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JP2006008950A - 電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、電子部品の末端固定用粘着テープおよび電子部品 - Google Patents

電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、電子部品の末端固定用粘着テープおよび電子部品 Download PDF

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JP2006008950A JP2004191790A JP2004191790A JP2006008950A JP 2006008950 A JP2006008950 A JP 2006008950A JP 2004191790 A JP2004191790 A JP 2004191790A JP 2004191790 A JP2004191790 A JP 2004191790A JP 2006008950 A JP2006008950 A JP 2006008950A
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Mitsuyoshi Shirai
光義 白井
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Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】 耐溶剤性の良好な粘着剤層を形成しうる、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤を提供すること。
【解決手段】 アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を乳化剤の存在下で乳化重合して得られた重合体エマルションと水溶性架橋剤を含有する、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤。
【選択図】 なし




Description

本発明は、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤および電子部品の末端固定用粘着テープに関する。本発明の粘着テープは、例えば、電解コンデンサ、電池、プリント基板などの電子部品を構成する巻回絶縁体の末端を固定したり、プリント基板などをマスキングしたりするために用いられる。さらに本発明は、前記粘着テープにより、電子部品の末端を固定した電子部品に関する。なお、本発明の電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、粘着テープは、各種の電子部品について何ら制限なく適用できるが、電子部品として電解コンデンサをその代表例として説明する。
電解コンデンサは、通常、例えば、アルミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔とが電解液を保持した電解紙を介して巻回されており、そのコンデンサ素子の外周が粘着テープにより巻回されてその末端が固定されたものである。
かかる電解コンデンサ素子の止め材として用いられる粘着テープとしては、アクリル系またはゴム系の溶剤型粘着剤により粘着剤層を形成したものが使用されている(特許文献1参照)。一方、電解コンデンサに用いられる電解液の成分としては、例えば、エチレングリコール、γ−ブチロラクトン等の極性または誘電率の高い有機溶剤が用いられている。しかし、前記粘着テープでは、前記有機溶剤に対する耐溶剤性が十分でないため、粘着テープの末端が剥がれる等の問題があった。
特開平1−178574号公報
本発明は、耐溶剤性の良好な粘着剤層を形成しうる、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤を提供することを目的とする。
また本発明は、基材の片面に粘着剤層を設けた、電子部品の末端固定用粘着テープであって、耐溶剤性の高い粘着剤層を有するものを提供することを目的とする。また本発明は、当該電子部品の末端固定用粘着テープより、電子部品の末端を固定した電子部品を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、電子部品の末端固定用粘着テープとして以下に示すものを用いることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を乳化剤の存在下で乳化重合して得られた重合体エマルションと水溶性架橋剤を含有する、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤、に関する。
前記電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤において、前記重合体エマルションは、ゲル分が40〜90重量%であることが好ましい。
前記電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤において、前記水分散型アクリル系粘着剤は、ゲル分が40〜90重量%であることが好ましい。
前記電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤において、前記水溶性架橋剤は、オキサゾリン基を含有する水溶性ポリマーまたは水系エマルションであることが好ましい。
また本発明は、基材の少なくとも片面に粘着剤層を設けた、電子部品の末端固定用粘着テープであって、
前記粘着剤層が、前記水分散型アクリル系粘着剤により形成されたものであることを特徴とする電子部品の末端固定用粘着テープ、に関する。
また本発明は、前記電子部品の末端固定用粘着テープにより、電子部品の末端が固定されていることを特徴とする電子部品、に関する。
上記本発明では、電子部品の末端固定用粘着剤として、水分散型アクリル系粘着剤を用いている。水分散型アクリル系粘着剤は、アクリル系またはゴム系の溶剤型粘着剤に比べて耐溶剤性を向上させることができる。これは、水分散型アクリル系粘着剤はアクリル系またはゴム系の溶剤型粘着剤よりも分子量、ゲル分が増大しているためであると推定される。
また水分散型アクリル系粘着剤は、一般の粘着剤と同様に、環境保護、省資源、安全衛生等に対する社会的な要請と規制強化から求められる脱溶剤の点からも好ましい。
本発明の電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を乳化剤の存在下で乳化重合して得られた重合体エマルションと水溶性架橋剤を含有する。
アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アクリル酸またはメタクリル酸と炭素数が4〜12のアルコールとのエステルであって、具体的には、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどがあげられ、これらの中からその1種または2種以上が用いられる。これら(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単量体の主成分として、単量体中、50重量%以上、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは90〜99.5重量%の割合で用いられる。前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合が少ないと、良好な接着性の粘着剤が得られにくい。
前記単量体中には、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルのほかに、被着体への接着力を向上させるために、または得られる重合体を後架橋するための架橋点を導入するために、さらには粘着剤の凝集力を高めるために、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な官能基含有単量体やその他の改質用単量体を適量使用することができる。これら官能基含有単量体等は、前記アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの合計で単量体混合物として合計100重量%になるように用いられる。通常、50重量%以下、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは0.5〜10重量%の割合で用いられる。
官能基含有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸などのカルボキシル基含有単量体、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチルなどの水酸基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体、(メタ)アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルなどのアミノ基含有単量体、(メタ)アクリル酸グリシジルなどのグリシジル基含有単量体、(メタ)アクリル酸プロピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸プロピルジメトキシシラン、(メタ)アクリル酸プロピルトリエトキシシランなどの多官能アルコキシシラン、(メタ)アクリロニトリル、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニル−2−ピロリドンなどがあげられる。これらの官能基含有単量体は、その1種を単独でまたは2種以上を混合して使用できる。これら官能基含有単量体のなかでもカルボキシル基含有単量体を用いるのが好ましい。
その他の改質用単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどのアルキル基の炭素数が1〜3の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどのアルキル基の炭素数が13〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニル、スチレン、ビニルトルエンなどがあげられる。また、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の二つ以上の重合性官能基を有するものがあげられる。これら改質用単量体もその1種を単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
乳化剤としては、乳化重合において用いられるアニオン系乳化剤やノニオン系乳化剤を特に制限なく使用できる。たとえば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのノニオン系乳化剤などがあげられる。また、アニオン系乳化剤およびノニオン系乳化剤のいずれの場合にも、乳化剤中にプロペニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基などの反応性官能基を導入したラジカル重合性乳化剤を用いるのが好ましい。ラジカル重合性乳化剤は、たとえば、特開平4−50204号公報、特開平4−53802号公報に記載されている。
前記乳化剤の使用量は、特に制限されないが、前記単量体(合計))100重量部に対して、0.3〜5重量部程度とするのが好ましい。乳化剤の使用量が多くなると、電解液を汚染するおそれがある。電解液へのイオン汚染を低減させるため、乳化剤の使用量は3重量部以下、さらには2重量以下とするのが好ましい。乳化剤の使用量は好ましくは0.5〜3重量部、特に好ましくは0.7〜2重量部である。
前記単量体の乳化重合は、前記乳化剤の存在下、適宜の重合開始剤を用いて、常法により行い乳化重合を行い、アクリル系重合体エマルションの水分散液を調製する。乳化重合は、一般的な一括重合、連続滴下重合、分割滴下重合などにより行う。重合温度は30〜90℃程度で行うことができる。
重合開始剤としては、たとえば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)などのアゾ系、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパ−オキサイドなどの過酸化物系や、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムなどのレドツクス系開始剤などがあげられる。また、乳化重合にあたっては、得られる共重合体の分子量の調整のために、必要に応じて、メルカプタン類などに代表される適宜の連鎖移動剤を使用してもよい。
得られる重合体エマルションは、アンモニアをはじめとするアミン等により中和するのが好ましい。重合体エマルションのpHは5〜10、さらには6〜9、さらには7〜9に調整するのが好ましい。
得られる重合体エマルションのゲル分は、40〜90重量%であるのが好ましい。40%以上であるのが耐溶剤性の点で好ましい。かかる点から重合体エマルションのゲル分は、45重量%以上、さらには50重量%以上であるのが好ましい。一方、重合体エマルションのゲル分が90%を超えると末端固定性の点で好ましくない。かかる点から重合体エマルションのゲル分は、80重量%以下、さらには70重量%以下であるのが好ましい。
重合体エマルションのゲル分の測定は、下記方法により行なわれる。すなわち、重合体エマルションを130℃で1時間の条件下で乾燥し、さらに23℃、相対湿度50%の条件下で48時間保管した後、初期質量(w1)を測定する。これを無数の孔(直径0.2μm)を有するフッ素樹脂で包んだ後、酢酸エチル中に25℃で7日間浸漬した後、上記同様の条件で乾燥、保管させる。内部に残った質量(w2)を測定する。上記のw1とw2とを下記の式に当てはめゲル分を算出する。
ゲル分(重量%)=(w2/w1)×100。
本発明の水分散型アクリル系粘着剤は、上記重合体エマルションを主剤成分とし、さらに水溶性架橋剤を含有する。水溶性架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤などを使用できる。水溶性架橋剤は、官能基含有単量体を用いることにより重合体中に導入した官能基と反応して架橋する効果以外に、重合体エマルションに含まれるホモポリマー等(たとえば、官能基含有単量体としてカルボキシル基含有単量体を用いた場合には、乳化重合時に、乳化剤のミセル中でカルボキシル基含有単量体が共重合し難く、水中でカルボキシル基含有単量体のホモポリマーまたはホモポリマーに近い共重合ポリマーが得られる)と反応することで水溶性成分の減少効果がある。水分散型アクリル系粘着剤は溶剤型粘着剤に比べて耐水性が若干低いため、水溶性架橋剤により水溶性成分を減少させることにより耐水性も満足できる。
前記水溶性架橋剤は1種または2種以上を用いることができるが、水溶性架橋剤としてオキサゾリン基を含有する水溶性ポリマーまたは水系エマルションを、少なくとも用いるのが、架橋反応が速いこととエマルション表面のカルボキシル基と均一に反応する点で好ましい。オキサゾリン基を含有する水溶性ポリマーとしては、(株)日本触媒製の商品名「エポクロスWS−500」、「エポクロスWS−700」があげられる。またオキサゾリン基を含有する水系エマルションとしては、(株)日本触媒製の商品名「エポクロスK−1000」、「エポクロスK−2000」があげられる。
水溶性架橋剤の使用量は、特に制限されないが、通常、共重合体中に導入した官能基:架橋剤の官能基の当量比で、1:0〜0.5程度、好ましくは1:0.001〜0.3の範囲になるようにするのが好ましい。
さらに、本発明の水分散型アクリル系粘着剤には、粘着付与成分やその他の各種の添加剤を配合できる。粘着付与成分としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン系樹脂、エラストマーなどがあげられる。
本発明の水分散型アクリル系粘着剤のゲル分は、40〜90重量%であるのが好ましい。40%以上であるのが耐溶剤性の点で好ましい。かかる点から水分散型アクリル系粘着剤のゲル分は、45重量%以上、さらには50重量%以上であるのが好ましい。一方、重合体エマルションのゲル分が90%を超えると末端固定性の点で好ましくない。かかる点から水分散型アクリル系粘着剤のゲル分は、80重量%以下、さらには70重量%以下であるのが好ましい。水分散型アクリル系粘着剤のゲル分の測定は、前記重合体エマルションのゲル分の測定と同様の方法により行なわれる。
本発明の電子部品の末端固定用粘着テープは、基材の片面に、前記水分散型アクリル系粘着剤により、粘着剤層を形成したものである。水分散型アクリル系粘着剤の調製にあたっては、単量体の主成分であるアルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルや、官能基含有単量体や改質用単量体等の種類や添加量をゲル分が前記範囲になるように適宜に調整するのが好ましい。
基材は、電子部品の末端固定用粘着テープに用いられるもの特に限定さなく使用できる。基材は、耐溶剤性が良好なものが好ましい。例えば、フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール等があげられる。これらのなかでもポリエチレン、ポリプロピレン、フッ化ビニリデンが好ましい。
電解コンデンサに対してハンダ耐熱性が要求される場合の基材としては、基材のハンダ耐熱性が良好なものが好ましい。例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン等などのフッ素樹脂等があげられる。これらのなかでも、ポリエステルやポリイミドが好ましい。
基材は、フィルム層の二層または三層以上を積層したものであってもよい。積層方法は特に制限されず、例えば、ウレタン系やイソシアネート系の接着剤や粘着剤を用いることができる。
粘着剤層の形成は、上述の水分散型アクリル系粘着剤を、基材上に直接塗布し乾燥させることにより形成することができる。またセパレータ上に形成した粘着剤層を基材上に転写することによっても粘着剤層を形成することができる。乾燥後の粘着剤層の厚みは、通常10〜50μmであり、20〜40μmであることが好ましい。本発明の電子部品の末端固定用粘着テープは、基材の片面に粘着剤層を単層または複数層設けてテープ状(シート状の形態を含む)の形態で得られる。
本発明の電子部品の末端固定用粘着テープは、各種電子部品の末端固定に用いられる。例えば、巻回絶縁体、例えば電解コンデンサ素子、フィルムコネデンサ、電池素子などの外周に巻き付けて末端の固定に用いることができる。またプリント基板などのマスキングや機構部品(スイッチ、コネクタなど)などのカバーレイなどにも用いることができる。例えば、電解コンデンサにおいては、アルミニウム箔からなる陽極箔と陰極箔とを電解紙を介して巻回したコンデンサ素子の外周を前記粘着テープにより巻回することにより得ることができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下、部は重量部を意味する。
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、水30部および過硫酸アンモニウム0.1部を仕込み、撹拌下に1時間窒素置換した。ここにアクリル酸n−ブチル95部、アクリル酸5部および乳化剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(第一工業製薬(株)の商品名「ハイテノール18E」)1.0部(固形分換算)を水70部で乳化したものを70℃で4時間かけて滴下し、さらに70℃で2時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、10重量%アンモニア水によりpH8に調整して、共重合体エマルションを得た。この共重合体エマルションに、その固形分(水分散系共重合体)100部に対し、オキサゾリン基を含有する水溶性架橋剤として(株)日本触媒の商品名「エポクロスWS−700」(オキサゾリン基当量:220g・solid/eq)0.1部(固形分換算)を混合して、水分散型アクリル系粘着剤とした。
つぎに、この水分散型アクリル系粘着剤を、ポリエステルフィルム(25μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、130℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
実施例2
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、水30部および過硫酸アンモニウム0.5部を仕込み、撹拌下に1時間窒素置換した。ここにアクリル酸2−エチルヘキシル95部、メタクリル酸5部および乳化剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(第一工業製薬(株)の商品名「ハイテノールLA−16」)1.0部(固形分換算)を水70部で乳化したものを80℃で4時間かけて滴下し、さらに80℃で2時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、10重量%アンモニア水によりpH8に調整して、共重合体エマルションを得た。この共重合体エマルションに、その固形分(水分散系共重合体)100部に対し、オキサゾリン基を含有する水溶性架橋剤として(株)日本触媒の商品名「エポクロスWS−700」(オキサゾリン基当量:220g・solid/eq)0.05部(固形分換算)を混合して、水分散型アクリル系粘着剤とした。
つぎに、この水分散型アクリル系粘着剤を、ポリプロピレンフィルム(30μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、100℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
実施例3
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、水30部および2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド0.1部を仕込み、撹拌下に1時間窒素置換した。ここにアクリル酸2−エチルヘキシル96部、アクリル酸4部および乳化剤としてポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩のフェニル基にプロペニル基を付加した反応性乳化剤(第一工業製薬(株)の商品名「アクアロンBC2020」)1.5部(固形分換算)を水70部で乳化したものを60℃で4時間かけて滴下し、さらに60℃で2時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、10重量%アンモニア水によりpH8に調整して、共重合体エマルションを得た。この共重合体エマルションに、その固形分(水分散系共重合体)100部に対し、オキサゾリン基を含有する水溶性架橋剤として(株)日本触媒の商品名「エポクロスWS−700」(オキサゾリン基当量:220g・solid/eq)0.05部(固形分換算)を混合して、水分散型アクリル系粘着剤とした。
つぎに、この水分散型アクリル系粘着剤を、ポリプロピレンフィルム(30μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、100℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
比較例1
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸n−ブチル95部、アクリル酸5部および重合溶媒としてトルエン150部を仕込み、窒素ガスを導入しながら2時間撹拌した。このようにして反応容器内の酸素を除去した後、ベンゾイルパーオキシド0.2部を仕込み、60℃に昇温した。60℃で6時間重合反応をした後、65℃で2時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、ポリマー溶液を得た。このポリマー溶液に、その固形分(ベースポリマー)100部に対し、多官能イソシアネート化合物として日本ポリウレタン工業(株)の商品名「コロネートHL」2部(固形分換算)を混合して、溶剤型アクリル系粘着剤とした。
つぎに、この溶剤型アクリル系粘着剤を、ポリエステルフィルム(25μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、130℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
比較例2
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸n−ブチル95部、メタクリル酸5部および重合溶媒としてトルエン150部を仕込み、窒素ガスを導入しながら2時間撹拌した。このようにして反応容器内の酸素を除去した後、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を仕込み、60℃に昇温した。60℃で6時間重合反応をした後、65℃で2時間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、ポリマー溶液を得た。このポリマー溶液に、その固形分(ベースポリマー)100部に対し、多官能イソシアネート化合物として日本ポリウレタン工業(株)の商品名「コロネートHL」2部(固形分換算)を混合して、溶剤型アクリル系粘着剤とした。
つぎに、この溶剤型アクリル系粘着剤を、ポリプロピレンフィルム(25μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、100℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
比較例3
天然ゴム(ベースポリマー)100部、テルペン系樹脂40部、石油系樹脂30部およびトルエン300部を混合してゴム系粘着剤とした。
つぎに、このゴム系粘着剤(溶剤型)を、ポリエステルフィルム(25μm厚)のコロナ面に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布して、100℃で3分間乾燥し、電子部品の末端固定用粘着テープを作製した。
以上の実施例および比較例で得られた電子部品の末端固定用粘着テープについて、下記の方法により耐溶剤性および実用性を調べた。また、実施例1〜3では共重合体エマルション、水分散型アクリル系粘着剤について、比較例ではベースポリマー、溶剤型粘着剤について、それぞれゲル分(%)を測定した。これらの結果を表1に示す。
<耐溶剤性>
各粘着テープを電解コンデンサ素子に貼り合せた状態の試料片を5個作製し、これらを40℃でγ−ブチロラクトンに500時間浸漬した。その後、粘着テープの端末の剥がれの有無を調べた。試料片を5個中の末端剥がれ個数を示す。
<実用性>
各粘着テープの電解コンデンサの巻止めの固着性を、室温(23℃)で500時間放置後に下記基準で評価した。
○:良好。
△:やや緩む。
×:完全にテープがほぐれ、固定できていない。
Figure 2006008950
表1に示す通り、本発明の電子部品の末端固定用粘着テープは、耐溶剤性に優れ、実用的にも電子部品の末端固定用粘着テープとして優れていることが認められる。

Claims (6)

  1. アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体を乳化剤の存在下で乳化重合して得られた重合体エマルションと水溶性架橋剤を含有する、電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤。
  2. 前記重合体エマルションは、ゲル分が40〜90重量%であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤。
  3. 前記水分散型アクリル系粘着剤は、ゲル分が40〜90重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤。
  4. 前記水溶性架橋剤が、オキサゾリン基を含有する水溶性ポリマーまたは水系エマルションであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品の末端固定用水分散型アクリル系粘着剤。
  5. 基材の少なくとも片面に粘着剤層を設けた、電子部品の末端固定用粘着テープであって、
    前記粘着剤層が、請求項1〜4のいずれかに記載の水分散型アクリル系粘着剤により形成されたものであることを特徴とする電子部品の末端固定用粘着テープ。
  6. 請求項5記載の電子部品の末端固定用粘着テープにより、電子部品の末端が固定されていることを特徴とする電子部品。
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