。これらのインヒビターは、神経変性障害の治療に特に有益であり得る。特に好ましいのは、THAPファミリータンパク質とTHAPファミリー標的タンパク質との結合に影響を及ぼすインヒビター、ならびにTHAPファミリータンパク質のDNA結合活性に影響を及ぼすインヒビターである。
さらに好ましい態様では、本発明はTHAPファミリー活性のインヒビターを用意し、例としては内皮細胞関連障害および神経変性障害の治療のための、THAPファミリータンパク質とPAR4の相互作用を妨害するかまたは抑制する分子が挙げられるが、これらに限定されない。PAR4は、種々の神経変性障害におけるニューロンアポトーシスに重要な役割を果たすと思われる、として、文献中に支持が見出される(Guo et al., 1998; Mattson et al., 2000; Mattson et al., 1999; Mattson et al., 2001)。したがって脳で発現され、PAR4と会合するTHAP1も、ニューロンアポトーシスに重要な役割を果たす。THAPファミリーを抑制しおよび/またはTHAPファミリー/PAR4複合体形成を抑制する薬剤は、神経変性障害のための新規の予防的および治療的戦略の開発をもたらし得る。
内皮細胞におけるアポトーシス調節
本発明は、癌、心臓血管性疾患および炎症性疾患の治療に有用であると予測される被験体の血管新生を調節する方法も提供する。不死化細胞のアポトーシスの誘導物質は、悪性腫瘍における腫瘍形成および/または転移を抑圧するのに有用であると予測される。悪性腫瘍の例としては、白血病(例えば骨髄性白血病、リンパ性白血病、例えばバーキットリンパ腫)、消化管癌、肺癌、膵臓癌、卵巣癌、子宮癌、脳腫瘍、悪性黒色腫、その他の癌腫および肉腫が挙げられる。本発明者等は、ヒト内皮細胞からTHAP1およびPAR4cDNAをともに単離したし、PAR4およびPMLはともに、血管内皮細胞で優勢に発現されることが既知であり(Boghaert et al., (1997) Cell Growth Differ 8(8): 881-90; Terris B. et al, (1995) Cancer Res. 55(7): 1590-7, 1995)、このことは、PML
−NBおよび新規の関連THAP1/PAR4プロアポトーシス複合体がインビボでの内皮細胞アポトーシスの主要な調節因子であり、したがって血管新生依存性疾患に対する魅力的な治療目標を構成し得る、ということを示唆する。例えばTHAP1およびPAR4経路は、血管新生を調節する(例えば刺激するかまたは阻害する)選択的治療を可能にし得る。
本発明は、癌、心臓血管性疾患および炎症性疾患の治療に有用であると予測される被験体の血管新生を調節する方法も提供する。不死化細胞のアポトーシスの誘導物質は、悪性腫瘍における腫瘍形成および/または転移を抑圧するのに有用であると予測される。悪性腫瘍の例としては、白血病(例えば骨髄性白血病、リンパ性白血病、例えばバーキットリンパ腫)、消化管癌、肺癌、膵臓癌、卵巣癌、子宮癌、脳腫瘍、悪性黒色腫、その他の癌腫および肉腫が挙げられる。本発明者等は、ヒト内皮細胞からTHAP1およびPAR4cDNAをともに単離したし、PAR4およびPMLはともに、血管内皮細胞で優勢に発現されることが既知であり(Boghaert et al., (1997) Cell Growth Differ 8(8): 881-90; Terris B. et al, (1995) Cancer Res. 55(7): 1590-7, 1995)、このことは、PML
−NBおよび新規の関連THAP1/PAR4プロアポトーシス複合体がインビボでの内皮細胞アポトーシスの主要な調節因子であり、したがって血管新生依存性疾患に対する魅力的な治療目標を構成し得る、ということを示唆する。例えばTHAP1およびPAR4経路は、血管新生を調節する(例えば刺激するかまたは阻害する)選択的治療を可能にし得る。
第一の態様では、本発明は、THAP1またはPAR4インヒビター、あるいは任意にTHAP1/PAR4相互作用インヒビター、あるいは任意にTHAP1DNA結合活性のインヒビターを投与することによる、内皮細胞アポトーシスを抑制する方法を提供する。本明細書中にさらに記載されているように、THAPドメインは、THAP1プロアポトーシス活性に関与する。実施例11に示されるように、THAPドメインの欠失は、マウス3T3繊維芽細胞におけるTHAP1のプロアポトーシス活性を除去する。さらにまた、本明細書中にさらに記載されているように、残基168〜172の欠失または残基171〜172の置換は、インビトロおよびインビボの両方でのPAR4に結合するTHAP1を阻害し、PML−NBへのTHAP1によるPAR4の動員の欠如を生じる。PAR4に関しては、THAP1との結合のためにはロイシンジッパードメインが必要とされる(そしてそれで十分である)。
内皮細胞アポトーシスの抑制は、虚血を有する患者における血管新生(angiogenesis)および脈管形成(vasculogenesis)を改善し、そしてアテローム硬化症進行に関する重要なメカニズムである限局性調節不全血管リモデリングも妨害し得る。
別の態様では、本発明は、例えば生物学的活性THAPファミリーポリペプチド、例えばTHAP1、THAPドメインポリペプチドまたはPAR4ポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片もしくはホモログ、あるいはTHAP1またはPAR4刺激剤を投与することによる、内皮細胞アポトーシスを誘導する方法を提供する。内皮細胞アポトーシスの刺激は血管新生を防止するかまたは抑制し、したがって腫瘍または炎症組織の望ましくない血管新生(neovascularization)を制限し得る(Dimmeler and Zeiher, Circulation Research, 2000, 87: 434-439参照)。
血管新生
血管新生は、成体器官における先在血管からの新芽形成の過程による新血管の形成として定義される。この新血管新生は内皮細胞の活性化、移動および増殖を含み、いくつかの刺激、中でも剪断応力により推進される。正常生理学的条件下では、ヒトまたは動物は、ごく特定の限定状況でのみ血管新生を被る。例えば血管新生は、正常では、創傷治癒、胎児および胚性発達、ならびに黄体、子宮内膜および胎盤の形成において観察される。本発明の分子は、内皮抑制または誘導活性を有し、一般に血管新生を抑制するかまたは誘導する能力を有する。
血管新生は、成体器官における先在血管からの新芽形成の過程による新血管の形成として定義される。この新血管新生は内皮細胞の活性化、移動および増殖を含み、いくつかの刺激、中でも剪断応力により推進される。正常生理学的条件下では、ヒトまたは動物は、ごく特定の限定状況でのみ血管新生を被る。例えば血管新生は、正常では、創傷治癒、胎児および胚性発達、ならびに黄体、子宮内膜および胎盤の形成において観察される。本発明の分子は、内皮抑制または誘導活性を有し、一般に血管新生を抑制するかまたは誘導する能力を有する。
制御化および非制御化の血管新生はともに、同様の方法で進行すると考えられる。基底膜に取り囲まれた内皮細胞および周皮細胞は、毛細血管を形成する。血管新生は、内皮細胞および白血球により放出される酵素による基底膜の浸食で開始する。血管の管腔を裏打ちする内皮細胞は、次に、基底膜を通して突出する。血管新生刺激剤は、浸食された基底膜を通して移動するよう内皮細胞を誘導する。移動細胞は、親血管からの「出芽」を形成し、ここで内皮細胞は有糸分裂を経て、増殖する。内皮細胞出芽は互いに合体して、毛管ループを形成し、新血管を作成する。
持続性の、非調節性脈管形成は、多数の疾患状態、腫瘍転移および内皮細胞による異常成長において起こり、これらの症状で観察される病理学的損傷を支持する。非調節性血管新生が存在する多様な病理学的疾患状態は、血管新生依存性または血管新生関連疾患とし
て一緒に分類されていた。したがって、血管新生により媒介される疾患および過程、例えば血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、末梢血管拡張乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管新生、プラーク新血管新生、側副冠動脈、虚血性四肢血管新生、角膜疾患、皮膚潮紅、新生血管性緑内障、糖尿病性網膜症、後水晶体繊維増殖症、関節炎、糖尿病性新血管新生、黄斑変性、創傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、血管形成、造血、排卵、月経および胎盤形成(これらに限定されない)を治療するための方法および組成物を提供することが本発明の一目的である。
て一緒に分類されていた。したがって、血管新生により媒介される疾患および過程、例えば血管腫、固形腫瘍、白血病、転移、末梢血管拡張乾癬強皮症、化膿性肉芽腫、心筋血管新生、プラーク新血管新生、側副冠動脈、虚血性四肢血管新生、角膜疾患、皮膚潮紅、新生血管性緑内障、糖尿病性網膜症、後水晶体繊維増殖症、関節炎、糖尿病性新血管新生、黄斑変性、創傷治癒、消化性潰瘍、骨折、ケロイド、血管形成、造血、排卵、月経および胎盤形成(これらに限定されない)を治療するための方法および組成物を提供することが本発明の一目的である。
(i)抗血管新生療法
一態様では、本発明は、広範な種々の疾患、例えば癌、動脈硬化症、肥満症、関節炎、十二指腸潰瘍、乾癬、増殖性皮膚障害、心臓血管障害、および例えば糖尿病により引き起こされる異常眼性脈管形成のための考え得る治療としての抗血管新生療法を提供する(Folkman, Nature Medicine 1:27 (1995)およびFolkman, Seminars in Medicine of the Beth Israel Hospital, Boston, New England Journal of Medicine, 333: 1757 (1995))。抗血管新生療法は、新たな血管の形成を抑制することにより作用すると考えられる。
一態様では、本発明は、広範な種々の疾患、例えば癌、動脈硬化症、肥満症、関節炎、十二指腸潰瘍、乾癬、増殖性皮膚障害、心臓血管障害、および例えば糖尿病により引き起こされる異常眼性脈管形成のための考え得る治療としての抗血管新生療法を提供する(Folkman, Nature Medicine 1:27 (1995)およびFolkman, Seminars in Medicine of the Beth Israel Hospital, Boston, New England Journal of Medicine, 333: 1757 (1995))。抗血管新生療法は、新たな血管の形成を抑制することにより作用すると考えられる。
したがって本発明は、血管新生を抑制するのに十分な投与量で、実質的精製THAPファミリーもしくはTHAPドメインポリペプチドまたはそれらの生物学的活性断片、ホモログまたは誘導体を含む組成物をヒトまたは動物に投与し、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質をコードする核酸を発現し得るベクターを投与し、あるいはTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の発現または活性を有する任意のその他の誘導物質を投与することにより、望ましくない且つ非制御化の血管新生により媒介される疾患および過程を治療するための方法および組成物を提供する。本発明は、腫瘍を治療するためにまたはその成長を退縮させるために特に有用である。前血管新生化(prevascularized)転移腫瘍を有するヒトまたは動物へのTHAPファミリーまたはTHAPドメイン核酸、タンパク質またはその他の誘導物質の投与は、それらの腫瘍の成長または拡張を防止する。THAPファミリー活性は、疾患の治療のために他の組成物および手法と組合せて用いられ得る。例えば腫瘍は、外科手術、放射線照射または化学療法を、THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質と組合せて用いて慣用的に治療され、次に、微小転移の活動停止を拡張するために、そして任意の残留原発性腫瘍を安定化するために、後続してTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質が投与され得る。
好ましい例では、THAPファミリーポリペプチド活性、好ましくはTHAP1活性は、関節炎、例えば慢性関節リウマチの治療のために用いられる。慢性関節リウマチは、滑膜で裏打ちされた関節の対称性多間接性炎症により性格付けれれ、関節外組織、例えば心膜、肺および血管を含み得る。
(ii)脈管形成療法
別の態様では、THAPファミリータンパク質活性、特にTHAP1活性のインヒビターは抗アポトーシス剤として、したがって脈管形成療法として用いられ得る。脈管形成療法は、創傷治癒を促進するための、ならびに閉塞血管をバイパスするために新しい血管の増殖を刺激するための考え得る処置である。したがって前脈管形成療法は、おそらくは、バイパス手術およびバルーン血管形成術(PTCA)を補うかまたはそれらに取って代わり得る。例えば閉塞血管をバイパスするための血管新生(neovascularization)に関して、「治療的有効量」とは、正常では遮断された血管を通過する血液の少なくともいくらかを輸送し得る新血管の形成を生じる量である。
別の態様では、THAPファミリータンパク質活性、特にTHAP1活性のインヒビターは抗アポトーシス剤として、したがって脈管形成療法として用いられ得る。脈管形成療法は、創傷治癒を促進するための、ならびに閉塞血管をバイパスするために新しい血管の増殖を刺激するための考え得る処置である。したがって前脈管形成療法は、おそらくは、バイパス手術およびバルーン血管形成術(PTCA)を補うかまたはそれらに取って代わり得る。例えば閉塞血管をバイパスするための血管新生(neovascularization)に関して、「治療的有効量」とは、正常では遮断された血管を通過する血液の少なくともいくらかを輸送し得る新血管の形成を生じる量である。
本発明のTHAPファミリータンパク質は、例えばアポトーシスのインヒビターとして用いられ得る抗体を生成するために用いられ得る。抗体は、ポリクローナル抗体またはモ
ノクローナル抗体であり得る。さらに、THAPファミリータンパク質と特異的に結合するこれらの抗体は、体液中のTHAPファミリータンパク質を検出するかまたは定量するために、当業者に既知の診断方法およびキットに用いられ得る。これらの試験からの結果を用いて、癌およびその他の脈管形成媒介性疾患の発生または再発を診断するかまたは予測し得る。
ノクローナル抗体であり得る。さらに、THAPファミリータンパク質と特異的に結合するこれらの抗体は、体液中のTHAPファミリータンパク質を検出するかまたは定量するために、当業者に既知の診断方法およびキットに用いられ得る。これらの試験からの結果を用いて、癌およびその他の脈管形成媒介性疾患の発生または再発を診断するかまたは予測し得る。
THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質のその他のインヒビター、例えば上記の方法を用いて同定される小分子、アンチセンス核酸、ドミナントネガティブTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質またはペプチドも、血管新生療法に用いられ得る、と理解される。
血管新生療法および抗血管新生療法の両方における適用を考慮して、本発明の分子は内皮抑制または誘導活性を有し、一般に脈管形成を抑制するかまたは誘導する能力を有し得る。このような能力を評価する方法は当該技術分野で既知であり、例としては例えば繊維芽細胞増殖因子の存在下での培養中のウシ毛管内皮細胞の増殖を抑制する能力として抗血管新生特性を評価することが挙げられる、と理解される。
本発明は、内皮抑制またはアポトーシス活性を有するTHAPファミリーまたはTHAPドメインポリペプチドおよびその生物学的活性断片もしくはホモログの任意の誘導体を含むよう意図される、と理解される。本発明は、全長THAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質、THAPファミリーおよびTHAPドメインタンパク質の誘導体およびTHAPファミリーまたはTHAPドメインタンパク質の生物学的活性断片を含む。これらは、アミノ酸置換を有するか、糖を有するか、またはアミノ酸官能基に結合したその他の分子を有するTHAPファミリータンパク質活性を有するタンパク質を包含する。本方法は、THAPファミリータンパク質をコードする遺伝子の使用、ならびにそれらの遺伝子により発現されるタンパク質も意図する。
上記のように、いくつかの方法が、治療を必要とする被験体へのモジュレーター、例えば小分子モジュレーター、遺伝子療法ベクターを介して含まれる核酸、ならびにポリペプチド、例えばペプチド模倣物、活性ポリペプチド、ドミナントネガティブポリペプチドおよび抗体を送達するために本明細書中に記載されている。したがって、「薬剤スクリーニングアッセイ」という表題の項における方法にしたがって同定される本発明のモジュレーター、例えばTHAPファミリーポリペプチド、特にTHAP1、THAP2またはTHAP3/PAR4相互作用、THAPファミリーDNA結合またはPAR4/PML−NB相互作用は、症状を改善するかまたは予防するそれらの能力に関して、細胞または動物モデルでさらに試験され得る、と理解される。同様に、核酸、ポリペプチドおよびベクター(例えばウイルス)も、同様の方法で評価され得る。
本発明の方法により治療される「個体」は、脊椎動物、特に哺乳動物(例えばヒト疾患のモデル動物、農場動物、競技用動物およびペット)、典型的にはヒトである。
「治療」とは、治療される個体の自然の経過を改変する試みにおける臨床的介入を指し、そして予防のためにまたは臨床的病態の経過中に実行され得る。望ましい作用としては、疾患の発生または再発の防止、症候の緩和、過剰応答、炎症または壊死のような、疾患の任意の直接的または間接的病理学的結果の減少、疾患進行速度の低下、疾患状態の改善または軽減、ならびに予後の軽減または改善が挙げられる。疾患状態に関連した「病態」とは、罹患個体の安寧、正常生理学または生活の質を危うくする全てのものである。
治療は、有効量のTHAPファミリーポリペプチドインヒビターまたは活性化剤を投与することにより実施される。「有効量」とは、有益なまたは望ましい臨床結果を実行する
のに十分な量であり1または複数回用量で投与され得る。
のに十分な量であり1または複数回用量で投与され得る。
本発明の脂質組成物を用いた治療様式に対する応答を評価するための判定基準は、特定の症状により決定され、症状に適した標準医学手法に従って測定される。
ケモカイン媒介性効果の減少
本発明のいくつかの態様は、THAPファミリーポリペプチドの使用に関し、これには、THAP1、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーポリペプチドもしくはTHAPファミリーケモカイン結合ドメインの免疫グロブリンFcとの融合物、THAPファミリーポリペプチドもしくはTHAPファミリーケモカイン結合ドメインのオリゴマー、あるいはケモカイン結合または活性により影響または媒介される疾患または症状を伴う炎症または症候を減少させるための上記の組成物(まとめて、本明細書中以下、THAP型ケモカイン結合剤と呼ばれる)のいずれかのホモログが挙げられる。そのような実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、症状を伴う症候を減少させるように有効量で、被験体に投与される。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤により影響を受けるケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、CXCL10、またはこれらのケモカインの組合せである。他の実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤により影響を受けるケモカインは、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、fCL1、またはこれらのケモカインの組合せである。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は直接投与されるが、一方、他の実施形態では、これは薬学的組成物として投与される。いずれの場合でも、当該技術分野で既知であり本明細書中記載される投与経路が、THAP型ケモカイン結合剤を被験体に送達するために用いられ得る。
本発明のいくつかの態様は、THAPファミリーポリペプチドの使用に関し、これには、THAP1、THAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPファミリーポリペプチドもしくはTHAPファミリーケモカイン結合ドメインの免疫グロブリンFcとの融合物、THAPファミリーポリペプチドもしくはTHAPファミリーケモカイン結合ドメインのオリゴマー、あるいはケモカイン結合または活性により影響または媒介される疾患または症状を伴う炎症または症候を減少させるための上記の組成物(まとめて、本明細書中以下、THAP型ケモカイン結合剤と呼ばれる)のいずれかのホモログが挙げられる。そのような実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、症状を伴う症候を減少させるように有効量で、被験体に投与される。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤により影響を受けるケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL9、CXCL10、またはこれらのケモカインの組合せである。他の実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤により影響を受けるケモカインは、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、fCL1、またはこれらのケモカインの組合せである。いくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は直接投与されるが、一方、他の実施形態では、これは薬学的組成物として投与される。いずれの場合でも、当該技術分野で既知であり本明細書中記載される投与経路が、THAP型ケモカイン結合剤を被験体に送達するために用いられ得る。
本発明のいくつかの実施形態は、THAP型ケモカイン結合剤またはその薬学的組成物を被験体に送達する装置に関する。そのような実施形態では、装置は、THAP型ケモカイン結合剤またはその薬学的組成物を含有する容器を備える。例えば、いくつかの実施形態では、装置は、以下に限定されないがシリンジ、組成物の鼻内投与用装置、およびワクチンガン(vaccine guns)を含む慣用的装置であってもよい。1つの実施形態において、装置は、組成物を被験体に送達する機構に連動してTHAP型ケモカイン結合剤またはその薬学的組成物を受け取る部材を備える。いくつかの実施形態では、装置は吸入器、または経皮投与用パッチである。
薬学的組成物
本発明のTHAPファミリー活性を抑制し得る化合物、好ましくは小分子(しかしペプチドも含む)、THAPファミリー核酸分子、THAPファミリータンパク質および抗THAPファミリー抗体(本明細書中では「活性化合物」とも呼ばれる)は、投与に適した薬学的組成物中に混入され得る。このような組成物は典型的には、薬学的に許容可能な担体を含む。本明細書中で用いる場合、「薬学的に許容可能な担体」という語は、薬学的投与に適合性のある任意のおよび全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌および抗真菌
剤、等張化剤および吸収遅延剤等を含むよう意図される。薬学的に活性な物質のためのこのような媒質および作用物質の使用は、当該技術分野で既知である。任意の慣用的媒質または作用物質が活性化合物と非適合性である限り以外は、組成物中のその使用が意図される。補助的活性化合物も組成物中に混入され得る。
本発明のTHAPファミリー活性を抑制し得る化合物、好ましくは小分子(しかしペプチドも含む)、THAPファミリー核酸分子、THAPファミリータンパク質および抗THAPファミリー抗体(本明細書中では「活性化合物」とも呼ばれる)は、投与に適した薬学的組成物中に混入され得る。このような組成物は典型的には、薬学的に許容可能な担体を含む。本明細書中で用いる場合、「薬学的に許容可能な担体」という語は、薬学的投与に適合性のある任意のおよび全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗細菌および抗真菌
剤、等張化剤および吸収遅延剤等を含むよう意図される。薬学的に活性な物質のためのこのような媒質および作用物質の使用は、当該技術分野で既知である。任意の慣用的媒質または作用物質が活性化合物と非適合性である限り以外は、組成物中のその使用が意図される。補助的活性化合物も組成物中に混入され得る。
本発明の薬学的組成物は、その意図された投与経路に適合するように処方される。投与経路の例としては、非経口的、例えば静脈内、皮内、皮下、経口(例えば吸入)、経皮(局所的)、経粘膜および直腸投与が挙げられる。非経口的、皮内または皮下適用に用いられる溶液または懸濁液は、以下の構成成分を含み得る:滅菌希釈液、例えば注射用水、生理食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたはその他の合成溶媒;抗細菌剤、例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベン;酸化防止剤、例えばアスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウム;キレート化剤、例えばエチレンジアミン四酢酸;緩衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩、ならびに浸透圧を調節するための剤、例えば塩化ナトリウムまたはデキストロース。pHは、酸または塩基で、例えば塩酸または水酸化ナトリウムで調節され得る。非経口調製物は、ガラス製またはプラスチック製のアンプル、使い捨て注射器または多用量バイアル注に封入され得る。
注射用使用に適した薬学的組成物としては、滅菌水溶液(水溶性)または分散液、ならびに滅菌注射溶液または分散液のその場での調製のための滅菌粉末が挙げられる。静脈内投与に関しては、適切な担体としては、生理食塩水、静菌性水、クレモフォアELα(BASF, Parsippany, N.J.)またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)が挙げられる。全ての場合に、組成物は滅菌性でなければならず、容易に注射できる程度に流動性である必要がある。それは製造および貯蔵条件下で安定でなければならず、細菌および真菌のような微生物の汚染作用に抗して保存されねばならない。担体は、例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール等)ならびにそれらの適切な混合物を含有する溶媒または分散媒であり得る。適正な流動性は、例えばコーティング、例えばレシチンの使用により、分散液の場合には必要な粒子サイズの保持により、そして界面活性剤の使用により保持され得る。微生物の作用の防止は、種々の抗細菌および抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサール等により達成され得る。多くの場合、組成物中に等張化剤、例えば糖、ポリアルコール、例えばマンニトール、ソルビトール、塩化ナトリウムを含むことが好ましい。注射用組成物の長期吸収は、吸収を遅延する作用物質、例えば一ステアリン酸アンモニウムおよびゼラチンを組成物中に含むことによりもたらされ得る。
活性化合物がタンパク質、ペプチドまたは抗THAPファミリー抗体である場合、滅菌注射溶液は、上に列挙した成分のうちの1つまたはそれらの組合せを有する適切な溶媒中に、必要量で活性化合物(例えば、)を混入し、必要な場合にはその後、濾過滅菌することにより調製され得る。一般に分散液は、基本的な分散媒質および上記のものからの必要なその他の成分を含有する滅菌賦形剤中に活性化合物を混入することにより調製される。滅菌注射溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、予め滅菌濾過されたその溶液から、活性成分及び任意の付加的な所望の成分の粉末を産生する真空乾燥および凍結乾燥である。
経口組成物は一般に、不活性希釈剤または食用担体を含む。それらはゼラチンカプセル中に封入されるか、または錠剤に圧縮され得る。経口療法投与のために、活性化合物は、賦形剤と一緒に混入され、錠剤、トローチまたはカプセルの形態で用いられ得る。吸入による投与のためには、化合物は、適切な噴射剤、例えば気体(二酸化炭素等)を含有する加圧容器またはディスペンサー、あるいは噴霧器から、エーロゾルスプレーの形態で送達される。全身投与は、経粘膜または経皮的手段により得る。経粘膜または経皮投与のため
には、透過されるバリヤに適した浸透剤が配合物中に用いられる。このような浸透剤は一般に当該技術分野で既知であり、例としては例えば経粘膜投与のためには、界面活性剤、胆汁塩およびフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜投与は、鼻スプレーまたは座薬の使用により成し遂げられ得る。経皮投与のためには、活性化合物は、当該技術分野で一般的に既知であるような軟膏、膏薬、ゲルまたはクリーム中に処方される。最も好ましくは活性化合物は、静脈内注射により被験体に送達される。
には、透過されるバリヤに適した浸透剤が配合物中に用いられる。このような浸透剤は一般に当該技術分野で既知であり、例としては例えば経粘膜投与のためには、界面活性剤、胆汁塩およびフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜投与は、鼻スプレーまたは座薬の使用により成し遂げられ得る。経皮投与のためには、活性化合物は、当該技術分野で一般的に既知であるような軟膏、膏薬、ゲルまたはクリーム中に処方される。最も好ましくは活性化合物は、静脈内注射により被験体に送達される。
一実施形態では、活性化合物は、制御放出配合物、例えば移植片および微小封入送達系のように、身体からの迅速排除に対して化合物を保護する担体とともに調製される。生分解性、生物適合性ポリマー、例えばエチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステルおよびポリ乳酸が用いられ得る。このような配合物の調製方法は、当業者には明らかである。材料はまた、Alza CorporationおよびNova Pharmaceuticals, Inc.から商業的に得られる。リポソーム懸濁液(例えばウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を有する感染細胞に対して標的化されるリポソーム)も、薬学的許容可能な担体として用いられ得る。これらは、例えば米国特許第4,522,811号に記載されているような当業者に既知の方法に従って、調製され得る。
投与を容易にし、そして投薬量を均一にするために、単位剤形で経口または好ましくは非経口組成物を処方することは、特に有益である。単位剤形は、本明細書中で用いる場合、治療される被験体のための単位投薬量として適合される物理的に別個の単位をさす。各々の単位は、必要な薬学的担体と共同して所望の治療効果を生じるよう算定された予定量の活性化合物を含有する。本発明の単位剤形に関する仕様書は、活性化合物の独自の特徴および達成されるべき特定の治療効果に、ならびに個体の治療のためのこのような活性化合物を調合する当該技術分野に固有の制限より指図され、そして直接的にそれらに拠る。
このような化合物の毒性および治療効能は、例えばLD50(集団の50%に致死性である用量)およびED50(集団の50%において治療的に有効である用量)を決定するために、細胞培養または実験動物において標準薬学的手法により決定され得る。毒性および治療作用間の用量比が治療指数であり、それはLD50/ED50の比として表され得る。大きい治療指数を示す化合物が好ましい。毒性副作用を示す化合物が用いられ得るが、非感染細胞に対して考え得る損害を最小限にし、それにより副作用を低減するために、このような化合物が罹患組織の部位を標的とする送達系を設計するよう注意すべきある。
細胞培養アッセイおよび動物試験から得られたデータは、ヒトにおける使用のために一連の投薬量を処方するのに用いられ得る。このような化合物の投薬量は、好ましくは毒性をほとんどまたは全く有さないED50を含む一連の循環濃度内である。投薬量は、用いられる剤形および利用される投与経路によって、この範囲内で変化し得る。本発明の方法に用いられる任意の化合物に関しては、治療的有効量は、最初に細胞培養アッセイから推定され得る。細胞培養で決定した場合、IC50(即ち症候の最大半分抑制を達成する試験化合物の濃度)を含む循環血漿濃度範囲を達成するような用量が、動物モデルにおいて処方され得る。このような情報を用いて、ヒトにおいて有用な用量をより精確に決定し得る。血漿中のレベルは、例えば高速液体クロマトグラフィーにより測定され得る。
薬学的組成物は、容器、パックまたはディスペンサー内に、投与のための使用説明書と一緒に含入され得る。
THAP型ケモカイン結合剤は、薬学的組成物として配合されて上記のように投与され得ると理解される。さらに、有効量、投与経路、投与期間、投与間隔、および治療効果が、上記の方法および当該技術分野で既知である方法を用いて決定され得る。
診断的および予後的使用
本明細書中に記載された核酸分子、タンパク質、タンパク質ホモログおよび抗体は、1つまたは複数の以下の方法:診断アッセイ、予後アッセイ、モニタリング臨床試験および薬理遺伝学に、ならびに本明細書中にさらに記載されるような薬剤スクリーニングおよび治療方法(例えば治療的および予防的)に用いられ得る。
本明細書中に記載された核酸分子、タンパク質、タンパク質ホモログおよび抗体は、1つまたは複数の以下の方法:診断アッセイ、予後アッセイ、モニタリング臨床試験および薬理遺伝学に、ならびに本明細書中にさらに記載されるような薬剤スクリーニングおよび治療方法(例えば治療的および予防的)に用いられ得る。
本発明は、本発明でさらに説明されるようなTHAPファミリー成員の検出のための診断的および予後的アッセイを提供する。THAPファミリー成員およびTHAPファミリー標的分子間の相互作用を検出するための診断的および予後的アッセイも提供される。好ましい例では、THAPファミリー成員は、THAP1、THAP2またはTHAP3であり、THAPファミリー標的はPAR4またはPML−NBタンパク質である。
本発明は、PML−NBに局在するかまたはそれと会合する、あるいはPML−NB関連タンパク質、例えばdaxx、sp100、sp140、p53、pRB、CBP、BLM、SUMO−1と会合するかまたはそれと結合するTHAP1および/またはPAR4を検出するための診断的および予後的アッセイも提供する。好ましい方法では、本発明は、PML−NBに局在するかまたはそれと会合するPAR4を検出することを提供する。さらなる態様では、本発明は、THAPファミリー核酸結合活性を検出することを提供する。
本発明の単離核酸分子は、以下でさらに記載されるように、例えばTHAPファミリーポリペプチドmRNA(例えば生物学的試料中)またはTHAPファミリー遺伝子の遺伝的変化を検出するために、そしてTHAPファミリーポリペプチド活性を調節するために用いられ得る。THAPファミリータンパク質は、THAPファミリータンパク質またはTHAPファミリー標的分子の不十分なまたは過剰な産生により特性化される障害を治療するために用いられ得る。さらにTHAPファミリータンパク質は、天然THAPファミリー標的分子に関してスクリーニングするために、THAPファミリー活性を調節する、好ましくは抑制する薬剤または化合物に関してスクリーニングするために、ならびにTHAPファミリータンパク質の不十分なまたは過剰な産生あるいはTHAPファミリー野生型タンパク質と比較して活性の低減または異常を示すTHAPファミリータンパク質形態の産生により特性化される障害を治療するために用いられ得る。さらに、本発明の抗THAPファミリー抗体は、THAPファミリータンパク質を検出し、単離するために、THAPファミリータンパク質の生物利用能を調節するために、そしてTHAPファミリー活性を調節するために用いられ得る。
したがって本発明の一実施態様は、例えば上記のTHAPファミリー活性のいずれかが示される疾患および/または症状を診断、予後および/または治療するために、本発明の分子(例えばTHAPファミリータンパク質、THAPファミリー核酸または最も好ましくはTHAPファミリーインヒビターまたは活性化剤)が用いられる使用方法(例えば診断アッセイ、予後アッセイまたは処置の予防的/治療的方法)を含む。別の実施形態では、本発明は、上記の活性のいずれかが病理学的に撹乱される被験体、好ましくはヒト被験体の診断、予後および/または治療のために本発明の分子(例えばTHAPファミリータンパク質、THAPファミリー核酸または最も好ましくはTHAPファミリーインヒビターまたは活性化剤)が用いられる使用方法(例えば診断アッセイ、予後アッセイまたは処置の予防的/治療的方法)を含む。好ましい実施形態では、使用方法(例えば診断アッセイ、予後アッセイまたは処置の予防的/治療的方法)は、診断、予後および/または療法的処置のために本発明の分子(例えばTHAPファミリータンパク質、THAPファミリー核酸または最も好ましくはTHAPファミリーインヒビターまたは活性化剤)を被験体、好ましくはヒト被験体に投与することを含む。別の実施形態では、使用方法(例えば診断アッセイ、予後アッセイまたは処置の予防的/治療的方法)は、本発明の分子(例えば
THAPファミリータンパク質、THAPファミリー核酸またはTHAPファミリーインヒビターまたは活性化剤)をヒト被験体に投与することを含む。
THAPファミリータンパク質、THAPファミリー核酸またはTHAPファミリーインヒビターまたは活性化剤)をヒト被験体に投与することを含む。
例えば本発明は、THAPファミリー成員が生物学的試料内で発現されるか否かを決定する方法であって、a)上記生物学的試料を、ii)ストリンジェントな条件下でTHAPファミリー核酸とハイブリダイズするポリヌクレオチド、またはiii)THAPファミリーポリペプチドと選択的に結合する検出可能ポリペプチド(例えば抗体)と接触すること、およびb)上記試料内の上記ポリヌクレオチドおよびRNA種間のハイブリダイゼーションの存在または非存在を、あるいは上記試料内のポリペプチドとの上記検出可能ポリペプチドの結合の存在または非存在を検出することを含む方法を含む。上記ハイブリダイゼーションの、または上記結合の検出は、上記THAPファミリー成員が上記試料内で発現されることを示す。好ましくはポリヌクレオチドはプライマーであり、この場合、上記ハイブリダイゼーションは、上記プライマー配列を含む増幅産物の存在を検出することにより検出され、あるいは検出可能ポリペプチドは抗体である。
哺乳動物、好ましくはヒトがTHAPファミリー成員の発現レベルの上昇または低減を示すか否かを決定する方法であって、a)上記哺乳動物からの生物学的試料を用意すること、およびb)上記生物学的試料内のTHAPファミリーポリペプチドまたはTHAPファミリーポリペプチドをコードするTHAPファミリーRNA種の量を、対照試料中で検出されるかまたはそれから予測されるレベルと比較することを含む方法も予見される。上記対照試料中で検出されるかまたはそれから予測される上記レベルと比較した場合の、上記生物学的試料内の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の増大は、上記哺乳動物がTHAPファミリー発現レベル上昇を有することを示し、そして上記対照試料中で検出されるかまたはそれから予測される上記レベルと比較した場合の、上記生物学的試料内の上記THAPファミリーポリペプチドまたは上記THAPファミリーRNA種の量の低減は、上記哺乳動物がTHAPファミリー成員の発現レベルの低減を有することを示す。
本発明は、診断アッセイ、予後アッセイおよびモニタリング臨床試験が予後(予測)目的のために用いられ、それにより個体が予防的に処置される予測医学の分野にも関する。したがって本発明の一態様は、生物学的試料(例えば血液、血清、細胞、組織)の情況において、THAPファミリータンパク質および/または核酸発現、ならびにTHAPファミリー活性を決定し、それにより個体が疾患または障害に苦しめられているか、あるいは異常THAPファミリー発現または活性に関連した障害を発症する危険に直面しているか否かを決定するための、診断アッセイに関する。本発明は、個体がTHAPファミリータンパク質、核酸発現または活性と関連する障害を発症する危険に直面しているか否かを決定するための予後(または予測)アッセイも提供する。例えばTHAPファミリー遺伝子の突然変異が、生物学的試料中でアッセイされ得る。このようなアッセイは、予後または予測目的のために用いられ、それにより、THAPファミリータンパク質、核酸発現または活性により特性化されるかまたはそれに関連した障害の開始前に、個体を予防的に処置し得る。
したがって本発明の方法は、アポトーシスの調節に関連した疾患、例えば望ましくない細胞増殖または一般に分化の異常制御により特性化される障害、例えば新生物形成性または過形成性障害、ならびに内皮細胞の増殖またはその欠如に関連した障害、炎症性障害および神経変性障害(これらに限定されない)に一般的に適用可能である。
診断アッセイ
生物学的試料中のTHAPファミリータンパク質または核酸の存在(定量的にまたはそうでなく)または非存在を検出するための例示的方法は、試験被験体からの生物学的試料
を得て、THAPファミリータンパク質または核酸の存在が生物学的試料中で検出されるよう、THAPファミリータンパク質またはTHAPファミリータンパク質をコードする核酸(例えばmRNA、ゲノムDNA)を検出し得る化合物または作用物質と生物学的試料を接触させることを含む。THAPファミリーmRNAまたはゲノムDNAを検出するための好ましい薬剤は、THAPファミリーmRNAまたはゲノムDNAとハイブリダイズし得る標識化核酸プローブである。核酸プローブは、例えば全長THAPファミリー核酸、例えば配列番号160の核酸、例えば少なくとも15、30、50、100、250、400、500または1000ヌクレオチド長の、ストリンジェントな条件下でTHAPファミリーmRNAまたはゲノムDNA、またはTHAPファミリー核酸の一部分と特異的にハイブリダイズするのに十分な核酸である。本発明の診断アッセイに用いるためのその他の適切なプローブは、本明細書中に記載されている。
生物学的試料中のTHAPファミリータンパク質または核酸の存在(定量的にまたはそうでなく)または非存在を検出するための例示的方法は、試験被験体からの生物学的試料
を得て、THAPファミリータンパク質または核酸の存在が生物学的試料中で検出されるよう、THAPファミリータンパク質またはTHAPファミリータンパク質をコードする核酸(例えばmRNA、ゲノムDNA)を検出し得る化合物または作用物質と生物学的試料を接触させることを含む。THAPファミリーmRNAまたはゲノムDNAを検出するための好ましい薬剤は、THAPファミリーmRNAまたはゲノムDNAとハイブリダイズし得る標識化核酸プローブである。核酸プローブは、例えば全長THAPファミリー核酸、例えば配列番号160の核酸、例えば少なくとも15、30、50、100、250、400、500または1000ヌクレオチド長の、ストリンジェントな条件下でTHAPファミリーmRNAまたはゲノムDNA、またはTHAPファミリー核酸の一部分と特異的にハイブリダイズするのに十分な核酸である。本発明の診断アッセイに用いるためのその他の適切なプローブは、本明細書中に記載されている。
好ましい実施形態では、本発明の方法は、(i)本発明のTHAPファミリータンパク質のうちの1つをコードする遺伝子の突然変異、または(ii)THAPファミリー遺伝子の誤発現のうちの少なくとも1つにより特性化される遺伝子損傷の存在または非存在を、被験体(例えばヒト患者)の組織試料中で検出することを一般に含むことにより特性化され得る。例証するために、このような遺伝子損傷は、(i)THAPファミリー遺伝子からの1つまたは複数のヌクレオチドの欠失、(ii)このようなTHAPファミリー遺伝子への1つまたは複数のヌクレオチドの付加、(iii)THAPファミリー遺伝子の1つまたは複数のヌクレオチドの置換、(iv)THAPファミリー遺伝子の総染色体再配列(gross chromosomal rearrangement)または増幅、(v)THAPファミリー遺伝子のメッセンジャーRNA転写物のレベルの全体的変化、(vi)THAPファミリー遺伝子の異常修飾、例えばゲノムDNAのメチル化パターンの異常修飾、(vii)THAPファミリー遺伝子のメッセンジャーRNA転写体の非野生型スプライシングパターンの存在、ならびに(vii)THAPファミリー標的タンパク質の非野生型レベル、のうちの少なくとも1つの存在を確認することにより検出され得る。
THAPファミリータンパク質を検出するための好ましい薬剤は、THAPファミリータンパク質と結合し得る抗体、好ましくは検出可能標識を有する抗体である。抗体は、ポリクローナル、さらに好ましくはモノクローナルであり得る。無傷(intact)の抗体またはその断片(例えばFabまたはF(ab’)2)が用いられ得る。「標識された」という用語は、プローブまたは抗体に関しては、プローブまたは抗体への検出可能物質のカップリング(即ち物理的連結)によるプローブまたは抗体の直接ラベリング、ならびに直接標識される別の試薬との反応性によるプローブまたは抗体の間接的ラベリングを含むよう意図される。間接的ラベリングの例としては、それが蛍光標識化ストレプトアビジンで検出され得るよう、蛍光標識(化)二次抗体およびビオチンによるDNAプローブの末端ラベリングを用いた一次抗体の検出が挙げられる。「生物学的試料」という用語は、被験体から単離された組織、細胞および生物学的液体、ならびに被験体内に存在する組織、細胞および液体を含むよう意図される。即ち、本発明の検出方法は、インビトロならびにインビボでの生物学的試料中のTHAPファミリーmRNA、タンパク質またはゲノムDNAを検出するために用いられ得る。例えばTHAPファミリーmRNAの検出のためのインビトロ手法としては、ノーザンハイブリダイゼーションおよびインサイチュ(in situ) ハイブリダイゼーションが挙げられる。THAPファミリータンパク質の検出のためのインビトロ手法としては、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、ウエスタンブロット、免疫沈降法および免疫蛍光法が挙げられる。THAPファミリーゲノムDNAの検出のためのインビトロ手法としては、サザンハイブリダイゼーションが挙げられる。さらに、THAPファミリータンパク質の検出のためのインビボ手法としては、標識化抗THAPファミリー抗体を被験体に導入することが挙げられる。例えば抗体は、被験体中のその存在および位置が標準画像診断手法により検出され得る放射性マーカーで標識され得る。
さらに別の例示的実施形態では、THAPファミリー遺伝子の異常メチル化パターンは、メチル化に感受性であり、そのための認識部位がTHAPファミリー遺伝子中(例えばフランキングおよびイントロン配列中)に存在する1つまたは複数の制限エンドヌクレアーゼで患者試料からのゲノムDNAを消化することにより検出され得る(例えばBuiting他(1994) Human Mol Genet 3: 893-895参照)。消化されたDNAは、ゲル電気泳動により分離され、例えばゲノムまたはcDNA配列由来のプローブとハイブリダイズされる。THAPファミリー遺伝子のメチル化状態は、試料DNAから生成される制限パターンを既知のメチル化の標準に関するパターンと比較することにより、決定され得る。
さらに、本明細書中に記載されたようなゲノム構築物は、診断アッセイで利用されて、例えば形質転換化細胞の表現型の決定に際して、細胞の増殖または分化状態がもはやTHAPファミリータンパク質の調節機能に応じていないか否かを決定し得る。このような知見は、予後的および治療的利益を有し得る。例証するために、組織からの細胞の試料が患者から得られ、適切な細胞培地中に分散されて、試料中の細胞の一部分が、例えば本明細書中に記載された発現ベクターでのトランスフェクションにより、組換えTHAPファミリータンパク質またはTHAPファミリー標的タンパク質を発現させ、あるいは内因性THAPファミリータンパク質またはTHAPファミリー標的タンパク質の発現または活性を増大させて、細胞のその後の増殖が評価される。THAPファミリーまたはTHAPファミリー標的タンパク質の発現にかかわらず細胞の表現型における変化の非存在は、THAPファミリーまたはTHAPファミリー標的タンパク質を含む細胞調節経路、例えばTHAPファミリーまたはTHAPファミリー標的−媒介性転写への依存性の欠如を示す。当該組織の性質に応じて、試料は、例えば血液試料、剥離細胞試料、微細針吸引試料、または生検組織試料から単離された細胞の形態であり得る。初期試料が固体塊である場合、当該技術分野で既知のように、組織試料は切り刻まれるか、そうでなければ細胞が培養され得るよう分散される。
さらに別の実施形態では、他の細胞タンパク質と結合する、例えば生検細胞から単離されたTHAPファミリー遺伝子産物の能力を検出する診断アッセイが提供される。例えば、細胞中で容易に評価できるレベルで発現される一方で、THAPファミリー標的タンパク質との結合時に検出可能である(結合親和性減少または増強を示す)THAPファミリー変異体を検出することが望ましい。このような変異体は、例えば診断DNAシーケンシング手法により、または上記の免疫アッセイにより検出することが非実用的であり得る突然変異、例えば点突然変異から生じ得る。したがって本発明はさらに、試料細胞からの1つまたは複数のTHAPファミリー遺伝子をクローニングし、そして組換え遺伝子産物と標的タンパク質、例えばTHAP1遺伝子と標的PAR4タンパク質またはPML−NBタンパク質との間の相互作用の検出を可能にする条件下でクローン化遺伝子を発現することを一般に含む診断スクリーニングアッセイを意図する。下記の種々の薬剤スクリーニングアッセイの説明から明らかになるように、広範な種々の手法を用いて、他の細胞構成成分と結合するTHAPファミリータンパク質の能力を決定し得る。これらの手法は、野生型THAPファミリーと比較してより高いかまたはより低いTHAPファミリー標的タンパク質に対する結合親和性を有する変異型タンパク質を生じるTHAPファミリー遺伝子における突然変異を検出するために用いられ得る。逆に、THAPファミリー標的タンパク質およびTHAPファミリータンパク質が「ベイト」であり、患者試料から得られるものを切り替えることにより、本発明のアッセイは、野生型形態のTHAPファミリー標的タンパク質と比較してより高いかまたはより低いTHAPファミリータンパク質に対する結合親和性を有するTHAPファミリー標的タンパク質変異体を検出するためにも用いられ得る。
例示的実施形態では、PAR4またはPML−NBタンパク質(例えば野生型)は、例
えばGST融合タンパク質およびグルタチオン処理マイクロタイタープレートにより、固定化タンパク質(「標的」)として用意され得る。THAP1遺伝子(「試料」遺伝子)は、例えばPCRにより患者試料の細胞から増幅され、発現ベクターに結繋されて、適切な宿主細胞中で形質転換される。組換え的に産生されたTHAP1タンパク質は次に、例えば溶解物(lysate)または半精製調製物として固定化PAR4またはPML−NBタンパク質と接触されて、複合物が洗浄され、PAR4またはPML−NBタンパク質/THAP1複合体の量が決定され、対照で形成された野生型複合体のレベルと比較される。検出は、例えば野生型形態のTHAP1タンパク質に対する抗体を用いたイムノアッセイによる、あるいは検出可能タグを含む融合タンパク質としてタンパク質を用意するベクター中で試料THAP1遺伝子をクローニングすることにより用意される標識によるものである。例えばmycエピトープは、試料THAP1遺伝子を有する融合タンパク質の一部として用意され得る。このような融合タンパク質は、検出可能標識を用意するほかに、固定化標的への適用前に、溶解物からの試料THAP1タンパク質の精製も可能にする。本発明のスクリーニングアッセイのさらに別の実施形態では、添付の実施例に記載された2ハイブリッドアッセイを用いて、2つのタンパク質間の複合体形成を変更するTHAPファミリー遺伝子またはTHAPファミリー標的遺伝子における突然変異を検出し得る。
えばGST融合タンパク質およびグルタチオン処理マイクロタイタープレートにより、固定化タンパク質(「標的」)として用意され得る。THAP1遺伝子(「試料」遺伝子)は、例えばPCRにより患者試料の細胞から増幅され、発現ベクターに結繋されて、適切な宿主細胞中で形質転換される。組換え的に産生されたTHAP1タンパク質は次に、例えば溶解物(lysate)または半精製調製物として固定化PAR4またはPML−NBタンパク質と接触されて、複合物が洗浄され、PAR4またはPML−NBタンパク質/THAP1複合体の量が決定され、対照で形成された野生型複合体のレベルと比較される。検出は、例えば野生型形態のTHAP1タンパク質に対する抗体を用いたイムノアッセイによる、あるいは検出可能タグを含む融合タンパク質としてタンパク質を用意するベクター中で試料THAP1遺伝子をクローニングすることにより用意される標識によるものである。例えばmycエピトープは、試料THAP1遺伝子を有する融合タンパク質の一部として用意され得る。このような融合タンパク質は、検出可能標識を用意するほかに、固定化標的への適用前に、溶解物からの試料THAP1タンパク質の精製も可能にする。本発明のスクリーニングアッセイのさらに別の実施形態では、添付の実施例に記載された2ハイブリッドアッセイを用いて、2つのタンパク質間の複合体形成を変更するTHAPファミリー遺伝子またはTHAPファミリー標的遺伝子における突然変異を検出し得る。
したがって本発明は、THAPファミリー標的「ベイト」タンパク質と物理的に相互作用できないタンパク質をコードするTHAPファミリー遺伝子の変異体を検出するための便利な方法を提供するが、この方法は、THAPファミリー/THAPファミリー標的依存する様式で転写活性化剤の再構築を検出することに拠る。
一実施形態では、生物学的試料は試験被験体からのタンパク質分子を含有する。あるいは生物学的試料は、試験被験体からのmRNA分子または試験被験体からのゲノムDNA分子を含有し得る。好ましい生物学的試料は、被験体から慣用的手段により単離された血清試料である。別の実施形態では、本発明はさらに、対照被験体から対照生物学的試料を得ること、THAPファミリータンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在が生物学的試料中で検出されるよう、対照試料を、THAPファミリータンパク質、mRNAまたはゲノムDNAを検出し得る化合物または作用物質と接触させること、および対照試料中のTHAPファミリータンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在を、試験試料中のTHAPファミリータンパク質、mRNAまたは下のmDNAの存在と比較することを含む。本発明は、生物学的試料中のTHAPファミリータンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在を検出するためのキットも包含する。例えばキットは、生物学的試料中のTHAPファミリータンパク質またはmRNAまたはゲノムDNAを検出し得る標識化化合物または作用物質;試料中のTHAPファミリー成員の量を決定する手段;ならびに試料中のTHAPファミリー成員の量を標準と比較するための手段を含み得る。化合物または作用物質は、適切な容器中にパッケージされ得る。キットはさらに、THAPファミリータンパク質または核酸を検出するためのキットを用いるための使用説明書を含み得る。
ある実施形態では、検出は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(例えば米国特許第4,683,195号および第4,683,202号参照)、例えばアンカーPCRまたはRACE PCRにおける、あるいは結繋連鎖反応(ligation chain reaction)(LCR)(例えばLandegern et al. (1988) Science 241: 1077-1080およびNakezawa et al. (1994) PNAS 91: 360-364参照)におけるプローブ/プライマーの使用を含み、後者は、THAPファミリー遺伝子における点突然変異を検出するために特に有用であり得る(Abravaya et al. (1995) Nucleic Acids Res. 23: 675-682参照)。この方法は、患者から細胞の試料を収集する工程、試料の細胞から核酸(例えばゲノム、mRNAまたはその両方)を単離する工程、核酸試料を、THAPファミリー遺伝子(存在する場合)のハイブリダイゼーションおよび増幅が起こるような条件下でTHAPファミリー遺伝子と特異的にハイブリダイズする1つまたは複数のプライマーと接触させる工程、および増幅産物の存
在または非存在を検出するか、あるいは増幅産物のサイズを検出し、かつ対照試料に対して長さを比較する工程を含み得る。PCRおよび/またはLCRは、本明細書中に記載された突然変異を検出するために用いられる手法のいずれかとともに、予備増幅工程として用いることが望ましい、と予測される。
在または非存在を検出するか、あるいは増幅産物のサイズを検出し、かつ対照試料に対して長さを比較する工程を含み得る。PCRおよび/またはLCRは、本明細書中に記載された突然変異を検出するために用いられる手法のいずれかとともに、予備増幅工程として用いることが望ましい、と予測される。
診断のための遺伝子型判定(genotyping)アッセイは一般に、当該両アレル性(biallelic)マーカーを保持するDNA領域の事前の増幅を要する。しかしながら増幅を要しない超感受性検出方法も利用可能である。両アレル性多型性を検出するために用いられ得る当業者に既知の方法としては、例えば慣用的ドットブロット分析、Orita et al., PNAS 86: 2766-2770 (1989)により記載された一本鎖コンフォーメーション多型性分析(SSCP)、変性勾配ゲル電気泳動(DGGE)、ヘテロ二重鎖分析、ミスマッチ切断アッセイ、ならびにSheffield et al. (1991), White et al. (1992)およびGrompe et al. (1989および1993)(Sheffield, V.C. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A 49: 699-706 (1991); White, M.B. et al., Genomics 12: 301-306 (1992); Grompe, M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A 86: 5855-5892 (1989);およびGrompe, M. Nature Genetics 5: 111-117 (1993))に記載されるようなその他の慣用的手法のような方法が挙げられる。特定の多型性部位に存在するヌクレオチドの同一性を決定するための別の方法は、米国特許第4,656,127号に記載されているような特殊化エキソヌクレアーゼ耐性ヌクレオチド誘導体を用いる。さらなる方法を以下に記載する。
多型性部位に存在するヌクレオチドは、シーケンシング法により決定され得る。好ましい実施形態では、DNA試料は上記のようなシーケンシングの前にPCR増幅に付される。DNAシーケンシング法は、「Sequencing Of Amplified Genomic DNA And Identification Of Single Nucleotide Polymorphisms」に記載されている。好ましくは増幅DNAは、染料−プライマーサイクルシーケンシングプロトコールを用いて自動ダイデオキシターミネーターシーケンシング反応に付される。配列分析は、両アレル性マーカー部位に存在する塩基の同定を可能にする。
マイクロシーケンシング法では、標的DNA中の多型性部位のヌクレオチドは、単一プライマー伸長反応により検出される。この方法は、標的核酸中の当該多型性塩基の直上流でハイブリダイズする適切なマイクロシーケンシングプライマーを包む。ポリメラーゼは、多型性部位のヌクレオチドと相補的な一つの単一ddNTP(鎖ターミネーター)を有するプライマーの3’末端を特異的に伸長するために用いられる。次に、組入れられたヌクレオチドの同定は、任意の適した方法で決定される。通常、マイクロシーケンシング反応は、蛍光ddNTPを用いて実行され、伸長マイクロシーケンシングプライマーは、ABI377シーケンシング機での電気泳動により分析されて、EP 412 883に記載されたようにして組込まれたヌクレオチドの同一性を決定する。あるいはキャピラリー電気泳動は、多数のアッセイを同時に処理するために用いられ得る。ddNTPのラベリングおよび検出のために、異なるアプローチが用いられ得る。蛍光共鳴エネルギー移動に基づいた均一相検出法は、Chen and Kwok (1997)ならびにChen and Kwok (Nucleic Acids
Research 25: 347-353 1997)およびChen et al. (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94/20 10756-10761, 1997)により記載されている。この方法では、多型性部位を含有する増幅ゲノムDNA断片は、対立性の染料標識化ダイデオキシリボヌクレオシド三リン酸塩および修飾化Taqポリメラーゼの存在下で、5’−フルオレセイン−標識化プライマーとともにインキュベートされる。染料標識化プライマーは、鋳型上に存在する対立遺伝子に特異的な染料−ターミネーターにより1塩基延長される。遺伝子型判定反応終了時に、反応混合物中の2つの染料の蛍光強度が、分離または精製を伴わずに直接的に分析される。これらの工程は全て、同一試験管中で実施され、蛍光変化がリアルタイムでモニタリングされ得る。あるいは伸長プライマーは、MALDI−TOF質量分析により分析され得る。多型性部位の塩基は、マイクロシーケンシングプライマー上に加えられた質量により同定さ
れる(Haff and Smirnov, 1997, Genome Research, 7: 378-388, 1997参照)。別の例では、Pastinen et al. (Genome Research, 7: 606-614, 1997)は、固相ミニシーケンシング原理がオリゴヌクレオチドアレイフォーマットに適用される単一ヌクレオチド多型性の多重検出方法を記載する。固体支持体(DNAチップ)に結合されたDNAプローブの高密度アレイを、以下にさらに記載する。
Research 25: 347-353 1997)およびChen et al. (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94/20 10756-10761, 1997)により記載されている。この方法では、多型性部位を含有する増幅ゲノムDNA断片は、対立性の染料標識化ダイデオキシリボヌクレオシド三リン酸塩および修飾化Taqポリメラーゼの存在下で、5’−フルオレセイン−標識化プライマーとともにインキュベートされる。染料標識化プライマーは、鋳型上に存在する対立遺伝子に特異的な染料−ターミネーターにより1塩基延長される。遺伝子型判定反応終了時に、反応混合物中の2つの染料の蛍光強度が、分離または精製を伴わずに直接的に分析される。これらの工程は全て、同一試験管中で実施され、蛍光変化がリアルタイムでモニタリングされ得る。あるいは伸長プライマーは、MALDI−TOF質量分析により分析され得る。多型性部位の塩基は、マイクロシーケンシングプライマー上に加えられた質量により同定さ
れる(Haff and Smirnov, 1997, Genome Research, 7: 378-388, 1997参照)。別の例では、Pastinen et al. (Genome Research, 7: 606-614, 1997)は、固相ミニシーケンシング原理がオリゴヌクレオチドアレイフォーマットに適用される単一ヌクレオチド多型性の多重検出方法を記載する。固体支持体(DNAチップ)に結合されたDNAプローブの高密度アレイを、以下にさらに記載する。
その他のアッセイとしては、ポリメラーゼおよびリガーゼの特異性に基づいたミスマッチ検出アッセイが挙げられる。重合反応は、増幅プライマーの3’末端の正しい塩基対合に特にストリンジェントな要件を置き、標的DNA配列とハイブリダイズされる2つのオリゴヌクレオチドの連結は、特に3’末端の連結部位付近のミスマッチに非常に感受性である。
対立遺伝子に存在するヌクレオチドの同一性を決定する好ましい方法は、核酸ハイブリダイゼーションを含む。任意のハイブリダイゼーションアッセイ、例えばサザンハイブリダイゼーション、ノーザンハイブリダイゼーション、ドットブロットハイブリダイゼーションおよび固相ハイブリダイゼーションが用いられ得る(Sambrook et al., Molecular Cloning- A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Press, N.Y., 1989参照)。ハイブリダイゼーションとは、相補的塩基対合のための2つの一本鎖核酸による二重鎖構造の形成を指す。ハイブリダイゼーションは、厳密に相補的な核酸鎖間、あるいはミスマッチの小領域を含有する核酸鎖間で起こり得る。両アレル性マーカーの一形態とハイブリダイズするが、しかし他方とはハイブリダイズせず、したがって異なる対立遺伝子形態間を区別し得る特異的プローブが設計され得る。対立遺伝子特異的プローブはしばしば対で用いられ、対の一成員はオリジナル対立遺伝子を含有する標的配列との完全な一致を示し、そして他方はもう一方の対立遺伝子を含有する標的配列と完全な一致を示す。ハイブリダイゼーション条件は、対立遺伝子間のハイブリダイゼーション強度に有意の差が存在し、好ましくは本質的に二元性応答が存在し、それによりプローブが対立遺伝子の一方のみとハイブリダイズするよう、十分にストリンジェントであるべきである。プローブが厳密に相補的な標的配列のみとハイブリダイズするストリンジェントな配列特異的ハイブリダイゼーション条件は、当該技術分野で既知である(Sambrook et al., 1989)。ハイブリッド二重鎖の検出は、多数の方法により実行され得る。標的またはプローブに結合された検出可能標識を利用して、ハイブリッド二重鎖の検出を可能にする種々の検出アッセイフォーマットが既知である。典型的には、ハイブリダイゼーション二重鎖は、非ハイブリダイズ化核酸から分離され、次に二重鎖に結合された標識が検出される。さらに、標準的な異種アッセイフォーマットは、プライマーおよびプローブ上に存在する標識を用いてハイブリッドを検出するのに適している(Landegren U. et al., Genome Research, 8: 769-776, 1998参照)。
オリゴヌクレオチドアレイに基づいたハイブリダイゼーションアッセイは、完全一致およびミスマッチ標的配列変異体に対する短いオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション安定性の差に拠る。多型性情報への効率的アクセスは、選定位置で固体支持体(例えばチップ)に結合されたオリゴヌクレオチドプローブの高電子密度アレイを含む基本構造により得られる。複対立遺伝子多型性の検出に用いるための種々のフォーマットのチップは、Affymetrex (GeneChip)、Hyseq (HyChip and HyGnostics)およびProtogene Laboratoriesによりカスタマイズ化ベースで製造され得る。
概してこれらの方法は、標的配列が多型性マーカーを含む個体由来の標的核酸配列セグメントと相補的であるオリゴヌクレオチドプローブのアレイを用いる。EP785280は、単一ヌクレオチド多型性の検出のためのタイリング方法を記載している。要するに、アレイは一般に、PCT出願WO95/11995にさらに記載された多数の特異的多型性に関して「タイリングされ」得る。標的配列とのハイブリダイゼーションおよびアレイ
の洗浄の完了時に、標的配列がハイブリダイズするアレイ上の位置を決定するために、アレイは走査される。次に走査アレイからのハイブリダイゼーションデータが分析されて、複対立遺伝子マーカーの単数または複数の対立遺伝子が試料中に存在することを同定する。ハイブリダイゼーションおよび走査は、PCT出願WO92/10092およびWO95/11995および米国特許第5,424,186号に記載されているように実行され得る。固体支持体および固体支持体に結合される本発明のポリヌクレオチドは、「オリゴヌクレオチドプローブおよびプライマー」にさらに記載されている。
の洗浄の完了時に、標的配列がハイブリダイズするアレイ上の位置を決定するために、アレイは走査される。次に走査アレイからのハイブリダイゼーションデータが分析されて、複対立遺伝子マーカーの単数または複数の対立遺伝子が試料中に存在することを同定する。ハイブリダイゼーションおよび走査は、PCT出願WO92/10092およびWO95/11995および米国特許第5,424,186号に記載されているように実行され得る。固体支持体および固体支持体に結合される本発明のポリヌクレオチドは、「オリゴヌクレオチドプローブおよびプライマー」にさらに記載されている。
ケモカインの検出
本発明のいくつかの態様は、ケモカインまたはケモカイン含有試料をTHAP型ケモカイン結合剤と接触させることによるケモカインの検出に関する。いくつかの実施形態では、ケモカインまたはTHAP型ケモカイン結合剤が標識される。多くの標識、およびそのような標識をケモカインまたはTHAP型ケモカイン結合剤に結合させる方法が、当該技術分野で既知である。さらに、THAP型ケモカイン結合剤に対し親和性を有する抗体などの標識分子が、当該技術分野で既知である多数のアッセイフォーマットを用いて、THAP型ケモカイン結合剤と結合したケモカインを検出するのに、用いられ得る。
本発明のいくつかの態様は、ケモカインまたはケモカイン含有試料をTHAP型ケモカイン結合剤と接触させることによるケモカインの検出に関する。いくつかの実施形態では、ケモカインまたはTHAP型ケモカイン結合剤が標識される。多くの標識、およびそのような標識をケモカインまたはTHAP型ケモカイン結合剤に結合させる方法が、当該技術分野で既知である。さらに、THAP型ケモカイン結合剤に対し親和性を有する抗体などの標識分子が、当該技術分野で既知である多数のアッセイフォーマットを用いて、THAP型ケモカイン結合剤と結合したケモカインを検出するのに、用いられ得る。
生物学的試料中のケモカインに限定されないがこれを含む、ケモカインの存在(定量的または非定量的に)または不在を検出する例示的方法は、ケモカインまたはケモカイン含有試料を得ること、およびそれをケモカインを検出し得る化合物または作用物質と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、そのような作用物質は、THAP型ケモカイン結合剤である。THAP型ケモカイン結合剤を用いる方法を用いて検出され得るケモカインとして、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCLI9、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARPCC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4VI、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、検出方法は、被験体(ヒト患者など)からの組織または液体試料などの生物学的試料をTHAP型ケモカイン結合剤と接触させ、ケモカインとTHAP型ケモカイン結合剤との複合体を検出し、または先にケモカインと結合していたがケモカインから放出されたTHAP型ケモカイン結合剤を検出することにより、生物学的試料中のケモカインの存在または不在を検出することを含む。
本発明のいくつかの実施形態では、THAP型ケモカイン結合剤は、直接標識される。他の実施形態において、THAP型ケモカイン結合剤は、THAP型ケモカイン結合剤に親和性を有する標識抗体を用いて検出される。そのような抗体は、検出可能な標識を直接保有してもよいし、標識二次抗体により認識されてもよい。抗体は、ポリクローナル、さらに好ましくはモノクローナルであり得る。無傷(intact)の抗体またはその断片(例えばFabまたはF(ab’)2)が用いられ得る。「標識された」という用語は、抗体または他の検出可能な分子に関しては、検出可能物質を抗体または分子へカップリングすること(即ち物理的連結)による抗体または分子への直接標識化、ならびに直接標識される別の試薬との反応性による抗体または分子の間接的標識化を含むよう意図される。間接的標識化の例として、それが蛍光標識化ストレプトアビジンで検出され得るよう、蛍光標識
二次抗体およびビオチンによるTHAP型ケモカイン結合剤の末端標識化を用いた一次抗体の検出が挙げられる。「生物学的試料」という用語は、被験体から単離された組織、細胞および生物学的液体、ならびに被験体内に存在する組織、細胞および液体を含むよう意図される。したがって、この検出方法は、in vitroならびにin vivoで生物学的試料中のケモカインを検出するのに用いられ得る。例えば、ケモカイン検出のin
vitro手法として、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、ウエスタンブロット、免疫沈降法および免疫蛍光法が挙げられる。ケモカイン検出のin vivo手法として、被験体中に標識化THAP型ケモカイン結合剤を導入することが挙げられる。例えば、THAP型ケモカイン結合剤は、被験体中のその存在および位置が標準画像診断手法により検出され得る放射性マーカーで標識され得る。
二次抗体およびビオチンによるTHAP型ケモカイン結合剤の末端標識化を用いた一次抗体の検出が挙げられる。「生物学的試料」という用語は、被験体から単離された組織、細胞および生物学的液体、ならびに被験体内に存在する組織、細胞および液体を含むよう意図される。したがって、この検出方法は、in vitroならびにin vivoで生物学的試料中のケモカインを検出するのに用いられ得る。例えば、ケモカイン検出のin
vitro手法として、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、ウエスタンブロット、免疫沈降法および免疫蛍光法が挙げられる。ケモカイン検出のin vivo手法として、被験体中に標識化THAP型ケモカイン結合剤を導入することが挙げられる。例えば、THAP型ケモカイン結合剤は、被験体中のその存在および位置が標準画像診断手法により検出され得る放射性マーカーで標識され得る。
本発明の他の態様は、ケモカイン検出システムに関する。そのようなケモカイン検出システムは、固体支持体に結合したTHAP型ケモカイン結合剤を含む。多数の適した固体支持体材料が当該技術分野で既知であり、セルロース、ナイロン、もしくは他の重合体裏当て材、マイクロタイタープレートなどのプラスチック、セファロースなどの合成ビーズおよび樹脂、ガラス、磁気ビーズ、ラテックス粒子、ヒツジ(もしくは他の動物の)赤血球、硬膜細胞(duracyte)およびその他が挙げられるが、これらに限定されない。THAP型ケモカイン結合剤を固体支持体に固定する適した方法は、当該技術分野で既知である。
本発明のいくつかの実施形態は、THAP型ケモカイン結合剤およびTHAP型ケモカイン結合剤を用いてケモカインを検出または阻害することを記載した説明書を備えるキットに関する。例えば、キットは、長期貯蔵に際し作用物質の損傷または不活性化を防ぐように貯蔵される、THAP型ケモカイン結合剤のアンプルを含む。そのような方法は、凍結乾燥および適切な緩衝液中での凍結を含み得るが、これらに限定されない。キットはまた、ケモカイン結合、検出、または阻害用にキットが用いられる場合に、陽性対照試料として機能するように、ケモカインを含み得る。
本発明のいくつかの実施形態では、キットは、THAP型ケモカイン結合剤の異種混合物を含有してパッケージ化され、この場合、それぞれの作用物質は1つまたは複数のケモカインに異なる親和性を有する。あるいは、キットによっては、THAP型ケモカイン結合剤のパネルを備え、この場合、それぞれのTHAP型ケモカイン結合剤は、特定のケモカインに異なる親和性を有する。例えば、キットは、3種のTHAP型ケモカイン結合剤のパネルを備えることができ、この場合、第一の作用物質は、SLCに高い親和性を有するがCXCL9には低い親和性を有し、第二の作用物質は、SLCおよびCXCL9の両方に中程度の親和性を有し、そして第三の作用物質はSLCに低い親和性を有するがCXCL9には高い親和性を有する。THAP型ケモカイン結合剤のパネルは、上記に例示されるより大きく、または小さいものであることができ、かつ検出されるケモカインの数および種類は、上記に例示されるより多いか、または少ないものであることができる。そのようなTHAP型ケモカイン結合剤パネルを含むキットは、ケモカインの混合試料を確実に識別するのに用いられ得る。さらに、そのようなパネルは、混合ケモカイン試料中の複数の異なるケモカインと結合またはこれを阻害するのに用いられ得る。
本発明を一般的に説明してきたが、本明細書中に提示されるある特定の実施例を参照することによりさらなる理解が得られる。実施例は本発明を例証するためにのみ提示され、別記しない限り本発明を限定するものではない。
実施例
ケモカインSLC/CCL21を用いた2ハイブリッドスクリーンにおけるTHAP1cDNAの単離
新規のHEVECタンパク質の機能および関与する細胞内経路を限定しようと努力して、微小血管ヒトHEV内皮細胞(HEVEC)から生成される2ハイブリッドcDNAライブラリーをスクリーニングするために異なるベイトを本発明者らは用いた。上記のように(Girard and Springer (1995) Immunity 2: 113-123)、モノクローナル抗体MECA−79を用いた免疫磁気選択により、ヒト扁桃からHEVECを精製した。まずSMART PCR cDNAライブラリー構築キット(Clontech, Palo Alto, CA, USA)を用いて、HEVECの総RNA1μgから、全長cDNAを生成した。次にオリゴ−dT−プライマーが結合したHEVECのcDNAをSfiIで消化して、pGAD424(Clontech)のEcoRIおよびBamHIクローニング部位間にSfiIリンカー(5’−GAATTCGGCCATTATGGCCTGCAGGATCCGGCCGCCTCGGCCCAGGATCC−3’)(配列番号181)を挿入することにより生成された2ハイブリッドベクターpGAD424−Sfi中に指向的にクローン化する。その結果生じたpGAD424−HEVECのcDNAの2ハイブリッドライブラリー(平均挿入サイズ>1kb1、〜3×106の独立クローン)を大腸菌中で増幅させる。ケモカインSLC/6Ckineと相互作用しうるタンパク質を同定するために、プライマーhSLC.5’(5’−GCGGGATCCGTAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号183)およびhSLC.3’(5’−GCGGGATCCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACC−3’)(配列番号184)を用いてHEVECのRNAからPCRにより増幅し、BamHIで消化して、MATCHMAKER2ハイブリッド系2ベクターpGBT9(Clontech)のBamHIクローニング部位に挿入した成熟型のヒトSLC/CCL21をコードするcDNA(アミノ酸24〜134、GenBank寄託番号NP_002980、配列番号182)をベイトとして用いて、2ハイブリッドHEVECのcDNAライブラリーのスクリーニングを実施した。要するに、pGBT9−SLCをpGAD424−HEVECのcDNAライブラリーを用いて酵母株Y190(Clontech)中で共形質転換した。1.5×107個の酵母形質転換体をスクリーニングし、His栄養要求性により陽性タンパク質相互作用を選択した。プレートを30℃で5日間インキュベートした。プラスミドDNAを陽性コロニーから抽出し、pGBT9−SLCまたは対照ベイトpGBT9、pGBT9−ラミンを用いてAH109中で共形質転換することにより、相互作用の特異性を立証するために用いた。この2ハイブリッドスクリーンで単離された8つの独立クローンを特性化した。それらは、そのマウスオルトログと93%の同一性を示す、THAP1と呼ばれる213アミノ酸の新規のヒトタンパク質をコードする独特のヒトcDNAに対応することが判明した(図1A)。THAP1予測タンパク質配列中の唯一の注目に値するモチーフは、中間部の短いプロリンリッチドメインならびにカルボキシ末端部分のコンセンサス核局在化配列(NLS)であった(図1B)。THAP1配列に関するデータベース検索は、アポトーシスに関連した新規のタンパク質モチーフを限定し得る最初の90個のアミノ酸(以後THAPドメインと呼ぶ)を除いて、前に特性化されたタンパク質との有意の類似性を明示できなかった(図1B、図9A〜図9Cおよび図10参照)。
新規のHEVECタンパク質の機能および関与する細胞内経路を限定しようと努力して、微小血管ヒトHEV内皮細胞(HEVEC)から生成される2ハイブリッドcDNAライブラリーをスクリーニングするために異なるベイトを本発明者らは用いた。上記のように(Girard and Springer (1995) Immunity 2: 113-123)、モノクローナル抗体MECA−79を用いた免疫磁気選択により、ヒト扁桃からHEVECを精製した。まずSMART PCR cDNAライブラリー構築キット(Clontech, Palo Alto, CA, USA)を用いて、HEVECの総RNA1μgから、全長cDNAを生成した。次にオリゴ−dT−プライマーが結合したHEVECのcDNAをSfiIで消化して、pGAD424(Clontech)のEcoRIおよびBamHIクローニング部位間にSfiIリンカー(5’−GAATTCGGCCATTATGGCCTGCAGGATCCGGCCGCCTCGGCCCAGGATCC−3’)(配列番号181)を挿入することにより生成された2ハイブリッドベクターpGAD424−Sfi中に指向的にクローン化する。その結果生じたpGAD424−HEVECのcDNAの2ハイブリッドライブラリー(平均挿入サイズ>1kb1、〜3×106の独立クローン)を大腸菌中で増幅させる。ケモカインSLC/6Ckineと相互作用しうるタンパク質を同定するために、プライマーhSLC.5’(5’−GCGGGATCCGTAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号183)およびhSLC.3’(5’−GCGGGATCCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACC−3’)(配列番号184)を用いてHEVECのRNAからPCRにより増幅し、BamHIで消化して、MATCHMAKER2ハイブリッド系2ベクターpGBT9(Clontech)のBamHIクローニング部位に挿入した成熟型のヒトSLC/CCL21をコードするcDNA(アミノ酸24〜134、GenBank寄託番号NP_002980、配列番号182)をベイトとして用いて、2ハイブリッドHEVECのcDNAライブラリーのスクリーニングを実施した。要するに、pGBT9−SLCをpGAD424−HEVECのcDNAライブラリーを用いて酵母株Y190(Clontech)中で共形質転換した。1.5×107個の酵母形質転換体をスクリーニングし、His栄養要求性により陽性タンパク質相互作用を選択した。プレートを30℃で5日間インキュベートした。プラスミドDNAを陽性コロニーから抽出し、pGBT9−SLCまたは対照ベイトpGBT9、pGBT9−ラミンを用いてAH109中で共形質転換することにより、相互作用の特異性を立証するために用いた。この2ハイブリッドスクリーンで単離された8つの独立クローンを特性化した。それらは、そのマウスオルトログと93%の同一性を示す、THAP1と呼ばれる213アミノ酸の新規のヒトタンパク質をコードする独特のヒトcDNAに対応することが判明した(図1A)。THAP1予測タンパク質配列中の唯一の注目に値するモチーフは、中間部の短いプロリンリッチドメインならびにカルボキシ末端部分のコンセンサス核局在化配列(NLS)であった(図1B)。THAP1配列に関するデータベース検索は、アポトーシスに関連した新規のタンパク質モチーフを限定し得る最初の90個のアミノ酸(以後THAPドメインと呼ぶ)を除いて、前に特性化されたタンパク質との有意の類似性を明示できなかった(図1B、図9A〜図9Cおよび図10参照)。
ノーザンブロット
THAP1のmRNAの組織分布を決定するために、12の異なるヒト成人組織のノーザンブロット分析を実施した(図2)。メーカーの使用説明書に従って、多ヒト組織ノーザンブロット(CLONTECH)をハイブリダイズした。プローブは、THAP1のORFに対応するPCR産物で、プライマー−一遺伝子ラベリング系(PROMEGA)で32P標識した。2.2kbのmRNAのバンドを脳、心臓、骨格筋、腎臓、肝臓および胎盤で検出した。主要な2.2kbのバンドほかに、低分子量帯域が検出されたが、これらはTHAP1のmRNAの前駆体の代替的スプライシングまたはポリアデニル化に対応すると思われる。
多数の異なる組織中におけるTHAP1のmRNAの存在は、THAP1が、ヒト身体中で、広範なしかし普遍的ではない組織分布を有するということを示唆する。
THAP1のmRNAの組織分布を決定するために、12の異なるヒト成人組織のノーザンブロット分析を実施した(図2)。メーカーの使用説明書に従って、多ヒト組織ノーザンブロット(CLONTECH)をハイブリダイズした。プローブは、THAP1のORFに対応するPCR産物で、プライマー−一遺伝子ラベリング系(PROMEGA)で32P標識した。2.2kbのmRNAのバンドを脳、心臓、骨格筋、腎臓、肝臓および胎盤で検出した。主要な2.2kbのバンドほかに、低分子量帯域が検出されたが、これらはTHAP1のmRNAの前駆体の代替的スプライシングまたはポリアデニル化に対応すると思われる。
多数の異なる組織中におけるTHAP1のmRNAの存在は、THAP1が、ヒト身体中で、広範なしかし普遍的ではない組織分布を有するということを示唆する。
細胞内THAP1局在化の分析
THAP1タンパク質の細胞内の局在を分析するために、THAP1のcDNAを、GFP(グリーン蛍光タンパク質)をコードする配列と融合させた。プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号185)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号186)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFP.C2−THAP1を生成した。次にGFP/THAP1発現構築物を臍帯静脈からの初代培養のヒト内皮細胞(HUVEC、PromoCell, Heidelberg, Germany)中にトランスフェクトした。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。24時間後の蛍光顕微鏡による分析によって、GFP/THAP1融合タンパク質はもっぱら核内に局在し、拡散性分布を伴って、蓄積して斑点を生じたが、一方、GFP単独の場合は、細胞全体に染みが広がっただけである、ということが明示された。GFP/THAP1が会合する斑点状に染まったドメインの同一性を調べるために、間接免疫蛍光顕微鏡を用いて、既知の核ドメイン(複製ファクトリー、スプライシングセンター、核小体)と共にGFP/THAP1を含有する核のドットの考え得る共局在化を調べた。
THAP1タンパク質の細胞内の局在を分析するために、THAP1のcDNAを、GFP(グリーン蛍光タンパク質)をコードする配列と融合させた。プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号185)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号186)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFP.C2−THAP1を生成した。次にGFP/THAP1発現構築物を臍帯静脈からの初代培養のヒト内皮細胞(HUVEC、PromoCell, Heidelberg, Germany)中にトランスフェクトした。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。24時間後の蛍光顕微鏡による分析によって、GFP/THAP1融合タンパク質はもっぱら核内に局在し、拡散性分布を伴って、蓄積して斑点を生じたが、一方、GFP単独の場合は、細胞全体に染みが広がっただけである、ということが明示された。GFP/THAP1が会合する斑点状に染まったドメインの同一性を調べるために、間接免疫蛍光顕微鏡を用いて、既知の核ドメイン(複製ファクトリー、スプライシングセンター、核小体)と共にGFP/THAP1を含有する核のドットの考え得る共局在化を調べた。
GFPタグが付加された発現構築物でトランスフェクトした細胞を、カバーガラス上で24時間〜48時間増殖させた。細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に室温で15分間固定し、PBSで再び洗浄した後、PBS中の50mMのNH4Clで、室温で5分間、中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100を含有するPBS中で、室温で5分間、細胞を透過処理し、再びPBSで洗浄した。次に透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間遮断し、次にPBS−BSA中に希釈した以下の一次抗体とともに、室温で2時間インキュベートした:ヒトDaxxに対するウサギポリクローナル抗体(1/50、M−112、Santa Cruz Biotechnology)または抗PMLマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/30、mAb PG−M3(Dako, Glostrup, Denmark))。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)抗マウスIgGヤギ抗体(二次抗体)または抗ウサギIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
この分析は、GFP−THAP1による染色が、PMLに対する抗体を用いて得られた染色パターンと完全に重複することを示す、ということを明示した。GFP/THAP1およびPMLの共局在化が、少数のPML−NB(10未満)を有する核ならびに多数のPML−NBを有する核の両方で観察された。PML−NBのもうひとつの十分に特性化された構成成分であるDaxxに対して向けられる抗体を用いた間接免疫蛍光染色を実施して、GFP/THAP1とPML−NBとの会合を確かめた。PML−NB中のGFP
/THAP1およびDaxxの完全共局在化を、本発明者らは見出した。合わせて考えると、これらの結果は、THAP1がPML−NBと会合する新規のタンパク質であることを明示する。
/THAP1およびDaxxの完全共局在化を、本発明者らは見出した。合わせて考えると、これらの結果は、THAP1がPML−NBと会合する新規のタンパク質であることを明示する。
ヒトHEVECにおいてTHAP1と相互作用するタンパク質の同定:2ハイブリッドアッセイ
THAP1は好アポトーシスタンパク質PAR4と複合体を形成する
THAP1と相互作用しうるタンパク質を同定するために、MATCHMAKER2ハイブリッド系3ベクターpGBKT7(Clontech)に挿入したヒトTHAP1全長cDNAをベイトとして用いて、2ハイブリッドHEVECのcDNAライブラリーのスクリーニングを実施した。要するに、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号187)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号188)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7ベクター中でGal4結合ドメイン(Gal4−BD)の下流でインフレームでクローン化して、pGBKT7−THAP1を生成した。次にpGBKT7−THAP1を、酵母株AH109(Clontech)中でpGAD424−HEVECのcDNAライブラリーを用いて共形質転換化した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、1.5×107個の酵母形質転換体をスクリーニングして、HisおよびAde二重栄養要求性により陽性タンパク質相互作用を選択した。プレートを30℃で5日間インキュベートした。プラスミドDNAをこれらの陽性クローンから抽出し、pGBKT7−THAP1または対照ベイトpGBKT7、pGBKT7−ラミンおよびpGBKT7−ヘビンを用いてAH109中で共形質転換することにより、相互作用の特異性を立証するために用いた。THAP1と特異的に相互作用した3つのクローンを、スクリーニングで得た:これらのクローンのシーケンシングは、ヒトの好アポトーシスタンパク質PAR4の最後の147アミノ酸(位置193〜342)をコードする部分的cDNAに対応する3つの同一ライブラリープラスミドを明示した(図3A)。全長Par4ベイト(pGBKT−Par4)およびプレイ(pGADT7−Par4)を用いて、THAP1およびPar4間の陽性の相互作用を確認した。プライマーPar4.8(5’−GCGGAATTCATGGCGACCGGTGGCTACCGGACC−3’)(配列番号189)およびPar4.5(5’−GCGGGATCCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号190)を用いて、ヒト胸腺cDNA(Clontech)からPCRにより全長ヒトPar4を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7およびpGADT7ベクター中でクローン化して、pGBKT7−Par4およびpGADT7−Par4を生成した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1およびpGADT7−Par4、あるいはpGBKT7−Par4およびpGADT7−THAP1を用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1およびPar4間の陽性の相互作用を確認した。pGADT7−THAP1を生成するために、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号191)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号192)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGADT7 2ハイブリッドベクター(Clontech)中でGal4活性化ドメイン(Gal4−AD)の下流にインフレームでクローン化した。
THAP1は好アポトーシスタンパク質PAR4と複合体を形成する
THAP1と相互作用しうるタンパク質を同定するために、MATCHMAKER2ハイブリッド系3ベクターpGBKT7(Clontech)に挿入したヒトTHAP1全長cDNAをベイトとして用いて、2ハイブリッドHEVECのcDNAライブラリーのスクリーニングを実施した。要するに、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号187)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号188)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7ベクター中でGal4結合ドメイン(Gal4−BD)の下流でインフレームでクローン化して、pGBKT7−THAP1を生成した。次にpGBKT7−THAP1を、酵母株AH109(Clontech)中でpGAD424−HEVECのcDNAライブラリーを用いて共形質転換化した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、1.5×107個の酵母形質転換体をスクリーニングして、HisおよびAde二重栄養要求性により陽性タンパク質相互作用を選択した。プレートを30℃で5日間インキュベートした。プラスミドDNAをこれらの陽性クローンから抽出し、pGBKT7−THAP1または対照ベイトpGBKT7、pGBKT7−ラミンおよびpGBKT7−ヘビンを用いてAH109中で共形質転換することにより、相互作用の特異性を立証するために用いた。THAP1と特異的に相互作用した3つのクローンを、スクリーニングで得た:これらのクローンのシーケンシングは、ヒトの好アポトーシスタンパク質PAR4の最後の147アミノ酸(位置193〜342)をコードする部分的cDNAに対応する3つの同一ライブラリープラスミドを明示した(図3A)。全長Par4ベイト(pGBKT−Par4)およびプレイ(pGADT7−Par4)を用いて、THAP1およびPar4間の陽性の相互作用を確認した。プライマーPar4.8(5’−GCGGAATTCATGGCGACCGGTGGCTACCGGACC−3’)(配列番号189)およびPar4.5(5’−GCGGGATCCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号190)を用いて、ヒト胸腺cDNA(Clontech)からPCRにより全長ヒトPar4を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7およびpGADT7ベクター中でクローン化して、pGBKT7−Par4およびpGADT7−Par4を生成した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1およびpGADT7−Par4、あるいはpGBKT7−Par4およびpGADT7−THAP1を用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1およびPar4間の陽性の相互作用を確認した。pGADT7−THAP1を生成するために、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号191)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号192)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより、THAP1の全長コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGADT7 2ハイブリッドベクター(Clontech)中でGal4活性化ドメイン(Gal4−AD)の下流にインフレームでクローン化した。
次に、WT−1およびaPKCと結合するPar4に関与することが以前示されたPa
r4のC末端のロイシンジッパー/デスドメインがTHAP1およびPar4間の相互作用に必要か否かを調べた。そのために、2つのPar4変異体、Par4ΔおよびPar4DDを構築した。Par4Δはロイシンジッパー/デスドメインを欠き、一方、Par4DDはこのドメインを含有する。pGBKT7およびpGADT7のEcoRIおよびBamHI部位中にpGADT7−Par4からのEcoRI−BgIII断片をサブクローニングすることにより、pGBKT7−Par4Δ(アミノ酸1〜276)およびpGADT7−Par4Δを構築した。プライマーPar4.4(5’−CGCGAATTCGCCATCATGGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号193)およびPar4.5とともに、鋳型としてpGBKT7−Par4を用いて、PCRによりPar4DDを増幅し、pGBKT7およびpGADT7のEcoRIおよびBamHI部位でクローン化して、pGBKT7−Par4DDおよびpGADT7−Par4DDを生成した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1およびpGADT7−Par4Δ、あるいはpGADT7−Par4DDを用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1およびPar4変異体間の2ハイブリッド相互作用を試験した。Par4ロイシンジッパー/デスドメイン(Par4DD)は、THAP1との相互作用に必要であるだけでなく、そのために十分である、ということを本発明者らは見出した(図3A)。THAP1の代わりにベイトとしてPar4またはPar4変異体(Par4ΔおよびPar4DD)を用いて、逆配向で2ハイブリッド実験を実施した場合、同様の結果を得た(図3A)。
r4のC末端のロイシンジッパー/デスドメインがTHAP1およびPar4間の相互作用に必要か否かを調べた。そのために、2つのPar4変異体、Par4ΔおよびPar4DDを構築した。Par4Δはロイシンジッパー/デスドメインを欠き、一方、Par4DDはこのドメインを含有する。pGBKT7およびpGADT7のEcoRIおよびBamHI部位中にpGADT7−Par4からのEcoRI−BgIII断片をサブクローニングすることにより、pGBKT7−Par4Δ(アミノ酸1〜276)およびpGADT7−Par4Δを構築した。プライマーPar4.4(5’−CGCGAATTCGCCATCATGGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号193)およびPar4.5とともに、鋳型としてpGBKT7−Par4を用いて、PCRによりPar4DDを増幅し、pGBKT7およびpGADT7のEcoRIおよびBamHI部位でクローン化して、pGBKT7−Par4DDおよびpGADT7−Par4DDを生成した。メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1およびpGADT7−Par4Δ、あるいはpGADT7−Par4DDを用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1およびPar4変異体間の2ハイブリッド相互作用を試験した。Par4ロイシンジッパー/デスドメイン(Par4DD)は、THAP1との相互作用に必要であるだけでなく、そのために十分である、ということを本発明者らは見出した(図3A)。THAP1の代わりにベイトとしてPar4またはPar4変異体(Par4ΔおよびPar4DD)を用いて、逆配向で2ハイブリッド実験を実施した場合、同様の結果を得た(図3A)。
in vitroTHAP1/Par4相互作用アッセイ
酵母で観察された相互作用を確認するために、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GSTタグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定されるPar4DDを、in vitroで翻訳され放射能で標識されたTHAP1とともにインキュベートした。GST−Par4DD発現ベクターを生成するために、プライマーPar4.10(5’−GCCGGATCCGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号194)およびPar4.5を用いてPCRにより、Par4DD(アミノ酸250〜342)を増幅し、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHI部位、すなわち、グルタチオンS−TトランスフェラーゼORFの下流にインフレームでクローン化した。次に、プラスミドpGEX−2T−Par4DDによりコードされるGST−Par4DD(アミノ酸250〜342)融合タンパク質、ならびにプラスミドpGEX−2Tによりコードされる対照GSTタンパク質を大腸菌DH5α中で発現させて、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従ってグルタチオンセファロースを用いてアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。SDS−ポリアリールアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、GSTプルダウンアッセイに用いられるタンパク質の収量を決定した。pGBKT7−THAP1ベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳されたTHAP1を生成した。25μlの35Sで標識した野生型THAP1を、固定化GST−Par4またはGSTタンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニルフルオライド(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5回洗浄した。結合タンパク質を2×
Laemmli SDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間
接撮影により可視化した。予測どおり、GST/Par4DDはTHAP1と相互作用した(図3B)。これに反して、THAP1はGSTビーズと相互作用しなかった。
酵母で観察された相互作用を確認するために、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GSTタグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定されるPar4DDを、in vitroで翻訳され放射能で標識されたTHAP1とともにインキュベートした。GST−Par4DD発現ベクターを生成するために、プライマーPar4.10(5’−GCCGGATCCGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号194)およびPar4.5を用いてPCRにより、Par4DD(アミノ酸250〜342)を増幅し、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHI部位、すなわち、グルタチオンS−TトランスフェラーゼORFの下流にインフレームでクローン化した。次に、プラスミドpGEX−2T−Par4DDによりコードされるGST−Par4DD(アミノ酸250〜342)融合タンパク質、ならびにプラスミドpGEX−2Tによりコードされる対照GSTタンパク質を大腸菌DH5α中で発現させて、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従ってグルタチオンセファロースを用いてアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。SDS−ポリアリールアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、GSTプルダウンアッセイに用いられるタンパク質の収量を決定した。pGBKT7−THAP1ベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳されたTHAP1を生成した。25μlの35Sで標識した野生型THAP1を、固定化GST−Par4またはGSTタンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニルフルオライド(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5回洗浄した。結合タンパク質を2×
Laemmli SDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間
接撮影により可視化した。予測どおり、GST/Par4DDはTHAP1と相互作用した(図3B)。これに反して、THAP1はGSTビーズと相互作用しなかった。
in vivoTHAP1/Par4相互作用アッセイ
THAP1およびPar4間の生理学的相互作用に関するさらなる証拠を提供するために、THAP1およびPAR4間のin vivoでの相互作用を調べた。そのために、pEF−mycPar4DD真核生物発現ベクターおよびGFPまたはGFP−THAP1発現ベクター(それぞれpEGFP.C2およびpEGFP.C2−THAP1)を用いて一過的に同時トランスフェクトされた一次ヒト内皮細胞中のエピトープタグが付加されたPar4DDの細胞内局在化を、共焦点免疫蛍光顕微鏡を用いて分析した。pEF−mycPar4DDを生成するために、プライマーmyc.BD7(5’−GCGCTCTAGAGCCATCATGGAGGAGCAGAAGCTGATC−3’)(配列番号195)およびPar4.9(5’−CTTGCGGCCGCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号196)とともに、鋳型としてpGBKT7−Par4DDを用いて、PCRによりmycPar4DD(アミノ酸250〜342)を増幅し、pEF−BOS発現ベクターのXbaIおよびNotI部位でクローン化した(Mizushima and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322, 1990)。臍帯静脈由来の初代培養のヒト内皮細胞(HUVEC、PromoCell, Heidelberg, Germany)を、完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene; La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。pEF−mycPar4DDおよびGFPタグが付加された発現構築物で同時トランスフェクトした細胞を、カバーガラス上で24時間〜48時間増殖させた。細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に室温で15分間固定し、PBSで再び洗浄した後、PBS中の50mMのNH4Clで、室温で5分間、中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100を含有するPBS中で、室温で5分間、細胞を透過処理し、再びPBSで洗浄した。次に、透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間遮断し、次にPBS−BSA中に希釈した抗mycエピトープ マウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/200、Clontech)とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗マウス(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)ヤギ抗体(二次抗体)とともに1時間インキュベートした。PBS中で十分に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
THAP1およびPar4間の生理学的相互作用に関するさらなる証拠を提供するために、THAP1およびPAR4間のin vivoでの相互作用を調べた。そのために、pEF−mycPar4DD真核生物発現ベクターおよびGFPまたはGFP−THAP1発現ベクター(それぞれpEGFP.C2およびpEGFP.C2−THAP1)を用いて一過的に同時トランスフェクトされた一次ヒト内皮細胞中のエピトープタグが付加されたPar4DDの細胞内局在化を、共焦点免疫蛍光顕微鏡を用いて分析した。pEF−mycPar4DDを生成するために、プライマーmyc.BD7(5’−GCGCTCTAGAGCCATCATGGAGGAGCAGAAGCTGATC−3’)(配列番号195)およびPar4.9(5’−CTTGCGGCCGCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号196)とともに、鋳型としてpGBKT7−Par4DDを用いて、PCRによりmycPar4DD(アミノ酸250〜342)を増幅し、pEF−BOS発現ベクターのXbaIおよびNotI部位でクローン化した(Mizushima and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322, 1990)。臍帯静脈由来の初代培養のヒト内皮細胞(HUVEC、PromoCell, Heidelberg, Germany)を、完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene; La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。pEF−mycPar4DDおよびGFPタグが付加された発現構築物で同時トランスフェクトした細胞を、カバーガラス上で24時間〜48時間増殖させた。細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に室温で15分間固定し、PBSで再び洗浄した後、PBS中の50mMのNH4Clで、室温で5分間、中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100を含有するPBS中で、室温で5分間、細胞を透過処理し、再びPBSで洗浄した。次に、透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間遮断し、次にPBS−BSA中に希釈した抗mycエピトープ マウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/200、Clontech)とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗マウス(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)ヤギ抗体(二次抗体)とともに1時間インキュベートした。PBS中で十分に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
pEF−mycPar4DDおよびGFP発現ベクターで一過的に同時トランスフェクトされた細胞では、異所的に発現したmyc−Par4DDが、大多数の細胞の細胞質および核の両方に蓄積することが判明した。これに対して、pEF−mycPar4DDおよびGFP−THAP1を発現ベクターで一過的に同時トランスフェクトした場合は、myc−Par4DDは、拡散した細胞質および核への局在化からPML−NBとの選択的会合へと劇的にシフトした。myc−Par4DDの局在化に及ぼすGFP−THAP1の作用は、それがTHAP1およびアポトーシスとは無関係な核酵素であるGFP−APSキナーゼ−1(APSK−1)を用いた場合は観察されなかったため、特異的であった(Besset et al., Faseb J, 14: 345-354, 2000)。この後者の結果は、GFP−THAP1がPML−NBにmyc−Par4DDを動員し、THAP1と好アポトーシスタンパク質Par4と直接相互作用を有するというin vivoの証拠を提供する、ということを示す。
新規なアルギニンリッチPar4結合モチーフの同定
Par4と結合するTHAP1を仲介する配列を同定するために、一連のTHAP1欠失構築物を生成した。プラスミドpEGFP.C2−THAP1を鋳型とし、以下のプライマーを用いて、PCRにより、アミノ末端(THAP1−C1、−C2、−C3)およびカルボキシ末端(THAP1−N1、−N2、−N3)欠失変異体の両方(図4A)を増幅した:THAP1−C1(アミノ酸90〜213)に関しては、2HMR12(5’−GCGGAATTCAAAGAAGATCTTCTGGAGCCACAGGAAC−3’)(配列番号197)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号198);THAP1−C2(アミノ酸120〜213)に関しては、PAM2(5’−GCGGAATTCATGCCGCCTCTTCAGACCCCTGTTAA−3’)(配列番号199)および2HMR9;THAP1−C3(アミノ酸143〜213)に関しては、PAPM3(5’−GCGGAATTCATGCACCAGCGGAAAAGGATTCATCAG−3’)(配列番号200)および2HMR9;THAP1−N1(アミノ酸1〜90)に関しては、2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号201)および2HMR17(5’−GCGGGATCCCTTGTCATGTGGCTCAGTACAAAGAAATAT−3’)(配列番号202);THAP1−N2(アミノ酸1〜166)に関しては、2HMR10およびPAPN2(5’−CGGGATCCTGTGCGGTCTTGAGCTTCTTTCTGAG−3’)(配列番号203);ならびにTHAP1−N3(アミノ酸1〜192)に関しては、2HMR10およびPAPN3(5’−GCGGGATCCGTCGTCTTTCTCTTTCTGGAAGTGAAC−3’)(配列番号204)。
Par4と結合するTHAP1を仲介する配列を同定するために、一連のTHAP1欠失構築物を生成した。プラスミドpEGFP.C2−THAP1を鋳型とし、以下のプライマーを用いて、PCRにより、アミノ末端(THAP1−C1、−C2、−C3)およびカルボキシ末端(THAP1−N1、−N2、−N3)欠失変異体の両方(図4A)を増幅した:THAP1−C1(アミノ酸90〜213)に関しては、2HMR12(5’−GCGGAATTCAAAGAAGATCTTCTGGAGCCACAGGAAC−3’)(配列番号197)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号198);THAP1−C2(アミノ酸120〜213)に関しては、PAM2(5’−GCGGAATTCATGCCGCCTCTTCAGACCCCTGTTAA−3’)(配列番号199)および2HMR9;THAP1−C3(アミノ酸143〜213)に関しては、PAPM3(5’−GCGGAATTCATGCACCAGCGGAAAAGGATTCATCAG−3’)(配列番号200)および2HMR9;THAP1−N1(アミノ酸1〜90)に関しては、2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号201)および2HMR17(5’−GCGGGATCCCTTGTCATGTGGCTCAGTACAAAGAAATAT−3’)(配列番号202);THAP1−N2(アミノ酸1〜166)に関しては、2HMR10およびPAPN2(5’−CGGGATCCTGTGCGGTCTTGAGCTTCTTTCTGAG−3’)(配列番号203);ならびにTHAP1−N3(アミノ酸1〜192)に関しては、2HMR10およびPAPN3(5’−GCGGGATCCGTCGTCTTTCTCTTTCTGGAAGTGAAC−3’)(配列番号204)。
このようにして得られたPCR断片をEcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7 2ハイブリッドベクター(Clontech)中のGal4結合ドメイン(Gal4−BD)の下流でインフレームでクローン化して、pGBKT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3を生成し、あるいはpEGFP.C2ベクター(Clontech)中の増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFP.C2−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3を生成した。
メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3およびpGADT7−Par4DDを用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1変異体およびPar4DD間の2ハイブリッド相互作用を試験した。Par4DDとの2ハイブリッドの陽性の相互作用は、変異体THAP1−C1、−C2、−C3および−N3を用いた場合は観察されたが、変異体THAP1−N1および−N2を用いた場合は観察されなかった。このことは、Par4結合部位がTHAP1の143番目のアミノ酸残基と192番目のアミノ酸残基の間に見出されることを示唆する。
THAP1変異体を、in vitroTHAP1/Par4相互作用アッセイでも試験した。pGBKT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3ベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳したTHAP1変異体を生成した。それぞれ25μlの35Sで標識されたTHAP1変異体を、固定化GSTまたはGST−Par4タンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオト
レイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニルフロライド(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5分間洗浄した。結合タンパク質を2×LaemmliSDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。予測どおり、THAP1−C1、−C2、−C3および−N3はGST/Par4DDと相互作用した(図4B)。これに対して、THAP1−N1および−N2はGST/Par4DDビーズと相互作用できなかった。
レイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニルフロライド(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5分間洗浄した。結合タンパク質を2×LaemmliSDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。予測どおり、THAP1−C1、−C2、−C3および−N3はGST/Par4DDと相互作用した(図4B)。これに対して、THAP1−N1および−N2はGST/Par4DDビーズと相互作用できなかった。
最後に、pEF−mycPar4DDおよびpEGFP.C2−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3発現ベクターを用いて、実施例6に記載されたようなin vivoでのTHAP1/Par4相互作用アッセイにより、THAP1変異体のPar4結合活性も分析した。
3つのTHAP1/Par4相互作用アッセイに関して、本質的に同一の結果を得た(図4A)。即ち、Par4結合部位は、ヒトTHAP1の143番目のアミノ酸残基と192番目のアミノ酸残基との間に見出された。この領域と、別のPar4相互作用タンパク質であるマウスZIPキナーゼのPar4結合ドメインとの比較は、Par4結合部位に対応し得る保存されたアルギニンリッチ配列モチーフ(配列番号205、263および15)の存在を明示した(図5A)。部位特異的変異法により、このアルギニンリッチ配列モチーフにおける突然変異を生成した。鋳型としてのpEGFP.C2ならびにプライマー2HMR10および2HMR9を、変異体THAP1 RR/AAに関してはプライマー:
RR/AA−1(5’−CCGCACAGCAGCGATGCGCTGCTCAAGAACGGCAGCTTG−3’)(配列番号206)および
RR/AA−2(5’−CAAGCTGCCGTTCTTGAGCAGCGCATCGCTGCTGTGCGG−3’)(配列番号207)、または変異体THAP1ΔQRCRRに関してはプライマーΔRR−1(5’−GCTCAAGACCGCACAGCAAGAACGGCAGCTTG−3’)(配列番号208)およびΔRR−2(5’−CAAGCTGCCGTTCTTGCTGTGCGGTCTTGAGC−3’)(配列番号209)と一緒に用いて、2連続回のPCRにより、これら2つの新規のTHAP1変異体、THAP1 RR/AA(残基R171AおよびR172Aの置換)およびTHAP1ΔQRCRR(残基168〜172の欠失)を生成した。その結果生じたPCR断片をEcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7 2ハイブリッドベクター(Clontech)中のGal4結合ドメイン(Gal4−BD)の下流でインフレームでクローン化して、pGBKT7−THAP1−RR/AAおよびΔ(QRCRR)を生成し、あるいはpEGFP.C2ベクター(Clontech)中の増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFP.C2−THAP1−RR/AAおよび−Δ(QRCRR)を生成した。次に、THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3変異体に関して上記したように、3つのTHAP1/Par4相互作用アッセイ(2ハイブリッドアッセイ、in vitroTHAP1/Par4相互作用アッセイ、in vivoTHAP1/Par4相互作用アッセイ)でTHAP1
RR/AAおよびTHAP1ΔQRCRR THAP1変異体を試験した。この分析は、2つの変異体が3つのアッセイすべてにおいてPar4との相互作用を欠いていたことを明示した(図5B)が、これは、本発明者らが同定した新規のアルギニンリッチ配列モチーフが新規のPar4結合モチーフであることを示す。
RR/AA−1(5’−CCGCACAGCAGCGATGCGCTGCTCAAGAACGGCAGCTTG−3’)(配列番号206)および
RR/AA−2(5’−CAAGCTGCCGTTCTTGAGCAGCGCATCGCTGCTGTGCGG−3’)(配列番号207)、または変異体THAP1ΔQRCRRに関してはプライマーΔRR−1(5’−GCTCAAGACCGCACAGCAAGAACGGCAGCTTG−3’)(配列番号208)およびΔRR−2(5’−CAAGCTGCCGTTCTTGCTGTGCGGTCTTGAGC−3’)(配列番号209)と一緒に用いて、2連続回のPCRにより、これら2つの新規のTHAP1変異体、THAP1 RR/AA(残基R171AおよびR172Aの置換)およびTHAP1ΔQRCRR(残基168〜172の欠失)を生成した。その結果生じたPCR断片をEcoRIおよびBamHIで消化し、pGBKT7 2ハイブリッドベクター(Clontech)中のGal4結合ドメイン(Gal4−BD)の下流でインフレームでクローン化して、pGBKT7−THAP1−RR/AAおよびΔ(QRCRR)を生成し、あるいはpEGFP.C2ベクター(Clontech)中の増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFP.C2−THAP1−RR/AAおよび−Δ(QRCRR)を生成した。次に、THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3変異体に関して上記したように、3つのTHAP1/Par4相互作用アッセイ(2ハイブリッドアッセイ、in vitroTHAP1/Par4相互作用アッセイ、in vivoTHAP1/Par4相互作用アッセイ)でTHAP1
RR/AAおよびTHAP1ΔQRCRR THAP1変異体を試験した。この分析は、2つの変異体が3つのアッセイすべてにおいてPar4との相互作用を欠いていたことを明示した(図5B)が、これは、本発明者らが同定した新規のアルギニンリッチ配列モチーフが新規のPar4結合モチーフであることを示す。
PAR4はin vivoでTHAP1と共局在化するPML−NBの新規の構成成分
である
次に、THAP1およびPAR4間の生理学的相互作用に関するさらなる証拠を提供するために、PAR4がTHAP1とin vivoで共局在化するか否かを決定したいと考えた。まず、初代培養のヒト内皮細胞中におけるPar4の細胞内の局在を分析した。メタノール/アセトンで固定したHUVEC内皮細胞においてアフィニティー精製抗PAR4抗体を用いた共焦点免疫蛍光顕微鏡検査(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)を実施したが、これはPML−NB構成成分を抗体に対してアクセス可能にする(Sternsdorf et al., 1997)。細胞をメタノール中で−20℃で5分間固定し、その後、冷えたアセトン中で−20℃で30秒間インキュベートした。次に透過処理した細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にヒトPar4に対するウサギポリクローナル抗体(1/50、R−334、Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CA, USA)および抗PMLマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/30、mAb PG−M3(Dako, Glostrup, Denmark))とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗ウサギIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)およびFITCで標識された抗マウス−IgGヤギ抗体(二次抗体)(1/40、Zymed Laboratories Inc., San Francisco, CA, USA)抗体とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。FITC(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。この分析は、核質および細胞質に広がった染色のほかに、核の点状の構造体とのPAR4免疫反応性の関連を示した。抗PML抗体を用いた二重免疫染色は、PAR4のフォーカスが細胞核中でPML−NBと完全に共局在化することを明示した。PML−NBにおけるPar4とGFP−THAP1との共局在化を、異所的なGFP−THAP1を発現するトランスフェクトされたHUVEC細胞で分析した。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene; La
Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中のGFP/THAP1発現構築物(pEGFP.C2−THAP1)で一過的にトランスフェクトした。抗Par4ウサギ抗体を用いて24時間後に間接的免疫蛍光顕微鏡によるトランスフェクトされた細胞を分析したところ、全ての内因性PAR4フォーカスがPML−NB中で異所性GFP/THAP1と共局在化することを明示し、さらに、in vivoでのTHAP1/PAR4複合体とPML−NBとの会合を確認した。
である
次に、THAP1およびPAR4間の生理学的相互作用に関するさらなる証拠を提供するために、PAR4がTHAP1とin vivoで共局在化するか否かを決定したいと考えた。まず、初代培養のヒト内皮細胞中におけるPar4の細胞内の局在を分析した。メタノール/アセトンで固定したHUVEC内皮細胞においてアフィニティー精製抗PAR4抗体を用いた共焦点免疫蛍光顕微鏡検査(Sells et al., 1997; Guo et al., 1998)を実施したが、これはPML−NB構成成分を抗体に対してアクセス可能にする(Sternsdorf et al., 1997)。細胞をメタノール中で−20℃で5分間固定し、その後、冷えたアセトン中で−20℃で30秒間インキュベートした。次に透過処理した細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にヒトPar4に対するウサギポリクローナル抗体(1/50、R−334、Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CA, USA)および抗PMLマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/30、mAb PG−M3(Dako, Glostrup, Denmark))とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗ウサギIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)およびFITCで標識された抗マウス−IgGヤギ抗体(二次抗体)(1/40、Zymed Laboratories Inc., San Francisco, CA, USA)抗体とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。FITC(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。この分析は、核質および細胞質に広がった染色のほかに、核の点状の構造体とのPAR4免疫反応性の関連を示した。抗PML抗体を用いた二重免疫染色は、PAR4のフォーカスが細胞核中でPML−NBと完全に共局在化することを明示した。PML−NBにおけるPar4とGFP−THAP1との共局在化を、異所的なGFP−THAP1を発現するトランスフェクトされたHUVEC細胞で分析した。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使用説明書(Stratagene; La
Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中のGFP/THAP1発現構築物(pEGFP.C2−THAP1)で一過的にトランスフェクトした。抗Par4ウサギ抗体を用いて24時間後に間接的免疫蛍光顕微鏡によるトランスフェクトされた細胞を分析したところ、全ての内因性PAR4フォーカスがPML−NB中で異所性GFP/THAP1と共局在化することを明示し、さらに、in vivoでのTHAP1/PAR4複合体とPML−NBとの会合を確認した。
PMLはTHAP1/PAR4複合体をPML−NBに動員する
PMLは、他の構成成分を動員することによりPML−NBのアセンブリーに重要な役割を果たすことが示されたため、次に、PMLがPML−NBへのTHAP1/PAR4の動員に役割を果たすか否かを決定したいと考えた。このために、内因性のPAR4と異所的なGFP−THAP1とがともに、ヒトHeLa細胞のPML−NB中に蓄積しない、という観察を利用した。GFP−THAP1およびHA−PML(またはHA−SP100)に関する発現ベクターをこれらの細胞中で同時トランスフェクトさせて、内因性PAR4、GFP−THAP1およびHA−PML(またはHA−SP100)の局在を三重染色共焦点顕微鏡により分析した。
PMLは、他の構成成分を動員することによりPML−NBのアセンブリーに重要な役割を果たすことが示されたため、次に、PMLがPML−NBへのTHAP1/PAR4の動員に役割を果たすか否かを決定したいと考えた。このために、内因性のPAR4と異所的なGFP−THAP1とがともに、ヒトHeLa細胞のPML−NB中に蓄積しない、という観察を利用した。GFP−THAP1およびHA−PML(またはHA−SP100)に関する発現ベクターをこれらの細胞中で同時トランスフェクトさせて、内因性PAR4、GFP−THAP1およびHA−PML(またはHA−SP100)の局在を三重染色共焦点顕微鏡により分析した。
ヒトHeLa細胞(ATCC)を、10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全てLife Technologies, Grand Island, NY, USAから)を補ったダルベッコ変法イーグル培地中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、2μgのpEGFP.C2−THAP1およびpcDNA.3−HA−PML3またはpSG5−HA−Sp
100(Dejean博士(Institut Pasteur, Paris, France)から寄贈)プラスミドDNAを用いて、リン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。pcDNA3発現ベクター(Invitrogen, San Diego, CA, USA)のBamHI部位中にpGADT7−HA−PML3からのBglII−BamHI断片をサブクローニングすることにより、pcDNA.3−HA−PML3を構築した。pGADT7−HA−PML3を生成するために、pACT2−PML3(De The博士( Paris, France)から寄贈)を鋳型として、以下のプライマー:PML−1(5’−GCGGGATCCCTAAATTAGAAAGGGGTGGGGGTAGCC−3’)(配列番号210)およびPML−2(5’−GCGGAATTCATGGAGCCTGCACCCGCCCGATC−3’)(配列番号211)
とともに用いて、PCRによりPML3のORFを増幅し、pGADT7のEcoRIおよびBamHI部位にクローン化した。
100(Dejean博士(Institut Pasteur, Paris, France)から寄贈)プラスミドDNAを用いて、リン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。pcDNA3発現ベクター(Invitrogen, San Diego, CA, USA)のBamHI部位中にpGADT7−HA−PML3からのBglII−BamHI断片をサブクローニングすることにより、pcDNA.3−HA−PML3を構築した。pGADT7−HA−PML3を生成するために、pACT2−PML3(De The博士( Paris, France)から寄贈)を鋳型として、以下のプライマー:PML−1(5’−GCGGGATCCCTAAATTAGAAAGGGGTGGGGGTAGCC−3’)(配列番号210)およびPML−2(5’−GCGGAATTCATGGAGCCTGCACCCGCCCGATC−3’)(配列番号211)
とともに用いて、PCRによりPML3のORFを増幅し、pGADT7のEcoRIおよびBamHI部位にクローン化した。
GFPタグおよびHA−タグを付加した発現構築物でトランスフェクトされたHeLa細胞を、カバーガラス上で24時間〜48時間増殖させた。細胞をPBSで2回洗浄し、メタノール中で−20℃で5分間固定し、その後、冷えたアセトン中で−20℃で30秒間インキュベートした。次に透過処理した細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈した以下の初代培養の抗体:ヒトPar4に対するウサギポリクローナル抗体(1/50、R−334、Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CA, USA)および抗HAタグマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/1000、mAb 16B12(BabCO, Richmond, CA, USA))とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗ウサギIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)およびアレキサフルオル(Alexa Fluor)−633(ブルー蛍光)結合抗マウス−IgGヤギ抗体(二次抗体)(1/100、Molecular Probes, Eugene, OR, USA)とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料 を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)およびアレクサ633(ブルー)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
HA−PMLでトランスフェクトされたHeLa細胞では、内因性PAR4およびGFP−THAP1はPML−NBに動員されたが、一方、HA−SP100でトランスフェクトされた細胞では、PAR4およびGFP−THAP1はともに、PML−NB中での蓄積を伴わずに、広く染色された。これらの知見は、PML−NBへのTHAP1/PAR4複合体の動員はPMLに拠るが、しかしSP100には拠らないことを示す。
THAP1はアポトーシス誘導性ポリペプチドである
THAP1は新規の好アポトーシス因子である
PMLおよびPML−NBは細胞死の調節と関連付けられ、PAR4は十分に確立された好アポトーシス因子であるため、THAP1が細胞生存を調節し得るか否かを調べた。PAR4の好アポトーシス活性を分析するために従来用いられてきたマウス3T3細胞(Diaz-Meco et al, 1996; Berra et al., 1997)を、GFP−THAP1、GFP−PAR4、ならびにネガティブコントロールとしてTHAP1およびアポトーシスに関連する核酵素であるGFP−APSキナーゼ−1(APSK−1)の発現ベクター(Girard et al., 1998; Besset et al., 2000)でトランスフェクトした。次にTHAP1の異所的な発現が血清撤去に対するアポトーシス応答を強化するか否かを決定した。トランスフェクトされた細胞に24時間までの間、血清を与えず、DAPI染色により、かつin situTUNELアッセイにおいて明示されるようなアポトーシス性の核を有する細胞を計数した。
THAP1は新規の好アポトーシス因子である
PMLおよびPML−NBは細胞死の調節と関連付けられ、PAR4は十分に確立された好アポトーシス因子であるため、THAP1が細胞生存を調節し得るか否かを調べた。PAR4の好アポトーシス活性を分析するために従来用いられてきたマウス3T3細胞(Diaz-Meco et al, 1996; Berra et al., 1997)を、GFP−THAP1、GFP−PAR4、ならびにネガティブコントロールとしてTHAP1およびアポトーシスに関連する核酵素であるGFP−APSキナーゼ−1(APSK−1)の発現ベクター(Girard et al., 1998; Besset et al., 2000)でトランスフェクトした。次にTHAP1の異所的な発現が血清撤去に対するアポトーシス応答を強化するか否かを決定した。トランスフェクトされた細胞に24時間までの間、血清を与えず、DAPI染色により、かつin situTUNELアッセイにおいて明示されるようなアポトーシス性の核を有する細胞を計数した。
細胞死アッセイ:マウス3T3−TO繊維芽細胞を40〜50%の密集度で12ウエルプレート中のカバーガラス上に植え付け、そして供給元の使用説明書に従って、リポフェクタミンプラス試薬(Life Technologies)を用いてGFPまたはGFP融合タンパク質発現ベクターで一過的にトランスフェクトした。37℃で6時間後、DNA−脂質混合物を取り出し、細胞を完全培地中に24時間回収した。培地を0%血清に変えることにより、一過性トランスフェクトされた細胞の血清飢餓を誘導し、GFP陽性アポトーシス細胞の量を血清飢餓の誘導の24時間後に評価した。3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に細胞を固定し、免疫蛍光下で、上記のように0.1%トリトン−X100で透過処理し、核凝縮を示すアポトーシス核のin situTUNEL(末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニック末端ラベリング)および/またはDAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)染色により、アポトーシスを調べた。in situ細胞死検出キットTMRレッド(Roche Diagnostics, Meylan, France)を用いて、37℃で1時間、TUNEL反応を実施した。0.2:g/mlの最終濃度でのDAPI染色を、室温で10分間実施した。蛍光顕微鏡を用いて、各実験時点に関して、少なくとも100個の細胞を調べた。
血清の存在下でのアポトーシスの基本レベルは、1〜3%の範囲であった。血清撤去の24時間後、アポトーシスは、トランスフェクトされていない3T3細胞の18%で、およびGFP−APSK−1を過剰発現する3T3細胞において見出された。血清撤去誘導性アポトーシスのレベルは、それぞれGFP−PAR4およびGFP−THAP1を過剰発現する細胞において約70%および65%に有意に増大した(図6A)。これらの結果は、THAP1が、PAR4と同様に、アポトーシス誘導性ポリペプチドであることを実証する。
30ng/mlのmTNFαを含有する完全培地(R & D, Minneapolis, MN, USA)中で24時間、一過性トランスフェクトされた細胞をインキュベートすることにより、TNFα誘導性アポトーシスアッセイを実施した。血清撤去誘導性アポトーシスに関して記載されたように、アポトーシスを調べた。結果を、図6Bに示す。図6Bに示したように、THAP1はアポトーシスを誘導した。
THAPドメインはTHAP1好アポトーシス活性に不可欠である
THAP1の機能的活性におけるアミノ末端THAPドメイン(アミノ酸1〜89)の役割を決定するために、THAPドメインが欠失したTHAP1変異体(THAP1ΔTHAP)を生成した。鋳型としてのpEGFP.C2−THAP1を、プライマー2HMR12(5’−GCGGAATTCAAAGAAGATCTTCTGGAGCCACAGGAAC−3’)(配列番号212)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号213)とともに用いて、PCRにより、THAP1ΔTHAP(アミノ酸90〜213)を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBDT7およびpEGFP−C2ベクター中でクローン化して、pGBKT7−THAP1ΔTHAPおよびpEGFP.C2−THAP1ΔTHAP発現ベクターを生成した。次に、THAP1のPML NBの局在、Par4との結合、または好アポトーシス活性におけるTHAPドメインの役割を分析した。
THAP1の機能的活性におけるアミノ末端THAPドメイン(アミノ酸1〜89)の役割を決定するために、THAPドメインが欠失したTHAP1変異体(THAP1ΔTHAP)を生成した。鋳型としてのpEGFP.C2−THAP1を、プライマー2HMR12(5’−GCGGAATTCAAAGAAGATCTTCTGGAGCCACAGGAAC−3’)(配列番号212)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号213)とともに用いて、PCRにより、THAP1ΔTHAP(アミノ酸90〜213)を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pGBDT7およびpEGFP−C2ベクター中でクローン化して、pGBKT7−THAP1ΔTHAPおよびpEGFP.C2−THAP1ΔTHAP発現ベクターを生成した。次に、THAP1のPML NBの局在、Par4との結合、または好アポトーシス活性におけるTHAPドメインの役割を分析した。
THAP1ΔTHAPの細胞内の局在を分析するために、GFP/THAP1ΔTHAP発現構築物を臍帯静脈由来の初代培養のヒト内皮細胞(HUVEC、PromoCell, Heidelberg, Germany)中でトランスフェクトした。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)中で増殖させて、カバーガラス上で平板培養し、メーカーの使
用説明書(Stratagene; La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。トランスフェクトされた細胞を、カバーガラス上で48時間増殖させた。次に細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に室温で15分間固定し、PBSで再び洗浄した後、PBS中の50mMのNH4Clで、室温で5分間、中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100を含有するPBS中で、室温で5分間、細胞を透過処理し、再びPBSで洗浄した。次に透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈した抗PMLマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/30、mAb PG−M3(Dako, Glostrup, Denmark))とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗マウスIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
用説明書(Stratagene; La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトした。トランスフェクトされた細胞を、カバーガラス上で48時間増殖させた。次に細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に室温で15分間固定し、PBSで再び洗浄した後、PBS中の50mMのNH4Clで、室温で5分間、中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100を含有するPBS中で、室温で5分間、細胞を透過処理し、再びPBSで洗浄した。次に透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈した抗PMLマウスモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/30、mAb PG−M3(Dako, Glostrup, Denmark))とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合抗マウスIgGヤギ抗体(二次抗体)(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。GFP(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
この分析は、GFP−THAP1ΔTHAP染色が、PMLに対する抗体を用いて得られた染色パターンと完全に重複する、ということを明示したが、これは、THAPドメインがPML NBへのTHAP1の局在に必要とされないことを示す。
Par4との結合におけるTHAPドメインの役割を調べるために、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GST−タグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定されるPar4DDを、in vitroで翻訳され放射能で標識されたTHAP1ΔTHAPとともにインキュベートした。pGBKT7−THAP1ΔTHAPベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳されたTHAP1ΔTHAPを生成した。25μlの35Sで標識されたTHAP1ΔTHAPを、固定化GST−Par4またはGSTタンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5分間洗浄した。結合タンパク質を2×LaemmliSDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。
この分析は、THAP1ΔTHAPがGST/Par4DDと相互作用することを明示したが、これは、THAPドメインがTHAP1/Par4の相互作用に関与しないことを示す(図7A)。
THAP1好アポトーシス活性におけるTHAPドメインの役割を調べるために、マウス3T3細胞における細胞死アッセイを実施した。マウス3T3−TO繊維芽細胞を40〜50%密集度で12ウエルプレート中のカバーガラス上に植え付け、そして供給元の使用説明書に従って、リポフェクタミンプラス試薬(Life Technologies)を用いてGFP−APSK1、GFP−THAP1またはGFP−THAP1ΔTHAP融合タンパク質発現ベクターで一過的にトランスフェクトした。37℃で6時間後、DNA−脂質混合物を取り出し、細胞を完全培地中で24時間回復させた。培地を0%血清に変えることにより、一過性トランスフェクトされた細胞の血清飢餓を誘導し、GFP陽性アポトーシス細
胞の量を血清飢餓の誘導の24時間後に評価した。3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に細胞を固定し、免疫蛍光下で、上記のように0.1%トリトン−X100で透過処理し、核凝縮を示すアポトーシス核のin situTUNEL(末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニック末端ラベリング)および/またはDAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)染色により、アポトーシスを調べた。in situ細胞死検出キットTMRレッド(Roche Diagnostics, Meylan, France)を用いて、37℃で1時間、TUNEL反応を実施した。0.2μg/mlの最終濃度でのDAPI染色を、室温で10分間実施した。蛍光顕微鏡を用いて、各実験時点に関して、少なくとも100個の細胞を調べた。
胞の量を血清飢餓の誘導の24時間後に評価した。3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に細胞を固定し、免疫蛍光下で、上記のように0.1%トリトン−X100で透過処理し、核凝縮を示すアポトーシス核のin situTUNEL(末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニック末端ラベリング)および/またはDAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール)染色により、アポトーシスを調べた。in situ細胞死検出キットTMRレッド(Roche Diagnostics, Meylan, France)を用いて、37℃で1時間、TUNEL反応を実施した。0.2μg/mlの最終濃度でのDAPI染色を、室温で10分間実施した。蛍光顕微鏡を用いて、各実験時点に関して、少なくとも100個の細胞を調べた。
血清撤去の24時間後、アポトーシスは、トランスフェクトされていない3T3細胞の18%で、およびGFP−APSK−1を過剰発現する3T3細胞において見出された。血清撤去誘導性アポトーシスのレベルは、GFP−THAP1を過剰発現する細胞において約70%に有意に増大した。THAPドメインの欠失は、血清撤去誘導性アポトーシスがGFP−THAP1ΔTHAPを過剰発現する細胞において28%に低減したため、この作用のほとんどを阻止した(図7B)。これらの結果は、THAPドメインは、THAP1PML−NBの局在およびPar4の結合に必要でないが、THAP1好アポトーシス活性には不可欠であることを示す。
THAPドメインはタンパク質の新規のファミリーであるTHAPファミリーを限定する
THAP1と相同的なおよび/またはTHAPドメインを含有する新規のヒトタンパク質を発見するために、National Center for Biotechnology InformationのGenBank非重複ヒトESTおよびドラフトヒトゲノムデータベース(sss.ncbi.nlm.nih.gov)を、BLASTNプログラム、TBLASTNプログラムおよびBLASTPプログラムを用いて、THAP1のヌクレオチドおよびアミノ酸配列の両方で検索した(Altschul, S.F., Gish, W., Miller, W., Myers, E.W. and Lipman, D.J. (1990). Basic local alignment search tool. J Mol Biol 215: 403-410)。これにより、12の別個のヒトTHAP含有タンパク質の同定が可能となった(hTHAP0〜hTHAP11;図8)。部分長配列の場合、対応するゲノムDNAクローンに関するGENESCAN(Burge, C. and Karlin, S. (1997). Prediction of complete gene structures in human genomic DNA. J Mol Biol 268: 78-94)およびGENEWISE(Jareborg, N., Birney, E. and Durbin, R. (1999). Comparative analysis of noncoding regions of 77 orthologous mouse and human gene pairs. Genome Res. 9: 815-824)と共に、遺伝子予測を伴う重複ESTのアセンブリーを用いて、全長ヒトTHAPタンパク質ならびにそれらの対応するcDNAおよび遺伝子を特定した。CLUSTALW(Higgins, D.G., Thompson, J.D. and Gibson, T.J. (1996). Using CLUSTAL for multiple sequence alignments. Methods Enzymol 266: 383-402)を用いて、コンピュータープログラムBoxshade(www.ch.embnet.org/software/BOX_form.html)を用いて彩色されたショウジョウバエP因子トランスポザーゼのDNA結合ドメイン(Lee, C.C., Beall, E.L.,and Rio, D.C. (1998) Embo J. 17: 4166-74)で、12のヒトTHAPドメインのアラインメントを実行した(図9Aおよび図9B参照)。上記のものと等価のアプローチは、マウス、ラット、ブタおよびヒトTHAPタンパク質の他の種々のオルソログを同定するために用いられる(図9C)。結局は、コンピュータ内のかつ実験的なアプローチは、好アポトーシス因子のTHAPファミリーの12の別個のヒト成員(hTHAP0〜hTHAP11)の発見をもたらした(図8)。
THAP1と相同的なおよび/またはTHAPドメインを含有する新規のヒトタンパク質を発見するために、National Center for Biotechnology InformationのGenBank非重複ヒトESTおよびドラフトヒトゲノムデータベース(sss.ncbi.nlm.nih.gov)を、BLASTNプログラム、TBLASTNプログラムおよびBLASTPプログラムを用いて、THAP1のヌクレオチドおよびアミノ酸配列の両方で検索した(Altschul, S.F., Gish, W., Miller, W., Myers, E.W. and Lipman, D.J. (1990). Basic local alignment search tool. J Mol Biol 215: 403-410)。これにより、12の別個のヒトTHAP含有タンパク質の同定が可能となった(hTHAP0〜hTHAP11;図8)。部分長配列の場合、対応するゲノムDNAクローンに関するGENESCAN(Burge, C. and Karlin, S. (1997). Prediction of complete gene structures in human genomic DNA. J Mol Biol 268: 78-94)およびGENEWISE(Jareborg, N., Birney, E. and Durbin, R. (1999). Comparative analysis of noncoding regions of 77 orthologous mouse and human gene pairs. Genome Res. 9: 815-824)と共に、遺伝子予測を伴う重複ESTのアセンブリーを用いて、全長ヒトTHAPタンパク質ならびにそれらの対応するcDNAおよび遺伝子を特定した。CLUSTALW(Higgins, D.G., Thompson, J.D. and Gibson, T.J. (1996). Using CLUSTAL for multiple sequence alignments. Methods Enzymol 266: 383-402)を用いて、コンピュータープログラムBoxshade(www.ch.embnet.org/software/BOX_form.html)を用いて彩色されたショウジョウバエP因子トランスポザーゼのDNA結合ドメイン(Lee, C.C., Beall, E.L.,and Rio, D.C. (1998) Embo J. 17: 4166-74)で、12のヒトTHAPドメインのアラインメントを実行した(図9Aおよび図9B参照)。上記のものと等価のアプローチは、マウス、ラット、ブタおよびヒトTHAPタンパク質の他の種々のオルソログを同定するために用いられる(図9C)。結局は、コンピュータ内のかつ実験的なアプローチは、好アポトーシス因子のTHAPファミリーの12の別個のヒト成員(hTHAP0〜hTHAP11)の発見をもたらした(図8)。
THAP2およびTHAP3はPar−4と相互作用する
THAP2およびTHAP3がPar−4と相互作用し得るか否かを評価するために、Par−4野生型ベイトを用いた酵母2ハイブリッドアッセイ(図10B)およびin vitroGSTプルダウンアッセイ(図10C)を、上記のように実施した(実施例4および実施例5)。図10Bおよび図10Cに示したように、THAP2およびTHAP3は、Par−4と相互作用し得た。THAP1、THAP2およびTHAP3間のTHAPドメインおよびPAR4結合ドメインの比較を示す配列アラインメントを、図10Aに示す。
THAP2およびTHAP3がPar−4と相互作用し得るか否かを評価するために、Par−4野生型ベイトを用いた酵母2ハイブリッドアッセイ(図10B)およびin vitroGSTプルダウンアッセイ(図10C)を、上記のように実施した(実施例4および実施例5)。図10Bおよび図10Cに示したように、THAP2およびTHAP3は、Par−4と相互作用し得た。THAP1、THAP2およびTHAP3間のTHAPドメインおよびPAR4結合ドメインの比較を示す配列アラインメントを、図10Aに示す。
THAP2およびTHAP3はアポトーシスを誘導し得る
GFP−APSK1、GFP−THAP2またはGFP−THAP3発現ベクターでトランスフェクトした細胞において、血清誘導性またはTNFαアポトーシス分析を上記(実施例10)と同様に実施した。血清撤去のまたはTNFα付加の24時間後、アポトーシス核のDAPI染色によりアポトーシスを定量した。結果を図11A(血清撤去)および図11B(TNFα)に示す。これらの結果は、THAP−2およびTHAP3がアポトーシスを誘導することを示す。
GFP−APSK1、GFP−THAP2またはGFP−THAP3発現ベクターでトランスフェクトした細胞において、血清誘導性またはTNFαアポトーシス分析を上記(実施例10)と同様に実施した。血清撤去のまたはTNFα付加の24時間後、アポトーシス核のDAPI染色によりアポトーシスを定量した。結果を図11A(血清撤去)および図11B(TNFα)に示す。これらの結果は、THAP−2およびTHAP3がアポトーシスを誘導することを示す。
ヒトTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインの同定
ヒトTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを同定するために、一連のTHAP1欠失構築物を、実施例7に記載したように生成した。
ヒトTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを同定するために、一連のTHAP1欠失構築物を、実施例7に記載したように生成した。
メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGBKT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3およびpGBKT7−SLC/CCL21を用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1変異体およびケモカインSLC/CCL21間の2ハイブリッド相互作用を試験した。ベクターpGBKT7(Clontech)の独特のBamHIクローニング部位へのpGBT9SLCからのBamHISLC/CCL21断片(実施例1参照)をサブクローニングすることにより、pGBKT7−SLC/CCL21ベクターを生成した。ケモカインSLC/CCL21との陽性2ハイブリッド相互作用は、変異体THAP1−C1、−C2、−C3を用いた場合には観察されたが、しかし変異体THAP1−N1、−N2および−N3を用いた場合は観察されず、このことは、ヒトTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合部位がTHAP1の143番目のアミノ酸残基と213番目のアミノ酸残基の間に見出されることを示唆する(図12)。
in vitroTHAP1/ケモカインSLC/CCL21相互作用アッセイ
酵母2ハイブリッド系で観察された相互作用を確証するために、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GST−タグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定されるTHAP1を、in vitroで翻訳されかつ放射能で標識されたSLC/CCL21とともにインキュベートした。
酵母2ハイブリッド系で観察された相互作用を確証するために、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GST−タグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定されるTHAP1を、in vitroで翻訳されかつ放射能で標識されたSLC/CCL21とともにインキュベートした。
GST−THAP1発現ベクターを生成するために、プライマー2HMR8(5’−CGCGGATCCGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’)(配列番号214)および2HMR11(5’−CCGAATTCTTATGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAG−3’)(配列番号215)を用いてPCRにより、THAP1(アミノ酸1〜213)のコード領域の全長を増幅し、BamHIおよびEcoRIで消化して、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHIおよびEcoRI部位間、すなわち、グルタチオンS
−TトランスフェラーゼORFの下流でインフレームでクローン化した。プラスミドpGEX−2T−THAP1によりコードされるGST−THAP1融合タンパク質、ならびにプラスミドpGEX−2Tによりコードされる対照GSTタンパク質を次に、大腸菌DH5α中で発現させて、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従ってグルタチオンセファロースを用いてアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。SDS−ポリアリールアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、GSTプルダウンアッセイに用いられるタンパク質の収量を決定した。
−TトランスフェラーゼORFの下流でインフレームでクローン化した。プラスミドpGEX−2T−THAP1によりコードされるGST−THAP1融合タンパク質、ならびにプラスミドpGEX−2Tによりコードされる対照GSTタンパク質を次に、大腸菌DH5α中で発現させて、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従ってグルタチオンセファロースを用いてアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。SDS−ポリアリールアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、GSTプルダウンアッセイに用いられるタンパク質の収量を決定した。
pGBKT7−SLC/CCL21ベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitro翻訳で翻訳されたSLC/CCL21を生成した(実施例15参照)。25μlの35Sで標識された野生型SLC/CCL21を、固定されたGST−THAP1またはGSTタンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5回洗浄した。結合タンパク質を2×LaemmliSDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。予測どおり、GST/THAP1はSLC/CCL21と相互作用した(図13)。これに対して、SLC/CCL21はGSTビーズと相互作用しなかった。
ヒトケモカインSLC/CCL21のTHAP1結合ドメインの同定
ヒトケモカインSLC/CCL21上のTHAP1結合部位を決定するために、SLC特異的塩基カルボキシ末端延長を欠くSLC/CCL21欠失変異体(SLC/CCL21ΔCOOH)(アミノ酸102〜134;GenBank寄託番号NP_002980)を生成した。SLC/CCL21のCCR7ケモカイン受容体結合ドメイン(アミノ酸24〜101)を保持するこのSLC/CCL21ΔCOOHを、THAP1ベイトを伴う酵母2ハイブリッドアッセイおよびGST−THAP1を伴うin vitroGSTプルダウンアッセイの両方に用いた。
ヒトケモカインSLC/CCL21上のTHAP1結合部位を決定するために、SLC特異的塩基カルボキシ末端延長を欠くSLC/CCL21欠失変異体(SLC/CCL21ΔCOOH)(アミノ酸102〜134;GenBank寄託番号NP_002980)を生成した。SLC/CCL21のCCR7ケモカイン受容体結合ドメイン(アミノ酸24〜101)を保持するこのSLC/CCL21ΔCOOHを、THAP1ベイトを伴う酵母2ハイブリッドアッセイおよびGST−THAP1を伴うin vitroGSTプルダウンアッセイの両方に用いた。
2ハイブリッドアッセイのために、酵母細胞を、BD7−THAP1およびAD7−SLC/CCL21またはAD7−SLC/CCL21ΔCOOH発現ベクターで共形質転換した。pGADT7発現ベクター(Clontech)中でpGKT7−SLC/CCL21(実施例15参照)からのBamHI断片(SLCアミノ酸24〜134をコードする)またはBamHI−PstI断片(SLCアミノ酸24〜102をコードする)をサブクローニングすることにより、AD7−SLC/CCL21またはAD7−SLC/CCL21ΔCOOH発現ベクターを生成した。ヒスチジンおよびアデニンを欠く培地上で、形質転換体を選択した。図13は、SLC/CCL21野生型およびSLC/CCL21COOH欠失変異体がともにTHAP1と結合し得たことを示す。同一の結果は、BD7−SLC/CCL21またはBD7−SLC/CCL21ΔCOOHを用いたAD7−THAP1の共形質転換により得られた。
pGBKT7−SLC/CCL21ΔCOOHを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により生成される、in vitroで翻訳されたSLC/CCL21COOHを用いたGSTプルダウンアッセイを、実施例16と同様に実施した。図13は、SLC/CCL1野生型およびSLC/CCL21COOH欠失変異体がともにTHAP1と結合し得たことを示す。
THAP1/Fc融合タンパク質の調製
本実施例は、THAP1または抗体に由来するFc領域ポリペプチドと融合されたTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを含む融合タンパク質の調製を記載する。
本実施例は、THAP1または抗体に由来するFc領域ポリペプチドと融合されたTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを含む融合タンパク質の調製を記載する。
THAP1/Fc融合タンパク質をコードする発現ベクターは、以下のように構築される。
要するに、ヒトTHAP1の全長コード領域(配列番号3;アミノ酸−1〜213)またはヒトTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメイン(配列番号3;アミノ酸−143〜213)を、PCRにより増幅する。PCRで5’プライマーとして用いられるオリゴヌクレオチドは、NotI制限部位上流を付加する付加的配列を含有する。3’プライマーは、Fcポリペプチドの最初の2つのアミノ酸をコードする付加的配列、ならびにTHAP1およびFc配列のBglII制限部位下流を付加する配列を含む。ヒトTHAP1cDNAを含有する組換えベクターを、PCRにおける鋳型として用いるが、これは、慣用的手法に従って構築される。次に増幅DNAをNotIおよびBglIIで消化し、所望の断片をアガロースゲル上での電気泳動により精製する。
クローン化FcコードDNAを含有するベクターをBglIIおよびNotIで消化することにより、ヒトIgG1抗体のFc領域をコードするDNA断片を単離する。BglIIは、BglII部位が3および4つのFcポリペプチドのアミノ酸に関するコドンを包含するよう、Fcコード配列の5’末端付近に導入される独特のBglII部位を切断する。NotIは、Fcコード配列の下流を切断する。FcポリペプチドをコードするcDNAのヌクレオチド配列は、コードアミノ酸配列とともに、国際公開番号WO93/10151に見出され得る。
スリーウェイライゲーションでは、上記のTHAP1(またはTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメイン)コードDNAおよびFcコードDNAを、NotIで消化されていた発現ベクター中に挿入し、ホスファターゼで処理して、挿入物を用いずに任意のベクターDNAの再環化を最小限にする。用いられ得るベクターの一例は、pDC406(McMahan et al., EMBO J. 10: 2821, 1991に記載)であり、これは大腸菌中での複製も可能にする哺乳動物発現ベクターである。
次にライゲーション混合物で大腸菌細胞をトランスフェクトして、所望の組換えベクターを単離する。ベクターは、THAP1配列(配列番号3)のアミノ酸−1〜213あるいはFcポリペプチドのN末端に融合された配列番号3のTHAP1配列のアミノ酸−143〜213をコードする。コードされたFcポリペプチドは、N末端ヒンジ領域からネイティブC末端に延長し、即ち、実質的に全長の抗体Fc領域である。
次に、CV−1/EBNA−1細胞を、大腸菌から単離された所望の組換え体でトランスフェクトする。CV−1/EBNA−1細胞(ATCC CRL10478)は、慣用的手法により組換えベクターでトランスフェクトし得る。CV−1/EBNA−1細胞株は、McMahan et al. (1991). EMBO J. 10: 2821により記載されているように、アフリカミドリザル腎臓細胞株CV−1(ATCC CCL 70)に由来する。トランスフェクトされた細胞を培養して、THAP1/FcまたはTHAP1/Fc融合タンパク質のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインの一過的発現を可能にし、これらは培地中に分泌される。分泌タンパク質は、成熟型のTHAP1またはFcポリペプチドに融合されたTHAP1のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを含有する。THAP1/Fc
およびTHAP1/Fc融合タンパク質のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインは二量体を形成すると考えられるが、この場合、2つのこのような融合タンパク質は、そのFc部分間に生じるジスルフィド結合により連結される。プロテインA保有クロマトグラフィーカラム上でのアフィニティークロマトグラフィーにより、THAP1/FcおよびTHAP1/Fc融合タンパク質のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを培地から回収し得る。
およびTHAP1/Fc融合タンパク質のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインは二量体を形成すると考えられるが、この場合、2つのこのような融合タンパク質は、そのFc部分間に生じるジスルフィド結合により連結される。プロテインA保有クロマトグラフィーカラム上でのアフィニティークロマトグラフィーにより、THAP1/FcおよびTHAP1/Fc融合タンパク質のSLC/CCL21ケモカイン結合ドメインを培地から回収し得る。
THAPドメインは核因子の一ファミリーを限定する
異なるヒトTHAPタンパク質の細胞内局在化を決定するために、一連のGFP−THAP1発現構築物を初代培養のヒト内皮細胞中にトランスフェクトした。DNA結合因子としてのTHAPタンパク質の考え得る機能と一致して、分析されたヒトTHAPタンパク質は全て(THAP0、1、2、3、6、7、8、10、11)、細胞核に選択的に局在する、ということを本発明者らは見出した(図14)。それらの拡散性の核への局在のほかに、THAPタンパク質のいくつかは、別個の細胞内構造と関連しても存在した:THAP2およびTHAP3に関しては仁、THAP7、THAP8およびTHAP11に関しては断続核小体。抗PML抗体を用いた間接的免疫蛍光顕微鏡は、THAP8およびTHAP11核小体がPML−NBと共局在する、ということを明示した。THAP7核小体はしばしばPML−NBと密接に関連して出現したが、しかしそれらは決して共局在しなかった。
異なるヒトTHAPタンパク質の細胞内局在化を決定するために、一連のGFP−THAP1発現構築物を初代培養のヒト内皮細胞中にトランスフェクトした。DNA結合因子としてのTHAPタンパク質の考え得る機能と一致して、分析されたヒトTHAPタンパク質は全て(THAP0、1、2、3、6、7、8、10、11)、細胞核に選択的に局在する、ということを本発明者らは見出した(図14)。それらの拡散性の核への局在のほかに、THAPタンパク質のいくつかは、別個の細胞内構造と関連しても存在した:THAP2およびTHAP3に関しては仁、THAP7、THAP8およびTHAP11に関しては断続核小体。抗PML抗体を用いた間接的免疫蛍光顕微鏡は、THAP8およびTHAP11核小体がPML−NBと共局在する、ということを明示した。THAP7核小体はしばしばPML−NBと密接に関連して出現したが、しかしそれらは決して共局在しなかった。
GFP−THAP1融合タンパク質の細胞内局在の分析を、上記と同様に実施した(実施例3)。GFP−THAP1構築物を、以下のように生成した:プライマーTHAP0−1(5’−GCCGAATTCATGCCGAACTTCTGCGCTGCCCCC−3’)(配列番号216)およびTHAP0−2(5’−CGCGGATCCTTAGGTTATTTTCCACAGTTTCGGAATTATC−3’)(配列番号217)を用いてHevecのcDNAからPCRにより、ヒトTHAP0コード領域を増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pEGFP−C2ベクターの同一部位でクローン化して、pEGFPC2−THAP0を生成した。プライマーTHAP2−1(5’−GCGCTGCAGCAAGCTAAATTTAAATGAAGGTACTCTTGG−3’)(配列番号218)およびTHAP2−2(5’−GCGAGATCTGGGAAATGCCGACCAATTGCGCTGCG−3’)(配列番号219)を用いて(BglIIおよびPstIで消化し)、プライマーTHAP3−1(5’−AGAGGATCCTTAGCTCTGCTGCTCTGGCCCAAGTC−3’)(配列番号220)およびTHAP3−2(5’−AGAGAATTCATGCCGAAGTCGTGCGCGGCCCG−3’)(配列番号221)を用いて、プライマーTHAP7−1(5’−GCGGAATTCATGCCGCGTCACTGCTCCGCCGC−3’)(配列番号222)およびTHAP7−2(5’−GCGGGATCCTCAGGCCATGCTGCTGCTCAGCTGC−3’)(配列番号223)を用いてImageクローンNo:4813302およびNo:3633743から(EcoRIおよびBamHIで消化して)、プライマーTHAP6−1(5’−GCGAGATCTCGATGGTGAAATGCTGCTCCGCCATTGGA−3’)(配列番号224)およびTHAP6−2(5’−GCGGGATCCTCATGAAATATAGTCCTGTTCTATGCTCTC−3’)(配列番号225)を用いてImageクローンNo:757753から(BglIIおよびBamHIで消化して)、プライマーTHAP8−1(5’−GCGAGATCTCGATGCCCAAGTACTGCAGGGCGCCG−3’)(配列番号226)およびTHAP8−2(5’−GCGGAATTCTTATGCACTGGGGATCCGAGTGTCCAGG−3’)(配列番号227)を用いてImageクローンNo:4819178から(BglIIおよびEcoRIで消化し)、それぞれImageクローンNo:3606376からPCRにより、ヒトTHAP2、3、7、6
および8のコード領域を増幅し、同一酵素で消化されたpEGFPC2ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFPC2−THAP2、−THAP3、−THAP7、−THAP6および−THAP8を生成した。プライマーTHAP10−1(5’−GCGGAATTCATGCCGGCCCGTTGTGTGGCCGC−3’)(配列番号228)およびTHAP10−2(5’−GCGGGATCCTTAACATGTTTCTTCTTTCACCTGTACAGC−3’)(配列番号229)を用いて(EcoRIおよびBamHIで消化し)、プライマーTHAP11−1(5’−GCGAGATCTCGATGCCTGGCTTTACGTGCTGCGTGC−3’)(配列番号230)およびTHAP11−2(5’−GCGGAATTCTCACATTCCGTGCTTCTTGCGGATGAC−3’)(配列番号231)を用いて(BglIIおよびEcoRIで消化し)、それぞれHeLaのcDNAからPCRにより、ヒトTHAP10およびTHAP11コード領域を増幅し、pEGFP−C2ベクターの同一部位でクローン化して、pEGFPC2−THAP10および−THAP11を生成した。
および8のコード領域を増幅し、同一酵素で消化されたpEGFPC2ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流でインフレームでクローン化して、pEGFPC2−THAP2、−THAP3、−THAP7、−THAP6および−THAP8を生成した。プライマーTHAP10−1(5’−GCGGAATTCATGCCGGCCCGTTGTGTGGCCGC−3’)(配列番号228)およびTHAP10−2(5’−GCGGGATCCTTAACATGTTTCTTCTTTCACCTGTACAGC−3’)(配列番号229)を用いて(EcoRIおよびBamHIで消化し)、プライマーTHAP11−1(5’−GCGAGATCTCGATGCCTGGCTTTACGTGCTGCGTGC−3’)(配列番号230)およびTHAP11−2(5’−GCGGAATTCTCACATTCCGTGCTTCTTGCGGATGAC−3’)(配列番号231)を用いて(BglIIおよびEcoRIで消化し)、それぞれHeLaのcDNAからPCRにより、ヒトTHAP10およびTHAP11コード領域を増幅し、pEGFP−C2ベクターの同一部位でクローン化して、pEGFPC2−THAP10および−THAP11を生成した。
THAPドメインは核ホルモン受容体のDNA結合ドメインと構造類似性を共有する
THAPドメインの三次元構造をモデル化するために、本発明者らはPDB結晶データベースを検索した。二次構造情報を補助的に用いた場合は、配列相同性検出はより感受性が高くで且つ選択的になるので、配列および二次構造アラインメントを組合せるSeqFoldスレッディングプログラム(Olszewski et al. (1999) Theor. Chem. Acc. 101, 57-61)を用いて、ヒトTHAP1のTHAPドメインのホモログを検索した。甲状腺ホルモン受容体βDBD(PDBコード:2NLL)の結晶構造は最も高いスコアを出したので、本発明者らは、図15Aに示したその結果生じた構造アラインメントを用いて、ヒトTHAP1からのTHAPドメインの相同性ベースのモデルを得た(図15B)。THAPドメイン中のCys残基の分布は甲状腺ホルモン受容体βDBDのものと完全には適合せず(図15A)、それゆえ2つの特徴的「C4型」Zn−フィンガーの形成を可能にすることができない(図15Aで赤色にコード化)ことに留意されたい。しかしながらリシン側鎖の芳香族/疎水性残基または脂肪族部分間のスタッキング相互作用の網状構造は、THAPドメインの構造の安定性を保証する(図15Aおよび図15Bでシアン色コード化)。興味深いことに、同一のスレッディング法は、最も高いスコアを生じる場合、糖質コルチコイド受容体DBD(PDBコード:1GLU)の結晶構造を同定されたショウジョウバエP因子トランスポザーゼDBDに、独立して当てはまった。同一方法で、本発明者らは、図15Dに示したその結果生じた構造アラインメントを用いて、トランスポザーゼDBDのモデルを構築した(図15C)。THAPドメインのものと等価の疎水性コアの存在に留意されたい(図15Cおよび図15Dでシアン色コード化)。核受容体のDNA結合ドメインは全て、主として2つの相互作用αらせんに基づく典型的パターンにフォールディングし、第一のものは標的DNAの主溝中に挿入する。本発明者らのスレッディングおよびモデリング結果は、THAPドメインおよび黄色ショウジョウバエP因子トランスポザーゼDBDが核受容体のDBDのものと類似する共通のトポロジーを共有すると思われる、ということを示す。
THAPドメインの三次元構造をモデル化するために、本発明者らはPDB結晶データベースを検索した。二次構造情報を補助的に用いた場合は、配列相同性検出はより感受性が高くで且つ選択的になるので、配列および二次構造アラインメントを組合せるSeqFoldスレッディングプログラム(Olszewski et al. (1999) Theor. Chem. Acc. 101, 57-61)を用いて、ヒトTHAP1のTHAPドメインのホモログを検索した。甲状腺ホルモン受容体βDBD(PDBコード:2NLL)の結晶構造は最も高いスコアを出したので、本発明者らは、図15Aに示したその結果生じた構造アラインメントを用いて、ヒトTHAP1からのTHAPドメインの相同性ベースのモデルを得た(図15B)。THAPドメイン中のCys残基の分布は甲状腺ホルモン受容体βDBDのものと完全には適合せず(図15A)、それゆえ2つの特徴的「C4型」Zn−フィンガーの形成を可能にすることができない(図15Aで赤色にコード化)ことに留意されたい。しかしながらリシン側鎖の芳香族/疎水性残基または脂肪族部分間のスタッキング相互作用の網状構造は、THAPドメインの構造の安定性を保証する(図15Aおよび図15Bでシアン色コード化)。興味深いことに、同一のスレッディング法は、最も高いスコアを生じる場合、糖質コルチコイド受容体DBD(PDBコード:1GLU)の結晶構造を同定されたショウジョウバエP因子トランスポザーゼDBDに、独立して当てはまった。同一方法で、本発明者らは、図15Dに示したその結果生じた構造アラインメントを用いて、トランスポザーゼDBDのモデルを構築した(図15C)。THAPドメインのものと等価の疎水性コアの存在に留意されたい(図15Cおよび図15Dでシアン色コード化)。核受容体のDNA結合ドメインは全て、主として2つの相互作用αらせんに基づく典型的パターンにフォールディングし、第一のものは標的DNAの主溝中に挿入する。本発明者らのスレッディングおよびモデリング結果は、THAPドメインおよび黄色ショウジョウバエP因子トランスポザーゼDBDが核受容体のDBDのものと類似する共通のトポロジーを共有すると思われる、ということを示す。
Silicon Graphics O2ワークステーションで作動されるAccelrys(San Diego, CA)分子モデリングソフトウェア(バージョン98)からのInsightII、SeqFold、Homology and Discoverモジュールを用いて、分子モデリングを実施した。SeqFold内のDSC法により、問題のタンパク質ドメインの最適な二次構造の予測を確認した。スレッディング由来の二次構造アラインメントを相同性モデリングのための入力データとして用い、上記のプロトコール(Manival et al. (2001) Nucleic Acids Res 29: 2223-2233)に従って実施した。ラマチャンドラン(Ramachandran)分析および以前に報告されたような(Manival et al. (2001) Nucleic
Acids Res 29: 2223-2233)フォールディングの一貫性の証明の両方により、モデルの妥当性を調べた。
Acids Res 29: 2223-2233)フォールディングの一貫性の証明の両方により、モデルの妥当性を調べた。
ヒトTHAP1のホモ二量体化ドメイン
THAP1のホモ二量体化を媒介する配列を同定するために、一連のTHAP1検出構築物を、実施例7に記載されたように生成した。
THAP1のホモ二量体化を媒介する配列を同定するために、一連のTHAP1検出構築物を、実施例7に記載されたように生成した。
メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、pGADT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3およびpGBKT7−THAP1野生型を用いたAH109の共形質転換、ならびにHisおよびAde二重栄養要求性による形質転換体の選択により、THAP1変異体およびTHAP1野生型間の2ハイブリッド相互作用を試験した。THAP1野生型との陽性2ハイブリッド相互作用は、変異型THAP1−C1、−C2、−C3および−N3を用いた場合は観察されたが、変異型THAP1−N1および−N2を用いた場合は観察されず、このことは、THAP1ホモ二量体化ドメインがTHAP1の143番目のアミノ酸残基と192番目のアミノ酸残基の間に見出されることを示唆する(図16A)。
酵母で得られた結果を確認するために、THAP1変異体を、in vitroGSTプルダウンアッセイでも試験した。GSTタグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロース上に固定される(実施例16に記載されているのと同様)野生型THAP1を、in vitroで翻訳されかつ放射能で標識されたTHAP1変異体とともにインキュベートした。pGADT7−THAP1−C1、−C2、−C3、−N1、−N2または−N3ベクターを鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳されたTHAP1変異体を生成した。25μlの35Sで標識されたTHAP1変異体をそれぞれ、固定化GSTまたはGST−THAP1野生型タンパク質とともに4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4、pH8.0、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)、1mMのバナジン酸ナトリウム、50mMのβグリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5分間洗浄した。結合タンパク質を2×LaemmliSDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。予測どおり、THAP1−C1、−C2、−C3および−N3はGST/THAP1と相互作用した(図16B)。これに対して、THAP1−N1および−N2はGST/THAP1ビーズと相互作用しなかった。したがって、2つのTHAP1/THAP1相互作用アッセイでは、本質的に同一結果が得られた。THAP1のTHAP1ホモ二量体化ドメインは、ヒトTHAP1の143番目のアミノ酸残基と192番目のアミノ酸残基の間に見出される。
ヒトTHAP1の代替的にスプライスされたアイソフォーム
2つの別個のTHAP1のcDNA、即ちTHAP1aおよびTHAP1bを発見した(図17A)。これらのスプライス変異体を、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号232)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号233)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pEGFP.N3ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの上流でインフレ
ームでクローン化して、pEGFP.N3−THAP1aおよびpEGFP−THAP1bを生成した。DNAシーケンシングは、THAP1bのcDNAアイソフォームがヒトTHAP1遺伝子のエキソン2(ヌクレオチド273〜468)を欠くことを明示した(図17B)。ヒトTHAP1のこの代替的にスプライスされたアイソフォーム(〜2kb
mRNA)は、ノーザンブロット分析により、多数のその他の組織中でも観察された(図2参照)。次に、THAP1a/GFPおよびTHAP1b/GFP発現構築物をCOS7細胞(ATCC)中にトランスフェクトし、融合タンパク質の発現を、抗GFP抗体を用いたウエスタンブロッティングにより分析した。結果を図17Cに示すが、これは、ヒトTHAP1の第二のアイソフォーム(THAP1b)が、アミノ酸末端のその後の部分(配列番号3のアミノ酸1〜142)を欠く不完全なTHAP1タンパク質(THAP1 C3)をコードすることを実証する。
2つの別個のTHAP1のcDNA、即ちTHAP1aおよびTHAP1bを発見した(図17A)。これらのスプライス変異体を、プライマー2HMR10(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号232)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号233)を用いてHEVECのcDNAからPCRにより増幅し、EcoRIおよびBamHIで消化し、pEGFP.N3ベクター(Clontech)中で増強グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの上流でインフレ
ームでクローン化して、pEGFP.N3−THAP1aおよびpEGFP−THAP1bを生成した。DNAシーケンシングは、THAP1bのcDNAアイソフォームがヒトTHAP1遺伝子のエキソン2(ヌクレオチド273〜468)を欠くことを明示した(図17B)。ヒトTHAP1のこの代替的にスプライスされたアイソフォーム(〜2kb
mRNA)は、ノーザンブロット分析により、多数のその他の組織中でも観察された(図2参照)。次に、THAP1a/GFPおよびTHAP1b/GFP発現構築物をCOS7細胞(ATCC)中にトランスフェクトし、融合タンパク質の発現を、抗GFP抗体を用いたウエスタンブロッティングにより分析した。結果を図17Cに示すが、これは、ヒトTHAP1の第二のアイソフォーム(THAP1b)が、アミノ酸末端のその後の部分(配列番号3のアミノ酸1〜142)を欠く不完全なTHAP1タンパク質(THAP1 C3)をコードすることを実証する。
THAPファミリーポリペプチド好アポトーシス活性のモジュレーターに関する高処理量スクリーニングアッセイ
THAPファミリーポリペプチドである、テトラサイクリン調節性発現を示す3T3細胞株における血清撤去誘導性アポトーシスを基礎にして、THAPファミリーポリペプチドの好アポトーシス活性を阻止するかまたは刺激する分子に関する高処理量スクリーニングアッセイを開発した。
THAPファミリーポリペプチドである、テトラサイクリン調節性発現を示す3T3細胞株における血清撤去誘導性アポトーシスを基礎にして、THAPファミリーポリペプチドの好アポトーシス活性を阻止するかまたは刺激する分子に関する高処理量スクリーニングアッセイを開発した。
好ましい例では、インフレームmycタグ配列を有するTHAP1のcDNAを、プライマーmyc.BD7(5’−GCGCTCTAGAGCCATCATGGAGGAGCAGAAGCTGATC−3’)(配列番号2345)および2HMR15(5’−GCGCTCTAGATTATGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAG−3’)(配列番号235)とともに、鋳型としてpGBKT7−THAP1を用いて、PCRにより増幅し、XbaI制限部位を用いて、プラスミドベクターpTRE(Clontech, Palo Alto, CA)中のテトラサイクリン調節化プロモーターの下流でクローン化して、pTRE−mycTHAP1を生成した。3T3−TO−mycTHAP1安定細胞株を確立するために、マウス3T3−TO繊維芽細胞(Clontech)を40〜50%の集密度で植え付け、そして供給元の使用説明書に従って、リポフェクタミンプラス試薬(Life Technologies)を用いて、1:10の比率で、ハイグロマイシンB耐性遺伝子、およびmycTHAP1発現ベクター(pTRE−mycTHAP1)を含有するpREP4プラスミド(Invitrogen)を用いて同時トランスフェクトした。ハイグロマイシンB(250U/ml;Calbiochem)およびテトラサイクリン(2ug/ml;Sigma)を含有する培地中で、トランスフェクトされた細胞を選択した。いくつかの耐性コロニーを選択し、抗mycエピトープモノクローナル抗体(マウスIgG1、1/200、Clontech)を用いて、間接免疫蛍光法により、mycTHAP1の発現に関して分析した。mycTHAP1を発現する安定3T3−TO細胞株(3T3−TO−mycTHAP1)を選択し、10%ウシ胎仔血清、1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全てLife Technologies, Grand
Island, NY, USAから)およびテトラサイクリン(2ug/ml;Sigma)を補足したダルベッコ変法イーグル培地中で増殖させた。この3T3−TO−mycTHAP1細胞株へのTHAP1発現の誘導は、完全培地中のテトラサイクリンの除去後48時間目に得られた。
Island, NY, USAから)およびテトラサイクリン(2ug/ml;Sigma)を補足したダルベッコ変法イーグル培地中で増殖させた。この3T3−TO−mycTHAP1細胞株へのTHAP1発現の誘導は、完全培地中のテトラサイクリンの除去後48時間目に得られた。
3T3−TO−mycTHAP1細胞株を用いた薬剤スクリーニングアッセイは、以下のように実行し得る。3T3−TO−mycTHAP1細胞を96−または384ウエル微小プレート中で平板培養し、完全培地中のテトラサイクリンの除去により、THAP1発現を誘導する。48時間後、血清撤去に対するアポトーシス性応答を試験化合物の存在下でアッセイして、アポトーシスを誘導するTHAP1ポリペプチドの活性を増強するかまたは抑制する試験化合物の同定を可能にする。培地を0%血清に変えることにより、3
T3−TO−mycTHAP1細胞の血清飢餓を誘導し、アポトーシス核を有する細胞の量を、96−または384ウエル微小プレート中でのTUNELラベリングにより、血清飢餓の誘導の24時間後に評価する。3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に細胞を固定し、0.1%トリトン−X100で透過処理し、アポトーシス核のin situTUNEL(末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニック末端ラベリング)染色により、in situ細胞死検出キット、TMRレッド(Roche Diagnostics, Meylan, France)を用いて、37℃で1時間、アポトーシスを調べた。次に各ウエル中のTMRレッド蛍光の強度を定量して、蛍光シグナルを修飾し、THAP1の好アポトーシス活性を増強するかまたは抑制する試験化合物を同定する。
T3−TO−mycTHAP1細胞の血清飢餓を誘導し、アポトーシス核を有する細胞の量を、96−または384ウエル微小プレート中でのTUNELラベリングにより、血清飢餓の誘導の24時間後に評価する。3.7%ホルムアルデヒドを含有するPBS中に細胞を固定し、0.1%トリトン−X100で透過処理し、アポトーシス核のin situTUNEL(末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニック末端ラベリング)染色により、in situ細胞死検出キット、TMRレッド(Roche Diagnostics, Meylan, France)を用いて、37℃で1時間、アポトーシスを調べた。次に各ウエル中のTMRレッド蛍光の強度を定量して、蛍光シグナルを修飾し、THAP1の好アポトーシス活性を増強するかまたは抑制する試験化合物を同定する。
THAPファミリーポリペプチド/THAPファミリー標的タンパク質相互作用を調整する薬剤に関する高処理量2ハイブリッドスクリーニングアッセイ
THAP1/Par4またはTHAP1/SLC相互作用を調整する薬剤を同定するために、2ハイブリッドベース高処理量スクリーニングアッセイを実施し得る。
THAP1/Par4またはTHAP1/SLC相互作用を調整する薬剤を同定するために、2ハイブリッドベース高処理量スクリーニングアッセイを実施し得る。
実施例17に記載したように、プラスミドpGBKT7−THAP1およびpGADT7−Par4またはpGADT7−SLCを用いて共形質転換したAH109酵母細胞(Clontech)を、メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、ヒスチジンおよびアデニンを欠く選択培地中で384ウエルプレート中で増殖させ得る。
ヒスチジンおよびアデニンを欠く培地上での形質転換体の増殖は、THAP1/Par4またはTHAP1/SLC2ハイブリッド相互作用に完全に依存しており、したがってTHAP1/Par4またはTHAP1/SLC結合を崩壊する薬剤は酵母細胞増殖を抑制する。
プラスチック384−ピンアレイ(Genetix)を用いることにより、小分子(DMSO中5mg/ml;Chembridge)を付加する。プレートを30℃で4〜5日間インキュベートし、THAP1/Par4またはTHAP1/SLC2ハイブリッド相互作用を破壊することにより酵母細胞の増殖を抑制する小分子が、さらなる分析のために選択される。
THAPファミリーポリペプチド/THAPファミリータンパク質標的相互作用のインヒビターを同定するための高処理量in vitroアッセイ
THAP機能の小分子モジュレーターを同定するために、蛍光極性化(FP)に基づいた高処理量スクリーニングを用いて、Par4(Par4DD)融合タンパク質または組換えGST−SLC/CCL21融合タンパク質の組換えグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)−THAP結合ドメインからの蛍光標識THAP1タンパク質の置換をモニタリングする。
THAP機能の小分子モジュレーターを同定するために、蛍光極性化(FP)に基づいた高処理量スクリーニングを用いて、Par4(Par4DD)融合タンパク質または組換えGST−SLC/CCL21融合タンパク質の組換えグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)−THAP結合ドメインからの蛍光標識THAP1タンパク質の置換をモニタリングする。
Degterev et al, Nature Cell Biol. 3: 173-182 (2001)およびDandliker et al, Methods Enzymol. 74: 3-28 (1981)の場合と実質的に同様に、アッセイを実行する。漸増量のGST−Par4DDまたはGST−SLC/CCL21タンパク質を用いてオレゴングリーンで標識したTHAP1ペプチドを滴定することにより、アッセイを較正し得る。ペプチドの結合には極性化(mP、ミリ極性化)の増大を伴う。
上記と同様に、THAP1およびPAR4ポリペプチドおよびGST融合物を生成し得る。メーカーの使用説明書に従って、QIAexpressionistキット(Qiagen)を用いてTHAP1ペプチドを発現し、精製した。要するに、全THAP1コード配列
を、プライマー2HMR8(5’−CGCGGATCCGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’)(配列番号236)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号237)とともに、鋳型としてpGBKT7−THAP1を用いて、PCRにより増幅し、pQE30ベクター(Qiagen)のBamHI部位中にクローン化した。その結果生じたpQE30−HisTHAP1プラスミドを、大腸菌M15株(Qiagen)中で形質転換させた。変性条件下でNi−アガロースカラム(Qiagen)上の封入体から6×Hisタグ化THAP1タンパク質を精製し、溶出物をin vitro相互作用アッセイのために用いた。GST−Par4DD融合タンパク質を生成するために、Par4DDを、プライマーPar4.10(5’−GCCGGATCCGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号238)およびPar4.5(5’−GCGGGATCCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号239)を用いてPCRにより増幅し、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHI部位に、グルタチオンS−Tトランスフェラーゼ(GST)ORFの下流でインフレームでクローン化した。同様に、GST−SLC/CCL21融合タンパク質を生成するために、成熟型のヒトSLC/CCL21(アミノ酸24〜134)を、プライマーhSLCbam.5’(5’−GCGGGATCCAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号240)およびhSLCbam.3’(5’−GCGGGATCCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACC−3’)(配列番号241)を用いてPCRにより増幅し、BamHIで消化して、pGEX−2TベクターのBamHIクローニング部位に挿入した。GST−Par4DD(アミノ酸250〜342)およびGST−SLC/CCL21(アミノ酸24〜134)融合タンパク質を大腸菌DH5α中で発現させて(supE44、DELTAlacU169(80lacZdeltaM15)、hsdR17、recA1、endA1、gyrA96、thi1、relA1)、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従って、グルタチオンセファロースを用いたアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。
を、プライマー2HMR8(5’−CGCGGATCCGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’)(配列番号236)および2HMR9(5’−CGCGGATCCTGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAGTC−3’)(配列番号237)とともに、鋳型としてpGBKT7−THAP1を用いて、PCRにより増幅し、pQE30ベクター(Qiagen)のBamHI部位中にクローン化した。その結果生じたpQE30−HisTHAP1プラスミドを、大腸菌M15株(Qiagen)中で形質転換させた。変性条件下でNi−アガロースカラム(Qiagen)上の封入体から6×Hisタグ化THAP1タンパク質を精製し、溶出物をin vitro相互作用アッセイのために用いた。GST−Par4DD融合タンパク質を生成するために、Par4DDを、プライマーPar4.10(5’−GCCGGATCCGGGTTCCCTAGATATAACAGGGATGCAA−3’)(配列番号238)およびPar4.5(5’−GCGGGATCCCTCTACCTGGTCAGCTGACCCACAAC−3’)(配列番号239)を用いてPCRにより増幅し、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHI部位に、グルタチオンS−Tトランスフェラーゼ(GST)ORFの下流でインフレームでクローン化した。同様に、GST−SLC/CCL21融合タンパク質を生成するために、成熟型のヒトSLC/CCL21(アミノ酸24〜134)を、プライマーhSLCbam.5’(5’−GCGGGATCCAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号240)およびhSLCbam.3’(5’−GCGGGATCCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACC−3’)(配列番号241)を用いてPCRにより増幅し、BamHIで消化して、pGEX−2TベクターのBamHIクローニング部位に挿入した。GST−Par4DD(アミノ酸250〜342)およびGST−SLC/CCL21(アミノ酸24〜134)融合タンパク質を大腸菌DH5α中で発現させて(supE44、DELTAlacU169(80lacZdeltaM15)、hsdR17、recA1、endA1、gyrA96、thi1、relA1)、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従って、グルタチオンセファロースを用いたアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。
小分子をスクリーニングするために、THAP1ペプチドをスクシニミジルオレゴングリーン(Molecular Probes, Oregon)で標識し、HPLCにより精製する。PBS、pH7.2(Gibco )と混合した33nMの標識されたTHAP1ペプチド、2μMのGST−Par4DDまたはGST−SLC/CCL21タンパク質、0.1%ウシγグロブリン(Sigma)および1mMのジチオトレイトールを、Multidrop(Lab Systems)とともに384ウエルブラックプレート(Lab Systems)に付加する。プラスチック384−ピンアレイ(Genetix)を用いることにより、小分子(DMSO中5mg/ml;Chembridge)を移入する。プレートを25℃で1〜2時間インキュベートし、Analystプレート読取り器(LJL Biosystems)を用いてFP値を決定する。
THAPファミリーポリペプチド/THAPファミリータンパク質標的相互作用のインヒビターを同定するための高処理量チップアッセイ
標識されていないTHAPおよびTHAPファミリー標的タンパク質を用いた結合アッセイに基づくチップアッセイ(Degterev et al, (2000) Nature Cell Biol. 3: 173-182)を利用して、THAPファミリーおよびTHAPファミリー標的相互作用を妨害し得る分子を同定し、高感受性を用意し、そして標識部分からの潜在的干渉を回避する。この実施例では、Par4タンパク質(Par4DD)またはSLC/CCL21のTHAP1結合ドメインを、表面強化レーザー脱着/イオン化(SELDI)チップに共有的に結合し、試験化合物の存在下における、標識されていないTHAP1タンパク質と固定化タンパク質との結合を質量分光測定によりモニタリングする。
標識されていないTHAPおよびTHAPファミリー標的タンパク質を用いた結合アッセイに基づくチップアッセイ(Degterev et al, (2000) Nature Cell Biol. 3: 173-182)を利用して、THAPファミリーおよびTHAPファミリー標的相互作用を妨害し得る分子を同定し、高感受性を用意し、そして標識部分からの潜在的干渉を回避する。この実施例では、Par4タンパク質(Par4DD)またはSLC/CCL21のTHAP1結合ドメインを、表面強化レーザー脱着/イオン化(SELDI)チップに共有的に結合し、試験化合物の存在下における、標識されていないTHAP1タンパク質と固定化タンパク質との結合を質量分光測定によりモニタリングする。
組換えTHAP1タンパク質、GST−Par4DDおよびGST−SLC/CCL21融合タンパク質を、実施例25に記載されたように調製する。精製組換えGST−Par4DDまたはGST−SLC/CCL21タンパク質を、その第一アミンを介して、カルボニルジイミダゾール(Ciphergen)で誘導されたSELDIチップ表面に結合する。THAP1タンパク質を1μlの総容積中で、4℃で12時間、湿室中でインキュベートして、SELDIチップの各スポットに結合させ、次に高pHおよび低pH緩衝液で交互に洗浄する(0.5MのNaClを含有する0.1M酢酸ナトリウム、その後、0.01MのHEPES、pH7.3)。試料をα−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸マトリックス中に包埋し、マトリックス補助レーザー脱着イオン化飛行時間型(MALDI−TOF)質量分析法により、執拗に関して分析する。一定設定条件での100レーザースポットショットの平均を、各試料中の20スポットに亘って収集する。
THAPファミリーポリペプチド/THAPファミリータンパク質標的相互作用のインヒビターを同定するための高処理量細胞アッセイ
THAP1および蛍光タンパク質と融合させたPAR4またはSLC/CCL21タンパク質間で、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)アッセイを実行する。アッセイは、Majhan et al, Nature Biotechnology 16: 547-552 (1998)およびDegterev et al, Nature Cell Biol. 3: 173-182 (2001)の場合と同様に実行し得る。
THAP1および蛍光タンパク質と融合させたPAR4またはSLC/CCL21タンパク質間で、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)アッセイを実行する。アッセイは、Majhan et al, Nature Biotechnology 16: 547-552 (1998)およびDegterev et al, Nature Cell Biol. 3: 173-182 (2001)の場合と同様に実行し得る。
THAP1タンパク質をシアン蛍光タンパク質(CFP)と融合し、そしてPAR4またはSLC/CCL21タンパク質を黄色蛍光タンパク質(YFP)と融合する。THAPファミリーおよびTHAPファミリー標的タンパク質を含有するベクターは、Majhan et al (1998)と本質的に同様に構築し得る。pECFP−N1ベクター(Clontech)中にTHAP1−1のcDNAをサブクローニングすることにより、THAP1−CFP発現ベクターを生成する。PAR4−YFPまたはSLC/CCL21−CYP発現ベクターは、pEYFP−N1ベクター(Clontech)中にPAR4またはSLC/CCL21のcDNAをサブクローニングすることにより生成する。
ベクターをHEK−293細胞に同時トランスフェクトし、細胞を試験化合物で処理する。リポフェクトアミンプラス(Gibco)またはトランスLT−1(Pan Vera)を用いて、HEK−293細胞を、THAP1−CFPおよびPAR4−YEPまたはSLC/CCL21−YEP発現ベクターでトランスフェクトする。24時間後、細胞を試験化合物で処理して、種々の時間、例えば48時間まで、インキュベートする。任意に試験化合物を補足したPBS中に細胞を収集し、C−60蛍光計(PTI)またはワラックWallacプレート読取り器で蛍光を測定する。THAP1−CFPおよびPAR4−YFPまたはSLC/CCL21−YFPを別々に発現する試料中の蛍光を一緒に付加し、THAP−1/PAR4またはTHAP1/SLC/CCL21結合の非存在下でのFRET値を概算するために用いる。
CFPおよびYFP間のFRETの程度を、433nmでの励起後の527nmでの蛍光と475nmでの蛍光の間の比として決定する。THAP−1タンパク質およびPAR4またはSLC/CCL21タンパク質の同時トランスフェクションは、1.0の参照FRET比を上回るFRET比の増大を生じる(タンパク質を別々に発現する試料を用いて測定する)。試験化合物での処理時のFRET比の変化(試験化合物の非存在下での同時トランスフェクション後に観察されたものを上回る)は、THAP−1タンパク質およびPAR4またはSLC/CCL21タンパク質の相互作用を調節し得る化合物を示す。
<実施例28>
THAPファミリーポリペプチドの標的DNAを同定するためのin vitroアッセイ
あり得る部位をランダムにプールした中からTHAP1タンパク質のTHAPドメインにより選択される結合部位をランダムすることが可能となる、ランダムオリゴヌクレオチド選択法を用いて、THAP1のDNA結合特異性を決定した。本方法は、Bouvet (2001) Methods Mol Biol. 148: 603-10に記載されたものと実質的に同様に実行した。Pollack and Treisman (1990) Nuc. Acid Res. 18: 6197-6204; Blackwell and Weintraub, (1990)
Science 250: 1104-1110; Ko and Engel, (1993) Mol. Cell. Biol. 13: 4011-4022; Merika and Orkin, (1993) Mol. Cell. Biol. 13: 3999-4010;およびKrueger and Morimoto, (1994) Mol. Cell. Biol. 14: 7592-7603も参照されたい。
THAPファミリーポリペプチドの標的DNAを同定するためのin vitroアッセイ
あり得る部位をランダムにプールした中からTHAP1タンパク質のTHAPドメインにより選択される結合部位をランダムすることが可能となる、ランダムオリゴヌクレオチド選択法を用いて、THAP1のDNA結合特異性を決定した。本方法は、Bouvet (2001) Methods Mol Biol. 148: 603-10に記載されたものと実質的に同様に実行した。Pollack and Treisman (1990) Nuc. Acid Res. 18: 6197-6204; Blackwell and Weintraub, (1990)
Science 250: 1104-1110; Ko and Engel, (1993) Mol. Cell. Biol. 13: 4011-4022; Merika and Orkin, (1993) Mol. Cell. Biol. 13: 3999-4010;およびKrueger and Morimoto, (1994) Mol. Cell. Biol. 14: 7592-7603も参照されたい。
組換えTHAPドメイン発現および精製
ヒトTHAP−1のTHAPドメイン(配列番号3のアミノ酸1〜90)をコードするcDNA断片を、以下のプライマー:5’−GCGCATATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’(配列番号242)および5’−GCGCTCGAGTTTCTTGTCATGTGGCTCAGTACAAAG−3’(配列番号243)とともに、鋳型としてpGADT7−THAP−1(実施例4参照)を用いて、PCRによりクローン化した。PCR産物を、カルボキシ末端にHisタグをコードする配列を付加してインフレームでpET−21c原核生物発現ベクター(Novagen)中にNdeI−XhoI断片としてクローン化して、pET−21cTHAPを生成した。
ヒトTHAP−1のTHAPドメイン(配列番号3のアミノ酸1〜90)をコードするcDNA断片を、以下のプライマー:5’−GCGCATATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’(配列番号242)および5’−GCGCTCGAGTTTCTTGTCATGTGGCTCAGTACAAAG−3’(配列番号243)とともに、鋳型としてpGADT7−THAP−1(実施例4参照)を用いて、PCRによりクローン化した。PCR産物を、カルボキシ末端にHisタグをコードする配列を付加してインフレームでpET−21c原核生物発現ベクター(Novagen)中にNdeI−XhoI断片としてクローン化して、pET−21cTHAPを生成した。
THAP−His6の発現のために、pET−21c−THAPで大腸菌BL−21 pLysS株を形質転換した。細菌を、37℃で、600nmでの光学濃度0.6に増殖させて、1mMの最終濃度でイソプロピル−β−D−チオガラクトシド(Sigma)を付加することによりタンパク質の発現を誘導し、インキュベーションを4時間継続した。
遠心分離により細胞を収集し、氷冷緩衝液A(50mMのリン酸ナトリウム、pH7.5、300mMのNaCl、0.1%β−メルカプトエタノール、10mMのイミダゾール)中に再懸濁した。細胞を超音波処理により溶解し、溶解物を12000gで45分間の遠心分離により清澄化した。上清を、緩衝液Aで平衡させたNi−NTAアガロースカラム(Qiagen)上に載せた。緩衝液Aおよび40mMのイミダゾールを含有する緩衝液Aで洗浄後、タンパク質を緩衝液B(Aと同一。0.05%β−メルカプトエタノールおよび250mMのイミダゾール)で溶出した。
THAP−His6を含有する分画をプールし、緩衝液C(トリス−HCl 50mM、pH7.5、150mMのNaCl、1mMのDTT)で平衡させたスーパーデックス(Superdex)75ゲル濾過カラムに適用した。THAP−His6タンパク質を含有する分画をプールし、withn YM−3アミコンフィルター装置により濃縮して、20%グリセロールを含有する緩衝液C中で、4℃で保存するかまたは−80℃で凍結させた。SDS−ポリアリールアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、試料の純度を評価した。MALDI−TOF質量分光計を用いてESI質量分析およびペプチド質量マッピングにより、タンパク質調製物の構造的全体性を調べた。ブラッドフォード(Bradford)タンパク質アッセイによりタンパク質濃度を決定した。
ランダムオリゴヌクレオチド選択
Bouvet (2001) Methods Mol Biol. 148: 603-10に記載されたSELEXプロトコールに従って、以下のような配列を有する62bpオリゴヌクレオチドを合成した:5’−TGGGCACTATTTATATCAAC−N25−AATGTCGTTGGTGGCCC−3’(配列番号244)(ここで、Nは任意のヌクレオチドであり、プライマーは各末端と相補的である)。プライマーPは:5’−ACCGCAAGCTTGGGCACT
ATTTATATCAAC−3’(配列番号245)であり、プライマーRは:5’−GGTCTAGAGGGCCACCAACGCATT−3’(配列番号246)である。PおよびRプライマーを用いてPCRにより62−merオリゴヌクレオチドを二本鎖にして、80bpのランダムのプールを生成する。
Bouvet (2001) Methods Mol Biol. 148: 603-10に記載されたSELEXプロトコールに従って、以下のような配列を有する62bpオリゴヌクレオチドを合成した:5’−TGGGCACTATTTATATCAAC−N25−AATGTCGTTGGTGGCCC−3’(配列番号244)(ここで、Nは任意のヌクレオチドであり、プライマーは各末端と相補的である)。プライマーPは:5’−ACCGCAAGCTTGGGCACT
ATTTATATCAAC−3’(配列番号245)であり、プライマーRは:5’−GGTCTAGAGGGCCACCAACGCATT−3’(配列番号246)である。PおよびRプライマーを用いてPCRにより62−merオリゴヌクレオチドを二本鎖にして、80bpのランダムのプールを生成する。
約250ngのTHAP−His6を、ローラー上で4℃で30分間、NT2緩衝液(20mMのトリス−HCl、pH7.5、100mMのNaCl、0.05%NP−40)中でNi−NTA磁気ビーズとともにインキュベートした。ビーズを500μlのNT2緩衝液で2回洗浄して、非結合タンパク質を除去した。固定されたTHAP−His6を、100μlの結合緩衝液(20mMのトリス−HCl、pH7.5、100mMのNaCl、0.05%NP−40、0.5mMのEDTA、100μg/mlのBSAおよび20〜50μgのポリ(dI−dC))中の二本鎖80bpDNA(2〜5μg)のランダムプールとともに室温で10分間インキュベートした。次にビーズを500μlのNT2緩衝液で6回洗浄した。次にタンパク質/DNA複合体をフェノール/クロロホルムによる抽出に付して、担体として10μgのグリコーゲンを用いてエタノールで沈降させた。次に回収したDNAの約5分の1を、15〜20回のPCRにより増幅して、次回の選択のために用いた。8回の選択後、NaCl濃度を徐々に150mMに増大した。
THAP−His6による12回の選択後、増幅オリゴヌクレオチドのプールをXbaIおよびHindIIIで消化し、pBluescript II KS(Stratagene)中でクローン化し、個々のクローンを、Big Dyeターミネーターキット(Applied Biosystem)を用いてシーケンシングした。
配列分析の結果は、ヒトTHAP1のTHAPドメインが部位特異的DNA結合ドメインである、ということを示す。上記のSELEX手法から得た2組のヌクレオチド配列のアラインメントから、2つのコンセンサス配列を推定した(各組は9核酸配列を含有する)。特に、THAPドメインは、5塩基空いたダイレクトリピート(DR−5モチーフ)を選択的に構成する、GGGCAAまたはTGGCAAという標的DNA配列を認識することが判明した。コンセンサス配列は、GGGCAAnnnnnTGGCAA(配列番号149)である。さらにTHAPは、TTGCCAnnnnnnnnnnnGGGCAAというコンセンサス配列(配列番号159)を有する11塩基空いたインバーティッドリピート(ER−11モチーフ)を認識する。GGGCAAおよびTGGCAA配列はTHAPドメインのDNA結合部位を選択的に構成するが、GGGCAT、GGGCAGおよびTGGCAG配列も、THAPドメインにより認識される標的DNA配列である。
<実施例28B>
THAPドメインは、亜鉛依存性配列特異的DNA結合ドメインである
THAPドメインが新規配列特異的DNA結合ドメインであることを確かめるため、SELEXにより決定された野生型または変異型THAPドメイン応答要素(THRE)(実施例28ならびに図18および図24を参照)を用いて、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)を実行した。EMSA実験に用いられる二重鎖プローブを、12%ポリアクリルアミドゲルで精製し、T4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて32P末端標識化し、そしてチェレンコフ計数で定量した。ヒトTHAP1からの精製THAPドメイン約20ng(実施例28に記載されるように調製)を、30000cpmの適切なプローブでインキュベートした(約2ng)。20μlの結合緩衝液(20mMのTris−HCI(pH7.5)、100mMのKCI、0.1%のNP−40、100μg/mlのBSA、2.5mMのDTT、5%のグリセロール、200ngのポリ(dI−dC))中、室温で10分間、結合反応を行った。5%グリセロール含有8%(29:1)ポリアクリルアミドゲルで電気泳動を実施した。ゲルを、0.25XTBE中、150Vおよび4℃で走らせ、乾燥させ、そしてホスホイメージャー(phosphoimager)スクリーン(Molecular
Dynamics)に焼きつけた。EMSA実験に用いた野生型および変異型THREオリゴヌクレオチドの配列は、以下の通りであった(変異は下線で示される):野生型プローブ3、5’−AGCAAGTAAGGGCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:313);変異型プローブ3mut1、5’−AGCAAGTAATTTCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:314);変異型プローブ3mut3、5’−AGCAAGTAAGGTCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:319);変異型プローブ3mut4、5’−AGCAAGTAAGTGCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:320);変異型プローブ3mut14、5’−AGCAAGTAAGGGCCAACTACTTCAT−3’(配列番号:321);変異型プローブ3mut5、5’−AGCAAGTAAGGGAAAACTACTTCAT−3’(配列番号:322)。
THAPドメインは、亜鉛依存性配列特異的DNA結合ドメインである
THAPドメインが新規配列特異的DNA結合ドメインであることを確かめるため、SELEXにより決定された野生型または変異型THAPドメイン応答要素(THRE)(実施例28ならびに図18および図24を参照)を用いて、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)を実行した。EMSA実験に用いられる二重鎖プローブを、12%ポリアクリルアミドゲルで精製し、T4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて32P末端標識化し、そしてチェレンコフ計数で定量した。ヒトTHAP1からの精製THAPドメイン約20ng(実施例28に記載されるように調製)を、30000cpmの適切なプローブでインキュベートした(約2ng)。20μlの結合緩衝液(20mMのTris−HCI(pH7.5)、100mMのKCI、0.1%のNP−40、100μg/mlのBSA、2.5mMのDTT、5%のグリセロール、200ngのポリ(dI−dC))中、室温で10分間、結合反応を行った。5%グリセロール含有8%(29:1)ポリアクリルアミドゲルで電気泳動を実施した。ゲルを、0.25XTBE中、150Vおよび4℃で走らせ、乾燥させ、そしてホスホイメージャー(phosphoimager)スクリーン(Molecular
Dynamics)に焼きつけた。EMSA実験に用いた野生型および変異型THREオリゴヌクレオチドの配列は、以下の通りであった(変異は下線で示される):野生型プローブ3、5’−AGCAAGTAAGGGCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:313);変異型プローブ3mut1、5’−AGCAAGTAATTTCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:314);変異型プローブ3mut3、5’−AGCAAGTAAGGTCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:319);変異型プローブ3mut4、5’−AGCAAGTAAGTGCAAACTACTTCAT−3’(配列番号:320);変異型プローブ3mut14、5’−AGCAAGTAAGGGCCAACTACTTCAT−3’(配列番号:321);変異型プローブ3mut5、5’−AGCAAGTAAGGGAAAACTACTTCAT−3’(配列番号:322)。
これらのEMSAアッセイは、THAPドメインが、野生型(プローブ3)を認識するが、変異型THREオリゴヌクレオチド類(プローブ3mut1、3mut3、3mut4、3mut14、3mut5)は認識しないことを明らかにした(図25A)。競合性実験のため、50倍、150倍、および250倍モル過剰の未標識化野生型(THRE競合体、プローブ3)THREオリゴヌクレオチドまたは変異型(非特異的競合体、プローブ3mut1)THREオリゴヌクレオチドを、プローブを加える直前に反応混合物に加えた。この分析は、THAPドメインのDNA結合活性が、THRE競合体の量を増加させることにより抑止されるが、非特異的競合体により影響されないことを明らかにした(図25B)。まとめると、これらの実験は、THAPドメインが新規配列特異的DNA結合ドメインであることを実証した。
THAPドメインはZn結合部位として機能し得るC2−CH保存モチーフにより特性化されるので、本発明者らは、THAPドメインのDNA結合活性がZn依存性であるかどうかを決定した。金属キレート化実験のため、EMSAアッセイの前に、EDTA(5mMまたは50mM)または1,10フェナントロリン(Sigma、メタノールビヒクル中1mMまたは5mM)をTHAPドメインとともに、結合緩衝液中、室温で20分間、プレインキュベートした(図26A)。示される通りの1,10フェナントロリン(+Phe、5mM)の存在下、THAPドメインのDNA結合活性を再構成するため、ZnまたはMgを100または500μMの最終濃度で結合緩衝液に加えた(図26B)。EMSA THREプローブ(プローブ3)を加える前に、室温で10分間、反応を平衡に達せさせた。これらの分析は、THAPドメインのDNA結合活性が、金属キレート剤1,10フェナントロリンにより抑止される(図26A)が、亜鉛を加えることにより特異的に再構築される(図26B)ことを明らかにし、THAPドメインが新規亜鉛依存性配列特異的DNA結合ドメインであることを示している。
THAPファミリーポリペプチドのインヒビターまたは非特異的DNA標的とのTHAPファミリー相互作用を同定するためのハイスループットin vitroアッセイ
シンチレーション近接アッセイを用いて、THAP1特異的DNA結合の検出および定量のためのハイスループットアッセイを実行する。材料はAmersham(Piscataway, NJ)から入手し、Gal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.に従って実行し得る。
シンチレーション近接アッセイを用いて、THAP1特異的DNA結合の検出および定量のためのハイスループットアッセイを実行する。材料はAmersham(Piscataway, NJ)から入手し、Gal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.に従って実行し得る。
適切な特異的活性に対して、[3H]TTPおよびターミナルトランスフェラーゼを用いて、ランダム二重鎖DNAプローブを準備し標識する(例えば約420i/mmol)。THAP1タンパク質またはその一部分を準備し、THAP1タンパク質またはその一部分の量をELISAにより決定する。アッセイを発展させるために、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)を実行して、適切なアッセイパラメーターを選択し得る。ハイスループットアッセイのために、結合緩衝液(Hepes、pH7.5;EDTA;DT
T;10mMの硫酸アンモニウム;KClおよびTween−20)中で3Hで標識したDNA、抗THAP1モノクローナル抗体、およびTHAP1を併合する。
このアッセイは、標準96ウエルプレート中でなされ、室温で5〜30分間インキュベートした後、50〜100μlの結合緩衝液中の0.5〜2mgのPVTプロテインA SPAビーズを付加する。SPAビーズに結合された放射能を、TopCount(商標)微小プレート計数器(Packard Biosciences, Meriden, CT)を用いて測定する。
T;10mMの硫酸アンモニウム;KClおよびTween−20)中で3Hで標識したDNA、抗THAP1モノクローナル抗体、およびTHAP1を併合する。
このアッセイは、標準96ウエルプレート中でなされ、室温で5〜30分間インキュベートした後、50〜100μlの結合緩衝液中の0.5〜2mgのPVTプロテインA SPAビーズを付加する。SPAビーズに結合された放射能を、TopCount(商標)微小プレート計数器(Packard Biosciences, Meriden, CT)を用いて測定する。
THAPファミリーポリペプチドのインヒビターまたは特異的DNA標的とのTHAPファミリー相互作用を同定するためのハイスループットin vitroアッセイ
シンチレーション近接アッセイを用いて、THAP1特異的DNA結合の検出および定量のためのハイスループットアッセイを実行する。材料はAmersham(Piscataway, NJ)から入手し、Gal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.に従ってアッセイを実行し得る。
シンチレーション近接アッセイを用いて、THAP1特異的DNA結合の検出および定量のためのハイスループットアッセイを実行する。材料はAmersham(Piscataway, NJ)から入手し、Gal S. et al, 6th Ann. Conf. Soc. Biomol. Screening, 6-9 Sept 2000, Vancouver, B.C.に従ってアッセイを実行し得る。
実施例28により得られるTHAP1 DNA結合配列に対応するTHAP1特異的二本鎖DNAプローブを準備する。適切な特異的活性に対して、[3H]TTPおよびターミナルトランスフェラーゼを用いて、プローブを標識する(例えば約420i/mmol)。THAP1タンパク質またはその一部分を準備し、THAP1タンパク質またはその一部分の量をELISAにより決定する。アッセイを発展させるために、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)を実行して、適切なアッセイパラメーターを選択し得る。ハイスループットアッセイのために、結合緩衝液(Hepes、pH7.5;EDTA;DTT;10mMの硫酸アンモニウム;KClおよびTween−20)中で、3Hで標識したDNA、抗THAP1モノクローナル抗体、1μgの非特異的DNA(二本鎖または一本鎖ポリ−dAdT)およびTHAP1タンパク質またはその一部分を混合した。このアッセイは、標準96ウエルプレート中でなされ、室温で5〜30分間インキュベートした後、50〜100μlの結合緩衝液中の0.5〜2mgのPVTプロテインA SPAビーズを付加する。SPAビーズに結合された放射能を、TopCount(商標)微小プレート計数器(Packard Biosciences, Meriden, CT)を用いて測定する。
抗体組成物の調製
実質的に純粋なTHAP1タンパク質またはその一部分を生成する。例えばアミコンフィルター装置上での濃縮により、最終調製物中のタンパク質の濃度を、2〜3μg/mlのレベルに調節する。次にタンパク質に対するモノクローナルまたはポリクローナル抗体を、以下のように調製する:ハイブリドーマ融合によるモノクローナル抗体産生:Kohler
and Milstein (Nature, 256: 495, 1975)の古典的方法またはその派生的方法(Harlow and Lane, Antibodies A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, pp. 53-242, 1988 参照)に従って、ネズミハイブリドーマから、THAP1タンパク質またはその一部分中のエピトープに対するモノクローナル抗体を調製し得る。
実質的に純粋なTHAP1タンパク質またはその一部分を生成する。例えばアミコンフィルター装置上での濃縮により、最終調製物中のタンパク質の濃度を、2〜3μg/mlのレベルに調節する。次にタンパク質に対するモノクローナルまたはポリクローナル抗体を、以下のように調製する:ハイブリドーマ融合によるモノクローナル抗体産生:Kohler
and Milstein (Nature, 256: 495, 1975)の古典的方法またはその派生的方法(Harlow and Lane, Antibodies A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, pp. 53-242, 1988 参照)に従って、ネズミハイブリドーマから、THAP1タンパク質またはその一部分中のエピトープに対するモノクローナル抗体を調製し得る。
要するに、2〜3週間に亘って、2〜3μgのTHAP1タンパク質またはその一部分を反復的にマウスに接種する。次にマウスを屠殺して、脾臓の抗体産生細胞を単離する。ポリエチレングリコールにより、脾臓細胞をマウス骨髄腫細胞と融合し、過剰な非融合細胞を、アミノプテリンを含む選択培地(HAT培地)上の系の増殖により破壊する。首尾よく融合された細胞を希釈し、希釈アリコートをマイクロタイタープレートのウエル中に入れて、そこで培養の増殖を継続させる。イムノアッセイ手法、例えばEngvall, E., Meth. Enzymol. 70: 419 (1980)により最初に記載されたようなELISAによるウエルの上清液中の抗体の検出により、抗体産生クローンを同定する。選択陽性クローンを拡張させて、それらのモノクローナル抗体産物を使用するために収集した。モノクローナル抗体産
生に関する詳細な手法は、Davis, L. et al. Basic Methods in Molecular Biology, Elsevier, New York., Section 21-2に記載されている。
生に関する詳細な手法は、Davis, L. et al. Basic Methods in Molecular Biology, Elsevier, New York., Section 21-2に記載されている。
免疫感作によるポリクローナル抗体産生
無修飾であるかまたは免疫原性を強化するために修飾され得るTHAP1タンパク質またはその一部分で適切なヒト以外の動物を免疫感作することにより、THAP1タンパク質またはその一部分中の異種エピトープに対する抗体を含有するポリクローナル抗血清を調製し得る。適切なヒト以外の動物、好ましくはヒト以外の哺乳動物を選択する。例えば動物は、マウス、ラット、ウサギ、ヤギまたはウマであり得る。あるいはTHAP1またはその一部分に関して濃縮された粗製タンパク質調製物を用いて、抗体を生成し得る。このようなタンパク質、断片または調製物を、当該技術分野で既知である適切なアジュバント(例えば水酸化アルミニウム、RIBI等)の存在下でヒト以外の哺乳動物中に導入する。さらにタンパク質、断片または調製物は、抗原性を増大する作用物質を用いて前処理され得るが、このような作用物質は当該技術分野で既知であり、例としては、例えばメチル化ウシ血清アルブミン(mBSA)、ウシ血清アルブミン(BSA)、B型肝炎表面抗原およびカギアナカサガイヘモシアニン(KLH)が挙げられる。免疫感作動物からの血清を収集し、既知の手法に従って処理し、試験する。血清が望ましくないエピトープに対するポリクローナル抗体を含有する場合、イムノアフィニティークロマトグラフィーにより、ポリクローナル抗体を精製し得る。
無修飾であるかまたは免疫原性を強化するために修飾され得るTHAP1タンパク質またはその一部分で適切なヒト以外の動物を免疫感作することにより、THAP1タンパク質またはその一部分中の異種エピトープに対する抗体を含有するポリクローナル抗血清を調製し得る。適切なヒト以外の動物、好ましくはヒト以外の哺乳動物を選択する。例えば動物は、マウス、ラット、ウサギ、ヤギまたはウマであり得る。あるいはTHAP1またはその一部分に関して濃縮された粗製タンパク質調製物を用いて、抗体を生成し得る。このようなタンパク質、断片または調製物を、当該技術分野で既知である適切なアジュバント(例えば水酸化アルミニウム、RIBI等)の存在下でヒト以外の哺乳動物中に導入する。さらにタンパク質、断片または調製物は、抗原性を増大する作用物質を用いて前処理され得るが、このような作用物質は当該技術分野で既知であり、例としては、例えばメチル化ウシ血清アルブミン(mBSA)、ウシ血清アルブミン(BSA)、B型肝炎表面抗原およびカギアナカサガイヘモシアニン(KLH)が挙げられる。免疫感作動物からの血清を収集し、既知の手法に従って処理し、試験する。血清が望ましくないエピトープに対するポリクローナル抗体を含有する場合、イムノアフィニティークロマトグラフィーにより、ポリクローナル抗体を精製し得る。
有効なポリクローナル抗体産生は、抗原および宿主種にともに関連した多数の因子により影響を及ぼされる。さらにまた、宿主動物は、接種の部位、ならびに低力価抗体を生じる抗原のミスマッチまたは過剰用量の両方を伴う用量に応答して変わる。多皮膚内部位に投与される少量の(ngレベル)抗原が、最も確かであると思われる。ポリクローナル抗血清を産生し、加工処理するための技法は、当該技術分野で既知である(例えばMayer and Walker (1987)参照)。ウサギに関する有効免疫感作プロトコールは、Vaitukaitis, J.
et al. J. Clin. Endocrinol. Metab. 33: 988-991 (1971)に見出され得る。一定間隔で追加の免疫注射を施し、その抗体力価が、例えば既知の濃度の抗原に対する寒天中での二重免疫拡散により半定量的に決定した場合に、下がり始めたら、抗血清を収穫し得る(例えばOuchterlony, O. et al., Chap. 19 in : Handbook of Experimental Immunology D.
Wier (ed) Blackwell (1973)参照)。抗体のプラトー濃度は、通常は0.1〜0.2mg/mlの血清(約12:M)の範囲である。例えばFisher, D., Chap. 42 in : Manual
of Clinical Immunology, 2d Ed. (Rose and Friedman, Eds.) Amer. Soc. For Microbiol., Washington, D.C. (1980)に記載されているように、競合的結合曲線を調製することにより、抗原に対する抗血清の親和性を決定する。
et al. J. Clin. Endocrinol. Metab. 33: 988-991 (1971)に見出され得る。一定間隔で追加の免疫注射を施し、その抗体力価が、例えば既知の濃度の抗原に対する寒天中での二重免疫拡散により半定量的に決定した場合に、下がり始めたら、抗血清を収穫し得る(例えばOuchterlony, O. et al., Chap. 19 in : Handbook of Experimental Immunology D.
Wier (ed) Blackwell (1973)参照)。抗体のプラトー濃度は、通常は0.1〜0.2mg/mlの血清(約12:M)の範囲である。例えばFisher, D., Chap. 42 in : Manual
of Clinical Immunology, 2d Ed. (Rose and Friedman, Eds.) Amer. Soc. For Microbiol., Washington, D.C. (1980)に記載されているように、競合的結合曲線を調製することにより、抗原に対する抗血清の親和性を決定する。
モノクローナルまたはポリクローナルプロトコールに従って調製される抗体調製物は、生物学的試料中の抗原保有物質の濃度を決定する定量的イムノアッセイにおいて有用である。あるいはそれらは、生物学的試料中の抗原の存在を同定するために、半定量的または定性的にも用いられる。抗体は、タンパク質を発現する細胞を殺害するためにあるいは身体中のタンパク質のレベルを低減するために治療的組成物中にも用いられ得る。
2ハイブリッドTHAP1/ケモカイン相互作用アッセイ
AH109を、pGADT7−THAP1と、pGBKT7−CCL21、−CCL19、−CXCL9、−CXCL10、−CXCL11、または−IFNγプラスミドとともに共形質転換し、メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、HisおよびAde二重栄養要求性により形質転換体を選択することにより、THAP1と、ケモカインCCL21、CCL19、CXCL9、CXCL10、CXCL11、またはサイトカインIFNγとの間の2ハイブリッド相互作用を試験
した。pGBKT7−ケモカインベクターは、ヒトケモカインCCL21(実施例15を参照)(SLCポリペプチド配列番号271、SLCcDNA配列番号272);CCL19(GenBank寄託番号NM_006274のアミノ酸22〜98)(CCL19ポリペプチド配列番号273、CCL19cDNA配列番号274);CXCL9(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸23〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276);CXCL10(GenBank寄託番号NM_001565のアミノ酸22〜98)(CXCL10ポリペプチド配列番号277、CXCL10cDNA配列番号278);CXCL11(GenBank寄託番号NM_005409のアミノ酸22〜94)(CXCL11ポリペプチド配列番号323、CXCL11cDNA配列番号324)、またはサイトカインIFNγ(GenBank寄託番号NM_000619のアミノ酸21〜166)(IFNγポリペプチド配列番号279、IFNγcDNA配列番号280)の成熟型をコードするcDNAを用い、プライマーCCL19−1(5’−GCGGAATCATGGGCACCAATGATGCTGAAGACTG−3’)(配列番号:281)およびCCL19−2(5’−GCGGGATCCTTAACTGCTGCGGCGCTTCATCTTG−3’)(配列番号:282)を用いてImageクローンNo.1707527(hCCL19)から、プライマーCXCL9−1(5’−GCCGAATTCACCCCAGTAGTGAGAAAGGGTCGCTG−3’)(配列番号:283)およびCXCL9−2(5’−CGCGGATCCTTATGTAGTCTTCTTTTGACGAGAACGTTG−3’)(配列番号:284)を用いてNo.5228247(hCXCL9)から、プライマーCXCL10−1(5’−GCCGAATTCGTACCTCTCTCTAGAACCGTACGCTGT−3’)(配列番号:285)およびCXCL10−2(5’−GCGGGATCCTTAAGGAGATCTTTTAGACATTTCCTTGCTA−3’)(配列番号:286)を用いてNo.4274617(hCXCLIO)から、プライマーCXCL11−1(5’−GGGGAATTCTTCCCCATGTTCAAAAGAGGAC−3’)(配列番号:325)およびCXCL11−2(5’−GGGGATCCTTAAAAATTCTTTCTTTCAAC−3’)(配列番号:326)を用いてNo.3934139(hCXCL11)から、プライマーIFN−1(5’−GCGGAATCATGTGTTACTGCCAGGACCCATATG−3’)(配列番号:287)およびIFN−2(5’−GCGGGATCCTTACTGGGATGCTCTTCGACCTTG−3’)(配列番号:288)を用いてNo.2403734(hIFNγ)から、それぞれPCRで増幅して生成した。PCR産物をEcoRIおよびBamHIで消化して、ベクターpGBKT7(Clontech)のEcoRIクローニング部位とBamHIクローニング部位との間でクローン化した。この2ハイブリッドアッセイで、THAP1の陽性2ハイブリッド相互作用が、ケモカインCCL21、CCL19、CXCL9、およびCXCL11で観測されたが、ケモカインCXCL10は中間の結果(+/−)を与えた(図19参照)。陰性サイトカイン対照であるIFNγは、陽性相互作用を有さなかった。
AH109を、pGADT7−THAP1と、pGBKT7−CCL21、−CCL19、−CXCL9、−CXCL10、−CXCL11、または−IFNγプラスミドとともに共形質転換し、メーカーの使用説明書(MATCHMAKER2ハイブリッド系3、Clontech)に従って、HisおよびAde二重栄養要求性により形質転換体を選択することにより、THAP1と、ケモカインCCL21、CCL19、CXCL9、CXCL10、CXCL11、またはサイトカインIFNγとの間の2ハイブリッド相互作用を試験
した。pGBKT7−ケモカインベクターは、ヒトケモカインCCL21(実施例15を参照)(SLCポリペプチド配列番号271、SLCcDNA配列番号272);CCL19(GenBank寄託番号NM_006274のアミノ酸22〜98)(CCL19ポリペプチド配列番号273、CCL19cDNA配列番号274);CXCL9(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸23〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276);CXCL10(GenBank寄託番号NM_001565のアミノ酸22〜98)(CXCL10ポリペプチド配列番号277、CXCL10cDNA配列番号278);CXCL11(GenBank寄託番号NM_005409のアミノ酸22〜94)(CXCL11ポリペプチド配列番号323、CXCL11cDNA配列番号324)、またはサイトカインIFNγ(GenBank寄託番号NM_000619のアミノ酸21〜166)(IFNγポリペプチド配列番号279、IFNγcDNA配列番号280)の成熟型をコードするcDNAを用い、プライマーCCL19−1(5’−GCGGAATCATGGGCACCAATGATGCTGAAGACTG−3’)(配列番号:281)およびCCL19−2(5’−GCGGGATCCTTAACTGCTGCGGCGCTTCATCTTG−3’)(配列番号:282)を用いてImageクローンNo.1707527(hCCL19)から、プライマーCXCL9−1(5’−GCCGAATTCACCCCAGTAGTGAGAAAGGGTCGCTG−3’)(配列番号:283)およびCXCL9−2(5’−CGCGGATCCTTATGTAGTCTTCTTTTGACGAGAACGTTG−3’)(配列番号:284)を用いてNo.5228247(hCXCL9)から、プライマーCXCL10−1(5’−GCCGAATTCGTACCTCTCTCTAGAACCGTACGCTGT−3’)(配列番号:285)およびCXCL10−2(5’−GCGGGATCCTTAAGGAGATCTTTTAGACATTTCCTTGCTA−3’)(配列番号:286)を用いてNo.4274617(hCXCLIO)から、プライマーCXCL11−1(5’−GGGGAATTCTTCCCCATGTTCAAAAGAGGAC−3’)(配列番号:325)およびCXCL11−2(5’−GGGGATCCTTAAAAATTCTTTCTTTCAAC−3’)(配列番号:326)を用いてNo.3934139(hCXCL11)から、プライマーIFN−1(5’−GCGGAATCATGTGTTACTGCCAGGACCCATATG−3’)(配列番号:287)およびIFN−2(5’−GCGGGATCCTTACTGGGATGCTCTTCGACCTTG−3’)(配列番号:288)を用いてNo.2403734(hIFNγ)から、それぞれPCRで増幅して生成した。PCR産物をEcoRIおよびBamHIで消化して、ベクターpGBKT7(Clontech)のEcoRIクローニング部位とBamHIクローニング部位との間でクローン化した。この2ハイブリッドアッセイで、THAP1の陽性2ハイブリッド相互作用が、ケモカインCCL21、CCL19、CXCL9、およびCXCL11で観測されたが、ケモカインCXCL10は中間の結果(+/−)を与えた(図19参照)。陰性サイトカイン対照であるIFNγは、陽性相互作用を有さなかった。
ある特定のケモカインがどのTHAPファミリーポリペプチドに結合するかどうかを決定するのに、上記の方法を用いることができると理解される。例えば、ヒトおよび他の種からのTHAPファミリー成員THAP1〜THAP11ならびにTHAP0をコードするcDNAは、2ハイブリッド系の第一の構成成分ベクター中にクローン化され得る。ケモカインをコードするcDNAは、2ハイブリッド系の第二の構成成分ベクター中にクローン化され得る。2つのベクターは、適切な酵母菌株中に形質転換されることができ、ここでポリペプチドが発現されて相互作用について試験される。例えば、ケモカインCCL5(ポリペプチド配列番号289、cDNA配列番号290)は、全長THAP1またはTHAP1の特定部分(ネステッド欠失シリーズ(nested deletion series)など)との相互作用について試験され得る。THAPファミリータンパク質との相互作用について試験され得るケモカインとして、XCLl、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、C
CL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
CL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
In VitroTHAP1/ケモカイン相互作用アッセイ
酵母菌2ハイブリッド系で観測された相互作用を確かめるため、本発明者らは、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GSTタグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロースに固定されたTHAP1を、in vitroで翻訳された放射標識化ケモカインとともにインキュベートした。
酵母菌2ハイブリッド系で観測された相互作用を確かめるため、本発明者らは、in vitroGSTプルダウンアッセイを実施した。GSTタグが付加された融合タンパク質として発現され、グルタチオンセファロースに固定されたTHAP1を、in vitroで翻訳された放射標識化ケモカインとともにインキュベートした。
GST−THAP1発現ベクターを生成するため、THAP1の全長翻訳領域(THAP1のアミノ酸1〜213をコードする核酸)を、プライマー2HMR8(5’−CGCGGATCCGTGCAGTCCTGCTCCGCCTACGGC−3’)(配列番号291)および2HMR11(5’−CCGAATTCTTATGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAG−3’)(配列番号292)を用いてHEVECcDNAからPCRで増幅し、BamHIおよびEcoRIで消化し、そしてグルタチオンS−トランスフェラーゼORFの下流、pGEX−2T原核生物発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech, Saclay, France)のBamHI部位とEcoRI部位との間に、インフレームでクローン化した。次に、プラスミドpGEX−2T−THAP1によりコードされるGST−THAP1融合タンパク質、およびプラスミドpGEX−2Tによりコードされる対照GSTタンパク質を大腸菌DH5α中で発現させて、供給元の使用説明書(Amersham Pharmacia Biotech)に従ってグルタチオンセファロースを用いてアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)およびクーマシーブルー染色分析により、GSTプルダウンアッセイに用いられるタンパク質の収量を決定した。
pGBKT7−CCL21、−CCL19、−CXCL9、−CXCL10、および−CXCL11ケモカインベクター(実施例32参照)、またはpCMV−SPORT6−CCL5プラスミド(ImageクローンNo.4185200)を鋳型として用いて、TNT結合網状赤血球溶解物系(Promega, Madison, WI, USA)により、in vitroで翻訳されたケモカインを生成した。プラスミドpGBKT7−IFNγを鋳型として用いて、in vitroで翻訳されたIFNγサイトカインを同様に生成した。25μl容積の35S標識化ケモカインを、固定化GST−THAP1またはGSTタンパク質とともに、4℃で一晩、以下の結合緩衝液中でインキュベートした:10mMのNaPO4(pH8.0)、140mMのNaCl、3mMのMgCl2、1mMのジチオトレイトール(DTT)、0.05%NP40、および0.2mMのフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)、1mMのバナジン酸Na、50mMのβ−グリセロホスフェート、25μg/mlのキモトリプシン、5μg/mlのアプロチニン、および10μg/mlのロイペプチン。次にビーズを1mlの結合緩衝液中で5回洗浄した。結合タンパク質を2×Laemmli SDS−PAGE試料緩衝液で溶出し、10%SDS−PAGEにより分画して、アムプリファイ(Amplify)(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて蛍光間接撮影により可視化した。GST/THAP1は、ケモカインCCL21、CCL19、
CCL5、CXCL9、CXCL10、およびCXCL11に特異的に結合したが、サイトカインIFNγには結合しなかった(図19および図20)。図19は、CCL21、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL11が全て、固定化GST−THAP1に強力に結合したことを示す(「GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に+++で示される)。CXCL10もまた、固定化GST−THAP1に結合した(「GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に++で示される)。サイトカインIFNγは、固定化GST−THAP1に結合しなかった(GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に−で示される)。ケモカインCCL21、CCL19、CCL5、CXCL9、CXCL10、およびCXCLIIは、GSTビーズと相互作用できなかった(陰性対照)。図20aは、in vitroGST−THAP1結合アッセイで等量のケモカインまたはサイトカインを試験したことを示す。図20bは、サイトカインIFNγも、ケモカインのいずれも、固定化GSTに単独で結合しなかったことを示す。図20cは、ケモカインCXCL10、CXCL9、およびCCL19は、固定化GST−THAP1融合物に結合したが、サイトカインIFNγは結合しなかったことを示す。
CCL5、CXCL9、CXCL10、およびCXCL11に特異的に結合したが、サイトカインIFNγには結合しなかった(図19および図20)。図19は、CCL21、CCL19、CCL5、CXCL9、およびCXCL11が全て、固定化GST−THAP1に強力に結合したことを示す(「GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に+++で示される)。CXCL10もまた、固定化GST−THAP1に結合した(「GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に++で示される)。サイトカインIFNγは、固定化GST−THAP1に結合しなかった(GST−THAP1へのin vitroでの結合」と付いた欄に−で示される)。ケモカインCCL21、CCL19、CCL5、CXCL9、CXCL10、およびCXCLIIは、GSTビーズと相互作用できなかった(陰性対照)。図20aは、in vitroGST−THAP1結合アッセイで等量のケモカインまたはサイトカインを試験したことを示す。図20bは、サイトカインIFNγも、ケモカインのいずれも、固定化GSTに単独で結合しなかったことを示す。図20cは、ケモカインCXCL10、CXCL9、およびCCL19は、固定化GST−THAP1融合物に結合したが、サイトカインIFNγは結合しなかったことを示す。
ある特定のケモカインがどのTHAPファミリーポリペプチドに結合するかどうかを決定するのに、上記の方法を用いることができると理解される。例えば、ヒトおよび他の種からのTHAPファミリー成員THAP1〜THAP11ならびにTHAP0をコードするcDNAは、クローン化されてGST融合タンパク質として発現して固体支持体に固定され得る。ケモカインをコードするcDNAは、in vitroで翻訳され、そして得られるタンパク質が固定化GST−THAPファミリー融合物とともにインキュベートされ得る。そのうえさらに、ネステッド欠失シリーズおよび/またはTHAPファミリーポリペプチドの点突然変異もまた、GST融合物として生成し、そして試験されて、あるケモカインに関して、あるTHAPファミリーポリペプチドのケモカイン結合ドメインの正確な位置を決定し得る。THAPファミリータンパク質への結合について試験され得るケモカインとして、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCL1が挙げられるが、これらに限定されない。
化学走性バイオアッセイ:CCL21/CCL19に誘導される化学走性のTHAP1オリゴマー型による阻害
CCL21/CCL19に誘導される化学走性のTHAP1オリゴマーによる阻害を実証するため、新鮮なリンパ球およびヒト細胞株(それぞれがCCL21/CCL19受容体CCR7を発現する)を、オリゴマーTHAP1の存在下または不在下でケモカインに対する化学走性応答についてアッセイする。新鮮なヘパリン処理したヒト血液またはマウスリンパ節からリンパ球を精製して、RPMI1640グルタマックス(glutamax)I(Invitrogen GIBCO)で増殖する。HuT78細胞をAmerican Tissue Type Culture Collection (寄託番号TIB−161)から入手して、4mMのL−グルタミンを加えて1.5g/lの重炭酸ナトリウムを含有するように調整したイスコフ改変ダルベッコ培地で増殖する(Invitrogen GIBCO)。組換えCCL21およびCCL19ヒトケモカインを、販
売業者から入手する(例えば、R&DまたはChemicon)。
ケモカインCCL21またはCCL19を、血清を含まない適切な培養液中20ng/mlに希釈して、75μlのこの溶液を96ウェルマイクロプレートの適切なウェルに移す。組換えヒトTHAP1オリゴマー(GST−THAP1またはFc−THAP1キメラ)を500nMで開始して連続的に希釈し、異なる濃度のもの25μlを適切なウェルに移す。各ウェルの上にトランスウェルを慎重に設置し、そして100μlの8.106個細胞/mlの細胞懸濁液を上部チャンバに加える。37℃および5%CO2で4時間のインキュベーションに続いて、下部チャンバに移動した細胞を、Celltiter Gloシステム(Promega)を用いて定量する。フィルターの染色もまた実施して、移動後フィルターの下側に付着した細胞がないことを確かめる。CCL21/CCL19に誘導される化学走性のTHAP1オリゴマー型による阻害の程度を、THAP1オリゴマー型の存在下または不在下で移動した細胞数を比較することで計算する。
CCL21/CCL19に誘導される化学走性のTHAP1オリゴマーによる阻害を実証するため、新鮮なリンパ球およびヒト細胞株(それぞれがCCL21/CCL19受容体CCR7を発現する)を、オリゴマーTHAP1の存在下または不在下でケモカインに対する化学走性応答についてアッセイする。新鮮なヘパリン処理したヒト血液またはマウスリンパ節からリンパ球を精製して、RPMI1640グルタマックス(glutamax)I(Invitrogen GIBCO)で増殖する。HuT78細胞をAmerican Tissue Type Culture Collection (寄託番号TIB−161)から入手して、4mMのL−グルタミンを加えて1.5g/lの重炭酸ナトリウムを含有するように調整したイスコフ改変ダルベッコ培地で増殖する(Invitrogen GIBCO)。組換えCCL21およびCCL19ヒトケモカインを、販
売業者から入手する(例えば、R&DまたはChemicon)。
ケモカインCCL21またはCCL19を、血清を含まない適切な培養液中20ng/mlに希釈して、75μlのこの溶液を96ウェルマイクロプレートの適切なウェルに移す。組換えヒトTHAP1オリゴマー(GST−THAP1またはFc−THAP1キメラ)を500nMで開始して連続的に希釈し、異なる濃度のもの25μlを適切なウェルに移す。各ウェルの上にトランスウェルを慎重に設置し、そして100μlの8.106個細胞/mlの細胞懸濁液を上部チャンバに加える。37℃および5%CO2で4時間のインキュベーションに続いて、下部チャンバに移動した細胞を、Celltiter Gloシステム(Promega)を用いて定量する。フィルターの染色もまた実施して、移動後フィルターの下側に付着した細胞がないことを確かめる。CCL21/CCL19に誘導される化学走性のTHAP1オリゴマー型による阻害の程度を、THAP1オリゴマー型の存在下または不在下で移動した細胞数を比較することで計算する。
CCL21/CCL19に誘導されるリンパ球の内皮細胞への接着のTHAP1オリゴマー型によるInVivoでの阻害
CCL21/CCL19に誘導されるリンパ球の内皮細胞への接着を含む、CCL21/CCL19の活性をin vivoで遮断する、THAP1オリゴマー型の能力を、von Andrian (1996) Microcirculation (3): 287-300、および von Andrian UH, M'Rini C.
(1998) Cell Adhes Commun. 6 (2-3): 85-96)に記載されるように、生体内顕微鏡検査法(intravital microscopy)(生きている動物での顕微鏡検査法)を用いて、マウスリンパ節HEV(高内皮細静脈)中のリンパ球の「回転/固着表現型」を測定することにより評価する。回転/固着アッセイを以下のように実施する。簡単には、HEVを通じたリンパ球移動の様々な段階(つなぎ止め(tethering)、回転、固着、経内皮移動)を、組換えヒトTHAP1オリゴマー(GST−THAP1またはFc−THAP1キメラ)で処理したマウスでの生体内顕微鏡検査法により分析する。リンパ節、HEV血管(およびこれらの血管で生じる接着過程)を生体内顕微鏡検査法により観察するため、麻酔したマウスで、腸骨下部(浅鼡径)リンパ節の顕微手術展示(microsurgical exposition)を行う。簡単に述べると、BALB/cマウス(Charles River, St Germain sur 1'Arbresle, France)を、5mg/mLのケタミンおよび1mg/mLのキシラジン(xylasine)(10mL/kg)を腹腔内注射して麻酔し、そして立体顕微鏡(Leica Microsystems SA, Rueil-Malmaison, France)下に外科的に調製して、リンパ節血管をむき出しにする。カテーテルを反対側の大腿動脈に挿入して、蛍光細胞懸濁液または組換えTHAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはFc−THAP1、250μlの生理食塩水中10〜100μg、注入してから蛍光細胞懸濁液の注入前に5〜30分間結合させる)の続いての逆方向注入を可能にする。次にマウスを生体内顕微鏡(INM100;Leica Microsystems SA)に移す。パッドヒーターを用いて体温を37℃に維持する。リンパ節血管および蛍光細胞を、10倍または20倍水浸漬対物レンズ(Leica Microsystems SA)を通じて透光またはエピ蛍光照明により観測する。透光および蛍光事象を、ケイ素倍増型(intensified)標的カメラ(Hamamatsu Photonics, Massy, France)を用いて可視化して、後のオフライン分析用に記録する(DSR-11 Sony, IEC-ASV, Toulouse)。リンパ節血管でのリンパ球の挙動を、先に記載されるように、オフラインで分析する(von Andrian (1996)
Microcirculation (3): 287-300; および von Andrian UH, M'Rini C. (1998) Cell Adhes Commun. 6 (2-3): 85-96)。簡単に述べると、各可視リンパ節HEVで、回転分画を、観測期間中に血管に入ってきた全細胞数にかかる、内膜(endothelial lining)と相互作用するリンパ球の割合として求める。引き続いて接着性になる回転細胞は、回転分画に含まれる。固着分画を、HEV中、20秒間より長く、しっかりと接着性になる回転体の割合として求める。10個より多い回転細胞のある血管のみを含める。CCL21/CCL19に誘導されるリンパ球の接着のTHAP1オリゴマーによるin vivoでの阻害の程度を、THAP1オリゴマー型の存在下または不在下での、内皮細胞に固着したリ
ンパ球数(固着分画)を比較することで計算する。
CCL21/CCL19に誘導されるリンパ球の内皮細胞への接着を含む、CCL21/CCL19の活性をin vivoで遮断する、THAP1オリゴマー型の能力を、von Andrian (1996) Microcirculation (3): 287-300、および von Andrian UH, M'Rini C.
(1998) Cell Adhes Commun. 6 (2-3): 85-96)に記載されるように、生体内顕微鏡検査法(intravital microscopy)(生きている動物での顕微鏡検査法)を用いて、マウスリンパ節HEV(高内皮細静脈)中のリンパ球の「回転/固着表現型」を測定することにより評価する。回転/固着アッセイを以下のように実施する。簡単には、HEVを通じたリンパ球移動の様々な段階(つなぎ止め(tethering)、回転、固着、経内皮移動)を、組換えヒトTHAP1オリゴマー(GST−THAP1またはFc−THAP1キメラ)で処理したマウスでの生体内顕微鏡検査法により分析する。リンパ節、HEV血管(およびこれらの血管で生じる接着過程)を生体内顕微鏡検査法により観察するため、麻酔したマウスで、腸骨下部(浅鼡径)リンパ節の顕微手術展示(microsurgical exposition)を行う。簡単に述べると、BALB/cマウス(Charles River, St Germain sur 1'Arbresle, France)を、5mg/mLのケタミンおよび1mg/mLのキシラジン(xylasine)(10mL/kg)を腹腔内注射して麻酔し、そして立体顕微鏡(Leica Microsystems SA, Rueil-Malmaison, France)下に外科的に調製して、リンパ節血管をむき出しにする。カテーテルを反対側の大腿動脈に挿入して、蛍光細胞懸濁液または組換えTHAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはFc−THAP1、250μlの生理食塩水中10〜100μg、注入してから蛍光細胞懸濁液の注入前に5〜30分間結合させる)の続いての逆方向注入を可能にする。次にマウスを生体内顕微鏡(INM100;Leica Microsystems SA)に移す。パッドヒーターを用いて体温を37℃に維持する。リンパ節血管および蛍光細胞を、10倍または20倍水浸漬対物レンズ(Leica Microsystems SA)を通じて透光またはエピ蛍光照明により観測する。透光および蛍光事象を、ケイ素倍増型(intensified)標的カメラ(Hamamatsu Photonics, Massy, France)を用いて可視化して、後のオフライン分析用に記録する(DSR-11 Sony, IEC-ASV, Toulouse)。リンパ節血管でのリンパ球の挙動を、先に記載されるように、オフラインで分析する(von Andrian (1996)
Microcirculation (3): 287-300; および von Andrian UH, M'Rini C. (1998) Cell Adhes Commun. 6 (2-3): 85-96)。簡単に述べると、各可視リンパ節HEVで、回転分画を、観測期間中に血管に入ってきた全細胞数にかかる、内膜(endothelial lining)と相互作用するリンパ球の割合として求める。引き続いて接着性になる回転細胞は、回転分画に含まれる。固着分画を、HEV中、20秒間より長く、しっかりと接着性になる回転体の割合として求める。10個より多い回転細胞のある血管のみを含める。CCL21/CCL19に誘導されるリンパ球の接着のTHAP1オリゴマーによるin vivoでの阻害の程度を、THAP1オリゴマー型の存在下または不在下での、内皮細胞に固着したリ
ンパ球数(固着分画)を比較することで計算する。
リウマチ様関節炎のマウスモデルにおける、ケモカインに拮抗するためのTHAP1オリゴマー型の使用
この実験は、リウマチ様関節炎のマウスモデルである、既知のコラーゲン誘導型関節炎モデルで、THAP1オリゴマー型を用いてケモカインに拮抗する効果を試験するために計画される。各実験で、オスDBA/1マウスを21日目にコラーゲンで免疫化して、0日目に追加免疫する。0日〜14日目まで、毎日、マウスを、150、50、15、および5μg/日でTHAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはTHAP1−Fcキメラ)をIP注射して処理し、そして150μg/日で対照タンパク質(GSTまたはヒトIgGI)で処理されたマウスと比較する(各実験において、n=15/群)。関節炎の発生率および重篤度を、盲検でモニタリングする。各足に以下のように0〜4のスコアを割り当てる:0=正常;1=1〜3本の指で腫脹;2=踵、前肢、または4本以上の指で中程度に腫脹;3=複数の関節で中程度に腫脹;4=機能の損失を伴う重篤な腫脹。各足を合計して累積スコア/マウスとする。次に各群のマウスで累積スコアを合計して平均臨床スコアとする。15匹のマウスの群を、THAP1−Fcの指示用量で、または150μg/日のヒトIgGIで処理する。関節炎の疾患発生率および重篤度を減少させる、THAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはTHAP1−Fcキメラ)の能力を対照群と比較することで決定する。
この実験は、リウマチ様関節炎のマウスモデルである、既知のコラーゲン誘導型関節炎モデルで、THAP1オリゴマー型を用いてケモカインに拮抗する効果を試験するために計画される。各実験で、オスDBA/1マウスを21日目にコラーゲンで免疫化して、0日目に追加免疫する。0日〜14日目まで、毎日、マウスを、150、50、15、および5μg/日でTHAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはTHAP1−Fcキメラ)をIP注射して処理し、そして150μg/日で対照タンパク質(GSTまたはヒトIgGI)で処理されたマウスと比較する(各実験において、n=15/群)。関節炎の発生率および重篤度を、盲検でモニタリングする。各足に以下のように0〜4のスコアを割り当てる:0=正常;1=1〜3本の指で腫脹;2=踵、前肢、または4本以上の指で中程度に腫脹;3=複数の関節で中程度に腫脹;4=機能の損失を伴う重篤な腫脹。各足を合計して累積スコア/マウスとする。次に各群のマウスで累積スコアを合計して平均臨床スコアとする。15匹のマウスの群を、THAP1−Fcの指示用量で、または150μg/日のヒトIgGIで処理する。関節炎の疾患発生率および重篤度を減少させる、THAP1オリゴマー型(GST−THAP1またはTHAP1−Fcキメラ)の能力を対照群と比較することで決定する。
炎症性腸疾患のマウスにおけるケモカインに拮抗するためのTHAP1オリゴマー型の使用
THAP1−Fcキメラでケモカインを遮断する効果を、炎症性腸疾患(IBD)の実験的誘導モデルで分析する。IBDの最も広く用いられるモデルの1つは、DSSモデルである(硫酸デキストラン塩)。このモデルでは、硫酸デキストラン塩(一般的に約40,000の分子量であるが、40,000〜500,000の分子量のものが用いられ得る)をマウス(または他の小哺乳動物)の飲み水中2%〜8%で与える。いくつかの研究では、C57BL/6マウスに、0日目から7日目まで(D0〜D7)2%のDSSを与え、ここで1群あたりのマウスの数は4に等しい(n=4)。研究群を以下のように分ける:NoDSS+ヒトIgGI(250μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(100μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(250μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(500μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+ヒトIgG1(250μg/日/マウスD0〜D7)。毎日マウスの重さを量る。重量減少は、疾患の臨床的徴候である。8日目(D8)に組織を収穫する。以下の組織で、組織病理学を実施する:小腸、大腸、および腸間膜のリンパ節(MLN)。DSS誘導型大腸炎に伴う重量減少をいくらか減弱する、および大腸での炎症を減少させる、THAP1−Fcキメラの能力を、THAP1−Fcで処理したマウスと対照ヒトIgG1で処理したマウスとを比較することにより決定する。
THAP1−Fcキメラでケモカインを遮断する効果を、炎症性腸疾患(IBD)の実験的誘導モデルで分析する。IBDの最も広く用いられるモデルの1つは、DSSモデルである(硫酸デキストラン塩)。このモデルでは、硫酸デキストラン塩(一般的に約40,000の分子量であるが、40,000〜500,000の分子量のものが用いられ得る)をマウス(または他の小哺乳動物)の飲み水中2%〜8%で与える。いくつかの研究では、C57BL/6マウスに、0日目から7日目まで(D0〜D7)2%のDSSを与え、ここで1群あたりのマウスの数は4に等しい(n=4)。研究群を以下のように分ける:NoDSS+ヒトIgGI(250μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(100μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(250μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+THAP1−Fc(500μg/日/マウスD0〜D7);2%DSS+ヒトIgG1(250μg/日/マウスD0〜D7)。毎日マウスの重さを量る。重量減少は、疾患の臨床的徴候である。8日目(D8)に組織を収穫する。以下の組織で、組織病理学を実施する:小腸、大腸、および腸間膜のリンパ節(MLN)。DSS誘導型大腸炎に伴う重量減少をいくらか減弱する、および大腸での炎症を減少させる、THAP1−Fcキメラの能力を、THAP1−Fcで処理したマウスと対照ヒトIgG1で処理したマウスとを比較することにより決定する。
THAP1発現は細胞増殖と連結する
内因性THAP1の細胞内の局在を調べるために、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)を、抗THAP1特異的抗体を用いて間接免疫蛍光により分析した。抗THAP1抗体(抗THAP抗血清)を、ヒトTHAP1のTHAPドメインである、AVRRKNFKPTKYSSIC(配列番号3のアミノ酸39〜54)由来のペプチドに対してウサギで生成し、対応するペプチド(Custom polyclonal antibody production, Eurogentec)に対してアフィニティー精製した。
内因性THAP1の細胞内の局在を調べるために、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)を、抗THAP1特異的抗体を用いて間接免疫蛍光により分析した。抗THAP1抗体(抗THAP抗血清)を、ヒトTHAP1のTHAPドメインである、AVRRKNFKPTKYSSIC(配列番号3のアミノ酸39〜54)由来のペプチドに対してウサギで生成し、対応するペプチド(Custom polyclonal antibody production, Eurogentec)に対してアフィニティー精製した。
内皮細胞を、カバーガラス上で24時間〜48時間生育させた。細胞を、メタノール中、−20℃で5分間固定し、続いて冷アセトン中、−20℃で30秒間インキュベートした。次に細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈したウサギポリクローナル抗THAP抗体(1/40)とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)二次抗体とともに1時間インキュベートした。DAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール;0.2μg/ml、室温で10分)で染色して核を明らかにした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した(mounted)。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。免疫染色の特異性を立証するために、いくつかの実験で、抗THAP抗体を2.5ug/mlのTHAP抗原性ペプチドAVRRKNFKPTKYSSIC(配列番号293)または2.5ug/mlの対照ペプチド(QVEKLRKKLKTAQQRC(配列番号294)とともにプレインキュベートした。
この分析は、内因性THAP1タンパク質の発現が、細胞増殖と連関しており、休止細胞では発現が非常に低いかまたは発現がなく、そして有糸分裂細胞では高レベルの発現があることを明らかにした。特に、顕微画像は、一次ヒト内皮細胞ではTHAP1の発現が細胞の増殖状況と連関しており、そして有糸分裂細胞で優先的に観測されたことを示した。抗THAP抗体を用いた有糸分裂細胞のこの免疫染色は、対照ペプチドの存在下でも観測されたがTHAP抗原性ペプチドを用いたブロッキング後は観測されなかったことから、特異的であった。
この分析は、内因性THAP1タンパク質の発現が、細胞増殖と連関しており、休止細胞では発現が非常に低いかまたは発現がなく、そして有糸分裂細胞では高レベルの発現があることを明らかにした。特に、顕微画像は、一次ヒト内皮細胞ではTHAP1の発現が細胞の増殖状況と連関しており、そして有糸分裂細胞で優先的に観測されたことを示した。抗THAP抗体を用いた有糸分裂細胞のこの免疫染色は、対照ペプチドの存在下でも観測されたがTHAP抗原性ペプチドを用いたブロッキング後は観測されなかったことから、特異的であった。
<実施例38B>
S/G2−M期でのTHAP1の細胞周期特異的発現
細胞周期の間の内因性THAP1の細胞内の局在を調べるために、ヒトU2OS骨肉腫細胞(ATCC)を、抗THAP1特異的抗体を用いて間接免疫蛍光により分析した(実施例38を参照)。
U2OS細胞をカバーガラス上で24時間増殖させ、次に細胞周期インヒビターである、アフィディコリン(aphidicoline)(G1/S期の遮断、1μg/mlで24時間、Sigma ref A0781)またはノコダゾール(M期の遮断、100ng/mlで24時間、Sigma
ref M1404)での処理により、異なる期に同調させた。ノコダゾール遮断から14時間後の放出によりG1期の細胞を得、一方、S期およびG2期の細胞は、それぞれアフィディコリン遮断から3時間または6時間後の放出で得た。細胞を、メタノール中、−20℃で5分間固定し、続いて冷アセトン中、−20℃で30秒間インキュベートした。次に細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈したウサギポリクローナル抗THAP抗体(1/40)とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)二次抗体とともに1時間インキュベートした。DAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール;0.2μg/ml、室温で10分)で染色して核を明らかにした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。免疫染色の特異性を立証するために、いくつかの実験では、抗THAP抗体を2.5ug/mlのTHAP抗原性ペプチドAVRRKNFKPTKYSSIC(配列番号293)または2.5ug/mlの対照ペプチド(QVEKLRKKLKTAQQRC(配列番号294)とともにプレインキュベートした。
この分析は、核での内因性THAP1タンパク質の発現が細胞周期依存性であることを明らかにした。特に、顕微画像は、ヒトU2OS骨肉腫腫瘍細胞ではTHAP1の発現が細胞の増殖状況と連関しており、そして細胞周期のS/G2〜M期で特に観測されたことを示した。抗THAP抗体を用いた細胞周期のS/G2〜M期での細胞のこの免疫染色は
、対照ペプチドの存在下でも観測されたがTHAP抗原性ペプチドを用いたブロッキング後は観測されなかったことから、特異的であった。
S/G2−M期でのTHAP1の細胞周期特異的発現
細胞周期の間の内因性THAP1の細胞内の局在を調べるために、ヒトU2OS骨肉腫細胞(ATCC)を、抗THAP1特異的抗体を用いて間接免疫蛍光により分析した(実施例38を参照)。
U2OS細胞をカバーガラス上で24時間増殖させ、次に細胞周期インヒビターである、アフィディコリン(aphidicoline)(G1/S期の遮断、1μg/mlで24時間、Sigma ref A0781)またはノコダゾール(M期の遮断、100ng/mlで24時間、Sigma
ref M1404)での処理により、異なる期に同調させた。ノコダゾール遮断から14時間後の放出によりG1期の細胞を得、一方、S期およびG2期の細胞は、それぞれアフィディコリン遮断から3時間または6時間後の放出で得た。細胞を、メタノール中、−20℃で5分間固定し、続いて冷アセトン中、−20℃で30秒間インキュベートした。次に細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次にPBS−BSA中に希釈したウサギポリクローナル抗THAP抗体(1/40)とともに室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)二次抗体とともに1時間インキュベートした。DAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール;0.2μg/ml、室温で10分)で染色して核を明らかにした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。免疫染色の特異性を立証するために、いくつかの実験では、抗THAP抗体を2.5ug/mlのTHAP抗原性ペプチドAVRRKNFKPTKYSSIC(配列番号293)または2.5ug/mlの対照ペプチド(QVEKLRKKLKTAQQRC(配列番号294)とともにプレインキュベートした。
この分析は、核での内因性THAP1タンパク質の発現が細胞周期依存性であることを明らかにした。特に、顕微画像は、ヒトU2OS骨肉腫腫瘍細胞ではTHAP1の発現が細胞の増殖状況と連関しており、そして細胞周期のS/G2〜M期で特に観測されたことを示した。抗THAP抗体を用いた細胞周期のS/G2〜M期での細胞のこの免疫染色は
、対照ペプチドの存在下でも観測されたがTHAP抗原性ペプチドを用いたブロッキング後は観測されなかったことから、特異的であった。
THAP1は転写を調節する
転写調節におけるTHAP1の効果を分析するため、Gal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施した。この方法は、基本的に、Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol
21: 6484-6494、および Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481に記載されるように行われる。THAP1の全長コード領域(アミノ酸1〜213)を、プライマーTHAPl−Gal4.1(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号295)およびTHAP1−Gal4.2(5’−GCGCTCTAGATTATGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAG−3’)(配列番号296)を用いてHEVECcDNAからPCRで増幅し、EcoRIおよびXbaIで消化し、そしてGal4DNA結合ドメイン(DBD)の下流で、pCMV−Gal4発現ベクター(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)のEcoRI部位とXbaI部位との間でインフレームでクローン化してpCMV−Gal4/THAP1発現ベクターを生成した。pCMV−Gal4/THAP1またはpCMV−Gal4発現ベクターの量を増やしながら(0.025mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、1mgのプラスミドDNA)、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流に4つのGal4−UASを含有するpBS−ルシフェラーゼレポータープラスミド(プラスミドGal4−M2−luc、2mg)、およびβ−ガラクトシダーゼをコードするpCMV−lacZ(0.5mg)と一緒に、COS7細胞で同時トランスフェクトした。転写リプレッサーSuv39HlをコードするpCMV−Gal4/Suv39Hlプラスミド(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et at. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)を、転写抑制の対照として用いた。トランスフェクションの48時間後、ルシフェラーゼレポーターアッセイキット(Roche)を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定した。β−ガラクトシダーゼの投薬量を用いて、トランスフェクション効率を規格化した。
これらのGal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイは、THAP1は転写を調節することができ(図21Aおよび図21B)、そして転写リプレッサーSuv39Hl(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)のものと同様な転写リプレッサー性を現すことを明らかにした。
転写調節におけるTHAP1の効果を分析するため、Gal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施した。この方法は、基本的に、Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol
21: 6484-6494、および Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481に記載されるように行われる。THAP1の全長コード領域(アミノ酸1〜213)を、プライマーTHAPl−Gal4.1(5’−CCGAATTCAGGATGGTGCAGTCCTGCTCCGCCT−3’)(配列番号295)およびTHAP1−Gal4.2(5’−GCGCTCTAGATTATGCTGGTACTTCAACTATTTCAAAGTAG−3’)(配列番号296)を用いてHEVECcDNAからPCRで増幅し、EcoRIおよびXbaIで消化し、そしてGal4DNA結合ドメイン(DBD)の下流で、pCMV−Gal4発現ベクター(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)のEcoRI部位とXbaI部位との間でインフレームでクローン化してpCMV−Gal4/THAP1発現ベクターを生成した。pCMV−Gal4/THAP1またはpCMV−Gal4発現ベクターの量を増やしながら(0.025mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、1mgのプラスミドDNA)、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流に4つのGal4−UASを含有するpBS−ルシフェラーゼレポータープラスミド(プラスミドGal4−M2−luc、2mg)、およびβ−ガラクトシダーゼをコードするpCMV−lacZ(0.5mg)と一緒に、COS7細胞で同時トランスフェクトした。転写リプレッサーSuv39HlをコードするpCMV−Gal4/Suv39Hlプラスミド(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et at. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)を、転写抑制の対照として用いた。トランスフェクションの48時間後、ルシフェラーゼレポーターアッセイキット(Roche)を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定した。β−ガラクトシダーゼの投薬量を用いて、トランスフェクション効率を規格化した。
これらのGal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイは、THAP1は転写を調節することができ(図21Aおよび図21B)、そして転写リプレッサーSuv39Hl(Vandel et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 6484-6494; Vaute et al. (2002) Nucleic Acids Res 30: 475-481)のものと同様な転写リプレッサー性を現すことを明らかにした。
ケモカインSLC/CCL21の細胞内の局在の分析
SLC/CCL21タンパク質の細胞内の局在を分析するために、ヒトSLC/CCL21の成熟型をコードするcDNA(配列番号119のアミノ酸24〜134)(GenBank寄託番号NP002980)を、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中、高感度グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流で、インフレームでクローン化する。pGBKT7−SLC/CCL21(実施例15参照)からベクターpEGFPC2(Clontech)の独特のBamHIクローニング部位へBamHISLC/CCL21断片をサブクローニングすることにより、pEGFP.C2−SLC/CCL21ベクターを生成する。次に、GFP−SLC/CCL21発現構築物を、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)にトランスフェクトする。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてメーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトする。24時間後の蛍光顕微鏡による分析は、GFP−SLC/CCL21融合タンパク質が核に局在するが、一方、GFP単独では、細胞全体に染みが広がっ
ただけである、ということを明らかにする。
SLC/CCL21タンパク質の細胞内の局在を分析するために、ヒトSLC/CCL21の成熟型をコードするcDNA(配列番号119のアミノ酸24〜134)(GenBank寄託番号NP002980)を、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中、高感度グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流で、インフレームでクローン化する。pGBKT7−SLC/CCL21(実施例15参照)からベクターpEGFPC2(Clontech)の独特のBamHIクローニング部位へBamHISLC/CCL21断片をサブクローニングすることにより、pEGFP.C2−SLC/CCL21ベクターを生成する。次に、GFP−SLC/CCL21発現構築物を、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)にトランスフェクトする。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてメーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトする。24時間後の蛍光顕微鏡による分析は、GFP−SLC/CCL21融合タンパク質が核に局在するが、一方、GFP単独では、細胞全体に染みが広がっ
ただけである、ということを明らかにする。
内因性SLC/CCL21の細胞内の局在を調べるために、ヒト組織切片で抗SLC/CCL21抗体を用いて免疫組織化学を実施する。新鮮な口蓋扁桃の組織検体をOCT化合物(TissueTek, Elkhart, IN)に包埋し、次に液体窒素中即時凍結(snap-frozen)する。凍結切片(6μm)を一晩風乾して、アセトンで固定する(10分、−20℃)。PBSでの1回洗浄に続いて、切片を0.1%トリトン−X100含有PBS中、室温で5分間処理し、PBSで再度洗浄する。次に、組織切片を、ヒトSLC/CCL21に対するウサギポリクローナル抗体の混合物(1/100、 Chemicon, USA)とともにインキュベートし、続いてPBS−BSA中に希釈したCy3結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)二次抗体とともにインキュベートする。DAPI(4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール;0.2μg/ml、室温で10分)で染色して核を明らかにする。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入する。ニコンデジタルカメラDXM1200(Nikon Corp., Tokyo, Japan)を備えたニコンEclipseTE300蛍光顕微鏡で、顕微鏡検査を実施する。
上記のものと同様な実験をHeLa細胞で実施したところ、GFP−SLCは核に局在することが示された。図27AはGFP−SLCの局在領域を示し、これはDAPI対比染色により示されるとおりの核に対応する(図27B)。
上記のものと同様な実験をHeLa細胞で実施したところ、GFP−SLCは核に局在することが示された。図27AはGFP−SLCの局在領域を示し、これはDAPI対比染色により示されるとおりの核に対応する(図27B)。
<実施例40B>
ケモカインMIG/CXCL9の細胞内の局在の分析
MIG/CXCL9タンパク質の細胞内の局在を分析するために、ヒトMIG/CXCL9の成熟型をコードするcDNA(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸23〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276)を、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中、高感度グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流で、インフレームでクローン化する。pGBKT7−MIG/CXCL9(実施例32参照)からベクターpEGFPC2(Clontech)のEcoRI−BamHIクローニング部位間へEcoRI−BamHIMIG/CXCL9断片をサブクローニングすることにより、pEGFP.C2−MIG/CXCL9ベクターを生成する。次に、GFP−MIG/CXCL9発現構築物を、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)またはヒト不死化Hela細胞にトランスフェクトする。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてメーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトする。ヒトHela細胞(ATCC)を、10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全てLife Technologies, Grand Island, NY, USAから)を補足したダルベッコ改変イーグル培地で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そして2μgのpEGFPC2−MIG/CXCL9プラスミドを用いてリン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。24時間後の蛍光顕微鏡によるトランスフェクトしたHUVECまたはHela細胞の分析は、GFP−MIG/CXCL9融合タンパク質が、GFP−SLC/CCL21と同様に核に局在するが、一方、GFP単独では、細胞全体に染みが広がっただけである、ということを明らかにした。
上記のものと同様な実験をHeLa細胞で実施したところ、GFP−MIGは核に局在することが示された。図27CはGFP−MIGの局在領域を示し、これはDAPI対比染色により示されるとおりの核に対応する(図27D)。
ケモカインMIG/CXCL9の細胞内の局在の分析
MIG/CXCL9タンパク質の細胞内の局在を分析するために、ヒトMIG/CXCL9の成熟型をコードするcDNA(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸23〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276)を、pEGFP.C2ベクター(Clontech)中、高感度グリーン蛍光タンパク質(EGFP)ORFの下流で、インフレームでクローン化する。pGBKT7−MIG/CXCL9(実施例32参照)からベクターpEGFPC2(Clontech)のEcoRI−BamHIクローニング部位間へEcoRI−BamHIMIG/CXCL9断片をサブクローニングすることにより、pEGFP.C2−MIG/CXCL9ベクターを生成する。次に、GFP−MIG/CXCL9発現構築物を、臍帯静脈からのヒト一次内皮細胞(HUVEC, PromoCell, Heidelberg, Germany)またはヒト不死化Hela細胞にトランスフェクトする。HUVECを完全ECGM培地(PromoCell, Heidelberg, Germany)で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてメーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、GeneJammerトランスフェクション試薬を用いてRPMI培地中で一過的にトランスフェクトする。ヒトHela細胞(ATCC)を、10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全てLife Technologies, Grand Island, NY, USAから)を補足したダルベッコ改変イーグル培地で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そして2μgのpEGFPC2−MIG/CXCL9プラスミドを用いてリン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。24時間後の蛍光顕微鏡によるトランスフェクトしたHUVECまたはHela細胞の分析は、GFP−MIG/CXCL9融合タンパク質が、GFP−SLC/CCL21と同様に核に局在するが、一方、GFP単独では、細胞全体に染みが広がっただけである、ということを明らかにした。
上記のものと同様な実験をHeLa細胞で実施したところ、GFP−MIGは核に局在することが示された。図27CはGFP−MIGの局在領域を示し、これはDAPI対比染色により示されるとおりの核に対応する(図27D)。
<実施例40C>
ケモカインMIG/CXCL9のCXCR3依存性核転座
分泌されたケモカインMIG/CXCL9がCXCR3依存性核転座を受ける能力を実
証するため、ヒトMIG/CXCL9の全長型をコードするcDNA(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸1〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276)を、プライマーCXCL9−3(5’−CCGAATTCCCACCATGAAGAAAAGTGGTGTTCTTT−3’)(配列番号327)およびCXCL9−4(5’−CCGGATCCTGTAGTCTTCTTTTGACGAGAACGTTG−3’)(配列番号328)を用いてImageクローンNo.5228247からPCRで増幅して、EcoRIおよびBamHIで消化して、ベクターpFLAG−CMV−5a(Sigma)のEcoRIクローニング部位とBamHIクローニング部位との間でクローン化してphMIG−Flag発現ベクターを生成した。全長CXCR3cDNA(GenBank寄託番号NM_001504のアミノ酸1〜368)(CXCR3ポリペプチド配列番号304、CXCR3cDNA配列番号305)を、pEF−BOS発現ベクター(Mizushima and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322,1990)のXbaI部位とNotI部位との間で、クローン化し、プライマー5’Xba−CXCR3(5’ −CCTCTAGACCACCATGGTCCTTGAGGTGAGTGAC−3’)(配列番号329)および3’Not−CXCR3(5’ −CCCGCGGCCGCTCACAAGCCCGAGTAGGAGGC−3’)(配列番号330)を用いてImageクローンNo.5176136からPCRで増幅することにより、CXCR3発現ベクターpEF−CXCR3を生成した。次に、phMIG−Flag発現構築物をヒトU2OS骨肉腫癌細胞にトランスフェクトした。ヒトU2OS細胞を(ATCC)10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全て Life Technologies, Grand Island, NY, USAから)を補足したダルベッコ改変イーグル培地で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてpEF−CXCR3またはpEF−Bos対照ベクターと一緒に2μgのphMIG−Flagプラスミドを用いてリン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。phMIG−FlagとpEF−CXCR3またはpEF−Bos発現ベクターとで同時トランスフェクトしたU2OS細胞を、48時間後に蛍光顕微鏡により分析した。細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒド含有PBS中、室温で15分間固定し、そしてPBSで再度洗浄してからPBS中50mMのNH4CIを用いて室温で5分間中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100含有PBS中、室温で5分間、細胞を透過処理し、そして再びPBSで洗浄した。次に透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次に、PBS−BSA中に希釈した、ウサギポリクローナル抗体抗Flagエピトープ(1/200、Sigma)およびマウスモノクローナル抗体抗CXCR3(マウスIgGI、1/200、R&D)とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)およびFITCで標識されたヤギ抗マウスIgG(1/40、Zymed Laboratories Inc., San Francisco, CA, USA)二次抗体とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。FITC(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
ケモカインMIG/CXCL9のCXCR3依存性核転座
分泌されたケモカインMIG/CXCL9がCXCR3依存性核転座を受ける能力を実
証するため、ヒトMIG/CXCL9の全長型をコードするcDNA(GenBank寄託番号NM_002416のアミノ酸1〜125)(CXCL9ポリペプチド配列番号275、CXCL9cDNA配列番号276)を、プライマーCXCL9−3(5’−CCGAATTCCCACCATGAAGAAAAGTGGTGTTCTTT−3’)(配列番号327)およびCXCL9−4(5’−CCGGATCCTGTAGTCTTCTTTTGACGAGAACGTTG−3’)(配列番号328)を用いてImageクローンNo.5228247からPCRで増幅して、EcoRIおよびBamHIで消化して、ベクターpFLAG−CMV−5a(Sigma)のEcoRIクローニング部位とBamHIクローニング部位との間でクローン化してphMIG−Flag発現ベクターを生成した。全長CXCR3cDNA(GenBank寄託番号NM_001504のアミノ酸1〜368)(CXCR3ポリペプチド配列番号304、CXCR3cDNA配列番号305)を、pEF−BOS発現ベクター(Mizushima and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322,1990)のXbaI部位とNotI部位との間で、クローン化し、プライマー5’Xba−CXCR3(5’ −CCTCTAGACCACCATGGTCCTTGAGGTGAGTGAC−3’)(配列番号329)および3’Not−CXCR3(5’ −CCCGCGGCCGCTCACAAGCCCGAGTAGGAGGC−3’)(配列番号330)を用いてImageクローンNo.5176136からPCRで増幅することにより、CXCR3発現ベクターpEF−CXCR3を生成した。次に、phMIG−Flag発現構築物をヒトU2OS骨肉腫癌細胞にトランスフェクトした。ヒトU2OS細胞を(ATCC)10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン−ストレプトマイシン(全て Life Technologies, Grand Island, NY, USAから)を補足したダルベッコ改変イーグル培地で増殖させ、カバーガラス上で平板培養し、そしてpEF−CXCR3またはpEF−Bos対照ベクターと一緒に2μgのphMIG−Flagプラスミドを用いてリン酸カルシウム法で一過的にトランスフェクトした。phMIG−FlagとpEF−CXCR3またはpEF−Bos発現ベクターとで同時トランスフェクトしたU2OS細胞を、48時間後に蛍光顕微鏡により分析した。細胞をPBSで2回洗浄し、3.7%ホルムアルデヒド含有PBS中、室温で15分間固定し、そしてPBSで再度洗浄してからPBS中50mMのNH4CIを用いて室温で5分間中和した。もう一度PBSで洗浄後、0.1%トリトン−X100含有PBS中、室温で5分間、細胞を透過処理し、そして再びPBSで洗浄した。次に透過処理された細胞をPBS−BSA(1%ウシ血清アルブミンを含有するPBS)で10分間ブロッキングし、次に、PBS−BSA中に希釈した、ウサギポリクローナル抗体抗Flagエピトープ(1/200、Sigma)およびマウスモノクローナル抗体抗CXCR3(マウスIgGI、1/200、R&D)とともに、室温で2時間インキュベートした。次に細胞を、室温で5分、PBS−BSA中で3回洗浄し、PBS−BSA中に希釈したCy3(レッド蛍光)結合ヤギ抗ウサギIgG(1/1000、Amersham Pharmacia Biotech)およびFITCで標識されたヤギ抗マウスIgG(1/40、Zymed Laboratories Inc., San Francisco, CA, USA)二次抗体とともに1時間インキュベートした。PBS中で広範に洗浄後、試料を風乾して、Mowiolに封入した。ライカ共焦点レーザー走査顕微鏡で画像を収集した。FITC(グリーン)およびCy3(レッド)蛍光シグナルを、同一画像視野に逐次記録して、チャンネル間のクロストークを回避した。
phMIG−Flag発現ベクターとpEF−CXCR3発現ベクターとで同時トランスフェクトされた細胞では、hMIG−Flagが大多数のトランスフェクトされた細胞の核に蓄積することが判明した(図28A〜図28D、および図29A〜図29C)。MIG−Flagの核内局在は、CXCR3陽性細胞で特に観測された(図29A〜図29C)が、pEF−Bos対照ベクターで同時トランスフェクトされた細胞では見られなかった(図28A〜図28D)。これらの結果は、分泌されたケモカインMIGの核転座にケモカイン受容体CXCR3が基本的役割を果たすことを実証した。
THAP1/SLC−CCL21複合体は転写を調節する
転写調節におけるSLC/CCL21およびTHAP1/SLC−CCL21複合体の効果を分析するため、基本的には実施例39に記載されるように、Gal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施する。これらの転写アッセイで用いられるSLC/CCL21発現ベクター(pEF−SLC/CCL21)をPCRで生成する。ヒトSLC/CCL21の成熟型をコードするcDNA(配列番号119のアミノ酸24〜134)(GenBank寄託番号NP_002980)を、プライマーhSLC.Xba(5’−GCGTCTAGAATGAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号297)およびhSLC.Not(5’−GGGCGGCCGCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACCGC−3’)(配列番号:298)を用いてHEVEC RNAからPCRで増幅して、XbaIおよびNotIで消化して、pEF−BOS発現ベクターのXbaI部位およびNotI部位にクローン化する(Mizushima
and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322,1990)。
転写調節におけるSLC/CCL21およびTHAP1/SLC−CCL21複合体の効果を分析するため、基本的には実施例39に記載されるように、Gal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施する。これらの転写アッセイで用いられるSLC/CCL21発現ベクター(pEF−SLC/CCL21)をPCRで生成する。ヒトSLC/CCL21の成熟型をコードするcDNA(配列番号119のアミノ酸24〜134)(GenBank寄託番号NP_002980)を、プライマーhSLC.Xba(5’−GCGTCTAGAATGAGTGATGGAGGGGCTCAGGACTGTTG−3’)(配列番号297)およびhSLC.Not(5’−GGGCGGCCGCCTATGGCCCTTTAGGGGTCTGTGACCGC−3’)(配列番号:298)を用いてHEVEC RNAからPCRで増幅して、XbaIおよびNotIで消化して、pEF−BOS発現ベクターのXbaI部位およびNotI部位にクローン化する(Mizushima
and Nagata, Nucleic Acids Research, 18: 5322,1990)。
pEF−SLC/CCL21プラスミド量を増やしながら(0.025mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、1mgのプラスミドDNA)、pCMV−Gal4/THAP1発現ベクターまたはpCMV−Gal4発現ベクター(0.5mg)、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流に4つのGal4−UASを含有するpBS−ルシフェラーゼレポータープラスミド(プラスミドGal4−M2−luc、2mg)、およびβ−ガラクトシダーゼをコードするpCMV−lacZ(0.5mg)と一緒に、COS7細胞で同時トランスフェクトする。トランスフェクションの48時間後、ルシフェラーゼレポーターアッセイキット(Roche)を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定する。β−ガラクトシダーゼの投薬量を用いて、トランスフェクション効率を規格化する。
これらのGal4−ルシフェラーゼレポーターアッセイは、SLC/CCL21がTHAP1の転写活性を調節し得ることを明らかにし、転写調節におけるTHAP1/SLC−CCL21複合体の役割を示している(図22A)。
IFNγなどの他のサイトカイン(Bader and Wietzerbin (1994) PNAS 91: 11831- 11835; Subramaniam et al. (1999) J Biol Chem 274: 403-407)およびFGF2などの増殖因子(Baldin et al. (1990) EMBO J 9: 1511-1517)と同様に、塩基性SLC/CCL21ケモカインは内部移行して核に転座し得るが、ここで、それはTHAP1を伴って、特定の標的遺伝子の転写を調節(刺激または阻害)し得る。THAP1およびTHAP1/SLC複合体の標的遺伝子には、細胞増殖および細胞分化、特に内皮細胞分化および内皮細胞または癌細胞増殖に関与する遺伝子が含まれ得る。
IFNγなどの他のサイトカイン(Bader and Wietzerbin (1994) PNAS 91: 11831- 11835; Subramaniam et al. (1999) J Biol Chem 274: 403-407)およびFGF2などの増殖因子(Baldin et al. (1990) EMBO J 9: 1511-1517)と同様に、塩基性SLC/CCL21ケモカインは内部移行して核に転座し得るが、ここで、それはTHAP1を伴って、特定の標的遺伝子の転写を調節(刺激または阻害)し得る。THAP1およびTHAP1/SLC複合体の標的遺伝子には、細胞増殖および細胞分化、特に内皮細胞分化および内皮細胞または癌細胞増殖に関与する遺伝子が含まれ得る。
ある特定のTHAP1/ケモカイン複合体またはTHAPファミリーポリペプチド/ケモカイン複合体が転写を調節する能力を有するかどうかを決定するのに、上記の方法を用いることができると理解される。例えば、ヒトおよび他の種からのTHAPファミリー成員THAP1〜THAP11ならびにTHAP0をコードするcDNAが、pCMV−Gal4などの発現ベクター中にクローン化され、所望のケモカインが発現ベクターpEF−BOS中にクローン化され、次に発現構築物が、pBS−ルシフェラーゼレポータープラスミドを含有するCOS7細胞に、別々にトランスフェクトされるか、または同時トランスフェクトされるかのいずれかであり得る。上記のように、ルシフェラーゼアッセイを実施する。
THAP1または他のTHAPファミリーポリペプチドと組合せて、それらの転写を調節する能力について試験され得るケモカインとして、XCL1、XCL2、CCL1、CCL2、CCL3、CCL3L1、SCYA3L2、CCL4、CCL4L、CCL5、CCL6、CCL7、CCL8、SCYA9、SCYA10、CCL11、SCYA12
、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCLIが挙げられるが、これらに限定されない。
MIGおよびTHAP1を用いて行われる実験において、MIG/THAP1複合体が遺伝子転写を調節し得ることを示した(図22Bおよび実施例47を参照)。
、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、CCL28、clone391、CARP CC−1、CCL1、CK−1、regakine−1、K203、CXCL1、CXCL1P、CXCL2、CXCL3、PF4、PF4V1、CXCL5、CXCL6、PPBP、SPBPBP、IL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL14、CXCL15、CXCL16、NAP−4、LFCA−1、Scyba、JSC、VHSV誘導性タンパク質、CX3CL1、およびfCLIが挙げられるが、これらに限定されない。
MIGおよびTHAP1を用いて行われる実験において、MIG/THAP1複合体が遺伝子転写を調節し得ることを示した(図22Bおよび実施例47を参照)。
フコシルトランスフェラーゼTVIIは、THAP1および/またはTHAP1/SLC−CCL21複合体の標的遺伝子である
ケモカインSLC/CCL21は内皮細胞で高内皮細静脈表現型を誘導することが示されている(Fan et al. (2000) J Immunol 164: 3955-3959; Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55; Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)ことから、本発明者らは、既に記載されている少数の高内皮細静脈特異的遺伝子の中で、THAP1/SLC−CCL21の標的遺伝子に関して検索した。この分析は、リンパ球動員について重要な高内皮細静脈酵素の一つである(Smith et al. (1996) J Biol Chem 271: 8250-8259; Maly et al. (1996) Cell 86: 643-653)、ヒトフコシルトランスフェラーゼTVII遺伝子のプロモーター(図23)における、多くのTHAPドメイン認識配列の同定を導いた。
ケモカインSLC/CCL21は内皮細胞で高内皮細静脈表現型を誘導することが示されている(Fan et al. (2000) J Immunol 164: 3955-3959; Grant et al. (2002) Am J Pathol 2002 160: 1445-55; Yoneyama et al. (2001) J Exp Med 193: 35-49)ことから、本発明者らは、既に記載されている少数の高内皮細静脈特異的遺伝子の中で、THAP1/SLC−CCL21の標的遺伝子に関して検索した。この分析は、リンパ球動員について重要な高内皮細静脈酵素の一つである(Smith et al. (1996) J Biol Chem 271: 8250-8259; Maly et al. (1996) Cell 86: 643-653)、ヒトフコシルトランスフェラーゼTVII遺伝子のプロモーター(図23)における、多くのTHAPドメイン認識配列の同定を導いた。
フコシルトランスフェラーゼTVIIプロモーターがTHAP1および/またはTHAP1/SLC−CCL21複合体の標的であることを確証するため、FucTVIIプロモーターの制御下にあるルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いて、転写アッセイを実施する。FucTVIIプロモーター(ヌクレオチド650〜950、GenBank寄託番号AB012668)を、プライマーFucTVII−1(5’−GCGCTCGAGCTGCACCTGGGCCTTCTCTGCCCTGG−3’)(配列番号299)およびFucTVII−2(5’−CGAAGCTTACTGTGCTCCTTTTATCTCTGCCCAAG−3’)(配列番号300)を用いてヒトゲノムDNAからPCRで増幅して、XhoIおよびHindIIIで消化して、pGL3−塩基性ルシフェラーゼレポータープラスミド(Promega)の同じ部位中にクローン化して、pGL3−proFucTVII−lucを生成する。
FucTVIIプロモーターにおけるSLC/CCL21およびTHAP1/SLC−CCL21複合体の効果を分析するため、基本的には実施例39に記載されるように、ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施する。pEF−SLC/CCL21および/またはpEGFPC2−THAP1プラスミド量を増やしながら(0.025mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、1mgのプラスミドDNA)、pGL3−proFucTVII−ルシフェラーゼレポータープラスミド、およびβ−ガラクトシダーゼをコードするpCMV−lacZ(0.5mg)と一緒に、COS7細胞で同時トランスフェクトする。トランスフェクションの48時間後、ルシフェラーゼレポーターアッセイキット(Roche)を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定する。β−ガラクトシダーゼの投薬量を用いて、トランスフェクション効率を規格化する。
pGL3−proFucTVII−ルシフェラーゼレポータープラスミドを用いたこれらのルシフェラーゼレポーターアッセイは、THAP1、SLC/CCL21、およびTHAP1/SLC−CCL21複合体がFucTVIIプロモーターの転写活性を調節し得ることを明らかにし、ヒトフコシルトランスフェラーゼTVII遺伝子がTHAP1お
よびTHAP1/SLC−CCL21複合体の標的であることを示し、さらに転写調節におけるTHAP1/SLC−CCL21複合体の役割を確証する。
FucTVIIプロモーターにおけるSLC/CCL21およびTHAP1/SLC−CCL21複合体の効果を分析するため、基本的には実施例39に記載されるように、ルシフェラーゼレポーターアッセイを実施する。pEF−SLC/CCL21および/またはpEGFPC2−THAP1プラスミド量を増やしながら(0.025mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、1mgのプラスミドDNA)、pGL3−proFucTVII−ルシフェラーゼレポータープラスミド、およびβ−ガラクトシダーゼをコードするpCMV−lacZ(0.5mg)と一緒に、COS7細胞で同時トランスフェクトする。トランスフェクションの48時間後、ルシフェラーゼレポーターアッセイキット(Roche)を用いて、ルシフェラーゼ活性を測定する。β−ガラクトシダーゼの投薬量を用いて、トランスフェクション効率を規格化する。
pGL3−proFucTVII−ルシフェラーゼレポータープラスミドを用いたこれらのルシフェラーゼレポーターアッセイは、THAP1、SLC/CCL21、およびTHAP1/SLC−CCL21複合体がFucTVIIプロモーターの転写活性を調節し得ることを明らかにし、ヒトフコシルトランスフェラーゼTVII遺伝子がTHAP1お
よびTHAP1/SLC−CCL21複合体の標的であることを示し、さらに転写調節におけるTHAP1/SLC−CCL21複合体の役割を確証する。
一次ヒト内皮細胞におけるTHAP1ならびにケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9のレトロウイルス媒介性発現
背景:以下に記載される方法は、ヒト一次臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を高効率で、THAP1、SLC/CCL21、MIG/CXCL9または任意の他の目的の遺伝子で形質導入するために、レトロウイルス由来ベクターを用いる。このレトロウイルスパッケージング系には、哺乳動物細胞での一過的トリトランスフェクション(tri-transfection)後の高発現プラスミドから産生される、レトロウイルスパッケージングプラスミドおよびパッケージング可能なベクター転写物が含まれる。高力価の組換えレトロウイルスは、これらのトランスフェクトされた哺乳動物細胞で産生され、次いで新鮮な上清の注射により、哺乳動物標的細胞、いわゆるHUVECに高効率で形質導入され得る。この方法は、慣用的手段(単純トランスフェクションなど)による形質導入では効果がない高効率細胞で形質導入するのに、高力価ウイルス上清の迅速な産生に有用である。一次HUVECにおける形質導入プロトコルは、最適感染条件を決定するために高感度緑色蛍光タンパク質(eGFP)をコードするMLV由来ベクターで最適化されている。
背景:以下に記載される方法は、ヒト一次臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を高効率で、THAP1、SLC/CCL21、MIG/CXCL9または任意の他の目的の遺伝子で形質導入するために、レトロウイルス由来ベクターを用いる。このレトロウイルスパッケージング系には、哺乳動物細胞での一過的トリトランスフェクション(tri-transfection)後の高発現プラスミドから産生される、レトロウイルスパッケージングプラスミドおよびパッケージング可能なベクター転写物が含まれる。高力価の組換えレトロウイルスは、これらのトランスフェクトされた哺乳動物細胞で産生され、次いで新鮮な上清の注射により、哺乳動物標的細胞、いわゆるHUVECに高効率で形質導入され得る。この方法は、慣用的手段(単純トランスフェクションなど)による形質導入では効果がない高効率細胞で形質導入するのに、高力価ウイルス上清の迅速な産生に有用である。一次HUVECにおける形質導入プロトコルは、最適感染条件を決定するために高感度緑色蛍光タンパク質(eGFP)をコードするMLV由来ベクターで最適化されている。
レトロウイルス構築物は、自律増殖不能なレトロウイルスベクターをパッケージングするのに必要とされ、かつ自律増殖可能なヘルパーウイルスの産生なしに、高力価で自律増殖不能なレトロウイルスベクターをパッケージングすることが可能であるビリオンタンパク質を産生するための全てのビリオンタンパク質を、トランスでコードする自律増殖不能なレトロウイルスゲノムに由来する、少なくとも1つのレトロウイルスヘルパーDNA配列を含むパッケージングプラスミドである。レトロウイルスDNA配列は、ウイルスのウイルス5’LTRのネイティブエンハンサーおよび/またはプロモーターをコードする領域を欠き、かつパッケージングヘルパーゲノムに関与するΨ機能(psi function)配列および3’LTRの両方を欠いているが、外来β−グロビンポリアデニル化部位をコードする。レトロウイルスは、白血病ウイルス、モロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)である。外来エンハンサーおよびプロモーターは、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)最初期(IE)エンハンサーおよびプロモーターである。レトロウイルスパッケージングプラスミドは、プラスミドベースの発現ベクターによりコードされる2つのレトロウイルスヘルパーDNA配列からなり、例えば、第一のヘルパー配列がエコトロピックMMLVのgagおよびpolタンパク質をコードするcDNAを含み、そして第二のヘルパー配列がenvタンパク質をコードするcDNAを含む。宿主範囲を決定するEnv遺伝子は、水泡性口内炎(Vesicular Stomatitus)ウイルス(VSV)Gプロテインに由来する。
プラスミド構築物:MLVレトロウイルスベクターは、StratageneからのpCFBと呼ばれるMoMLV由来ベクターに基き、ここで5’LTRのU3領域がサイトメガロウイルス最初期(CMVIE)遺伝子のエンハンサー/プロモーターで置換された。NaeIおよびMfeI制限部位を含む合成オリゴヌクレオチド、5’−GGCATTCAATTGCTCGAGTTTAAACGCGGCCGCG−3’(配列番号331)および5’−AATCCGCGGCCGCGTTTAAACTCGAGCAATTGAATGCC−3’(配列番号332)の組込み、ならびにpCFBプラスミドの第1742位から第2244位へのヌクレオチドの移動により、マルチクローニング部位を修飾した。修飾ベクターをpMLV−MCSと呼んだ。VSVGエンベロープをコードするpVSVGプラスミドならびにgag遺伝子およびpol遺伝子をコードするpGAGPOLプラスミドを以下のように構築した:VSVG DNA断片およびGAG−POL DNA断片を、それぞれ、鋳型としてpVPack−VSV−GプラスミドおよびpVPack−GPプラスミド(Stratagene)から増幅し、慣用的クローニング手法に従ってCMV−βグロビン
イントロン−MCS−βグロビンポリA発現カセット中にクローン化した。vsvg断片およびgagpol断片を増幅するのに用いたプライマーは、それぞれ、VSVG−5’(5’−ATGAAGTGCCTTTTGTACTTAGCCTT−3’)(配列番号333)およびVSVG−3’(5’−TCATAAAAATTAAAAACTCAAATATAATTGAGG−3’)(配列番号334)、ならびにGAGPOL−5’(5’−ATGGGCCAGACTGTTACCACTC−3’)(配列番号335)およびGAGPOL−3’(5’−TTAGGGGGCCTCGCGG−3’)(配列番号336)であった。
イントロン−MCS−βグロビンポリA発現カセット中にクローン化した。vsvg断片およびgagpol断片を増幅するのに用いたプライマーは、それぞれ、VSVG−5’(5’−ATGAAGTGCCTTTTGTACTTAGCCTT−3’)(配列番号333)およびVSVG−3’(5’−TCATAAAAATTAAAAACTCAAATATAATTGAGG−3’)(配列番号334)、ならびにGAGPOL−5’(5’−ATGGGCCAGACTGTTACCACTC−3’)(配列番号335)およびGAGPOL−3’(5’−TTAGGGGGCCTCGCGG−3’)(配列番号336)であった。
ヒトTHAP1(配列番号3;アミノ酸1〜213)の全長コード領域を、標準手法に従って、鋳型としてヒトTHAP1cDNAを含む組換えベクターを用いて、プライマー:THAP1−5’(5’−ATGGTGCAGTCCTGCTCCGC−3’)(配列番号337)およびTHAP1−MfeI−3’(5’−GCCAATTGTTATGCTGGTACTTCAACTATTT−3’)(配列番号338)でPCRにより増幅した。逆プライマーは、その末端にMfeI制限部位を含んで切断ベクターの5’末端と適合性の3’オーバーハングを生成する。次に増幅DNAを、MfeIで消化してアガロースゲルでの電気泳動により精製し、次に所望の断片をNaeIおよびMfeI制限酵素で消化した切断ベクターpMLV−MCS中にクローン化した。
ヒトSLC/CCL21(Genbank NP)およびヒトMIG/CXCL9(NM_002416)の翻訳領域を、増幅断片が両配列の全長オープンリーディングフレームのヌクレオチド4〜ヌクレオチド66に局在するシグナルペプチドを含まないような方法で、PCRにより増幅した。シグナルペプチドサインを消去することにより、SLC/CCL21およびMIG/CXCL9タンパク質は、細胞質でのタンパク質発現後、細胞の核中に局在する。用いたプライマーは、SLC/CCL21およびMIG/CXCL9について、それぞれSLC−5’(5’−ATGAGTGATGGAGGGGCTCAGG−3’)(配列番号339)およびSLC−EcoRI−3’(5’−GGAATTCCTATGGCCCTTTAGGG−3’)(配列番号340)、MIG−5’(5’−ATGACCCCAGTAGTGAGAAAGGGTC−3’)(配列番号341)およびMIG−EcoRI−3’(5’−GGAATTCTTATGTAGTCTTCTTTTGACGAGA−3’)(配列番号342)であった。両逆プライマーは、それらの末端にEcoRI制限部位を含んで切断ベクターの5’末端と適合性の3’オーバーハングを生成する。次に増幅DNAを、EcoRIで消化してアガロースゲルでの電気泳動により精製し、次に所望の断片をNaeIおよびEcoRI制限酵素で消化した切断ベクターpMLV−MCS中にクローン化した。そのようにして得られた組換えベクター、pMLV−THAP1、pMLV−SLC/CCL21、pMLV−MIG/CXCL9は、THAP1配列のアミノ酸2〜213、または成熟した(maturated)SLC/CCL21配列のアミノ酸24〜134、または成熟したMIG/CXCL9配列のアミノ酸23〜125をコードする。
細胞のトランスフェクション、ウイルス収穫、およびレトロウイルス感染:THAP1またはSLC/CCL21またはMIGのいずれかを保持し、かつモロニーマウス白血病ウイルスLTRにより駆動されるレトロウイルスベクターを、以下のプラスミドを用いて293T細胞(ATCCNo.CRL11268, ATCC, Rockville, Md)中一過的トランスフェクションにより製造した:パッケージングプラスミド(pGAGPOL)、水泡性口内炎(stomatisis)ウイルスGプロテイン(pVSV−G)をコードするエンベローププラスミド、および形質導入ベクターpMLV−THAP1、pMLV−SLC、pMLV−MIG、pMLV−MCS、またはpMLV−EGFPの1つ。293T細胞をリン酸カルシウム沈降法によりトランスフェクトした(Pear et al. , 1993)。簡単に述べると、トランスフェクションの1日前に、細胞を、75cm2の皿1枚あたり4×106個
の密度で平板培養した。pVSVg、pGAGPOL、および形質導入ベクターpMLV−THAP1、pMLV−SLC、pMLV−MIG、pMLV−MCSまたはpMLV−EGFPの1つを含むDNA−リン酸カルシウム複合体を等容積のHBS2x緩衝液に希釈して、細胞とともに16時間インキュベートした。培地除去後、細胞に新しい培地を補充してさらに24時間インキュベートした。ウイルス粒子を含む細胞上清を8〜12時間ごとに収穫し、低速遠心分離を用い0.45μmフィルターで濾過することにより細胞残骸を明らかにした。
の密度で平板培養した。pVSVg、pGAGPOL、および形質導入ベクターpMLV−THAP1、pMLV−SLC、pMLV−MIG、pMLV−MCSまたはpMLV−EGFPの1つを含むDNA−リン酸カルシウム複合体を等容積のHBS2x緩衝液に希釈して、細胞とともに16時間インキュベートした。培地除去後、細胞に新しい培地を補充してさらに24時間インキュベートした。ウイルス粒子を含む細胞上清を8〜12時間ごとに収穫し、低速遠心分離を用い0.45μmフィルターで濾過することにより細胞残骸を明らかにした。
細胞の形質導入:先に記載されるように、全106HUVECを、75cm2プレート中、8μg/mlのポリブレン(polybren)(Sigma)の存在下、10mlのウイルス上清で形質導入した(Yu. H. et al. , Gene Therapy, 6,1876-1883, 1999)。4時間後、上清を20%の熱不活性化血清、内皮細胞増殖因子(ECGS, Sigma Chemical Co.)、および5U/mlのナトリウムヘパリンを補ったMCDB131(Gibco Brl)からなる新鮮な内皮細胞培地で置換した。適用可能な場合、第一形質導入の1日後、同じプロトコールを用いて第二形質導入を行った。第二感染の48時間後、細胞をトリプシン処理してRNA調製物用にぺレット化した。完全RNAミニプレップキットを用い、メーカーの使用説明書(Stratagene, La Jolla, CA, USA)に従って、全RNAを106細胞から単離した。
DNAマイクロアレイおよびリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)によるTHAP1標的遺伝子の同定
脈管構造における核因子としてのTHAP1の機能をより良く理解するため、本発明者らは、レトロウイルス遺伝子移入およびAgilentオリゴヌクレオチドベースマイクロアレイ技法を用いて、一次ヒト内皮細胞で、または核でケモカインを常時発現する一次内皮細胞でのいずれかで、THAP1標的遺伝子を包括的にプロフィール決定(profiled)した。本発明者らは、ヒト血管内皮細胞を以下のセットのウイルス粒子で形質導入することにより、17、000を超えるmRNAの発現におけるTHAP1媒介性変化を定量した:陰性感染対照としてMCS、THAP1、SLC/CCL21、およびMIG/CXCL9。また、SLC/CCL21およびMIG/CXCL9感染内皮細胞を、1日後、MCSまたはTHAP1のいずれかを含むウイルス粒子で再感染させた。第二の感染の50時間および120時間後、HUVEC細胞をぺレット化し、洗浄し、そして溶解して全RNAおよびタンパク質抽出物を調製した。HUVECにおけるTHAP1、SLC/CCL21、およびMIG/CXCL9の過剰発現を、標準定量PCRおよびウエスタンブロット手法を用いて、RNAレベルおよびタンパク質レベルの両方で立証した。
脈管構造における核因子としてのTHAP1の機能をより良く理解するため、本発明者らは、レトロウイルス遺伝子移入およびAgilentオリゴヌクレオチドベースマイクロアレイ技法を用いて、一次ヒト内皮細胞で、または核でケモカインを常時発現する一次内皮細胞でのいずれかで、THAP1標的遺伝子を包括的にプロフィール決定(profiled)した。本発明者らは、ヒト血管内皮細胞を以下のセットのウイルス粒子で形質導入することにより、17、000を超えるmRNAの発現におけるTHAP1媒介性変化を定量した:陰性感染対照としてMCS、THAP1、SLC/CCL21、およびMIG/CXCL9。また、SLC/CCL21およびMIG/CXCL9感染内皮細胞を、1日後、MCSまたはTHAP1のいずれかを含むウイルス粒子で再感染させた。第二の感染の50時間および120時間後、HUVEC細胞をぺレット化し、洗浄し、そして溶解して全RNAおよびタンパク質抽出物を調製した。HUVECにおけるTHAP1、SLC/CCL21、およびMIG/CXCL9の過剰発現を、標準定量PCRおよびウエスタンブロット手法を用いて、RNAレベルおよびタンパク質レベルの両方で立証した。
オリゴヌクレオチドアレイ発現分析
Bio−analyser2100を用いてRNA 6000 Nano Assay(Agilent)で25〜50ngを走らせることにより、全RNA品質コントロールを実施した。標識化のため、500ngの品質良好な全RNAをオリゴ−dT−T7で逆転写し、スーパースクリプト二重鎖cDNA合成キット(Inbitrogen)を用いて二重鎖cDNAを生成した。T7RNAポリメラーゼでのin vitro転写工程で、cDNAは直線状に増幅されて蛍光ヌクレオチドで標識化された(低RNAインプット蛍光直線状増幅キット、Agilent)。次に10マイクログラムの標識化かつ断片化cRNAを、45℃で16時間、ヒトゲノム1A発現アレイ(G4110A、Agilent)上にハイブリダイズした。ハイブリダイゼーション後の染色および洗浄を、メーカーの使用説明書に従って実施した。最後に、チップをMicroarray FacilityでAgilent DNAマイクロアレイスキャナを用いて走査した。データの取得および分析を、Rosetta Resolverデータ分析システムを用いて、Agilent Feature Extraction and Analysisソフトウェアで実施した。
Bio−analyser2100を用いてRNA 6000 Nano Assay(Agilent)で25〜50ngを走らせることにより、全RNA品質コントロールを実施した。標識化のため、500ngの品質良好な全RNAをオリゴ−dT−T7で逆転写し、スーパースクリプト二重鎖cDNA合成キット(Inbitrogen)を用いて二重鎖cDNAを生成した。T7RNAポリメラーゼでのin vitro転写工程で、cDNAは直線状に増幅されて蛍光ヌクレオチドで標識化された(低RNAインプット蛍光直線状増幅キット、Agilent)。次に10マイクログラムの標識化かつ断片化cRNAを、45℃で16時間、ヒトゲノム1A発現アレイ(G4110A、Agilent)上にハイブリダイズした。ハイブリダイゼーション後の染色および洗浄を、メーカーの使用説明書に従って実施した。最後に、チップをMicroarray FacilityでAgilent DNAマイクロアレイスキャナを用いて走査した。データの取得および分析を、Rosetta Resolverデータ分析システムを用いて、Agilent Feature Extraction and Analysisソフトウェアで実施した。
リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)
THAP1、MCS、SLC、MIG、SLCとMCS、SLCとTHAP1、MIGとMCS、またはMIGとTHAP1レトロウイルス構築物で感染したHUVEC細胞から単離したRNAから合成したcDNAで、ABI7700 Prism SDSリアルタイムPCR検出システム(Applied Biosystems)を用いて、リアルタイムPCRを実施した。ABI7700 Prismを、25μlのPCR反応物を含有する96ウェルプレート用にフォーマットした。各25μlが2μlのDNA鋳型(希釈1:4)、12.5μlのSYBRグリーンPCRマスターミックスキット(Applied Biosystems, Foster
City, CA, USA)、ならびに0.8μMの正および逆遺伝子プライマーを含むようにリアルタイムPCRを作った。PCR条件は、95℃で10分間の開始変性工程、続いて95℃で30秒間の変性と、60℃で60秒間のアニーリングおよび延長とからなる2セグメント工程を40サイクル、からなる。リアルタイム分析後、全ての試料について融解曲線を確立して特異的増幅を保証する。鋳型DNAが用いられなかった場合は、陰性対照、ならびに、全ての試料間のGAPDHの比較を各プレートで走らせた。GAPDHは、2つの実験条件間で、出発物質を平衡にするように働く。全ての未知試料ならびに対照を、同一プレート上で重複して走らせた(陰性対照を除く)。ABI7700 Prism SDS配列検出システムで反応を記録して分析した。先に詳細に記載されるように、重複して走らせた各試料についての閾サイクル(Ct)を決定して、フォールディング変化(fold differences)を実施した(Van Trappen et al., 2001)。
THAP1、MCS、SLC、MIG、SLCとMCS、SLCとTHAP1、MIGとMCS、またはMIGとTHAP1レトロウイルス構築物で感染したHUVEC細胞から単離したRNAから合成したcDNAで、ABI7700 Prism SDSリアルタイムPCR検出システム(Applied Biosystems)を用いて、リアルタイムPCRを実施した。ABI7700 Prismを、25μlのPCR反応物を含有する96ウェルプレート用にフォーマットした。各25μlが2μlのDNA鋳型(希釈1:4)、12.5μlのSYBRグリーンPCRマスターミックスキット(Applied Biosystems, Foster
City, CA, USA)、ならびに0.8μMの正および逆遺伝子プライマーを含むようにリアルタイムPCRを作った。PCR条件は、95℃で10分間の開始変性工程、続いて95℃で30秒間の変性と、60℃で60秒間のアニーリングおよび延長とからなる2セグメント工程を40サイクル、からなる。リアルタイム分析後、全ての試料について融解曲線を確立して特異的増幅を保証する。鋳型DNAが用いられなかった場合は、陰性対照、ならびに、全ての試料間のGAPDHの比較を各プレートで走らせた。GAPDHは、2つの実験条件間で、出発物質を平衡にするように働く。全ての未知試料ならびに対照を、同一プレート上で重複して走らせた(陰性対照を除く)。ABI7700 Prism SDS配列検出システムで反応を記録して分析した。先に詳細に記載されるように、重複して走らせた各試料についての閾サイクル(Ct)を決定して、フォールディング変化(fold differences)を実施した(Van Trappen et al., 2001)。
THAP1は、細胞周期特異的遺伝子を調節し一次内皮細胞および不死化癌細胞の両方の増殖を調節する
本発明者らは、一次ヒト内皮細胞での遺伝子発現へのTHAP1の効果の独立したマイクロアレイ分析からデータをまとめて、THAP1標的遺伝子(THAP応答性遺伝子)を同定した。
表2Aは、THAP1(THAP)または対照(MCS)レトロウイルス発現ベクターで形質導入されたヒト一次内皮細胞を用いた2つの独立したマイクロアレイ実験により明らかにされるとおりの、THAP1により調節されるある種の遺伝子を列挙する。各遺伝子について、GenBank寄託番号およびSwissProt寄託番号、ならびに2つのマイクロアレイ実験で得られるフォールディング変化、P値、およびシグナル強度を示す。
表2Bは、表2Aに列挙される各遺伝子および対応するポリペプチドについて、データベース寄託番号を列挙する。表2Bはまた、表2Aに列挙される各遺伝子に対応するAgilent(Aligent)オリゴヌクレオチドを示す。
これらのマイクロアレイ実験で検査された17,000の遺伝子の中から、本発明者らは、THAP1過剰発現細胞でダウンレギュレートされるTHAP1標的遺伝子の候補を23、同定した。同定された遺伝子の1つはTHAP1自身に対応し(FLJ10477)、自己調節性を示唆している。9つの遺伝子は、未知の機能を有する予測されたタンパク質に対応する。目立つのは、残る13の、THAP1でダウンレギュレートされる遺伝子(表2Aを参照)のうち少なくとも10が、細胞周期/細胞増殖に先に連結したタンパ
ク質に対応することである(CKS1、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン2、PTTG3/セキュリン3、MAD2L1、USP16、HMMR、KIAA0008、CDCA7)。これらの遺伝子の多くは、共通する特性を共有している。
1)有糸分裂/染色体分離での役割:サバイビン(ポリペプチド配列の配列番号343、ヌクレオチド配列の配列番号344)(Li et al. (1998) Nature 396 : 580-584; Li et al. (1999) Nature Cell Biol 1: 461-466; Lens et al. (2003) EMBO J 22: 2934-2947)、PTTG1/セキュリン(ポリペプチド配列の配列番号345、ヌクレオチド配列の配列番号346)(Zou et al. (1999) Science 285: 418-422; Wang et al. (2001) Mol Endocrinol 15: 1870-1879)、CKS1(ポリペプチド配列の配列番号347、ヌクレオチド配列の配列番号348)(Pines (1996) Curr Biol 6: 1399-1402; Hixon et al. (2000) J Biol Chem 275: 40434-40442)、MAD2L1(ポリペプチド配列の配列番号349、ヌクレオチド配列の配列番号350)(Dobles et al. (2000) Cell 101: 635-645; Michel et al. (2001) Nature 409: 355-359)、USP16/Ubp−M(ポリペプチド配列の配列番号351、ヌクレオチド配列の配列番号352)(Cai et al. (1999) PNAS 96: 2828-2833)、HMMR/RHAMM(アイソフォームAのポリペプチド配列、配列番号353、転写物変異型1のヌクレオチド配列、配列番号354)(ポリペプチド配列(gi/7108351)配列番号365、転写物変異型2のヌクレオチド配列、配列番号366)((Maxwell et al. (2003) Mol Biol Cell 14: 2262-2276; Tolg et al. (2003) Oncogene 22: 6873-6882)、KIAA0008/HURP(ポリペプチド配列の配列番号355、ヌクレオチド配列の配列番号356)(Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307);
2)S/G2−Mでの特異的mRNA発現:CKS1(Richardson et al. (1990) Genes
Dev 4: 1332-1344)、サバイビン(Li et al. (1998) Nature 396: 580-584)、PTTG1/セキュリン(Zou et al. (1999) Science 285: 418-422; Yu et al. (2000) Mol Endocrinol 14: 1137-1146)、KIAA0008/HURP(Bassal et al. (2001) Genomics 77: 5-7; Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307);
3)ヒト腫瘍でのアップレギュレーション:CKS1(Inui et al. (2003) BBRC 303: 978-984)、サバイビン(Ambrosini et al. (1997) Nature Med 3: 917-921)、PTTG1/セキュリン(Heaney et al. (2000) Lancet 355: 716-719; Zou et al. (1999) Science 285: 418-422)、PTTG2/セキュリン2(ポリペプチド配列の配列番号357、ヌクレオチド配列の配列番号358)(Chen et al. (2000) Gene 248: 41-50)、PTTG3/セキュリン3(ポリペプチド配列の配列番号359、ヌクレオチド配列の配列番号360)(Chen et al. (2000) Gene 248: 41-50)、HMMR/RHAMM(Tolg et al. (2003) Oncogene 22: 6873-6882)、KIAA0008/HURP(Bassal et al. (2001) Genomics 77: 5-7; Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307)、CDCA7/JPO1(変異型1のポリペプチド配列、配列番号361、変異型1のヌクレオチド配列、配列番号362;アイソフォーム2のポリペプチド配列、配列番号363、転写物変異型2のヌクレオチド配列、配列番号364)(Prescott et al. (2001) J Biol Chem 276: 48276-48284);
4)p53腫瘍抑制因子によるネガティブレギュレーション:サバイビン(Hoffman et al. (2002) J Biol Chem 277: 3247-3257; Mirza et al. (2002) Oncogene 21: 2613-2622)、PTTG1/セキュリン(Zhou et al. (2003) J Biol Chem 278: 462-470);
5)血管新生の刺激:サバイビン(O'Connor et al. (2000) Am J Path 156: 393-398; Papapetropoulos et al. (2000) J Biol Chem 275: 9102-9105; Mesri et al. (2001) Am J Path 158: 1757-1765)、PTTG1/セキュリン(Ishikawa et al. (2001) J Clin Endocrinol Metab 86: 867- 874; McCabe et al. (2002) J Clin Endocrinol Metab 87: 4238-4244)。
ク質に対応することである(CKS1、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン2、PTTG3/セキュリン3、MAD2L1、USP16、HMMR、KIAA0008、CDCA7)。これらの遺伝子の多くは、共通する特性を共有している。
1)有糸分裂/染色体分離での役割:サバイビン(ポリペプチド配列の配列番号343、ヌクレオチド配列の配列番号344)(Li et al. (1998) Nature 396 : 580-584; Li et al. (1999) Nature Cell Biol 1: 461-466; Lens et al. (2003) EMBO J 22: 2934-2947)、PTTG1/セキュリン(ポリペプチド配列の配列番号345、ヌクレオチド配列の配列番号346)(Zou et al. (1999) Science 285: 418-422; Wang et al. (2001) Mol Endocrinol 15: 1870-1879)、CKS1(ポリペプチド配列の配列番号347、ヌクレオチド配列の配列番号348)(Pines (1996) Curr Biol 6: 1399-1402; Hixon et al. (2000) J Biol Chem 275: 40434-40442)、MAD2L1(ポリペプチド配列の配列番号349、ヌクレオチド配列の配列番号350)(Dobles et al. (2000) Cell 101: 635-645; Michel et al. (2001) Nature 409: 355-359)、USP16/Ubp−M(ポリペプチド配列の配列番号351、ヌクレオチド配列の配列番号352)(Cai et al. (1999) PNAS 96: 2828-2833)、HMMR/RHAMM(アイソフォームAのポリペプチド配列、配列番号353、転写物変異型1のヌクレオチド配列、配列番号354)(ポリペプチド配列(gi/7108351)配列番号365、転写物変異型2のヌクレオチド配列、配列番号366)((Maxwell et al. (2003) Mol Biol Cell 14: 2262-2276; Tolg et al. (2003) Oncogene 22: 6873-6882)、KIAA0008/HURP(ポリペプチド配列の配列番号355、ヌクレオチド配列の配列番号356)(Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307);
2)S/G2−Mでの特異的mRNA発現:CKS1(Richardson et al. (1990) Genes
Dev 4: 1332-1344)、サバイビン(Li et al. (1998) Nature 396: 580-584)、PTTG1/セキュリン(Zou et al. (1999) Science 285: 418-422; Yu et al. (2000) Mol Endocrinol 14: 1137-1146)、KIAA0008/HURP(Bassal et al. (2001) Genomics 77: 5-7; Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307);
3)ヒト腫瘍でのアップレギュレーション:CKS1(Inui et al. (2003) BBRC 303: 978-984)、サバイビン(Ambrosini et al. (1997) Nature Med 3: 917-921)、PTTG1/セキュリン(Heaney et al. (2000) Lancet 355: 716-719; Zou et al. (1999) Science 285: 418-422)、PTTG2/セキュリン2(ポリペプチド配列の配列番号357、ヌクレオチド配列の配列番号358)(Chen et al. (2000) Gene 248: 41-50)、PTTG3/セキュリン3(ポリペプチド配列の配列番号359、ヌクレオチド配列の配列番号360)(Chen et al. (2000) Gene 248: 41-50)、HMMR/RHAMM(Tolg et al. (2003) Oncogene 22: 6873-6882)、KIAA0008/HURP(Bassal et al. (2001) Genomics 77: 5-7; Tsou et al. (2003) Oncogene 22: 298-307)、CDCA7/JPO1(変異型1のポリペプチド配列、配列番号361、変異型1のヌクレオチド配列、配列番号362;アイソフォーム2のポリペプチド配列、配列番号363、転写物変異型2のヌクレオチド配列、配列番号364)(Prescott et al. (2001) J Biol Chem 276: 48276-48284);
4)p53腫瘍抑制因子によるネガティブレギュレーション:サバイビン(Hoffman et al. (2002) J Biol Chem 277: 3247-3257; Mirza et al. (2002) Oncogene 21: 2613-2622)、PTTG1/セキュリン(Zhou et al. (2003) J Biol Chem 278: 462-470);
5)血管新生の刺激:サバイビン(O'Connor et al. (2000) Am J Path 156: 393-398; Papapetropoulos et al. (2000) J Biol Chem 275: 9102-9105; Mesri et al. (2001) Am J Path 158: 1757-1765)、PTTG1/セキュリン(Ishikawa et al. (2001) J Clin Endocrinol Metab 86: 867- 874; McCabe et al. (2002) J Clin Endocrinol Metab 87: 4238-4244)。
また、サバイビンは、細胞周期/有糸分裂とアポトーシスとの間の界面で重大な抗アポ
トーシス性因子であることが示されており(Li et al. (1998) Nature 396: 580-584; Li
et al. (1999) Nature Cell Biol 1: 461-466)、これは内皮細胞アポトーシスの制御に重要な役割を果たす(O'Connor et al. (2000) Am J Path 156: 393-398; Papapetropoulos et al. (2000) J Biol Chem 275: 9102-9105; Mesri et al. (2001) Am J Path 158: 1757-1765)。したがって、THAP1によるサバイビン発現のダウンレギュレーションは、そのプロアポトーシス(pro-apoptotic)活性に寄与している可能性がある(実施例10参照)。THAP1による、細胞周期/細胞増殖および/またはアポトーシスに重大なこれらの遺伝子全て(CKS1、サバイビン、PTTG1/セキュリン、MAD2L1、USP16、HMMR)の同時ダウンレギュレーションは、細胞周期遮断および細胞増殖の阻害をもたらすと予想される。したがって、本発明者らは、一次ヒト内皮細胞またはヒトU2OS骨肉腫癌細胞でのTHAP1の過剰発現が数日後に細胞増殖の阻害を、続いてアポトーシスをもたらしたことを見いだした。
トーシス性因子であることが示されており(Li et al. (1998) Nature 396: 580-584; Li
et al. (1999) Nature Cell Biol 1: 461-466)、これは内皮細胞アポトーシスの制御に重要な役割を果たす(O'Connor et al. (2000) Am J Path 156: 393-398; Papapetropoulos et al. (2000) J Biol Chem 275: 9102-9105; Mesri et al. (2001) Am J Path 158: 1757-1765)。したがって、THAP1によるサバイビン発現のダウンレギュレーションは、そのプロアポトーシス(pro-apoptotic)活性に寄与している可能性がある(実施例10参照)。THAP1による、細胞周期/細胞増殖および/またはアポトーシスに重大なこれらの遺伝子全て(CKS1、サバイビン、PTTG1/セキュリン、MAD2L1、USP16、HMMR)の同時ダウンレギュレーションは、細胞周期遮断および細胞増殖の阻害をもたらすと予想される。したがって、本発明者らは、一次ヒト内皮細胞またはヒトU2OS骨肉腫癌細胞でのTHAP1の過剰発現が数日後に細胞増殖の阻害を、続いてアポトーシスをもたらしたことを見いだした。
細胞周期特異的THAP1標的遺伝子におけるTHAP1応答要素
本発明者らは、THAP1応答要素の存在についてTHAP1標的遺伝子のプロモーターを検索した。この分析により、本発明者らは、THAP1のその標的遺伝子のプロモーターへの直接結合を媒介し得る候補DR−5モチーフまたはTHREモチーフを同定することができた。ヒトサバイビン/BIRC5遺伝子のAUGコドン近くにアンチセンス配向で位置する候補DR5型THAP1応答要素(GGGCAAnnnnnGGGCAC)(配列番号316)は、図30に示される。ユビキチン特異的プロテアーゼ16遺伝子のTATAボックス近くにアンチセンス配向で位置する候補THRE型THAP1応答要素(AGTGTGGGCAT)(配列番号318)は、図31に示される。
本発明者らは、THAP1応答要素の存在についてTHAP1標的遺伝子のプロモーターを検索した。この分析により、本発明者らは、THAP1のその標的遺伝子のプロモーターへの直接結合を媒介し得る候補DR−5モチーフまたはTHREモチーフを同定することができた。ヒトサバイビン/BIRC5遺伝子のAUGコドン近くにアンチセンス配向で位置する候補DR5型THAP1応答要素(GGGCAAnnnnnGGGCAC)(配列番号316)は、図30に示される。ユビキチン特異的プロテアーゼ16遺伝子のTATAボックス近くにアンチセンス配向で位置する候補THRE型THAP1応答要素(AGTGTGGGCAT)(配列番号318)は、図31に示される。
ケモカインSLC/CCL21は細胞周期特異的遺伝子の転写をTHAP1依存性様式で調節する
ヒト一次内皮細胞(HUVEC)での包括的発現プロフィールにおける核SLC/THAP1複合体の効果を検査するため、本発明者らは、SLC/CCL21ケモカインおよびTHAP1(SLC/THAP)レトロウイルス発現ベクターで連続的に形質導入した細胞、またはMCS/THAP1もしくはSLC/MCSレトロウイルス発現ベクターで形質導入した対照細胞を用いたマイクロアレイ実験を実施した。遺伝子の発現パターンの類似性に基づいて、階層的クラスター分析を実施した。
表3Aは、上記のマイクロアレイ実験で明示されるような、ヒト一次内皮細胞においてSLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる遺伝子を列挙する。各遺伝子について、3つのマイクロアレイ実験で得られたフォールディング変化、p値、およびシグナル強度が示される。
表3Bは、表3Aに列挙される各遺伝子および対応するポリペプチドについて、データーベース寄託番号および配列番号を列挙する。
ヒト一次内皮細胞(HUVEC)での包括的発現プロフィールにおける核SLC/THAP1複合体の効果を検査するため、本発明者らは、SLC/CCL21ケモカインおよびTHAP1(SLC/THAP)レトロウイルス発現ベクターで連続的に形質導入した細胞、またはMCS/THAP1もしくはSLC/MCSレトロウイルス発現ベクターで形質導入した対照細胞を用いたマイクロアレイ実験を実施した。遺伝子の発現パターンの類似性に基づいて、階層的クラスター分析を実施した。
表3Aは、上記のマイクロアレイ実験で明示されるような、ヒト一次内皮細胞においてSLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる遺伝子を列挙する。各遺伝子について、3つのマイクロアレイ実験で得られたフォールディング変化、p値、およびシグナル強度が示される。
表3Bは、表3Aに列挙される各遺伝子および対応するポリペプチドについて、データーベース寄託番号および配列番号を列挙する。
アップレギュレートされた遺伝子のクラスターは、SLC/THAP1発現細胞で見いだされなかった。これに対比して、SLC/THAP1複合体によりダウンレギュレート
された遺伝子のクラスターがいくつか識別され、これらはケモカインが単独で発現された場合に影響を受けなかった(表3A)。これらの遺伝子の大部分は、ケモカインなしにTHAP1によってもダウンレギュレートされたが、ケモカインはそれらのダウンレギュレーションを大いに強化した(コリプレッサー効果)。
本発明者らは、SLC/THAP1過剰発現細胞でダウンレギュレートされる120の候補標的遺伝子(マイクロアレイ上の17,000の遺伝子の中から)を同定した。これらの遺伝子の1つは、THAP1自身に対応し(FLJ10477)、多くの他の遺伝子は、未知の機能を有する予想されたタンパク質に対応する。目立つのは、SLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる(表3Aおよび表4)、既知の機能を有するタンパク質をコードする遺伝子のほとんど(60遺伝子)が、細胞周期/細胞増殖に先に連結したタンパク質をコードする遺伝子(Ishida et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 4684-4699; Whitfield et al. (2002) Mol Biol Cell 13: 1977-2000;)、有糸分裂に関与するG2/M期特異的遺伝子(38遺伝子)およびDNA複製またはDNA修復に関与するS期特異的遺伝子(22遺伝子)に対応することである。興味深いことに、これらの細胞周期特異的遺伝子の多く(26遺伝子、表4中斜体で示される)は、細胞周期特異的転写因子E2Fによりポジティブレギュレートされることが先に示されており(Ishida et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 4684-4699; Ren et al. (2002) Genes Dev 16: 245-256)、SLC/THAP1複合体がE2F媒介性活性を何らかの方法で妨害することを示唆している。細胞周期特異的遺伝子の他に、スプライシング因子をコードする遺伝子(5遺伝子)および抗アポトーシス性因子をコードする遺伝子(2遺伝子、生存しているものを含む)もまた、SLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる標的遺伝子として同定された(表4)。まとめると、これらの結果は、核ケモカインSLC/THAP1複合体がヒト一次内皮細胞における転写プロフィールを調節し、細胞周期/細胞増殖および/または生存の重大なレギュレーターであるらしいことを示した。
された遺伝子のクラスターがいくつか識別され、これらはケモカインが単独で発現された場合に影響を受けなかった(表3A)。これらの遺伝子の大部分は、ケモカインなしにTHAP1によってもダウンレギュレートされたが、ケモカインはそれらのダウンレギュレーションを大いに強化した(コリプレッサー効果)。
本発明者らは、SLC/THAP1過剰発現細胞でダウンレギュレートされる120の候補標的遺伝子(マイクロアレイ上の17,000の遺伝子の中から)を同定した。これらの遺伝子の1つは、THAP1自身に対応し(FLJ10477)、多くの他の遺伝子は、未知の機能を有する予想されたタンパク質に対応する。目立つのは、SLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる(表3Aおよび表4)、既知の機能を有するタンパク質をコードする遺伝子のほとんど(60遺伝子)が、細胞周期/細胞増殖に先に連結したタンパク質をコードする遺伝子(Ishida et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 4684-4699; Whitfield et al. (2002) Mol Biol Cell 13: 1977-2000;)、有糸分裂に関与するG2/M期特異的遺伝子(38遺伝子)およびDNA複製またはDNA修復に関与するS期特異的遺伝子(22遺伝子)に対応することである。興味深いことに、これらの細胞周期特異的遺伝子の多く(26遺伝子、表4中斜体で示される)は、細胞周期特異的転写因子E2Fによりポジティブレギュレートされることが先に示されており(Ishida et al. (2001) Mol Cell Biol 21: 4684-4699; Ren et al. (2002) Genes Dev 16: 245-256)、SLC/THAP1複合体がE2F媒介性活性を何らかの方法で妨害することを示唆している。細胞周期特異的遺伝子の他に、スプライシング因子をコードする遺伝子(5遺伝子)および抗アポトーシス性因子をコードする遺伝子(2遺伝子、生存しているものを含む)もまた、SLC/THAP1複合体によりダウンレギュレートされる標的遺伝子として同定された(表4)。まとめると、これらの結果は、核ケモカインSLC/THAP1複合体がヒト一次内皮細胞における転写プロフィールを調節し、細胞周期/細胞増殖および/または生存の重大なレギュレーターであるらしいことを示した。
ケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9は炎症促進性ケモカイン遺伝子の転写を調節する
核ケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9の発現を検査するため、本発明者らは、SLC/CCL21またはMIG/CXCL9レトロウイルスベクター、あるいはMCS対照ベクターで形質導入したHUVEC細胞のDNAマイクロアレイ分析を実施した。遺伝子の発現パターンの類似性に基づいて、クラスター分析を実施した。
核ケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9の発現を検査するため、本発明者らは、SLC/CCL21またはMIG/CXCL9レトロウイルスベクター、あるいはMCS対照ベクターで形質導入したHUVEC細胞のDNAマイクロアレイ分析を実施した。遺伝子の発現パターンの類似性に基づいて、クラスター分析を実施した。
表5Aは、上記のマイクロアレイ実験により、ヒト一次内皮細胞においてケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9によりダウンレギュレートされる炎症促進性ケモカインをコードする5つの遺伝子を列挙する。各ケモカイン遺伝子について、2つのマイクロアレイ実験で得られたフォールディング変化、p値、およびシグナル強度が示される。
表5Bは、表5Aに列挙される各遺伝子および対応するポリペプチドについて、データーベース寄託番号および配列番号を列挙する。
単独で発現したケモカインSLC/CCL21またはMIG/CXCL9は、アップレギュレートまたはダウンレギュレートされた遺伝子の異なるクラスターにより特徴付けされるHUVEC遺伝子発現プロフィールにおける変化を誘導した。興味深いことに、SLC/CCL21またはMIG/CXCL9の両方によりダウンレギュレートされる遺伝子の主クラスターは、炎症促進性ケモカインGRO1/CXCL1、GR02/CXCL2
、GRO3/CXCL3、IL8/CXCL8、およびMCPI/CCL2をコードする遺伝子に対応した(表5A)。まとめると、これらの結果は、核ケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9がヒト一次内皮細胞における転写プロフィールを調節することができ、炎症促進性ケモカインの発現を阻害することによる抗炎症効果を有する可能性があることを示した。
、GRO3/CXCL3、IL8/CXCL8、およびMCPI/CCL2をコードする遺伝子に対応した(表5A)。まとめると、これらの結果は、核ケモカインSLC/CCL21およびMIG/CXCL9がヒト一次内皮細胞における転写プロフィールを調節することができ、炎症促進性ケモカインの発現を阻害することによる抗炎症効果を有する可能性があることを示した。
THAPファミリーポリペプチドおよびケモカインを発現するアデノウイルスベクターの構築
この実施例は、THAP1、SLC、およびMIGをコードする核酸を含むアデノウイルスベクターの構築を示す。これらの方法が他のTHAPファミリーポリペプチド、ケモカイン、および/またはケモカイン受容体に所望されるとおりに応用され得ると理解される。
この実施例は、THAP1、SLC、およびMIGをコードする核酸を含むアデノウイルスベクターの構築を示す。これらの方法が他のTHAPファミリーポリペプチド、ケモカイン、および/またはケモカイン受容体に所望されるとおりに応用され得ると理解される。
ヒトTHAP1をコードする全長cDNA(配列番号160)は、ヒトcDNAから増幅される。同様に、ケモカインSLCおよびMIGの成熟型(シグナルペプチドを欠く型)がヒトcDNAから増幅され得る。得られるPCR産物をアガロースゲルで精製し、次にpCR2.1(Invitrogen, Carlsbad, Calif.)などのTAクローニングベクターに連結する。一旦配列分析によりcDNA挿入配列が立証されると、目的の挿入物を含むプラスミドを消化してcDNA挿入物を取り出し、次にこれをT4DNAポリメラーゼで平滑末端化し、ゲル精製し、そしてアデノウイルスシャトルベクターpAvS6aのEcoRV部位に連結してpAvS6a−THAP1、pAvS6a−SLC、またはpAcS6a−MIGを形成する。最後に、目的のcDNA挿入物を含む断片を、適切な制限酵素を用いてpAvS6a組換えベクターのそれぞれから取り出し、次にpAvS6alx(lox部位を含むシャトルベクター, Genetic Therapy, Inc., Gaithersburg, Md.)中にサブクローン化して、例えば、pAvhTHAPlIxを生成する。これにより生成した発現カセットは、目的の遺伝子、構成的RSVプロモーター、アデノ三連リーダー配列を含む198bp断片、lox組換え配列、およびSV40初期ポリアデニル化信号を含む。
ヒトTHAP1(Av3hTHAPl)、SLC(Av3hSLC)、またはMIG(Av3hMIG)をコードする組換えアデノウイルスを、2つのlox部位含有プラスミド、pSQ3(アデノウイルスベクターゲノムの右手部分を含む)、およびアデノウイルスシャトルプラスミドpAvhTHAPlIx(ウイルスゲノムの左末端およびhTHAP1発現カセットを含む)pAvhSLCIxまたはpAvhMIGIxのCreリコンビナーゼ媒介性組換えを用いて、迅速ベクター生成プロトコールにより構築する。pSQ3(ClaIで消化)、pAvhTHAP1Ix、pAvhSLCIx、またはpAvhMIGIx(NotIで直線化(linerarized))、およびCreコードプラスミド、pC−Cre3.1を、CaPO4(Promega's Profectionキット)を用いて、S8細胞(デキサメタゾン誘導性プロモーター下のE1/E2a領域で安定にトランスフェクトされたA549細胞)中に同時トランスフェクトする(Gorziglia et al., J. Virol. 6: 41734178, 1996)。デキサメタゾンでの処理に続いて、プラスミドをCre媒介性組換えにより連結し、THAP1(Av3hTHAP1)、SLC(Ac3hSLC)、またはMIG(Av3hMIG)をコードするアデノウイルスを生成する。対照ベクター、Av3Nullを、同様な様式で、ただし導入遺伝子を欠いて生成させる。
ウイルスを増幅するため、S8細胞をトランスフェクションの1週間後に収穫して、細胞障害性作用(CPE)が観測されるまで継代させる。継代のため、細胞を凍結/融解して粗製ウイルス溶解物(CVL)を得、これを遠心分離して細胞残骸を取り出し、そして新鮮なS8細胞を感染させるのに用いる。CPEが観測されたら(一般的に1週間後)、細胞を収穫する。DNAをCVLから単離し、そして制限消化により、適切なcre−l
ox媒介性組換え事象を確認する。ベクターの精製のため、細胞ぺレットを凍結/融解して、細胞残骸を遠心分離でぺレット化する。上清を、不連続塩化セシウム勾配(1.25g/mlのCsCIおよび1.4g/mlのCsCI)上に載せて、28,000rpmで1時間遠心分離する(SW28スイングバケツローター中)。下部ウイルスバンドを勾配から引出して、60、000rpmで一晩(NVT−65ローター中)、CsCI連続勾配(1.33g/mlのCsCI)上で遠心分離する。精製したウイルスバンドを勾配から引出し、最終濃度10%までグリセロールを加え、そして200mMのTris(pH8.0)、50mMのHepes、10%のグリセロール中で透析する。ベクターの濃度は、分光光度分析により決定され得る(Mittereder et al. , J. Virol. 70: 7498-7509,1996)。次に、精製したベクターを一定分量して−70℃で貯蔵する。
ox媒介性組換え事象を確認する。ベクターの精製のため、細胞ぺレットを凍結/融解して、細胞残骸を遠心分離でぺレット化する。上清を、不連続塩化セシウム勾配(1.25g/mlのCsCIおよび1.4g/mlのCsCI)上に載せて、28,000rpmで1時間遠心分離する(SW28スイングバケツローター中)。下部ウイルスバンドを勾配から引出して、60、000rpmで一晩(NVT−65ローター中)、CsCI連続勾配(1.33g/mlのCsCI)上で遠心分離する。精製したウイルスバンドを勾配から引出し、最終濃度10%までグリセロールを加え、そして200mMのTris(pH8.0)、50mMのHepes、10%のグリセロール中で透析する。ベクターの濃度は、分光光度分析により決定され得る(Mittereder et al. , J. Virol. 70: 7498-7509,1996)。次に、精製したベクターを一定分量して−70℃で貯蔵する。
Av3hTHAP1、AV3hSLC、およびAv3hMIGベクター発現を、HUVEC細胞で検査する。細胞を、Av3hTHAP1、AV3hSLC、Av3hMIG、またはAv3Nullの感染多重度を変更させて1時間処理するか、または未処理のままにする。処理の2日後、細胞抽出物を調製して、THAP1、SLC、またはMIGに特異的な抗体を用いてウエスタンブロット分析を実施する。発現したTHAP1タンパク質の生物学的活性を、実施例10および11に記載されるように、血清飢餓アッセイを用いて確認する。あるいは、1つまたは複数のAv3hTHAP1、AV3hSLC、Av3hMIGでトランスフェクトされた細胞の転写活性を、Av3Nullでトランスフェクトされた細胞の転写活性と比較することにより、遺伝子転写における、THAP1、SLC、MIG、またはそれらのポリペプチドの組合せの効果を確認し得る。遺伝子発現ならびにTHAP1およびTHAP1/ケモカイン複合体で改変された複数の遺伝子を決定するアッセイは、実施例44〜47に記載される。
ケモカインならびにTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片の両方を発現するベクターが上記の方法を用いても構築され得ると、当業者に理解される。さらに、アデノウイルスベクター以外のベクターが、ケモカインおよび/またはTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現し得る構築物を生成するのに用いられ得ると当業者は理解する。そのようなベクターとして、アデノウイルス随伴ベクター、レンチウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターが挙げられるが、これらに限定されない。さらに、非ウイルスベクターが用いられてもよい。
ケモカインならびにTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片の両方を発現するベクターが上記の方法を用いても構築され得ると、当業者に理解される。さらに、アデノウイルスベクター以外のベクターが、ケモカインおよび/またはTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現し得る構築物を生成するのに用いられ得ると当業者は理解する。そのようなベクターとして、アデノウイルス随伴ベクター、レンチウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターが挙げられるが、これらに限定されない。さらに、非ウイルスベクターが用いられてもよい。
リウマチ様関節炎のマウスモデルでのTHAPファミリーポリペプチドおよびケモカインの発現
この実施例は、THAP1、SLC、MIGまたはこれらのポリペプチドの組合せをコードする核酸を、既知のコラーゲン誘導性関節炎モデルである、リウマチ様関節炎のマウスモデル中の炎症組織へ送達するための、アデノウイルスベクターの使用を示す。
オスDBA/1マウスを、上記実施例36のように調製する。マウスのウイルス投与のため、DBA/1マウスに、0.5mlツベルクリン注射器を用いて尾静脈注射を介して0.6〜1.2×1011ウイルス粒子/動物の用量で組換えアデノウイルスを投与する。4つの群の動物を(n=5〜15/群)Av3hTHAP1、Av3hSLC、Av3hMIG、これらの組換えウイルスの組合せ、Av3Null、または緩衝液のみのいずれかで処置する。
この実施例は、THAP1、SLC、MIGまたはこれらのポリペプチドの組合せをコードする核酸を、既知のコラーゲン誘導性関節炎モデルである、リウマチ様関節炎のマウスモデル中の炎症組織へ送達するための、アデノウイルスベクターの使用を示す。
オスDBA/1マウスを、上記実施例36のように調製する。マウスのウイルス投与のため、DBA/1マウスに、0.5mlツベルクリン注射器を用いて尾静脈注射を介して0.6〜1.2×1011ウイルス粒子/動物の用量で組換えアデノウイルスを投与する。4つの群の動物を(n=5〜15/群)Av3hTHAP1、Av3hSLC、Av3hMIG、これらの組換えウイルスの組合せ、Av3Null、または緩衝液のみのいずれかで処置する。
関節炎の発生率および重篤度を、盲検でモニタリングする。各足に以下のように0〜4のスコアを割り当てる:0=正常;1=1〜3本の指で腫脹;2=踵、前肢、または4本以上の指で中程度に腫脹;3=複数の関節で中程度に腫脹;4=機能の損失を伴う重篤な腫脹。各足を合計して累積スコア/マウスとする。次に各群のマウスで累積スコアを合計して平均臨床スコアとする。THAP1またはTHAP1/ケモカイン組合せに対する関節炎の疾患発生率および重篤度を減少させる能力を、処置群対対照群の比較により決定す
る。
る。
ケモカインおよび/またはTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片の発現が、任意のTHAP関連症状に伴う症候を改善するのに用いられると当業者に理解される。いくつかの実施形態では、そのような発現は、遺伝子治療の結果であり得る。
本明細書中記載される、方法、組成物、および装置は、好適な実施形態の本発明で典型的、かつ代表的なものであり、本発明の範囲を制限するものとして意図されない。それらの変更および他の使用は当業者に想起され、それらは本発明の精神に包含され、かつ開示の範囲により定義される。したがって、様々な置換および修飾が、本発明の範囲および精神から逸脱することなく本明細書中開示される本発明になされ得ると当業者に理解される。
以下の請求項および本開示全体を通して用いられるとおり、「基本的に〜からなる」という語句により、語句の後ろに列挙される任意の要素を含むことを意味し、そして列挙される要素についての開示で特定される活性または作用を妨げない、またはそれに寄与する他の要素に限定される。したがって、「基本的に〜からなる」という語句は、列挙される要素は必要または必須であるが、他の要素は随意であり、そしてそれらが列挙される要素の活性または作用に影響を及ぼすかどうかに応じて存在してもしなくてもよいことを示す。
Claims (212)
- THAP応答遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との相互作用を調節し、それにより、THAP応答遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項1に記載の方法。
- 前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項3に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項4に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項4に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項4に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項3に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項8に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン、PTTG3/セキュリン、CKS1、MAD2L1、USP16/Ubp−M、HMMR/RHAMM、KIAA0008/HURP、CDCA7/JPO1、およびTHAP1からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- 前記THAP応答遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
- THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片とケモカインとの相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項20に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項20に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項20に記載の方法。
- 前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、THAP型ケモカイン結合作用物質を用意することで調節される、請求項20に記載の方法。
- 前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかのポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項25に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
- 前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
- 前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
- 前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載
の方法。 - 前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAP/ケモカイン複合体の相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強または抑制することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項38に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項38に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
- 前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
- 前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
- 前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
- 前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項38に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項52に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項53に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項53に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はTHREである、請求項53に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項52に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項57に記載の方法。
- 薬学的に許容可能な担体中に、THAP応答要素を含む、薬学的組成物。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
- 前記THAP応答要素はTHREである、請求項59に記載の薬学的組成物。
- 実質的にTHAP応答要素からなる、転写因子デコイ。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
- 前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
- 請求項63の転写因子デコイを含む細胞。
- 核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを提供し、それにより、該核酸と該THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項68に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項68に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項68に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はTHREである、請求項68に記載の方法。
- 核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法であって、THA
P応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、該核酸と該THAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法。 - 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項73に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項73に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項73に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項73に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項73に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項73に記載の方法。
- 前記THAP応答要素はTHREである、請求項73に記載の方法。
- THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸と操作可能に連結されたプロモーターを有するウイルスベクターを含む細胞を含む、ベクター含有細胞株。
- 前記細胞は、プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む、導入核酸構築物をさらに含む、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸はSLCをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸はCXCL9をコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
- 前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
- 前記細胞はヒト細胞である、請求項88に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ウイルスベクターはアデノウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
- 前記ウイルスベクターはレトロウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター
含有細胞株。 - THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現するように、遺伝子操作された細胞。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項92に記載の細胞株。
- 前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項92に記載の細胞株。
- 前記細胞はヒト細胞である、請求項92に記載の細胞株。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、アデノウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、レトロウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
- 組換えTHAPファミリーポリペプチドを発現する細胞を構築する方法であって、プロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたは生物学的に活性な断片をコードする核酸を有するベクターを、細胞に導入することを含む方法。
- プロモーターに操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入することをさらに含む、請求項98に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項99に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項99に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項99に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項99に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項98に記載の方法。
- 前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項98に記載の方法。
- 前記細胞はヒト細胞である、請求項105に記載の方法。
- 前記ベクターはウイルスベクターである、請求項98に記載の方法。
- 前記ベクターはアデノウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
- 前記ベクターはレトロウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
- 前記ベクターは、トランスフェクションにより前記細胞に導入される、請求項98に記載の方法。
- THAP/ケモカイン複合体により媒介される病気に伴う症状を軽減する方法であって、
プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物およびプロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入すること、および
前記ケモカインをコードする前記核酸および前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸を発現させること
を含む方法。 - 前記核酸構築物は、単一ベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
- 前記核酸構築物は、異なるベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
- 前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項111に記載の方法。
- 前記細胞はヒト細胞である、請求項114に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項111に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項111に記載の方法。
- 前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項111に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項111に記載の方法。
- THAP応答要素における転写を調節する試験化合物を同定する方法であって、
試験化合物の存在または非存在下でのTHAP応答性プロモーターからの転写のレベルを比較することを含み、
該試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較して、該試験化合物の存在下での転写レベルが増大するか低減するかを決定することで、該試験化合物が転写モジュレータの候補であることを示す方法。 - 前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、前記THAP応答性プロモーターおよびTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を含む構築物を用いてin vitro転写反応を行うことにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。
- 前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現し
ている細胞中のTHAP応答性プロモーターからの転写レベルを測定することにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。 - 前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片は、配列番号1〜114およびそれらの生物学的に活性な断片からなる群より選択される、請求項120に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、配列番号140〜159、配列番号306、およびそれらと少なくとも60%のヌクレオチド同一性を有するホモログからなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するTHAP応答要素を含む、請求項120に記載の方法。
- 前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、ケモカインの存在下で測定される、請求項121または122に記載の方法。
- 前記ケモカインは、CCLファミリーケモカインおよびCXCLファミリーケモカインからなる群より選択される、請求項125に記載の方法。
- 前記CCLファミリーケモカインは、SLC、CCL19、およびCCL5からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
- 前記CXCLファミリーケモカインは、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
- 前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、前記ケモカインの受容体を発現する細胞中において測定される、請求項125に記載の方法。
- 前記ケモカイン受容体は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択される、請求項129に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項130に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCCR7受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項132に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCXCR3受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項134に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に内因する遺伝子中にある、請求項122に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に導入されている、請求項122に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項122に記
載の方法。 - 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項138に記載の方法。
- 過剰または不十分な血管新生、炎症、癌組織の転移、過剰または不十分なアポトーシス、心臓血管性疾患、および神経変性疾患からなる群より選択される病気に伴う症状を軽減する方法であって、該病気を患っている個体において、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCであり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCであり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
- 個体において、ケモカインの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、該ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を調節することを含む方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項147に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項147に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項147に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項147に記載の方法。
- 前記病気は炎症である、請求項147に記載の方法。
- 前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項147に記載の方法。
- 前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、治療的有効量のTHAP型ケモカイン結合作用物質を個体に投与することにより調節される、請求項147に記載の方法。
- 前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリ
ペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを治療的有効量含む、請求項154に記載の方法。 - 前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
- 個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、少なくとも1つのTHAPファミリー応答性プロモーターの転写の抑制または活性化の程度を調節することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む、請求項158に記載の方法。
- 前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項158に記載の方法。
- 個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、前記THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節する化合物を投与すること
を含む方法。 - 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項163に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項163に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項163に記載の方法。
- 個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を
軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、ケモカインまたはそのアナログを投与すること
を含む方法。 - 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項169に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項169に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項169に記載の方法。
- 個体において、THAPファミリーポリペプチドを介した転写の抑制または活性化に伴う症状を軽減する方法であって、該個体にケモカインまたはそのアナログを投与することを含む方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項175に記載の方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項175に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項175に記載の方法。
- 個体において、ケモカインの活性に伴う症状を軽減する方法であって、該ケモカインが該個体の細胞の核に輸送される程度を調節することを含む方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項181に記載の方法。
- 前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項181に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項183に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項183に記載の方法。
- 前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項181に記載の方法。
- 前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項186に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
- 核内へのケモカインの輸送を調節する化合物を同定する方法であって、試験化合物の存在または非存在下での、該ケモカインの細胞の核内への輸送の程度を比較することを含む方法。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項190に記載の方法。
- 前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項190に記載の方法。
- 前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項192に記載の方法。
- 前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項192に記載の方法。
- 前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項190に記載の方法。
- 前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項195に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
- 前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
- 核内へのSLCの輸送は、免疫染色により測定される、請求項190に記載の方法。
- 検出可能な産物をコードする核酸と操作可能に連結されたTHAP応答性プロモーターを有する、ベクター。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項200に記載のベクター。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項200に記載のベクター。
- 請求項200から請求項202のいずれか一項に記載のベクターを含む、遺伝子操作された細胞。
- THAP応答性プロモーター、リボヌクレオチド、およびRNAポリメラーゼを含む核酸を含むin vitro転写反応物。
- 前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項204に記載のin vitro転写反応物。
- ケモカインと結合しない、単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記ケモカインはSLCである、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記ケモカインはCXCL9である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項210に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
- 前記アミノ酸配列は少なくとも1つの点突然変異を有する、請求項211に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
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