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JP2006187969A - レンズ成形金型 - Google Patents

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JP2006187969A
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JP2005002183A
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Keizo Matsumura
圭三 松村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】キャビティ内へ射出後、圧縮をかける装置の複雑化や圧縮される形状の制限の課題を解決し、繰り返し利用できる光学樹脂成形金型を提供することを目的とする。
【解決手段】可動側金型と固定側金型が1対となるレンズ成形金型であって、可動側金型は、可動側金型スリーブと、可動側金型スリーブに収納される光学面を形成する可動側金型インサートを備え、可動側金型インサートの材料の線膨張係数値が、前記可動側金型スリーブの材料の線膨張係数値より大きいことを特徴とするレンズ成形金型により、圧縮プロセスが導入でき、内部密度が均一で安定して転写性に優れた高品質の光学樹脂成形品を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミラー、レンズなどの光学部品において、射出成形による光学樹脂成形部品の成形金型に関するものである。
従来の光学樹脂成形部品の成形方法を図4と図5に示す。
光学樹脂成形部品などの精密成形分野では、転写精度の確保や内部歪み低減の手段としての射出圧縮成形技術は周知の事実である。たとえば圧縮の方法として、図4(例えば、非特許文献1参照)は、成形機の型締め力のみによって圧縮させる方法であり、具体的には型締め時に2段型締めを行う。また、圧縮用の別駆動装置の付加によって、型締め方向と異なる方向からでも圧縮する方法もある。(例えば、特許文献1参照)図5は、型締め方向と異なる方向から圧縮する方法を示し、別駆動装置として油圧シリンダ44などの他、弾性体の組み込みによっても可能である。上記以外の方法で成形機の突き出しロッドを圧縮用に兼用する方法もある。これらはいずれもキャビティの圧縮を金型外装置の作用によってなされるものである。
最新の射出成形技術 廣恵章利編(第148頁、図2.8.4) 特開平3−162924号公報(第1図)
しかしながら、前記従来の構成では、下記に示すような課題がある。2段型締め方法では、型締め完了前段階の金型パーティング面に隙間を設けた状態(1段型締め)で射出し、その後型締めを完了(2段型締め)させて隙間を詰めることで圧縮が行なわれる。したがって、1段型締め時における金型パーティング面からの樹脂漏れを防ぐには樹脂端面部を型締め方向で勘合する喰い切り面(インロー)にする必要がある。このため型構造が制約され、更にサイドゲートに対応するためには金型構造が複雑化する課題を有していた。
また、圧縮用の駆動装置を付加する方法では、必要な投影面積に作用させる圧縮力を駆動装置で対応する必要があるために、圧縮の必要な投影面積が大きい成形品については必然的に駆動装置も長大なものとなる。このため成形品の大きさが制限される課題を有していた。
また、弾性体を組み込む方法では、圧縮量は射出圧によって変形できる量となるため射出圧によって変形した値以上を圧縮力として作用させることはできなかった。
更に、成形機突き出しロッドを圧縮に兼用する方法では、成形品に圧縮を加える部分の投影面積に見合う力が必要とされるため、圧縮を加える部分の投影面積が大きい成形品については突き出し機構が長大なものとなる。このため成形品の大きさが制限される課題を有していた。特にこの場合は成形機本体の限られたスペースとなるため、さらに装置の大きさが制限され成形可能な圧縮力は、圧縮用の駆動装置を付加する方法に比べて小さくなる。
本発明は、上記の課題を解決するもので、成形機の構成や動作および付加装置に頼らず、また金型にも特別な構造を必要とすることなく、シンプル且つ所定の圧縮量で繰り返すことのできる安定性に優れた成形プロセスによって、高品質の光学樹脂成形部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ成形金型は、レンズ光学面を形成する金型インサートと金型スリーブの線膨張係数値を最適化させて構成することで上記課題を解決するものである。具体的には圧縮を必要とする光学面を形成する部材の線膨張係数値を他の部材よりも大きくする。これにより他の部材よりも温度を高くすることで光学面を形成する部材の変化量が他の部材の変化量よりも大きくなり、相対的に光学面がキャビティ寸法の縮小方向に移動して圧縮が行なわれるものである。したがって本構成によって得られるレンズ成形金型では金型温度を所定量変化させることで所定の圧縮量を得ることができるものである。
以上のように、本発明のレンズ成形金型によれば成形機や金型装置の基本構成には何ら変更を加えずに金型温度コントロールだけでキャビティ内に樹脂成形材料を射出後、キャビティ容積を圧縮させることができる。このため射出圧力を高くして充填バランスをくずすことなく均一に充填密度を高くすることができ、安定した高品質の光学樹脂成形部品を得ることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光学樹脂成形金型および装置の断面図である。
図1は本発明による光学樹脂成形方法示す縦断面図である。図1において光学樹脂成形金型3は可動側金型1と固定側金型2で形成されており、射出成形装置の型締め装置(図示せず)を介して型締め用の可動プラテン4および固定側プラテン5にそれぞれ取り付けられており、型締め動作時には可動プラテン4の移動にともなって可動側金型1が移動して固定側金型2と互いに組み合うように配置固定されている。射出シリンダー23と射出シリンダー23の先端にあるノズル22が光学樹脂成形金型3に組み込まれているスプルブッシュ21に当接し、スプル13、ランナ12およびゲート11を介してキャビティ8に連通している。ノズル先端は射出時にスプルブッシュ21に当接させるとともに射出保圧完了後は型開き時のキャビ残りを防止するためにスプルブッシュ21から後退させて引き離す。
図1において光学面を形成する可動側金型インサート6aは、連接する可動側金型スリーブ6bに対して線膨張係数が大きくなるように構成されて可動側金型1に組み込まれており、さらに線膨張を有効に作用させるため光軸に垂直方向の寸法を長くとって取り付け板16に固定されている。また、固定側金型2には固定側金型インサート7aが対向する位置に組み込まれており、連接して固定側金型スリーブ7bがある。光学面を形成する可動側金型インサート6aや可動側金型1や固定側金型2には温度コントロールのために加熱用のヒータ30を内蔵させ、加熱媒体を供給可能としておく。
次にこれらの装置を用いて所望の光学樹脂成形部品Kを得るための工程について説明する。
(a)型締め
図1において、成形機の型締機構(図示せず)の動作により、可動側金型1が固定側金型2へ当接するように移動して型締めが行われる。型締めにより光学面を形成する可動側金型インサート6aと対向する固定側金型2に組み込まれている固定側金型インサート7aとの間には型内空間であるところのキャビティ8が形成される。図2が型締めを行ったときの図である。光学樹脂成形金型3は常温よりも高く射出成形に適した一定の温度に維持されている。
(b)樹脂射出
型締め完了後、射出シリンダー23の前方部分に所定の光学樹脂成形部品Kを得るために必要な射出体積(ランナやオーバーフローを含む冷却固化して取り出される総体績)に相当する量が予め計量されて滞留させる。この滞留樹脂Sが、射出シリンダー23内に組み込まれたスクリュウ24の前進動作(射出動作)によって、ノズル22からスプル13を通過し、ランナ12からゲート11を通じてキャビティ8へと送られる。この時、金型は成形温度に保持されている。光学面を形成する可動側金型インサート6aと可動側金型スリーブ6b、固定側金型インサート7aと固定側金型スリーブ7bは予め各々の線膨張係数値が異なっていても樹脂の射出時の温度でキャビティ寸法が設計値となるようにして組み込まれている。
射出完了後、キャビティ8内に送り込まれた樹脂に押し圧(保圧動作)をかけて成形品の転写性向上が行なわれる。
(c)金型昇温
射出完了後、可動側金型インサート6aの温度を上昇させる。温度上昇は光学面を形成する可動側金型インサート6aに予め組み込まれたヒータ30の加熱や加熱媒体温度の上昇または加熱媒体をより高温のものと切り替えて流すことによってなされる。可動側金型インサート6aは可動側金型スリーブ6bよりも線膨張係数値を大きくすることで、光学面を形成する可動側金型インサート6aは可動側金型スリーブ6bよりも寸法が拡大(光軸に対して垂直方向に寸法が拡大する構成)することでキャビティ8の寸法が縮小されて結果キャビティ8が圧縮される。例えば、可動側金型インサート6aの線膨張係数値を30×10-6〔/℃・mm〕とし、可動側金型スリーブ6bの線膨張係数値を10×10-6〔/℃・mm〕とした場合、線膨張係数差は、20×10-6〔/℃・mm〕となる。
(d)圧縮量
光軸方向の厚みが4mmである光学樹脂成形部品について、100MPaの射出圧力で射出後200MPaまで圧縮が必要とするプロセスを考えた時の比容積の変化とその時の圧縮量を示すとともに光学面を形成する金型インサートの長さおよび昇温量について以下に概算値を示す。なお樹脂は〔日本ゼオン(株)ZEONOR 1420R 〕を例にとって述べる。PVT線図から
キャビティ射出直後280℃ 100MPaの時比容積0.001025〔m3/kg〕
圧縮条件 200MPaの時比容積0.000985〔m3/kg〕
比容積の比が所望の圧縮量となる 0.001025/0.000985=1.0406したがって4mm厚の光学部品の圧縮必要量は4−4/1.0406=0.16〔mm〕となる。
線膨張係数の差によって前記0.16〔mm〕の圧縮量を達成するためには、光学面を形成する金型インサートの全長および線膨張係数差をそれぞれ200〔mm〕、20×10-6〔/℃・mm〕で構成すれば、0.16/(20×10-6×200)=40℃ となり40℃の温度差で必要条件を満たす。
上述に示すとおり、可動側金型インサート6aのみ昇温させることによって、キャビティ8を所望量圧縮することが可能である。なお昇温によって樹脂成形材料のガラス転移点温度以上となるように設定することが望ましい。
(e)冷却
可動側金型インサート6aを(d)圧縮量で示した温度について昇温させ、キャビティ8の圧縮が行なわれた後、光学樹脂成形部品Kの取り出し温度まで冷却させて固化させる。昇温開始前温度にもよるが、温度が取り出し温度以下になれば、特に昇温前と同じ温度になるまで冷却させなくともよい。この場合は次ショットの射出前までに所定の金型温度に冷却させればよい。
(f)取り出し
冷却凝固後、光学樹脂成形部品Kは型締め装置(図示せず)により型開き動作が行なわれ、可動側金型1に組み込まれた突き出し装置15により金型より離型され、成形品取り出し装置(図示せず)により光学樹脂成形金型3から取り出される。光学樹脂成形部品Kを光学樹脂成形金型3より取り出し後、再び型締め動作に入ることで成形サイクルが完了する。
かかる構成によれば、成形機や金型装置に特別な装置を用いることなく、金型キャビティ8内に樹脂を射出後、内部密度均一化のためのキャビティ圧縮が可能となり安定化され且つ、安定して内部密度が均一化され且つ表面転写性に優れた光学樹脂成形部品を得ることができる。
(g)キャビティ拡大
昇温によりキャビティ8を圧縮する方向で作用する可動側金型インサート6aは冷却過程ではキャビティ8を拡大する方向で作用する。取り出し時の温度が、変形を起こさない温度以下の条件であれば、キャビティ8の拡大による内部歪みの低減をした光学樹脂成形部品Kを得ることが可能となる。
以上実施の形態1について説明を加えたが、本実施の形態において、線膨張係数値を大きくしたところの可動側金型インサート6aを可動側金型1だけに設けたが固定側金型2だけにしてもよく、また可動側金型1および固定側金型2の両方に設けてもよい。また(d)圧縮量で示した成形条件は1例を示すもので成形条件を既定するものでもなく、PVT線図から得られた値についても概略値である。樹脂についても特に既定されることなく、同様な考え方で用いることが可能である。説明で用いた線膨張係数差の値については、材料を特定するものではなく計算例として示したものである。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における光学樹脂成形金型および装置の断面図である。
図3は本発明による光学樹脂成形方法示す縦断面図である。図3において光学樹脂成形金型3は可動側金型1と固定側金型2で形成されており、射出成形装置の型締め装置(図示せず)を介して型締め用の可動側プラテン4および固定側プラテン5にそれぞれ取り付けられており、型締め動作時には可動側プラテン4の移動にともなって可動側金型1が移動して固定側金型2と互いに組み合うように配置固定されている。射出シリンダー23と射出シリンダー23の先端にあるノズル22が光学樹脂成形金型3に組み込まれているスプルブッシュ21に当接し、スプル13、ランナ12およびゲート11を介してキャビティ8に連通している。ノズル先端は射出時にスプルブッシュ21に当接させるとともに射出保圧完了後は型開き時のキャビ残りを防止するためにスプルブッシュ21から後退させて引き離す。
図3において光学面を形成する金型インサート6aは、連接する可動側金型スリーブ6bに対して線膨張係数値が大きい金型インサートベース9と連接されて可動側金型1に組み込まれており、さらに線膨張を有効に作用させるため可動側金型インサートベース9は光軸に垂直方向の寸法を長くとって取り付け板16に固定されている。また、固定側金型2には固定側金型インサート7aが対向する位置に組み込まれており、連接して固定側金型スリーブ7bがある。光学面を形成する可動側金型インサート6aや可動側金型インサートベース9や可動側金型1や固定側金型2には温度コントロールのために加熱用のヒータ30を内蔵させ、加熱媒体を供給可能としておく。光学面を形成する可動側金型インサート6aと可動側金型インサートベース9は、基本的に圧力を受けることができればよく、それぞれを接合する必要はない。もちろん接合しても何らの問題も生じない。
次にこれらの装置を用いて所望の光学樹脂成形部品Kを得るための工程について説明する。
(a)型締め
図3において、成形機の型締機構(図示せず)の動作により、可動側金型1が固定側金型2へ当接するように移動して型締めが行われる。型締めにより光学面を形成する可動側金型インサート6aと対向する固定側金型2に組み込まれている固定側金型インサート7aとの間には型内空間であるところのキャビティ8が形成される。図3に示すように、光学樹脂成形金型3は常温よりも高く射出成形に適した一定の温度に維持されている。
(b)樹脂射出
型締め完了後、射出シリンダー23の前方部分に所定の光学樹脂成形部品Kを得るために必要な射出体積(ランナやオーバーフローを含む冷却固化して取り出される総体績)に相当する量が予め計量されて滞留させる。この滞留樹脂Sが、射出シリンダー23内に組み込まれたスクリュウ24の前進動作(射出動作)によって、ノズル22からスプル13を通過し、ランナ12からゲート11を通じてキャビティ8へと送られる。この時、金型は成形温度に保持されている。光学面を形成する可動側金型インサート6aに連接する金型インサートベース9、可動側スリーブ6b、固定側金型インサート7aと固定側金型スリーブ7bは、予め各々の線膨張係数値が異なっていても樹脂の射出時の温度でキャビティ寸法が設計値となるようにして組み込まれている。
射出完了後、キャビティ8内に送り込まれた樹脂に押し圧(保圧動作)をかけて成形品の転写性向上が行なわれる。
(c)金型昇温
射出完了後、可動側金型インサート6aと連接する可動側金型インサートベース9の温度を上昇させる。温度上昇は可動側金型インサートベース9に予め組み込まれたヒータ30の加熱や加熱媒体温度の上昇または加熱媒体をより高温のものと切り替えて流すことによってなされる。金型インサートベース9は、可動側金型インサート6aおよび可動側金型スリーブ6bよりも線膨張係数値の大きい部材で構成することで他の部材よりも寸法が拡大するのでその結果、可動側金型インサート6aの光学面が見かけ上光軸に対して垂直方向に寸法が拡大することでキャビティ8の寸法が縮小されて結果キャビティ8が圧縮される。可動側金型インサート6aとそれに連接する可動側金型インサートベース9が接合されていなくとも圧力が加わる方向であるため各々が分離する心配はない。例えば、可動側金型インサートベース9の線膨張係数値を30×10-6〔/℃・mm〕とし、可動側金型インサート6aおよび可動側金型スリーブ6bの線膨張係数値を10×10-6〔/℃・mm〕とした場合、線膨張係数差は、20×10-6〔/℃・mm〕となる。
(d)圧縮量
光軸方向の厚みが4mmである光学樹脂成形部品について、100MPaの射出圧力で射出後200MPaまで圧縮が必要とするプロセスを考えた時の比容積の変化とその時の圧縮量を示すとともに可動側金型インサートベース9の長さおよび昇温量について以下に概算値を示す。なお樹脂は〔日本ゼオン(株)ZEONOR 1420R 〕を例にとって述べる。PVT線図から
キャビティ射出直後280℃ 100MPaの時比容積0.001025〔m3/kg〕
圧縮条件 200MPaの時比容積0.000985〔m3/kg〕
比容積の比が所望の圧縮量となり 0.001025/0.000985=1.0406したがって4mm厚の光学部品の圧縮必要量は4−4/1.0406=0.16〔mm〕となる。
線膨張係数の差によって前記0.16〔mm〕の圧縮量を成するためには、可動側金型インサートベース9の全長および線膨張係数差をそれぞれ200〔mm〕、20×10-6〔/℃・mm〕で構成すれば0.16/(20×10-6×200)=40℃ となり40℃の温度差で必要条件を満たす。
上述に示すとおり、可動側金型インサートベース9のみ昇温させることによって、キャビティ8を所望量圧縮することが可能である。なお昇温によって樹脂成形材料のガラス転移点温度以上となるように設定することが望ましい。
(e)冷却
可動側金型インサートベース9を(d)圧縮量で示した温度について昇温させ、キャビティ8の圧縮が行なわれた後、光学樹脂成形部品Kが取り出し温度になるまで冷却させて固化させる。昇温開始前温度にもよるが、温度が取り出し温度以下になれば、特に昇温前と同じ温度になるまで冷却させなくともよい。この場合は次ショットの射出前までに所定の金型温度に冷却させればよい。
(f)取り出し
冷却凝固後、光学樹脂成形部品Kは型締め装置(図示せず)により型開き動作が行なわれ、可動側金型1に組み込まれた突き出し装置15により光学樹脂成形金型3より離型され、成形品取り出し装置(図示せず)により光学樹脂成形金型3から取り出される。樹脂成形部品Kを光学樹脂成形金型3より取り出し後、再び型締め動作に入ることで成形サイクルが完了する。
かかる構成によれば、成形機や金型装置に特別な装置を用いることなく、金型キャビティ8内に樹脂を射出後、内部密度均一化のためのキャビティ圧縮が可能となり安定化され且つ、安定して内部密度が均一化され且つ表面転写性に優れた光学樹脂成形部品を得ることができる。
(g)キャビティ拡大
昇温によりキャビティ8を圧縮する方向で作用する可動側金型インサートベース9の冷却過程ではキャビティ8を拡大する方向で作用する。取り出し時温度を光学樹脂成形部品Kが変形を起こさない温度以下の条件であれば、キャビティ8の拡大による内部歪みの低減をした光学樹脂成形部品Kを得ることが可能となる。光学面を形成する可動側金型インサート6aとそれに連接する可動側金型インサートベース9が接合されていない場合、キャビティ8の拡大方向ではそれぞれが引き離される方向で力が働くが、キャビティ8の内圧によって可動側金型インサート6aは可動側金型インサートベース9に追従する動作となるので問題は生じない。
以上実施の形態2について説明を加えたが、本実施の形態において、線膨張係数値を大きくしたところの可動側金型インサートベース9を可動側金型1だけに設けたが固定側金型2だけにしてもよく、また可動側金型1および固定側金型2の両方に設けてもよい。また(d)圧縮量で示した成形条件は1例を示すもので成形条件を既定するものでもなく、PVT線図から得られた値についても概略値である。樹脂についても特に既定されることなく、同様な考え方で用いることが可能である。説明で用いた線膨張係数差の値については、材料を特定するものではなく計算例として示したものである。
本発明のレンズ成形金型は、高品質で安定した光学樹脂成形部品を得ることが可能であり、レンズ・ミラーなどの光学樹脂成形部品の用途に適応できる。
本発明の実施の形態1におけるレンズ成形金型を備えた光学樹脂射出成形装置を示す断面図 本発明の実施の形態1における型締め時を示す断面図 本発明の実施の形態2におけるレンズ成形金型を備えた光学樹脂射出成形装置を示す断面図 公知の圧縮成形方法を示す図 従来の光学樹脂成形装置を示す断面図
符号の説明
1 可動側金型
2 固定側金型
3 光学樹脂成形金型
4 可動側プラテン
5 固定側プラテン
6a 可動側金型インサート
6b 可動側金型スリーブ
7a 固定側金型インサート
7b 固定側金型スリーブ
8 キャビティ
9 可動側金型インサートベース
11 ゲート
12 ランナ
13 スプル
15 突き出し装置
16 取り付け板
21 スプルブッシュ
22 ノズル
23 射出シリンダー
24 スクリュウ
30 金型加熱装置(ヒータ)
S シリンダ内滞留溶融樹脂
K 光学樹脂成形部品

Claims (4)

  1. 可動側金型と固定側金型が一対となるレンズ成形金型であって、
    前記可動側金型は、可動側金型スリーブと、前記可動側金型スリーブに収納される光学面を形成する可動側金型インサートを備え、
    前記可動側金型インサートの材料の線膨張係数値が、前記可動側金型スリーブの材料の線膨張係数値より大きいことを特徴とするレンズ成形金型。
  2. 可動側金型と固定側金型が一対となるレンズ成形金型であって、
    前記固定側金型は、固定側金型スリーブと、前記固定側金型スリーブに収納される光学面を形成する固定側金型インサートを備え、
    前記固定側金型インサートの材料の線膨張係数値が、前記固定側金型スリーブの材料の線膨張係数値より大きいことを特徴とするレンズ成形金型。
  3. 可動側金型と固定側金型が一対となるレンズ成形金型であって、
    前記可動側金型は、光学面を形成する可動側金型インサートと、前記可動側金型インサートの光学面と反対方向に連接する可動型金型インサートベースとを備え、
    前記可動側金型インサートベースの材料の線膨張係数値は、前記可動側インサートの材料の線膨張係数値よりも大きいことを特徴とするレンズ成形金型。
  4. 可動側金型と固定側金型が一対となるレンズ成形金型であって、
    前記固定側金型は、光学面を形成する固定側金型インサートと、前記固定側金型インサートの光学面と反対方向に連接する固定側金型インサートベースとを備え、
    前記固定側金型インサートベースの材料の線膨張係数値は、前記固定側インサートの材料の線膨張係数値よりも大きいことを特徴とするレンズ成形金型。
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