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JP2006289861A - 型締装置 - Google Patents

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JP2006289861A JP2005115920A JP2005115920A JP2006289861A JP 2006289861 A JP2006289861 A JP 2006289861A JP 2005115920 A JP2005115920 A JP 2005115920A JP 2005115920 A JP2005115920 A JP 2005115920A JP 2006289861 A JP2006289861 A JP 2006289861A
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Abstract

【課題】本発明の目的は、コアバックを行うサーボモータの小型化を図れ、またコアバック時の移動盤の位置精度向上を図った型締装置を得ることにある。
【解決手段】型締装置11は、固定盤13、固定盤13に進退自在に取付けられたタイバー14、タイバー14を進退させる第1のサーボモータ15、タイバー14に沿って固定盤13に対して進退自在な移動盤16、移動盤16を進退させ型開閉を行う第2のサーボモータ17、移動盤16をタイバー14に着脱自在に固定する固定機構18、および、コアバック工程において固定機構18により移動盤16をタイバー14に固定し第1のサーボモータ15を駆動して移動盤16を固定盤13から離間する向きに移動させるとともに、移動盤16に対し固定盤13を向く力を加えるように第2のサーボモータ17を駆動する制御装置20とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形工程においてコアバック動作を行う型締装置に係り、特にコアバック時における移動盤の位置制御の精度向上を図った型締装置に関する。
従来、射出成形機などを用い発泡材が混合された材料を成形する場合には、成形工程中にコアバックといわれる動作が行われる。コアバックとは、材料の大部が溶融状態のうちに、移動金型を取付けた移動盤を低速後退させる動作のことをいう。ここで移動盤の後退とは、移動盤を固定盤から離間する方向に移動させることである。このコアバックにより、金型内の圧力を低下させ、発泡材の発泡を促進している(例えば特許文献1参照)。
コアバックは、通常、サーボモータを駆動させ、移動盤を移動させる。このとき、移動盤には、移動に伴って慣性力が生じることになる。そのため、コアバックの完了位置においてサーボモータの駆動を停止しても、移動盤は自身の持つ慣性力により移動を続けてしまうことがある。
そこで、従来の型締装置では、コアバック時に、油圧型締シリンダに背圧を加えている。背圧とは、移動盤の移動方向とは反対の方向を向く力を発生させる圧力のことである。この背圧により発生した力を移動盤に加えることで、移動盤の持つ慣性力を打ち消し、移動盤がコアバックの設定量を超えて移動するのを抑制している。
特開2004−314492号公報(第6頁上段)
従来の型締装置においては、移動盤が持つ慣性力を打ち消すために、油圧型締シリンダに背圧が加えられる。ここで、移動盤の持つ慣性力はそれほど大きなものではない。従って、油圧型締シリンダに加えられる背圧の値も小さなものとなる。
しかし、油圧型締シリンダは、本来型締力を発生させる油圧シリンダである。そのため、油圧型締シリンダは大きなシリンダ面積を有する。従って、油圧型締シリンダに背圧を加えた場合、例えその値がわずかな大きさであっても、全体として非常に大きな力が発生することになる。
一方、コアバック動作を行うサーボモータは、この大きな力に打ち勝って、移動盤を後退させる必要がある。そのため、このサーボモータや、このサーボモータに接続されるボールねじなどは、油圧型締シリンダの力に打ち勝つための十分な大きさを必要とする。つまりサーボモータやボールねじなどの機構が大型化してしまう。
また油圧型締シリンダに加えられる背圧は、小さな値である。この小さな値の圧力を精度よく制御することは非常に難しい。そのためどうしても、コアバック時の移動盤の位置制御の精度があまり良くないことが多い。
本発明の目的は、コアバックを行うサーボモータの小型化を図れ、またコアバック時の移動盤の位置精度向上を図った型締装置を得ることにある。
前記目的を達成するために、本発明の一つの形態に係る型締装置は、
固定盤と、前記固定盤に進退自在に取付けられたタイバーと、前記タイバーを進退させる第1のサーボモータと、前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在な移動盤と、前記移動盤を進退させ型開閉を行う第2のサーボモータと、前記移動盤を前記タイバーに着脱自在に固定する固定機構と、コアバック工程において、前記固定機構により前記移動盤を前記タイバーに固定し前記第1のサーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する向きに移動させるとともに、前記移動盤に対し前記固定盤を向く力を加えるように前記第2のサーボモータを駆動する制御装置と、を具備する。
ここでコアバック工程とは、材料の大部が溶融状態のうちに、移動金型を取付けた移動盤を低速で固定盤から離間させ、発泡材の発泡を促進する工程のことである。
また本発明の他の形態に係る型締装置は、
固定盤と、前記固定盤に取付けられたタイバーと、前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在な移動盤と、前記固定盤に対して前記移動盤を挟んで反対側に設けられ前記固定盤に対して進退自在な油圧型締シリンダと、前記油圧型締シリンダに進退自在に取付けられ自身が進退することで前記移動盤を進退させる型締ラムと、前記型締ラムを進退させる第1のサーボモータと、前記移動盤を進退させ型開閉を行う第2のサーボモータと、前記油圧型締シリンダを前記タイバーに着脱自在に固定する固定機構と、コアバック工程において、前記固定機構により前記油圧型締シリンダを前記タイバーに固定し前記第1のサーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する方向に移動させるとともに、前記移動盤に対し前記固定盤を向く力を加えるように前記第2のサーボモータを駆動する制御装置と、を具備する。
この構成によれば、移動盤の慣性力を打ち消すための力が、移動盤を進退させるサーボモータにより加えられる。従って、移動盤に加えられる力を小さくすることができる。これにより、コアバック動作を行うサーボモータの小型化を図ることができる。
またサーボモータを用いて移動盤に力を加えることから、移動盤に加えられる力の大きさの分解能を高めることができる。これにより、コアバック時の移動盤の位置精度向上を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を、射出成形機の型締装置に適用した図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る型締装置11を開示している。図1に示すように、型締装置11は、固定盤13、タイバー14、第1のサーボモータとしてのタイバー用サーボモータ15、移動盤16、第2のサーボモータとしての型開閉用サーボモータ17、固定機構としてのハーフナット18、および制御装置20を備えている。
固定盤13の前面には固定金型25が取付けられている。固定盤13の内部には、油圧型締シリンダ26が設けられている。固定盤13には、複数本のタイバー14が進退自在に取付けられている。具体的には、タイバー14は、基端部にピストン部27を有する。このピストン部27が油圧型締シリンダ26に取付けられている。これにより油圧型締シリンダ26の内部には、ピストン部27を挟んで、型締側室28と、型開側室29の2つのシリンダ室が形成される。
型締側室28に作動油が供給されると、タイバー14が後退する。タイバー14の後退とは、タイバー14が図1において右側に移動することをいう。型開側室29に作動油を供給すると、タイバー14が前進する。タイバー14の前進とは、タイバー14が図1において左側に移動することである。またタイバー14の外周面には鋸歯、ねじ山または環状溝からなる係合溝14aが設けられている。
固定盤13の背面には、仕切り壁31が取付けられている。ピストン部27の基端部27aは、この仕切り壁31を貫通して突出している。ピストン部27の仕切り壁31を貫通した部位の軸心部には、ナット部32が取付けられている。ナット部32はボールねじ33の一部を構成する。ボールねじ33は送りねじである。
仕切り壁31において、油圧型締シリンダ26が取付けられた面とは反対側の面には、位置決めボックス34が取付けられている。位置決めボックス34の背面には、ピストン部27と同軸上に軸受36が取付けられている。位置決めボックス34の背面とは、仕切り壁31に取付けられている面に対して反対側の面のことである。軸受36には、ボールねじ33のねじ軸37が回動自在に支持されている。
ねじ軸37の先端部には、ねじ部37aが設けられている。このねじ部37aがナット部32に螺合している。ねじ軸37の基端部は、位置決めボックス34の背面から突出している。この突出部には、従動プーリ38が取付けられている。
位置決めボックス34の外部には、型厚調整用のサーボモータとしてのタイバー用サーボモータ15が取付けられている。タイバー用サーボモータ15には駆動プーリ39が設けられている。駆動プーリ39と従動プーリ38との間にはタイミングベルト41が掛け渡されている。
従って、タイバー用サーボモータ15が駆動すると、ボールねじ33のねじ軸37が回転する。ねじ軸37の回転運動は、ナット部32を介してピストン部27の直線運動に変換される。すなわち、タイバー用サーボモータ15を駆動することで、タイバー14を進退させることができる。
移動盤16は、タイバー14を介して設けられる。移動盤16は、タイバー14に沿って、固定盤13に対して近接または離間する方向に進退自在である。
移動盤16の前面には、移動金型42が設けられている。移動盤16の前面とは、固定盤13を臨む面である。移動金型42は、固定金型25に対向して取付けられる。固定金型25と移動金型42との型面が接することにより、固定金型25と移動金型42との間に、キャビティ43が形成される。
また移動盤16の側面には、ナット部45が固定されている。型開閉用サーボモータ17は、図示しないブラケットを介して固定盤13に取付けられる。型開閉用サーボモータ17の回転軸には、ねじ軸47が取付けられている。ねじ軸47はねじ部47aを有する。ねじ部47aは、ナット部45に螺合している。このねじ軸47とナット部45によりボールねじ48が構成される。ボールねじ48は送りねじである。
従って、型開閉用サーボモータ17を駆動すると、ねじ軸47が回転する。ねじ軸47の回転運動は、ナット部45を介して移動盤16の直線運動に変換される。すなわち、型開閉用サーボモータ17を駆動することで、移動盤16を進退させることができる。これにより固定金型25に対して移動金型42が型開閉する。
移動盤16の背面には、ハーフナット18が取付けられている。ハーフナット18は、タイバー14の係合溝14aに係脱する。ハーフナット18は、開閉シリンダ51によって径方向に駆動される。
ハーフナット18が係合溝14aと噛み合う方向に駆動されたとき、移動盤16がタイバー14に固定される。ハーフナット18が係合溝14aから離脱する方向に駆動されたとき、移動盤16とタイバー14との固定が解除される。移動盤16とタイバー14との固定が解除されると、移動盤16がタイバー14に沿って移動可能となる。
制御装置20は、タイバー用サーボモータ15と型開閉用サーボモータ17とに配線53を介して接続されている。制御装置20は、この配線53を介してタイバー用サーボモータ15および型開閉用サーボモータ17に制御信号を伝達する。これにより制御装置20は、タイバー用サーボモータ15と型開閉用サーボモータ17とを制御する。
制御装置20は、コアバック時に、タイバー用サーボモータ15を駆動して、タイバー14を介して移動盤16を後退させる。それとともに、制御装置20は、移動盤16を前進させる向きの力を移動盤16に加えるように、型開閉用サーボモータ17を駆動する。移動盤16の前進とは、移動盤16が固定盤13に近接する向きに移動することである。
次に、型締装置11を用いた型締方法について説明する。
まず固定金型25および移動金型42の取付けおよび型厚調整作業を行う。具体的には、まず型開閉用サーボモータ17を駆動して、移動盤16を型閉め限まで移動させる。型閉め限とは、移動金型42の型面と固定金型25の型面とが接する直前の位置である。
次に開閉シリンダ51を用いてハーフナット18をタイバー14の係合溝14aに係合させる。これにより移動盤16がタイバー14に固定されることになる。このとき、ハーフナット18とタイバー14との間には、図2で示すように、歯の前後に隙間が生じることとなる。
ここで、ハーフナット18とタイバー14の係合溝14aとが図2で示すように適正に噛み合っていれば良い。しかし、双方のピッチのずれ等によって、ハーフナット18と係合溝14aとが適正に噛み合わない場合がある。この場合、タイバー用サーボモータ15を駆動して、タイバー14を前進微動させる。これにより移動盤16とタイバー14との固定位置を調整し、ハーフナット18と係合溝14aとを適正に噛み合わせる。
このとき、タイバー14の位置をタイバー用サーボモータ15の内部にある図示しない位置センサによって読み取り、その位置を記憶させる。そしてその後の成形運転における型閉じ動作では、タイバー14が常にこの記憶した位置にあるように、タイバー用サーボモータ15の駆動が制御される。以上により型厚調整工程が完了する。その後、制御装置20にコアバック量を設定する。具体的には、製品の設計と材料から必要なコアバック量を算出し、この算出した値を制御装置20に入力する。
その後、型締動作およびコアバック動作を含む射出成形サイクルに入る。
まず、型閉じ動作を行う。具体的には、移動盤16とタイバー14とを前記記憶した位置まで移動させる。ハーフナット18をタイバー14の係合溝14aに係合させ、移動盤16をタイバー14に固定する。
型閉じ動作後、射出工程に入る。射出工程では、油圧型締シリンダ26の型締側室28に作動油が供給され、タイバー14を後退させる。そして、図3に示すようにタイバー14の係合溝14aがハーフナット18と接することで、移動盤16がタイバー14に従って移動する。これにより移動金型42と固定金型25とが型締めされる。移動金型42と固定金型25とが型締された状態で、射出ノズルから材料が射出され、材料がキャビティ43に充填される。材料の一例は溶融樹脂である。
ここで材料に発泡材が混合されている場合、キャビティ43内で発泡材の発泡を促進するため、移動盤16を後退させるコアバック動作を行う。
コアバック動作は、制御装置20によりタイバー用サーボモータ15を駆動することにより行う。タイバー用サーボモータ15により、ボールねじ33およびタイバー14を介して、移動盤16を低速後退させる。具体的には、タイバー用サーボモータ15を駆動して、まずタイバー14を前進させる。そして、図4に示すようにタイバー14の係合溝14aがハーフナット18と接することで、移動盤16がタイバー14に従って移動する。
このとき、ハーフナット18とタイバー14の係合溝14aとの間には隙間gが生じている。すなわち、もしこの状態でタイバー用サーボモータ15を停止すると、移動盤16は慣性力に従い、隙間gだけ余分に移動してしまうことになる。
そこで、制御装置20は、タイバー用サーボモータ15を駆動するとともに、型開閉用サーボモータ17を駆動する。型開閉用サーボモータ17の駆動方向は、ボールねじ48を介して、移動盤16を前進させる方向である。これにより、移動盤16には、コアバックによる移動方向とは反対方向を向く力、すなわち固定盤13を向く力Fが加わることになる。
この力Fの大きさは、コアバックを行うためにタイバー用サーボモータ15から移動盤16に加えられる力Fより小さい値であり、かつ、移動盤16に生じる慣性力Fと略同じ以上の値である。すなわちF>F≧Fの関係を満たす。
具体的には、制御装置20から型開閉用サーボモータ17への制御指令は、モータの回転速度SとトルクTの大きさで与えられる。ここでトルクTの大きさは、力Fを発生させるのに十分な大きさである必要がある。
モータの回転速度Sは、様々な数値を与えることができる。本実施形態ではその一例として、0(rpm)を与える。つまり型開閉用サーボモータ17に対して、移動盤16の位置を保持するような制御信号を与える。ただし、これはあくまで型開閉用サーボモータ17に送る制御信号であり、実際の移動盤16は、F<Fであるので、後退することになる。
その後、保圧および冷却工程を経て、成形品が成形される。そして最後に型開き工程を行い、成形品を取り出すことで、射出成形の1サイクルが完了する。
このような構成の型締装置11によれば、コアバック時には、型開閉用サーボモータ17を用いて、移動盤16に対し固定盤13を向く力Fが加えられる。この力Fにより、移動盤16のイナーシャによる力(すなわち慣性力F)を打ち消す。従って、移動盤16が自身の慣性力により、コアバックの設定量を超えて移動することが抑制される。
本実施形態では、型開閉用サーボモータ17を駆動することで、移動盤16の慣性力を打ち消している。この型開閉用サーボモータ17は、本来摺動抵抗のみに逆らって移動盤16を移動させるサーボモータであるため、その出力は大きくない。
従って、この型開閉用サーボモータ17を用いて移動盤16の慣性力を打ち消す力Fを発生させた場合、その力の大きさを、移動盤16の慣性力を打ち消すために必要な最小限の大きさにすることができる。この力Fを小さくできるということは、その力に対向して移動盤16をコアバックさせる力Fを小さくすることができる。従って力Fを発生させるタイバー用サーボモータ15およびそれに接続されるボールねじ33の小型化を図ることができる。これによりコストダウンを図った型締装置を得ることができる。
また型開閉用サーボモータ17の出力が大きくないということは、油圧型締シリンダ26を用いる場合に比べて、力Fの値を細かく設定できるということである。換言すれば、型開閉用サーボモータ17を用いると、移動盤16に加えられる力の分解能を高くすることができる。力Fの値を細かく設定することで、コアバック時の移動盤16の位置制御の精度向上を図ることができる。すなわち、移動盤16のコアバック完了位置の精度を向上させた型締装置を得ることができる。
さらに型開閉用サーボモータ17の出力を細かく設定することで、成形サイクルごとの移動盤16の完了位置のばらつきを小さくすることができる。
なお、本実施形態ではコアバック時に型開閉用サーボモータ17に与える回転速度Sの制御信号として、移動盤16の位置を保持するような値すなわち0(rpm)とした。しかし型開閉用サーボモータ17に与える制御信号はこれに限定されない。例えば、型開閉用サーボモータ17に対し、移動盤16を前進させる値すなわち正の値を入力してもよいし、移動盤16を後退させる値すなわち負の値を入力してもよい。ただしこれらはあくまでサーボモータ17に与える回転速度Sの制御信号である。すなわち、移動盤16は、F<Fであるので、実際には後退することになる。
次に本発明の第2の実施形態に係る型締装置61を、図5および図2から図4を参照して説明する。なお第1の実施形態に係る型締装置11と同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態に係る型締装置61は、タイバー用サーボモータに代えて、コアバック専用のコアバック用サーボモータを有する。
図5に示すように、型締装置61は、固定盤13、タイバー75、第1のサーボモータとしてのコアバック用サーボモータ62、移動盤16、第2のサーボモータとしての型開閉用サーボモータ17、固定機構としてのハーフナット18、および制御装置63を備える。
固定盤13の内部には、油圧型締シリンダ26が設けられている。固定盤13には、タイバー14が進退自在に取付けられている。具体的には、タイバー14のピストン部27が、油圧型締シリンダ26に取付けられている。
また油圧型締シリンダ26には、ピストン65が取付けられている。ピストン65にはロッド66が取付けられている。固定盤13の前面には、コアバックボックス67が設けられている。コアバックボックス67の背面には、ピストン65と同軸上に軸受71が取付けられている。コアバックボックス67の背面とは、固定盤13に取付けられている面である。
軸受71には、ボールねじ72のねじ軸73が回動自在に支持されている。ボールねじ72は送りねじである。ねじ軸73の基端部は、ロッド66に回動自在に固定されている。ねじ軸73には従動プーリ74が取付けられている。
コアバックボックス67には、タイバー75が進退自在に取付けられている。具体的には、タイバー75の基端部がコアバックボックス67の前面を貫通し、コアバックボックス67内に突出している。このタイバー75の基端部の軸心部には、ナット部76が取付けられている。ナット部76はボールねじ72の一部を構成する。ねじ軸73の先端部には、ねじ部73aが設けられている。このねじ部73aがナット部76に螺合している。
コアバックボックス67の外部には、コアバック用サーボモータ62が取付けられている。コアバック用サーボモータ62には駆動プーリ77が設けられている。駆動プーリ77と従動プーリと74との間にはタイミングベルト78が掛け渡されている。
従って、コアバック用サーボモータ62が駆動すると、ボールねじ72のねじ軸73が回転する。ねじ軸73の回転運動は、ナット部76を介してタイバー75の直線運動に変換される。すなわち、コアバック用サーボモータ62を駆動することで、タイバー75を進退させることができる。
移動盤16は、タイバー14およびタイバー75を介して取付けられる。移動盤16は、タイバー14およびタイバー75に沿って、固定盤13に対して近接または離間する方向に進退自在である。またタイバー14およびタイバー75の外周面には、鋸歯、ねじ山または環状溝からなる係合溝14a、75aがそれぞれ設けられている。
移動盤16の背面には、ハーフナット18が取付けられている。ハーフナット18は、タイバー14の係合溝14aまたはタイバー75の係合溝75aと係脱する。ハーフナット18は、開閉シリンダ51によって径方向に駆動される。
ハーフナット18が係合溝14a、75aと噛み合う方向に駆動されたとき、移動盤16がタイバー14およびタイバー75に固定される。ハーフナット18が係合溝14a、75aから離脱する方向に駆動されたとき、移動盤16とタイバー14、75との固定が解除される。移動盤16とタイバー14、75との固定が解除されると、移動盤16がタイバー14、75に沿って移動可能となる。
制御装置63は、コアバック用サーボモータ62および型開閉用サーボモータ17に配線53を介して接続されている。制御装置63は、この配線53を介してコアバック用サーボモータ62および型開閉用サーボモータ17に制御信号を伝達する。これにより制御装置63は、コアバック用サーボモータ62と型開閉用サーボモータ17とを制御する。
制御装置63は、コアバック時に、コアバック用サーボモータ62を駆動して、タイバー75を介して移動盤16を後退させる。制御装置63は、それとともに、移動盤16を前進させる向きの力を移動盤16に加えるように、型開閉用サーボモータ17を駆動する。
次に、型締装置61を用いた型締方法について説明する。
ここで、型厚調整工程、型閉じ工程、射出プレス工程、保圧および冷却工程、ならびに型開き工程については、第1の実施形態と略同様であるので説明を省略する。
コアバック動作は、制御装置63によりコアバック用サーボモータ62を駆動することにより行う。コアバック用サーボモータ62により、ボールねじ72およびタイバー75を介して、移動盤16を低速後退させる。
また制御装置63は、コアバック用サーボモータ62を駆動するとともに、型開閉用サーボモータ17を駆動する。型開閉用サーボモータ17の駆動方向は、ボールねじ48を介して、移動盤16を前進させる方向である。これにより、移動盤16には、コアバックによる移動方向とは反対方向を向く力、すなわち固定盤13を向く力Fが加わることとなる。
この力Fは、コアバックを行うためにコアバック用サーボモータ62から移動盤16に加えられる力Fより小さい値であり、かつ、移動盤16に生じる慣性力Fと略同じ以上の値である。すなわちF>F≧Fの関係を満たす。なお制御装置63から型開閉用サーボモータ17への具体的な制御指令は、第1の実施形態と全く同様である。
このような構成の型締装置61によれば、コアバック時には、型開閉用サーボモータ17を用いて、移動盤16に対し固定盤13を向く力Fを加える。この力Fで、移動盤16のイナーシャによる力(すなわち慣性力F)を打ち消す。従って、移動盤16が自身の慣性力により、コアバックの設定量を超えて移動することが抑制される。
また第1の実施形態と同様の理由により、型開閉用サーボモータ17の出力の値は大きくない。つまり力Fの大きさを、移動盤16の慣性力を打ち消すのに必要最小限の大きさにすることができる。すなわち力Fに対向して移動盤16をコアバックさせる力Fを小さくすることができる。従って力Fを発生させるコアバック用サーボモータ62およびそれに接続されたボールねじ72の小型化を図ることができる。
コアバック時の位置制御に関しても、第1の実施形態と同様の理由により、コアバック完了位置の精度向上を図り、また成形サイクルごとのばらつきを少なくした型締装置を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る型締装置81について、図6から図9を参照して説明する。なお第1の実施形態に係る型締装置81と同じ機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態に係る型締装置81は、タイバー用サーボモータに代えて、型締ラムを進退させるラム用サーボモータを有する。
図6に示すように、型締装置81は、固定盤13、タイバー82、移動盤16、油圧型締シリンダ83、型締ラム84、第1のサーボモータとしてのラム用サーボモータ85、第2のサーボモータとしての型開閉用サーボモータ17、固定機構としてのハーフナット18、および制御装置86を備えている。
固定盤13には、複数のタイバー82が固定されている。油圧型締シリンダ83は、固定盤13に対して移動盤16を挟んで反対側に設けられている。油圧型締シリンダ83は、固定盤13に対して進退自在である。油圧型締シリンダ83は、前面すなわち移動盤16を臨む面に開口する油圧室87を有する。油圧室87には、型締ラム84が固定盤13に対して進退自在に取付けられている。
型締ラム84の先端部は移動盤16に連結されている。すなわち型締ラム84が進退することで、移動盤16が型締ラム84に従い進退する。
油圧型締シリンダ83の背面には、油圧室87と直列的に、段付き貫通穴88が設けられている。段付き貫通穴88にはボールねじ91のねじ軸92が進退自在に挿入されている。ボールねじ91は送りねじである。
ねじ軸92先端部にはフランジ部93が設けられている。フランジ部93は型締ラム84に連結されている。ねじ軸92の基端部は油圧型締シリンダ83の後方、すなわち図6中で左側へ突出している。この突出部にはねじ部92a形成されている。
ねじ部92aにはナット部94が螺合している。ナット部94はボールねじ91の一部である。ナット部94には従動プーリ95が取付けられている。
油圧型締シリンダ83には、ブラケット96によってラム用サーボモータ85が取付けられている。ラム用サーボモータ85には駆動プーリ97が設けられている。駆動プーリ97と従動プーリ95との間にはタイミングベルト98が掛け渡されている。
従って、ラム用サーボモータ85の駆動によってボールねじ91のナット部94が回転する。ナット部94の回転はボールねじ91により直線運動に変換される。この直線運動によりねじ軸92に固定された型締ラム84が軸方向に進退する。
油圧型締シリンダ83の背面には、ハーフナット18が取付けられている。ハーフナット18は、タイバー82の係合溝82aに係脱する。ハーフナット18は、開閉シリンダ51によって径方向に駆動される。
ハーフナット18が係合溝82aと噛み合う方向に駆動されたとき、油圧型締シリンダ83がタイバー82に固定される。ハーフナット18が係合溝82aから離脱する方向に駆動されたとき、油圧型締シリンダ83とタイバー82との固定が解除される。油圧型締シリンダ83とタイバー82との固定が解除されると、移動盤16がタイバー82に沿って移動可能となる。
制御装置86は、ラム用サーボモータ85と型開閉用サーボモータ17とに配線53を介して接続されている。制御装置86は、この配線53を介して、ラム用サーボモータ85および型開閉用サーボモータ17に制御信号を伝達する。これにより制御装置86は、ラム用サーボモータ85と型開閉用サーボモータ17とを制御する。
制御装置86は、コアバック時に、ラム用サーボモータ85を駆動して、型締ラム84を介して移動盤16を後退させる。それとともに、制御装置86は、移動盤16を前進させる向きの力を移動盤16に加えるように、型開閉用サーボモータ17を駆動する。
次に、型締装置81を用いた型締方法について説明する。
成形工程において、型閉じ工程、保圧および冷却工程、および型開き工程については、第1の実施形態と略同様であるので説明を省略する。
まず、固定金型25および移動金型42の取付けおよび型厚調整工程を行う。具体的には、まず型開閉用サーボモータ17を駆動して、移動盤16を型閉め限まで移動させる。ここで、油圧型締シリンダ83は型締ラム84を介して移動盤16に連結されている。それゆえ、移動盤16に従って油圧型締シリンダ83も移動する。
次に開閉シリンダ51を用いてハーフナット18をタイバー82の係合溝82aに係合させる。これにより油圧型締シリンダ83がタイバー82に固定されることになる。このとき、ハーフナット18とタイバー82との間には、図7で示すように、歯の前後に隙間が生じることとなる。
ここで、ハーフナット18とタイバー82の係合溝82aとが適正に噛み合わない場合、ラム用サーボモータ85を駆動して調整を行う。具体的には、ラム用サーボモータ85を駆動して、ナット部94を介して、移動盤16を前進方向に移動させる力を型締ラム84に加える。しかしここで移動盤16は型閉め限にあるため、移動盤16は前進方向には移動できない。
その結果、油圧型締シリンダ83が、型締ラム84から受ける反力により後退することになる。油圧型締シリンダ83の後退とは、固定盤13から離間する方向に移動することである。これにより油圧型締シリンダ83とタイバー82との固定位置を調整し、ハーフナット18と係合溝82aとを適正に噛み合わせる。そして、タイバー82の位置をラム用サーボモータ85の内部にある図示しない位置センサによって読み取り、その位置を記憶させる。
その後、型締動作およびコアバック動作を含む射出成形サイクルに入る。
まず、型閉じ動作を行う。具体的には、移動盤16とタイバー82とを前記記憶した位置まで移動させる。ハーフナット18をタイバー82の係合溝82aに係合させ、油圧型締シリンダ83をタイバー82に固定する。
型閉じ動作後、射出工程に入る。射出工程では、油圧型締シリンダ83の油圧室87に作動油が供給され、型締ラム84を介して、移動盤16を前進させる。ここで、移動金型42が固定金型25と接すると、移動盤16はそれ以上前進できなくなる。この状態で油圧室87に作動油の供給を続けると、まず油圧型締シリンダ83が反力により後退する。
そして、図8に示すようにハーフナット18がタイバー82の係合溝82aと接することで、油圧型締シリンダ83がそれ以上後退できなくなる。この状態で油圧室87にさらに作動油の供給を続けると、移動金型42と固定金型25とが型締めされることになる。移動金型42と固定金型25とが型締された状態で、射出ノズルから材料が射出され、材料がキャビティ43に充填される。材料の一例は溶融樹脂である。
ここで材料に発泡材が混合されている場合、キャビティ43内で発泡材の発泡を促進するため、移動盤16を後退させるコアバック動作を行う。
コアバック動作は、制御装置86によりラム用サーボモータ85を駆動することにより行う。ラム用サーボモータ85により、ボールねじ91および型締ラム84を介して、移動盤16を低速後退させる。
このとき、移動金型42と固定金型25との間には成形品がある。従って、移動盤16を後退させようとすると、移動金型42に張り付いた成形品と固定金型25と間に摩擦力が生じる。そのため、ラム用サーボモータ85を駆動すると、まず外力が作用していない油圧型締シリンダ83が前進することになる。
そして、油圧型締シリンダ83が前進し、図9に示すようにハーフナット18がタイバー82の係合溝82aと接することで、油圧型締シリンダ83がそれ以上前進できなくなる。その後ラム用サーボモータ85をさらに駆動すると、移動盤16が摩擦力に打ち勝って後退することになる。
図9に示すように、このとき、ハーフナット18とタイバー82の係合溝82aとの間には隙間gが生じている。すなわち、もしこの状態でラム用サーボモータ85を停止すると、移動盤16は慣性力に従い、隙間gだけ余分に移動してしまうことになる。
そこで、制御装置86は、ラム用サーボモータ85を駆動するとともに、型開閉用サーボモータ17を駆動する。型開閉用サーボモータ17の駆動方向は、ボールねじ48を介して、移動盤16を前進させる方向である。これにより、移動盤16には、コアバックによる移動方向とは反対方向を向く力、すなわち固定盤13を向く力Fが加わることになる。
この力Fの大きさは、コアバックを行うためにラム用サーボモータ85から移動盤16に加えられる力Fより小さい値であり、かつ、移動盤16に生じる慣性力Fと略同じ以上の値である。すなわちF>F≧Fの関係を満たす。制御装置86から型開閉用サーボモータ17への具体的な制御指令は、第1の実施形態と全く同様である。
このような構成の型締装置81によれば、コアバック時には、型開閉用サーボモータ17を用いて、移動盤16に対し固定盤13を向く力Fを加える。この力Fで、移動盤16のイナーシャによる力(すなわち慣性力F)を打ち消す。従って、移動盤16が自身の慣性力により、コアバックの設定量を超えて移動することが抑制される。
また第1の実施形態と同様の理由により、型開閉用サーボモータ17の出力の値は大きくない。つまり力Fの大きさを、移動盤16の慣性力を打ち消すのに必要最小限の大きさにすることができる。すなわち、力Fに対向して移動盤16をコアバックさせる力Fを小さくすることができる。従って、力Fを発生させるラム用サーボモータ85およびそれに接続されたボールねじ91の小型化を図ることができる。
コアバック時の位置制御に関しても、第1の実施形態と同様の理由により、コアバック完了位置の精度向上を図り、また成形サイクルごとのばらつきを少なくした型締装置を得ることができる。
第1から第3の実施形態において、タイバー用サーボモータ、コアバック用サーボモータ、またはラム用サーボモータと、ボールねじとの間の動力伝達に、プーリとベルトを使用したが、歯車によって動力伝達させてもよい。またボールねじに限定されず、回転運動を直線運動に変換するものであれば、ねじまたは遊星ローラねじ等の送りねじ機構であってもよい。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る型締装置を一部断面で示す平面図。 図1に示された型締装置に組み込まれたハーフナットとタイバーとの係合時の係合状態を示す断面図。 図2に示されたハーフナットとタイバーとの型締時の係合状態を示す断面図。 図2に示されたハーフナットとタイバーとのコアバック時の係合状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る型締装置を一部断面で示す平面図。 本発明の第3の実施形態に係る型締装置を一部断面で示す平面図。 図6に示された型締装置に組み込まれたハーフナットとタイバーとの係合時の係合状態を示す断面図。 図7に示されたハーフナットとタイバーとの型締時の係合状態を示す断面図。 図7に示されたハーフナットとタイバーとのコアバック時の係合状態を示す断面図。
符号の説明
11…型締装置、 13…固定盤、 14…タイバー、 14a…係合溝、 15…タイバー用サーボモータ、 16…移動盤、 17…型開閉用サーボモータ、 18…ハーフナット、 20…制御装置、 61…型締装置、 62…コアバック用サーボモータ、 81…型締装置、 82…タイバー、 82a…係合溝、 83…油圧型締シリンダ、 84…型締ラム、 85…ラム用サーボモータ

Claims (4)

  1. 固定盤と、
    前記固定盤に進退自在に取付けられたタイバーと、
    前記タイバーを進退させる第1のサーボモータと、
    前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在な移動盤と、
    前記移動盤を進退させ型開閉を行う第2のサーボモータと、
    前記移動盤を前記タイバーに着脱自在に固定する固定機構と、
    コアバック工程において、前記固定機構により前記移動盤を前記タイバーに固定し前記第1のサーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する向きに移動させるとともに、前記移動盤に対し前記固定盤を向く力を加えるように前記第2のサーボモータを駆動する制御装置と、
    を具備することを特徴とする型締装置。
  2. 請求項1の記載において、前記第1のサーボモータは、前記移動盤と前記タイバーとの固定位置を調整するために設けられた型厚調整用のサーボモータであることを特徴とする型締装置。
  3. 請求項1の記載において、前記第1のサーボモータは、コアバック工程において前記移動盤を移動させるために設けられたコアバック専用のサーボモータであることを特徴とする型締装置。
  4. 固定盤と、
    前記固定盤に取付けられたタイバーと、
    前記タイバーに沿って前記固定盤に対して進退自在な移動盤と、
    前記固定盤に対して前記移動盤を挟んで反対側に設けられ、前記固定盤に対して進退自在な油圧型締シリンダと、
    前記油圧型締シリンダに進退自在に取付けられ、自身が進退することで前記移動盤を進退させる型締ラムと、
    前記型締ラムを進退させる第1のサーボモータと、
    前記移動盤を進退させ型開閉を行う第2のサーボモータと、
    前記油圧型締シリンダを前記タイバーに着脱自在に固定する固定機構と、
    コアバック工程において、前記固定機構により前記油圧型締シリンダを前記タイバーに固定し前記第1のサーボモータを駆動して前記移動盤を前記固定盤から離間する向きに移動させるとともに、前記移動盤に対し前記固定盤を向く力を加えるように前記第2のサーボモータを駆動する制御装置と、
    を具備することを特徴とする型締装置。
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