JP2007176850A - シート状化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、
前記不織布が、
(A)親水性繊維と疎水性繊維とから構成され、かつ、前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比が親水性繊維/疎水性繊維=90/10〜60/40であり、
(B)曲げ強度が10〜40mN・cmであり、
(C)細孔を有し、かつ、前記細孔の平均細孔径が30〜150μmであり、
前記液組成物が、
(D)エタノールを10〜40質量%含有し、
(E)メントール0.001〜0.1質量%、及びメントール誘導体0.01〜0.5質量%の少なくともいずれかを含有する
ことを特徴とするシート状化粧料。
【選択図】なし
Description
一方、疎水性繊維100〜50重量%と親水性繊維0〜20重量%とからなる上下各層と、疎水性繊維0〜50重量%と親水性繊維100〜80重量%とからなる中間層により構成された不織布を使用したシート状化粧料が提案されている(例えば、特許文献4参照)。しかし、このシート状化粧料においては、使用時のシートのヨレやヘタリ、肌へのべたつき感は改善されたものの、シートの柔らかさが損なわれることがあり、さらに肌への液組成物の移行性が低下し、乾いた感触を与えてしまうことがあるという問題があった。
これらの問題を解決するために、親水性繊維を40重量%以上含有する肌接触層と親水性繊維を40重量%未満含有する中間層を持つ3層構造の化粧料含浸シートが提案されている(例えば、特許文献5参照)。しかし、このシートは3層構造であるため、コスト面で不利であり、また、使用時の清涼感、さっぱり感に欠けるという問題があった。
この点に関し、皮膚表面に浮き出た過剰な皮脂や汚れを効果的に除去することができ、使用後にさっぱり感が得られるウェットタイプのシート状化粧料として、薄くて硬いシート状基材を使用したシート状化粧料が提案されている(例えば、特許文献6参照)。しかし、このシート状化粧料は、使用時にヨレたり、拭き取り感が好ましくないなどという問題があった。
<1> 不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、
前記不織布が、
(A)親水性繊維と疎水性繊維とから構成され、かつ、前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比が親水性繊維/疎水性繊維=90/10〜60/40であり、
(B)曲げ強度が10〜40mN・cmであり、
(C)細孔を有し、かつ、前記細孔の平均細孔径が30〜150μmであり、
前記液組成物が、
(D)エタノールを10〜40質量%含有し、
(E)メントール0.001〜0.1質量%、及びメントール誘導体0.01〜0.5質量%の少なくともいずれかを含有する
ことを特徴とするシート状化粧料である。
<2> 不織布の厚みが0.3〜5mmである<1>に記載のシート状化粧料である。
<3> 不織布の坪量が30〜80g/m2である<1>から<2>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
<4> 液組成物が粉体を含有する<1>から<3>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
<5> 不織布に含浸されている液組成物の量が、前記不織布100質量部に対して100〜500質量部である<1>から<4>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
<6> 顔用化粧料である<1>から<5>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
本発明のシート状化粧料は、不織布に液組成物が含浸されてなる。
前記不織布は、親水性繊維と疎水性繊維とから構成されるものである。
また、前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比は、親水性繊維/疎水性繊維=90/10〜60/40であり、80/20〜70/30が好ましい。前記親水性繊維が、90質量%を超えると、使用時にヨレやヘタリが発生しやすく、肌へのべたつき感が大きい。また、前記親水性繊維が、60質量%未満では、液組成物の含浸性の低下、肌を拭いたときのぬれ感の悪化、肌への液組成物の移行性の低下などが起こる。一方、前記親水性繊維と前記疎水性繊維との割合が、前記好ましい範囲内であると、使用時のヨレやヘタリ、肌へのべたつき感がなく、また、化粧料をより充分に含浸させることができるために、肌を拭いたときのぬれ感や、肌への化粧料移行性により優れる点で、有利である。
これらの中でも、前記疎水性繊維としては、特に、熱溶融性繊維であることが好ましい。前記熱溶融性繊維としては、加熱によって溶融し、相互に接着性を発現する繊維であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体、低融点ポリエステル−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポリプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを用いることができる。
なお、前記曲げ強度は、日本工業規格JIS「L1960 6.19.5 E法ハンドルオメーター法」に準じた方法での測定値とする。この値が大きい程、不織布が曲げに対し硬いことを示す。
なお、前記平均細孔径は、水銀圧入法により測定した値とする。具体的には、試料の入った容器内を真空にした後、そこに連続的に圧力を増加させていくと、大きな細孔から水銀が入っていく。この時の水銀侵入量を検出し、細孔の大きさを理論値より求めることにより測定する。
なお、前記厚さは、例えば、ピーコック式厚み測定器で、φ44mmの押圧円盤を用いて、150mm×100mmの試料を、押圧2kPaのダイヤルゲージにて、各不織布の1点を10秒間放置して、測定することができる。
前記液組成物は、エタノール、並びに、メントール及びメントール誘導体の少なくともいずれかを含み、必要に応じて、更にその他の成分を含む。
前記液組成物における、前記エタノールの含有量としては、10〜40質量%であり、15〜30質量%が好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、皮脂の除去効果に優れないうえ、使用後にさっぱり感が不十分で肌へのべたつき感が残る。また、前記含有量が、40質量%を越えると、使用時に皮膚刺激が生じたり、刺激臭を感じる。一方、前記含有量が、前記好ましい範囲内であると、皮膚刺激を生じることなく、より所望の皮脂の除去効果、及びさっぱり感を付与することができる点で、有利である。
前記メントールは、清涼剤として使用される。
前記液組成物における、前記メントールの含有量としては、0.001〜0.1質量%が好ましく、0.015〜0.04質量%がより好ましい。前記含有量が、0.001質量%未満であると、使用時の清涼感などの効果が感じられないことがあり、0.1質量%を超えると、過度の清涼感により、望ましくない刺激を生じることがある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、望ましくない刺激を生じること無しに、より清涼感を発揮することができる点で、有利である。
前記メントール誘導体は、肌への塗布後も、再び汗をかくと、清涼感が再現するという特徴を有しており、そのために、持続性のある清涼感を付与する目的で使用される。
前記メントール誘導体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、中でも、メントールとの相乗効果を発現する点で、メンチルグリセリルエーテルが好ましい。
前記液組成物における、前記メントール誘導体の含有量としては、0.01〜0.5質量%が好ましく、0.05〜0.3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.01質量%未満であると、清涼感を持続させる効果が感じられないことがあり、0.5質量%を超えると、再度汗をかいた時に、皮膚に刺激感が生じてしまうことがある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、より清涼感の持続効果を発揮することができ、皮膚に対して望ましくない刺激ももたらさない点で、有利である。
また、前記液組成物が前記メントール及び前記メントール誘導体を両方含む場合、前記メントールと前記メントール誘導体との含有比としては、質量比で、メントール:メントール誘導体=1:1〜1:10が好ましく、1:5がより好ましい。前記メントール誘導体が、前記メントールに対して、質量比で、1倍未満であると、清涼感の持続性が不充分なことがあり、10倍を超えると、メントールにより付与された初期の清涼感を好ましい状態で持続させることが困難なことがある。一方、前記メントール誘導体が、前記メントールに対して、質量比で5倍であると、メントールにより得られた初期の清涼感が、メントール誘導体によって、より効果的に持続される点で、有利となる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、粉体、非イオン界面活性剤、保湿剤などが挙げられる。
前記粉体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機粉体、有機粉体などが挙げられる。
前記無機粉体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シリカ、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛などが挙げられる。
前記有機粉体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリメタクリレート、ポリスチレン、シリコン系粉体などが挙げられる。
前記粉体は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記液組成物における、前記粉体の含有量としては、0.2〜10質量%が好ましく、0.5〜7.0質量%がより好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、さらさら感が不充分なことがあり、10質量%を超えると、肌に粉っぽい感触を残したり、白残りすることがある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、より適度なさらさら感を付与することができる点で有利である。
前記非イオン界面活性剤としては、通常の化粧料組成物に用いられるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレントリグリセリド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリルエステル、脂肪酸アルキロールアミドなどが挙げられる。これらの中でも、使用感、安定性の点で、ポリオキシエチレントリグリセリドが好ましい。
前記非イオン界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記非イオン界面活性剤の平均HLB(親水親油バランス)値としては、10〜15が好ましい。前記平均HLB値が前記好ましい範囲外であると、前記液組成物の安定性が低下することがある。
前記液組成物における前記非イオン界面活性剤の含有量としては、0.03〜15質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、0.03質量%未満であると、メントール類や香料の可溶化が困難なことがあり、15質量%を超えると、べたつきの原因となることがある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、メントール類や香料の可溶化をより容易に行うことができる点で有利である。
前記シート状組成物は、前記不織布に前記液組成物を含浸させることにより得ることができる。前記含浸の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記不織布に、前記液組成物を滴下又は噴霧することにより、含浸させる方法、前記液組成物中に、前記不織布を浸漬することにより、含浸させる方法などが挙げられる。
前記シート状化粧料は、シート状基材として、親水性繊維と疎水性繊維とが特定の割合で構成され、かつ、特定の細孔径や曲げ強度を有する不織布を使用することによって、使用時のヨレが無く、ぬれ感及び拭き取り感にも優れ、かつ、液組成物中にメントールなどの清涼剤を過剰に含まなくとも、肌に持続性のある好ましい清涼感を付与することができる。
したがって、前記シート状化粧料は、例えば、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、足用拭き取りシート、脂取りシート、眠気覚ましシート、介護用清拭シートなどに好ましく使用することができる。
中でも、前記シート状化粧料は、肌に対して望ましくない刺激を与えること無しに、持続性のある清涼感を付与することができることから、特に、肌の中でも刺激に敏感である、顔用のシート状化粧料として有用である。
また、一般的に、男性は女性よりも高い清涼感を好む傾向にある。前記シート状化粧料は、男性にも満足のいく程度の高い清涼感を、肌への好ましくない刺激を与えること無しに、付与することができることから、特に、男性用の顔用シート状化粧料として、有用である。
表1〜4に示す組成、性質を有する不織布を、15×20cmの大きさにカットした。また、表1〜4に示す組成で各成分を混合し、液組成物を調製した。
各不織布に各液組成物を、表1〜4に示す組み合わせで、不織布の両面に液組成物をまんべんなく噴霧し、全体に行きわたるように押し広げて含浸させ、実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料を得た。なお、各不織布に対する各液組成物の含浸量は、表1〜4に示す量とした。
得られた実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、以下の評価を実施した。各評価結果を表1〜4に示す。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取る際の各シート状化粧料のヨレの無さを、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :ヨレが全く無い。
○ :ヨレがほとんど無い。
△ :ヨレがある。
× :ヨレが非常に多い。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取る際の各シート状化粧料のぬれ感の良さを、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :ぬれ感が非常に良い。
○ :ぬれ感が良い。
△ :ぬれ感がやや良くない。
× :ぬれ感が良くない。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取る際の各シート状化粧料の拭き取り感の良さを、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :拭き取り感が非常に良い。
○ :拭き取り感が良い。
△ :拭き取り感がやや良くない。
× :拭き取り感が非常に良くない。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取った後の清涼感の良さを、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :清涼感が非常に良い。
○ :清涼感が良い。
△ :清涼感がやや良くない。
× :清涼感が非常に良くない。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取った後の清涼感の持続性を、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :清涼感が非常に持続する。
○ :清涼感が持続する。
△ :清涼感がやや持続しない。
× :清涼感が全く持続しない。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料について、顔の汗や皮脂を拭き取る際や、拭き取った後の肌への刺激のなさを、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :肌への刺激が全く無い。
○ :肌への刺激がほとんど無い。
△ :肌への刺激が強い。
× :肌への刺激が非常に強い。
実施例1〜9及び比較例1〜8のシート状化粧料を用いて、顔の汗や皮脂を拭き取った後のさらさら感を、6名の被験者により、以下の基準に従い、官能評価した。
◎ :さらさら感が非常に良い。
○ :さらさら感が良い。
△ :さらさら感がやや良くない。
× :さらさら感が全く良くない。
また、前記シート状化粧料は、より高い清涼感を、肌への好ましくない刺激を与えること無しに、付与することができることから、特に、高い清涼感を望む傾向にある、男性用の顔用シート状化粧料として、有用である。
Claims (6)
- 不織布に液組成物が含浸されてなるシート状化粧料であって、
前記不織布が、
(A)親水性繊維と疎水性繊維とから構成され、かつ、前記親水性繊維と前記疎水性繊維との質量比が親水性繊維/疎水性繊維=90/10〜60/40であり、
(B)曲げ強度が10〜40mN・cmであり、
(C)細孔を有し、かつ、前記細孔の平均細孔径が30〜150μmであり、
前記液組成物が、
(D)エタノールを10〜40質量%含有し、
(E)メントール0.001〜0.1質量%、及びメントール誘導体0.01〜0.5質量%の少なくともいずれかを含有する
ことを特徴とするシート状化粧料。 - 不織布の厚みが0.3〜5mmである請求項1に記載のシート状化粧料。
- 不織布の坪量が30〜80g/m2である請求項1から2のいずれかに記載のシート状化粧料。
- 液組成物が粉体を含有する請求項1から3のいずれかに記載のシート状化粧料。
- 不織布に含浸されている液組成物の量が、前記不織布100質量部に対して100〜500質量部である請求項1から4のいずれかに記載のシート状化粧料。
- 顔用化粧料である請求項1から5のいずれかに記載のシート状化粧料。
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