JP2007167123A - 真空採血管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】両端が開口した管状体1及び一端の開口部を閉塞する栓体3からなり、該管状体の内部に、該管状体の一端と他方の一端を水密・気密に隔離する血液流入部2を有し、該流入部の外径D2が該管状体の内径D1に対しD1≧D2であり、且つ該流入部の長さL2が該管状体の長さL1に対しL1>L2である真空採血管。
【選択図】図1
Description
、減圧度を低くしなければならないため、大気圧との差が小さくなってしまい、採血速度が著しく遅くなるばかりか、採血量にばらつきが生じたり、終点の確認判定が困難になるという問題が発生する。
1. 両端が開口した管状体及び一端の開口部を閉塞する栓体からなり、該管状体の内部に、該管状体の一端と他方の一端を水密・気密に隔離する血液流入部を有し、該流入部の外径D2が該管状体の内径D1に対しD1≧D2であり、且つ該流入部の長さL2が該管状体の長さL1に対しL1>L2であることを特徴とする真空採血管。
2. L2>D2であることを特徴とする前記1項記載の真空採血管。
3. 栓体を装着する側の一端から血液流入部の接合点までの長さL3が管状体の長さL1の30%以下であることを特徴とする前記1項または2項に記載の真空採血管。
4. 外径0.42mm以下の穿刺針に用いるための前記1〜3項のいずれかに記載の真空採血管。
5. 前記血液流入部の容量が0.1mL以上1.5mL以下であることを特徴とする前記1〜4項のいずれかに記載の真空採血管。
6. 前記流入部の栓体を有する側の内壁面に薬品が付着されていることを特徴とする前記1〜5項のいずれかに記載の真空採血管。
7. 前記真空採血管の栓体を有する側の減圧度が−400mmHg以下であることを特徴とする前記1〜6項のいずれかに記載の真空採血管。
8. 前記1〜7項のいずれかに記載の真空採血管と検査チップを含むことを特徴とする検査キット。
本発明の真空採血管は、両端が開口した管状体及び一端の開口部を閉塞する栓体からなり、該管状体の内部に、該管状体の一端と他方の一端を水密・気密に隔離する血液流入部を有し、該流入部の外径D2が該管状体の内径D1に対しD1≧D2であり、且つ該流入部の長さL1が該管状体の長さL2に対しL1>L2であることを特徴とする。本発明の採血管の形態を図1に示す例で説明する。
管状体1の開口部について説明する。図2は、本発明の真空採血管における管状体1と
血液流入部2の好ましい態様の例示である。管状体1の2つの開口部のうち7の側の端に栓3(図2中不図示)で閉塞する。開口部は、円筒の平均厚みに対して図2(b)のように同じでも図2(a)のように厚くてもよい。また開口部は図2(c)のように外側に返しが付けられていてもよい。また、開口部7とその反対側の開口部における形状は同じであっても異なっていても良い。
また、管状体1の内径D1は9.0mm以上であることが好ましく、9.5mm以上であることがより好ましく、10.0mm以上であることがもっとも好ましい。
血液流入部2の外径D2は9.0mm以下であることが好ましく、8.5mm以下であることがより好ましく、8.0mm以下であることがもっとも好ましい。尚、外径D2は血液流入部2の凹部における外径である。図2(c)のような円錐形の場合にはD1=D2となる。
また、管状体1全体の容量は、0.5mL以上2.5mL以下であることが好ましく、0.7mL以上2.3mL以下であることがより好ましく、0.9mL以上2.0mL以下であることが最も好ましい。
血清または血漿分離剤としては、従来から使用されているもののいずれも使用可能である。例えば、常温で流動性を有する合成樹脂(例えば、ジシクロペンタジエンのオリゴマー)などに、チクソトロピー性付与剤(例えば、ソルビトールと芳香族アルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体など)、比重調整剤(例えば、シリカ)及び粘度調整剤(例えば、フタル酸エステル)等の添加剤を添加、混練することによってチキソトロピー性のゲルを得ることができる。
血液抗凝固剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム二カリウム塩、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム三カリウム塩、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム二ナトリウム塩、ヘパリンナトリウム、ヘパリンリチウム、フッ化ナトリウム、クエン酸が挙げられる。
血液凝固促進剤としては、従来から血液凝固促進剤として使用されているもののいずれも使用可能であり、例えば、微粉末シリカが挙げられる。
これらの薬品は、粉末、シート、錠剤等どのような形態で入れてもよい。また、流入部2に入れる場合には、薬品と混和しやすいように管の内壁面に付着させることが好ましい。
血液検査に必要な最小量である100μLを確保できれば、微量血液検査用の真空採血管として有用と考えられ、本発明においても10秒間で必要血液量100μLの血液を採取できる真空採血管として、1秒間に10μLの採血ができることが好ましい。
採血した血液は、3000rpm前後の回転数で10分程度遠心分離して血球成分を沈殿させた後にその上清を採取した血漿・血清を用いて分析、診断することが一般的である。しかしながら、採血した全血に圧力などの強い力が加わると、赤血球が破壊して赤血球中の血色素が溶出し、血漿・血清が赤味を帯びることがある。これを溶血と呼んでいる。
溶血した血漿・血清などの検体を分析、診断に用いる場合、分析結果に影響を及ぼすことがある。血漿中に比べて赤血球中に高濃度で存在する成分の場合には、これが顕著に現れ、分析結果に狂いを生じさせることになる。このような成分は、例えば、カリウムイオン,乳酸脱水素酵素(LDH),アデニレートキナーゼ(AK),カタラーゼなどである。
本発明の真空採血管は、検査チップとともに検査キットを構成しうる。従来医療機関・検査機関で行われてきた自動分析装置を用いた血液検査に比較し、検査チップでの検査は少量で多項目の検査を可能にする。採血に要する時間を一定と考えると、検査に必要な血液量が少なければ少ないほど、本発明の穿刺針内径を小さく、それにより外径を小さくすることが可能になる。よって本発明の穿刺針は、少量の血液で検査が可能な検査チップと共に使用することが好ましい。
検査チップとは、血液中に含まれる各種成分を測定するために、毛細管現象や電気泳動などを利用して微細な断面積を有する流路に血液などの検体を流し、試薬と反応させた後、血液中の各成分を分離して透過分光分析をおこなったり、あるいは、試薬との発光反応をおこなわせてその発光光を分光分析したりする、血液分析を行う小型のチップ状の装置をいう。
実施例1および実施例2には、ガラス製真空採血管を用い、形状としては図1の形状のものを作成して使用した。比較例3には、ガラス製真空採血管fを用い、形状としては図5の形状のものを作成して使用した。
実施例の採血管は流入部2の容量が表1記載の容量になるように長さL2を調節し、真空採血管bおよびcを作製した。管状体1は一般的に用いられるホルダーで使用可能な様に、長さL1 75mm、外径13mm、内径D110.5mmとしたガラス管を作製した。採血管fは管状体1の構造は実施例と同様で、但し血液流入部2がなく、管状体1の中間部に仕切りを設けた構造をとる。ガラス管に真空採血管用のゴム栓をしたあと、真空ポンプをチューブにつなぎ、チューブの先端に27Gの針を装着し、針でゴム栓を刺した後、表2記載の圧力になるまで吸引し減圧した。表2に示す減圧度になったら、針をゴム栓から抜いて、実施例1および実施例2の真空採血管を作製した。寸法は表1に示す。
なお、実施例において作成した真空採血管は直接人体に穿刺しないため、滅菌は行わなかったが、人体に用いる場合には、滅菌工程を入れて真空採血管を作製する。表2中、流入部の容量は血液流入部2の容量、採血容量は減圧度から計算した採血容量、外径および長さは管状体1の形状外径および長さL1を、減圧度は真空ポンプで減圧状態にした値を
示す。
比較例1および比較例2では、市販の真空採血管をそのまま使用した。表2中、容量は採血管全体の容量を計測し、採血容量は設定値を示す。外径・長さは採血管を測定した値である。減圧度は容量と採血量から計算した、減圧度を括弧で示す。
実施例1から実施例2と比較例1から比較例3の真空採血管を用い、採血速度の測定を行った。テルモ株式会社より市販されている10mLのテルモシリンジのピストン(内筒)をはずして、注射筒(外筒)の先端に穿刺針(外径0.31mm、内径0.22mm、長さ15mm)を装着し、その後に注射筒に健常者男性2名より採血した全血5mLを静かに注入した。血液の通過速度はヘマトクリット値の影響を受けるため、合わせてヘマトクリット値の値も示す。この全血のヘマトクリット値は40.6%、55.1%であった。採血には、ヘパリンリチウムを抗凝固剤として用いるテルモ株式会社製の真空採血管「ベノジェクトII」を用い、20mL分をまとめて住友ベークライトより市販されている50mL容量のスミロンチューブに入れてプールしたものを、評価用の全血として用いた。
先端に針を装着して筒に全血を注入したものを、実施例1から実施例2比較例1から比較例3の真空採血管のゴム部位に静かに穿刺する。吸引が1mL以下で終わる実施例1から3の真空採血管は、吸引が止まるまでの時間を測定した。また、吸引が1mLで止まらない比較例1、比較例2は1mLまで吸引されたところで、採血管をホルダーから取り出し、そこまでにかかった時間を測定した。採血時間が20秒未満をA、20秒から50秒未満をB、50秒から100秒未満はC、100秒以上はDとした。結果を表3に示す。実施例1から実施例2、及び比較例1、3の採血管は100秒未満で採血が可能であった。特に、採血管の容量が小さい場合は、20秒以下で採血が終了した。一方、管の容量が6.4mLで、採血量が2mLである比較例2の採血管では、減圧度が低めに設定されているため、1.0mL採血を行うのに長い時間を要することが分かった。
なお、この実験で使用している穿刺針は通常採血に使用している21G(外径0.81mm、内径0.81mm)より細く、この穿刺針を本発明の採血キットにおける穿刺針とすることで、被験者の痛みを低減させることが可能である。
全血中には、大きく言って、赤血球・白血球・血小板などの細胞としての成分と、血漿あるいは血清などの水溶液としての成分が存在する。全血中には、赤血球は400〜500万個/μL存在し、全血中の固形成分のほとんどを赤血球が占めている。全血中のこの赤血球の細胞の体積割合をヘマトクリット値という。通常はヘマトクリット管と呼ばれるガラス管に全血を入れ、遠心分離後に残った固形分の体積をヘマトクリット値として求める。健常人の男性のヘマトクリット値は、40〜55%,女性のヘマトクリット値は30〜45%前後といわれている。
前記{血液通過時間}において真空採血管に採取した全血を、室温,3000rpmで10分間遠心分離して得た上清を回収し、UV−2550(島津製)で吸収スペクトルを測定し、ヘモグロビンの吸収に由来する415nmの吸光度の上昇で溶血を評価した。比較として、スミロンチューブにプールして中空針を通過させなかった全血を同一条件で遠心分離して得た血漿の吸光度を測定し、これに対するODの上昇分を評価した。結果を表3
に示す。ODの上昇分を溶血の度合いと定義し、OD=0.1以上の上昇があれば溶血と判断した。溶血をしていない場合は○、OD=0.1〜0.3の上昇の場合は×、OD=0.3以上の上昇が見られた場合は××をして評価した。実施例1、2比較例3の採血管では溶血が見られなかった。一方、吸引途中で採血を終了した比較例1から2の採血管では、減圧状態のままなので、溶血した。特に、減圧度の高い比較例1の真空採血管では、激しく溶血した。
一般に使用されている採血管用ホルダーとしてベノジェクトIIホルダーを用い、該ホルダーに実施例1、2、および比較例1、2の真空採血管が装着できるかを確認した。装着可能な場合を○、装着できない場合を×として、評価した。実施例1から実施例3の製作した真空採血管も通常のホルダーに問題なく装着できることがわかった。
採血した真空採血管の開栓時や、サンプリングをする際に、飛散することがあった採血管を×、飛散せずに作業できた採血管を○として評価する。
実施例1から2、比較例1から2の採血管は問題なく作業可能であった。一方比較例3の採血管はフリースペースが少なく、血液流入部もないため、血液が飛散することがあった。
2 血液流入部
3 栓(栓体)
7 開口部
8 真空採血管
L1 管状体1の長さ
D1 管状体1の内径
L2 血液流入部2の長さ
D2 血液流入部2の外径
L3 管状体1の栓体を装着する側の一端から血液流入部の接合点までの長さ
11 管状体
12 血液流入部
21 管状体
22 血液流入部
32 血液流入部
42 血液流入部
13 ゴム部を有するフィルム製の栓
4 フィルム
5 ゴム部
6 突出部
9 管状体(比較例)
10 真空採血管(比較例)
Claims (8)
- 両端が開口した管状体及び一端の開口部を閉塞する栓体からなり、該管状体の内部に、該管状体の一端と他方の一端を水密・気密に隔離する血液流入部を有し、該流入部の外径D2が該管状体の内径D1に対しD1≧D2であり、且つ該流入部の長さL2が該管状体の長さL1に対しL1>L2であることを特徴とする真空採血管。
- L2>D2であることを特徴とする請求項1記載の真空採血管。
- 栓体を装着する側の一端から血液流入部の接合点までの長さL3が管状体の長さL1の30%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の真空採血管。
- 外径0.42mm以下の穿刺針に用いるための請求項1〜3のいずれかに記載の真空採血管。
- 前記血液流入部の容量が0.1mL以上1.5mL以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の真空採血管。
- 前記流入部の栓体を有する側の内壁面に薬品が付着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の真空採血管。
- 前記真空採血管の栓体を有する側の減圧度が−400mmHg以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の真空採血管。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の真空採血管と検査チップを含むことを特徴とする検査キット。
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