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JP2006036763A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

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JP2006036763A
JP2006036763A JP2005184889A JP2005184889A JP2006036763A JP 2006036763 A JP2006036763 A JP 2006036763A JP 2005184889 A JP2005184889 A JP 2005184889A JP 2005184889 A JP2005184889 A JP 2005184889A JP 2006036763 A JP2006036763 A JP 2006036763A
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Chiaki Sone
千晶 曽根
Yukihisa Hashimoto
幸久 橋本
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Kao Corp
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Abstract

【課題】 低濃度の界面活性剤で両親媒性脂質を安定に乳化でき、粉体の肌への残留性、耐水性が良好で、使用感に優れた水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】 (A)下記一般式(1)
【化1】

(R1及びR2は各々独立して炭素数16〜22の炭化水素基を示し、R3及びR4は各々独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Xは塩形成陰イオンを示す)
で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤 0.1〜1質量%、
(B)両親媒性脂質、(C)2価又は3価のアルコール、(D)粉体、及び(E)水
を含有する水中油型乳化組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、粉体の肌への残留性、耐水性が良好で、且つ使用感に優れた水中油型乳化組成物及びその製造方法に関する。
水中油型乳化化粧料は、さっぱりしてなめらかな使用感を有する反面、基剤が水性であるため、汗をかいたりすることで化粧崩れを起こし易く、使用感や紫外線防御効果の目的で粉体成分を使用した場合に、粉体成分を長時間にわたって肌に残留させてその効果を持続することは困難である。
一方、近年、皮膚角質層に存在する細胞間脂質が角質水分の保持とバリア機能に深く関与していることが示されてきた。そこで、保湿効果を高めるために、皮膚角質層に存在する細胞間脂質の主成分であるセラミドやそれらの類似物質等の両親媒性脂質を配合した化粧料が提案されている。しかしながら、これらの両親媒性脂質は水への溶解性が低く、かなりの高温まで固形状を保つため、特に水中油型乳化組成物に安定配合するためには多量の界面活性剤が必要とされる。
人の皮膚は、通常、弱酸性の皮脂皮膜で覆われており、外部からのアルカリ性物質の接触に対して自然に肌のpHをコントロールできるようになっている。例えば、脂肪酸石鹸で洗浄すると、皮膚表面は弱アルカリ性となるが、皮脂からの遊離脂肪酸により自然中和が行なわれる。その上で、皮膚に適用する外用剤や化粧料は、なるべく人の正常皮膚のpHに近い弱酸性であることが皮膚に対して好影響を与え、特に皮膚の敏感な人にとっても好ましい。そこで本発明者らは、弱酸性の化粧料に、少ない界面活性剤で細胞間脂質成分を安定に配合することを検討した。
特許文献1には、セラミド類等の両親媒性脂質を融点が30℃未満の液体油に溶解した油分と、水性媒体とを、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて乳化させることにより、安定な乳化組成物を得る方法が開示されている。しかし、この方法で安定な乳化物を得るには、両親媒性脂質と等量程度の多量のポリグリセリン脂肪酸エステルを必要とし、また、弱酸性の乳化物を得るには、有機酸等の酸性物質を添加してpHを調整しなければならない。
また、特許文献2には、非イオン性界面活性剤とイオン性界面活性剤を併用して両親媒性脂質を安定化する試みが記載されている。しかし、この組合わせにおいても用いるべき界面活性剤の量が多く、またpHが6以下の酸性領域では、陰イオン性界面活性剤は乳化剤として機能しにくくなるという問題がある。
特開2002−114631号公報 特開平4−193814号公報
本発明は、一般に水性媒体中には配合しにくいセラミド等の両親媒性脂質を含む油相を、低濃度の界面活性剤で安定に乳化でき、併用する粉体の効果が長時間持続し、且つ使用感に優れた水中油型乳化組成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、両親媒性脂質と、特定のカチオン界面活性剤、2価又は3価のアルコール及び粉体を組合わせることにより、低濃度の界面活性剤で両親媒性脂質を安定に乳化でき、粉体の肌への残留性、耐水性が良好で、使用感に優れた水中油型乳化組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)〜(E):
(A)下記一般式(1)
(式中、R1及びR2は各々独立して炭素数16〜22の炭化水素基を示し、R3及びR4は各々独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Xは塩形成陰イオンを示す)
で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤 0.1〜1質量%、
(B)両親媒性脂質、
(C)2価又は3価のアルコール、
(D)粉体、
(E)水
を含有する水中油型乳化組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、(C)2価又は3価のアルコールを混合した後、(B)両親媒性脂質を含む油相を添加し、その後、水性媒体、及び(D)粉体を添加する水中油型乳化組成物の製造方法を提供するものである。
本発明の水中油型乳化組成物は、セラミド等の両親媒性脂質を含み、保存時の乳化安定性に優れ、使用感にも優れる。さらに、界面活性剤が低濃度であることから、皮膚への刺激性が少ない。従って、本発明の水中油型乳化組成物は、皮膚への刺激性が少ない外用剤や化粧料、特に皮膚化粧料として有用である。
また、本発明の製造方法は上記水中油型乳化組成物を製造するのに好適であり、少量の界面活性剤で両親媒性脂質を安定に乳化させることができる。この製造方法は、pH調整を特に行なわなくても弱酸性の乳化組成物が得られることから、生産性の点でも有利である。
本発明の水中油型乳化組成物は、(B)両親媒性脂質を含む油相と(C)2価又は3価のアルコール(以下、多価アルコール類(C)とする)を含む水性連続相とが、(A)上記一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤(以下、カチオン界面活性剤(A)とする)により乳化されている水中油型乳化組成物で、(D)粉体を含むものである。
本発明の乳化組成物中において、カチオン界面活性剤(A)と両親媒性脂質(B)は、多価アルコール類(C)を含む水性媒体中で会合して液晶(又はα−ゲル構造)を形成し、増粘構造体を形成すると考えられる。増粘構造体は粘性挙動を示し、油滴の合一、クリーミングに対して安定な状態をとることができる。このような組合せにより、カチオン界面活性剤(A)が低濃度であっても安定性の高い液晶構造を形成することができるので、界面活性剤の使用量を少なくすることができる。ここで、増粘構造体は、光学異方性を有するために、偏光顕微鏡等で確認することができる。
また、本発明の乳化組成物はチキソトロピー性を示すことが好ましく、上記増粘構造体は、静置状態では安定な液晶構造を保つが、塗布時には容易に液晶構造が壊れ、塗布部に薄く且つ均一にのびるので、さっぱりとした、みずみずしい使用感が得られる。
本発明で使用されるカチオン界面活性剤(A)は、前記一般式(1)で表されるものであり、一分子内に長鎖の炭化水素基を2つ有する第4級アンモニウム塩構造のカチオン界面活性剤である。
式中、R1及びR2で示される炭化水素基としては、炭素数16〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、例えばセチル基、ステアリル基、アラルキル基、ベヘニル基等が挙げられる。また、R3及びR4で示される炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。
Xで示される塩形成陰イオンとしては、ハロゲンイオン、リン酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、モノアルキル硫酸イオン等が挙げられる。
カチオン界面活性剤(A)の具体例としては、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアラルキルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム等が挙げられる。これらのうち、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムは市販品としても入手可能であり、Varisoft TA-432CG、Varisoft TA-100(Goldschmidt社)、Quartamin D-86P(花王社)等を用いることができる。
これらのカチオン界面活性剤のうち、皮膚に対する親和性の点から、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等が好ましい。
カチオン界面活性剤(A)の含有量は、後述の両親媒性脂質(B)及び多価アルコール類(C)と共に好適な液晶構造体を形成させる点から、水中油型乳化組成物の全組成中に0.1〜1質量%であり、好ましくは0.5〜1質量%である。
両親媒性脂質(B)とは、分子内に親水部と疎水部を併せ持ち、25℃で固体の物質である。両親媒性脂質(B)としては、例えば、コレステロール、コレステロール脂肪酸エステル、コレステロールサルフェート等のコレステロール類;ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール等の高級アルコール;グリセリン脂肪酸エステル類などが挙げられる。
また、特に皮膚のバリア機能や保湿機能に優れ、優れた肌荒れ改善効果を有する両親媒性脂質として、次の一般式(2)〜(4)で表されるアミド化合物が挙げられる。
(式中、R11は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜50の炭化水素基、あるいはR13―COO―R14―で示される基(R13は炭素数8〜30の炭化水素基、R14は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜40の二価の炭化水素基)を示し、R12は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜50の炭化水素基を示す)
(式中、R15は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数7〜25の炭化水素基を示し、R16は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜26の炭化水素基又はアルコキシ基を示し、R17は水素原子、2−ヒドロキシエチル基又は2,3−ジヒドロキシプロピル基を示し、Yは水素原子又はヒドロキシル基を示す)
(式中、R18は、夫々独立してヒドロキシル基及び/又はアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜22の炭化水素基を示し、R19は、夫々独立して炭素数1〜12の二価の炭化水素基を示し、R20は炭素数1〜42の二価の炭化水素基を示す)
一般式(2)において、好ましくは、R11は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の炭化水素基、あるいはR13―COO―R14―で示される基である。ここに、R13は炭素数8〜30の炭化水素基、R14は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の二価の炭化水素基が好ましい。R12は1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜30の炭化水素基が好ましい。特に、R11及びR13は炭素数8〜30の直鎖アルキル基が好ましく、R14は炭素数8〜30の直鎖アルキレン基が好ましい。
一般式(2)で表されるアミド化合物として、具体的には、Robson K.J. et al., J.Lipid Res.,35,2060(1994)や、Wertz P.W. et al., J. Lipid Res., 24,759(1983)等に記載されているタイプ1〜7のセラミドが挙げられる。これらは動植物からの抽出及び反応修飾、又は全合成により製造できる。それらセラミド類の市販品としては、セラミドIII、セラミドIIIB、セラミドIIIA、セラミドIV、フィトセラミドI(以上、デグサ社)、セラミドII(セダーマ社)、セラミドTIC−001(高砂香料社)等が挙げられる。
一般式(3)において、R15は、1以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数14〜22の炭化水素基であるのが好ましく、特に直鎖アルキル基が好ましい。更に、ペンタデシル基、トリヒドロキシペンタデシル基がより好ましい。
16は、炭素数8〜24の直鎖のアルキル基又はアルコキシ基が好ましく、特にノニル基、ヘキサデシロキシ基がより好ましい。
16とR17の組み合わせについては、R17が水素原子又は2−ヒドロキシエチル基のときは、R16が直鎖アルコキシ基であるのが好ましく、R17が2,3−ジヒドロキシプロピル基のときは、R16が直鎖アルキル基であるのが好ましい。
また、YとR17の組み合わせについては、R17が水素原子又は2−ヒドロキシエチル基のとき、Yがヒドロキシル基であるのが好ましく、R17が2,3−ジヒドロキシプロピル基のとき、Yが水素原子であるのが好ましい。
一般式(3)で表されるアミド化合物として、具体的には以下に示す式(5)、(6)及び(7)で表される化合物が挙げられる。
また、式(3)のアミド化合物は、特開昭62-228048号公報等に記載の方法、例えば、グリシジルエーテルとエタノールアミンから得られる反応物をアシル化し、次いでエステル基を選択的に加水分解する方法等によって製造することができる。
これらのうち、式(5)で表されるアミド化合物が好ましく、ソフケアセラミドSL−E(N−(3−ヘキサデシロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、花王社)として市販されている。
一般式(4)で表されるアミド化合物において、R18としては、ヒドロキシル基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる基の1〜3個で置換されていてもよい炭素数1〜22のアルキル基が好ましく、ヒドロキシル基とアルコキシ基で同時に置換されていてもよい。
例えば、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜18のモノ又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数1〜18のアルキル基、ヒドロキシル基と炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。特に、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜12のモノ−又はジ−ヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数2〜12のアルキル基、ヒドロキシル基と炭素数1〜6のアルコキシ基が置換した炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。これらのうち、R18としては、2−ヒドロキシエチル基、メチル基、ドデシル基、2−メトキシエチル基がより好ましい。
19としては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、特に炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。更に、エチレン基及びトリメチレン基がより好ましい。
20は、炭素数2〜34の二価の炭化水素基が好ましく、さらには炭素数2〜34のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましく、特に炭素数2〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。これらのうち、7,12−ジメチルオクタデカメチレン基、7,12−ジメチル−7,11−オクタデカジエニレン基、オクタデカメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基がより好ましい。
一般式(4)で表されるアミド化合物としては、R18、R19及びR20が、それぞれ上記のより好ましい範囲の基を組合せた化合物が好ましい。
一般式(4)のアミド化合物は、例えば、国際公開第00/61097号パンフレット等に記載された方法のように、対応するジカルボン酸又はその反応性誘導体(エステル、酸ハライド、酸無水物等)とアミンを縮合させることにより、効率的に製造することができる。
本発明の水中油型乳化組成物に用いる両親媒性脂質(B)としては、特に、一般式(4)で表されるアミド化合物に属する、以下の式(8)〜(14)で表される化合物が特に好ましい。
(B)両親媒性脂質の含有量は、皮膚に対するバリア機能や保湿機能を十分に発揮するために、水中油型乳化組成物の全組成中に0.1質量%以上であるのが好ましく、保存安定性とのバランスも考慮すると全組成中に0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%であるのがより好ましい。
また、カチオン界面活性剤(A)と両親媒性脂質(B)の質量比(A:B)は、皮膚に対する効果発現及び好適な液晶構造の形成の点から、10:1〜1:20、更に10:1〜1:10であるのが好ましい。
本発明において、成分(C)の2価又は3価のアルコールは、乳化化粧料に配合する際に、前述のカチオン界面活性剤を溶解・分散させることができるものが好ましい。カチオン界面活性剤(A)を多価アルコール類(C)と混ぜ合わせた後に、両親媒性脂質(B)を含む油性成分と混合することにより、カチオン界面活性剤が低濃度でも好適な液晶構造体を形成させることができる。
このような多価アルコール類(C)としては、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量200〜400)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブタンジオール、グリセリン、ポリグリセリン(重合度2〜5)等が挙げられる。これらのうち、特にグリセリン、エチレングリコールがより好ましい。
多価アルコール類(C)は、1種以上を用いることができ、その含有量は、良好な使用感を有し、好適な液晶構造体を形成し、安定な乳化物を得る点から、水中油型乳化組成物の全組成物中に、5〜40質量%、特に5〜20質量%であるのが好ましい。
本発明で用いる粉体(D)は、化粧料において、塗布感触や使用感を向上させたり、外観色を変化させる等の目的で使用されるものである。親水性粉体と疎水性粉体とに分類することができる。親水性粉体としては、無機粉体、天然繊維の粉体、デンプン、有機色素、真珠光沢顔料、親水性の合成樹脂粉体等が含まれる。
無機粉体としては、カオリン、金雲母、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、セリサイト、タルク、天然ケイ酸アルミニウム、パイロフェライト質クレー、ベントナイト、マイカ、無水ケイ酸、無水ケイ酸アルミニウム、モンモリナイト、バーミキュライト、ヘクトライト、ゼオライト、ハイジライト、黄酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、ベンガラ、黒酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化アルミニウムコバルト、酸化クロム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、酸化チタンゾル、酸化鉄・二酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、チタン・二酸化チタン焼結物、チタン酸コバルト、グンジョウ、グンジョウバイオレット、グンジョウピンク、コンジョウ、マンガンバイオレット、カーボンブラック、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス、カラミン、エポキシ処理アルミニウム、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、アルミニウム末、銅粉、金コロイド、金箔、ロジン酸ナトリウム処理酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、窒化ホウ素等が挙げられ、またこれら2種以上の複合粉体、酸化チタン被覆ナイロン末等の有機―無機複合化粉体等が挙げられる。
これらの無機粉体のうち、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等は、後述のようにUV散乱剤として用いることができる。
天然繊維の粉体としては、シルク、ウール、セルロース等が挙げられ、デンプンとしては、米、コーン、馬鈴薯等が挙げられる。
有機色素としては、カーボンブラック、群青、紺青、タール系色素、レーキ等が挙げられ、真珠光沢顔料としては、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、二酸化チタン被覆マイカ、魚鱗箔等が挙げられる。
親水性の合成樹脂粉体としては、構成単量体として(メタ)アクリル酸又はその塩を含む(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体が挙げられる。具体的には、メタクリル酸ラウリル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体、アクリル酸ブチル・ジメタクリル酸エチレングリコール・メタクリル酸ナトリウム共重合体等の架橋樹脂粉体が挙げられる。
また、疎水性粉体としては、ポリアミド樹脂粉体(ナイロン末)、多孔質セルロースパウダー、多孔質ナイロンパウダー、ポリエチレン粉末、4フッ化ポリエチレン粉末、架橋型ポリスチレン粉体、シリコーン系樹脂粉体、架橋型シリコーン末、網状型メチルポリシロキサン粉体、ポリメタクリル酸メチル粉体等の合成樹脂粉体が挙げられる。
また、上記の親水性粉体を、疎水化処理したものも含まれる。疎水化処理する方法としては、例えば、粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用して、エステル化やエーテル化を起こさせ、粉体を親油的にする油脂処理方法;脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩やアルミ塩を用いた金属石鹸処理法;ジメチルシロキサンやメチル水素シロキサン等のシリコーン化合物を用いたシリコーン処理法;パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法等が挙げられる。
疎水化処理量は、粉体が化粧料に配合された際に十分に疎水性を示す程度であればよく、基材となる親水性粉体量に対して1質量%以上であるのが好ましい。
また、成分(D)の粉体は、平均粒子径が0.01〜500μmであるのが、皮膚上に粉体を含む均一な塗布膜を形成し、高い耐水性の効果が得られる点、及び使用感が良好である点で好ましい。
成分(D)は、1種以上を用いることができ、良好な使用感を有し、好適な液晶構造体を形成し、安定な乳化物を得る点から、全組成物中に0.5〜40質量%、特に1〜30質量%含有させるのが、十分な耐水性、持続性が得られ、安定性及び使用感にも優れるので好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物の水相連続相を形成する水(E)の含有量は、全組成中に通常は10〜90質量%、特に40〜90質量%であるのが好ましい。
水以外の水相成分として、前記多価アルコール類(C)以外の水溶性の成分、例えばエチルアルコール、各種の水溶性薬効剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、塩類、アミノ酸、糖類、キレート剤、増粘剤、色素、香料等を含有させることができる。
本発明の水中油型乳化組成物には、両親媒性脂質(B)の他に、25℃で液状、半固体又は固体状の、合成及び天然由来の油性成分、例えば炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油、フッ素油等を含むことができる。
液状油としては、例えば、ホホバ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油;グリセリン誘導体;アミノ酸誘導体;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油等が挙げられる。
固体又は半固体の油性成分としては、例えばホホバワックス等の植物性ワックス;グリセリンモノステアリルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のワックス類が挙げられる。
これら成分(B)以外の油性成分の含有量は、通常、全組成物中に0.1〜30質量%、特に1〜20質量%であるのが好ましい。
また、紫外線(UV)ケア化粧料を意図する乳化組成物とする場合には、UV吸収剤又はUV散乱剤と言われるUV防御剤を含有させることができる。UV吸収剤としては、パラメトキシ桂皮酸系、ベンゾフェノン系、ウロカニン酸系、パラアミノ安息香酸系、サリチル酸系、ベンゾイルメタン系、トリアジン系、アントラニル酸系等の化合物を用いることができ、UV散乱剤としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の粉体を用いることができる。
このようなUV防御剤の含有量は、通常は全組成物中に1〜40質量%、特に1〜20質量%であるのが好ましい。
このようなUVケア化粧料は、耐水性が高く、汗や水などによって落ちにくいため、水中油型乳化組成物でありながら、UV防御効果の持続性が良好である。
本発明の水中油型乳化組成物は、例えば、カチオン界面活性剤(A)の少なくとも1種を、多価アルコール類(C)の少なくとも1種に添加する第一のステップと、別途混合しておいた両親媒性脂質(B)を含む油相を上記第一ステップで得られた混合物に添加する第二のステップと、上記第二ステップで得られた混合物に水性媒体を添加する第三ステップと、上記第三ステップで得られた混合物に粉体(D)を添加する第四のステップにより製造することができる。
グリセリン等の多価アルコール類(C)にカチオン界面活性剤(A)を加えて得られた混合物を、両親媒性脂質(B)を含む油相と混ぜ合わせた後に、アルコール類以外の水性成分を含む水相に添加して乳化を行うことにより、両親媒性脂質を含む油相の分離を起こさずに安定な乳化状態となる。
このような手順で水中油型乳化組成物を製造することにより、カチオン界面活性剤と両親媒性脂質が多価アルコール中で液晶構造を形成し、得られた増粘構造体は、油滴の合一、クリーミングに対して安定な状態をとることができる。ここで、両親媒性脂質(B)を油性成分等の他の成分と混合する際には、溶解又は分散性を向上させるために、必要に応じて加温してもよい。
本発明の水中油型乳化組成物は、乳液状ないしクリーム状の外観を呈し、25℃における粘度は、1,000〜100,000mPa・s程度であるのが好ましい。なお、粘度はB型粘度計を用いて測定することができる。
本発明の水中油型乳化組成物は弱酸性、具体的にはpHが4以上7未満であるのが、皮膚への刺激性や使用感の点で好ましい。組成物のpHは、25℃において、原液のまま、pHメータを用いて測定される。
本発明においては、上記成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を組合せることで、酸やアルカリ等のpH調整剤等の添加によりpHを酸性に調整しなくても、弱酸性の乳化組成物を得ることができる。
本発明の水中油型乳化組成物は、外用剤や化粧料、特に皮膚化粧料として有用であり、その用途に応じて、ローション、ジェル、クリーム、UVケア化粧料、エアゾールフォーム等の任意の剤型とすることができる。
実施例1〜2及び比較例1
表1に示す組成の水中油型乳化化粧料(UVケア化粧料)を製造し、使用感、効果の持続性(UV防御効果の耐水性、さらさら感の持続性)、安定性について評価した。結果を表1に併せて示す。
なお、各化粧料のpHは、25℃において、原液のまま、HORIBA社製のpHメーター(F−22)を用いて測定した。
(製法)
(1)実施例1及び2:
成分(1)〜(4)を80℃で均一に溶解・分散して油相を得た。別途、成分(8)を、成分(9)に添加し、80℃で均一に溶解し、温度を維持した状態で、上記の油相を添加した。さらに、成分(10)〜(11)の水相を添加して、80℃に保持しながらホモジナイザーを用いて乳化し、乳化物を得た。その後、実施例1では粉体(14)を一部の精製水に分散させ、実施例2では粉体(13)を成分(5)に分散させ、上記乳化物に添加した。更に、成分(12)を添加して、攪拌しながら室温(25℃)まで冷却して、UVケア化粧料を得た。
(2)比較例1:
成分(1)〜(4)、(6)及び(7)を80℃で均一に溶解・分散して油相を得た。これに、成分(9)〜(11)の水相を添加して、80℃に保持しながらホモジナイザーを用いて乳化し、乳化物を得た。その後、粉体(14)を一部の精製水に分散させ、上記乳化物に添加した。更に、成分(12)を添加して、攪拌しながら室温(25℃)まで冷却して、UVケア化粧料を得た。
(評価方法)
(1)使用感:
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用したときの使用感(しっとり感、みずみずしさ、浸透感の良さ、べたつきのなさ、のびの良さの項目についての総合評価)を官能評価し、次の基準により判定した。
○:7名以上が良好(良い)と評価した。
△:4〜6名が良好(良い)と評価した。
×:3名以下が良好(良い)と評価した。
(2)効果の持続性:
(2−1)UV防御効果の耐水性(実施例1,2及び比較例1):
石英板にテープ(3MBlenderm)を貼った表面に、各化粧料を塗布(2μL/cm2)し、SPFアナライザーにてSPFの初期値を測定する。塗布した石英板を水浴中に攪拌しながら40分間浸した後、よく乾燥させてから、SPFの水浴後の値を測定する。水浴後のSPF値/初期のSPF値×100(%)の値により、耐水性を評価した。
○:90%以上。
△:60%以上90%未満。
×:60%未満。
(2−2)さらさら感(実施例3〜7及び比較例2):
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用してから3時間後のさらさら感について官能評価し、次の基準により判定した。
○:7名以上が良好(良い)と評価した。
△:4〜6名が良好(良い)と評価した。
×:3名以下が良好(良い)と評価した。
(3)安定性:
各化粧料を50℃で1週間保存した後、以下の基準により外観を肉眼で評価した。
◎:良好。
○:わずかにムラがある。
△:わずかに凝集・沈降が認められる。
×:凝集・沈降が明確に認められる。
実施例3〜7及び比較例2
表2に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造した。得られた化粧料について、実施例1〜2と同様にして、pHを測定し、使用感、効果の持続性(さらさら感の持続性)、安定性を評価した。結果を表2に併せて示す。尚、表2中、*1、*2及び*3は表1と同じ。
(製法)
(1)実施例3〜7:
成分(1)〜(5)を80℃で均一に溶解・分散して油相を得た。別途、成分(8)を、成分(9)に添加し、80℃で均一に溶解し、温度を維持した状態で、上記の油相を添加した。さらに、成分(10)〜(11)の水相を添加して、80℃に保持しながらホモジナイザーを用いて乳化し、乳化物を得た。その後、実施例3及び4では粉体を成分(5)に分散させ、実施例5では粉体を成分(13)に分散させ、実施例6及び7では粉体を一部の精製水に分散させ、上記乳化物に添加した。更に、成分(12)を添加して、攪拌しながら室温(25℃)まで冷却して、乳化化粧料を得た。
(2)比較例2:
成分(1)〜(4)、(6)及び(7)を80℃で均一に溶解・分散して油相を得た。これに、成分(9)〜(11)の水相を添加して、80℃に保持しながらホモジナイザーを用いて乳化し、乳化物を得た。その後、粉体を成分(5)に分散させ、上記乳化物に添加した。更に、成分(12)を添加して、攪拌しながら室温(25℃)まで冷却して、乳化化粧料を得た。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(E):
    (A)下記一般式(1)
    (式中、R1及びR2は各々独立して炭素数16〜22の炭化水素基を示し、R3及びR4は各々独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Xは塩形成陰イオンを示す)
    で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤 0.1〜1質量%、
    (B)両親媒性脂質、
    (C)2価又は3価のアルコール、
    (D)粉体、
    (E)水
    を含有する水中油型乳化組成物。
  2. (D)粉体を0.5〜40質量%含有する請求項1記載の水中油型乳化組成物。
  3. pHが4以上7未満である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
  4. (A)下記一般式(1)
    (式中、R1及びR2は各々独立して炭素数16〜22の炭化水素基を示し、R3及びR4は各々独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Xは塩形成陰イオンを示す)
    で表される第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、(C)2価又は3価のアルコールを混合した後、(B)両親媒性脂質を含む油相を添加し、その後、水性媒体、及び(D)粉体を添加する水中油型乳化組成物の製造方法。
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