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JP2007250228A - 燃料電池 - Google Patents

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JP2007250228A
JP2007250228A JP2006068516A JP2006068516A JP2007250228A JP 2007250228 A JP2007250228 A JP 2007250228A JP 2006068516 A JP2006068516 A JP 2006068516A JP 2006068516 A JP2006068516 A JP 2006068516A JP 2007250228 A JP2007250228 A JP 2007250228A
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fuel cell
gas separator
hole
seal
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JP2006068516A
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English (en)
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Takashi Kajiwara
▲隆▼ 梶原
Seiji Sano
誠治 佐野
Hiromichi Sato
博道 佐藤
Fuminari Shizuku
文成 雫
Yutaka Hotta
裕 堀田
Yoshifumi Ota
佳史 大田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】シール部材の位置合わせ精度を向上させると共に、燃料電池を大型化することなく、シール部材のずれに起因するガスリークを防止する。
【解決手段】燃料電池は、電解質層と電解質層上に形成された電極とを備える電解質・電極複合体と、電解質・電極複合体を挟持するように配置されると共に、燃料電池内部を積層方向に貫通するガスマニホールドを形成するための穴部が形成されたガスセパレータと、電解質・電極複合体の外周部において電解質・電極複合体と一体で形成されると共に、弾性を有し、上記穴部の周囲でガスセパレータに接触するシール部と、を備えている。ここで、シール部は、このシール部と一体形成された電解質・電極複合体に隣接するガスセパレータの内の少なくとも一方のガスセパレータに形成された穴部に係合する係合部を有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、一般に、電解質層や電極あるいはガスセパレータを含む板状部材を、所定の順序で順次積層することによって形成される。このような構成の一例として、電解質膜の表面に電極を形成した膜電極構造体を、間にガスシール性を確保するためのシール部材を介在させて、セパレータで挟持する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)
特開2004−6104号公報 特開2000−133290号公報 特開2003−68319号公報
しかしながら、このようにシール部材を介在させながらセパレータなどの部材を積層する場合には、シール部材は一般に剛性が低い弾性部材であるため変形が起こりやすく、位置合わせの精度の確保が困難であるという問題があった。また、シール部材およびセパレータを含む部材を積層して成る燃料電池では、ガス圧によって、剛性が低い弾性部材であるシール部材の部分的なはみ出しが起こって、はみ出し部からガスリークが生じる可能性があった。このようなシール部材のずれを抑えてシール性を確保するために、シール部材が隣接部材と接する部分の幅(シール幅)をより広くしてシール部分を安定化する方策も考えられるが、シール幅を広げるには、シール部材を含む各部材の面積をより広く確保することが必要となり、燃料電池の大型化を伴うため、採用し難い。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、シール部材の位置合わせ精度を向上させると共に、燃料電池を大型化することなく、シール部材のずれに起因するガスリークを防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、
電解質層と該電解質層上に形成された電極とを備える電解質・電極複合体と、
前記電解質・電極複合体を挟持するように配置されると共に、前記燃料電池内部を積層方向に貫通するガスマニホールドを形成するための穴部が形成されたガスセパレータと、
前記電解質・電極複合体の外周部において前記電解質・電極複合体と一体で形成されると共に、弾性を有し、前記穴部の周囲で前記ガスセパレータに接触するシール部と
を備え、
前記シール部は、該シール部と一体形成された前記電解質・電極複合体に隣接する前記ガスセパレータの内の少なくとも一方の前記ガスセパレータに形成された前記穴部に係合する係合部を有することを要旨とする。
以上のように構成された本発明の燃料電池によれば、穴部の周囲でガスセパレータに接触することによってガスマニホールドにおけるガスシール性を確保するシール部が、隣接するガスセパレータの内の少なくとも一方のガスセパレータに形成されたガスマニホールド形成用の穴部に係合するため、ガスマニホールド内を通過するガスの圧力が掛かることによるシール部のずれを抑制することができる。したがって、ガスマニホールドにおいて、シール部のずれに起因するガスリークを防ぐことができる。その際に、シール部は、ガスセパレータに形成された穴部に係合するため、シール部をガスセパレータに係合させてシール部のずれを抑えることによって、燃料電池が大型化することがない。また、シール部は、ガスマニホールド形成用の穴部の周囲でガスセパレータに接触しているため、シール部におけるガスシールのために働く部位と、ガスセパレータに係合する部位とが近接している。したがって、弾性を有するシール部の伸びなどに起因するシール部位の位置ずれを抑制することができる。なお、電解質・電極複合体とガスセパレータとの間には、さらに他の部材、例えば、電気化学反応に供するガスの流路を形成するガス流路形成部材を配置することとしても良い。
本発明の燃料電池において、
前記電解質・電極複合体を含む単セルと、前記ガスセパレータとを交互に複数積層して成り、
前記シール部は、
前記電解質・電極複合体を保持する基板部と、
前記基板部から、前記電解質・電極複合体に隣接する一方の前記ガスセパレータ側へと突出して設けられ、頭頂部を有する第1の凸部であって、該頭頂部が前記一方のガスセパレータの前記穴部の周囲に接する第1の凸部と、
前記係合部であって、前記基板部から前記一方のガスセパレータ側へと延出して設けられ、前記一方のガスセパレータに形成された前記穴部の内壁に接しつつ前記穴部を貫通する係合部と、
前記係合部に連続して設けられ、前記一方のガスセパレータにおける前記第1の凸部と接する面の裏面に接する係止部と
前記係止部から、前記一方のガスセパレータを介して前記シール部に隣接する他のシール部側へと突出して設けられ、頭頂部を有する第2の凸部であって、該頭頂部において、前記穴部の周囲に対応する位置で前記他のシール部の前記基板部に接する第2の凸部と
を備えることとしても良い。
このような構成とすれば、ガスマニホールドにおけるガスシール性が、一方の側にのみ突出して設けられた第1および第2の凸部によって確保される。このように、一方の側にのみ突出する凸部によってガスシール性を確保する場合には、両側に突出する凸部によってガスシール性を確保する場合に比べて、凸部が安定して倒れにくいため、シール性の確保がより容易になり、シール性の信頼度が増す。
このような燃料電池において、さらに、
前記燃料電池全体に対する前記ガスセパレータの位置を規定するガスセパレータ位置決め部を備えることとしても良い。
このような構成とすれば、ガスセパレータは、ガスセパレータ位置決め部によって燃料電池全体に対する位置が規定される。ここで、電解質・電極複合体と一体化されたシール部は、ガスセパレータに係合しているため、シール部および電解質・電極複合体を、ガスセパレータを介して、燃料電池全体に対して位置決めすることができる。
また、本発明の燃料電池において、
前記第1の凸部が頭頂部において前記一方のガスセパレータに接する位置である第1のシールラインと、前記第2の凸部が頭頂部において前記他のシール部に接する位置である第2のシールラインとが、前記燃料電池の積層方向に重なって位置することとしても良い。
このような構成とすれば、燃料電池全体に対して積層方向に力が加わる際に、第1の凸部と第2の凸部とが互いに支え合って力が加わり、第1の凸部および第2の凸部が接触するシール部位において、ガスシールのための圧力が確保され、シール性の信頼度を確保することができる。
また、本発明の燃料電池において、さらに、
前記電解質・電極複合体と前記ガスセパレータとの間に配設される多孔質体によって構成され、内部の細孔によって、電気化学反応に供される反応ガスの流路を形成するガス流路形成部を備え、
前記ガスセパレータは、前記ガスマニホールドを形成するための前記穴部と前記ガス流路形成部とを連通させる連通路が内部に形成されていることとしても良い。
このような構成とすれば、ガスセパレータの表面において、ガスマニホールド形成用穴部の近傍に、ガス流路形成部とガスマニホールドとを連通させる流路を形成するための凹凸形状を設ける必要がない。したがって、ガスマニホールドのガスシール性を確保するための第1の凸部および第2の凸部の配置位置が、上記凹凸形状によって制限されることが無く、ガスマニホールドと反応ガス流路とを連通させる構造に起因して第1および第2の凸部の形状が複雑化することがない。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、燃料電池の製造方法や、燃料電池の組み立て時における構成部材の位置決め方法などの形態で実現することが可能である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.燃料電池の構成:
B.燃料電池内部におけるガスおよび冷媒の流れ:
C.燃料電池の組み立て:
D.変形例:
A.燃料電池の構成:
図1は、実施例の燃料電池の概略構成を表わす断面模式図である。本実施例の燃料電池は、固体高分子型燃料電池であり、単セルを複数積層したスタック構造を有している。すなわち、本実施例の燃料電池は、図1に示すように、複数の単セル20を備えると共に、各々の単セル20間にガスセパレータ30を介在させつつ単セル20を積層させた構造を有している。
単セル20は、電解質膜を含むMEA(膜−電極接合体、Membrane Electrode Assembly)22と、MEA22の外側に配設されたガス流路形成部24,25を備える。ここで、MEA22は、電解質膜と、電解質膜を間に挟んでその表面に形成された触媒電極であるカソードおよびアノードと、上記触媒電極のさらに外側に配設されたガス拡散層と、を備えている(図示せず)。
電解質膜は、固体高分子材料、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸を備えるフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。カソードおよびアノードは、電気化学反応を促進する触媒、例えば、白金、あるいは白金と他の金属から成る合金を備えている。カソードおよびアノードを形成するには、例えば、白金等の触媒金属を担持させたカーボン粉を作製し、この触媒担持カーボンと、電解質膜を構成する電解質と同様の電解質とを用いて触媒ペーストを作製し、作製した触媒ペーストを電解質膜上に塗布すればよい。ガス拡散層は、カーボン製の多孔質部材であり、例えばカーボンクロスやカーボンペーパによって形成される。触媒電極を表面に形成した電解質膜とガス拡散層とは、例えばプレス接合により一体化されてMEA22となる。なお、ガス拡散層は、触媒電極に対するガス供給効率を向上させると共に、ガス流路形成部と触媒電極との間の集電性を高め、電解質膜を保護する働きを有するが、ガス流路形成部の構成材料やガス流路形成部の気孔率によっては、ガス拡散層を設けないこととしても良い。
ガス流路形成部24,25は、発泡金属や金属メッシュなどの金属製多孔質体によって形成されており、本実施例では、チタン製の多孔質体を用いている。ガス流路形成部24,25は、MEA22とガスセパレータ30との間に形成される空間を占めるように配置されており、ガス流路形成部内部に形成される多数の細孔から成る空間は、電気化学反応に供されるガスが通過する単セル内ガス流路として機能する。既述したガス拡散層においても、内部に形成される空間をガスが通過するが、本実施例では、ガス流路形成部24,25は、単セル20に供給されたガスが通過する主たる空間を形成する。カソードとガスセパレータ30との間に配置されるガス流路形成部24では、その内部の細孔によって形成される空間が、酸素を含有する酸化ガスが通過する単セル内酸化ガス流路として機能する。また、アノードとガスセパレータ30との間に配置されるガス流路形成部25では、その内部の細孔によって形成される空間が、水素を含有する燃料ガスが通過する単セル内燃料ガス流路として機能する。なお、ガス流路形成部24,25は、金属のような剛性の高い材料によって形成することが望ましいが、カーボン等により形成しても良い。
ここで、隣り合うガスセパレータ30間であって、MEA22およびガス流路形成部24,25の外周部には、可撓性および弾性を有するシール部27が設けられている。シール部27は、例えば、シリコンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴムなどの絶縁性樹脂材料によって形成されると共に、MEA22と一体で形成されている。このようなシール部27は、例えば、シール部27に対応する形状の金型のキャビティ内にMEA22の外周部が収まるようにMEA22を配設し、上記樹脂材料を射出成形することによって形成できる。これにより、MEA22とシール部27とが隙間なく接合される。あるいは、シール部27は、MEA22と一体形成するだけでなく、MEA22に加えてさらにガス流路形成部24,25と一体形成しても良い。
図2は、MEA22と一体形成されたシール部27の概略構成を表わす平面図である。図2に示すように、シール部27は、外周形状が略四角形の部材であり、外周部に設けられた10個の穴部である穴部40〜45および穴部58,59と、中央部に設けられてMEA22が組み込まれている略四角形の穴部とを有している。より具体的には、略四角形状の外周の一辺(図2において辺35と示す)の近傍には、この辺35に沿って2つの穴部40が形成されている。また、辺35と対向する辺(図2において辺36と示す)の近傍には、この辺36に沿って2つの穴部41が形成されている。また、他の2辺のうちの一方の辺(図2において辺37と示す)の近傍には、この辺37に沿って穴部42,44が形成されており、他方の辺(図2において辺38と示す)の近傍には、この辺38に沿って穴部43,45が形成されている。さらに、辺35と辺38とが成す角の近傍には穴部58が形成されており、辺36と辺37とが成す角の近傍には穴部59が形成されている。なお、図2では、シール部27と一体化されたMEA22における露出している部分を、ハッチを付して示している。
上記10個の穴部と同様の穴部は、シール部27と共に積層されるガスセパレータ30においても、それぞれ対応する位置に設けられている。そして、シール部27およびガスセパレータ30を含む部材を積層して燃料電池を組み立てたときには、各穴部は、燃料電池を積層方向に貫通するガス流路等を形成する。すなわち、穴部40は、燃料電池に対して供給された酸化ガスを各単セルに分配する酸化ガス供給マニホールドを形成し(図2中、O2 inと表わす)、穴部41は、各単セルから排出されて集合した酸化ガスを外部へと導く酸化ガス排出マニホールドを形成する(図2中、O2 outと表わす)。また、穴部42は、燃料電池に対して供給された燃料ガスを各単セルに分配する燃料ガス供給マニホールドを形成し(図2中、H2 inと表わす)、穴部43は、各単セルから排出されて集合した燃料ガスを外部へと導く燃料ガス排出マニホールドを形成する(図2中、H2 outと表わす)。さらに、穴部44は、燃料電池に対して供給された冷却水などの冷媒を各ガスセパレータ30内に分配する冷媒供給マニホールドを形成し(図2中、水 inと表わす)、穴部45は、各ガスセパレータ30から排出されて集合した冷媒を外部へと導く冷媒排出マニホールドを形成する(図2中、水 outと表わす)。穴部58,59は、ガス流路を形成せず、後述するガイドピン60に係合して、燃料電池の組み立て時におけるガスセパレータ30の位置決めに関わる。なお、図2において、図1に示す断面に相当する位置を、A−A断面として示している。
図3は、図1に示したシール部27の断面の一部であって、穴部40近傍の様子を拡大して示す説明図である。シール部27は、図1に示すように所定の凹凸形状を有している。具体的には、シール部27は、MEA22が組み込まれる略四角形の穴部と、上記10個の穴部と、が形成される外周略四角形の板状部である基板部70(図2,図3参照)を備えると共に、10個の穴部のうちの8つの穴部(穴部40〜45)の外周が形成される位置に、基板部70から略垂直方向に所定の長さだけ延出して設けられた延出係合部72を備えている。すなわち、基板部70に形成される穴部と共に、基板部70に対して垂直方向に設けられた中空の延出係合部72によって、各穴部40〜45は形成されている。図1では穴部40および穴部41に対応する延出係合部72が表わされ、図3では穴部40に対応する延出係合部72が表わされているが、穴部40〜45のすべてに対応して、同様の延出係合部72が形成されている。また、各々の延出係合部72に連続して、上記8つの穴部のそれぞれの外周を取り囲んで、延出係合部72の長さだけ基板部70から離間しつつ基板部70に略平行に形成された係止部74が設けられている。各延出係合部72は、ガスセパレータ30に形成された対応する穴部40〜45の内径と略同一あるいは若干大きい外径を有しており、ガスセパレータ30に形成された対応する穴部40〜45に、ぴったりと嵌り込むことができる。
シール部27においては、各々の穴部40〜45を取り囲んで、基板部70の一方の面から突出する第1の凸部であるリップ28aが形成されている。このリップ28aは、ガスセパレータ30に形成される穴部40〜45に延出係合部72が嵌め込まれたときに、ガスセパレータ30の表面と接触して、穴部40〜45が形成するガスマニホールドにおけるガスシール性を確保するために働く(図1参照)。また、シール部27においては、MEA22が組み込まれる略四角形の穴部を取り囲んで、基板部70の両方の面から突出する凸部であるリップ29が形成されている。このリップ29は、単セル20とガスセパレータ30とを積層して燃料電池を組み立てた時に、単セル20の両側に配置されるガスセパレータ30の各々と接触して、単セル内ガス流路におけるガスシール性を確保するために働く。すなわち、基板部70の両側に突出して設けられる双方のリップ29の頭頂部間の幅D1は、ガスセパレータ30間に配置される単セル20の厚みに相当する長さとなっており、燃料電池内部で積層方向に力が加えられることにより、リップ29は両側のガスセパレータ30との間で押圧力を作用させつつ接触する。リップ29がガスセパレータ30と接触してガスシール性を実現する位置は、燃料電池を構成する積層体全体で積層方向に重なっている。このような、リップ29がガスセパレータ30と接触してガスシール性を実現する位置を、シール線SL1として図1ないし図3に示す。なお、基板部70におけるリップ28aの裏面であって、リップ29よりも外周側の領域は、凹凸の無い平坦部71となっている(図3参照)。
係止部74においては、基板部70に形成されたリップ28aと対向する面は、凹凸の無い平坦部73となっている。ガスセパレータ30に形成された各穴部40〜45に対して延出係合部72が嵌め込まれたときには、上記平坦部73は、延出係合部72が嵌め込まれたガスセパレータ30の表面と接触する。すなわち、平坦部73とリップ28aとの間の距離D2は、ガスセパレータ30の厚みに対応する長さとなっており、燃料電池内部で積層方向に力が加えられることにより、平坦部73とリップ28aとは、延出係合部72が嵌め込まれたガスセパレータ30に対して、押圧力を作用させつつ接触する。また、係止部74においては、平坦部73の裏面側に、穴部40〜45を取り囲んで突出する第2の凸部であるリップ28bが形成されている。このリップ28bは、単セル20とガスセパレータ30とを積層して燃料電池を組み立てたときには、隣接する単セル20が備えるシール部27の基板部70に形成された平坦部71に当接して、穴部40〜45が形成するガスマニホールドにおけるガスシール性を確保するために働く(図1参照)。
ここで、基板部70に形成されたリップ28aがガスセパレータ30と接触する位置、および、係止部74に形成されたリップ28bが平坦部71に接触する位置は、燃料電池を構成する積層体全体で積層方向に重なっている。このような、リップ28aおよびリップ28bが隣接部材と接触する位置を、シール線SL2として図1ないし図3に示す。シール部27は、弾性を有する樹脂材料から成るため、燃料電池内で積層方向に平行な方向に押圧力が加えられることにより、既述したシール線SL1およびSL2の位置において、シール部27によってガスシール性を実現可能となる。なお、図2では、リップ28aは、リップ28bが形成された係止部74に覆われて見えない状態となっている。
また、シール部27が備える延出係合部72には、貫通孔76が形成されている。この貫通孔76は、穴部40〜45が形成するガスマニホールドと、ガスセパレータ30内に形成されるガス流路とを連通させるための構造である。ガスマニホールドと、ガスセパレータ30内に形成されるガス流路との間のガスの流れについては、後に詳述する。
ガスセパレータ30は、図1に示すように、ガス流路形成部24と接するカソード側プレート31と、ガス流路形成部25と接するアノード側プレート33と、カソード側プレート31およびアノード側プレート33に挟持される中間プレート32と、を備えている。これら3枚のプレートは、導電性材料、例えばステンレス鋼、あるいは、より耐食性に優れた金属によって形成される薄板状部材であり、カソード側プレート31、中間プレート32、アノード側プレート33の順に重ね合わされて、例えば拡散接合により接合されている。これら3種のプレートは、いずれも凹凸のない平坦な表面を有すると共に、各々、所定の位置に所定形状の穴部を有している。
図4は、カソード側プレート31の形状を示す平面図であり、図5は、アノード側プレート33の形状を示す説明図であり、図6は、中間プレート32の形状を示す説明図である。カソード側プレート31およびアノード側プレート33には、いずれも、その外周部において、シール部27と同様の位置に10個の穴部(穴部40〜45および穴部58,59)が形成されている。これらガスセパレータ30を構成するプレートに形成される穴部40〜45は、シール部27に形成される穴部40〜45よりも若干大きく、具体的には、内側に延出係合部72が丁度嵌り込む大きさに形成されている。なお、中間プレート32は、上記10個の穴部のうち、穴部44,45は有していないが、後述する複数の冷媒孔48が、穴部44,45に対応する位置に重なるように設けられている。
カソード側プレート31は、穴部40の近傍に、穴部40よりも小さく、穴部40に平行に配列する複数の穴部である連通孔50を備えており、穴部41の近傍には、同様に、穴部41に平行に配列する複数の連通孔51を備えている(図4参照)。アノード側プレート33は、穴部42の近傍に、穴部42よりも小さく、穴部42に平行に配列する複数の穴部である連通孔52を備えており、穴部43の近傍には、同様に、穴部43に平行に配列する複数の連通孔53を備えている(図5参照)。中間プレート32においては、穴部40の形状が他のプレートとは異なっており、中間プレート32の穴部40は、この穴部40のプレート中央部側の辺が、プレート中央部側へと突出する複数の突出部を備える形状となっている。穴部40が有する上記複数の突出部を、連通部54と呼ぶ。この連通部54は、中間プレート32とカソード側プレート31とが積層されたときに連通孔50と重なり合って、酸化ガス供給マニホールドと連通孔50とを連通させるように、各連通孔50に対応して設けられている。中間プレート32では、他の穴部41,42,43においても同様に、連通孔51,52,53に対応して、複数の連通部55,56,57がそれぞれ設けられている(図6参照)。
B.燃料電池内部におけるガスおよび冷媒の流れ:
燃料電池の内部において、穴部40が形成する酸化ガス供給マニホールドを流れる酸化ガスは、中間プレート32の連通部54が形成する空間と、カソード側プレート31の連通孔50とを介して、ガス流路形成部24内に形成される単セル内酸化ガス流路へと流入する。ここで、酸化ガス供給マニホールドの内壁の一部は、シール部27が備える延出係合部72の内壁によって形成されている。そして、酸化ガス供給マニホールドを流れる酸化ガスが、中間プレート32の連通部54が形成する空間へと流入する際には、酸化ガスは、シール部27が備える延出係合部72に設けられた貫通孔76を通過する。単セル内酸化ガス流路において酸化ガスは、ガス流路形成部24に平行な方向(面方向)に流れると共に、面方向に垂直な方向(積層方向)へとさらに拡散する。積層方向に拡散した酸化ガスは、ガス流路形成部24からガス拡散層を介してカソードに至り、電気化学反応に供される。このように電気化学反応に寄与しつつ単セル内酸化ガス流路を通過した酸化ガスは、ガス流路形成部24から、カソード側プレート31の連通孔51および中間プレート32の連通部55が形成する空間を介して、穴部41が形成する酸化ガス排出マニホールドへと排出される。なお、酸化ガスが中間プレート32の連通部55が形成する空間を介して酸化ガス排出マニホールドへと排出される際には、酸化ガスは、シール部27が備える延出係合部72に設けられた貫通孔76を通過する。
同様に、燃料電池の内部において、穴部42が形成する燃料ガス供給マニホールドを流れる燃料ガスは、シール部27が備える延出係合部72に設けられた貫通孔76と、中間プレート32の連通部56が形成する空間と、アノード側プレート33の連通孔52とを介して、ガス流路形成部25内に形成される単セル内燃料ガス流路へと流入する。単セル内燃料ガス流路において燃料ガスは、面方向に流れると共に、積層方向へとさらに拡散する。積層方向に拡散した燃料ガスは、ガス流路形成部25からガス拡散層を介してアノードに至り、電気化学反応に供される。このように電気化学反応に寄与しつつ単セル内燃料ガス流路を通過した燃料ガスは、ガス流路形成部25から、アノード側プレート33の連通孔53および中間プレート32の連通部57が形成する空間と、シール部27が備える延出係合部72に設けられた貫通孔76とを介して、穴部43が形成する燃料ガス排出マニホールドへと排出される。
図4ないし図6においても、図2と同様に、図1に示した断面の位置に相当するA−A断面の位置を示している。また、図1では、酸化ガス供給マニホールドから、貫通孔76、連通部54および連通孔50を介してガス流路形成部24内へと酸化ガスが供給される様子と、ガス流路形成部24から、連通孔51、連通部55および貫通孔76を介して酸化ガス排出マニホールドへと酸化ガスが排出される様子とが、それぞれ矢印で表わされている。
なお、中間プレート32は、さらに、ガス流路形成部と重なる領域に、互いに平行に形成された細長い複数の冷媒孔48を備えている(図6参照)。これらの冷媒孔48の端部は、中間プレート32を他の薄板状部材と重ね合わせたときに、穴部44,45と重なり合い、冷媒孔48は、冷媒が流れるためのセル間冷媒流路をガスセパレータ30内で形成する。すなわち、燃料電池の内部において、穴部44が形成する冷媒供給マニホールドを流れる冷媒は、上記冷媒孔48によって形成されるセル間冷媒流路に分配され、セル間冷媒流路を流れた冷媒は、穴部45が形成する冷媒排出マニホールドへと排出される。
C.燃料電池の組み立て:
図7は、本実施例の燃料電池の組み立ての様子を表わす斜視図である。燃料電池を組み立てる際には、まず、シール部27と一体化させたMEA22上にガス流路形成部24,25を積層・固着させて単セル20を形成すると共に、3枚のプレートを積層してガスセパレータ30を形成する。そして、ガスセパレータ30に形成された穴部40〜45のそれぞれに、シール部27が備える対応する延出係合部72をはめ込み、一つの単セル20と一つのガスセパレータ30とから成る構成単位を形成する。本実施例では、このように予め作製した上記構成単位を順次積層することによって、燃料電池を組み立てる。
ここで、本実施例では、燃料電池を組み立てる際に、図7に示すように、エンドプレート62上に、積層単位を順次積み上げている。エンドプレート62は、ガスセパレータ30および単セル20と略同一形状に形成されて、例えばステンレス鋼により形成される板状部材である。このエンドプレート62には、対向する一組の角の近傍において、エンドプレート62面に対して略垂直に配置されるガイドピン60が取り付けられている。すなわち、MEA22、ガスセパレータ30、ガス流路形成部24,25を含む部材から成る積層体の積層方向に平行に延出するガイドピン60が、エンドプレート62には取り付けられている。ガイドピン60は、具体的には、図2に示した辺35と辺38とが成す角に対応する角の近傍と、図2に示した辺36と辺37とが成す角に対応する角の近傍とに、それぞれ設けられている。ガイドピン60は、絶縁性材料、例えばPTFEなどのフッ素樹脂によって形成することができる。あるいは、例えば表面に絶縁性材料から成る層を設けることにより、燃料電池内での短絡が防止されていれば、ガイドピン60自体は金属材料によって形成しても良い。
燃料電池を組み立てる際には、ガスセパレータ30および単セル20に形成された穴部58,59をガイドピン60によって貫通させながら、エンドプレート62上に、上記構成単位を順次積層する。図7では、エンドプレート62上に、ガスセパレータ30、単セル20、ガスセパレータ30、と積み上げた様子を表わしている。なお、実際に燃料電池を組み立てる際には、エンドプレート62上には、まず、絶縁板や、出力端子を備える集電板が積層されるが、これらについては図示を省略している。
上記のようにガスセパレータ30および単セル20を積層する際には、剛性を有する金属製の板状部材であるガスセパレータ30は、穴部58,59をガイドピンによって貫通させることにより、その積層位置が定められる。すなわち、エンドプレート62上に設けられたガイドピン60は、燃料電池全体に対するガスセパレータ30の位置を規定するガスセパレータ位置決め部として機能する。なお、本実施例において板状部材が剛性を有するとは、積層の動作時に、その部材自身の平坦な形状を維持することができると共に、他の部材と係合すると、積層に係る力が加わるときにも係合状態を維持しつつ、上記他の部材との間の位置関係を保持することができる性質をいう。
なお、本実施例では、ガイドピン60を2本設けているが、異なる構成としても良い。例えば、穴部58,59を形成する工程の精度、および、ガイドピン60を設ける工程の精度が充分に高い場合には、より多くのガイドピンを設け、例えば、エンドプレート62の四隅のそれぞれに合計4本のガイドピン60を設けても良い。
以上のように構成された本実施例の燃料電池によれば、ガスセパレータ30の穴部40〜45に延出係合部72が嵌め込まれることによって、シール部27がガスセパレータ30に係合しているため、ガスマニホールド内を通過するガスの圧力が剛性の低いシール部27にかかっても、ガス圧に起因するシール部27のずれを抑制することができる。したがって、シール部27に形成されたリップ28a、28bのずれを抑え、ガスマニホールドにおけるガスリークを抑制することができる。その際に、延出係合部72は、ガスマニホールドを形成する穴部40〜45の内壁に係合するため、延出係合部72をガスマニホールド用穴に係合させてシール部27のずれを抑えることによって、燃料電池が大型化することもない。
また、シール部27が、延出係合部72を介してガスセパレータ30に対して固定されるため、シール部27およびシール部27に一体形成されているMEA22を、ガスセパレータ30に対して位置決めすることができる。ここで、ガスセパレータ30は、穴部58,59およびガイドピン60によって、燃料電池全体に対して位置決めされるため、シール部27およびこれと一体形成されるMEA22は、ガスセパレータ30を介して燃料電池全体に対して位置決めされることができる。
さらに、本実施例では、シール部27とMEA22とを一体形成し、さらにMEA22上にガス流路形成部24,25を固着させて単セル20を形成し、シール部27の延出係合部72をガスセパレータ30の穴部40〜45に嵌め込むことによって、単セル20とガスセパレータ30とが一体化された組み立て単位を形成している。そして、この組み立て単位を順次積層することによって燃料電池を組み立てている。したがって、組み立て単位の積層という極めて簡便な動作によって、燃料電池の組み立て作業を行なうことができる。
また、本実施例の燃料電池が備えるシール部27は、一方の側にのみ突出して設けられた凸部であるリップ28a,28bによって、ガスマニホールドにおけるガスシール性が確保されている。すなわち、MEA22を保持する基板部70は、一方の面に平坦部71を有すると共に他方の面にリップ28aが形成され、同様に係止部74は、一方の面に平坦部73を有すると共に他方の面にリップ28bが形成されている。そして、リップ28aと平坦部73の間でガスセパレータ30を挟み込むと共に、リップ28bが、隣接するシール部27の平坦部71に当接することによって、シール性が確保されている。このように、リップを一方の面だけに設け、他方の面は平坦面とすることによって、両側にリップを設けてシール性を確保する構成に比べてリップが安定して倒れにくくなり、シール性の確保がより容易になる。
さらに、本実施例の燃料電池では、リップ28aおよび28bがシール性を実現する位置であるシール線SL2が、燃料電池全体で積層方向に重なっている。そのため、燃料電池全体に積層方向に力が加わる際に、リップ28aとリップ28bとが互いに支え合って力が加わり、荷重抜けが起こらないため、リップ28aとリップ28bのいずれにおいても、充分に高い圧力で隣接部材に接してシール性の信頼度を確保することができる。
ここで、リップ28aおよびリップ28bは、シール部27に形成されたマニホールド用穴40〜45の近傍に配置されるため、シール部27が可撓性および弾性を有する部材であっても、シール部27の伸びに起因してリップ28a,28bが位置ずれする影響を抑え、マニホールド用穴40〜45からリップ28a,28bまでの距離を、シール部27毎に精度良く一致させることが可能となる。そのため、ガスセパレータ30において、マニホールド用穴40〜45および穴部58,59を設ける際の精度を確保することで、燃料電池全体で、シール線SL2を、積層方向に精度良く一致させることができる。
さらに、シール部27は、ガスセパレータ30と一体化されて積層単位を形成するため、燃料電池の組み立て時には、剛性を有するガスセパレータ30によって支持される状態となる。したがって、燃料電池組み立て時の積層に伴う動作、例えば、穴部58,59をガイドピン60に嵌め込む動作において、シール部27における伸びなどの変形が抑えられ、シール線の位置合わせの精度を確保する効果を高めることができる。
また、本実施例の燃料電池は、多孔質体であるガス流路形成部24,25によって単セル内ガス流路を形成すると共に、ガスマニホールドと単セル内ガス流路とを連通させる連通路(連通孔50〜53および連通部54〜57によって形成される連通路)を内部に形成したガスセパレータ30を備えている。そのため、ガスセパレータ30の表面において、ガスマニホールド用穴である穴部40〜45の近傍に、ガスマニホールドと単セル内ガス流路とを連通させる流路を形成するための凹凸形状を形成する必要がない。したがって、リップ28a,28bは、各穴部40〜45を取り囲む形状に設ければ良く、ガスマニホールドと単セル内ガス流路とを連通させる構造に起因してリップの形状が複雑化することがない。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
実施例のシール部27は、隣接するガスセパレータの裏面にまで延出する延出係合部72を備え、裏面側においても係止部74上のリップ28aによってシール線を形成しているが、マニホールド用穴に係合していれば、必ずしも係止部74を備える必要はない。図8は、延出係合部72と同様の係合部172を有するが、係止部74を有しないシール部127を備えた燃料電池の様子を、図1と同様に表わす断面模式図である。また、図9は、シール部127の構成を模式的に表わす平面図である。シール部127は、実施例と同様の燃料電池において、シール部27に代えて用いられるものであり、実施例と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
シール部127は、シール部27のリップ28a、29に代えて、リップ128を備えている。このリップ128は、リップ29と同様に、両側に突出して設けられ、隣接する双方のガスセパレータに接している。このようにガスセパレータと接触してシール線SLを形成することで、リップ128は、ガスマニホールドおよび単セル内ガス流路におけるガスシール性を確保している。リップ128が形成するシール線SLの位置を、図9にSLとして示している。また、シール部127に設けられ、貫通孔76を有する係合部172は、ガスセパレータ30の各穴部40〜45の内壁に接触している。このようなシール部127を用いることで、実施例と同様に、ガスマニホールド内のガス圧に起因するシール部のずれを抑え、ガスリークを抑制する同様の効果を得ることができる。
シール部27の形状については、さらに種々の変形が可能である。例えば、実施例では、シール部27の延出係合部72は、マニホールド用穴40〜45の内壁全体に接することとしたが、内壁の全周に接するのではなく、内壁の一部に接することとしても良い。シール部27が、マニホールド用穴の内壁の少なくとも一部と係合するならば、シール部27のリップの位置ずれが抑制され、実施例と同様の効果を得ることができる。例えば、マニホールド用穴の近傍において、シール部27に掛かるガス圧や、シール部27をずれさせる力にばらつきがある場合に、少なくとも、より大きな圧や力が掛かる部分において、シール部27がマニホールド用穴に係合するならば、効果的にずれを防止可能となる。
また、実施例のシール部27は、隣接する2つのガスセパレータの内、一方の側に配置されたセパレータのマニホールド用穴部にのみ係合しているが、シール部を、両側のセパレータのマニホールド用穴部に係合させることとしても良い。隣接する2つのガスセパレータの内、少なくとも一方のガスセパレータのマニホールド用穴部にシール部を係合させることで、ガスリークを抑制する同様の効果が得られる。
D2.変形例2:
実施例の燃料電池は、ガスマニホールドと単セル内ガス流路とを連通させる連通路を内部に形成し、表面は平坦面となっているガスセパレータ30を用いているが、異なる形状のガスセパレータを用いても良い。例えば、MEAとの間に単セル内ガス流路を形成するための溝などの凹凸形状が表面に形成されたガスセパレータを用いることができる。このような場合にも、MEAと一体形成されたシール部を、マニホールド用穴の内壁に係合させることで、同様の効果が得られる。
D3.変形例3:
また、実施例の燃料電池では、燃料電池全体に対するガスセパレータの位置決めは、ガスセパレータに形成した穴部58,59とガイドピン60によって行なっているが、異なる構成のガスセパレータ位置決め部を設けることとしても良い。図10は、異なる構成のガスセパレータ位置決め部を備える燃料電池の一例を表わす斜視図である。図10の燃料電池は、実施例の燃料電池と類似する構成を備えており、共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
図10の燃料電池では、ガスセパレータ30およびシール部27は、穴部58,59を有しておらず、エンドプレート62には、ガイドピン60が設けられていない。その代わりに、エンドプレート62には、外形基準ガイド160が設けられている。外形基準ガイド160は、ガスセパレータ30および単セル20と略同一形状のエンドプレート62の4つの辺のそれぞれにおいて、エンドプレート62の外側から各辺に沿って、エンドプレート62面に対して垂直になるように、エンドプレート62に取り付けられた薄板状部材である。燃料電池を組み立てる際には、これら4つの外形基準ガイド160と、ガスセパレータ30および単セル20から成る組み立て単位の外周とを接触させつつ、4つの外形基準ガイド160で囲まれた内部に組み立て単位を嵌め込めばよい。これにより、燃料電池全体に対して、剛性を有するガスセパレータ30を位置決めしつつ、ガスセパレータ30を介して、ガスセパレータ30に固着されたシール部27およびMEA22を位置決めすることができる。このように、ガスセパレータ位置決め部は、剛性を有するガスセパレータを、ある程度の精度で積層時に位置決め可能であればよい。
D4.変形例4:
実施例では、燃料電池は固体高分子型燃料電池としたが、異なる種類の燃料電池であっても良い。電解質・電極複合体と一体形成されるシール部とガスセパレータとを積層して成る燃料電池であれば、本発明を適用することができる。
実施例の燃料電池の概略構成を表わす断面模式図である。 MEA22と一体形成されたシール部27の概略構成を表わす平面図である。 シール部27の断面であって、穴部40近傍の様子を示す説明図である。 カソード側プレート31の形状を示す平面図である。 アノード側プレート33の形状を示す説明図である。 中間プレート32の形状を示す説明図である。 本実施例の燃料電池の組み立ての様子を表わす斜視図である。 変形例の燃料電池の概略構成を表わす断面模式図である。 シール部127の概略構成を表わす平面図である。 変形例の燃料電池を表わす斜視図である。
符号の説明
20…単セル
22…MEA
24,25…ガス流路形成部
27,127…シール部
28a,28b,28,29…リップ
30…ガスセパレータ
31…カソード側プレート
32…中間プレート
33…アノード側プレート
40〜45…穴部
48…冷媒孔
50〜53…連通孔
54〜57…連通部
58,59…穴部
60…ガイドピン
62…エンドプレート
70…基板部
71…平坦部
72…延出係合部
73…平坦部
74…係止部
76…貫通孔
160…外形基準ガイド
172…係合部

Claims (5)

  1. 燃料電池であって、
    電解質層と該電解質層上に形成された電極とを備える電解質・電極複合体と、
    前記電解質・電極複合体を挟持するように配置されると共に、前記燃料電池内部を積層方向に貫通するガスマニホールドを形成するための穴部が形成されたガスセパレータと、
    前記電解質・電極複合体の外周部において前記電解質・電極複合体と一体で形成されると共に、弾性を有し、前記穴部の周囲で前記ガスセパレータに接触するシール部と
    を備え、
    前記シール部は、該シール部と一体形成された前記電解質・電極複合体に隣接する前記ガスセパレータの内の少なくとも一方の前記ガスセパレータに形成された前記穴部に係合する係合部を有する
    燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記電解質・電極複合体を含む単セルと、前記ガスセパレータとを交互に複数積層して成り、
    前記シール部は、
    前記電解質・電極複合体を保持する基板部と、
    前記基板部から、前記電解質・電極複合体に隣接する一方の前記ガスセパレータ側へと突出して設けられ、頭頂部を有する第1の凸部であって、該頭頂部が前記一方のガスセパレータの前記穴部の周囲に接する第1の凸部と、
    前記係合部であって、前記基板部から前記一方のガスセパレータ側へと延出して設けられ、前記一方のガスセパレータに形成された前記穴部の内壁に接しつつ前記穴部を貫通する係合部と、
    前記係合部に連続して設けられ、前記一方のガスセパレータにおける前記第1の凸部と接する面の裏面に接する係止部と
    前記係止部から、前記一方のガスセパレータを介して前記シール部に隣接する他のシール部側へと突出して設けられ、頭頂部を有する第2の凸部であって、該頭頂部において、前記穴部の周囲に対応する位置で前記他のシール部の前記基板部に接する第2の凸部と
    を備える燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池であって、さらに、
    前記燃料電池全体に対する前記ガスセパレータの位置を規定するガスセパレータ位置決め部を備える
    燃料電池。
  4. 請求項2または3記載の燃料電池であって、
    前記第1の凸部が頭頂部において前記一方のガスセパレータに接する位置である第1のシールラインと、前記第2の凸部が頭頂部において前記他のシール部に接する位置である第2のシールラインとが、前記燃料電池の積層方向に重なって位置する
    燃料電池。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の燃料電池であって、さらに、
    前記電解質・電極複合体と前記ガスセパレータとの間に配設される多孔質体によって構成され、内部の細孔によって、電気化学反応に供される反応ガスの流路を形成するガス流路形成部を備え、
    前記ガスセパレータは、前記ガスマニホールドを形成するための前記穴部と前記ガス流路形成部とを連通させる連通路が内部に形成されている
    燃料電池。
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