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JP2005350363A - ヘムオキシゲナーゼの誘導または誘導促進剤としての4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体 - Google Patents

ヘムオキシゲナーゼの誘導または誘導促進剤としての4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体 Download PDF

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JP2005350363A
JP2005350363A JP2004170091A JP2004170091A JP2005350363A JP 2005350363 A JP2005350363 A JP 2005350363A JP 2004170091 A JP2004170091 A JP 2004170091A JP 2004170091 A JP2004170091 A JP 2004170091A JP 2005350363 A JP2005350363 A JP 2005350363A
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general formula
trifluoromethylpyrimidine
substituent
carbon atoms
Prior art date
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Application number
JP2004170091A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyaji
弘幸 宮地
Takayuki Sawada
孝之 澤田
Ayako Nakamura
綾子 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 新規なヘムオキシゲナーゼ誘導剤または誘導促進剤を提供すること。
【解決手段】 一般式(1)
Figure 2005350363

[式中、Xは置換基を有していても良いフェニル基、置換基を有していても良いヘテロ芳香環、または一般式(1a)または一般式(1b)を表し、Yはヒドロキシル基、炭素数2〜6の置換基を有してもよい環状または非環状アミノ基、または一般式(1c)を表し、Zは−CH=CH-、−C≡C−、−CH2CH2-、−CH2O-、−CONH-]で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体、およびそれを有効成分として含有するヘムオキシゲナーゼの誘導剤または誘導促進剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ヘムオキシゲナーゼの誘導剤または誘導促進剤に関し、詳細には下記一般式(1)
Figure 2005350363
で表される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物およびこれら4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体、その塩、その水和物のうちの少なくとも一種類以上を有効成分として含有するヘムオキシゲナーゼの誘導剤または誘導促進剤に関する。
ヘムオキシゲナーゼ(以下 HOと略す)は、ヘムの代謝における第一段階で働く律速酵素であり、細胞内遊離へムを一酸化炭素、鉄、ビリベルジンに分解する酵素である。ビリベルジンはさらにビリベルジン還元酵素によりビリルビンに変換される。HOにはHO-1、HO-2及びHO-3の3つのアイソザイムが知られている。HO-1は誘導型の酵素であり、酸化ストレス、熱ショック、サイトカイン、金属ポルフィリン、重金属、生体異物、ホルモンなどの広範囲な化合物や病的状態により誘導され、細胞内ヘムの恒常性、ヘム蛋白の維持および鉄の再利用に重要な役割を果たしていると考えられている。また、HO-1は哺乳類の組織に広く存在するが、炎症や虚血再還流時の酸化的ストレス部位で誘導されることが知られている。さらに種々の炎症モデルでの検討から、HO-1の誘導は細胞障害に対する内因性の防御機構の一部と考えられている。HOにより生じたビリベルジン、ビリルビンは抗酸化、抗補体作用を有し、COは細胞内伝達物質として、鉄は遺伝子調節因子としての機能を有することから、これらが防御作用に関与していることが考えられている。
HO-2は非誘導型の酵素であり、特に脳、精巣に多く存在し、グルココルチコイド以外には誘導されることがないとされている。
HO-3は構造的にHO-2と関連するが、詳細については明らかにされていない。触媒としての活性は比較的弱く、ヘム同士の結合に関与すると考えられている。
HO-1の誘導と病態との関連性については、幾つかの報告がされている。HO-1誘導剤である鉄プロトポルフィリンによりHO-1を誘導しておくと、カラゲニンによる胸膜炎モデルでは胸水量、胸水中の炎症細胞数増加が抑制される。これに対しHO阻害薬であるスズプロトポルフィリンの投与により炎症反応が増悪することが報告されている(非特許文献1)。オゾン暴露による気道炎症マウスモデルにおいてHO-1の過剰発現は気道への好中球浸潤を抑制し、気道過敏症を改善させることが報告されている(非特許文献2)。また、遺伝的にHO-1の発現能が低いヒトが慢性閉塞性肺疾患(以下COPDと略す)になりやすいという疫学調査結果が報告されている(非特許文献3)。マウスでの喘息モデルではHO-1の誘導により、好酸球数の増加が抑制されることも報告されている(非特許文献4)。更に、高酸素負荷時(非特許文献5)や心臓移植(非特許文献6)、脳血管攣縮時(非特許文献7)においてもHO-1の発現は組織防御的に作用し、生体にとって有利に働いていることが報告されている。
また、近年ヒトでの世界初症例となる先天的HO-1欠損症の報告がなされた(非特許文献8)。患者は2歳ごろより持続する発熱、肝肥大、関節痛、発疹、溶血性貧血、凝固線溶系の異常など多彩な臨床症状を示し、6歳時に高血圧と頭蓋内出血を合併して死亡したと報告されている。一方、PossらはHO-1ノックアウトマウスを作製し解析を行った(非特許文献9)。HO-1ノックアウトマウスでは鉄の再利用障害による貧血、組織への鉄の沈着、成長障害などが認められた。また、このマウスでは胎児死亡率が極めて高く、感染ストレスに対する抵抗性も著明に低下していると考えられた。これらの情報よりHO-1は生体防御に重要な役割を演じており、この欠損は酸化ストレスのみならず生体の防御機構不全を引き起こし、種々の合併症を生じるものと想定されている。
ところで4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体がHO-1を誘導するとの報告はこれまでになされていない。HO-1の誘導を示す化合物としてはレミノプラゾール(特許文献1)、ニコチンアミド誘導体(特許文献2)及びプロスタグランジンAやそのアゴニスト、ビタミンB12、ヘミンやそのフラグメントとアナログ体(特許文献3)が開示され、またピリジン誘導体及びイミダゾール誘導体が論文報告されている(非特許文献10)が、何れも4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体とは構造が異なるものである。
またピリミジン誘導体として抗ウイルス剤および癌化学療法剤(非特許文献11,12)が知られているが、HO-1活性化に関する記述はなされておらず、構造も異なる。
特開2000−119182 WO 0168094 WO 9609038 Willis, D, et al : Nature Medicine 2, 87-90(1996) Hisada, T, et al : Eur. J. Pharmacol., 399, 229-234(2000) Yamada, N. et al : Am. J. Hum. Genet., 66, 187-195(2000) Suzuki, M. et al : 呼吸, 19巻, 2号, S37-S38(2000) Otterbein L. E. et al : J. Clin. Invest., 103, 1047-1054(1999) Coito, A. J. et al : Lab. Invest., 82, 61-70(2002) Tunoda, H. et al : 日薬理誌 114, Suppl1, 55-59(1999) Yachie, A. et al : J. Clin. Invest., 103, 129-135(1999) Poss, K. D. et al : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 94, 10919-10924(1997) Kobayashi, Y, et al : Jpn. J. Toxicol. Environ. Health. 42, 468-478(1996) Kundu, N. G. and Das, P.:J. Chem. Soc., Chem. Commun., 99-100 (1995) Kundu, N. G. et al : Bioorg. Med. Chem., 5, 2011-2018 (1997)
本発明は新規なHO誘導剤または誘導促進剤を提供することにある。
本発明は
1) 一般式(1)
Figure 2005350363
[式中、Xは置換基を有していても良いフェニル基、置換基を有していても良いヘテロ芳香環、または一般式(1a)
Figure 2005350363
(式中mは1または2を表し、Qは置換基を有していても良いフェニル基または置換基を有していても良いヘテロ芳香環を表し、Raは、水素、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アセチル基を表す)、または一般式(1b)
Figure 2005350363
(式中、Aは結合または−O−を表し、Ra,Qは上述の通り)を表し、
Yはヒドロキシル基、炭素数2〜6の置換基を有してもよい環状または非環状アミノ基、または一般式(1c)
Figure 2005350363
(式中Eは−CHO−,−CHNH−,−CHCHNH−を表し、Qは上述の通り)を表し、Zは−CH=CH-、−C≡C−、−CH2CH2-、−CH2O-、−CONH-を表す]で表されることを特徴とする4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物、

2) 一般式(1d)
Figure 2005350363
[式中Xaは、一般式(1e)
Figure 2005350363
(式中Rbは、フッ素、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基「ただし、ジメチルアミノ基とピロリジン−1−イル基を除く」、または一般式(1f)
Figure 2005350363
(式中Qaは、一般式(1g)
Figure 2005350363
(式中Rcはクロル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基)、または置換基を有してもよいヘテロ芳香環)、または一般式(1h)
Figure 2005350363
(式中、Qbは置換基を有するフェニル基、または置換基を有してもよいヘテロ芳香環、Raは上述の通り)、または一般式(1i)
Figure 2005350363
(式中、QおよびRaは上述の通り)]で表される、1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物、

3) 前記一般式(1)で表される化合物が、下記(1)から(4)
(1) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
(2) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−ビフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−フェノキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
(4) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−(4−トルイル)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
のいずれか一つである、1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物、

4) 1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、ヘムオキシゲナーゼの誘導剤または誘導促進剤、

5) 1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、急性肺傷害(ALI, ARDS)治療剤、

6) 1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤、

7) 1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、喘息治療剤、

8) 1)記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、移植臓器の保護剤、
に関するものである。
一般式(1)
Figure 2005350363
[式中、X,Y,Zは上述の通り]で示される本発明の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体は、病態時に生体防御的に作用するHOの発現を誘導または促進し、病態の緩和を促進することができる。
このような4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体はHOの誘導剤または誘導促進剤として有用であり、様々な疾患の治療剤として、例えば急性肺傷害治療剤、慢性閉塞性肺疾患治療剤、喘息治療剤、移植臓器の保護剤などとして、様々な酸化的ストレスに対する生体防御剤として提供することができる。
一般式(1)
Figure 2005350363
[式中、X,Y,Zは上述の通りである]で示される本発明の化合物の薬理学的に許容できる塩とは、塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、クエン酸塩のような酸付加塩、またはナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩が挙げられる。
また、一般式(1)における「置換基を有してもよいフェニル基」、「置換基を有してもよいヘテロ芳香環」、および「置換基を有するフェニル基」における「置換基」とは、たとえばトリフルオロメチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基、ハロゲン、アセチル基、カルボキシル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有してもよい環状または非環状アミノ基等が挙げられ、「置換基を有してもよいヘテロ芳香環」における「ヘテロ芳香環」とは、5員もしくは6員の窒素、酸素または硫黄原子を含む複素環およびその縮合環を表し、たとえばピリジル基、インドリル基、キノリル基等が挙げられ、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表し、「炭素数1〜4の直鎖または分枝低級アルキル基」とは、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などを表し、「炭素数1〜4の低級アルコキシル基」とは、たとえばメトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基などを表し、「置換基を有してもよい炭素数2〜6の環状または非環状アミノ基」の「炭素数2〜6の環状または非環状アミノ基」とは、例えばシクロプロピルアミノ基、ピロリジル基、ピペリジル基、モルホリル基などの環状アミノ基やジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルアミノ基等の非環状アミノ基を表し、「置換基を有してもよい炭素数2〜6の環状または非環状アミノ基」の「置換基」とは、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6の環状または非環状アミノ基を表す。ここで言う「炭素数1〜4のアルキル基」、「炭素数1〜4のアルコキシル基」および「炭素数2〜6の環状または非環状アミノ基」とは上記で説明したものと同一である。
本発明で包含される化合物は例えば以下の方法により製造することができる。
<スキーム1>
Figure 2005350363
スキーム1で、一般式(3)
Figure 2005350363
[式中、X1はフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基、4-メチルフェニル基、4−フルオロメチル基、4−ビフェニル基、3-クロロフェニル基、2-クロロフェニル基、4−フェノキシフェニル基、4−ベンジルオキシフェニル基、2−ナフチル基、3,4,5-トリメトキシフェニル基、または3,5−ビスベンジルオキシフェニル基]で表される化合物は、文献公知の4-クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(Gershon, H. et al, J. Heterocyclic Chem., 24, 205 (1987); Gershon, H., et al, J Heterocyclic Chem., 24, 1243 (1987))(2)
Figure 2005350363
と一般式(5)
Figure 2005350363
[式中、X1は上述の通り]で表されるビニルホウ酸誘導体を反応させることにより製造する事ができる(工程1)。
工程1の反応は、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムなどのパラジウム触媒の存在下、ジオキサン、THF、DMFなどの有機溶媒中、またはトルエン−水等の混合溶媒中、常温〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
スキーム1で、一般式(4)
Figure 2005350363
[式中、X1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(3)で表される化合物を酸化することによって製造することができる(工程2)。
工程2の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜常温にて行うことができる。
スキーム1で、一般式(1−2)
Figure 2005350363
[式中、X1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(4)で表される化合物を、加水分解することにより製造することができる(工程3)。
工程3の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には常温にて行うことができる。
また一般式(5)
Figure 2005350363
[式中X1は上述の通り]で表される化合物は、以下の方法で製造することができる。
<スキーム2>
Figure 2005350363
スキーム2で、一般式(7)
Figure 2005350363
[式中R1、R2は共に臭素原子またはR1、R2の一方が塩素原子かつ他方が水素で、X1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(6)
X−CHO (6)
[式中X1は上述の通り]で表されるアリールアルデヒド誘導体から製造することができる(工程4)。
工程4の反応は、トリフェニルホスフィン−四臭化炭素、またはトリフェニルホスフォラニリデンクロロメチルを用い、THFや塩化メチレン等の有機溶媒中、−78℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム2で、一般式(8)
Figure 2005350363
[式中X1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(7)で表される化合物から製造することができる(工程5)。
工程5の反応は、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等の塩基の存在下、THF、ジエチルエーテル等の有機溶媒中、−78℃〜室温で行うことができる。
スキーム2で、一般式(5)
Figure 2005350363
[式中X1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(8)で表される化合物をヒドロホウ素化することにより製造することができる(工程6)。
工程6の反応は、カテコールボラン、またはHBBr2等のボラン誘導体を用い、THF等の有機溶媒中、−20℃〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
また、一般式(3a)
Figure 2005350363
[式中X2は3−クロロフェニル基、4−ホルミルフェニル基、4−ヒドロキシメチルフェニル基または4−アセチルフェニル基]で表される化合物は、以下の方法によっても製造することができる。
<スキーム3>
Figure 2005350363
スキーム3で、構造式
Figure 2005350363
で表される化合物(9)は、上述の化合物(2)とビニルホウ酸ピナコールエステルから製造することができる(工程7)。
工程7の反応は、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムやPdCl2(dppf)等のパラジウム触媒存在下、THF、DMF、1,4−ジオキサン等の有機溶媒中またはトルエン−水などの2層溶媒を用い、0℃〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
スキーム3で、一般式(3a)で表される化合物は、一般式(9)で表される化合物とアリールほう酸誘導体から製造することができる(工程8)。
工程8の反応は、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒存在下、THF、DMF、1,4−ジオキサン等の有機溶媒中またはトルエン−水などの2層溶媒を用い、反応液中に空気または酸素を吹き込みながら、0℃〜加熱還流、好適には40℃〜50℃にて行うことができる。
次に、一般式(1)で表される化合物のうち一般式(1−3)
Figure 2005350363
[式中Z1は、−C≡C-、−CH2CH2-、−CONH-、−CH2O−、−CH2NH-]で表される化合物は、以下の方法によって、製造することができる。
<スキーム4>
Figure 2005350363
スキーム4で一般式(10)
Figure 2005350363
[式中Z1は上述の通り]で表される化合物は、文献公知の化合物(2)と4−クロロベンジルアミン、4−クロロベンジルアルコール、4−クロロベンズアミド、4−クロロフェニルアセチレンまたは4−クロロスチレンから製造することができる(工程9)。
工程9の反応は、4−クロロベンジルアミン、4−クロロベンジルアルコールまたは4−クロロベンズアミドを用いた場合には、トリエチルアミン、水素化ナトリウム等の塩基の存在下、DMF、THF等の有機溶媒中、−20℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができ、4−クロロアセチレンを用いた場合には、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムなどのパラジウム触媒、ヨウ化銅等の銅触媒、トリエチルアミン等の塩基の存在下、DMF、THFなどの有機溶媒中、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができ、4−クロロスチレンを用いた場合には、4−クロロスチレンを9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)と反応させた後、ジクロロパラジウム(II)−dppf錯体(PdCl2(dppf))等のパラジウム触媒と化合物(2)を加え、THF、DMFなどの有機溶媒または水―トルエン等の混合溶媒中、0℃〜加熱還流、好適には加熱還流に行うことができる。
スキーム4で一般式(11)
Figure 2005350363
[式中Z1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(10)で表される化合物を酸化することによって製造することができる(工程10)。
工程10の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜常温にて行うことができる。
スキーム4で、一般式(1−3)
Figure 2005350363
[式中Z1は上述の通り]で表される化合物は、一般式(11)で表される化合物を加水分解することによって製造することができる(工程11)。
工程11の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
次に、一般式(1)で表される化合物のうち一般式(1−4)
Figure 2005350363
[式中Y1はピロリジン−1−イル基、モルホリン−4−イル基、ピペリジン−1−イル基、4-メチルピペラジン−1−イル基、(4−ピロリジル)ピペリジン−1−イル基、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミノ基、4−トリフルオロメチルベンジルオキシ基、4−クロロベンジルアミノ基、エチルアミノ基、フェネチルアミノ基]で表される化合物は、以下の方法で製造することができる。
<スキーム5>
Figure 2005350363
スキーム5で構造式(12)で表される化合物は、上述の化合物(2)と2−(4−クロロフェニル)ビニルホウ酸から製造することができる(工程12)。
工程12の反応は、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムなどのパラジウム触媒の存在下、ジオキサン、THF、DMFなどの有機溶媒中、またはトルエン−水等の混合溶媒中、室温〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
スキーム5で構造式(13)で表される化合物は、化合物(12)を酸化することにより、製造することができる(工程13)。
工程13の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム5で、一般式(1−4)で表される化合物は、化合物(13)と各種アミンまたはアルコールより製造することができる(工程14)。
工程14の反応は、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下、DMF、THF等の有機溶媒中、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて、行うことができる。
次に一般式(1)で表される化合物のうち、一般式(1−5)
Figure 2005350363
[式中R3は、3,5−ビストリフルオロメチルベンジル基、4-ニトロベンジル基、4−トリフルオロメトキシベンジル基、4−イソプロポキシフェニル基、4-トルイル基、4−メトキシベンジル基、4−クロロフェニル基または4−トリフルオロメチルフェニル基]であらわされる化合物は、以下の方法で製造することができる。
<スキーム6>
Figure 2005350363
スキーム6で構造式(14)で表される化合物は、上述一般式(3)で表される化合物のうち、X1が(4−ベンジルオキシ)フェニル基である化合物と同一のものである。したがって、化合物(14)は工程1と同様な方法で製造することができる。
スキーム6で構造式(15)で表される化合物は、化合物(14)で表される化合物を用いて製造することができる(工程16)。
工程16の反応は、三フッ化ホウ素(BF3)や塩化アルミニウム(AlCl3)等のルイス酸とエタンチオール、ジメチルスルフィド等の求核剤の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、−20℃〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
スキーム6で一般式(16)
Figure 2005350363
[式中R3は上述の通り]で表される化合物は、化合物(15)とベンジルブロミド誘導体、アリールメチルブロミド誘導体またはフェニルホウ酸誘導体を用いて製造することができる(工程17)。
工程17の反応は、ベンジルブロミド誘導体またはアリールメチルブロミド誘導体を用いた場合には、水素化ナトリウム、炭酸カリウムまたはトリエチルアミン等の塩基の存在下、塩化メチレン、THF、DMF等の有機溶媒中、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。またフェニルホウ酸誘導体を用いた場合には、酢酸銅等の銅触媒、トリエチルアミン等の塩基、モリキュラーシーブス4Aの存在下、塩化メチレン、THF等の有機溶媒中、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
スキーム6で一般式(17)
Figure 2005350363
[式中R3は上述の通り]で表される化合物は、一般式(16)で表される化合物を酸化することによって製造することができる(工程18)。
工程18の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム6で一般式(1−5)で表される化合物は、一般式(17)で表される化合物を加水分解することによって製造することができる(工程19)。
工程19の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
次に、一般式(1)で表される化合物のうち、Xが4−モルホリノフェニル基、Yがヒドロキシル基、Zが−CH=CH−である化合物(1−6)
Figure 2005350363
は、以下の方法で製造することができる。
<スキーム7>
Figure 2005350363
スキーム7中、化合物(18)は、上述の化合物(12)とモルホリンから製造することができる(工程20)。
工程20の反応は、トリ−t−ブチルホスフィン等のホスフィン配位子、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒、ナトリウムt−ブトキシド等の塩基の存在下、THF,DMF、トルエン、キシレン等の有機溶媒中、室温〜加熱還流、好適には加熱還流にて行うことができる。
スキーム7中化合物(19)は、化合物(18)を酸化することによって製造することができる(工程21)。
工程21の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン、メタノール等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム7中、化合物(1−6)は、化合物(19)を加水分解することにより製造することができる(工程22)。
工程22の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
次に一般式(1)で表される化合物のうち、Xが4−ピロリジルメチルフェニル基、Yがヒドロキシル基、Zが−CH=CH−である化合物(1−7)
Figure 2005350363
は、以下の方法で製造することができる。
<スキーム8>
Figure 2005350363
スキーム8中、構造式(20)で表される化合物は、上述の化合物(9)と4−ヒドロキシメチルフェニルほう酸から製造することができる(工程23)。
工程23の反応は、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒存在下、THF、DMF、1,4−ジオキサン等の有機溶媒中またはトルエン−水などの2層溶媒を用い、空気または酸素の存在下、0℃〜加熱還流、好適には40℃〜50℃にて行うことができる。
スキーム8中構造式(21)で表される化合物は、化合物(20)とメシルクロリドから製造することができる(工程24)。
工程24の反応は、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下、THF、塩化メチレン等の有機溶媒中、−20℃〜加熱還流、好適には0℃にて行うことができる。
スキーム8中構造式(22)で表される化合物は、化合物(21)とピロリジンから製造することができる(工程25)。
工程25の反応は、トリエチルアミン等の塩基の存在下、塩化メチレン等の有機溶媒中で、−20℃〜加熱還流、好適には0℃にて行うことができる。
スキーム8中一般式(23)
Figure 2005350363
[式中、nは1または2]で表される化合物は、化合物(22)を酸化することによって製造することができる(工程26)。
工程26の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、塩化メチレン、メタノール等の有機溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム8で構造式(1−7)で表される化合物は、一般式(23)で表される化合物を加水分解することにより製造することができる(工程27)。
工程27の反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
次に、一般式(1)で表される化合物のうち、Xが4−カルボキシフェニル基、Yがヒドロキシル基、Zが−CH=CH-の化合物(1−8)は、以下の方法にて製造することができる。
<スキーム9>
Figure 2005350363
スキーム9で一般式(24)
Figure 2005350363
[式中nは1または2]で表される化合物は、上述の化合物(20)を酸化することによって製造することができる(工程28)。
工程28の反応は、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)やオキソン、30%過酸化水素水等の酸化剤の存在下、メタノール中で、0℃〜加熱還流、好適には0℃〜室温にて行うことができる。
スキーム9で構造式(1−8)で表される化合物は、一般式(24)で表される化合物を加水分解することにより製造することができる(工程29)。
工程29の反応、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、水やTHF、DMFなどの溶媒中で、0℃〜加熱還流、好適には室温にて行うことができる。
次に本発明を具体例によって説明するがこれらの例によって本発明が限定されるものではない。
<参考例1>
β、β―ジブロモ−2−クロロスチレン
Figure 2005350363
2−クロロベンズアルデヒド (420mg, 2.99mmol) とトリフェニルホスフィン (3.15g, 12.0 mmol) をジクロロメタン(10mL)に溶かし、氷冷下で四臭化炭素 (1.98g, 5.97 mmol) を加えた。0℃で15分攪拌後、反応液に少量の水を加え反応を終了させた。適量のシリカゲルをヘキサンに懸濁し、そこに反応液を加えた。シリカゲルを濾去し、濾液を濃縮した。黄色油状物として、目的物 (875mg, 99%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.28-7.29 (2H, m), 7.39-7.40 (1H, m), 7.57 (1H, s), 7.64-7.64 (1H, m).
<参考例2〜6>
参考例1と同様の方法で表1に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例7>
2−クロロフェニルアセチレン
Figure 2005350363
参考例1の化合物 (875mg, 2.95 mmol) をTHF(20mL)に溶かし、-78℃に冷却した。そこにn-BuLi (1.58mol/L ヘキサン溶液を3.80mL, 6.00mmol)を滴下した。-78℃で一時間攪拌した後、反応液を常温に戻し更に一時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで希釈した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をヘキサンに溶かし、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製した。淡黄色油状物として目的物 (323mg, 80%) を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.37 (1H, s), 7.22 (1H, td, J = 7.5, 1.4 Hz), 7.29 (1H, td, J = 7.5, 1.8 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 7.5, 1.4 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 7.5, 1.8 Hz).
<参考例8〜12>
参考例7と同様の方法で、表2に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例13>
トランス−2−(2−クロロフェニル)ビニルホウ酸
Figure 2005350363
参考例7の化合物 (323mg, 2.36mmol) をジクロロメタン(5mL)に溶かし、0℃に冷却した。そこに二臭化ボラン−ジメチルスルフィド錯体(HBBr2-Me2S) (2.4mL の 1mol/L ジクロロメタン溶液, 2.40mmol) を加え、常温に戻して1日攪拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液(3mL の1.7mol/L水酸化ナトリウム水溶液) に氷冷下で滴下し、常温に戻して2時間攪拌した。希塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3 : 1 v/v) で精製し、淡黄色固体の目的物 (40mg, 9%) を得た。
1H -NMR (CDCl3) δ: 4.32 (2H, s), 6.16 (1H, d, J = 18.3 Hz), 7.23-7.31 (2H, m), 7.37-7.39 (1H, m), 7.63-7.71 (2H, m).
<参考例14>
トランス−2−(4−フェノキシフェニル)ビニルホウ酸
Figure 2005350363
参考例8の化合物 (653mg, 3.36mmol) をTHF(5mL)に溶かし、0℃に冷却した。そこにカテコールボラン (3.4mL の 1mol/L THF溶液, 3.40mmol) を加え、8時間加熱還流した。反応液を希塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2 : 1 v/v) で精製し、淡黄色固体の目的物 (227mg, 28%) を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 5.18 (2H, s), 6.38 (1H, d, J = 18.5 Hz), 6.80-7.59 (9H, m), 7.74 (1H, d, J = 18.5 Hz).
<参考例15>
2−メチルチオ−4−(トランス−2−フェニルエテニル)−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
文献公知の4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(Gershon, H, et al, J. Heterocyclic Chem., 24, 205 (1987); Gershon, H., et al, J. Heterocyclic Chem., 24, 1243 (1987))(77mg, 0.34mmol)とトランス−2−フェニルビニルほう酸 (50mg, 0.34mmol)とテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(Pd(Ph3P)4) (35mg, 0.03mmol)をトルエン(3mL)に懸濁し、1mol/L Na2CO3 水溶液 (2mL)を加え、2時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=30:1 v/v)で精製した。黄色固体として目的物(82mg, 82%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.65 (3H, s), 7.06(1H, d, 15.9Hz), 7.26 (1H, s), 7.39-7.45 (3H, m), 7.60-7.63(2H,m), 7.94 (1H, d, 15.9Hz).
<参考例16〜23>
参考例15と同様の方法で、表3に示した化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例24>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−ベンジルオキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例9の化合物 (490mg, 2.35mmol) をTHF(10mL)に溶かし、そこにカテコールボラン (5mL の 1mol/L THF溶液, 5.00mmol) を加え、8時間加熱還流した。反応液を希塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣と4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン( 540 mg, 2.38 mmol)と Pd(Ph3P)4 (200mg)をトルエン(20mL)に懸濁し、1mol/L Na2CO3 水溶液 (20mL)を加え、4時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20 : 1 v/v)で精製した。黄色アモルファスの目的物 (750mg 79% (2工程))を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (3H, s), 5.12 (2H, s), 6.92 (1H, d, J = 16.5 Hz), 7.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.21 (1H, s), 7.35-7.42 (5H, m), 7.56 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.90 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<参考例25〜27>
参考例24と同様な方法で、参考例10〜12の化合物を用い、表4に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例28>
2−メチルチオ−4−トリフルオロメチル−6−ビニルピリミジン
Figure 2005350363
4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(740 mg, 3.24 mmol)とビニルほう酸ピナコールエステル (500 mg, 3.25 mmol)と PdCl2(dppf) (50mg)をトルエン(10mL)に懸濁し、1mol/L Na2CO3 水溶液 (10mL)を加え、15時間加熱還流した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=20:1 v/v)で精製した。黄色油状物として目的物(593mg, 83%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.61 (3H, s), 5.81 (1H, d, 10.5Hz), 6.57 (1H, d, 17.5Hz), 6.74 (1H, dd, 10.5Hz and 17.5Hz), 7.21 (1H, s).
<参考例29>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(3−クロロフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例28の化合物 (100mg, 0.45mmol) と 3−クロロフェニルほう酸 (240mg, 1.53mmol)をDMF(5mL)に溶解し、酢酸パラジウム (60mg) と Na2CO3 (500mg) を加え、空気を吹き込みながら50℃で10時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=20:1 v/v)で精製した。黄色固体として目的物 (76mg, 50%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.63 (3H, s), 7.02(1H, d, 15.9Hz), 7.22 (1H, s), 7.30-7.36 (2H, m), 7.45-7.47 (2H, m), 7.58 (1H, brs), 7.86 (1H, d, 15.9Hz).
<参考例30〜32>
参考例29と同様の方法にて、表5に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例33>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−(モルホリン−4−イル)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
アルゴン雰囲気下、ナトリウムt−ブトキシド(NaOtBu) (45 mg , 0.04 mmol)、酢酸パラジウム (9 mg , 0.04 mmol)、トリ-t-ブチルホスフィン (10 mg, 0.05 mmol) をキシレン 2 mL に懸濁し、参考例23の化合物 (132 mg, 0.40 mmol) を加えた。さらに、モルホリン(40 mg , 0.46 mmol) を加え、120℃で4時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=1:1 v/v) で分離精製し、黄色油状物 として目的物 (50 mg, 34 %) を得た。(cis:trans=1:3の混合物)
1H -NMR (CDCl3) δ: 2.52 (1H, s, cis isomer), 2.64 (3H, s, trans isomer), 3.21 (1H, t, J = 4.9 Hz, cis isomer), 3.27 (4H, t, J = 4.9 Hz, trans isomer), 3.85-3.89 (5H, m, trans isomer), 6.38 (1H, d, J = 12.2 Hz, cis isomer), 6.81 (1H, d, J = 8.6 Hz, cis isomer), 6.87-6.93 (3H, m, trans isomer), 6.98 (1H, d, J = 12.2 Hz, cis isomer), 7.12 (0H, s, cis isomer), 7.20 (1H, s, trans isomer), 7.31 (1H, d, J = 8.6 Hz, cis isomer), 7.53 (2H, d, J = 8.6 Hz, trans isomer), 7.87 (1H, d, J = 15.9 Hz, trans isomer).
<参考例34>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例31の化合物 (80 mg, 0.25 mmol) をジクロロメタン(8 mL)に溶解し、メチルスルホニルクロリド (0.06 mL)、トリエチルアミン (0.08 mL) を加え常温で3時間攪拌した。水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=2:1 v/v)で分離精製し、淡黄色結晶としてメタンスルホニル化された化合物 (70 mg, 71 %)を得た。この化合物をテトラヒドロフラン (5 mL) に溶解し、ピロリジン (0.06 mL, 0.72 mmol)、トリエチルアミン (0.10 mL) を加え室温で3時間攪拌した。水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH-シリカ、ヘキサン:酢酸エチル=3:2 v/v)で分離精製し、淡黄色油状物 として目的物(50 mg, 76 %)を得た。
1H -NMR (CDCl3)δ: 1.78-1.82 (4H, m), 2.50-2.55 (4H, m), 2.64 (3H, s), 3.65 (2H, s), 7.04 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.24 (1H, s), 7.39 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.56 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.93 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<参考例35>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−ヒドロキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例24の化合物 (238mg, 0.59 mmol) をジクロロメタン(5mL)に溶かし、室温でジメチルスルフィド(1mL)と三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(BF3-Et2O)(1mL)を加えた。20時間加熱還流した後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3 : 1 v/v)で精製した。黄色固体の目的物 (140mg, 76% )を得た。
1H -NMR (CDCl3) δ: 2.63 (3H, s), 5.95 (1H, br s), 6.88 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.90 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.21 (1H, s), 7.50 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.87 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<参考例36>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−(3,5−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例35の化合物(119mg, 0.38 mmol) をDMF(5mL)に溶かし、常温で炭酸カリウム(300mg, 2.17mmol)と3,5−ビストリフルオロメチルベンジルブロミド(0.09mL, 0.49mmol)を加えた。反応液を常温で1.5時間攪拌後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10 : 1 v/v)で精製し、目的物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (3H, s), 5.21 (2H, s), 6.95 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.22 (1H, s), 7.60 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.85-7.90 (4H, m).
<参考例37〜40>
参考例36と同様の方法にて、表6に示した化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例41>
2−メチルチオ−4−[トランス−2−(4−(4−クロロフェノキシ)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例35の化合物(50mg, 0.16mmol)、4−クロロフェニルほう酸(60mg, 0.38mmol)、酢酸銅(II)(30mg, 0.17mmol)、モリキュラーシーブス4A(200mg)を塩化メチレン(2mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(0.12mL)を加えた。反応液を常温で15時間撹拌した後、反応液をセライトを通してろ過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50 : 1 v/v)で精製し、黄色アモルファスの目的物(41mg, 61%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (3H, s), 6.96 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.00-7.01 (4H, m), 7.22 (1H, s), 7.34 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.91 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<参考例42、43>
参考例41と同様の方法にて、表7に示した化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例44>
2−メチルチオ−4−[2−(4−クロロフェニル)エチニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
4−クロロフェニルアセチレン(207mg, 1.52mmol) と4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(300mg, 1.31mmol) をトリエチルアミン(5mL)に溶かし、PdCl2(Ph3P)2 (30mg) と ヨウ化銅(I) (30mg) を加え、常温で一晩攪拌した。反応液を希塩酸にあけ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:1 v/v)で精製し、茶色固体の目的物(126 mg, 25%) を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.53 (3H, s), 7.28 (1H, s), 7.30 (2H, d, 8.6Hz), 7.47 (2H, d, 8.6Hz).
<参考例45>
2−メチルチオ−4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
4−クロロスチレン (180 mg, 1.30 mmol) をTHF(10mL)に溶かし、氷冷下9-BBN(0.5mol/L in THF, 2.60mL, 1.30mmol)を滴下した。常温で一晩攪拌した後、反応液に4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(300mg, 1.31mmol)とPdCl2(dppf) (100mg)とK2CO3(500mg)とDMF(5mL)と水(0.7mL)を加え、50℃で2.5時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=40:1 v/v)で精製し、黄色油状物の目的物(79 mg, 18%) を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.59(3H, s), 3.06 (4H, s), 7.03 (1H, s), 7.11 (2H, d, 7.5Hz), 7.25 (2H, d, 7.5Hz).
<参考例46>
4−クロロ−N−(2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン− 4−イル)ベンズアミド
Figure 2005350363
4−クロロベンズアミド (250 mg, 1.61 mmol) をDMF(5mL)に溶かし、氷冷下60%水素化ナトリウム (55mg, 1.38 mmol) を加えた。常温で15分攪拌した後、4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(300 mg, 1.31 mmol)のジクロロメタン溶液を滴下した。常温で2時間攪拌した後、反応液を希塩酸にあけ酢酸エチルにて抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1 v/v)で精製し、白色固体として目的物 (137mg, 30%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.60 (3H, s), 7.52 (2H, d, 8.3Hz), 7.87 (2H, d, 8.3Hz), 8.31 (1H, s), 8.66 (1H, brs).
<参考例47>
4−(4−クロロベンジルオキシ)−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
4−クロロベンジルアルコール (150 mg, 1.05 mmol) をDMF(2mL)に溶かし、氷冷下60%水素化ナトリウム (35mg, 0.88mmol) を加えた。0℃で30分攪拌した後、4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(200 mg, 0.87 mmol)のジクロロメタン溶液を滴下した。常温で5時間攪拌した後、反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1 v/v)で精製し、無色油状物として目的物 (252mg, 87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.56 (3H, s), 5.42 (2H, s), 6.73 (1H, s), 7.35 (4H, s).
<参考例48>
4−(4−クロロベンジルアミノ)−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
4−クロロ−2−メチルチオ−6−トリフルオロメチルピリミジン(230 mg, 1.00 mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶かし、4−クロロベンジルアミン (320 mg, 2.56 mmol)のジクロロメタン溶液を室温で滴下した。室温で5時間攪拌した後、反応液を水にあけ酢酸エチルにて抽出して、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1 v/v)で精製し、白色固体として目的物 (195mg, 58%)を得た。
1H-NMR(CDCl3 400MHz) δ: 2.50 (3H, s), 4.61 (2H, br), 5.34 (1H, br), 6.34 (1H, s), 7.25 (2H, d, 7.9Hz), 7.33 (2H, d, 7.9Hz).
<参考例49>
2−メタンスルホニル−4−(トランス−2−フェニルエテニル)−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例15の化合物 (10mg, 0.034mmol) をジクロロメタン(2mL)に溶かし、常温でmCPBA(18mg, 0.104mmol)を加えた。2時間攪拌後、反応液を亜硫酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を亜硫酸水素ナトリウム水溶液と飽和重曹水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル=3:1 v/v)で精製し、黄色固体の目的物 (8mg,72%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ: 3.45(3H, s), 7.23(1H, d, 16.2Hz), 7.43-7.47(3H, m), 7,64-7.68(2H, m), 7.75 (1H, s), 8.19 (1H, d, 16.2Hz).
<参考例50〜71>
参考例16〜27、29、36〜38、42、44〜48の化合物を用い、参考例44と同様の方法にて、表8〜表11に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
Figure 2005350363
Figure 2005350363
Figure 2005350363
<参考例72>
2−メチルスルホキシ−4−[トランス−2−(4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例39の化合物(60mg, 0.137mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、OXONE(250mg, 0.41mmol)を加えた。40℃で3時間撹拌した後、反応液を飽和重曹水に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。黄色アモルファスの目的物(56mg, 90%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.03 (3H, s), 5.09 (2H, s), 7.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.10 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.37 (4H, s), 7.59 (1H, s), 7.60 (2H, d, J = 9.0 Hz), 8.12 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<参考例73〜78>
参考例32〜34、40、41、43の化合物を用い、参考例72と同様の方法にて表12に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<参考例79>
2−メチルスルホキシ−4−[トランス−2−(4−メチルオキシカルボニルフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例30の化合物(50mg, 0.16mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、OXONE(300mg, 0.49mmol)を加えた。50℃で2時間撹拌した後、反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、飽和重曹水中に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。淡黄色粉末の目的物をスルホキシド体・スルホン体の混合物として得た(30mg)。
スルホキシド体(n=1); 1H -NMR (CDCl3) δ: 3.05 (3H, s), 3.95 (3H, s), 7.32 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.67 (1H, s), 7.72 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.11 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.21 (1H, d, J = 15.9 Hz).

スルホン体(n=2); 1H -NMR (CDCl3) δ: 3.46 (3H, s), 3.95 (4H, s), 7.31 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.78 (1H, s), 8.12 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.23 (1H, d, J = 15.9 Hz).
<実施例1>
4−[トランス−2−(4−クロロフェニル)エテニル]−2−(ピロリジン−1−イル)−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例57の化合物(30mg, 0.083 mmol)を1,4−ジオキサン (2mL)に溶かし、ピペリジノメチル−ポリスチレン (50mg) とピロリジン (0.02mL: 0.24mmol) を加え、50℃で2時間攪拌した。ポリスチレン−イソシアネート (50mg) を加え、更に30分攪拌した後、固体を濾去し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20 : 1 v/v)で精製し、黄色固体として目的物(8 mg, 27 %)を得た。
高分解能質量分析 (EI) : 計算値.: 353.0907, 実測値 353.0871.
<実施例2〜9>
実施例1と同様の方法にて、参考例57の化合物を用い、表13に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
<実施例10>
4−[トランス−2−(4−クロロフェニル)エテニル]−2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
4−トリフルオロメチルベンジルアルコール(25 mg, 0.147 mmol) をDMF(2mL)に溶かし、60%水素化ナトリウム (6mg, 0.15 mmol) を加えた。室温で20分攪拌した後、参考例57の化合物(48mg, 0.132 mmol)のジクロロメタン溶液を滴下した。室温で一晩攪拌した後、反応液を希塩酸にあけ酢酸エチルにて抽出した後、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1 v/v)で精製し、黄色油状物として目的物 (31 mg, 51%)を得た。
高分解能質量分析(FAB) ; 計算値:459.0699, 実測値:459.0661.
<実施例11>
2−ヒドロキシ−4−(トランス−2−フェニルエテニル)−6−トリフルオロメチルピリミジン
Figure 2005350363
参考例49の化合物(7mg, 0.021mmol)をTHF(2mL)に溶かし、1mol/L 水酸化ナトリウム水溶液(1mL)と触媒量のテトラブチルアンモニウムクロリドを加え、室温で2時間撹拌した。反応液を希塩酸に加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水と飽和食塩水により洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1 v/v)で精製し、黄色固体の目的物(4mg, 70%)を得た。
高分解能質量分析(FAB): 計算値:267.0745 実測値:267.0760
<実施例12〜40>
参考例50〜56、58〜79の化合物を用い、実施例11と同様の方法にて、表14〜18に示す化合物を合成した。
Figure 2005350363
Figure 2005350363
Figure 2005350363
Figure 2005350363
Figure 2005350363
<実験例1> ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)におけるHO活性の測定
HUVECは、2% FCS を含むEB-2培地にて継代培養し、6〜9代のものを実験に使用した。HUVEC (1×105 cell/mL) 4.5mLを、コラーゲンタイプIコート6cmディッシュに播種しDMSOに溶解し、培地にて100倍希釈した試験化合物を0.5mL添加した。37℃ CO2インキュベーターにて24時間インキュベートした後、細胞を回収した。凍結融解により細胞を破壊し、蛋白定量を行い、60〜100μgをサンプルとした。
HO活性の測定はTaylor,JLらの方法(Am.J.Physiol. 274, L582-L590, 1998)に準じて行った。サンプルにラット肝上澄蛋白を2 mg、20 μM ヘミン、2mM グルコース6-ホスフェート、0.016 U/μL グルコース6-ホスフェート デハイドロゲナーゼ、0.8 mM ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド ホスフェート(以下NADPHと略す)を含む反応液450μLを加え、攪拌した後、1時間反応させた。クロロホルムを700μL加え、良く攪拌した後、9000rpm、4℃にて5分間遠心し、下層(クロロホルム層)の吸光度(453nmおよび530nm)を測定した。453nmと530nmの吸光度差より、生成したビリルビン量を算出し、HO活性とした。
活性化比率は下記の計算式を用いて算出した。
Figure 2005350363
Figure 2005350363
以上のように、一般式(1)で表される本発明化合物は、HO-1の活性化作用を持つことが確認された。
本発明の一般式(1)
Figure 2005350363
[式中、X,Y,Zは前述の通りである]で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体が上記実験例1で示したヒト臍帯静脈内皮細胞を用いた実験から、HOの誘導または誘導促進作用を有することが明らかになった。即ち、本発明の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体はHO-1のmRNAを上昇させることをし、HO-1 mRNAの誘導を介してHO活性を上昇させていることが判明した。
従って、本は発明の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体は、病態時に生体防御的に作用するHOの発現を誘導または促進する。
このような4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体はHOの誘導剤または誘導促進剤として有用であり、様々な疾患の治療剤として、例えば急性肺傷害治療剤、慢性閉塞性肺疾患治療剤、喘息治療剤、移植臓器の保護剤などとして、様々な酸化的ストレスに対する生体防御剤として提供することができる。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2005350363
    [式中、Xは置換基を有していても良いフェニル基、置換基を有していても良いヘテロ芳香環、または一般式(1a)
    Figure 2005350363
    (式中mは1または2を表し、Qは置換基を有していても良いフェニル基または置換基を有していても良いヘテロ芳香環を表し、Raは、水素、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アセチル基を表す)、または一般式(1b)
    Figure 2005350363
    (式中、Aは結合または−O−を表し、Ra,Qは上述の通り)を表し、
    Yはヒドロキシル基、炭素数2〜6の置換基を有してもよい環状または非環状アミノ基、または一般式(1c)
    Figure 2005350363
    (式中Eは−CHO−,−CHNH−,−CHCHNH−を表し、Qは上述の通り)を表し、Zは−CH=CH-、−C≡C−、−CH2CH2-、−CH2O-、−CONH-を表す]で表される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
  2. 一般式(1d)
    Figure 2005350363
    [式中Xaは、一般式(1e)
    Figure 2005350363
    (式中Rbは、フッ素、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基「ただし、ジメチルアミノ基とピロリジン−1−イル基を除く」、または一般式(1f)
    Figure 2005350363
    (式中Qaは、一般式(1g)
    Figure 2005350363
    (式中Rcはクロル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、炭素数2〜6の置換基を有していてもよい環状または非環状アミノ基)、または置換基を有してもよいヘテロ芳香環)、または一般式(1h)
    Figure 2005350363
    (式中、Qbは置換基を有するフェニル基、または置換基を有してもよいヘテロ芳香環、Raは一般式(1)の場合に同じ)、または一般式(1i)
    Figure 2005350363
    (式中、QおよびRaは一般式(1)の場合に同じ)]で表される請求項1記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
  3. 一般式(1)で表される化合物が、下記1)から4)
    1) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
    2) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−ビフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
    3) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−フェノキシフェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
    4) 2−ヒドロキシ−4−[トランス−(4−(4−トルイル)フェニル)エテニル]−6−トリフルオロメチルピリミジン
    のいずれか一つである、請求項1記載の4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物。
  4. 請求項1で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、ヘムオキシゲナーゼの誘導剤または誘導促進剤。
  5. 請求項1で示された4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、急性肺傷害(ALI, ARDS)治療剤。
  6. 請求項1で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤。
  7. 請求項1で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、喘息治療剤。
  8. 請求項1で示される4−トリフルオロメチルピリミジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容しうる塩並びにその水和物の少なくとも一種類以上を有効成分として含有する、移植臓器の保護剤。
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