JP2006008908A - 水性インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の水性インクを組み合わせて画像の形成を行った場合に、高い耐光性を有することが可能なインクセットを提供すること。
【解決手段】 少なくとも水、水不溶性色材、水溶性有機溶剤から構成される少なくとも2種類の水性インクを組み合わせて用いるインクセットとして、2種類以上の水性インクを重ね打ちして画像を形成するための水性インクの組合せが含まれており、これらの水性インクにおいて相対的に高い耐光性を有する水性インク中には該インクに含有される水不溶性色材に対して貧溶媒となる少なくとも1種類の水溶性有機溶剤が含有され、それ以外の水性インクには各水性インク中に含まれる水不溶性色材に対して良溶媒となる水溶性有機溶剤が相対的に多く含有されているインクセットを用いる。
【選択図】 図8
【解決手段】 少なくとも水、水不溶性色材、水溶性有機溶剤から構成される少なくとも2種類の水性インクを組み合わせて用いるインクセットとして、2種類以上の水性インクを重ね打ちして画像を形成するための水性インクの組合せが含まれており、これらの水性インクにおいて相対的に高い耐光性を有する水性インク中には該インクに含有される水不溶性色材に対して貧溶媒となる少なくとも1種類の水溶性有機溶剤が含有され、それ以外の水性インクには各水性インク中に含まれる水不溶性色材に対して良溶媒となる水溶性有機溶剤が相対的に多く含有されているインクセットを用いる。
【選択図】 図8
Description
本発明は、水、水溶性有機溶剤及び水不溶性色材を含有する水性インクのセット、それを構成する水性インク、それを用いたインクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法に関する。
従来より、着色剤を含む複数のインクから形成される画像において、画像を形成している着色剤の種類によって耐光性が異なるため、時間の経過とともに、最初に得られた画像と著しく異なる画像に変化する場合があることが知られている。近年、このようなインクによって形成される画像の耐光性のより一層の向上を目的として、種々の技術が提案されている。例えば、退色性を均一にするインクセットを用いることにより、色バランスの崩れが少ない画像を達成することについての提案がある。(例えば、特許文献1参照)。
また、明度の高いインクから低いインクの順に、インクの退色性の大きさが順次小さくなるインクセットを用いることにより、人間の目視上、退色を認識しにくくすることについての提案がある。(例えば特許文献2参照)。
このように、インクセットとして耐光性を向上させるために、(「インクの耐光性」と表現されるものは、そのインクによって形成される画像やドットの耐光性を意味する;以下単に「インクの耐光性」と呼ぶ。)従来では退色性を均一にしたインクセットや明度の高さと退色性の大きさを組み合わせたインクセット等の手段が主に用いられてきた。
特開2002―309140号公報
特開2000―178491号公報
上記の複数種の着色剤を用いて形成した画像の変化に関して、本発明者らは、一般的に水性インクを形成する基本成分、例えば、水不溶性色材や水溶性有機溶剤等の適切な設計及び組み合わせ等を制御することにより、上記と同様な耐光性を有する画像の可能性に対して鋭意検討を行った。そして、その検討により、インクの構成成分を機能分離し、水不溶性色材と水溶性有機溶剤の相互作用を利用したインクシステムを設計し、実際に調製することで、高い耐光性を画像全体でバランスよく確保することができる、複数の水性インクを組み合わせてなる水性インクセットが提供できた。
従って、本発明の目的は、複数の水性インクを組み合わせて画像の形成を行った場合に、高い耐光性を有することが可能なインクセットを提供することにある。本発明の他の目的は、このインクセットを用いたインクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、画像形成方法及びこの画像形成方法用としての水性インクに関する。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。
本発明にかかるインクセットは、水性インクの2種以上を有するインクセットにおいて、
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水不溶性色材と、該第二の水不溶性色材に対する良溶媒と、必要に応じて貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5未満である(B=0を含む)第二のインクと、
を少なくとも有し、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第1のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセットである。
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水不溶性色材と、該第二の水不溶性色材に対する良溶媒と、必要に応じて貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5未満である(B=0を含む)第二のインクと、
を少なくとも有し、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第1のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセットである。
本発明にかかるインクジェット記録方法の一態様は、上記のインクセットを構成しているインクを、インクジェット法で吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法である。
また、本発明のインクカートリッジは、上記のインクセットを構成しているインクを個別に収容していることを特徴とするインクカートリッジである。
また、本発明の記録ユニットは、上記のインクセットを構成しているインクを個別に収容しているインク収容部と、上記インクセットを構成するインクを吐出させるためのインクジェットヘッドとを具備していることを特徴とする記録ユニットである。
本発明のインクジェット記録装置は、上記のインクセットを構成しているインクを個別に収容しているインク収容部と、上記インクセットを構成するインクを吐出させるためのインクジェットヘッドとを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明のインクジェット記録装置の他の態様は、耐光性の異なる水性インクを組み合わせたインクセットを構成するインクを個々に吐出する記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査して記録を行うインクジェット記録方法であって、
インクセットとして請求項1〜3の何れかに記載のインクセットを用い、
且つそれぞれの耐光性の異なる水性インクによって形成される画像を形成する際に、相対的に耐光性が低い水不溶性色材を含むインクを付与する走査を行って画像を形成した後、該画像が形成された領域に相対的に耐光性が相対的に高いインクを付与する走査を行うことを特徴とするインクジェット記録方法である。
インクセットとして請求項1〜3の何れかに記載のインクセットを用い、
且つそれぞれの耐光性の異なる水性インクによって形成される画像を形成する際に、相対的に耐光性が低い水不溶性色材を含むインクを付与する走査を行って画像を形成した後、該画像が形成された領域に相対的に耐光性が相対的に高いインクを付与する走査を行うことを特徴とするインクジェット記録方法である。
本発明にかかる水性インクの一態様は、水と、第一の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、かつ該水溶性有機溶剤として該第一の水不溶性色材に対する貧溶媒を少なくとも含む第一のインクと、水と、第二の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、該水溶性有機溶剤が必要に応じて第二の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第二のインクと、
を少なくいとも用い、 該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、該第1のインクの耐光性が該第2のインクよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第一の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも多い
ことを特徴とする水性インクである。
を少なくいとも用い、 該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、該第1のインクの耐光性が該第2のインクよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第一の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも多い
ことを特徴とする水性インクである。
前記良溶媒の全量(質量%)をA、前記貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の水性インク。
本発明にかかる水性インクの他の態様は、水と、第一の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、かつ該水溶性有機溶剤が少なくとも該第一の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第一のインクと、水と、第二の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、該水溶性有機溶剤が必要に応じて第二の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第二のインクと、
を少なくいとも用い、該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、該第1のインクの耐光性が該第2のインクのよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第二の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも少ない
ことを特徴とする水性インクである。
を少なくいとも用い、該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、該第1のインクの耐光性が該第2のインクのよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第二の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも少ない
ことを特徴とする水性インクである。
さらに、本発明にかかるインクセットの他の態様は、水性インクの2種以上を有するインクセットにおいて、
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水溶性色材と、溶媒を含み、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第一のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセット。
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水溶性色材と、溶媒を含み、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第一のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセット。
本発明によれば、複数の水性インクを組み合わせて画像形成を行った場合に、高い耐光性を有することが可能なインクセット及びこれらを構成するインクが提供される。又、本発明によれば、かかるインクセットを用いることで、高い耐光性を有する画像を形成することのできるインクジェット記録方法、上記記録方法に好適に用いることのできるインクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び、画像形成方法が提供できる。更に、
以下に、好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明のインクセットは、少なくとも2種の水性インクを有し、これらの水性インクはいずれも水、色材及び水溶性有機溶剤を含有する。そして、このインクセットには、相対的に耐光性が高い第一の水性インクと、相対的に耐光性が低い第二の水性インクとの組合せの1以上が含まれる。第一の水性インクは第一の水不溶性色材に対する貧溶媒と良溶媒を含み、第二の水性インクは第二の水不溶性色材に対する良溶媒のみか、あるいは貧溶媒と良溶媒の両方を含む。前記第一のインクに含有される貧溶媒が、前記第二のインクに含まれる水不溶性色材に対しても貧溶媒であることが好ましい。
更に、第一のインク中に含まれる複数の水溶性有機溶剤の各々のブリストウ法によって求められるKa値を比較したときに、この中で最大のKa値を示す水溶性有機溶剤が貧溶媒であることが好ましい。
また、第一の水性インクの貧溶媒の含有割合は、第二の貧溶媒の含有割合よりも多いことが好ましく、更に、インク中における良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にあることが好ましい。第二の水性インクについては、A:Bが10:5未満であることが好ましい(B=0)を含む。
なお、第一の水性インクは複数種の水不溶性色材(第一の水不溶性色材群)を含むことができ、また、これとは独立して第二の水性インクも複数種の水不溶性色材(第一の水不溶性色材群)を含むことができ、これらの場合においても各水不溶性色材群全体として上記の規定を満たすように水不溶性色材が選定される。
更に、相対的に耐光性の低い第二のインクの第二の色材として、水溶性色材を用いても良い。
上記構成のインクを用いてインクセットとして画像を形成することで、従来より課題であった、複数のインクから形成された画像において、高い耐光性を有することが可能になる、という顕著な効果が得られることを見出し、本発明に至ったものである。
本発明によって上記のような効果が得られる理由は明らかではないが、本発明者等は以下のように推測している。一般的に、記録媒体上に複数の水性インクで画像を形成した場合に、高い耐光性を有する画像とするためには、相対的に耐光性が低いインクの耐光性を抑制する手段が必要である。そのためには、相対的に優れた耐光性を有するインクが記録媒体の紙面近傍で画像が形成され、相対的に耐光性が低い他のインクから形成される画像が記録媒体の内部、即ち相対的に優れた耐光性を有するインクから形成される画像よりも内部で形成される事が重要な条件となる。
そこで、本発明においては、水不溶性色材を安定にさせない水溶性有機溶剤を、該水不溶性色材に対する貧溶媒、水不溶性色材を安定にさせる水溶性有機溶剤を良溶媒とし、該貧溶媒を、相対的に優れた耐光性を有するインク相対的に耐光性が低いインクよりも多く含ませることにより、該水不溶性色材を含むインクが着弾した後に、該貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含むインクが打ち込まれると、該水不溶性色材が凝集し、記録媒体紙面近傍で形成され、一方、耐光性が低いインクには、優れた耐光性を有するインクよりも少ない量の貧溶媒を含ませることにより、該水不溶性色材を含むインクが着弾した後も該水不溶性色材の凝集はせずに被記録媒体の内部へ浸透するものと考えている。
本発明にかかるインクセットが、被記録媒体上に印字された場合には、以下に述べるような理由によって、非常に優れた耐光性を有することが可能になると考えられる。本発明のインクセットが、被記録媒体上に印字された場合の、インクの被記録媒体上に着弾してから2次色による着色部が定着するまでの様子を図8(a)〜(f)の模式図に示す。まず、(a)に示したように、被記録媒体90に相対的に耐光性に低い第二のインク滴91が着弾し、(b)に示したように、インクドット92は被記録媒体近傍で真円に近い形で拡散する。その際、第二のインク中の水不溶性色材93は、良溶媒のみであるか、あるいは貧溶媒が良溶媒よりも少ないというこれらの量の関係から、ドット内に貧溶媒がないか、その濃度が増加しないため、貧溶媒の影響による水不溶性色材の凝集は生じることなく、水と、水溶性有機溶剤の被記録媒体への浸透と同様に水不溶性色材も被記録媒体内への拡散が開始される。そして第二のインク滴の被記録媒体への拡散中に、(c)に示したように次の相対的に耐光性が高い第一のインク滴94が着弾し、第二のインクと同様、(d)に示したように、第二のインクドット95が被記録媒体近傍で真円に近い形で拡散するが、その拡散の過程で、第一のインクに含まれる第一の水不溶性色材96に対して貧溶媒である97の濃度が急激に増加することが起こる。これに伴って、第一の水不溶性色材96が不安定化し、水不溶性色材の凝集若しくは分散破壊が起こり、この結果、(e)で示したように、第一の水不溶性色材97は、被記録媒体の表面近傍に固定化される。更に、インク中の水溶性有機溶剤及び水は更に拡散しながら放射状に広がっていくため、後から着弾した第一のインク中に含まれる水溶性有機溶剤が第二の水不溶性色材に対しても貧溶媒として働く場合には、被記録媒体内部で拡散している第二の水不溶性色材も不安定化させるため、被記録媒体内部で第二の水不溶性色材の凝集若しくは分散破壊が起こり、凝集若しくは分散破壊が発生した場所で定着する。
被記録媒体の表面近傍に存在する、相対的に耐光性が高い第一のインク中の第一の水不溶性色材は、表面近傍に存在しているため、光が直接当たるが、相対的に耐光性が高い上に凝集状態であることから、退色は生じにくい。そのため、この第一のインクは単色の場合でも、貧溶媒量が少ない場合と同程度の耐光性を有することが可能である。一方、相対的に耐光性に低い第二のインク中の第二の水不溶性色材は、被記録媒体内部に存在していることから、光の照射量が表面近傍に存在している場合よりも少なくなるため、退色が抑制され、更に、相対的に耐光性を有する第一のインク中に含まれる貧溶媒の影響により、被記録媒体内部であるにもかかわらず凝集して存在しているため、水不溶性色材が拡散して存在している場合よりも高い耐光性を有することが可能となる。この結果、本発明のインクセットを用いた画像は、退色の度合いだけでなく、各インク間の退色性の差が小さくなるため、カラーバランスも良好となる。
図8には2種の水性インク(第一のインクと第二のインク)を重ね打ちした場合が例示されているが、本発明のインクセットでは3種以上のインクを重ね打つ場合についても上記の構成が利用できる。すなわち、これらの3種以上のインクを、相対的に耐光性の高い第一の水性インクと相対的に耐光性の低い第二の水性インクとに分類して、それらの組成を本発明にかかる設定とすればよい。
また、本発明にかかるインクセットの好ましい形態としては、先に記載したとおり、相対的に耐光性の優れた第一のインクに含まれる貧溶媒の量が、相対的に耐光性に低い第二のインクに含まれる貧溶媒の量よりも多く、更には、相対的に耐光性の優れた第一のインク中に含まれる良溶媒の全量(質量%)をA、インク中の貧溶媒の全量(質量%)とした場合に、A:Bの比率が、10:5以上、10:30以下の範囲内であり、相対的に耐光性に低い第二のインクに含まれる貧溶媒の量は、A:Bの比率が、10:5以下であることが挙げられる。
更に、本発明にかかるインクセットの好ましい形態としては、相対的に耐光性に優れた第一のインク中に含まれる複数の水溶性有機溶剤の各々の、ブリストウ法によって求められるKa値を比較したときに、Ka値が最大の水溶性有機溶剤が貧溶媒である点にある。この結果、インク中における水不溶性色材の分散安定性が優れたものになると同時に、被記録媒体上に印字した場合に、相対的に耐光性に優れた第一のインク中に含まれる水不溶性色材を効率的に被記録媒体表面近傍に留める効果も持つだけでなく、相対的に耐光性に低い第二のインク中に含まれる第二の水不溶性色材に対しても貧溶媒として働く場合には、第二の水不溶性色材をも凝集させ、耐光性を向上させる効果を持つことも可能となる。
ここで、ブリストウ法によって求められるka値について説明する。該値は、インクの被記録媒体への液の浸透性を表す尺度として用いられる。インク液を引用例に採って説明すると、インクの浸透性を1m2あたりのインク量Vで表すと、インク滴を吐出してから所定時間tが経過した後における、インクの被記録媒体への浸透量V(mL/m2=μm)は、下記に示すブリストウの式によって示される。
V=Vr+Ka(t−tw)1/2
ここで、インク滴が被記録媒体表面に付着した直後には、インクは、被記録媒体表面の凹凸部分(被記録媒体の表面の粗さの部分)において吸収されるのが殆どで、被記録媒体内部へは殆ど浸透していない。その間の時間がコンタクトタイム(tw)であり、コンタクトタイムに被記録媒体の凹凸部に吸収されたインク量がVrである。そして、インクが付着した後、コンタクトタイムを超えると、該コンタクトタイムを超えた時間、即ち、(t−tw)の1/2乗べきに比例した分だけ被記録媒体への浸透量が増加する。Kaは、この増加分の比例計数であり、浸透速度に応じた値を示す。そして、このKa値は、ブリストウ法による液体の動的浸透性試験装置(例えば、商品名:動的浸透性試験装置S;東洋精機製作所)等を用いて測定可能である。
ここで、インク滴が被記録媒体表面に付着した直後には、インクは、被記録媒体表面の凹凸部分(被記録媒体の表面の粗さの部分)において吸収されるのが殆どで、被記録媒体内部へは殆ど浸透していない。その間の時間がコンタクトタイム(tw)であり、コンタクトタイムに被記録媒体の凹凸部に吸収されたインク量がVrである。そして、インクが付着した後、コンタクトタイムを超えると、該コンタクトタイムを超えた時間、即ち、(t−tw)の1/2乗べきに比例した分だけ被記録媒体への浸透量が増加する。Kaは、この増加分の比例計数であり、浸透速度に応じた値を示す。そして、このKa値は、ブリストウ法による液体の動的浸透性試験装置(例えば、商品名:動的浸透性試験装置S;東洋精機製作所)等を用いて測定可能である。
更に、本発明にかかるインクセットを用いて、上記に示したプロセスによって形成されるインク画像は、水性インク中に含まれる溶媒特性によって、被記録媒体中での水不溶性色材の存在状態が定められるため、高い耐光性を有することが可能となる。本発明は、どの被記録媒体でも効果が得られるが、特に、被記録媒体内部へインクが浸透しやすい、普通紙、及び、紙や樹脂フィルムなどの基材上にインク受容層を有するコート紙での効果が大きく、コート紙の中でも、特に被記録媒体の機材の色や風合いを生かすためにインク受容層の塗布量が少ないコート紙である、ファインアート紙等で効果を得ることができる。
また、本発明におけるインクセットにおいて、インクセットが3種類以上のインクから構成される場合は、相対的に最も耐光性に優れるインクが本発明の第一のインク、残りのインクは第二のインクの同様のインク構成とすることで、3種類以上のインクから形成された画像においても、高い耐光性を有することが可能となる。
また、本発明における画像形成方法では、相対的に耐光性に低い第二のインク中の水不溶性色材を被記録媒体内部に存在させるために、相対的に耐光性に低い第二のインクによる画像形成を相対的に耐光性に優れた第一のインクによる画像形成よりも先に行うことが好ましい。
更に、本発明におけるインクセットにおいて、相対的に耐光性の低い第二のインクの第二の色材は、被記録媒体内部に存在させて色材に照射される光量を抑制させて耐光性を向上させていることから、水溶性色材を用いることも可能である。
また、本発明で言うインクセットは、相対的に高い耐光性を有する第一のインクと相対的に耐光性の低い第二のインクと一体のインクタンク又は、ヘッドつきインクタンクで構成されるインクセット、又は、記録装置に対し個別のインクタンクが脱着可能で有るように用いられる事を実質的に「これらのインクを有するインクセット」と称する。いずれにしても、本発明においては、使用される(プリンター内であるいはインクタンクとして)他のインクに対して、本発明のインク単体の特性を相対的に規定するもので、これらの上記形態に限らず、どのような変形の形態で有っても良い。
本発明にかかるインクセットを構成する各インクは、インク成分中の水溶性有機溶剤を、使用する水不溶性色材との関連において、上記で説明した構成とすることを特徴とするが、それ以外は、従来の水性インクと同様の構成とすればよい。以下に、本発明を構成する各成分、及び効果の確認方法について説明する。
[貧溶媒と良溶媒の判定方法]
次に、上記したようなメカニズムを生じさせるために必須となる、本発明において重要な役割を果たす貧溶媒と良溶媒について、その定義と選択の方法について説明する。本発明者らは、本発明の効果をもたらす貧溶媒の判定基準を、本発明の効果との関連の下で種々検討した結果、下記のような判定方法が有効であることを見いだした。即ち、判定しようとする水溶性有機溶剤を50質量%、及び水を45質量%含み、且つ当該インクに用いる水不溶性色材を5質量%含む、水不溶性色材含有液を作成し、該水不溶性色材含有液を室温(60℃)で48時間保存したときの、当該水不溶性色材含有液中の水不溶性色材の平均粒径が、5質量%の上記水不溶性色材と、水95質量%とを含む水分散液の平均粒径と比較して増加しているものを貧溶媒、増加していないものを良溶媒と規定した。
次に、上記したようなメカニズムを生じさせるために必須となる、本発明において重要な役割を果たす貧溶媒と良溶媒について、その定義と選択の方法について説明する。本発明者らは、本発明の効果をもたらす貧溶媒の判定基準を、本発明の効果との関連の下で種々検討した結果、下記のような判定方法が有効であることを見いだした。即ち、判定しようとする水溶性有機溶剤を50質量%、及び水を45質量%含み、且つ当該インクに用いる水不溶性色材を5質量%含む、水不溶性色材含有液を作成し、該水不溶性色材含有液を室温(60℃)で48時間保存したときの、当該水不溶性色材含有液中の水不溶性色材の平均粒径が、5質量%の上記水不溶性色材と、水95質量%とを含む水分散液の平均粒径と比較して増加しているものを貧溶媒、増加していないものを良溶媒と規定した。
より具体的には、下記の方法で、ある水不溶性色材に対して、使用される水溶性有機溶剤が貧溶媒となっているか否かの判定を行った。先ず、下記に挙げた、測定対象とする水溶性有機溶剤を含む、ある水不溶性色材の水不溶性色材含有液A、及び水不溶性色材の水不溶性色材含有液B、の2種類の水不溶性色材含有液を調製する。
水不溶性色材含有液A:判定対象としての水溶性有機溶剤の濃度が50質量%、ある水不溶性色材又は、当該水不溶性色材及びその分散に寄与する物質の総量の濃度が5質量%、水の濃度が45質量%である組成の水不溶性色材含有液。
水不溶性色材含有液B:ある水不溶性色材又は、当該水不溶性色材及びその分散に寄与する物質の総量の濃度が5質量%、水95質量%を含む水不溶性色材の水不溶性色材含有液。
次に、上記水不溶性色材含有液Aを60℃で48時間保存した後の平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(商品名:FPAR−1000;大塚電子(株)社製)等を用いて測定した。又、同様にして上記水不溶性色材含有液Bの平均粒径を、上記濃厚系粒径アナライザーを用いて測定した。そして、上記水不溶性色材含有液A及び水不溶性色材含有液Bの各々の平均粒径値を、粒径(A)、粒径(B)としたときに、粒径(A)が粒径(B)よりも大きい場合、該水溶性有機溶剤を貧溶媒、粒径(A)が粒径(B)と同等又はそれ以下の場合には良溶媒であると判定した。
[耐光性の評価方法]
本発明は少なくとも2種のインクによって形成される画像の耐光性をバランスよく確保することを特徴としている。ここで、形成される画像の耐光性は、たとえばCIELABのような色空間を使って表すことができる。CIELAB色空間において、色はL*、a*、b*の3つの項を使って表示される。L*は色の明るさを定義し、0(黒色)から100(白色)の範囲にある。a*、及びb*は、色の色相および色度特性を定義している。
本発明は少なくとも2種のインクによって形成される画像の耐光性をバランスよく確保することを特徴としている。ここで、形成される画像の耐光性は、たとえばCIELABのような色空間を使って表すことができる。CIELAB色空間において、色はL*、a*、b*の3つの項を使って表示される。L*は色の明るさを定義し、0(黒色)から100(白色)の範囲にある。a*、及びb*は、色の色相および色度特性を定義している。
退色の度合いを表す指標としてΔEが使われる。ΔEとは、CIELAB色空間における、初期画像と退色後の該画像との色の差を示すものであり、ΔEの差とは、2色の画像間の退色の差異を表すもので、ΔEの値が大きくなると、2色間の退色の差異は大きくなる。ΔEは以下の式で表される。
ΔE=[(L*1―L*2)2+(a*1―a*2)2+(b*1―b*2)2]1/2
すなわち、ΔE=(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2
このΔEを用いて、インクの耐光性を知ることができる。つまり印字後(耐光試験前)と光退色後(耐光試験後)とのΔEが大きいと、光退色が大きく、ΔEが小さいと、光退色性も小さく、高い耐光性を有することとなる。
ΔE=[(L*1―L*2)2+(a*1―a*2)2+(b*1―b*2)2]1/2
すなわち、ΔE=(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2
このΔEを用いて、インクの耐光性を知ることができる。つまり印字後(耐光試験前)と光退色後(耐光試験後)とのΔEが大きいと、光退色が大きく、ΔEが小さいと、光退色性も小さく、高い耐光性を有することとなる。
[水溶性有機溶剤]
本発明にかかるインクセットを構成する各水性インクは、少なくとも、水、水不溶性色材、水溶性有機溶剤を含んでなるが、水としては種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。これらの中から貧溶媒の少なくとも1種と良溶媒の少なくとも1種を選択して用いることができる。
本発明にかかるインクセットを構成する各水性インクは、少なくとも、水、水不溶性色材、水溶性有機溶剤を含んでなるが、水としては種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ましい。これらの中から貧溶媒の少なくとも1種と良溶媒の少なくとも1種を選択して用いることができる。
又、本発明においては、最も耐光性を有するインクで使用する水不溶性色材に対して貧溶媒である水溶性有機溶剤を含み、その他のインクは水不溶性色材に対して良溶媒から構成されることが重要である。更には、耐光性が低いインクの水不溶性色材に対しては良溶媒として働くが、最も耐光性を有するインク中の水不溶性色材に対しては貧溶媒として働く水溶性有機溶剤が特に好ましい。これは、被記録媒体上の同一箇所にインク滴が打たれた場合に、耐光性が低いインク中の水溶性有機溶剤が、被記録媒体内で最も耐光性を有するインク中の水不溶性色材に対して貧溶媒として働くことで、より効率的に耐光性を有するインク中の水不溶性色材を被記録媒体の表面近傍に留まらせることが可能となる。
本発明にかかるインクセットを構成する各水性インク中における、前記したような水溶性有機溶剤の含有量は、一般的にはインク全質量の3〜50質量%の範囲とし、好ましくは3〜40質量%の範囲とする。又、使用される水の含有量としては、インク全質量の10〜90質量%、好ましくは30〜80質量%の範囲とする。
[水不溶性色材]
本発明において、特に水不溶性色材の種類は限定しないが、耐光性を最も有するインクが水不溶性色材を含む場合に本発明の効果が現れやすく、更には、全てのインクの水不溶性色材が水不溶性色材である場合には本発明の効果が顕著に現れる。色材の含有量としては、インク中に0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%が好ましい。
本発明において、特に水不溶性色材の種類は限定しないが、耐光性を最も有するインクが水不溶性色材を含む場合に本発明の効果が現れやすく、更には、全てのインクの水不溶性色材が水不溶性色材である場合には本発明の効果が顕著に現れる。色材の含有量としては、インク中に0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%が好ましい。
次に、本発明にかかる水性インクを構成する水不溶性色材について説明する。
本発明にかかる水性インクを構成する水不溶性色材としては、その分散方式にかかわらず、例えば、分散剤や活性剤を用いる樹脂分散タイプの顔料(樹脂分散型顔料)や、活性剤分散タイプの顔料であってもよいし、水不溶性色材自体の分散性を高めて分散剤等を用いることなく分散可能とした、マイクロカプセル型顔料や、顔料粒子の表面に親水性基を導入した自己分散タイプの顔料(自己分散型顔料)を用いることができる。もちろん、これらの分散方法の異なる顔料を組み合わせて使用することも可能である。
本発明にかかる水性インクを構成する水不溶性色材としては、その分散方式にかかわらず、例えば、分散剤や活性剤を用いる樹脂分散タイプの顔料(樹脂分散型顔料)や、活性剤分散タイプの顔料であってもよいし、水不溶性色材自体の分散性を高めて分散剤等を用いることなく分散可能とした、マイクロカプセル型顔料や、顔料粒子の表面に親水性基を導入した自己分散タイプの顔料(自己分散型顔料)を用いることができる。もちろん、これらの分散方法の異なる顔料を組み合わせて使用することも可能である。
[顔料]
本発明にかかる水性インクにおいて使用することのできる顔料は特に限定されず、下記に挙げるようなものをいずれも使用することができる。また、1つの水性インク中に必要に応じて複数種の顔料を併用することもできる。顔料の水性インク中の含有量は水性インクの用途に応じて設定される。
本発明にかかる水性インクにおいて使用することのできる顔料は特に限定されず、下記に挙げるようなものをいずれも使用することができる。また、1つの水性インク中に必要に応じて複数種の顔料を併用することもできる。顔料の水性インク中の含有量は水性インクの用途に応じて設定される。
黒色インクに使用される顔料としては、カーボンブラックが好適である。例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックをいずれも使用することができる。具体的には、例えば、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000ULTRA、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上、コロンビア社製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、モナク2000、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上、キャボット社製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(Special Black)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上、デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学社製)等の市販品を使用することができる。又、本発明のために別途新たに調製されたカーボンブラックを使用することもできる。しかし、本発明は、これらに限定されるものではなく、従来公知のカーボンブラックをいずれも使用することができる。又、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を黒色顔料として用いてもよい。
有機顔料としては、具体的には、例えば、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料、インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。勿論、これらに限定されず、その他の有機顔料であってもよい。
又、本発明で使用することのできる有機顔料を、カラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示すと、例えば、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、71、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272、C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が例示できる。
[樹脂分散型顔料]
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、分散剤を用いた樹脂分散型顔料も使用可能であるが、この場合には、上記に列挙したような疎水性の顔料を分散させるための化合物が必要となる。このようなものとしては、いわゆる分散剤、界面活性剤、樹脂分散剤等を用いることができる。分散剤又は界面活性剤としては、特に限定はないが、中でも、アニオン系、ノニオン系のものを好適に使用できる。例えば、アニオン系のものとしては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの置換誘導体等;ノニオン系のものとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、及びこれらの置換誘導体等が挙げられる。樹脂分散剤としては、スチレン及びその誘導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸及びその誘導体、マレイン酸及びその誘導体、イタコン酸及びその誘導体、フマール酸及びその誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた少なくとも2つの単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及びグラフト共重合体、並びにこれらの塩等を挙げることができる。また、これらの共重合体をあわせて使用しても良い。
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、分散剤を用いた樹脂分散型顔料も使用可能であるが、この場合には、上記に列挙したような疎水性の顔料を分散させるための化合物が必要となる。このようなものとしては、いわゆる分散剤、界面活性剤、樹脂分散剤等を用いることができる。分散剤又は界面活性剤としては、特に限定はないが、中でも、アニオン系、ノニオン系のものを好適に使用できる。例えば、アニオン系のものとしては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの置換誘導体等;ノニオン系のものとしては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、及びこれらの置換誘導体等が挙げられる。樹脂分散剤としては、スチレン及びその誘導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸及びその誘導体、マレイン酸及びその誘導体、イタコン酸及びその誘導体、フマール酸及びその誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた少なくとも2つの単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム共重合体及びグラフト共重合体、並びにこれらの塩等を挙げることができる。また、これらの共重合体をあわせて使用しても良い。
[マイクロカプセル型顔料]
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、水不溶性色材を有機高分子類で被覆してマイクロカプセル化してなるマイクロカプセル型顔料を使用することもできる。水不溶性色材を有機高分子類で被覆してマイクロカプセル化する方法としては、化学的製法、物理的製法、物理化学的方法、機械的製法等が挙げられる。具体的には、界面重合法、in−situ重合法、液中硬化被膜法、コアセルベーション(相分離)法、液中乾燥法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法、酸析法、転相乳化法等が挙げられる。
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、水不溶性色材を有機高分子類で被覆してマイクロカプセル化してなるマイクロカプセル型顔料を使用することもできる。水不溶性色材を有機高分子類で被覆してマイクロカプセル化する方法としては、化学的製法、物理的製法、物理化学的方法、機械的製法等が挙げられる。具体的には、界面重合法、in−situ重合法、液中硬化被膜法、コアセルベーション(相分離)法、液中乾燥法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法、酸析法、転相乳化法等が挙げられる。
マイクロカプセルの壁膜物質を構成する材料として使用される有機高分子類としては、例えば、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリウレア、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、多糖類、ゼラチン、アラビアゴム、デキストラン、カゼイン、タンパク質、天然ゴム、カルボキシポリメチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、セルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸の重合体又は共重合体、(メタ)アクリル酸エステルの重合体又は共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アルギン酸ソーダ、脂肪酸、パラフィン、ミツロウ、水ロウ、硬化牛脂、カルナバロウ、アルブミン等が挙げられる。
これらの中ではカルボン酸基又はスルホン酸基等のアニオン性基を有する有機高分子類を使用することが可能である。又、ノニオン性有機高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート又はそれらの(共)重合体、2−オキサゾリンのカチオン開環重合体等が挙げられる。特に、ポリビニルアルコールの完全ケン化物は、水溶性が低く、熱水には解け易いが冷水には解けにくいという性質を有しており特に好ましい。
マイクロカプセル化の方法として転相法又は酸析法を選択する場合は、マイクロカプセルの壁膜物質を構成する有機高分子類としては、アニオン性有機高分子類を使用する。転相法は、水に対して自己分散能又は溶解能を有するアニオン性有機高分子類と、自己分散性有機顔料又は自己分散型カーボンブラック等の水不溶性色材との複合物又は複合体、或いは自己分散性有機顔料又は自己分散型カーボンブラック等の水不溶性色材、硬化剤及びアニオン性有機高分子類との混合体を有機溶媒相とし、該有機溶媒相に水を投入するか、或いは水中に該有機溶媒相を投入して、自己分散化(転相乳化)しながらマイクロカプセル化する方法である。上記転相法において、有機溶媒相中に、インクに用いられる水溶性有機溶剤や添加剤を混入させて製造しても何等問題はない。特に、直接インク用の分散液を製造できることからいえば、インクの液媒体を混入させる方がより好ましい。
一方、酸析法は、アニオン性基含有有機高分子類のアニオン性基の一部又は全部を塩基性化合物で中和し、自己分散性有機顔料又は自己分散型カーボンブラック等の水不溶性色材と、水性媒体中で混練する工程及び酸性化合物でpHを中性又は酸性にしてアニオン性基含有有機高分子類を析出させて、顔料に固着する工程とからなる製法によって得られる含水ケーキを、塩基性化合物を用いてアニオン性基の一部又は全部を中和することによりマイクロカプセル化する方法である。このようにすることによって、微細で顔料を多く含むアニオン性マイクロカプセル化顔料を製造することができる。
又、上記に挙げたようなマイクロカプセル化の際に用いられる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルキルアルコール類;ベンゾール、トルオール、キシロール等の芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;クロロホルム、二塩化エチレン等の塩素化炭化水素類;アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類等が挙げられる。尚、上記の方法により調製したマイクロカプセルを遠心分離又は濾過等によりこれらの溶剤中から一度分離して、これを水及び必要な溶剤とともに撹拌、再分散を行い、目的とするマイクロカプセル型顔料とすることもできる。以上の如き方法で得られるマイクロカプセル化顔料の平均粒径は50nm〜180nmであることが好ましい。
[自己分散型顔料]
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、水不溶性色材自体の分散性を高めた、分散剤等を用いることなく分散可能とした自己分散型の顔料を使用することもできる。自己分散型顔料としては、顔料粒子表面に、親水性基が直接若しくは他の原子団を介して化学的に結合しているものが挙げられる。例えば、顔料粒子表面に導入された親水性基が、−COOM1、−SO3M1及び−PO3H(M1)2(式中のM1は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。)からなる群から選ばれるもの等を好適に用いることができる。更に、上記他の原子団が、炭素原子数1〜12のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基又は置換若しくは未置換のナフチレン基であるもの等を好適に用いることができる。その他にも、カーボンブラックを次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法、水中オゾン処理でカーボンブラックを酸化する方法、オゾン処理を施した後に酸化剤により湿式酸化し、カーボンブラック表面を改質する方法等によって得られる、表面酸化処理タイプの自己分散顔料も好適に用いることができる。
[染料]
本発明において、水性インク用水溶性色材として染料を用いる場合には、油溶性染料、水溶性染料などが挙げられるが、特に水溶性染料がインクとしての保存安定性の点で望ましい。
本発明にかかる水性インク中に含有される水不溶性色材としては、先に述べたように、水不溶性色材自体の分散性を高めた、分散剤等を用いることなく分散可能とした自己分散型の顔料を使用することもできる。自己分散型顔料としては、顔料粒子表面に、親水性基が直接若しくは他の原子団を介して化学的に結合しているものが挙げられる。例えば、顔料粒子表面に導入された親水性基が、−COOM1、−SO3M1及び−PO3H(M1)2(式中のM1は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。)からなる群から選ばれるもの等を好適に用いることができる。更に、上記他の原子団が、炭素原子数1〜12のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基又は置換若しくは未置換のナフチレン基であるもの等を好適に用いることができる。その他にも、カーボンブラックを次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法、水中オゾン処理でカーボンブラックを酸化する方法、オゾン処理を施した後に酸化剤により湿式酸化し、カーボンブラック表面を改質する方法等によって得られる、表面酸化処理タイプの自己分散顔料も好適に用いることができる。
[染料]
本発明において、水性インク用水溶性色材として染料を用いる場合には、油溶性染料、水溶性染料などが挙げられるが、特に水溶性染料がインクとしての保存安定性の点で望ましい。
[水溶性染料]
水溶性染料は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料のいずれも用いることができる。また、カラーインデックスに記載のないものでも、水溶性染料であれば使用することができる。
水溶性染料は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料のいずれも用いることができる。また、カラーインデックスに記載のないものでも、水溶性染料であれば使用することができる。
直接染料の一例としては、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトイエロー4、同12、同24、同26、同44、同50、同86、同87、同98、同100、同130、同132、同142、C.I.ダイレクトレッド1、同4、同13、同17、同23、同28、同31、同37、同39、同62、同75、同79、同80、同81、同83、同89、同225、同226、同227、同240、同242、同243、C.I.ダイレクトブルー1、同6、同15、同22、同25、同71、同78、同86、同106、同199等が挙げられる。
酸性染料の一例としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドイエロー7、同11、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同71、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド1、同6、同8、同9、同14、同18、同26、同27、同32、同35、同37、同51、同52、同57、同80、同82、同85、同87、同92、同94、同111、同115、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、同289、C.I.アシッドバイオレット15、同17、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同59、同62、同78、同83、同90、同93、同102、同103、同104、同112、同113、同117、同120、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27等が挙げられる。
塩基性染料の一例としては、C.I.ベーシックブラック2、同8、C.I.ベーシックイエロー1、同2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、C.I.ベーシックブラン12、C.I.アシッドブルー3、同26、C.I.ベーシックグリーン49等が挙げられる。
酸性染料の一例としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドイエロー7、同11、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同71、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド1、同6、同8、同9、同14、同18、同26、同27、同32、同35、同37、同51、同52、同57、同80、同82、同85、同87、同92、同94、同111、同115、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、同289、C.I.アシッドバイオレット15、同17、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同59、同62、同78、同83、同90、同93、同102、同103、同104、同112、同113、同117、同120、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27等が挙げられる。
塩基性染料の一例としては、C.I.ベーシックブラック2、同8、C.I.ベーシックイエロー1、同2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、C.I.ベーシックブラン12、C.I.アシッドブルー3、同26、C.I.ベーシックグリーン49等が挙げられる。
[その他の成分]
本発明にかかる水性インクは、保湿性維持のために、上記した成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性固形分をインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の、保湿性固形分のインク中の含有量は、一般には、インクに対して0.1〜20.0質量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは3.0〜10.0質量%の範囲である。
本発明にかかる水性インクは、保湿性維持のために、上記した成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性固形分をインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の、保湿性固形分のインク中の含有量は、一般には、インクに対して0.1〜20.0質量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは3.0〜10.0質量%の範囲である。
更に、本発明にかかるインクには、上記成分以外にも必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤等の、種々の添加剤を含有させてもよい。
上記で説明したような構成成分からなる本発明で使用するインクは、インクジェット記録ヘッドから良好に吐出できる特性を有することが好ましい。このため、インクジェット記録ヘッドからの吐出性という観点からは、インクの特性が、例えば、その粘度が1〜15mPa・s、表面張力が25mN/m以上、更には、粘度が1〜5mPa・s、表面張力が25〜50mN/mとすることが好ましい。
[記録方法、記録ユニット、カートリッジ及び記録装置]
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の一例について説明するが、該装置は、先に説明した本発明にかかるインクセットが収容されていることを特徴とする。先ず、熱エネルギーを利用したインクジェット記録装置の主要部であるヘッド構成の一例を、図1及び図2に示す。図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面図である。ヘッド13はインクを通す流路(ノズル)14を有するガラス、セラミック、シリコン又はプラスチック板等と発熱素子基板15とを接着して得られる。
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の一例について説明するが、該装置は、先に説明した本発明にかかるインクセットが収容されていることを特徴とする。先ず、熱エネルギーを利用したインクジェット記録装置の主要部であるヘッド構成の一例を、図1及び図2に示す。図1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面図である。ヘッド13はインクを通す流路(ノズル)14を有するガラス、セラミック、シリコン又はプラスチック板等と発熱素子基板15とを接着して得られる。
発熱素子基板15は、酸化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン等で形成される保護層16、アルミニウム、金、アルミニウム−銅合金等で形成される電極17−1及び17−2、HfB2、TaN、TaAl等の高融点材料から形成される発熱抵抗体層18、熱酸化シリコン、酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層19、シリコン、アルミニウム、窒化アルミニウム等の放熱性のよい材料で形成される基板20よりなっている。
上記ヘッド13の電極17−1及び17−2にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板15のnで示される領域が急速に発熱し、この表面に接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21がヘッドのノズル14を通して吐出し、吐出オリフィス22よりインク小滴24となり、記録媒体25に向かって飛翔する。図3には、図1に示したヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例の外観図を示す。このマルチヘッドは、マルチノズル26を有するガラス板27と、図1に説明したものと同じような発熱ヘッド28を接着して作られている。
図4に、このヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持固定されており、カンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配置され、又、図示した例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
62は記録ヘッド65の突出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によって吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われる。
65は、吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続(不図示)している。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
51は記録媒体を挿入するための給紙部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラーである。これらの構成により記録ヘッド65の吐出口面と対向する位置へ記録媒体が給紙され、記録の進行につれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。以上の構成において記録ヘッド65が記録終了してホームポジションへ戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐出口がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動する。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピングのときの位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
図5は、記録ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したインクカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にする。44は廃インクを受容するインク吸収体である。インク収容部としてはインクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されているものが好ましい。
本発明で使用されるインクジェット記録装置としては、上述のようにヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、図6に示すようなそれらが一体になったものにも好適に用いられる。図6において、70は記録ユニットであり、この中にはインクを収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数オリフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成になっている。インク吸収体の材料としてはポリウレタンを用いることが本発明にとって好ましい。又、インク吸収体を用いず、インク収容部が内部にバネ等を仕込んだインク袋であるような構造でもよい。72はカートリッジ内部を大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユニット70は図4に示す記録ヘッド65に換えて用いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
次に、力学的エネルギーを利用したインクジェット記録装置の好ましい一例について説明する。力学的エネルギーを利用したインクジェット記録装置としては、複数のノズルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置される圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧により圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズルから吐出させるオンデマンドインクジェット記録ヘッドを挙げることができる。その記録装置の主要部である記録ヘッドの構成の一例を図7に示す。
ヘッドは、インク室(不図示)に連通したインク流路80と、所望の体積のインク滴を吐出するためのオリフィスプレート81と、インクに直接圧力を作用させる振動板82と、この振動板82に接合され、電気信号により変位する圧電素子83と、オリフィスプレート81、振動板82等を指示固定するための基板84とから構成されている。
図7において、インク流路80は、感光性樹脂等で形成され、オリフィスプレート81は、ステンレス、ニッケル等の金属を電鋳やプレス加工による穴あけ等により吐出口85が形成され、振動板82はステンレス、ニッケル、チタン等の金属フィルム及び高弾性樹脂フィルム等で形成され、圧電素子83は、チタン酸バリウム、PZT等の誘電体材料で形成される。以上のような構成の記録ヘッドは、圧電素子83にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、そのエネルギーが圧電素子83に接合された振動板を変形させ、インク流路80内のインクを垂直に加圧しインク滴(不図示)をオリフィスプレート81の吐出口85より吐出して記録を行うように動作する。このような記録ヘッドは、図4に示したものと同様なインクジェット記録装置に組み込んで使用される。インクジェット記録装置の細部の動作は、先述と同様に行うもので差しつかえない。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例によって限定されるものではない。尚、文中「部」、及び「%」とあるものは、特に記載のない限り質量基準である。
(ブラック顔料分散液の調製)
20質量%のカーボンブラックに4.0質量%のスルファニル酸を混合した。この混合物を70℃のウォーターバス中のビーカーに入れた。次に74.32質量%の蒸留水中に溶解した1.68質量%の亜硝酸ナトリウムからなる溶液を、急速に混合しながらビーカーに加え、顔料入りのスラリーを形成させた。塩化水素酸をこの溶液に加え、スラリーをpH2に調節した。マグネティックスターラーを用いて1時間、スラリーを70℃において急速に混合し、その後、70℃の炉内で乾燥させた。得られた材料は乾燥し、表面改質された着色顔料として得た。次にこの試料6質量%をソックスレー抽出器中においてメタノールを用いて10時間抽出し、あらゆる反応副生成物を除去し、そして再乾燥した。得られた顔料を集め、イオン交換水を添加し、10質量%の顔料添加レベルでブラック顔料分散液を調整した。
20質量%のカーボンブラックに4.0質量%のスルファニル酸を混合した。この混合物を70℃のウォーターバス中のビーカーに入れた。次に74.32質量%の蒸留水中に溶解した1.68質量%の亜硝酸ナトリウムからなる溶液を、急速に混合しながらビーカーに加え、顔料入りのスラリーを形成させた。塩化水素酸をこの溶液に加え、スラリーをpH2に調節した。マグネティックスターラーを用いて1時間、スラリーを70℃において急速に混合し、その後、70℃の炉内で乾燥させた。得られた材料は乾燥し、表面改質された着色顔料として得た。次にこの試料6質量%をソックスレー抽出器中においてメタノールを用いて10時間抽出し、あらゆる反応副生成物を除去し、そして再乾燥した。得られた顔料を集め、イオン交換水を添加し、10質量%の顔料添加レベルでブラック顔料分散液を調整した。
(シアン顔料分散液の調製)
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。上記のポリマー溶液を120g、C.I.ピグメントシアン15:3を100gおよびイオン交換水を280g混合し、そして機械的に0.5時間撹拌した。ついで、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約10,000psi(約700kg/cm2 )下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。上記のポリマー溶液を120g、C.I.ピグメントシアン15:3を100gおよびイオン交換水を280g混合し、そして機械的に0.5時間撹拌した。ついで、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約10,000psi(約700kg/cm2 )下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
更に、上記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、大粒子径側のシアン顔料分散液を調製した。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のシアン顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するシアン顔料分散液を調製した。最終的に得られたシアン顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のシアン顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するシアン顔料分散液を調製した。最終的に得られたシアン顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
(マゼンタ顔料分散液の調製)
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。
上記のポリマー溶液を120g、C.I.ピグメントレッド122を100gおよびイオン交換水を280g混合し、そして機械的に0.5時間撹拌した。ついで、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約10,000psi(約700kg/cm2 )下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
更に、上記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、大粒子径側のマゼンタ顔料分散液を調製した。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のマゼンタ顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するマゼンタ顔料分散液を調製した。最終的に得られたマゼンタ顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のマゼンタ顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するマゼンタ顔料分散液を調製した。最終的に得られたマゼンタ顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
(イエロー顔料分散液の調製)
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。
まず、ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量2000のAB型ブロックポリマーを作り、更に、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作成した。
上記のポリマー溶液を120g、C.I.ピグメントイエロー74を100gおよびイオン交換水を280g混合し、そして機械的に0.5時間撹拌した。ついで、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約10,000psi(約700kg/cm2 )下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理した。
更に、上記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、大粒子径側のイエロー顔料分散液を調製した。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のイエロー顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するイエロー顔料分散液を調製した。最終的に得られたイエロー顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
これとは別に上記方法と同様の方法でマイクロフリュイダイザーのチャンバ内に通す回数を10回とし、より微粒子化を試みた。得られた分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大粒子を含む非分散物を除去し、小粒子径側のイエロー顔料分散液を調製した。これら二種類の顔料分散液を混ぜることにより、実施例に使用するイエロー顔料分散液を調製した。最終的に得られたイエロー顔料分散液は、その顔料濃度が10.0質量%、分散剤濃度が7.0質量%であった。
[水溶性有機溶剤の良溶媒及び貧溶媒の判定方法]
上記の各水不溶性色材に対して、良溶媒及び貧溶媒として作用する水溶性有機溶剤を判断するために以下の実験を行った。先ず、各水不溶性色材に対して、下記の配合比にて良溶媒及び貧溶媒の判定用分散液A、判定用水分散液Bを作成した。
上記の各水不溶性色材に対して、良溶媒及び貧溶媒として作用する水溶性有機溶剤を判断するために以下の実験を行った。先ず、各水不溶性色材に対して、下記の配合比にて良溶媒及び貧溶媒の判定用分散液A、判定用水分散液Bを作成した。
(判定用分散液の配合比)
(1)判定用分散液A
・水不溶性色材:5質量%
・表1に記載の各水溶性有機溶剤:50質量%
・純水:45質量%
(2)判定用水分散液B
・水不溶性色材:5質量%
・純水:95質量%
(判定方法)
次に、上記のようにして調製した、各水不溶性色材に対する良溶媒及び貧溶媒判定用の各分散液10gを透明なガラス製フタつきサンプルビンに入れ、蓋をした後、充分攪拌し、これを60℃の室温で48時間静置した。その後、静置した分散液を測定用サンプルとして、当該液中の水不溶性色材の平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(商品名:FPAR−1000;大塚電子(株)社製)を用いて測定した。60℃、48時間保存後の分散液の平均粒径が、判定用分散液Aの平均粒径が、判定用水分散液Bと同等又はそれ以下になる場合を良溶媒とし、判定用分散液Aの方が判定用水分散液B(原液)より大きくなる水溶性有機溶剤を貧溶媒とした。表1に、各色のインクに対して、上記のようにして平均粒径を測定することで得た良溶媒か、貧溶媒かの判定結果を示した。表1中には、原液粒径の増大があり、貧溶媒と判定される場合を○とし、原液粒径の増大がなく、良溶媒と判定される場合を×として判定結果を示した。水溶性染料の場合には、判定用水分散液Bでは粒径が確認できないことから、判定用水分散液Aで粒径が確認されたものについては×と判定した。
(1)判定用分散液A
・水不溶性色材:5質量%
・表1に記載の各水溶性有機溶剤:50質量%
・純水:45質量%
(2)判定用水分散液B
・水不溶性色材:5質量%
・純水:95質量%
(判定方法)
次に、上記のようにして調製した、各水不溶性色材に対する良溶媒及び貧溶媒判定用の各分散液10gを透明なガラス製フタつきサンプルビンに入れ、蓋をした後、充分攪拌し、これを60℃の室温で48時間静置した。その後、静置した分散液を測定用サンプルとして、当該液中の水不溶性色材の平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(商品名:FPAR−1000;大塚電子(株)社製)を用いて測定した。60℃、48時間保存後の分散液の平均粒径が、判定用分散液Aの平均粒径が、判定用水分散液Bと同等又はそれ以下になる場合を良溶媒とし、判定用分散液Aの方が判定用水分散液B(原液)より大きくなる水溶性有機溶剤を貧溶媒とした。表1に、各色のインクに対して、上記のようにして平均粒径を測定することで得た良溶媒か、貧溶媒かの判定結果を示した。表1中には、原液粒径の増大があり、貧溶媒と判定される場合を○とし、原液粒径の増大がなく、良溶媒と判定される場合を×として判定結果を示した。水溶性染料の場合には、判定用水分散液Bでは粒径が確認できないことから、判定用水分散液Aで粒径が確認されたものについては×と判定した。
[各水溶性有機溶媒についてのKa値測定方法]
各水溶性有機溶剤のKa値測定において、測定しやすいように、下記の組成を有する染料濃度0.5%の染料水溶液を作製した。
各水溶性有機溶剤のKa値測定において、測定しやすいように、下記の組成を有する染料濃度0.5%の染料水溶液を作製した。
水溶性染料 C.I.ダイレクトブルー199:0.5部
純粋:99.5部
次いで、この0.5%染料液を利用して、以下の配合比で、測定対象の各水溶性有機溶剤を使用して、着色された水溶性有機溶剤の20%水溶液をそれぞれ作製した。
純粋:99.5部
次いで、この0.5%染料液を利用して、以下の配合比で、測定対象の各水溶性有機溶剤を使用して、着色された水溶性有機溶剤の20%水溶液をそれぞれ作製した。
・上記0.5%染料水溶液:80部
・表2に記載の水溶性有機溶剤:20部
上記で作製した各水溶性有機溶剤の20%水溶液を測定用の試料として、東洋精機製作所製の動的浸透製試験装置S(商品名)を用い、ブリストウ法により水溶性有機溶剤20%水溶液のKa値をそれぞれ求め、Ka値の測定結果を表2に示した。
・表2に記載の水溶性有機溶剤:20部
上記で作製した各水溶性有機溶剤の20%水溶液を測定用の試料として、東洋精機製作所製の動的浸透製試験装置S(商品名)を用い、ブリストウ法により水溶性有機溶剤20%水溶液のKa値をそれぞれ求め、Ka値の測定結果を表2に示した。
[インクに含有される水不溶性色材の耐光性評価]
本発明のインクセットを構成する各インクの耐光性の優劣を確認するために、表3に示したインクで使用する濃度の色材を用いて、他の材料については、以下の配合比で、インクを作製し、耐光性評価を行った。
本発明のインクセットを構成する各インクの耐光性の優劣を確認するために、表3に示したインクで使用する濃度の色材を用いて、他の材料については、以下の配合比で、インクを作製し、耐光性評価を行った。
色材:表3参照
・グリセリン:7部
・エチレングリコール:7部
・アセチレノールE100:1部
・純水:残部
上記で調整した各インクの耐光性を評価するために、記録信号に応じて熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置BJF−900を用いて印字を行い、100%ベタ部の画像を形成した。被記録媒体としては、被記録媒体としては、ハーネミューレ社製のインク受容層を有するファインアート紙であるPhotoRag(188g/m2)を用いて行った。
・グリセリン:7部
・エチレングリコール:7部
・アセチレノールE100:1部
・純水:残部
上記で調整した各インクの耐光性を評価するために、記録信号に応じて熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置BJF−900を用いて印字を行い、100%ベタ部の画像を形成した。被記録媒体としては、被記録媒体としては、ハーネミューレ社製のインク受容層を有するファインアート紙であるPhotoRag(188g/m2)を用いて行った。
上記で作成した塗布物は、試験投入前に測色を行い、光試験後に再度被試験部を測色し、ΔEを用いて退色の度合いを確認した。
(測色方法)
退色の度合いを確認する指標として行う測色は、グレタグマクベス社製Spectrolinoを用いて、光源はD50、視野角は2度の条件で測色を行った。測色は塗布物を完全に乾燥させるために、塗布後24時間自然乾燥させてから測色した。
退色の度合いを確認する指標として行う測色は、グレタグマクベス社製Spectrolinoを用いて、光源はD50、視野角は2度の条件で測色を行った。測色は塗布物を完全に乾燥させるために、塗布後24時間自然乾燥させてから測色した。
(耐光試験方法)
耐光試験機として、アトラス社製キセノンフェードメーターCi4000を用いて行った。試験条件は、ブラックパネル温度63℃、相対湿度70%、及び340nm紫外光照射照度0.39W/m2の条件下で、100時間暴露を行った。
耐光試験機として、アトラス社製キセノンフェードメーターCi4000を用いて行った。試験条件は、ブラックパネル温度63℃、相対湿度70%、及び340nm紫外光照射照度0.39W/m2の条件下で、100時間暴露を行った。
[各インクの耐光性評価結果]
上記で示した塗布物の耐光試験前後の測色を行い、測色結果から数式1の計算式を用いてΔEを算出し、それを下記の基準で評価した(表3)。
○:ΔE値が5未満のもの
△:ΔE値が5以上、10未満のもの
×:ΔE値が10以上のもの
上記で示した塗布物の耐光試験前後の測色を行い、測色結果から数式1の計算式を用いてΔEを算出し、それを下記の基準で評価した(表3)。
○:ΔE値が5未満のもの
△:ΔE値が5以上、10未満のもの
×:ΔE値が10以上のもの
[インク作成]
上記で作成した各顔料、及び水溶性染料である、C.I.アシッドレッド289とC.Iダイレクトブルー199を用いて、表4及び5に記載した成分を秤量後、十分に溶解し攪拌させ、ポアサイズ1.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過して、インクA〜Pを作成した。
上記で作成した各顔料、及び水溶性染料である、C.I.アシッドレッド289とC.Iダイレクトブルー199を用いて、表4及び5に記載した成分を秤量後、十分に溶解し攪拌させ、ポアサイズ1.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過して、インクA〜Pを作成した。
[保存安定性評価]
上記インクA〜Pの各インクをそれぞれショット瓶に入れて密栓し、60℃オーブンに投入し、2週間後に取り出して、そのときのインクの状態から保存安定性を以下の基準で評価した。そして、得られた評価結果を表6に示した。
上記インクA〜Pの各インクをそれぞれショット瓶に入れて密栓し、60℃オーブンに投入し、2週間後に取り出して、そのときのインクの状態から保存安定性を以下の基準で評価した。そして、得られた評価結果を表6に示した。
○:インク中の色材が安定均一に分散している。
×:インクがゲル状に変化、又は、インクの上部が透明になっている。若しくは明らか に増粘している。
[実施例1〜3、及び比較例1〜3]
上記で調製した各インクを表4−3のように組み合わせ、実施例1〜3、及び比較例1〜3のインクセットとした。そして、これらのインクセットを用いて画像を形成して、耐光試験を行い耐光性について評価を行った。評価は、記録信号に応じて熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置BJF−900を用いて、少なくとも2種のインクが混合する画像を形成した。被記録媒体としては、ハーネミューレ社製のインク受容層を有するファインアート紙であるPhotoRag(188g/m2)を用いて行った。
上記で調製した各インクを表4−3のように組み合わせ、実施例1〜3、及び比較例1〜3のインクセットとした。そして、これらのインクセットを用いて画像を形成して、耐光試験を行い耐光性について評価を行った。評価は、記録信号に応じて熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置BJF−900を用いて、少なくとも2種のインクが混合する画像を形成した。被記録媒体としては、ハーネミューレ社製のインク受容層を有するファインアート紙であるPhotoRag(188g/m2)を用いて行った。
[評価]
<耐光性評価>
少なくとも2種のインクセットの各インクが100%の打ち込み量となるように被記録媒体に印字を行い、24時間自然乾燥した後、グレタグマクベス社製Spectrolinoを用いて、光源はD50、視野角は2度の条件で測色を行った。測色を行った後、アトラス社製キセノンフェードメーターCi4000を用いて耐光試験を行った。試験条件は、ブラックパネル温度63℃、相対湿度70%、及び340nm紫外光照射照度0.39W/m2の条件下で、100時間暴露を行った。試験後、再度測色し、数式1で示したΔE値を算出した。
<耐光性評価>
少なくとも2種のインクセットの各インクが100%の打ち込み量となるように被記録媒体に印字を行い、24時間自然乾燥した後、グレタグマクベス社製Spectrolinoを用いて、光源はD50、視野角は2度の条件で測色を行った。測色を行った後、アトラス社製キセノンフェードメーターCi4000を用いて耐光試験を行った。試験条件は、ブラックパネル温度63℃、相対湿度70%、及び340nm紫外光照射照度0.39W/m2の条件下で、100時間暴露を行った。試験後、再度測色し、数式1で示したΔE値を算出した。
上記のように測定して得られた印字濃度を用いて、下記の基準で耐光性を評価し、得られた結果を表7に示した。
○:ΔE値が5未満のもの
△:ΔE値が5以上、10未満のもの
×:ΔE値が10以上のもの
<保存安定性評価>
実施例1〜3、比較例1〜3の各インクをそれぞれショット瓶に入れて密栓し、60℃オーブンに投入し、2週間後に取り出して、そのときのインクの状態から保存安定性を以下の基準で評価した。そして、得られた評価結果を表7に示した。
○:ΔE値が5未満のもの
△:ΔE値が5以上、10未満のもの
×:ΔE値が10以上のもの
<保存安定性評価>
実施例1〜3、比較例1〜3の各インクをそれぞれショット瓶に入れて密栓し、60℃オーブンに投入し、2週間後に取り出して、そのときのインクの状態から保存安定性を以下の基準で評価した。そして、得られた評価結果を表7に示した。
[試料が未知インクの検証方法]
上で述べてきた判定方法を用いて、その組成が未知なるインクセットを構成するインク[検証対象インク]が本発明の対象物であるか否かを識別することも可能である。
上で述べてきた判定方法を用いて、その組成が未知なるインクセットを構成するインク[検証対象インク]が本発明の対象物であるか否かを識別することも可能である。
具体的には、まず[検証対象インク]中に含まれている水溶性有機溶剤の種類及び量の道程を行う。例えば、メタノールで所定の濃度に希釈した[検証対象インク]を、GC/MS(商品名:TRACE DSQ;サーモクエスト(ThermoQuest)社製)を用いて分析することにより、[検証対象インク]中に含まれている水溶性有機溶剤の種類、及び量の特定が可能である。
続いて、[検証対象インク]から水不溶性色材成分の採取を行う。この際水不溶性色材以外の成分、例えばインク中に含有される溶剤や界面活性剤や添加剤などは、極力除去しておくことが好ましい。水不溶性色材と水不溶性色材以外の成分を分離する手段の一例を示すと、まず[検証対象インク]を純水で約10倍に希釈し、限外濾過装置(商品名;Centramate Low Volume;PALL社製)と分画分子量300,000のフィルターを用いて、液量が元の分量になるまで限外濾過を行い、水不溶性色材以外の水溶性成分をろ液と共に系外に分離する。この工程を数回繰り返すことにより、水不溶性色材と純水を主成分とする液体が得られる。尚、上記工程の繰り返し回数の目安としては、水不溶性色材以外の水溶性成分、例えばインク中に含有されていた溶剤や界面活性剤や添加剤等がろ液中にほとんど含まれなくなるまでが好ましい。
次に、上記水不溶性色材と水を主成分とする液体を乾燥(例えば60℃環境下)させて水分を除去した後、乳鉢等で粉末状に粉砕し、水不溶性色材を主成分とする粉末を作成する。必要に応じて、この粉末を減圧、高温(例えば100℃)環境下で乾燥(例えば24時間)することにより、微量に残っている水不溶性色材以外の成分を除去することも可能である。上記一連の操作により、[検証対象インク]から抽出された水不溶性色材を得ることができる。
そしてこの[検証対象インク]から抽出された水不溶性色材、及び同定された[検証対象インク]中に含まれる水溶性有機溶剤を用いて、上述した判定方法にのっとった試験を行い、その素性が未知なるインク[検証対象インク]が本発明の対象物であるか否かを判断する。
上記に述べた実施例及び比較例のインクセットを構成する各インクに対して、上記操作及び判定を行った結果、妥当性のある判定結果が得られたことからも、その素性が未知なるインク[検証対象インク]が本発明の対象物であるか否かを識別するのに、上記操作及び判定方法が有効なものであることが確認された。
上記に述べた実施例及び比較例のインクセットを構成する各インクに対して、上記操作及び判定を行った結果、妥当性のある判定結果が得られたことからも、その素性が未知なるインク[検証対象インク]が本発明の対象物であるか否かを識別するのに、上記操作及び判定方法が有効なものであることが確認された。
13:ヘッド
14:インクノズル
15:発熱素子基板
16:保護層
17−1、17−2:電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク滴
25:記録媒体
26:マルチノズル
27:ガラス板
28:発熱ヘッド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
80:インク流路
81:オリフィスプレート
82:振動板
83:圧電素子
84:基板
85:吐出口
90:被記録媒体
91:相対的に耐光性に低い第二のインクのインク滴
92:相対的に耐光性に低い第二のインクのインクドット
93:相対的に耐光性に低い第二のインクに含まれる水不溶性色材
94:相対的に耐光性に低い第一のインクのインク滴
95:相対的に耐光性に低い第一のインクのインクドット
96:相対的に耐光性に低い第一のインクに含まれる水不溶性色材
97:貧溶媒
14:インクノズル
15:発熱素子基板
16:保護層
17−1、17−2:電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク滴
25:記録媒体
26:マルチノズル
27:ガラス板
28:発熱ヘッド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
80:インク流路
81:オリフィスプレート
82:振動板
83:圧電素子
84:基板
85:吐出口
90:被記録媒体
91:相対的に耐光性に低い第二のインクのインク滴
92:相対的に耐光性に低い第二のインクのインクドット
93:相対的に耐光性に低い第二のインクに含まれる水不溶性色材
94:相対的に耐光性に低い第一のインクのインク滴
95:相対的に耐光性に低い第一のインクのインクドット
96:相対的に耐光性に低い第一のインクに含まれる水不溶性色材
97:貧溶媒
Claims (15)
- 水性インクの2種以上を有するインクセットにおいて、
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水不溶性色材と、該第二の水不溶性色材に対する良溶媒と、必要に応じて貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5未満である(B=0を含む)第二のインクと、
を少なくとも有し、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第一のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセット。 - 前記第一のインク中に含まれる複数の水溶性有機溶剤の各々のブリストウ法によって求められるKa値を比較したときに、この中で最大のKa値を示す水溶性有機溶剤が貧溶媒であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記第一のインクに含有される貧溶媒が、前記第二のインクに含まれる水不溶性色材に対しても貧溶媒であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクセット。
- 請求項1または2に記載のインクセットを構成しているインクを、インクジェット法で吐出する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記インクジェット法が、インクに加えられた熱エネルギーによって生ずる膜沸騰の圧力を利用し、インクを吐出させる工程を含む請求項4に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクジェット法が、インクに力学的エネルギーを加えてインクを吐出させる工程を含む請求項4に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクセットを構成しているインクを個別に収容していることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクセットを構成しているインクを個別に収容しているインク収容部と、上記インクセットを構成するインクを吐出させるためのインクジェットヘッドとを具備していることを特徴とする記録ユニット。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のインクセットを構成しているインクを個別に収容しているインク収容部と、上記インクセットを構成するインクを吐出させるためのインクジェットヘッドとを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 耐光性の異なる水性インクを組み合わせたインクセットを構成するインクを個々に吐出する記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査して記録を行うインクジェット記録方法であって、
インクセットとして請求項1〜3の何れかに記載のインクセットを用い、
且つそれぞれの耐光性の異なる水性インクによって形成される画像を形成する際に、相対的に耐光性が低いインクを付与する走査を行って画像を形成した後、該画像が形成された領域に相対的に耐光性が相対的に高いインクを付与する走査を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 水と、第一の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、かつ該水溶性有機溶剤として該第一の水不溶性色材に対する貧溶媒を少なくとも含む第一のインクと、
水と、第二の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、該水溶性有機溶剤が必要に応じて第二の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第二のインクと、
を少なくいとも用い、
該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
該第1のインクの耐光性が該第2のインクよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第一の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも多い
ことを特徴とする水性インク。 - 請求項11に記載の第一のインクにおいて、第一のインクが貧溶媒と良溶媒を含み、前記良溶媒の全量(質量%)をA、前記貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の水性インク。
- 水と、第一の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、かつ該水溶性有機溶剤が少なくとも該第一の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第一のインクと、
水と、第二の水不溶性色材と、水溶性有機溶剤と、を含み、該水溶性有機溶剤が必要に応じて第二の水不溶性色材に対する貧溶媒を含む第二のインクと、
を少なくいとも用い、
該第一の水性インクと該第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
該第1のインクの耐光性が該第2のインクよりも相対的に高いものである画像記録方法の前記第二の水性インクとして用いられる水性インクであって、
前記第二の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合が、前記第一の水不溶性色材に対する貧溶媒の含有割合よりも少ない
ことを特徴とする水性インク。 - 請求項13に記載の第二のインクにおいて、第二のインクが貧溶媒と良溶媒を含み、前記良溶媒の全量(質量%)をA、前記貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5未満(B=0を含む)である請求項13に記載のインク。
- 水性インクの2種以上を有するインクセットにおいて、
水と、第一の水不溶性色材と、該第一の水不溶性色材に対する良溶媒と貧溶媒を含み、良溶媒の全量(質量%)をA、インクにおける貧溶媒の全量(質量%)をBとした場合に、A:Bが10:5以上、10:30以下の範囲内にある第一のインクと、
水と、第二の水溶性色材と、溶媒を含み、
前記第一の水性インクと前記第二の水性インクは被記録媒体上に接触して付与されるものであり、
前記第一のインクの耐光性が、前記第2のインクの耐光性よりも高いものである
ことを特徴とするインクセット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004190491A JP2006008908A (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 水性インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004190491A JP2006008908A (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 水性インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006008908A true JP2006008908A (ja) | 2006-01-12 |
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ID=35776504
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| JP2004190491A Pending JP2006008908A (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 水性インク、インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置、及び画像形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2006008908A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006132433A1 (en) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet ink, method of producing ink jet ink, ink jet recording method, ink cartridge, and yellow ink |
| JP2007016225A (ja) * | 2005-06-10 | 2007-01-25 | Canon Inc | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、及びシアンインク |
| JP2007016224A (ja) * | 2005-06-10 | 2007-01-25 | Canon Inc | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びイエローインク |
| JP2015229241A (ja) * | 2014-06-03 | 2015-12-21 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
-
2004
- 2004-06-28 JP JP2004190491A patent/JP2006008908A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006132433A1 (en) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet ink, method of producing ink jet ink, ink jet recording method, ink cartridge, and yellow ink |
| JP2007016225A (ja) * | 2005-06-10 | 2007-01-25 | Canon Inc | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、及びシアンインク |
| JP2007016224A (ja) * | 2005-06-10 | 2007-01-25 | Canon Inc | インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びイエローインク |
| US7695554B2 (en) | 2005-06-10 | 2010-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet ink, method of producing ink jet ink, ink jet recording method, ink cartridge, and yellow ink |
| JP2015229241A (ja) * | 2014-06-03 | 2015-12-21 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
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