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JP2006076920A - 芝生用コケ防除剤 - Google Patents

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JP2006076920A JP2004262794A JP2004262794A JP2006076920A JP 2006076920 A JP2006076920 A JP 2006076920A JP 2004262794 A JP2004262794 A JP 2004262794A JP 2004262794 A JP2004262794 A JP 2004262794A JP 2006076920 A JP2006076920 A JP 2006076920A
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章 寺町
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Abstract

【課題】芝生の生長や人の健康を害することなく、グリーンに繁茂するギンゴケ等のコケのみを確実に防除する。
【解決手段】水1000ccと、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液を有効成分とするエナジコールL−30AN3cc〜36ccとを混合してコケ防除剤を得る。得られたコケ防除剤を芝生に均等に散布する。然るときは、芝生の生長を阻害することなくギンゴケのみが枯れ、自然環境や人体に何らの薬害も及ぼさない。特に、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液等のアミノ酸系界面活性剤の場合は、アミノ酸の効能により芝生の生長を活性化させる。
【選択図】図なし

Description

本発明は、芝生用コケ防除剤に関するものであり、特に、ゴルフ場等のグリーン内に繁茂するコケを防除する芝生用コケ防除剤に関するものである。
近年、ゴルフ場などのグリーン内においては、芝生の中や周囲にコケが繁茂し、特に、湿度が高い環境下にギンゴケ(蘚苔類のカサゴケ科)が発生し易い。該コケを防除する対策としては、例えば、リン酸塩や硫酸塩を用いる技術が知られている(特許文献1)。
特開平11−106305号公報
上記特許文献1記載の硫酸塩を芝生用コケ防除剤として用いた場合、所定濃度以上のリン酸塩等を芝生に散布すれば、前記コケを枯死させることができるが、所定濃度以上のリン酸塩等は人体に害を与える虞があると共に芝生の生長を阻害する欠点がある。
又、前記リン酸塩や硫酸塩以外の化学物質を用いたコケ防除剤も種々試みられている。この場合、芝生や人体に害を与えることなく、高いコケ防除効果を有するコケ防除剤が要望されるが、未だこの要望を満足するものは開発されておらず、試行錯誤の段階にあるのが実情である。
そこで、人体や芝生に害を与えることなく、芝生内や周縁部に繁茂するコケを確実に防除するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムのうちから選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有する芝生用コケ防除剤を提供する。
この構成によれば、前記5種の化学物質は、アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤の主成分であり、通常、それらのうちの1種を有効成分として含有させた芝生用コケ防除剤を用いるが、2種以上を組み合わせたものを有効成分として含有させたコケ防除剤も本発明を適用できる。
実際に、前記芝生用コケ防除剤を散布するに際しては、例えば、前記ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等の薬液成分、或いは該成分を含有する界面活性剤を所定濃度に希釈調合したうえで、コケが繁茂するゴルフ場のグリーンなどに散布する。この場合、グリーン単位面積当たりコケ防除剤を所定量だけ散布するが、散布量は前記希釈濃度、気温などによって異なる。ゴルフ場等のグリーンに適量のコケ防除剤を散布することにより、人体や芝生を害することなく、グリーンに生育するコケが確実に防除される。
尚、本発明のコケ防除剤の作用機序について言えば、前記ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(化1参照)等の構造式において、疎水基である炭化水素鎖の12番目の炭素原子がコケの生長を阻害して枯死させるものと考えられるが、特に、ラウロイルメチ
ル−β−アラニンナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムに関しては、親水基末端のNa陽イオン(カウンタイオン)も、コケの生長阻害作用に寄与しているものと考えられる。
Figure 2006076920
コケ防除剤として、例えば、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液等のアミノ酸系界面活性剤を用いたときは、不用なコケを効果的に枯死させることができ、且つ、有用な芝生を活性化させて生長を促進させることができる。又、ラウリン酸とN−メチルアラニンとの縮合物のナトリウム塩である、弱酸性のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液は、皮膚に対して感触の良い安全性の高い陰イオン性界面活性剤であるので、人体に害を与えたり、或いは、グリーンの環境を汚染させることもない。尚、本発明者が長期に亘り鋭意研究した実験結果によれば、コケ枯死効果及びグリーン環境保全効果の観点からは、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムを有効成分として含有するコケ防除剤が最も優れていると言える。
本発明によれば、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液等の上記コケ防除剤を芝生に散布することにより、該芝生に繁茂するコケに散布液が浸透し、該コケの生長を阻んで枯死させることができる。その際、コケ防除剤は低濃度に調合して散布するので、人に害を与えたり、或いは、グリーン環境を汚染する恐れがないという優れた効果がある。特に、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液及びN−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン溶液はアミノ酸系界面活性剤であるので、コケを効果的に枯死させる「除草剤」として高い機能を有するのみならず、芝生の生長を促進・活性化させる「肥料」としても高い機能を有する。
本発明は、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムのうちから選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有する芝生用コケ防除剤を使用することにより、人の健康や芝生の生育を害することなく、不用なギンゴケ等の苔類のみを効果的に枯死させるという目的を達成した。
以下、本発明の一実施の形態を説明する。本発明に係るコケ防除剤の溶液濃度は、通常0.09%乃至1.04%の濃度範囲が良い。これは、0.09%未満であればコケを枯死させる効果が著しく低下する反面、1.04%を越えれば界面活性剤が必要以上に過剰に配合されて、不経済である上に芝生の生育を害する恐れがあるからである。尚、コケ防除剤の溶液濃度は、グリーンに於けるコケの繁茂状態、或いは、気温などにより多少変動する。
芝生に散布する際に適した使用濃度範囲の(コケ防除剤)を作る場合、例えば、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム3cc〜18ccを水500cc〜1000ccに加えてコケ防除剤を作り、その全量を面積1m2の芝生に均等に散布する。散布後は、通常そのまま放置するのみで、コケに対して十分な防除効果を発現する。この場合、芝生の生育や人の肌面などに対して何らの悪影響を与えない。尚、本発明のコケ防除剤は生分解に優れており、グリーン環境を汚染させる恐れは短期的にも長期的にもみられず、自然環境
保全の観点からも極めて好ましい。
次に、実験例1乃至10により本発明を例証する。各実験は、平成16年4月乃至6月に亘り、ゼニゴケが繁茂しているゴルフ場の芝生にて行ったが、特に、実験1乃至4はベントナセリーにて実施し、実験5乃至10は本グリーンにて実施した。
尚、上記ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン液及びポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム液として夫々、商品名:エナジコールL−30AN、エナジコールL−30ANT及びエナジコールEC−30(いずれもライオン株式会社製造の界面活性剤)を用いた。又、上記ラウリン酸アミドプロピルベタイン液及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム液として夫々、商品名:エナジコールL−30B及びエナジコールDP−30(共にライオン株式会社製造の界面活性剤)を用いた。表1に、前記界面活性剤の商品名、化学物質の名称及び濃度の一覧表を示す。
Figure 2006076920
実験1(4月15日、気温22度):種類の異なるコケ防除剤の有効成分と薬害との関係に関する比較試験を行うため、エナジコールL−30AN、商品名:ライオノールTDL−20(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル溶液)、エナジコールL−30ANT、リパール870P(ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウム塩溶液)、ライオノールL−535(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル溶液)及びエナジコールDP−30の6種類のコケ防除剤20ccをそれぞれ水1000ccと混合・撹拌した。得られた6種類の各溶液の全量(1020cc)をそれぞれ、6箇所の各ペントグリーン1m2に対して均等に散布した。尚、前記ライオノールTDL−20、リパール870P及びライオノールL−535はライオン株式会社製造の界面活性剤である。該界面活性剤の商品名、化学物質の名称及び濃度の一覧表を表2に示す。
Figure 2006076920
次の日、各ペントグリーンを確認したところ、エナジコールL−30ANの散布区、エナジコールL−30ANTの散布区及びエナジコールDP−30の散布区では、ギンゴケが枯れたが、ペント芝生は枯れなかった。一方、ライオノールTDL−20の散布区、リパール870Pの散布区及びライオノールL−535の散布区ではいずれも、ギンゴケが枯れると同時に、ペント芝生も枯れた。2週間後及び1月後に、各ペントグリーンを確認したところ、上記と同様の結果であった。
斯くして、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル溶液、ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウム塩溶液、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル溶液の場合は、ペント芝生の生長を阻害するという薬害が生じたが、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン溶液及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム溶液の場合は、何らの薬害も生ずることなく、不用なギンゴケを選択的かつ確実に防除できることが判明した。
実験2(4月18日、気温25度):前記コケ防除剤の濃度とコケ防除効果との関係に関する比較試験を行うため、エナジコールL−30AN(濃度30%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液)15ccを水1000ccと混合・撹拌した。同様に、エナジコールL−30AN5ccを水1000ccと混合・撹拌した。得られた2種類の各ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液(混合希釈後の濃度0.44%と0.15%)の全量をそれぞれ、2箇所のペントグリーン1m2に均等に散布した。
次の日、各ペントグリーンを確認したところ、濃度0.44%溶液の散布区ではギンゴケが枯れたが、ペント芝生は枯れなかった。一方、濃度0.15%溶液の散布区では、ギンゴケが完全に枯れるまでには至らなかった。特に、2週間後に観察したとき、濃度0.44%溶液の散布区では、ギンゴケが完全に枯れたが、ペント芝生については逆に生育が活性化されて順調に育った。
尚、1月後に、各ペントグリーンを確認したところ、濃度0.44%溶液の散布区ではギンゴケが枯れたが、ペント芝生は枯れなかった。これに対して、濃度0.15%溶液の散布区ではギンゴケは完全に枯れなかった。
斯くして、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液の濃度が0.15%であれば、ギンゴケに対する枯死作用が低下する反面、濃度が0.44%程度であれば、ギンゴケに対する枯死作用が高いだけでなく、ペント芝生の生長を促進させる”肥料”の役目をも果たすことが判明した。
尚、本発明のコケ防除剤の有効な濃度の上限及び下限を確かめるため、エナジコールL
−30ANの濃度を変化させて、前記同様の散布試験を行った。その結果、濃度が1.04%を越えればコケ防除剤の濃度が過大になり、芝生の生長に対して薬害がみられた。逆に、濃度が0.09%未満であれば、ギンゴケを枯死させる効果が著しく低下した。よって、濃度は0.09%乃至1.04%の範囲が良いことが確かめられた。
実験3(4月23日−気温16度、24日−気温17度、25日−気温20度):コケ防除剤を同一箇所に連続散布した場合の薬害に関する試験を行うため、4月23日、エナジコールL−30AN2リッターを水100リッターと混合・撹拌した。得られた水溶液(希釈後の濃度0.59%)の全量をペントグリーン100m2に均等に散布した。前記と同様の散布試験を同一箇所のペントグリーンにて24日と25日に実施した。即ち、23日を初日として連続3日間に亘り前記散布試験を実施した。
次の日、前記ペントグリーンを確認したところ、ペント芝生の生長を何ら阻害することなく、ギンゴケが枯れた。又、2週間後及び1月後に本グリーンを確認したところ、ペント芝生の生長を阻害することなく、ギンゴケは枯れていた。斯くして、濃度0.59%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液を3日間連続して散布しても、ペント芝生に対して何らの薬害もみられず、ペント芝生は順調に生長することが判明した。
実験4(4月28日、気温15度):コケ防除剤を肥料や薬剤と混合使用した場合の薬害に関する試験を行うため、エナジコールL−30ANを水と混合して濃度0.59%のコケ防除剤を102リッター作り、これに250gの液体肥料、100ccの殺虫剤、10gの殺菌剤を混合・撹拌した。得られた混合溶液の全量をペントグリーン100m2に均等に散布した。
次の日、前記ペントグリーンを確認したところ、ペント芝生の生長を阻害することなく、ギンゴケが枯れた。又、2週間後及び1月後に本グリーンを確認したところ、ペント芝生の生長を阻害することなく、ギンゴケは完全に枯れていた。斯くして、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムを有効成分とするコケ防除剤は、これに液体肥料や殺虫剤等の薬剤を混入させてペント芝生に散布しても、該ペント芝生に対して何らの薬害も起こさないことが判明した。
実験5(4月29日、気温24度):ベントナセリーでの散布試験は完了したため、次に、本グリーン5面での散布試験を試みた。上記同様にエナジコールL−30ANを水で希釈して濃度0.53%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液を得、これを本グリーン5面に均等に散布した。この場合、本グリーン1m2当たりエナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量は18ccとした。その際、散布液の浸透を高めるために、散布前に、本グリーンの地面にスプリンクラーにより5分程度散水した。
次の日、本グリーンを確認したところ、芝生の生長を阻害することなく、ギンゴケが枯れた。又、2週間後及び1月後に本グリーンを確認したところ、やはりギンゴケは枯れていた。斯くして、散布液の地面への浸透を高めた後に、エナジコールL−30AN(希釈前)を本グリーン1m2当たり18cc散布しても、本グリーンの芝生を害することなく、ギンゴケを効果的に防除できることが判明した。
実験6(5月6日、気温15度):本グリーン(事前散水なし)10面での散布試験を試みるため、前記同様に濃度0.53%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液を得、これを本グリーン10面に均等に散布した。この場合、本グリーン1m2当たりエナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量は18ccとした。
次の日、本グリーンを確認したところ、ギンゴケが枯れていた。しかし、事前に散水を
しなかったため、散布液の地面への浸透が悪く、散布液の成分が葉に直接触れて、本グリーンの芝生が足跡状に黄化した。黄化した部分は、散布者等の足跡であると思われる。翌日、同様の散布試験を行ったが、やはり本グリーンの芝生が足跡状に黄化する薬害が生じた。又、2週間後及び1月後に本グリーンを確認したところ、芝生の生長を害することなく、ギンゴケが枯れていた。
実験7(5月8日、気温24度):前回の薬害を考慮して、散布量と薬害との関係を調べるため、前記同様に濃度0.27%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液を得、これを本グリーン5面に均等に散布した。この場合、実験6での薬害を踏まえて、本グリーン1m2当たりエナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量を18ccから9ccに半減させた。その際、散布液の地面への浸透を高めるために、散布前に本グリーンをスプリンクラーにより5分程度散水した。
次の日、2週間後及び1月後、本グリーンを確認したところ、芝生の生長に何らの薬害もみられることなく、ギンゴケが枯れた。斯くして、エナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量を9ccに半減しても、ギンゴケが枯れることが確認され、前記実質散布量を適宜調整することにより、薬害の発生を回避できることが判明した。
実験8(5月14日、気温26度):実質散布量と気温変化の関係を調べるため、前記同様に濃度0.18%のラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム溶液を得、これを本グリーン10面に均等に散布した。この場合、前回の実験7の考察を踏まえて、気温が前回よりも2度高い26度であることを考慮して、本グリーン1m2当たりのエナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量を9ccから6ccに更に減少させた。その際、散布液の地面への浸透を高めるために、散布前に本グリーンをスプリンクラーにより5分程度散水した。
次の日、2週間後及び1月後、本グリーンを確認したが、いずれの時も芝生の生長に何らの薬害もみられず、ギンゴケが完全に枯れた。即ち、気温が24度から26度に2度高くなったので、前記エナジコールL−30AN(希釈前)の実質散布量を6ccに減少させてもギンゴケが枯れた。斯くして、コケ防除に有効な実質散布量は気温と密接に関係し、気温が高いほど前記実質散布量を少なくできることが判明した。
実験9(5月21日):コケ防除剤が散布された本ベントグリーンの全ての箇所を同時に観察したところ、全ての芝生においてギンゴケが見られなくなった。又、ギンゴケが単に消失しただけでなく、上記エナジコールL−30ANの散布を繰り返した場所では、芝生の生長が活性化されていることが確認された。芝生の生長が活性化した理由は、恐らくエナジコールL−30ANの有効成分であるラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムがアミノ酸系の界面活性剤であり、特にアラニンが芝生の生長活性化に有効に寄与したものと推測される。
実験10:以上の実験1乃至9までの結果に基づき、ギンゴケの衰退、芝生の活性に有効な成分を特定するために、下記のような比較試験を行った。即ち、晴れの日、気温29℃の条件下に、ベントナセリーの10箇所の散布区画にそれぞれ、成分又は実質散布量が異なる10種類の散布液を散布した。
10種類の散布液は、エナジコールL−30B(9cc/m2)、エナジコールL−30ANT(9cc/m2)、エナジコールEC30(9cc/m2)、エナジコールL−30AN(9cc/m2)、アラノンALE(9cc/m2)、アラノンACE(9cc/m2)、ソフタゾリンCH−R(9cc/m2)、ソフタゾリンLPB−R(9cc/m2)、エナジコールL−30AN(3cc/m2)及びエナジコールL−30AN(20cc/m2)であり
、これら界面活性剤の各希釈溶液をそれぞれ前記ベントナセリーの10箇所に均等に散布した。
即ち、エナジコールL−30B、エナジコールL−30ANT、エナジコールEC30、エナジコールL−30AN、アラノンALE、アラノンACE、ソフタゾリンCH−R及びソフタゾリンLPB−Rについては、これら界面活性剤9ccをそれぞれ水500ccと混合し、各混合液の全量をそれぞれベントナセリー1m2に均等に散布した。特に、エナジコールL−30ANについてはその3cc及び20ccを前記同様にそれぞれ水500ccと混合し、各混合液の全量をそれぞれベントナセリー1m2に均等に散布した。
これら散布液が散布された10の区画箇所を一括して表3に示す。尚、( )内は、芝生1m2当たりのエナジコールL−30AN等の各界面活性剤(希釈前)の実質散布量ccを示す。
Figure 2006076920
上記ソフタゾリンCH−R及びソフタゾリンLPB−Rは両性界面活性剤であるが、その他の散布液は全て陰イオン界面活性剤である。ここで、前記界面活性剤の商品名、化学物質の名称及び濃度の一覧表を表4に示す。尚、アラノンALE、アラノンACE、ソフタゾリンCH−R及びソフタゾリンLPB−Rは川研ファインケミカル株式会社製造の界面活性剤である。
Figure 2006076920
翌日、前記ベントナセリーにおける10箇所の散布区画を観察したところ、エナジコールL−30AN(3cc/m2)を散布した区画では、高温29℃の条件下に、コケ枯死効果を奏する芝生1m2当たりの有効実質散布量を散布したので、実質散布量が3cc/m2と少なくても、十分なコケ枯死効果が認められた。又、エナジコールL−30AN(20cc/m2)を散布した区画では、芝生に対して薬害を生じたが、これは高温29℃の条件下において、過剰な実質散布量20cc/m2を散布したことによるものと考えられる。
上記実験結果によれば、ソフタゾリンCH−R及びソフタゾリンLPB−Rの各散布区画では、エナジコールL−30AN(9cc/m2)の散布区画などの他の箇所の散布区画に比べて、所要のコケ枯死効果は得られなかった。
ここで、所要以上のコケ枯死効果(コケ防除効果)を奏する散布区画、即ちエナジコールL−30B、エナジコールL−30ANT、エナジコールL−30AN、エナジコールEC30、アラノンALE及びアラノンACEが散布された区画に共通するコケ防除剤の有効成分について調べたところ、コケ防除剤の化学物質中の構造式において、炭化水素鎖の12位のC原子部分、即ち、ラウロイル系成分がコケの生長阻害の面で有効であり、特に、エナジコールL−30AN、アラノンALEの主成分であるラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムが、最も高いコケ防除効果を有することが判明した。
前記実験においてコケ防除剤を散布した直後に、ギンゴケの生育状況を観察したところ、ギンゴケにコケ防除剤が速やかに浸透し始め、芝生を害することなく、該ギンゴケが約3時間後に黄色く変色し始めることが確かめられた。
上記実施例では、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムのうちから1種選ばれたものを有効成分とするコケ防除剤について説明したが、2種以上を任意に選択して組み合わせたものを有効成分としても良く、2種以上を含む所定濃度の溶液を芝生に散布しても、1種を含む溶液を散布した場合と同様の効果が期待できる。
本発明はゴルフ場の他に、公園、球技場、庭園等に於ける芝生にも散布することができ、この場合芝生に繁茂するギンゴケ等の蘚苔類のコケに対して高い防除効果を有する。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。

Claims (1)

  1. ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルN−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン及びラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウムのうちから選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有することを特徴とする芝生用コケ防除剤。
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