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JP2006040352A - 光学素子及び光ピックアップ装置 - Google Patents

光学素子及び光ピックアップ装置 Download PDF

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JP2006040352A
JP2006040352A JP2004216331A JP2004216331A JP2006040352A JP 2006040352 A JP2006040352 A JP 2006040352A JP 2004216331 A JP2004216331 A JP 2004216331A JP 2004216331 A JP2004216331 A JP 2004216331A JP 2006040352 A JP2006040352 A JP 2006040352A
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optical
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light
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JP2004216331A
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Miyoshi Wachi
美佳 和智
Seino Ikenaka
清乃 池中
Takeshi Kojima
健 小嶋
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Konica Minolta Opto Inc
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Konica Minolta Opto Inc
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Abstract

【課題】 製造コストを増加させずに、光エネルギーの吸収による樹脂製の光学素子の変形を抑制する。
【解決手段】 光ピックアップ装置PUは、半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3から出射される光束を用いて情報の記録及び/または再生を行うものである。この光ピックアップ装置PUの光路上に備えられるビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2、またはセンサーレンズSEN1,SEN2は、単位分子中にC−F結合を含む母材樹脂を少なくとも含有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子と、この光学素子を備える光ピックアップ装置とに関する。
近年、DVD(デジタルバーサタイルディスク)と同程度の大きさで、DVDよりも大容量の高密度光ディスクの開発が進んでいる。高密度光ディスクとは、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザーや青紫色SHGレーザーを使用する光ディスクを総称したものである。
このような高密度光ディスクとしては、開口数NA0.85の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.1mm程度である規格の光ディスク(Blu-Ray Disk:以下BDと記述)の他に、開口数NA0.65の対物光学系により情報の記録/再生を行い、保護層の厚さが0.6mm程度である規格の光ディスク(HD DVD:以下HDと記述)が開発されている。また、高密度光ディスクとしては、上記のような保護層をその情報記録面上に有する光ディスクの他に、情報記録面上に数〜数十nm程度の厚さの保護膜を有する光ディスクや、保護層或いは保護膜の厚さが0の光ディスクも挙げられる。更に、高密度光ディスクとして、情報の記録/再生用の光源として、青紫色半導体レーザーや青紫色SHGレーザーを使用する光磁気ディスクも挙げられる。
このような高密度光ディスクに対して記録再生を行う光ピックアップ装置においては、DVD用のレーザー光の波長(650nm程度)よりも短い波長(380〜450nm程度)の青〜青紫色のレーザー光を用いることにより、集光スポットの径を小さくし、高密度な信号の記録/再生を可能としている。
また、近年の光ピックアップ装置においては、成形性及び製造コストの観点でガラス製よりも樹脂製の光学素子が好ましく用いられる。また、樹脂製の光学素子を用いることにより、装置の低廉化や軽量化を図ることもできる。
ところで、上記のような短波長のレーザー光は非常に大きな光エネルギーを有している。そのため、このようなレーザー光の光路上に配置される光学素子は、光エネルギーの吸収によって変形しないよう、耐光性に優れた樹脂で成形されていることが好ましい。
比較的耐光性に優れた樹脂としては、ノルボルネン系水素化重合体や、ノルボルネン・αオレフェン共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体等の脂環式構造を有する樹脂が開発されているが、青色レーザー光用の光ピックアップ装置に用いられる光学素子の原料としては、依然として耐光性が充分ではない。
また、単位分子中にC−F結合を設けることにより耐光性の高い樹脂を得る技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特公平6−5321号公報
しかしながら、単位分子中にC−F結合を有する樹脂は、従来より光学素子に用いられている樹脂と比較して屈折率が低い。そのため、例えば集光を行う単玉の対物レンズ等、焦点距離の比較的短い光学素子に適用する場合には、光学面の曲率半径を小さくする必要が生じるため、金型の製造が難しくなる。また、図11に示すように、光学素子の全体の厚みW1を一定に維持したまま光学面の曲率半径が小さくなる結果、光源側の光学面と光情報記録媒体側の光学面との距離W2、即ち、光学素子を射出成形する場合における樹脂材料の射出流路幅が確保できない。よって、安価な製造方法である射出成形を光学素子の製造に用いることができないため、光学素子の製造コストが嵩んでしまう。
本発明の課題は、製造コストを増加させずに、耐光性を向上させることができる樹脂製の光学素子と、この光学素子を備える光ピックアップ装置とを提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
光源から出射される光束を用いて情報の記録及び/または再生を行う光ピックアップ装置の光路上に備えられる光学素子において、
単位分子中にC−F結合を含む母材樹脂を少なくとも含有し、
ビームシェイパー、コリメートレンズ、カップリングレンズまたはセンサーレンズとして機能することを特徴とする。
ここで、ビームシェイパーとは、光軸と垂直な面内で光束の強度分布を円形状に変換するものであり、コリメートレンズとは、発散光を平行光に変換するものである。また、カップリングレンズとは、光束の発散角を変換するものであり、センサーレンズとは、光情報記録媒体からの反射光を受光素子に集光するものである。これらビームシェイパー、コリメートレンズ、カップリングレンズ及びセンサーレンズは、例えば以下の表1に示すように、集光を行う単玉の対物レンズと比較して曲率半径の絶対値が大きくなっている。
Figure 2006040352
請求項1記載の発明によれば、母材樹脂の単位分子中にC−F結合を含むので、C−F結合を含まない場合と比較して、光エネルギーを吸収し難く、また、光エネルギーを吸収しても、ラジカル反応が抑えられる結果、変形や変色、変質が抑制される、つまり、耐光性が向上する。また、ビームシェイパー、コリメートレンズ、カップリングレンズ、センサーレンズとして機能するので、集光を行う単玉の対物レンズ等として機能する場合と比較して、光学面の曲率半径を小さくする必要がない分、製造が容易となる。従って、製造コストを増加させずに、耐光性を向上させることができる。換言すると、屈折率が小さい材料でも光学素子として十分な機能を得ることができる。また、耐熱性や耐光性に優れた光学素子を得ることができるため、光ピックアップ装置の長寿命化を図ることができる。特に、光源近傍に配置されて高熱や高エネルギーの光に曝されるビームシェイパーとして光学素子が機能する場合には、これらの効果はより有効となる。
また、C−F結合中のフッ素原子の極性に起因して母材樹脂の分子間力が大きくなるため、フッ素原子を含まない樹脂と比較してガラス転位点Tgが高くなり、耐熱性が向上する。従って、温度の変動による光学素子の変形を抑制することができる。
更に、C−F結合を含む母材樹脂のアッベ数は90前後であり、従来の樹脂のアッベ数である50〜60と比較して大きいため、半導体レーザーのモードホッピングにより入射光束の波長が瞬時的に変化した場合でも、軸上色収差の発生量を抑えることができる。なお、ここでいうアッベ数とは、Heのd線(波長587.6)に対する屈折率であり、波長が変動する場合の屈折率変化を示すものである。
請求項2記載の発明は、光源から出射される光束を用いて情報の記録及び/または再生を行う光ピックアップ装置の光路上に備えられる光学素子において、
単位分子中にC−F結合を含む母材樹脂を少なくとも含有し、
対物レンズユニットを構成する複数枚のレンズのうち、最も光情報記録媒体側に位置するレンズ以外のレンズとして機能することを特徴とする。
ここで、対物レンズユニットとは、組み合わせられた複数枚のレンズの全体によって対物レンズとして機能するものである。このような対物レンズユニットを構成する複数枚のレンズのうち、最も光情報記録媒体側に位置するレンズ以外のレンズは、集光を行う単玉の対物レンズと比較して曲率半径の絶対値が大きくなっている。
光情報記録媒体とは、光によって情報の記録や再生を行うことができる記録媒体であり、具体的には、BDやHD DVD、DVD、CDなどのことである。
請求項2記載の発明によれば、母材樹脂の単位分子中にC−F結合を含むので、C−F結合を含まない場合と比較して、光エネルギーを吸収し難く、また、光エネルギーを吸収しても、ラジカル反応が抑えられる結果、変形や変色、変質が抑制される、つまり、耐光性が向上する。また、対物レンズユニットを構成する複数枚のレンズのうち、最も光情報記録媒体側に位置するレンズ以外のレンズとして機能するので、集光を行う単玉の対物レンズ等として機能する場合と比較して、光学面の曲率半径を小さくする必要がない分、製造が容易となる。従って、製造コストを増加させずに、耐光性を向上させることができる。換言すると、屈折率が小さい材料でも光学素子として十分な機能を得ることができる。また、耐熱性や耐光性に優れた光学素子を得ることができるため、光ピックアップ装置の長寿命化を図ることができる。
また、C−F結合中のフッ素原子の極性に起因して母材樹脂の分子間力が大きくなるため、フッ素原子を含まない樹脂と比較してガラス転位点Tgが高くなり、耐熱性が向上する。従って、温度の変動による光学素子の変形を抑制することができる。
更に、C−F結合を含む母材樹脂のアッベ数は90前後であり、従来の樹脂のアッベ数である50〜60と比較して大きいため、半導体レーザーのモードホッピングにより入射光束の波長が瞬時的に変化した場合でも、軸上色収差の発生量を抑えることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の光学素子において、
前記対物レンズユニットの像面側の開口数は0.73〜0.87であることを特徴とする。
ここで、「像面側の開口数」とは、光情報記録媒体の情報記録面上に形成される集光スポットのスポット径から換算される開口数(ビーム径換算NA)をいう。
請求項3記載の発明によれば、対物レンズユニットの像面側の開口数が0.73〜0.87であっても、請求項2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の光学素子において、
前記母材樹脂は、主鎖部にC−F結合を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の光学素子において、
前記母材樹脂は、単位分子中に2n+1員環(nは1以上の整数)の環状部を備え、
この環状部にC−F結合を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、母材樹脂の環状部が2n+1員環、つまり奇数員環であるので、環状部が偶数員環である場合と比較して母材樹脂の極性が高くなる。従って、母材樹脂の分子間力が大きくなる結果、ガラス転位点Tgが高くなり、耐熱性が向上する。よって、温度の変動による光学素子の変形をより確実に抑制することができる。
なお、環状部の構造は、非対称であることが好ましい。この場合には、光学素子の耐熱性がより向上する。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の光学素子において、
屈折率の温度依存性dn/dtが前記母材樹脂とは逆符合となる微細粒子を含有することを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、屈折率の温度依存性dn/dtが母材樹脂とは逆符合となる微細粒子を含有するので、樹脂材料の成形性を保持したまま、温度変化に伴う屈折率の変化量を低減することができる。従って、屈折率変化による球面収差の変化を抑えることができる。
なお、本明細書中では、このような光学材料、つまり、樹脂(例えば、プラスチック材料)中に微細粒子を混合することで、樹脂材料の成形性を保持したまま温度変化に伴う屈折率の変化量を低減した光学材料を「アサーマル樹脂」と呼ぶ。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の光学素子において、
前記微細粒子は無機微粒子であることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、微細粒子は無機微粒子であるので、高分子有機化合物である母材樹脂との反応性が低い。従って、光学素子中で母材樹脂と微細粒子との反応を防止することができるため、耐光性や屈折率の劣化を防止することができる。
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の光学素子において、
前記微細粒子の平均粒径は、1〜100nmの範囲内であることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、請求項6または7記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の光学素子において、
前記微細粒子の平均粒径は、1〜30nmの範囲内であることを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の光学素子において、
前記光ピックアップ装置中で、少なくとも波長200〜420nmの光束の光路上に配置されることを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、少なくとも波長200〜420nmの光束の光路上に光学素子が配置される場合であっても、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項11記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の光学素子において、
前記光ピックアップ装置中で、複数波長の光束の光路上に配置されることを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項12記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の光学素子において、
少なくとも1つの光学面には、微細構造が設けられていることを特徴とする。
請求項12記載の発明によれば、少なくとも1つの光学面には微細構造が設けられているので、例えば、微細構造として位相構造が設けられている場合には、温度変化に伴って半導体レーザーの波長が変化する場合での球面収差を抑制したり、製造誤差により発振波長が基準波長からずれた半導体レーザーを使用する場合での球面収差を抑制したり、半導体レーザーのモードホッピングにより入射光束の波長が瞬時的に変化した場合での記録/再生特性の変化を抑制したりすることができる。また、複数波長の光束の光路上に光学素子を配置し、複数種類の光情報記録媒体を用いて情報の記録/再生を行う場合に、使用波長の波長差に起因する色収差を補正することができるとともに、光情報記録媒体の保護層の厚み差に起因する球面収差を補正することができる。
また、例えば、微細構造として、サブ波長回折格子と呼ばれる波長オーダーの微細構造が設けられている場合には、任意の断面形状により光学的異方性や屈折率分布を材料表面に持たせることが可能となる。よって、この微細構造を利用し、光学素子を偏光素子やλ/4波長板、反射防止素子として機能させることができる。
また、例えば、微細構造として反射防止構造が設けられている場合には、通常の反射防止膜を成膜する手間を省くことができるため、製造コストを低廉化することができる。
なお、ここでいう色収差とは、波長差に起因する光軸方向の波面収差最小位置変動を指す。
また、位相構造は、回折構造でも良いし、光路差付与構造でも良い。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の光学素子において、
前記位相構造は回折構造であることを特徴とする。
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項14記載の発明は、光ピックアップ装置において、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の光学素子と、
光束を出射して前記光学素子に通過させる光源とを備えることを特徴とする。
請求項14記載の発明によれば、請求項1〜13の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、製造コストを増加させずに、耐光性を向上させることができる。
図1は光ピックアップ装置PUの概略構成を示す断面図である。
この図に示す通り、光ピックアップ装置PUは、光源としての3種類の半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3を有している。
半導体レーザー発振器LD1は、BD(ブルーレイディスク)10を記録媒体として情報の記録/再生を行う際に、波長350〜450nm中の特定波長(例えば405nm,407nm)の光束を出射するものである。なお、本実施の形態においては、BD10の保護層の厚さは0.1mmとなっている。
半導体レーザー発振器LD2は、DVD20を記録媒体として情報の記録/再生を行う際に、波長620〜680nm中の特定波長(例えば、655nm)の光束を出射するものであり、半導体レーザー発振器LD3と一体化されて光源ユニットLUを形成している。なお、本実施の形態においては、DVD20の保護層の厚さは0.6mmとなっている。また、本明細書において、DVDとは、DVD−ROMや、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等、DVD系列の光情報記録媒体の総称である。
半導体レーザー発振器LD3は、CD30を記録媒体として情報の記録/再生を行う際に、750〜810nm中の特定波長(例えば、785nm)の光束を出射するものである。なお、本実施の形態においては、CD30の保護層の厚さは1.2mmとなっている。また、本明細書において、CDとは、CD−ROMや、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等、CD系列の光情報記録媒体の総称である。
半導体レーザー発振器LD1から出射される光束の光軸方向には、図1中下側から上側に向けてビームシェイパーBE1、ビームスプリッタBS1、コリメートレンズCOL1、ビームスプリッタBS2、1/4波長板RE、絞りSTO、対物レンズOBJが順に並んで配されている。対物レンズOBJには、対物レンズOBJを図1中上下方向に移動させる2次元アクチュエータAC1が配されている。対物レンズOBJとの対向位置には、光情報記録媒体としてのBD10、DVD20又はCD30が配されるようになっている。
また、ビームスプリッタBS1に対し、図1中右側にはセンサーレンズSEN1及び光検出器PD1が順に並んで配されている。センサーレンズSEN1は、シリンドリカルレンズL11及び凹レンズL12を備えている。
また、半導体レーザー発振器LD2,LD3から出射される光束の光軸方向には、図1中右側から左側に向けてビームスプリッタBS3,コリメートレンズCOL2、ビームスプリッタBS2が順に並んで配されている。ビームスプリッタBS3の図1中上側にはセンサーレンズSEN2及び光検出器PD2が順に並んで配されている。センサーレンズSEN2は、シリンドリカルレンズL21及び凹レンズL22を備えている。
続いて、光ピックアップ装置PUにおける動作・作用を簡単に説明する。BD10への情報の記録時やBD10中の情報の再生時には、半導体レーザー発振器LD1が光束を出射する。この光束は、図1において実線でその光線経路を示すように、始めにビームシェイパーBE1を透過して整形され、ビームスプリッタBS1を透過した後、コリメートレンズCOL1で平行光に変換される。次に、この光束は、ビームスプリッタBS2及び1/4波長板REを透過して絞り部材STOで絞られた後、対物レンズOBJで集光されてBD10の情報記録面10a上に集光スポットを形成する。このとき、対物レンズOBJは、その周辺に配置された2次元アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングを行う。
次に、集光スポットを形成した光は、BD10の情報記録面10aで情報ピットにより変調されて反射する。次に、この反射光は、対物レンズOBJ、1/4波長板RE、ビームスプリッタBS2及びコリメートレンズCOL1を透過してビームスプリッタBS1で反射した後、センサーレンズSEN1により非点収差が与えられて、光検出器PD1に到達する。そして、光検出器PD1の出力信号を用いることにより、BD10中の情報の再生が行われる。
DVD20への情報の記録時やDVD20中の情報の再生時には、半導体レーザー発振器LD2が光を出射する。この光束は、図1において点線でその光線経路を示すように、始めにビームスプリッタBS3を透過した後、コリメートレンズCOL2で平行光に変換される。次に、この光束は、ビームスプリッタBS2で反射して、1/4波長板REを透過して絞り部材STOで絞られた後、対物レンズOBJで集光されてDVD20の情報記録面20a上に集光スポットを形成する。このとき、対物レンズOBJは、その周辺に配置された2次元アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングを行う。
次に、集光スポットを形成した光は、DVD20の情報記録面20aで情報ピットにより変調されて反射する。次に、この反射光は、対物レンズOBJ、1/4波長板REを透過して、ビームスプリッタBS2,BS3でそれぞれ反射した後、センサーレンズSEN2により非点収差が与えられて、光検出器PD2に到達する。そして、光検出器PD2の出力信号を用いることにより、DVD20中の情報の再生が行われる。
CD30への情報の記録時やCD30中の情報の再生時には、半導体レーザー発振器LD3が光を出射する。この光束は、図1において2点鎖線でその光線経路を示すように、始めにビームスプリッタBS3を透過した後、コリメートレンズCOL2で平行光に変換される。次に、この光束は、ビームスプリッタBS2で反射して、1/4波長板REを透過して絞り部材STOで絞られた後、対物レンズOBJで集光されてCD30の情報記録面30a上に集光スポットを形成する。このとき、対物レンズOBJは、その周辺に配置された2次元アクチュエータAC1によってフォーカシングやトラッキングを行う。
次に、集光スポットを形成した光は、CD30の情報記録面20aで情報ピットにより変調されて反射する。次に、この反射光は、対物レンズOBJ、1/4波長板REを透過して、ビームスプリッタBS2,BS3でそれぞれ反射した後、センサーレンズSEN2により非点収差が与えられて、光検出器PD2に到達する。そして、光検出器PD2の出力信号を用いることにより、CD30中の情報の再生が行われる。
続いて、対物レンズOBJの構成について詳細に説明する。
対物レンズOBJは、各半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3から出射された光束をBD10、DVD20又はCD30の情報記録面10a,20a,30a上に集光する機能を有している。対物レンズOBJの全体の開口数NAは、半導体レーザー発振器LD1,LD2から出射される光束に対しては0.85、半導体レーザー発振器LD3から出射される光束に対しては0.45〜0.51となっている。この対物レンズOBJは複数枚構成のレンズユニットであり、本実施の形態においては、図2に示すように、光源側レンズOBJ1及びディスク側レンズOBJ2の2枚のレンズから構成されている。光源側レンズOBJ1及びディスク側レンズOBJ2の光学面は、それぞれ非球面となっている。
これら光源側レンズOBJ1とディスク側レンズOBJ2とのうち、最も光情報記録媒体側に位置するディスク側レンズOBJ2以外のレンズ、つまり光源側レンズOBJ1は本発明に係る光学素子となっている。
具体的には、光源側レンズOBJ1の2つの光学面のうち、少なくとも光源側の光学面は、図3に示すように、第1領域AREA1と第2領域AREA2とに分割されている。第1領域AREA1は、半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3から出射される光束が透過する領域であり、第2領域AREA2は、半導体レーザー発振器LD1,LD2から出射される光束が透過する領域である。なお、この第2領域ARER2は、半導体レーザー発振器LD1,LD2の2つの光束が透過する領域と、半導体レーザー発振器LD2から出射される光束のみが透過する領域とに更に分割してもよい。第1領域AREA1には、図4(a)または図4(b)に示すように、位相構造としての回折構造が形成されている。
この回折構造は、光路差を発生させることによって半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3からの各光束を、それぞれ対応する光情報記録媒体の情報記録面10a,20a,30aに集光させるものである。このような回折構造の形状としては、従来より公知の形状を用いることができる。本実施の形態における回折構造は、光軸を中心とする複数の輪帯100から構成され、光軸を含む断面形状が鋸歯形状となっている。
なお、回折構造は、例えば図5,図6に示すように、他の形状であっても良い。ここで、図5の回折構造は、段差101の方向が有効径内で同一である複数の輪帯102から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状となっているものである。また、図6の回折構造は、内部に階段構造が形成された複数の輪帯103から構成されたものである。
ここで、図4〜図6は、各位相構造を平面上に形成した場合を模式的に示したものであるが、各位相構造を球面或いは非球面上に形成しても良い。
以上の光源側レンズOBJ1は、いわゆるアサーマル樹脂を射出成形することによって形成されている。このアサーマル樹脂は、母材樹脂及び微細粒子を含有している。以下、これらについて説明する。
以上の光源側レンズOBJ1は、母材樹脂と、微細粒子との混合材料を射出成形することによって形成することができる。以下、これらについて説明する。
(母材樹脂)
母材樹脂は、熱可塑性の樹脂であり、単位分子中にC−F結合を含んでいる。そのため、光源側レンズOBJ1が光エネルギーを吸収し難く、また、光エネルギーを吸収しても、ラジカル反応が抑えられる。また、C−F結合中のフッ素原子の極性に起因して母材樹脂の分子間力が大きくなるため、フッ素原子を含まない樹脂と比較してガラス転位点Tgが高くなる。更に、C−F結合を含む母材樹脂のアッベ数は90前後であり、従来の樹脂のアッベ数である50〜60と比較して大きいため、光源側レンズOBJ1全体のアッベ数が高くなる。
但し、この母材樹脂は、従来より光学素子に用いられている樹脂と比較して屈折率が低い特徴を有している。
このような母材樹脂としては、例えば、以下の化学式1,2に示す旭ガラス株式会社製の「サイトップ」(登録商標)や、デュポン社製の「テフロンAF」(登録商標)を用いることができる。
Figure 2006040352
Figure 2006040352
また、母材樹脂としては、以下の化学式3〜22に示すものも用いることができる。但し、単位分子中にC−F結合を含む樹脂であれば、他の樹脂を用いることとしても良い。なお、化学式6〜22の母材樹脂は、上記特許文献1に開示の製造方法によって製造することができる。
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
Figure 2006040352
なお、C−F結合は、主鎖部に含まれていても良いし、環状部に含まれていても良い。C−F結合が環状部に含まれる場合には、環状部は奇数員環であることが好ましい。この場合には、環状部が偶数員環である場合と比較して母材樹脂の極性が高くなるため、母材樹脂の分子間力が大きくなる結果、ガラス転位点Tgがより高くなる。
(微細粒子)
微細粒子は、屈折率の温度依存性dn/dtが前記母材樹脂とは逆符号となっている。そのため、光源側レンズOBJ1に対していわゆるアサーマル性を付与され、温度が上昇した場合であっても、光源側レンズOBJ1の屈折率の変化量が低減される。
このような微細粒子としては、無機微粒子が好ましく、さらに酸化物であることが好ましい。そして酸化状態が飽和していて、それ以上酸化しない酸化物であることが好ましい。具体的には、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化セリウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化鉛、これら酸化物より構成される複酸化物であるニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸リチウム等、これらの酸化物との組合せで形成されるリン酸塩、硫酸塩等、が好ましく挙げられ、特に酸化ニオブ及びニオブ酸リチウムが好ましく用いられる。
このように微細粒子として無機微粒子を用いる場合には、高分子有機化合物である母材樹脂と微細粒子との反応性が低いため、光源側レンズOBJ1中で母材樹脂と微細粒子との反応が防止されることとなる結果、耐光性や屈折率の劣化が防止される。
また、微細粒子として酸化物を用いる場合には、青色レーザーが光源側レンズOBJ1を長時間透過する場合であっても、透過率劣化や波面収差劣化が防がれる。また、高温条件下であっても、酸化による透過率劣化や波面収差劣化が防がれる。
また、微細粒子としては、半導体結晶組成の微粒子も好ましく利用できる。該半導体結晶組成には特に制限はないが、光学素子として使用する波長領域において、吸収、発光、蛍光等が生じないものが望ましい。具体的な組成例としては、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、錫等の周期表第14族元素の単体、リン(黒リン)等の周期表第15族元素の単体、セレン、テルル等の周期表第16族元素の単体、炭化珪素(SiC)等の複数の周期表第14族元素からなる化合物、酸化錫(IV)(SiO2)、硫化錫(II,IV)(Sn(II)Sn(IV)S3)、硫化錫(IV)(SnS2)、硫化錫(II)(SnS)、セレン化錫(II)(SnSe)、テルル化錫(II)(SnTe)、硫化鉛(II)(PbS)、セレン化鉛(II)(PbSe)、テルル化鉛(II)(PbTe)等の周期表第14族元素と周期表第16族元素との化合物、窒化ホウ素(BN)、リン化ホウ素(BP)、砒化ホウ素(BAs)、窒化アルミニウム(AlN)、リン化アルミニウム(AlP)、砒化アルミニウム(AlAs)、アンチモン化アルミニウム(AlSb)、窒化ガリウム(GaN)、リン化ガリウム(GaP)、砒化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、窒化インジウム(InN)、リン化インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、アンチモン化インジウム(InSb)等の周期表第13族元素と周期表第15族元素との化合物(あるいはIII−V族化合物半導体)、硫化アルミニウム(Al23)、セレン化アルミニウム(Al2Se3)、硫化ガリウム(Ga23)、セレン化ガリウム(Ga2Se3)、テルル化ガリウム(Ga2Te3)、酸化インジウム(In23)、硫化インジウム(In23)、セレン化インジウム(In2Se3)、テルル化インジウム(In2Te3)等の周期表第13族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化亜鉛(ZnO)、硫化亜鉛(ZnS)、セレン化亜鉛(ZnSe)、テルル化亜鉛(ZnTe)、酸化カドミウム(CdO)、硫化カドミウム(CdS)、セレン化カドミウム(CdSe)、テルル化カドミウム(CdTe)、硫化水銀(HgS)、セレン化水銀(HgSe)、テルル化水銀(HgTe)等の周期表第12族元素と周期表第16族元素との化合物(あるいはII−VI族化合物半導体)、硫化砒素(III)(As23)、セレン化砒素(III)(As2Se3)、テルル化砒素(III)(As2Te3)、硫化アンチモン(III)(Sb23)、セレン化アンチモン(III)(Sb2Se3)、テルル化アンチモン(III)(Sb2Te3)、硫化ビスマス(III)(Bi23)、セレン化ビスマス(III)(Bi2Se3)、テルル化ビスマス(III)(Bi2Te3)等の周期表第15族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化銅(I)(Cu2O)、セレン化銅(I)(Cu2Se)、等の周期表第11族元素と周期表第16族元素との化合物、塩化銅(I)(CuCl)、臭化銅(I)(CuBr)、ヨウ化銅(I)(CuI)、塩化銀(AgCl)、臭化銀(AgBr)等の周期表第11族元素と周期表第17族元素との化合物、酸化ニッケル(II)(NiO)等の周期表第10族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化コバルト(II)(CoO)、硫化コバルト(II)(CoS)等の周期表第9族元素と周期表第16族元素との化合物、四塩化三鉄(Fe34)、硫化鉄(II)(FeS)等の周期表第8族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化マンガン(II)(MnO)等の周期表第7族元素と周期表第16族元素との化合物、硫化モリブデン(IV)(MoS2)、酸化タングステン(IV)(Wo2)等の周期表第6族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化バナジウム(II)(VO)、酸化バナジウム(IV)(VO2)、酸化タンタル(V)(Ta25)等の周期表第5族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化チタン(Tio2、Ti25、Ti23、Ti59等)等の周期表第4族元素と周期表第16族元素との化合物、硫化マグネシウム(MgS)、セレン化マグネシウム(MgSe)等の周期表第2族元素と周期表第16族元素との化合物、酸化カドミウム(II)クロム(III)(CdCr2O4)、セレン化カドミウム(II)クロム(III)(CdCr2Se4)、硫化銅(II)クロム(III)(CuCr24)、セレン化水銀(II)クロム(III)(HgCr2Se4)等のカルコゲンスピネル類、バリウムチタネート(BaTiO3)等が挙げられる。尚、G.Schmidら;Adv.Mater.,4巻、494頁(1991)に報告されているCu146Se73(トリエチルホスフィン)22のように構造の確定されている半導体クラスターも同様に例示される。
また、この微細粒子の平均粒子直径diは、下記の(1)式で示される範囲内となっており、好ましくは下記の(2)式で示される範囲となっている。微細粒子の平均粒子直径diが1nm未満であると、粒子の分散が困難であるため、所望の性能が得られないおそれがある。また平均粒子直径が30nmを超えると、得られる熱可塑性材料組成物が濁るなどして透明性が低下し、光線透過率が70%未満となるおそれがある。更に、平均粒子直径が100nmを超えると、光線透過率が更に低下するおそれがある。ここで、平均粒子直径とは、粒子と同体積の球に換算したときの直径のことをいう。
1nm≦di≦100nm (1)
1nm≦di≦30nm (2)
本発明において用いる微細粒子の形状は、特に限定されるものではないが、球状の粒子が好ましく用いられる。また、粒子径の分布に関しても特に制限されるものではないが、本発明の効果をより効率よく発現させるためには、広範な分布を有するものよりも、比較的狭い分布を持つものが好適に用いられる。
これらの微粒子は、1種類の微細粒子を用いてもよく、また、複数種類の微細粒子を併用してもよい。
母材樹脂への微細粒子の添加量は、必要とする性能を鑑みて適宜調整することができ、特に限定はないが、微細粒子の添加量が全重量に対し5重量%以上、80重量%以下であることが好ましい。
本発明においては、ナノレベルの微細粒子を母材樹脂に添加した後、射出成形することで光学素子を得ることができるが、微細粒子の添加量が5%を下回ると、性能の改善(アサーマル性の向上)が充分に得られない場合がある。
また、逆に添加量が80%を超える場合、成形性が悪化したり、光学素子としての重量が増加したりして、樹脂材料(成形材料)としての性能が低下する場合がある。更に、成形にあたり粒子の周りに「焼け」などの問題が生じる場合がある。
また、微細粒子が有するdn/dtの値によってアサーマル性の効果は異なるが、微細粒子を5重量%以上添加することでアサーマル性の改善効果が得られる。PLZTやLiNbO3等の微細粒子を用いる場合は、5重量%以上添加することで、樹脂のdn/dtを約10%以上軽減させることができるため、これにより温度変化による収差変化を補正する必要性が低下する。このため、光学設計の自由度を増加させることができる。
一方、微細粒子の添加量を80重量%以下とすることにより、比重の増加を抑えることができる。特に光学素子が、対物レンズOBJを構成する光源側レンズOBJ1である場合、重量の増加による駆動部材(アクチュエータ)ACの消費電力増大を抑えることができ、消費電力増大による高温の発生を抑えることができる。
なお、微細粒子の添加量を調整することにより、樹脂のdn/dtを逆転させることも可能である。つまり、光学素子の温度が上昇するに従って、屈折率が増加するようにせしめることも可能である。例えばLiNbO3からなる微細粒子を母材樹脂中に分散させる場合、微細粒子の添加量を40重量%以上とすることにより母材樹脂のdn/dtの符号を逆転させることができる。このような構成を有する光学素子は温度変化に対して過剰補正となるため、通常の樹脂からなる光学素子と組み合わせることにより、互いの温度変化による屈折率変化を相殺することも可能である。このように、一部の光学素子を過剰補正とすることにより、光学系において、全ての光学素子をアサーマル化しなくても、全系において温度変化による屈折率変化を相殺することができる。
このような微細粒子の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知のいずれの方法も用いることができる。例えば、ハロゲン化金属やアルコキシ金属を原料に用い、水を含有する反応系において加水分解することにより、所望の微細粒子を得ることができる。この際、粒子の安定化のために有機酸や有機アミンなどを併用する方法も用いられる。
より具体的には、例えば二酸化チタン粒子の場合、ジャーナル・オブ・ケミカルエンジニアリング・オブ・ジャパン第1巻1号21−28頁(1998年)に記載された公知の方法を用いることができ、硫化亜鉛の場合は、ジャーナル・オブ・フィジカルケミストリー第100巻468−471頁(1996年)に記載された公知の方法を用いることができる。
これらの方法に従えば、例えば、平均粒子直径5nmの酸化チタンはチタニウムテトライソプロポキサイドや四塩化チタンを原料として、適当な溶媒中で加水分解させる際に適当な添加剤を共存させることにより容易に製造することができる。また平均粒子直径40nmの硫化亜鉛はジメチル亜鉛や塩化亜鉛を原料とし、硫化水素あるいは硫化ナトリウムなどで硫化する際に、表面修飾剤を添加することにより製造することができる。
なお、上記の微細粒子には、表面修飾が施されていることが好ましい。表面修飾する方法は、特に限定されるものではなく、公知のいずれの方法も用いることができる。例えば、水が存在する条件下で、加水分解により、微細粒子の表面に修飾する方法が挙げられる。この方法では、酸またはアルカリなどの触媒が好適に用いられ、粒子表面の水酸基と、表面修飾剤が加水分解して生じる水酸基とが、脱水して結合を形成することが一般に考えられている。
本発明において用いられる好ましい表面修飾剤としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラフェノキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、3−メチルフェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジフェノキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、トリフェニルフェノキシシランなどが挙げられる。これらの化合物は、反応速度などの特性が異なり、表面修飾の条件などに適した化合物を用いることができる。また、1種類のみを用いても、複数種類を併用してもよい。
また、表面修飾する際に用いる化合物を選ぶことによって母材樹脂との親和性を図ることも可能である。表面修飾の割合は特に限定されるものではないが、表面修飾後の微細粒子に対して、表面修飾剤の割合が10〜99重量%であることが好ましく、30〜98重量%であることがより好ましい。
なお、光源側レンズOBJ1の少なくとも1つの光学面には、反射防止膜(図示せず)が設けられている。この反射防止膜は、内側から外側に向かって、酸化シリコン層と酸化ジルコニウム層とを交互に重ねて構成されており、本実施の形態においては7層構成となっている。反射防止膜を設けた場合の光源側レンズOBJ2は、図7(a),(b)に示す光学特性を示すことが好ましい。この反射防止膜は、例えばUV光による表面改質などの表面処理を光源側レンズOBJ1の光学面に施した後に成膜されることが好ましい。これにより、母材樹脂中のフッ素原子に起因して反射防止膜の接着性や密着性が低い場合であっても、剥離し難い反射防止膜を成膜することができる。
続いて、ビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2及びセンサーレンズSEN1,SEN2の構成について詳細に説明する。
ビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2及びセンサーレンズSEN1,SEN2は本発明に係る光学素子である。ここで、ビームシェイパーBEは、光軸と垂直な面内で半導体レーザー発振器LD1からの光束の強度分布を円形状に変換する機能を有している。コリメートレンズCOL1は、半導体レーザー発振器LD1から出射された発散光を平行光に変換する機能を有している。コリメートレンズCOL2は、半導体レーザー発振器LD2,LD2から出射された発散光を平行光に変換する機能を有している。センサーレンズSEN1はBD10からの反射光を光検出器PD1に集光する機能を有している。センサーレンズSEN2はDVD20,CD30からの反射光を光検出器PD2に集光する機能を有している。これら光学素子の屈折率は、1.33となっている。
これらビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2及びセンサーレンズSEN1,SEN2は、上記の光源側レンズOBJ1と同様の混合材料を射出成形することによって形成されている。
本発明に係る以上の光学素子、つまり、光源側レンズOBJ1、ビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2またはセンサーレンズSEN1,SEN2によれば、母材樹脂中のC−F結合によって光学素子中のラジカル反応を抑えることができるため、光エネルギーの吸収による変形を抑制することができる、つまり、耐光性を向上させることができる。また、光源側レンズOBJ1、ビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2またはセンサーレンズSEN1,SEN2として機能するので、集光を行う単玉の対物レンズ等として機能する場合と比較して、光学面の曲率半径を小さくする必要がない分、製造が容易となる。従って、製造コストを増加させずに、光エネルギーの吸収による変形を抑制することができる。
また、C−F結合中のフッ素原子によって光学素子のガラス転位点を高めることができるため、温度の変動による光学素子の変形を抑制することができる。
また、母材樹脂によって光学素子のアッベ数を高くすることができるため、半導体レーザー発振器LD1,LD2,LD3のモードホッピングにより入射光束の波長が瞬時的に変化した場合でも、軸上色収差の発生量を抑えることができる。
更に、第2微細粒子によって対物レンズOBJの屈折率の変化量を低減することができるため、屈折率変化による球面収差の変化を抑えることができる。
なお、上記の実施の形態においては、本発明に係る光学素子を光源側レンズOBJ1、ビームシェイパーBE、コリメートレンズCOL1,COL2及びセンサーレンズSEN1,SEN2として説明したが、図8に示すカップリングレンズCU等としても良い。ここで、カップリングレンズCUは、コリメートレンズCOL1及び2次元アクチュエータAC2を備え、2次元アクチュエータAC2の駆動によって半導体レーザー発振器LD1からの光束の発散角を変換するものである。
また、光源側レンズOBJ1の光学面に回折構造が設けられることとして説明したが、光路差付与構造が設けられることとしても良い。光路差付与構造としては、図9に示すように、段差104の方向が有効径途中で入れ替わる複数の輪帯105から構成され、光軸を含む断面形状が階段形状であるものがある。この光路差付与構造は、回折構造である場合もある。ここで、図9は、各位相構造を平面上に形成した場合を模式的に示したものであるが、各位相構造を球面或いは非球面上に形成しても良い。
また、光ピックアップ装置PUはBD10、DVD20およびCD30の光情報記録媒体を用いて情報の記録/再生を行うこととして説明したが、何れか1種類のみを用いて記録/再生を行うこととしても良い。ここで、光ピックアップ装置PUがBD10のみを用いて情報の記録/再生を行う場合には、光源側レンズOBJ1の光学面に設けられる反射防止膜は、内側から外側に向かって交互に積層される酸化シリコン層及び酸化ジルコニウム層によって、全部で3層の構成とすることが好ましい。更に、反射防止膜を設けた場合の光源側レンズOBJ1は、図10(a),(b)に示す光学特性を示すことが好ましい。
また、光情報記録媒体として、保護層の厚さが0.1mmであるBD10を用いることとして説明したが、保護層の厚さが0.6mm程度のHD DVDを用いることとしても良いし、保護層の厚さが数〜数十nm程度の光情報記録媒体や、保護層の無い光情報記録媒体を用いることとしても良い。
次に、上記実施の形態で示した光学素子の実施例について説明する。
本実施例1においては、実施例として、デュポン社製の「テフロンAF」(登録商標)を母材樹脂、硫化亜鉛を微細粒子とするコリメートレンズを射出成形した。硫化亜鉛の含有量は、母財樹脂100重量部に対して30重量部とした。なお、硫化亜鉛の屈折率は2.37であり、平均粒子径は40nmであった。
また、比較例として、シクロオレフィンコポリマーを母材樹脂とするコリメートレンズを射出成形した。
表2に、これらコリメートレンズのレンズデータを示す。
Figure 2006040352
このコリメートレンズは、波長407nmのときの焦点距離fは20.0mm、開口数NAは0.13に設定されている。
コリメートレンズの光源側の光学面、つまり表中の「第1面」と、光情報記録媒体側の光学面、つまり表中の「第2面」とは、光軸の周りに軸対称な非球面に形成されており、具体的には、表2の係数を次式に代入した数式で規定される形状に形成されている。
Figure 2006040352
ここで、xは光軸方向の軸(光の進行方向を正とする)、κは円錐係数、A2iは非球面係数である。
これら実施例及び比較例のコリメートレンズに対し、分光透過率の測定を行った。具体的には、可視紫外分光光度計として日立製作所株式会社製の「日立自記分光光度計」を用い、波長400〜850nmの範囲内で測定を行った。測定結果を以下の表3に示す。なお、表3では、波長405nmに対する分光透過率のみを示している。
Figure 2006040352
この表に示すように、実施例のコリメートレンズでは、波長405nmのレーザー光に対する分光透過率が90%以上であり、比較例のコリメートレンズよりも高かった。
また、これらコリメートレンズに対し、耐光性の検査を行った。具体的には、温度85℃、相対湿度5%の恒温槽内で波長405nmのレーザー光をピーク強度120mW/mm2で700時間照射した後の外観検査を行った。検査結果を上記の表3に示す。
この表に示すように、比較例のコリメートレンズでは全体に黄変が確認され、耐光性の悪いことが示された。一方、実施例のコリメートレンズでは変化が見られず、耐光性に優れていることが示された。
また、これらコリメートレンズに対し、耐候性の検査を行った。具体的には、耐候性試験機としてスガ試験機社製のキセノンロングライフウェザーメーター「WEL−6X−HC−EC」を用い、室温で30日経過後の外観検査を行った。検査結果を上記の表3に示す。
この表に示すように、比較例のコリメートレンズでは白濁と表面劣化が確認され、耐候性の悪いことが示された。一方、実施例のコリメートレンズでは変化が見られず、耐候性に優れていることが示された。
次に、上記実施の形態で示した微細粒子の実施例について説明する。
<微細粒子分散液の調整(1)>
窒素雰囲気下で、ペンタエトキシニオブ2.5gを2−メトキシエタノール32.31gに加えた溶液を作製した。この溶液に水0.35gと2−メトキシエタノール34.45gの混合溶液を撹拌しながら滴下した。室温で16時間撹拝した後、酸化物濃度が5重量%となるように濃縮し、微細粒子としてのNb25の分散液を得た。得られたNb25分散液の粒径分布を動的錯乱法で測定したところ、平均粒径6nmであった。
<微細粒子分散液の調整(2)>
窒素雰囲気下でペンタエトキシニオブ2.0gを2−メトキシエタノール16.59gに加えた溶液を作製した。この溶液に、水酸化リチウム−水和物0.26gと2−メトキシエタノール18.32gの混合溶液を撹拌しながら滴下した。室温で16時間撹拌した後、酸化物濃度が5重量%となるように濃縮し、微細粒子としてのLiNbO3の分散液を得た。得られたLiNbO3分散液の粒径分布を動的錯乱法で測定したところ、平均粒径5nmであった。
この分散液100gにメタノール300gと1モル%の硝酸水溶液を添加し50℃で撹拌しながら、さらにメタノール100gとシクロペンチルトリメトキシシラン6gの混合液を60分かけて添加し、その後2時間撹拌した。得られた透明な分散液を酢酸エチルに懸濁させ、遠心分離を行い白色の微粒粉末を得た。TEM観察によればこの粉末は平均粒径約6nmであった。
光ピックアップ装置の概略構成を示す平面図である。 対物レンズユニットを示す図である。 光源側レンズの光学面を示す図である。 位相構造を示す図である。 位相構造を示す図である。 位相構造を示す図である。 反射防止膜を設けた光源側レンズの光学特性を示す図であり、(a)は反射率、(b)は透過率を示す図である。 光ピックアップ装置の他の実施の形態における概略構成を示す平面図である。 位相構造を示す図である。 反射防止膜を設けた光源側レンズの光学特性を示す図であり、(a)は反射率、(b)は透過率を示す図である。 射出流路幅を説明するための図である。
符号の説明
LD1,LD2,LD3 半導体レーザー発振器(光源)
BE ビームシェイパー(光学素子)
COL1,COL2 コリメートレンズ(光学素子)
CU カップリングレンズ(光学素子)
DOE 回折構造
OBJ2 ディスク側レンズ(光学素子)
PU 光ピックアップ装置
SEN1,SEN2 センサーレンズ(光学素子)

Claims (14)

  1. 光源から出射される光束を用いて情報の記録及び/または再生を行う光ピックアップ装置の光路上に備えられる光学素子において、
    単位分子中にC−F結合を含む母材樹脂を少なくとも含有し、
    ビームシェイパー、コリメートレンズ、カップリングレンズまたはセンサーレンズとして機能することを特徴とする光学素子。
  2. 光源から出射される光束を用いて情報の記録及び/または再生を行う光ピックアップ装置の光路上に備えられる光学素子において、
    単位分子中にC−F結合を含む母材樹脂を少なくとも含有し、
    対物レンズユニットを構成する複数枚のレンズのうち、最も光情報記録媒体側に位置するレンズ以外のレンズとして機能することを特徴とする光学素子。
  3. 請求項2記載の光学素子において、
    前記対物レンズユニットの像面側の開口数は0.73〜0.87であることを特徴とする光学素子。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記母材樹脂は、主鎖部にC−F結合を含むことを特徴とする光学素子。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記母材樹脂は、単位分子中に2n+1員環(nは1以上の整数)の環状部を備え、
    この環状部にC−F結合を含むことを特徴とする光学素子。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の光学素子において、
    屈折率の温度依存性dn/dtが前記母材樹脂とは逆符合となる微細粒子を含有することを特徴とする光学素子。
  7. 請求項6記載の光学素子において、
    前記微細粒子は無機微粒子であることを特徴とする光学素子。
  8. 請求項6または7記載の光学素子において、
    前記微細粒子の平均粒径は、1〜100nmの範囲内であることを特徴とする光学素子。
  9. 請求項8記載の光学素子において、
    前記微細粒子の平均粒径は、1〜30nmの範囲内であることを特徴とする光学素子。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記光ピックアップ装置中で、少なくとも波長200〜420nmの光束の光路上に配置されることを特徴とする光学素子。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の光学素子において、
    前記光ピックアップ装置中で、複数波長の光束の光路上に配置されることを特徴とする光学素子。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の光学素子において、
    少なくとも1つの光学面には、微細構造が設けられていることを特徴とする光学素子。
  13. 請求項12記載の光学素子において、
    前記位相構造は回折構造であることを特徴とする光学素子。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の光学素子と、
    光束を出射して前記光学素子に通過させる光源とを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
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