これより、開示するシステム及び方法の総合的な理解を得るために、例示の実施形態について説明する。例示の実施形態の1つ以上の例を図面に示す。尚、開示するシステム及び方法は、他の用途のためのシステム及び方法を提供するために改造及び修正することができ、他の追加や修正も、本開示の範囲から逸脱することなく、開示するシステム及び方法に対して行えることは、当業者には理解されよう。例えば、例示の実施形態の特徴を組み合わせたり、分離したり、相互交換したり、及び/又は再構成して別の実施形態を生み出すことができる。このような修正及び変形は、本開示の範囲に含まれるものとする。
これより本発明の実施形態例を示す図に移ると、図1は、排出削減及び取引システム10の概略図を示す。システム10は、レジストリ12と、保証機構16と、取引ホスト即ちプラットフォーム18とを含むことができる。システム10は、インターネットのようなネットワーク20、又はその他の任意の公衆又は個人の計算機接続部にでも結合することができる。システム10は、直接又はネットワーク20を通じて排出データベース22に結合し通信することができる。
レジストリ12は、システム10が管理する商品市場における各参加者の排出許可及びオフセット持ち株(offset holding)の公式記録として機能する。取引は、コンプライアンスの目的のために、これらがレジストリ12におけるアカウントを通じて転送されたときにのみ、公的に承認される。レジストリ12の持ち株は、交換アローアンス(XA)、緩和プロジェクトが作成する交換放出オフセット(XO)、及び交換早期作用クレジット(XE)というような、Carbon Financial Instrument(CFI)とすることができる。各手段は、100メートル・トン(metric ton)のCO2を表し、好ましくは、特定の年式で示される。各手段は、コンプライアンスの姿勢をとるときに等価と認識される(以下で述べるある種の制約を受ける)。CFIは、それらの指定年式に応じて、又は後の年に用いることができる。これらの等価物は、標準化された取引を容易にする。
実施形態の一例では、レジストリ12は、関与者が彼ら自身のアカウントへのインターネット・アクセスを確保するように設計されている。レジストリ12は、公衆によるアカウントのアクセスが得られるように構成してもよいが、このアクセスは閲覧のみとする。好ましくは、レジストリ12は、他の温室効果ガス市場におけるレジストリとインターフェースすることができるように構成する。レジストリ12は、取引プラットフォーム18及び財政保証機構16にリンクされている。
保証機構16は、様々な方法で市場の実績を高める。保証機構16は、取引プラットフォーム18上においてCFIの販売を行う者が、購入者が支払いプロセスを実行し損ねても、翌日に支払いを受けることを保証する。この機構は、購入者の与信価値(credit worthiness)にアドレスする必要性をなくすことにより、匿名の取引を可能にする。支払われない危険性を排除することにより、業務遂行コストをなくす。この特徴によって、直ちに購入及び売却する準備ができる、流動的提供者(「マーケット・メーカ」を含む)による取引への参加を可能にする。スタンディング・バイヤ及びセラーの存在により、取引活動が増加し、価格発見プロセスの経済的効率が向上する。加えて、匿名で取引することができるので、会員は彼らの取引戦略を明らかにすることなく、入札及び出品を行い、取引を実行することができる。保証機構16は、購入者が支払いを行うことができないという危険性を排除する。
交換会員(exchange member)としての登録時に、会員には、年式で示される、オリジナル発行アローアンス(original issue allowance)のタイム・ストリームが割り当てられる。採用する取引方法には関係なく、交換アローアンス(XA)及び交換オフセット(XO)の全ての引き渡しは、レジストリ12にオフセットのアローアンスをそのアカウントから移転先のアカウントに移動させるように移転者に命令させることによって行われる。年末の後に、排出源は、前年におけるその総排出量に等しい、ある量のしかるべく年式のアローアンス又はオフセットを、退去アカウントに移転させなければならない。コンプライアンス年(compliance year)の終了に続いて、各交換会員は退去のために、コンプライアンス年の間の当該関与者の総排出量に等しい量の取引可能交換CFIを指定しなければならない。
取引プラットフォーム18は、市場取引をホストする電子機構である。取引プラットフォーム18は、関与者に、取引を促進し、公的に価格情報を明示する中央位置を提供する。取引プラットフォーム18は、取引相手を特定し取引を終了するコストを削減する。これは、新たな市場では重要な効果である。また、取引プラットフォーム18は、周期的オークションを行うためのプラットフォームとして用いることもできる。
図2は、図1を参照して説明したシステム10を用いた、年毎のオークションの一例を示す。あるいは、オークションは、一年中、間欠的に開くこともできる。実施形態の一例では、オークションを運営するには、アローアンスに対する入札30及び出品をオークション・プール32に与える。オークション・プール32は、オークション・リザーブ34及びその他の出品36からアローアンスを受けることができる。オークション・リザーブ34は、交換アローアンス(例えば、XA)を含む。オークションの結果は、公開価格情報38、落札40を含み、戻入(return)を比例して参加者42に宛てる。落札40の結果、アローアンスは、図1を参照して説明したレジスタ12内にあるアカウント間で移転する。
温室効果ガス排出アローアンスのオークションは、市場を補助する整然とした機構を提供する利点がある。価格を公然と明示することにより、オークションは批判的情報を参加者に与える。価格は、参加者が正当な個人取引機関を様式化するのを助け、重要なことは、どの内部温室効果ガス緩和行動が経済的に論理的であるか、そしてどの行動が緩和コスト低下に直面する他の参加者によって最も良く行われるかを示す信号を供給する。
システム10は、市場価格を明示し、取引を促進し、市場参加を拡大する目的のために、交換アローアンス(XA)(恐らく、交換排出オフセット(XO)を含む)の周期的オークションを行うことが好ましい。実施形態の一例では、単一清算価格オークションを実施する。あるいは、判別価格オークションを用いる。判別価格方法は、二酸化硫黄排出アローアンスのオークションに、Chicago Board of Tradeにおいて用いられている。一例として、単一清算価格オークションは、全てのバイヤが全ての受け入れられる入札の内、最低価格を支払うオークションと解釈する。対照的に判別価格オークションは、落札者が、他の容認される入札価格がいくらであるかには関係なく、彼らが入札した価格を支払うオークションと解釈する。したがって、同じオークションにおいて異なる受入価格を有する可能性がある。
図3は、排出削減及び取引システム100を示す。システム100は、レジストリ102、取引プラットフォーム104、清算コンポーネント106、金融機関108、ヘルプ・デスク110、及びヘルプ・デスク支援コンポーネント112を含む。一般に、会員114及び/又は参加者116は、取引プラットフォーム104と双方向処理を行い、アローアンスやオフセットの購入及び売却に関与する。登録及び維持118及び一般的な問い合わせ120のために、会員114及び/又は参加者116は、直接レジストリ102と双方向処理を行う。いずれの場合でも、通信は技術標準122によって行われる。技術標準122は、インターネット・プロトコル規格、並びに会員114及び/又は参加者116による通信を容易にするその他の技術特定規格を含むことができる。
レジストリ102は、XA、XO、及びXEのようなシステム製品に関する情報、並びにベースライン及び排出削減方針に関する情報を含むことができる。レジストリ102は、データベース及びコンピュータ・ソフトウェアを用いて実施することができる。また、レジストリ102は、アローアンス及びオフセットに対する退去アカウント、並びにシステムの確立以前の活動に基づく早期活動与信(early action credit)に関する情報も含むことができる。
取引プラットフォーム104は、会員114及び参加者116に、排出アローアンス及びオフセットの取引を可能にする構造を提供する。取引プラットフォーム104は、種々の機能の実行を可能にするユーザ・インターフェースを提供するソフトウェア・プログラムとして実施することができる。取引プラットフォーム104は、市場監視モニタ130、市場管理コンソール132、及び機器134を含むことができる。機器134は、ルータ、サーバ、電話回線などというような、ハードウェア及び/又はソフトウェアを含むことができる。マーケット管理コンソール132は、交換にアカウントを管理、介入、及び制御させ、アカウントに対する調節(例えば、会員が排出源を売却する場合)を行わせる。市場監視モニタ130は、システム規則に従うために、取引プラットフォーム104を用いて行われた取引の監視(oversight)を容易にする。
取引プラットフォーム104は、レジストリ102に結合されており、アカウント情報や取引記録というような情報を取得し伝達する。また、取引プラットフォーム104は、清算コンポーネント106と双方向処理を行い、会員114及び参加者116が取引プラットフォーム104上で行った取引を実行する。清算コンポーネント106は、取引可能CFIの引き渡しを行う公式機構を構成する予約エントリ・トランスファ138、レポジトリ140、レジストリ・インターフェース142、及び収集コンポーネント144を含むことができる。金融機関108は、取引の決済を行い、財務処理を保証する機構を設けることができる。
ヘルプ・デスク110は、会員114及び参加者116のために、取引プラットフォーム104を用いて、取引のための取引支援を行う。ヘルプ・デスク支援コンポーネント112は、顧客の問い合わせにおいて補助し、この問い合わせは、取引プラットフォーム104を通さずに、システムに対して直接行われ、第三者によって提供し維持することができる。
市場(システム10又はシステム100において具体化する)は、CFIの取引において用いられる共有CFI(commoditizing CFI)に対する検証を行うように設計されている。均一で完全に代替可能なCFI(例えば、交換アローアンス、交換オフセット、及び交換早期行動与信)によって、容易な移転及び柔軟性が参加者の間で可能となる。このような特徴は、温室効果ガス排出削減のために非公式な市場で現在用いられている慣例に伴う異質で高い業務処理コストに関する改善の一部である。
システム10(図1を参照して説明した)又はシステム100(図3を参照して説明した)が管理する市場(以後まとめて「市場」と呼ぶ)の各会員は、排出ベースラインを有し、1998年から2001年までというような、所定の以前の年におけるその排出の平均とすることができる。
排出ベースラインは、データ可用性というような、産業活動及び実用検討項目のパターンの詳細な評価を反映することが好ましい。排出ベースラインは、設備の取得又は廃棄を反映するために調節することができる。規準排出レベルを確定し、排出データを取得し、経済サイクルの変動を反映し、動作を実行することができるようにすることが好ましい。排出削減スケジュールを、規準排出レベルから規定することができる。
図4は、市場におけるベースライン及びアローアンス割当の作成において行われる動作を示す。行われる動作は、実施形態に応じて、これよりも多くても、少なくても、又は異なっていてもよい。実施形態の一例では、動作(オペレーション)410を実行し、排出監視規則を確立する。排出監視規則は、含まれる設備、含まれるガス、及び/又は除外するガスに関係することができる。これらの規則は、排出にはどのような活動(アクティビティ)を考慮するか指定する。
動作420において、排出監視規則を用いて会員排出番号を決定する。実施形態によっては、会員排出番号は、図15から図17に関して説明する方式に基づいて計算する。排出番号は、会員によって市場に提出することができ、又はデータベースからネットワークを通じて電子的に取得することができる。排出監視規則は、会員排出番号がベースラインの作成に対して正確であるように適用する。好ましくは、ベースラインの規定は、共有設備における排出「所有権」を規定する設備及び仕様の包含を決定する規則、並びにベースライン期間排出データにおけるギャップに取り組むための規則を含む。ベースラインは、4年というような、ある時間期間における排出番号の平均とすることができる。
動作440において、ベースラインを調節することができる。ベースラインの調節は、例えば、排出設備が会員によって取得された場合には、上向きにすることができる。同様に、ベースラインの調節は、例えば、会員が排出設備を廃棄した場合には、下向きにすることができる。
ベースラインを確定した後、アローアンス割当及びオークションに対する寄与を作成するために、動作450を実行することができる。市場が作成した排出削減スケジュールを適用して、会員毎に排出スケジュールを作成する。好ましくは、排出削減スケジュールは、全ての参加者間で共通である既知の規則を利用する。一例として、スケジュールは、例えば、2003年、2004年、2005年、及び2006年の間に、それぞれ、ベースライン排出レベルよりも1%、2%、3%、及び4%低い削減を要求することができる。会員は、毎年、彼らの年次排出量に等しい量のCFI(例えば、アローアンス、該当する場合には交換排出オフセット、交換早期行動与信)を放棄する。これらのレベル未満に排出量を削減した会員は、かれらの余分なCFI即ち与信を売却又は預入することができ、一方、削減スケジュールよりも排出量が多かった会員は、借りを重ね、コンプライアンスを達成するためにCFIを購入しなければならない。借りは、削減スケジュールを満たすために必要なCFIの購入を含む。
排出削減スケジュールは、均一であり理解が容易であるという利点がある。その簡略さのために、多種多様の業界及びその他の団体(エンティティ)による参加が容易となり、プログラムの環境有効性、及び低コストで排出を削減することができる団体の登録の潜在的可能性の双方が高まる。以下の表1に示すように、排出削減目標は年毎に1%ずつ低下し、4年間の累積排出削減は、ベースライン排出レベルに対して10%(1%+2%+3%+4%)となる。この単純な値のために、参加及び計画努力の潜在的関わりの容易な分析が促進する。
表 1
年 市場排出削減スケジュール、交換アローアンス割当
2003 参加者のベースラインよりも1%下
2004 参加者のベースラインよりも2%下
2005 参加者のベースラインよりも3%下
2006 参加者のベースラインよりも4%下
各会員には、4年の排出アローアンス・ストリームを割り当てることが好ましい。レジストリ12(又は、図3のシステム100の場合、レジストリ102)は、各手段の年式を特定するシステムを採用する。市場は、手段の移転及び保持を監視し、預入制限や一社の売却限度というような、規則を施行するために必要な監視を容易にする。
図5は、排出ベースライン、削減スケジュール、経済成長規定(provision)、及び最大緩和量の一例のグラフを示す。グラフは、個々の会員について排出ベースラインを示す、100%から水平に横切る点線を示す。1年進むに連れて、排出目標は、削減スケジュールだけ削減される。グラフは、毎年1%の年次削減スケジュールを示す。
また、図5のグラフは、排出緩和最大要求量が固定の割合で経時的に上昇していることも示す。実施形態の一例では、市場は、会員毎に年次ツルーアップ(TRU-UP)を決定する際に認識される最大量のCO2等価排出が、年度1及び年度2の間、当該参加者のベースライン排出レベルよりも2%上となり、年度3及び年度4の間ベースラインよりも3%上となるように構成されている。したがって、パイロット市場の参加者が直面する、危険性に晒されることには制限が確定されている。このような準備がないと、各会員が直面し得るCFIの最大潜在的購入量は未知であろう。この機構によって、潜在的な参加者は、前もって確実に、年次排出削減責任(commitment)のコンプライアンスを達成するために引き受けなければならない最大量を知ることができる。この準備を、経済成長準備と呼ぶ。
図6は、経済成長準備、最大要求購入量、及び図5に関して記載した許容販売量の一例のグラフを示す。各手段年式毎に、販売することができる最大数の排出アローアンス、及び購入しなければならない最大数の排出アローアンスがある。これらの制約は、経済成長準備の対称的適用を反映する。
排出レベルは、予測不可能である可能性があり、多くの場合、業務外の要因によって影響を受ける(例えば、天候、経済状態、工場停止)。経済成長準備は、このような不確実性に対する絶縁尺度を提供する。この予測可能性が高くなると、自発市場における参加が増加する結果となることが予期され、したがって一層の環境進歩が生じ、温室効果ガス(GHG)排出取引における人の資本を発展させつつ、市場のインフラストラクチャを漸進させるのに役立つ。この準備の利点は、特に、急速な排出の増加(例えば、顧客に基づく人口増大による)に直面する団体にとっては重要である。GHG緩和作業を、中国やインドのような経済成長が急速な国家において開始するためのツールの開発は、地球規模の天候変化の脅威に効果的に対抗するための長期的な地球規模の努力における、世界の重大な課題の1つと認識されている。
同時に、許可された販売に市場での参加者に適用する限度がある。実施形態の一例では、最大認識排出削減量は、最大要求購入量と同一である。例えば、販売をベースラインの6%に制限すると、要求購入量は6%に制限される。
個々の会員の中には、大量の交換アローアンスを販売する立場にいる者もいる。いずれかの単一の会員、又は会員の小グループに無制限に販売を許可すると、市場は均衡を欠き、価格の輻輳(price congestion)を受ける。同様に、無制限に販売できるようにすると、単一の会社が市場の販売側の支配的ステータスを得て、市場の競走に悪影響となる。このため、任意の会社が販売することができる量に制約を設けて、市場の不均衡、価格輻輳、及び単一の販売人又は販売人の小グループによる交換アローアンスの市場支配の潜在性を回避する。この規定は、CO2に換算して100,000メートル・トン過剰なベースライン排出量を有する全ての会員に該当する。この例外は、小さな会員による無制約の販売は望ましくない市場の影響の芸員となり、このような制約をなくすと、市場会員権の固定コストがCFIの販売からの収入からのオフセットよりも多くなり得る尤度が高くなることを反映する。
単一の会社による正味の許容販売量は、プログラム全体の排出量がベースライン・レベルを超えて上昇した場合、増加することが好ましい。この増加機構は、プログラム全体の排出量がプログラム全体のベースライン排出レベルを超えて上昇する程度を反映する。個々の年式では、各会員は、対称的経済成長準備及び単一会社の販売制限によって決定される量の内、少ない方の量のアローアンスを販売及び/又は預入することが許される。(この文脈では、許される販売量は、会員による正味の販売を意味する。)最初のビンテージ年において、単一会社の販売制限が、対称的経済成長準備によって決定される量未満である場合、これら2つの量の間の差を、可能な将来の放出のために、特別に保存する。
後続のビンテージ(年式)では、各会員は経済成長準備及び単一会社の販売制限によって決定される量の内の少ない方の量を販売及び/又は預入することが許される。これらのビンテージでは、会員は、経済成長準備によって決定される量が単一会社の販売制限を超過する量も預入することもできる。
したがって、経済後退によって生じ得る大量の余分な交換アローアンスを前送りにすることを会員に許した場合に発生し得る市場の不均衡及び価格輻輳を回避する。
図7は、排出ベースライン及び周期的排出報告についての多部門排出監視、報告、及び監査に適用される市場を示す。電力部門710、製造部門720、電力消費部門730、並びに石油及びガス部門740のような、多数の市場部門のいずれもが、システム10又はシステム100における排出データベース750に情報を報告することができる。例えば、電力部門710は、連続排出監視及び/又は燃料特定排出係数の定量化法を用いることができる。また、電力部門710は、炭素含有量について石炭検査を実施することができる。これらの種類の定量化法を用いて得た排出情報を、排出データベース750に伝達する。
部門710〜740から排出データベース750が受け取った情報は、市場が動作760においてCFIに対する確認及び調節を行うために用いることができる。NASD排出監査77を動作760において用いると、これらの確認及び調節を行うことができる。最終的に監査された排出量は、図8を参照して以下で説明するツルーアップ・プロセスにおいて用いることができる。
市場に含まれる部門は、部門710〜740の他に、又はこれらの代わりに、多くても少なくても、又は異なっていてもよい。実施形態の一例では、電力生産に主に従事する会員は、そのベースライン及び四半期排出報告に、定格容量が25メガワット以上の発電設備全てからのCO2排出量を含ませる。これらの会員は、25メガワット未満の定格容量を有する設備からの排出量を選択(opt-in)してもよいが、この選択肢を選択する場合、そのような設備全てを含ませなければならない。発電単位は、U.S. Environmental Protection Agencyに報告される、連続排出監視(CEM)からのCO2排出データを用いる。CEMデータが入手できない別の場合には、このような会員は政府規制に含まれる燃料消費法を用いることによって、CO2排出量を定量化する。
これらの規定は、発電に主に重視する団体の、組織化されたGHG削減及び取引プログラムへの参加のための、CO2排出監視及び設備包含のために指定した規則の採用を表す。これによって、多部門GHG取引プログラムを発電所に提供できる利点がある。
市場発電部門会員は、電力伝送機器からのSF6排出量を選択してもよい。このようなシステムからの排出量を定量化するには、U.S. Environmental Protection Agencyが用意したプロトコルを用いることができる。また、これらの会員は、World Resources Institute/World Business Council for Sustainable Development (WRI/WBCSD)のイニシアティブで開発されたプロトコルを用いることによって、所有及び運転又はリースする車両からの排出量を選択することもできる。これらの規定は、発電に主に注目する団体の、組織化されたGHG削減及び取引プログラムへの参加のための、SF6排出監視及び設備包含のために指定した規則の採用を表す。
林産品、化学、セメント、製造、及び自治体部門における会員を含むその他の会員は、以下のように、温室効果ガス排出を報告することができる。固定源化石燃料燃焼からのCO2排出は、WRI/WBCSDが開発したプロトコルを用いて定量化することができる。プロセス排出(例えば、N2O、PFC8、及びCO2)は、該当するWRI/WBCSDプロトコルを用いて定量化することができる。車両からのCO2排出は、これらの排出が団体全体の総排出の5%よりも多く、会員の事業の一体部分を表す場合、会員のベースライン及び四半期排出報告に含ませることができる。それ以外にも、会員は、車両からの排出を、そのベースライン排出及び四半期排出報告に含ませる選択肢を有する。車両の排出は、WRI/WBCSDプロトコルを用いて定量化することができる。
電力生産に主に従事していない会員の発生源は、購入した電気(図7における部門730)を、補足削減目的として選択することもできる。この選択肢を選択する場合、購入する電気に対する削減義務は、市場排出削減スケジュール(例えば、2003年ではベースラインよりも1%下、2004年ではベースラインよりも2%下、2005年ではベースラインよりも3%下、2006年ではベースラインよりも4%下)と同一である。この選択肢を選択した会員は、削減目的を超過した場合、温室効果ガス排出アローアンスを受ける。会員がその電力購入を選択し、その電力購入削減目的が達成されない場合、会員は温室効果ガス排出アローアンス及び/又はXOを放棄しなければならない。
市場は、排出量を監視する方法を指定し、種々の部門及び活動に対する許可活動(allowance activities)を与信することができる。林産品部門における会員は、材木栽培事業を有し、会員が所有する土地、又は会員が炭素接収権利(carbon sequestration right)を所有する土地において地上バイオマス(above-ground biomass)に保持する炭素貯蔵量(CO2換算でメートル・トン単位で表す)の正味の変化を定量化し報告することができる。交換アローアンス(XA)は、毎年これらの会員に、前年からの蓄積炭素の純増を反映する量だけ発行することができる。これらのアローアンスは、炭素蓄積の増加が発生した年の年式を有する。これらの会員は、XA、XO又はXEを毎年放棄する。地上バイオマスに蓄積される炭素の純減を反映する量だけ放棄する。
好適には、市場参加者の基礎は、登録しようとする団体が増加するに連れて拡大することができる。通例、会員は、会社、産業会社、自治体、あるいは、種々の近隣国家、例えば、米国、カナダ、メキシコにおいて設備からCO2、SO2又はその他のガスを排出し、排出削減スケジュールを確約するその他の団体を含む。しかしながら、拡大は、交換の目標を促進し、価格輻輳を回避する目的で監視することができる。新たな会員を、元の会員と同じ条件及び義務に拘束することができる。標準化した比例排出削減スケジュールを用いることにより、新たな参加者が交換に参加するときに、既存の各会員の排出削減目標を変更するので、新たな会員の加入が簡略化する。潜在的な参加者が交換に参加する能力は、参加の戦略的便益がより良く評価されるに連れて、そして要求される技量が拡大するに連れて、継続的に変化している。会員権の拡大は、自動的に、予め設定した式に基づいて、会員及びオフセット提供者に対する取引機会の拡大を招く。
実施形態の一例では、以下の条件を満たす団体は、共同会員となることができる。団体が直接排出を有せず、団体が緩和スケジュール又はスケジュールを超える緩和目的を遵守する。共同会員の例には、会社、個人、家族、又はその他のグループが含まれる。共同会員は、会員のために行われるツルーアップの同じ外部監査を受けることができる。会員及び共同会員は、一緒にして、「自発的温室効果ガス排出削減者」、又は温室効果ガス排出のような汚染を削減する努力において排出削減スケジュールを遵守する参加者として、集合化することができる。
ある種の実施形態では、共同会員の排出番号は、図15〜図17に関してここで説明する方式に基づいて計算する。つまり、本発明は、排出番号を計算するために、簡単でしかも効果的な方法及びシステムを提供する。
システムに参加することができる追加の団体は、環境後援者、及び交換参加者を含む。環境後援者は、必ずしも排出削減スケジュールを遵守していないが、汚染を防止又は除去する活動をする参加者である。環境後援者は、例えば、オフセット提供者、流動性提供者(liquidity provider)、及びシステム上で取引するが排出削減スケジュールを有していない仲介者とすることができる。オフセット提供者は、プロジェクト所有者、プロジェクト実施者、登録アグリゲータ、市場製作者、及び登録オフセット・プロジェクトを評価することによって生成する交換オフセットを販売する団体というような団体である。流動性提供者は、排出削減スケジュールに対するコンプライアンス以外の理由で、交換を取引する団体又は個人である。これらは、市場製作者や、所有権取引集団のような団体を含む。交換参加者は、CFIを取得する目的でレジストリ・アカウントを確立する団体又は自然人である。
大企業やエネルギ関連企業ではない団体を含む、広い範囲の団体に市場に参加させることによって、市場は温室効果ガス削減目的の採用拡大、及び新しく創造的な緩和も起票の採用を促進する(例えば、団体は、商用航空線上の会社の移動に伴う「間接的」排出に対して炭素中立(carbon neutral)となりたい場合もある)。このように、削減スケジュールを達成し損ねた会員は、その借り分を他の会員から購入することに限定されない。環境後援者は、このような借り分を会員のアカウントから除去するために必要なCFIを提供することもできる。例えば、林産業者又は農民には、植林や水流からの汚染物除去というような、環境に優しい活動に参加するためのクレジットを発行する。排出レベルを超過した会員は、これらのクレジットを林産業者又は農民から購入して、それ自体の排出アローアンス不足を補うことができる。
排出削減の年次報告は、任意に、しかし好ましくは、システムによって生成するとよい。これは、排出削減を促進するのを補助し、会員の挙動、即ち、会員がその排出削減スケジュールを満たしたか否か記述する。報告は、例えば、会員の株主への報告において公開し、株主総会で配布し、会員の環境意識実践を売り込む際に公的関係ツールとして用いることができる。
ここに記載するシステムは、会員、共同会員、及びCFIの取引へのその他の参加者にプラットフォームを提供し、その取引を促進する。本システムへの参加は、完全に随意であり、市場活動家に参加する多数の動機を与える。本システムが創作する市場では、二次活動家が取引し、貴重な商品を、他の必要とする産業活動家に提供することができる。
団体は、電力購入を減少させることによって(例えば、「最終使用」効率の改善によって)、移動を減少させることによって、あるいは、ごみの焼却又はキャンプファイアの製作のようなCO2発生活動を削減することによって、温室効果ガスの緩和に貢献することができる。このような団体は、削減目的を超過したときに与信され、あるいは、このような標準化された削減目標が達成されない場合、市場のどこかで軽減を反映するCFIを購入する責任を負わされる。選択電力購入規定(opt-in electricity purchase provision)について、図10に関して以下で更に説明する。
図8は、図1を参照して説明したシステム10及び/又は図3を参照して説明したシステム100において利用するツルーアップ・プロセスの一例のフロー図を示す。ツルーアップ・プロセスは、実施形態に応じて、以下の動作、追加の動作、それよりも少ない動作を伴う場合がある。動作810において、市場の会員は、設備及び排出監視規則を適用し、排出データを発生する。動作820において、排出データを市場に伝達し、排出データベースに格納する。
ツルーアップ手順にしたがって、会員には必要な手段放棄量(instrument surrender quantity)の年次通知を与える。各コンプライアンス年に続いて、各会員は、交換アローアンス、交換オフセット、及び交換早期行動与信のいずれの組み合わせであっても、コンプライアンス年における当該会員に含まれる設備から放出されるCO2換算排出量に等しい量だけ放棄しなければならない(図5及び図6に関して説明した経済成長準備、並びにXO及びXEの使用に対する制約を受ける)。CFIの3つの異なる形態の放棄を通じたコンプライアンスにより、緩和減がその1ドル当たり最も影響が大きい活動(例えば、会員又はオフセット・プロジェクトによる排出緩和)に流れることができる。また、プログラムの開始に先だって着手するある種の緩和プロジェクトの認識及び与信を動作状態とする。
会員は、動作830において、システム内のレジストリに対するコンプライアンス責任の遂行において引き揚げる手段の種類及び年式の通知を与える。レジストリに収容されているデータは、動作840において、退出CFIアーカイブに伝達することができる。したがって、会員は、アローアンス、オフセット、及びその他の排出データを「ツルーアップ」即ち考慮する。また、市場は、会員全員について報告された排出データに基づいて、オフセット及び早期行動与信の許可した使用における調節を行うことができる。
図9は、システム10(図1)及び/又はシステム100(図3)におけるオフセット・プロジェクト登録及び報告動作を示す。個々の実施形態に応じて、実行する動作は、これらよりも多いことも少ないことも、異なることもある。実施形態の一例では、小プロジェクト910、920、及び930は、毎年10,000メートル・トン未満のCO2を有する。小プロジェクト910、920、及び930は、集合動作940において結合される。
適格性のあるプロジェクトは、レジストリに記録することができ、4年の期間の間に実現された緩和トン数に基づいて、交換オフセット(XO)が発行される。XOが発行されるのは、緩和が行われ、必要な文書が市場に提示された後であり、あるいはこのような文書の受領を予期して、同時に発行することができる。
オフセット又はクレジットは、CO2を吸収する樹木を受けることによる、土壌内に植物が放出する炭素を保持することによる、CO、鉛、NO2、又はオゾンのような汚染物を水流、湖、埋め立て地、又はその他の環境に優しくない区域から除去することによる等で、環境に優しい活動の所定のスケジュールに応じて生成する。温室効果ガス排出の間接的な削減は、出張を控えること、環境に悪影響を与えないプロセスで作られた製品というような、環境に優しい製品を購入することによる等で、化石燃料の使用に頼ることを減らすことによって得ることができる。したがって、オフセット提供者となる適格性がある参加者の第1カテゴリは、林産業者、農民、及びCO2排出の削減を促進する陸地を用意する者を含む。同様に第2カテゴリに入る団体の種類は、法律事務所、広告代理店、銀行、ショッピング・センタ、スーパーマーケット、あるいは、多数の個人を含むその他の団体又は場所である。
好ましくは、オフセット・プロジェクトを評価する独立した検証システムを含ませる。独立した検証により、クレジット及びアローアンスの付与についての基準が得られ、炭素追放活動を高精度で考慮することが保証される。独立した検証は、例えば、独立して契約した当事者、又はこのような評価を行う資格があるいずれかの当事者によって行うとよい。理想的には、独立した検証は、少なくとも毎年、ツルーアップ・プロセスの前に行う。
他の適格性のあるオフセット・プロジェクト・カテゴリには、北アメリカにおける埋め立て地メタン破壊、北アメリカにおける農業メタン破壊、北アメリカ森林回復プロジェクトにおける炭素徴収、米国農地における炭素徴収、及び燃料切換、埋め立て地メタン破壊、ブラジルにおける更新可能なエネルギ及び森林プロジェクト、再利用、代替移動(alternative travel)、並びにその他の環境調和活動が含まれる。不確実な緩和有効性を有する種類のオフセット・プロジェクトでは、取引可能なオフセット量の標準化を達成するには、割引率を適用し、会員が個々の活動を規定する高い信頼性を有することができ、各プロジェクトによって緩和されるCO2の各メートル・トンが同等となるようにする。
図9に示すように、いずれの単一カテゴリにおけるいずれのプロジェクト又はプロジェクト群に対する最少量の交換オフセット(XO)の発行は、毎年(一例として)CO2換算で10,000トンに設定することができる。毎年CO2換算で10,000トン未満の緩和量しか達成できない個々のプロジェクトは、市場登録プロジェクト・アグリゲータによって、同じプロジェクト・カテゴリ内の他のプロジェクトと組み合わされる。したがって、取引は、10,000トン未満の量で行うことができる。
市場は、プロジェクト登録、検証、及びオフセット発行プロセスを確立する規格として、10,000トン閾値規則を用いることができる。この規定により、低コスト緩和行動が市場に削減を供給しつつ、このようなプロジェクトの実施のための資金源を提供することが可能となる。
集合動作940において、プロジェクト910、920、及び930を検査して、形式、場所、及びタイミングに基づくプロジェクト適格性、契約及び/又は照明が適性に実行されたか、並びに生成されるオフセットの推定年間トン数のような、種々の特徴を決定する。検査される他の特徴には、接収プロジェクトの時間確約及び所有権記載、年次報告承認、検証アクセス承認、団体名称及び設備、並びに管理問題を含むことができる。動作940のプロジェクト集合かプロセスによって、多数の小さなプロジェクトが市場に参加することが可能となり、交換又は市場参加者に高い管理コストを発生させることはない。
動作950において、小プロジェクト910、920、及び930又は大プロジェクト970の集合には、登録及び報告プロセスが行われる。登録及び報告プロセスの一例では、アカウント・ファイルを確立し、レジストリ・アカウントを確立し、プロジェクト報告を受け取り、適格性のあるプロジェクト検証者を規定し、プロジェクト検証報告を検証者から受け取り、検証者に関するNASD報告を受け取り、オフセットをアカウントに発行することが含まれる。
別の実施形態では、炭素押収保管プールを確立し、プロジェクト・アグリゲータからの儲けたオフセットの一部を戻して保持する。これらの保管プールは、容易にアクセス可能なオフセットのプールを設け、与信した押収プログラムに格納されている炭素が後に大気に放出される場合、直ちに取り消すことができる。
図10は、メタン燃焼に対する与信機構を示す。メタン(CH4)源1010は、例えば、埋め立て地又は耕作地の廃棄物とすることができる。メタンはCO2よりも21倍も強い環境への影響を有する可能性がある。しかしながら、燃焼装置1015を用いてメタンを燃焼させることができる。燃焼により、メタンをCO2に変換しつつ、発電機1020から電力を発生する。メタンの燃焼により、メタン1トン毎に2.75トンのCO2が放出される。したがって、メタンの燃焼による純等価排出削減量は、CO2で18.25メートル・トンとなる。このため、交換埋め立て地オフセット(XLO)を市場において発行することができる。
効率的かつ高精度にオフセット・プロジェクトを検討するために、2種類のアカウンティング手順を用いるとよい。炭素安定アカウンティング手法は、例えば、保存土壌耕作を実施する、又は商用林産部門におり、その商用地上での炭素貯蔵量の変化を定量化する会員又は参加者によって用いることができる。この手法を用いることを選択する会員又は参加者は、その商用地が保持可能に管理されているという定評のある第三者の検証を得て、当該土地における炭素貯蔵量全体に純減がないという保証を与えなければならない。商用林産部門では、米国における会員又は参加者は、会員又は参加者の商用林産物在庫における炭素貯蔵量全体に純減がないという条件の下で、個々に登録された交換林産品オフセット・プロジェクトに付随する炭素貯蔵量の変化を定量化し報告することができる。
商用林産品部門における各会員又は参加者が、炭素安定アカウンティング手法を用いることを選択すると、加えて、毎年それが維持可能な森林管理の証明を維持していることの証拠を提出しなければならず、会員又は参加者の商用林産品在庫に保持されている炭素貯蔵量全体に純減がないことの年次証明を、会社の役員が署名して提出する。会員又は参加者の商法林産品在庫に保持されている炭素貯蔵量全体に減少がないという申し立ては、独立した検証及び監査を受ける。
モデルに基づくアカウンティング手法は、会員又は参加者によって、例えば、商用林産部門から用いて、樹木が成長するに連れて異なる種の助木の地上倍も増すの堆積を推定する、成長及び歩留まりモデル(growth and yield model)によって行われる投影(projection)に基づいて、その商用林産地上における炭素貯蔵量の変化を定量化することができる。モデルに基づくアカウンティング手法を用いることを選択した各会員又は参加者には、その商用在庫における炭素貯蔵量の年間増大又は減少に基づいて、交換アローアンス又は借り入れCFI(debited CFI)が発行される。
炭素貯蔵量の純変化は、根幹系及び枝に隠っている炭素を除外して、助木の主幹から末端の芽までにおける木に基づいてのみ定量化する。収穫によって減少した炭素貯蔵量の定量化も、樹木の主幹のみを含む。
一群の林産地上における炭素貯蔵量を減少させない逆天気事象、又は火事やペストの損害の勃発の場合、会員又は参加者は、火事、ペスト又は悪天候によって消滅した材木の量を文書化し、等価量のCFIを放棄しなければならない。会員又は参加者は、その土地における炭素貯蔵量のその後の増加及び減少を定量化し報告しつづけなければならず、それに応じてCFIが発行され、そして放棄しなければならない。
市場会員1030は、排出削減目的として、発電機1020から電力を購入することができる。市場会員1030は、市場との「グリーン電力与信」(green power crediting)を戻すような方法で電力を選択している。実施形態の一例では、埋め立て地メタン収集及び稼動させる燃焼システムには、破壊されるメタンのトン数、燃焼時に放出されるCO2の正味に基づいて、例えば、2003年から2006年までの間、交換埋め立て地オフセットを発行することができる。メタン削減に対するベンチマークは、埋め立て地ガス・プロジェクトがオフセットを受けることができる不確実性、及び埋め立て地ガスの燃焼によって生成される電気を適性にCO2「中立」と扱うことができる(即ち、その清算に伴う純GHG排出を有さない)不確実性を除去するのに役立つ。したがって、ベンチマークは、埋め立て地ガス収集システムがGHGオフセットを稼ぐのに適しているか否か判断することに関して、予測可能性及び明確性を与える。
18.25メートル・トンの純オフセット発行規則(燃焼メタン1トン毎)の使用は、燃焼埋め立て地メタンからのCO2正味のGHSの便益を考慮する。この規則は、埋め立て地ガスの燃焼によって生成した電力はCO2中立であることを、付随して確定する。何故なら、燃焼時に放出されるCO2は、オフセット発行計算においては正味に含まれない(netted-out)からである。この特性は、このように、このような購入電力を「ゼロ排出」と見なすことができる、完全で精度が高いアカウンティング・プロセスを確立する。
市場は、電力ユーザに、補足削減コンプライアンスとして電力購入を含むことを選択させる。この選択肢を選択した市場会員がその電力購入を、その目標削減量以下のレベルに削減すると、会員には、当該会員の実際の電力購入が削減目標を下回るメガワット−時間毎に、0.61の取引可能排出アローアンスが発行される。これは、単純な変換であり、アローアンス又はクレジットを決定するために複雑な計算を必要としない。同時に、このような電力発電機は、会員の側における電力需要削減の結果、排出削減(全て一定)も実現する。この発電所における排出量削減は、販売用排出アローアンスを自由化する効果を有することができる。したがって、この特徴は、実際の排出削減1トンにつき、2トン分のCO2を排出する権利の市場システムへの放出が得られ、このような権利の所有権は、電力ユーザ及び発電側の間で等しく共有する。この予め確立した等しい共有により、電力消費減少に伴う排出削減権利の共有を交渉する必要性をなくする、標準的な様式が得られる。
選択電気購入規定が確立する機構は、電気のエンド・ユーザのために標準化した削減スケジュールを、会員によって選択することができる補足緩和目的として採用する。この規定も、既知の予測可能な量を確定し、この量だけ過剰(又は不足)電力削減には温室効果ガス排出アローアンスが発行される(又は放棄しなければならない)。この予測可能性により、この緩和選択肢への参加が容易となり、電力削減技術の採用を刺激することができる。何故なら、このような技術に対する財政的環流は、市場において取引可能な温室効果ガス排出アローアンスを稼ぐことができることによって強化されるからである。
ベースライン電力購入量は、1998年から2001年までというように、以前の年における電力購入の平均として定義することができる。ベースラインは、会員が購入した電力を消費した設備の取得又は廃棄を反映するように調節することができる。電力購入ベースラインの定義も、設備の包含を支配する規則、共同所有設備における排出「所有権」を定義するための仕様書、及びベースライン期間の電力購入データにおけるギャップに対処するための規則を含む。
一例の実施形態では、米国の電力購入を選択し、その電力購入を、市場削減スケジュールに対応する量未満のレベルに削減する会員には、実際の購入電力が削減スケジュールよりも低くなるメガワット−時間毎に、0.61メートル・トンCO2の割合で、温室効果ガス排出アローアンスが発行される。0.61メートル・トンの割合は、米国の設備が購入した電気にのみ適用される。何故なら、これは1998〜2001の間における電力生産に対する米国平均排出率を反映するからである。好ましくは、電気購入を選択し、市場削減スケジュールに対応する量を超える量の電気購入を実現した者は、実際の購入電力が削減スケジュールを超過した分だけ、メガワット−時間当たり0.61メートル・トンの割合で、温室効果ガス排出アローアンス及び/又は交換オフセットを放棄する。カナダ及びメキシコにおける電力購入に対する対応する標準値は、それぞれ、メガワット−時間当たり0.20及び0.59メートル・トンである。
購入した電気のメガワット−時間毎に伴うGHG排出の与信削減(crediting reduction)に単一の安定値を設定することによって、市場は標準化基準値を提供し、比較的多数の電気ユーザにとって、GHG緩和に参加すること、及び既知の予測可能な割合で報償を受けることが比較的容易となる。この選択肢を選択する会員は、予め、標準化された削減スケジュールを上回ることができた(又は達成し損ねた)場合に、何トンのCO2排出アローアンスを得るか(又は放棄しなければならないか)把握している。
この標準化された予測可能なシステムは、電力削減コンプライアンス機構を検査する機能を高める。これを行うことにより、この規定は、彼ら自体の燃料の燃焼又は産業プロセスによって直接的に大量のGHGを放出しない場合であっても、かなり広い範囲の団体にGHG緩和に参加させる。この機構は、大きな商用建物(例えば、オフィス・ビルディング、ショッピング・モール、政府用建物、電力集約製造事業、並びに、小さな商業利用施設及び家屋も着想可能である)がGHG削減及び取引プログラムに参加することができる。
実施形態の別の例は、更新可能なエネルギ証明書(REC)市場を温室効果ガス排出取引市場に統合する方法を含む。REC市場は、種々の州、県及び国家において、環境上好ましい方法を通じて清算される電力量をコスト効率的に増加させる手段として出現しつつある。多数の州(例えば、テキサス及びネバダ)における法律は、風力エネルギのような、低又はゼロ排出システムを用いて発生する電力の量を増大させることを要求する。通例、REC法令は、更新可能なエネルギ清算に対して定量化した全体的目的(例えば、2003年では全電力生産の5%)を設定し、命令したレベルを超えた量の電気を更新可能エネルギ・システム得から清算した者に、規制目標を上回ったことを示す、取引可能な証明書を取得させる。別の電気生産者が制定された目的を達成することができない場合、制定された命令を上回った電気生産者からRECを取得することによって、制定された命令を遵守したことにすることができる。例えば、法的命令は、会社A及び会社Bの各々に、指定した更新可能なエネルギ・システムを用いて、1,000メガワット−時間の電気を生産するように要求することができる。会社Aが実際に更新可能なシステムを用いて1,200メガワット−時間の電気を生産した場合、200メガワット−時間の価値があるRECを獲得することができる。会社Bが更新可能なシステムを用いて800メガワット−時間の電気を生産した場合、法的命令へのコンプライアンスを達成するためには、200メガワット−時間の価値のRECを取得しなければならない(それ自体で800mwの更新可能なエネルギを生産し、別の200mwの更新可能なエネルギ生産の所有を実証するために、200mwの価値のRECを取得することによる)。
市場は、その会員が電気購入を補足削減目的として含ませることを許す。例えば、市場の規則は、以下のことを規定することができる。「指定した更新可能なエネルギ減を用いて生産した電気は、電気購入を選択した会員によって、ゼロ排出電気として扱うことができる。電力購入を選択した各会員は、会員が、電力が会員のためにのみ生産され、あるいは会員専用であることの証拠文書を提示することを条件に、その電力購入ベースライン及び周期的電力購入報告から、市場が指定した更新可能電力生産システムから取得した電力を除外することができる。以下の更新可能電力生産システムによって生産された電力は、この規定に該当するものとする。太陽、水力、風力、更新可能燃料、市場の目的のためには、木材、木材廃棄物、木材派生燃料、農業残留物及び草、埋め立て地及び農業メタン、並びにメタノール(バイオアルコール)。電力が会員のためにのみ購入され、あるいは会員に専用であることの証拠文書は、発電所所有権文書、電力購入契約、そして、Market Executive Committeeが指定するように、ある種の更新可能エネルギ証明書のコピーから成ることができる。
会員に更新可能エネルギ証明書を、彼らの電力購入の一部が更新可能エネルギシステムから取得したことを文書化する手段として使用させることによって、市場は明示的に温室効果ガスとREC市場との間の連携を導入する。これは、会員の取得及びREC市場への提示によって証明される、更新可能エネルギ・システムによる電力生産における系統的増大によって電力購入削減コンプライアンスを達成するために、会員に追加の柔軟性の源泉を導入する。この機構を市場・アーキテクチャに組み込むことによって、更新可能エネルギ源に基づいて新たな電力生産システムのための別の潜在的財政源を提供する。
図5及び図6を参照して説明した経済成長規定と一致して、購入電力の最大確認増加は、例えば、2003及び2004年では、ベースラインよりも2%上、2005及び2006年ではベースラインよりも3%上である。最大要求購入を制限する経済成長規定がないと、市場への参加に伴う最大責任(liability)は未知である。この機構により、潜在的な参加者が、前もって確実に、年間電力購入削減公約のコンプライアンスを達成するために購入しなければならない場合もある最大アローアンス量、及び引き受けることができる排出アローアンスの最大販売量を知ることが可能となる。
電力購入の削減をどのように、そしてどの位与信するかに関する不確実性のため、削減目的、並びにGHG排出の緩和に寄与することができる最終使用効率技術及び管理方法の採用が阻害される。標準的な温室効果ガス排出アローアンス量を米国、カナダ、及びメキシコにおける電力購入の削減に採用することにより、市場はこの機構への参加を促進し、電力購入の削減によるGHG緩和に寄与することができる団体の基準を広げる。
会員は、当該会員の所有権の割合に比例して、共同所有する設備からの排出に責任があり、以下の例外を受ける。電力生産に主に従事していない会員は、彼らの排出ベースラインから除外する選択肢を有し、排出報告は、会員の所有権割合が20%未満である設備からの排出を報告する。会員の所有権の割合が50%未満である場合、それぞれの場合に応じて例外を設けることができ、共同所有する設備からの排出データは、メンバーにはアクセスできない。
電力生産に主に従事している団体は、その排出ベースラインから除外する選択肢を有し、排出は、会員の所有権持ち分が20%未満であり、25メガワット未満の発電容量を表す設備からの放出を報告する。
多くの大規模工業及びエネルギ設備は、多数の団体によって所有されている。これら多数の所有者は、多くの場合、財政的危険性を分散するあるいは合同所有者の一人が提供する特殊な業務能力又は位置的利点を利用する手段として、合同で設備に投資する。共同所有されている設備のために市場においてGHG排出を割り当てるための特殊な規定(provision)は、プロ・ラタ・オーナシップ・アプローチ(pro rata ownership approach)を採用するロジック、各会社の排出量の大きな割合を含む要望、主要な排出源を主要目的として含ませる重要性、施設の少数所有者が設備の排出量を計算するために必要な動作データに容易にアクセスできない可能性があるという現実を考慮に入れる。
同時に、会員に、比較的小さい所有権割合を所有する施設からの排出を暗示的に選択させることによって、これらの規定は、このような設備が低コスト排出削減を提供できる可能性を検査するように、下院にしむける。この柔軟性が、会員にこのような低コストのGHG削減選択肢を特定し、これらを確認し、これらを市場に投入することを促進する。これによって、市場を通じて達成されるGHG排出削減の全体的な価格効率が高くなる。
各交換会員には、毎年55%の容量で稼動し、7,000btu/mwhの熱率を有する500メガワット容量天然ガス結合サイクル発電所の排出量と同等の排出量を免除することを許可することができる。免除排出量は、新たな1つ又は複数の設備からの排出を超過することはできない。このレベルよりも高い新たな単位排出は全て、会員の年間排出量の一部として含まれる。したがって、新たな設備を建設する会員は、新たな設備が既存の設備よりも一般に効率的である(即ち、生産される電気の単位当たり排出するGHGが少ない)という事実に照らし合わせて、処罰されない。
この規定は、環境的関係及び実際の所有権対価(equity consideration)双方を反映する。新たな高効率生産設備の開発は、生産単位当たり生成するGHG排出量を低減させつつ製品に対する需要を満たす手段を提供する。加えて、会員は、市場の設計段階の開始よりも前にこのようなプラントを建設している可能性がある。この規定は、新たな設備からの排出に対して制限付の免除を確立することによって、このような設備からの排出を市場規則の下で軽減しなければならない場合に執行され得る処罰をなくすか、又は縮小する。
図11は、炭素蓄積量に基づいて交換植林オフセット(XFO)を表すグラフを示す。メタン燃焼プロジェクトと同様、認定再植林(qualifying reforestation)及び植林プロジェクトには、実現した炭素蓄積のCO2トンに換算した増加に基づいて、交換植林オフセットを発行することができる。プロジェクトの適格性、プロジェクト・ベースライン、認定、監視、及び検証プロトコルは、市場を用いて指定することができる。グラフでは、年間炭素貯蔵量増加の終了の際に、毎年+1のXFOが取得される。
図12は、地理的領域に基づいた農業土壌オフセットの地図を示す。農業土壌に対するオフセットの発行量は、土壌炭素隔離によって、GHG排出緩和の関与を標準化することができる。土壌炭素隔離が実現されるのは、農民又はその他の個人が耕作によって土壌表面を著しく乱さず、その中に蓄積されている炭素を放出しないときである。実施形態の一例では、毎年米国中西部及びミシシッピ・デルタ領域において指定された州、郡、小教区における農業土壌炭素隔離活動に対して、認定された土壌オフセットを発行することができる。一例として、交換土壌オフセットは、農民が指定された場所において認定連続無耕作又は低耕作を受け入れる場合、毎年エーカ当たり0.75メートル・トンの割合で発行することができる。
市場は、不確実な現場特定隔離率、及び土壌炭素片かを測定する高コストにも拘わらず、多数の農業生産者による価格効率的な炭素隔離の組み込みを可能にする。
図13は、林産品部門における市場の会員による認定炭素貯蔵量の増大に対する温室効果ガス排出アローアンスの発行を示す。グラフ1310は、年次炭素貯蔵量の変化を示す。グラフ1310は、2003年における炭素貯蔵量の増加を10メートル・トンCO2と示し、収穫及びその他の損失を8メートル・トンCO2と示す。したがって、純粋な変化は+2トンであり、XAが会員に発行される。
グラフ1320は、特定の年における炭素貯蔵量の増大が8メートル・トンCO2であり、収穫及びその他の損失が11メートル・トンCO2であることを示す。この場合、会員には−3の純粋な変化の責任があり、3トンのCFIを放棄しなければならない。
地上バイオマス(above-ground biomass)に保持されている炭素貯蔵量の変化の認定は、林産物部門における全会員が用いる標準化されたモデル及びサンプリング手順に基づく。炭素貯蔵量の変化の計算は、山林の取得又は処分を反映するように調節することができる。
一例の実施形態では、認識された国土において地上バイオマスに蓄積された炭素の純減少の最大量は、2003年のような、最初の年では各会員の排出ベースラインの3%に制限され、2004年ではそのベースラインの4%、2005年ではそのベースラインの6%、そして2006年ではそのベースラインの7%に制限される。地上バイオマスに蓄積されている炭素の純増加の最大認識量は、2003年のような、最初の年における会員の排出ベースラインの3%に制限され、2005年ではそのベースラインの6%、そして2006年ではそのベースラインの7%に制限される。下院による交換アローアンスの純販売及び預入も、以下に記載する制限を受ける。
森林管理活動による炭素貯蔵の変化に伴う炭素隔離の増大は、重要なGHG緩和選択肢を提供し、認識され与信されてしかるべきである(あるいは、このような変化が蓄積炭素の減少を招く場合、借方となる(debited))。好ましくは、温室効果ガス排出アローアンスは、1〜4年の期間中における蓄積炭素の純増加を反映する量で発行する。これらの会員は、XA、XO又はXEを、毎年、4年間における蓄積炭素の純減少を反映する量だけ、放棄しなければならない。炭素貯蔵量の変化の計算は、山林の取得又は処分を反映するように調節することができる。
図14は、オフセット・プロジェクト検証プロセスを示す。個々の実施形態に応じて、プロセスにおいて実行する動作は、多くても、少なくても、又は異なっていても可能である。動作1410において、プロトコルを用いてNASD監査を行うことができる。動作1415において、再植林及びメタン燃料プロジェクト1420に対して独立した測定及び検証を行うことができる。
動作1425において、独立した検証を、契約した業務を引き受ける土壌炭素プロジェクト1430に対して実行する。動作1435において、基準値を割り当てることができる。動作1440において、オフセット・プロジェクト・トン数を確認し、欠損を報告することができる。動作1445において、確認したオフセットを個々のプロジェクト及びアグリゲータのレジストリ・アカウントに伝達する。
市場は、プロジェクト適格性、プロジェクト・ベースライン、定量化、監視、及び検証プロトコルを指定することができる。この特徴は、予測可能な低業務処理コスト・プロトコルの必要性を満足するのに役立ち、農民に、炭素隔離サービスを提供する契約を受け入れる彼らの決定に先だって、彼らが適格な土壌炭素隔離実施に対して毎年エーカ当たりに収得するオフセットとの量に関する正確な情報を提供する。
別の一例では、交換排出削減を、ブラジル又はその他の国家において引き受けている認定プロジェクトに発行することができる。認定プロジェクトは、再植林及び/又は森林再生補助、再植林及び/又は森林再生補助を伴う森林破壊の回避、燃料切換、埋め立て地メタン破壊、並びに態様、風力、小規模水力発電及びバイオマス・システムからの更新可能なエネルギ発生を含む。
交換早期行動与信(XE)は、依然に引き受けられたある主のプロジェクトに発行することができる。認定するためには、プロジェクトは、オフセット・システムであり、会員によって元来引き受けられた又は財政支援されており、排出削減を対象とするか又は隔離を伴い、明らかに会員によって所有され、測定され、そして検証可能でなければならない。この規定に対する仕様を確定することによって、GHG市場の活性化依然に行われたどの行動が、早期行動与信を獲得する適格性があるか定義することができる。この規格は、特に貴重である。何故なら、GHG制限を提案する世界中の多くの法制上の提案が、早期行動与信規定を含むことの重要性を認識しているからである(早期に行動する誘因の公平(equity)及び規定に関して)。
一例として、交換早期行動与信は、適格性判断基準を満たす以下のプロジェクト形式に与えることができる。再植林、造林(afforestation)及び森林破壊回避、米国における埋め立て地メタン破壊、燃料切換、並びに、その他のエネルギに関するU.S.I.J.I.プロジェクト。交換早期行動与信は、認定プロジェクトによって実現した緩和トン数に基づいて発行する。
米国及びその他の国における多数の法制上の提案が、「早期行動」に与信する一般的概念を提案している。この概念に対する根本的理由は、行動を遅らせる誘因を除去することにより、早期行動にいGHGを緩和させるよう働きかけることである。近い将来GHG排出を削減することができる団体は、実際にはそうするのをためらっていることが時として議論されている。何故なら、彼らは、GHG削減及び取引システムを出現させる法律又はその他の行動の実施前にそれらを実現してしまうと、このような削減に対して与信される好機を逸するからである。「早期」行動は、組織化されるGHG削減及び取引システムにおいて効果的に与信することができることを実証する先例を確立することによって、この規定は、そうでなければ延期されるか又は決して引き受けられない可能性もあるGHG緩和行動を刺激することができる。
市場下における排出緩和が会員の設備における排出削減とオフ・システム・プロジェクト(off-system project)からの削減との均衡を反映することを保証するため、そして市場の不安定及び価格輻輳を防止するために、現定数の市場制約を採用する。市場は、取引に対する制限の強要も、政府規制によって作成される市場を出現させることもできる大規模GHG取引システムにおけるオフセットの使用も是認(endorse)しない。
任意の一会員による交換アローアンスの純販売量を、下記の表2におけるスケジュールにしたがって2003〜2006年にわたって割り当てられたプログラム全体の排出ベースラインの0.5%に制限する。
表 2
XA年 純交換アローアンス(XA)販売制限:
各XAについて単一会社が販売可能なプログラム全体の
ベースライン排出量のパーセント
2003 0.05%
2004 0.10%
2005 0.15%
2006 0.20%
合計:プログラム全体のベースライン排出量の0.05%
一例の実施形態では、市場は、規則に基づくプログラムに関して登録される排出削減を購入しようとする可能性がある非会員に販売することができる「超削減」(super reduction)を含むことができる。これらの「超削減」は、市場の規則にしたがって、会員が取引可能と認識されている最大削減量を超えて排出量を削減する場合を反映する。加えて、「超削減」は、2006年以降に開設することができるパイロット市場においても使用可能とすることもできる。
一例として、1年目の間、交換排出オフセットのコンプライアンスのためのプログラム全体の使用は、プログラム全体の総ベースライン排出量の0.5%に等しい量で許可される。交換早期行動クレジットは、2年目に介しするコンプライアンスのために用いることができる。1年目の後続の年の間、交換排出オフセット及び交換早期行動クレジットのプログラム全体の使用は、プログラム全体の総ベースライン排出量の4.5%に等しい量で許可される。したがって、交換オフセット及び早期行動クレジットの使用に対する制限は、予測可能に、そして新たな加入者による市場の拡大(及び会員の排出現の廃棄による縮小)に比例して調節する。
このような規定は、市場におけるGHG緩和の大部分が会員の設備において行われ、プロジェクトに基づくオフセットの開発及び使用を許可し早期行動を与信する方法を実施しつつ、市場の均衡、多様性、及び環境信頼性(environmental credibility)を維持する。交換排出オフセット及び交換早期行動与信の使用許可を制限することにより、この規定は、会員によって実現されるGHG緩和全体の少なくとも半分が、それら自体の設備によって放出される排出量の削減によって達成されなければならないことを確保する。
市場におけるコンプライアンスにおいて用いられる依然の排出緩和プロジェクトによって生成されたCFIの割合を、プログラム全体の排出削減の25%以下に制限することにより、市場は、削減の75%が、同時に又は今後行われる(又は近年、例えば、ある日付の後に行われた緩和プロジェクトによって行われた)緩和行動によってもたらされることが事実上必要となる。また、この規定は、市場の均衡及び緩和努力の多様性を維持するのにも役立つ。
1年目以降の年におけるコンプライアンスのために用いられる交換早期行動与信のプログラム全体の総量は、コンプライアンスのために用いられる交換オフセット及び交換早期行動与信の総量の50%を超過しない。第1年度における交換オフセットのコンプライアンスのために許可された総使用量、並びに後続の年における交換排出オフセット及び交換早期行動与信は、プログラム全体の排出量がベースライン・レベルを超えて上昇する場合、高められる。比例増加機構は、プログラム全体の排出量がプログラム全体のベースライン排出レベルを超過する程度を反映する。この機構は、需要が増えると市場効率規定(market efficiency provision)を自動的にゆるめる、定式化した予測可能なプロセスを確立するという利点がある。
会員毎に、総純販売量及び会員が所有及び/又は操業する設備が生成する交換オフセット(例えば、埋め立て地オフセット)のコンプライアンスのための使用は、ある年に割り当てられる、プログラム全体の総ベースライン排出量の0.5%以下に等しい量で許可される。一例として、制限は表3に示すようにすることができる。
表 3
XO年 総純販売量+会員が所有及び操業する設備から生成
されるXO年式毎のXOのコンプライアンスのための使用
2003 0.05%
2004 0.10%
2005 0.15%
2006 0.20%
合計:プログラム全体のベースライン排出量の0.50%
このような特徴は、いずれの単一会社が行うことができる販売量を抑制することによって、市場の不均衡、価格輻輳、及び交換オフセットの単一販売人又は販売人の小集団による市場支配の潜在性を回避する。ある個々の会員が、大量の交換オフセットを販売する立場にある場合がある。いずれの規模制限及び有効範囲制限市場におけると同様、いずれかの単一の会員又は会員の小集団に無制限に販売することを許可した場合、市場は不均衡となり、価格輻輳が生ずる。同様に、制約なしに販売ができるようにすると、単一の会社が市場の販売側の支配ステータスを達成し得ることになり、市場競争を阻害することになる。
この規定の下における単一会員による販売許容及びコンプライアンスのための使用は、プログラム全体の排出量がベースライン・レベルを超えて上昇する場合、比例して増大させることができる。増大機構は、プログラム全体の排出量がプログラム全体の排出ベースライン・レベルを増加する程度を反映する。この機構は、需要が増えると市場効率規定(market efficiency provision)を自動的にゆるめる、定式化した予測可能なプロセスを確立するという利点がある。
要約すると、システム10(図1)及び/又はシステム100(図3)(ここでも、再度纏めて「市場」と呼ぶ)は、温室効果ガス商品取引を主催する電子機構を設ける。これは、参加者に中央施設を提供し、取引を促進し、公に価格情報を明示し、排出削減計画の広義の目的に寄与する。市場は、取引相手を見つけ出し、取引を終了させるコストを削減する。これは、新たな市場においては重要な便益である。また、市場を、周期的にオークションを実施するためのプラットフォームとして用いてもよい。市場は、標準化された契約で取引を主催し、例えば、均一取引サイズ、価格設定条件、及び支払い要件を規定する。市場は、以下の中核的特徴を有するとよい。市場は、以下の以下の主要な特徴を有することになる。すなわち、ユーザにとって低コスト、参加者にとって使い易い、リアルタイムの取引及び価格情報が得られ、そして商品市場における参加者の登録アカウントとの容易なインターフェースである。
市場は、従来の排出取引プログラムの難点及び欠点の多くを克服する。例えば、温室効果ガス削減を規定し取引するための完全な標準化されたシステムがないと、高い業務処理コストを招き、個人的な非営利及び公的部門団体間における温室効果ガス排出を削減する行動の開始が広範囲に渡って妨げられる。市場は、商品に基づく取引プログラムを通じて温室効果ガス削減のための方法を提供する。その場限りの、又は標準化されていない排出取引プログラムとは異なり、市場は、商品に基づく交換を提供し、相手が実施し損なっても、支払いの受領及び取引された炭素財務手段(Carbon Financial Instruments)の引き渡しを保証する手段と結合した中央電子取引機構を採用することにより、環境保護への資本の流れを促進する。
従来のシステムの別の欠点は、広範囲の組織において削減を行わせることにより、いかにして多数の国家において多数の部門による温室効果ガス削減努力への参加を促進し、環境的進歩を漸進させ価格効率性に対する展望を改善するかにある。
ここに記載する規制付(capped)取引システムは、共通の釣り合ったシステムを確立し、その下では、会員は、彼らの排出削減目的、及び彼らがこのような目的を満たす際に直面する可能性がある最大責務の双方を熟知している。
従来のシステムの別の欠点は、共通の規則、標準、プロトコル、及び方法を欠くことであり、このためにGHG緩和運動への大規模な参加が阻害され、低価格で緩和を実現することの可能性に限界がある。好ましくは、市場は、構造化された市場構造、及び標準化された環境目標を含む、多数の参加者が共通のスケジュールに沿って温室効果ガスを緩和できるようにする。これによって、業務処理コストを削減し、行樹処理の活動拡大及び容易化を促進し、温室効果ガスの緩和への財政資源の効率的な流れを可能にする機構を導入する。
標準化された比例排出削減スケジュールを用いることによって、新たな会員の加入が簡素化される。何故なら、計画的な加入の利点が一層評価され、要求される技量の基本が拡大されるからである。規模を限定したパイロット市場から開始することによって、交換の近未来における実証が可能となる。加えて、規模を制限することによって、方法及びシステムの検査及び細分(refine)を改良することが可能となる。
会員権の拡大は、自動的に、予め設定した定式に基づく会員及びオフセット提供者への取引機会の拡大に繋がり、その一方で市場の均衡を維持する機構が得られる。
他の任意の既存の排出量取引プログラムとは異なり、「実働」の電子取引プラットフォームの使用により、会員及び参加者が連続的に入札、出品、並びに業務処理価格及び分量を目視することが可能となる。連続的な価格の開示により、会員は削減責任に対するコンプライアンスを達成するための最少価格方法を特定する能力を高めることができる。公の価格開示により、温室効果ガスを緩和する個人的な行動及び法令による行動の推移が伝えられるという利点がある。現在、温室効果ガス排出削減取引から公開価格を決める系統的な方法はない。このため、個人的及び法令による行動の形成には、経済的に正当な行動を確定するために必要な批判的情報が得られないという欠点がある。価格情報がないと、GHG削減行動計画を進めることができるようにするに当たり、妨げとなる。何故なら、価格効果分析が、緩和コストに関して非常に限定された情報によって行われるからである。
従来のシステムにおいて共通の規則に基づくフレームワークがないために、排出緩和資源の経済的に効率的な使用が妨げられている。システム10及び/又はシステム100に具体化した市場は、排出削減の方法、場所及びタイミングに柔軟性を持たせることができるので、温室効果ガス排出を価格効率的に削減することが可能となる。
従来のシステムでは、温室効果ガスを削減及び取引する行動は、業務処理コストが非常に高いために、著しく妨げられている。システム10及び/又はシステム100は、低い業務処理コストで、取引を促進する。規則に基づくプログラム、中央取引プラットフォーム、引き渡し及び支払い保証、並びに低業務コストがシステム10及び/又はシステム100において実施されるため、取引に対する障害が大幅に減少し、全ての市場参加者が、取引から経済的収益を実現する好機を利用できるようになった。このような特徴は、温室効果ガス排出削減が一層広範囲にわたって引き受けられること、そして、できるだけ低いコストで実現されることの確証を得るのに役立つ。
この詳細な説明は、排出削減及び取引システム並びに方法の実施形態の例を概説する。以上の記載では、説明の目的のために、多数の具体的な詳細を明記して、本発明の完全な理解が得られるようにした。しかしながら、これらの実施形態の例は、これらの具体的な詳細が無くても実施可能であることは、当業者には明白である。また、構造及びデバイスをブロック図形態で示し、実施形態例の記載を容易にしている。
システムは、種々の機能を実行するために市場内に含むことができる。例えば、市場会員、同盟会員、及び参加会員の個々の従業者を、このような会員の認定トレーダに指定するシステムを含むことができる。別のシステムを含ませて、市場会員、同盟会員、及び参加会員になることを希望する全ての団体を、財務的実状及び業務安定性に基づいて、篩いにかけることができる。更に別のシステムが、トレーダに、市場が提供する取引交渉及び決済機構を利用すること、あるいは個人的に対面で取引の交渉をすることを選択させる。
ここに記載するシステム及び方法は、業務処理コストを削減した温室効果ガス排出市場の創作及び運営を可能にする。これらの要因は、含まれる排出及び選択規制(opt-in provision)の定義の標準化、共同所有する設備の場合の排出所有権の割当、排出ベースラインの定義、取引可能な炭素財務手段(Carbon Financial Instruments)の定義、早期行動与信(Early Action Credits)の定義、排出監視方法、オフセット・プロジェクト定義(様式を含む)及びサイズ及び集合、市場の制約、登録、取引プラットフォーム、並びに決済システムを含む。
実施形態の中には、コンピュータ・システムを用いてこれらのシステム及び市場を実現するものもあり、メモリに収容されている一連の命令を実行する中央演算装置(CPU)を有する。更に具体的には、一連の命令の実行によって、CPUにステップを実行させる。これらについては、以下で説明する。命令は、リード・オンリ・メモリ(ROM)、大容量記憶装置、又はその他の永続ストレージから、CPUが実行するために、ランダム・アクセス・メモリにロードすることができる。別の実施形態では、前述した機能を実現するためのソフトウェア命令の代わりに、又はこれと組み合わせて、ハードワイヤ回路を用いてもよい。このように、ここに記載する実施形態は、ハードウェア回路及びソフトウェアの任意の特定的な組み合わせにも、コンピュータ・システムが実行する命令の任意の特定の発生源にも限定されることはない。
図15は、排出削減取引システムの実施形態の別の例を模式的に示す。図15に示すように、図示のシステム1500は、1つ以上のクライアント・デジタル・データ処理デバイス1506(「クライアント」、1つ以上のサーバ・デジタル・データ処理デバイス1510(「サーバ」)、及び1つ以上のデータベース1534を含む。クライアント1506、サーバ1510、及びデータベース1534は、1つ以上の通信ネットワーク1512(「ネットワーク」)を用いて通信する。図15において、デジタル・データ処理デバイスにおける特徴が、クライアント1506内に位置するものとして示されている。クライアント1506の1つ以上の特徴はサーバ1510内に存在可能であることは、当業者には理解されよう。
更にここで説明するように、排出削減取引システム1500は、排出数(即ち、GHG排出量又は排出削減換算量)、コンプライアンスCFI、及び/又は会員のエネルギ源の消費に基づく会員及び同盟会員(以後、纏めて「会員」と呼ぶ)についてのその他の関連パラメータを計算することができる。加えて、排出削減システム1500は、保証機構(例えば、図1における16)、取引ホスト/プラットフォーム(例えば、図1における18)、決済システム(例えば、図3における106)、並びに図1〜図14に関してここで既に説明したその他の機構及びシステムを管理することができる。
一般に、「クライアント」及び「サーバ」に対する引用は、ここでは、22種類の通信デバイス及び/又はプロセッサ命令集合を差別化するために用いている。したがって、ここでは、クライアント及び/又はサーバに対する引用は、当業者がこれらの用語を理解するのと同様に、クライアント及び/又はサーバから発信する通信に対する引用と理解することができる。このような通信は、ユーザが制御する1つ以上の入力デバイス(例えば、キーボード、スタイラス、マウス等)に基づくことができ、あるいは、これらから開始することができる。また、ここでは、クライアント及び/又はサーバに対する引用は、したがって、クライアント−サーバ(即ち、要求−応答)モデルにおいて動作する1つ以上のプロセッサ制御デバイスを含むと理解することができ、クライアント及びサーバは同じプロセッサ制御デバイス上に位置することができ、全体像(perspective)に基づいて、クライアントはサーバとして動作することができ、サーバはクライアントとして動作することができる。
図15のシステム1500に示すように、ユーザ1502(例えば、会員又は環境保護者)がGHG排出量又は排出削減換算量を計算した場合、クライアント1506上に位置する1つ以上のソフトウェア・アプリケーション・プログアム1504(例えば、インターネット・ブラウザ及び/又はGHG排出計算プログラムへのインターフェースを提供することができるその他の種類のアプリケーション・プログラム)を実行し、データ・メッセージを生成して、ネットワーク1512を通じてサーバ1510上に位置する1つ以上のソフトウェア・プログラム1508(例えば、GHG排出量又は排出削減換算計算プログラム)に導出すること、及び/又は、プログラム1508が発生したデータ・メッセージを受信することができる。データ・メッセージは、1つ以上のデータ・パケットを含み、データ・パケットは制御情報(例えば、クライアント及びサーバ1506、1510のアドレス、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508の名称/識別子等)、及びペイロード・データ(例えば、消費データを含む要求1548や、応じて計算したGHG排出量を含む出力データ1562のような、GHG排出量を計算することに関連するデータ)を含むことができる。
ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、クライアント1506の1つ以上のメモリ1518内部に、実行する1つ以上のソフトウェア・プロセス(例えば、計算プロセス/エンジン)を含む。同様に、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508は、サーバ1510の1つ以上のメモリ内に、実行する1つ以上のソフトウェア・プロセスを含む。ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508は、1つ以上の命令セット、及び/又はサーバ1510がGHG排出量又は排出削減換算量、コンプライアンスCFI及び/又はその他の関係するパラメータを計算することを可能にするその他の機構を含む。例えば、ここに記載するように、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508は、消費データ1536aを処理して、GHG排出データ1536b及びCFIデータ1536cを発生する命令を含む。加えて、実施形態の中には、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508が、サーバ1510に保証機構(例えば、図1における16)、取引ホスト/プラットフォーム(例えば、図1における18)、決済システム(例えば、図3における106)、及び図1から図14に関してここで先に説明した機構やシステムを管理することを可能にすることができる、1つ以上の命令集合、及び/又はその他の機構を含む。1つ以上の市販のソフトウェア・アプリケーション・プログラムの内蔵機構の組み合わせ、及び/又は1つ以上の個別設計したソフトウェア・モジュールの組み合わせを用いて、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508を用意することができる。ソフトウェア・アプロケーション・プログラム1504、1508の特徴及び/動作について、ここでは分散して(例えば、ネットワーク状のクライアント及びサーバ1506、1510上で実行する動作)実行するものとして記載するが、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508の動作の少なくとも一部は、所望のデジタル・データ経路(例えば、二点間、ネットワーク状、データ・バス等)によって接続することができる1つ以上のデジタル・データ処理デバイス内で実行できることを、当業者は理解するであろう。
デジタル・データ処理デバイス1506、1510は、パーソナル・コンピュータ、コンピュータ・ワークステーション(例えば、Sun、Hwelett−Packard)、ラップトップ・コンピュータ、サーバ・コンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、ハンドヘルド・デバイス(例えば、パーソナル・デジタル・アシスタント、ポケット・パーソナル・コンピュータ(PC)、セルラ電話機等)、情報機器、及び/又はその他の種類の汎用又は特殊目的用の、デジタル・データを受信、処理、及び/又は素新することができるプロセッサ制御デバイスを含む。プロセッサ1514は、デジタル・データ処理デバイスを駆動する命令に応答してこれを処理するロジック回路を指し、限定ではないが、中央演算装置、算術論理装置、特定用途集積回路、タスク・エンジン、及び/又はその組み合わせ、配列、多重化を含む。
プロセッサ1514が実行する命令は、低レベルにおいては、一連の「0」及び「1」を表し、デジタル・データ処理デバイスの1つ以上の物理的動作を記述する。これらの命令は、プロセッサ1514にアクセス可能なプログラマブル・メモリ(例えば、電気的消去可能プログラム可能リード・オンリ・メモリ(EEPROM))に予めロードしておくことができ、及び/又は、プロセッサ1514に通信するように結合されている、1つ以上の揮発性メモリ・エレメント(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、キャッシュ等)及び/又は不揮発性(例えば、ハード・ドライブ等)メモリ・エレメントに/から動的にロードすることができる。命令は、例えば、デジタル・データ処理デバイス1506、1510、ソフトウェア制御の下でハードウェア・エレメントに通信可能にし、他のコンピュータ・プログラムが通信することを可能にするオペレーティング・システム1516、及び/又はGHG排出量及びコンプライアンスCFIの計算に関する動作のような、その他のコンピュータ・プログラムのための動作を実行するように設計されたソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508におけるハードウェアの初期化に対応することができる。オペレーティング・システム1516は、単一スレッド及び/又は多重スレッドに対応することができ、スレッドとは、マルチタスク環境において動作する独立した実行の流れを意味する。単一スレッド・システムは一度に1つのスレッドを実行することができ、一方多重スレッド・システムは多数の同時に実行するスレッドに対応することができ、多数のタスクを同時に実行することができる。
ローカル・ユーザ1502は、例えば、コマンド・ラインを目視し、グラフィカル及び/又はその他のユーザ・インターフェースを用い、そしてマウス、キーボード、接触感応画面、トラック・ボール、キーパッド等のような入力デバイスを通じてコマンドを入力することによって、クライアント1506と双方向処理を行うことができる。ユーザ・インターフェースは、クライアント1506のグラフィカル・サブシステム1522によって生成することができ、インターフェースを、オン又はオフ画面(例えば、ディスプレイ・デバイス1526上及び/又はビデオ・メモリ内)にする。ユーザ1502からの入力は、入力/出力(I/O)サブシステム1524を通じて受け取り、内部バス(例えば、システム・バス)を通じてプロセッサ1514まで導き、オペレーティング・システム1516の制御の下で実行することができる。
同様に、リモート・ユーザ(図示せず)は、ネットワーク1512を通じて、デジタル・データ処理デバイス1506、1510と双方向処理することができる。リモート・ユーザからの入力を、全体的又は部分的に、リモート・ユーザと同じ位置にあるリモート・デジタル・データ処理デバイスによって受信し処理することができる。その代わりに、及び/又は組み合わせて、入力をローカル・クライアント1506又は他のデジタル・データ処理デバイスに、1つ以上のネットワークを通じて、例えば、薄いクライアント技術(thin client technology)を用いて返送することができる。ローカル・クライアント1506のユーザ・インターフェースも、リモート・ユーザと同じ位置にあるリモート・デジタル・データ処理デバイスにおいて、グラフィクス情報をリモート・デバイスに送信し、リモート・デバイスのグラフィック・サブシステムに、インターフェースの少なくとも一部をレンダリングしリモート・ユーザに表示するように命令することによって、全体的又は部分的に再生することができる。2つ以上のデジタル・データ処理デバイス間のネットワーク通信は、ネットワーク・サブシステム1520(例えば、ネットワーク・インターフェース・カード)を含み、デバイス間に通信リンクを確立することができる。デジタル・データ処理デバイスを相互接続する通信リンクは、データ通信ネットワークのエレメント、二点間接続、バス、及び/又はプロセッサ読み取り可能データを伝達可能なその他の形式のデジタル・データ経路を含むことができる。
例示的な動作の1つでは、クライアント1506のプロセッサ1514は、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504(例えば、少なくとも部分的にローカル・ユーザ1502及び/又はバッチ型プログラムのような他のソフトウェア・アプリケーション・プログラムによって、少なくとも部分的に、指定されるランタイム命令を含む)に伴う命令を実行する。ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(例えば、1つ以上のメニュー、ウィンドウ、及び/又はその他の視覚物体を含む)をディスプレイ・デバイス1526上にレンダリング及び表示する際に、少なくとも部分的にグラフィック・サブシステム1522の動作を制御するように、プロセッサ1514に命令することができる。
ネットワーク1512は、一連のネットワーク・ノード(例えば、クライアント及びサーバ1506、1510)を含むことができ、これらは、ネットワーク・デバイス並びにワイヤード及び/又はワイヤレス通信回線(例えば、公衆搬送回線、個人回線、衛星回線等)によって相互接続することができ、ネットワーク・ノードが通信できるようにしている。ネットワーク・ノード間のデータ(例えば、メッセージ)の転送は、ルータ、交換機、マルチプレクサ、ブリッジ、ゲートウェイ等というような、ネットワーク・トポロジ(例えば、バス、スター、トークン・リング)、空間距離(例えば、地方都市、ワイド・エリア・ネットワーク)、伝送技術(例えば、転送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)、システム・ネットワーク・アーキテクチャ)、データ形式(例えば、データ、音声、ビデオ、マルチメディア)、接続の特質(例えば、交換型、非交換型、ダイアル・アップ、専用、又は仮想的)、及び/又は発信元ノードとサーバ・ネットワークとの間の物理的リンク(例えば、光ファイバ、同軸ケーブル、撚り線対、ワイヤレス等)の相違に関係なく、発信元ノードからサーバ・ノードへのデータを操作及び/又は導出することができるネットワーク・デバイスによって容易にすることができる。
図15は、プロセス1528、1530、1532、及び1550を示す。プロセスとは、動作パラメータ、メッセージ・データ/パラメータ、ネットワーク接続パラメータ/データ、変数、定数、ソフトウェア・ライブラリ、及び/又はオペレーティング・システム、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム、及び/又はその他の形式の汎用又は目的特定アプリケーション・プログラム(又はその下位部分)の所望の特徴に応じてデジタル・データ処理デバイスの動作をプロセッサに制御させるその他のエレメントと相互作用する命令の実行のことである。例えば、ネットワーク接続プロセス1528、1530は、それぞれ、デジタル・データ処理デバイス1506、1510に通信リンクを確立し、1つ以上のセッション中に他のデジタル・データ処理デバイスと通信することを可能にする1組の命令及び/又はその他のエレメントを指す。セッションとは、単一ネットワーク接続の範囲において2つのネットワーク・ノード間で伝達される一連のトランザクションであり、セッションが開始するのは、ネットワーク接続が確立されたときであり、終了するのは、接続を終了させるときである。データベース・インターフェース・プロセス1532は、サーバ1510がデータベース1534及び/又は他の種類のデータ・レポジトリにアクセスして、例えば、ユーザ・アカウント・データ1536、計算規則1542、及び計算パラメータ1544へのアクセスを得ることを可能にする1組の命令及びその他のエレメントを指す。アクセスされた情報は、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508に提供され、更に処理及び操作することができる。運用管理プロセス1550は、サーバ1510がキャッシュ・フロー計算を監視、制御、及び/又はそれ以外で運用管理することを可能にする1組の命令及びその他の構造を指す。例えば、運用管理プロセス1550は、a)1つ以上のデジタル・データ処理デバイス1506、1510及び/又はデバイス1506、1510上で実行するソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508の構成、ランタイム、及び/又はセッション・データを維持及び更新することができ、b)バッファ管理、マルチスレッド・サービス、及び/又はデータ構造管理を行うことができ、c)初期化パラメータをデジタル・データ処理デバイス1506、1510及び/又はソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508に供給することができ、d)オブジェクト群(例えば、デジタル・データ処理デバイス1506、1510上に格納されている及び/又はデータベース1534内に格納又はそれ以外で維持されているデータ・エレメント群、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508の群、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504、1508にアクセスすることを許可されている会員の群、使用許諾群等)を管理することができる)1つ以上のデジタル・データ処理デバイス1506、1510間で伝達されるメッセージに応答してオブジェクト間の関係を管理することができ、f)1つ以上のサポート・サービス(例えば、暗号化/解読、圧縮、経路決定、メッセージ解析、メッセージ・フォーマット操作等)をデジタル・データ処理デバイス1506、1510に供給することができ、g)例えば、プロセッサ使用/可用性、ネットワーク使用/可用性、メモリ使用/可用性、ソフトウェア・アプリケーション・プログラムの使用/可用性、メッセージ長、及び/又はメッセージ量に基づいて、負荷の均衡を取ることができる。
図示したプロセス1528、1530、1532、及び1550並びにその特徴について別個であるように説明しているが、図示のプロセス及び/又はそれらの特徴を組み合わせて1つ以上のプロセスにすることが可能であることは、当業者に明らかであろう。図示のプロセス1528、1350、1532、及び1550の内1つ以上は、1つ以上の市販のソフトウェア・アプリケーション・プログラムの組み込まれた特徴の組み合わせを用いて、及び/又は1つ以上の顧客が設計したソフトウェア・モジュールの組み合わせで提供することができる。
データベース1534は、不揮発性記憶媒体、又は当業者には周知のデバイス(例えば、ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、磁気ディスク、内部ハード・ドライブ、外部ハード・ドライブ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、独立ディスク冗長アレイ(RAID)、又は着脱可能メモリ・デバイス)に格納することができる。図15に示すように、データベース1534は、クライアント1506から離れて位置することができる。実施形態によっては、データベース1534をクライアント1506の内部に設けること、及び/又は暗いなと1506に統合することができる。データベース1534は、分散データベースを含むことができる。データベース1534は、異なる形式のデータ内容及び/又は異なるフォーマットで格納したデータ内容を含むことができる。例えば、データベース1534は、表及びその他の形式のデータ構造を含むことができる。
会員アカウント・データ1536は、システム1500の会員を識別するデータ、会員のエネルギ源の消費に関するデータ、及びシステム1500が運用管理する市場における会員の保持(holding)に関するデータを含む。会員を識別するデータは、会員の名称、連絡先情報、ログイン情報(例えば、ユーザ名及び/又はパスワード)、及び/又は当業者には周知のその他の同様種類の情報を含むことができる。会員のエネルギ源の消費に関するデータは、消費データ1536a、GHG排出データ1536b、及びCFIデータ1536cを含む。殆どの実施形態では、このようなデータは、その年式、即ち、これらが関連する時間間隔(例えば、2000年に対する消費データ)と関連付けられている。このような実施形態の一部では、このようなデータは、例えば、会員、会員の交換、及び/又は会員が関与するその他の機関によって用いられ、会員のエネルギ源の消費、GHG排出量などを経時的に追跡又はその他の方法で監視することができる。市場における会員の保持(holding)に関するデータは、先に図1〜図14に関してここで説明したように、CFI及びその他の関連手段(instrument)の会員の保持(holding)を含むことができる。
消費データ1536aは、会員のエネルギ源消費を定量化する。ここで更に説明するが、消費データ1536aは会員によって決定される、及び/又はシステム1500に提供される。エネルギ源は輸送の間に消費されるエネルギ源、及び輸送とは無関係に消費されるエネルギ源を含む場合があるので、消費データ1536aは、輸送データ及び非輸送データを含む。
輸送データが発生するのは、会員(例えば、会員会社の従業員)がある場所から他の場所に車両で移動するときである。車両は、空中系車両(例えば、飛行機、ヘリコプタ、及びホット・エア・バルーン(hot-air balloon)、地上系車両(例えば、列車、バス、自動車、及びオートバイ)、水系車両(例えば、ホバークラフト及び水陸両用車)を含むことができる。実施形態によっては、輸送データは、輸送中消費された車両燃料に関して表される。消費された燃料量は、燃料受入及び/又は当業者には周知の他の指標に基づいて決定することができる。あるいは、及び/又は組み合わせて、実施形態の中には、輸送データを、車両が移動した距離に関して表す場合もある。このような輸送データは、車両の燃料効率による輸送データの修正に基づいて、消費した燃料に変換することができる。車両の燃料効率は、車両のデフォルト燃料効率(例えば、車両製造会社が公表する効率)、又は車両のカスタム化した燃料効率(例えば、会員、例えば、同盟会員が決定する効率)とすることができる。
非輸送データが発生するのは、会員が輸送以外の活動においてエネルギ源を消費するときである。これら活動のいくつかの例には、限定ではないが、製造工場における製品の生産、及びオフィス・ビルディングの運営が含まれる。エネルギ源の消費量は、エネルギ源受入量、及び/又は当業者には周知のその他の指標に基づいて決定することができる。あるいは、及び/又は組み合わせて、実施形態の中には、非輸送データを、活動特定中間物(intermediate)、例えば、生産又は消費される製品量、製品の生産中に消費される貯蔵燃料(feedstock)、及びオフィス設備が占有するオフィス空間の量に関して表される。当業者には理解されようが、このような非輸送データは、輸送データに関する燃料効率と同様の効率によって非輸送データを修正することに基づいて、消費したエネルギ源に換算することができる。例えば、オフィス空間の量は、オフィス空間の単位当たりに通例消費される電力量を統計的尺度を表す、オフィス空間量及び重量の積(ここでは、消費係数と呼ぶ場合もある)に基づいて、消費された電力量に換算することができる。統計的尺度は、地理的場所(例えば、国(米国、メキシコ、英国、及びカナダ等)、州、領域等)と関連付けることができ、排出係数に関して以下に説明する情報のように、公に入手可能な情報に基づいて決定することができる。
当業者には理解されるであろうが、消費データ1536aは、会員には容易に入手できないようにしてもよい。例えば、ビルディングの運営に関する消費データ1536aは、リース契約(leasing arrangement)、レンタル契約(rental arrangement)、及び/又はその他の要員により、ビルディングにおけるオフィス空間のある量を占有する会員(例えば、テナント)には容易に入手可能にしないようにするとよい。したがって、ここに記載するように、開示するシステム及び方法は、限定ではないが、排出要因、重量、占有するオフィス空間の単位、輸送モードにおいて移動する距離の単位(例えば、飛行機又はジェット機で移動する距離の単位毎)等のような、会員にアクセス可能である可能性が高い単位でエネルギ消費を推定するその他の統計的要因を提供、及び/又はそれ以外では利用することが好ましい。
GHG排出データ1536bは、消費データ1536aに基づいてシステム1500が計算したGHG排出量を含む。通常、計算したGHG排出量は、従来の単位、例えば、CO2換算のトン又はメートル・トンで表される。実施形態の中には、しかしながら、計算したGHG排出量を従来とは異なる単位、例えば、会員が選択及び/又はそれ以外で提唱する単位で表現する場合もある。これらの従来とは異なる単位は、一般に、標準的な換算係数を用いれば、従来の単位に換算することができる。
また、GHG排出データ1536bは、GHG排出のベースライン量、及びベースライン排出の目標量も含み、これらは、システム1500が消費データ1536aに基づいて計算する。図1〜図14に関してここで既に説明したように、第1時間間隔にわたって会員のGHG排出量に規則(例えば、平均)を適用し、会員のGHG排出のベースライン量を決定することができ、更にベースライン量に他の規則(例えば、削減率)を適用して、第2以降の時間間隔におけるGHG排出の目標量を決定することができる。
また、本システムは、特に、環境保護者のような参加者について、保存係数(conservation factor)の使用によって、排出削減等価量を計算するという利点がある。この特徴は、会員が、削減スケジュールを達成するためには追加のCFIの購入が必要か否か判断する際に助けとなる。GHG排出量及び排出削減等価量を計算した後、会員は相変わらずそのGHG排出の目標量を超過する場合もある。したがって、その削減スケジュールを遵守するために、他の会員又は環境保護者からデビット(debit)を購入しなければならない場合もある。加えて、本システムは、環境保護者や自発的排出削減者をも含む任意の団体であっても、環境扶助活動を行うことによって、クレジット又はアローアンスを獲得し、木を植える即ち植林、特定の場所において特定の耕作地に対して土壌を分配しないこと、他の区域において汚染を一掃又は削減さえすることというような、環境に優しい活動と同等の排出削減を計算することを可能にする。これらのクレジットは、その後、会員が購入することができ、参加者間における取引により、自発的な排出削減者がその所望の状態汚染削減目標を達成できることを促進する。
CFIデータ1536cは、計算GHG排出量及び目標GHG排出量に基づいてシステム1500が決定するコンプライアンスCFIを含む。
計算規則1542は、GHG排出量を計算するための規則、GHG排出量のベースライン量を計算するための規則、及びコンプライアンスCFIを計算するための規則を含む。通常、ここで更に説明するが、会員のGHG排出量を計算するには、種類毎の消費エネルギ源に対する会員の消費データ1536a、及び対応する排出係数の積に基づく。ベースライン量及び目標量を計算するには、図1〜図14に関してここで既に説明した方式を適用することに基づく。
計算パラメータ1544は、種々のエネルギ源に対する排出係数を含む。一般に、計算パラメータ1544における各排出係数には、エネルギ源の種類が関連付けられており、各排出係数にも、地理的位置及び/又はエネルギ供給者が関連付けられている。排出係数は、消費されるエネルギ源の種類、及びそのエネルギ源がその供給者によってどのように生成されたかによって異なる。例えば、自動車旅行についての排出係数は、燃料がガソリン、ディーゼル、又は電気か、そして車が燃料をいかに効率的に用いるかによって異なる。また、化石燃料でないエネルギ源(即ち、例えば、石炭、ガソリン、又は天然ガスではないエネルギ源)についての排出係数は、そのエネルギ源をどのように生成するかによって異なる。例えば、石炭によって生成される電気についての排出係数は、天然ガスによって生成される電気の排出係数とは異なる。加えて、化石燃料及び非化石燃料についての排出係数は、エネルギ源の供給者が用いる技術(例えば、発電所が用いる技術)によって異なる。異なるエネルギ源供給者は異なる技術を用いる傾向があるので、そして異なる供給者は異なる地理的位置を担当することが多いので、エネルギ源についての排出係数は、供給者及び地理的位置間で様々に変化することが多い。国家、その中の地理的下位領域(例えば、県、地域、及び州)、及びエネルギ供給者についての排出係数は、政府機関(例えば、米国環境保護庁(EPA))、非政府機関(例えば、発電所)、及び政府間機関(例えば、気候変化に関する政府間パネル)のような、種々の団体によって刊行されている。例えば、米国EPAは、米国エネルギ供給者についての排出係数及びその他の情報のデータベースを提供しており、これは一般にE−GRIDと呼ばれている。
当業者には周知のように、エネルギ源についての殆どの地域排出係数は、エネルギ源の計算から得られるGHG排出量の最も精度が高い尺度である場合が多い。したがって、好ましくは、開示するシステム及び方法は、利用可能な最大の地域排出係数に基づいたエネルギ源消費から得られるGHG排出量を計算する。その場合、最大の地域排出係数とは、エネルギ源の供給者と関連付けられている排出係数である。
また、当業者には周知のように、化石燃料についての排出係数は一定であるが、非化石燃料についての排出係数は経時的に変動する。したがって、開示するシステム及び方法の実施形態の中には、1つ以上のデータベース(例えば、E−GRIDデータベース)及び/又はその他の排出係数の商法源とネットワーク1512を通信することに基づいて、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508の1つ以上を、周期的に計算パラメータ1544における排出係数を更新するように構成したものもある。
実施形態の中には、開示するシステム及び方法が、1つ以上の以下の種類の排出係数、及びエネルギ源の消費に関係するその他の係数を提供及び/又は別の状況では利用する場合もある。すなわち、(1)米国におけるオフィス・ビルディングについて、(a)オフィス空間の単位毎の地域的平均電気消費係数(例えば、米国50州の内1つ以上についての係数)、(b)オフィス空間の単位毎の地域的平均天然ガス消費係数、及び(c)地域的電気排出係数、(2)カナダ、メキシコ、及び英国におけるオフィス・ビルディングについて、(a)占有するオフィス空間の単位毎の国家平均電気及び天然ガス消費係数、及び(b)国家電気排出係数。
前述のように、種々の単位で消費データを表現することができ、消費するエネルギ源の単位、及び移動する距離の単位が含まれる。例えば、輸送エネルギ源の消費を定量化するデータは、消費燃料のガロン、消費燃料のリットル、移動したマイル数、移動したキロメートル数を含むことができる。したがって、実施形態の一部では、計算パラメータ1544は、デフォルト単位(例えば、消費エネルギ単位毎に生成されるCO2のトン数)での排出係数を含む場合があり、計算規則1542は、デフォルト単位を変更するための1つ以上の規則を含み、これらが消費データと互換性を有するように(又は、代わりに、デフォルト単位と互換性を有するように消費データの単位を変更するための1つ以上の規則)する。即ち、排出係数及び消費データの積の単位がGHG排出量の単位、例えば、生成されるCO2のトン数となるようにする。例えば、計算規則1542は、メートル系の単位と非メートル系の単位との間の換算(例えば、リットルからガロンへ)のための1つ以上の規則、ある系内における単位間の換算(例えば、キロワットからメガワット)のための規則、及び/又は消費したエネルギ源の単位と活動特定中間物との間の換算(例えば、移動マイル数から消費したガソリンのガロン数)のための規則を含むことができる。消費したエネルギ源の単位と活動特定中間物との間の換算のための規則は、1つ以上の効率、例えば、燃料効率に基づくことができる。
図16は、GHG排出量及びコンプライアンスCFIの計算を容易にするグラフィカル・ユーザ・インターフェースの表示例を示す。当業者には理解されようが、図示の表示は、一例として解釈するものとし、ここに図示し説明する表示以外の表示も、本開示の範囲内で使用可能である。例えば、図示の表示の特徴を組み合わせること、分離すること、相互交換すること、及び/又は配列し直すことによって、他の表示を生成することができる。また、例えば、本開示の範囲内の表示は、1つ以上のチェック・ボックス、1つ以上の応答ボックス、1つ以上のラジオ・ボタン、1つ以上のプルダウン・メニュー、1つ以上のアイコン、及び/又は1つ以上の計算を容易にするためのその他の視覚物体を含むことができる。また、当業者には理解されようが、図示の表示は、システム1500におけるサーバ(例えば、サーバ1510上に常駐するソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508)によって、クライアント(例えば、クライアント1506上に常駐するソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504)に設けることができる。図示の表示について、システム1500におけるクライアント1506とサーバ1510との間の双方向処理(例えば、要求及び応答)に関連付けて説明する。
図16に示すように、表示1600(ここでは、排出量計算ウィンドウ1600とも呼ぶ)は、識別領域1602、承認領域1604、場所領域1605、消費データ領域1606、計算領域1608、及び選択領域1609を含む。識別領域1602は、コンプライアンス年、例えば、システム1500によって運営管理されている市場の規則に沿うように、会員がGHG排出量及び/又はコンプライアンスCFIを計算しようとする年を選択するために、会員名及びプルダウン・メニュー1612を与えるクエリ・ボックス1610を含む。承認領域1604は、ユーザのサイン及びタイムスタンプ1616を与えるためのクエリ・ボックス1614を含む。場所領域1605は、エネルギ消費の地理的場所を選択するためのプルダウン・メニューを含む。消費データ領域1606は、消費単位(図16では「報告単位」と呼ぶ)、及び選択した消費単位で消費データを与えるためのクエリ・ボックス1622を含む。また、消費データ領域1606は、自動車のための消費データ報告方法、例えば、実際の燃料受領書、移動距離及びデフォルトの燃料効率、又は移動距離及びカスタム化した燃料効率の間で選択するためのプルダウン・メニュー1620aも含む。計算領域1608は、システム1500が計算パラメータ1644、計算したGHG排出量(図16では「CO2排出量」と呼ぶ)、コンプライアンスCFI、及びその他の関連パラメータから排出係数(図16では「変換係数」と呼ぶ)を与える、応答ボックスを含む。選択領域1609は、会員が、GHG排出量に関する追加のデータ、例えば、消費データ領域1606に示される以外のエネルギ源から得られたGHG排出量を計算することができる、クエリ・ボックスを含む。図16に示すように、表示1600は、限定ではなく、オフィス用エネルギ源を含む、ある範囲のエネルギ源からのCO2排出量を計算するための単一表示「画面」を提示する。当業者には理解されようが、表示1600の1つ以上の特徴は、2つ以上の表示「画面」上に提示することができる。
1つの例示的な動作において、図15を参照すると、クライアント1506のメモリ1518内で実行するソフトウェア・アプリケーション・プログラムは、例えば、ユーザ1502が開始したマウス・クリック、キーボード入力、及び/又はその他の入力イベントを検出するI/Oサブシステム1524からの支持を受けることによって、会員1502からのGHG排出量計算要求1548を検出することができる。要求1548に応答して、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、グラフィック・サブシステム1522に(プロセッサ1514を通じて)計算ウィンドウ1600を表示するように命令する。会員1502が選択したパラメータ、及び提供した消費データは、ネットワーク1512を通じてサーバ1510に送信する前に、クライアント1506のメモリ1518に保持することができる。ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、1つ以上のデータ有効性確認規則をパラメータ及び/又は消費データに適用して、入力エラーの発生を提言することができる。これらの規則の1つ以上は、メモリ1518に収容することができる。あるいは、及び/又は組み合わせにより、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、ネットワーク1512を通じて、データベース1534から1つ以上のこれらの規則にアクセスすることができる。
続けて図15を参照すると、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1504は、クライアント1506のネットワーク接続プロセス1528に、例えば、選択した要求をエンコード、暗号化、及び/又は圧縮して、デジタル・データ処理デバイス1506、1510のネットワーキング・サブシステム1520間で送信することができるデータ・パケットのストリームとすることによって、ユーザ1502が提供したパラメータ及び消費データを、サーバ1510上で実行しているソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508と連動する計算プロセス又はその他のソフトウェア・プロセスに送信することを命令することができる。サーバ1510上で実行しているネットワーク接続プロセス1530は、データ・パケットに収容されている情報を受信、伸張、解読、及び/又はデコードすることができ、このようなエレメントを、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508がアクセス可能なメモリに格納することができる。ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508は、例えば、受信データを計算データ1536aに格納し、1つ以上の計算規則1542を計算データ1536に適用してGHG排出データ1536b及び/又はCFIデータ1536cを計算し、計算したGHG排出データ1536及び/又は計算したCFIデータ1536cを会員1502に供給することによって、受信データを処理することができる。
図17は、システム1500の会員のためにGHG排出量を計算する方法の一実施形態を模式的に示す。当業者には理解されようが、開示するシステム及び方法は、図17に示す実施形態に限定されるのではなく、図17に示すもの以外、及び/又はこれらに加えた特徴に基づいて、会員のためにGHG排出量を計算することができる。
図17に示すように、エネルギ源の消費に基づくGHG排出量を計算するユーザからの要求を、システム1500(図17では1710)におけるサーバ(例えば、1510)において受信する。要求の受信に基づいて、サーバ1510(例えば、サーバ1510上に常駐するソフトウェア・アプリケーション・プログラム1508)は、エネルギ消費の地理的位置及び/又は得られたGHG排出量に関連し、更にクライアント1506(図3では1720)による選択のための場所選択肢と関連付けられている場所の特徴を与える。例えば、サーバ1510は、図16の計算ウィンドウ1600において、場所領域1605を通じて場所の特徴を与えることができる。場所選択肢は、国家、及び国家内の下位区分(例えば、県、州、地域等)のような、地理的場所を含む。あるいは、及び/又は組み合わせにより、実施形態の一部では、サーバ1510は、消費したエネルギ源に関係し、クライアント1506による選択のためのエネルギ源供給者の選択肢と関連付けられている場所の特徴を与える。供給者の選択肢は、エネルギ供給者の識別子、例えば、E−GRIDデータベースに基づく識別子を含むことができる。
続けて図17を参照すると、要求の受信に基づいて、サーバ1510は、エネルギ源の特徴を与える。ここで、各エネルギ源の特徴は、消費したエネルギ源の種類(例えば、石炭、電気、天然ガス、又は車両燃料)と関係付けられており、更にクライアント1506(図3では1730)による選択のために消費単位と関連付けられている。例えば、サーバ1510は、図16の計算ウィンドウ1600における消費データ領域1606を通じて、エネルギ源の特徴を与えることができる。一般に、サーバ1510は、少なくとも2種類のエネルギ源に関係するエネルギ源の特徴を与える。エネルギ源は、輸送中に消費したエネルギ源、及び/又は輸送には無関係に消費した燃料源を含むことができる。消費単位は、消費したエネルギ源の量に対する単位(例えば、電気のワット時)、及び活動特定中間物に対する単位(例えば、車両で移動したキロメートル数)のような、種々の単位を含むことができる。実施形態の一部では、活動に特定した中間物の単位は、効率によって修正される。例えば、消費した輸送源の単位は、エネルギ源購入受領書に基づくエネルギ源消費量、車両で移動した距離及び車両のデフォに基づくエネルギ源消費量ルト燃料効率、並びに車両で移動した距離、及び車両のカスタム化した燃料効率(例えば、会員が決定及び/又はそれ以外で与えた燃料効率)に基づくエネルギ源消費量を含むことができる。
図17の参照を続けると、サーバ1510は、クライアント1506に、エネルギ源(図17における1740)に対して選択した消費単位での各エネルギ源について消費データを提供するように要求、及び/又はそれ以外で問い合わせを行う。例えば、サーバ1510は、クライアント1506に、図16の計算ウィンドウ1600における消費データ領域1606を通じて、消費データを与えるように問い合わせることができる。消費データは、図1〜図14に関してここで既に説明した方式に基づいて、会員1502によって得られ、クライアント1506に供給することができる。
続いて、サーバ1510は、エネルギ源の種類、選択した地理的場所、及び選択した消費単位(図17の1750)に基づいて、エネルギ源毎に、排出係数を決定する。一般に、サーバ1510は、データベース1534(即ち、計算パラメータ1544)に問い合わせることに基づいてこの決定を行い、これらが、エネルギ源の種類及び選択した場所に関連する排出係数を含むか否か判定を行う。排出係数の確認に基づいて、サーバ1510は続いてGHG排出量を計算する(図17の1760)。
状況によっては、エネルギ源の種類と選択した場所との組み合わせに対する排出係数がデータベース1534内では得られない場合もある。したがって、実施形態の一部では、サーバ1510は排出係数を検索することができる。例えば、サーバ1510は、政府機関、例えば、米国EPAが運営するE−GRIDデータベースによって維持されているデータベースのような、ネットワーク1512と通信するデータベースから排出係数を要求することができ、及び/又は当業者には周知の方式に基づいて、ネットワーク1512と通信する1つ以上のネットワークを検索して排出係数を求めることができる。あるいは、及び/又は組み合わせによって、実施形態の一部では、サーバ1510は、データベース1534に、エネルギ源と関連する排出係数、及び選択した場所よりも特定性が低い場所(例えば、国家の地理的下位区分ではなく、国家)を含むか否か判定するように問い合わせる。排出係数のような確認に基づいて、サーバ1510は続いてGHG排出量を計算する(図17の1760)。
ある実施形態では、図16に示す実施形態のように、サーバ1510が、図16の計算ウィンドウ1600における計算領域1608を通じて、決定した排出係数をクライアント1506に供給する。
前述のように、エネルギ源に対する消費データは、種々の消費単位で表すことができる。したがって、ある実施形態では、サーバ1510は、計算規則1542から1つ以上の規則を適用して、排出係数のデフォルト単位を修正し、これらが消費データの単位と互換性を有するようにする。このような実施形態の一部では、決定した排出係数をクライアント1506に供給する実施形態のように、サーバ1510はこれら1つ以上の規則を、GHG排出量を計算する前に適用する。あるいは、サーバ1510は、これら1つ以上の規則を、GHG排出量の計算中に適用する。
図17の参照を続けると、サーバ1510は、消費データと、エネルギ源種類に対応する排出係数との積に基づいて、エネルギ源の種類毎にGHG排出量を計算する(図17の1760)。前述のように、サーバ1510は、計算規則1542からの1つ以上の規則を、排出係数及び/又は消費データに適用し、それらの積がGHG排出量の単位、例えば、CO2のトン数、又は会員が選択及び/又はそれ以外で規定した単位というような、その他の単位を有するようにすることができる。ある実施形態では、サーバ1510は、消費したエネルギ源の種類毎のGHG排出量の和に基づいて、会員の総GHG排出量を計算する(図17の1770)。加えて、サーバ1510は、各エネルギ源の種類の消費に期すべき総GHG排出量の端数も計算することができる。ある実施形態では、図16に示す実施形態のように、サーバ1510が計算したGHG排出データ、例えば、エネルギ源の種類毎に計算したGHG排出量、及び会員の総GHG排出量を、計算ウィンドウ1600における計算領域1608を通じて、クライアント1506に提示する場合もある。
図1〜図14に関してここで既に説明したように、会員は、CFIを交換及び/又は回収することによって彼らのGHG排出量を相殺することができる。(以降用いる場合、CFIという用語は、GHG排出オフセットに対する集合的な引用であると理解することができ、限定ではないが、図1〜図14に関してここで既に述べたGHG排出オフセットを含む。)図18は、会員のコンプライアンスCFIの量、即ち、会員のGHG排出量を相殺するCFIの量を計算する方法の一実施形態を模式的に示す。当業者には理解されようが、開示するシステム及び方法は、図18に示す実施形態に限定されるのではなく、図18に示すものとは異なる特徴及び/又はそれらに追加する特徴に基づいてコンプライアンスCFIを計算することができる。
図18に示すように、コンプライアンスCFIを計算するクライアント(例えば、下院1502と通信するクライアント1506)からの要求が、システム1500におけるサーバ(例えば、サーバ1510)において受信される(図18の1810)。要求の受信に基づいて、サーバ1510は、クライアント1506に、会員のエネルギ消費の地理的場所を表す場所データ、及び会員のエネルギ消費を定量化する消費データを供給するように、要求及び/又はそれ以外で問い合わせを行う(図18の1820)。一般に、サーバ1510は、クライアント1506に、図17における1720〜1740に関してここで既に説明した特徴に基づいて、場所及び消費データの要求及び/又はそれ以外で問い合わせを行う。続いて、サーバ1510は、図17における1760〜1770に関してここで既に説明した特徴に基づいて、得られたGHG排出量を計算する(図18の1830)。
図18への参照を続けると、サーバ1510は、(i)1830において計算したGHG排出量と(ii)目標GHG排出量との間の差の尺度に基づいて、クライアントに対するコンプライアンスCFIを決定する(図18の1840)。差の尺度は、差、二乗の差、平均二乗根差、及び/又は当業者には周知のこのほかの差の尺度を含むことができる。実施形態の一部では、図16に示す実施形態のように、サーバ1510は、計算ウィンドウ1600における計算領域1608を通じて、決定したコンプライアンスCFIをクライアント1506に提示する。
前述のように、サーバ1510は、計算したGHG排出量及び会員に対する目標GHG排出量に基づいて、コンプライアンスCFIを決定する。ある実施形態では、目標GHG排出量は、クライアント1506(即ち、クライアント1506と通信する会員1502)によってサーバ1510に対して決定及び/又はそれ以外で提示する。あるいは、実施形態の一部では、サーバ1510は、図1〜図14に関してここで既に説明した方式に基づいて、目標GHG排出量を計算する。例えば、このような実施形態の1つでは、サーバ1510は、会員のGHG排出量のベースライン量にある規則(例えば、削減規則)を適用することに基づいて、目標GHG排出量を計算する。GHG排出のベースライン量は、クライアント1506によって決定すること、及び/又はそれ以外でサーバ1510に提示することができる。あるいは、サーバ1510が、図1から図14に関してここで既に説明した方式に基づいて、ベースライン量を計算してもよい。例えば、このような実施形態の1つでは、サーバ1510は、ある時間間隔に対する消費データに規則(例えば、平均又は加重平均)を適用することに基づいて、ベースライン排出量を計算する。
ある実施形態では、サーバ1510は、図18における1820において時間間隔の特徴をクライアント1506に供給する。時間間隔の特徴は、会員のエネルギ消費の時間間隔(例えば、コンプライアンス年)に関係し、選択可能な時間間隔の選択肢と関連付けられている。例えば、サーバ1510は、図16の計算ウィンドウ1600における識別領域1602を通じて、時間間隔の特徴を供給することができる。このような実施形態の1つでは、サーバ1510は、異なる時間間隔に対してクライアント1506から消費データを得るように、時間間隔の特徴を供給する。このような消費データを用いて、サーバ1510は、異なる時間間隔毎にGHG排出量を計算し、これらの計算したGHG排出量に基づいて、GHG排出のベースライン量を計算し、後の時間間隔に対するGHG排出の目標量を計算し、前述の方式に基づいて、その後の時間間隔におけるコンプライアンスCFIを計算することができる。
図15〜図18に関して個々に示し説明するシステム及び方法は、会員がそのGHG排出量及びコンプライアンスCFIを計算し、これによってそのエネルギ源の消費を管理するために用いることができるという利点がある。例えば、同盟会員は、これらの実施形態を用いて、その直接GHG排出量(例えば、そのオフィス設備の動作に伴う排出、及び業務上の目的でそれが所有、レンタル又はリースする車両の運転に伴う排出)、その間接的なGHG排出(例えば、その電気購入及び業務目的のためのその他の非輸送源に伴う排出、並びに業務上の移動(例えば、航空機、市内バス、通勤列車、及び都市間列車による)、その選択GHG排出(例えば、その業務イベント(後退(retreat)、年度会議、及び休日のパーティ)並びにその従業員の非業務活動(通勤、家庭でのエネルギ使用、移動、及び物質消費)に伴う排出)、並びにこれらのGHG排出を相殺するためのそのコンプライアンスCFIを計算することができる。
図1〜図14に関してここで既に説明したように、会員は市場においてCFIを取引して、彼らのGHG排出を削減し、少なくとも彼らのコンプライアンスCFIと同等の量のCFI(及び/又はその他の関係する手段)を得ることができる。図19は、市場においてCFIを取引するために会員を登録する方法の一実施形態を模式的に示す。当業者には理解されようが、開示するシステム及び方法は、図18に示す実施形態には限定されず、図19とは異なる特徴、及び/又はそれらに加えた特徴に基づいて、市場においてCFIを取引する会員を登録することができる。
図19に示すように、クライアント(例えば会員1502と通信するクライアント1506)からのCFI取引要求が、システム1500におけるサーバ(例えば、サーバ1510)において受信される(図19の1910)。要求の受信に基づいて、サーバ1510は、GHG排出量及びコンプライアンスCFIが、その会員に対して、図17及び図18に関して説明した方式に基づいて計算されているか否か判定を行う(図19の1920)。一般に、サーバ1510は、この判断を行う際、データベース134を検索して、会員1502に関連付けられている消費データ1536a、GHG排出データ1536b、及びCFIデータ1536cを求める。会員に対するGHG排出量を計算したという判定に基づいて、サーバ1510は、少なくとも図18における1840で計算したコンプライアンスCFIを市場で取引する会員を登録する(図19の1940)。
会員に対するGHG排出量を計算したという判定に基づいて、サーバ1510は、クライアント1506に、これらの排出量を計算するための元となるデータを要求及び/又はそれ以外で問い合わせる(図19の1930)。サーバ1510は、図17における1720〜1740及び/又は図18における1820に関してここで既に説明した特徴に基づいて、クライアント1506に要求及び/又はそれ以外で問い合わせを行うことができる。続いて、サーバ1510は、その会員に対してGHG排出量及びコンプライアンスCFIを計算し、図19の1940に進む。
図19に関してここで示し説明するシステム及び方法を用いると、会員のGHG排出量、及び彼らの市場規制に対するコンプライアンスを監視することができるという利点がある。例えば、市場管理運営者は、開示したシステム及び方法の実施形態を用いて、会員が彼らの義務に従ってGHG排出を削減し、市場に登録されていないCFIを取引する不正会員を排除することができる。更に、会員が彼らの消費データを市場に、署名し日付を入れた提出物(図16に示す提出物等)を通じて提供することを要求すると、市場における会員の行動のアカウンタビリティ(accountability)を強化することができる。
ここに記載するシステム及び方法は、ハードウェアやソフトウェアの構成には限定されず、これらは多くの計算又は処理環境において適用可能性を有することができる。本システム及び方法は、ハードウェア又はソフトウェア、あるいはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実施することができる。本システム及び方法は、1つ以上のコンピュータ・プログラムにおいて実施することができ、コンピュータ・プログラムは、1つ以上のプロセッサ実行可能な命令から成るものと理解することができる。コンピュータ・プログラムは、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ上で実行することができ、プロセッサが読み取り可能な1つ以上の記憶媒体上に格納することができ、記憶媒体は、揮発性や不揮発性メモリ及び/又は記憶エレメントから成る。
コンピュータ・プログラムは、上位手順又はオブジェクト指向プログラミング言語で実施し、コンピュータ・システムと通信することができる。また、コンピュータ・プログラムは、アセンブリ又は機械語で実施することもできる。言語は、コンパイル型又はインタープリタ型でも可能である。
ある実施形態では、コンピュータ・プログラムは、1つ以上のスプレッドシートで実施することができる。例えば、コンピュータ・プログラムは、Microsoft(R)Excelに基づく1つ以上のスプレッドシートにおいて実施することができ、1つ以上のマクロ及び/又はその他の機能を含むことができる。
コンピュータ・プログラムは、記憶媒体又は装置(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、磁気テープ又はディスク、内部ハード・ドライブ、外部ハード・ドライブ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、あるいはリムーバブル・メモリ・デバイス)上に格納することができ、これらは、汎用又は特殊目的のプログラム可能コンピュータによって読み取ることができ、記憶媒体又はデバイスをコンピュータによって読み取って、ここに記載した方法を実行するときに、コンピュータを構成し動作させることができる。
特に規定されていない限り、ここでメモリを引用するときは、1つ以上のプロセッサ読み取り可能及びアクセス可能メモリ・エレメント及び/又は構成要素を含むことができ、これらは、プロセッサ制御デバイスの内部にあること、プロセッサ制御デバイスの外部にあること、及び/又は1つ以上の通信プロトコルを用いて有線又はワイヤレス・ネットワークを通じてアクセスすることができ、更に特に規定されていない限り、1つ以上の外部及び/又は1つ以上の内部メモリ・デバイスを含むように構成することができ、この場合このようなメモリは用途に基づいて隣接すること及び/又は区分することが可能である。
特に規定されていない限り、ここでプロセッサ及びマイクロプロセッサを引用するときには、単体及び/又は分散環境(複数の環境)において通信可能であり、有線及び/又はワイヤレス通信を通じて1つ以上の他のプロセッサと通信するように構成することができる1つ以上のプロセッサを含むように理解することができ、1つ以上のこのようなプロセッサは、同様の又は異なるデバイスを含むことができる1つ以上のプロセッサ制御デバイス上で動作するように構成することができる。このようなプロセッサやマイクロプロセッサ用語の使用は、中央演算装置、算術論理ユニット、特定用途集積回路、及び/又はタスク・エンジンを含むように理解することができ、このような例は、限定ではなく例示のために提示したに過ぎない。
特に規定されていない限り、冠詞「a」又は「an」を用いて名詞を修飾する場合、1つ又は1つよりも多い非修飾名詞を含むように理解することができる。
ここに記載したシステム及び方法を例示した実施形態を参照して示し説明したが、慣例の経験により、ここに記載した実施形態の多くの同等物を確認することを、当業者は認識又は確認することができるであろう。このような同等物は、本開示の範囲及び添付した特許請求の範囲に包含されるものとする。
例えば、GHG取引市場の運用及び受入を容易にするために他の実施形態が含む市場規則は、異なっていても、前述よりも多くても、少なくともよい。
したがって、ここに記載したシステム及び方法は、ここに記載した実施形態に限定されるのではなく、記載したもの以外の実施を含むことができ、一般的な法律の下で許容される範囲で解釈するものとする。