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JP2005289948A - 睡眠改善用組成物 - Google Patents

睡眠改善用組成物 Download PDF

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JP2005289948A
JP2005289948A JP2004111727A JP2004111727A JP2005289948A JP 2005289948 A JP2005289948 A JP 2005289948A JP 2004111727 A JP2004111727 A JP 2004111727A JP 2004111727 A JP2004111727 A JP 2004111727A JP 2005289948 A JP2005289948 A JP 2005289948A
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Japan
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sleep
theanine
improving
composition
improvement
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JP2004111727A
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Shuichiro Shirakawa
修一郎 白川
Makoto Koseki
誠 小関
Raju Juneja Reka
レカ・ラジュ・ジュネジャ
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KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
Taiyo Kagaku KK
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Abstract


【課題】副作用の恐れがなく、誰もが安心して日常的に使用可能な睡眠改善用組成物を提供する。
【解決手段】テアニンを含有する組成物によって達成される。この組成物によれば、疲労軽減・睡眠時間の延長感・入眠改善・夢みの改善・睡眠中の中途覚醒の減少・睡眠後半の中途覚醒の減少・睡眠効率の改善などの睡眠改善効果を得ることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、テアニンを含有する睡眠改善用組成物、該組成物を含有する飲食品または医薬品、テアニンを用いる睡眠改善方法、ならびに前記飲食品または医薬品の製造のためのテアニンの使用に関する。
人生の3分の1を占める「眠り」は人間にとって最も重要な行為である。しかし、近年、殊にも都市生活者においては、活動時間のずれによる昼夜の逆転現象などの生活のリズムの乱れ、ストレスに加え、運動不足の影響もあり、睡眠不足、不眠症を訴える人が増加している。現代においては5人に1人が何らかの睡眠について不満を持っており、1ヶ月以上の不眠を訴えている者は10人に1人いるといわれている。また、睡眠障害に関する実地調査によると、睡眠障害が引き起こす交通事故等による国民の経済損失は、年間1兆4000億円と算定されている。さらに、医療費の支出も全国で年間5000億円を国民が負担しており、また睡眠薬にかかる医療コストだけでも最低1825億円が支出されていると推定されている。
種々の天然成分が睡眠におよぼす効果は広く知られている。ヒノキやヒバなどの針葉樹に含まれる香気成分の一つであるセドロールには交感神経を抑制し副交感神経活動を優位にさせることが報告されており、更に睡眠においては総睡眠時間の延長、入眠潜時の短縮、睡眠効率の上昇が認められている(例えば、特許文献1参照。)西洋ハーブの一種であるバレリアンには鎮静効果があることが知られており、ヒト臨床試験において睡眠潜時の減少、睡眠の質の改善、徐波睡眠の延長などが確認されている(例えば、非特許文献1、2参照。)
また、漢方薬として広く使われている高麗人参エキスには、ラットの試験において睡眠促進作用、絶食により睡眠リズムを変化をきたした睡眠を正常に戻す効果などが報告されている(例えば、非特許文献3、4参照。)さらに、イクラ油に含まれるフォスファチジルコリンの睡眠に対する主要機能成分であるsa-2位DHA結合PCの1-オレオイル-2-DHA-sn-3-ホスホコリンをラットに投与すると、24時間中の総睡眠時間、レム睡眠時間および総睡眠時間に対するレム睡眠時間を増加させることなどが報告されている(例えば、非特許文献5参照。)
しかし、上述のようなヒバの香気成分であるセドロールは揮発性物質であり経口摂取する飲食品や医薬品形態で使用しにくい。また、バレリアン、高麗人参エキスおよびフォスファチジルコリンの詳細な睡眠改善効果に関しては明示されていない。
Peter D. Leatherwood, Francoise Chaffard, Eva A Heck and Raphael Munoz-Box:Aqueous Extraction of Valerian Root (Valeriana offcinalis L.) improving Sleep Quantity in Man, Pharmacology Biochemistry & Behavior, Vol 17, p65-71, 1982 Olov Lindahl and Lars Lindwall, Double Blind Study of a Valerian Preparation, Pharmacology Biochemistry & Behavior, Vol 32, p1065-1066, 1989 Young Ho Rhee, Sung Pil Lee, Kazuki Honda, and Shojiro Inoue:Panax ginseng Extract Modulates Sleep in Unrestrained Rats, Psychopharmacology, 101, p486-488, 1990 Sung Pil Lee, Kazuki Honda, Young Ho Rhee and Shojiro Inoue:Chronic Intake of Panax ginseng, Extract Stabilizes Sleep and Wakefulness in Food-deprived Rats, Neuroscinence Letters, 111, p217-221, 1990 日比野英彦, PC-DHAと睡眠, Food Style 21, Vol.7, No.3, p50-53, 2003 国際公開公報第01/058435号
本発明の課題は、テアニンを含有することを特徴とする睡眠改善用組成物を提供することにある。より詳しくは、睡眠障害を有する個体に適用するための飲食品および医薬品を提供することにある。さらに、本発明の目的は、睡眠障害を有する個体に投与する睡眠改善方法、ならびに前記飲食品または医薬品の製造のためのテアニンの使用を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、テアニンが睡眠改善効果に有効であり、数多い睡眠障害の項目における原因のうち、その睡眠改善効果が疲労感を軽減させ、起床時の睡眠時間が延長したと感じる、入眠改善、夢みの改善または中途覚醒の減少によるものであることを見出し、基本的には、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
〔1〕テアニンを含有することを特徴とする睡眠改善用組成物、
〔2〕睡眠改善効果が疲労軽減よることを特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔3〕睡眠改善効果が睡眠時間の延長感によることを特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔4〕睡眠改善効果が入眠改善によることを特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔5〕睡眠改善効果が夢みの改善であることを特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔6〕睡眠改善効果が睡眠中の中途覚醒の減少を特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔7〕睡眠後半の中途覚醒の減少を特徴とする前記〔6〕記載の睡眠改善用組成物、
〔8〕睡眠改善効果が睡眠効率の改善を特徴とする前記〔1〕記載の睡眠改善用組成物、
〔9〕前記〔1〕〜〔8〕いずれか記載の睡眠改善用組成物を含有する飲食品、
〔10〕前記〔2〕〜〔8〕いずれか記載の睡眠改善用組成物を含有する医薬品、
〔11〕前記〔9〕又は〔10〕記載の睡眠用組成物を用いる睡眠改善方法、
〔12〕テアニンの配合工程を有する前記9、10いずれか記載の睡眠改善用組成物の製造のためのテアニンの使用、に関する。
本発明の睡眠改善用組成物(以下、組成物)は、種々の原因により生ずる様々な睡眠障害を緩和又は改善することを目的として日常的に使用することができる。本発明の組成物によれば、睡眠障害における少なくとも1つ以上の症状を改善することができる。特に睡眠障害における「疲労軽減」、「睡眠時間の延長感」、「入眠改善」、「夢みの改善」、「中途覚醒の減少」、「睡眠後半の中途覚醒の減少」、「睡眠効率の改善」からなる群より選ばれる少なくとも1つ以上の症状を効果的に改善することができる。本発明の組成物の作用の所望の効果の発現は、テアニンを含有する組成物について初めて見出された睡眠改善効果に基づくものである。
次に、本発明の実施形態について、詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、下記の実施形態によって限定されるものではなく、その要旨を変更することなく、様々に改変して実施することができる。また、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
本発明に用いられるテアニンとは、茶の葉に含まれているグルタミン酸誘導体で、茶の旨味の主成分であって、呈味を用途とする食品添加物として使用されている。本発明に用いられるテアニンの製造法としては、茶葉から抽出する方法、有機合成反応によりテアニンを得る方法(Chem.Pharm.Bull.,19(7)1301−1307(1971))、グルタミンとエチルアミンの混合物にグルタミナーゼを作用させてテアニンを得る方法(特公平7−55154号)、エチルアミンを含有する培地で茶の培養細胞群を培養し、培養細胞群中のテアニン蓄積量を増加させつつ培養細胞群の増殖促進を図る方法(特開平5−123166号)、また、特公平7−55154号、特開平5−123166号におけるエチルアミンをエチルアミン塩酸塩などのエチルアミン誘導体に置き換えてテアニンを得る方法等がありいずれの方法でも良い。ここでいう茶葉とは、緑茶、ウーロン茶、紅茶等があげられる。このような方法により得られたテアニンは、L−体、D−体、DL−体いずれも使用可能であるが、中でもL−体は、食品添加物にも認められており、経済的にも利用しやすいため、本発明においては、L−体が好ましい。
本発明に用いられるテアニンの安全性は高く、たとえば、マウスを用いた急性毒性試験において5g/kg経口投与で死亡例がなく異常は認められない。また、特にテアニンは茶のうまみ成分として知られているものであり、呈味を用途とする食品添加物としても使用され、食品衛生法上、その添加量に制限はない。しかも、従来の薬物と異なり、テアニンによる副作用は全く認められないので、本発明の組成物によれば、安全かつ効果的に睡眠改善用組成物として使用できる。
本発明における抗不安作用が発揮されるテアニンの投与量は0.01mg/kg体重から100mg/kg体重であり、好ましくは0.1mg/kg体重から80mg/kg体重であり、更に好ましくは1mg/kg体重から50mg/kg体重である。
また、本発明に用いるテアニンは精製品(テアニン含量98%以上)、粗精製品(テアニン含量50〜98%)、抽出エキス(テアニン含量10〜50%)等でいずれの形状でも良い。本発明品である睡眠改善用組成物を食品として摂取するにはテアニンをそのまま、または、テアニンを含有する乾燥食品、サプリメント、また、清涼飲料やミネラルウォーター、嗜好飲料、アルコール飲料などの液状食品、錠剤、カプセル、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤等の剤形であればよい。
本発明における睡眠改善とは、心理的評価技術を用いた主観的な判断による睡眠感または活動量連続記録による睡眠・覚醒状態推定技術において客観的に睡眠状態が改善されることをいう。
睡眠状態の判定に用いる診断方法には、主にアメリカ睡眠障害連合会が中心となり作成した睡眠障害国際分類、アメリカ精神医学界が作成した精神障害の診断・統計マニュアルDMS-IVの睡眠障害の項目、およびWHOの診断基準であるICDの睡眠障害の項目の3つの診断分類があり、数多くの睡眠障害の病名が列挙されている。
本発明における睡眠感とは眠りについての主観的感覚について睡眠の深さや一夜の熟眠感についての内省報告である。また、睡眠感とは睡眠に対する各人固有の心的構えであり、情動レベル、認知レベル、行動レベルの3水準に関する判断結果の集合である。起床時に昨晩から今朝にかけての睡眠感を調べるには、OSA睡眠調査票を用いることができる。OSA睡眠調査票は睡眠に関する内省を標準化した調査票であり、第1版、第2版、MA版などがある。OSA睡眠調査票MA版(以下、OSA-MA)(山本由華吏, 田中秀樹, 高瀬美紀, 山崎勝男, 阿住一雄, 白川修一郎:中高年・高齢者を対象としたOSA睡眠調査票(MA版)の開発と標準化, 脳と精神の医学, vol.10, p401-409, 1999)は、起床時眠気、入眼と睡眠維持、夢み、疲労回復、睡眠時間の5因子からなり、各因子の信頼性、妥当性ともに検証されている。
本発明における疲労とは主に起床時に感じる精神性疲労のことであり、睡眠状態が良好なときには起床時に疲労が回復したと感じる。疲労は、生体がある機能を発揮した結果その機能が低下する現象や繰り返し力を出したり運動したときに、作業能力や運動能力が減退することである。また、疲労の回復とは、機能が低下した状態から、生体が本来もっている水準にまで戻ることを意味する。生体の疲労は、筋肉などの身体性疲労と、脳や感覚系などの精神性疲労に分類され、睡眠は主に脳における精神性疲労の回復に重要な役割を果たす。
本発明における睡眠時間の延長感とは、実質的な睡眠時間を意味するのではなく、主観的に睡眠時間が延長したと自覚するこという。睡眠時間が延長したと感じる要因としては中途覚醒が減少したり、早朝覚醒が改善されたりすることによるものと考えられる。
本発明における入眠改善とは、入眠過程における寝つきに対する心理評価が改善されることをいい、入眠過程とは就床から入眠に至るまでの状態をいう。不眠症の分類に入眠障害が挙げられており、入眠障害とは本人が眠ろうと意識した時から寝付くまでの時間の延長であり、不眠症の症状でよくみられるものである。すなわち本発明は、入眠障害を改善することを意味する。また、不眠症の原因には不眠をもたらす薬剤の機会的使用やカフェインやニコチンの過剰摂取によってももたらされるが、これらの原因による入眠障害は含まれない。
本発明における夢みの改善とは、悪夢を見なくなることや夢みの回数の減少である。
悪夢とは、夜間に見られる生々しい夢と関連した非常な不安と怖れで、たびたび叫びと自律神経の変動を伴い、目覚める現象である。目覚めたとき、その夢の内容を詳細に思い起こすことができ、意識は清明で、すぐ周囲に適応することができる。悪夢は夜間睡眠中に半ばから朝方のレム睡眠時に出現しやすいという特徴がある。悪夢は、生命、安全、または自尊心を脅かすような恐怖、不安に満ちた生々しく鮮明な夢、たとえば追われる、強奪される、レイプされる、殺されそうになる、ビルから突き落とされるなどの内容の夢であり、その恐怖のために夢から覚醒してしまう。悪夢はほとんどが長く入り組んだものであり、夢の終わりに近づくにつれて恐怖が増していく。こうした恐怖の夢からの目覚めはレム睡眠からの覚醒であり、したがって睡眠の後半に起こりやすい。覚醒後は見当識や意識は速やかに鮮明となり、長くて恐ろしい夢を詳細に想起することができるが、恐怖のためになかなか再入眠できない。
本発明における夢みとは、睡眠中に生じる自覚症状のうち、明瞭な感覚性心像をもつものであり、意識の統制作用が極端に弱められている場合をいう。夢みはレム睡眠段階に高率に出現する。レム睡眠段階に覚醒させたときの夢起想率は80%以上であるのに対し、ノンレム期の起想率は7%と低い。レム睡眠時には急速眼球運動や骨格筋の無緊張と突発的な痙攣が認められ、大脳皮質は部分的に活発化された状態で覚醒時に見られるような脳波があらわれる。レム睡眠段階は睡眠としては浅い睡眠状態であり、夢みが多いということは特に早朝時の眠りが浅いために夢をよくみることを意味する。
本発明における中途覚醒とは夜中に目が覚めその後眠れない状態や、平均よりも頻繁に目がさめるために、睡眠の質が悪くなって結果として熟睡していないと感じる状態をいう。高齢者では睡眠が浅くなるため、中途覚醒が出やすくなり睡眠全体の質を低下させる。中途覚醒は睡眠ポリグラフやアクチグラフにより定量的に観察することができる。
本発明の組成物により減少する中途覚醒の時期は起床に近い睡眠後半であり、睡眠後半とは、睡眠時間を2等分し起床に近い時間帯をいう。睡眠後半ではレム睡眠が良く認められるという特徴がある。本発明品の摂取においては特に睡眠後半の中途覚醒の減少に有効である。
本発明における睡眠効率とは、睡眠中における実質的な睡眠を意味し、睡眠中の中途覚醒を除いた睡眠時間を入眠から起床までの睡眠時間で除した値であり、中途覚醒があると睡眠効率は悪くなる。
本発明における投与の対象は睡眠障害と診断されたヒトから自分の睡眠に満足していないヒトに適用できる。睡眠障害とは、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠感の欠如などといった症状が少なくとも週3回以上で、1ヶ月以上続く場合である。睡眠が量的、質的に障害された状態を言い、睡眠障害国際分類(ICSD)、DSM-IVによる睡眠障害の分類、ICD-10による睡眠障害の分類などで診断・分類できる。本発明品は睡眠障害の中でも不眠症であるヒトに有効であり、不眠症とは自覚的に寝つきにくい入眠障害、睡眠途中の覚醒が多い中途覚醒障害、望まない早朝の覚醒をともなう早朝覚醒障害、眠った気がしない熟眠障害であり、更に悪夢にも有効である。
また、自分の睡眠に満足していない状態とは、主観的に自分の睡眠に不満を感じていたり、不眠症の診断基準に満たなくとも入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠感の欠如などといった症状がまれに認められる場合をいう。
また、本発明における対象は主にヒトであるが、更には睡眠が認められるイヌ、ネコ、牛、馬、ハムスター、モルモット、ラット、マウスなどの哺乳類、インコ、オウム、ジュウシマツなどの鳥類などの動物にも適用できる。
本発明の組成物は、例えば、飲食品又は医薬品として好適に使用される。かかる飲食品としては、特に限定されるものではないが、テアニンを含有してなる、乾燥食品等の固形状食品、サプリメント、清涼飲料、ミネラルウォーター、嗜好飲料等の液状食品が挙げられる。医薬品としては、錠剤、カプセル、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤等の種々の剤形のものが挙げられる。
前記固形状食品としては、例えば、練り製品、大豆加工品、ムース、ゼリー、ヨーグルト、冷菓、飴、チョコレート、ガム、クラッカー、ビスケット、クッキー、ケーキ、パン等が挙げられる。一方、前記液状食品としては、例えば、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ハーブティー等の茶類、濃縮果汁、濃縮還元ジュース、ストレートジュース、果実ミックスジュース、果粒入り果実ジュース、果汁入り飲料、果実・野菜ミックスジュース、野菜ジュース、炭酸飲料、清涼飲料、乳飲料等が挙げられる。
また、本発明の組成物に生薬、ハーブ、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、その他食品に許容される素材・原料を併用することができる。ここにおいて、使用する生薬とは特に限定されるものではないが、カノコソウ、当帰、芍薬、牡丹、高麗人参などが挙げられる。
ハーブとは特に限定されるものではないが、バレリアン、アニス、キャロットシード、クローブ、コリアンダー、サイプレス、シナモン、ジュニパー、ジンジャー、スイートオレンジ、パインニードル、バジル、パチュリ、ビターオレンジ、フェンネル、ブラックペッパー、ベイ、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、ミルラ、レモングラス、ローズマリー、グレットリーフ、バニラ、ヒソップ、ユーカリ、ライム、レモン、イランイラン、カルダモン、クラリセージ、ジャスミン、ゼラニウム、カモミール、ブルガリアローズ、ローズ、オリバナム、ラベンダー、カミツレ、ゼラニウム、サンダルウッドネロリ、バーベナ、プチグレン、ベチバー、マージョラム、メリッサ、ローズウッド、オトギリソウ、セイントジョーンズワート、カワカワなどが挙げられ、好ましくは、バレリアン、カモミール、ペパーミント、ラベンダー、セントジョーンズワート、カワカワである。これらのハーブの形状としては抽出エキス、精油、ハーブティー等が挙げられ、使用するアミノ酸も特に限定されるものではないが、例えば、グルタミン、グルタミン酸、イノシン酸、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、γ-アミノ酪酸、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリン、トリプトファン等が挙げられ、好ましくはγ-アミノ酪酸、トリプトファンである。
使用するビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ニコチン酸、リボ酸、パントテン酸、ビオチン、ユビキノン等が挙げられ、好ましくはビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12である。更にビタミンはそれぞれの誘導体も含まれる。
使用するミネラルとしては、カルシウム、鉄、マグネシウム、銅、亜鉛、セレン、カリウム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、その他食品に許容される素材・原料としては、アロエ、ローヤルゼリー、メラトニン、プラセンタ、プロポリス、イソフラボン、大豆レシチン、卵黄レシチン、卵黄油、コンドロイチン、カカオマス、コラーゲン、酢、クロレラ、スピルリナ、イチョウ葉、緑茶、杜仲茶、黄妃茶、ウ一口ン茶、桑の葉、甜茶、バナバ茶、不飽和脂肪酸、糖アルコールやオリゴ糖などの糖類、ビフィズス菌や紅麹などの菌類、アガリクス茸、姫マツタケ、霊芝、マイタケ等のキノコ類、ブルーベリー、プルーン、ブドウ、オリーブ、うめや稚橘類等の果実類、落花生、アーモンド、ゴマや胡椒等の種実類、ピーマン、唐辛子、ネギ、カボチャ、ウリ、人参、ゴボウ、モロヘイヤ、ニンニク、シソ、ワサビ、トマト、らっきょ、葉菜、芋や豆等の野菜類、ワカメ等の海草類、魚介類、獣鳥鯨肉類、穀類等が挙げられ、さらにこれらの抽出物、乾燥品、粗精製品、精製品、加工品、醸造品等も使用できる。
また、該組成物と睡眠に効果のある香りと併用することもでき、例えばヒバの香気成分であるセドロール、ラベンダー、ゼラニウム、ペパーミントなどが挙げられるが限定されることはない。
また、医薬品としての剤形は、例えば、内服薬、注射薬、貼付薬、坐薬、吸入薬等が挙げられ、特に限定されるものではない。内服薬は、従来使用されている錠剤、カプセル、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤が挙げられる。注射薬としては、筋肉注射剤、皮内注射剤、皮下注射剤、静脈注射剤等が挙げられる。また、貼付薬としては、従来、貼付薬の製造に使用されている公知の担体と本発明の有効成分とを配合したものを公知の貼付薬に使用されるシート等の上に塗布してなるもの等が挙げられる。坐薬は、従来使用されるカカオ脂、グリセロゼラチン、ステアリン酸ナトリウム、プロピレングリコールモノステアレート等と本発明の有効成分とを配合してなるもの等が挙げられる。吸入薬としては、従来の方法により吸入させるものであって、例えば、水蒸気又は空気と共に鼻孔又は口腔より体内に吸収され得る剤型を有するもの等が挙げられる。
本発明の組成物の製法としては、テアニンの配合工程を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、テアニンと他の原材料を粉体混合する製法、溶媒中にテアニンと他の原材料を溶かし混合溶液とする製法、また、その混合溶液を凍結乾燥する製法、噴霧乾燥する製法等の一般的な飲食品、医薬品の製法が挙げられる。
本発明の製品形態としては溶液、懸濁物、粉末、個体成形物等の任意の形態が挙げられ、特に限定するものではない。飲食品としては、具体的には、固形状食品または液状食品として前記例示のものの他、調味料、スープ、コーヒー、ココア、乳製品等が挙げられる。医薬品としては、用途、剤型等に応じて適宜選択される公知の任意の担体、その他所望の添加剤等と本発明の有効成分とを配合してなる、錠剤、カプセル、注射剤等が例示される。
以下、実施例、試験例により本発明を詳細に説明するが、本発明は当該実施例および試験例に限定するものではない。なお、以下において「mg/kg」とは、体重1kgあたりのmg投与量を示す。
参考例1 酵素法によるテアニンの製造
0.3Mグルタミン及び1.5M塩酸エチルアミンを0.05Mホウ酸緩衝液(pH11)中、0.3Uグルタミナーゼ(市販品)存在下に30℃、22時間反応させ225nmolのテアニンを得た。次いで、反応液をDowex 50 x 8、Dowex 1 x 2 カラムクロマトグラフィー(共に室町化学工業(株)製)にかけ、これをエタノール処理することにより、反応液から目的物質を単離し、8.5gのテアニンを得た。
この単離物質をアミノ酸アナライザー(株式会社日立製作所製)、ペーパークロマトグラフィーにかけ、標準物質と同じ挙動を示すことにより、テアニンであることを確認を行った。塩酸又はグルタミナーゼで加水分解処理を行うと、1:1の割合で、グルタミン酸とエチルアミンを生じた。このように、単離物質がグルタミナーゼによって加水分解されたことから、エチルアミンがグルタミン酸のγ位に結合していたことが示される。また、加水分解で生じたグルタミン酸がL-体であることも、グルタミン酸デヒドロゲナーゼにより確認した。
参考例2 テアニンの茶葉からの抽出
茶(Camellia sinensis)葉10kgを熱水で抽出後、カチオン交換樹脂(室町化学工業(株)製
Dowex HCR W−2)に通し、1N NaOHにより溶出した。溶出画分を活性炭(二村化学工業(株)製太閤活性炭 SG)に通し、15%エタノールによる溶出画分をRO膜(日東電工(株)製NTR 729 HF)を用いて濃縮し、カラムクロマトグラフィーにて精製し、更に再結晶を行い、24.8gのテアニンを得た。
なお、以下における各試験及び各組成物の製造にはテアニン[商品名:サンテアニン、太陽化学株式会社製]を用いた。
実施例1 テアニン配合錠剤の製造
テアニン配合睡眠改善用組成物の1例として、下表1に示す原料を混合後打錠し、テアニン配合錠剤を製造した。
Figure 2005289948
すなわち、上記配合に従って各原料を混合し、造粒後に、1粒250mgとなるように打錠した。
比較例1 対照錠剤の製造
テアニン配合睡眠改善用組成物の1例として、下表2に示す原料を混合後打錠し、対照錠剤を製造した。
Figure 2005289948
すなわち、上記配合に従って各原料を混合し、造粒後に、1粒250mgとなるように打錠した。
試験例1 被験者の選定
被験者は、研究内容に関して十分な説明を受け、協力に同意した健常日勤男性25〜36歳(28.6±1.1歳)13名および健常男子大学生20〜33歳(26.8±1.3歳)13名とした。被験者には、モーズレー性格検査、CMI健康調査、睡眠健康調査票を事前に施行し、問題となるような治療中の疾患や過去の既往歴がないこと、著しい性格的偏りを有さないこと、睡眠健康に関して著しい不都合のないことを確認した。
試験例2 睡眠改善効果の検証
実験期間中、被験者には規則正しい生活スタイルを心がけさせ、就床・起床時刻は各被験者の普段どおりの時刻から1時間以上ずれないよう、休日も勤務日とほぼ同じ就床時刻、起床時刻となるよう要請した。また、規則正しく食事をとること、薬や大量のアルコールを飲まない、さらに夕食後は、コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶、健康ドリンクなどカフェインの入った飲料を飲まないよう指示した。積極的に昼寝を取ること、床がかわる旅行、日常と異なる過激な運動や水泳は禁止した。
実験スケジュールは、生活調整期間として3日、服用期間として実施例1のテアニン配合錠剤、比較例1の対照錠剤各6日とし、実施例1のテアニン配合錠剤および比較例1の対照錠剤間に1日間の効果消去期間をおいた。実施例1のテアニン配合錠剤と比較例1の対照錠剤の服用条件は、順序効果を消去するためカウンターバランスによるクロスオーバ・デザインとした(図1)。
試験例1で選定した被験者に実施例1のテアニン配合錠剤服用期間中は習慣的就床時刻の1時間前に実施例1の実施例1のテアニン配合錠剤配合錠剤4錠を就寝1時間前に水で服用するよう指導した。比較例1の対照錠剤服用期間中は比較例1の対照錠剤を同様に服用させた。実験期間中の連日の起床時に起床時睡眠感としてOSA睡眠調査票MA版(山本由華吏, 田中秀樹, 高瀬美紀, 山崎勝男, 阿住一雄, 白川修一郎:中高年・高齢者を対象としたOSA睡眠調査票(MA版)の開発と標準化, 脳と精神の医学, vol.10, p401-409, 1999)による日々の睡眠内省評価および心理評価を施行した。睡眠に対する効果評価の主体となるOSA睡眠調査票MA版は、16質問項目より構成され、標準化の手続きがとられている。本調査票は統計学的に5つの因子に分類され、第1因子 起床時眠気、第2因子 入眠と睡眠維持、第3因子 夢み、第4因子 疲労回復感、第5因子 睡眠時間延長感から構成されている。起床時の心理状態に関する評価は、意欲、気分、自信度について4肢選択方式で聴取した。さらに、実験期間中の通常生活から逸脱した日の有無を、就床前の生活・睡眠日誌によりチェックした。また男子大学生は、実験期間睡眠中も含め入浴および水仕事以外の時間帯において常に非利き腕にアクチグラフ(actigraph, 米国 A.M.I.社製)を装着して1分ごとの活動量を連続記録し、同時に標準化された入眠感評価尺度も施行した。アクチグラフにより記録された連続活動量より、睡眠と覚醒をColeら(Cole Rj, Kripke DF, Gruen W, et al.:Automatic sleep/wake identification from wrist activity. Sleep., Vol.15, p461-469, 1992)の方式に従い判別した。入眠に関する内省評価は、4肢選択方式9質問項目で構成された入眠感評価尺度(山本由華吏, 田中秀樹, 山崎勝男, 白川修一郎:入眠感調査票の開発と入眠影響要因の解析, 心理学研究, Vol.74, p140-147, 2003)を使用した。
睡眠内容の評価の主体となるOSA睡眠調査票MA版の5因子の得点と起床時の心理評価および入眠感評価に関しては、実施例1のテアニン配合錠剤条件、比較例1の対照錠剤条件ともに各条件の第4日目から第6日目の起床時の各因子得点を平均し各例各条件の得点とした。アクチグラフィ(actigraphy)により計測された客観的睡眠指標については、夜間主睡眠期における総睡眠時間、主睡眠期における入眠〜起床間の睡眠効率、また8:00〜17:59、18:00〜21:59の間に混入した睡眠時間、22:00〜7:59の夜間の睡眠時間、さらに8:00〜17:59、18:00〜21:59間の1分間当たりの活動量、22:00〜7:59の夜間睡眠期の活動量、および主睡眠期の中途覚醒時間、主睡眠期を2等分し、それぞれ睡眠期前半と後半に出現した中途覚醒時間を集計した。次に、各条件の第3夜目から第5夜目のそれぞれの平均を算出し各例各条件の値とした。
統計学的検討は、実施例1のテアニン配合錠剤および比較例1の対照錠剤両条件でWilcoxon matched-pairs signed-ranks testによるノンパラメトリック検定を行った。また、本試験はヒトを対象とした試験であるため統計学的に比較例1の対照錠剤に比較してその差がp<0.10であった場合、効果として有意ではないが改善効果としては十分な効果であると判断した。
解析対象
日勤男性においては13名の被験者のうち1名は、実施例1のテアニン配合錠剤の服用第1、2夜に睡眠内省が極端に悪化し、この例の実施例1のテアニン配合錠剤の服用初期における極端な睡眠内省の悪化はその後徐々に回復していった。また、この例のスクリーニングでの性格特性を検討した結果、実施例1のテアニン配合錠剤の服用による直接的な影響では無いと判断された。この例では、実施例1のテアニン配合錠剤の服用以外の要因により睡眠状態を問題となる水準まで悪化したと判断され解析の対照から除外した。このことから、日勤男性の最終的な対象者は、25〜36歳(28.0±1.0歳)の12名とした。男子大学生においては13名の被験者のうち、2名は「研究協力期間中の生活スタイル」に違反したため解析対象から除外し、1名は実施例1のテアニン配合錠剤の服用期間中に風邪による胃痛を訴えたため実験を中止した。したがって、男子大学生の最終的な対象者は、20〜33歳(27.0±1.5歳)の健常男子大学生10名とした。起床時の睡眠内省および心理状態に対する実施例1のテアニン配合錠剤の効果については、上記の日勤男性および男子大学生22名(27.5±0.9歳)を解析の対象とした。
起床時のOSA睡眠調査票MA版による睡眠内省に対する実施例1のテアニン配合錠剤の効果
日勤男性および男子大学生22名において標準化された起床時の睡眠内省尺度を用いて、起床時の睡眠感に対する実施例1のテアニン配合錠剤の効果を構成因子ごとに検討した。図2には、代表例として1名の両条件における起床時睡眠感を示した。横軸は実施例1のテアニン配合錠剤および比較例1の対照錠剤両条件の経過日数を、縦軸には各項目ごとの睡眠因子得点を示した。この例では、比較例1の対照錠剤条件と比較して実施例1のテアニン配合錠剤条件において顕著な睡眠改善効果の改善が認められた。実施例1のテアニン配合錠剤服用により起床時眠気、入眠と睡眠維持、疲労回復の因子得点は、実施例1のテアニン配合錠剤の服用で高くなっており、起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感が比較例1の対照錠剤服用期間と比べ良好となっていることが観察できる。さらにこの例では、実施例1のテアニン配合錠剤の服用による睡眠改善効果は服用夜を重ねるにつれ更に改善傾向を示しており、この傾向は他の改善例でも観察された。
第1因子の起床時眠気、第2因子の入眠と睡眠維持および第3因子の夢みについての結果を図3に示した。第1因子の起床時眠気では両群で有意な差はなかった。第2因子の入眠と睡眠維持では、実施例1のテアニン配合錠剤条件において因子得点が高くなり対象者は睡眠が質的に向上したと評価する傾向が高いことが判明した(p=0.055)。第3因子の夢みでは、得点が低いほど悪夢や頻回な夢みによる睡眠の妨害が生じていたと評価していたことを示し、実施例1のテアニン配合錠剤の服用で、対象者は悪夢が少なく夢みが頻回でなかったこと、即ち、ぐっすり眠っていて夢みが少なかったと評価する傾向のあることが判明した(p=0.072)。第4因子の起床時の疲労回復感および第5因子の睡眠時間の延長感についての結果を図4に示した。第4因子の起床時の疲労回復感においては、得点が高いほどリフレッシュ感が良好であることを示す指標である。対象者は実施例1のテアニン配合錠剤の服用で比較例1の対照錠剤に比較して起床時のリフレッシュ感が有意に高いと評価していた(p<0.05)。睡眠時間の延長感は主睡眠時間の延長に関する評価ではなく、対象者が主観的に感じた睡眠時間に関する評価である。実施例1のテアニン配合錠剤の服用で対象者はより長く眠っていたと評価していた(p<0.05)。
起床時の心理状態に対するテアニンの効果
起床時の心理状態に関しては、意欲、気分および自信度を測定した(図5)。意欲では両群間で差は認められなかった。一方、起床時の気分は実施例1のテアニン配合錠剤の服用で良好と評価する傾向が認められ(p=0.088)、自信度も傾向差ではあるが実施例1のテアニン配合錠剤の服用で向上した(p=0.075)。
入眠感評価に対するテアニンの効果
標準化された入眠感評価尺度を用いて、入眠感に対する実施例1のテアニン配合錠剤の効果を男子学生10例について検討した。各例の実施例1のテアニン配合錠剤、比較例1の対照錠剤両条件での得点を図6に示した。入眠感は得点が高いほど、入眠が円滑で良好であったと対象者が評価していたことを示す。実施例1のテアニン配合錠剤の服用で、対象者は10例中7例が比較例1の対照錠剤服用時に比べより良好な入眠経過と評価した(p=0.051)。
アクチグラフィにより測定した睡眠の客観的指標に対するテアニンの効果
男子学生10例の活動量の連続記録について、Coleらの方式に従い覚醒と睡眠を判別した。22時以降の10分以上連続した睡眠の始まりを入眠とし、翌朝の10時以前の10分以上連続、安定した覚醒の始まりを起床とした。入眠から起床までを主睡眠期とし、その間に出現した睡眠時間の累計を睡眠時間とした。睡眠効率は、(睡眠時間/主睡眠期の時間)x100で算出した。アクチグラフィにより測定した睡眠時間と睡眠効率の結果を図7に示した。主睡眠期の睡眠時間は約6時間20分と両群で差は認められなかったが、睡眠効率は実施例1のテアニン配合錠剤の服用で有意に改善した(p<0.05)。なお、本実験における対象者は若年の青年期男子であり、元来睡眠効率は良好で、比較例1の対照錠剤条件においても94%弱と良好であった。
図8に主睡眠期全体の中途覚醒時間を示した。さらに、主睡眠期を徐波睡眠の多い主睡眠期前半とレム睡眠の多い主睡眠期後半に二分した。主睡眠期の中途覚醒時間は比較例1の対照錠剤条件で約20分に対し実施例1のテアニン配合錠剤条件では約12分と有意に短縮されており(p<0.05)、睡眠の前半に比較し後半の方が短い傾向があった。
実施例2 テアニン配合キャンディーの製造
実施例1のテアニン配合錠剤配合睡眠改善用組成物の1例として、下表3に示す原料を用いてテアニン配合キャンディーを製造した。
Figure 2005289948
グラニュー糖を水20kgに溶解しながら110℃まで加熱し、テアニンを溶解した残りの水10kgと水飴を加えて、145℃まで温度を上げた。火を止め、50%酒石酸を添加し混合した。75〜80℃まで冷却し、成形ローラーで成形し、テアニン配合キャンディーを調整した。
なお、キャンディー中のテアニンの含量を測定した結果、キャンディ1個(1.2g)について、89.6mg/gであった。
実施例3 テアニン配合ブルーベリー飲料の製造
テアニン配合睡眠改善用組成物の1例として、下表4に示す原料を用いてテアニン配合飲料を製造した。
Figure 2005289948
果糖ブドウ糖、ブルーベリー濃縮果汁、1/5透明レモン果汁、クエン酸Naおよびテアニンを水に加え攪拌溶解した。50%クエン酸Na(結晶)を用いpH3.1に調製し95℃まで昇温後香料を加えて100mlに充填して冷却し、テアニン配合ブルーベリー飲料を製造した。なお、ブルーベリージュース中のテアニンを定量した結果、含量は98.3mg/100mlであった。
実施例4 テアニン配合グレープフルーツ飲料の製造
テアニン配合睡眠改善用組成物の1例として、下表5に示す原料を用いてテアニン配合飲料を製造した。
Figure 2005289948
果糖ブドウ糖液、テアニン、ピロリン酸第二鉄、プラセンタエキスおよびグレープフルーツ果汁100%を水に加え攪拌溶解した。クエン酸Naを用いpH3.1に調製し95℃まで昇温後香料を加えて、100mlづつ充填して冷却し、テアニン配合グレープフルーツ飲料を製造した。なお、グレープフルーツジュース中のテアニンを定量した結果、含量は96.4mg/100mlであった。
実施例2〜実施例4の組成物によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
本発明により、睡眠に不満を持っているものが起床時に夜長くねたと感じ、また起床時に疲労感がとれリフレッシュ感が高いと感じ、更には悪夢や頻回な夢みによる睡眠妨害がなくぐっすり眠れ、睡眠中の中途覚醒が減少することにより睡眠効率が良くなり、その中途覚醒が特に朝方の睡眠後半に改善されることによる睡眠が改善用の組成物が提供される。かかる組成物は、種々な飲食品、医薬品の開発に応用可能である。
実験スケジュールを示す図である。 起床時の睡眠感と起床時の睡眠内省が改善した典型例を示す図である。 起床時の眠気、入眠と睡眠維持、夢みの睡眠内省に関する評価を示す図である。 起床時の疲労回復間、睡眠維持の延長間の睡眠内省に関する評価を示す図である。 起床時の心理状態に関する評価を示す図である。 入眠感評価に関する評価を示す図である。 睡眠時間と睡眠効率に関する評価を示す図である。 睡眠中の中途覚醒に関する評価を示す図である。

Claims (12)

  1. テアニンを含有することを特徴とする睡眠改善用組成物。
  2. 睡眠改善効果が疲労軽減によることを特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  3. 睡眠改善効果が睡眠時間の延長感によることを特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  4. 睡眠改善効果が入眠改善によることを特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  5. 睡眠改善効果が夢みの改善であることを特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  6. 睡眠改善効果が睡眠中の中途覚醒の減少を特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  7. 睡眠後半の中途覚醒の減少を特徴とする請求項6記載の睡眠改善用組成物。
  8. 睡眠改善効果が睡眠効率の改善を特徴とする請求項1記載の睡眠改善用組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の睡眠改善用組成物を含有する飲食品。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の睡眠改善用組成物を含有する医薬品。
  11. 請求項9または10に記載の睡眠用組成物を用いる睡眠改善方法。
  12. テアニンの配合工程を有する請求項9または10に記載の睡眠改善用組成物の製造のためのテアニンの使用。
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