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JP2005323565A - 標的dna配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法及びキット - Google Patents

標的dna配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法及びキット Download PDF

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JP2005323565A JP2004146487A JP2004146487A JP2005323565A JP 2005323565 A JP2005323565 A JP 2005323565A JP 2004146487 A JP2004146487 A JP 2004146487A JP 2004146487 A JP2004146487 A JP 2004146487A JP 2005323565 A JP2005323565 A JP 2005323565A
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Abstract

【課題】標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法において、PCR法、とりわけAS-PCR法の実施にあたり、一塩基多型の識別効果を充分に発揮させ、高感度で判定をより正確に行うことができる改良された方法を提供する。
【解決手段】標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法であって、該標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー)を用い、該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されていて、及び、上記のようにその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されているアッパープライマー又はロワープライマーの5′末端側に位置する更なるプライマーを用いてPCR法を実施し、次いでPCR産物を検出することを含む方法。
【選択図】図3

Description

本発明はDNA(deoxyribonucleic acid)、例えば遺伝子DNAの一塩基変異多型(single nucleotide polymorphisms: SNPs)を検出するための方法に関し、より具体的には改良されたPCR法を採用した一塩基変異多型を検出する方法に関する。本発明はさらに、そのような方法に使用できるキットに関する。
近年、遺伝子における一塩基変異多型が注目され、一塩基変異多型の分析が、疾患遺伝子の探索、疾患や薬剤感受性と一塩基変異多型との関連などの研究に進み、さらには、テーラーメード医療を可能とすることが期待されている。
このような注目の中、遺伝子DNAの一塩基変異多型を検出する方法が種々検討され、提案されている。
PCR法(Polymerase Chain Reaction)を用いた遺伝子診断法の中で、点突然変異の遺伝子異常を検出する方法は2種類に分類される。一つは既知の点変異を検出する方法、他の一つは未知の点変異をスクリーニングする方法である。前者の既知の点変異を感度よく検出する方法の一つとして、アレル特異的PCR法(Allele Specific PCR、略称AS−PCR)が提案されていて、これはまたMASA法(Mutant Allele Specific Amplification)とも呼ばれている(例えば非特許文献1参照)。MASA法はPCR機械と電気泳動装置ならびに反応試薬があれば比較的簡単で、適切なPCRプライマー設計とPCR条件の基礎検討を充分に行うことで、再現性のよい精度の高い結果が得られるとされている。
「アレル」とは対立遺伝子のことで、倍数体のゲノムを持つ生物において、相同染色体の相同な場所に位置して機能的にも相同な遺伝子をいう。受精、接合などによって配偶子から一つずつ受け継がれるものである。
AS−PCR法は、約20塩基程度からなる変異DNA特異的オリゴヌクレオチドを合成し、鋳型(テンプレート)となるDNAと耐熱性ポリメラーゼとともにPCR反応させて、変異アレルを特異的に増幅して、ゲル電気泳動によってバンドとして検出することからなる。増幅方法は、前半で変異アレルの一塩基置換配列と相補性を持つプライマーを用いてPCR反応をさせることで変異アレルが特異的に増幅される。AS−PCR法の応用例は複数の文献に紹介されている(例えば非特許文献2参照)。
AS−PCR法の具体的手法としては次のような例がある:まず変異部分を含むDNA断片を増幅させるように、変異部分を挟むように1組のプライマーを用意する;この1組において、アンチセンス鎖の基になるプライマー(ロワープライマー)は変異部分とは別の通常ある塩基配列に相当するように設計し、及び、センス鎖の基になるプライマー(アッパープライマー)は変異型塩基に相当する塩基が3′末端になるように設計する(すなわち変異型特異プライマーとする。);そしてPCRの条件が、変異アレルは効率よく増幅するが正常アレルの増幅効率は悪いように厳密に設計する;こうしてPCR反応を実施することにより、試料中に変異アレルDNAが含まれるときに、所定の長さの断片が増幅され、電気泳動の結果として陽性バンドとして検出され、増幅産物の長さを確認することで変異アレルDNAを同定することができる。ここでもし試料中に正常アレルDNAが含まれるときには、上記アッパープライマー(変異型特異プライマー)の3′末端が試料遺伝子の対応ヌクレオチドと相補的ではない(ミスマッチ)ため伸長反応が起きず、核酸の増幅が起きない。一方、試料中の遺伝子が変異アレルのときに、正常型特異プライマー(正常型塩基に相当する塩基が3′末端になるように設計されたプライマー)を用いた場合には増幅が起きないことになる。
上述にあるプライマーセットの一方である、変異型特異プライマー又は正常型特異プライマーをアレル特異的プライマー(Allele Specific primer)と呼ぶ。
このように正常型特異プライマーと変異型特異プライマーの各々のプライマーを用いた場合に、所定の長さのDNA断片の増幅が起きるか否かを調べることにより、試料遺伝子DNAが正常型か変異型かを判別することができる。
ここに添付する図1は、標的DNA配列とプライマーセットの関係を示し、AS−PCR法の原理を概略して説明するものである。図1はアッパープライマーがアレル特異的プライマーとなっている例を示している。
従来技術として、例えば塩基多型を検出するために用いるプライマーの配列に工夫が提案されている(特許文献1参照。)。
AS−PCR法はアレル特異的プライマーを用いて一塩基変異多型の存在を検出する方法であるが、実際には一塩基の違いによるプライマーのアニール効率の変動によってなされている。しかし、DNAの塩基対によってはこの差が僅かなため、正常型及び変異型の両者においてPCR産物が増幅する又は出現しないという同じ結果となり、正確な判定が困難となる場合が少なくない。また、用いる機器やその他の条件の違いによっても結果に大きな影響を与える。そのため、AS−PCR法の実施には、その環境に合わせ、アレル特異的なプライマーの配列設計や反応温度などを注意深く設定する必要がある。
PCR法は、目的となるDNA断片を飛躍的に増加させる方法であるため、ごく僅かな非特異的反応によっても、増幅を確認できるまでになる。AS−PCR法において、上記のような厳密な条件設定を行っても、鋳型となるDNAコピー数がある一定の濃度を超えた場合には、正常型および変異型の両者において増幅が起こり、一塩基変異多型の識別ができないという問題を残す。PCR法のサイクルが一定以上の数を過ぎた場合も同様の結果が生じる。
また、鋳型となるDNAのコピー数がごく少ない場合には、2段階のPCRによって増幅する場合がある。具体的には、1段階目のPCRにおいて、目的のDNA断片を含むように広い領域をPCR法で増幅し、2段階目のPCRにおいてはこの産物を鋳型とし、AS−PCR法を用いて一塩基変異多型の存在を検出する場合がある。この際に、1段階目のPCRにおいて得られるDNA断片の量が一定の濃度を超える場合が生じ、2段階目に行うAS−PCRによる一塩基変異多型の識別ができないという問題が生じる。
このような状況下、AS−PCR法を効率よく実施し、且つ高感度で判定を正確に行うことが求められている。
Takeda, S., Ichii, S., Nakamura, Y. 著、「Hum. Mutation, 2」、1993年、p.112-117 関谷剛男、藤永恵編、「PCR法最前線 基礎技術から応用まで」、共立出版株式会社、1997年6月15日、p.140-142 特開2002−171986号公報
本発明の目的は、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法において、PCR法、とりわけAS-PCR法の実施にあたり、一塩基多型の識別効果を充分に発揮させ、高感度で判定をより正確に行うことができる改良された方法を提供することである。
本発明者らは上記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、従来PCR法が、PCR反応液中に一組のプライマーセット(アッパープライマーとロワープライマー)を添加して実施するのに対し、更なるプライマーを加えてPCR法を実施することにより、検体が高濃度の遺伝子を含有するときにも一塩基多型の識別効果を充分に発揮させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。本発明の方法によれば、一塩基多型の識別効果を充分に発揮させることから、上記プライマーセットによって増幅されることが意図されるタイプの遺伝子断片が、検体中における当該タイプの遺伝子の存在又は非存在に応じて正確に、増幅する又は出現しないという結果をもって判定することができる。
従って本発明は、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法であって、該標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー)を用い、該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されていて、及び、上記のようにそのの5′末端側に位置する更なるプライマーを用いてPCR法を実施し、次いでPCR産物を検出することを含む方法である。
本発明の上記方法において具体的に、配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている該アッパープライマー又は該ロワープライマーが、アレル特異的プライマーであって、変異型特異プライマー又は正常型特異プライマーとなる。
本発明の方法を適用することができる標的DNA配列は、特に制限されるものではなく、例えば遺伝子DNA配列などである。
本明細書中で、正常型と変異型とは、標的DNA配列における一塩基変異多型が正常型と変異型とに分類できる場合には前者と後者をそれぞれ表し、標的DNA配列の一塩基変異多型が正常型と変異型とに分類して呼称できないときには、一塩基変異多型の一方と他方をそれぞれ表すものとする。正常型と変異型は、例えば正常型と疾病型、あるいは野生型と変異型、に置き換えることもできる。
また、本発明の方法を実施するにあたって、2組のプライマーセットを同時に用いることもできる。具体的には、該2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが各々異なり、以下の(A)又は(B)の態様で実施することができる:(A)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されているであって、及び第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである、又は、(B)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーであって、第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである。
上記(A)又は(B)の態様において、第1のプライマーセットに関する更なるプライマーは、第2のプライマーセットのロワープライマーとなり、第2のプライマーセットに関する更なるプライマーは、第1のプライマーセットのアッパープライマーとなる。
本発明の実施態様において、配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている上記アッパープライマー又はロワープライマーの配列において、一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端にあるように設計することができる。
本発明の別の実施態様において、配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている上記アッパープライマー又はロワープライマーの配列において、一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端から2番目にあるように設計することができる。
本発明はさらに、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出するためのPCR法の実施に使用するキットであって、
(a)標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている;及び
(b)配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている上記(a)の該アッパープライマー又は該ロワープライマーの5′末端側に位置する更なるプライマー
を含むキットに向けられている。
本発明はまた、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出するためのPCR法の実施に使用するキットであって、
(a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである;及び
(b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである
を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット、又は
(a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである;及び
(b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである
を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット
に向けられている。
本明細書中において一塩基変異多型とは、一塩基のみが変異している多型のほかに、一塩基変異が2ヶ所以上存在する、すなわち2塩基以上で数塩基までの変異による多型や、一塩基以上で数塩基までの挿入や欠損による多型を包含する。従って本明細書中で一塩基変異多型部位とは、一塩基のみが変異している部位、一塩基変異が2ヶ所以上存在する部位、一塩基以上数塩基までの挿入や欠損がある部位を包含して意味する。
本発明の、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法によれば、たとえ検体中にテンプレートDNAが比較的高濃度で存在したとしても、又はPCR法のサイクルが一定以上の数を過ぎた場合でも、一塩基多型の識別効果を充分に発揮させることができ、その結果、標的DNA配列における一塩基変異多型の存在を、高感度でより正確な判定をもって検出することができる。より詳しくは、本発明の方法によれば、アレル特異的プライマーを一方とするプライマーセットによって増幅されることが意図されるタイプのDNA断片が、検体中における当該タイプの一塩基多型の存在又は非存在に応じて正確に、増幅する又は出現しないという結果をもって判定することができる。
本発明の、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法は、一塩基変異多型の解析や、更に遺伝病の診断などにも有用である。
以下に本発明を詳細に説明する。
先ず、従来のAS−PCR法(アレル特異的PCR法)における一般的なプライマーセットのデザインの一例を図2に示す。図2は、アルデヒドデヒドロゲナーゼII(ALDH2)のエクソン12にある一塩基変異多型(G又はA)を想定し、一塩基変異多型部位を○又は□で示している。図2では、一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されるプライマー、すなわちアレル特異的プライマー(変異型特異プライマー又は正常型特異プライマー)はロワープライマーとして設計されている。該アレル特異的プライマーは“ALDH2R Normal”、“ALDH2R Mutant”と示され、ここで RはReverseの略であって、ロワープライマーであることを意味する。一方アッパープライマーはALDH2に通常ある配列位置に設計されている。
図2の例では、PCR反応により157塩基対(157bp)のDNA断片の増幅の有無が意図される。図2の上図は正常型ALDH2に対して変異型特異プライマーがミスマッチであることを示していて、検体中に正常型ALDH2があるときに変異型特異プライマーの使用によれば157bpのDNA断片の増幅がなく、一方正常型特異プライマーの使用によれば157bpのDNA断片の増幅が観察されるはずである。図2の下図では異常型ALDH2に対して正常型特異プライマーがミスマッチであることを示していて、検体中に異常型ALDH2があるときに正常型特異プライマーの使用によれば157bpのDNA断片の増幅がなく、一方変異型特異プライマーの使用によれば、157bpのDNA断片の増幅が観察されるはずである。
ところが、検体中に例えば正常型ALDH2遺伝子が比較的多量に存在するとき、すなわち図2の上図の場合、変異型特異プライマーを使用したプライマーセットによって実際、正常型 ALDH2の遺伝子断片の増幅が起きてしまう。このような状況から、PCR反応の結果として157bpの遺伝子断片の増幅が電気泳動によるバンドとして確認されたからといって、検出に使用したアレル特異的プライマーに対応した型の遺伝子が検体中に必ずしも存在すると判定することができない。結局、正常型ALDH2遺伝子が存在するのか、又は、変異型ALDH2遺伝子が存在するのか判別がつかないことになり、検体における所定の遺伝子型の存在、不存在が判定できない。
本発明では従来のAS−PCR法に更なる追加のプライマーを用いてPCR法を実施する。本発明の方法で使用するプライマーセット及び更なるプライマーのデザインの一例を、図3に概略的に示す。図3も、アルデヒドデヒドロゲナーゼII(ALDH2)のエクソン12にある一塩基変異多型(G又はA)を想定し、一塩基変異多型部位を○又は□で示している。図3でもまた、一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されるプライマー、すなわちアレル特異的プライマー(変異型特異プライマー又は正常型特異プライマー)がロワープライマー(lower primer)として設計されている。該アレル特異的プライマーは“ALDH2R Normal”、“ALDH2R Mutant”と示され、ここで RはReverseの略であって、ロワープライマーであることを意味する。一方アッパープライマー(upper primer)はALDH2に通常ある配列位置に設計されている。
図3の例では、PCR反応によりアレル特異的プライマーを一方とするプライマーセットによって、157塩基対(157bp)のDNA断片の増幅の有無が意図される。本発明の方法では、上記アレル特異的プライマーの5′末端側に位置する更なるプライマーを用いる。図3中、該更なるプライマーを“ALDH2 outer”と示しており、以下、本発明で使用する該更なるプライマーを“アウタープライマー”(outer primer)とも呼ぶ。
図3の例において、アッパープライマーとアウタープライマーにより394塩基対(394bp)の断片の増幅があり得る。
本発明によれば、アウタープライマーを用いることで、アレル特異的プライマーによる一塩基多型の識別効果を向上させることができる。従って、図3でいえば、PCR反応の結果、394bpの断片の増幅が起こったとしても、157bpの断片の増幅の有無が、検体における所定の遺伝子型の存在、不存在の正確な判定につながる。
例えば、標的遺伝子DNAがALDH2であるとき、変異型特異プライマーの使用により157bpのDNA断片の増幅がなければ、正常型ALDH2が存在すると判定でき、増幅があれば変異型ALDH2が存在すると判定できる。PCR反応により、たとえ394bpの断片の増幅があったとしても、電気泳動といった手段により394bpの断片とは明らかに識別することができる、アレル特異的プライマーを一方とするプライマーセットにより増幅が意図される特定の長さの断片、すなわち157bp断片の増幅の有無をもって検体における所定の遺伝子型の存在、不存在が判定できることは、たいへんに有利である。
本発明の方法はさらに、2組のプライマーセットを用いて実施することもできる。すなわち以下の(A)又は(B)の態様で実施することができる:(A)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーであって、及び第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである、又は、(B)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーであって、第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである。ここで、第1のプライマーセットと第2のプライマーセットとによるPCR産物の長さが各々異なるものである。
上記(A)及び(B)の態様で使用するプライマーの関係を図4に概略して示す。
上記(A)又は(B)の態様において、第1のプライマーセットに関する更なるプライマーは、第2のプライマーセットのロワープライマーとなり、第2のプライマーセットに関する更なるプライマーは、第1のプライマーセットのアッパープライマーとなる。
図4で説明すると、本発明の方法によればZ(bp)の断片の増幅が起こり得るが、X(bp)断片の増幅の有無、Y(bp)断片の増幅の有無、さらにはX(bp)とY(bp)の断片の増幅を検出することよって、検体における所定の一塩基多型の存在、不存在が判定できる。
このように2組のプライマーセットを用いて実施する本発明の方法により、ヒトの診断等においては正常型、あるいは変異型というホモ型の検出のみならず、ヘテロ型の検出も可能となる。
本発明の方法の実施にあたり使用するプライマーセット及び更なるプライマーについて、以下の具体的態様がある。
(1)標的DNA配列の変異型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び変異型のセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
(2)標的DNA配列の変異型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセット、及び変異型のアンチセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
(3)標的DNA配列の正常型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び正常型のセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;又は
(4)標的DNA配列の正常型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセット、及び正常型のアンチセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
(5)標的DNA配列の変異型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び標的DNA配列の正常型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセットを用い、上記2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが異なる;又は
(6)標的DNA配列の正常型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び標的DNA配列の変異型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセットを用い、上記2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが異なる。
なお、上記(5)の態様において、前者のプライマーセットに関するアウタープライマーの役目をするのが後者のプライマーセットのロワープライマーであり、後者のプライマーセットに関するアウタープライマーの役目をするのが前者のアッパープライマーである。
上記(6)の態様においても、前者のプライマーセットに関するアウタープライマーの役目をするのが後者のプライマーセットのロワープライマーであり、後者のプライマーセットに関するアウタープライマーの役目をするのが前者のアッパープライマーである。
本発明のキットは、(a)標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている;及び(b)配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている上記(a)の該アッパープライマー又は該ロワープライマーの5′末端側に位置する更なるプライマーを含む。
本発明のキットの別の態様は、2組のプライマーセットを含むキットであり、具体的には、
(a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである;及び
(b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである
を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット、又は
(a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである;及び
(b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである
を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット
である。
本発明のキットには具体的に、上記の各態様(1)〜(6)に記載されているプライマーを含ませることができる。
本発明のキットには更に、PCR法の実施に使用する試薬(例えば耐熱性DNAポリメラーゼ、緩衝液、塩類など)、及び上記の一塩基多型部位を増幅させる領域以外に設計したプライマー、例えば標的遺伝子以外の遺伝子の配列にアニールするように設計したプライマーなどから選ばれる少なくとも一種を含ませることができる。また、プライマーとなり得ないが標的DNA配列にアニールすることができる核酸類(PNAなど)も含ませることができる。
本発明で用いるプライマーは通常、核酸であって、中でもDNAが好ましく用いられる。
このプライマーは標的DNA配列にアニールでき、且つDNAポリメラーゼにより伸長反応できる範囲であれば、修飾した構造を有する核酸であってもよい。また、本発明で用いるプライマーは例えば酵素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質、抗原、抗体、放射性物質などで標識されていてもよく、これらの標識位置はプライマーの3′末端以外であればかまわない。
本発明で用いるプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマーであって、そのいずれか一方がその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている。)におけるプライマーは、その長さが10〜40塩基が適当であり、好ましくはそれらのTm値が50〜75℃のものである。
該プライマーセットによって増幅が意図される断片の長さは100〜2000塩基対の範囲が適当であり、好ましくは100〜600塩基対の範囲が適当である。
上記プライマーセットのうち、配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されるアッパープライマー又はロワープライマー(アレル特異的プライマー)において、好ましくは該一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端にあるように設計される。あるいは、該一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端から2番目の位置から5′末端までにあるように設計することができ、特に該一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端から2番目から10番目までにあるように設計することが適当であって、中でも該一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端から2番目にあるように設計することが適当である。
また、上記アレル特異的プライマーの3′末端より5′末端までの配列において、標的DNA配列に対して相補的でない塩基に1ヶ所以上置換することもできる。
一方、本発明で使用するアウタープライマーは、その長さが10〜40塩基が適当であり、好ましくはそれらのTm値が50〜75℃のものである。
アウタープライマーをセッティングする位置は、後に用いる電気泳動法やその他の分析法によって識別することができる産物長に応じて変動させることができるが、上記のアレル特異的プライマーのセッティング位置から一般的に10〜1500塩基の範囲で離れていてよく、好ましくは200〜800塩基の範囲で離れているものである。
本発明の方法を2組のプライマーセットを同時に用いて実施するとき、すなわち上記(5)又は(6)の態様で実施するとき、各プライマーセットは上記の条件を満たすべきであり、且つアレル特異的プライマー以外のプライマーは上記のアウタープライマーの条件を満たすべきであり、それをセッティングする位置は、他方のプライマーセットにおけるアレル特異的プライマーのセッティング位置から一般的に10〜1500塩基の範囲で離れるように、好ましくは200〜800塩基の範囲で離れているようにする。
上記(5)又は(6)の態様で実施するときはまた、2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが異なるようにプライマーセットを設計し、2組のプライマーセットのPCR産物の長さの差は後に用いる電気泳動法やその他の分析法によって充分に識別することができるものであればよい。それらのPCR産物の長さの差は一般に1塩基以上あればよい。
本発明の方法におけるPCR反応は、常法に従ったものでよい。例えば変性ステップ、アニーリング反応及び伸長反応の3工程からなり、又は、変性ステップと、アニーリング反応及び伸長反応を同一温度で行う工程との2工程からなる。各工程の条件、使用する試薬などは常法に従って適宜選択することができる。
PCR反応に使用するDNAポリメラーゼとして、耐熱性DNAポリメラーゼであれば特に制限されず、Taq DNAポリメラーゼや ExTaq DNAポリメラーゼを使用することができる。一般に、突然変異の導入を防ぎ最終産物の収量を増加させるために、ExTaq DNAポリメラーゼを使用するのが好ましい。その他の耐熱性DNAポリメラーゼを使用することも可能であって、例えば Pfu turbo(Stratagene製)などを使用することができる。
PCR反応溶液の組成は常法に従うことができる。例えば、反応時 0.2〜0.3mM のデオキシヌクレオチド3リン酸、0.1〜10 pmol/μl、好ましくは0.5〜2pmol/μlの各プライマー、0.1〜10 unit/μlのDNAポリメラーゼ、酵素に添付されているバッファー 1/10量程度である。
テンプレートDNAとしては、例えば一塩基変異多型部位を含むDNA配列を有するプラスミドを用いることができ、該プラスミドは適当なものを選択することができ、市販のプラスミド調製キットを用いることが可能である。クローニングした大腸菌を増菌培養し、集菌後、溶菌操作によりプラスミドを含むDNAを抽出する。逆相担体にそのDNA抽出液を保持させ、各溶出バッファーを用いてプラスミドDNAを選択的に分離精製する。
また、検体中に含まれる一塩基変異多型部位を含むDNA配列を予め増幅しておくこともできる。このとき採用する核酸増幅法としては、PCR法、NASBA法(Nucleic Acid Sequence-Based Amplification Method; Nature, 1991, Vol. 350, p.91)、LCR法(Ligase Chain Reaction; 国際公開第89/12696号パンフレット)、SDA法(Strand Displacement Amplification Method; Nucleic Acid Research, 1992, Vol. 20, p.1691)、RCR法(Recombinatorial Chain Reaction)、TMA法(Transcription mediated Amplification Method; J. Clin. Microbiol, 1993, Vol. 31, p.3270)などから選択することができる。
PCR産物をテンプレートとする場合、市販のPCR産物精製キットを用いることが可能である。PCR反応液をバッファーで平衡化した逆相担体に保持させ、各溶出バッファーを用いてPCR産物を選択的に分離精製する。
また、ゲノムDNAをテンプレートとすることもでき、市販のDNA抽出キットを用いることが可能である。培養細胞、血液、口内膜、髪の毛、爪などからその組織や細胞を回収し細胞膜を溶解してDNAを抽出する。逆相担体にそのDNA抽出液を保持させ、各溶出バッファーを用いてゲノムDNAを選択的に分離精製する。
反応溶液におけるテンプレートDNA溶液は、1/20〜1/10量ほどが適当である。また、検体中におけるテンプレートDNA濃度は、コピー数103以上が適当であり、少なくとも109程度まで問題ない。
本発明のPCR反応における各ステップの反応時間、温度、サイクル数は適宜選択できる。変性ステップは、2本鎖DNAを1本鎖へと変性させるのに充分な条件を適宜選択し実施すればよい。一般に変性ステップは、90〜100℃、10〜90秒の範囲で実施され、さらに94〜98℃、20〜40秒がより好ましい。変性のステップに続きアニーリングステップは、DNAプライマーのTm値±10℃程度の温度で実施され、一般的に45〜65℃の範囲で30〜90秒である。さらに伸長ステップは一般的に68〜72℃、30〜150秒である。サイクル数は一般に25〜50の範囲である。
DNAプライマーのTm値が比較的高い場合、アニーリングの温度が伸長反応の温度に近づくために、アニーリングと伸長反応を同一温度で行うことがある。このときは、変性ステップと、アニーリング及び伸長反応ステップの2工程でPCR反応を実施することになる。
こうして増幅されたPCR産物は、常法に従って検出することができる。例えば電気泳動(アガロースゲル電気泳動やポリアクリルアミドゲル電気泳動など)、質量分析、液体クロマトグラフィーなどの手段により、PCR産物のサイズ(長さや分子量)を検出することができる。これらの操作は常法に従って実施することができる。例えば、電気泳動後、適当な色素などでDNAを染色し、UVで写真撮影などを行うことができる。
また、プライマーとして、酵素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質、抗原、抗体、放射性物質などで標識した標識プライマーを用いた場合に、各標識を使い分けることによって、増幅されたそれぞれのPCR産物について、そのサイズ及び量を同時に又は別々に検出、測定することができる。
以下に参考例、及び実施例をもって本発明を詳細に説明する。本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
〔参考例1〕
アルデヒドデヒドロゲナーゼII(ALDH2)の一塩基変異多型の検出を、従来のPCR法で実施した。
ALDH2の一塩基変異多型部位(変異点):114(G又はA)
ALDH2の一塩基変異多型部位を含む部分的な配列は、以下のとおりである。下線部が変異点である。
G型テンプレート部分配列:
5′tgcaggcata cactgaagtg aaaactgtga 3′
A型テンプレート部分配列:
5′tgcaggcata cactaaagtg aaaactgtga 3′
[材料の調製]
以下のDNAプライマーセットを用意した。なお、ロワープライマーをアレル特異的プライマーとした。
アッパープライマー
5′caaattacag ggtcaactgc t 3′(21mer)(配列番号1)
ロワープライマー
正常型 5′ccacactcac agttttctct tc 3′(22mer)(配列番号2)
変異型 5′ccacactcac agttttctct tt 3′(22mer)(配列番号3)
これらのプライマーセットで増幅される断片の長さは157塩基対である。
これらのプライマーのデザインの概略は、図2に示されるとおりである。
テンプレートDNAには、pGEM(登録商標)-T Easy Vector(3015bp)プラスミドを用いて、ALDH2のG型及びA型のそれぞれの配列をインサートしたものを用意した。ここで用いたpGEM-T Easy Vectorを図5に示し、及びG型(正常型)及びA型(変異型)の各々のインサート配列を図6及び図7に示す(それぞれ配列番号4及び5参照)。図6及び図7で四角で囲んだ箇所が一塩基変異多型部位である。
[PCR法の実施]
以下のPCR条件を採用した。
PCR反応溶液の組成
10× Ex Taq バッファー(TaKaRa) 2μl
2.5mM dNTP ミックス 2μl
10pmol/μl アッパープライマー 2μl
10pmol/μl ロワープライマー 2μl
Ex Taq DNA ポリメラーゼ(TaKaRa) 0.2μl
(プラスミド)DNA溶液 2μl
滅菌水 9.8μl
計 20μl
なお、この反応系においてテンプレートが103、104、105、106、107コピー存在するように調製する。
PCRサイクル条件は以下のとおり行う。
98℃ 1分

(1)98℃ 20秒
(2)63℃ 20秒
(3)72℃ 45秒
(上記(1)〜(3)を35回繰り返す。)

72℃ 5分
上記の条件でPCR反応を行い、反応液5μlを3%アガロースゲル電気泳動に供する。そしてエチジウムブロマイドによりDNAを染色し、UVで写真撮影する。
上記の系及び操作に従って、使用するテンプレートのタイプ及びロワープライマー(アレル特異的プライマー)のタイプの組合せを4種類とし、各組合せにおいて、反応溶液におけるテンプレートのコピー数を103〜107コピーの範囲で変動させた条件で、PCR反応を実施した。以下の表1に各試験の条件をまとめる。






















Figure 2005323565
UVで写真撮影した結果を図8に示す。図8中、レーンMはマーカーを表し、レーン1〜10はそれぞれ上記試験No.1〜10に相当する。
この結果から、AS−PCR法の原理によれば電気泳動による陽性バンドが現われるはずのない試験No.6〜10において、反応溶液におけるテンプレートコピー濃度が比較的高い107〜104コピー(試験No.6〜9)で陽性バンドが観察された。同じく陽性バンドが現われるはずのない試験No.11〜15において、反応溶液におけるテンプレートコピー濃度が比較的高い107〜105コピー(試験No.11〜13)で陽性バンドが観察された。
〔実施例1〕
参考例1で使用したテンプレートDNA、及び上記参考例1で使用したプライマーセットに加えて、以下の配列のアウタープライマーを用い、アルデヒドデヒドロゲナーゼII(ALDH2)の一塩基変異多型の検出を、PCR反応にて行った。
ALDH2 アウタープライマー
5' ctactaattt cccattttaa gcct 3'(24mer)(配列番号6)
実施例1で使用するプライマーのデザインの概略は、図3に示されるとおりである。
アッパープライマーとアウタープライマーにより増幅される断片の長さは394塩基対である。
[PCR法の実施]
以下のPCR条件を採用した。
PCR反応溶液の組成
10× Ex Taq バッファー(TaKaRa) 2μl
2.5mM dNTP ミックス 2μl
10pmol/μl アッパープライマー 2μl
10pmol/μl ロワープライマー 2μl
10pmol/μl アウタープライマー 2μl
Ex Taq DNA ポリメラーゼ(TaKaRa) 0.2μl
(プラスミド)DNA溶液 2μl
滅菌水 7.8μl
計 20μl
なお、この反応系においてテンプレートが103、104、105、106、107コピー存在するように調製する。
PCRサイクル条件は以下のとおり行う。
98℃ 1分

(1)98℃ 20秒
(2)63℃ 20秒
(3)72℃ 45秒
(上記(1)〜(3)を35回繰り返す。)

72℃ 5分
上記の条件でPCR反応を行い、反応液5μlを3%アガロースゲル電気泳動に供する。そしてエチジウムブロマイドによりDNAを染色し、UVで写真撮影する。
上記の系及び操作に従って、使用するテンプレートのタイプ及びロワープライマー(アレル特異的プライマー)のタイプの組合せを4種類とし、各組合せにおいて、反応溶液におけるテンプレートのコピー数を103〜107コピーの範囲で変動させた条件で、PCR反応を実施した。以下の表2に各試験の条件をまとめる。





















Figure 2005323565
UVで写真撮影した結果を図9に示す。図9中、レーンMはマーカーを表し、レーン1〜10はそれぞれ上記試験No.1〜10に相当する。
この結果から、試験No.6〜10において、反応溶液のテンプレート コピー数103〜107のすべてのケースで157bpの陽性バンドは現われておらず、また試験No.11〜15においても、反応溶液のテンプレート コピー数103〜107のすべてのケースで157bpの陽性バンドは現われていなかった。従って本発明によりアウタープライマーを用いることで、検体におけるテンプレートの濃度が比較的高くても、アレル特異的プライマーによる一塩基多型の識別効果が充分に発揮され、ひいては、所定の長さの断片の増幅の有無を確認することで、特定の遺伝子型の存在、不存在の正確な判定ができることが判る。
〔参考例2〕
チトクロームp-450ファミリー 2D6遺伝子における一塩基変異多型(Cyp2D6*10)の検出を、従来のPCR法により行った。
Cyp2D6*10の一塩基変異多型部位(変異点):100(C又はT)
Cyp2D6*10の一塩基変異多型部位を含む部分的な配列は、以下のとおりである。下線部が変異点である。
C型テンプレート部分配列:
5′tgggctgcac gctaccacca ggccccctgc 3′
T型テンプレート部分配列:
5′tgggctgcac gctactacca ggccccctgc 3′
[材料の調製]
以下のDNAプライマーセットを用意した。なお、アッパープライマーをアレル特異的プライマーとした。
アッパープライマー
正常型 5′ggctgcacgc taccc 3′(15mer)(配列番号7)
変異型 5′gggctgcacg ctactc 3′(16mer)(配列番号8)
ロワープライマー
5′catgcccact gccaagtc 3′(18mer)(配列番号9)
これらのプライマーセットで増幅される断片の長さは313塩基対又は314塩基対である。
これらのプライマーのデザインの概略は、図10に示されるとおりである。図10中、アレル特異的プライマーは“2D6F Normal”、“2D6F Mutant”と示され、ここで FはForwardの略であって、アッパープライマーであることを意味する。
テンプレートDNAには、pGEM(登録商標)-T Easy Vector(3015bp)プラスミドを用いて、Cyp2D6*10のC型及びT型のそれぞれの配列をインサートしたものを用意した。ここで用いたpGEM-T Easy Vectorは図5に示したものである。及びC型(正常型)及びT型(変異型)の各々のインサート配列を図11及び図12に示す(それぞれ配列番号10及び11参照)。図11及び図12で四角で囲んだ箇所が一塩基変異多型部位である。
[PCR法の実施]
以下のPCR条件を採用した。
PCR反応溶液の組成
10× Ex Taq バッファー(TaKaRa) 2μl
2.5mM dNTP ミックス 2μl
10pmol/μl アッパープライマー 2μl
10pmol/μl ロワープライマー 2μl
Ex Taq DNA ポリメラーゼ(TaKaRa) 0.2μl
(プラスミド)DNA溶液 2μl
滅菌水 9.8μl
計 20μl
なお、この反応系においてテンプレートが103、104、105、106、107コピー存在するように調製する。
PCRサイクル条件は以下のとおり行う。
96℃ 2分

(1)96℃ 30秒
(2)70℃ 60秒
(上記(1)〜(2)を30回繰り返す。)
上記の条件でPCR反応を行い、反応液5μlを3%アガロースゲル電気泳動に供する。そしてエチジウムブロマイドによりDNAを染色し、UVで写真撮影する。
上記の系及び操作に従って、使用するテンプレートのタイプ及びアッパープライマー(アレル特異的プライマー)のタイプの組合せを4種類とし、各組合せにおいて、反応溶液におけるテンプレートのコピー数を103〜107コピーの範囲で変動させた条件で、PCR反応を実施した。以下の表3に各試験の条件をまとめる。



Figure 2005323565
UVで写真撮影した結果を図13に示す。図13中、レーンMはマーカーを表し、レーン1〜10はそれぞれ上記試験No.1〜10に相当する。
この結果から、AS−PCR法の原理によれば電気泳動による陽性バンドが現われるはずのない試験No.6〜10において、反応溶液におけるテンプレートコピー濃度が比較的高い107〜106コピー(試験No.6、7)で陽性バンドが観察された。同じく陽性バンドが現われるはずのない試験No.11〜15において、反応溶液におけるテンプレートコピー濃度が比較的高い107〜106コピー(試験No.11、12)で陽性バンドが観察された。
〔実施例2〕
参考例2で使用したテンプレートDNA、及び参考例2で使用したプライマーセットに加えて、以下の配列のアウタープライマーを用い、Cyp2D6*10の一塩基変異多型の検出を、PCR反応にて行った。
Cyp2D6*10 アウタープライマー
5' gccgggtcca ctgaaac 3'(17mer)(配列番号12)
実施例2で使用するプライマーのデザインの概略は、図14に示されるとおりである。図14中、アレル特異的プライマーは“2D6F Normal”、“2D6F Mutant”と示され、ここで FはForwardの略であって、アッパープライマーであることを意味する。
ロワープライマーとアウタープライマーにより増幅される断片の長さは768塩基対である。
[PCR法の実施]
以下のPCR条件を採用した。
PCR反応溶液の組成
10× Ex Taq バッファー(TaKaRa) 2μl
2.5mM dNTP ミックス 2μl
10pmol/μl アッパープライマー 2μl
10pmol/μl ロワープライマー 2μl
10pmol/μl アウタープライマー 2μl
Ex Taq DNA ポリメラーゼ(TaKaRa) 0.2μl
(プラスミド)DNA溶液 2μl
滅菌水 7.8μl
計 20μl
なお、この反応系においてテンプレートが103、104、105、106、107コピー存在するように調製する。
PCRサイクル条件は以下のとおり行う。
96℃ 2分

(1)96℃ 30秒
(2)70℃ 60秒
(上記(1)〜(2)を30回繰り返す。)
上記の条件でPCR反応を行い、反応液5μlを3%アガロースゲル電気泳動に供する。そしてエチジウムブロマイドによりDNAを染色し、UVで写真撮影する。
上記の系及び操作に従って、使用するテンプレートのタイプ及びアッパープライマー(アレル特異的プライマー)のタイプの組合せを4種類とし、各組合せにおいて、反応溶液におけるテンプレートのコピー数を103〜107コピーの範囲で変動させた条件で、PCR反応を実施した。以下の表4に各試験の条件をまとめる。






















Figure 2005323565
UVで写真撮影した結果を図15に示す。図15中、レーンMはマーカーを表し、レーン1〜10はそれぞれ上記試験No.1〜10に相当する。
この結果から、試験No.6〜10において、反応溶液のテンプレート コピー数103〜107のすべてのケースで314bpの陽性バンドは現われておらず、また試験No.11〜15においても、反応溶液のテンプレート コピー数103〜107のすべてのケースで313bpの陽性バンドは現われていなかった。従って、実施例2の結果からも、本発明によりアウタープライマーを用いることで、検体におけるテンプレートの濃度が比較的高くても、アレル特異的プライマーによる一塩基多型の識別効果が充分に発揮され、ひいては、所定の長さの断片の増幅の有無を確認することで、特定の遺伝子型の存在、不存在の正確な判定ができることが判る。
AS−PCR法の原理を表す概略図である。 従来のAS−PCR法における一般的なプライマーセットのデザインの一例を概略的に表す図である。 本発明の方法で使用するプライマーセット及び更なるプライマーのデザインの一例を、概略的に表す図である。 本発明の方法で使用する2組のプライマーセットのデザインの一例を、概略的に表す図である。 参考例及び本発明の実施例のPCR法のテンプレートに用いたベクター配列を表す図である。 参考例1及び実施例1で用いたテンプレートにおける、ALDH2の一塩基変異多型G型のインサート配列である。 参考例1及び実施例1で用いたテンプレートにおける、ALDH2の一塩基変異多型A型のインサート配列である。 参考例1で、電気泳動により検出されたバンドを表す写真である。 実施例1で、電気泳動により検出されたバンドを表す写真である。 参考例2におけるプライマーセットのデザインを表す概略図である。 参考例2及び実施例2で用いたテンプレートにおける、チトクロームp-450ファミリー 2D6遺伝子における一塩基変異多型(Cyp2D6*10)C型のインサート配列である。 参考例2及び実施例2で用いたテンプレートにおける、チトクロームp-450ファミリー 2D6遺伝子における一塩基変異多型(Cyp2D6*10)T型のインサート配列である。 参考例2で、電気泳動により検出されたバンドを表す写真である。 実施例2におけるプライマーセット及びアウタープライマーのデザインを表す概略図である。 実施例2で、電気泳動により検出されたバンドを表す写真である。

Claims (17)

  1. 標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法であって、該標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー)を用い、該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されていて、及び、上記のようにその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されているアッパープライマー又はロワープライマーの5′末端側に位置する更なるプライマーを用いてPCR法を実施し、次いでPCR産物を検出することを含む方法。
  2. プライマーセットを2組用いて実施する請求項1記載の方法であって、該2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが各々異なり、(A)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーであって、及び第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである、又は、(B)第1のプライマーセットにおいて、ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーであって、第2のプライマーセットにおいて、アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである、請求項1記載の方法。
  3. 配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されているアッパープライマー又はロワープライマーの配列において、一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端にある、請求項1又は2記載の方法。
  4. 配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されているアッパープライマー又はロワープライマーの配列において、一塩基変異多型部位に相当する塩基が3′末端から2番目にある、請求項1又は2記載の方法。
  5. 請求項1記載の、標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出する方法であって、以下(1)〜(6)から選ばれるいずれかの態様でPCR法を実施する方法:
    (1)標的DNA配列の変異型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び変異型のセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
    (2)標的DNA配列の変異型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセット、及び変異型のアンチセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
    (3)標的DNA配列の正常型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び正常型のセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
    (4)標的DNA配列の正常型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセット、及び正常型のアンチセンス鎖における該一塩基変異多型部位を含む上記部分配列の3′側にある部分配列の逆相補鎖配列を有する更なるプライマーを用いる;
    (5)標的DNA配列の変異型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び標的DNA配列の正常型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセットを用い、上記2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが異なる;又は
    (6)標的DNA配列の正常型のセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマーと、該ロワープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するアッパープライマーとのプライマーセット、及び標的DNA配列の変異型のアンチセンス鎖における一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するアッパープライマーと、該アッパープライマーとともに一塩基変異多型部位を挟むように位置するロワープライマーとのプライマーセットを用い、上記2組のプライマーセットによるPCR産物の長さが異なる。
  6. 標的DNA配列の一塩基変異多型部位を含む部分配列の逆相補鎖配列を有するロワープライマー又はアッパープライマーにおいて、一塩基変異多型部位がその3′末端になるか、又は3′末端から2番目になるように設計されている、請求項5記載の方法。
  7. プライマーが核酸である請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. プライマーがDNAである請求項7記載の方法。
  9. プライマーが鋳型DNAにアニールすることができ、且つポリメラーゼによって伸長反応され得る修飾された核酸である、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. プライマーが標識されている請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. プライマーが酵素、ビオチン、ジゴキシゲニン、蛍光物質、発光物質、抗原、抗体及び放射性物質から選ばれる標識で標識されている、請求項10記載の方法。
  12. PCR産物の検出を、PCR産物のサイズを電気泳動、質量分析及び液体クロマトグラフィーから選ばれる手段によって検出することによって実施する請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. PCR産物の検出を、PCR産物の長さ及び量を同時に又は別々に検出することによって実施する請求項10又は11記載の方法。
  14. 検体中に含まれる一塩基変異多型部位を含むDNA配列を予め増幅しておくことを含む請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 一塩基変異多型部位を含むDNA配列を増幅する方法が、PCR法、NASBA法、LCR法、SDA法、RCR法及びTMA法から選択される、請求項14記載の方法。
  16. 標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出するためのPCR法の実施に使用するキットであって、
    (a)標的DNA配列に対するプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマー及び該ロワープライマーのいずれか一方が、その配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている;及び
    (b)配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている上記(a)の該アッパープライマー又は該ロワープライマーの5′末端側に位置する更なるプライマー
    を含むキット。
  17. 標的DNA配列において一塩基変異多型の存在を検出するためのPCR法の実施に使用するキットであって、
    (a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである;及び
    (b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである
    を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット、又は
    (a)標的DNA配列に対する第1のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該ロワープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている正常型特異プライマーである;及び
    (b)標的DNA配列に対する第2のプライマーセット(アッパープライマー及びロワープライマー):該アッパープライマーがその配列中に一塩基変異多型部位に相当する塩基があるような位置に設計されている変異型特異プライマーである
    を含み、第1のプライマーセット及び第2のプライマーセットの各々によるPCR産物の長さが異なるキット。
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