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JP2005306669A - シリコン単結晶の引上げ装置及びその方法 - Google Patents

シリコン単結晶の引上げ装置及びその方法 Download PDF

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JP2005306669A JP2004126263A JP2004126263A JP2005306669A JP 2005306669 A JP2005306669 A JP 2005306669A JP 2004126263 A JP2004126263 A JP 2004126263A JP 2004126263 A JP2004126263 A JP 2004126263A JP 2005306669 A JP2005306669 A JP 2005306669A
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Abstract

【課題】シリコン融液に均一な磁場が得られ、不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止でき、かつシリコン単結晶棒直下の固液界面形状を有効に制御する。
【解決手段】シリコン融液12を貯留する石英るつぼ13を所定の回転速度で回転させ、そこから引上げられるシリコン単結晶棒25を所定の回転速度で回転させ、第1及び第2コイル41,42を鉛直方向に所定の間隔をあけて配設し、第1及び第2コイルにそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより磁場43を発生させて単結晶棒25を引上げる。第1コイル41がチャンバ11外に設けられ、第2コイル42がチャンバ11内に設けられる。第1及び第2コイル41,42の所定の間隔の中間位置43aとシリコン融液12の表面との距離をHとするとき、0mm≦H≦10000mmを満たすように、中間位置43aをシリコン融液12の表面又はその下方に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコン融液に縦磁場を印加しながら、シリコン単結晶棒をシリコン融液から引上げる装置及びその方法に関するものである。
従来、シリコン単結晶棒を育成する方法としてるつぼ内のシリコン融液から半導体用の高純度シリコン単結晶棒を成長させるチョクラルスキー法(以下、CZ法という)が知られている。このCZ法は、石英るつぼの周囲に設けられたカーボンヒータにより石英るつぼ内のシリコン融液を加熱して所定温度に維持し、ミラーエッチングされた種結晶をシリコン融液に接触させ、その後その種結晶を回転させつつ引上げてシリコン単結晶棒を育成するものである。このシリコン単結晶棒の育成方法では、種結晶を引上げてシリコン融液から種絞り部を形成した後、目的とするシリコン単結晶棒の直径まで結晶を徐々に太らせて肩部を形成し、その後更に引上げてシリコン単結晶棒の直胴部を形成するようになっている。
一方、シリコン結晶中には不純物が含まれている。この不純物としては、電気抵抗率を調整するため意図的に添加されるボロン、リンなどのドーパントや、引上げ中に石英るつぼ壁より融液中に溶出、混入する酸素等が挙げられる。これらの不純物はシリコン単結晶棒よりシリコンウエハを形成する際ウエハの品質を左右するため適切に制御されなければならない。特にウエハ中の面内不純物分布を均一にするために、シリコン単結晶棒中の半径方向の不純物濃度分布を均一にすることが重要である。
この点を考慮して近年では、チョクラルスキー法によって単結晶を引上げる際に、るつぼ内の融液に超伝導コイルから発せられる静磁場を印加し、シリコン融液に生じる熱対流を制御する技術(MCZ法;Magnetic Field Applied Czochralski)が用いられている。この静磁場としては一般的に横磁場(例えば、特許文献1参照。)、縦磁場(例えば、特許文献2参照。)、及びカプス磁場(例えば、特許文献3参照。)の3種類が知られており、このMCZ法ではシリコン融液の対流を制御することによりその融液の温度を安定させ、また融液によるるつぼの溶解が減少することが実証されている。
特開昭61−239605号公報(第4図) 特開平10−279380号公報(図1) 特開2003−27831号公報(図1)
しかし、横磁場の場合にはシリコン融液の表面或いは任意の水平断面に各回転角度において均一に磁場を印加できない不具合があった。即ち、横磁場を水平面にある一つの方向に印加するために電磁石を設置することにより一方の電磁石から他方の電磁石に向かう磁場を生じさせるけれども、このような磁場では、印加方向と平行方向の磁場分布は印加方向と垂直方向の磁場分布と大きく異なるとともに、シリコン融液の中央を通過するのが一番強く、その中央から遠ざかるに従って弱くなり、結果としてシリコン融液にその中心軸を軸対称とする均一な磁場を印加できない不具合があった。
これに対して縦磁場は、石英るつぼの外径より大きな互いに同一のコイル直径を有する第1及び第2コイルにより印加され、その第1及び第2コイルは石英るつぼの回転軸をそれぞれコイル中心としかつ鉛直方向に所定の間隔をあけて配設される。従って、このような第1及び第2コイルから生じる縦磁場であればシリコン融液に軸対称とする磁場を均一に印加できることになる。しかし、シリコン融液の対流は磁場により生じるローレンツ力により制御されるため、その磁場が縦方向であると石英るつぼ壁より融液中に溶出混入した酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止することができずにその中央表面からシリコン単結晶棒に取り入れられ、不純物である酸素の混入を十分に低減できない問題点があった。
一方、カスプ磁場は、石英るつぼの外径より大きな互いに同一のコイル直径を有する第1及び第2コイルを石英るつぼの回転軸をそれぞれコイル中心としかつ鉛直方向に所定の間隔を開けて配置し、その第1及び第2コイルに逆方向の電流を流すことにより生じさせる。このため、このカスプ磁場では、石英るつぼの内周面近傍のシリコン融液には横磁場が加わり、そのルツボ壁より融液中に溶出混入した酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止でき、このカスプ磁場ではシリコン単結晶棒に取り込まれることを有効に防止できる。しかし、カスプ磁場はシリコン単結晶棒直下の固液界面付近における磁場強度がゼロになるため、その固液界面形状を磁場により制御できない不具合がある。特に近年では、固液界面形状を制御して内部に格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないシリコン単結晶棒を製造する試みがなされており、固液界面形状を制御することの重要性が増している。
本発明の目的は、シリコン融液にその中心軸を軸対称とする均一な磁場が得られ、酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止でき、かつシリコン単結晶棒直下の固液界面形状を有効に制御し得るシリコン単結晶の引上げ装置及びその方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、チャンバ11内に設けられシリコン融液12を貯留する石英るつぼ13を所定の回転速度で回転させ、シリコン融液12から引上げられるシリコン単結晶棒25を所定の回転速度で回転させ、石英るつぼ13の回転軸をそれぞれコイル中心とする第1及び第2コイル41,42を鉛直方向に所定の間隔Tをあけて配設し、第1及び第2コイル41,42にそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより第1及び第2コイル41,42の間に生じる磁場43を発生させて単結晶棒25を引上げるように構成されたシリコン単結晶の引上げ装置の改良である。
その特徴ある構成は、第1コイル41がチャンバ11外に設けられ、第2コイル42がチャンバ11内に設けられたところにある。
この請求項1に記載されたシリコン単結晶の引上げ装置では、第1及び第2コイル41,42にそれぞれ同じ向きの電流を流すと、図2に示すように、それにより発生させた磁場43は、横から見て磁力線17の描く曲線が下方に向かって小径になるようなコーン状を示す。このコーン状の磁場では、シリコン融液の中央に向かう磁場が均一に印加されることになり、結果としてシリコン融液にその中心軸を軸対称とする均一な磁場を印加することができる。
また、このコーン状の磁場は、縦方向の磁場と横方向の磁場の特性のそれぞれを有し、その横方向成分により石英るつぼ壁より融液中に溶出混入した酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止することができ、不純物である酸素がシリコン単結晶棒25に混入することを十分に低減することができる。
更に、このコーン状の磁場はシリコン単結晶棒直下の固液界面付近であってもその磁場強度がゼロになることはない。このため、その固液界面形状であっても磁場により制御が可能になる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、第1コイル41と第2コイル42の鉛直方向の間隔Tが0を越えて10000mm以下であり、第1コイル41の直径D1が100mm以上10000mm以下であり、第2コイル42の直径D2が5mm以上5000mm以下であり、第1コイル41の直径D1と第2コイル42の直径D2の比が1以上2000以下であり、かつチャンバ11周囲の肉厚をtとするとき第1コイル41の直径D1から第2コイル42の直径D2を引いた値が2t以上であることを特徴とする。
この請求項2に記載されたシリコン単結晶の引上げ装置では、シリコン単結晶棒直下の固液界面付近の磁場強度を有効に調整することが可能になり、固液界面形状をその磁場により効果的に制御することが可能になる。ここで、Tは0を越えて8000mm以下であることが好ましく、第1コイル41の直径D1は500mm以上5000mm以下であることが好ましく、第2コイル42の直径D2は50mm以上500mm以下であることが好ましい。
請求項3に係る発明は、チャンバ11内に設けられシリコン融液12を貯留する石英るつぼ13を所定の回転速度で回転させ、シリコン融液12から引上げられるシリコン単結晶棒25を所定の回転速度で回転させ、チャンバ11の外径より大きなコイル直径を有する第1コイル41を石英るつぼ13の回転軸をコイル中心としてチャンバ11外に設け、石英るつぼ13の回転軸をコイル中心とする第2コイル42を第1コイル41と鉛直方向に所定の間隔Tをあけてチャンバ11内に設け、第1及び第2コイル41,42にそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより第1及び第2コイル41,42の間に生じる磁場43を発生させて単結晶棒25を引上げるシリコン単結晶の引上げ方法である。
その特徴ある点は、第1及び第2コイル41,42の所定の間隔Tの中間位置43aとシリコン融液12の表面との距離をHとするとき、0mm≦|H|≦10000mmを満たすように、中間位置43aをシリコン融液12の表面又はその下方に制御することを特徴とする。
この請求項3に記載されたシリコン単結晶の引上げ方法では、図2に詳しく示すように、中間位置43aとシリコン融液12の表面との距離をHが0mm≦|H|≦10000mmを満たすように、中間位置43aをシリコン融液12の表面又はその下方に制御しながら、シリコン単結晶棒を引上げると、シリコン融液12に所定の対流44、45が発生し、これらの対流44、45により従来大きく下側に凸であった固液界面25a形状が液面と同一高さでかつフラットに近づく。この結果、シリコン単結晶棒25の鉛直方向の温度勾配も均一に近づき、略全長にわたって無欠陥で高品質のシリコン単結晶のシリコン単結晶棒25を比較的容易に製造できる。ここで、Hが10000mmを越えると融液内磁場強度(磁束密度)が足りないことにより、酸素及び固液界面形状を十分に制御できない不具合があり、Hの更に好ましい範囲は0≦|H|≦500である。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明であって、第1コイル41に流れる電流をI1とし、第2コイル42に流れる電流をI2とするとき、I1及びI2を0.1〜1030Aの範囲とし、かつ0.001≦(I1/I2)≦1000を満たすように第1及コイル41び第2コイル42に電流を流して中間位置43aの石英ルツボ13の内径と等位置の磁束密度が0.001〜1.0T(Wb/m2)になるように制御することを特徴とする。
この請求項4に記載されたシリコン単結晶の引上げ方法では、シリコン単結晶棒25直下の固液界面付近の磁場強度を有効に調整することが可能になり、内部に格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないシリコン単結晶棒25を製造することができる。ここで、中間位置43aの石英ルツボ13の内径と等位置の磁束密度が0.001T(Wb/m2)未満であると融液内磁場強度(磁束密度)が足りないことにより、酸素及び固液界面形状を十分に制御できない不具合があり、1.0T(Wb/m2)を越えると融液内対流が十分には発達できないために、酸素及び固液界面形状を十分に制御できない不具合がある。そして、I1及びI2は100〜1010Aの範囲が更に好ましく、中間位置43aの石英ルツボ13の内径と等位置の磁束密度は0.01〜0.5T(Wb/m2)であることが更に好ましい。
本発明のシリコン単結晶の引上げ装置では、第1コイルをチャンバ外に設け、第2コイルをチャンバ内に設けたので、その第1及び第2コイルにそれぞれ同じ向きの電流を流すと、横から見て磁力線の描く曲線が下方に向かって小径になるようなコーン状な磁場をを得ることができる。このコーン状の磁場では、シリコン融液の中央に向かう磁場が均一に印加されることになり、結果としてシリコン融液にその中心軸を軸対称とする均一な磁場を印加することができる。また、このコーン状の磁場は、縦方向の磁場と横方向の磁場の特性のそれぞれを有し、その横方向成分により石英るつぼ壁より融液中に溶出混入した酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止することができる。更に、このコーン状の磁場はシリコン単結晶棒直下の固液界面付近であってもその磁場強度がゼロになることはなく、その固液界面形状を磁場により制御することが可能になる。
また、本発明のシリコン単結晶の引上げ方法では、第1及び第2コイルの所定の間隔Tの中間位置とシリコン融液の表面との距離をHとするとき、0mm≦|H|≦10000mmを満たすように、中間位置をシリコン融液の表面又はその下方に制御するので、シリコン融液に所定の対流が発生し、これらの対流により従来大きく下側に凸であった固液界面形状が液面と同一高さでかつフラットに近づく。この結果、シリコン単結晶棒の鉛直方向の温度勾配も均一に近づき、略全長にわたって無欠陥で高品質のシリコン単結晶棒を比較的容易に製造できる。この場合、第1コイルに流れる電流をI1とし、第2コイルに流れる電流をI2とするとき、I1及びI2を0.1〜1030Aの範囲とし、かつ0.001≦(I1/I2)≦1000を満たすように第1及コイルび第2コイルに電流を流して中間位置の石英ルツボの内径と等位置の磁束密度が0.001〜1.0T(Wb/m2)になるように制御すれば、シリコン単結晶棒直下の固液界面付近の磁場強度を有効に調整することが可能になり、内部に格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないシリコン単結晶棒を製造することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明のシリコン単結晶の引上げ装置10を示す。この装置10のチャンバ11内には、シリコン融液12を貯留する石英るつぼ13が設けられ、この石英るつぼ13の外周面は黒鉛サセプタ14により被覆される。石英るつぼ13の下面は上記黒鉛サセプタ14を介して支軸16の上端に固定され、この支軸16の下部はるつぼ駆動手段17に接続される。るつぼ駆動手段17は図示しないが石英るつぼ13を回転させる第1回転用モータと、石英るつぼ13を昇降させる昇降用モータとを有し、これらのモータにより石英るつぼ13が所定の方向に回転し得るとともに、上下方向に移動可能となっている。石英るつぼ13の外周面は石英るつぼ13から所定の間隔をあけてヒータ18により包囲され、このヒータ18は保温筒19により包囲される。ヒータ18は石英るつぼ13に投入された高純度のシリコン多結晶体を加熱・融解してシリコン融液12にする。
またチャンバ11の上端には円筒状のケーシング21が接続される。このケーシング21には引上げ手段22が設けられる。引上げ手段22はケーシング21の上端部に水平状態で旋回可能に設けられた引上げヘッド(図示せず)と、このヘッドを回転させる第2回転用モータ(図示せず)と、ヘッドから石英るつぼ13の回転中心に向って垂下されたワイヤケーブル23と、上記ヘッド内に設けられワイヤケーブル23を巻取り又は繰出す引上げ用モータ(図示せず)とを有する。ワイヤケーブル23の下端にはシリコン融液12に浸してシリコン単結晶棒25を引上げるための種結晶24が取付けられる。
更にチャンバ11にはこのチャンバ11のシリコン単結晶棒側に不活性ガスを供給しかつ上記不活性ガスをチャンバ11のるつぼ内周面側から排出するガス給排手段28が接続される。ガス給排手段28は一端がケーシング21の周壁に接続され他端が上記不活性ガスを貯留するタンク(図示せず)に接続された供給パイプ29と、一端がチャンバ11の下壁に接続され他端が真空ポンプ(図示せず)に接続された排出パイプ30とを有する。供給パイプ29及び排出パイプ30にはこれらのパイプ29,30を流れる不活性ガスの流量を調整する第1及び第2流量調整弁31,32がそれぞれ設けられる。
一方、引上げ用モータの出力軸(図示せず)にはエンコーダ(図示せず)が設けられ、るつぼ駆動手段17には支軸16の昇降位置を検出するエンコーダ(図示せず)が設けられる。2つのエンコーダの各検出出力はコントローラ(図示せず)の制御入力に接続され、コントローラの制御出力は引上げ手段22の引上げ用モータ及びるつぼ駆動手段の昇降用モータにそれぞれ接続される。またコントローラにはメモリ(図示せず)が設けられ、このメモリにはエンコーダの検出出力に対するワイヤケーブル23の巻取り長さ、即ちシリコン単結晶棒25の引上げ長さが第1マップとして記憶される。また、メモリには、シリコン単結晶棒25の引上げ長さに対する石英るつぼ13内のシリコン融液12の液面レベルが第2マップとして記憶される。コントローラは、引上げ用モータにおけるエンコーダの検出出力に基づいて石英るつぼ13内のシリコン融液12の液面を常に一定のレベルに保つように、るつぼ駆動手段17の昇降用モータを制御するように構成される。
シリコン単結晶棒25の外周面と石英るつぼ13の内周面との間にはシリコン単結晶棒25の外周面を包囲する熱遮蔽部材36が設けられる。この熱遮蔽部材36は円筒状に形成されヒータ18からの輻射熱を遮る筒部37と、この筒部37の上縁に連設され外方に略水平方向に張り出すフランジ部38とを有する。上記フランジ部38を保温筒19上に載置することにより、筒部37の下縁がシリコン融液12表面から所定の距離だけ上方に位置するように熱遮蔽部材36はチャンバ11内に固定される。そしてこの筒部37の下部には筒内の方向に膨出する膨出部39が設けられる。
この引上げ装置10には、石英るつぼ13の回転軸をそれぞれコイル中心とする第1及び第2コイル41,42が鉛直方向に所定の間隔Tをあけて配設される。第1コイル41はチャンバ11の外部に設けられ、第2コイル42はチャンバ11の内部に設けられる。図2に示すように、第1コイル41と第2コイル42の鉛直方向の間隔Tは0以上10000mm以下であり、第1コイル41の直径D1は100mm以上10000mm以下であり、第2コイル42の直径D2は5mm以上5000mm以下のものが使用される。そして、第1コイル41の直径D1と第2コイル42の直径D2の比は1以上2000以下であり、かつチャンバ11の周囲の肉厚をtとするとき(図1)、第1コイル41の直径D1から第2コイル42の直径D2を引いた値が2t以上になるように配設される。そしてこの引上げ装置10では、第1及び第2コイル41,42にそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより第1及び第2コイル41,42の間に生じる磁場43を発生させて単結晶棒25を引上げるように構成される。
次にこのシリコン単結晶の引上げ装置を用いた本発明の引上げ方法を説明する。
本発明の引上げ方法は、シリコン融液12を貯留する石英るつぼ13を所定の回転速度R1で回転させ、シリコン融液12から引上げられるシリコン単結晶棒25を所定の回転速度R2で回転させ、かつシリコン融液12に第1及び第2コイル41,42を用いて磁場43を印加しながら、上記シリコン融液12から上記シリコン単結晶棒25を引上げる方法である。第1及び第2コイル41,42にはそれぞれ同じ向きの電流が流されると、図2に示すように、第1コイル41がチャンバ11外に設けられ、第2コイル42がチャンバ11内に設けられているので、第1及び第2コイル41,42を用いて発生させた磁場43は、横から見て磁力線17の描く曲線は下方に向かって小径になるようなコーン状を示す。
このコーン状の磁場が印加されたシリコン融液12の水平方向断面における磁場43状態を図3に示す。この図3からも明らかなように、シリコン融液12におけるでは、シリコン融液の中央に向かう磁場が均一に印加されることになり、結果としてシリコン融液にその中心軸を軸対称とする均一な磁場を印加することができる。また、このコーン状の磁場は、縦方向の磁場と横方向の磁場の特性のそれぞれを有し、その横方向成分により石英るつぼ壁より融液中に溶出混入した酸素等の不純物がシリコン融液の中央表面に集中することを防止することができる。この結果、不純物である酸素がシリコン単結晶棒25に混入することを十分に低減することができる。
更に、このコーン状の磁場はシリコン単結晶棒直下の固液界面付近であってもその磁場強度がゼロになることはない。このため、その固液界面形状の制御が可能になり、ボロンコフ(Voronkov)の理論に基づいた所定の引上げ速度プロファイルでシリコン融液12からシリコン単結晶棒25を引上げることにより、内部に格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないシリコン単結晶棒を製造することが可能になる。ここで、ボロンコフの理論は、欠陥の数が少ない高純度シリコン単結晶棒25を成長させるために、シリコン単結晶棒の引上げ速度をV(mm/分)、シリコン単結晶棒とシリコン融液12の界面近傍のシリコン単結晶棒中の温度勾配をG(℃/mm)とするときに、V/G(mm2/分・℃)を制御することである。
ボロンコフの理論では、図4に示すように、V/Gを横軸にとり、空孔型点欠陥濃度と格子間シリコン型点欠陥濃度を同一の縦軸にとって、V/Gと点欠陥濃度との関係を図式的に表現し、空孔領域と格子間シリコン領域の境界がV/Gによって決定されることを説明している。より詳しくは、V/G比が臨界点以上では空孔型点欠陥濃度が優勢なシリコン単結晶棒が形成される反面、V/G比が臨界点以下では格子間シリコン型点欠陥濃度が優勢なシリコン単結晶棒が形成される。図4において、[I]は格子間シリコン型点欠陥が支配的であって、格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在する領域((V/G)1以下)を示し、[V]はシリコン単結晶棒内での空孔型点欠陥が支配的であって、空孔型点欠陥の凝集体が存在する領域((V/G)2以上)を示し、[P]は空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないパーフェクト領域((V/G)1〜(V/G)2)を示す。領域[P]に隣接する領域[V]にはOSF核を形成する領域[OSF]((V/G)2〜(V/G)3)が存在する。
このパーフェクト領域[P]は更に領域[PI]と領域[PV]に分類される。[PI]はV/G比が上記(V/G)1から臨界点までの領域であり、[PV]はV/G比が臨界点から上記(V/G)2までの領域である。即ち、[PI]は領域[I]に隣接し、かつ侵入型転位を形成し得る最低の格子間シリコン型点欠陥濃度未満の格子間シリコン型点欠陥濃度を有する領域であり、[PV]は領域[V]に隣接し、かつOSFを形成し得る最低の空孔型点欠陥濃度未満の空孔型点欠陥濃度を有する領域である。なお、上記OSFは、結晶成長時にその核となる微小欠陥が導入され、半導体デバイスを製造する際の熱酸化工程等で顕在化し、作製したデバイスのリーク電流の増加等の不良原因になる。
図2に戻って、第1及び第2コイル41,42の所定の間隔Tの中間位置43aとシリコン融液12の表面との距離をHとするとき、0mm≦|H|≦10000mmを満たすように、中間位置43aをシリコン融液12の表面又はその下方に制御する。そして第1コイル41に流れる電流をI1とし、第2コイル42に流れる電流をI2とするとき、I1及びI2を0.1〜1030Aの範囲とし、かつ0.001≦(I1/I2)≦1000を満たすように第1及コイル41び第2コイル42に電流を流して中間位置43aの石英ルツボ13の内径と等位置の磁束密度が0.001〜1.0T(Wb/m2)になるように制御する。ここで中間位置34aとシリコン融液12の表面との距離Hを規定したのは、Hが1000mmを越えると、磁場強度が弱くなりすぎるため、シリコン融液12の対流を制御できないからである。また、第1及び第2コイル41,42の電流を制御するのは、シリコン融液12に対流を発生させるローレンツ力を、石英るつぼ13の直径が大きくなるに従って大きくする必要があるためである。そして、これらの範囲を外れる数値を設定すると、融液中の対流が理想的なパターンを取らず、固液界面を制御することができないからである。
上述のように、第1及び第2コイル41,42の間隔Tの中間位置34aと、縦磁場43の強度を制御すると、図2に示すようにシリコン融液12に所定の対流44、45が発生し、これらの対流44、45により従来大きく下側に凸であった固液界面25a形状が液面と同一高さでかつフラットに近づく。そして、石英るつぼ13を所定の回転速度で回転させつつ所定の回転速度で回転させながらシリコン単結晶棒25を引上げると、シリコン単結晶棒25の鉛直方向の温度勾配Gの径方向の分布が均一化され、V/Gは径方向の距離による変化を低減させることができる。この結果、ボロンコフのV/Gモデルにより、略全長にわたって無欠陥で高品質のシリコン単結晶のシリコン単結晶棒25を比較的容易に製造することができる。
本発明実施形態のシリコン単結晶の引上げ装置の構成を示す概念図である。 その装置のコイルとるつぼとの関係を示す拡大図である。 そのるつぼのシリコン融液に印加された磁場方向を示す図2のA−A線断面図である。 ボロンコフの理論を基づいた、V/G比が臨界点以上では空孔型点欠陥濃度が優勢なインゴットが形成され、V/G比が臨界点以下では格子間シリコン型点欠陥濃度が優勢なインゴットが形成されることを示す図である。
符号の説明
11 チャンバ
12 シリコン融液
13 石英るつぼ
25 シリコン単結晶棒
41 第1コイル
42 第2コイル
43 磁場
43a 第1及び第2コイルの間隔の中間位置
H 中間位置とシリコン融液の表面との距離
1 第1コイルの直径
2 第2コイルの直径
T 所定の間隔
t チャンバ周囲の肉厚

Claims (4)

  1. チャンバ(11)内に設けられシリコン融液(12)を貯留する石英るつぼ(13)を所定の回転速度で回転させ、前記シリコン融液(12)から引上げられるシリコン単結晶棒(25)を所定の回転速度で回転させ、前記石英るつぼ(13)の回転軸をそれぞれコイル中心とする第1及び第2コイル(41,42)を鉛直方向に所定の間隔Tをあけて配設し、前記第1及び第2コイル(41,42)にそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより前記第1及び第2コイル(41,42)の間に生じる磁場(43)を発生させて前記単結晶棒(25)を引上げるように構成されたシリコン単結晶の引上げ装置において、
    前記第1コイル(41)が前記チャンバ(11)外に設けられ、前記第2コイル(42)が前記チャンバ(11)内に設けられたことを特徴とするシリコン単結晶の引上げ装置。
  2. 第1コイル(41)と第2コイル(42)の鉛直方向の間隔Tが0を越えて10000mm以下であり、前記第1コイル(41)の直径D1が100mm以上10000mm以下であり、前記第2コイル(42)の直径D2が5mm以上5000mm以下であり、前記第1コイル(41)の直径D1と前記第2コイル(42)の直径D2の比が1以上2000以下であり、かつチャンバ(11)周囲の肉厚をtとするとき前記第1コイル(41)の直径D1から前記第2コイル(42)の直径D2を引いた値が2t以上である請求項1記載のシリコン単結晶の引上げ装置。
  3. チャンバ(11)内に設けられシリコン融液(12)を貯留する石英るつぼ(13)を所定の回転速度で回転させ、前記シリコン融液(12)から引上げられるシリコン単結晶棒(25)を所定の回転速度で回転させ、前記チャンバ(11)の外径より大きなコイル直径を有する第1コイル(41)を前記石英るつぼ(13)の回転軸をコイル中心として前記チャンバ(11)外に設け、前記石英るつぼ(13)の回転軸をコイル中心とする第2コイル(42)を前記第1コイル(41)と鉛直方向に所定の間隔Tをあけて前記チャンバ(11)内に設け、前記第1及び第2コイル(41,42)にそれぞれ同じ向きの電流を流すことにより前記第1及び第2コイル(41,42)の間に生じる磁場(43)を発生させて前記単結晶棒(25)を引上げるシリコン単結晶の引上げ方法であって、
    前記第1及び第2コイル(41,42)の所定の間隔Tの中間位置(43a)と前記シリコン融液(12)の表面との距離をHとするとき、0mm≦|H|≦10000mmを満たすように、前記中間位置(43a)を前記シリコン融液(12)の表面又はその下方に制御することを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  4. 第1コイル(41)に流れる電流をI1とし、第2コイル(42)に流れる電流をI2とするとき、I1及びI2を0.1〜1030Aの範囲とし、かつ0.001≦(I1/I2)≦1000を満たすように第1及コイル(41)び第2コイル(42)に電流を流して中間位置(43a)の石英ルツボ(13)の内径と等位置の磁束密度が0.001〜1.0T(Wb/m2)になるように制御する請求項3記載のシリコン単結晶の引上げ方法。
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