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JP2007246102A - コンタクトレンズ用容器およびその製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズ用容器およびその製造方法 Download PDF

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JP2007246102A JP2006068694A JP2006068694A JP2007246102A JP 2007246102 A JP2007246102 A JP 2007246102A JP 2006068694 A JP2006068694 A JP 2006068694A JP 2006068694 A JP2006068694 A JP 2006068694A JP 2007246102 A JP2007246102 A JP 2007246102A
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Kazuhiko Nakada
和彦 中田
Yasuhiko Suzuki
保彦 鈴木
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Abstract

【課題】コンタクトレンズを密封状態で長期間に亘って安定して収容することが出来ると共に、印字された情報の視認性の低下を防ぐことができ、更に、印字加工時の色素の飛散による容器の汚染を効果的に回避することが出来る新規な構造のコンタクトレンズ用容器を提供すること。
【解決手段】容器本体12および蓋シート14の少なくとも一方にレーザ光42を照射することにより、容器本体12および蓋シート14の少なくとも一方の内部におけるレーザ光42の集光部分に着色部52を形成し、着色部52の少なくとも一つによって容器本体12および蓋シート14の少なくとも一方にコンタクトレンズに関する情報を表示する情報記録層26,30を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンタクトレンズの保管や輸送,提供等に際して用いられるコンタクトレンズ用容器に係り、特にコンタクトレンズが収容された容器本体の収容凹所の開口部を蓋シートで流体密に覆蓋することにより密封状態でコンタクトレンズを収容せしめたコンタクトレンズ用容器に関するものである。
従来から、このようなコンタクトレンズ用容器においては、収容されているコンタクトレンズの情報を確認出来るように、その容器本体の表面や蓋シートの表面に対して、収容されたコンタクトレンズに関する情報が記されたものが提案されている。このようなコンタクトレンズ用容器における情報の表示は、一般に、収容されているコンタクトレンズの光学特性やロット番号等の必要な情報を、オフセット印刷やグラビア印刷等の公知の印刷技術を用いて、直接に視認可能な状態で容器表面に印刷することによって行われるのが一般的である。
ところが、かくの如き従来構造のコンタクトレンズ用容器では、文字や記号、データコード等といった情報の印刷面が容器表面に直接に露出している。それ故、かかる印刷面が、コンタクトレンズ用容器の搬送時や保管時等において他の部材(他のコンタクトレンズ用容器やコンタクトレンズ用容器が収容された外箱等)と接触して塗料が剥がれたりすることで印刷が薄くなって、印刷情報が読み取り難くなるおそれがあった。
また、一般に、密閉状態でコンタクトレンズを収容したあと、パッケージの最終段階で容器に対して滅菌処理が施されることとなる。かかる滅菌処理としてオートクレーブ処理等の加熱処理が施される場合には、印刷面の塗料が熱によって変質や変色するおそれがあり、それに起因して印刷情報が読み取り難くなるおそれもあった。
このような問題に鑑み、例えば特許文献1(特開2000−25715号公報)には、金属箔層の表面に色素層を形成すると共に、この色素層の表面に合成樹脂層を重ねて形成した積層フィルムを採用し、この積層フィルムにおける合成樹脂層と色素層をレーザで除去することで文字や記号等の情報を視認可能に表示したコンタクトレンズ容器のカバーラベルが提案されている。これによれば、金属箔層が大気中に直接露出されておらず、且つ色素層の表面も合成樹脂層で覆われていることから、金属箔層の酸化劣化や表示の薄色化などによる不具合が或る程度防止され得ると考えられる。
しかしながら、かかる特許文献1に記載のラベルでは、色素層を削除した部分では金属箔層が直接に外部に露出することとなる。それ故、金属箔層が大気に晒されることとなり、その部位における腐食等が避けられない。また、金属箔層の直上層である色素層をレーザ照射で除去する操作に際しては、金属箔層へのレーザ照射が完全には回避され難い。それ故、金属箔層にレーザ照射が行われることに起因して、容器に収容されたコンタクトレンズや保存液に温度変化等の悪影響が及ぼされるおそれもある。
なお、特許文献2(特開2002−331372号公報)には、金属箔層と色素層の間に合成樹脂層を形成すると共に、レーザ光の照射による色素層の除去を合成樹脂層の中間部分までの切除で実現することにより、色素層の除去部分において金属箔の大気中への露出が回避され得るようにしたラベル構造が提案されている。
しかし、このような特許文献2に記載の積層フィルムにおいても、未だ解決すべき課題を内在していたのである。即ち、特許文献1や特許文献2に記載された印字方法では、レーザ照射で色素層を除去して文字や記号等をマーキングするに際して、除去された色素が周りに飛散してしまい、その表示が不鮮明になったり、汚れが発生するおそれもあったのである。
また、特許文献1や特許文献2に記載された印字方法では、レーザ照射で除去された合成樹脂層や色素層の凹部が印字表面に開口することとなる。それ故、印字部の表面に凹凸が形成されることが避けられず、この凹凸が他部材に引っ掛かることによって情報の表示面が破損したり、凹部に異物が入り込んで表示が読み取り難くなったりするおそれがあると共に、高い解像度で情報を記すことが難しいという問題もある。
特開2000−25715号公報 特開2002−331372号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、コンタクトレンズを密封状態で収容することが出来ると共に、各種の情報を明瞭に且つ安定して表示することの出来る、新規な構造のコンタクトレンズ用容器を提供することを目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
すなわち、本発明の特徴とするところは、収容凹所を備えた合成樹脂材料製の容器本体に対して蓋シートを重ね合わせて該収容凹所の開口部を流体密に覆蓋することによりコンタクトレンズを収容する密封構造の収容領域を形成したコンタクトレンズ用容器において、前記容器本体および前記蓋シートの少なくとも一方に透光性の合成樹脂材料からなる表示部を設けると共に、該表示部の内部にはレーザ光の照射による変色を利用して情報を記録した情報記録層が形成されていることにある。
このような本発明に従う構造とされたコンタクトレンズ用容器においては、表示部の表面に印刷したり表示部に形成した凹部で金属箔層や色素層を表面に露出させることによって印字した従来構造と異なり、透光性の合成樹脂材料からなる表示部の内部に情報記録層が形成されている。それ故、表示部の表面に塗料等を付着させて印刷したり、表示部に凹部を形成して着色層を直接に露出させる必要がない。
従って、本発明のコンタクトレンズ用容器では、表示部の表面が他部材と接触等することに起因する塗料の剥離の問題が完全に回避されると共に、表面の傷や汚れ等の原因となり易い凹部を表面に形成する必要もない。しかも、表示部の内部にレーザ光が集光照射されて、表示部を形成する透光性の合成樹脂材料の変色作用によって情報が記録されることから、前述の特許文献1や特許文献2に記載の情報表示構造において問題となり易いレーザ光の照射に起因する塗料の飛散の問題も完全に回避され得るのである。
その結果、本発明に従えば、情報の明瞭な表示機能が長期間に亘って安定して保持され得るコンタクトレンズ用容器が、有利に実現可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記表示部が、平坦な表面形状をもって形成されることが望ましい。即ち、容器本体や蓋シートにおける表示部の表面が平坦とされることにより、そこに表示された情報の読み取りも容易となる。また、情報の記録に際しても、表示部の表面が平坦とされることで、レーザ光の照射に際しての集光制御による情報記録作業が容易となる。その結果、表示部への情報の記録と読み取りを一層明瞭に且つ容易に行うことが可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記蓋シートが、金属箔と樹脂層の積層構造とされており、該樹脂層によって前記表示部が形成されている構造が、好適に採用される。金属箔を基層に採用することにより、容器内の高度な密閉性が確保されると共に、蓋シートへのレーザ照射に起因する蓋シートの機能劣化や損傷を防止することが出来、容器密閉という蓋シート本来の機能が安定して確保され得る。また、金属箔は有色不透明であることから、それに積層された樹脂層において変色を利用して記録された情報が、背後の金属箔の存在により、読み取り易くなるという利点もある。
さらに、情報記録層を蓋シートに形成することにより、例えば、異なる種類のコンタクトレンズにおいて、蓋シートを異ならせて表示情報を各コンタクトレンズに対応したものとすることで、容器本体を共用することも可能となる。また、蓋シートは、容器本体に形成される収容凹所の開口部を覆うように配設されるものであって、一般に大きな平坦面形状を有していることから、この蓋シートに情報を表示することにより、情報の表示面積を大きく確保することが出来て、多くの情報を表示することが可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記表示部が有色透明の着色層とされており、前記情報記録層では、前記レーザ光の照射により該着色層の色と異なる色に変色されることによって情報表示されている構造が、好適に採用される。このような構造を採用すれば、例えば、情報記録層においてベースとされた有色透明の色(地色)と、レーザ照射で変色させた色(表示色)との対比やコントラストを適当に設定することにより、情報の読み取り易さの向上を図ることが可能となる。或いは、情報記録層の地色とレーザ照射で変色させた表示色を適当に選択することにより、例えば、特定波長の光でのみ読み取り可能で、人が外部から容易に視認することの出来ない情報記録を行うことも出来る。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記容器本体における前記蓋シートの重ね合わせ面となる部分に前記表示部が形成されていると共に、該蓋シートが不透明とされており、該表示部における前記情報記録層が該蓋シートによって視認不能に覆われた隠蔽情報記録層とされている構造が、好適に採用される。このような構造を採用すれば、蓋シートを開けてコンタクトレンズを容器から取り出すまでの間、具体的に保存や輸送等の間、コンタクトレンズ装用者の個人情報等の秘匿情報が直接に読み取れない状態として情報保護することが出来る。また、かかる隠蔽情報記録層に後述の顕現情報記録層を組み合わせて採用することにより、情報記録のための領域を効率的に確保することが可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記蓋シートに前記表示部が形成されており、該表示部における前記情報記録層によって、外部から直接に視認可能な顕現情報記録層が形成されている構造が、好適に採用される。このような構造を採用すれば、例えばコンタクトレンズの種類や光学特性などを、外部から容易に視認等で確認できる状態で表示することが出来る。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記蓋シートが相互に剥離可能に貼着された複数の貼着シートを含んで構成されていると共に、それら貼着シートの少なくとも一つには、前記情報記録層が、他の貼着シートへの貼着面側から視認することが出来且つ貼着状態下では該蓋シートの表面から視認不可能な隠蔽情報記録層として形成されている構造が、好適に採用される。このような構造を採用すれば、蓋シートを容器本体から剥離させずに、コンタクトレンズが収容された容器を未開封の状態のままで、貼着シートだけを剥離させることによって読み取り可能とされる隠蔽情報記録層が、実現可能となる。
なお、蓋シートにおいて、同一の或いは異なる情報が記録された情報記録層を備えた貼着シートを複数採用し、それらの貼着シートを蓋シートにおける異なる部位に、或いは同じ部位で互いに重ね合わせて積層状態で貼着して使用することも可能である。特に、互いに重ね合わせて積層状態で貼着される複数の貼着シートを採用して、各々情報記録層を形成することにより、限られた大きさの蓋シートにおいて、表示部(情報記録層)の面積を効率的に大きく確保することが可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記蓋シートが相互に剥離可能に貼着された複数の貼着シートを含んで構成されていると共に、それら貼着シートの少なくとも一つが、その表面と裏面の一方において表示部を有していると共に、表面と裏面の他方において再貼着可能な粘着面を有している構造が、好適に採用される。このような構造を採用すれば、剥離された貼着シートを、適当な物に対して粘着面で再貼付することができる。それ故、例えば、剥離された貼着シートをカルテや専用の管理シートに貼付する等して容易に保管することが可能となって、例えば既に使用者に提供されたコンタクトレンズのトレーサビリティを実現することも可能となる。
また、本発明に係るコンタクトレンズ用容器においては、前記容器本体および前記蓋シートの少なくとも一方において外部から直接に視認可能な前記情報記録層としての顕現情報記録層を有する前記表示部と、表面が被覆シートで覆われて外部から直接に視認不可能であり且つ該被覆シートを剥離することで視認可能となる前記情報記録層としての隠蔽情報記録層を有する前記表示部とを、併せ備えている一方、前記情報記録層に記録された情報が、該コンタクトレンズを識別するために必要な情報である規格情報と、該コンタクトレンズの装用者個人に関する情報である個人情報とを、含んでおり、該規格情報が前記顕現情報記録層に記されていると共に、該個人情報が前記隠蔽情報記録層に記されている構造が、好適に採用される。
このような構造を採用すれば、コンタクトレンズの管理とコンタクトレンズ使用者の管理とが、コンタクトレンズ情報の容易な利用性とコンタクトレンズ使用者の個人情報の保護性とを確保しつつ、効率的に実現可能となる。即ち、処方されたコンタクトレンズに問題が生じた場合などにおいて、コンタクトレンズの情報と使用者個人の情報とを容易に得ることが可能となり、例えば使用者から使用中のコンタクトレンズ容器の提供を受けることで、眼科医等は、コンタクトレンズの情報の把握と使用者個人の情報の把握とを効率的に行うことが可能となり、それらの情報を利用して、問題の迅速な解決や問題の拡大防止、更には、効果的な改善等を行うことが可能となる。
さらに、本発明は、上述の如き本発明に従う構造とされたコンタクトレンズ用容器を製造方法するに際して、パルス幅がフェムト秒域であるパルスレーザのレーザ光を前記表示部に対して照射して、前記表示部の内部を該レーザ光で変色させることにより情報を記録した前記情報記録層を形成するコンタクトレンズ用容器の製造方法も、特徴とする。
このような本発明方法に従えば、レーザの照射によって形成される着色部のサイズを十分に小さくすることが出来て微細なマーキングを行うことが可能となる。それ故、単位スペースへの記録情報量を大きくすることが可能となって、コンタクトレンズ用容器を大型化することなく、一層多くの情報を記録表示することが可能となると共に、レーザ光による変色領域を高精度に設定することが可能となって、表示情報の視認性の更なる向上も図られ得る。
加えて、フェムト秒域のパルスレーザを採用することにより、加工時の熱による影響を効果的に軽減乃至は回避することが出来る。それ故、表示部を形成する容器本体や蓋シートにおける損傷を防止しつつ、内部に目的とする着色部を安定して形成することが可能となり、特に薄肉の蓋シートの損傷が防止されて、コンタクトレンズ収容部の流体密性が、一層高い信頼性をもって発揮され得ることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明の一実施形態としてのコンタクトレンズ用容器10が示されている。このコンタクトレンズ用容器10は、コンタクトレンズを収容する容器本体としてのパッケージ本体12に対して、パッケージ本体12の上面と略等しい面積の蓋シートとしてのパッケージシート14が貼着されて構成されている。パッケージ本体12は、上方に向かって開口する収容凹所16を有していると共に、収容凹所16の開口周縁部が外側に向かって広がるフランジ部18とされている。一方、パッケージシート14は、図1,図2に示すように、情報記録シートとしての規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が重ね合わされて剥離可能に接着されることにより構成されている。そして、パッケージシート14がパッケージ本体12の上面に重ね合わされて、パッケージ本体12に形成された収容凹所16の開口部を流体密に覆うように接着層23を介して貼着されることにより、コンタクトレンズ用容器10が構成されている。また、図中では必ずしも明らかではないが、収容凹所16の開口部をパッケージシート14で覆うことによって形成される収容領域24には、コンタクトレンズと該コンタクトレンズの保存液が収容されている。なお、図1,図2においては、規格情報表示ラベル20の一部が個人情報表示ラベル22から剥離された状態が示されている。
パッケージシート14は、より詳細には、図3に示すような積層構造とされている。なお、図3および後述する図6においては、ラベルの積層構造が容易に理解され得るように、それらの厚みが誇張されて、実際よりも大きな比率で表示されていることが、理解されるべきである。なお、以下の説明中、上下方向とは、原則として図3,図6中の上下方向を言うものとする。
すなわち、前述のように、パッケージシート14は規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が重ね合わされて構成されている。更に、規格情報表示ラベル20が樹脂層としての第一樹脂層26とその裏面に固着される接着層28を含んで構成されている一方、個人情報表示ラベル22は、上から樹脂層としての第二樹脂層30と基材シート32と透明フィルム34が重ね合わされて、それら各層が接着層36,38を介して接着されることにより構成されている。要するに、規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が何れも積層構造とされており、それら規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が重ね合わされることにより、積層構造を有するパッケージシート14が構成されているのである。なお、第一樹脂層26、第二樹脂層30、透明フィルム34としては、容器内の無菌状態が維持できるように、密閉性のあるものが望ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル樹脂、エチレンエチルアクリレート、エチレンアクリル酸樹脂、ポリエステル等の樹脂が挙げられる。また、基材シート32としては、金属箔やプラスチックフィルム、合成紙等が例示され、特に本実施形態では、金属箔であるアルミニウム箔が採用されている。
また、第一樹脂層26と第二樹脂層30は、何れも透光性を有する透明乃至は半透明の合成樹脂材料で形成されており、平坦な表面形状を有するシート状とされている。更に、第一樹脂層26および第二樹脂層30には、それぞれ、レーザの照射による文字や記号等のマーキングが施されている。このような第一樹脂層26および第二樹脂層30へのレーザ照射による文字や記号等の形成は、図4に概略的に示すようなレーザマーキング装置40によって実現される。レーザマーキング装置40は、レーザ光42を投射する光源44と、レーザ光42の波形を整形する整形器46と、レーザ光42を所定の方向に反射する反射鏡48と、レーザ光42を焦点位置に集光する集光レンズ50と、を有している。
すなわち、先ず、レーザ光42が光源44から投射されると共に、レーザ光42がその光路上に配置される整形器46を透過することにより波形を整えられる。更に、整形器46を透過したレーザ光42は、レーザ光42の光軸に対して45度の角度を為して光路上に配置される反射鏡48に投射されて、略直角方向に向かって反射される。そして、反射鏡48で反射されたレーザ光42は、光路上に配置された集光レンズ50を透過することにより、集光レンズ50の焦点位置に集光されるようになっている。かかる集光レンズ50の焦点位置には、マーキングを施す対象物、即ち、第一樹脂層26および第二樹脂層30の何れかが配設されており、図5に示すように、集光レンズ50で集光されたレーザ光42によってそれら樹脂層26,30の所定の位置に、他の部位とは色彩が異なるように変色せしめられた着色部52が形成される。このようなレーザ光42の照射による発色の原理としては、例えば、レーザ光42の集光部分(集光レンズ50の焦点位置)において電子励起を誘起する多光子吸収が生じることにより、光化学反応や構造変化、更には欠陥が生じ、光学的性質(屈折率)が変化せしめられることによって、形成せしめられるものと推察される。
そして、着色部52の一つ或いは複数の組合せによって、第一樹脂層26および第二樹脂層30に所定の文字や記号等がマーキングされた情報記録層が形成されている。これにより、第一樹脂層26および第二樹脂層30によって本実施形態における表示部が構成されている。このようなレーザ照射によるマーキングによれば、第一樹脂層26および第二樹脂層30の表面に凹凸(損傷)を生じることなく文字や記号のマーキングを実現することが出来る。それ故、マーキングの色落ちや剥離等によって表示情報の視認性が低下するのを効果的に防ぐことが可能となる。しかも、レーザ光42の照射による樹脂層26,30の光学的性質の変化によってマーキングされていることから、染料等の飛散によるコンタクトレンズ用容器10自体やレーザマーキング装置40等の汚染を有利に回避することが出来る。
なお、前述の如きレーザマーキングにおいて使用されるレーザ光42は、何等限定されるものではないが、特にフェムト秒域(10-15 〜10-13 秒程度)のパルス幅を有する超短パルスレーザが好適に採用される。このようなフェムト秒領域のパルス幅を有するパルスレーザを採用することにより、パルス幅がマイクロ秒域(10-6〜10-4秒程度)乃至はナノ秒域(10-9〜10-7秒程度)のレーザを使用する場合に比して、熱の影響を殆ど受けない加工を可能とすることが出来る。それ故、第一,第二樹脂層26,30の表面に溶融等の損傷を生じることなく所期の加工をより高精度に且つより優れた視認性をもって実現することが出来る。しかも、このようなフェムト秒レーザによって形成される着色部52は、パルス幅がマイクロ秒域乃至はナノ秒域であるレーザによって形成される着色部に比して、そのサイズを極めて小さくすることが出来て、より多くの着色部52の集合体として表示情報を形成することが可能となる。それ故、薄肉シート状の第一樹脂層26および第二樹脂層30に対しても、情報を高い解像度で明瞭に表示することが出来て、優れた視認性を実現することが可能となる。従って、レーザ光42の種類としては、特に限定されるものではないが、このようなフェムト秒域のパルス幅を実現し得るレーザが望ましく、例えば、チタニウム・サファイアレーザに代表される可変波長固体レーザ等の公知の各種レーザにおいて、パルス幅が1フェムト秒〜500フェムト秒であるレーザが、好適に採用される。
さらに、レーザ光42としてパルス幅がフェムト秒域であるパルスレーザを採用する場合において、そのパルスエネルギやパルス数等は、光源44やレーザ光42の発振波長、加工対象物(第一樹脂層26および第二樹脂層30)の材質、形成すべき着色部52のサイズ等に応じて適宜に選択されるものであり、何等限定されるものではない。また、例えば、チタニウム・サファイアレーザを採用する場合には、パルスエネルギが0.01μJ/パルス〜0.1μJ/パルスとされることが望ましいと共に、パルス数が1パルス〜1000パルスとされることが望ましい。
また、レーザ光42の発振波長は、特に制限されるものではないが、可視光域の波長を利用することが望ましい。かかるレーザ光42の発信波長は、採用される光源44に応じて適宜に設定されるものであり、例えば、チタニウム・サファイアレーザでは、その基本波又は倍波の800nmおよび400nm程度の波長が好適に採用される。
また、本実施形態では、第一樹脂層26には、例えば、コンタクトレンズの種類(商品名)、頂点曲率半径(B.C.)、直径(D.I.A.)、レンズ度数(P)、使用材料、有効期限、製造番号、製造日、製造に使用した加工機器の履歴、製造担当者名、容器材料のロット番号、納入期限、発注日、発注先、コンタクトレンズと共に収容領域24に封入される保存液の種類、販売店情報(電話番号、電子メールアドレス、ウェブサイトアドレス、住所、営業時間、挨拶文等)等の規格情報が開示情報として表示されている。一方、第二樹脂層30には、例えば、装用者の氏名、年齢、生年月日、性別、コンタクトレンズの処方日、処方箋の有効期限、装用者の涙液の分析結果、装用者の涙液と適合する又は適合しないコンタクトレンズケア用品名等の個人情報が秘匿情報として表示されている。
なお、本実施形態では、図1および図2に示すように、これらの表示情報の多くが文字情報として提供されていると共に、一部情報がVERICODE(登録商標)と称される二次元バーコードとして表示されている。しかしながら、これらの情報は、必ずしも文字情報を含んで表示されている必要はなく、例えば、全ての情報がバーコード等のように記号化や暗号化されて表示されていても良い。これによれば、関係者以外による情報の読み取りを不可能とすることが出来て、特に個人情報等の隠蔽すべき情報が流出することを有効に防ぐことが出来る。このようなバーコードとしては、VERICODEの他にも、公知の各種バーコードを採用することが出来る。具体的には、例えば、CODE128等の一次元バーコードや、PDF417などのスタック型二次元コード、QRコード(登録商標)やDataMatrixなどのマトリックス型二次元コードなどが挙げられる。更に、一つの樹脂層内に複数の着色部52を形成する場合には、例えばレーザ光42の集光位置を微調整することにより、それら複数の着色部52によって構成される情報記録層が、樹脂層の厚さ方向で相互に異なる位置に複数層で形成されていても良く、それら複数の情報記録層の一部又は全部が相互に重なり合うように形成されていても良い。これにより、表示情報として一次元バーコードや二次元バーコードのみならず、三次元バーコードを採用することも可能となって、より多くの情報を限定された表示領域に有効に表示することが出来る。また、積層される複数の樹脂層にそれぞれ二次元コードを形成し、それら二次元コードを重ね合わせることで三次元コードを構成することもでき得る。
このような各情報を文字や記号等として記録された第一樹脂層26と第二樹脂層30は、第一樹脂層26が規格情報表示ラベル20の表層に配置されていると共に、第二樹脂層30が個人情報表示ラベル22の表層に配置されている。これにより、規格情報表示ラベル20の上面に規格情報が表示されると共に、個人情報表示ラベル22の上面に個人情報が表示されるようになっている。なお、本実施形態では、規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22にそれぞれ異なる情報が表示されるようになっていることから、より多くの情報を表示することが可能となっている。しかし、これら複数のラベルに表示される情報は、必ずしも相互に異なるものでなくても良く、単一の情報を複数層に表示させることにより、コンタクトレンズの処方者とコンタクトレンズの装用者の両方で情報を共有することが可能となる。また、規格情報表示ラベル20および個人情報表示ラベル22に表示する情報としては、前述の第一樹脂層26および第二樹脂層30にマーキングされる情報の具体的な例示によって何等限定されるものでなく、その他当業者の判断において任意に選択して表示することが出来る。
そして、規格情報表示ラベル20が、個人情報表示ラベル22の表面(上面)に重ね合わされて剥離可能に接着されることにより、本実施形態におけるパッケージシート14が構成されている。更に、パッケージ本体12に形成された収容凹所16の開口部を覆うように個人情報表示ラベル22が接着層23を介して重ね合わされることにより、パッケージシート14がパッケージ本体12に剥離可能に接着されている。なお、規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が平面視で略同一の形状を呈していると共に、それらラベル20,22はパッケージ本体12の上端面と略同一の平面形状を有しており、パッケージ本体12の上端面が個人情報表示ラベル22で全面に亘って覆われていると共に、個人情報表示ラベル22の上端面が規格情報表示ラベル20で全面に亘って覆われている。また、本実施形態では、接着層23および接着層28は、それぞれ剥離後に再度貼り付けることが可能な粘着層とされており、規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22が、表面に表示部を有すると共に裏面に粘着面を有する貼着シートとされている。
さらに、本実施形態では、接着層28が不透明とされており、規格情報表示ラベル20が接着層28を介して個人情報表示ラベル22に接着されることにより、個人情報表示ラベル22に表示された隠匿情報(本実施形態では個人情報)が、規格情報表示ラベル20の貼着状態下で視認不可能とされていると共に、規格情報表示ラベル20が個人情報表示ラベル22の表面から剥離されることによって視認可能となるようにされている。
これによって、例えば、コンタクトレンズの輸送時やストック時には、コンタクトレンズ用容器10に収容されたコンタクトレンズを規格情報表示ラベル20に表示される規格情報に基づいて視認によって容易に判別することが可能となっていると共に、装用者の個人情報等の隠匿すべき情報が表示された個人情報表示ラベル22は、接着層28を有する規格情報表示ラベル20が重ね合わされていることによって、直接には視認不可能とされており、個人情報の保護を実現することが出来る。更に、例えば、医師から患者(コンタクトレンズの装用者)へのコンタクトレンズの受け渡し時には、医師が規格情報表示ラベル20を個人情報表示ラベル22の表面から剥離してから患者にコンタクトレンズを提供することにより、医師や患者が個人情報表示ラベル22に表示されている個人情報を確認して、受け渡されたコンタクトレンズが当該患者用のものであることを確認することが出来る。なお、上記の説明からも明らかなように、規格情報表示ラベル20に形成される情報記録層によって本実施形態における顕現情報記録層が構成されていると共に、個人情報表示ラベル22に形成される情報記録層によって本実施形態における隠蔽情報記録層が形成されている。
さらに、接着層28が再貼付け可能とされていることにより、例えば、剥離した規格情報表示ラベル20を医師が当該患者のカルテ等に貼付して保存することが可能であり、患者に処方したコンタクトレンズの情報を医師が管理することが出来る。これによれば、医師が患者に処方したコンタクトレンズのトレーサビリティを確保することが可能となる。それ故、患者に提供したコンタクトレンズに何らかの問題が発生した場合には、規格情報に基づいて直ちにコンタクトレンズの製造メーカー等に情報を提供することにより、発生した問題に対して的確に対処すると共に、問題の拡大を未然に防止し、更に、発生した問題に基づいた改善を有効に行うことが可能となる。なお、規格情報表示ラベル20に表示された情報をカルテ等に転記することによってトレーサビリティを確保することも考えられるが、本実施形態に示されているように規格情報表示ラベル20を再貼付可能とすることにより、医師がカルテ等に規格情報を転記する手間を省くことが出来ると共に、誤記等のミスが発生することを防ぐことも出来るのである。
更にまた、接着層23が再貼付け可能とされていることにより、患者が個人情報表示ラベル22を管理シート等に貼り付けて保管することにより、使用しているコンタクトレンズの情報を患者側でも管理することが出来る。これにより、問題発生時に医師等への情報提供をより円滑に且つ確実に行うことが可能となって、問題の迅速な解決を図ることが可能となる。
しかも、それら情報表示ラベル20,22の剥離後の管理においても、情報を表示するマーキングが第一樹脂層26および第二樹脂層30の内部に形成された着色部52を利用していることによって、視認性が低下することなく、情報の維持・管理が有効に実現されるのである。なお、剥離された規格情報表示ラベル20の管理は、例えば、コンタクトレンズの販売店等においては、カルテではなく情報表示ラベル20,22の貼付スペースを確保された専用のユーザ管理シートを用意して、そこに貼付することで管理しても良い。
次に、図6には、本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズ用容器54が示されている。なお、本実施形態において、前記第一の実施形態と実質的に同一とされる部材および部位については、図中に同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
第二の実施形態としてのコンタクトレンズ用容器54は、図6に示されているように、パッケージ本体56の上面にパッケージシート58が貼着されて構成されている。パッケージ本体56は、全体として前記第一の実施形態に示されたパッケージ本体12と略同一の形状および材料で形成されており、半透明乃至は透明とされている。パッケージシート58は、樹脂層60と基材シート32と透明フィルム34が重ね合わされて、接着層36,38によって相互に接着一体化されることにより、形成されている。そして、パッケージシート58の樹脂層60は、第一の実施形態において示したようなレーザマーキング装置40によって情報記録層が形成された表示部とされている。なお、本実施形態におけるパッケージシート58には、前記第一の実施形態における規格情報表示ラベル20に表示されるコンタクトレンズの規格情報が表示されている。
ここにおいて、本実施形態では、パッケージ本体56に形成される収容凹所16の開口周縁部から水平方向で外方に向かって延び出すフランジ部18にレーザマーキング装置40によるレーザ照射がされており、着色部52が形成されている。このフランジ部18に形成される着色部52によって、フランジ部18に隠匿されるべきコンタクトレンズ装用者の個人情報が表示されている。また、フランジ部18は略水平に広がるように形成されており、表示情報の読み取り面であるフランジ部18の上面が、平坦面で構成された表示部となっている。なお、本実施形態におけるパッケージ本体56に表示される個人情報は、前記第一の実施形態において個人情報表示ラベル22に表示される情報と略同一である。この着色部52が形成されるフランジ部18には、情報からパッケージシート58が重ね合わされて、接着層23によって剥離可能に貼り付けられるようになっている。
そして、パッケージ本体56のフランジ部18に対して、有色不透明な金属箔で形成された基材シート32を有するパッケージシート58が重ね合わされて貼着されることにより、パッケージシート58の表面に表示されたコンタクトレンズの規格情報が外部から直接に視認可能とされている一方、パッケージ本体56のフランジ部18に表示されたコンタクトレンズ装用者の個人情報等の隠匿情報が外部から視認不可能に形成されている。これにより、視認によるコンタクトレンズの判別と個人情報の保護を併せて実現することが出来る。更に、パッケージシート58をパッケージ本体56から剥離することにより、パッケージ本体56に表示されたコンタクトレンズ装用者の個人情報が視認可能となる。これにより、装用者は、装用前にコンタクトレンズが自分に処方されたものであるか否かを確認することが出来る。なお、上述の如く、パッケージ本体56に表示される個人情報は、パッケージシート58がパッケージ本体56に貼着された状態では外部から視認不可能とされている。即ち、パッケージ本体56のフランジ部18に形成されるマーキングは、例えば、不透明な底板をマーキングが施されたフランジ部18に対して下方から重ね合わせて接着すること等により、コンタクトレンズ用容器54の底面側(図6中、下側)から見ても視認されないようになっている。上述の説明からも明らかなように、パッケージ本体56のフランジ部18およびパッケージシート58によって本実施形態における表示部が形成されている。また、本実施形態では、フランジ部18に形成される情報記録層によって外部からの直接的な視認が不可能とされた隠蔽情報記録層が形成されていると共に、パッケージシート58に形成される情報記録層によって外部から容易に視認可能とされた顕現情報記録層が形成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一および第二の実施形態では、パッケージシート14,58の少なくとも一層に文字や記号等が形成されて、情報が表示されるようになっていたが、必ずしもパッケージシート14,58に情報の表示がされている必要はなく、パッケージ本体12,56のみに情報が表示されるようになっていても良い。
また、前記第一の実施形態ではパッケージシート14を構成する二層の樹脂層26,30にそれぞれ情報が表示されるようになっていると共に、前記第二の実施形態ではパッケージ本体56とパッケージシート58の二層にそれぞれ情報が表示されるようになっている。しかしながら、情報が表示される表示部は、幾つ形成されていても良い。具体的には、例えば、パッケージシートの複数層に情報が表示されると共にパッケージ本体にも情報が表示されるようになっており、三層以上の複数層が表示部とされていても良い。
また、本発明におけるパッケージシート14,58を貼着するパッケージ本体12,56の形状についても何等限定されるものではなく、任意の形状が採用可能である。具体的には、例えば、特開2002−335950号公報に開示されるような所謂ブリスターパック形状の容器でも良いし、或いは、特開2003−9845号公報に開示されるような筒状容器でも良い。なお、前記第一,第二の実施形態では、パッケージシート14,58は、パッケージ本体12,56の上面と略等しい大きさをもって形成されていたが、パッケージ本体12,56の上面を覆うほどの大きさは必ずしも必要ではなく、収容凹所16の開口部を流体密に覆うことが可能とされていれば、パッケージ本体12,56の面に比して小さな面積で形成されていても良い。
また、規格情報表示ラベル20の剥離面である裏面に形成される接着層28と、個人情報表示ラベル20とパッケージ本体12の間に形成される接着層23は、何れも、再度の貼付けを可能とされていても良いし、不可能とされていても良い。即ち、再度の貼付けが可能とされている場合には、前記第一の実施形態において説明したように、カルテや管理シートに貼付して、コンタクトレンズのトレーサビリティを有利に確保することが可能となる。一方、再度の貼付けが不可能とされている場合には、規格情報表示ラベル20や個人情報表示ラベル22が剥離されると、元に戻すことは不可能であり、剥離の事実を証拠として残すことが出来る。これにより、秘匿情報の外部への漏洩を容易に且つ確実に把握することが可能となるのである。
また、着色部52が形成される第一樹脂層26や第二樹脂層30、パッケージ本体56は、少なくとも着色部52の形成箇所付近において、着色部52とは明確に異なる色に着色された有色透明な着色層とされていても良い。これによれば、着色部52とそれら樹脂層26,30およびパッケージ本体56との色の対比によって、表示部に表示される文字や記号、絵図、コード等の視認性を高めることが可能となる。更に、マーキング部分(表示部)の上下等に凹凸等の特徴的な形状を呈する部分を設けることにより、表示情報に注目させることが出来て視認性の向上を図ることも可能である。
また、前記第一の実施形態では、予めレーザマーキング装置40で所定の文字や記号等を記された樹脂層26,30を有する規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22を、相互に重ね合わせて接着した後、パッケージ本体12の上端面に重ね合わせて接着する方法を例示したが、予め相互に重ね合わされて接着された規格情報表示ラベル20と個人情報表示ラベル22を、パッケージ本体12の上端面を覆うように接着し、その後、レーザマーキング装置40で各情報表示ラベル20,22の樹脂層26,30に焦点位置を調節してレーザ光42を照射することにより所定のマーキングを施すことも可能である。
さらに、前記第一の実施形態では、剥離された規格情報表示ラベル20をカルテや管理シート等に貼付して管理することによる効果として、問題発生時等に迅速な対応等を図り得ることを例示したが、コンタクトレンズの販売店やコンタクトレンズメーカ等が、規格情報表示ラベル20の管理を行うことにより、コンタクトレンズの販売情報を容易に管理することも可能となり得る。
また、マーキングに使用するレーザ光42としては、フェムト秒域(10-15 〜10-13 秒程度)のパルス幅を有する超短パルスレーザが好適に採用されるが、パルス幅がフェムト秒以下の領域であるパルスレーザのレーザ光を表示部に対して照射することによっても、前記第一,第二の実施形態と同様の効果を得ることが可能であり、視認性の向上等をより有利に実現することが可能となる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレンズ用容器を示す斜視図。 同コンタクトレンズ用容器の平面図。 同コンタクトレンズ用容器の縦断面図であって、要部を拡大した図。 同コンタクトレンズ用容器のマーキングに用いられるレーザマーキング装置の一例を示す概略説明図。 同コンタクトレンズ用容器のマーキング部分を拡大して示す縦断面説明図。 本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズ用容器を示す縦断面図であって、図2に対応する要部拡大図。
符号の説明
10 コンタクトレンズ用容器、12 パッケージ本体、14 パッケージラベル、16 収容凹所、18 フランジ部、20 規格情報表示部、22 個人情報表示部、23 接着層、24 収容領域、26 第一樹脂層、28 接着層、30
第二樹脂層、32 基材シート、42 レーザ光、52 着色部

Claims (10)

  1. 収容凹所を備えた合成樹脂材料製の容器本体に対して蓋シートを重ね合わせて該収容凹所の開口部を流体密に覆蓋することによりコンタクトレンズを収容する密封構造の収容領域を形成したコンタクトレンズ用容器において、
    前記容器本体および前記蓋シートの少なくとも一方に透光性の合成樹脂材料からなる表示部を設けると共に、該表示部の内部にはレーザ光の照射による変色を利用して情報を記録した情報記録層が形成されていることを特徴とするコンタクトレンズ用容器。
  2. 前記表示部が、平坦な表面形状をもって形成されている請求項1に記載のコンタクトレンズ用容器。
  3. 前記蓋シートが、金属箔と樹脂層の積層構造とされており、該樹脂層によって前記表示部が形成されている請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用容器。
  4. 前記表示部が有色透明の着色層とされており、前記情報記録層では、前記レーザ光の照射により該着色層の色と異なる色に変色されることによって情報表示されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  5. 前記容器本体における前記蓋シートの重ね合わせ面となる部分に前記表示部が形成されていると共に、該蓋シートが不透明とされており、該表示部における前記情報記録層が該蓋シートによって視認不能に覆われた隠蔽情報記録層とされている請求項1乃至4の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  6. 前記蓋シートに前記表示部が形成されており、該表示部における前記情報記録層によって、外部から直接に視認可能な顕現情報記録層が形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  7. 前記蓋シートが相互に剥離可能に貼着された複数の貼着シートを含んで構成されていると共に、それら貼着シートの少なくとも一つには、前記情報記録層が、他の貼着シートへの貼着面から視認することが出来且つ貼着状態下では該蓋シートの表面から視認不可能な隠蔽情報記録層として形成されている請求項1乃至6の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  8. 前記蓋シートが相互に剥離可能に貼着された複数の貼着シートを含んで構成されていると共に、それら貼着シートの少なくとも一つが、その表面と裏面の一方において表示部を有していると共に、表面と裏面の他方において再貼着可能な粘着面を有している請求項1乃至7の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  9. 前記容器本体および前記蓋シートの少なくとも一方において外部から直接に視認可能な前記情報記録層としての顕現情報記録層を有する前記表示部と、表面が被覆シートで覆われて外部から直接に視認不可能であり且つ該被覆シートを剥離することで視認可能となる前記情報記録層としての隠蔽情報記録層を有する前記表示部とを、併せ備えている一方、
    前記情報記録層に記録された情報が、該コンタクトレンズを識別するために必要な情報である規格情報と、該コンタクトレンズの装用者個人に関する情報である個人情報とを、含んでおり、
    該規格情報が前記顕現情報記録層に記されていると共に、該個人情報が前記隠蔽情報記録層に記されている請求項1乃至8の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載のコンタクトレンズ用容器の製造方法であって、
    パルス幅がフェムト秒域であるパルスレーザのレーザ光を前記表示部に対して照射して、前記表示部の内部を該レーザ光で変色させることにより情報を記録した前記情報記録層を形成することを特徴とするコンタクトレンズ用容器の製造方法。
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