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JP2007271834A - 反射板用樹脂組成物および反射板 - Google Patents

反射板用樹脂組成物および反射板 Download PDF

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JP2007271834A
JP2007271834A JP2006096275A JP2006096275A JP2007271834A JP 2007271834 A JP2007271834 A JP 2007271834A JP 2006096275 A JP2006096275 A JP 2006096275A JP 2006096275 A JP2006096275 A JP 2006096275A JP 2007271834 A JP2007271834 A JP 2007271834A
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Hideto Ogasawara
英人 小笠原
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

【課題】成形物の機械強度、耐熱性に優れ、しかも高い反射率を安定して得ることができ、特にLEDの封止剤との密着性に優れた反射板を得ることができる、反射板用ポリアミド樹脂組成物および該樹脂組成物を成形して得られる反射板を提供する。
【解決手段】ポリアミド樹脂(A)30〜85質量%、無機充填材(B)10〜60質量%、白色顔料(C)3〜50質量%、及びエポキシ樹脂(D)0.1〜15質量%(ただし、(A)乃至(D)の合計量は100質量%を超えない。)を含む反射板用ポリアミド樹脂組成物および、該反射板用樹脂組成を成形して得られる反射板。
【選択図】なし

Description

本発明は反射板に適したポリアミド樹脂組成物および該樹脂組成物を成形して得られる反射板に関する。さらに詳しくは、ポリアミド樹脂、無機充填材および白色顔料を含み、光の反射率、耐熱性、機械的特性に優れるとともに、インサ−ト成形に好適であり、かつ、封止剤との密着性の良好な反射板用ポリアミド樹脂組成物および、該樹脂組成物を成形して得られる反射板に関する。
光を効率的に利用するため反射板は種々の局面で利用されているが、近年、装置の小型化および光源の小型化のための光源の半導体化、すなわち半導体レ−ザ−、発光ダイオ−ド(以下、LEDと言う)への切り替えが進んでいる。そのため、反射板に対しては機械的強度のみならず、プリント配線基板などへの表面実装等も行われることから耐熱性が良好で、精密に成形できることが要求されている。また反射板には、光を反射する機能上、安定した高い反射率が得られることが求められ、特にLEDの組立ておよびリフロ−はんだ工程での加熱による反射率の低下を抑制することが必要である。
この分野では、特に鉛フリ−はんだを使用した温度260℃でのリフロ−はんだ付けに耐え得る材料が必要なことから、LCP(液晶ポリマ−)やポリアミド樹脂などの限られた樹脂が使用される。このうちLCPは樹脂の白色度が低いため反射板として十分な高反射率が得られない問題がある。また、ポリアミド樹脂として、従来広く使用されている、優れた強度特性および射出成形性を有する脂肪族ポリアミド(PA6,PA66,PA11,PA12)では、リフロ−はんだ工程の温度に耐え得る耐熱性、低吸水性が十分でない。
さらに、LEDには封止剤としてエポキシ樹脂が用いられているが、従来公知の反射板用ポリアミド系樹脂組成物では、エポキシ樹脂との密着性が不足しており問題となっている。
一方、特許文献1および2には、機械物性の向上を、また、特許文献3には、機械物性の向上及び塗膜密着性の向上の目的でエポキシ樹脂を含有した芳香族系ポリアミド樹脂組成物が開示されている。しかしながら、特許文献1乃至3には、反射板用組成物として必須の白色顔料についての具体的記載はなく、当然のことながらLED反射板の開示もない。さらに、特許文献1乃至3には、LED封止材であるエポキシ樹脂との密着性について、特にLEDとしての封止材密着安定性について何ら実証されていない。
特開2005−75910公報 特開平10−212407号公報 特開2003−238800号公報
本発明は、成形物の機械強度、耐熱性に優れ、しかも高い反射率を安定して得ることができ、特にLEDの封止剤との密着性に優れた反射板を得ることができる、反射板用ポリアミド樹脂組成物および該樹脂組成物を成形して得られる反射板を提供することである。
本発明は、このような状況に鑑みて鋭意検討した結果、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)および白色顔料(C)を含む反射板用ポリアミド樹脂組成物に、特定量のエポキシ樹脂を含有させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、
(1)ポリアミド樹脂(A)30〜85質量%、無機充填材(B)10〜60質量%および白色顔料(C)3〜50質量%、及びエポキシ樹脂(D)0.1〜15質量%を含む反射板用ポリアミド樹脂組成物、
(2)上記(1)に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物を形成して得られる反射板および発光ダイオ−ド素子用反射板である。
本発明によれば、成形物の機械強度、耐熱性に優れ、しかも高い反射率が安定して得られ、特にLEDの封止剤であるエポキシ樹脂との密着性に非常に優れた反射板用樹脂組成物および、該樹脂組成物を成形して得られる反射板を提供することができ、工業的価値は極めて高い。
以下、本発明について詳細に説明する。
[ポリアミド樹脂(A)]
本発明で使用するポリアミド樹脂(A)は、ジカルボン酸成分単位(a−1)とジアミン成分単位(a−2)とからなる。
[ジカルボン酸成分単位(a−1)]
本発明で使用するポリアミド樹脂(A)を構成するジカルボン酸成分単位(a−1)は、テレフタル酸成分単位30〜100モル%と、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%、および/または炭素原子数4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%からなることが好ましく、これらのジカルボン酸成分単位(a−1)の合計量は100モル%である。このうちテレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位としては、例えばイソフタル酸、2−メチルテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸およびこれらの組み合せが好ましい。また、脂肪族ジカルボン酸成分単位は、その炭素原子数を特に制限するものではないが、炭素原子数は4〜20、好ましくは6〜12の脂肪族ジカルボン酸から誘導される。このような脂肪族ジカルボン酸成分単位を誘導するために用いられる脂肪族ジカルボン酸の例としては、例えば、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸などが挙げられる。これらの中でも、特にアジピン酸が好ましい。
また、本発明においてジカルボン酸成分単位には、テレフタル酸成分単位は30〜100モル%、好ましくは40〜100モル%、さらに好ましくは40〜80モル%、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位は0〜70モル%、好ましくは0〜60モル%、さらに好ましくは20〜60モル%、および/または炭素原子数4〜20、好ましくは6〜12の脂肪族ジカルボン酸成分単位は、0〜70モル%、好ましくは0〜60モル%、さらに20〜60モル%の量で含まれることが好ましい。
また、本発明においては、ジカルボン酸成分単位(a−1)として、上記のような構成単位とともに、少量、例えば、10モル%以下程度の量の多価カルボン酸成分単位が含まれても良い。このような多価カルボン酸成分単位として具体的には、トリメリット酸およびピロメリット酸等のような三塩基酸および多塩基酸を挙げることができる。
[ジアミン成分単位(a−2)]
本発明で使用するポリアミド樹脂(A)を構成するジアミン成分単位(a−2)は、直鎖および/または側鎖を有する炭素原子数4〜20、好ましくは6〜12の脂肪族ジアミンが好ましく、これらのジアミン成分単位(a−2)の合計量は100モル%である。
直鎖脂肪族ジアミン成分単位の具体的な例としては、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカンが挙げられる。これらの中でも、1,6−ジアミノヘキサンが好ましい。また、側鎖を有する直鎖脂肪族ジアミン成分単位の具体的な例としては、2−メチル−1,5−ジアミノペタン、2−メチル−1,6−ジアミノヘキサン、2−メチル−1,7−ジアミノヘプタン、2−メチル−1,8−ジアミノオクタン、2−メチル−1,9−ジアミノノナン、2−メチル−1,10−ジアミノデカン、2−メチル−1,11−ジアミノウンデカン等が挙げられる。この中では、2−メチル−1,7−ジアミノヘプタン、2−メチル−1,8−ジアミノオクタン、2−メチル−1,9−ジアミノノナンが好ましい。
本発明で用いるポリアミド樹脂(A)は、例えば、ジカルボン酸成分単位(a−1)とジアミン成分単位(a−2)とを均一溶液中で重縮合することにより製造することができる。より具体的には、上記のジカルボン酸成分単位とジアミン成分単位とをWO03/085029に記載されているように、触媒の存在下に加熱することにより低次縮合物を得、次いでこの低次縮合物の溶融物に剪断応力を付与することにより重縮合することで製造することができる。
また、本発明で用いられるポリアミド樹脂(A)は、温度25℃、96.5%硫酸中で測定した極限粘度[η]が、0.5〜1.3dl/g、好ましくは0.6〜1.2dl/g、さらに0.7〜1.1dl/gであることが好ましい。このような範囲にある場合、機械特性および成形時の流動性に優れる。極限粘度が0.5dl/g以上であると十分な機械的強度を得ることができる。また、1.3dl/g以下であると成形時の良好な流動性を得ることができ好ましい。ポリアミド樹脂(A)の極限粘度[η]を上記範囲のように調製するためには、例えば反応系内に分子量調整剤等を配合してジカルボン酸成分単位(a−1)とジアミン成分単位(a−2)とを反応させることにより得ることができる。ここで使用される分子量調整剤としては、モノカルボン酸およびモノアミンを使用することができる。
ここで使用されるモノカルボン酸の例としては、炭素原子数2〜30の脂肪族モノカルボン酸、芳香族モノカルボン酸および脂環族モノカルボン酸を挙げることができる。なお、芳香族モノカルボン酸および脂環族モノカルボン酸は、環状構造部分に置換基を有していてもよい。
脂肪族モノカルボン酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびリノ−ル酸を挙げることができる。また、芳香族モノカルボン酸の例としては、安息香酸、トルイル酸、ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸およびフェニル酢酸を挙げることができ、脂環族モノカルボン酸の例としては、シクロヘキサンカルボン酸を挙げることができる。モノアミンとしては、脂肪族、脂環族および芳香族の第1アミンおよび第2アミンを用いることができる。ここで、第1および第2脂肪族モノアミンの例としては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、へキシルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミンおよびジブチルアミンを挙げることができる。また、第1および第2芳香族モノアミンの例としては、アニリン、トルイジン、ジフェニルアミンおよびナフチルアミンを挙げることができ、さらに第1および第2脂環族モノアミンの例としては、シクロへキシルアミンおよびジシクロへキシルアミンを挙げることができる。
このような分子量調整剤は、上述のジカルボン酸成分単位(a−1)とジアミン成分単位(a−2)との反応の際に使用され、反応系におけるジカルボン酸成分単位(a−1)の合計量1モルに対して、通常は、0〜0.07モル、好ましくは0〜0.05モルの量で使用される。このような量で分子量調整剤を使用することにより、少なくともその一部がポリアミド樹脂中に取り込まれ、これによりポリアミド樹脂(A)の分子量、即ち極限粘度[η]が本発明で規定される範囲内に調整される。また本発明で用いられるポリアミド樹脂(A)の、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)は270〜350℃、特に290〜335℃が好ましい。融点が270℃以上であると、リフロ−はんだ時の反射板の変形が抑制される。また融点350℃以下であると、溶融成形に際してポリアミド樹脂に分解を生じることがない。
またポリアミド樹脂(A)は、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)、白色顔料(C)及びエポキシ樹脂(D)の合計量100質量%中に、30〜85質量%、好ましくは40〜85質量%、さらに45〜85質量%の割合となるように添加することが好ましい。
[無機充填材(B)]
本発明で使用する無機充填材(B)としては、ポリアミド樹脂(A)に添加することで、該樹脂の強度を向上できるものであれば良く、具体的には、繊維状、粉状、粒状、板状、針状、クロス状、マット状等の形状を有する種々の無機補強材を使用することができる。さらに詳述すると、無機充填材としては、ガラス繊維、金属被覆ガラス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維、金属炭化物繊維、金属硬化物繊維、ホウ素繊維、ワラストナイト、チタン酸カリウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、珪酸カルシウムウィスカー、窒化珪素ウィスカーなどが挙げられる。このような充填材としては特にガラス繊維が好ましい。ガラス繊維を使用することにより、組成物の成形性が向上すると共に、樹脂組成物から形成される成形体の引張り強度、曲げ強度、曲げ弾性率等の機械的特性および熱変形温度などの耐熱特性が向上する。上記のようなガラス繊維の平均長さは、通常は、0.1〜20mm、好ましくは0.3〜6mmの範囲にあり、アスペクト比(L(繊維の平均長)/D(繊維の平均外径))が、通常は10〜2000、好ましくは30〜600の範囲にある。平均長さおよびアスペクト比がこのような範囲内にあるガラス繊維を使用することが好ましい。
また無機充填材(B)は、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)、白色顔料(C)及びエポキシ樹脂(D)の合計量100質量%中に、10〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、さらに10〜40質量%の割合となるように添加することが好ましい。
[白色顔料(C)]
本発明で使用する白色顔料(C)としては、ポリアミド樹脂(A)に添加して該樹脂を白色に着色することで、着色された樹脂が光を反射できるものであれば良く、具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、鉛白、硫酸亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミナなどが上げられる。これらの白色顔料は、単独で用いてもよく、二種以上組み合わせて用いてもよい。また、これらの白色顔料はシランカップリング剤あるいはチタンカップリング剤などで処理して使用することもできる。たとえばビニルトリエトキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのシラン系化合物で表面処理されていてもよい。白色顔料としては特に酸化チタンが好ましい。酸化チタンを使用することにより反射率、隠蔽性といった光学特性が向上する。酸化チタンはルチル型が好ましい。酸化チタンの粒子径は、0.05〜2.0μm、好ましくは0.05〜0.7μmである。
また白色顔料(C)は、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)、白色顔料(C)及びエポキシ樹脂(D)の合計量100質量%中に、3〜50質量%、好ましくは3〜45質量%、さらに3〜40質量%の割合となるように添加することが好ましい。
[エポキシ樹脂(D)]
本発明で使用するエポキシ樹脂としては、1分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有する多官能のエポキシ樹脂であれば特に限定されず、従来公知のものを使用することができる。具体的には、ビスフェノールのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ジオールのジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ポリエーテルジオールのジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールザイロック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールザイロック型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、エポキシ化ポリオレフィン、脂環式骨格・ナフタレン骨格・ジシクロペンタジエン骨格又はリモネン骨格を含有するエポキシ樹脂等が挙げられる。これらは、ハロゲン化又は水素添加されていても良い。また、これらは、2種以上の併用で用いても良い。上記のうち、ビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノール型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂が好ましい。
本発明で使用されるエポキシ樹脂(D)は、反射板として成形加工に供されるため、軟化点がポリアミド樹脂(A)のガラス転移点以上、融点以下であることが好ましい。さらにガラス転移点または金型温度以上、融点以下であることが好ましい。ガラス転移点以上であると、射出成形での金型やリードフレームを汚染することなく成形できる。融点以下であるとポリアミド樹脂(A)に均一に溶融分散できる。
本発明で使用されるエポキシ樹脂(D)は、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)、白色顔料(C)及びエポキシ樹脂(D)の合計量100質量%中に、0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜12質量%、さらに好ましくは1〜10質量%の割合となるように添加することが好ましい。
[その他の添加剤]
本発明では、発明の効果を損なわない範囲で、用途に応じて、以下の添加剤、すなわち、酸化防止剤(フェノ−ル類、アミン類、イオウ類、リン類等)、耐熱安定剤(ラクトン化合物、ビタミンE類、ハイドロキノン類、ハロゲン化銅、ヨウ素化合物等)、光安定剤(ベンゾトリアゾ−ル類、トリアジン類、ベンゾフェノン類、ベンゾエ−ト類、ヒンダ−ドアミン類、オギザニリド類等)、他の重合体(オレフィン類、変性ポリオレフィン類、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体等のオレフィン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体等のオレフィン共重合体、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリアセタ−ル、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキシド、フッ素樹脂、シリコ−ン樹脂、LCP等)、難燃剤(臭素系、塩素系、リン系、アンチモン系、無機系等)蛍光増白剤、可塑剤、増粘剤、帯電防止剤、離型剤、顔料、結晶核剤、種々公知の配合剤を添加することができる。
[本発明のポリアミド樹脂組成物]
本発明のポリアミド樹脂組成物は、上記の各成分を、公知の方法、例えばヘンシェルミキサ−、Vブレンダ−、リボンブレンダ−、タンブラ−ブレンダ−などで混合する方法、あるいは混合後さらに一軸押出機、多軸押出機、ニ−ダ−、バンバリ−ミキサ−などで溶融混練後、造粒あるいは粉砕する方法により製造することができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂(A)、無機充填材(B)、白色顔料(C)及びエポキシ樹脂(D)の合計量100質量%中にポリアミド樹脂(A)を、30〜85質量%、好ましくは40〜85質量%、さらに45〜85質量%の割合で含むことが好ましい。ポリアミド樹脂(A)が30質量%以上、85質量%以下であると、成形性を損なうことなく、はんだリフロ−工程に耐え得る耐熱性に優れたポリアミド樹脂組成物を得ることができる。
また、無機充填材(B)を、10〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、さらに好ましくは10〜40質量%の割合で含むことが好ましい。無機充填材(B)の量が10質量%以上であると、射出成形時やはんだリフロ−工程で成形物が変形することがない。また60質量%以下であると、成形性および外観が良好な成形品を得ることができる。
また、白色顔料(C)を、3〜50質量%、好ましくは3〜45質量%、さらに好ましくは3〜40質量%の割合で含むことが好ましい。白色顔料(C)の量が3質量%以上であると、反射率等の十分な光の反射特性を得ることができる。また50質量%以下であれば、成形性を損なうことがなく好ましい。
さらに、エポキシ樹脂(D)を、0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜12質量%、さらに1〜10質量%の割合で含むことが好ましい。エポキシ樹脂(D)の量が上記範囲であると、未添加の組成物が有する機械特性、耐熱性等を損なうことなく、封止剤との密着性能を付与することができる。
上記のような組成範囲にある反射板用ポリアミド樹脂組成物は、機械的特性、反射率および耐熱性に優れ、かつ、封止剤との密着性に優れる。
[反射板、発光ダイオ−ド素子用反射板]
反射板とは、少なくとも光を放射する方向の面が開放された、または開放されていないケ−シングやハウジング一般を包括し、より具体的には、箱状または函状の形状を有するもの、漏斗状の形状を有するもの、お椀状の形状を有するもの、パラボナ状の形状を有するもの、円柱状の形状を有するもの、円錐状の形状を有するもの、ハニカム状の形状を有するもの等、板(平面、球面、曲面等の面)を光を反射する面として有する三次元形状一般をも包含する。
発光ダイオ−ド(LED)素子用反射板は、通常ポリアミド樹脂、またはポリアミド樹脂と無機充填材を含む樹脂組成物を、射出成形、特にフ−プ成形等の金属のインサ−ト成形、溶融成形、押出し成形、インフレ−ション成形、ブロ−成形等の加熱成形により、所望の形状に賦形することで得られ、該反射板にLED素子とその他の部品を組み込み、封止用樹脂により封止、接合、接着等して使用される。
また、本発明のポリアミド樹脂組成物および反射板はLED用途のみならず、エポキシ樹脂との密着性が要求されるような、光線を反射する他の用途にも適応することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例および比較例において、各物性値の測定および評価は以下の方法で行った。
[極限粘度[η]]
ポリアミド樹脂0.5gを96.5%硫酸溶液50mlに溶解し、ウベロ−デ粘度計を使用し、25℃±0.05℃の条件下で試料溶液の流下秒数を測定し、以下の数式(2)に基づき算出した。
[η]=ηSP/[C(1+0.205ηSP)] (2)
[η]:極限粘度(dl/g)、
ηSP:比粘度、C:試料濃度(g/dl)、
t:試料溶液の流下秒数(秒)、
t0:ブランク硫酸の流下秒数(秒)、
ηSP=(t−t0)/t0
[融点(Tm)]
PerkinElemer社製DSC7を用いて、一旦330℃で5分間保持し、次いで10℃/分の速度で23℃まで降温せしめた後、10℃/分で昇温した。このときの融解に基づく吸熱ピ−クを融点とした。
[密着性評価]
樹脂組成物を射出成形によりカップ状の成形品(外形10mm×10mm×厚み4mm,カップ内φ8mmの円柱形状のくり貫き,接着面積0.8cm2)として、カップ内にエポキシ封止剤を注入し硬化させ、試験サンプルを作成した。試験サンプルを255℃の浴槽と1℃の浴槽に交互に1分間浸漬し、封止剤が剥離するまでの繰り返し回数で評価した。
[反射率]
射出成形にて作成した、厚み2mmの試験片を用いて470nmの波長の反射率を測定した。成形機:住友重機械工業(株)製SG50(シリンダ−温度335℃、金型温度120℃)、反射率測定器:ミノルタ(株)CM3500d
[加熱後反射率]
厚さ2mmの試験片を射出成形機で作成し、該試験片を170℃の熱風乾燥機で2時間加熱した後、さらにリフロー炉にて260℃・10秒間加熱した。この加熱前後での波長470nmの光線反射率を測定した。
下記の原材料を使用し、表1の組成で密着性評価を行った。
ポリアミド樹脂(A):アーレンC3000(6T/66=62.5/37.5)
極限粘度[η]=1.0、ガラス転移点95℃、融点= 320℃
無機充填材(B) :ガラス繊維
白色顔料(C) :酸化チタン(平均粒径 0.21μm)
エポキシ樹脂(D) :BPA型エポキシ樹脂(三井化学社製 エポミックR309 L)軟化点=135℃
Figure 2007271834
本発明の、機械強度、耐熱性に優れ、しかも高い反射率が安定して得られるポリアミド樹脂組成物は、LED用反射板、及びエポキシ樹脂との密着性が要求されるような他の発光装置用の反射板として好適に使用できる。

Claims (7)

  1. ポリアミド樹脂(A)30〜85質量%、無機充填材(B)10〜60質量%、白色顔料(C)3〜50質量%、及びエポキシ樹脂(D)0.1〜15質量%(ただし、(A)乃至(D)の合計量は100質量%を超えない。)を含む反射板用ポリアミド樹脂組成物。
  2. ポリアミド樹脂(A)が、テレフタル酸から誘導されるジカルボン酸成分単位30〜100モル%、テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%および/または炭素原子数4〜20の脂肪族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%からなるジカルボン酸成分単位(a−1)並びに、炭素原子数4〜20の直鎖脂肪族ジアミン成分単位および/または炭素原子数4〜20の側鎖を有する脂肪族ジアミン成分単位からなるジアミン成分単位(a−2)を含む、請求項1に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物。
  3. ポリアミド樹脂(A)の極限粘度[η]が、0.5〜1.3dl/gおよび融点が270〜350℃である、請求項1に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物。
  4. エポキシ樹脂(D)の軟化点がポリアミド樹脂(A)のガラス転移点以上、融点以下である、請求項1に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物。
  5. 白色顔料(C)が酸化チタンである、請求項1に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物を成形して得られる反射板。
  7. 請求項1〜5に記載の反射板用ポリアミド樹脂組成物を成形して得られる発光ダイオ−ド素子用反射板。
JP2006096275A 2006-03-31 2006-03-31 反射板用樹脂組成物および反射板 Pending JP2007271834A (ja)

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