[go: up one dir, main page]

JP2005500991A - 捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用 - Google Patents

捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2005500991A
JP2005500991A JP2002576724A JP2002576724A JP2005500991A JP 2005500991 A JP2005500991 A JP 2005500991A JP 2002576724 A JP2002576724 A JP 2002576724A JP 2002576724 A JP2002576724 A JP 2002576724A JP 2005500991 A JP2005500991 A JP 2005500991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formulation
glcnac
distearoyl
phosphatidyl
liposome
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002576724A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005500991A5 (ja
Inventor
ロッツ、マルティン
シクマン、アレクサンダー、アール
− バオ フウェン、サン
フ、チャンヨン
Original Assignee
ザ スクリップス リサーチ インスチチュート
オプティマー ファーマスーティカルズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ スクリップス リサーチ インスチチュート, オプティマー ファーマスーティカルズ filed Critical ザ スクリップス リサーチ インスチチュート
Publication of JP2005500991A publication Critical patent/JP2005500991A/ja
Publication of JP2005500991A5 publication Critical patent/JP2005500991A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

本発明は、捕獲されている活性成分、例えばアミノ糖を含有する製剤およびその使用に関する。一態様において、本発明は関節内注入可能な製剤を提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般的には、アミノ糖などの捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用の分野に関する。より具体的には、N−アセチルグルコサミンを含有する関節内注射製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
骨関節炎(OA)は、社会的に重要な問題となっている一般的な関節障害である(Lawrence等によるArtheritis Rheum.41:778(1998);Gabriel等によるJ.Rheumatol.24:719(1997);March等によるBaillieres Chin.Rheumatol.11:817(1997))。骨関節炎(OA)の治療に用いられる医薬品の種類には、アセトアミノフェン類、非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAIDS)、関節内注射用コルチコステロイド類およびヒアルロン酸がある。これらの医薬は主として痛みの軽減はもたらすが、当該疾病の進行を遅くするか、休止させることにより当該疾病の本質的な寛解を達成することは、いまだに実証されていない(Altman等によるOsteoarthritis Cartilage 6 Suppl.A:22(1998);Hochberg等によるArthritis Rheum.38:1535(1995);Hochberg等によるArthritis Rheum.38:1541(1995))。
【0003】
かなりの形態の関節炎は、最初、NSAIDS類を、時折、他の鎮痛剤とともに用いて処置される。当該疾病がこれらの薬剤により適切に制御されない場合には、疾病を緩和する(寛解を誘導する)、金塩化合物などの抗リウマチ薬、D−ペニシラミン、抗マラリア剤および細胞障害性の薬剤を使用することが可能である。最後には、糖質コルチコイド類を、全身的に若しくは関節内経路により投与することが可能である。しかしながら、これらの医薬においては、大部分の患者に対し当該疾病の本質的な寛解を達成するような、格別に効果的な医薬はない。
【0004】
Bohneは、骨関節炎(OA)の治療におけるグルコサミン(GA)の使用を開示している(BohneによるMed.Welt,30:1668(1969))。それ以来、グルコサミン(GA)は、広く知られるようになり、現在、骨関節炎(OA)の治療に一般的に用いられている。グルコサミン(GA)塩(硫酸塩および塩化物)は、軟骨保護特性または疾病緩和特性を有するものと考えられており(Altman等によるOsteoarthritis Cartilage 6 Suppl.A:22(1998);Lozada等によるBull.Rheum.Dis.46:5(1997);Mevorach等によるIst J.Med.Sci.30:928(1994))、また元々、損傷した軟骨の修復を促進することが示唆されていた。
【0005】
骨関節炎(OA)を患う患者の軟骨が、軟骨マトリックス成分の代謝回転が促進されていることと、修復が不充分であることをもって特徴付けられることは、いくつかの研究により証明されている(Inerot等によるBiochem.J.169:143(1978);Dieppe等によるActa.Orthop.Scand.(Suppl.266)66:1(1995))。グルコサミン(GA)は、多くの種々のメカニズムにより抗炎症活性を提示することが示されており、例えば、グルコサミン(GA)が、グリコサミノグリカン合成のアップレギュレーションを誘導することにより抗炎症活性を提示することが示されている。
【0006】
グリコサミノグリカン合成におけるグルコサミン(GA)誘導性のアップレギュレーションは、複雑な代謝プロセスを示し、潜在的に、数種のメカニズム、例えばグルコサミン(GA)がヘキソサミン経路に直接に入って、ウリジン−ジホスフェート−N−アセチル−β−D−グルコサミンからの負のフィードバック制御を回避させることにより(Komfeld等によるProc.Natl.Acod.Sci.USA52:371(1964))、並びにTGFα1産生のアップレギュレーションにより(Kolm−Litty等によるJ.Clin.Invest.101:160(1998))、媒介される。最近になって、グルコサミン(GA)の媒介による軟骨保護の新規なメカニズムが開示された。この新規なメカニズムには、グリコホスファチジルイノシトール結合タンパク質の抑制によって(Sandy等によるArch.Biochem.Biophys.367:258(1999))、ウシ軟骨移植およびラット軟骨肉腫細胞における(Sandy等によるBiochem.J.335(pt1):59(1998)アグリカナーゼ(aggrecanase)活性の阻害が含まれる。
【0007】
グルコサミン(GA)は、インターロイキン−1β(IL−1β)がシグナルを発信するカスケードにおいて、ホスホリル化を阻害して、これにより抗炎症活性を提示する。ヘキソサミン経路の最終生成物の1種であるUDP−N−アセチル−β−D−グルコサミンは、アンカー部位としてセリンまたはスレオニン残基を利用するタンパク質O−グリコシル化の動的プロセスに関連することが証明されている(Haltiwanger等によるBiochem.Biophys.Res.Commun.231:237(1997))。潜在的に、セリン残基のO−グリコシル化は、同一残基のホスホリル化と競合し、細胞内シグナル変換カスケードの障害を生じる(Chou等によるProc.Natl.Acad.Sci.USA92:4417(1995))。
【0008】
IL−1βが培養ヒト関節軟骨細胞において窒素酸化物(NO)産生を誘導することが知られている(Geng等によるJ.Cell.Physiol.163:545(1995))。NO、シクロ−オキシゲナーゼ−2酵素(COX−2)およびインターロイキン−6−(IL−6)を含む、ある種の炎症媒体におけるIL−1β媒介性の誘導は、転写核因子−kB(transcription nuclear factor−kB(NF−kB))ダイマーの細胞質から核への移行に関連する。そこで、NF−kBは、標的遺伝子に結合し、それらの転写を調節する(Chu等によるBiochem.Biophys.Res.Commun.248:871(1998);Newton等によるFEBS Lett.418:135(1997);Parikh等によるJ.Sur.Res.69:139(1997))。NF−kB活性化プロセスは、kBβ阻害タンパク質(IkBβ)のN−末端調節ドメインにおけるkBα阻害タンパク質(IkBα)中の2個のセリン(Ser−32およびSer−36)のホスホリル化に依存する(KarinによるJ.Biol.Chem.274:27339(1999))。
【0009】
グリコサミノグリカン合成におけるグルコサミン(GA)誘導性のアップレギュレーション以外の抗炎症メカニズムも、グルコサミン(GA)の抗関節炎活性に寄与することがある。グルコサミン(GA)は、抗炎症活性を示し、ラットをブラジキニン、セロトニンおよびヒスタミンにより誘発される足浮腫から防護する(Setnikar等によるArzneim−Forsch./Drug Res.41:157(1991))。グルコサミン(GA)はまた、カラゲナンにより誘発された漿膜炎、ホルマリンにより誘発されたラット腹膜炎、および酢酸により誘発されたマウス腹膜炎に対し、動物を防護した(Setnikar等によるArzeim−Forsch./Drug Res.41:157(1991))。グルコサミン(GA)は、炎症を起こしたラット足におけるシクロオキシゲナーゼまたはタンパク質分解酵素を抑制しなかったが、ラット肝臓におけるリソソーム酵素活性およびスーパーオキシド生成を抑制した(Setnikar等によるArznein−Forsch./Drug Res.41:157(1991))。
【0010】
経口投与されたグルコサミン(GA)はまた、ラットにおけるカオリンまたはアジュバント誘導性の関節炎に対し抗炎症活性を示した(Setnikar等によるArzneim−Forsch./Drug Res.41:542(1991))。しかしながら、グルコサミン(GA)の抗滲出活性および抗炎症活性は、経口投与された場合、経口投与されたアセチルサリチル酸またはインドメタシンの対応する活性に比較して低かった。
【0011】
特定の関節炎症状の治療におけるグルコサミン(GA)およびN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)の使用に関係する数多くの特許がある。即ち、米国特許第3,683,076号(Rovati)は、骨関節炎(OA)およびリウマチ性関節炎の治療におけるグルコサミン(GA)塩の使用を開示しており、米国特許第4,870,061号(Speck)は、変質性関節疾病の治療におけるGlcNAcの口腔投与による使用を開示しており、米国特許第5,840,715号および米国特許第6,136,795号(両方ともにFlorio)は、関節炎の軽減をもたらす食事計画における栄養補助剤としてGlcNAcの使用を開示している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0012】
(発明の要旨)
本発明の態様の一つは、グルコサミン(GA)およびN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)の抗炎症特性および軟骨保護特性に関する。この態様によれば、グルコサミン(GA)およびN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)は、軟骨細胞におけるサイトカイン誘導性遺伝子発現を妨げることによって、抗炎症特性および軟骨保護特性を示す。
本発明の一の特定態様において、N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)製剤は、驚くべきことに、哺乳動物において予想外の鎮痛効果を示した。本発明の製剤における鎮痛特性は、例えば骨関節炎(OA)またはリウマチ性関節炎(RA)の治療を必要とする患者において、これらの化合物を、このような疾患の治療に対し有用なものとする。
【0013】
本発明は、その方法の一態様において、治療有効量のGlcNAcを、単独で、または既存の抗炎症性医薬若しくはヘキソサミニダーゼ阻害剤とともに含有する組成物を、患者に投与することを含む方法を提供する。本発明の製剤を投与する適切な方法は、非制限的に、局所および筋肉内の投与方法を含む。製剤が関節内に投与される一態様において、GlcNAcの封入または捕獲(リポソーム内など)は、関節内に注入されたGlcNAcの利用および薬理動態プロフィールを好ましい方向に変える。
【0014】
(発明の詳細な説明)
略語および用語
本発明に従い、本明細書で用いられている下記用語および略語は、別段の記載がないかぎり、下記の意味に定義する。これらの説明は、典型的なもののみを意図している。これらは、本明細書の何れかに記載または言及されている際、これらの用語を限定することを意図するものではない。むしろ、これらの説明は、本明細書に記載され、特許請求されている用語の追加の態様および/または例を包含させることを意図する。
【0015】
本明細書において使用される略語は、以下の通りである:
Chol=コレステロール;
DMEM=ダルベッコの修正イーグル培地(Dulbecco,s Modified EagleMedium);
DSPC=ジステアロイルL−α−ホスファチジルコリン;
DSPE=ジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン;
DSPE−Con=ポリエチレングリコールに結合したジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン;
DSPG=ジステアロイルL−α−ホスファチジル−DL−グリセロール;
DPPS=ジパルミトイルL−α−ホスファチジル−L−セリン;
ERK=細胞外シグナル調節キナーゼ;
GA=グルコサミン;
GAGs=グリコサミノグリカン;
GlcNAc=N−アセチルグルコサミン;
HA=ヒアルロン酸;
IL−1β=インターロイキン−1β;
IL−6=インターロイキン−6;
iNOS=誘導性窒素酸化物シンターゼ;
MAP=マイトジェン活性化タンパク質;
MHA=ミューラー−ヒントン(Mueller-Hinton)寒天;
MLV=多重ラメラ小胞;
NSAID=非ステロイド系抗炎症薬;
OA=骨関節炎;
PBS=リン酸塩緩衝塩類溶液;
PEG=ポリエチレングリコール;
PMSF=フェニルメチルスルホニルフルオライド;
RA=リウマチ性関節炎
SUV=小型一重ラメラ小胞;
TFA=トリフルオロ酢酸;および
TNFα=腫瘍壊死因子。
【0016】
「活性成分」の用語は、治療有効量の医薬またはその製剤を表わす。本発明の好適活性成分は、アミノ糖、例えばGlcNAcおよびGAである。
【0017】
「アルギナートゲル」の用語は、1,4−結合β−D−マンヌロン酸およびα−L−グルロン酸残基を種々の割合で含有する天然ポリサッカライドポリマーを表わす。アルギナートは、特に、ある種の二価カチオン、例えばカルシウム、バリウムおよびストロンチウムの存在下に安定なゲルを形成することができる。
【0018】
「アミノ糖」の用語は、1個または2個以上の炭素原子がヒドロキシル基(−OH)の部位でアミノ基(−NH2)により置き換えられている合成産出または天然産出の糖のいずれかを表わす。このような置換は、糖中に存在する不斉炭素の配向または配置に関係なく生じることができる。別段の記載がない限り、「アミノ糖」の用語は、環状アミノ糖のアノマー(αまたはβ)のどちらかを表わす。アミノ糖はN−アシル化させることができ、この場合、側鎖アミノ基の1個の水素原子がアシル基(−COR、ここでR=低級アルキル)により置換される。本発明の好適態様に従う場合、R=メチル(−CH3)である。
【0019】
「関節炎」の用語は、関節の炎症を特徴とする特定の疾病を表わすが、この炎症の原因は種々の状態で相違し得る。比較的に一般の関節疾病としては、リウマチ性関節炎、若年性関節炎、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎および骨関節炎が包含される。これらはまた、「変質性関節疾病」とも称される。
【0020】
「関節軟骨」または「軟骨」の用語は、骨末端を覆い、関節表面を形成している物質を表わす。軟骨は圧縮力に耐えることができ、関節がそこを滑動する低摩擦表面を作り出す。関節軟骨は関節細胞と称される細胞、並びにタンパク質およびアミノ糖を含むマトリックスを含含する。
【0021】
「軟骨分解」の用語は、軟骨を含む組織の分解を表わす。このような分解は関節炎の特徴である。
【0022】
「キチン」の用語は、β−1,4−様式で結合した(ポリ)GlcNAcを表わす。キチンは自然界全体に見出され、例えば昆虫および甲殻類の外殻に見出される。
【0023】
「キトサン」の用語は、脱アシル化されたキチンまたはβ−1,4−様式で結合した(ポリ)N−グルコサミンを表わす。
【0024】
「軟骨細胞」の用語は、関節軟骨内に見出される細胞を表わす。軟骨細胞は、コラーゲン、ゼラチン状タンパク質、およびタンパク質に結合したグルコサミングリカンであるプロテオグリカン(これはまた、ムコサッカライドと称される)を産生する。
【0025】
「結合体」(conjugate)の用語は、化学的に結合されている2種または3種以上の相違する分子の組合せを表わす。本発明における結合体の例は、「DSPE−Con」であり、エステル結合による場合、DSPEはポリエチレングリコールに結合したジステアロイルホスファチジルエタノールアミンに相当する。本発明の結合体における特徴的な他の結合は、非限定的に、アミド、アセタール、チオアセタール、エステル、およびチオエステル、或いは主として反応性カルボニル成分を求核試薬で処理することによって形成されるような結合を包含する。
【0026】
「COX−1」および「COX−2」の用語は、構造的に関連しているが、機能的に相違しているシクロ−オキシゲナーゼ酵素を表わす。COX−1は恒常的な機能を有し、その阻害は望ましくない。COX−2は誘導性酵素であり、その存在は炎症に対する応答を増大させる。
【0027】
「封入効率」(encapsulation efficiency)の用語は、リポソーム、ミクロスフェア、ナノ粒子などの中へ、封入、組込み、充填、会合、結合または捕獲された化合物または活性成分の量を表わす。一般に、「収率」は、活性成分の封入パーセントとして表わされる。
【0028】
「捕獲」または「封入」の用語は、液相または固相における活性成分の自然な溶解を制限、封鎖または阻害する、活性成分を製剤化する方法を表わす。活性成分を捕獲または封入するための好適例としては、非制限的に、リポソーム、ミクロスフェアまたはナノ粒子、例えば固形脂質ナノ粒子がある。
【0029】
「グリコサミノグリカン」の用語は、反復するジサッカライド単位を含有する長鎖ヘテロポリサッカライドを表わす。このジサッカライド単位は、2種のアミノ糖、即ち、N−アセチルガラクトサミンまたはGlcNAcと、ウロン酸、例えばグルクロン酸(glucuronate)やイズロン酸(iduronate)を含むことができる。別の機能として、GAGsは関節における潤滑液として寄与する。生理学的に重要な特定のGAGsは、ヒアルロン酸、デルマタン硫酸塩、コンドロイチン硫酸塩、ヘパリン硫酸塩およびケラタン硫酸塩である。
【0030】
「ヘキソサミン」の用語は、アルデヒド基またはケト基を含有する6−炭素多価アルコールのアミノ糖のいずれかを表わす。ヘキソサミンの用語は、その不斉炭素結合の配向または配置に関係なく、アルドース、デオキシアルドースおよびケトースを包含する。好適なアミノ糖は、2−、3−、5−または6−デオキシケトースであり、好ましくはデオキシアミノ糖、例えばGA、マンノサミンおよびガラクトサミンである。さらに好ましくは、アミノ糖はN−アシル化されており、例えばGlcNAc、N−アセチルマンノサミンおよびN−アセチルガラクトサミンなどのデオキシアシルアミノ糖から選択される。
【0031】
「ヘキソサミニダーゼ」の用語は、キチンまたはキトサンを、それらの各モノサッカライド構造単位、例えばGlcNAcおよびGAに、部分的または完全に加水分解するグリコシダーゼ酵素を表わす。代表的な酵素としては、エクソ型ベータ−D−グルコサミニダーゼ、ベータ−N−アセチルヘキソサミニダーゼ、キトサナーゼ、キチナーゼ、リソザイムなどがある。
【0032】
「ヒアルロン酸」の用語は、交互に存在するグルクロン酸およびグルコサミンからなるサブユニットを含有する天然産生ムコポリサッカライドを表わす。ヒアルロン酸は、β(1−3)およびβ(1−4)グルコシド結合により結合されているD−グルクロン酸およびN−アセチル−D−グルコサミンからなる反復ジサッカライド単位により形成されている線状ポリサッカライド(長鎖生体ポリマー)である。ヒアルロン酸は、約50,000ダルトンから約8x106ダルトンまでの範囲にわたる数種の分子量範囲で市販されている。ヒアルロン酸はまた、ナトリウム塩として入手することができ、乾燥された高純度物質である。ヒアルロン酸ナトリウムは、当業者に公知の種々の保存剤、例えば、非制限的にアルキル置換安息香酸エステル、アルコール、およびそれらの結合体、配合物、および混合物を用いて保存することができる。
【0033】
「ヒアルロナン」の用語は、N−アセチルグルコサミンおよびグルクロン酸の反復分子のポリマーを表わす。
【0034】
「IL−1β」の用語は、B−細胞およびT−細胞の活性化を含む広範囲の免疫応答および炎症応答を媒介する免疫調節物質である、インターロイキン−1βを表わす。
【0035】
「IL−6」の用語は、広く種々の細胞により産生される多機能サイトカインであるインターロイキン−6を表わす。IL−6は、免疫応答、急性期反応および造血の調節物質として機能する。
【0036】
「イミノシクリトール」の用語は、糖のイミン類縁化合物を表わし、ヘキソサミジナーゼ阻害物質である。
【0037】
「炎症性関節症」の用語は、消耗性で痛みのある疾病の全集団を表わし、時には、単純にリウマチ性疾病を表わす。種々の炎症性関節症の中で、骨関節炎(骨関節症とも呼ばれる)およびリウマチ性関節炎は最も一般的に知られている。他の認識されている形態の炎症性関節症としては、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、偽痛風、ライテル(Reiter)症候群、または結合組織疾病に引き続いて生じる関節炎がある。
【0038】
「注射製剤」の用語は、溶解液または懸濁液として調製された無菌の注射用組成物を表わす。注射の前に液体媒質中に溶解または懸濁するのに適する固体形態で、調製しておくこともできる。製剤はまた、乳化させたり、活性成分を捕獲させたりすることもできる。注射製剤はまた、当業者に公知の種々の保存剤を含有させることができ、保存剤としては、非限定的に、アルキル置換安息香酸エステル、アルコール、そられの結合体、配合物または混合物がある。
【0039】
「関節内」の用語は、医薬を関節に直接に送達する方法を表わす。医薬の伝統的送達経路、例えば経口、静脈内または筋肉内の投与は、医薬を関節に運ぶ滑液の管潅流に依存する。滑液毛細管から関節空隙への小型分子の滑液を経る輸送は一般に、受動的拡散によって生じることから、これは不充分であり、このような輸送は、標的分子の大きさが大きくなるほど効率的でなくなる。従って、分子、例えばGAを関節空隙へ伝達する方法は実質的に制限される。医薬の関節内注入によって、これらの制限が回避される。
【0040】
「リポソーム」の用語は、例えばリン脂質を水中または水性媒質中に分散させた場合、自発的に形成される小胞を表わし、脂質頭部にある基と水との親水性相互作用および生体膜に類似する一重および多重ラメラ系(小胞)の生成によって生じる。一重ラメラリポソームの場合、二層構造が、内部の水の隔室と外部の大量の水とに面する極性端により中空球状形を形成する。数種の利用可能なリポソーム形成方法は当業者に公知である。一般に、多重ラメラ同心二層小胞は、脂質二層を水層が分離することによって形成される。この玉葱状構造は、多重ラメラ小胞(MLV)と称される。小型一重ラメラ小胞(SUV)は、適当な条件下にMLVを音波処理するか、または透析することによって製造することができる。
【0041】
リポソームは、安定性を付与するためにCholを用いて形成することができ、その他の材料、例えば中性脂質、および表面改質剤、例えば正または負に帯電した化合物を含有することができる。好適なリポソームは、小型の一重ラメラ−二層状球形シェルである。リポソームは、親油性医薬および親水性医薬の両方を封入することができる。適当な方法で製造すると、リポソームは医薬の放出期間を延長することができ、さらには、リン脂質に伴う毒性がない。種々の天然および合成のリン脂質が、リポソーム製造用に市販されている。当業者に公知な例としては、頭文字による記述で、非制限的に、DSPC、DSPE、DSPE−Con、DSPGおよびDPPSがある。
【0042】
「ミクロスフェア」の用語は、本発明の活性成分の捕獲または封入に用いられる重合担体を表わす。ミクロスフェアベースの製剤は、種々の活性成分/ポリマーの組合せの選択および組成に応じて、投薬の用量および時機を調整することができる。薬剤の総投与量および放出動態は、変化させることができ、調整可能である。例えば、コポリマー比およびコポリマー分子量を変えることによって、医薬送達パラメーターを最適化することができる。ミクロスフェアベースの系は、活性成分の寿命を長くすることもできる。製剤中にラクチド−グリコライドコポリマーを含有するミクロスフェアを使用すると、生体適応性および生体分解性などの特定の利点が得られる。ミクロスフェアは、例えば当業者に公知の方法に従い、加工処理、機械加工、粉砕、粉引きまたは押出し等により製造することができる。
【0043】
「医薬の封入パーセント」の用語は、(1)リポソームの最終製剤中に封入されている活性成分の量、対(2)封入前の製剤の製造プロセスで使用される封入させる活性成分の総量の比を表わし、この比を100倍まで増大させる。
【0044】
「医薬上許容される」または「薬理学的に許容される」の用語は、適当に哺乳動物に投与された場合(例えば、医師または獣医師による)、有害な、アレルギー反応、またはその他の不都合な反応を生じさせないことを表わす。
【0045】
「ポリマー担体」の用語は、ヒアルロン酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリ(乳酸/グリコール酸)とのコポリマー、ポリ(エチレングリコール−γ−(DL−乳酸−コ−グリコール酸)のコポリマー、アルギナートゲル、キトサンまたはそれらの医薬上許容される塩を表わす。
【0046】
「ポリエチレングリコール」および「PEG」の用語は、サブユニットHO−(CH2CH2O)nHを含む水溶性ポリマーを表わす。PEGはアルキル基を末端に付けることができる。
【0047】
「固形脂質ナノ粒子」の用語は、医薬送達用担体を表わす。固形脂質ナノ粒子は、脂質マトリックス中に医薬がある固溶体である。粒径は、典型的には1μm以下であり、この粒子はまた、典型的には単分散される。固形脂質ナノ粒子の製造方法は、有機溶媒の使用を回避でき、通常若しくは高圧のホモゲナイザーおよび個々に適当な賦形剤を使用する。固形脂質ナノ粒子は、脂質マトリックスによって、化学的に敏感な薬剤を安定化させることができる。制御放出系としての固形脂質ナノ粒子の使用は、活性成分の局所適用に特に適する。
【0048】
「スポーツ損傷」の用語は、スポーツをしている間に受けたストレスまたは損傷に関連する、またはそれによって生じた痛みを伴うか、消耗性である症状のいずれかを表わす。
損傷、例えばスポーツ損傷の結果として関節炎が発症した場合、これは、一般的に「二次」骨関節炎と称される。スポーツ損傷の結果としての軟骨の分解は、外傷によって生じることがある。さらに、この用語には、軟骨損傷のある他の適応症、例えば他の損傷または変質性疾病の結果としての軟骨損傷を含む。
【0049】
「持続放出」の用語は、医薬が利用されるように放出される時間、または医薬が生理学的取り込みにより利用可能になる時間を表わす。持続放出期間に先行する、医薬が殆ど又は全く放出されない誘導期間を設けてもよく、或いは持続放出期間を、一部の医薬を放出させる初期期間と、追加の医薬を放出させる二次期間とを含む2段階としてもよい。これに対して、「連続放出」の用語は、単に、単一段階と思われる放出プロファイルの説明に使用される用語であり、滑らかな曲線の放出期間プロファイルを有する。当業者には、この放出プロファイルが、指数関数的または対数的な時間放出プロファイルに実際に対応すると理解されよう。
【0050】
「滑液」の用語は、関節、嚢および腱鞘に少量で見出される粘性で、通常麦藁色を呈する物質を表わす。滑液は、ヒアルロン酸、100,000−10,000,000ダルトンの分子量範囲を有するポリサッカライドを含有する。ヒアルロン酸は、比較的非圧縮性であり、有意な量の水と置き換えることができ、また滑液を関節における優れた潤滑剤および衝撃吸収剤とすることを助長する性質を持つ。
【0051】
「治療有効量」の用語は、所望の薬理学的効果を誘発させるのに必要な生物学的活性物質の量を表わす。この量は、特定の活性物質の効能、個人の年齢、体重および応答性、ならびに個人の症状の種類および重篤度に従い大きく変化し得る。従って、活性物質の量に上限または下限はない。本発明で用いられる治療有効量は、当業者により容易に決定することができる。
【0052】
「TNFα」の用語は、ヒトリウマチ性関節炎の病因に関連するサイトカインである、腫瘍壊死因子を表わす。
【0053】
製剤および方法
本発明は、GA−およびGlcNAc−媒介抗炎症活性に関する。従って、GlcNAcの軟骨保護特性および抗炎症特性の起源を決定するために設計された実験について、下記に詳細に説明する。これらの実験のある種のものは、2001年3月29日付けで出願された米国予備出願出願番号60/280,351に記載されており、その全記載を引用してここに組入れる。
【0054】
GlcNAcが誘導性NOシンターゼ(iNOS)の活性または対応するタンパク質の発現を抑制するかについて検証するために、iNOSタンパク質(ウエスタンイムノブロットで)およびiNOSmRNA(ノーザンブロットで)の両方の発現に対するGlcNAcの効果を分析した。GlcNAcは、iNOSmRNAおよびタンパク質の発現を強力に抑制することが見出された。さらにまた、GAおよびGlcNAcは、IL−1βにより引き起こされるNO産生を抑制することが見出された。GAおよびGlcNAcは、正常ヒト関節軟骨細胞におけるIL−1βおよびTNFα誘導性の窒素酸化物(NO)産生を抑制する。
【0055】
見出された現象の糖特異性を分析するために、IL−1β誘導性のNO産生に対するグルコース、グルクロン酸、N−アセチルマンノサミン、N−アセチルガラクトサミン、GlcNAcおよびGAの効果を比較した。10mMの濃度で使用した場合、GlcNAcおよびN−アセチルガラクトサミンのみについて、抑制活性が証明された。数種の別のモノサッカライド(グルコース、グルクロン酸およびN−アセチルマンノサミンを包含する)は、IL−1βおよびTNFα誘導性の窒素酸化物(NO)産生を抑制しなかった。さらにまた、この分析に従い、GlcNAcダイマーおよびトリマーを含むGlcNAcポリマーは、IL−1β誘導性のNO産生に対して抑制活性を発現せず、またNO産生に影響を与えなかった。
【0056】
IL−1β誘導性のNO産生において見出された抑制は、誘導性NOシンターゼ(iNOS)mRNAおよびタンパク質の発現に対する抑制に関連しないものと考えられる。さらに、GlcNAcはまた、IL−1β誘導性のCOX−2およびIL−6の産生を抑制する。IL−1βにより刺激された培養ヒト関節軟骨細胞におけるCOX−2発現に対するGlcNAcの効果を検証した。この実験の結果、GlcNAcが、COX−2タンパク質(ウエスターン イムノブロットで測定した)、およびCOX−2mRNA(ノーザン ブロットで測定した)の発現を抑制することが実証された。COX−2とは対照的に、GlcNAcは、構造的に発現されるCOX−1タンパク質の発現に影響を与えなかった。NOおよびCOX−2に加えて、GlcNAcはIL−1βにより刺激された培養ヒト関節軟骨細胞におけるIL−6産生を抑制した。この差違は、統計学的に有意であった(p<0.001)。従って、GlcNAcは、数種のIL−1β誘導性の炎症産物を抑制するが、構造的に誘導される分子を抑制しない。
【0057】
IL−1β誘導性のNO、COX−2およびIL−6の産生に対するGlcNAcが媒介する抑制が、NF−kB活性化の抑制に依存するかを証明するために、IL−1βで刺激し、次いでGlcNAcで処理した軟骨細胞と比較して、IL−1β単独で刺激した軟骨細胞におけるNF−kBの核輸送について検討した。この実験の結果は、GlcNAcがIL−1β誘導性のNF−kBの核輸送に影響を与えないことを示した。ヒト軟骨細胞のIL−1β応答に対するGlcNAcが媒介する抑制は、MAPキナーゼ(JNK、ERKおよびp38)の活性化の低減または転写因子NF−kBの活性化とは関連しなかった。
【0058】
IL−1β経路における細胞内シグナル発信は、MAPキナーゼを含む数種のタンパク質キナーゼの活性化をもたらす(Geng等によるJ.Clin.Invest.98:2425:30(1996))。GlcNAc残基は、アンカー部位としてセリン残基を利用するタンパク質O−グリコシル化の動的プロセスに関係する。従って、同一結合部位に対する競合によって、O−グリコシル残基はセリンホスホリル化効率を減少させることができ、その結果シグナル変換を阻害することができる。この潜在的なメカニズムを取り扱うために、IL−1βにより誘発される軟骨細胞におけるMAPキナーゼ(ERK、JNKおよびp38)活性化に対するGlcNAcの効果を検証した。これらの実験の結果によって、GlcNAcが、JNK、ERKおよびp38MAPキナーゼ活性化を抑制しないことが証明された。
【0059】
GlcNAcは、IL−1βにより誘発される軟骨細胞における総ての応答を抑制しなかった。GlcNAcは、例えば、IL−1βが媒介するヘキソサミナーゼ分泌の増加を抑制しなかった。さらにGlcNAcは、TGFα1の誘発において、IL−1βと相乗的に作用した。総じて、これらの知見は、GlcNAcがサイトカイン誘導性の遺伝子発現、およびある種の前炎症メディエーターの産生を選択的に抑制することを示唆している。
【0060】
これらの実験の結果は、GAおよびGlcNAcが、NO産生を、ミリモルの小さな範囲において測定可能な程度で抑制することを示した。しかしながら、1mM以下の濃度では、効果的ではなかった。この濃度範囲は、培養したブタ糸球体間質細胞におけるTGFα産生のGA誘導アップレギュレーションにかかわる従来の開示と同様である(Kolm−Litty等によるJ.Clin.Invest.101:160(1998))。高濃度のGAおよびGlcNAcによる良好な抗炎症活性は、グルコース輸送分子により細胞に侵入するための培地からのグルコースとこれらの糖との間の競合を反映することができる(Rauchman等によるBiochem.Biophys.Acta.1111:231(1992))。アミノ糖の治療濃度は、ヒトにおいて、1,500mg/日の許容される用量によるGAの経口投与とすることができ、現存する刊行物で用いられている濃度よりもかなり低い。従って、GlcNAcおよびGA活性の抗炎症メカニズムにかかわるインビトロデータは、OAを患う患者におけるGAの治療効率の説明に直接に適用することができる。
【0061】
等モル濃度で使用した場合、GAに比較し、GlcNAcはNO産生をさらに強力に抑制することが証明された。GlcNAcの最高抑制効果は、20mMの濃度で見出され、1mMより低い濃度はNO産生の抑制には不充分であった。GlcNAcのIC50は4.1±1.3mMであり、GAのIC50は14.9±2.1mMであった(p<0.01)。公知MTT分析法により測定し、20mMまでの濃度では、GAもGlcNAcも細胞生存に影響しなかった(Park等によるCancer Res.47:5875(1987))。
【0062】
特定の理論に拘束されることを意図するものではないが、IL−1β応答に対するGlcNAcの媒介による抑制に関する可能なメカニズムとしては、IL−1βシグナル発信カスケードにおけるホスホリル化のN−アセチルグルコサミンの媒介による抑制がある。ヘキソサミン経路の最終生成物の1種であるUDP−N−アセチル−β−D−グルコサミンは、アンカー部位としてセリンまたはスレオニン残基を利用するタンパク質O−グリコシル化の動的プロセスに関係することは証明されている(Haltiwanger等にBiochem.Biophys.Res.Commun.231:237(1997))。潜在的に、セリン残基のO−グリコシル化は、同一残基のホスホリル化と競合し、その結果として、細胞内シグナル変換カスケードを障害する(Chou等によるProc.Natl.Acad.Sci.USA92:4417(1995))。
【0063】
この可能性を取り扱うために、IL−1βにより刺激される軟骨細胞におけるNF−kBの核輸送に対するGlcNAcの効果、並びにMAPキナーゼ(ERK、INKおよびp38)活性化に対するGlcNAcの効果を検証した。これらのMAPキナーゼの活性化およびNF−kBの活性化は、IL−1βおよび関連サイトカインに対する軟骨細胞応答における中心的事象である。これらの実験結果は、測定可能な程度のGlcNAcが、IL−1β誘導性のMAPキナーゼ(ERK、JNKおよびp38)の活性化またはNF−kBの核輸送を抑制しないことを明らかにした。
【0064】
要すれば、本試験は、IL−1βによる刺激に対するヒト軟骨細胞の応答に関するGAおよびGlcNAcの効果を検証した最初の試験であり、GlcNAc媒介抗炎症活性の新規メカニズムを説明するものである。我々の試験の結果は、GA、および(より大きな程度で)GlcNAcが、培養したヒト関節軟骨細胞におけるIL−1β誘導性のNO産生を抑制できることを明確に示した。グルコース、グルクロン酸およびN−アセチル−マンノサミンを含む数種の他のモノサッカライドがこの活性を示さないことから、NO産生に対する糖の効果は特異的である。さらにまた、ダイマーおよびトリマーを包含するGlcNAcポリマーはまた、NO産生に影響しないことが証明された。見出されたIL−1β誘導性のNO産生の抑制は、iNOSタンパク質およびmRNA発現の抑制の結果である。そのNO抑制活性に加え、GlcNAcはまた、IL−1β誘導性のCOX−2およびIL−6の産生を抑制した。しかしながら、COX−1の発現はGlcNAcにより影響を受けなかった。
【0065】
本発明の一態様において、OA(若しくは各種炎症性関節症)、スポーツ損傷、または軟骨分解のような治療を要する患者において、その治療方法が提供される。この方法は、治療有効量のGlcNAcを単独で、または少なくとも1種の別の抗炎症性医薬またはヘキソサミニダーゼ阻害剤と組合せて含有する組成物を患者に投与する段階を含み、このような抗炎症性医薬および阻害剤は当業界で公知である。
【0066】
本発明のもう一つの態様は、関節内、局所または筋肉内投与に適する製剤を含む。好ましくは、この製剤を関節内に投与することが効率的である。
【0067】
それに溶解または分散させる活性成分を含有する医薬組成物の調製は、処方によって制限する必要はない。このような組成物は、液状の溶解液または懸濁液として注射液として調製することができる。しかしながら、使用以前に、液体中に溶解または再懸濁するのに適する固体形態で調製することもできる。この製剤はまた、乳化させることもできる。
【0068】
活性成分は医薬上で許容され、活性成分に適合する賦形剤と、本明細書に記載の治療方法に使用するのに適する量で混合することができる。適当な賦形剤は、例えば水、塩類溶液、デキストロース、グリセロール、エタノールなどおよびその組合せである。さらに、必要に応じて、組成物は少量の補助物質、例えば湿潤剤、乳化剤、pH緩衝剤などの活性成分の効果を増強する物質を含有することができる。
【0069】
本発明の組成物は、その中の成分の医薬上許容される塩を含有することができる。医薬上許容される塩としては、例えば塩酸、リン酸、硫酸などの無機酸を用いて形成される酸付加塩、または酢酸、酒石酸、マンデル酸などの有機酸を用いて形成される酸付加塩(いずれかの遊離アミノ基とにより形成される)がある。グルコグルカン中に存在する遊離カルボキシル基により形成される塩は、無機塩基、例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、または水酸化鉄など、および有機塩基、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、2−アミノエタノール、ヒスチジン、プロカインなどから誘導される。特に好適な塩は、TFAおよびHClの塩である。
【0070】
本発明のもう一つの態様は、活性成分、GlcNAcの改良された製剤にある。リポソームまたはその他の捕獲剤中にGlcNAcを封入または捕獲すると、関節内に注入された場合、その薬理動態プロフィールが修正される。例えば、関節内に投与されたGlcNAcの水性溶液は、ラット膝関節から急速に移動する。これに対して、リポソーム内のGlcNAc製剤は、本発明に従い関節内に投与された後、ラット膝関節に保持される。本発明のもう一つの態様において、GlcNAcのリポソーム製剤は、哺乳動物においてブラジキニン誘導性の痛みに対し予想外の鎮痛効果を示した。リポソーム製剤を用いないGlcNAcそれ自体では、統計学的に有意性が認められない程の小さな鎮痛効果を示した。
【0071】
本発明をまた、下記実施例によりさらに説明するが、本発明は、このような例に制限されないものと理解されるべきである。
【実施例】
【0072】
(材料)
San Diego、Orange CountyおよびSan Antonioの剖検サービスおよび組織銀行から、正常な軟骨を得た。大腿関節丘および脛骨平坦部から、関節軟骨を採取した。全部の組織試料を、修正マンキンスケール(Mankin等によるJ.Bone Joint Surg.Am.53:23(1971))に従い等級分けし、またOAの形跡のない軟骨のみを、軟骨細胞供給源として使用した。死亡時点と実験室におけるこれらの膝関節からの軟骨採取時点との間の間隔は、少なくとも24時間であり、最大でも96時間までであった。軟骨削片を死後24時間以内に組織銀行から入手し、組織培養培地(DMEM、10%FBS、ペニシリン、ストレプトマイシンなど)に入れ、次いで4℃において実験室に送った。この組織を採取後、24時間以内に実験室で処理した。
【0073】
GA、GlcNAc、グルコース、グルクロン酸およびN−アセチルマンノサミンは、Sigma(St.Louis、MO)から入手した。N−アセチルグルコサミンダイマー(N,N´−ジアセチルキトビオース)およびN−アセチルグルコサミントリマー(N,N´,N´´−トリアセチルキトトリオース)は、TRC(Toronto、Canada)から入手した。
製剤の試験に用いた装置および動物は市販されている以下の物を用いた:
循環水浴(Huber)、減圧ポンプ(Gast Manufacturing Inc.Model DOA−P104−BN)、多目的シンチレーションカウンター(Beckman Counter、LCS−6500)、スピードバック(SpeedVac)濃縮器(Savant、Model DNA−230)。
ラット実験に使用されたウイスターラット(雄、200−250g)は、Singapore Laboratory Animal Center)から得た。
【0074】
(方法)
コラゲナーゼ消化により軟骨から軟骨細胞を単離し、10%ウシ胎児血清(FBS)含有DMEM中で連続単層培地に保持した。正常軟骨のコラゲナーゼ消化による軟骨細胞単離後の細胞生存率は、>95%であった。このレベルを、死亡後の少なくとも96時間にわたり維持した。異化応答としてのIL−1効果に関する試験は、窒素酸化物およびIL−6放出を測定した場合、死亡と組織処理との間の経過時間の変化の関数として、明白な変化は示さなかった。報告された例は最初または第一継代細胞を用いて行った。
【0075】
軟骨細胞を、1%FBSの存在下、96−ウエルプレートにおいて40,000細胞/ウエルで培養した。48時間後、培地を換え、次いで細胞を5ng/mlの濃度のIL−1β(Sigma)により24時間かけて刺激した。NO産生を、培地上清中に蓄積したNO2を、他の箇所で記載されているようにグライス(Griess)反応により測定した(Heval等によるMethods Enzymol.233:250(1994))。培養上清中のIL−6を、供給業者の指示に従いELISA(R&D Systems、Minneapolis、MN)により測定した。
【0076】
プレート上の細胞を氷冷溶解緩衝液(10mM TrisHCl pH7.6、158mM NaCl、1mM EDTA、0.1%SDS、1%TritonX−100、ロイペプチン111g/ml、アプロチニン1μg/ml、および0.5mM PMSF)により溶解させることによって上記のとおりに刺激された3x10軟骨細胞から、全細胞のエキスを調製した。この緩衝液は使用の直前に添加した。この細胞溶解物を、エッペンドルフ管に移し、次いで4℃において30分間にわたり20,000gで遠心処理した。この上清を新しい管に移し、次いでそのタンパク質濃度を、ブラッドフォード(Bradford)分析法により測定した。同量のタンパク質を10%SDS PAGEにより分離し、次いでエレクトロブロッキングによりニトロセルロースフィルター(Schleicher&Schuell、Keene、NH)に移した。
【0077】
このフィルターを、5%ミルク粉末/TBS−T中で一夜にわたりブロックし、次いで下記抗体の1種とともに、2時間にわたりさらにインキュベートした:
抗−iNOS(C−19、Santa Cruz Biotechnology,Inc.Santa Cruz、CA)、抗−COX−2(Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)、抗−COX−1(H−3、Santa Cruz Biotechnology,Inc.)、抗−ホスホ−JNK(phosphoThr183/Tyr185、New England Biolabs,Inc.Beverly、MA)、抗−ホスホ−p38MAP(phosphoThr80/Tyr182、New England Biolabs,Inc.)または抗−ホスホ−ERK(phosphoThr180/Tyr182、New England Biolabs,Inc.)。
膜はTBS−Tにより3回洗浄し、次いで5%ミルク粉末/TBS−T中の対応するホーシュラディッシュペルオキシダーゼ標識した第二抗体とともにインキュベートし、ECLシステム(Amersham、Arlington、IL)を用いて顕出させた。
【0078】
総RNAを、STAT−60試薬(Tel−Test、Friendswood、TX)を用いて刺激された2x106軟骨細胞から単離した。各試料のRNAを光度計により定量し、その5μgを、1.2%アガロース、6%ホルムアルデヒドゲルで分離した。電気泳動後、このゲルの写真をとり、次いでRNAを、毛細管ブロッティングによりハイボンドNナイロン膜(BRL、Baithesburg、MD)上に移した。これらの膜を空気乾燥させ、次いで80℃で2時間にわたりインキュベートした。5xSCC、1mM EDTA、0.02%SDSおよび5xデンハルト溶液中で60℃において2時間にわたり、予備ハイブリッドダイゼーションを行った。
【0079】
放射性標識したプローブを添加し、次いで60℃において一夜にわたりハイブリッド形成を行った。ハイブリッド形成後、フィルターを2xSSC、0.1%SDS中で2回すすぎ、60℃において2xSCC、0.1%SDS中で1回洗浄し、次いで60℃において0.2xSCC、0.1%SDS中で1回洗浄した。これらの膜をプラスティックラップで覆い、次いで−70℃において12時間にわたり強化スクリーンを用いて露光した。このハイブリッド形成に使用されたプローブは、従来開示されたとおりに調製した(Geng等によるJ.Immunol.151:6692(1993);Geller等によるProc.Natl.Acad.Sci.USA90:3491(1993))。
【0080】
核タンパク質エキスは下記のとおりに調製した。
即ち、2x106軟骨細胞を指示に従い刺激した。細胞はトリプシン処理により採取し、氷冷PBSにより1回洗浄し、次いで2mM MgCl2、140mM NaCl、0.5mM DTT、0.05% Triton−X−100、0.5mM PMSF、ロイペプチン1μg/mlおよびアプロニチン1μg/mlを含有する10mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)中で溶解させた。核を遠沈し、25%グリセロール、420mM NaCl、1.5mM MgCl2、0.2mM EDTA、0.5mM DTT、0.5mM PMSF、ロイペプチン1μg/mlおよびアプロニチン1μg/mlを含有する20mM HEPES緩衝液(pH7.9)中に再懸濁し、次いで4℃で30分間にわたり遠心した。
【0081】
遠心分離により核残さを除去した後、溶解物のタンパク質濃度をブラッドフォード分析法により測定した。等量の核エキス(2μg)を、10%グリセロール、420mM NaCl、1.5mM MgCl2、0.2mM EDTA、0.5mM DTTおよび0.5mM PMSFを含有する20mM HEPES緩衝液(pH7.9)中で室温において15分間にわたり、ポリ−(dl−dC)ポリ−(dI−dC)(0.1mg/ml)、BSA(1mg/ml)、1x105カウントのNF−kB共通DNA結合部位を有する二本鎖放性射標識したオリゴデオキシヌクレオチド(配列:5´−GATCGAGGGGACTTTCCCTAGC−3´)とともにインキュベートした。
【0082】
競合試験のために、放射性標識したNF−kBを添加する10分前に、Oct−1共通配列を有する無標識NF−kBオリゴデオキシヌクレオチドまたはオリゴデオキシヌクレオチドを、結合反応物に対して100倍モル過剰に添加した。結合反応物を、6%TGE(50mM Tris−HCl(pH7.5)、380mMグリシン、2mM EDTA)天然ポリアクリルアミドゲル上に塗布し、次いで4℃で2時間にわたり電気泳動に付した。このゲルを次いで、乾燥させ、次いで−80℃において16〜48時間にわたり強化スクリーンを用いて露光した。発生したデータの統計学的分析を、ウインドーズ(Windows(登録商標))用StatMost32プログラム(Dataxiom Software Inc.Los Angeles、CA)を用いて行った。
【0083】
下記のリン脂質およびリン脂質結合体が市販されている(市販名を示し、次いでカッコ内に、販売元および製品番号、並びに頭文字を示す。):
ジステアロイルL−α−ホスファチジルコリン(Sigma P6517、DSPC)、ジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン(Sigma P3531、DSPE)、メトキシポリエチレングリコールと結合したジステアロイルL−α−ホスファチジルエタノールアミン(Sigma P7840、DSPE−Con)、ジステアロイルL−α−ホスファチジル−DL−グリセロール(Sigma P9524、DSPG)、ジパルミトイル−L−α−ホスファチジル−L−セリン(Sigma P1185、DPPS)、コレステロール(Sigma C8667、Chol)、N−アセチルグルコサミン(Sigma A8625、GlcNAc)。
【0084】
トリチウム化N−グルコサミン、N−アセチル−D−[1−3H]グルコサミンは、Amersham Pharmacia Biotechから入手した(Code TRK376、比活性:18.6mCi/mg、放射化学純度:97.4%)。溶媒および試薬、クロロホルム(Sigma、C−2432)、メタノール(Merck、HPLC品質)、NCS−II組織溶解剤(Amersham Pharmacia Biotech、Code NNCS502)、シンチレーシヨンカクテル(Amersham Pharmacia Biotech、Code BCS−NA)は、別段の記載がないかぎり、入手したままで使用した。
【0085】
(実施例1)
リポソームにより捕獲されているGlcNAcの調製
33μmol DSPCおよび33μmol Chol(または別の組成物、下記表1参照)を、100mlエーレンマイヤーフラスコ中のクロロホルム:メタノール(95:5、容積/容積)溶液3mlに溶解した。有機溶媒を室温において減圧(600mmHg)で蒸発させた。溶媒の目に見える最後の痕跡を除去した後、少なくともさらに30分間、減圧を継続した。
【0086】
0.85%塩化ナトリウム溶液中のGlcNAc 2ml(全部で10μCiの標識GlcNAcおよび5.38gの無標識GlcNAcを、最終的に無標識分子対標識分子の比:10,000対1で含有する)をフラスコに加えた。このフラスコを60℃(その他の組成物用の温度は表1に記載されている)の水浴中で5分間、放置し、次いで乾燥脂質を2,500rpmにおける1分間の激しい撹拌により懸濁した。リポソームを同一温度で45分間にわたり放置して、アニーリングした。調製されたリポソームをピペットにより、4本の1.5mlエッペンドルフ管に入れた。リポソームは、スピードバック濃縮器で45℃において4−5時間かけて減圧下に乾燥させた。
【0087】
各エッペンドルフ管内の乾燥リポソームに、蒸留水50μlを添加した。これらのエッペンドルフ管を60℃(その他の組成物用の温度は表1に示されている)の水浴中で5分間にわたり放置した。次いで、これらのリポソームを、2,500rpmで1分間にわたり遠心することによって懸濁させた。この懸濁液を、室温で45分間にわたり放置した。
【0088】
封入されていないGlcNAcを、リポソームから分離し、次いで0.85%NaCl 1mlで稀釈した後、20,000gで15分間にわたり遠心分離することによってリポソーム中に封入した。同一処理を、0.85%NaCl 1mlによりさらに2回反復し、無標識材料を分離した。
【0089】
この方法に従い、下記リポソーム組成物を調製した:
(1)DSPCおよびCholを5:5のモル比で含有する二成分混合物;
(2)DSPC、CholおよびDSPEを5:5:1のモル比で含有する三成分混合物;
(3)DSPC、CholおよびDSPE−Conを5:5:1のモル比で含有する三成分混合物;
(4)DSPC、CholおよびDSPGを5:5:1のモル比で含有する三成分混合物;および
(5)DSPC、CholおよびDPPSを5:5:1のモル比で含有する三成分混合物。
【0090】
各リポソーム組成物および対応する上清中の[3H]GlcNAcの量を、液体シンチレーションカウンターにより測定した。簡単に述べると、リポソーム溶液または懸濁液10μlを、組織安定剤0.5ml(Amersham NCS−II)中に溶解し、次いで氷酢酸15μlと混合して可能なバックグラウンド化学発光を排除した。この溶液または懸濁液を、シンチレーションカクテル4.5ml(BCS−NA、Amersham)と混合した。このリポソームペレット中の放射能を、各リポソーム製剤にかかわる封入効率の計算に使用した。
【0091】
各種リポソーム製剤のGlcNAcの封入効率を表1に示す。収率は、リポソームまたはそれらの二層に組込まれ、充填され、会合され、結合され、或いは付着された化合物の量を意味する。一般に、収率は、出発量の%として表わされる。表1に示されているように、リポソーム中へのGlcNAc封入効率は、一致する。表1中の収率値は、封入パーセント(収率)値を表わす。その他の数値(より高いまたはより低い)は、本発明の精神から逸脱することなく、使用される脂質の種類および量に従い得ることができる。
【0092】
【表1】
Figure 2005500991
【0093】
製造方法は全て無菌状態で行った。製造されたリポソームの無菌性は、細菌培養プレートを用いて検査した。リポソーム5μlを寒天プレート上に接種し、次いで35℃で3日間、培養した。別のリポソーム5μlをMHA寒天プレート上に接種し、次いで室温において3日間にわたり培養した。これら全てにおいて如何なる生物の成長も示さなかった。
【0094】
(実施例2)
リポソームからのGlcNAcのインビトロ放出
上記のとおりに製造されたリポソームに封入されたGlcNAc100μlを、50ml遠心管内の0.1M PBS(pH7.4)3mlに溶解した。これらのリポソームを振盪インキュベーターにおいて60rpmおよび37℃でインキュベートした。相違する時点で、リポソームを20,000rpmで15分間かけて遠心分離することによって分離した。上清中に放出されたGlcNAc(3H活性)を、液体シンチレーションカウンターにより測定した。リポソームペレットを新鮮なPBS 3mlに再懸濁し、同一条件でインキュベートした。各種タイプのリポソームについて、経過時間の関数として[3H]GlcNAcの放出パーセントを図1にグラフとして示す。
【0095】
図1は、種々のリポソーム製剤中に捕獲された[3H]GlcNAcの0.1M PBS(pH7.4)の存在下におけるインビトロ放出にかかわる動的プロファイルを示している。リポソームから放出された[3H]GlcNAcの量を、上清で測定し、放出された初期捕獲化合物のパーセンテージを計算した。
【0096】
図1は、[3H]GlcNAcの放出速度が、使用されたリポソームのタイプにより変化することを明らかにしている。これらの実験において、DSPEを用いたリポソーム製剤は迅速な初期放出速度に続き、後続期間の放出速度は緩められることを特徴とするものである。ポリエチレングリコールに結合させたDSPEを組み込んだ類似の製剤は、格別に相違する様相を示し、PEG結合を欠く製剤と同一経過時点で、薬剤の放出について有意な遅延を示す。DSPC含有リポソームは、緩慢でほとんど一定の放出速度を示した。別種の製剤はDSPEおよびDSPCの製剤の中間にあるようであった。
【0097】
炎症性関節炎およびOA患者からのヒト滑液において、インビトロ放出試験も行った。本明細書に記載のとおりに製造したリポソーム10μlをヒト滑液90μlと混合した。これらを振盪インキュベーターにおいて60rpmおよび37℃でインキュベートした。相違する経過時点で、正常食塩水300μlを添加し、次いで20,000Gで15分間かけて遠心処理することによって、これらのリポソームを分離した。この上清を液体シンチレーションカクテル4ml中に添加し、次いで液体シンチレーションカウンターにより、放出されたGlcNAc(3H活性)を測定した。これらのリポソームペレットを同一患者からのヒト滑液90μl中に再懸濁し、次いで上記と同一の条件下にインキュベートした。各種リポソームについて滑液の存在下における経過時間の関数としての[3H]GlcNAcの放出パーセントを図2にグラフで示す。
【0098】
図2は、相違するリポソーム製剤に捕獲されている[3H]GlcNAcについて、3人のリウマチ性関節炎(RA)患者からの滑液中へのインビトロ放出にかかわる動的プロファイルを示している。リポソームから放出された[3H]GlcNAcの量を上清中で測定し、次いで放出された初期捕獲化合物のパーセンテージとして計算した。図2において、各点は平均標準偏差(±SD)として示されている(n=4)。
【0099】
図3は、相違するリポソーム製剤に捕獲されている[3H]GlcNAcについて、3人のリウマチ性関節炎(RA)患者からの滑液中へのインビトロ放出にかかわる動的プロファイルを示している。リポソームから放出された[3H]GlcNAcの量を上清中で測定し、次いで放出された初期捕獲化合物のパーセンテージとして計算した。図3において、誤差棒印は3つのデータ点の平均標準偏差値(SD)を表わす。
【0100】
PC/Chol(1:1)またはDSPC/Chol/DSPE(5:5:1)をベースとする種々のリポソーム製剤は、関節内投与後、膝関節においてGlcNAc保持期間を延長させた。
【0101】
(実施例3)
関節内投与後のGlcNAcのインビボでの保持
GlcNAc溶液50μl(無標識2.69mg/ml、標識付き5μCi/ml、無標識分子:標識付き分子 10,000:1)を6匹のラットの膝関節中に注入した。これらのラット(動物2匹/経過時点)を、GlcNAc溶液投与後の0分、30分および2時間の時点で処理に供した。2匹の別のラットには、陰性対照として正常食塩水を注入した。全部の関節を取り出し、正常食塩水5mlとともに16,000rpmで約30秒間かけてホモジネートした。この組織ホモジネート100μlを組織溶解剤500μlに添加した。この溶液を50℃で16時間にわたりインキュベートし、氷酢酸30μlおよび液体シンチレーションカクテル5mlと混合した。[3H]GlcNAc活性を、液体シンチレーションカウンターにより測定した。
【0102】
各リポソーム製剤について、14匹のラットを使用した。リポソーム50μl(本実施例に記載のとおりに製造した;1.13μCi/ml、GlcNAc濃度0.61mg/ml、無標識分子:標識付き分子 10,000:1)を、12匹のラットの各膝関節に注入した。別の2匹のラットには、陰性対照として正常食塩水50μlを注入した。GlcNAc投与後の0日、1日、3日、7日、14日、21日および28日に相当する時点で、動物(2匹のラット/経過時点)を処理に供した。膝関節を取り出し、次いで[3H]GlcNAc活性を、本実施例に記載のとおりに測定した。図4に示されているこの試験の結果は、関節内半減期の甚大な延長を証明している。
【0103】
図4は、DSPC/Chol=5:5を含有するリポソーム製剤中に捕獲されたGlcNAc(実線)または正常食塩水(点線)を、関節内に単独投与した後のラット膝関節におけるGlcNAcの保有にかかわる動的プロファイルを示している。各点は平均値±SDとして示されている(n=4)。ラット膝関節内におけるGclNAc塩溶液の半減期は、非常に迅速であり(4.1分)、またその線は図4における横座標に非常に近接している。ラット関節における脂質製剤化されたGlcNAcの半減期は、173時間であった。製剤化しない場合、GlcNAcは、GlcNAc関節内投与後、ラット関節から急速に移動した。
【0104】
図5は、DSPC/Chol/DSPE=5:5:1を含有するリポソーム製剤中に捕獲されたGlcNAcを関節内に単独投与した後のラット膝関節におけるGlcNAcの保持にかかわる動的プロファイルを示している。各点は平均値±SDとして示されている(n=4)。このリポソームについて、2つの異なる放出段階に対応する二段階放出曲線が認められた。このリポソーム製剤からのラット関節内に放出されたGclNAcの半減期計算値は、それぞれ4.8時間および128時間であった。
【0105】
(実施例4)
関節内投与後のGlcNAcの鎮痛効果
この試験の目的は、ウイスターラットの関節に関節内投与されたリポソーム製剤化されているGlcNAcまたはリポソーム製剤化されていないGlcNAcの鎮痛効果を検討することにあった。痛みは、ブラジキニンの関節内投与によって誘発させた。体重220g〜250g範囲の成熟雄ウイスターラットを、Laboratory Animals Center、National University of Singaporeから入手した。ブラジキニンおよびGlcNAcは、Sigmaから入手した。リポソームは上記のとおりに製造した。
【0106】
GlcNAc溶液またはGlcNAc製剤化リポソーム懸濁液50μlを、ラット関節空隙に注入した。対照として、等量の食塩水を関節内に投与した。ブラジキニン50μl(60μl/mlまたは指示濃度)を、GlcNAc投与後の種々の経過時点で関節内に投与した。
【0107】
ブラジキニンの関節内注入により生じる歩行挙動の変化を使用し、ラットにおいて誘発された痛みの基準を定義した。痛み応答の観察に用いられた方法は、表2に示されている。痛みの程度は、表3の基準に従うスコアで決定した。
【0108】
【表2】
Figure 2005500991
【0109】
【表3】
Figure 2005500991
【0110】
図6は、本明細書に記載のとおりに関節内投与した後のラットにおけるブラジキニンの用量応答を示している。より大きい痛みスコアは、注入されたブラジキニンの量と関連する。
【0111】
図7は、食塩水またはリポソーム製剤中に捕獲されたGlcNAcの鎮痛効果を示している。GlcNAcは、脂質組成物DSPC/Chol/DSPE(5:5:1)を用いてリポソームに製剤化した。GlcNAcのリポソーム製剤はより低い痛みスコアを示し、これはウイスターラットにおけるブラジキニン誘導性の痛みに対する鎮痛効果を示している。製剤化されていないGlcNAcそれ自体の鎮痛効果は低かったものの、統計学的に有意の鎮痛効果を示した。
【0112】
本発明の種々の修正および変更は、添付特許請求の範囲に定義されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく当業者にとって明白であると見なされる。一例として、特許請求の範囲に記載のいずれかの方法に示されている段階は、これらが説明されている順序で行う必要は必ずしもない。当業者はこれらが説明されている順序から当該段階の実行における変更を認識できるものと見なされる。一例として、或る態様において、これらの段階は同時的に行うことができる。添付特許請求の範囲は、これらの精神的原則から構成されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の一態様による種々のリポソーム製剤に捕獲されている[3H]GlcNAcの時間依存性放出を示す。
【図2】種々のリポソーム製剤中に捕獲されている[3H]GlcNAcの3人のリウマチ性関節炎(RA)患者からの滑液中への時間依存性放出を示す。
【図3】種々のリポソーム製剤中に捕獲されている[3H]GlcNAcの3人の骨関節炎(OA)患者からの滑液中への時間依存性放出を示す。
【図4】DSPC/Cholを含有するリポソーム製剤中に捕獲されているGlcNAcの一回の関節内投与に比較した、正常食塩水中のGlcNAcの一回の関節内投与後(対照)のラット膝関節内におけるGlcNAcの時間依存性保有を示す。
【図5】DSPC/Chol/DSPEを含有するリポソーム製剤中に捕獲されているGlcNAcを一回、関節内投与した後のラット膝関節内におけるGlcNAcの時間依存性保有を示す。
【図6】関節内に投与されたブラジキニンの関数として、ラットにおける痛み応答(本明細書に定義されている痛みスコアに基づく)を示す。
【図7】食塩水中のGlcNAcおよび食塩水に比較した、DSPE含有リポソーム製剤として関節内(IA)投与した場合のGlcNAcの鎮痛効果を示す。

Claims (24)

  1. アミノ糖を含む捕獲活性成分を含有する、動物またはヒトにおける疾病または症状の関節内治療のための、注射製剤。
  2. 上記疾病または症状が、関節炎、軟骨関連スポーツ損傷、または軟骨分解から選択される、請求項1に記載の製剤。
  3. 上記活性成分が、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン、ガラクトサミン、N−アセチルガラクトサミンまたはイミノサイクリトール、並びにそれらの医薬上許容される塩から選択されるアミノ糖である、請求項1に記載の製剤。
  4. 上記活性成分が、リポソームにより捕獲されている、請求項1に記載の製剤。
  5. 上記活性成分が、ミクロスフェアにより捕獲されている、請求項1に記載の製剤。
  6. 上記活性成分が、固形脂質ナノ粒子により捕獲されている、請求項1に記載の製剤。
  7. ヒアルロン酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリ(乳酸/グリコール酸)とのコポリマー、ポリ(エチレングリコール−γ−(DL−乳酸−コ−グリコール酸)のコポリマー、アルギナートゲル、キチン類およびキトサン類からなる群から選択される1種または2種以上の重合担体をさらに含有する、請求項1に記載の製剤。
  8. 製剤が鎮痛剤である、請求項1に記載の製剤。
  9. 関節炎が、骨関節炎またはリウマチ性関節炎である、請求項2に記載の製剤。
  10. リポソームにより捕獲されているアミノ糖を含有する注射製剤であって、
    該リポソームが、ジステアロイルL−α−ホスファチジルコリン、ジステアロイル−L−α−ホスファチジル−エタノールアミン、メトキシポリエチレングリコールと結合したジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン、ジステアロイル−L−α−ホスファチジル−DL−グリセロールおよびジパルミトイルL−α−ホスファチジル−L−セリンから選択される1種または2種以上の脂質を含有する、上記注射製剤。
  11. 上記アミノ糖が、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン、ガラクトサミン、N−アセチルガラクトサミンまたはイミノサイクリトールおよびその医薬上許容される塩から選択される、請求項10に記載の製剤。
  12. 上記リポソームが、一重または多重ラメラであり、且つ100nm以上の平均径を有する、請求項10に記載の製剤。
  13. 上記ヒアルロン酸が、約400〜約10,000,00ダルトンの分子量を有する、請求項7に記載の製剤。
  14. ミクロスフェアにより捕獲されているアミノ糖を含有する関節炎の関節内処置用注射製剤であって、
    該ミクロスフェアがポリ(乳酸−グリコール酸)コポリマーおよびその医薬上許容される塩を含有する、上記注射製剤。
  15. 哺乳動物における疾病または症状の治療方法であって、
    放出制御製剤としての治療有効量のアミノ糖を投与することを含む、上記治療方法。
  16. 上記疾病または症状が、関節炎、軟骨関連スポーツ損傷、または軟骨分解から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 更に、痛みの軽減を含む、請求項15に記載の方法。
  18. 製剤を、医薬的に許容されるゲル、クリーム、ローションまたは貼布剤の形態で局所投与する、請求項15に記載の方法。
  19. 上記関節炎が、骨関節炎またはリウマチ性関節炎である、請求項16に記載の方法。
  20. 上記放出制御製剤が、リポソーム、ミクロスフェアまたは固形脂質ナノ粒子の少なくとも1種を含む、請求項15に記載の方法。
  21. 哺乳動物における関節炎の治療方法であって、治療有効量のアミノ糖をリポソーム製剤として投与することを含む、上記治療方法。
  22. リポソーム製剤が、ジステアロイルL−α−ホスファチジルコリン、ジステアロイル−L−α−ホスファチジル−エタノールアミン、メトキシポリエチレングリコールと結合したジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン、ジステアロイルL−α−ホスファチジル−DL−グリセロールおよびジパルミトイルL−α−ホスファチジル−L−セリンから選択される1種または2種以上の脂質を含有する、請求項21に記載の方法。
  23. 上記リポソーム製剤が痛みの軽減をもたらす、請求項21に記載の方法。
  24. リポソーム製剤として治療有効量のN−アセチルグルコサミンを関節内に注射することを含む関節炎の治療方法であって、
    該リポソームが、ジステアロイルL−α−ホスファチジルコリン、ジステアロイル−L−α−ホスファチジル−エタノールアミン、メトキシポリエチレングリコールと結合したジステアロイルL−α−ホスファチジル−エタノールアミン、ジステアロイルL−α−ホスファチジル−DL−グリセロールまたはジパルミトイルL−α−ホスファチジル−L−セリン、またはそれらいずれかの組合せを含有する、上記治療方法。
JP2002576724A 2001-03-29 2002-03-29 捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用 Pending JP2005500991A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US28035101P 2001-03-29 2001-03-29
PCT/US2002/009859 WO2002078445A1 (en) 2001-03-29 2002-03-29 Formulations comprising entrapped active ingredients and uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005500991A true JP2005500991A (ja) 2005-01-13
JP2005500991A5 JP2005500991A5 (ja) 2005-12-22

Family

ID=23072710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002576724A Pending JP2005500991A (ja) 2001-03-29 2002-03-29 捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP1379135B1 (ja)
JP (1) JP2005500991A (ja)
CN (1) CN1499929A (ja)
AT (1) ATE424111T1 (ja)
AU (1) AU2002255993B2 (ja)
CA (1) CA2442146A1 (ja)
DE (1) DE60231385D1 (ja)
ES (1) ES2322985T3 (ja)
MX (1) MXPA03008812A (ja)
NZ (1) NZ528544A (ja)
WO (1) WO2002078445A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529021A (ja) * 2007-05-31 2010-08-26 アメリカ合衆国 治療薬としてのn−アセチルマンノサミン
JP2010540406A (ja) * 2006-09-28 2010-12-24 ハダシット メディカルリサーチサービセス アンド ディベロップメント リミテッド ジョイント部の潤滑に関するグリセロリン脂質の使用

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1232256C (zh) * 2003-03-27 2005-12-21 中国人民解放军第三军医大学 N-乙酰氨基葡萄糖在制备治疗自身免疫反应所致的局部损伤或全身症状的药物中的应用
JP2007507516A (ja) * 2003-10-01 2007-03-29 オプティマー・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテッド アミノ糖投与による哺乳動物の障害の治療及びアミノ糖の使用
CN101141968A (zh) * 2003-11-24 2008-03-12 浩鼎生技公司 给予化合物治疗哺乳动物的病况及其应用方法
US8765172B2 (en) * 2007-12-10 2014-07-01 Epitarget As Acoustically sensitive drug delivery particles comprising non-lamellar forming lipids
US20130058998A1 (en) * 2011-09-07 2013-03-07 United States Of America As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Encapsulated n-acetylmannosamine or n-acetylneuraminic acid to increase sialylation
IL272630B2 (en) 2017-08-22 2023-09-01 Moebius Medical Ltd Liposomal formulations for joint lubrication

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59210013A (ja) * 1983-05-04 1984-11-28 Ajinomoto Co Inc 活性物質含有リポソ−ム
JPS62185017A (ja) * 1986-01-29 1987-08-13 ウルリヒ シユペク 変形性関節症および関連した病気の治療のためのn−アセチルグルコサミンの使用
JPS62502472A (ja) * 1985-04-09 1987-09-24 フア−マシア・ア−・ベ− 骨格関節の炎症の治療用製剤
WO1989008499A1 (fr) * 1988-03-17 1989-09-21 Nippon Fine Chemical Co., Ltd. Liposome
JPH04159216A (ja) * 1990-10-22 1992-06-02 Japan Tobacco Inc グルコサミン誘導体を膜材として含有するリポソーム
JPH0789874A (ja) * 1993-07-27 1995-04-04 Terumo Corp 血管内皮損傷部位を認識する担体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1044707B (it) * 1968-10-26 1980-04-21 Rotta Research Lab Procedimento per la preparazione di sali di glucosanina e preparati farmaceutici comprendenti detti sali di glucosamina come agenti attivi
US5510418A (en) * 1988-11-21 1996-04-23 Collagen Corporation Glycosaminoglycan-synthetic polymer conjugates
US5990096A (en) * 1990-09-18 1999-11-23 Hyal Pharmaceutical Corporation Formulations containing hyaluronic acid
US5364845C1 (en) * 1993-03-31 2002-09-10 Nutramax Lab Inc Glusosamine chondroitin and manganese composition for the protection and repair of connective tissue

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59210013A (ja) * 1983-05-04 1984-11-28 Ajinomoto Co Inc 活性物質含有リポソ−ム
JPS62502472A (ja) * 1985-04-09 1987-09-24 フア−マシア・ア−・ベ− 骨格関節の炎症の治療用製剤
JPS62185017A (ja) * 1986-01-29 1987-08-13 ウルリヒ シユペク 変形性関節症および関連した病気の治療のためのn−アセチルグルコサミンの使用
WO1989008499A1 (fr) * 1988-03-17 1989-09-21 Nippon Fine Chemical Co., Ltd. Liposome
JPH04159216A (ja) * 1990-10-22 1992-06-02 Japan Tobacco Inc グルコサミン誘導体を膜材として含有するリポソーム
JPH0789874A (ja) * 1993-07-27 1995-04-04 Terumo Corp 血管内皮損傷部位を認識する担体

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6008063208, 日垣秀彦他, "変形性関節症モデル家兎に対するリン脂質リポソームの関節腔内注入の効果", 第10回バイオエンジニアリング講演会講演論文集, 1998, No.97−72, pp.114−115 *
JPN6008063212, Journal of Structual Biology, 1997, 120, pp.1−10 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540406A (ja) * 2006-09-28 2010-12-24 ハダシット メディカルリサーチサービセス アンド ディベロップメント リミテッド ジョイント部の潤滑に関するグリセロリン脂質の使用
JP2010529021A (ja) * 2007-05-31 2010-08-26 アメリカ合衆国 治療薬としてのn−アセチルマンノサミン

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002078445A1 (en) 2002-10-10
EP1379135A4 (en) 2005-08-03
ES2322985T3 (es) 2009-07-03
EP1379135B1 (en) 2009-03-04
ATE424111T1 (de) 2009-03-15
AU2002255993B2 (en) 2008-05-01
DE60231385D1 (de) 2009-04-16
CA2442146A1 (en) 2002-10-10
MXPA03008812A (es) 2004-10-15
NZ528544A (en) 2006-03-31
EP1379135A1 (en) 2004-01-14
CN1499929A (zh) 2004-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005521629A (ja) 関節炎の関節を治療するためのグリコサミノグリカンとヒアルロニダーゼ阻害剤を含んで成る組成物
EP1406571A2 (en) Liposomal encapsulation of glycosaminoglycans for the treatment of arthritic joints
US20050130935A1 (en) Combination of a beta-2-adrenoceptor agonists and an aminosugars and their use for the treatment immunomodulatory disorders
RU2528895C2 (ru) Композиции матриксных носителей, способы и применения
US20060147415A1 (en) Composition and method for treating occlusive vascular diseases, nerve regeneration, and wound healing
JP2005500991A (ja) 捕獲された活性成分を含有する製剤およびその使用
US9861588B2 (en) Nanoparticulate systems prepared from sorbitan esters
US20030162732A1 (en) Combination of aminosugars and cysteine or cysteine derivatives
WO2021248254A2 (en) Pharmacotherapeutic doses of hesperidin or related bioflavonoids to adress infectious and/or inflammatory diseases
AU2002255993A1 (en) Formulations comprising entrapped active ingredients and uses thereof
WO2003002125A2 (en) Combination of aminosugars and cysteine or cysteine derivatives
US20070082851A1 (en) Treatment of a condition in a mammal with administration of Compounds and Methods of Use
EP1670486A1 (en) Treatment of a condition in a mammal with adminisration of aminosugar and uses thereof
Luo et al. Efficient weapon for protracted warfare to malaria: A chondroitin sulfate derivates-containing injectable, ultra-long-lasting meshy-gel system
KR20250134143A (ko) 골관절염과 같은 관절 질환의 치료에서 사용하기 위한 콜키신을 포함하는 관절내 주사용 제형
JP2007126453A (ja) ヒアルロナン産生促進剤及びヒアルロナン分解抑制剤
US20050070500A1 (en) Method of modulating release of saccharides and uses thereof
HK1118462A (en) Treatment of a condition in a mammal with administration of compounds and methods of use thereof
EP4406531A1 (en) Dosage form for intra-articular injection comprising colchicine and an anesthesic agent in the treatment of crystal-and non-crystal associated acute inflammatory arthritis
JP2001519399A (ja) 血中トリグリセリドレベルの低下における硫酸エステル化オリゴ糖の使用
AU2002312564A1 (en) Composition comprising glycosaminogycans and hyaluronidase inhibitors for the treatment of arthritic joints
AU2002312563A1 (en) Liposomal encapsulation of glycosaminoglycans for the treatment of arthritic joints

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081212

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090312

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090319

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090413

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601