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JP2007101772A - 再生装置及び再生方法 - Google Patents

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JP2007101772A
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Kazuhiro Onizuka
一浩 鬼塚
Yasuhiro Endo
康弘 遠藤
Shigeru Ota
茂 太田
Toru Aikawa
徹 相川
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Abstract


【課題】 1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能な再生装置及び再生方法が提供される。
【解決手段】 再生装置20は、外部から1倍速で入力される信号を所定バッファ容量を保持可能なメモリ4と、メモリ4からデータを読み出す読出し部5と、読出し部5がメモリ4からデータを読出す再生速度に応じてメモリのバッファ容量を設定する制御部9と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部から1倍速で入力される信号について、可変速度再生を行う再生装置の技術に関する。
従来より、クラブやホームパーティーにおいて音楽を提供するディスクジョッキー(Disc Jockey:DJ)やスタジオで音楽を編集する編集者(以下、DJ等)は、複数の曲をシームレスに再生するため、曲間のテンポ(BPM:Beat Per Minute)を合わせる場合がある。業務用(いわゆるDJ用)の再生装置には、通常、このような可変速度(ピッチ)再生の機能が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような再生装置では、一定量のデータをn倍速(n>1)で先読みしてバッファ(メモリ)に蓄え、バッファに蓄えたデータを指定された再生速度で読出し再生する。バッファの容量が不足し始めたら、再度、データをバッファに蓄える。
近年、外部から1倍速で入力されるオーディオ信号を特殊再生可能な業務用再生装置が開発されている(例えば、非特許文献1参照)。この再生装置は、例えば、入力されるオーディオ信号を一定量(1曲分)バッファに蓄積した後、蓄積したデータを可変速度再生等の処理に供する。
特開2003−108132号公報 製品マニュアル[平成17年7月22日検索]、インターネット<URL:www.numark.com/pdf/manuals/5000FX.pdf>
上記再生装置には1倍速で信号が入力されるため、再生装置自体がn倍速でデータを先読みして蓄積することはできない。このため、このような再生装置は、通常、バッファに所定容量分のデータが蓄積されるまで再生を開始しないように設定されている。
このような再生装置を操作するDJ等は、バッファに容量分のデータが蓄えられるまで待機していなければならない。バッファ待ちの間は無音となりかねず、クラブ等においてリアルタイムの音楽提供を行う場合には特に、興趣を削ぎ、また、操作ミスとみなされてしまう事もありうる。このため、バッファ待ち時間はできるだけ少ないことが望まれる。しかし、バッファ待ち時間を短くするため、メモリのバッファ容量を少なくすると、再生速度再生等の特殊再生に十分な量のデータが蓄積されず、逆に可変速度再生中にバッファ不足となってしまう場合がありうる。
すなわち、比較的低い再生速度(たとえば、1倍速付近)で再生する場合にはバッファ量の消費が少なく、少ないバッファ容量でもあまり問題はないが、比較的高い再生速度で再生する場合には、データの書込みが追いつかないため、大きいバッファ容量が必要となる。しかし、上記再生装置では、このような不都合を何ら考慮されていない。
上記事情を鑑みて、本発明は、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能な再生装置及び再生方法を提供することを目的の1つとする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る再生装置は、外部から1倍速で入力される信号を所定バッファ容量を保持可能なメモリと、前記メモリからデータを読み出す読出し部と、前記読出し部が前記メモリからデータを読出す再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する制御部と、を備える。
これにより、バッファ容量は再生速度に応じて適量に設定され、低い再生速度であって、比較的少ないバッファ容量が必要とされる場合であっても、ユーザが長いバッファ待ち時間を待つということは回避される。したがって、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能となる。
上記構成の再生装置は、たとえば、前記読出し部が前記メモリからデータを読み出す再生速度を設定するための再生速度設定部を備える。この場合、バッファ容量は、再生速度設定部からユーザが入力した再生速度に基づいて設定される。
上記構成の再生装置は、前記読出し部が前記メモリからデータを読み出す再生速度の可変幅を設定するための再生速度レンジ設定部を備えてもよく、前記制御部は、前記再生速度レンジ設定部により設定された再生速度の可変幅に応じて前記メモリのバッファ容量を設定するようにしてもよい。すなわち、再生速度の変化に対してある程度の幅を持たせることが可能となる。
上記構成の再生装置は、前記読出し部が前記メモリからデータを読出すテンポを設定するためのBPM設定部と、入力される信号のBPMを検出するBPM検出部と、をさらに備えてもよく、前記制御部は、前記BPM設定部より設定されたBPM値と、前記BPM検出部が検出したBPM値とから、前記読出し部が前記メモリからデータを読出す再生速度を算出し、算出した再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定してもよい。これにより、入力される信号に対する、自動的なバッファ待ち時間の最少化が可能となる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る再生方法は、外部から1倍速で入力される信号を所定バッファ容量を保持可能なメモリからデータを読み出す読出しステップと、前記読出しステップで前記メモリからデータを読出す再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する制御ステップと、を備える。
これにより、バッファ容量は再生速度に応じて適量に設定され、低い再生速度であって、比較的少ないバッファ容量が必要とされる場合であっても、ユーザが長いバッファ待ち時間を待つということは回避される。したがって、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能となる。
上記方法は、例えば、前記読出しステップで前記メモリからデータを読み出す再生速度を設定するための再生速度設定ステップを備える。この場合、バッファ容量は、再生速度設定部からユーザが入力した再生速度に基づいて設定される。
上記方法は、前記読出しステップで前記メモリからデータを読み出す再生速度の可変幅を設定するための再生速度レンジ設定ステップを備えてもよく、前記制御ステップでは、前記再生速度レンジ設定ステップにより設定された再生速度の可変幅に応じて前記メモリのバッファ容量を設定してもよい。すなわち、再生速度の変化に対してある程度の幅を持たせることが可能となる。
上記方法は、前記読出しステップで前記メモリからデータを読出すテンポを設定するためのBPM設定ステップと、入力される信号のBPMを検出するBPM検出ステップと、をさらに備えてもよく、前記制御ステップは、前記BPM設定ステップで設定されたBPM値と、前記BPM検出ステップで検出されたBPM値とから、前記読出しステップで前記メモリからデータを読出す再生速度を算出し、算出した再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定してもよい。
これにより、バッファ容量は再生速度に応じて適量に設定され、低い再生速度であって、比較的少ないバッファ容量が必要とされる場合であっても、ユーザが長いバッファ待ち時間を待つということは回避される。したがって、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能となる。
本発明によれば、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能な再生装置及び再生方法が提供される。
本発明に係る実施の形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これに限定されない。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る再生装置について図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る再生装置20のブロック図を示す。図1に示す再生装置20は、入力端子1と、AD(Analog to Digital)コンバータ2と、書込み制御部3と、メモリ4と、読出し制御部5と、DA(Digital to Analog)コンバータ6と、出力端子7と、制御部9と、再生速度レンジ設定部10と、再生指示部13と、再生速度設定部11と、を備える。
入力端子1は、外部機器からの1倍速のオーディオ信号入力を受け付ける。外部機器には、カセットテープ、CD(Compact Disc)、SA−CD(Super Audio-CD)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−Audio(DVD-Audio)等の記録媒体に記録された非圧縮/圧縮オーディオ信号を再生するプレーヤ、放送信号を受信し、出力するラジオ受信機、ストリーミング又はオンデマンド配信されるオーディオ信号を受信し、出力するサーバ等が含まれるが、これに限られない。外部機器は、マイクから入力される音声を増幅し、出力するアンプであってもよい。
入力端子1に入力された信号がアナログ信号の場合、入力信号はADコンバータ2でデジタル信号に変換される。入力信号がデジタル信号の場合には、ADコンバータ2は設けなくともよい。
書込み制御部3は、ADコンバータ2からのデジタル信号をメモリ4に書込み、蓄積する。ここで、書込み制御部3は信号に時間情報(タイムコード等)を生成しこれに付与して、メモリ4に信号を書込む。入力端子1からは1倍速で信号が入力されるため、メモリ4への書込みはほぼ1倍速に準じた再生速度となる。
書込み制御部3は記録の開始点をタイムコード00分00秒00フレームとして、例えば1/75秒の分解能のフレーム単位毎にタイムコードをインクリメントしながら、ADコンバータ2から入力される例えば1/44100レートのデジタル信号に対して時間情報のフラグを付加して、メモリ4に信号を書込み記録する。同時に、付加したタイムコード情報を制御部9にも送信して書込み状態の時間情報を提供する。また、書込み停止の制御を受けるまで以上の書込み動作を継続する。
読出し制御部5は、指定された時間情報が付与された信号を、指定された再生速度でメモリ4から読出し、DAコンバータ6に出力する。
上記のように、メモリ4は、書込み制御部3により書き込まれたデータをバッファする一方、読出し制御部5によって指定されたデータが、後述するように指定された再生速度で読み出される。ここで、メモリ4のバッファ量は所定量に制限され、読出し制御部5がメモリ4からデータを一定量読み出す一方で、書込み制御部5はデータを逐次メモリ4に書き込む。
なお、本願の明細書等の出願書類において、「再生速度(ピッチ)」とは、再生装置から外部に最終的に出力される信号の再生速度をいう。
DAコンバータ6はデジタル信号をアナログ信号に変換して出力端子7に出力する。
出力端子7は、アンプ、スピーカ等の外部機器に接続される。外部機器自体がDA変換可能な場合には、DAコンバータ6を設けず、出力端子7からデジタル信号を出力してもよい。
再生指示部13は、メモリ4に蓄積されたデータの読出しの開始、一時停止、終了等に関するユーザの入力を受け付ける。再生指示部13からの入力に応じて読出し制御部5のメモリ4からのデータの読出し再生が制御される。再生指示部13は、ループ、スクラッチ、ホットスタート等の、いわゆる特殊再生を受け付けることができる。
再生速度レンジ設定部10は、再生速度の可変範囲に関するユーザの入力を受け付ける。再生速度レンジ設定部10は、再生装置20の筐体に複数のキーを有するピッチレンジキー等として設けられ、例えば、通常再生速度の±4%、±10%、±16%、…、を選択可能とされている。例えば、ユーザが再生速度レンジ設定部10を介して±4%を選択する入力をした場合には、ユーザは通常再生速度の±4%の範囲内で、後述する再生速度設定部11を操作して、再生速度を変更しつつ再生することができる(可変速度再生)。勿論、設定可能な再生速度レンジは上記のものに限られず、より細かくあるいはより大まかに設定可能とすることができる。
再生速度設定部11は、再生速度レンジ設定部10を介して設定された再生速度可変範囲内での、再生速度のユーザによる入力を受け付ける。再生速度設定部11は、再生装置20の筐体にいわゆる再生速度フェーダ等として設けられ、例えば、ダイヤル、スライドボリウム等により、所定範囲内における所定値の設定を受け付ける。再生速度レンジ設定部10と再生速度設定部11とにより、精度の高い再生速度設定が可能となる。勿論、再生速度レンジ設定部10を設けず、再生速度設定部11により設定可能な全範囲の再生速度設定を受け付けるようにしてもよい。
再生速度レンジ設定部10及び再生速度設定部11は、たとえば再生指示部13と共通の筐体に設けられていてもよい。
制御部9は、再生装置20全体の動作を制御する。制御部9は、書込み制御部3によるメモリ4への入力されたデータ及びこれに付随するタイムコードの生成、送出等を制御する。
また、制御部9は、再生指示部13から再生開始の指示を受けとると、メモリ4に蓄積されたデータを読み出すよう読出し制御部5を制御する。再生中、制御部9は、再生速度レンジ設定部10からの入力から再生速度レンジを判別し、そして、再生速度設定部11から入力設定された再生速度を判別し、指定された再生速度に基づいて読出し制御部5によるメモリ4からのデータの読出しを制御する。
ここで、制御部9は、再生速度レンジ設定部11で設定された再生速度レンジに応じてメモリ4のバッファ容量を設定する。一般的な曲長が5分(300sec)程度である事から、再生速度レンジに応じて例えば下記表1のようにして、バッファ容量(最大バッファ可能時間)が設定される。バッファ容量は、特定の再生速度における可変速度再生に耐えうる十分な量として経験的にデフォルトで設定することができる。
Figure 2007101772
制御部9は、予め設定された表1に示すようなテーブルを保持しており、再生速度レンジ設定部11より入力された再生速度レンジに応じたバッファ容量を読出し、メモリ4の最大のバッファ可能時間として設定する。たとえば、表1に示す例において、再生速度レンジ設定部11より±10%が再生速度レンジとして設定された場合には、制御部9は、バッファ容量を30secに設定する。
制御部9は、たとえば、書込み制御部3が書込むデータのタイムコードと、読出し制御部5が読み出すデータのタイムコードとを比較し、メモリ4のバッファ状態を監視する。制御部9は、たとえば、これらのタイムコード間の差分をとり、設定したバッファ容量を超えるか否かを判別する。再生機器20の立ち上がり後、あるいは、再生機器20への新たな曲信号の入力開始後、制御部9はメモリ4のバッファ状態を監視する。
制御部9は、監視しているバッファ量が設定されたバッファ容量未満であるとき、操作指示部13からの再生に関する指示を受け付けない。したがって、バッファ容量に達していない間は、ユーザは再生を開始することができない。バッファ量がバッファ容量に達すると、制御部9は再生指示部13からの再生に関する指示を受け付ける。これにより、ユーザは漸く再生、演出を始めることができる。
以下、上記第1の実施の形態に係る再生装置20の動作について図面を参照して説明する。図3に制御部9の書込み制御及び読出し制御フローの一例を示すが、同様の結果が得られるものであればこれに限られない。
まず、外部機器から入力端子1を介して信号が入力される(ステップS11)。制御部9は、再生指示部13からのユーザからの指示入力或いは入力端子9への信号の入力(例えば曲の開始)を検知すると、書込み制御部3にメモリ4への書込み開始の指示を送る。
書込み制御部3は、ADコンバータ2によりデジタル変換された入力信号に00番地からタイムコードを付与してメモリ4にデータを書込むと共に、制御部9に生成したタイムコードを送信する(ステップS12)。書込み制御部3は以降、制御部9から指示を受けるまでタイムコードをフレーム単位でインクリメント付与しながらADコンバータ8からのデジタル信号をメモリ4に蓄積し続ける。
制御部9は、書込み制御部3より送信されるタイムコードデータを受信し、読出し制御部5からのタイムコードと比較して所定量のデータがメモリ4に蓄積されるたか否かを監視する。この間、制御部9は、再生指示部13からの再生指示入力を受け付けない。
その後、メモリ4のバッファ量が設定されたバッファ容量に達したと判別したとき、制御部9は再生指示部13からのユーザの再生指示を受け付ける(ステップS14)。なお、このとき、自動的に通常再生を開始しても良い。
ここにおいて、ユーザは漸く操作を開始することができる。しかし、本実施の形態では、バッファ容量はユーザが指定した再生速度レンジに応じて自動的に適量に設定される。たとえば、再生速度レンジが±16%と比較的高く設定された場合にはたとえば48sec程度と長く設定され一方で、±4%と比較的低く設定された場合にはたとえば12sec程度と短く設定される。
バッファ容量が一定で不可変である場合には、低い再生速度レンジが設定され、それほど大きいバッファ容量が要求されない場合においても、再生速度レンジが高い場合と同じバッファ待ち時間が要求される。しかし、本実施の形態によれば、再生速度レンジに応じてバッファ容量が設定されるため、低い再生速度レンジに設定された場合には、実質的に短いバッファ待ち時間でユーザは操作装置20を操作することができる。
たとえば、表1に示す例においてバッファ容量が不可変の場合にはいずれの再生速度レンジを選択した場合においてもバッファ待ち時間は48secであるが、本実施例において再生速度レンジを±4%に設定した場合にはバッファ待ち時間は12secであり、実に36secも待ち時間が短縮される。特にDJ等がクラブ等で音楽環境を創出する場合には、音の出せない立ち上がり時間は可能な限り短いことが望まれ、この30secを越える時間の短縮は極めて有効、有益である。
なお、上記例では再生速度レンジ設定部10から設定された再生速度レンジに応じてバッファ容量を設定可能なものとした。しかし、再生速度レンジではなく、再生速度設定部11から設定される再生速度に応じてバッファ容量を設定可能としてもよい。この場合には、たとえば、再生速度が4%から+10%に変更されたとき、バッファ容量はこれに応じて、たとえば12secから30secに変化する。このようにして、再生速度レンジに応じてバッファ容量が変化する場合と同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明の上記実施の形態では、1倍速で入力される信号に対して可変速度再生が可能な再生装置20において、ユーザが設定する再生速度レンジあるいは再生速度に応じてバッファ容量が適量に設定される。これにより、低い再生速度レンジ(値)に設定され、それほど大きいバッファ量が必要でない場合にも、高い再生速度レンジ(値)に設定された場合と同様のバッファ待ち時間が必要とされることはない。このように、上記実施の形態によれば、1倍速で入力される信号についての可変速度再生に必要なバッファ容量を確保しつつ、そのバッファ待ち時間の最少化が可能となる。よって、機器の立ち上がり時等におけるバッファ待ち時間を可能な限り短くすることができ、ユーザの使い勝手を格段に向上させることができる。
本発明は、上記実施の形態に限られず、当業者に自明な種々の変更、修正等が可能である。
上記実施の形態では、再生速度レンジ(値)をユーザが指定するものとした。しかし、入力される信号に応じて自動的に再生速度を検出・変更し、これに合わせてバッファ容量を設定する構成も可能である。以下、このような構成について図面を参照しながら説明する。図3にこのような再生装置20のブロック図を示す。なお、図3において、図1と同一の構成については同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図3に示す再生装置20は、BPM入力部12と、BPM検出部15と、を備える。
BPM入力部12は、ユーザからBPM値の入力を受け付け、再生する信号の再生速度を設定する。なお、BPM(Beat Per Minute)は、単位時間当たりの拍数であり、楽曲のテンポ・リズムを表す。ユーザは、所望の音響環境の創出、連続する楽曲の違和感のない再生等のため、BPM入力部12を用いてBPM値を適宜設定する。
BPM検出部15は、入力端子1から入力されるオーディオ信号のBPM値を検出する。図に示す例において、BPM検出部15はADコンバータ2から出力されるデジタル信号のBPM値を検出する。勿論、BPM検出部15はアナログ信号からBPM値を検出するものであってもよい。
BPM検出部15は、たとえば、単位時間当たりに所定レベル以上の周波数域(ビート、拍)を検出した回数をBPM値として出力する。この場合、たとえば、BPM検出部15は、入力信号をバンドパスフィルタに通して、ビートとして着目する所定周波数域を検出する。BPM検出部15が検出したBPM値は制御部9に送られる。
制御部9は、信号の入力時、BPM入力部12を通じて設定されたBPM値と、BPM検出部15が検出した検出値と、を比較して適した再生速度を算出する。さらに制御部9は、算出した再生速度に基づいて適切なバッファ容量を決定する。
例えば、BPMが130に設定されていたとき、検出されたBPM値が120の場合は、+8.3%(=130/120*100−100)を再生速度として算出する。次に、算出した再生速度から、バッファ時間を算出する。一般的な曲長を5分(300sec)として、たとえばバッファ容量は25sec(=300sec*8.3%)と算出される。
制御部9は、算出された再生速度を自動的に再生再生速度に設定するが、自動的ではなく、たとえばユーザの別途の指示に基づいて再生再生速度を変更するようにしてもよい。また一方で、制御部9は、再生速度に応じてバッファ容量を決定する。すなわち、上記で説明したのと同様に、再生速度が低い場合には少ないバッファ容量に設定し、再生速度が高い場合には大きいバッファ容量に設定する。これにより、再生に必要な最低限の待ち時間だけの、バッファ時間を最適化した再生速度再生が可能となる。
また、上記実施の形態において、入力端子1に接続される外部機器を再生装置20から制御するようにしてもよい。この場合、たとえば、図4に示すように、再生装置20と外部機器30とをシリアルインタフェイス8で接続する。シリアルインタフェイス8を介して、制御部9は、外部機器20に再生開始等の制御信号を出力する。さらに、制御部9は、外部機器20から再生、停止、曲終了、曲開始の機器ステータスコマンドを受信する。この構成では、制御部9は、シリアルインタフェイス8からの曲開始、曲終了情報に応じて、書込み制御部3の書込み等を制御することができる。このような構成においても、上記実施の形態におけるものと同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、入力され、再生される信号をオーディオ信号として説明したが、これに限らず、対象とする信号はビデオ信号あるいは、オーディオ信号及びビデオ信号であってもよい。
本発明は、外部機器から1倍速で入力される信号について可変速度再生を行う機器に極めて有用である。
本発明の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る再生装置の動作を示すフロー図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1:入力端子、2:ADコンバータ、3:書込み制御部、4:メモリ、5:読出し制御部、6:DAコンバータ、7:出力端子、9:制御部、10:再生速度レンジ設定部、11:再生速度設定部、12:BPM入力部、15:BPM検出部

Claims (8)

  1. 外部から1倍速で入力される信号を所定バッファ容量を保持可能なメモリと、
    前記メモリからデータを読み出す読出し部と、
    前記読出し部が前記メモリからデータを読出す再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する制御部と、
    を備える、ことを特徴とする再生装置。
  2. 前記読出し部が前記メモリからデータを読み出す再生速度を設定するための再生速度設定部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記読出し部が前記メモリからデータを読み出す再生速度の可変幅を設定するための再生速度レンジ設定部を備え、
    前記制御部は、前記再生速度レンジ設定部により設定された再生速度の可変幅に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 前記読出し部が前記メモリからデータを読出すテンポを設定するためのBPM設定部と、
    入力される信号のBPMを検出するBPM検出部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記BPM設定部より設定されたBPM値と、前記BPM検出部が検出したBPM値とから、前記読出し部が前記メモリからデータを読出す再生速度を算出し、算出した再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 外部から1倍速で入力される信号を所定バッファ容量を保持可能なメモリからデータを読み出す読出しステップと、
    前記読出しステップで前記メモリからデータを読出す再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する制御ステップと、
    を備える、ことを特徴とする再生方法。
  6. 前記読出しステップで前記メモリからデータを読み出す再生速度を設定するための再生速度設定ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
  7. 前記読出しステップで前記メモリからデータを読み出す再生速度の可変幅を設定するための再生速度レンジ設定ステップを備え、
    前記制御ステップでは、前記再生速度レンジ設定ステップにより設定された再生速度の可変幅に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
  8. 前記読出しステップで前記メモリからデータを読出すテンポを設定するためのBPM設定ステップと、
    入力される信号のBPMを検出するBPM検出ステップと、をさらに備え、
    前記制御ステップは、前記BPM設定ステップで設定されたBPM値と、前記BPM検出ステップで検出されたBPM値とから、前記読出しステップで前記メモリからデータを読出す再生速度を算出し、算出した再生速度に応じて前記メモリのバッファ容量を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
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