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JP2006506979A - 変形性関節症のための治療標的の診断および同定に特に有用な配列の同定 - Google Patents

変形性関節症のための治療標的の診断および同定に特に有用な配列の同定 Download PDF

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Abstract

本発明は、変形性関節症(OA)を罹患した個体の同定における特定の有利性を証明する配列の同定および選択に関する。本発明はまた、個体の変形性関節症の進行度の診断およびOAの新規の治療標的の同定で特に有用な配列の選択を提供する。本発明は、さらに、疾患進行の診断および治療計画の有効性のモニタリングのためのツールとしてのこれらの配列の使用を提供する。

Description

[関連出願]
本願は、2002年9月12日提出の米国特許仮出願番号60/410,180号の利益を主張する。上記出願の教示全体が参照することにより本明細書中に組み込まれる。
[発明の分野]
本発明は、変形性関節症(OA)を罹患した個体の同定における特定の有利性を証明する配列の同定および選択に関する。本発明はまた、個体の変形性関節症の進行度の診断およびOAの新規の治療標的の同定で特に有用な配列の選択を提供する。本発明は、さらに、疾患進行の診断および治療計画の有効性のモニタリングのためのツールとしてのこれらの配列の使用を提供する。
変形性関節症(OA)は、関節表面を形成する骨の末端に存在する関節軟骨が長期にわたり徐々に変性する慢性疾患である。患者を変形性関節症にかかりやすくすると考えられる多数の素因(遺伝的感受性、肥満症、偶発性または運動による外傷、手術、薬物、および重労働が含まれる)が存在する。変形性関節症は、関節軟骨の損傷によって発症する。関節の2つの最も一般的な損傷は、スポーツ関連損傷および長期の「反復使用による」関節の損傷である。最も一般的に変形性関節症に影響を受ける関節は、ヒザ、臀部、および手である。ほとんどの場合、ヒザおよび臀部の不可欠な体重負荷機能により、これらの関節の変形性関節症は、手の変形性関節症よりもさらに能力的な障害を受ける。軟骨変性が進行するにつれて、他の組織および骨、筋肉、靭帯、半月板、および滑膜を含む関節周囲で二次的変化が起こる。軟骨組織の一次故障および他の組織への二次的損傷の正味の影響は、患者が罹患関節の痛み、腫れ、機能的能力の脆弱性および喪失を経験することである。これらの症状は頻繁に患者の生産性およびまたは生活の質の結果の喪失に関して有意に影響を与える点まで進行する。
関節軟骨は、主に、軟骨細胞、II型コラーゲン、プロテオグリカン、および水から構成される。関節軟骨は血液または神経が供給されず、軟骨細胞がこの組織中の唯一の組織型である。軟骨細胞は、軟骨基質を形成するII型コラーゲンおよびプロテオグリカンの製造を担う。この基質は、基質を水で満たす物理化学的性質も有する。この構造−機能関係の正味の効果は、関節軟骨が優れた磨耗特性を有し、且つ関節軟骨表面間の無摩擦運動を可能にすることである。変形性関節症の非存在下で、関節軟骨はしばしば厳しい物理的条件下でさえも一生体重負荷に対して無痛であり、且つ関節の動きに制限がない。
胎児成長時、関節軟骨は最初に帯間間葉の濃縮に由来する。間葉細胞は互いに集団化し、基質タンパク質を合成する。基質の蓄積により細胞が分離して形状が球状になる場合に、組織は軟骨と認識し、ここで軟骨細胞と呼ばれる。軟骨の形成および成長時、軟骨細胞は急速に増殖し、大量の基質を合成する。骨格の成熟前に、軟骨細胞はその代謝活性レベルが最も高くなる。骨格が成熟した場合、軟骨細胞の代謝活性および細胞分裂の速度が減少する。骨格の完全な成長後、ほとんどの軟骨細胞は分裂しないが、コラーゲン、プロテオグリカン、および他の非コラーゲンタンパク質などの基質タンパク質を合成し続ける。(Zaleske DJ.Cartilage and Bone Development.Instr Course Lect 1998;47:461−);(Buckwalter JA,Mankin HJ.Articular Cartilage:Tissue Design and Chondrocyte−Matrix Interactions.Instr Course Lect 1998;47:477−86.)
全ての生組織と同様に、関節軟骨は「古い」細胞および基質成分が除去されて(異化作用)、「新規の」細胞および分子を産生する(同化作用)新生プロセスを継続的に受ける。ほとんどの組織と比較して、関節軟骨における同化/異化の代謝回転速度は遅い。成熟軟骨構造の完全性の長期維持は、基質の合成と分解との間の適切なバランスに依存する。軟骨細胞は、その環境からの化学的および機械的刺激への応答によって基質の均衡を維持する。これらの刺激に対する適切且つ有効な軟骨細胞の応答は、軟骨ホメオスタシスに不可欠である。不適切な同化作用または過剰な異化作用のいずれかによるホメオスタシスの破壊により、軟骨が分解するか変形性関節症を発症し得る。(Westacott CI,Sharif M.Cytokines in Osteoarthritis:Mediators or Markers of Joint Destruction? Semin Arthritis Rheum 1996;25:254−72)。損傷を受けて異化作用が増加したほとんどの組織は、同化応答が増加し始めて組織が治癒し得る。不運なことに、軟骨細胞の軟骨基質の損傷または喪失への応答において同化作用をアップレギュレートしてプロテオグリカンおよびII型コラーゲンの合成を増大させる能力は非常に限られている。軟骨細胞のこの基本的な制限は、変形性関節症を防止および治癒し得る治療の開発を妨げている中心的な問題である。さらに、初期変形関節症を検出するための決定的な診断試験および患者の治療に対する応答を有効にモニタリングする予後試験が必要である。
関節痛は、初期変形性関節症の最も一般的な徴候である。痛みは、一時的に数日間から数週間持続し、自然に軽減する傾向がある。関節の赤みおよび腫れは共通しておらず、変形性関節症の急激な再発時に関節は圧痛がある。
「軽度」または「初期段階の変形性関節症」は、診断が困難である。医師は、主に、軽度変形性関節症の診断には患者の病歴および身体検査に依存する。X線では、関節軟骨の潜在的な初期の変化が認められない。初期段階の変形性関節症の診断の確認に使用される生化学マーカーは認識されない。
X線の変化により、中程度変形性関節症の診断を確認する。正常な関節のX線により、十分に保存された対照的な関節の空間が明らかとなる。変形性関節症患者のX線で認められる変化には、新規の骨形成(骨増殖体)、関節空間の狭小、および硬化(骨の肥厚)が含まれる。この段階では、「中程度変形性関節症」の診断の確認に使用される生化学マーカーは認識されない。
重度変形性関節症の関節の臨床試験により、柔らかさ、関節の変形、および可動度の喪失が明らかとなる。試験時の受動的関節運動により、関節が動くにつれて骨と骨との関節摩擦音または研磨を誘発し得る。X線の変化はしばしば著しい:関節空間が消滅し、関節のずれが認められる。新規の骨形成(骨増殖体)が顕著である。さらに、「重度変形性関節症」の診断の確認のために使用した生化学マーカーは認識されない。
「変形性関節症」は、最も一般的な慢性関節疾患である。これは、進行性の軟骨の分解および最終的な喪失によって特徴付けられる。現在、変形性関節症の治療単位を変化させる有効な治療が必要である。変形性関節症の疾患過程の予防、修正、または治癒のさらなる発展は、臨床的に少なくとも一部が軟骨の同化および異化過程の基礎をなす分子機構の完全な理解に依存する。細胞機能が実質的に細胞を発現する遺伝子によって決定されるので、異なる発達および疾患段階での関節軟骨で発現される遺伝子の解明により、必然的に軟骨の形成、損傷、疾患、および修復に関与する分子および機構に対する新規の洞察が得られる。
推定的に正常および重度の変形性関節症のヒト軟骨組織由来のcDNAライブラリーが構築されている(Kumar et al.,46th Annual Meeting,Orthopaedic Res.Soc.,Abstract,p.1031)。しかし、この研究は、重症度の異なるヒト変形性関節症(軽度、中程度、著しい(marked)、および重度)の軟骨由来の軟骨細胞遺伝子発現の相違に適切に取り組んでいない。さらに、死後24時間以上の死亡ドナーから「正常な軟骨」サンプルを得ていた。したがって、このcDNAライブラリーは、下記のヒヒでの研究によって証明されたサンプリングした関節への灌流の停止後に起こる急速なRNAの分解のために正常な軟骨細胞の遺伝子発現を真に反映しない。
異なる重症度の変形性関節症を証明する個体由来のcDNAライブラリーの構築時でさえ、変形性関節症の診断に特に有用な配列を同定することが困難であった。より重要には、以前の研究は、初期の検出および治療の両方を補助するための変形性関節症の進行度の診断または新規の治療標的の同定のいずれかに有効な配列を同定していなかった。
異なる重症度の変形性関節症を証明する個体由来のcDNAライブラリーの構築時でさえ、変形性関節症の診断に特に有用な配列を同定することが困難であった。より重要には、以前の研究は、初期の検出および治療の両方を補助するための変形性関節症の進行度の診断に有効な配列を同定していなかった。さらに、以前の研究は、変形性関節症の治療に有用な薬剤の同定に有効な配列を同定していなかった。
本発明は、変形性関節症(OA)を罹患した個体の同定における特定の有利性を証明する配列の同定および選択に関する。本発明はまた、個体の変形性関節症の進行度の診断およびOAの新規の治療標的の同定で特に有用な配列の選択を提供する。本発明は、さらに、疾患進行の診断および治療計画の有効性のモニタリングのためのツールとしてのこれらの配列の使用を提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる群から選択される2つ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、本質的に図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図6bで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図6bで同定された核酸からなる群から選択される2つ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、本質的に図6bで同定された核酸からなる単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図6cで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図6cで同定された核酸からなる群から選択される2つ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図6cで同定された核酸から本質的になる単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される2つまたはそれ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーを提供する。
1つの実施形態では、本発明は、本質的に図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる単離されたバイオマーカーを提供する。
別の実施形態では、本発明は、サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含み、前記バイオマーカーが図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により軽度変形性関節症の指標となるか、軽度変形性関節症の予測となる、個体の軽度変形性関節症の診断方法を教示する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する。
別の実施形態では、本発明は、サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含み、前記バイオマーカーが図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により重度変形性関節症の指標となるか、重度変形性関節症の予測となる、個体の重度変形性関節症の診断方法を教示する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する。
別の実施形態では、本発明は、サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含み、前記バイオマーカーが図6bで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により中程度変形性関節症の指標となるか、中程度変形性関節症の予測となる、個体の中程度変形性関節症の診断方法を教示する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する。
別の実施形態では、本発明は、サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含み、前記バイオマーカーが図6cで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により著しい(marked)の変形性関節症の指標となるか予測される、個体の著しい変形性関節症の診断方法を教示する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する。
さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する。
別の実施形態では、本発明は、治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと;前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる群から選択される2つまたはそれ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと;前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの発現レベルの相違を決定するステップとを含み、前記発現レベルの相違が前記患者の軽度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、患者の軽度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法を教示する。
別の実施形態では、本発明は、治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと;前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の図6bで同定された核酸からなる群から選択される2つまたはそれ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと;前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの発現レベルの相違を決定するステップとを含み、前記発現レベルの相違が前記患者の中程度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、患者の中程度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法を教示する。
別の実施形態では、本発明は、治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと;前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の図6cで同定された核酸からなる群から選択される2つまたはそれ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと;前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの発現レベルの相違を決定するステップとを含み、前記発現レベルの相違が前記患者の著しい変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、患者の著しい変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法を教示する。
別の実施形態では、本発明は、治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと;前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される2つまたはそれ以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと;前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの発現レベルの相違を決定するステップと、前記発現レベルの相違が前記患者の重度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、患者の重度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法を教示する。
別の実施形態では、本発明は、変形性関節症と診断された患者からサンプルを得るステップと;治療薬の有無における図1〜7に記載のバイオマーカーの発現レベルを測定するステップと;前記治療薬の存在下で測定した発現レベルと前記治療薬の非存在下で測定した発現レベルを比較するステップと、前記バイオマーカーの発現の相違の減少が変形性関節症治療用の治療薬の指標となることとを含む、変形性関節症の治療薬の同定方法を教示する。
別の実施形態では、サンプルがヒト軟骨である。
別の実施形態では、バイオマーカーがマイクロアレイに固定されている。
別の実施形態では、バイオマーカーの発現レベルをマイクロアレイへのハイブリッド形成または実時間RT−PCRによって決定する。
別の実施形態では、本発明は、上記の1以上の本発明の単離されたバイオマーカーの単離されたバイオマーカーおよびそのパッケージング手段を含むキットを提供する。
別の実施形態では、本発明は、固体支持体に結合した上記の1以上の本発明の単離されたバイオマーカーの単離されたバイオマーカーを含むマイクロアレイを提供する。
本発明の目的および特徴を、以下の詳細な説明および図面を参照してより深く理解することができる。
本発明は、異なる疾患進行段階での軟骨細胞における差分的な(differental)遺伝子発現を同定するためのヒト軟骨細胞で発現された遺伝子配列のプロファイリング方法に関する。差分的に発現された遺伝子およびその産物(例えば、mRNAおよびタンパク質)を、変形性関節症の診断方法、予後方法、スクリーニング方法、または治療方法で使用することができる。
本発明の実施は、他で記載しない限り、当業者の範囲内の従来の分子生物学技術、微生物学技術、および組換えDNA技術を使用する。このような技術は、文献で十分に説明されている。例えば、Sambrook,Fritsch&Maniatis,1989,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition;Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait,ed.,1984);Nucleic Acid Hybridization(B.D.Harnes&S.J.Higgins,eds.,1984);A Practical Guide to Molecular Cloning(B.Perbal,1984);および叢書のMethods in Enzymology(Academic Press,Inc.);Short Protocols In Molecular Biology,(Ausubel et al.,ed.,1995)を参照のこと。
[定義]
本発明の実施は、他で記載しない限り、当業者の範囲内の従来の分子生物学技術、微生物学技術、および組換えDNA技術を使用する。このような技術は、文献に十分に説明されている。例えば、Sambrook,Fritsch&Maniatis,1989,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition;Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait,ed.,1984);Nucleic Acid Hybridization(B.D.Harnes&S.J.Higgins,eds.,1984);A Practical Guide to Molecular Cloning(B.Perbal,1984);および叢書のMethods in Enzymology(Academic Press,Inc.);Short Protocols In Molecular Biology,(Ausubel et al.,ed.,1995)を参照のこと。本明細書中に記載の全ての特許、特許出願、および刊行物(前述および後述)は、参照することによりその全体が本明細書中に組み込まれる。
以下の定義は、以下の明細書で使用した特定の用語について記載する。
本明細書中で使用される、「変形性関節症」は、特定の形態の関節炎、特に、関節面を形成する骨の末端に存在する関節軟骨が長期にわたり徐々に変性する慢性疾患をいう。軟骨の変性は、不均衡な異化作用(「古い」細胞および基質成分の除去)および同化作用(「新規の」細胞および分子の産生)に起因し得る(Westacott et al.,1996,Semin Arthritis Rheum,25:254−72)。
本明細書中で使用される、「軟骨」または「関節軟骨」は、哺乳動物(ヒトおよび他の種が含まれる)の弾力性のある半透明の結合組織をいう。軟骨は、主に、軟骨細胞、II型コラーゲン、少量の他のコラーゲン型、他の非コラーゲンタンパク質、プロテオグリカン、および水から構成され、通常、I型およびII型コラーゲンの基質ならびに他のプロテオグリカン中の線維芽細胞から構成される軟骨膜で囲まれている。ほとんどの軟骨は、成熟時に骨となるが、いくつかの軟骨は、鼻、耳、膝、および他の関節などの位置で元の形態のままである。軟骨は血液または神経が供給されず、軟骨細胞がこの組織中の唯一の組織型である。
本明細書中で使用される、「軟骨細胞」は、軟骨由来の細胞をいう。
本明細書中で使用される、「滑液」は、各関節を囲む「滑膜」から分泌される流動物をいう。滑液は、関節を保護し、関節を潤滑して関節軟骨に栄養分を与えるように作用する。本発明に有用な滑液は、本明細書中に記載の当分野で周知の方法によってRNAを単離することができる細胞を含む。
本明細書中で使用される、用語「変形性関節症(OA)の病期分類」または「変形性関節症(OA)の悪性度分類」は、軟骨疾患の発症および/またはその進行または後退の程度の決定をいう。軟骨を異なる病期に分類するために、当分野で公知の方法による評価システムを使用する。好ましくは、Marshall(Marshall W.,1996,The Journal of Rheumatology,23:582−584(参照することにより組み込まれる))に記載の評価システムを使用する。この方法によれば、6つの各関節面(膝蓋骨、大腿骨滑車、大腿骨内側顆、内側脛骨プラトー面、大腿骨外側顆、および外側脛骨プラトー面)を、特定の表面上に存在する最悪の病変に基づいて軟骨悪性度に割り当てる。次いで、各関節面が関節面の軟骨重症度を反映するOA重症度数を与えられる評価システムを適用する。例えば、大腿骨内側顆がその最も重篤な軟骨損傷としてグレードI病変を有する場合、値1を割り当てる。次いで、患者の全スコアは、6つの関節面に対するスコアの合計に由来する。全スコアに基づいて、各患者を、以下の4つのOA群に分類する。「軽度」(初期)はマーシャルスコアが1〜6と定義し、「中程度」はマーシャルスコアが7〜12と定義し、「著しい」はマーシャルスコアが13〜18と定義し、「重度」はマーシャルスコアが18を超えると定義する。
本明細書中で使用される、「診断」は、個体が疾患または病気であるかどうかを決定するプロセスをいう。本発明によれば、「OAの診断」または「OA診断」は、個体がOAを罹患しているかどうかの決定、または一旦患者がOAと診断されると、当分野で公知の方法(すなわち、関節X線)を使用した患者の病歴および身体検査に基づいたOAの病期または悪性度の決定を意味する。好ましくは、OA病期を、マーシャル(前出)によって記載された評価システムを使用して測定する。「OAの予後」は、OA患者の予想される発症および/または進行の予測ならびにOAからの回復見込みまたはOAの症状の改善の見込み、またはOAの逆転の見込みをいう。
本明細書中で使用される、「患者」は、関節炎と診断された哺乳動物をいい、さらに軽度、中程度、著しい、または重度のOAと診断された哺乳動物が含まれる。
本明細書中で使用される、「正常」は、いかなるOAの症状(関節痛が含まれる)も示さず、軟骨損傷またはOAと診断されなかった個体または個体群をいう。好ましくは、正常な個体は、OAに影響を与える投薬を受けておらず、いかなる他の疾患とも診断されていなかった。より好ましくは、正常な個体は、試験サンプルと比較して類似の性、年齢、および体格指数(BMI)である。本発明の「正常な」はまた、正常な個体から単離したサンプルをいい、正常な個体から単離した総RNAまたはmRNAが含まれる。正常な個体から採取したサンプルには、OAと診断されず、且つ組織採取時にいかなるOAの症状も示さない個体由来の軟骨組織から単離した全軟骨または一部からRNAを単離した、軟骨組織サンプルから単離したRNAが含まれ得る。本発明の1つの実施形態では、「正常な」軟骨サンプルを死後14時間で単離し、抽出したmRNAサンプルの完全性を確認する。正常な個体から採取したサンプルには、サンプルが単離された時点でOAと診断されず、且ついかなるOAの症状も示さない個体に由来するサンプルから単離したRNAも含まれ得る。
本明細書中で使用される、用語「バイオマーカー」は、疾患時に異なる調節を受ける遺伝子セットをいう。
本明細書中で使用される、「単離されたバイオマーカー」は、バイオマーカーが混合物から単離され、それにより混合物の一部ではなく、50遺伝子を超えるWO02/070737号に教示のOA遺伝子を含むOA遺伝子セットを含むことを意味する。
用語「〜を含む」は、列挙された配列(すなわち、「バイオマーカー」配列)を含み、且つ記載されていない配列も含むことを意味する。
用語「〜からなる」は、バイオマーカー中に記載の配列のみが存在し、且つバイオマーカー中に他の配列が存在しないことを意味する。
用語「〜から本質的になる」は、バイオマーカー中に列挙された配列(すなわち、OA病期特異的配列)が存在することを意味する。用語「〜から本質的になる」は、OAに特異的なさらなる列挙されていない配列がバイオマーカー中に存在しないことを意味する。したがって、「本質的にからなる」は、OAに特異的でない配列を排除しない。本明細書中で定義されるOA特異的または病期特異的OAは、所与の配列が、正常(OAを罹患していない)と比較して、軽度、中程度、著しい、および/または重度OA中で差分的に発現することを意味する。
1つの実施形態では、変形性関節症の診断のためのバイオマーカーは、本質的に図1〜7に記載の遺伝子からなる。
別の実施形態では、軽度変形性関節症の診断のためのバイオマーカーは、本質的に図1、3、5、6a、または7aに開示の遺伝子からなる。
別の実施形態では、重度変形性関節症の診断のためのバイオマーカーは、本質的に図2、4、5、6d、または7bに記載の遺伝子からなる。
別の実施形態では、中程度変形性関節症の診断のためのバイオマーカーは、本質的に図6bに開示の遺伝子からなる。
別の実施形態では、著しい変形性関節症の診断のためのバイオマーカーは、本質的に図6cに開示の遺伝子からなる。
本明細書中で使用される、「遺伝子」は、mRNAをコードするDNAをいい、コード領域の上流にプロモーターおよびエンハンサーを含まない。
本明細書中で使用される、「〜によってコードされるポリペプチド配列」は、本明細書中で定義される遺伝子のタンパク質コード領域の翻訳後に得られるアミノ酸配列をいう。各遺伝子のmRNAヌクレオチド配列を、そのGenbankアクセッション番号(図1〜7を参照のこと)によって区別し、対応するポリペプチド配列をProteinアクセッション番号またはGefSeqまたはRefSeq(図1〜7を参照のこと)によって区別する。図1〜7で同定したGenbankアクセッション番号は、各遺伝子のmRNAヌクレオチド配列内の5’UTR、タンパク質コード領域(CDS)、および3’UTRの位置を示す。
タンパク質またはタンパク質のフラグメントを使用して宿主動物を免疫化する場合、多数のタンパク質領域は、タンパク質上の所与の領域または三次元構造に特異的に結合する抗体の産生を誘導することができる;これらの領域または構造をエピトープまたは抗原決定基という。本明細書中で使用される、「抗原フラグメント」は、1以上のエピトープを含むポリペプチド部分をいう。エピトープは、線状(本質的に抗原由来の線状配列を含む)または高次構造(他の配列によって遺伝的に離れているが、ポリペプチドリガンドの結合部位で構造的に一体となる配列を含む)であり得る。「抗原フラグメント」は、5000、1000、500、400、300、200、100、50、25、20、10、または5アミノ酸長であり得る。
本明細書中で使用される、「5’末端」は、最初の1000ヌクレオチドまでのmRNAの末端またはmRNAの最初のヌクレオチドから始まるmRNAの1/3(mRNAの全長は、ポリAテールを含まない)をいう。遺伝子の「5’領域」は、遺伝子の5’末端内または5’末端に存在するポリヌクレオチド(二本鎖または一本鎖)をいい、5’非翻訳領域(これが存在する場合、遺伝子の5’タンパク質コード領域)が含まれるが、これらに限定されない。5’領域は、8ヌクレオチド長より短くなく、且つ1000ヌクレオチド長を超えない。他の可能な5’領域の長さには、10、20、25、50、100、200、400、および500ヌクレオチドが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される、「3’末端」は、最後の1000ヌクレオチドまでのmRNAの末端またはmRNAの1/3(3’末端ヌクレオチドがポリAテール(存在する場合)に随伴するコード領域または非翻訳領域の末端ヌクレオチドである)をいう。したがって、mRNAの3’末端には、ポリAテール(存在する場合)を含まない。遺伝子の「3’領域」は、遺伝子の3’末端内または3’末端に存在するポリヌクレオチド(二本鎖または一本鎖)をいい、3’非翻訳領域(これが存在する場合、遺伝子の3’タンパク質コード領域)が含まれるが、これらに限定されない。3’領域は、8ヌクレオチド長より短くなく、且つ1000ヌクレオチド長を超えない。他の可能な3’領域の長さには、10、20、25、50、100、200、400、および500ヌクレオチドが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される、遺伝子の「内部コード領域」は、本明細書中に定義の遺伝子の5’領域と3’領域との間に存在するポリヌクレオチド(二本鎖または一本鎖)をいう。「内部コード領域」は、8ヌクレオチド長よりも短くなく、且つ1000ヌクレオチド長を超えない。他の可能な「内部コード領域」の長さには、10、20、25、50、100、200、400、および500ヌクレオチドが含まれるが、これらに限定されない。
5’、3’、および内部領域は重複せず、連続し得るがその必要はなく、且つ合計で対応する遺伝子の全長までであり得るがその必要はない。
本明細書中で使用される、ポリペプチドの「アミノ末端」領域は、遺伝子の5’末端内または5’末端に存在するポリヌクレオチド配列(二本鎖または一本鎖)によってコードされるポリペプチド配列をいい、遺伝子の5’タンパク質コード領域が含まれるが、これに限定されない。本明細書中で使用される、「アミノ末端」領域は、最初の300アミノ酸までのポリペプチドまたはポリペプチドの最初のアミノ酸から始まるポリペプチドの1/3のアミノ末端をいう。ポリペプチドの「アミノ末端」領域は、3アミノ酸長よりも短くなく、且つ350アミノ酸長よりも長くない。他の可能なポリペプチドの「アミノ末端」領域の長さには、5、10、20、25、50、100、および200アミノ酸が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される、ポリペプチドの「カルボキシ末端」領域は、遺伝子の3’末端内または3’末端に存在するポリヌクレオチド配列(二本鎖または一本鎖)によってコードされるポリペプチド配列をいい、遺伝子の3’タンパク質コード領域が含まれるが、これに限定されない。本明細書中で使用される、「カルボキシ末端」領域は、300アミノ酸までのポリペプチドのカルボキシ末端またはポリペプチドの最後のアミノ酸から1/3のポリペプチドをいう。「3’末端」は、存在する場合、ポリAテールを含まない。ポリペプチドの「カルボキシ末端」領域は、3アミノ酸長よりも短くなく、且つ350アミノ酸長よりも長くない。他の可能なポリペプチドの「カルボキシ末端」領域の長さには、5、10、20、25、50、100、および200アミノ酸が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される、ポリペプチドの「内部ポリペプチド領域」は、本明細書中で定義のポリペプチドのアミノ末端領域とカルボキシ末端領域との間に存在するポリペプチド配列をいう。ポリペプチドの「内部ポリペプチド領域」は、3アミノ酸長よりも短くなく、且つ350アミノ酸長よりも長くない。他の可能なポリペプチドの「内部ポリペプチド」領域の長さには、5、10、20、25、50、100、および200アミノ酸が含まれるが、これらに限定されない。
ポリペプチドのアミノ末端、カルボキシ末端、および内部ポリペプチド領域は、重複せず、連続し得るがその必要はなく、且つ合計で対応するポリペプチドの全長までであり得るがその必要はない。
本明細書中で使用される、「ポリヌクレオチド」には、8ヌクレオチド長を超える二本鎖DNA、一本鎖DNA、および二本鎖もしくは一本鎖RNAが含まれる。
本明細書中で使用される、用語「オリゴヌクレオチド」は、2つまたはそれ以上、好ましくは3つ以上のデオキシリボヌクレオチドおよび/またはリボヌクレオチドから構成される分子と定義する。その正確なサイズは、多数の要因に依存し、言い換えると、オリゴヌクレオチドの最終的な機能および用途に依存する。オリゴヌクレオチドは、約8〜約1,000ヌクレオチド長であり得る。8〜100ヌクレオチドのオリゴヌクレオチドが本発明で有用であるが、好ましいオリゴヌクレオチドの範囲は、約8塩基長から約15塩基長まで、約8塩基長から約20塩基長まで、約8塩基長から約25塩基長まで、約8塩基長から約30塩基長まで、約8塩基長から約40塩基長まで、または約8塩基長から約50塩基長までである。
本明細書中で使用される、用語「プライマー」は、核酸鎖に相補的なプライマー伸長産物の合成が誘導される条件下(すなわち、ヌクレオチドおよびDNAポリメラーゼなどの誘導剤の存在下および適切な温度およびpH)に置かれた場合に合成の開始点として作用することができる、精製制限消化物として天然に存在するか合成されたオリゴヌクレオチドをいう。プライマーは、一本鎖または二本鎖であってよく、誘導剤の存在下での所望の伸長産物の合成を開始するのに十分に長くなければならない。正確なプライマーのサイズは、多数の要因(温度、プライマーの供給源、および使用方法が含まれる)に依存する。例えば、診断のために、プローブ配列の複雑さに依存して、オリゴヌクレオチドプライマーは、典型的には、15〜25またはそれ以上のヌクレオチドを含むが、より少数のヌクレオチドを含んでも良い。適切なプライマー長の決定に関与する要因は、当業者に容易に知られる。
本明細書中で使用される、用語「プローブ」は、オリゴヌクレオチドおよびそのアナログを意味し、標的配列のヌクレオチド塩基との水素結合相互作用によってポリヌクレオチド標的配列を認識する一定範囲の化学物質をいう。プローブまたは標的配列は、一本鎖もしくは二本鎖のRNAまたは一本鎖もしくは二本鎖のDNA、またはDNA塩基とRNA塩基との組み合わせであり得る。プローブは、少なくとも8ヌクレオチド長であり、且つ遺伝子の全長未満である。標的遺伝子の全長未満である限り、プローブは、10、20、30、50、75、100、150、200、250、400、500、および2000ヌクレオチド長までであり得る。
オリゴヌクレオチドおよびそのアナログは、RNAもしくはDNAまたはRNAもしくはDNAのアナログであってよく、一般に、アンチセンスオリゴマーまたはアンチセンスオリゴヌクレオチドという。このようなRNAまたはDNAアナログには、2−’O−アルキル糖修飾、メチルホスホネート、ホスホロチエート、ホスホロジチオエート、ホルムアセタール、3’−チオフォルムアセタール、スルホン、スルファメート、およびニトロキシド骨格修飾、および塩基部分が修飾されたアナログが含まれるが、これらに限定されない。さらに、オリゴマーのアナログは、糖部分が修飾されるか別の適切な部分に置換されてポリマーとなるポリマーであり得る(モルホリノアナログおよびペプチド核酸(PNA)アナログ(Egholm,et al.Peptide Nucleic Acids(PNA)−−Oligonucleotide Analogues with an Achiral Peptide Backbone,(1992))が含まれるが、これらに限定されない)。
プローブはまた、天然のDNAまたはRNAを含むかこれらと組み合わせた任意のオリゴヌクレオチドアナログ型の混合物であり得る。同時に、オリゴヌクレオチドおよびそのアナログを、単独または1以上のさらなるオリゴヌクレオチドもしくはそのアナログと組み合わせて使用することができる。
本明細書中で使用される、「核酸標的」、「核酸マーカー」、「アレイ上の核酸メンバー」、または「アレイ上の核酸標的」には、アレイ上に固定され、且つ一連の非共有結合相互作用(相補塩基対合相互作用が含まれる)によって相補配列の核酸メンバーと結合することができる核酸も含まれる。本明細書中で使用される、「核酸標的」には、天然(すなわち、A、G、C、またはT)または修飾塩基(7−デアザグアノシン、イノシンなど)が含まれ得る。さらに、ハイブリッド形成を妨害しない限り、核酸標的中の塩基を、リン酸ジエステル結合以外の結合によって連結することができる(すなわち、核酸標的は、標準的なストリンジェンシーまたは選択的ハイブリッド形成条件下で依然としてその相補配列と特異的に結合する)。したがって、核酸標的は、連続する塩基がリン酸ジエステル結合よりもむしろペプチド結合によって連結するペプチド核酸であり得る。
「mRNA」は、遺伝子に相補的なRNAを意味し、mRNAはタンパク質コード領域を含み、且つ5’末端および3’非翻訳領域(UTR)も含み得る。
「コード領域」は、mRNAをコードするDNAをいう。
「タンパク質コード領域」は、ポリペプチドをコードするmRNA部分をいう。
本明細書中で使用される、「mRNAの完全性」は、軟骨サンプル由来のmRNA抽出物量をいう。完全性の良好なmRNA抽出物は、当分野で周知の方法(例えば、RNAアガロースゲル電気泳動(例えば、Ausubel et al.,John Weley & Sons,Inc.,1997,Current Protocols in Molecular Biology))で試験した場合に分解しないようである。好ましくは、mRNAサンプルは、抽出した軟骨サンプルの遺伝子発現レベルを真に示すのに良好な完全性(例えば、10%未満、好ましくは5%未満、より好ましくは1%未満のmRNAが分解している)を有する。
本明細書中で使用される、「核酸」は、用語「ポリヌクレオチド」と交換可能であり、一般に、任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドをいい、非修飾RNAもしくはDNAまたは修飾RNAもしくはDNA、または任意のその組み合わせであり得る。「核酸」には、一本鎖および二本鎖核酸が含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用される、用語「核酸」には、1以上の修飾塩基を含む上記のDNAまたはRNAも含まれる。安定性または他の理由のために修飾された骨格を有するDNAまたはRNAは、「核酸」である。本明細書中で使用される、用語「核酸」は、このような核酸の化学的、酵素的、または代謝的に修飾された形態ならびにウイルスおよび細胞(例えば、単細胞および多細胞が含まれる)のDNAおよびRNAの化学的形態を含む。「核酸」または「核酸配列」には、一本鎖もしくは二本鎖RNAもしくはDNA領域またはその任意の組み合わせも含むことができ、本発明のいくつかの実施形態による発現配列タグ(EST)も含まれ得る。ESTは、cDNAを作製するためにmRNAのある領域の逆転写によって作製される遺伝子発現配列の一部(すなわち、配列の「タグ」)である。
核酸に関して使用される場合、本明細書中で使用される、「単離」または「精製」は、天然に存在する配列がその通常の細胞(例えば、染色体)環境から取り出されているか、非天然環境下で合成される(例えば、人為的に合成される)ことを意味する。したがって、「単離」または「精製」配列は、無細胞溶液中に存在するか、異なる細胞環境下に置かれ得る。用語「精製された」は、ヌクレオチドのみが存在する配列であることを意図しないが、ヌクレオチドと天然に会合する非ヌクレオチド物質を本質的に含まず(純度約90〜95%)、それにより単離染色体と区別される。
本明細書中で定義される、「核酸アレイ」は、各核酸メンバーが固有の前選択領域中の支持体に結合している、支持体に結合している複数の固有の核酸(または「核酸メンバー」)をいう。1つの実施形態では、支持体表面に結合した核酸標的はDNAである。好ましい実施形態では、支持体表面に結合した核酸標的はcDNAまたはオリゴヌクレオチドのいずれかである。別の好ましい実施形態では、支持体表面に結合した核酸標的は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって合成されたcDNAである。本明細書中で使用される、用語「核酸」は、用語「ポリヌクレオチド」と交換可能である。別の好ましい実施形態では、「核酸アレイ」は、サザンおよび/またはノーザンブロッティング技術で使用されるニトロセルロースメンブレンまたは他のメンブレンに結合した複数の固有の核酸をいう。
本明細書中で使用される、用語「増幅された」は、核酸配列に適用される場合、好ましくはポリメラーゼ連鎖反応法(Mullis and Faloona,1987,Methods Enzymol.,155:335)によって1以上の特定の核酸配列コピーがテンプレート核酸から作製されるプロセスをいう。「ポリメラーゼ連鎖反応」または「PCR」は、特定の核酸テンプレート配列の増幅のためのインビトロ法をいう。PCR反応は、一連の反復温度サイクルを含み、典型的には、50〜100μlの体積で行う。反応混合物は、dNTP(4つの各デオキシヌクレオチド(dATP、dCTP、dGTP、およびdTTP))、プライマー、緩衝液、DNAポリメラーゼ、および核酸テンプレートを含む。PCR反応は、第1のプライマーが核酸テンプレート配列の第1の鎖中の領域に相補的な配列を含み、且つ相補DNA鎖の合成をプライミングし、第2のプライマーがプローブ核酸配列の第2の鎖中の領域に相補的な配列を含み、且つ相補DNA鎖の合成をプライミングするポリヌクレオチドプライマーセットを得ることと、(i)テンプレート配列内に含まれるプローブ核酸配列の増幅に必要なプライマーをアニーリングし、(ii)核酸ポリメラーゼがプライマー伸長産物を合成するプライマーを伸長するPCRサイクリングステップを許容する条件下でのテンプレート依存重合剤として核酸ポリメラーゼを使用して核酸テンプレート配列を増幅することとを含む。「ポリヌクレオチドプライマーセット」または「PCRプライマーセット」は、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上のプライマーを含み得る。1つの実施形態では、PCR反応においてエクソPfuDNAポリメラーゼを使用して核酸テンプレートを増幅する。他の増幅方法には、リガーゼ連鎖反応(LCR)、ポリヌクレオチド特異性ベースの増幅(NSBA)、または当分野で公知の任意の他の方法が含まれるが、これらに限定されない。
本発明によれば、アレイは、固体支持体に固定された特定の遺伝子セットまたは対応する5’末端セットもしくは対応する3’末端セットもしくは対応する内部コード領域セットを意図する。勿論、同一のOA診断結果を得るために、一方の遺伝子の5’末端の混合物を別の遺伝子の3’末端と組み合わせて標的またはプローブとして使用することができる。
本明細書中で使用される、「複数の」または「〜セット」は、2つを超えることをいう(例えば、3つまたはそれ以上、100またはそれ以上、1000またはそれ以上、または10,000またはそれ以上)。
本明細書中で使用される、用語「大部分」は、全組成物メンバーの50%を超える数(例えば、51%、60%、70%、80%、90%、または100%まで)をいう。用語「大部分」は、アレイに関する場合、アレイの固体基板と安定に会合する全核酸メンバーの50%を超える(例えば、51%、60%、70%、80%、90%、または100%まで)ことを意味する。
本明細書中で使用される、「結合」または「スポッティング」は、共有結合、水素結合、またはイオン相互作用を介して核酸が固体基板に安定に結合するように、固体基板上に核酸が沈着して核酸アレイが形成されるプロセスをいう。
本明細書中で使用される、「安定に会合した」は、典型的にはアレイが分析される条件下で(すなわち、1以上のハイブリッド形成ステップ、洗浄ステップ、および/またはスキャニングステップなどにて)、アレイと安定に会合した全ての他の核酸または固体基板上の全ての他の選択前領域と比較して核酸がその固有の選択前の位置を保持するように共有結合、水素結合、またはイオン相互作用を介してアレイを形成させるために固体基板に安定に結合した核酸をいう。
本明細書中で使用される、「固体基板」または「固体支持体」は、硬質または半硬質表面を有する材料をいう。用語「基板」および「支持体」は、本明細書中で用語「固体基板」および「固体支持体」と交換可能に使用される。固体支持体は、生物学的、非生物学的、有機、無機、またはこれらの任意の組み合わせであってよく、粒子、鎖、沈殿物、ゲル、シート、チュービング、球体、ビーズ、コンテナー、キャピラリー、パッド、スライス、フィルム、プレート、スライド、チップなどとして存在し得る。しばしば、基板は、シリコンまたはガラス表面、(ポリ)テトラフルオロエチレン、(ポリ)ビニリデンフルオリド、ポリスチレン、ポリカーボネート、荷電膜(ナイロン66またはニトロセルロースなど)、またはその組み合わせである。好ましい実施形態では、固体支持体はガラスである。好ましくは、少なくとも1つの基板表面は実質的に平面である。好ましくは、固体支持体は、反応基(カルボキシル、アミノ、ヒドロキシル、およびチオールなどが含まれるが、これらに限定されない)を含む。1つの実施形態では、固体支持体は光学的に透明である。
本明細書中で使用される、「選択前領域」、「定義前領域」、または「固有の位置」は、核酸沈着のために使用するか、使用したか、使用することを意図する基板上の局在化領域または、本明細書中では「選択領域」または単純に「領域」ともいう。選択前領域は、任意の都合の良い形状(例えば、環状、長方形、楕円形、V字型など)を有し得る。いくつかの実施形態では、選択前領域は、約1cm2未満、より好ましくは1mm2未満、さらにより好ましくは0.5mm2未満、いくつかの実施形態では、0.1mm2未満である。「選択前領域」、「定義前領域」、または「固有の位置」での核酸メンバーは、その同一性(例えば、配列)を領域でのその位置または固有の位置によって決定することができるものである。
本明細書中で使用される、「核酸プローブ」または「核酸プローブマーカー」は、非共有結合相互作用セット(相補塩基対合相互作用が含まれる)によって相補配列のアレイに結合した核酸に結合することができる核酸と定義される。核酸プローブは、遺伝子もしくはその一部に対応する単離核酸配列であり得るか、核酸プローブはサンプルから単離した総RNAまたはmRNAであり得る。より好ましくは、核酸プローブは、ヒト軟骨、総RNA抽出物、好ましくはmRNA抽出物由来の一本鎖または二本鎖DNA、RNA、またはDNA−RNAハイブリッドである。
1つの実施形態では、アレイに結合した「標的」配列の従来の核酸アレイは、全ヒトゲノムの代表であり(Affymetrixチップ)、図1〜7に記載の2つまたはそれ以上の遺伝子または遺伝標的からなるか含む単離されたバイオマーカーを、従来のアレイに適用する。
別の実施形態では、アレイに結合した配列は本発明の単離されたバイオマーカーであり、総細胞RNAをアレイに適用する。
本明細書中で使用される、「軟骨核酸サンプル」は、軟骨由来の核酸をいう。好ましくは、軟骨核酸サンプルは、総RNA、mRNAであるか、RNAに対応する核酸(例えば、cDNA)である。軟骨核酸サンプルには、総RNA、mRNA、またはcDNA由来のPCR産物も含まれ得る。
本明細書中で使用される、用語「〜とのハイブリッド形成」または「ハイブリッド形成」は、相補核酸との配列特異的非共有結合相互作用(例えば、アレイ上でのプローブ核酸配列と標的核酸メンバーとの間の相互作用)をいう。
本明細書中で使用される、「特異的にハイブリッド形成する」、「特異的ハイブリッド形成」、または「選択的ハイブリッド形成」は、2つの核酸配列が実質的に相補的である場合に(少なくとも14〜25ヌクレオチドと少なくとも約65%相補的、好ましくは少なくとも75%相補的、より好ましくは少なくとも約90%相補的)起こるハイブリッド形成をいう。Kanehisa,M.,1984,Nucleic acids Res.,12:203(参照することにより本明細書に組み込まれる)を参照のこと。結果として、一定の程度のミスマッチが許容されることが予想される。このようなミスマッチは、小規模であり得る(モノヌクレオチド、ジヌクレオチド、またはトリヌクレオチドなど)。あるいは、ミスマッチ領域は、4つまたはそれ以上の連続したヌクレオチドセット中にミスマッチが存在する領域と定義されるループを含み得る。多数の要因が2つの核酸のハイブリッド形成の効率および選択性(例えば、核酸配列を探索するためのアレイ上の標的核酸メンバーのハイブリッド形成)に影響を与える。これらの要因には、核酸メンバーの長さ、ヌクレオチド配列および/または組成、ハイブリッド形成温度、緩衝液の組成、および核酸メンバーがハイブリッド形成する必要がある領域中の立体障害の可能性が含まれる。核酸の長さとプローブ核酸が標的配列にアニーリングされる効率と正確さの両方との間に正の相関が存在する。特に、配列が長いほどより短い配列よりも融点(TM)が高く、所与のプローブ配列内で繰り返される可能性が低いので、無差別なハイブリッド形成が最小になる。ハイブリッド形成温度は、核酸メンバーのアニーリング効率と反比例して変化する。同様に、ハイブリッド形成混合物中の有機溶媒(例えば、ホルムアミド)の濃度はアニーリング効率と反比例して変化し、ハイブリッド形成混合物中の塩濃度の増加によりアニーリングが促進される。ストリンジェントなアニーリング条件下では、核酸が長いほどより短い核酸よりも効率的にハイブリッド形成し、より寛大な条件下で十分である。
本明細書中で使用される、用語「ディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成」は、第1の相補核酸プローブとの核酸標的のハイブリッド形成をコントロール核酸プローブとの同一の核酸標的のハイブリッド形成と比較した量的レベルの相違をいう。「ディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成」はまた、核酸プローブとの第1の核酸標的のハイブリッド形成を第2のコントロール核酸標的と比較した量的レベルの相違をいうことができる。「ディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成」は、コントロールと比較した第1のサンプルのハイブリッド形成レベルの比が1.0ではないことを意味する。例えば、第2のプローブと比較した第1のプローブへの標的のハイブリッド形成レベルの比は、1.0よりも大きくまたは1.0未満であり、1.5よりも大きくかつ0.7未満、2よりも大きくかつ0.5未満が含まれる。ハイブリッド形成が一方のサンプルで検出可能であるが、別のサンプルで検出不可能である場合、ディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成も存在する。
本明細書中で使用される、用語「差分的な発現」は、第2のサンプル中の同一の遺伝子の発現レベルと比較した第1のサンプル中の遺伝子に相補的なRNA(mRNAが含まれる)レベルの量によって測定される遺伝子発現レベルの差をいう。差分的な発現を、ディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成またはmRNA発現のレベルまたは量を測定するために使用する当分野で公知の他の方法の結果として決定することができる。
本明細書中で使用される、用語「差分的な発現」はまた、第2のサンプル中の同一の遺伝子のタンパク質発現の量またはレベルと比較した第1のサンプル中の遺伝子によってコードされたタンパク質の量またはレベルによって測定された遺伝子発現レベルの差をいう。差分的なタンパク質発現を、特定のタンパク質に特異的なモノクローナル抗体への結合またはタンパク質発現のレベルまたは量の測定に使用する当分野で公知の他の方法の結果として決定することができる。
「差分的な増加発現(differentially increased expresssion)」は、1.1倍、1.2倍、1.4倍、1.6倍、1.8倍、またはそれ以上をいう。「差分的な減少発現」は、1.0倍未満、0.8倍、0.6倍、0.4倍、0.2倍、0.1倍、またはそれ以下をいう。
本明細書中で使用される、本発明の文脈中の用語「コントロール」または「コントロールサンプル」は、正常と分類される個体または個体群から単離した1以上の軟骨核酸サンプルをいう。コントロールまたはコントロールサンプルはまた、疾患と診断された患者群(OAと診断された患者または特定のOA期と診断された患者が含まれる)から単離したサンプルをいうことができる。用語「コントロール」または「コントロールサンプル」はまた、正常と分類される1人または複数の個体、疾患またはある病期と診断された1人または複数の個体、または疾患の治療を受けた1人または複数の個体サンプル由来のデータの編集物(compilation)をいうことができる。
本明細書中で使用される、本発明の文脈中の用語「アップレギュレート」または「発現レベルの増加」は、配列の量の測定により、変形性関節症または変形性関節症の病期分類によって決定された変形性関節症の同定病態を有する個体から単離した軟骨中の遺伝子の正常な個体または変形性関節症の病期分類によって決定された変形性関節症の異なる同定病態を有する個体から単離した軟骨中の同一の遺伝子と比較した、アレイ分析または他の類似の分析を使用して決定することができる発現レベルの増大が証明される発現遺伝子に対応する配列をいう。本発明の「発現レベルの増加」は、例えば、本発明の方法によるハイブリッド形成強度によって測定したところ、発現の増加は、少なくとも10%またはそれ以上(例えば、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくはそれ以上)または1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、50倍、100倍、またはそれ以上である。例えば、アップレギュレート配列には、正常な個体から単離した軟骨と比較して軽度、中程度、著しい、または重度のOAを有すると特徴付けられた個体から単離した軟骨中で発現レベルが増大した配列が含まれる。
本明細書中で使用される、本発明の文脈中の用語「ダウンレギュレート」または「発現レベルの減少」は、配列の量の測定により、変形性関節症または変形性関節症の病期分類によって決定された変形性関節症の同定病態を有する個体から単離した軟骨中の遺伝子の正常な個体または変形性関節症の病期分類によって決定された変形性関節症の異なる同定病態を有する個体から単離した軟骨中の同一の遺伝子と比較した、マイクロアレイ分析または他の類似の分析を使用して決定することができる発現レベルの減少が証明される発現遺伝子に対応する配列をいう。本発明の「発現レベルの減少」は、例えば、本発明の方法によるハイブリッド形成強度によって測定したところ、発現の減少は、少なくとも10%またはそれ以上(例えば、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくはそれ以上)または1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、50倍、100倍、またはそれ以上である。例えば、ダウンレギュレート配列には、正常な個体から単離した軟骨と比較して軽度、中程度、著しい、または重度のOAを有すると特徴付けられた個体から単離した軟骨中で発現レベルが減少した配列が含まれる。
本明細書中で使用される、用語「標準的なストリンジェント条件」は、配列間で少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%同一であり、同一領域が少なくとも10ヌクレオチドを含む場合のみでハイブリッド形成されることを意味する。1つの実施形態では、42℃で一晩の配列のインキュベーションおよびその後のストリンジェントな洗浄(65℃で0.2×SSC)に従うストリンジェントな条件下で配列がハイブリッド形成する。
洗浄ストリンジェンシーの程度を、温度、pH、イオン強度、2価陽イオン濃度、体積、および洗浄時間の変化によって変化させることができる。例えば、ハイブリッド形成のストリンジェンシーを、プローブの融点未満の種々の温度でのハイブリッド形成によって変化させることができる。プローブの融点を、以下の式を使用して計算することができる。
14ヌクレオチド長と17ヌクレオチド長との間のオリゴヌクレオチドプローブのために、融点(Tm)(℃)を、以下の式を使用して計算することができる。Tm=81.5+16.6(log[Na+])+0.41(画分G+C)−(600/N)(式中、Nはオリゴヌクレオチドの長さである)。
例えば、Na+濃度が約1Mのハイブリッド形成緩衝液を68℃から42℃まで5℃刻みで低下させてハイブリッド形成温度を低下させることができる。ハイブリッド形成後、フィルターを、ハイブリッド形成温度の2×SSCおよび0.5%SDSで洗浄することができる。これらの条件のうち、50℃を超えるものを「中程度のストリンジェンシー」条件と見なし、50℃未満を「低ストリンジェンシー」条件と見なす。「中程度のストリンジェンシー」でのハイブリッド形成条件の特定の例は、上記ハイブリッド形成を55℃で行う場合である。「低ストリンジェンシー」でのハイブリッド形成条件の特定の例は、上記ハイブリッド形成を45℃で行う場合である。
ホルムアミドを含む溶液中でハイブリッド形成を行う場合、融点を、以下の式を使用して計算することができる。Tm=81.5+16.6(log[Na+])+0.41(画分G+C)−(0.63%ホルムアミド)−(600/N)(式中、Nはプローブの長さである)。
例えば、ホルムアミドを含む6×SSCなどの温度42℃の緩衝液中でハイブリッド形成を行うことができる。この場合、プローブに対する相同性レベルが減少したクローンを同定するために、ハイブリッド形成緩衝液中のホルムアミド濃度を、50%〜0%まで5%刻みで減少させることができる。ハイブリッド形成後、フィルターを、50℃の6×SSCおよび0.5%SDSで洗浄することができる。これらの条件のうち、25%ホルムアミドを超えるものを「中程度のストリンジェンシー」条件と見なし、25%ホルムアミド未満を「低ストリンジェンシー」条件と見なす。「中程度のストリンジェンシー」でのハイブリッド形成条件の特定の例は、上記ハイブリッド形成を30%ホルムアミドで行う場合である。「低ストリンジェンシー」でのハイブリッド形成条件の特定の例は、上記ハイブリッド形成を10%ホルムアミドで行う場合である。
本明細書中で使用される、用語「発現レベル」は、(コントロールと比較した)ハイブリッド形成または実時間RT−PCRなどのより定量的な測定(SYBR(登録商標)グリーンおよびTaqMan(登録商標)テクノロジーの使用が含まれ、且つ遺伝子発現範囲との正比例に相当する)によって決定された所与の核酸の測定可能な量をいう。当分野で周知の方法によって核酸の発現レベルを決定する。用語「差分的な発現」または「発現レベルの相違」は、コントロールと比較した所与の核酸の測定可能な発現レベルの増減をいう。本明細書中で使用される、「差分的な発現」または「発現レベルの変化」は、マイクロアレイ分析または実時間RT−PCRをいう場合、一方のサンプル中の所与のポリヌクレオチドの発現レベルと別のサンプル中の所与のポリヌクレオチドの発現レベルとの比が1.0ではないことを意味する。「差分的な発現」または「発現レベルの変化」はまた、本発明のマイクロアレイ分析または実時間RT−PCRをいう場合、一方のサンプル中の所与のポリヌクレオチドの発現レベルと別のサンプル中の所与のポリヌクレオチドの発現レベルとの比が1.0より大きくまたは1.0未満である(1.5より大きくかつ0.7未満ならびに2.0より大きくかつ0.5未満が含まれる)ことを意味する。核酸はまた、2つのサンプルのうちの1つの核酸の発現が検出不可能である場合、2つのサンプルは差分的に発現したという。既知濃度の1以上のコントロール核酸種を含めることと、コントロール核酸量に基づいて検量線を作成することと、検量線に関して未知の実時間RT−PCRハイブリッド形成強度からの「未知の」核酸種の発現レベルの推定によって、核酸発現レベルの絶対量を得ることができる。
本明細書中で使用される、「バイオマーカーの発現レベル」は、内部標準と比較したハイブリッド形成によって決定したバイオマーカーの各遺伝子の測定可能な量をいう。
本明細書中で使用される、「発現レベルの相違」は、バイオマーカーをいう場合、バイオマーカーとバイオマーカーコントロールと比較した各遺伝子の発現レベルの比の変化を示し、バイオマーカーコントロールが以下の2つの集団、a)当分野で公知の手段を使用してOAでないことが確認された集団(正常な集団)およびb)OAを罹患しているか特定の病期のOAを罹患している個体のコントロール集団(罹患集団)から構成され、当分野で公知の手段を使用して罹患集団がOAまたは特定のOA期であると確認され、適切に秤量して正常な集団と罹患集団と比較した場合のバイオマーカーの各遺伝子の発現レベルの比の変化を、ROC分析(Basic Principles of ROC Analysis Metz.E.Nuclear Medicine 8,4(1978))または類似の統計学的方法(MedCalc Software for Windows(登録商標),Medcalc(商標)バージョン7.2,Belgium)を使用して、当業者は、患者がOAまたはOAの特定の病期を有すると正確に分類することができる。
マイクロアレイ分析のために、当分野で周知の方法による標識プローブ核酸を使用したハイブリッド形成分析によって発現レベルを測定する。プローブ核酸上の標識は、発光標識、酵素標識、放射性標識、化学標識、または物理標識であり得る。好ましくは、プローブ核酸を、蛍光分子で標識する。好ましい蛍光標識には、フルオレセイン、アミノクマリン酢酸、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRIRC)、テキサスレッド、シアニン3(Cy3)、およびシアニン5(Cy5)が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される、用語「有意な適合」は、核酸配列をいう場合、当分野で周知の比較方法(すなわち、Altschul,S.F.et al.,1997,Nucl.Acids Res.,25:3389−3402;Schaeffer,A.A.et al.,1999,Bioinformatics 15:1000−1011)を使用して、2つの核酸配列が、少なくとも65%同一、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%同一であることを示すことを意味する。本明細書中で使用される、「有意な適合」は、当分野で日常的なアラインメント法を使用して最大に整列させた場合に配列が少なくとも65%、好ましくは少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%同一であることを示す限り、不連続または散在する同一のヌクレオチドを含む。
本明細書中で使用される、「遺伝子発現パターン」、「遺伝子発現プロフィール」、または「核酸アレイ発現プロフィール」は、コントロールと比較した場合のアレイ上の複数の核酸標的とハイブリッド形成した複数のプローブ核酸配列のディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成パターンを含む。
本明細書中で使用される、「疾患の指標」は、疾患または別の病期を示さない患者よりも疾患または病期を示す患者で発現パターンが有意により頻繁に見出されるような疾患または病期診断の発現パターンをいう(最小95%の信頼水準を設定する日常的な統計法を使用して決定した場合)。好ましくは、疾患の指標となる発現パターンは、罹患患者の少なくとも60%で見出され、罹患していない患者の10%未満で見出される。より好ましくは、疾患の指標となる発現パターンは、罹患患者の少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%またはそれ以上で見出され、罹患していない患者の10%未満、8%未満、5%未満、2.5%未満、または1%未満で見出される。
本明細書中で使用される、「治療薬」または「薬剤」は、本明細書中で定義の任意の2つの以下の発達または変形性関節症病期、(a)軽度、(b)中程度、(c)著しい、(d)重度由来の軟骨細胞、または(e)正常な個体由来の軟骨細胞で差分的に発現される1以上のポリヌクレオチド配列の発現が増減する化合物をいう。本発明の治療薬はまた、軟骨細胞の同化作用を増減させる化合物をいう。本発明は、1)変形性関節症の発症を予防し;2)痛み、腫れ、罹患関節の機能的能力の脆弱性および喪失などの変形性関節症の症状のを軽減、遅延、または消失させ;3)軟骨変性を軽減、遅延、または消失させ、そして/または軟骨細胞代謝活性および細胞分裂速度を増大させ;および/または4)患者に投与した場合、患者の1以上の疾患の指標となる核酸の1以上の発現プロフィールを、より初期の病期の個体または正常な個体とより類似するプロフィールに修復する「治療薬」を提供する。
本明細書中で使用される、用語「薬物有効性」は、薬物の効果をいう。「薬物有効性」を、通常、薬物で処置したまたは処置している患者の臨床反応によって測定する。所望の結果(例えば、本明細書中に記載の変形性関節症の症状の軽減または変形性関節症の進行の臨床予防)が達成された場合、薬物は有効性が高いと見なされる。薬物の吸収量を使用して、患者の反応を予想することができる。原則は、所望の最大の効果に到達するまで、薬物用量が増大するにつれて、患者でより高い効果が認められることである。最大点まで到達した後により大量の薬物を投与した場合、通常、副作用が増大する。
本明細書中で使用される、「リガンド」は、本発明のバイオマーカー遺伝子の1つによってコードされるポリペプチドに特異的に結合する分子である。リガンドは、核酸(RNAまたはDNA)、ポリペプチド、ペプチド、または化合物であり得る。本発明のリガンドは、ペプチドリガンド(例えば、足場ペプチド、線状ペプチド、または環状ペプチド)であり得る。好ましい実施形態では、ポリペプチドリガンドは抗体である。抗体は、ヒト抗体、キメラ抗体、組換え抗体、ヒト化抗体、モノクローナル抗体、またはポリクローナル抗体であり得る。抗体は、インタクトな免疫グロブリン(例えば、IgA、IgG、IgE、IgD、IgM、またはそのサブタイプ)であり得る。抗体を、機能的部分(例えば、生物学的または化学的機能を有する化合物)(第2の異なるポリペプチド、治療薬、細胞傷害薬、検出可能な部分、または固体支持体であり得る)に抱合することができる。ポリペプチドリガンド(例えば、本発明の抗体)は、バイオマーカー遺伝子の1つによってコードされるポリペプチドと高親和性且つ高特異性で相互作用する。例えば、ポリペプチドリガンドは、バイオマーカー遺伝子の1つによってコードされるポリペプチドと、少なくとも107-1、好ましくは少なくとも108-1、109-1、または1010-1の親和定数で結合する。
本明細書中で使用される、用語「特異的に結合する」は、各分子上の特定の構造の存在に依存する、2つの分子の相互作用(例えば、リガンドとタンパク質またはペプチドとの相互作用)をいう。例えば、2つの分子がタンパク質分子である場合、第1の分子上の構造は、一般にタンパク質より第2の分子上の構造を認識して結合する。本明細書中で使用される、用語「特異的結合」は、分子が非特異的分子との結合よりもその特定の結合パートナーと少なくとも2倍の親和性、好ましくは、少なくとも10倍、20倍、50倍、100倍、またはそれ以上の親和性で結合することを意味する。
本明細書中で使用される、用語「免疫グロブリン」は、実質的に免疫グロブリン遺伝子によってコードされた1以上のポリペプチドからなるタンパク質をいう。認識されたヒト免疫グロブリン遺伝子には、κ、λ、α(IgA1およびIgA2)、γ(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)、δ、ε、およびμ定常領域遺伝子ならびに無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子が含まれる。全長免疫グロブリンの「軽鎖」(約25Kdまたは214アミノ酸)は、NH2末端の可変領域遺伝子(約110アミノ酸)およびCOOH末端のκまたはλ定常領域遺伝子によってコードされる。全長免疫グロブリンの「重鎖」(約50Kdまたは446アミノ酸)は、同様に、可変領域遺伝子(約116アミノ酸)および他の上記定常領域遺伝子の1つ(例えば、γ)(約330アミノ酸をコードする)によってコードされる。
用語「抗体」はまた、抗体の抗原結合フラグメントを含む。本明細書中で使用される、用語抗体の「抗原結合フラグメント」(または単純に「抗原フラグメント」または「フラグメント」)は、本発明のバイオマーカー遺伝子の1つによってコードされたポリペプチドに特異的に結合する能力を保持した全長抗体の1以上のフラグメントをいう。用語抗体の「抗原結合フラグメント」に含まれる結合フラグメントの例には、(i)Fabフラグメント(VL、VH、CL、およびCH1ドメインからなる1価のフラグメント)、(ii)F(ab’)2フラグメント(ヒンジ領域でジスルフィド結合によって連結した2つのFabフラグメントを含む2価のフラグメント)、(iii)VHおよびCH1ドメインからなるFdフラグメント、(iv)抗体の1つのアームのVLおよびVHドメインからなるFvフラグメント、(v)VHドメインからなるdAbフラグメント(Ward et al.,(1989)Nature 341:544−546)、および(vi)単離相補性決定領域(CDR)が含まれる。さらに、Fvフラグメントの2つのドメイン(VLおよびVH)が異なる遺伝子によってコードされるが、これらを、組換え法を使用したVLおよびVH領域を対合させる1つのタンパク質鎖として作製させることができる合成リンカーによって連結して、1価の分子(単鎖Fv(scFv)として公知)を形成することができる(例えば、Bird et al.(1988)Science 242:423−426およびHuston et al.(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883を参照のこと)。このような単鎖抗体はまた、用語抗体の「抗原結合フラグメント」の範囲内に含まれることが意図される。これらの抗体フラグメントを、当業者に公知の従来技術を使用して獲得し、フラグメントを同一の様式でインタクトな抗体としての有用性についてスクリーニングする。抗体は、好ましくは、単一特異的(例えば、モノクローナル抗体)またはその抗原結合フラグメントである。用語「単一特異的抗体」は、特定の標的(例えば、エピトープ)に対して1つの結合特異性および親和性を示す抗体をいう。この用語には、本明細書中で使用されるように、1分子組成の抗体またはそのフラグメントの調製物をいう「モノクローナル抗体」または「モノクローナル抗体組成物」が含まれる。
[軟骨細胞が豊富で且つ軟骨細胞に特異的なポリヌクレオチド配列の同定]
ヒト胎児、正常、軽度、中程度、著しい、および/または重度変形性関節症軟骨サンプルからcDNAライブラリーを構築した。これらのライブラリー由来の既知および新規のクローンを使用して、軽度(初期)変形性関節症検出のための診断ツールとして有用な差分的遺伝子発現プロフィールを得るために、ヒト軟骨細胞特異的マイクロアレイを構築した。本発明のアレイは、変形関節症の診断ならびに新規の薬物標的の治療有効性の同定およびモニタリングのための使用のための最良の標準として有用である。
所与の組織における遺伝子発現パターンの1つの有効且つ迅速な特徴付け方法は、発現配列タグ(EST)を作製するためにこのような組織から産生したcDNAライブラリーの大規模部分配列決定による。このアプローチにより、種々の組織および細胞における遺伝子発現に関する定性的および定量的情報が得られている(Adams MD,Kerlavage AR,Fleischmann RD,Fuldner RA,Bult CJ,Lee NH,et al.Initial assessment of human gene diversity and expression patterns based upon 83 million nucleotides of cDNA sequence.Nature 1995;377 Suppl:3−174.);(Hwang DM,Dempsey AA,Wang RX,Rezvani M,Barrans JD,Dai KS,et al.A Genome−Based Resource for Molecular Cardiovascular Medicine:Toward a Compendium of Cardiovascular Genes.Circulation 1997;96:4146−203.);(Mao M,Fu G,Wu JS,Zhang QH,Zhou J,Kan LX,et al.Identification of genes expressed in human CD34+ hematopoietic stem/progenitor cells by expressed sequence tags and efficient full−length cDNA cloning.Proc Natl Acad Sci 1998;95:8175−80);(Hillier LD,Lennon G,Becker M,Bonaldo MF,Chiapelli B,Chissoe S,et al.Generation and analysis of 280,000 human expressed sequence tags.Genome Res.1996;6:807−28)。
cDNAライブラリーはライブラリーを構築するために使用した組織の細胞中に遺伝子の転写を示すので、無作為なサンプリングおよび配列決定によって作製した遺伝子発現プロフィールを、試験組織の発達と、正常と、病理学的状態との間の詳細な遺伝子レベルの比較のために使用する。
異なる罹患状態の軟骨において異なるレベルで多数のヒト遺伝子が発現する。場合によっては、いくつかの病態において遺伝子は全く発現せず、他の病態において高レベルで発現する。本発明によれば、ESTベースのアプローチを使用した異なる軟骨の発達段階および異なる病態における軟骨細胞遺伝子発現のディファレンシャル(差分的)分析により、変形性関節症の病因および軟骨修復において重要な役割を果たす遺伝子が同定された。この方法の利点は、他の方法よりも大量に遺伝子発現情報が得られることである。このアプローチによって作製されたcDNAクローンはまた、一定の遺伝子の機能研究にも有用である。このゲノムベースのアプローチ型により、変形性関節症の疾患プロセスの理解への重要な新規の洞察ならびに新規の診断、予後、および治療アプローチが得られる。
[OAの診断に有用なバイオマーカーの同定]
本発明は、正常な個体中の1以上の遺伝子の発現レベルと比較した場合に、その発現レベルが軽度、中程度、著しい、または重度変形性関節症のいくつかの程度の存在の指標となる、サンプル中で同定可能な病期特異的遺伝子(図1〜7)を提供する。したがって、これらの遺伝子またはこれらの遺伝子の産物の組み合わせは、OAを罹患した個体の同定のためのバイオマーカーとして有用である。
2つまたはそれ以上のこれらの遺伝子またはこれらの遺伝子の産物の組み合わせがバイオマーカーとして有用であることが当業者に理解される。
より詳細には、有用な組み合わせ数が記載されており(Feller,W.F.,Intro to Probability Theory,3rd Ed.Volume 1,1968,ed.J.Wiley)、以下の一般式を使用して計算することができる。
X!/(n)!(x−n)!(式中、nは組み合わせのために選択される遺伝子数であり、xは考慮される遺伝子数である)。
例えば、重度OAでダウンレギュレートされた21遺伝子のうちの2遺伝子の可能な組み合わせは、
Figure 2006506979
である(図2)。
同様に、21!/3!(21−3)!は、重度OAでダウンレギュレートされた21遺伝子のうちの3遺伝子の可能な組み合わせである(図2)。
[病期特異的OAの同定に有用なバイオマーカーの同定]
本発明は、さらに、変形性関節症の別の病期と比較して変形性関節症の少なくとも1つの病期でその発現レベルが異なる図1〜7に記載の遺伝子を提供する。例えば、本発明は、正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、軽度変形性関節症患者から単離した軟骨中でダウンレギュレート(図1)またはアップレギュレート(図3)されるが、重度変形性関節症患者ではダウンレギュレートも(図1)アップレギュレート(図3)もされないと同定された遺伝子を提供する。同様に、本発明は、正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、重度変形性関節症患者から単離した軟骨中でダウンレギュレート(図2)またはアップレギュレート(図4)されるが、軽度変形性関節症患者ではダウンレギュレートも(図2)アップレギュレート(図4)もされないと同定された遺伝子を提供する。本発明はまた、特定のOAの病期(例えば、軽度OAのみ(図6aおよび7a)、中程度OAのみ(図6b)、著しいOAのみ(図6c)、または重度OAのみ(図6dおよび7b))で差分的に発現する遺伝子を提供する。本発明は、さらに、重度OAでアップレギュレートされ、且つ軽度OAでダウンレギュレートされる遺伝子を提供する(図5)。
したがって、これらの遺伝子、これらの遺伝子の一部、またはこれらの遺伝子の産物は、単独または組み合わせて、患者のOA病期を同定するためのバイオマーカーとして有用である。これらの遺伝子、これらの遺伝子の一部、またはこれらの遺伝子の産物は、単独または組み合わせて、治療の有効性を同定するためのバイオマーカーとしても有用である(例えば、首尾の良い治療の結果として病期の進行を同定することができる)。
[OAを診断するための本発明のバイオマーカーの使用方法]
本発明は、正常な個体中の遺伝子発現レベルと比較した場合にその発現レベルが変形性関節症の存在の指標となるOAのバイオマーカーとしての図1〜7に記載の遺伝子の使用を意図する。本発明のバイオマーカーの発現レベルを、遺伝子のタンパク質産物レベルの測定によって決定することができるか、発現レベルの測定のために1以上の本発明の遺伝子に対応するオリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、RNA、またはその一部を使用したmRNA発現の測定によって決定することができる。
コントロールと比較した試験個体サンプルのディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成がOAの指標となる、コントロールと比較して試験個体のこれらの遺伝子に対応するmRNAの発現レベルを測定するための、例えば、オリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、RNA、またはその一部を、アレイ上に固定し、且つ1以上の本発明の遺伝子またはその一部に特異的な総RNA、mRNA、cDNA、またはRT−PCRにハイブリッド形成する核酸標的として使用することができる。
本発明は、さらに、核酸を市販のアレイ(Affymetrix Affy U133など)または加工アレイとハイブリッド形成した核酸プローブとして使用することができ、アレイが1以上のヒトゲノム遺伝子に対応するオリゴヌクレオチドcDNA、EST、またはDNAから構成される、1以上の本発明の遺伝子またはその一部に対応する総RNA、mRNA、cDNA、またはRT−PCR産物の使用を意図する。コントロールと比較したRT−PCR産物のアレイへのハイブリッド形成レベルを測定し、コントロールと比較したRT−PCR産物のディファレンシャル(差分的)ハイブリッド形成はOAの指標となる。
本発明は、さらに、OA診断手段としてコントロールと比較した本発明の遺伝子のmRNA発現レベルを決定するための定量実時間RT−PCRなどの技術(例えば、本発明の遺伝子と相補的なSYBR(登録商標)GreenまたはTaqMan(登録商標)標識プローブを使用する)の使用を意図する。
本発明は、さらに、OA診断手段としてコントロールと比較した本発明の遺伝子の発現レベルを決定するために本発明の遺伝子に対応するタンパク質レベルを測定するための当業者に公知の技術(例えば、ウェスタンブロッティングおよび免疫沈降タンパク質マイクロアレイ分析などの技術)の使用を意図する。
したがって、1つの実施形態では、患者がOAを罹患しているかを決定する方法は、(a)試験個体由来のRNA、mRNA、cDNA、またはRT−PCR産物に対応する核酸プローブをアレイ上にスポッティングした1以上の本発明の遺伝子に対応する1以上のオリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、RNA、またはその一部を有するアレイとハイブリッド形成させるステップと、(b)アレイ上の各固有の位置への各サンプルのハイブリッド形成量を測定するステップと、(c)アレイへの試験個体の核酸プローブのハイブリッド形成量をコントロールと比較するステップと、コントロールと比較した試験サンプルのディファレンシャル(差分的な)ハイブリッド形成がOAを罹患した試験個体の指標となることとを含む。
別の実施形態では、患者がOAを罹患しているかを決定する方法は、(a)試験個体から総細胞タンパク質を単離するステップと、(b)抗体標的として使用するための本発明の1以上の遺伝子またはその一部によってコードされるポリペプチドに特異的なモノクローナル抗体を作製するステップと、(c)ステップ(b)の抗体標的をアレイにスポッティングするステップと、(d)試験個体由来の総細胞タンパク質をアレイとインキュベーションするステップと、(e)アレイ上の各固有の位置での結合量を測定するステップと、(f)試験個体の総細胞タンパク質の結合量をコントロールと比較するステップと、前記コントロールが正常な個体由来の総細胞タンパク質を使用することとを含む。
[OAの進行を決定するための本発明のバイオマーカーの使用方法]
本発明は、その発現レベルが変形性関節症の一定の病期の存在の指標となる図1〜7に記載の遺伝子またはその組み合わせの使用を意図する。当分野で公知の任意の手段によって、サンプル中のマーカー遺伝子の発現レベルを決定することができる。例えば、本発明のバイオマーカーの発現レベルを、遺伝子のタンパク質産物レベルの測定によって決定するか、発現レベルを測定するために本発明の1以上の遺伝子に対応するオリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、またはRNA、またはその一部を使用して決定することができる。
本発明の1つの実施形態では、本発明の1以上の遺伝子に対応するオリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、RNA、またはその一部は、コントロールと比較した試験個体のこれらの遺伝子に対応するmRNAの発現レベルの測定のためのアレイ上の核酸標的として使用され、コントロールと比較したmRNAの差分的な発現は試験個体のOAの進行または後退の決定手段として有用である。
本発明は、さらに、核酸を市販のアレイ(Affymetrix Affy U133など)または加工アレイとハイブリッド形成した核酸標識として使用することができ、アレイが1以上のヒトゲノム遺伝子に対応するオリゴヌクレオチド、cDNA、またはESTから構成され、コントロールと比較したRT−PCR産物のハイブリッド形成レベルが試験個体のOAの進行または後退の決定手段として有用である、本発明の1以上の遺伝子に対応する総RNA、mRNA、cDNA、RT−PCR産物、またはその一部の使用を意図する。
本発明は、さらに、試験個体のOAの進行または後退の決定手段としてコントロールと比較した本発明の遺伝子に対応するmRNA発現レベルを決定するための定量実時間RT−PCRなどの技術(例えば、本発明の遺伝子と相補的なSYBR(登録商標)GreenまたはTaqMan(登録商標)標識プローブを使用する)の使用を意図する。
本発明は、さらに、試験個体のOAの進行または後退の決定手段としてコントロールと比較した本発明の遺伝子の発現レベルを決定するために本発明の遺伝子に対応するタンパク質レベルを測定するための当業者に公知の技術(例えば、ウェスタンブロッティング、免疫沈降、およびタンパク質アレイ分析などの技術)の使用を意図する。
したがって、1つの実施形態では、患者がOAを罹患しているかを決定する方法は、(a)試験個体由来のRNA、mRNA、cDNA、またはRT−PCR産物に対応する核酸プローブをアレイ上にスポッティングした本発明の遺伝子に対応する1以上のオリゴヌクレオチド、EST、cDNA、DNA、RNA、またはその一部を有するアレイとハイブリッド形成させるステップと、(b)アレイ上の各固有の位置のハイブリッド形成量を測定するステップと、(c)試験個体の核酸プローブのハイブリッド形成量をコントロールと比較するステップと、コントロールが、疾患の進行または後退の決定手段として正常な個体または異なるOA病期の個体由来の核酸プローブを使用することとを含む。
したがって、別の実施形態では、患者がOAを罹患しているかを決定する方法は、(a)試験個体サンプル由来の総タンパク質をアレイ上にスポッティングした本発明の遺伝子によってコードされるポリペプチドと特異的に結合する1以上のモノクローナル抗体を有するタンパク質アレイとインキュベーションするステップと、(b)アレイ上の各固有の位置での結合量を測定するステップと、(c)試験個体の総細胞タンパク質の結合量をコントロールと比較するステップと、前記コントロールが、疾患の進行または後退の決定手段として正常な個体または異なるOA病期の個体由来の総細胞タンパク質を使用することとを含む。
[サンプル]
軟骨
1つの態様では、当分野で公知の方法を使用して胎児から軟骨を得た。胎児軟骨の軟骨細胞の代謝活性レベルおよび細胞分裂速度は、正常な成人または任意の病期の変形性関節症(軽度、中程度、著しい、および重度)と診断された個体のいずれか由来の軟骨由来の軟骨細胞と比較して高い。
別の態様では、軟骨を、当分野で公知であり、且つ以下に記載の方法に従って、生きている正常な個体から得るか、死後14時間未満の軟骨組織から得る。任意の公知の方法を使用して、ヒト成人由来の正常な関節軟骨を得る。しかし、真に正常な軟骨は、一般に、倫理的配慮により生きたドナーからサンプリングすることができない。好ましくは、時間枠を越えて認められるRNAの分解を最小にするために、正常な軟骨サンプルを、死後14時間以内のサンプリングした関節への灌流の停止後に死亡したドナーから得る。他の実施形態では、死後14時間未満(死後13、12、11、10、9、8、6、4、2、または1時間など)に「正常な」組織を得る。このアプローチを確認するためにヒヒ研究を行い、これを以下の実施例11に記載する。好ましくは、正常な軟骨を、死後14時間未満で得る。より好ましくは、正常な軟骨を、死後12時間未満で得る。
本発明の別の態様では、軟骨を、以下の変形性関節症の病期からも単離する。軽度、著しい、中程度、および重度。任意の公知の方法を使用して変形性関節症個体由来のヒト軟骨サンプルを得る。好ましくは、関節鏡検査または全関節置換術を受けた個体から軟骨を得て、サンプルを必要になるまで液体窒素中で保存する。好ましい実施形態では、cDNAライブラリーの構築のための2μgの総RNA抽出物を得るために最少で0.05gの軟骨サンプルを単離する。別の好ましい実施形態では、マイクロアレイ用のプローブサンプルとして使用するための1μgの総RNA抽出物を得るために、最少で0.025gの軟骨サンプルを単離する。本発明で有用な軟骨サンプルは、本発明の1以上の核酸配列の検出に十分な量である。
[関節軟骨の発達および病期]
好ましくは、軟骨細胞を、任意の以下の発達および病期から得た。胎児、正常、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、または重度変形性関節症。
ヒト胎児(例えば、胎児発達時)から単離した軟骨を上記のように特徴づけ、本発明の胎児軟骨細胞の分析に有用である。
本明細書中で定義の「正常な」個体から単離した軟骨はまた、本発明の「正常な」軟骨細胞の単離および分析に有用である。
軽度、中程度、著しい、および重度変形性関節症の任意の1つと診断された患者から単離した軟骨はまた、本発明で有用である。
病期によって関節を分類するために、評価システムを使用するので、関節鏡専門医による主観的決断が最小になる。本明細書中に記載の病期を定義する評価システムは、Marshall、前記(参照することにより本明細書中に組み込まれる)のものである。この方法によれば、6つの各関節面(膝蓋骨、大腿骨滑車、大腿骨内側顆、内側脛骨プラトー面、大腿骨外側顆、および外側脛骨プラトー面)を、特定の表面上に存在する最悪の病変に基づいて軟骨悪性度に割り当てる。次いで、表1に記載のように、各関節面が関節面の軟骨重症度を反映する変形性関節症の重症度数を与えられる評価システムを適用する。
Figure 2006506979
例えば、大腿骨内側顆は、その最も重篤な軟骨損傷として悪性度I病変を有する場合、値1を割り当てる。次いで、患者の総スコアを、6つの関節面のスコアの合計から得る。総スコアに基づいて、各患者を以下の4つの変形性関節症群の1つに分類する。軽度(1〜6)、中程度(7〜12)、著しい(13〜18)、および重度(>18)。
[RNA調製]
1つの態様では、本明細書中に記載の種々の疾患または発達段階に由来する軟骨サンプルからRNAを単離する。サンプルは、一人の患者由来、または複数の患者由来でプールされ得る。
当分野で周知の方法に従って、軟骨サンプルから総RNAを抽出する。1つの実施形態では、以下の方法に従って、軟骨組織からRNAを精製する。個体または患者からの目的組織の取り出し後、RNAの分解を防止するために組織を液体窒素中で急速冷凍する。一定体積の組織グアニジニウム溶液の添加の際、組織サンプルをホモジナイザー(tissuemizer)にて10秒間の破壊を2〜3回行って粉砕する。組織グアニジニウム溶液(1L)を調製するために、590.8gのグアニジニウムイソチオシアネートを、約400mlのDEPC処理H2Oに溶解する。25mlの2M Tris−Cl(pH7.5)(最終濃度0.05M)および20ml Na2EDTA(最終濃度0.01M)を添加し、溶液を一晩撹拌し、体積を950mlに調整し、50ml 2−MEを添加する。
ホモジナイズした組織サンプルを、12℃で12,000×gの遠心分離に10分間供する。得られた上清を、0.1倍体積の20%Sarkosylの存在下にて65℃で2分間インキュベートし、9mlの5.7M CsCl溶液(0.1g CsCl/ml)上に重層し、22℃で一晩の113,000×gの遠心分離で分離する。慎重な上清の除去後、チューブを反転させ、チューブを排水する。チューブの底(RNAペレットを含む)を、50mlのプラスチックチューブに入れ、3ml組織再懸濁緩衝液(5mM EDTA、0.5%(v/v)Sarkosyl、55(v/v)2−ME)の存在下で4℃で一晩(またはそれ以上)インキュベートして、RNAペレットを完全に再懸濁する。得られたRNA溶液を、25:24:1フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール、その後24:1クロロホルム/イソアミルアルコールにて連続的に抽出し、3M酢酸ナトリウム(pH5.2)および2.5倍体積の100%エタノールの添加によって沈殿させ、DEPC水に再懸濁する(Chirgwin et al.,1979,Biochemistry,18:5294)。
あるいは、以下の1ステッププロトコールに従って、軟骨組織からRNAを単離する。ガラステフロン(登録商標)ホモジナイザーでの100mg組織あたり1mlの変性溶液(4Mチオ硫酸グアニジニウム、25mMクエン酸ナトリウム(pH7.0)、0.1M 2−ME、0.5%(w/v)N−ラウリルサルコシン)中での均質化によって目的の組織を調製する。ホモジネートを5mlポリプロピレンチューブに移した後、0.1mlの2M酢酸ナトリウム(pH4)、1ml水飽和フェノール、および0.2mlの49:1クロロホルム/イソアミルアルコールを連続的に添加する。各成分の添加後にサンプルを混合し、全ての成分を添加した後に0〜4℃で15分間インキュベートする。サンプルを、10,000×gで20分間の遠心分離によって分離し、1mlの100%イソプロパノールの添加によって沈殿させ、−20℃で30分間インキュベートし、4℃、10,000×gで10分間の遠心分離によってペレット化する。得られたRNAペレットを、0.3ml変性溶液に溶解し、微量遠心管に移し、−20℃で30分間の0.3mlの100%イソプロパノールの添加によって沈殿させ、4℃、10,000×gで10分間遠心分離する。RNAペレットを、70%エタノールで洗浄し、乾燥させ、100〜200μlのDEPC処理水またはDEPC処理0.5%SDSに再懸濁する(Chomczynski and Sacchi,1987,Anal.Biochem.,162:156)。
好ましくは、軟骨サンプルを液体窒素中で微粉化し、TRIzol(登録商標)試薬(GIBCO/BRL)を使用して総RNAを抽出する。RNAの純度および完全性を、260/280nmでの吸光度およびアガロースゲル電気泳動及びその後の紫外線下での洞察によって評価する。
[cDNAライブラリーの構築]
当分野で周知の方法に従って、cDNAライブラリーを構築する(例えば、Ausubel、前記およびSambrook、前記(参照することにより本明細書中に組み込まれる)を参照のこと)。
1つの態様では、cDNAサンプル(すなわち、mRNAなどのRNAに相補的なDNA)を調製する。cDNAの調製は当分野で周知であり、且つ十分に報告されている。
以下の方法に従ってcDNAを調製することができる。(記載のように)総細胞RNAを単離し、オリゴ(dT)−セルロースカラムを通過させてポリARNAを単離する。結合したポリAmRNAを、低イオン強度緩衝液を使用してカラムから溶離する。cDNA分子を産生するために、短いデオキシチミジンオリゴヌクレオチド(12〜20ヌクレオチド)を、逆転写酵素(DNA合成用のテンプレートとしてRNAを使用する酵素)のプライマーとして使用されるポリAテールとハイブリッド形成させる。あるいはまたはさらに、cDNA合成用プライマーとして目的のmRNAに相補的な多数の配列を含む短いオリゴヌクレオチドフラグメントの使用によって、多数の位置からmRNA種をプライミングする。当分野で周知の種々の酵素ステップによって得られたRNA−DNAハイブリッドを二本鎖DNA分子に変換する(Watson et al.,1992,Recombinant DNA,2nd edition,Scientific American Books,New York)。
cDNAライブラリーを構築するために、ポリ(A)+RNA画分を、オリゴ−dTセルロースクロマトグラフィ(Pharmacia)によって単離することができ、3〜5μgのポリ(A)+RNAを使用して、λZAP発現ベクター(Stratagene)中にcDNAライブラリーを構築する。あるいは、SMART(Switching Mechanism At 5’ end of RNA Transcript)cDNAライブラリー構築キット(Clontech)を使用したPCRベースの方法によって、cDNAライブラリーをλTriplEx2ベクターに構築することができる。5’メチルdCTPの存在下でXhoI−オリゴ(dT)アダプター−プライマーを使用して第1のcDNA鎖を合成する。第2の鎖の合成およびEcoRIアダプターのライゲーション後、cDNAをXhoIで消化し、5’末端でEcoRI部位と隣接し、且つ3’末端でXhoI部位と隣接するcDNAを得る。消化したcDNAを、Sephacryl S−500スピンカラム(Stratagene)でサイズ分画し、その後、EcoRIおよびXhoIで予め消化したλZAP発現ベクターにライゲーションする。得られたDNA/cDNA鎖状体を、Gigapack Goldパッケージング抽出物を使用してパッケージングする。滴定後、一次パッケージング混合物のアリコートを、−80℃で一次ライブラリーストックとして7%DMSO中で保存し、残りを安定なライブラリーストックを確立するために増幅させる。
増幅ライブラリーから、適切な培地上にファージプラークをプレートする。好ましくは、ファージプラークを、色での選択のためにIPTG/X−galで被覆した大腸菌XL1−blueMRF’上に200〜500pfu/150mmプレートの密度でプレートする。次いで、プラークを無作為に採取し、当分野で周知であり、且つ以下に記載の方法によるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって陽性インサートを同定する。好ましくは、プラークを、75μlの懸濁培地緩衝液(100mM NaCl、10mM MgSO4、1mMTris(pH7.5)、0.02%ゼラチン)に採取する。125umol/Lの各dNTP(Pharmacia)、10pmolの各改変T3(5’−GCCAAGCTCGAAATTAACCCTCACTAAAGGG−3’(配列番号19))プライマーおよびT7(5’−CCAGTGAATTGTAATACGACTCACTATAGGGCG−3’(配列番号20))プライマー、ならびに2UのTaq DNAポリメラーゼ(Pharmacia)を含むPCR反応物(総体積50μl)のためにファージ溶離物(5 ul)を使用することができる。反応物を、DNAサーマルサイクラー(Perkin−Elmer)のサイクルに供する(95℃で5分間の変性、その後の30サイクルの増幅(94℃で45秒、55℃で30秒、72℃で3分間)、および最後の定温伸長(72℃で3分間))。アガロースゲル電気泳動を使用して、インサートの存在および純度を評価する。
次いで、PCR産物を、公知の方法を使用したDNA配列決定に供する(Ausubel et al.、前記およびSambrook et al.、前記を参照のこと)。配列決定法は、DNAポリメラーゼIのKlenowフラグメント、Sequenase(登録商標)(US Biochemical Corp,Cleveland,OH)、Taqポリメラーゼ(Perkin Elmer,Norwalk,CT)、熱安定性T7ポリメラーゼ(Amersham,Chicago,IL)、または組換えポリメラーゼの組み合わせなどの酵素ならびにELONGASE Amplification System(Gibco BRL,Gaithersburg,MD)などのプルーフリーディングエクソヌクレアーゼを使用する。好ましくは、Hamilton Micro Lab 2200(Hamilton,Reno NV)、Peltier Thermal Cycler(PTC200;MJ Research,Watertown,MA)、ABI 377 DNAシーケンサー(Perkin Elmer)、およびPE Biosystems ABI Prism 3700 DNA Analyzerなどの機械を使用してプロセスを自動化する。
PCR産物を、最初に、特定のプライマー、BigDye(商標)Terminator Cycle Sequencing v2.0 Ready Reaction(PE Biosystems)、Tris MgCl緩衝液、および水を使用したサーマルサイクラー中のDNA配列決定反応に供する。配列決定反応物を、94℃で2分間、その後94℃で30秒間、55℃で20秒間、および72℃で1分間を25サイクルならびに94℃で30秒間および72℃で1分間を15サイクル、および72℃で5分間インキュベートした。次いで、反応物を、当分野で周知の方法(すなわち、アルコール沈殿またはエタノール沈殿)を使用して精製されるまで4℃で保持する。PE Biosystems
ABI Prism 3700 DNA Analyzerを使用して自動化配列決定を行うことが好ましい。
[PCR]
1つの態様では、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって本発明の核酸配列を増幅する。PCR法は、当業者に周知である。
PCRは、目的の標的配列を増幅するための熱安定性DNA依存性DNAポリメラーゼによって触媒される複数のDNA複製サイクルの使用による特定の核酸配列の迅速な増幅方法を提供する。PCRには、増幅すべき核酸、増幅すべき配列に隣接する2つの一本鎖オリゴヌクレオチドプライマー、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、緩衝液、および塩の存在が必要である。
PCR法は、当分野で周知である。Mullis and Faloona,1987,Methods Enzymol.,155:335(参照することにより本明細書中に組み込まれる)に記載のように、PCRを行う。
テンプレートDNA(少なくとも1fg、より有用には1〜1000ng)および少なくとも25pmolのオリゴヌクレオチドプライマーを使用してPCRを行う。典型的な反応混合物には、以下が含まれる。2μlのDNA、25pmolのオリゴヌクレオチドプライマー、2.5μlの10×PCR緩衝液1(Perkin−Elmer,Foster City,CA)、0.4μlの1.25μM dNTP、0.15μl(または2.5単位)のTaqDNAポリメラーゼ(Perkin Elmer,Foster City,CA)、および脱イオン水(総体積を25μlにする)。鉱物油を重層し、プログラム可能なサーマルサイクラーを使用してPCRを行う。
PCRサイクルの各ステップの長さおよび温度ならびにサイクル数を、事実上のストリンジェンシー要件に従って調整する。プライマーがテンプレートにアニーリングすると予想される効率および許容されるミスマッチの程度の両方によってアニーリング温度およびタイミングを決定する。プライマーアニーリング条件のストリンジェンシーを最適にする能力は、十分に当業者の範囲内である。30℃と72℃との間のアニーリング温度を使用する。テンプレート分子の最初の変性は、通常、92℃と99℃との間で4分間、その後の変性(94〜99℃で15秒間から1分間)、アニーリング(上記で考察して決定した温度;1〜2分間)、および伸長(72℃で1分間)を20〜40サイクルで起こる。最終伸長ステップを一般に72℃で4分間行い、その後4℃で無期限(0〜24時間)とし得る。
電気泳動を使用しないで定量的にPCR産物を検出するためのいくつかの技術は、本発明に有用であり得る。転写物特異的アンチセンスプローブを使用してこれらの技術のうちの1つ(Taqman(商標)(Perkin Elmer,Foster City,CA)などの市販のキットが存在する)を行う。このプローブは、PCR産物(例えば、遺伝子由来の核酸フラグメント)に特異的であり、消光剤およびオリゴヌクレオチドの5’末端と複合体形成した蛍光レポータープローブを使用して調製する。異なる蛍光マーカーを、異なるレポーターに結合させて、1つの反応で2つの産物を測定することができる。TaqDNAポリメラーゼを活性化する場合、5’→3’エクソヌクレアーゼ活性によってテンプレートに結合したプローブの蛍光レポーターを切断する。消光剤の非存在下で、レポーターは蛍光を発する。レポーターの色の変化は、各特異的産物の量に比例し、蛍光光度計によって測定するので、各色の量を測定してPCR産物が定量される。多数の個体由来のサンプルを処理して同時に測定されるようにPCR反応を96ウェルプレート中で行う。Taqman(商標)システムは、ゲル電気泳動を必要とせず、検量線を使用した場合に定量可能であるというさらなる利点を有する。
[本発明に有用な核酸配列]
本発明は、マイクロアレイ上に配置された、標的として使用することができ、そして/または変形性関節症の治療薬の開発に使用することができる単離核酸配列(ESTが含まれる)を提供する。
1つの態様では、本発明は、異なる病期の変形性関節症と診断された変形性関節症患者の軟骨遺伝子発現プロフィールをモニタリングすることである。本発明の第2の態様は、罹患軟骨細胞の遺伝子発現プロフィールを変化させる潜在的な治療薬をスクリーニングすることである。したがって、本発明は、以下の各病期で存在する核酸配列を提供する。正常、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症。本発明はまた、以下の発達および病期の任意の2つで差分的に発現する核酸配列を提供する。正常、胎児、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症。
発達または病態(正常、胎児、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症)からの軟骨組織サンプルの単離、cDNAライブラリーの調製(上記)、および発現配列タグ(EST)を作製するためのcDNAライブラリーの大規模部分的配列決定(本明細書中に記載)の実施によって、本発明で有用な核酸を調製する。本発明で有用なESTは、好ましくは50〜1000ヌクレオチド長の範囲、最も好ましくは50〜500ヌクレオチド長の範囲である。
本発明は、「新規」または「公知」と分類される核酸配列またはEST(「機能を有する公知の配列」および「公知の機能を有さない公知の配列」(全て本明細書中で定義される)が含まれる)を提供する。
[核酸メンバーおよび標的]
1つの態様では、本発明は、プローブ核酸配列(例えば、軟骨核酸サンプル中に存在する)に特異的に結合する核酸メンバーおよび標的を提供する。
本発明のアレイを含めるために、核酸メンバーは固体支持体と安定に会合する。核酸メンバーの長さは、50〜6000ヌクレオチド、100〜500ヌクレオチド、他の実施形態では、500〜1500ヌクレオチドの範囲であり得る。核酸メンバーは、一本鎖または二本鎖であり、そして/またはcDNAから増幅されたPCRフラグメントであり得る。
本発明はまた、プローブを含む核酸配列を提供する。一定の実施形態では、当分野で公知の方法によってプローブを標識する。本発明のプローブは、50〜5000ヌクレオチド長、より好ましくは100〜500ヌクレオチド長、最も好ましくは50〜250ヌクレオチド長である。プローブは、一本鎖または二本鎖であり、且つcDNAから増幅されたPCRフラグメントであり得る。
本発明の核酸メンバーおよび標的を使用して、軟骨細胞が豊富であるか軟骨細胞に特異的な配列、好ましくはサンプル中でのその存在が変形性関節症の病期の指標となるか、診断または予後となる配列などのプローブ配列を検出することができる。
分析すべきプローブ核酸配列は、好ましくはヒト軟骨に由来し、好ましくはRNAまたはRNAに対応する核酸(すなわち、cDNAまたはRNAもしくはcDNAの増幅産物)を含む。
[ポリペプチドおよび抗体]
1つの態様では、本発明は、アレイに結合し、且つ2つまたはそれ以上の単離されたバイオマーカー遺伝子によってコードされるポリペプチド(例えば、図1〜7のヌクレオチド配列によってコードされる標識タンパク質)に選択的に結合する抗体を提供する。本発明はまた、単離されたバイオマーカー遺伝子によってコードされるポリペプチドの産生および精製ならびに図1〜7に記載の遺伝子によってコードされるポリペプチドに結合するモノクローナル抗体の単離、特徴づけ、および産生を提供する。
[タンパク質産生]
標準的な組換え核酸法を使用して、本発明のポリペプチドまたは抗体を発現することができる。一般に、ポリペプチドをコードする核酸配列を、核酸発現ベクターにクローン化する。勿論、タンパク質が多数のポリペプチド鎖を含む場合、各鎖を同一または異なる細胞で発現する発現ベクター(例えば、同一または異なるベクター)にクローン化しなければならない。タンパク質が十分に小さい場合、(すなわち、タンパク質は、50アミノ酸未満のペプチドである)、自動化有機合成法を使用してタンパク質を合成することができる。本明細書中で定義の単離されたバイオマーカー遺伝子の5’領域、3’領域、または内部コード領域を含むポリペプチドを、単離されたバイオマーカー遺伝子の5’領域、3’領域、または内部コード領域に対応するヌクレオチド配列のみを含む核酸発現ベクターから発現させる。図1〜7に記載の遺伝子によってコードされる全長ポリペプチドまたは図1〜7に記載の遺伝子の5’領域、3’領域、または内部コード領域によってコードされるポリペプチドに指向する抗体の産生方法を以下に提供する。
ポリペプチドを発現するための発現ベクターには、ポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするセグメントに加えて、調節配列(例えば、目的の核酸に作動可能に連結されたプロモーターが含まれる)が含まれ得る。多数の適切なベクターおよびプロモーターが当業者に公知であり、本発明の組換え構築物の作製製品が市販されている。例として、以下のベクターを示す。細菌:pBs、phagescript、PsiX174、pBluescript SK、pBs KS、pNH8a、pNH16a、pNH18a、pNH46a(Stratagene、La Jolla、California、USA);pTrc99A、pKK223−3、pKK233−3、pDR540、およびpRIT5(Pharmacia、Uppsala、Sweden)、真核生物:pWLneo、pSV2cat、pOG44、PXTI、pSG(Stratagene)、pSVK3、pBPV、pMSG、およびpSVL(Pharmacia)。好ましいライブラリーの1つの好ましいクラスは、下記のディスプレイライブラリーである。
当業者に周知の方法を使用して、本発明のポリヌクレオチドおよび適切な転写/翻訳調節シグナルを含むベクターを構築することができる。これらの方法には、インビトロ組換えDNA技術、合成技術、およびインビボ組換え/遺伝子組換えが含まれる。例えば、Sambrook & Russell,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd Edition,Cold Spring Harbor Laboratory,N.Y.(2001)およびAusubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology(Greene Publishing Associates and Wiley Interscience,N.Y.(1989)に記載の技術を参照のこと。CAT(クロラムフェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マーカーを含む他のベクターを使用して、任意の所望の遺伝子からプロモーター領域を選択することができる。2つの適切なベクターは、pKK232−8およびpCM7である。特に注目される細菌プロモーターには、lacI、lacZ、T3、T7、gpt、λP、およびtrcが含まれる。真核生物プロモーターには、CMV最初期プロモーター、HSVチミジンキナーゼプロモーター、初期および後期SV40プロモーター、レトロウイルス由来のLTRプロモーター、マウスメタロチオネイン−Iプロモーター、および種々の当分野で公知の組織特異的プロモーターが含まれる。
一般に、組換え発現ベクターは、複製起点および宿主細胞を形質転換させる選択マーカー(例えば、E.コリおよびS.セレビシエ栄養要求性マーカーのアンピシリン耐性遺伝子(URA3、LEU2、HIS3、およびTRPl遺伝子など))ならびに下流構造配列の転写を指示するための高発現遺伝子由来のプロモーターを含む。このようなプロモーターは、特に糖分解酵素(3−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)など)、a因子、酸性ホスファターゼ、または熱ショックタンパク質などをコードするオペロンに由来し得る。本発明のポリヌクレオチドを、翻訳開始配列および翻訳終結配列、好ましくは翻訳タンパク質の細胞膜周辺腔または細胞外培地への分泌を指示することができるリーダー配列を使用して適切な局面で構築する。任意選択的に、本発明の核酸は、融合タンパク質(所望の特徴(例えば、発現した組換え産物の安定化または単純化した精製)を付与するN末端同定ペプチドが含まれる)をコードすることができる。任意選択的に機能的プロモーターを用いた作動可能な読み取り段階で適切な翻訳開始シグナルおよび翻訳終結シグナルと共に本発明のポリヌクレオチドを挿入することによって、細菌に有用な発現ベクターを構築する。ベクターは、ベクターの維持を確実にし、所望の場合、宿主内で増幅する1以上の表現型選択マーカーおよび複製起点を含む。形質転換に適切な原核生物宿主には、E.コリ、バチルス・ズブチリス、サルモネラ・チフィムリウム、およびシュードモナス属、ストレプトマイセス属、およびスタフィロコッカス属内の種々の種が含まれるが、選択肢として他も使用することができる。
代表的であるが非限定的な例として、細菌に有用な発現ベクターは、選択マーカーおよび周知のクローニングベクターpBR322(ATCC 37017)の遺伝因子を含む市販のプラスミド由来の細菌複製起点を含み得る。このような市販のベクターには、例えば、pKK223−3(Pharmacia Fine Chemicals,Uppsala,Sweden)およびpGEM1(Promega,Madison,Wisconsin,USA)が含まれる。
本発明は、さらに、公知の形質転換、トランスフェクション、または感染法を使用して核酸が宿主細胞に記入された、本発明のベクターを含む宿主細胞を提供する。例えば、宿主細胞には、種々の鎖から構築されたライブラリーのメンバーが含まれ得る。宿主細胞は、真核生物宿主細胞(哺乳動物細胞など)、下等真核生物宿主細胞(酵母細胞など)、または原核細胞(細菌細胞など)であり得る。例えば、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE、デキストラン媒介トランスフェクション、またはエレクトロポレーション(Davis,L.et al.,Basic Methods in Molecular Biology(1986))によって宿主細胞に組換え構築物を移入することができる。
任意の宿主/ベクター系を使用して、本発明の1以上の標的エレメントを同定することができる。これらには、真核生物宿主細胞(HeLa細胞、CV−1細胞、COS細胞、およびSf9細胞など)および原核生物宿主(E.コリ、およびB.ズブチリスなど)が含まれるが、これらに限定されない。最も好ましい細胞は、通常特定のレポーターポリペプチドまたはタンパク質を発現しないか天然で低レベルでレポーターポリペプチドまたはタンパク質を発現する細胞である。
本発明の宿主は、酵母または他の真菌であり得る。酵母では、構成性または誘導性プロモーターを含む多数のベクターを使用することができる。概説として、Current Protocols in Molecular Biology,Vol.2,Ed.Ausubel et al.,Greene Publish.Assoc.& Wiley Interscience,Ch.13(1988);Grant et al.(1987)「Expression and Secretion Vectors for Yeast」,Methods Enzymol.153:516−544;Glover,DNA Cloning,Vol.II,IRL Press,Wash.,D.C.,Ch.3(1986);Bitter,Heterologous Gene Expression in Yeast,Methods Enzymol.152:673−684(1987);およびThe Molecular Biology of the Yeast Saccharomyces,Eds.Strathern et al.,Cold Spring Harbor Press,Vols.I and II(1982)を参照のこと。
本発明の宿主はまた、E.コリなどの原核細胞、セラチア・マレスカンスなどの他の腸内細菌科、細菌、種々のシュードモナス、または形質転換、トランスフェクション、および/または感染することができる他の原核生物であり得る。
本発明は、さらに、本発明のポリヌクレオチドを含むように遺伝子操作された宿主細胞を提供する。例えば、このような宿主細胞は、公知の形質転換、トランスフェクション、または感染法を使用して宿主細胞に移入された本発明の核酸を含み得る。本発明は、なおさらに、細胞内のポリヌクレオチドの発現を駆動する宿主細胞に対して異種の調節配列と作動可能に連結された本発明のポリヌクレオチドを発現するように遺伝子操作された宿主細胞を提供する。
宿主細胞は、哺乳動物細胞などの高等真核宿主細胞、酵母細胞などの下等真核宿主細胞、または細菌細胞などの原核細胞であり得る。
リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE、デキストラン媒介トランスフェクション、またはエレクトロポレーション(Davis,L.et al.,(1986)Basic Methods in Molecular Biology)によって宿主細胞に組換え構築物を移入することができる。本発明の1つのポリヌクレオチドを含む宿主細胞を従来の様式で使用して、単離フラグメントによってコードされた遺伝子産物を産生することができる(ORFの場合)。
任意の宿主/ベクター系を使用して、本発明の1以上の種々の鎖を発現させることができる。これらには、真核生物宿主(HeLa細胞、CV−1細胞、COS細胞、およびSf9細胞など)および原核生物宿主(E.コリ、およびB.ズブチリスなど)が含まれるが、これらに限定されない。最も好ましい細胞は、通常特定のポリペプチドまたはタンパク質を発現しないか天然で低レベルでポリペプチドまたはタンパク質を発現する細胞である。適切なプロモーターの調節下で、成熟タンパク質を、哺乳動物細胞、酵母、細菌、または他の細胞中で発現させることができる。本発明のDNA構築物由来のRNAを使用してこのようなタンパク質を産生するために、無細胞翻訳系を使用することもできる。原核生物宿主および真核生物宿主での使用に適切なクローニングベクターおよび発現ベクターは、Sambrook et al.,in Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Spring Harbor,New York(1989)(その開示全体が参照することにより本明細書中に組み込まれる)に記載されている。
種々の哺乳動物細胞培養系を使用して、組換えタンパク質を発現させることもできる。
哺乳動物発現系の例には、Gluzman(1981)Cell 23:175(1981)に記載のサル腎臓線維芽細胞のCOS−7株および類似のベクターを発現することができる他の細胞株(例えば、C127、3T3、CHO、HeLa、およびBHK細胞株)が含まれる。哺乳動物発現ベクターは、複製起点、適切なプロモーターを含み、任意の必要なリボゾーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー部位およびアクセプター部位、転写終結配列、および5’隣接非転写配列も含む。
SV40ウイルスゲノム由来のDNA配列(例えば、SV40起点)、初期プロモーター、エンハンサー、スプライス部位、およびポリアデニル化部位を使用して、必要な非転写遺伝因子を得ることができる。細菌培養で産生される組換えポリペプチドおよびタンパク質を、通常、細胞ペレットからの最初の抽出、その後の1以上の塩析、水性イオン交換クロマトグラフィ、またはサイズ排除クロマトグラフィステップによって単離する。いくつかの実施形態では、テンプレート核酸はまた、ポリペプチドタグ(例えば、ペンタ−またはヘキサ−ヒスチジン)をコードする。次いで、種々の鎖のライブラリーによってコードされた組換えポリペプチドを、アフィニティクロマトグラフィを使用して精製することができる。
任意の従来の方法(凍結融解サイクリング、超音波処理、機械的破壊、または細胞溶解剤の使用が含まれる)によって、タンパク質発現で使用された細菌細胞を破壊することができる。多数の細胞型は、タンパク質発現に適切な宿主細胞として作用することができる。Scopes((1994)Protein Purification:Principles and Practice,Springer−Verlag,New York)は、組換え(および非組換え)タンパク質の多数の一般的な精製方法を提供している。この方法には、例えば、イオン交換クロマトグラフィ、サイズ排除クロマトグラフィ、アフィニティクロマトグラフィ、選択的沈殿、透析、および疎水性相互作用クロマトグラフィが含まれる。
哺乳動物宿主細胞には、例えば、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、ヒト腎臓293細胞、ヒト上皮A431細胞、ヒトColo205細胞、3T3細胞、CV−1細胞、他の形質転換初代細胞株、正常な二倍体細胞、一次組織のインビトロ培養由来の細胞株、一次移植片、HeLa細胞、マウスL細胞、BHK、HL−60、U937、HaK、またはJurkat細胞が含まれる。
あるいは、酵母などの下等真核生物または細菌などの原核生物中でタンパク質を産生することが可能である。潜在的に適切な酵母株には、サッカロミセス・セレビシエ、シゾサッカロミセス・ポンベ、クヴェロミセス株、カンジダ、または異種タンパク質を発現することができる任意の酵母株が含まれる。潜在的に適切な細菌株には、大腸菌、バチルス・ズブチリス、サルモネラ・チフィムリウム、または異種タンパク質を発現することができる任意の細菌株が含まれる。タンパク質が酵母または細菌で作製される場合、例えば、機能的タンパク質を得るために、適切な部位のリン酸化またはグリコシル化によって産生されたタンパク質を修飾する必要があり得る。公知の化学的または酵素的方法を使用して、このような共有結合を行うことができる。本発明の別の実施形態では、細胞および組織を、誘導性調節エレメントの調節下で本発明のポリヌクレオチドを含む内因性遺伝子を発現するように操作することができ、この場合、内因性遺伝子の調節配列を相同組換えによって置換することができる。本明細書中で記載される、「遺伝子ターゲティング」を使用して、遺伝子の既存の調節領域を、異なる遺伝子から単離した調節配列または遺伝子操作法によって合成した新規の調節配列と置換することができる。
このような調節配列は、プロモーター、エンハンサー、足場結合領域、負の調節エレメント、転写開始部位、調節タンパク質結合部位、または前記配列の組み合わせから構成され得る。あるいは、産生されたRNAまたはタンパク質の構造または安定性に影響を与える配列を、ターゲティングによって置換、除去、付加、または修飾することができる(タンパク質の輸送または分泌特性を増強または修飾するためのポリアデニル化シグナル、mRNA安定性エレメント、スプライス部位、リーダー配列、またはタンパク質またはRNA分子の機能または安定性を変化させるか改良する他の配列が含まれる)。
[モノクローナル抗体の産生]
バイオマーカー遺伝子によってコードされるポリペプチドに指向するモノクローナル抗体(mAb)の作製方法は、米国特許再発行第32,011号、米国特許第4,902,614号、同第4,543,439号、同第4,411,993号、および同第4,196,265号(参照することにより本明細書中に組み込まれる)に記載されている;Monoclonal Antibodies,Hybridomas:A New Dimension in Biological Analyses,Kennett et al(eds.),Plenum Press(1980);およびAntibodies.A Laboratory Manual,Harlow and Lane(eds.),Cold Spring Harbor Laboratory Press(1988)(これらも参照することにより本明細書中に組み込まれる)も参照のこと。組換え技術によって抗体を産生することができる他の技術(例えば、William D.Huse et al.,Science,246:1275−1281(1989);L.Sastry et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:5728−5732(1989);およびMichelle Alting−Mees et al.,Strategies in Molecular Biology,3:1−9(1990)(Stratacyte,La Jolla,Calif.から市販されている系を含む)に記載の技術)を使用してモノクローナル抗体を構築することもできる。
1つの好ましい実施形態では、哺乳動物細胞中でモノクローナル抗体を産生する。クローン抗体またはその抗原結合フラグメントの発現に好ましい哺乳動物宿主細胞には、DHFR選択マーカー(例えば、Kaufman and Sharp((1982)Mol.Biol.159:601−621)に記載)と共に使用されるチャイニーズハムスター卵巣(CHO細胞)(Urlaub and Chasin((1980)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4216−4220)に記載のdhfr−CHO細胞が含まれる)、リンパ球性細胞株(例えば、NS0骨髄腫細胞およびSP2細胞)、COS細胞、およびトランスジェニック動物(例えば、トランスジェニック哺乳動物)由来の細胞が含まれる。例えば、細胞は、哺乳動物上皮細胞である。
種々の免疫グロブリンドメインをコードする核酸配列に加えて、組換え発現ベクターは、さらなる配列(宿主細胞中のベクターの複製を調節する配列(例えば、複製起点)など)および選択マーカー遺伝子を保有し得る。選択マーカー遺伝子は、ベクターが移入された宿主細胞の選択を容易にする(例えば、米国特許第4,399,216号、同第4,634,665号、および同第5,179,017号を参照のこと)。例えば、典型的には、選択マーカー遺伝子は、ベクターが移入された宿主細胞に薬物耐性(G418、ハイグロマイシン、またはメトトレキセートなど)を付与する。好ましい選択マーカー遺伝子には、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝子(メトトレキセート選択/増幅を使用したdhfr宿主細胞での使用)およびneo遺伝子(G418選択用)が含まれる。
本発明の抗体またはその抗原結合部分の組換え発現系の例では、抗体重鎖および抗体軽鎖の両方をコードする組換え発現ベクターを、リン酸カルシウム媒介トランスフェクションによってdhfrCHO細胞に移入する。組換え発現ベクター内で、抗体重鎖および軽鎖遺伝子は、遺伝子を高転写レベルで駆動するように、それぞれエンハンサー/プロモーター調節エレメント(例えば、SV40、CMV、およびアデノウイルスなど由来のもの(CMVエンハンサー/AdMLPプロモーター調節エレメント、またはSV40エンハンサー/AdMLPプロモーター調節エレメントなど))に作動可能に連結される。組換え発現ベクターはまた、メトトレキセート選択/増幅を使用してベクターでトランスフェクトされたCHO細胞を選択するDHFR遺伝子を保有する。選択された形質転換宿主細胞を、抗体重鎖および軽鎖を発現するように培養し、培養培地からインタクトな抗体を取り出す。標準的な分子生物学技術を使用して、組換え発現ベクターを調製し、宿主をトランスフェクトし、形質転換体を選択し、宿主細胞を培養し、培養培地から抗体を回収する。例えば、いくつかの抗体を、ProteinAまたはProteinGを使用したアフィニティクロマトグラフィによって単離することができる。
Fcドメインを含む抗体のために、抗体産生系は、Fc領域がグリコシル化された抗体を合成することが好ましい。例えば、IgG分子のFcドメインを、CH2ドメイン中のアスパラギン297でグリコシル化する。このアスパラギンは、二触覚型(biantennary−type)オリゴサッカリドでの修飾部位である。このグリコシル化には、Fcγ受容体および補体C1qによって媒介されたエフェクター機能が必要であることが証明されている(Burton and Woof(1992)Adv.Immunol.51:1−84;Jefferis et al.(1998)Immunol.Rev.163:59−76)。好ましい実施形態では、アスパラギン297に対応する残基を適切にグリコシル化する哺乳動物発現系でFcドメインを作製する。Fcドメインには、他の真核生物翻訳後修飾も含まれ得る。
トランスジェニック動物によって抗体を産生することもできる。例えば、米国特許第5,849,992号は、トランスジェニック哺乳動物の乳腺中での抗体の発現方法を記載している。ミルク特異的プロモーター、目的の抗体をコードする核酸、および分泌のためのシグナル配列を含む導入遺伝子を構築する。このようなトランスジェニック哺乳動物の雌によって産生されたミルクは、ミルク中に分泌された目的の抗体を含む。ミルクから抗体を精製し、いくつかの適用のために直接使用することができる。
[EST配列のデータ収集および分析]
本発明は、EST配列(「新規の配列」、「新規の発現配列タグ(EST)」、および「公知の配列」(「機能を有する公知の配列」および「公知の機能を有さない公知の配列」が含まれる)が含まれる)を提供する。
公知の遺伝子と適合するESTまたは他のESTについての推定同一性を決定するために、作製されたEST配列を、利用可能なデータベース(NCBIから利用可能な「nt」、「nr」、「est」、「gss」、および「htg」データベースが含まれる)で検索する。次いで、公知の方法を使用して相対EST頻度レベルを計算することができる。任意の公知の方法に従って公知の遺伝子との適合を使用したEST機能の特徴づけを行う。好ましくは、作製したEST配列を、BLASTアルゴリズム(8)を使用した重複の無いGenbank/EMBL/DDBJおよびdbESTデータベースと比較する。配列同一性が不連続または散在している場合、最小値P=10-10および95%超のヌクレオチド配列同一性には、公知の遺伝子または他のESTに対するEST適合のために推定同一性の割り当てが必要である。国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)サイト(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)のUnigene、Entrez、およびPubMedを用いてESTセット中に示される重複の無い遺伝子リストの構築を行う。各遺伝子のESTコピー数を分析したESTの総数で割ることにより、相対遺伝子発現頻度を計算する。
公知の方法に従って、EST由来の遺伝子を同定する。EST配列由来の新規の遺伝子を同定するために、ESTは、好ましくは、アノテーションのために少なくとも100ヌクレオチド長、より好ましくは150ヌクレオチド長であるべきである。好ましくは、ESTは、読み取り枠特性を示す(すなわち、推定ポリペプチドをコードすることができる)。
ヒトゲノム計画の完了のために、ゲノム配列と適合する特異的ESTを、ゲノム配列の染色体位置に基づいて特定の染色体にマッピングすることができる。しかし、この配列によってコードされるタンパク質が機能的であることを知ることができないので、ESTは機能的な意味で「新規」であると見なされる。1つの態様では、本発明を使用して、機能が知られていないより大きな公知の配列の一部である新規のESTを同定し、これを使用してESTを含む遺伝子の機能(例えば、軟骨形成および/または罹患軟骨中の遺伝子によって産生される発現産物の役割など)を決定する。あるいはまたはさらに、ESTを使用して、軟骨形成および/または罹患軟骨の診断または予後マーカーとしてより大きな配列によってコードされるmRNAまたはポリペプチドを同定することができる。
より大きな配列に対応するESTが同定され、ESTを含むより大きな配列の他の部分をアッセイで使用して遺伝子機能を解明することができる(例えば、遺伝子によってコードされるポリペプチドの単離、これらのポリペプチドと特異的に反応する抗体の作製、ポリペプチドの結合パートナー(受容体、リガンド、アゴニスト、およびアンタゴニストなど)の同定、および/または胎児、成体、正常、および/または罹患個体における軟骨細胞中の遺伝子の発現(またはその欠損)の検出)。
別の態様では、本発明は、クエリー使用時に配列データベース中の任意の公知の配列との「有意な適合」が証明されない核酸配列を提供する。これらの新規のEST配列型を含むより長いゲノムセグメントをゲノムライブラリーの探索によって同定することができ、より長い発現配列をcDNAライブラリーおよび/または当分野で公知のプライマー配列に由来するようにEST配列を使用したポリメラーゼ伸長反応(例えば、RACE)の実施によって同定することができる。より長いフラグメントをFISHおよび他の技術によって特定の染色体にマッピングし、その配列をゲノムおよび/または発現配列データベース中の公知の配列と比較し、上記のようにさらなる機能分析を行うことができる。
同定された遺伝子をその推定される機能に従って目録を作成することができる。Hwang et al(Hwang DM,Dempsey AA,Wang RX,Rezvani M,Barrans JD,Dai KS,et al.A Genome−Based Resource for Molecular Cardiovascular Medicine:Toward a Compendium of Cardiovascular Genes.Circulation 1997;96:4146−203に記載のカテゴリーに従って、公知の遺伝子適合を使用してESTの機能的特徴づけを行う。各細胞内カテゴリー中の遺伝子の分布は、組織の動態の指標となり、変形性関節症の罹患プロセスへの重要な洞察が得られる。
ESTの別の分析方法も利用可能である。例えば、各ライブラリー由来のESTを、配列アラインメント、編集、およびアセンブリプログラム(PHREDおよびPHRAP(Ewing,et al.,1998,Genome Res.3:175(本明細書中で組み込まれる);ワールドワイドウェブbozeman.genome.washington.edu/)など)を使用してコンティグに組み立てることができる。単一のESTcDNAクローンのための非重複5’および3’配列読み取りに共通のESTクローン識別番号を使用した非重複配列コンティグの集団化によってコンティグの重複性を減少させる。1つの態様では、各クラスター由来のコンセンサス配列を、NCBIサイトのunigene、Entrez、およびPubMedを用いたBLASTアルゴリズムを使用して、重複の無いGenbank/EMBL/DDBJおよびdbESTデータベースと比較する。
[公知の核酸配列またはESTおよび新規の核酸配列またはEST]
既存の核酸配列データベース中の少なくとも1つの既存の配列に有意な適合(65%超、好ましくは90%またはそれ以上の同一性)を示すESTを、本発明の「公知の」配列として特徴付ける。このカテゴリー内で、いくつかの公知のESTは公知の機能を有するポリペプチドをコードする既存の配列と適合し、これを「機能を有する公知の配列」という。他の「公知の」ESTは未知の機能を有するポリペプチドをコードする既存の配列と有意に適合し、これは「公知の機能を有さない公知の配列」という。
上記で引用した利用可能なデータベース中のいかなる既存の配列とも有意に適合しない(65%未満の同一性)EST配列を、新規のESTと分類する。これらの新規のESTは、いかなる他の遺伝子または任意の他の組織由来のESTと適合しないので、軟骨細胞特異的と見なす。EST配列由来の新規の遺伝子を同定するために、ESTは、好ましくは150ヌクレオチド長である。より好ましくは、ESTは、少なくとも読み取り枠の一部(すなわち、潜在的にポリペプチド配列に翻訳される翻訳開始コドンと終止コドンとの間の核酸配列)をコードする。
本発明は、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症の軟骨で固有に発現する公知および新規の核酸配列を提供する。図6および7は、本発明の方法を使用して軟骨cDNAライブラリーで同定された軽度OAのみ(図6a、7a)、中程度OAのみ(図6b)、著しいOA(図6c)、および重度OA(図6d、7d)を診断するGenbankアクセッション番号および対応するProteinアクセッション番号を有するOA病期特異的マーカーを示す。
本発明はまた、軽度変形性関節症および重度変形性関節症の軟骨でアップレギュレートおよびダウンレギュレートされる公知および新規の核酸配列を提供する。
[潜在的な薬物マーカーの核酸分子]
本発明の多数の新規の核酸分子は、種々の変形性関節症の病期間で差分的に発現し、それにより、変形性関節症の罹患過程の潜在的な薬物標的またはマーカーとして有用である。
[マイクロアレイ]
マイクロアレイの構築
1つの態様では、ヒト軟骨cDNAライブラリーから作製されたcDNAをマイクロアレイ上に整列させる。好ましくは、本発明のマイクロアレイは、軟骨細胞富化遺伝子または軟骨細胞特異的遺伝子を含み、変形性関節症の罹患過程で重要な全範囲の遺伝子が含まれる。
本発明のマイクロアレイを使用して、新規のEST配列について異なる発達段階と変形性関節症の病期との間で異なる発現プロフィールを示すことができる。これらの新規のEST配列を、多数の固有の遺伝子がどのようにして新規のEST配列によって示されるのかを決定するためのクラスターおよびアラインメント分析によってさらに特徴付けることができる。同定された新規の固有の遺伝子により、変形性関節症の疾患の進行および治療における重要なマーカーの同定の基本を得ることができる。
本発明の方法では、実質的な固体支持体表面に安定に会合する核酸メンバーのアレイを、アレイ上の固有の位置の1以上の相補核酸メンバーがプローブ核酸と特異的にハイブリッド形成する相補的核酸メンバー/プローブ複合体のハイブリッド形成パターンを得るのに十分なハイブリッド形成条件下でプローブ核酸を含むサンプルと接触させる。ハイブリッド形成するプローブ核酸の同一性を、アレイ上の核酸メンバーの位置に関して決定することができる。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)および逆転写(RT)などの確立された技術を使用して核酸メンバーを産生することができる。これらの方法は、現在当分野で公知の方法と類似している(例えば、PCR Strategies,Michael A.Innis(Editor),et al.(1995)およびPCR:Introduction to Biotechniques Series,C.R.Newton,A.Graham(1997)を参照のこと)。当分野で周知の方法(例えば、カラム精製またはアルコール沈殿)によって、増幅核酸を精製する。プライマーおよび所望の核酸の合成時に産生された不完全な産物を実質的に含まないように単離された場合、核酸を純粋と見なす。好ましくは、精製核酸はまた、分子の特異的結合活性を妨害するかマスキングし得る夾雑物を実質的に含まない。
本発明のマイクロアレイは、固体支持体の一方の表面に密度が1cm2あたり20種を超える核酸で結合した複数の固有の核酸を含み、各核酸は、同一でない選択前領域の固体支持体の表面に結合する。アレイ上の各結合サンプルは、以下に詳述の公知の同一性(通常、公知の配列)の核酸組成物を含む。本発明で任意の考えられる基板を使用することができる。
1つの実施形態では、固体支持体表面に結合した核酸はDNAである。好ましい実施形態では、固体支持体表面に結合した核酸はcDNAまたはRNAである。別の好ましい実施形態では、固体支持体表面に結合した核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって合成されたcDNAである。好ましくは、本発明のアレイ中の核酸メンバーは、少なくとも50ヌクレオチド長である。1つの実施形態では、核酸メンバーは、少なくとも150ヌクレオチド長である。好ましくは、核酸メンバーは、1000ヌクレオチド長未満である。より好ましくは、核酸メンバーは、500ヌクレオチド長未満である。1つの実施形態では、アレイは、固体支持体の一方の面に結合した少なくとも10個の異なる核酸を含む。別の実施形態では、アレイは、固体支持体の一方の面に結合した少なくとも100個の異なる核酸を含む。さらに別の実施形態では、アレイは、固体支持体の一方の面に結合した少なくとも10,000個の異なる核酸を含む。なおさらに別の実施形態では、アレイは、固体支持体の一方の面に結合した少なくとも15,000個の異なる核酸を含む。
本発明のアレイでは、支持体が軟質または硬質固体支持体であり得る場合、核酸組成物は固体支持体表面に安定に会合される。「安定に会合した」は、各核酸メンバーが、ハイブリッド形成および洗浄条件下で固体支持体に対して固有の位置を維持することを意味する。したがって、サンプルは、支持体表面と安定に非共有結合または共有結合する。非共有結合会合の例には、非特異的吸着、静電的相互作用に基づく結合(例えば、イオン対相互作用)、疎水性相互作用、水素結合相互作用、および支持体表面に共有結合した特定の結合対メンバーによる特異的結合などが含まれる。共有結合の例には、硬質支持体の表面上に存在する核酸と官能基(例えば、−OH)との間で形成される共有結合が含まれ、下記に詳述するように、官能基は導入された結合基のメンバーとして天然に存在するか存在し得る。
各組成物中の核酸の存在量は、アレイが使用されるアッセイ時にプローブ核酸配列の適切なハイブリッド形成および検出に十分である。一般に、アレイの固体支持体に安定に会合した各核酸メンバーの量は、少なくとも約0.001ng、好ましくは少なくとも約0.02ng、より好ましくは少なくとも約0.05ngであり、量が1000ngまたはそれ以上もの量になり得る場合、通常、約20ngを超えない。核酸メンバーが固体支持体上の全円範囲を含むスポットに「スポッティング」される場合、「スポット」の直径は、一般に約10から5000μmまで、通常約20から2,000μmまで、より通常には約100から200μmまでの範囲である。
コントロール核酸メンバーは、オリゴヌクレオチドを含む核酸メンバーまたはゲノムDNAに対応する核酸、ハウスキーピング遺伝子、ベクター配列、植物核酸配列、ならびに負およびポジティブコントロール遺伝子などを含むアレイ上に存在し得る。コントロール核酸メンバーは、その機能において目的の特定の「重要な」遺伝子が発現されるかどうかは問題とされないが、むしろ他の有用な情報(バックグラウンドまたは基本レベルの発現など)を提供する較正またはコントロール遺伝子である。
他のコントロール核酸をアレイにスポッティングし、標的に指向するプローブ以外のサンプル中の核酸への非特異的結合または交差ハイブリッド形成をモニタリングするためのプローブ発現コントロール核酸およびミスマッチコントロールヌクレオチドとして使用する。したがって、ミスマッチ標的は、ハイブリッド形成が特異的であるかどうかを示す。例えば、プローブが存在する場合、好ましく適合した標的は一貫してミスマッチした標的よりも輝いているはずである。さらに、全てのコントロールミスマッチが存在する場合、ミスマッチ標的を使用して変異を検出する。
[固体基板]
本発明のアレイは、軟質または硬質基板を含む。軟質基板は、湾曲させることができるか、折りたたむことができるか、同様に破損することなく操作することができる。本発明の軟質固体支持体である固体材料の例には、メンブレン(例えば、ナイロンおよび軟質プラスチックフィルムなど)が含まれる。「硬質」は、支持体が固体であり、且つ容易に湾曲しない(すなわち、支持体が軟質でない)ことを意味する。したがって、本発明のアレイの硬質支持体は、アレイが使用されるアッセイ条件下、特に高処理操作条件下で物理的支持体および構造をこれらの上に存在する会合核酸に供給するのに十分である。
基板は、生物学的、非生物学的、有機、無機、またはこれらの任意の組み合わせであってよく、粒子、鎖、沈殿物、ゲル、シート、チュービング、球体、ビーズ、コンテナー、キャピラリー、パッド、スライス、フィルム、プレート、スライド、チップなどとして存在し得る。基板は、任意の従来の形状(ディスク、四角形、球体、円形など)を有し得る。好ましくは、基板は、フラットまたは平面であるが、種々の別の表面構造をとることができる。基質は、重合ラングミュア−ブロジェット膜、官能化ガラス、Si、Ge、GaAs、GaP、SiO2、SIN4、変性シリコン、または広範な種々のゲルもしくはポリマーの任意の1つ((ポリ)テトラフルオロエチレン、(ポリ)ビニリデンフルオリド、ポリスチレン、ポリカーボネート、またはその組み合わせなど)であり得る。他の基板材料は、この開示を再検討した場合に当業者に自明である。
好ましい実施形態では、基質は平面ガラスまたは単結晶シリコンである。いくつかの実施形態によれば、基板表面を所望の表面特異性を得るために周知の技術を使用してエッチングする。例えば、トレンチ、v溝、またはメサ構造などの形成により、合成領域を、入射光の焦点内により近づけて配置することができ、蛍光源などからの集光を最大にするための反射「ミラー」構造を得ることができる。
固体基板上の表面は、通常、常にではないが、基板と同一の材料から構成される。あるいは、表面は、任意の広範な種々の材料(例えば、ポリマー、プラスチック、樹脂、多糖、シリカ、またはシリカベースの材料、カーボン、金属、無機ガラス、メンブレン、または任意の上記基板材料)から構成され得る。いくつかの実施形態では、表面は、基板表面と強固に結合したケージ化結合膜の使用を提供することができる。好ましくは、表面は、反応基(カルボキシル、アミノ、またはヒドロキシルなどである)を含む。最も好ましくは、表面は、光学的に透明であり、表面にSi−−OH官能基(シリカ表面に見出されるものなど)を有する。
基板表面は、好ましくは、リンカー分子層と共に提供され、リンカー分子は本発明のエレメントを必要としないことが理解される。リンカー分子は、好ましくは、本発明の核酸と結合し、基板上で他の核酸分子とハイブリッド形成し、そして基板に曝露された分子と自由に相互作用するのに十分に長い。
しばしば、基板は、シリコンまたはガラス表面、(ポリ)テトラフルオロエチレン、(ポリ)ビニリデンフルオリド、ポリスチレン、ポリカーボネート、荷電膜(ナイロン66またはニトロセルロースなど)、またはその組み合わせである。好ましい実施形態では、固体支持体はガラスである。好ましくは、少なくとも1つの基板表面が実質的に平面である。好ましくは、固体支持体表面は、反応基(カルボキシル、アミノ、ヒドロキシル、またはチオールなどが含まれるが、これらに限定されない)を含む。1つの実施形態では、表面は、光学的に透明である。好ましい実施形態では、基板は、ポリリジンコーティングスライドまたはγアミノプロピルシランコーティングCorning Microarray Technology−GAPSまたはCMT−GAP2コーティングスライドである。
核酸メンバーが結合することができる任意の固体支持体を、本発明で使用することができる。適切な固体支持体材料の例には、ガラスおよびシリカゲルなどのケイ酸塩、セルロースおよびニトロセルロースペーパー、ナイロン、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ラテックス、ゴム、およびTEFLON(商標)などのフッ素樹脂が含まれるが、これらに限定されない。
広範な種々の形状(スライドおよびビーズが含まれるが、これらに限定されない)で固体支持体材料を使用することができる。スライドは、いくつかの機能的利点を提供するので、固体支持体の好ましい形態である。その平坦な表面のために、ガラススライドを使用してプローブおよびハイブリッド形成試薬を最少にすることができる。スライドはまた、試薬を集中して適用することができ、一定温度に保持するのが容易であり、洗浄および固体支持体上に固定したRNAおよび/またはDNAの直接的視覚化が容易である。スライドを使用して、固体支持体上に固定したRNAおよび/またはDNAの除去も容易である。
所望の機能が得られる限り、固体支持体として選択した特定の材料は本発明で不可欠ではない。通常、本発明を作製または使用する者は、コストおよび利用可能性に関する経済性、最終生成物の予想される適用要件、および全製造過程の要求に基づいて最良の市販の材料を選択する。
[スポッティング法]
1つの態様では、本発明は、アレイを含む各核酸メンバーを固体支持体にスポッティングしたアレイを提供する。
好ましくは、以下のようにスポッティングを行う。増幅に使用した同一の96ウェルチューブ中の変形性関節症由来のcDNAクローン、胎児または正常な軟骨cDNAライブラリーのPCR産物(約40μl)を、4μl(1/10倍体積)の3M酢酸ナトリウム(pH5.2)および100μl(2.5倍体積)のエタノールで沈殿させ、−20℃で一晩保存する。次いで、これらを、4℃、3,300rpmで1時間遠心分離する。得られたペレットを、50μlの氷冷70%エタノールで洗浄し、30分間再度遠心分離する。次いで、ペレットを風乾し、20μlの3×SSCまたは50%ジメチルスルホキシド(DMSO)に一晩十分に再懸濁する。次いで、ロボット利用のGMS417または427アレイヤー(Affymetrix,Ca)を使用して、スライド上にサンプルをスポッティングする(単一または二重)。
ダイヤモンドスクライバーを使用してマイクロアレイ上のスポットの境界をマーキングすることができる(処理後スポットが見えなくなるので)。加温無粒子ddH2Oの皿上へのスライドの約1分間の懸濁によってアレイを再水和し(スポットは僅かに膨潤するが、混じりあうことはない)、倒立加熱ブロックで70〜80℃で3秒間急速乾燥させる。次いで、核酸をスライドにUV架橋するか(Stratagene,Stratalinker,65mJ−ディスプレイを650×100μJである「650」に設定する)、ハイブリッド形成前にアレイを80℃で2〜4時間ベーキングする。アレイをスライドラックに置く。空のスライドチャンバーを調製し、以下の溶液を充填する。3.0gの無水コハク酸(Aldrich)を189mlの1−メチル−2−ピロリジノンに溶解し(試薬を迅速に添加することが重大である)、その直後に最後の無水コハク酸の薄片を溶解し、21.0mlの0.2Mホウ酸ナトリウムを混合し、溶液をスライドチャンバーに注ぐ。スライドラックを迅速且つ均一にスライドチャンバーに押し込み、数秒間強く震盪して確実にスライドから溶液が除去されないようにし、オービタルシェイカーで15〜20分混合する。次いで、スライドラックを、95℃のddH2O中に2分間穏やかに押し込み、その後95%エタノールに5回押し込む。次いで、過剰なエタノールをペーパータオルにドリップさせることによりスライドを風乾する。アレイを、使用するまで室温でスライドボックス中で保存する。
本発明の核酸メンブレンの基板への貼り付け(「スポッティング」と呼ばれるプロセス)のための多数の方法を使用することができる。例えば、ポリマーの接着方法の教示のために、例えば、米国特許第5,807,522号(参照することにより本明細書中に組み込まれる)の教示を使用して核酸を貼り付ける。
あるいは、当分野で公知の密着印刷テクノロジーを使用してスポッティングを行うことができる。
[核酸マイクロアレイ]
任意の軟骨細胞cDNAライブラリーから作製した核酸配列の任意の組み合わせを、マイクロアレイの構築に使用する。1つの実施形態では、マイクロアレイは、軟骨細胞特異的であり、変形性関節症の罹患過程に重要な全範囲の遺伝子を含むと予想される。本発明のマイクロアレイは、好ましくは、10個と20,000個との間の核酸メンバーを含み、より好ましくは少なくとも5000個の核酸メンバーを含む。核酸メンバーは、本明細書中に記載の公知または新規の核酸配列またはその任意の組み合わせである。本発明のマイクロアレイを使用して、異なる軟骨発達段階および変形性関節症の病期で特異的に発現される遺伝子の異なる遺伝子発現プロフィールを確認する。
本発明はまた、変形性関節症発症の初期の危険因子を同定するための正常と軽度変形性関節症患者との間で差分的に発現される遺伝子を含むマイクロアレイを提供する。本発明はまた、正常な個体と軽度、中程度、顕著、または重度変形性関節症と診断された患者との間で差分的に発現される1以上の核酸配列を含む変形性関節症診断のためのマイクロアレイを提供する。このようなアレイを、患者の治療に対する応答をモニタリングするための予後方法に使用することもできる。好ましくは、変形性関節症の診断のためのアレイは、10〜20,000個の核酸メンバー、より好ましくは50〜15,000個の核酸メンバーを含む。1つの実施形態では、上記マイクロアレイを使用して、以下の任意の軟骨細胞疾患または発達段階(胎児、正常、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症)由来の軟骨細胞の同化作用を調整するか軟骨細胞で差分発現される少なくとも1つの核酸配列の発現レベルを変化させる(例えば、増加または減少させる)治療薬を同定する。
本発明のマイクロアレイとハイブリッド形成して分析されるプローブ核酸サンプルは、好ましくはヒト軟骨に由来する。この手順では、プローブ核酸サンプルとしての利用可能なRNA量が制限される。好ましくは、本発明での使用のために少なくとも1μgの総RNAを得る。多数の軟骨剖検サンプル中のRNA量が非常に少量であるので、これは有利である。
[GENECHIP(登録商標)]
GeneChip(登録商標)標的アレイは固有且つ頑丈なプロセス(フォトリソグラフィとコンビナトリアルケミストリーとの組み合わせ)によって製造され、アレイは多数の強力な能力を有する。計算したところ最少合成ステップ数で、GeneChipテクノロジーにより、非常に高密度にパッケージングされた数十万の異なる標的を有するアレイが製造される。この特徴により、研究者は少量のサンプルを使用して高品質のゲノム範囲のデータを得ることができる。標的の長さ(その数ではない)によって必要な合成ステップ数が決定されるので、製造の拡大縮小が可能である。この頑丈で自動化したプロセスにより、高再生可能性を有するアレイが得られ、各研究所でそのアレイを製造および試験する必要性の排除によりユーザーの設定時間が減少する。
半導体産業から適用したテクノロジーを使用して、GeneChip製造は5インチ四方の石英ウエハーから開始する。最初にその表面を確実に均一にヒドロキシル化するために石英を洗浄する。石英は自然にヒドロキシル化されるので、その後アレイ上の標的を位置付けるために使用するリンカー分子などの化合物の接着のための優れた基板が得られる。
ウエハーを石英の水酸基と反応する両方のシランに位置付けて共有結合した分子の行列を形成させる。これらのシラン分子の間の距離により標的の記録密度が決定され、たった1.28平方センチメートル内に500,000個の標的位置(または配置(feature))にアレイを保持することが可能である。これらの各配置は、何百万もの同一のDNA分子を保有する。シランフィルムにより、標的アセンブリを開始するための均一な水酸基密度が得られる。シラン行列に結合したリンカー分子により、光によって空間的に活性化することができる表面が得られる。
標的合成を並行して行い、複数の成長中の鎖にA、C、T、またはGヌクレオチドが同時に付加される。オリゴヌクレオチド鎖が各ステップでヌクレオチドを受け取ることを定義するために、各配置の範囲に対応する18〜20平方μmのウィンドウを有するフォトリソグラフィマスクをコーティングしたウエハー上に置く。各標的の所望の配列に基づいてウィンドウはマウス上に分布する。第1の合成ステップでマスク上に紫外線を当てた場合、曝露したリンカーが脱保護されてヌクレオチドカップリングに利用可能となる。このステップで重要なのは、各合成ステップ前にウエハーでのマスクの正確なアラインメントである。この重要なステップを確実に正確に完了するために、ウエハーおよびマスク上のクロムマークを完璧に整列させる。
一旦所望の配置が活性化されると、除去可能な保護基を有する単一のデオキシヌクレオチド型を含む溶液を、ウェハー表面上に急速に流す。ヌクレオチドは活性化リンカーに結合し、合成を開始する。
プロセスが非常に効率的であるにもかかわらず、いくつかの活性化分子は新規のヌクレオチドに結合できない。これらの「分離物」が、ヌクレオチドが失われた標的となることを回避するために、キャッピングステップを行ってこれらを切断する。さらに、分岐オリゴヌクレオチドの形成を回避するためにヌクレオチドの側鎖を保護する。
以下の合成ステップでは、次の脱保護およびカップリングラウンドのためにウエハー上に別のマスクを置く。標的がその完全長(通常、25ヌクレオチド)に達するまで、このプロセスを繰り返す。
オリゴヌクレオチド配列中の各位置に1〜4個のヌクレオチドを占めることができるにもかかわらず(ウエハーあたり25×4または100個の異なるマスクが必要である)、この必要数を有意に減少させるように合成プロセスをデザインすることができる。マスク利用の最小化を補助するアルゴリズムにより、各標的の合成速度の調整および同一のマスクを複数回使用することができる場合の状況の同定によってどのようにして標的成長を最良に調整するかが計算される。
一旦合成が完了すると、ウエハーを脱保護し、ダイスカットし、得られた各アレイをフローセルカートリッジにパッケージングする。アレイあたりの標的配置数に依存して、1つのウエハーから49個と400個との間のアレイを得ることができる。
製造プロセスは、包括的な一連の品質管理試験で終了する。さらに、各ウエハーからのアレイのサンプリングを使用して、コントロールハイブリッド形成の実施によってバッチを試験する。標準化コントロール標的を使用して、ハイブリッド形成の定量試験も行う。
これらの厳格な試験の合格後、基本的な生物学的機構の発見から新規の疾患の治療薬の開発までの意欲的な目標の遂行を補助するために、GeneChip標的アレイを十分に調製する。
[ヒトゲノムU133セット]
2つのGeneChip(登録商標)アレイからなるヒトゲノムU133(HG−U133)セットは、約33,000個の十分に立証されたヒト遺伝子由来の39,000個を超える転写物を示すほとんどの45,000個の標的セットを含む。このセットのデザインには、GenBank(登録商標)、dbEST、およびRefSeqから選択された配列を使用する。
UniGeneデータベース(Build 133、2001年4月20日)から配列クラスターを作製した。次いで、これらを分析および多数の他の公的に利用可能なデータベース(Washington University EST trace repositoryおよびthe University of California,Santa Cruz Golden Path human genome database(2001年4月リリース)が含まれる)との比較によって絞り込んだ。
HG−U133Aアレイには、RefSeqデータベース配列の表示およびヒトゲノムU95Av2アレイで以前に示された配列に関する標的セットが含まれる。HG−U133Bアレイは、主にESTクラスターを示す標的セットを含む。
[15K ChondroChip(商標)(バージョン2b)]
ChondroChip(商標)バージョン2bは、15000個の軟骨細胞特異的cDNAライブラリー由来の軟骨細胞の新規および公知のEST配列を含む軟骨細胞特異的マイクロアレイチップである。
[ChondroChip(商標)のコントロール]
マイクロアレイ上で使用したコントロールには2つの型が存在する。第1に、ポジティブコントロールは、その発現レベルが異なる調査段階で不変の遺伝子であり、以下をモニタリングするために使用する。
a)スライドへの標的DNAの結合、
b)スライドへの標的DNAのスポッティングおよび結合処理量、
c)RNAサンプルの量、および
d)プローブの逆転写および蛍光標識の効率。
第2に、ネガティブコントロールは、目的のサンプルと無関係であり、それにより交差ハイブリッド形成する可能性が低い生物由来の外部コントロールである。これらを、以下をモニターするために使用する。
a)スライド上のバックグラウンド蛍光の変化、および
b)非特異的ハイブリッド形成。
ChondroChip(商標)上に現在以下からなる63個のコントロールスポットが存在する。
型 数
ポジティブコントロール 2
外来DNA 12
A.thaliana DNA 10
スポッティング緩衝液 41
[タンパク質アレイ]
本発明のポリペプチドをタンパク質アレイ上に固定することができる。タンパク質アレイを、本明細書中で定義の1以上のバイオマーカー遺伝子によってコードされるポリペプチドの存在についての診断ツール(例えば、医学的サンプル(生検など)のスクリーニング用)として使用することができる。タンパク質アレイには、例えば、バイオマーカー遺伝子によってコードされるポリペプチドに結合する抗体および他のリガンドも含まれ得る。
ポリペプチドアレイの作製方法は、例えば、De Wildt et al.(2000)Nature Biotech.18:989−994;Lueking et al.(1999)Anal.Biochem.270:103−111;Ge(2000)Nuc.Acids Res.28:e3;MacBeath and Schreiber(2000)Science 289:1760−1763;WO01/40803、WO99/51773A1、および米国特許第6,406,921号に記載されている。例えば、市販のロボットを利用した装置(例えば、Genetic MicroSystemsおよびAffymetrix(Santa Clara,California,USA)、またはBioRobotics(Cambridge,UK))を使用して、アレイにポリペプチドを高速でスポッティングすることができる。アレイ基板は、例えば、ニトロセルロース、プラスチック、ガラス(例えば、表面変性ガラス)であり得る。アレイには、多孔質基質(例えば、アクリルアミド、アガロース、または別のポリマー)も含まれ得る。
例えば、アレイは、例えば、De Wildt、前記に記載の抗体のアレイであり得る。ポリペプチドリガンドを産生する細胞をアレイ形式でフィルター上に増殖させることができる。ポリペプチド産生を誘導し、発現抗体を、細胞の一定位置でフィルターに固定する。アレイの各アドレスでの結合範囲に関する情報を、例えば、コンピュータデータベースにプロフィールとして保存することができる。
別の例では、アレイは、本明細書中に記載の本発明の遺伝子によってコードされるポリペプチドのアレイである。
[RT−PCR]
1つの態様では、本発明の核酸標的または核酸標的プローブとして有用な核酸配列を、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と組み合わせた逆転写(RT)を使用した軟骨由来のRNAの増幅によって作製することができる。RT−PCR法は、当業者に周知である。
テンプレートとして総RNAまたはmRNAを使用し、本発明の遺伝子の転写部分に特異的なプライマーを使用して逆転写を開始させる。市販のソフトウェア(例えば、Primer Designer 1.0、Scientific Softwareなど)を使用して、プライマーをデザインすることができる。その後、逆転写産物をPCRのテンプレートとして使用する。
PCRは、目的のプローブ配列を増幅するための熱安定性DNA依存性DNAポリメラーゼによって触媒される複数のDNA複製サイクルの使用による特定の核酸配列の迅速な増幅方法を提供する。PCRには、増幅すべき核酸、増幅すべき配列に隣接する2つの一本鎖オリゴヌクレオチドプライマー、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、緩衝液、および塩の存在が必要である。
PCR法は、当分野で周知である。Mullis and Faloona,1987,Methods Enzymol.,155:335(参照することにより本明細書中に組み込まれる)に記載のように、PCRを行う。
テンプレートDNA(少なくとも1fg、より有用には1〜1000ng)および少なくとも25pmolのオリゴヌクレオチドプライマーを使用してPCRを行う。典型的な反応混合物には、以下が含まれる。2μlのDNA、25pmolのオリゴヌクレオチドプライマー、2.5μlの10×PCR緩衝液1(Perkin−Elmer,Foster City,CA)、0.4μlの1.25μM dNTP、0.15μl(または2.5単位)のTaqDNAポリメラーゼ(Perkin Elmer,Foster City,CA)、および脱イオン水(総体積を25μlにする)。鉱物油を重層し、プログラム可能なサーマルサイクラーを使用してPCRを行う。
PCRサイクルの各ステップの長さおよび温度ならびにサイクル数を、事実上のストリンジェンシー要件に従って調整する。プライマーがテンプレートにアニーリングすると予想される効率および許容されるミスマッチの程度の両方によってアニーリング温度およびタイミングを決定する。プライマーアニーリング条件のストリンジェンシーを最適にする能力は、十分に当業者の範囲内である。30℃と72℃との間のアニーリング温度を使用する。テンプレート分子の最初の変性は、通常、92℃と99℃との間で4分間、その後の変性(94〜99℃で15秒間から1分間)、アニーリング(上記で考察して決定した温度;1〜2分間)、および伸長(72℃で1分間)を20〜40サイクルで起こる。最終伸長ステップを一般に72℃で4分間行い、その後4℃で無期限(0〜24時間)とし得る。
[定量的実時間RT−PCR]
電気泳動を使用しないで定量的にPCR産物を検出するためのいくつかの技術は、本発明に有用であり得る(例えば、PCR Protocols,A Guide to Methods and Applications,Innis et al.,Academic Press,Inc.N.Y.,(1990)を参照のこと)。
転写物特異的アンチセンスプローブを使用してこれらの技術のうちの1つ(Taqman(商標)(Perkin Elmer,Foster City,CA)などの市販のキットが存在する)を行う。このプローブは、PCR産物(例えば、遺伝子由来の核酸フラグメント)に特異的であり、消光剤およびオリゴヌクレオチドの5’末端と複合体形成した蛍光レポータープローブを使用して調製する。異なる蛍光マーカーを、異なるレポーターに結合させて、1つの反応で2つの産物を測定することができる。TaqDNAポリメラーゼを活性化する場合、5’→3’エクソヌクレアーゼ活性によってテンプレートに結合したプローブの蛍光レポーターを切断する。消光剤の非存在下で、レポーターは蛍光を発する。レポーターの色の変化は、各特異的産物の量に比例し、蛍光光度計によって測定するので、各色の量を測定してPCR産物が定量される。多数の個体由来のサンプルを処理して同時に測定されるようにPCR反応を96ウェルプレート中で行う。Taqman(商標)システムは、ゲル電気泳動を必要とせず、検量線を使用した場合に定量可能であるというさらなる利点を有する。
PCR段階中にPCR産物に組み込まれてPCR産物量に比例して蛍光を発する蛍光標識としてSYBR(登録商標)Greenを使用して、電気泳動を使用しないPCR産物の定量的検出に有用な第2の技術(QuantiTest(商標)SYBR(登録商標)GreenPCR(Qiagen,Valencia California)などの市販のキットが存在する)を行う。
Taqman(登録商標)およびQuantiTest(商標)SYBR(登録商標)システムをその後使用してRNAを逆転写することができる。PCRステップとして同一の反応混合物中で逆転写を行うことができるか(1ステッププロトコール)、PCR使用した増幅の前に最初に逆転写を行うことができる(2ステッププロトコール)。
[キット]
本発明は、本発明のアレイを使用した発現アッセイ用キットを提供する。したがって、本発明のこのようなキットは、少なくとも核酸メンバーと会合した本発明のアレイおよびパッケージング手段を含む。キットは、さらに、種々の方法で使用する1以上の以下のさらなる試薬を含み得る。1)試験核酸を作製するためのプライマー、2)任意選択的に1以上の固有に標識されたdNTPおよび/またはrNTP(例えば、ビオチン化Cy3またはCy5タグ化dNTP)を含むdNTPおよび/またはrNTP(プレミックスまたは個別のいずれか)、3)合成後標識試薬(蛍光色素の化学活性誘導体など)、4)逆転写酵素およびDNAポリメラーゼなどの酵素、5)種々の緩衝液(例えば、ハイブリッド形成緩衝液および洗浄緩衝液)、6)スピンカラムなどのような標識プローブ精製試薬および成分、7)およびシグナル発生および検出試薬(例えば、ストレプトアビジン−アルカリホスファターゼ抱合体、および化学蛍光基質または化学発光基質など)。
[マイクロアレイの使用]
本発明の核酸アレイを、1以上の標的核酸配列を含むサンプル中で多数の核酸をアッセイすることができる高処理技術で使用することができる。本発明のアレイは、種々の適用(遺伝子発現分析、変形性関節症の診断、変形性関節症の診断、患者の治療に対する応答のモニタリング、および薬物スクリーニングなどが含まれる)で使用される。
1つの態様では、本発明のアレイを、他の用途もあるが、ディファレンシャルな(差分的な)遺伝子発現アッセイで使用する。例えば、アレイは、(a)疾患および/または病期の診断、(b)発達中の軟骨(例えば、胎児軟骨)、(c)外部または内部刺激に対する軟骨細胞の応答、(d)治療に対する軟骨/軟骨細胞の応答、(e)軟骨組織の操作、(f)薬理ゲノミクスなどの差分的な発現分析で有用である。
例えば、本発明で有用なアレイには、正常な個体と比較して変形関節症患者で発現の増減が証明される配列が含まれ得る。より詳細には、本発明で有用なアレイには、特定の進行段階の疾患(例えば、軽度変形性関節症)を有すると同定された患者で発現の増減が証明されるが、別の進行段階の疾患(例えば、重度変形性関節症)で発現の増減が証明されない配列が含まれる。
変形性関節症の診断手段としてまたは変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする目的で、これらの配列の少なくとも1つ、より好ましくは大部分を使用してアレイを作製することができる。
例えば、本発明のアレイを使用して、発現が増減すると同定された配列を含むアレイへの患者のRNAに相補的なサンプルのハイブリッド形成およびこのサンプルと正常な個体から単離したRNAに相補的なサンプルとの間の類似または同一の第2のアレイへのハイブリッド形成レベルの強度の比較によって変形性関節症を罹患した個体を診断することができる。
同様に、本発明のアレイを使用して、患者のRNAに相補的なサンプルにハイブリッド形成することと、変形性関節症の進行を減少させるように患者を処置することと、前記ハイブリッド形成強度と本発明の別のアレイにハイブリッド形成した標準サンプルのハイブリッド形成強度とを比較することによって変形性関節症患者の治療有効性をモニタリングすることができる。
さらに、本発明のアレイを使用して、正常な個体由来の軟骨細胞を候補薬剤とインキュベートすることと、前記軟骨細胞を死後14時間未満の正常な個体から得た軟骨サンプルから単離することと、本発明のアレイに患者のRNAに相補的なサンプルをハイブリッド形成させることと、本発明の別のアレイに標準として有用なサンプルをハイブリッド形成させることと、アレイ上の対応する固有の位置の間の発現の強度を比較することとによって、本発明のポリヌクレオチド配列の発現を増減させる薬剤を同定することができる。
標準サンプルの選択は、当業者によって十分に理解されており、変形性関節症を発症していない1人または複数人の正常な個体から単離したRNAに相補的なサンプルが含まれる。標準サンプルには、軟骨細胞から単離したRNAに相補的なサンプルが含まれる。
[プローブの調製]
本発明のマイクロアレイ用のプローブは、ヒト軟骨に由来することが好ましい。
プローブ核酸は、1以上の化学結合型、通常相補塩基対合、通常水素結合形成によって核酸標的または相補配列の核酸メンバーに結合することができる。
本明細書中で使用される、「mRNA転写物由来の核酸」または「mRNAに対応する核酸」は、mRNA転写物またはそのサブシーケンスの合成を最終的にテンプレートとして使用する核酸をいう。したがって、mRNAから逆転写されたcDNA、このcDNAから転写されたRNA、このcDNAから増幅されたDNA、この増幅DNAから転写されたRNAなどは全てmRNA転写物に由来するかこれに対応し、このような由来するか対応する産物の検出はサンプル中の元の転写物の存在および/または存在度の指標となるか比例する。したがって、適切なプローブ核酸サンプルには、遺伝子のmRNA転写物、このmRNAから逆転写されたcDNA、このcDNAから転写されたcRNA、遺伝子から増幅されたDNA、およびこの増幅DNAから転写されたRNAなどが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で使用される核酸プローブは、ヒト軟骨に由来することが好ましい。好ましくは、プローブは、ヒト軟骨抽出物由来の核酸である。核酸は、当分野で公知の方法(例えば、逆転写またはPCR)を使用してヒト軟骨mRNA抽出物から合成した一本鎖または二本鎖DNA、RNA、またはDNA−RNAハイブリッドであり得る。
最も簡単な実施形態では、このような核酸プローブは、軟骨サンプルから単離した総mRNAまたはmRNAに対応する核酸サンプル(例えば、cDNA)を含む。別の実施形態では、総mRNAを、例えば、酸性グアニジニウム−フェノール−クロロホルム抽出法を使用して所与のサンプルから単離し、ポリA+mRNAをオリゴdTカラムクロマトグラフィまたは(dT)n磁性ビーズの使用によって単離する(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(2nd ed.),Vols.1−3,Cold Spring Harbor Laboratory,(1989)またはCurrent Protocols in Molecular Biology,F.Ausubel et al.,ed.Greene Publishing and Wiley−Interscience,New York(1987)を参照のこと)。好ましい実施形態では、TRIzol(登録商標)試薬(GIBCO/BRL,Invitrogen Life Technologies,カタログ番号15596)を使用して総RNAを抽出する。RNAの純度および完全性を、260/280nmの吸光度およびアガロースゲル電気泳動ならびにその後の紫外線下での洞察によって評価する。
いくつかの実施形態では、ハイブリッド形成前にプローブ核酸サンプルを増幅することが望ましい。当業者は、定量的結果が望ましい場合、どのような増幅方法を使用しても、増幅した核酸の相対頻度を維持または制御する方法を使用することに注意しなければならないことを認識する。「定量的」増幅方法は当業者に周知である。例えば、定量的PCRは、同一のプライマーを使用した既知量のコントロール配列の同時増幅を含む。これにより、PCR反応を較正するために使用することができる内部標準が得られる。次いで、高密度アレイは、増幅核酸の定量のための内部標準に特異的な標的を含み得る。定量的PCRの詳細なプロトコールは、PCR Protocols,A Guide to Methods and Applications,Innis et al.,Academic Press,Inc.N.Y.,(1990)に記載されている。
他の適切な増幅方法には、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(Innis,et al.,PCR Protocols.A Guide to Methods and Application.Academic Press,Inc.San Diego,(1990))、リガーゼ連鎖反応(LCR)(Wu and Wallace,1989,Genomics,4:560;Landegren,et al.,1988,Science,241:1077およびBarringer,et al.,1990,Gene,89:117,transcription amplification(Kwoh,et al.,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:1173を参照のこと)、および自律配列複製(Guatelli,et al.,1990,Proc.Nat.Acad.Sci.USA,87:1874)が含まれるが、これらに限定されない。
特に好ましい実施形態では、プローブ核酸サンプルmRNAは、逆転写酵素ならびにオリゴdTおよびT7ファージプロモーターをコードする配列からなるプライマーで逆転写されて一本鎖DNAテンプレートが得られる。DNAポリメラーゼを使用して、第2のDNA鎖を重合させる。二本鎖cDNAの合成後、T7 RNAポリメラーゼを添加し、cDNAテンプレートからRNAを転写する。それぞれの1つのcDNAテンプレートからの連続的転写ラウンドにより、増幅RNAが得られる。インビトロ転写法は、当業者に周知であり(例えば、Sambrook、前記を参照のこと)、この特定の方法は、この方法によるインビトロ増幅によって種々のRNA転写物の相対頻度が保存されることを証明したVan Gelder,et al.,1990,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,87:1663−1667に詳述されている。さらに、Eberwine et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:3010−3014は、元の出発材料の106倍を超える増幅を達成し、それにより生体サンプルが限定されている場合でさえも発現をモニタリングすることが可能なインビトロ転写を介した2ラウンドの増幅を使用するプロトコールを記載している。
[標的または核酸プローブの標識]
標的または核酸プローブのいずれかを標識することができる。
分子に結合するか組み込まれる任意の分析で検出可能なマーカーを本発明で使用することができる。分析で検出可能なマーカーは、分析で検出および定量される任意の分子、部分、または原子をいう。
本発明での使用に適切な検出可能な標識には、分光学的手段、光化学的手段、生化学的手段、免疫化学的手段、電気学的手段、光学的手段、または化学的手段によって検出可能な任意の組成物が含まれる。本発明で有用な標識には、標識ストレプトアビジン抱合体での染色用のビオチン、磁性ビーズ(例えば、Dynabeads(商標))、蛍光色素(例えば、フルオレセイン、テキサスレッド、ローダミン、および緑色蛍光タンパク質など)、放射性標識(例えば、3H、125I、35S、14C、または32P)、酵素(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、およびELISAで一般的に使用されている他の酵素)、およびコロイド状金ビーズ、着色ガラスビーズ、またはプラスチック(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスなど)ビーズなどの比色分析用標識などが含まれる。このような標識の使用を教示した特許には、米国特許第3,817,837号;同第3,850,752号;同第3,939,350号;同第3,996,345号;同第4,277,437号;同第4,275,149号;および同第4,366,241号(その全体が参照することにより本明細書中に組み込まれる)が含まれる。
このような標識の検出手段は、当業者に周知である。したがって、例えば、写真フィルムまたはシンチレーションカウンターを使用して放射性標識を検出することができ、放射光を検出するための光検出器を使用して蛍光マーカーを検出することができる。酵素標識を、典型的には、酵素への基質の供給および基質上の酵素作用によって産生される反応生成物の検出によって検出し、比色分析用標識を着色標識の簡単な視覚化によって検出する。
当業者に周知の任意の多数の手段によって標識を組み込むことができる。しかし、好ましい実施形態では、サンプル核酸の調製における増幅ステップ時に標識を同時に組み込む。したがって、例えば、標識プライマーまたは標識ヌクレオチドを使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、標識増幅産物が得られる。好ましい実施形態では、標識ヌクレオチド(例えば、フルオレセイン標識UTPおよび/またはCTP)を使用した上記の転写増幅により、転写核酸に標識が組み込まれる。
あるいは、標識を、元の核酸サンプル(例えば、mRNA、ポリAmRNA、cDNAなど)に直接付加することができるか、増幅後に増幅産物を完了する。核酸への標識の結合方法は、当業者に周知であり、例えば、核酸のキナーゼ処理およびその後のサンプル核酸に結合する核酸リンカーの標識(例えば、フルオロフォア)への結合(ライゲーション)によるニック翻訳または末端標識(例えば、標識RNAを使用)が含まれる。
好ましい実施形態では、蛍光修飾は、シアニン色素(例えば、Cy−3/Cy−5 dUTP、Cy−3/Cy−5 dCTP(Amersham Pharmacia)またはalexa色素(Khan,et al.,1998,Cancer Res.58:5009−5013))による。
好ましい実施形態では、比較のために使用する2つのプローブサンプルを、区別可能な検出シグナルを発生する異なる蛍光色素で標識する(例えば、正常な軟骨から作製したプローブをCy5で標識し、軽度変形性関節症の軟骨から作製したプローブをCy3で標識する)。ディファレンシャルな(差分的な)標識プローブサンプルを、同一のマイクロアレイに同時にハイブリッド形成する。好ましい実施形態では、当分野公知の方法(例えば、エタノール精製またはカラム精製)を使用して標識プローブを精製する。
好ましい実施形態では、プローブには、マイクロアレイから発生されるシグナルを標準化するためにマイクロアレイ上のコントロール標的にハイブリッド形成する1以上のコントロール分子が含まれる。好ましくは、標識された標準化プローブは、上記マイクロアレイ上にスポッティングしたコントロールオリゴヌクレオチドと完全に相補的な核酸配列である。ハイブリッド形成後の標準化コントロールから得たシグナルにより、ハイブリッド形成条件、標識強度、「読み取り」効率、およびアレイ間によって異なる完全なハイブリッド形成のシグナルを生じ得る他の要因のばらつきについてのコントロールが得られる。好ましい実施形態では、アレイ中の全ての他の標的から読み取ったシグナル(例えば、蛍光強度)を、コントロール標的由来のシグナル(例えば、蛍光強度)で割ることにより、測定値を標準化する。
好ましい標準化プローブを、サンプル中に存在する他のプローブの平均の長さを反映するように選択するが、一定範囲の長さを対象とするように選択する。標準化コントロールを、アレイ中の他の標的の(平均)塩基組成を反映するように選択することもできるが、好ましい実施形態では、1つまたは少数の標準化標的のみを使用し、これらが十分にハイブリッド形成するが(すなわち、二次構造を有さず、且つ自己ハイブリッド形成しない)、いかなるプローブ分子とも適合しないようにこれらを選択する。
ハイブリッド形成効率における空間的ばらつきを制御するためのアレイによって、標準化標的をアレイ中の任意の位置または複数の位置に局在させる。好ましい実施形態では、標準化コントロールを、アレイの隅または先端ならびに中央に位置付ける。
[ハイブリッド形成条件]
核酸ハイブリッド形成は、プローブ核酸メンバーおよびその相補的標的が相補塩基対合を介して安定なハイブリッド二本鎖を形成することができる条件下で変性標的核酸メンバーおよびプローブ核酸を得ることを含む。ハイブリッド二本鎖を形成しない核酸を洗浄して除去し、典型的には結合した検出可能な標識の検出によって検出すべきハイブリッド形成核酸を遊離する。一般に、核酸を含む緩衝液の温度上昇または塩濃度の減少によって、核酸を変性させることが認識されている。低ストリンジェンシー条件下で(例えば、低温および/または高塩濃度)、アニーリング配列が完全に相補的でない場合でさえもハイブリッド二本鎖(例えば、DNA:DNA、RNA:RNA、またはRNA:DNA)が形成される。したがって、ハイブリッド形成の特異性は低ストリンジェンシーで減少する。対照的に、より高いストリンジェンシー(例えば、高温または低塩濃度)では、首尾の良いハイブリッド形成にはよりミスマッチを減少させることが必要である。
本発明は、Digハイブリッド形成ミックス(Boehringer)またはホルムアミドベースのハイブリッド形成溶液(例えば、Ausubel et al.、前記およびSambrook et al.前記に記載)を含むハイブリッド形成条件を提供する。
ハイブリッド形成条件の至適化方法は当業者に周知である(例えば、Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology,Vol.24:Hybridization With Nucleic acid Probes,P.Tijssen,ed.Elsevier,N.Y.,(1993)を参照のこと)。
ハイブリッド形成後、洗浄によって非ハイブリッド形成標識または非標識核酸を支持体表面から都合よく除去し、それにより基板表面上のプローブ核酸のハイブリッド形成パターンが得られる。種々の洗浄液が当業者に公知であり、これらを使用することができる。得られた標識されたハイブリッド形成オリゴヌクレオチドおよび/または核酸のハイブリッド形成パターンを、種々の方法で視覚化または検出することができ、試験核酸の特定の標識に基づいて特定の検出様式を選択し、各検出手段には、シンチレーションカウンティング、オーロラジオグラフィ、蛍光測定、比色測定、および発光測定などが含まれる。
[画像収集およびデータ分析]
上記のハイブリッド形成および任意の洗浄ステップならびに/またはその後の処理後、得られたハイブリッド形成パターンを検出する。ハイブリッド形成パターンの検出または視覚化では、標識の強度またはシグナル値が検出も定量もされず、これにより、ハイブリッド形成の各スポット由来のシグナルを測定し、既知数の末端標識プローブ核酸によって発生したシグナルに対応する単位と比較して、ハイブリッド形成パターン中のアレイ上の特定のスポットにハイブリッド形成した各末端標識プローブのコピー数の計算値または絶対値が得られることを意味する。
アレイへのハイブリッド形成から収集したデータの分析方法は当分野で周知である。例えば、ハイブリッド形成の検出に蛍光標識が含まれる場合、データ分析には、収集データから基板位置の関数としての蛍光強度を決定するステップと、異常値(すなわち、所定の統計的分布から逸脱したデータ)を除去するステップと、残りのデータから試験核酸の相対結合親和性を計算するステップとを含み得る。得られたデータを、会合したオリゴヌクレオチドおよび/または核酸と試験核酸との間の結合親和性によって変化する各領域の強度と共に画像として表示する。
各サンプルを異なる蛍光色素で標識する、比較すべき2つの軟骨サンプルの同時分析に以下の検出プロトコールを使用する。
マイクロアレイの各エレメントを、第1の蛍光色でスキャニングする。各アレイエレメントの蛍光強度は、サンプル中の遺伝子の発現レベルに比例する。
第2の蛍光標識のために、スキャニング操作を繰り返す。2つの蛍光強度の比により、2つの組織サンプル中の相対遺伝子発現レベルが非常に正確且つ定量的に測定される。
好ましい実施形態では、固定化プローブ核酸配列の蛍光強度を、Cy3およびCy5蛍光物質(flour)に適切なレーザー励起源および干渉フィルターを具備した外注共焦点顕微鏡を使用して得た画像から決定した。225μm2/ピクセルの解像度および65,536の階調で各蛍光物質から異なるスキャンを得た。ハイブリッド形成の強度領域に対する画像分割、2つの蛍光物質の画像間の強度の標準化、および各プローブでの標準化した平均蛍光値の計算は記載されている(Khan,et al.,1998,Cancer Res.58:5009−5013.Chen,et al.,1997,Biomed.Optics 2:364−374)。画像間の標準化を使用して、2つの異なる蛍光物質の異なる標識および検出効率を調整する。アレイ上にスポッティングされた内部コントロール遺伝子セットの1つのシグナル強度比の較正によってこれを行う。
別の好ましい実施形態では、アレイをCy3およびCy5チャネルでスキャニングし、個別の16ビットのTIFF画像として保存する。画像を組み込み、アレイ上の各スポット由来のハイブリッド形成強度データをキャプチャするためのグリッディング処理を含むソフトウェアを使用して分析する。各スポットの蛍光強度およびバックグラウンド除去したハイブリッド形成強度を収集し、Cy5とCy3との測定平均強度の比を計算する。標準化に線形回帰アプローチを使用し、測定したCy3強度に対するCy5強度の散布図はその範囲を示すと予想される。比の平均を計算し、これを使用してデータを再測定し、これに対して勾配を調整する。1.0倍を超えるアップレギュレートまたはダウンレギュレートの標準化後カットオフを使用して、差分的な発現遺伝子を同定する。
検出または視覚化後、ハイブリッド形成パターンを使用して、ハイブリッド形成パターンを作製するためにアレイと接触させた標識プローブ核酸サンプルの遺伝子プロフィールに関する定量的情報および標識プローブ核酸サンプルが由来する生理学的供給源を決定する。「遺伝子プロフィール」は、サンプル中に存在する核酸型(例えば、相補的な遺伝子型など)および/またはサンプル中の特定の各核酸のコピー数に関する情報を意味する。このデータから、プローブ核酸サンプルが由来する生理学的供給源に関する情報(標的の生理学的供給源である組織または細胞で発現した遺伝子型および特に定量的な意味での各遺伝子の発現レベルなど)を誘導することもできる。
[診断または予後試験]
本発明はまた、変形性関節症を検出するための診断試験を提供する。本発明はまた、患者の治療に対する応答をモニタリングするための予後試験を提供する。
本発明の方法によれば、軽度、中程度、顕著、または重度変形関節症を、患者から軟骨サンプルを得ることによって検出する。RNAに対応する核酸(すなわち、RNAまたはcDNA)を含むサンプルを、患者の軟骨サンプルから調製する。RNAに対応する核酸を含むサンプルは、軽度、中程度、顕著、または重度変形関節症と診断された患者から単離した軟骨中の少なくとも1つのメンバーが本発明の「正常な個体」と比較して差分的に発現する場合、固体基板および複数の核酸メンバーを含むアレイにハイブリッド形成される。この診断試験によれば、正常なコントロールと比較したサンプルのRNAのディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成は、疾患の指標となる。
本発明の診断試験の使用によって、治療に応答した患者をモニターする。1つの態様では、本発明の診断試験は、治療前、治療中、および治療後の患者から軟骨サンプルを得るステップを含む。好ましくは、サンプル採取の少なくとも12時間前に患者を処置する。RNAに対応する核酸(すなわち、RNAまたはcDNA)を含むサンプルを、患者の軟骨サンプルから調製する。RNAに対応する核酸を含むサンプルは、軽度、中程度、顕著、または重度変形関節症と診断された患者から単離した軟骨中の少なくとも1つのメンバーが本発明の「正常な個体」と比較して差分的に発現する場合、固体基板および複数の核酸メンバーを含むアレイにハイブリッド形成される。治療がモニターされる患者の診断状態に関してアレイを選択する。この予後試験によれば、アレイ上の1以上の核酸メンバーへの治療前後に単離したRNAに対応する核酸を含むサンプルのディファレンシャルな(差分的な)ハイブリッド形成は、有効な治療の指標となる。好ましくは、治療された患者の遺伝子発現プロフィールは、疾患の重症度の低い形態の患者の遺伝子発現プロフィールとより密接に類似するように、より好ましくは、正常な患者の遺伝子発現プロフィールと密接に類似するように変化する。遺伝子発現プロフィール変化の範囲を、さらに、重症度の減少および/または疾患に関連する1以上の症状の発生などの種々の治療終点と相関させることができる。
[治療薬]
本発明の有用な治療薬により、軟骨細胞の同化作用および/または異化作用を増減させることができる。好ましくは、治療薬により、軟骨細胞の同化作用および/または異化作用を未処置軟骨細胞と比較して1.0倍超、より好ましくは1.5〜5倍、最も好ましくは5〜100倍増減させることができる。
1つの実施形態では、治療薬により、以下の任意の軟骨細胞疾患または発達段階(胎児、正常、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい(顕著)変形性関節症、および重度変形性関節症)由来の軟骨細胞で差分的に発現される少なくとも1つの核酸配列の発現レベルが変化する(例えば、増加または減少)。好ましくは、治療薬により、任意の以下の軟骨細胞疾患または発達段階(胎児、正常、軽度変形性関節症、中程度変形性関節症、著しい変形性関節症、および重度変形性関節症)に由来する軟骨細胞で差分的に発現する核酸配列の発現レベルが変化するか、核酸配列の発現が増減し、この変化は、候補治療薬の非存在での発現レベルよりも1.0倍超、より好ましくは1.5〜5倍、最も好ましくは5〜100倍増減する。
別の実施形態では、本発明の治療薬により、変形性関節症に関連する少なくとも1つの症状および/または変化(軟骨の変性または軟骨変性に関連する罹患関節の痛み、腫れ、機能的能力の脆弱性および喪失が含まれる)を緩和することができる。
候補治療薬は、合成化合物または化合物の混合物であるか、天然物(例えば、植物抽出物または培養上清)であり得る。
合成または天然化合物の巨大ライブラリー由来の候補治療薬または化合物をスクリーニングすることができる。糖、ペプチド、および核酸ベースの化合物の無作為および指示された合成のために多数の手段が現在使用されている。合成化合物ライブラリーは、多数の企業から市販されている(Maybridge Chemical Co.(Trevillet,Cornwall,UK)、Comgenex(Princeton,NJ)、Brandon Associates(Merrimack,NH)、およびMicrosource(New Milford,CT)が含まれる)。稀な化学ライブラリーは、Aldrich(Milwaukee,WI)から利用可能である。組み合わせライブリラリーが利用可能であり、調製されている。あるいは、細菌、真菌、植物、および動物抽出物形態の天然化合物のライブラリーは、例えば、Pan Laboratories(Bothell,WA)またはMycoSearch(NC)から利用可能であるか、当分野で周知の方法によって容易に産生可能である。さらに、天然および合成生成されたライブラリーおよび化合物は、従来の化学的、物理的、および生化学的手段によって容易に修飾される。
有用な化合物を、多数の化学クラス内で見出すことができる。有用な化合物は、有機化合物または小有機化合物であり得る。小有機化合物の分子量は、50ダルトン超且つ2,500ダルトン未満、好ましくは約750ダルトン未満、より好ましくは約350ダルトン未満である。クラスの例には、複素環、ペプチド、糖、およびステロイドなどが含まれる。効率、安定性、および薬学的適合性などを増大させるために、化合物を修飾することができる。薬剤の構造の同定を使用して、さらなる薬剤を同定、作製、またはスクリーニングすることができる。例えば、ペプチド剤を同定する場合、これらをその安定性を増大させる種々の方法(非天然アミノ酸(D型アミノ酸、特にD−アラニンなど)の使用など)(アミノ末端またはカルボキシ末端の官能化(例えば、アミノ基についてはアシル化またはアルキル化、カルボキシル基についてはエステル化またはアミド化など)による)で修飾することができる。
[薬物有効性のモニタリング]
変形性関節症の異なる病期と比較した変形性関節症の1つの病期由来の任意の2つの軟骨サンプル間での1以上の差分的な発現遺伝子の発現プロフィールの比較によって薬物の有効性をモニタリングすることができる。上記の候補薬物の処置時または処置後の個体から軟骨サンプルを採取した。比較として、薬物処置前の同一の個体または薬物で処置していない別の個体のいずれかからも軟骨サンプルを採取した。上記のサンプルから核酸を抽出し、本発明のアレイとハイブリッド形成させる。アレイ上の1以上の核酸メンバーは、未処置個体から採取したサンプルと比較して処置個体から採取したサンプル中で異なるレベルで発現することが見出された場合、これは、変形性関節症の治療薬の有効性の指標となった。次いで、発現の相違を評価するために、追跡分析(例えば、PCRまたはウェスタンブロット分析による)を行った。
[投薬量および投与]
好ましくは生体適合溶液または薬学的に許容可能な送達賦形剤中の本発明の治療薬を、注入、注射、吸入、または当分野の多数の他の日常的方法によって患者に投与する。投薬量は、患者によって異なる。「治療有効量」を、例えば、機能増強レベル(例えば、軟骨細胞の同化作用の増減、以下の任意の軟骨細胞の疾患または発達段階(胎児、正常、軽度、中程度、顕著、または重度変形性関節症)由来の軟骨細胞で差分的に発現される少なくとも1つの核酸配列の発現の増減)によって決定する。
本発明の治療薬を単回用量で投与する。この投薬量を、毎日、毎週、毎月、毎年、または主治医によって適当と見なされる期間繰り返すことができる。
[薬学的組成物]
本発明は、生理学的に適合可能なキャリアと混合した本発明の治療薬を含む組成物を提供する。本明細書中で使用される、「生理学的に適合可能なキャリア」は、水、リン酸緩衝化生理食塩水、または生理食塩水などの生理学的に適合可能な希釈剤をいい、さらにアジュバントが含まれ得る。フロイント不完全アジュバント、リン酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、またはミョウバンなどのアジュバントが当分野で周知の材料である。
本発明はまた、薬学的組成物を提供する。有効成分に加えて、これらの薬学的組成物は、薬学的に使用される適切な薬学的に許容可能なキャリア調製物を含み得る。
経口投与のための薬学的組成物を、経口投与に適切な投薬量での当分野で周知の薬学的に許容可能なキャリアを使用して処方する。このようなキャリアにより、薬学的組成物を、患者が摂取するための錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、および懸濁液などとして処方することができる。
活性化合物と、固体賦形剤との組み合わせによって経口用薬学的調製物を得るが、任意選択的に、得られた混合物を粉砕し、所望ならば、適切な添加剤の添加後に顆粒混合物を処理して錠剤または糖衣錠のコアを得る。適切な賦形剤は、炭水化物またはタンパク質の充填剤(糖(ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールが含まれる)、トウモロコシ、コムギ、イネ、ジャガイモ、または他の植物由来のデンプン;セルロース(メチルセルロース、ヒドロキシプロピリメチルセルロース、またはナトリウムカルボキシメチルセルロースなど)、ゴム(アラビアゴムおよびトラガカントゴムが含まれる)、およびタンパク質(ゼラチンおよびコラーゲンど)など)である。所望ならば、崩壊剤または可溶化剤(架橋ポリビニルピロリドン、寒天、アルギン酸、またはその塩(アルギン酸ナトリウムなど)など)を添加することができる。
アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、および適切な有機溶媒もしくは溶媒混合物も含み得る濃縮糖溶液などの適切なコーティングを使用した糖衣錠コアを提供する。製品の区別または活性化合物量(すなわち、投薬量)の特徴づけのために、錠剤または糖衣錠コーティングに染料または色素を添加することができる。
経口で使用される薬学的調製物には、ゼラチンから作製された押出し式(push−fit)カプセルならびにゼラチンから作製された密封軟カプセルおよびグリセロールまたはソルビトールなどのコーティングが含まれる。押出し式カプセルは、ラクトースまたはデンプンなどの充填剤または結合剤、タルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、および任意選択的に安定剤と混合した有効成分を含み得る。軟カプセルでは、活性化合物を、安定剤を含むか含まない脂肪油、流動パラフィン、または流動ポリエチレングリコールなどの適切な液体中に溶解または懸濁することができる。
非経口投与のための薬学的処方物には、活性化合物の水溶液が含まれる。注射のために、本発明の薬学的組成物を、水溶液、好ましくは生理学的に適合可能な緩衝液(ハンクス液、リンゲル液、または生理食塩水など)に処方することができる。水性注射懸濁液は、懸濁液の粘性を増大させる物質(カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランなど)を含み得る。さらに、活性溶媒または賦形剤の懸濁液には、ゴマ油などの脂肪油またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが含まれる。任意選択的に、懸濁液は、高濃縮溶液を調製するために化合物の安定性を増大させる適切な安定剤または薬剤も含み得る。
鼻腔投与のために、処方物に浸透させるべき特定のバリアに適切な浸透剤を使用する。このような浸透剤は、一般に、当分野で公知である。
本発明の薬学的組成物を、当分野で公知の様式(例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠作製、レビテーション、乳化、カプセル化、封入、または凍結乾燥プロセスによる)で製造することができる。
薬学的組成物を塩として得ることができ、多数の酸(塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸などが含まれるが、これらに限定されない)を使用して処方する。塩は、水溶液または対応する無塩基形態である他のプロトン酸溶液中での可溶性を高める傾向がある。他の場合、好ましい調製物は、使用前に緩衝液と組み合わせる、pHが4.5〜5.5の範囲である1mM〜50mMヒスチジン、0.1%〜2%スクロース、2%〜7%マンニトールを含む凍結乾燥粉末であり得る。
許容可能なキャリア中で処方された本発明の治療薬を含む薬学的組成物の調製後、これらを適切な容器に入れ、投与量、投与頻度、および投与方法が含まれる情報を含む適応症の治療のためのラベルを貼る。
[定義された治療薬を使用した変形性関節症の治療有効性]
本発明の任意の治療薬を使用した治療の有効性を、医療従事者が決定する。この決定は、罹患関節の痛み、腫れ、機能的能力の脆弱性および喪失などの変形性関節症の症状の緩和、および/またはMarshall(1996、前記)に記載の変形性関節症の診断および病期分類の基準に関連し得る。
上記開示は、一般に、本発明を説明する。例示のみを目的とし、且つ本発明の範囲を限定することを意図しない本明細書中に記載の以下の特定の実施例を参照してより完全な理解を得ることができる。
以下の実施例は、本発明を制限せず、且つ本発明の種々の態様および特徴を単に代表する。
〔実施例1〕
RNAの抽出、cDNAライブラリーの構築、およびEST分析
Department of Orthopaedics and Rehabilitation,University of Miamiのドナープログラムから正常な軟骨を得た。非常に初期の軟骨変性(軽度)領域、または関節鏡視下膝手術または膝関節全置換術のいずれかの間の中程度、顕著、または重度関節変性部位からOA軟骨サンプルを得た。Marshall(Marshall KW.J Rheumatol,1996:23(4)582−85)によって記載のシステムに従って、OA重症度を悪性度分類した。簡単に述べれば、6つの各膝関節面を、特定の各表面で認められた最も重篤な病変に基づいてポイントを使用して軟骨悪性度に割り当てた。悪性度0は正常であり(0ポイント)、悪性度Iの軟骨は、軟化または肥厚しているが、関節面はインタクトである(ポイント1)。悪性度IIの病変では、軟骨表面はインタクトではないが、損傷は軟骨下骨まで拡大していない(2ポイント)。悪性度III損傷は、軟骨下骨まで拡大しているが、骨は侵食も象牙質化もしていない(3ポイント)。悪性度IV病変では、骨への侵食または象牙質化が認められる(4ポイント)。患者の総スコアを、6つの軟骨表面のスコアの合計から得る。任意の関連疾患(半月板裂傷(meniscus tear))が存在する場合、総スコアにポイントを追加する。総スコアに基づいて、各患者を以下の4つの変形性関節症群の1つに分類する。軽度(1〜6)、中程度(7〜12)、顕著(13〜18)、および重度(>18)。
TRIzol(登録商標)試薬(GIBCO)を使用して、軟骨由来の総RNAを抽出した。上記のようにSMART(Switching Mechanism At 5’ end of RNA Transcript)cDNAライブラリー構築キット(Clontech)を使用したPCRベースの方法によってcDNAライブラリーをλTriplEx2ベクターに構築した。ファージプラークを無作為に採取し、PCRによって正のインサートを同定した。アガロースゲル電気泳動を使用して、インサートの存在および純度を評価した。次いで、PCR産物を、5’ベクター特異的正方向プライマーを使用した自動化DNA配列決定に供し、ABI PRISM 377 DNAシーケンサー(Perkin Elmer)およびABI PRISM 3700 DNA アナライザー(Applied Biosystems)によって配列決定した。各cDNAライブラリーからESTを獲得し、配列決定した。
[cDNAインサートの大規模配列決定]
増幅λZAP発現ライブラリーから、色選択のためにIPTG/X−galで被覆した大腸菌XL1−blueMRF’上に200〜500pfu/150mmプレートの密度でプレートした。プラークを、75μlの懸濁培地緩衝液(100mM NaCl、10mM MgSO4、1mM Tris(pH7.5)、0.02%ゼラチン)に採取する。125umol/Lの各dNTP(Pharmacia)、10pmolの各改変T3(5’−GCCAAGCTCGAAATTAACCCTCACTAAAGGG−3’(配列番号19))プライマーおよびT7(5’−CCAGTGAATTGTAATACGACTCACTATAGGGCG−3’(配列番号20))プライマー、ならびに2UのTaq DNAポリメラーゼ(Pharmacia)を含むPCR反応物(総体積50μl)のためにファージ溶離物(5 ul)を使用した。反応物を、DNAサーマルサイクラー(Perkin−Elmer)のサイクルした(95℃で5分間の変性、その後の30サイクルの増幅(94℃で45秒、55℃で30秒、72℃で3分間)、および最後の定温伸長(72℃で3分間))。アガロースゲル電気泳動を使用して、インサートの存在および純度を評価した。PCR産物を、特定のプライマー、BigDye(商標)Terminator Cycle Sequencing v2.0 Ready Reaction(PE Biosystems)、Tris MgCl緩衝液、および水を使用したサーマルサイクラー中のDNA配列決定反応に供する。配列決定反応物を、94℃で2分間、その後94℃で30秒間、55℃で20秒間、および72℃で1分間を25サイクルならびに94℃で30秒間および72℃で1分間を15サイクル、および72℃で5分間インキュベートした。次いで、反応物を、当分野で周知の方法(すなわち、カラム精製またはアルコール沈殿)を使用して精製されるまで4℃で保持する。PE Biosystems ABI Prism 3700 DNA Analyzerを使用して自動化配列決定を行う。
配列を手動で編集するか、Sequencherソフトウェア(GeneCodes)を使用して編集した。全ての編集EST配列を、BLASTアルゴリズム(8)を使用した重複の無いGenbank/EMBL/DDBJおよびdbESTデータベースと比較した。最小値P=10-10および95%超のヌクレオチド配列同一性には、公知の遺伝子または他のESTに対するEST適合のために推定同一性の割り当てが必要である。国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)サイト(ウェブアドレス:www.ncbi.nlm.nih.gov/)のUnigene、Entrez、およびPubMedを用いてESTセット中に示される重複の無い遺伝子リストの構築を行った。
〔実施例2〕
マイクロアレイの構築
上記の4つのcDNAライブラリーから単離したESTを使用したマイクロアレイを作製した。
上記のOA軟骨cDNAライブラリー由来のcDNAクローンのPCR産物(約40μl)を増幅のために同一の96ウェルチューブ中で使用し、4μl(1/10倍体積)の3M酢酸ナトリウム(pH5.2)および100μl(2.5倍体積)のエタノールで沈殿させ、−20℃で一晩保存した。次いで、これらを、4℃、3,300rpmで1時間遠心分離する。得られたペレットを、50μlの氷冷70%エタノールで洗浄し、30分間再度遠心分離した。次いで、ペレットを風乾し、50%ジメチルスルホキシド(DMSO)または20μlの3×SSCに一晩十分に再懸濁する。次いで、ロボット利用のGMS417または427アレイヤー(Affymetrix,Ca)を使用して、Gamma Amino Propyl Silane(Corning CMT−GAPSまたはCMT−GAP2、カタログ番号40003,40004)またはポリリジンコーティングスライド(Sigmaカタログ番号P0425)上に単一または二重にサンプルを沈着させる。ダイヤモンドスクライバーを使用してマイクロアレイ上のDNAスポットの境界をマーキングする。本発明は、アレイを調製するために固体支持体上に10〜20,000個のPCR産物をスポッティングしたアレイを提供する。
加温無粒子ddH2Oの皿上へのスライドの約1分間の懸濁によってアレイを再水和し(スポットは僅かに膨潤するが、混じりあうことはない)、倒立加熱ブロックで70〜80℃で3秒間急速乾燥させる。次いで、DNAをスライドにUV架橋するか(Stratagene,Stratalinker,65mJ−ディスプレイを650×100μJである「650」に設定する)、80℃で2〜4時間ベーキングする。アレイをスライドラックに置く。空のスライドチャンバーを調製し、以下の溶液を充填する。3.0gの無水コハク酸(Aldrich)を189mlの1−メチル−2−ピロリジノンに溶解し(試薬を迅速に添加することが重大である)、その直後に最後の無水コハク酸の薄片を溶解し、21.0mlの0.2Mホウ酸ナトリウムを混合し、溶液をスライドチャンバーに注ぐ。スライドラックを迅速且つ均一にスライドチャンバーに押し込み、数秒間強く震盪して確実にスライドから溶液が除去されないようにし、オービタルシェイカーで15〜20分混合する。次いで、スライドラックを、95℃のddH2O中に2分間穏やかに押し込み、その後95%エタノールに5回押し込む。次いで、過剰なエタノールをペーパータオルにドリップさせることによりスライドを風乾する。アレイを、使用するまで室温でスライドボックス中で保存する。
〔実施例3〕
標的核酸の調製および構築アレイを使用したハイブリッド形成
[mRNA由来の蛍光DNAプローブの調製]
本発明のアレイを使用した分析のために、蛍光標識標的核酸サンプルを調製する。
2μgのオリゴdTプライマーを、70℃で10分間の加熱によって総体積15μlで上記のように変形性関節症と診断された患者由来の軟骨サンプルから単離した2μgのmRNAにアニーリングし、氷上で冷却する。最終濃度が50mMのTris−HCl(pH8.3)、75mM KCl、3mM MgCl2、25mM DTT、25mM非標識dNTP、400単位のSuperscriptII(200U/μL、Gibco BRL)、および15mMのCy3またはCy5(Amersham)を含む100μlの体積中での42℃で1.5〜2時間のサンプルのインキュベーションによってmRNAを逆転写する。次いで、15μlの0.1N NaOHの添加および70℃で10分間のインキュベーションによってRNAを分解する。15μlの0.1N HCLの添加によって反応混合物を中和し、TE(10mM Tris、1mM EDTA)で500μlの体積にし、20μgのCot1ヒトDNA(Gibco−BRL)を添加する。
Centricon−30微量濃縮器(Amicon)での遠心分離によって、標識標的核酸サンプルを精製する。2つの異なる標的核酸サンプル(例えば、異なる患者由来の2サンプル)を分析して同一のアレイとのハイブリッド形成によって比較する場合、各標的核酸サンプルを異なる蛍光標識(例えば、Cy3およびCy5)で標識し、個別に濃縮する。個別に濃縮した標的核酸サンプル(Cy3およびCy5での標識)を新たなセントリコンに合わせ、500μlTEで洗浄し、7μl未満の体積に再度濃縮する。1μLの10μg/μlポリA RNA(Sigma番号P9403)および1μlの10μg/μl tRNA(Gibco−BRL、番号15401−011)を添加し、蒸留水で体積を9.5μlに調整する。最終標的核酸調製物のために、2.1μlの20×SSC(1.5M NaCl、150mM クエン酸ナトリウム(pH8.0))および0.35μlの10%SDSを添加する。
[ChondroChip(商標)構築アレイを使用したハイブリッド形成]
100℃で2分間の加熱によって標識核酸を変性させ、37℃で20〜30分間インキュベートし、その後22mm×22mmカバーガラス下に核酸アレイを置く。小リザーバで3×SSCの湿度を維持した特注のスライドチャンバー中にて65℃で14〜18時間ハイブリッド形成を行う。0.1%SDSを含む2×SSC、その後の1×SSCおよび0.1×SSC中への浸漬および2〜5分間の攪拌によってアレイを洗浄する。最後に、Microplusキャリア中のBeckman GS6卓上式遠心分離機でのスライドラックにおける650RPMで2分間の遠心分離によってアレイを乾燥させる。
〔実施例4〕
標的核酸の調製およびAffymetrix(登録商標)U133Aマイクロアレイを使用したハイブリッド形成
[ビオチン化cDNAの調製]
ビオチン化DNAプローブを、Affymetrix(登録商標)真核生物標的調製プロトコールを使用して総mRNAから調製する。
より詳細には、2μgのT7オリゴ−dTプライマー(5μM)を、70℃で6分間の加熱によって総体積2μlで上記のように変形性関節症と診断された患者由来の軟骨サンプルから単離した2μgのmRNAにアニーリングし、氷上で冷却する。最終濃度の1×第1の鎖の緩衝液(Affymetrix(登録商標))、20mM DTT、1.25mM非標識dNTP、100単位のSuperscriptII(200U/μL、Gibco BRL)を含む20μlの体積中での42℃で1時間のサンプルのインキュベーションによってmRNAを逆転写する。最終体積150μlでの最終濃度の1×第2の鎖の反応緩衝液(Affymetrix(登録商標))、200μM dNTP、10U E.コリDNAリガーゼ;40U E.コリDNAポリメラーゼ1および2UのE.コリRNアーゼH(Affymetrix(登録商標))における第1の鎖の反応物の16℃で2時間のインキュベーションによって第2の鎖の合成を行う。2μl(10U)のT4 DNAポリメラーゼを添加し、反応物をさらに5分間再度インキュベートする。10μlの0.5M EDTAの添加によって反応を停止させる。Affymetrix(登録商標)GeneChip Sample Cleanup Moduleを使用して、cDNAを精製する。
cRNAを作製し、テンプレートcDNAと1×HY反応緩衝液、1×ビオチン標識リボヌクレオチド、1×DTT、1×Rnaseインヒビターミックス、および1×T7 RNAポリメラーゼ(Affymetrix(登録商標))とのインキュベーションによって標識し、反応物を37℃で4〜5時間インキュベートした。
Affymetrix(登録商標)GeneChip Sample Cleanup Moduleを使用して、標識cRNA核酸サンプルを精製する。Affymetrix(登録商標)プロトコールに従って、ハイブリッド形成前にcRNAを分画する。
[Affymetrix(登録商標)U133Aアレイを使用したハイブリッド形成]
Affymetrix(登録商標)Eukaryotic Target Preparationプロトコールに従って、ハイブリッド形成を行う。1以上の標識標的核酸サンプルでのアレイのハイブリッド形成後、GeneChip Fluidics Station450およびGenechip Scanner(Affymetrix(登録商標))を使用して、アレイを直接スキャニングする。
〔実施例5〕
軽度OAまたは重度OAに特異的なOAバイオマーカー(核酸)の検出
本実施例は、図1〜4で証明したChondroChip(商標)を使用した軽度OA特異的または重度OA特異的バイオマーカーのいずれかを検出するための本発明の使用を証明する。
正常な個体、軽度変形性関節症を罹患した個体、および重度変形性関節症を罹患した個体の軟骨サンプルから単離したRNAについてデータ分析を行った。本明細書中に記載のように、Marshall(Marshall KW.J Rheumatol,1996:23(4)582−85)に記載のシステムに従ってOA重症度を悪性度分類した。
正常、軽度、または重度OA軟骨のいずれか由来のサンプルRNAを蛍光色素Cy3またはCy5で標識し、Universal Human Reference RNA(Stratagene,製品番号740000)を残りの蛍光色素で標識し、異なる色素の使用結果との強度の相違を考慮して決定した各サンプルRNAについて強度を標準化する。GeneSpring4.1.5を使用して分析を行い、正常な軟骨由来の強度または任意の他の病期特異的軟骨RNAのいずれかと比較した場合に発現強度において2倍を越える病期の特異的相違を証明された遺伝子が同定された。
図1〜4は、軽度または重度OAのいずれかに固有と同定された遺伝子を提供する。
〔実施例6〕
軽度OA、著しいOA、中程度OA、または重度OAに特異的なOAバイオマーカーの検出
本実施例は、図6および図7でそれぞれ証明したChondroChip(商標)またはAffymetrix(登録商標)U133Aを使用した病期特異的OAバイオマーカーを検出するための本発明の使用を証明する。
正常な個体、軽度変形性関節症を罹患した個体、中程度変形性関節症を罹患した個体、著しい変形性関節症を罹患した個体、および重度変形性関節症を罹患した個体の軟骨サンプルから単離したRNAについてデータ分析を行った。本明細書中に記載のように、Marshall(Marshall KW.J Rheumatol,1996:23(4)582−85)に記載のシステムに従ってOA重症度を悪性度分類した。
正常、軽度、中程度、顕著、または重度OA軟骨のいずれか由来のサンプルRNAを蛍光色素Cy3またはCy5で標識し、Universal Human Reference RNA(Stratagene,製品番号740000)を残りの蛍光色素で標識し、異なる色素の使用結果との強度の相違を考慮して決定した各サンプルRNAについて強度を標準化した。GeneSpring6.0を使用して分析を行った。以下のように各疾患群を正常なサンプルと比較した。軽度/正常、中程度/正常、顕著/正常、および重度/正常。統計的有意性についてのカットオフp値は0.05であった。統計的検定:ノンパラメトリック(ウィルコクソン−マン−ホイットニーの検定またはクルスカル−ウォリスの検定)またはパラメトリックで2つの母分散が等しくない(ウェルチANOVA)(Glantz SA.Primer of Biostatistics.5th ed.New York,USA:McGraw−Hill Medical Publishing Division,2002)。正常なコントロールと比較した場合に統計的有意差が証明される15K ChondroChip(商標)上の14,967個の遺伝子由来の遺伝子を関連する疾患群として遺伝子を同定した。(「OAリスト」)。発現レベルが、年齢、性別、ハイブリッド形成データ、およびスライドバッチなどの他のパラメーターと相関する(このようなパラメーターを再検討することができる場合)遺伝子を、OAリストから除去した。各病期特異的サンプルから作製したOAリストを比較し、各特異的病期に固有の遺伝子を同定した。
〔実施例8〕
軽度OAまたは重度OAに特異的なOAバイオマーカー(タンパク質)の検出
この実施例は、健常な患者から採取したサンプルと比較したOA患者から採取したサンプル中の異なる遺伝子発現の検出による軽度または重度変形性関節症の診断のための本発明の使用を証明する。
本明細書中で定義の軽度または重度変形性関節症と臨床的に診断された患者から軟骨サンプルを採取する。次いで、遺伝子発現プロフィールを分析し、OAを罹患していない患者由来のプロフィールと比較する。いずれの場合も、変形性関節症の診断を、熟達した認定専門医との協力の下に行う。
各患者から採取した軟骨サンプル由来の総細胞タンパク質を、BD Clontech Protein Extraction and labellingキット(カタログ番号K1848−1または631786)を使用して、最初に単離および標識した。簡単に述べれば、抽出プロトコールは、以下の3つの主なステップからなる。細胞の機械的破壊、細胞の可溶化、および抽出物の遠心分離。細胞ペレットまたは凍結組織からプロセスを開始することができ、任意の機械的破壊方法(フレンチプレス、超音波処理、刻み、または粉砕)を使用することができる。一旦破壊されると、抽出/標識緩衝液(1:20w/v)の添加によってサンプルを溶解する。N−ヒドロキシスクシニミド(NHS)−エステル色素(例えば、Cy3およびCyS色素)での標識のために緩衝液を処方するので、色素の反応を完了させるいかなるプロテアーゼインヒビターまたは還元剤も含まない。抽出後、サンプルを遠心分離して、染色体DNAなどの不溶性物質をペレット化する。次いで、可溶性抽出物を、Cy3およびCy5蛍光色素(単一機能性NHS−エステル)で標識する。次いで、標識タンパク質を、図1、3、6a、7a(軽度OA)または図2、4、6d、または7b(重度OA)に記載の遺伝子によってコードされる全長ポリペプチドに指向するモノクローナル抗体のアレイとインキュベートする。GMSスキャナー418でのスキャニングおよびScanalyzerソフトウェア(Michael Eisen,Stanford University)での試験データの処理、その後のGeneSpringソフトウェア(Silicon Genetics,CA)分析によってアレイへの特異的結合の検出を測定する。健常な患者とそれぞれ比較した軽度および重度変形性関節症患者由来のサンプル中の軽度OA特異的遺伝子と重度OA特異的遺伝子との間の差分的な発現を、ウィルコクスン−マン−ホイットニーの順位和検定を使用した統計分析によって決定する(Glantz SA.Primer of Biostatistics.5th ed.New York,USA:McGraw−Hill Medical Publishing Division,2002)。図1、3、6a、7aに記載の各遺伝子の差分的な発現は、軽度変形性関節症の診断に用いる。図2、4、6d、または7bに記載の各遺伝子の差分的な発現は、重度変形性関節症の診断に用いる。
〔実施例9〕
薬物有効性のモニタリング
正常および異なる病期の変形性関節症由来の任意の2つの軟骨サンプルの間の1以上の差分的な発現遺伝子の発現プロフィールの比較によって、薬物有効性をモニタリングすることができる。軟骨サンプルを、上記の候補薬物の処置中または処置後の個体から採取する。比較として、軟骨サンプルを薬物での処置前の同一の個体または薬物で処置していない別の個体のいずれかから採取することもできる。核酸を上記サンプルから抽出し、本発明のアレイとハイブリッド形成させる。アレイ上の1以上の核酸メンバーが未処置個体から採取したサンプルと比較して処置個体から採取したサンプルと異なるレベルで発現することが見出される場合、変形関節症の治療薬の有効性の指標となった。発現の相違を評価するために、追跡分析(例えば、PCRまたはウェスタンブロット分析による)を行うことができる。
当業者により、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本明細書中に記載の事項の変形形態、修正形態、および他の実施が考慮される。以下に示された本明細書中で言及されている参考文献は、その全体が参照することにより本明細書中に組み込まれる。
正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、軽度変形性関節症患者から単離した軟骨でダウンレギュレートされるが、重度変形性関節症患者ではダウンレギュレートされないことが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。100Kbを超える領域と適合するか新規のEST配列を、配列番号によって識別する。 正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、重度変形性関節症患者から単離した軟骨でダウンレギュレートされるが、軽度変形性関節症患者ではダウンレギュレートされないことが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。100Kbを超える領域と適合するか新規のEST配列を、配列番号によって識別する。 正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、軽度変形性関節症患者の軟骨でアップレギュレートされるが、重度変形性関節症患者ではアップレギュレートされないことが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。100Kbを超える領域と適合するか新規のEST配列を、配列番号によって識別する。 正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、重度変形性関節症患者から単離した軟骨でアップレギュレートされるが、軽度変形性関節症患者ではアップレギュレートされないことが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。100Kbを超える領域と適合するか新規のEST配列を、配列番号によって識別する。 正常な個体から単離した軟骨と比較した場合、重度変形性関節症患者から単離した軟骨でアップレギュレートされるが、軽度変形性関節症患者ではダウンレギュレートされることが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。100Kbを超える領域と適合するか新規のEST配列を、配列番号によって識別する。 本明細書中に開示の15K ChondroChip(商標)マイクロアレイ分析を使用して正常な個体から単離した軟骨と比較したOA軟骨における(a)軽度OAのみ、(b)中程度OAのみ、(c)著しいOAのみ、および(d)重度OAのみのOA期特異的マーカーであることが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。 本明細書中に開示のAffymetrix(登録商標)U133Aアレイ分析を使用して正常な個体から単離した軟骨と比較したOA軟骨における(a)軽度OAのみおよび(b)重度OAのみのOA期特異的マーカーであることが同定されたEST配列名および対応する遺伝子(Genbankアクセッション番号またはUnigene番号)およびポリペプチド配列(Proteinアクセッション番号)(公知である場合)を列挙した図表である。
【配列表】
Figure 2006506979
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Claims (36)

  1. 図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  2. 図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる群から選択される2以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  3. 本質的に図1、3、5、6a、および7aで同定された核酸からなる単離されたバイオマーカー。
  4. 図6bで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  5. 図6bで同定された核酸からなる群から選択される2以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  6. 図6bで同定された核酸から本質的になる単離されたバイオマーカー。
  7. 図6cで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  8. 図6cで同定された核酸からなる群から選択される2以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  9. 図6cで同定された核酸から本質的になる単離されたバイオマーカー。
  10. 図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される51%以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  11. 図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される2以上の遺伝子を含む単離されたバイオマーカー。
  12. 図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸から本質的になる単離されたバイオマーカー。
  13. サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含む個体の軽度変形性関節症の診断方法であって、前記バイオマーカーが図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により軽度変形性関節症の指標となるか、軽度変形性関節症の予測となる、方法。
  14. 前記ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する、請求項10に記載の方法。
  15. 前記ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する、請求項10に記載の方法。
  16. 前記ポリヌクレオチド配列が、図1、3、5、6a、7aで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する、請求項10に記載の方法。
  17. サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含む個体の重度変形性関節症の診断方法であって、前記バイオマーカーが図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により重度変形性関節症の指標となるか、重度変形性関節症の予測となる、方法。
  18. 前記ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する、請求項14に記載の方法。
  20. 前記ポリヌクレオチド配列が、図2、4、5、6d、および7bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する、請求項14に記載の方法。
  21. サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含む個体の中程度変形性関節症の診断方法であって、前記バイオマーカーが図6bで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により中程度変形性関節症の指標となるか、中程度変形性関節症の予測となる、方法。
  22. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する、請求項18に記載の方法。
  23. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する、請求項18に記載の方法。
  24. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6bで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する、請求項18に記載の方法。
  25. サンプル中のバイオマーカーの発現レベルを決定するステップを含む個体の著しい変形性関節症の診断方法であって、前記バイオマーカーが図6cで同定された核酸からなる群から選択される1以上のポリヌクレオチド配列を含み、それによりバイオマーカーコントロールと比較した前記バイオマーカーの発現レベルの相違により著しい変形性関節症の指標となるか予測される、方法。
  26. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の5’領域に由来する、請求項22に記載の方法。
  27. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の3’領域に由来する、請求項22に記載の方法。
  28. 前記ポリヌクレオチド配列が、図6cで同定された核酸からなる群から選択される遺伝子の内部コード領域に由来する、請求項22に記載の方法。
  29. (a)治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと、
    (b)前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の請求項2に記載の単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと、
    (c)前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの前記発現レベルの相違を決定するステップと、ここで前記相違が前記患者の軽度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、
    を含む、患者の軽度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法。
  30. (a)治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと、
    (b)前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の請求項5に記載の単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと、
    (c)前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの前記発現レベルの相違を決定するステップと、ここで、前記相違が前記患者の中程度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、
    を含む、患者の中程度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法。
  31. (a)治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと、
    (b)前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の請求項8に記載の単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと、
    (c)前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの前記発現レベルの相違を決定するステップと、ここで、前記相違が前記患者の著しい変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、
    を含む、患者の著しい変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法。
  32. (a)治療前の患者からサンプルを得て、治療後に前記患者から第2のサンプルを得るステップと、
    (b)前記第1のサンプルおよび前記第2のサンプル中の請求項11に記載の単離されたバイオマーカーの発現レベルを検出するステップと、
    (c)前記第2のサンプルと比較して前記第1のサンプル中の前記バイオマーカーの発現レベルの相違を決定するステップと、ここで、前記相違が前記患者の重度変形性関節症の治療薬の有効性の指標となる、
    を含む、患者の重度変形性関節症の治療薬の有効性をモニタリングする方法。
  33. (a)変形性関節症と診断された患者からサンプルを得るステップと、
    (b)治療薬の有無における図1〜7に記載のバイオマーカーの発現レベルを測定するステップと、
    (c)前記治療薬の存在下で測定した発現レベルと前記治療薬の非存在下で測定した発現レベルを比較するステップと、前記バイオマーカーの発現の相違の減少が変形性関節症治療用の治療薬の指標となることと、
    を含む、変形性関節症の治療薬の同定方法。
  34. 前記サンプルがヒト軟骨である、請求項13、17、21、25、29、30、31、32、または33に記載の方法。
  35. 前記バイオマーカーがマイクロアレイに固定されている、請求項13、17、21、25、29、30、31、32、または33に記載の方法。
  36. 前記バイオマーカーの発現レベルをマイクロアレイへのハイブリッド形成または実時間RT−PCRによって決定する、請求項13、17、21、25、29、30、31、32、または33に記載の方法。
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