[go: up one dir, main page]

JP2006337841A - 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006337841A
JP2006337841A JP2005164371A JP2005164371A JP2006337841A JP 2006337841 A JP2006337841 A JP 2006337841A JP 2005164371 A JP2005164371 A JP 2005164371A JP 2005164371 A JP2005164371 A JP 2005164371A JP 2006337841 A JP2006337841 A JP 2006337841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
predetermined
mask
substrate
film
phase shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005164371A
Other languages
English (en)
Inventor
Daigo Hoshino
大子 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2005164371A priority Critical patent/JP2006337841A/ja
Priority to US11/420,809 priority patent/US7183025B2/en
Publication of JP2006337841A publication Critical patent/JP2006337841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】高価な測定装置を必要とせず、容易且つ精度良く位相差を特定することが可能な位相差特定方法を提供する。
【解決手段】ラインアンドスペースパターン状の遮光膜11aよりなり、露光時マスク位置Fmに応じて変化する幅Wr1の第1光学像を所定基板20上に結像する第1マスクパターン11と、ラインアンドスペースパターン状の半透過膜よりなり、同様に変化する幅Wr2の第2光学像を所定基板20上に結像する第2マスクパターン12とが、幅の方向に第1所定間隔Dm隔てて形成された位相シフトマスク1を準備し、前記マスク位置Fmに配置された位相シフトマスク1を介して所定基板20上を露光することで第1レジストパターン21と第2レジストパターン22とを形成し、それぞれのレジストパターンの幅に基づく差ΔPを取得し、差ΔPに基づいて半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差Δλを特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法に関する。
従来、半導体装置の製造工程におけるリソグラフィに用いられるフォトマスクとして、位相シフトマスクが存在する。位相シフトマスクとは、光の位相や透過率を制御することが可能なマスクである。このため、従来のクロム(Cr)マスクと比較して、転写特性を向上することができ、より微細化されたパターンを半導体ウェハ上に転写することが可能となる。
従来の一般的な位相差シフトマスクは、所定の基板(以下、マスク基板という)上に、マスク基板材料と屈折率の異なる材料からなる膜(以下、位相シフト膜という)が形成された構成を有する。位相シフト膜あるいはマスク基板には開口部が設けられている。位相シフト膜の屈折率および膜厚は、開口部を通過する光と開口部以外を透過する光とで光路長が半波長、すなわち、これら2つの光の位相差が180°となるように制御される。
このような位相シフトマスクの位相差、すなわち開口部を通過する光と開口部以外を透過する光とに生じる位相差の測定には、半導体装置の製造工程で使用される露光光と同じ波長の検査光を用いた干渉光学系を有する位相差測定装置を用いて行われる。また、露光光および検査光それぞれの波長における位相シフト膜の屈折率から位相差を校正することで、露光光と異なる波長の検査光を用いた位相差測定装置も存在する。
また、位相シフトマスクを用いた位相差測定方法としては、例えば特許文献1が開示するところの技術が存在する。
この従来技術では、長方形の開口部が所定の間隔で配置された遮光膜(クロム膜)と、同じく長方形の開口部が所定の間隔で配置された半透明の位相シフト膜とがマスク基板上に形成された構成を有する位相シフトマスクを用いて、光学像を所定の基板上に結像する工程を、光軸方向に異なる位置から複数回行う。また、得られた複数の光学像の像強度の上限と下限とからフォーカスシフト量を算出し、このフォーカスシフト量から位相差を算出する。
特開平10−78647号公報
しかしながら、上記した従来の位相シフトマスクを用いた位相差測定では、光学像を測定するために専用の高価な測定装置が必要であるという問題が存在する。また、特許文献1が開示するところの位相差測定方法では、露光時のマスク位置を光軸方向にずらして光学像を複数回取得する必要があり、作業が煩雑であるという問題も存在する。さらに、実際の露光光と異なる波長の検査光を用いて位相差を測定する場合、従来の方法ではシフト膜中の屈折率分布差により精度良く位相差を補正することが困難であり、測定誤差の影響を大きく受けてしまうという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、高価な測定装置を必要とせず、容易且つ精度良く位相差を特定することが可能な位相差特定方法を提供することを目的とする。この他、本発明は、容易且つ精度良く位相差を特定することが可能な位相差特定方法を実現可能にする位相シフトマスクおよびその製造方法を提供することを目的とする。この他、本発明は、位相シフトマスクの位相差を精度良く特定することで、それを用いた精度の良い露光方法ならびに半導体装置の製造方法を実現することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明による位相差特定方法は、第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクを準備する工程と、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に第1レジストパターンと第2レジストパターンとを形成する工程と、第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差を取得する工程と、幅の差に基づいて半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差を特定する工程とを有する。
第1および第2レジストパターンは、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。また、所定基板上に形成された第1および第2レジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターンの幅と第2レジストパターンの幅との差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することができる。さらにまた、本発明によれば、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。このほか、本発明によれば、例えば位相シフトマスクにおける複数箇所の位相差を測定する場合などにおいて、基板の段差や歪みなどにより露光時における位相シフトマスクと所定基板との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差を測定することが可能である。
また、本発明による位相差特定方法は、所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクを準備する工程と、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に第1レジストパターンを形成する工程と、所定基板から光軸上を第2所定距離離れた位置であって第1位置から光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に第2レジストパターンを形成する工程と、第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差を取得する工程と、幅の差に基づいて半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差を特定する工程とを有する。
第1および第2レジストパターンは、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。また、所定基板上に形成された第1および第2レジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターンの幅と第2レジストパターンの幅との差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することができる。さらにまた、本発明によれば、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。
また、本発明による位相シフトマスクの製造方法は、所定のマスク基板を準備する工程と、マスク基板上に半透過膜を形成する工程と、半透過膜上に遮光膜を形成する工程と、遮光膜における第1所定間隔隔てた2つの領域を、露光対象である所定基板からの距離に応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工する工程と、第1形状の遮光膜から第2所定間隔隔てられた半透過膜における2つの領域を、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を所定基板上に結像可能な第2形状に加工する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離に応じて変化する幅の第1光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された遮光膜と、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第2形状に加工された半透過膜とを位相シフトマスクに形成するため、所定基板からの距離に応じて変化する幅を持つ第1レジストパターンと、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅を持つ第2レジストパターンとを、この位相シフトマスクを用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。このように所定基板上に形成された第1および第2レジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターンの幅と第2レジストパターンの幅との差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することが可能となる。さらにまた、本発明により製造された位相シフトマスクを用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。このほか、本発明により製造された位相シフトマスクを用いることで、例えば位相シフトマスクにおける複数箇所の位相差を測定する場合などにおいて、基板の段差や歪みなどにより露光時における位相シフトマスクと所定基板との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差を測定することが可能である。
また、本発明による位相シフトマスクの製造方法は、所定のマスク基板を準備する工程と、マスク基板上に半透過膜を形成する工程と、半透過膜上に遮光膜を形成する工程と、遮光膜における第1領域を第1形状に加工する工程と、第1領域から第1所定間隔隔てられた半透過膜における第2領域を、露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を所定基板上に結像可能であって第1形状よりも小さな寸法の第2形状に加工する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された半透過膜を位相シフトマスクに形成するため、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅を持つレジストパターンを、この位相シフトマスクを用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。このように所定基板上に形成されたレジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。そこで、本発明により製造される位相シフトマスクを例えば光軸に沿って異なる位置に配置することで、所定基板上に2種類の幅のレジストパターンを形成することができる。また、これらのレジストパターンのイメージを取得し、このイメージからレジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これからそれぞれのレジストパターンの幅の差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えばレジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することが可能となる。さらにまた、本発明により製造された位相シフトマスクを用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。
また、本発明による位相シフトマスクは、第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を所定基板上に結像する第2マスクパターンとを有し、第1マスクパターンと第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成されており、第1形状と第2形状とが、半透過膜の膜厚を、半透過膜を透過する第1光と半透過膜以外を透過する第2光との位相差が180°となる膜厚とした場合の第1光学像の幅の変化と第2光学像の幅の変化とが、所定基板からの距離の変化に対して等しくなるように構成される。
露光対象である所定基板からの距離に応じて変化する幅の第1光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された遮光膜よりなる第1マスクパターンと、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第2形状に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターンとを位相シフトマスクに設けているため、所定基板からの距離に応じて変化する幅を持つ第1レジストパターンと、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅を持つ第2レジストパターンとを、この位相シフトマスクを用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。このように所定基板上に形成された第1および第2レジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターンの幅と第2レジストパターンの幅との差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することが可能となる。さらにまた、本発明による位相シフトマスクを用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。このほか、本発明による位相シフトマスクを用いることで、例えば位相シフトマスクにおける複数箇所の位相差を測定する場合などにおいて、基板の段差や歪みなどにより露光時における位相シフトマスクと所定基板との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差を測定することが可能である。
また、本発明による位相シフトマスクは、第1形状の遮光膜よりなる遮光パターンと、第1形状よりも小さな寸法の第2形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を所定基板上に結像するマスクパターンとを有し、遮光パターンが、マスクパターンから第1所定間隔隔てて形成される。
露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された半透過膜よりなるマスクパターンを位相シフトマスクに設けているため、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅を持つレジストパターンを、この位相シフトマスクを用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板上に形成することができる。このように所定基板上に形成されたレジストパターンは、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。そこで、本発明による位相シフトマスクを例えば光軸に沿って異なる位置に配置することで、所定基板上に2種類の幅のレジストパターンを形成することができる。また、これらのレジストパターンのイメージを取得し、このイメージからレジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これからそれぞれのレジストパターンの幅の差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えばレジストパターンの幅の差と第1および第2光の位相差とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差を特定することが可能となる。さらにまた、本実施例による位相シフトマスクを用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差を特定することも可能となる。
また、本発明による露光方法は、第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクであって、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差に基づいて、半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された位相シフトマスクを準備する工程と、所定面にレジスト液が塗布された半導体基板を準備する工程と、位相シフトマスクを用いて半導体基板の所定面を露光する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離に応じて変化する幅の第1光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された遮光膜よりなる第1マスクパターンと、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第2形状に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターンとが形成された位相シフトマスクの位相差は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスクを用いることで、正確に位置制御された露光が可能となる。
また、本発明による露光方法は、所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクであって、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第1レジストパターンの幅と、所定基板から光軸上を第2所定距離離れた位置であって第1位置から光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第2レジストパターンの幅との差に基づいて、半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された位相シフトマスクを準備する工程と、所定面にレジスト液が塗布された半導体基板を準備する工程と、位相シフトマスクを用いて半導体基板の所定面を露光する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された半透過膜よりなるマスクパターンが形成された位相シフトマスクの位相差は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスクを用いることで、正確に位置制御された露光が可能となる。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクであって、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差に基づいて、半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された位相シフトマスクを準備する工程と、半導体基板を準備する工程と、位相シフトマスクを用いて半導体基板の所定面にレジストパターンを形成する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離に応じて変化する幅の第1光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された遮光膜よりなる第1マスクパターンと、所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第2形状に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターンとが形成された位相シフトマスクの位相差は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスクを用いることで、プロセス精度を向上することが可能となり、結果、半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクであって、所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第1レジストパターンの幅と、所定基板から光軸上を第2所定距離離れた位置であって第1位置から光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された位相シフトマスクを介して所定基板上を露光することで所定基板上に形成された第2レジストパターンの幅との差に基づいて、半透過膜以外を透過する第1光と半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された位相シフトマスクを準備する工程と、半導体基板を準備する工程と、位相シフトマスクを用いて半導体基板の所定面にレジストパターンを形成する工程とを有する。
露光対象である所定基板からの距離と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅の第2光学像を所定基板上に結像可能な第1形状に加工された半透過膜よりなるマスクパターンが形成された位相シフトマスクの位相差は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスクを用いることで、プロセス精度を向上することが可能となり、結果、半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。
本発明によれば、高価な測定装置を必要とせず、容易且つ精度良く位相差を特定することが可能な位相差特定方法を実現することができる。また、本発明によれば、容易且つ精度良く位相差を特定することが可能な位相差特定方法を実現可能にする位相シフトマスクおよびその製造方法を実現することができる。さらに、本発明によれば、位相差が精度良く特定された位相シフトマスクを実現することが可能となるため、それを用いた精度の良い露光方法ならびに半導体装置の製造方法を実現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。
・位相シフトマスク1の構成
図1(a)は本実施例による位相シフトマスク1の構成を示す上視図である。また、図1(b)は(a)におけるI−I’断面図である。なお、位相シフトマスク1は、図1(b)における上面が露光対象である所定基板側へ向いた状態で使用される。
図1(a)に示すように、位相シフトマスク1は、マスク基板10上に、遮光膜よりなる第1マスクパターン11と半透過膜(ハーフトーン膜とも言う)よりなる第2マスクパターン12とを含むパターン群(図1(a)におけるパターン群AおよびB参照)が相互に所定間隔Dp隔てて2つ以上(図1(a)では2つ)形成された構成を有する。
上記構成において、マスク基板10は、露光光または検査光(以下、単に光と言う)に対して透光性の基板である。このマスク基板10には例えば合成石英などによるガラス基板などを適用することができる。また、例えばKrFエキシマレーザリソグラフィやi線リソグラフィなどで一般的に用いられる6インチのレチクルを用いた場合、その基板厚は、例えば6.35mm(ミリメートル)とすることができる。ただし、上記に限定されず、種々の材料および厚さからなる基板を適用することができる。
第1マスクパターン11は、遮光性のパターンである。第1マスクパターン11は、図1(a)に示すように、長さWm、幅WL1のライン状のパターン(以下、ラインパターン11sと言う)が所定間隔PL1ごとに周期的に配列された構成を有する。すなわち、第1マスクパターン11の寸法は、幅がWmであって、長さが(幅WL1+所定間隔PL1)×(ラインパターン11sの本数)である。この周期的な構成を以下、ラインアンドスペースパターンという。また、個々のラインパターン11sの断面構造は、図1(b)に示すように、マスク基板10上に、上記形状のハーフトーン膜11bおよび遮光膜11aが順次積層された構成を有する。ただし、これに限定されず、マスク基板10上に遮光膜11aのみが形成された構成など、光を遮断することが可能な構成であれば、如何様にも変形することが可能である。
遮光膜11aには、例えばクロム(Cr)膜を適用することができる。ただし、これに限定されず、光に対して実質的に不透明な材料による膜であれば如何なるものも適用することができる。以下の説明では、クロム(Cr)膜を用いた場合を例に挙げる。また、遮光膜11aの膜厚は、例えばKrFエキシマレーザリソグラフィを適用し、光の波長を248nm(ナノメートル)とした場合、100μm(マイクロメートル)程度とすることができるが、これに限定されるものではなく、種々変形することが可能である。
ハーフトーン膜11bには、例えばクロム酸化膜(CrOx)、ケイ化モリブデン(MoSi)の酸化膜、またはクロム酸化膜及びケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜などを適用することができる。以下の説明では、クロム酸化膜(CrOx)を用いた場合を例に挙げる。また、その膜厚については、後述する第2マスクパターン12と同じとすることができる。
第2マスクパターン12は、半透過性のパターンである。この第2マスクパターン12は、図1(a)に示すように、長さWm、幅WL2のライン状のパターン(以下、ラインパターン12sと言う)が所定間隔PL2ごとに周期的に配列された構成を有する。すなわち、本実施例において、第2マスクパターン12は、第1マスクパターン11と同様に、ラインアンドスペースパターンで形成され、その寸法は、幅がWmであって、長さが(幅WL2+所定間隔PL2)×(ラインパターン12sの本数)である。また、個々のラインパターン12sの断面構造は、図1(b)に示すように、マスク基板10上に、上記形状のハーフトーン膜が形成された構成を有する。このラインパターン12sの膜厚には、例えば光に対して所定の透過性(例えば6%程度の透過率)を有する厚さを適用することができる。
また、第2マスクパターン12は、同一パターン群(図1(a)のパターン群AまたはB)に含まれる第1マスクパターン11に対して所定間隔Dm離れた位置に形成されている。したがって、第1マスクパターン11と第2マスクパターン12との中心線間の距離Xmは(Dm+Wm)となる。
・第1および第2マスクパターン11、12の寸法
次に、本実施例による第1および第2マスクパターン11、12の寸法について説明する。なお、以下の説明では、位相シフトマスク1の第2マスクパターン12におけるラインパターン12s以外を透過した光を第1光と言い、第2マスクパターン12におけるラインパターン12sを透過した光を第2光と言い、第1光と第2光との位相差を単に位相差Δλと言う。また、第1マスクパターン11により所定基板上に結像される陰影を第1光学像と言い、第2マスクパターン12により所定基板上に結像される陰影を第2光学像と言う。さらに、第1光学像により所定基板上に形成されるレジストパターンを第1レジストパターンと言い、第2光学像により所定基板上に形成されるレジストパターンを第2レジストパターンと言う。さらにまた、第1光学像と、位相差Δλが180°となるような膜厚を有する第2マスクパターン12により結像された第2光学像とが最もはっきりする際の所定基板に対する位相シフトマスク1の光軸上の位置を焦点位置F0と言い、この際の所定基板と位相シフトマスク1との距離を焦点距離という。さらにまた、露光時の所定基板に対する位相シフトマスク1の光軸上の位置を露光時マスク位置Fmと言う。さらにまた、露光時における所定基板と位相シフトマスクとの距離と焦点距離との差をデフォーカス距離Fdと言う。これは、例えば所定基板を基準とした場合、位相シフトマスク1の焦点位置F0から露光時マスク位置Fmまでの距離として求めることができる。さらにまた、ラインアンドスペースパターンである第1および第2マスクパターン11、12において、1周期の長さ(WL1+PL1)または(WL2/PL2)に対するラインパターン11s、12sの幅WL1またはWL2の割合(すなわち、WL1/(WL1+PL1)またはWL2/(WL2+PL2))をデューティ比W/Pと言う。また、本発明において、光軸は、所定基板上を露光する際の露光装置の光源から所定基板を結んだ光軸を指す。
第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmおよびデューティ比W/P(図1(a)参照)は、露光により所定基板上に形成された第1および第2レジストパターンが分離解像せず且つパターン剥離しない程度の寸法に設定される。本説明において、この条件を第1条件とする。
また、本実施例では、位相差Δλを180°とした際の露光時マスク位置Fmの変化dFmに対して、第1光学像により所定基板上に形成される第1レジストパターンの幅(ラインパターン12sの長手方向の長さ。以下、これをWr1とする)の変化(以下、これをdWr1とする)と第2光学像により所定基板上に形成される第2レジストパターンの幅(以下、これをWr2とする)の変化(以下、これをdWr2とする)とが等しくなるように、第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmおよびデューティ比W/Pを設定する。すなわち、dWr1/dFm=dWr2/dFmとなるように、第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmとデューティ比W/Pとを設定する。これにより、後述における第1および第2レジストパターンの幅Wrと位相差Δλとの関係を簡略化することができる。本説明において、この条件を第2条件とする。
以上のような第1条件と第2条件との双方を満たす第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmとデューティ比W/Pとは、既知の光学シミュレーションなどを用いることで、位相シフトマスク1の製造前に事前に取得することが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
この他、第1および第2マスクパターン11、12の長さWL1、WL2(図1(a)参照)は、所定基板上に形成された第1および第2レジストパターン21、22それぞれの対向する輪郭部分が十分に分離できる程度の長さに設定される。また、同一パターン群における第1マスクパターン11と第2マスクパターン12との間隔Dm(図1(a)参照)、およびパターン群A、B間の間隔Dp(図1(a)参照)は、所定基板上に形成された第1および第2レジストパターン21、22の輪郭部分が互いに重ならない程度の長さに設定される。ただし、各パターン群において、第1マスクパターン11と第2マスクパターン12との間隔Dmは同じである。これらの条件を満たす長さWL1およびWL2、間隔DmおよびDpも、上記と同様に既知の光学シミュレーションなどを用いることで、位相シフトマスク1の製造前に事前に取得することが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、現有の光学式合わせ測定機の精度を考慮すると、幅Wmを2μm以上とし、間隔Dmを10μm以上とすることが好ましい。
また、図1(a)では、同一のパターン群A、Bにおいて、第2マスクパターン12は第1マスクパターン11から幅方向に所定間隔Dm隔てた位置に形成されているが、本発明はこれに限定されず、それぞれの幅方向が同一方向を向くのであれば、幅方向に限らず、如何様にも変形することができる。例えば、第2マスクパターン12を第1マスクパターン11に対して幅方向と垂直な方向(第1マスクパターン11の長さ方向)に所定間隔Dm隔てて形成してもよい。同様に、図1(a)では、パターン群A、Bが第1および第2マスクパターン11、12の幅方向に所定間隔Dp隔てた位置に配置されているが、本発明はこれに限定されず、それぞれにおける第1および第2マスクパターン11、12の幅方向が同一方向を向くのであれば、如何様にも変形することができる。例えば、パターン群Bをパターン群Aに対して幅方向と垂直な方向に所定間隔Dp隔てて配置してよい。なお、幅方向とは第1および第2マスクパターン11、12の幅の方向であって、各ラインパターン11s、12sの長手方向である。
・露光時マスク位置Fmと第1/第2レジストパターンの幅Wrとの関係
ここで、第1レジストパターンの幅Wr1および第2レジストパターンの幅Wr2と露光時マスク位置Fmとの関係を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の説明において、位相差Δλが180°となる際の第2マスクパターン12の膜厚をD180とし、位相差Δλが175°となる際の第2マスクパターン12の膜厚をD175とし、位相差Δλが185°となる際の第2マスクパターン12の膜厚をD185とする。さらに、膜厚D180のラインパターン12sを透過した第2光をλ180とし、膜厚D175のラインパターン12sを透過した第2光をλ175とし、膜厚D185のラインパターン12sを透過した第2光をλ185とする。さらにまた、第1マスクパターン11により所定基板上に結像された第1光学像を第1光学像(Cr)とし、膜厚D180のラインパターン12sを有する第2マスクパターン12により所定基板上に結像された第2光学像を第2光学像(180°)とし、膜厚D175のラインパターン12sを有する第2マスクパターン12により所定基板上に結像された第2光学像を第2光学像(175°)とし、膜厚D185のラインパターン12sを有する第2マスクパターン12により所定基板上に結像された第2光学像を第2光学像(185°)とする。さらにまた、第1光学像(Cr)により所定基板上に形成された第1レジストパターンを21とし、第2光学像(180°)により所定基板上に形成された第2レジストパターンを22180とし、第2光学像(175°)により所定基板上に形成された第2レジストパターンを22175とし、第2光学像(185°)により所定基板上に形成された第2レジストパターンを22185とする。
図2では、第1レジストパターン21と、第2レジストパターン22180と、第2レジストパターン22175と、第2レジストパターン22185との4種類それぞれについて、同一露光エネルギー条件下における露光時マスク位置Fmとレジストパターンの幅Wr1、Wr2との関係を例に挙げて説明する。
図2に示すように、露光時マスク位置Fmと第1レジストパターン21の幅Wr1との関係曲線は、デフォーカス距離Fdが±0、すなわち焦点位置F0に位相シフトマスク1を配置した際に最も幅Wr1が長くなり、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から外れるに従って幅Wr1が小さくなる曲線となる。同様に、露光時マスク位置Fmと第2レジストパターン22180の幅Wr2(以下、これをWr2180とする)との関係曲線は、デフォーカス距離Fdが±0、すなわち焦点位置F0に位相シフトマスク1を配置した際に最も幅Wr2180が長くなり、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から外れるに従って幅Wr2180が小さくなる曲線となる。これらは、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0である場合に結像される第1および第2光学像(Cr、180°)の焦点が最も合い、焦点位置F0から外れるに従って焦点がぼやけるためである。第1および第2光学像(Cr、180°)の輪郭部分がぼやけることで、光学像の像強度が低下し、これらにより所定基板上に転写される第1および第2レジストパターン21、22180の幅Wr1、Wr2180が狭くなる。なお、本実施例において、第1および第2レジストパターンの幅Wr1、Wr2とは、例えばそれぞれの上面にあたる領域の幅とする。また、本実施例において像強度とは、第1および第2光学像の輪郭部分の鮮明さ、すなわち第1および第2レジストパターン側面の急峻さを指す。
また、図2から明らかなように、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から離れるほど、換言すればデフォーカス距離Fdの絶対値が大きくなるほど、第1レジストパターン21の幅Wr1および第2レジストパターン22180の幅Wr2180と露光時マスク位置Fmとの関係曲線の傾きが大きくなる。すなわち、第1レジストパターン21の幅Wr1の変化dWr1および第2レジストパターン22180の幅Wr2180の変化dWr2180は、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から外れるほど大きくなる。
一方、図2から明らかなように、第2レジストパターン22175の幅Wr2(以下、これをWr2175とする)と露光時マスク位置Fmとの関係曲線は、第2レジストパターン22180の幅Wr2180と露光時マスク位置Fmとの関係曲線が所定距離(図2ではdF1)、マイナス側へシフトしたものとなっている。これは、第2光λ175の第1光に対する位相差Δλと、第2光λ180の第1光に対する位相差Δλとの差に相当する波長分(本説明では、これをdF1とする)、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から所定基板寄りへ外れた際に、第2光学像(175°)の焦点が最も合い、これから外れるに従って像強度が低下するためである。同様に、第2レジストパターン22185の幅Wr2(以下、これをWr2185とする)と露光時マスク位置Fmとの関係曲線は、第2レジストパターン22180の幅Wr2180と露光時マスク位置Fmとの関係曲線が所定距離(図2ではdF1)、プラス側へシフトしたものとなっている。これは、第2光λ185の第1光に対する位相差Δλと、第2光λ180の第1光に対する位相差Δλとの差に相当する波長分(本説明では、これもdF1となる)、露光時マスク位置Fmが焦点位置F0から所定基板と反対側へ外れた際に、第2光学像(185°)の焦点が最も合い、これから外れるに従って像強度が低下するためである。
そこで本実施例では、露光時マスク位置Fmを焦点位置F0から所定距離(以下の説明ではdF2とする)ずらして露光することで、これらの関係曲線における傾きの大きな領域を使用する。換言すれば、第2マスクパターン12の膜厚の変化に対する第2レジストパターン22の幅Wr2の変化dWr2が大きい領域を使用するように、露光時マスク位置Fmを決定する。なお、所定距離dF2は、位相差Δλの180°からの予測される最大のずれ(以下、これをdλmaxとする)に相当する波長に対して、これよりも十分に大きな値であることが好ましい。これにより、第2マスクパターン12の膜厚の変化に対して、第1レジストパターン21の幅Wr1の変化dWr1と、第2レジストパターン22の幅Wr2の変化dWr2とを同一方向とすることが可能となる。ただし、所定距離dF2が大きすぎると、第1光学像と第2光学像とがぼやけすぎて第1および第2レジストパターン21、22が形成されなくなる可能性があるため、所定距離dF2は第1および第2光学像により形成される第1および第2レジストパターン21、22の輪郭部分が十分に判別できる程度の範囲内に抑える必要がある。本実施例では、露光時マスク位置FmをFm1(=F0+dF2)とした場合を例に挙げて説明する。ただし、露光時マスク位置Fmは、焦点位置F0に対して所定基板寄りの位置Fm2(=F0−dF2)であってもよい。
また、所定距離dF2を予測される最大の差dλmaxに相当する波長よりも十分に大きな値とした場合における、第2レジストパターン22の幅Wr2と位相差Δλとの関係は、図3に示す対応線となる。なお、図3では、第2レジストパターン22180の幅Wr2180を基準とし、これと実際に形成された第2レジストパターン22の幅Wr2との差の半値(後述における差ΔP=(Wr2−Wr2180)/2に相当)に基づいて説明する。
露光時マスク位置Fm1のデフォーカス距離Fdを予測される最大の差dλmaxに相当する波長よりも十分に大きな値dF2とすることで、図3の対応線に示すように、位相差Δλが差ΔPに対して一対一に対応すると共に、対応線が略直線となる。このため、差ΔPを求めることで、容易に位相差Δλを特定することができる。なお、差ΔPと位相差Δλとの対応線は、実験結果やシミュレーション結果などから予め求めておくことができる。また、本実施例では、露光時マスク位置Fm1を、上述した第1および第2条件を満たす範囲内において、図3に示す対応曲線の傾きが最も大きくなる位置とすることが好ましい。
また、図3には、露光時に位相シフトマスク1に対する所定基板20の位置が焦点位置F0から±0.1μmずれた、すなわち露光時における位相シフトマスク1と所定基板20との距離が焦点距離からデフォーカス距離dF=±0.1μmすれた際の対応曲線も示されている。図3を参照すると明らかなように、位相シフトマスク1と所定基板20との距離が焦点距離から±0.1μm程度ずれた場合でも、対応曲線は略変わらない。このことから、本実施例によれば、例えば位相シフトマスク1における複数箇所の位相差Δλを測定する場合などにおいて、所定基板20が±0.1μm程度の段差や歪みを有するがために露光時における位相シフトマスク1と所定基板20との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差Δλを測定することが可能であることが分かる。
・第1および第2レジストパターンの構成
次に、本実施例による位相シフトマスク1を用いて所定基板上に形成した第1および第2レジストパターンの構成を図面と共に詳細に説明する。
・・位相差Δλが180°の場合
図4(a)は、位相シフトマスク1を露光時マスク位置Fm1に配置した際に所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22180の構成を示す上視図であり、図4(b)は図4(a)におけるII−II’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。ただし、これに限定されず、ネガティブ型のフォトレジストを用いてもよい。
図4(a)において、パターン群a180は図1(a)におけるパターン群Aが陰影されることで形成され、同じくパターン群b180は図1(a)におけるパターン群Bが陰影されることにより形成される。さらに、図1(a)における第1マスクパターン11により図4(a)における第1レジストパターン21が形成され、同じく図1(a)における第2マスクパターン12により図4(a)における第2レジストパターン22180が形成される。
ここで、上述したように、第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmとデューティ比W/Pとは、第1および第2レジストパターン21、22180が矩形形状を有し且つ先端部が直線形状を成すことを満足すると共に、dWr1/dF=dWr2/dFとなる寸法に設定されている。したがって、第1レジストパターン21の幅Wr1と第2レジストパターン22180の幅Wr2とに関する関係曲線は、共に図2における‘Cr’および‘180°’で示されるものとなる。このため、露光時マスク位置をFm1とした場合の第1レジストパターン21の幅Wr1と第2レジストパターン22180の幅Wr2180とは等しい。また、第1および第2レジストパターン21、22180の側面は、図4(b)に示すような急峻さを成す。
・・位相差Δλが175°の場合
次に、位相シフトマスク1を露光時マスク位置Fm1に配置した際に所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22175の構成を図面と共に詳細に説明する。図5(a)は第1および第2レジストパターン21、22175の構成を示す上視図であり、図5(b)は図5(a)におけるIII−III’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、図4の説明と同様に、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。
図5(a)において、パターン群a175は図1(a)におけるパターン群Aが陰影されることで形成され、同じくパターン群b175は図1(a)におけるパターン群Bが陰影されることにより形成される。さらに、図1(a)における第1マスクパターン11により図5(a)における第1レジストパターン21が形成され、同じく図1(a)における第2マスクパターン12により図5(a)における第2レジストパターン22175が形成される。
ここで、上述したように、第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmとデューティ比W/Pとは、第1および第2レジストパターン21、22175が矩形形状を有し且つ先端部が直線形状を成すことを満足すると共に、第2マスクパターン12の膜厚をD180とした際にdWr1/dF=dWr2/dFを満足する寸法に設定されている。したがって、第1レジストパターン21の幅Wr1に関する関係曲線は図2における‘Cr’で示された関係曲線となるのに対し、第2レジストパターン22175の幅Wr2175に関する関係曲線は、図2における‘175°’で示されたように、第1レジストパターン21の幅Wr1に関する関係曲線が図面中、左側へシフトしたものとなる。このため、露光時マスク位置をFm1とした場合の第2レジストパターン22175の幅Wr2175は、第2マスクパターン12の膜厚D180からのずれに応じて関係曲線(175°)から求められる値分、第1レジストパターン21の幅Wr1よりも狭くなる。これにより、第2レジストパターン22175の側面の傾斜が、図5(b)に示すように、第1レジストパターン21の側面の傾斜よりもなだらかとなり、その幅Wr2175が、図5(a)に示すように、第1レジストパターン21の幅Wr1よりも小さくなる。
・・位相差Δλが185°の場合
次に、位相シフトマスク1を露光時マスク位置Fm1に配置した際に所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22185の構成を図面と共に詳細に説明する。図6(a)は第1および第2レジストパターン21、22185の構成を示す上視図であり、図6(b)は図6(a)におけるIV−IV’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、図4の説明と同様に、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。
図6(a)において、パターン群a185は図1(a)におけるパターン群Aが陰影されることで形成され、同じくパターン群b185は図1(a)におけるパターン群Bが陰影されることにより形成される。さらに、図1(a)における第1マスクパターン11により図6(a)における第1レジストパターン21が形成され、同じく図1(a)における第2マスクパターン12により図6(a)における第2レジストパターン22185が形成される。
ここで、上述したように、第1および第2マスクパターン11、12の幅Wmとデューティ比W/Pとは、第1および第2レジストパターン21、22185が矩形形状を有し且つ先端部が直線形状を成すことを満足すると共に、第2マスクパターン12の膜厚をD180とした際にdWr1/dF=dWr2/dFを満足する寸法に設定されている。したがって、第1レジストパターン21の幅Wr1に関する関係曲線は図2における‘Cr’で示された関係曲線となるのに対し、第2レジストパターン22185の幅Wr2185に関する関係曲線は、図2における‘185°’で示されたように、第1レジストパターン21の幅Wr1に関する関係曲線が図面中、左側へシフトしたものとなる。このため、露光時マスク位置をFm1とした場合の第2レジストパターン22185の幅Wr2185は、第2マスクパターン12の膜厚D180からのずれに応じて関係曲線(185°)から求められる値分、第1レジストパターン21の幅Wr1よりも狭くなる。これにより、第2レジストパターン22185の側面の傾斜が、図6(b)に示すように、第1レジストパターン21の側面の傾斜よりも急峻となり、その幅Wr2185が、図6(a)に示すように、第1レジストパターン21の幅Wr1よりも大きくなる。
・位相差特定方法
次に、以上のように所定基板20上に形成された第1レジストパターン21と、第2レジストパターン22180、22175または22185から、位相差Δλを特定する方法について以下に説明する。
位相差Δλを特定するにあたり、まず、例えば光学式重ね合わせ測定機などの撮像装置を用いて、第1および第2レジストパターン21、22180、22175、22185の輪郭部分を撮像する。以下の説明では、第2レジストパターン22180、22175、22185の符号を必要に応じて‘22’とする。また、パターン群a180、a175、a185の符号を必要に応じて‘a’とし、同じくパターン群b180、b175、b185の符号を必要に応じて‘b’とする。
第1および第2レジストパターン21、22の輪郭部分を撮像する際、図4(a)から図6(a)に示すように、例えば所定基板20のいずれかの構成に設けられた所定マークを基準する位置を、それぞれの撮像領域Lo,Li,RiおよびRoについて特定しておく。なお、パターン群aがパターン群bの左側に配置される場合、撮像領域Loはパターン群aにおける第1レジストパターン21の左側の輪郭部分を含み、撮像領域Liはパターン群aにおける第2レジストパターン22の左側の輪郭部分を含む。同様に、撮像領域Roはパターン群bにおける第2レジストパターン22の右側の輪郭部分を含み、撮像領域Riはパターン群bにおける第1レジストパターン21の右側の輪郭部分を含む。
次に、撮像領域Loの画像からパターン群aにおける第1レジストパターン21の左側の輪郭部分を例えば画像認識処理により特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第1輪郭位置と言う)を特定する。また、撮像領域Roの画像からパターン群bにおける第2レジストパターン22の右側の輪郭部分を特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第2輪郭位置と言う)を特定する。次に、得られた第1および第2輪郭位置から、これらの中間の位置(以下、第1中間位置Poと言う)を特定する。なお、本説明における横とは、パターン群aおよびbの配列方向(図面中、横方向)とする。
次に、撮像領域Liの画像からパターン群aにおける第2レジストパターン22の左側の輪郭部分を例えば画像認識処理により特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第3輪郭位置と言う)を特定する。また、撮像領域Riの画像からパターン群bにおける第1レジストパターン21の右側の輪郭部分を特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第4輪郭位置と言う)を特定する。次に、得られた第3および第4輪郭位置から、これらの中間の位置(以下、第2中間位置Piと言う)を特定する。
このように、第1中間位置Poと第2中間位置Piとを求めると、次に、これらの差ΔP(=Pi−Po)を算出する。
ここで、第2マスクパターン12の膜厚をD180とした場合、第1レジストパターン21の幅Wr1と第2レジストパターン12の幅Wr2180とは等しい(図4(a)参照)。したがって、第1中間位置Poと第2中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は‘0’となる。
ただし、例えば第2マスクパターン12の膜厚を位相差が175°となる膜厚とした場合、図5(a)に示すように、第2レジストパターン22175の幅Wr2175は第1レジストパターン21の幅Wr1よりも小さくなる。このため、上記の方法で算出した第1中間位置Poは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク1を用いた場合と比較して、幅Wr2180(=Wr1)の半分からWr2175の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr1−Wr2175)/4)だけ、図面中、左方向へシフトする。一方、第2中間位置Piは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク1を用いた場合と比較して、幅Wr2180(=Wr1)の半分からWr2175の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr1−Wr2175)/4)だけ、図面中、右方向へシフトする。したがって、第1中間位置Poと第2中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は(Wr1−Wr2175)/2(>0)となる。
また、例えば第2マスクパターン12の膜厚を位相差が185°となる膜厚とした場合、図6(a)に示すように、第2レジストパターン22185の幅Wr2185は第1レジストパターン21の幅Wr1よりも小さくなる。このため、上記の方法で算出した第1中間位置Poは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク1を用いた場合と比較して、幅Wr2180(=Wr1)の半分からWr2185の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr1−Wr2185)/4)だけ、図面中、右方向へシフトする。一方、第2中間位置Piは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク1を用いた場合と比較して、幅Wr2180(=Wr1)の半分からWr2185の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr1−Wr2185)/4)だけ、図面中、左方向へシフトする。したがって、第1中間位置Poと第2中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は−(Wr1−Wr2185)/2(<0)となる。
以上のように、差ΔPを特定すると、次に、予め求めておいた差ΔPと位相差Δλとの対応関係(図3参照)に基づいて、差ΔPから位相差Δλを特定する。
・位相シフトマスク1の製造方法
次に、本実施例による位相シフトマスク1の製造方法について、図7と共に詳細に説明する。図7は、位相シフトマスク1の製造工程を示すプロセス図である。なお、図7では、図1におけるI−I’断面と対応する断面を工程ごとに示す。
本製造方法では、まず、例えば厚さ6.35mmのガラス(合成石英等)よりなるマスク基板10を準備し、これに、図7(a)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)とクロム(Cr)とを順次堆積させることで、クロム酸化膜(CrOx)12Sとクロム膜(Cr)11Aとを順次形成する。なお、クロム酸化膜(CrOx)12Sおよびクロム膜(Cr)11Aの形成には、例えばCVD(Chemical VaporDeposition)法などを用いることができる。また、クロム酸化膜(CrOx)12Sの膜厚は例えば100μmとすることができ、クロム膜(Cr)11Aの膜厚は例えば100μmとすることができる。
次に、クロム膜(Cr)11A上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを用いることで、図7(b)に示すように、第1マスクパターン11と同形状のレジストパターン11Cを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン11Cをマスクとしてクロム膜(Cr)11Aをエッチングすることで、図7(c)に示すように、クロム膜(Cr)11Aを第1マスクパターン11と同形状に加工する。これにより、第1マスクパターン11における遮光膜11aを得る。その後、レジストパターン11Cを除去する。
次に、遮光膜11aおよび露出されたクロム酸化膜(CrOx)12S上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを用いることで、図7(d)に示すように、第1および第2マスクパターン11、12と同形状のレジストパターン12Aを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン12Aをマスクとしてクロム酸化膜(CrOx)12Sをエッチングすることで、図7(e)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)12Sを第1マスクパターン11および第2マスクパターン12と同形状に加工する。これにより、遮光膜11aおよびハーフトーン膜11bからなる第1マスクパターン11を得ると共に、ハーフトーン膜からなる第2マスクパターン12を得る。その後、レジストパターン12Aを除去することで、図1に示すような位相シフトマスク1が得られる。
・半導体装置の製造方法
次に、本実施例による位相シフトマスク1を用いた露光方法を含む半導体装置の製造方法の一例を図面と共に説明する。図8は、位相シフトマスク1を用いた露光工程を含む半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、半導体素子を組み込む対象の半導体ウェハを準備する(ステップS101)。準備された半導体ウェハは所定のウェハ吸着テーブルに載置される。
次に、予め上記の位相差特定方法により算出された位相差Δλに基づいて求めておいた最適となる露光時マスク位置Fmに位相シフトマスク1を設置する(ステップS102)。
次に、半導体ウェハ上にレジスト液をスピン塗布し(ステップS103)、これ上を位相シフトマスク1を用いて露光し(ステップS104)、続けて現像することで(ステップS105)、半導体ウェハ上に所望するレジストを形成する。その後、所定のプロセスを経ることで半導体装置を製造する。
・作用効果
以上のように、本実施例による位相差特定方法によれば、第1および第2レジストパターン(21、22)を、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。また、所定基板(20)上に形成された第1および第2レジストパターン(21、22)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターン(21、22)の位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターン(21)の幅と第2レジストパターン(22)の幅との差を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターン(21、22)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)と第1および第2光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差(Δλ)を特定することができる。さらにまた、本実施例によれば、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。このほか、本実施例によれば、例えば位相シフトマスク(1)における複数箇所の位相差(Δλ)を測定する場合などにおいて、所定基板20が±0.1μm程度の段差や歪みを有するがために露光時における位相シフトマスク1と所定基板20との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差を測定することが可能である。
また、本実施例による位相シフトマスクの製造方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて幅(Wr1)が変化する第1レジストパターン(21)を形成することができる第1光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された遮光膜(11a)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr2)が変化する第2レジストパターン(22)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第2形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜とを位相シフトマスク(1)に形成するため、所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて変化する幅(Wr1)を持つ第1レジストパターン(21)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅(Wr2)を持つ第2レジストパターン(22)とを、この位相シフトマスク(1)を用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。このように所定基板(20)上に形成された第1および第2レジストパターン(21、22)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターン(21、22)の位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターン(21)の幅(Wr1)と第2レジストパターン(22)の幅(Wr2)との差(例えばこれに基づく差ΔP)を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターン(21、22)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)と第1および第2光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差(Δλ)を特定することが可能となる。さらにまた、本実施例により製造された位相シフトマスク(1)を用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。このほか、本実施例により製造された位相シフトマスク(1)を用いることで、例えば位相シフトマスク(1)における複数箇所の位相差(Δλ)を測定する場合などにおいて、所定基板(20)の段差や歪みなどにより露光時における位相シフトマスク(1)と所定基板(20)との距離が焦点距離からずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差(Δλ)を測定することが可能である。
また、本実施例による位相シフトマスクによれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて幅(Wr1)が変化する第1レジストパターン(21)を形成することができる第1光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された遮光膜(11a)よりなる第1マスクパターン(11)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr2)が変化する第2レジストパターン(22)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第2形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターン(12)とを位相シフトマスク(1)に設けているため、所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて変化する幅(Wr1)を持つ第1レジストパターン(21)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅(Wr2)を持つ第2レジストパターン(12)とを、この位相シフトマスク(1)を用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。このように所定基板(20)上に形成された第1および第2レジストパターン(21、22)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第1および第2レジストパターン(21、22)の位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第1レジストパターン(21)の幅(Wr1)と第2レジストパターン(22)の幅(Wr2)との差(例えばこれに基づく差ΔP)を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第1および第2レジストパターン(21、22)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)と第1および第2光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第1光と第2光との位相差(Δλ)を特定することが可能となる。さらにまた、本実施例による位相シフトマスク(1)を用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。このほか、本実施例による位相シフトマスク(1)を用いることで、例えば位相シフトマスク(1)における複数箇所の位相差(Δλ)を測定する場合などにおいて、所定基板(20)の段差や歪みなどにより露光時における位相シフトマスク(1)と所定基板(20)との距離が焦点距離から微小にずれてしまう条件下であっても、精度をほとんど落とすことなく位相差(Δλ)を測定することが可能である。
また、本実施例による露光方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて幅(Wr1)が変化する第1レジストパターン(21)を形成することができる第1光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された遮光膜(11a)よりなる第1マスクパターン(11)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr2)が変化する第2レジストパターン(22)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第2形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターン(12)とが形成された位相シフトマスク(1)の位相差(Δλ)は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスク(1)を用いることで、正確に位置制御された露光が可能となる。
また、本実施例による半導体装置の製造方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)に応じて幅(Wr1)が変化する第1レジストパターン(21)を形成することができる第1光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された遮光膜(11a)よりなる第1マスクパターン(11)と、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr2)が変化する第2レジストパターン(22)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第2形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなる第2マスクパターン(12)とが形成された位相シフトマスク(1)の位相差(Δλ)は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスク(1)を用いることで、プロセス精度を向上することが可能となり、結果、半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。
なお、本実施例による位相シフトマスク1は、1つのマスク基板10上に複数のパターン群(本実施例ではAおよびBの2つ)が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのマスク基板10上に1つのパターン群(例えばパターン群A)のみが形成された位相シフトマスクを用い、これを例えば露光装置におけるマスクの横方向への位置シフト機能を用いて所定距離(本実施例ではDp+Wm)ずらしつつ露光することで、所定基板20上に複数パターン群の第1および第2レジストパターンを形成しても良い。
次に、本発明の実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では、1つの位相シフトマスク2を用い、異なる露光時マスク位置Fmから所定基板20上を2回以上露光することで、所定基板20上に2種類のレジストパターンを形成し、これらから求められた差ΔPに基づいて位相差Δλを特定する。なお、一方のレジストパターン(これを第3レジストパターンとする)は、例えば焦点位置F0に対して所定距離dF2、所定基板から離れた露光時マスク位置Fm1(=F0+dF2)に位相シフトマスク2を配置して形成する。他方のレジストパターン(これを第4レジストパターンとする)は、例えば焦点位置F0に対して上記と同じ所定距離dF2、所定基板に近い露光時マスク位置Fm2(=F0−dF2)に位相シフトマスク2を配置して形成する。差ΔPは、これら第3および第4レジストパターンから、実施例1に示す位相差特定方法における方法と同様の方法により算出される。
・位相シフトマスク2の構成
まず、本実施例による位相シフトマスク2の構成を説明する。図9(a)は本実施例による位相シフトマスク2の構成を示す上視図である。また、図9(b)は(a)におけるV−V’断面図である。なお、位相シフトマスク2は、図9(b)における上面が露光対象である所定基板側へ向いた状態で使用される。
図9(a)に示すように、位相シフトマスク2は、実施例1と同様のマスク基板10上に、実施例1と同様の第2マスクパターン12が相互に所定間隔Dp隔てて2つ以上(図9(a)では2つ)形成された構成を有する。本説明では、図9(a)に示すように、一方の第2マスクパターン12を含むパターン群をCとし、他方の第2マスクパターン12を含むパターン群をDとする。
それぞれのパターン群C,Dにおいて、第2マスクパターン12の両脇には、第2マスクパターン12よりも一回り大きな遮光パターン31が形成される。すなわち、遮光パターン31の幅Wcは第2マスクパターン12の幅(具体的にはこれを構成するラインパターン12sの長さWm)よりも大きく、その長さも第2マスクパターン12全体よりも長い。第2マスクパターン12と遮光パターン31との中心線間の距離は、実施例1における第1マスクパターン11と第2マスクパターン12との中心線間の距離Xmと同様である。
各遮光パターン31の断面構造は、図9(b)に示すように、マスク基板10上に、上記形状のハーフトーン膜31bおよび遮光膜31aが順次積層された構成を有する。ただし、これに限定されず、マスク基板10上に遮光膜31aのみが形成された構成など、光を遮断することが可能な構成であれば、如何様にも変形することが可能である。
遮光膜31aには、実施例1における遮光膜11aと同様に、例えばクロム(Cr)膜を適用することができる。ただし、これに限定されず、光に対して実質的に不透明な材料による膜であれば如何なるものも適用することができる。以下の説明では、クロム(Cr)膜を用いた場合を例に挙げる。また、遮光膜31aの膜厚は、例えば光の波長を248nmとした場合、100μmとすることができるが、これに限定されるものではなく、種々変形することが可能である。
ハーフトーン膜31bには、実施例1におけるハーフトーン膜11bと同様に、例えばクロム酸化膜、ケイ化モリブデンの酸化膜、またはクロム酸化膜およびケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜などを適用することができる。以下の説明では、クロム酸化膜(CrOx)を用いた場合を例に挙げる。また、その膜厚については、第2マスクパターン12と同じとすることができる。
このほかの構成および寸法は、実施例1による位相差シフトマスク1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。ただし、第2マスクパターン12のデューティ比W/Pに関しては、上記した第2条件を満足する必要はない。
また、本実施例では、上記のような構成を有する位相シフトマスク2を用いて所定基板20上を2回露光する。1回目の露光は、例えば焦点位置F0から所定距離dF2分、所定基板20から遠い露光時マスク位置Fm1に位相シフトマスク2を配置して行う。この際に第2マスクパターン12を透過する光を第3光と言い、この第3光により所定基板上に結像される光学像を第3光学像という。また、2回目の露光は、焦点位置F0から同じく所定距離dF2分、所定基板20に近い露光時マスク位置Fm2に位相シフトマスク2を配置して行う。ただし、2回目の露光の際、第2マスクパターン12と遮光パターン31との中心線間の距離Xm分、パターン群C,Dの配列方向にずらした位置に位相シフトマスク2を配置する。これにより、2回目の露光の際に、遮光パターン31による陰影が、1回目の露光により形成された第3レジストパターンを覆うため、この第3レジストパターンが再度露光されてしまうことを防止できる。なお、2回目の露光の際に第2マスクパターンを透過する光を第4光と言い、この第4光により所定基板上に結像される光学像を第4光学像と言う。
・露光時マスク位置Fmと第3/第4レジストパターンの幅Wrとの関係
また、本実施例において、露光時マスク位置Fmと第3レジストパターンの幅(以下、これをWr3とする)および第4レジストパターンの幅(以下、これをWr4とする)との関係は、実施例1における露光時マスク位置Fmと第1および第2レジストパターンとの幅Wrとの関係(図2参照)と同様である。ただし、第4レジストパターンを形成する際の露光時マスク位置Fm2が、焦点位置F0を挟んで第3レジストパターンを形成する際の露光時マスク位置Fm1と対称の位置であるため、本実施例において、差ΔPと位相差Δλとの対応は、図10に示すように、直線性の相関となる。このため、本実施例では、差ΔPから位相差Δλを特定する処理を容易且つ高精度に行うことができる。なお、差ΔPの算出方法は、後述において詳細に説明する。また、差ΔPと位相差Δλとの対応直線は、実施例1と同様に、実験結果やシミュレーション結果などから予め求めておくことができる。さらに、本実施例では、露光時マスク位置Fm1およびFm2を、実施例1における第1および第2条件を満たす範囲内において、図10に示す対応曲線の傾きが最も大きくなる位置とすることが好ましい。
・第3および第4レジストパターンの構成
次に、本実施例による位相シフトマスク2を用いて所定基板20上に形成した第3および第4レジストパターンの構成を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の説明において、第3または第4光λ180により所定基板上に結像された第3または第4光学像をそれぞれ第3または第4光学像(180°)とし、第3または4光λ175により所定基板上に結像された第3または第4光学像をそれぞれ第3または第4光学像(175°)とし、第3または4光λ185により所定基板上に結像された第3または第4光学像をそれぞれ第3または第4光学像(185°)とする。さらにまた、第3または第4光学像(180°)により所定基板上に形成された第3または第4レジストパターンをそれぞれ第3または第4レジストパターン23180、24180とし、第3または第4光学像(175°)により所定基板上に形成された第3または第4レジストパターンをそれぞれ第3または第4レジストパターン23175、24175とし、第3または第4光学像(185°)により所定基板上に形成された第3または第4レジストパターンをそれぞれ第3または第4レジストパターン23185、24185とする。
・・位相差Δλが180°の場合
図11(a)は、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1とFm2とに配置した際に所定基板20上に形成される第3レジストパターン23180および第4レジストパターン24180の構成を示す上視図であり、図11(b)は図11(a)におけるVI−VI’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。ただし、これに限定されず、ネガティブ型のフォトレジストを用いてもよい。
図11(a)において、パターン群c180は図9(a)におけるパターン群Cが2回陰影されることで形成され、同じくパターン群d180は図9(a)におけるパターン群Dが2回陰影されることにより形成される。さらに、第3レジストパターン23180は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成され、第4レジストパターン24180は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成される。
膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合、実施例1における図2に示すグラフから明らかなように、露光時マスク位置Fm1(=F0+dF2)に位相シフトマスク2を配置した際と、露光時マスク位置Fm2(=F0−dF2)に位相シフトマスク2を配置した際とでは、第3レジストパターン23180の幅(これをWr3180とする)と第4レジストパターン24180との幅(これをWr4180とする)とが等しくなる。
・・位相差Δλが175°の場合
次に、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1とFm2とに配置した際に所定基板20上に形成される第3レジストパターン23175および第4レジストパターン24175の構成を図面と共に詳細に説明する。図12(a)は第3および第4レジストパターン23175、24175の構成を示す上視図であり、図12(b)は図12(a)におけるVII−VII’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、図11の説明と同様に、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。
図12(a)において、パターン群c175は図9(a)におけるパターン群Cが2回陰影されることで形成され、同じくパターン群d175は図9(a)におけるパターン群Dが2回陰影されることにより形成される。さらに、第3レジストパターン23175は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成され、第4レジストパターン24175は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成される。
膜厚D175を有する第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合、実施例1における図2に示すグラフから明らかなように、第3レジストパターン23175の幅(これをWr3175とする)および第4レジストパターン24175の幅(これをWr4175とする)と露光時マスク位置Fmとの関係曲線は、グラフ中、左側へシフトする。このため、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置して形成された第3レジストパターン23175の幅Wr3175は、同じく位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置して形成された第3レジストパターン23180の幅Wr3180よりも広くなる。これに対して、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置して形成された第4レジストパターン24175の幅Wr4175は、同じく位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置して形成された第4レジストパターン24180の幅Wr4180よりも狭くなる。
・・位相差Δλが185°の場合
次に、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1とFm2とに配置した際に所定基板20上に形成される第3レジストパターン23185および第4レジストパターン24185の構成を図面と共に詳細に説明する。図13(a)は第3および第4レジストパターン23185、24185の構成を示す上視図であり、図13(b)は図13(a)におけるVIII−VIII’断面図である。なお、露光の際、所定基板20上には、図11の説明と同様に、ポジティブ型のフォトレジストが塗布されているものとする。
図13(a)において、パターン群c185は図9(a)におけるパターン群Cが2回陰影されることで形成され、同じくパターン群d185は図9(a)におけるパターン群Dが2回陰影されることにより形成される。さらに、第3レジストパターン23185は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成され、第4レジストパターン24185は位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置した際に図9(a)における第2マスクパターン12により形成される。
膜厚D185を有する第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合、実施例1における図2に示すグラフから明らかなように、第3レジストパターン23185の幅(これをWr3185とする)および第4レジストパターン24185の幅(これをWr4185とする)と露光時マスク位置Fmとの関係曲線は、グラフ中、右側へシフトする。このため、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置して形成された第3レジストパターン23185の幅Wr3185は、同じく位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm1に配置して形成された第3レジストパターン23180の幅Wr3180よりも狭くなる。これに対して、位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置して形成された第4レジストパターン24185の幅Wr4185は、同じく位相シフトマスク2を露光時マスク位置Fm2に配置して形成された第4レジストパターン24180の幅Wr4180よりも狭くなる。
・位相差特定方法
次に、以上のように所定基板20上に形成された第3レジストパターン23180、23175または23185と、第4レジストパターン24180、24175または24185とから、位相差Δλを特定する方法について以下に説明する。
位相差Δλを特定するにあたり、まず、例えば光学式重ね合わせ測定機などの撮像装置を用いて、第3および第4レジストパターン23180〜23185、24180〜24185の輪郭部分をそれぞれ撮像する。以下の説明では、第3レジストパターン23180、23175、23185の符号を必要に応じて‘23’とし、第4レジストパターン24180、24175、24185の符号を必要に応じて‘24’とする。また、パターン群c180、c175、c185の符号を必要に応じて‘c’とし、同じくパターン群d180、d175、d185の符号を必要に応じて‘d’とする。
第3および第4レジストパターン23、24の輪郭部分を撮像する際、図11に示すように、例えば所定基板20のいずれかの構成に設けられた所定マークを基準する位置を、それぞれの撮像領域Lo,Li,RiおよびRoについて特定しておく。なお、パターン群cがパターン群dの左側に配置される場合、撮像領域Loはパターン群cにおける第3レジストパターン23の左側の輪郭部分を含み、撮像領域Liはパターン群cにおける第4レジストパターン24の左側の輪郭部分を含む。同様に、撮像領域Roはパターン群dにおける第4レジストパターン24の右側の輪郭部分を含み、撮像領域Riはパターン群dにおける第3レジストパターン23の右側の輪郭部分を含む。
次に、撮像領域Loの画像からパターン群cにおける第3レジストパターン23の左側の輪郭部分を例えば画像認識処理により特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第5輪郭位置と言う)を特定する。また、撮像領域Roの画像からパターン群dにおける第4レジストパターン24の右側の輪郭部分を特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第6輪郭位置と言う)を特定する。次に、得られた第5および第6輪郭位置から、これらの中間の位置(以下、第3中間位置Poと言う)を特定する。なお、本説明における横とは、パターン群cおよびdの配列方向(図面中、横方向)とする。
次に、撮像領域Liの画像からパターン群cにおける第4レジストパターン24の左側の輪郭部分を例えば画像認識処理により特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第7輪郭位置と言う)を特定する。また、撮像領域Riの画像からパターン群dにおける第3レジストパターン23の右側の輪郭部分を特定し、これの所定マークに対する横方向の位置(以下、第8輪郭位置と言う)を特定する。次に、得られた第7および第8輪郭位置から、これらの中間の位置(以下、第4中間位置Piと言う)を特定する。
このように、第3中間位置Poと第4中間位置Piとを求めると、次に、これらの差ΔP(=Pi−Po)を算出する。
ここで、第2マスクパターン12の膜厚をD180とした場合、第3レジストパターン23180の幅Wr3180と第4レジストパターン24180の幅Wr4180とは等しい(図11(a)参照)。したがって、第3中間位置Poと第4中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は‘0’となる。
ただし、例えば第2マスクパターン12の膜厚をD180よりも小さい膜厚(例えば膜厚175)とした場合、図12(a)に示すように、第3レジストパターン23175の幅Wr3175は第3レジストパターン23180の幅Wr3180よりも広くなり、第4レジストパターン24175の幅Wr4175は第4レジストパターン24180の幅Wr4180よりも狭くなる。このため、上記の方法で算出した第3中間位置Poは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合と比較して、幅Wr4175の半分からWr3175の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr4175−Wr3175)/4:ただし、絶対値)だけ、図面中、左方向へシフトする。一方、第4中間位置Piは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合と比較して、幅Wr4175の半分からWr3175の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr4175−Wr3175)/4:ただし、絶対値)だけ、図面中、右方向へシフトする。したがって、第3中間位置Poと第4中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は(Wr4175−Wr4175)/2(>0)となる。
また、例えば第2マスクパターン12の膜厚をD180よりも大きい膜厚(例えば膜厚D185)とした場合、図13(a)に示すように、第3レジストパターン23185の幅Wr3185は第3レジストパターン23180の幅Wr3180よりも狭くなり、第4レジストパターン24185の幅Wr4185は第4レジストパターン24180の幅Wr4180よりも広くなる。このため、上記の方法で算出した第3中間位置Poは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合と比較して、幅Wr4185の半分からWr3185の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr4185−Wr3185)/4:ただし、絶対値)だけ、図面中、右方向へシフトする。一方、第4中間位置Piは、膜厚D180の第2マスクパターン12が形成された位相シフトマスク2を用いた場合と比較して、幅Wr4185の半分からWr3185の半分を引いた値の半分(すなわち、(Wr4185−Wr3185)/4:ただし、絶対値)だけ、図面中、左方向へシフトする。したがって、第3中間位置Poと第4中間位置Piとの横方向の差ΔP(=Pi−Po)は(Wr4185−Wr3185)/2(<0)となる。
以上のように、差ΔPを特定すると、次に、予め求めておいた差ΔPと位相差Δλとの対応関係(図10参照)に基づいて、差ΔPから位相差Δλを特定する。
・位相シフトマスク2の製造方法
次に、本実施例による位相シフトマスク2の製造方法について、図14と共に詳細に説明する。図14は、位相シフトマスク2の製造工程を示すプロセス図である。なお、図14では、図9におけるV−V’断面と対応する断面を工程ごとに示す。
本製造方法では、実施例1と同様に、まず、例えば厚さ6.35mmのガラス(合成石英等)よりなるマスク基板10を準備し、これに、図14(a)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)とクロム(Cr)とを順次堆積させることで、クロム酸化膜(CrOx)12Sとクロム膜(Cr)11Aとを順次形成する。なお、クロム酸化膜(CrOx)12Sおよびクロム膜(Cr)11Aの形成には、例えばCVD(Chemical VaporDeposition)法などを用いることができる。また、クロム酸化膜(CrOx)12Sの膜厚は例えば100μmとすることができ、クロム膜(Cr)11Aの膜厚は例えば100μmとすることができる。
次に、クロム膜(Cr)11A上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを用いることで、図14(b)に示すように、遮光パターン31と同形状のレジストパターン31Cを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン31Cをマスクとしてクロム膜(Cr)11Aをエッチングすることで、図14(c)に示すように、クロム膜(Cr)11Aを遮光パターン31と同形状に加工する。これにより、遮光パターン31における遮光膜31aを得る。その後、レジストパターン31Cを除去する。
次に、遮光膜31aおよび露出されたクロム酸化膜(CrOx)12S上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを用いることで、図14(d)に示すように、第2マスクパターン12および遮光パターン31と同形状のレジストパターン12Bを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン12Bをマスクとしてクロム酸化膜(CrOx)12Sをエッチングすることで、図14(e)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)12Sを第2マスクパターン12および遮光パターン31と同形状に加工する。これにより、遮光膜31aおよびハーフトーン膜31bからなる遮光パターン31を得ると共に、ハーフトーン膜からなる第2マスクパターン12を得る。その後、レジストパターン12Bを除去することで、図9に示すような位相シフトマスク2が得られる。
・半導体装置の製造方法
また、本実施例による位相シフトマスク2を用いた露光方法を含む半導体装置の製造方法は実施例1で示す製造方法と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・作用効果
以上のように、本実施例による位相差特定方法によれば、第3および第4レジストパターン(23、24)は、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。また、所定基板(20)上に形成された第3および第4レジストパターン(23、24)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。さらに、取得したイメージから第3および第4レジストパターンの位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これから第3レジストパターン(23)の幅(Wr3)と第4レジストパターン(24)の幅(Wr4)との差(例えばこれに基づく差ΔP)を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えば第3および第4レジストパターン(23、24)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)と第3および第4光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第3光と第4光との位相差(Δλ)を特定することができる。さらにまた、本実施例によれば、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。
また、本実施例による位相シフトマスクの製造方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(FM)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr3、Wr4)が変化するレジストパターン(23、24)を形成することができる光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜を位相シフトマスク(2)に形成するため、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅(Wr3、Wr4)を持つレジストパターン(23、24)を、この位相シフトマスク(2)を用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。このように所定基板(20)上に形成されたレジストパターン(23、24)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。そこで、本実施例により製造される位相シフトマスク(2)を例えば光軸に沿って異なる位置(Fm1、Fm2)に配置することで、所定基板(20)上に2種類の幅のレジストパターン(23、24)を形成することができる。また、これらのレジストパターン(23、24)のイメージを取得し、このイメージからレジストパターン(23、24)の位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これからそれぞれのレジストパターン(23、24)の幅の差(例えばこれに基づく差λP)を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えばレジストパターン(23、24)の幅の差(例えばこれに基づく差λP)と第3および第4光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第3光と第4光との位相差(Δλ)を特定することが可能となる。さらにまた、本実施例により製造された位相シフトマスク(2)を用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。
また、本実施例による位相シフトマスクによれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr3、Wr4)が変化するレジストパターン(23、24)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなるマスクパターン(12)を位相シフトマスク(2)に設けているため、所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて変化する幅(Wr3、Wr4)を持つレジストパターン(23、24)を、この位相シフトマスク(2)を用いると共に、通常のフォトリソグラフィにおいて使用される生産設備(露光機、レジストコータ、現像機など)を用いて容易に所定基板(20)上に形成することができる。このように所定基板(20)上に形成されたレジストパターン(23、24)は、光学式の重ね合わせ測定機などの一般的な撮像装置を用いて取得したイメージから形状を特定することができる。そこで、本実施例による位相シフトマスク(2)を例えば光軸に沿って異なる位置(Fm1、Fm2)に配置することで、所定基板(20)上に2種類の幅(Wr3、Wr4)のレジストパターン(23、24)を形成することができる。また、これらのレジストパターン(23、24)のイメージを取得し、このイメージからレジストパターン(23、24)の位置(例えば輪郭部分の位置)を特定することで、これからそれぞれのレジストパターン(23、24)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)を容易且つ高精度に算出することができる。したがって、例えばレジストパターン(23、24)の幅の差(例えばこれに基づく差ΔP)と第3および第4光の位相差(Δλ)とを予め対応づけておくことで、容易且つ正確に第3光と第4光との位相差(Δλ)を特定することが可能となる。さらにまた、本実施例による位相シフトマスクを用いることで、専用の測定装置などを必要とせずに、位相差(Δλ)を特定することも可能となる。
また、本実施例による露光方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr3、Wr4)が変化するレジストパターン(23、24)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなるマスクパターン(12)が形成された位相シフトマスク(2)の位相差(Δλ)は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスク(2)を用いることで、正確に位置制御された露光が可能となる。
また、本実施例による半導体装置の製造方法によれば、露光対象である所定基板(20)からの距離(Fm)と半透過膜の膜厚とに応じて幅(Wr3、Wr4)が変化するレジストパターン(23、24)を形成することができる第2光学像を所定基板(20)上に結像可能な第1形状(例えばラインアンドスペースパターン)に加工された半透過膜よりなるマスクパターン(12)が形成された位相シフトマスク(2)の位相差(Δλ)は、上記のように正確に特定することができる。このため、この位相シフトマスク(2)を用いることで、プロセス精度を向上することが可能となり、結果、半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。
なお、本実施例による位相シフトマスク2は、1つのマスク基板10上に複数のパターン群(本実施例ではCおよびDの2つ)が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのマスク基板10上に1つのパターン群(例えばパターン群C)のみが形成された位相シフトマスクを用い、これを例えば露光装置におけるマスクの横方向への位置シフト機能を用いて所定距離(本実施例ではDp+Wm)ずらしつつ露光することで、所定基板20上に複数パターン群の第3および第4レジストパターンを形成しても良い。
次に、本発明の実施例3について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1または実施例2と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1または実施例2と同様である。
本実施例では、実施例2と同様に、1つの位相シフトマスク2を用い、異なる露光時マスク位置Fmから所定基板20上を2回以上露光することで、所定基板20上に2種類のレジストパターンを形成し、これらから求められた差ΔPに基づいて位相差Δλを特定する。なお、一方のレジストパターン(これを実施例2と同様に第3レジストパターンとする)は、例えば焦点位置F0に対して所定距離dF2、所定基板から離れた露光時マスク位置Fm1(=F0+dF2)に位相シフトマスク2を配置して形成する。他方のレジストパターン(これを実施例2と同様に第4レジストパターンとする)は、例えば焦点位置F0に対して上記と同じ所定距離dF2、所定基板に近い露光時マスク位置Fm2(=F0−dF2)に位相シフトマスク2を配置して形成する。差ΔPは、これら第3および第4レジストパターンから、実施例1に示す位相差特定方法における方法と同様の方法により算出される。
ただし、本実施例では、露光装置に備えつけられた、露光領域を設定する機能(これをブラインド機能とも言う)を用いることで、第3レジストパターンが再度露光されることを防止する。このため、本実施例による位相シフトマスク3は、実施例2による位相シフトマスク2における遮光パターン31を必要としない。
・位相シフトマスク3の構成
まず、本実施例による位相シフトマスク3の構成を説明する。図15(a)は本実施例による位相シフトマスク3の構成を示す上視図である。また、図15(b)は(a)におけるIX−IX’断面図である。なお、位相シフトマスク3は、図15(b)における上面が露光対象である所定基板側へ向いた状態で使用される。
図15(a)および(b)に示すように、位相シフトマスク3は、実施例2による位相シフトマスク2と同様の構成において、遮光パターン31が削除された構成を有する。このほかの構成および寸法は、実施例2による位相差シフトマスク2と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、本実施例において、位相シフトマスク3を用いて形成される第3および第4レジストパターンの構成も、実施例2による第3および第4レジストパターンと同様であり、さらに、これから差ΔPを算出して位相差Δλを特定する位相差特定方法も実施例2と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・位相シフトマスク3の製造方法
次に、本実施例による位相シフトマスク3の製造方法について、図16と共に詳細に説明する。図16は、位相シフトマスク3の製造工程を示すプロセス図である。なお、図16では、図15におけるIX−IX’断面と対応する断面を工程ごとに示す。
本製造方法では、実施例1と同様に、まず、例えば厚さ6.35mmのガラス(合成石英等)よりなるマスク基板10を準備し、これに、図16(a)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)を堆積させることで、クロム酸化膜(CrOx)12Sを形成する。なお、クロム酸化膜(CrOx)12Sの形成には、例えばCVD(Chemical VaporDeposition)法などを用いることができる。また、クロム酸化膜(CrOx)12Sの膜厚は例えば100μmとすることができる。
次に、クロム酸化膜(CrOx)12S上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを用いることで、図16(b)に示すように、第2マスクパターン12と同形状のレジストパターン12Cを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン12Cをマスクとしてクロム酸化膜(CrOx)12Sをエッチングすることで、図16(c)に示すように、クロム酸化膜(CrOx)12Sを第2マスクパターン12と同形状に加工する。これにより、ハーフトーン膜からなる第2マスクパターン12を得る。その後、レジストパターン12Cを除去することで、図15に示すような位相シフトマスク2が得られる。
・半導体装置の製造方法
また、本実施例による位相シフトマスク2を用いた露光方法を含む半導体装置の製造方法は実施例1で示す製造方法と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・作用効果
以上のように構成することで、本実施例によれば、実施例2と同様の効果を得ることが可能となる。また、本実施例によれば、遮光膜で形成された遮光パターン31が不要となるため、位相シフトマスク全体がハーフトーン膜で構成される場合でも、適用可能である。
なお、本実施例による位相シフトマスク3は、1つのマスク基板10上に複数の第2マスクパターン12が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのマスク基板10上に1つの第2マスクパターン12のみが形成された位相シフトマスクを用い、これを例えば露光装置における横方向への位置シフト機能を用いて所定距離(本実施例ではDp+Wm)ずらしつつ露光することで、所定基板20上に複数パターン群の第3および第4レジストパターンを形成しても良い。
次に、本発明の実施例4について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1から実施例3のいずれかと同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1から実施例3のいずれかと同様である。
本実施例は、実施例1による位相シフトマスク1と同様の構成において、ハーフトーン膜である第2マスクパターン12を基板堀り込みにより形成した位相シフタ構造のレベンソン型マスクパターンに置き換えたものである。
・位相シフトマスク4の構成
まず、本実施例による位相シフトマスク4の構成を説明する。図17(a)は本実施例による位相シフトマスク4の構成を示す上視図である。また、図17(b)は(a)におけるX−X’断面図である。なお、位相シフトマスク4は、図17(b)における上面が露光対象である所定基板側へ向いた状態で使用される。
図17(a)および(b)に示すように、位相シフトマスク4は、実施例1による位相シフトマスク1と同様の構成において、第2マスクパターン12がレベンソン型位相シフトマスクパターン42に置き換えられている。なお、レベンソン型位相シフトマスクパターン42の寸法は、実施例1による第2マスクパターン12と同様である。
また、レベンソン型位相シフトマスクパターン42は、図17(b)に示すように、実施例1による第2マスクパターン12と同様にマスク基板10上にハーフトーン膜よるなるラインパターン12sが形成されると共に、ラインパターン12sの間におけるマスク基板10が1つ飛びに彫り込まれることで、溝42dが形成されている。レベンソン型位相シフトマスクパターン42では、この溝42dにおける堀り込み深さTを調整することで、目標とする位相差Δλを実現することができる。
また、このほかの構成および寸法は、実施例1による位相差シフトマスク1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、本実施例において、位相シフトマスク4を用いて形成される第1および第2レジストパターンの構成も、実施例1による第1および第2レジストパターンと同様であり、さらに、これから差ΔPを算出して位相差Δλを特定する位相差特定方法も実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・位相シフトマスク4の製造方法
次に、本実施例による位相シフトマスク4の製造方法について、図18と共に詳細に説明する。図18は、位相シフトマスク4の製造工程を示すプロセス図である。なお、図18では、図17におけるXI−XI’断面と対応する断面を工程ごとに示す。
本製造方法では、図7を用いて説明した実施例1と同様の工程を経ることで、図18(a)に示す構造(位相シフトマスク1と同様の構造)を得る。
次に、遮光膜11aおよびハーフトーン膜11bからなるラインパターン11sとハーフトーン膜よりなるラインパターン12sとが形成されたマスク基板10上に所定のレジスト液をスピン塗布した後、既存の露光および現像プロセスを経る事で、図18(b)に示すように、ラインパターン12sの間が1つ飛びに開口されたレジストパターン42Aを形成する。
次に、例えば既存のエッチング法を用い、レジストパターン42Aをマスクとしてマスク基板10をエッチングすることで、図18(c)に示すように、ラインパターン12sの1つ飛びの間に溝42dを形成する。その後、レジストパターン42Aを除去することで、図17に示すような位相シフトマスク4が得られる。
・半導体装置の製造方法
また、本実施例による位相シフトマスク4を用いた露光方法を含む半導体装置の製造方法は実施例1で示す製造方法と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・作用効果
以上のように構成することで、本実施例によれば、レベンソン型の位相シフトマスクを用いて、実施例1と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本実施例による位相シフトマスク4は、1つのマスク基板10上に複数のパターン群(本実施例ではAおよびBの2つ)が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのマスク基板10上に1つのパターン群(例えばパターン群A)のみが形成された位相シフトマスクを用い、これを例えば露光装置におけるマスクの横方向への位置シフト機能を用いて所定距離(本実施例ではDp+Wm)ずらしつつ露光することで、所定基板20上に複数パターン群の第1および第2レジストパターンを形成しても良い。
また、本実施例では、レベンソン型の位相シフトマスクパターンとしてラインパターン12s間に露出されたマスク基板10を1つ飛びに彫り込むことで溝42dが形成された構造を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えばラインパターン12s間に露出されたマスク基板10上に異なる屈折率の半透過膜または遮光膜が形成された構造など、他の種々のレベンソン型位相シフトマスクパターンを適用することが可能である。
次に、本発明の実施例5について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1から実施例4のいずれかと同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1から実施例4のいずれかと同様である。
本実施例は、実施例2または実施例3による位相シフトマスク2または3と同様の構成において、ハーフトーン膜である第2マスクパターン12を基板堀り込みにより形成した位相シフタ構造のレベンソン型マスクパターンに置き換えたものである。なお、以下の説明では、実施例2による位相シフトマスク2における第2マスクパターン12をレベンソン型マスクパターンに置き換えた場合を例に挙げて説明する。
・位相シフトマスク5の構成
まず、本実施例による位相シフトマスク5の構成を説明する。図19(a)は本実施例による位相シフトマスク5の構成を示す上視図である。また、図19(b)は(a)におけるXII−XII’断面図である。なお、位相シフトマスク5は、図19(b)における上面が露光対象である所定基板側へ向いた状態で使用される。
図19(a)および(b)に示すように、位相シフトマスク5は、実施例2による位相シフトマスク2と同様の構成において、第2マスクパターン12がレベンソン型位相シフトマスクパターン42に置き換えられている。なお、レベンソン型位相シフトマスクパターン42の寸法は、実施例2による第2マスクパターン12と同様である。また、レベンソン型位相シフトマスクパターン42は、実施例4によるレベンソン型位相シフトマスクパターン42と同様である。さらに、このほかの構成および寸法は、実施例2による位相差シフトマスク2と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、本実施例において、位相シフトマスク2を用いて形成される第3および第4レジストパターンの構成も、実施例2による第3および第4レジストパターンと同様であり、さらに、これから差ΔPを算出して位相差Δλを特定する位相差特定方法も実施例2と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・位相シフトマスク5の製造方法
また、本実施例による位相シフトマスク5の製造方法は、実施例2において説明した位相シフトマスク2の製造方法に、実施例4において説明した位相シフトマスク4の製造方法を組み合わせることで容易に相当することが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・半導体装置の製造方法
さらに、本実施例による位相シフトマスク5を用いた露光方法を含む半導体装置の製造方法は実施例1で示す製造方法と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・作用効果
以上のように構成することで、本実施例によれば、レベンソン型の位相シフトマスクを用いて、実施例2または3と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本実施例による位相シフトマスク5は、1つのマスク基板10上に複数のレベンソン型位相シフトマスクパターン42が形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのマスク基板10上に1つのレベンソン型位相シフトマスクパターン42のみが形成された位相シフトマスクを用い、これを例えば露光装置における横方向への位置シフト機能を用いて所定距離(本実施例ではDp+Wm)ずらしつつ露光することで、所定基板20上に複数パターン群の第3および第4レジストパターンを形成しても良い。
また、本実施例では、実施例4と同様に、レベンソン型の位相シフトマスクパターンとしてラインパターン12s間に露出されたマスク基板10を1つ飛びに彫り込むことで溝42dが形成された構造を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えばラインパターン12s間に露出されたマスク基板10上に異なる屈折率の半透過膜または遮光膜が形成された構造など、他の種々のレベンソン型位相シフトマスクパターンを適用することが可能である。
また、上記実施例1から実施例5は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
(a)は本発明の実施例1による位相シフトマスク1の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のI−I’断面図である。 本発明の実施例1における露光時マスク位置Fmと第1/第2光学像の幅Wrとの関係を示すグラフである。 本発明の実施例1における差ΔPと位相差Δλとの関係を示すグラフである。 (a)は本発明の実施例1において位相差Δλが180°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク1により所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22180の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のII−II’断面図である。 (a)は本発明の実施例1において位相差Δλが175°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク1により所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22175の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のIII−III’断面図である。 (a)は本発明の実施例1において位相差Δλが185°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク1により所定基板20上に形成される第1および第2レジストパターン21、22185の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のIV−IV’断面図である。 本発明の実施例1による位相シフトマスク1の製造方法を示すプロセス図である。 本発明の実施例1による位相シフトマスク1を用いた半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 (a)は本発明の実施例2による位相シフトマスク2の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のV−V’断面図である。 本発明の実施例2における差ΔPと位相差Δλとの関係を示すグラフである。 (a)は本発明の実施例2において位相差Δλが180°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク2により所定基板20上に形成される第3および第4レジストパターン23180、24180の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のVI−VI’断面図である。 (a)は本発明の実施例2において位相差Δλが175°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク2により所定基板20上に形成される第3および第4レジストパターン22175、22175の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のVII−VII’断面図である。 (a)は本発明の実施例2において位相差Δλが185°となる第2マスクパターン12を有する位相シフトマスク1により所定基板20上に形成される第3および第4レジストパターン23185、22185の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のVIII−VIII’断面図である。 本発明の実施例2による位相シフトマスク2の製造方法を示すプロセス図である。 (a)は本発明の実施例3による位相シフトマスク3の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のIX−IX’断面図である。 本発明の実施例3による位相シフトマスク3の製造方法を示すプロセス図である。 (a)は本発明の実施例4による位相シフトマスク4の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のX−X’断面図である。 本発明の実施例4による位相シフトマスク4の製造方法を示すプロセス図である。 (a)は本発明の実施例5による位相シフトマスク5の構成を示す上視図であり、(b)は(a)のXII−XII’断面図である。
符号の説明
1、2、3、4、5 位相シフトマスク
10 マスク基板
11 第1マスクパターン
11A クロム(Cr)膜
11C レジストパターン
11a 遮光膜
11b ハーフトーン膜
11s、12s ラインパターン
12 第2マスクパターン
12A、12B、12C レジストパターン
12S クロム酸化膜(CrOx
20 所定基板
21 第1レジストパターン
22180、22175、22185 第2レジストパターン
23180、23175、23185 第3レジストパターン
24180、24175、24185 第4レジストパターン
31 遮光パターン
31a 遮光膜
31b ハーフトーン膜
31C レジストパターン
42 レベンソン型位相シフトマスクパターン
42A レジストパターン
42d 溝
A、a180、a175、a185、B、b180、b175、b185、C、c180、c175、c185、D、d180、d175、d185 パターン群
Li、Lo、Ri、Ro 撮像領域

Claims (43)

  1. 第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、前記所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクを準備する工程と、
    前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に第1レジストパターンと第2レジストパターンとを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンと前記第2レジストパターンとの幅の差を取得する工程と、
    前記幅の差に基づいて前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差を特定する工程と
    を有することを特徴とする位相差特定方法。
  2. 前記第1所定距離は、前記所定基板上に形成される前記第1および第2光学像の焦点が合う位置から前記光軸上を第2所定距離外れた位置であることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  3. 前記第1光と前記第2光との位相差は、予め登録されている前記幅の差と位相差との対応関係に基づいて特定されることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  4. 前記第1レジストパターンと前記第2レジストパターンとは、前記所定基板上に同一の幅方向を有しつつ2組以上形成されており、
    前記幅の差は、一方の外側に設けられた第1レジストパターンの前記幅方向の端部の位置と他方の外側に設けられた第2レジストパターンの前記幅方向の端部の位置との中心と、中央側に設けられた第1および第2レジストパターンそれぞれの前記幅方向の端部の位置の中心とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  5. 前記位相シフトマスクは、前記第1マスクパターンと前記第2マスクパターンとの組を、第2所定間隔隔てて少なくとも2つ有し、
    少なくとも2組の前記第1および第2レジストパターンの幅方向は同一であることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  6. 前記第1および第2形状は、ラインアンドスペースパターンであることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  7. 前記第2形状のデューティ比は、前記半透過膜の膜厚を前記位相差が180°となる膜厚とした場合の前記第1光学像の幅の変化と前記第2光学像との幅の変化とが、前記第1所定距離の変化に対して等しくなる値に設定されていることを特徴とする請求項6記載の位相差特定方法。
  8. 前記遮光膜はクロム膜であることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  9. 前記半透過膜はクロム酸化膜、ケイ化モリブデンの酸化膜、またはクロム酸化膜およびケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜であることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  10. 前記第2マスクパターンはレベンソン型の位相シフトマスクパターンであることを特徴とする請求項1記載の位相差特定方法。
  11. 所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させ光学像を当該所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクを準備する工程と、
    前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された前記位相シフトマスクを介して当該所定基板上を露光することで当該所定基板上に第1レジストパターンを形成する工程と、
    前記所定基板から前記光軸上を第2所定距離離れた位置であって前記第1位置から前記光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に第2レジストパターンを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンと前記第2レジストパターンとの幅の差を取得する工程と、
    前記幅の差に基づいて前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差を特定する工程と
    を有することを特徴とする位相差特定方法。
  12. 前記第1所定距離は、前記所定基板上に形成される前記光学像の焦点が合う位置から前記光軸上を第3所定距離外れた位置であり、
    前記第2所定距離は、前記光学像の焦点が合う位置から前記光軸上を前記第1所定距離とは反対側に前記第3所定距離離れた位置であることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  13. 前記第1光と前記第2光との位相差は、予め登録されている幅の差と位相差との対応関係に基づいて特定されることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  14. 前記第1レジストパターンと前記第2レジストパターンとは、前記所定基板上に同一の幅方向を有しつつ2組以上形成されており、
    前記幅の差は、一方の外側に設けられた第1レジストパターンの前記幅方向の端部の位置と他方の外側に設けられた第2レジストパターンの前記幅方向の端部の位置との中心と、中央側に設けられた第1および第2レジストパターンの前記幅方向の端部の位置の中心とに基づいて算出されることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  15. 前記位相シフトマスクは、前記マスクパターンを、第2所定間隔隔てて少なくとも2つ有し、
    少なくとも2つの前記マスクパターンの幅方向は同一であることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  16. 前記所定形状は、ラインアンドスペースパターンであることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  17. 前記半透過膜はクロム酸化膜、ケイ化モリブデンの酸化膜、またはクロム酸化膜およびケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜であることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  18. 前記位相シフトマスクは、前記マスクパターンから前記光軸と垂直方向に前記第1所定間隔隔てて形成された、前記マスクパターンよりも大きな寸法の遮光膜を有し、
    前記第2レジストパターンを形成する際、前記所定基板上に形成される前記遮光膜の光学像が前記第1マスクパターンをカバーすることを特徴とする特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  19. 前記遮光膜はクロム膜であることを特徴とする請求項18記載の位相差特定方法。
  20. 前記マスクパターンはレベンソン型の位相シフトマスクパターンであることを特徴とする請求項11記載の位相差特定方法。
  21. 所定のマスク基板を準備する工程と、
    前記マスク基板上に半透過膜を形成する工程と、
    前記半透過膜上に遮光膜を形成する工程と、
    前記遮光膜における第1所定間隔隔てた2つの領域を、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像可能な第1形状に加工する工程と、
    前記第1形状の前記遮光膜から第2所定間隔隔てられた前記半透過膜における2つの領域を、前記所定基板からの距離と当該半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像可能な第2形状に加工する工程と
    を有することを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  22. 所定のマスク基板を準備する工程と、
    前記マスク基板上における第1所定間隔隔てた2つの領域に、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像可能なパターンを有する第1膜を形成する工程と、
    前記マスク基板上における前記第1膜から第2所定間隔隔てられた2つの領域に、前記所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像可能なラインアンドスペースパターンを有する第2膜を形成する工程と、
    前記第2膜のライン間に露出された前記マスク基板を彫り込むことで所定深さの溝を形成する、もしくは前記第2膜のライン間に露出された前記マスク基板上に半透過膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  23. 所定のマスク基板を準備する工程と、
    前記マスク基板上に半透過膜を形成する工程と、
    前記半透過膜上に遮光膜を形成する工程と、
    前記遮光膜における第1領域を第1形状に加工する工程と、
    前記第1領域から第1所定間隔隔てられた前記半透過膜における第2領域を、露光対象である所定基板からの距離と当該半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を当該所定基板上に結像可能であって前記第1形状よりも小さな寸法の第2形状に加工する工程と
    を有することを特徴とする位相シフトマスクの製造方法。
  24. 前記遮光膜は、第2所定間隔隔てた2つの前記第1領域が前記第1形状に加工され、
    前記半透過膜は、2つの前記第1領域から同一方向にそれぞれ前記第1所定間隔隔てた2つの前記第2領域が前記第2形状に加工されることを特徴とする請求項23記載の位相シフトマスクの製造方法。
  25. 所定のマスク基板を準備する工程と、
    前記マスク基板上における第1所定間隔隔てた2つの領域に、所定形状の第1膜を形成する工程と、
    前記第1膜から第1所定間隔隔てられた2つの領域に、前記所定形状よりも一回り小さな寸法のラインアンドスペースパターンを有する第2膜を形成する工程と、
    前記第2膜の各ライン間に露出された前記所定のマスク基板を彫り込むことで所定深さの溝を形成する、もしくは前記第2膜のライン間に露出された前記マスク基板上ん半透明膜を形成する工程と
    を有することを特徴とするの位相シフトマスクの製造方法。
  26. 第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像する第1マスクパターンと、
    第2形状の半透過膜よりなり、前記所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像する第2マスクパターンとを有し、
    前記第1マスクパターンと前記第2マスクパターンとは、第1所定間隔隔てて形成されており、
    前記第1形状と前記第2形状とは、前記半透過膜の膜厚を、当該半透過膜を透過する第1光と当該半透過膜以外を透過する第2光との位相差が180°となる膜厚とした場合の前記第1光学像の幅の変化と前記第2光学像の幅の変化とが、前記所定基板からの距離の変化に対して等しくなるように構成されていることを特徴とする位相シフトマスク。
  27. 前記所定基板から光軸上を所定距離離れた位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価されたことを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  28. 前記第1マスクパターンと前記第2マスクパターンとの組を、第2所定間隔隔てて少なくとも2つ有し、
    少なくとも2組の前記第1および第2レジストパターンの幅方向は同一であることを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  29. 前記第1および第2形状は、ラインアンドスペースパターンであることを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  30. 前記遮光膜はクロム膜であることを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  31. 前記半透過膜はクロム酸化膜、ケイ化モリブデンの酸化膜、またはクロム酸化膜およびケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜であることを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  32. 前記第2マスクパターンはレベンソン型の位相シフトマスクパターンであることを特徴とする請求項26記載の位相シフトマスク。
  33. 第1形状の遮光膜よりなる遮光パターンと、
    前記第1形状よりも小さな寸法の第2形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と当該半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を当該所定基板上に結像するマスクパターンとを有し、
    前記遮光パターンは、前記マスクパターンから第1所定間隔隔てて形成されていることを特徴とする位相シフトマスク。
  34. 前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンの幅と、前記所定基板から前記光軸上を第2所定距離離れた位置であって前記第1位置から前記光軸と垂直方向に前記第1所定間隔隔てた第2位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第2レジストパターンの幅との差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価されたことを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  35. 前記遮光パターンと前記マスクパターンとの組を、第2所定間隔隔てて少なくとも2つ有し、
    少なくとも2組の前記第1および第2レジストパターンの幅方向は同一であることを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  36. 前記第2形状は、ラインアンドスペースパターンであることを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  37. 前記遮光膜はクロム膜であることを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  38. 前記半透過膜はクロム酸化膜、ケイ化モリブデンの酸化膜、またはクロム酸化膜およびケイ化モリブデンの酸化膜のうちいずれかを含む多層膜であることを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  39. 前記マスクパターンはレベンソン型の位相シフトマスクパターンであることを特徴とする請求項33記載の位相シフトマスク。
  40. 第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、前記所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクであって、前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された前記位相シフトマスクを準備する工程と、
    所定面にレジスト液が塗布された半導体基板を準備する工程と、
    前記位相シフトマスクを用いて前記半導体基板の前記所定面を露光する工程と
    を有することを特徴とする露光方法。
  41. 所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を当該所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクであって、前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンの幅と、前記所定基板から前記光軸上を第2所定距離離れた位置であって前記第1位置から前記光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第2レジストパターンの幅との差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された前記位相シフトマスクを準備する工程と、
    所定面にレジスト液が塗布された半導体基板を準備する工程と、
    前記位相シフトマスクを用いて前記半導体基板の前記所定面を露光する工程と
    を有することを特徴とする露光方法。
  42. 第1形状の遮光膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離に応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第1光学像を当該所定基板上に結像する第1マスクパターンと、第2形状の半透過膜よりなり、前記所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる第2光学像を当該所定基板上に結像する第2マスクパターンとが、第1所定間隔隔てて形成された位相シフトマスクであって、前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンと第2レジストパターンとの幅の差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された前記位相シフトマスクを準備する工程と、
    半導体基板を準備する工程と、
    前記位相シフトマスクを用いて前記半導体基板の所定面にレジストパターンを形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  43. 所定形状の半透過膜よりなり、露光対象である所定基板からの距離と前記半透過膜の膜厚とに応じて当該所定基板上に形成されるレジストパターンの幅を変化させる光学像を当該所定基板上に結像するマスクパターンが形成された位相シフトマスクであって、前記所定基板から光軸上を第1所定距離離れた第1位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第1レジストパターンの幅と、前記所定基板から前記光軸上を第2所定距離離れた位置であって前記第1位置から前記光軸と垂直方向に第1所定間隔隔てた第2位置に配置された前記位相シフトマスクを介して前記所定基板上を露光することで当該所定基板上に形成された第2レジストパターンの幅との差に基づいて、前記半透過膜以外を透過する第1光と当該半透過膜を透過する第2光との位相差が評価された位相シフトマスクを準備する工程と、
    半導体基板を準備する工程と、
    前記位相シフトマスクを用いて前記半導体基板の所定面にレジストパターンを形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2005164371A 2005-06-03 2005-06-03 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法 Pending JP2006337841A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164371A JP2006337841A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法
US11/420,809 US7183025B2 (en) 2005-06-03 2006-05-30 Phase difference specifying method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164371A JP2006337841A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006337841A true JP2006337841A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37494509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005164371A Pending JP2006337841A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7183025B2 (ja)
JP (1) JP2006337841A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008152065A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Lasertec Corp フォーカス制御方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7042184B2 (en) * 2003-07-08 2006-05-09 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Microrobot for surgical applications
US7126303B2 (en) * 2003-07-08 2006-10-24 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Robot for surgical applications
JP5466004B2 (ja) * 2006-06-22 2014-04-09 ボード オブ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ネブラスカ 磁気的連結可能ロボット装置および関連する方法
US9579088B2 (en) * 2007-02-20 2017-02-28 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Methods, systems, and devices for surgical visualization and device manipulation
WO2015146001A1 (ja) * 2014-03-24 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 プロジェクタ制御装置、プロジェクタシステムおよびプロジェクタ制御方法
KR102230503B1 (ko) * 2015-04-14 2021-03-22 삼성전자주식회사 레이아웃 디자인 시스템, 이를 이용한 마스크 패턴 제조 시스템 및 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3575871B2 (ja) * 1995-06-19 2004-10-13 株式会社ルネサステクノロジ フォトマスクの製造方法およびそのフォトマスクを用いた半導体集積回路装置の製造方法
JP3431411B2 (ja) 1996-09-03 2003-07-28 株式会社東芝 露光用マスクの位相検査方法
US7075639B2 (en) * 2003-04-25 2006-07-11 Kla-Tencor Technologies Corporation Method and mark for metrology of phase errors on phase shift masks

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008152065A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Lasertec Corp フォーカス制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7183025B2 (en) 2007-02-27
US20060275678A1 (en) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100714480B1 (ko) 포토마스크의 테스트 패턴 이미지로부터 인쇄된 테스트피쳐들을 이용하는 포토리소그래피 공정에 있어서 초점변화를 측정하는 시스템 및 방법
KR100425903B1 (ko) 포토마스크에있어서의패턴형상평가방법,포토마스크,포토마스크의제작방법,포토마스크의패턴형성방법,및노광방법
US7855047B2 (en) Reticle set, method for designing a reticle set, exposure monitoring method, inspection method for reticle set and manufacturing method for a semiconductor device
KR100201040B1 (ko) 위상 쉬프트 마스크 및 그 제조 방법
KR101895122B1 (ko) 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 표시 장치의 제조 방법
US20090190118A1 (en) Exposure apparatus inspection mask, and method of inspecting exposure apparatus using exposure apparatus inspection mask
US5700605A (en) Mask for light exposure and process for production of the same
JP3699933B2 (ja) 交互性位相マスク
KR100763222B1 (ko) 향상된 포토리소그래피 공정 윈도우를 제공하는 포토마스크구조 및 그 제조 방법
KR20100061435A (ko) 그레이톤 마스크 블랭크, 그레이톤 마스크의 제조 방법 및 그레이톤 마스크와 패턴 전사 방법
TW200921266A (en) Method of manufacturing a gray tone mask, gray tone mask, and method of transferring a pattern
US20130040242A1 (en) Method and system for exposure of a phase shift mask
US20020030802A1 (en) Projection exposure apparatus
JP2006337841A (ja) 位相差特定方法、位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、それを用いた露光方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法
CN1902501B (zh) 校准计量工具的方法和装置
KR20230068330A (ko) 포토 마스크 블랭크의 제조 방법 및 포토 마스크의 제조 방법
US7049034B2 (en) Photomask having an internal substantially transparent etch stop layer
US11635679B1 (en) Alternating phase shift mask
KR20090084736A (ko) 포토마스크의 결함 수정 방법, 포토마스크의 제조 방법, 위상 시프트 마스크의 제조 방법, 포토마스크, 위상 시프트마스크, 포토마스크 세트 및 패턴 전사 방법
US6416909B1 (en) Alternating phase shift mask and method for fabricating the alignment monitor
JP4029828B2 (ja) 両面マスク用ブランクの製造方法および両面マスクの製造方法
JP2019113714A (ja) フォトマスク、並びにインプリントモールド用ブランクス及びその製造方法
KR101057185B1 (ko) 포토마스크 및 그 제조방법
KR20190013517A (ko) 포토마스크의 검사 방법, 포토마스크의 제조 방법, 및 포토마스크 검사 장치
CN119310793A (zh) 一种掩模板的制作方法及掩模板

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070206