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JP2006273850A - 血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品 - Google Patents

血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品 Download PDF

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Yoshihiro Yoshida
善廣 吉田
Ryuichi Kikko
隆一 橘高
Satoko Yougai
さと子 用貝
Minako Suga
美奈子 菅
Kenji Horie
健二 堀江
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Abstract

【課題】 安価で食経験が豊富な卵由来の成分を有効成分として含有し、筋肉疲労の抑制・緩和、運動パフォーマンスの低下を防ぐことができる血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品を提供する。
【解決手段】 血中乳酸値上昇抑制組成物の有効成分として、卵白を加水分解して得られる卵白ペプチドを含有させる。前記卵白ペプチドは、ゲルろ過クロマトグラフィーによる分子量分布において、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の合計の面積比に対して、分子量100以上10,000以下の部分の面積が60%以上を占めるものであることが好ましく、卵白を、パパイン、フィシン、ブロメライン、トリプシン、キモトリプシン、アスペルギルス属麹菌由来プロテアーゼ、バチルス属細菌由来プロテアーゼ、及びリゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼから選ばれた少なくとも1種以上のタンパク質加水分解酵素を用いて加水分解して得られたものであることが好ましい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、卵白ペプチドを有効成分として含有する血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品に関する。
不規則な生活やストレスの多い現代社会においては、生活習慣病の予防を始めとする健康維持やストレス解消のために適度な運動やスポーツをすることが推奨されている。
しかし、普段あまり体を動かすことのない人が急に運動やスポーツをした場合、すぐに筋肉疲労が起こり、後日筋肉痛になってしまうケースが多く、日常的に運動やスポーツを行うことが難しいのが現状である。また、スポーツ選手等においても、筋肉疲労による運動パフォーマンスの低下が問題となっている。
このような筋肉疲労の指標の一つとして、血中の乳酸量の増加が挙げられる。すなわち、激しい運動を行うと、筋肉組織に必要量の酸素が供給されず、嫌気下で糖代謝が行われてATPが合成されるが、その代謝産物として乳酸が産生される。産生された乳酸は筋組織や血中に排出され、筋組織や血中のpHが低下するが、このような筋組織や血中のpH低下によって筋肉疲労に至ると考えられている。
一方、乳酸は疲労を引き起こす原因物質ではないという説もあるが、例えば、非特許文献1によれば、乳酸は疲労の結果であり、調子のいい運動選手の血中乳酸濃度が低くなること、血中乳酸濃度測定は運動時の指標として有用であることが記載されている。
したがって、運動時の血中の乳酸濃度の上昇を抑制することは、筋肉疲労の抑制や予防、運動パフォーマンスの維持のために有用であると考えられる。
そこで、上記のような血中乳酸値の上昇抑制や筋肉疲労改善のためにいくつかの試みが提案されている。例えば、特許文献1には、ローヤルゼリー中のタンパク質を利用した乳酸蓄積抑制剤が開示されている。また、特許文献2には、スズメバチ幼虫の唾液のアミノ酸組成に基づいた筋肉・神経系作用アミノ酸組成物が開示されており、該アミノ酸組成物が血中の乳酸値を低下させる作用があることが記載されている。
特開2001−172190号公報 特許第2518692号公報(特開平3−128318号公報) 八田秀雄 月刊トレーニング・ジャーナル 27(4)p12−15(2005)
しかしながら、上記のような乳酸蓄積抑制剤等は、原料が高価であったり、苦味やえぐ味を有するため、生理活性効果が期待できる量を摂取したり、飲食品に充分な量を添加することが困難であるという問題があった。
また、近年、食品由来タンパク質を原料とした様々な機能性ペプチドが研究・開発されているが、血中乳酸値を抑制するような卵由来の機能性ペプチドは知られていない。
したがって、本発明の目的は、安価で食経験が豊富な卵由来の成分を有効成分として含有し、筋肉疲労の抑制・緩和、運動パフォーマンスの低下を防ぐことができる血中乳酸値上昇抑制組成物及びそれを含有する飲食品を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、卵白を加水分解して得られるペプチドが、運動による血中乳酸値の上昇を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、卵白を加水分解して得られる卵白ペプチドを有効成分として含有することを特徴とする。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、上記卵白ペプチドを有効成分として含有することにより、運動による血中乳酸値の上昇を抑制することができる。その結果、運動による筋肉疲労を効果的に抑制・緩和することができるほか、運動パフォーマンスの低下を防ぐことができる。また、食経験が豊かで安全な素材である卵を原料とするので、副作用の心配がなく、継続的に摂取することができる。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物においては、前記卵白ペプチドは、ゲルろ過クロマトグラフィーによる分子量分布において、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の合計の面積比に対して、分子量100以上10,000以下の部分の面積が60%以上を占めるものであることが好ましい。
また、前記卵白ペプチドは、卵白を、パパイン、フィシン、ブロメライン、トリプシン、キモトリプシン、アスペルギルス属麹菌由来プロテアーゼ、バチルス属細菌由来プロテアーゼ、及びリゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼからなる群から選ばれた少なくとも1種以上のタンパク質加水分解酵素を用いて加水分解することによって得られたものであることが好ましい。
これらの態様によれば、より溶解度が高く、加熱による変性や凝集等が起こりにくく、呈味が良好で、様々な飲食品に容易に配合できる血中乳酸値上昇抑制組成物を得ることができる。
更に、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、タウリン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、分枝鎖アミノ酸、アンセリン、カルノシン、γ−アミノ酪酸からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有することが好ましい。この態様によれば、卵白ペプチドと上記成分との相乗効果によって、より一層の乳酸値上昇抑制効果が期待できる。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、運動による疲労を予防・改善するために好適に用いることができる。
また、本発明のもう1つは、前記血中乳酸値上昇抑制組成物を含有する飲食品である。
本発明の飲食品は、上記血中乳酸値上昇抑制組成物を含有するので、運動やスポーツ前あるいはその最中に摂取することにより、血中乳酸値の上昇抑制し、筋肉疲労の抑制・緩和、更には、運動パフォーマンスの低下の防止が期待できる。
本発明によれば、経口摂取することにより、運動による血中乳酸値の上昇を抑制し、運動による筋肉疲労の抑制・緩和に有効な血中乳酸値上昇抑制組成物を提供できる。卵は古くから食経験のある安全な素材であるので、副作用の心配がなく、継続的に摂取することができる。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物の原料となる卵白は、鳥類の卵に含まれる卵白であればよく、例えば、ニワトリ、ウズラ、アヒル、ガチョウ等の卵の卵白が挙げられるが、大量入手が容易な鶏卵の卵白が好ましい。鶏卵の卵白は、液卵(生卵白)の他、凍結卵白液や卵白粉末等を用いることができる。
本発明で用いられる卵白ペプチドは、原料卵白を、酸又は酵素により加水分解することにより得られるが、安定した性状の製品を得るために、原料卵白を酵素により加水分解する方法が好ましく採用される。
上記卵白ペプチドは、ゲル濾過クロマトグラフィーによる分子量分布において、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の合計の面積比に対して、分子量100以上10,000以下の部分の面積が60%以上を占めるものであることが好ましい。上記分子量分布が上記範囲外であると、血中乳酸値上昇抑制作用の低下や消失、溶解度の低下や加熱による変性・凝集が起こりやすくなる、呈味が悪くなる等の問題が生じる。ただし、上記分子量分布が上記所定の範囲を満たしていれば、未分解の卵白タンパク質が5〜10質量%残留していてもかまわない。
上記卵白ペプチドの調製に使用できる酵素としては、プロテアーゼ活性又はペプチダーゼ活性を有し、食品製造に使用可能なタンパク質加水分解酵素が挙げられる。具体的には、パパイン(EC.3.4.22.2)、フィシン(EC.3.4.4.12)、ブロメライン(EC.3.4.4.24)、トリプシン(EC.3.4.21.4)、キモトリプシン(EC.3.4.21.1)、アスペルギルス属麹菌由来プロテアーゼ(例えば、商品名「オリエンターゼ」(株式会社エイチビイアイ製)、商品名「フレバザイム」(ノボザイム社製)、商品名「プロテアーゼA「アマノ」G」(天野エンザイム株式会社製)等)、バチルス属細菌由来プロテアーゼ(例えば、商品名「プロテアーゼS「アマノ」G」、商品名「プロテアーゼN「アマノ」G」、商品名「プロレザーFG−F」(いずれも天野エンザイム株式会社製))、リゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼ(例えば、商品名「ペプチダーゼR」(天野エンザイム株式会社製))等が例示でき、これらから選ばれた少なくとも1種以上を使用することが好ましい。本発明においては、上記タンパク質加水分解酵素の中でも、パパイン(EC.3.4.22.2)、トリプシン(EC.3.4.21.4)、バチルス属細菌由来プロテアーゼ及びリゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼから選ばれた2種以上を組み合わせて使用することがより好ましい。
本発明で用いられる卵白ペプチドは、例えば以下のようにして得ることができる。まず、液卵白をそのまま、あるいは液卵白1質量部に水0.1〜1質量部を加えて撹拌したものに、上記タンパク質加水分解酵素を添加して酵素反応を行う。2種類以上のタンパク質加水分解酵素を用いる場合はそれらを同時に添加してもよい。また、2種類以上のタンパク加水分解酵素を別々に添加する場合は、一の酵素を添加して所定時間反応を行った後、加熱等により酵素失活処理を行ってから次のタンパク加水分解酵素を添加することが好ましい。本発明においては、プロテアーゼ活性を有する酵素を添加して所定時間反応を行った後、ペプチダーゼ活性を有する酵素を添加することが好ましい。
上記タンパク質加水分解酵素の使用量や反応温度、反応時間等は、使用する酵素に応じて適宜変わるため一概には決定できないが、酵素と卵白(固形分)の質量比が1:20〜1:1000となるように上記タンパク質加水分解酵素を添加し、pH6〜9、40〜70℃で30分間〜10時間加水分解を行うことが好ましい。酵素反応の時間は長すぎても短すぎても、得られる卵白ペプチドの呈味性や血中乳酸値上昇抑制効果に悪影響を及ぼす。
上記所定の酵素反応が終了した反応液は酵素失活処理を行った後、遠心分離や濾過等の公知の方法により固液分離して液部を回収する。回収した液部をそのまま、あるいは脱塩してから、熱風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等の公知の方法により適宜乾燥することにより、本発明で用いられる卵白ペプチドを調製することができる。また、必要に応じて、さらに限外濾過膜、逆浸透膜、ゲル濾過や各種カラムクロマトグラフィー、メンブレンフィルター等を用いて分画、精製してもよい。
上記のようにして得られた卵白ペプチドは、そのまま血中乳酸値上昇抑制組成物として用いることもできるが、本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、上記卵白ペプチドを少なくとも0.5質量%以上含むことが好ましく、1〜80質量%含むことがより好ましい。上記卵白ペプチドの含有量が少なすぎると、所望の効果を得るために大量に摂取しなければならず、摂取が困難になるほか、飲食品への添加が困難になるため好ましくない。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、他の生理活性成分として、更に、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸、コエンザイムQ10、タウリン、カフェイン、リコピン、ニコチン酸、パントテン酸、酢酸、大豆ペプチド、乳ペプチド、果糖、ブドウ糖、ビオチン、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、分枝鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)、アンセリン、カルノシン、カルニチン、クレアチン、γ−アミノ酪酸(GABA)、カテキン等のポリフェノール類等を含有することもできる。本発明においては、上記成分の中でもビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、分枝鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)、タウリン、アンセリン、カルノシン、γ−アミノ酪酸(GABA)からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有することが好ましい。これらの成分は、糖や脂肪の代謝改善や抗疲労効果を有することが知られており、上記卵白ペプチドと併用することによって、より一層の乳酸値上昇抑制効果が期待できるほか、筋肉疲労の抑制・緩和、回復促進などが期待できる。例えば、分枝鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)、タウリン、アンセリン、カルノシン、γ−アミノ酪酸(GABA)等のアミノ酸・ペプチド類は、卵白ペプチド1質量部に対して0.02〜0.5質量部含有することが好ましい。また、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類は、卵白ペプチド1質量部に対して0.01〜0.2質量部含有することが好ましい。
また、上記の基本的成分以外に、賦形剤、乳化剤、安定剤、甘味料、pH調整剤、増粘剤、香料、酸味料、タンパク質、上記以外のペプチド・アミノ酸、脂質、多糖類、オリゴ糖、ミネラル類等の通常食品に用いられる成分を含むこともできる。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物の形態は特に制限されず、用途に応じて、溶液(ドリンク剤)、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤等を選択できる。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物の有効摂取量は、成人1日当たり、上記卵白ペプチド換算で100mg〜10gであるが、1日当たり300gほど摂取しても特に悪影響はない。なお、上記卵白ペプチドにはラットによる急性毒性は認められなかった。
本発明の血中乳酸値抑制組成物の有効成分である上記卵白ペプチドは低分子化されており、比較的熱安定性が高いので、本発明の血中乳酸値抑制組成物は、飲料類(例えば、清涼飲料、ゼリー飲料、乳飲料、乳酸菌飲料、ココア飲料、コーヒー飲料、茶飲料、豆乳飲料、スープ等)、乳製品(例えば、ヨーグルトやアイスクリーム類等)、菓子類(例えば、クッキー、ビスケット、ウエハース、ゼリー、プリン、チョコレート、ガム、飴、ソフトキャンディー、キャラメル、錠菓等)、パン、麺類、サプリメント、レトルト食品(例えば、カレーやおかゆ)、冷凍食品、ドレッシング類等の各種飲食品に添加することができるほか、飼料等にも添加することができる。
上記飲食品における本発明の血中乳酸値抑制組成物の添加量は特に制限されないが、好ましくは、上記卵白ペプチド換算で0.1〜20質量%であり、より好ましくは0.2〜10質量%である。なお、1回の喫食で上記有効摂取量の卵白ペプチドを摂取できるように添加されていることがより好ましい。添加量が少なすぎると有効摂取量の卵白ペプチドの摂取が難しく、添加量が多すぎると風味や食品の加工性に影響が出ることもある。
本発明の血中乳酸値抑制組成物の飲食品への添加方法や添加時期は特に制限されず、最初から他の原料と一緒に添加してもよく、加工途中あるいは加工後に添加してもよい。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物、あるいは該組成物を含有する飲食品は、運動による疲労を予防・改善するために好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって特に限定されるものではない。また、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を表す。
液卵白2kgに水1Lを加え、均一に懸濁した後、60℃まで加温し、パパイン(商品名「パパイン300」、日本バイオコン株式会社製)2g、バチルス属細菌由来プロテアーゼ(商品名「プロテアーゼS「アマノ」G」、天野エンザイム株式会社製)2gを添加して、酵素反応(60℃、3時間)を行った。その後、加熱処理(沸騰湯浴5分)を行い、酵素を失活させた後、冷却した。
次いで、液温を40℃に調整し、リゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼ(商品名「ペプチダーゼR」、天野エンザイム株式会社製)0.5gを加え、酵素反応(40℃、2時間)を行った。その後、加熱処理(沸騰湯浴5分)を行い、酵素を失活させた後、遠心分離(18,000 rpm)して上清を回収し、これを凍結乾燥して卵白ペプチド160gを得た。
上記方法で得られた卵白ペプチドを高速液体クロマトグラフィーにて、以下の条件で分子量の分析を行った。
カラム:「YMC-Pack Dio1-60(8.0×500mm)」(商品名、株式会社ワイエムシイ製)
溶出液:0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)
流速:0.7mL/分
検出波長:215nm
その結果を図1に示す。なお、図中の数字は目安となる分子量の溶出時間を示し、斜線部分は分子量100以上10,000以下の部分を示す。
図1から、上記方法で得られた卵白ペプチドは、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の合計を示す全面積に対して、分子量100以上10,000以下の部分の面積比(斜線部)が60%以上を占めることが分かる。
(試験例1)
実施例1で得られた卵白ペプチドを用いて、以下に示す条件でラットの強制遊泳試験を行った。
i)実験動物
Wistar(ウイスター)クリーンラット(5週齢、雄、体重100g前後のも)
ii)グループ分けと経口投与サンプル
・コントロール群(5匹):経口投与なし。なお、運動前(0分)に採血を行った。
・水群(15匹):0.9%生理食塩水を経口投与(1mL/100g B.W.)
・卵白ペプチド群(15匹):実施例1の卵白ペプチドを500mg/1mLで食塩水に溶解した溶液を経口投与(500mg/100g B.W.)
iii)強制水泳試験方法
ラットの腹部に、体重の5%にあたる板おもり(鉛製)をつけ、プール(直径:1.2m、水深:30cm、水温:18℃)中で、15分間(上記条件下でラットが水泳を持続できる限界に近い時間設定)の水泳を行わせた。
具体的には、水群及び卵白ペプチド群について、各ラットに順番にサンプルを経口投与した後、速やかにおもりをつけて15分間の水泳を負荷した。なお、1匹目の水泳開始と共に全てのラットの餌を抜いた。
水泳後は布で体の水を簡単に拭いて1匹ずつ元のケージに戻し、15分、30分、120分の回復期間を置いた後、各群各時間につき5匹ずつ、断頭により屠殺して血液を採取した。なお、コントロール群は、水泳群(水群と卵白ペプチド群)が全て終わった後から屠殺して血液を採取した。
採取した血液は、遠心分離(4℃、3000rpm、20分間)して血清を回収し、血清中の乳酸値を商品名「FキットL乳酸」(ベーリンガー・マンハイム社製)を用いて測定した。その結果を図2及び図3に示す。
図2、3から、卵白ペプチド群において15分後の血中乳酸値の上昇が抑制されていることが分かる。
(試験例2)
実施例1と同様の方法で卵白ペプチドを調製し、これを用いてヒトボランティアによる運動疲労測定試験を以下の方法で実施した。
(1)被験サンプル(1回あたりの摂取量)
サンプル1:卵白ペプチド500mgを市販のミネラルウォーター100mLに溶解したもの
サンプル2:乾燥卵白500mgを市販のミネラルウォーター100mLに溶解したもの
(2)運動疲労測定試験
被験者(6名:男性4名、女性2名)による登山試験を、愛宕山(京都市右京区、標高924m、登山道:全長4.2km)で2回実施した。2回目の登山試験は、1回目の登山試験の影響を排除するため、1回目の登山試験を行ってから1週間後に行った。
具体的には、被験者を2群(1群3名)に分け、登山開始前と下山開始前(山頂到着後60分休憩)の計2回にわたって、試験群にはサンプル1を、比較群にはサンプル2をそれぞれ摂取してもらった。なお、2回目の登山試験は、1回目の登山試験における試験群と比較群の被験者を入れ替えて行った。
そして、登山開始前、5合目、山頂到着直後、下山直後の計4回にわたって、血中乳酸値を、市販の簡易血中乳酸測定器(商品名「ラクテート・プロ LT−1710」、アークレイ株式会社製)を用いて測定した。また、登山開始前、下山直後、下山後(1日目、2日目、3日目)の計5回にわたって、両下腿部の筋肉硬度を、商品名「アスカー アナログ筋肉硬度計EB36−FPK」(高分子計器株式会社製)を用いて測定した。それらの結果を図4、5に示す。
図4から、両群とも登山開始後から血中乳酸値は上昇しているが、試験群においては血中乳酸値の上昇が緩やかでそのピーク値も大幅に低く、乳酸の蓄積が抑制されていることが分かる。
また、図5から、比較群に比べて試験群では、下山後における両下腿部の筋肉硬度の上昇が抑制されており、筋肉疲労が改善されていることが示唆される。
混合異性化糖15.0%、果汁10%、卵白ペプチド(実施例1で得られたもの)3.0%、香料0.1%、カルシウム0.1%、水71.8%の配合で、各原料を混合し、プレート殺菌機を用いて殺菌(90℃、15秒間)して清涼飲料水を製造した。
卵白ペプチド(実施例1で得られたもの)60%、コーンスターチ30%、乳糖10%を含むように各原料を配合して、ゼラチンカプセルに充填(カプセル1個当たり200mg)してカプセル剤を製造した。
卵白ペプチド(実施例1で得られたもの)60%、還元麦芽糖18%、結晶セルロース18%、ショ糖エステル4%を含むように各原料を配合後、打錠(1錠当たり300mg)して錠剤を製造した。
卵白ペプチド(実施例1と同様の方法で調製したもの)53%、ギャバ含有乳酸菌発酵エキス(商品名「ファーマギャバ20−S」、株式会社ファーマフーズ製、γ−アミノ酪酸22%含有)20%、パントテン酸カルシウム(第一ファインケミカル株式会社製)5%、還元麦芽糖10%、結晶セルロース10%、ショ糖エステル2%を含むように各原料を配合後、打錠(1錠当たり300mg)して錠剤を製造した。
本発明の血中乳酸値上昇抑制組成物は、卵白ペプチドを有効成分として含有するので安全かつ安価であり、運動による筋肉疲労の抑制・緩和のほか、運動パフォーマンスの低下を防ぐことを目的とした健康食品や飲料等に利用することができる。
実施例1で得られた卵白ペプチドの、ゲル濾過クロマトグラフィーでの分子量分析の結果を示した図である。 実施例2のラット強制遊泳試験における血中乳酸値の推移を示した図である。 実施例2のラット強制遊泳試験における各群の15分後の血中乳酸値を比較した図である。 登山試験における血中乳酸値の変化を測定した結果を示す図である。 登山試験における両ふくらはぎ部の筋肉硬度の変化を測定した結果を示す図である。

Claims (6)

  1. 卵白を加水分解して得られる卵白ペプチドを有効成分として含有することを特徴とする血中乳酸値上昇抑制組成物。
  2. 前記卵白ペプチドは、ゲルろ過クロマトグラフィーによる分子量分布において、タンパク質・ペプチド・アミノ酸の合計の面積比に対して、分子量100以上10,000以下の部分の面積が60%以上を占めるものである請求項1記載の血中乳酸値上昇抑制組成物。
  3. 前記卵白ペプチドは、卵白を、パパイン、フィシン、ブロメライン、トリプシン、キモトリプシン、アスペルギルス属麹菌由来プロテアーゼ、バチルス属細菌由来プロテアーゼ、及びリゾプス属糸状菌由来ペプチダーゼからなる群から選ばれた少なくとも1種以上のタンパク質加水分解酵素を用いて加水分解して得られたものである請求項1又は2記載の血中乳酸値上昇抑制組成物。
  4. 更に、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、タウリン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、分枝鎖アミノ酸、アンセリン、カルノシン、γ−アミノ酪酸からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の血中乳酸値上昇抑制組成物。
  5. 運動による疲労を予防・改善するために用いられる請求項1〜4のいずれか一つに記載の血中乳酸値上昇抑制組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の血中乳酸値上昇抑制組成物を含有する飲食品。
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