JP2005271350A - 炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 - Google Patents
炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005271350A JP2005271350A JP2004086471A JP2004086471A JP2005271350A JP 2005271350 A JP2005271350 A JP 2005271350A JP 2004086471 A JP2004086471 A JP 2004086471A JP 2004086471 A JP2004086471 A JP 2004086471A JP 2005271350 A JP2005271350 A JP 2005271350A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- cover member
- reinforced plastic
- layer
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004918 carbon fiber reinforced polymer Substances 0.000 title claims abstract description 24
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims abstract description 29
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 claims abstract description 23
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 claims abstract description 23
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 18
- 239000012779 reinforcing material Substances 0.000 claims abstract description 10
- 229920002430 Fibre-reinforced plastic Polymers 0.000 claims abstract description 8
- 239000011151 fibre-reinforced plastic Substances 0.000 claims abstract description 7
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 29
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 21
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 21
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 20
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 18
- 239000000463 material Substances 0.000 description 15
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 12
- 229920006231 aramid fiber Polymers 0.000 description 11
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 10
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 9
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 7
- 239000004760 aramid Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 4
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 4
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 4
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 description 3
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 3
- 239000003677 Sheet moulding compound Substances 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 238000013001 point bending Methods 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000012783 reinforcing fiber Substances 0.000 description 2
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 2
- XQUPVDVFXZDTLT-UHFFFAOYSA-N 1-[4-[[4-(2,5-dioxopyrrol-1-yl)phenyl]methyl]phenyl]pyrrole-2,5-dione Chemical compound O=C1C=CC(=O)N1C(C=C1)=CC=C1CC1=CC=C(N2C(C=CC2=O)=O)C=C1 XQUPVDVFXZDTLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229920002978 Vinylon Polymers 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 1
- 229920006241 epoxy vinyl ester resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N haloperidol Chemical compound C1CC(O)(C=2C=CC(Cl)=CC=2)CCN1CCCC(=O)C1=CC=C(F)C=C1 LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000009787 hand lay-up Methods 0.000 description 1
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 1
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 1
- 239000011301 petroleum pitch Substances 0.000 description 1
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003192 poly(bis maleimide) Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 1
- 239000009719 polyimide resin Substances 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000002990 reinforced plastic Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 238000001721 transfer moulding Methods 0.000 description 1
- 239000006097 ultraviolet radiation absorber Substances 0.000 description 1
- 229920006337 unsaturated polyester resin Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】軽量且つ安全性に優れた、自動車用のドアや屋根、自動二輪車用のカウルやタンクカバーなどの外板部材に好適な炭素繊維強化プラスチック製カバー部材を提供する。
【解決手段】補強材に主として炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックからなるカバー部材において、板厚方向中央部に有機繊維を補強材とする層を配したことを特徴とする炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
【選択図】なし
【解決手段】補強材に主として炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックからなるカバー部材において、板厚方向中央部に有機繊維を補強材とする層を配したことを特徴とする炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
【選択図】なし
Description
本発明は、軽量且つ安全性に優れた炭素繊維強化プラスチック製カバー部材に関し、とくに、自動車用のドアや屋根、自動二輪車用のカウルやタンクカバーなどの車両用部材の外板部材として最適な炭素繊維強化プラスチック製カバー部材に関する。
従来、自動車用のドアや屋根、自動二輪車用のカウルやタンクカバーの外板部材には主としてスチールが用いられてきたが、近年軽量化の要求が高まってきたことからアルミニウムや樹脂材料が用いられるようになってきた。樹脂材料の中でも炭素繊維を用いた強化プラスチックは、軽量で強度、剛性が高いことから、最も軽量化に適した材料として使用が広まりつつある。
しかしながら、炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと言うこともある。)には脆性的な破壊形態をとるという特徴があるため、用途が制限されたり、特性を十分に発揮できないことがあった。つまり、車両用カバー部材に適用した場合、破壊して分断したCFRPの鋭い破壊面により、乗員が怪我をすることが想定されるのである。車両事故において車体には極めて大きな力が加わることも想定され、全ての事故で車体が破損しない強度を確保することは難しい。また、必要以上に補強した場合には、車体の重量が大きくなり燃費を悪化させたり、走行性能に悪影響を与えることがある。
自動車用カバー部材以外でもスキーポールやゴルフクラブ、自転車フレームなどでも、軽量化と共に万一破壊した時に分断しないことが求められる用途もある。こうした問題に対して特許文献1には、高伸度有機繊維が炭素繊維を有する部分に分散して配されていることを特徴とするスキーポールが提案されている。しかしながら、一般的な車両用カバー部材は板材で構成されるため、パイプ材であるスキーポールと同様な構成を採用した場合には、曲げ強度を低下させることになる。また、高伸度有機繊維を分散させた炭素繊維織物など専用の材料を作る必要が生じ、市販の炭素繊維織物などを使用できないため、製品コストが高くなってしまう問題も抱えている。
また、特許文献2には、外層と内層から構成される繊維強化プラスチックにおいて外層の伸度と内層の伸度の比が0.6以上0.95以下以下であることを特徴とする繊維強化プラスチック部材が提案されている。しかしながら、該部材の目的は衝撃吸収エネルギーを大きくすることであり、部材の分断を防止するものではない。したがって、単に内層と外層の伸度の比や吸収エネルギーを規定しただけでは、曲げ強度が低下したり、十分な分断防止効果を得ることができないため、車両用のカバー部材として適した、強度が高く且つ万が一破損した場合でも安全なカバー部材を得ることはできなかった。
特開平11−290498号公報
特開平9−226039号公報
そこで本発明の課題は、とくに従来の車両用カバー部材の上述した問題点を克服し、軽量で且つ安全性の高い炭素繊維強化プラスチック製カバー部材を提供することにあり、とくに、車両用部材に好適な炭素繊維強化プラスチック製カバー部材を提供するすることにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材は、補強材に主として炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックからなるカバー部材において、該部材の板厚方向中央部に有機繊維を補強材とする層を配したことを特徴とするものからなる。
この炭素繊維強化プラスチック製カバー部材においては、上記有機繊維を補強材とする層の厚みが部材全体の厚みの10%以上40%以下であることが好ましい。また、最外層または外側から2層目に厚みが0.05〜0.3mmのマット層が配されていることも好ましい。このような本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材は、とくに車両用部材に用いて好適なものである。
本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材によれば、有機繊維を補強材とする層を配したことにより、CFRPの欠点である破壊時に分断して鋭利な破面をつくることを防止できるだけでなく、その配置を板厚方向中央部に特定することにより、部材の曲げ強度をほとんど低下させることがない。したがって、軽量で高強度というCFRPの長所を維持しながら、とくに車両用部材に適用された場合に、大きな事故でカバー部材が破損したときにも乗員を二次災害の危険にさらすことのない安全なカバー部材を提供することができる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、詳細に説明する。
本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材は、とくに車両用カバー部材として好適なものであるが、本発明において、車両用カバー部材とは、自動車や自動二輪車の車体や構成部材を覆う部材のことを言う。具体的な例を挙げると、自動車のボンネットフードやトランクリッド、ルーフ、ドア、フェンダーなどを挙げることができる。また、自動二輪車のカウル(風防)や燃料タンクカバー、電装品のカバーなどを挙げることができる。特に自動車のルーフやドア、自動二輪車のカウルや燃料タンクカバーなどは乗員にとの距離が近いため本発明を適用することに適した部材である。
本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材は、とくに車両用カバー部材として好適なものであるが、本発明において、車両用カバー部材とは、自動車や自動二輪車の車体や構成部材を覆う部材のことを言う。具体的な例を挙げると、自動車のボンネットフードやトランクリッド、ルーフ、ドア、フェンダーなどを挙げることができる。また、自動二輪車のカウル(風防)や燃料タンクカバー、電装品のカバーなどを挙げることができる。特に自動車のルーフやドア、自動二輪車のカウルや燃料タンクカバーなどは乗員にとの距離が近いため本発明を適用することに適した部材である。
本発明に係るカバー部材は、繊維強化プラスチックからなる。補強繊維としては主として炭素繊維を用いるが、板厚方向中央部には有機繊維を用いる。炭素繊維は軽量で強度、剛性の面で優れた性能を有していることから、カバー部材、とくに車両用カバー部材の主たる構造部材として機能する。これに対して、有機繊維は伸びが大きいので破断しにくいため、板厚の中央付近に配すると分断の防止に有効である。しかしながら、有機繊維を板厚の中央以外に使用すると、部材全体の曲げ強度を著しく低下させてしまう。曲げ荷重が働いた場合、有機繊維の圧縮強度が低いため圧縮側の有機繊維が容易に座屈してしまうためである。また、引張側に配した場合も炭素繊維との境界部で応力集中が発生し、曲げ強度が低下してしまう。
有機繊維を補強材とする層の厚みは、カバー部材全体の厚みに対して10%〜40%の範囲内にあることが好ましい。10%未満では十分な分断効果を得ることはできないし、40%を越えると曲げ強度の低下が顕著になるからである。
本発明に用いる炭素繊維の種類はなんら限定されるものではない。アクリルを原料とし強度面で優れた特性を持つPAN系炭素繊維でも、石油ピッチなどを原料とするピッチ系炭素繊維であってもよい。炭素繊維の形態も特に限定されるものではないが、強度が高いことから連続繊維が好ましい。炭素繊維を短くカットしたSMC(シートモ−ルディングコンパウンド)などは安価ではあるものの、連続繊維に比べると強度が低いためである。連続繊維の場合は炭素繊維を一方向に引き揃えた一方向材(UD材)でも織布材でもよいが、成形する上では織布材の方が容易である。織布の種類としては平織りや朱子織り、綾織り、ノンクリンプクロスなどが適宜選択できるが、クリア塗装で織り目を製品表面に見せる場合には平織りを用いると意匠性が高くなる。また、朱子織りや綾織りはドレープ性が良いため、複雑な三次元形状を成形する場合に使用すると良い。
また、有機繊維は引張強度が50kgf/mm2以上であるものが好ましい。更に好ましくは200kgf/mm2以上が望ましい。有機繊維は一般的に伸びが大きく破断しにくいが、適度な強度がないと十分な効果が得られないからである。このように強度の高い有機繊維の具体例を挙げると、アラミド繊維、高強度ポリエチレン繊維、ビニロン繊維、PBO繊維などがある。有機繊維の形態としては織物または編み物状が好ましく、短くカットした短繊維では効果が得られない。織物の種類としては平織りや朱子織り、綾織り、ノンクリンプ織物などが選択でき、特に限定されるものではない。織物の目付としては1m2当たり300g以下が好ましい。織物一枚当たりの目付が多すぎると厚みが厚くなり、樹脂の含浸が難しくなることから剪断強度が低下することがあるためである。目付が300g以下であればメッシュ状の織物としてもよい。また、例外的に有機繊維とは形態が異なるもののネット状プラスチック材を用いることも可能である。
これら以外にも表面意匠性や成形性、樹脂含浸性を向上させることを目的に、マットや不織布、充填材など他の補強繊維や補助材料を用いることもできる。中でもマット層、例えばガラスサーフェースマットを製品表面に配すると、表面が平滑になり意匠性が向上するため好ましい。このとき、ガラスサーフェースマット層の厚みは0.05mm〜0.30mmが好ましい。ガラスサーフェースマットが厚すぎると部材の強度が低下し、薄すぎると表面の平滑性を確保できないためである。同様にガラスサーフェースマットを表層から二層目に配してもほぼ同様の効果が得られる。ガラスサーフェースマットは樹脂の流動性が高いことから表層へ樹脂を供給しやすくなり気泡を押し出すためである。また、ガラスサーフェースマットは樹脂含浸量が多くなるためクッション効果があり、最表層の厚みむらを吸収できるため、表面に基材の凹凸が現れにくいのである。
また、CFRPの積層構成は0°、90°、+45°、−45°の各方向に繊維を均等に配した疑似等方積層を基本とすることが好ましい。車両用カバー部材は大きな面状部材が多く、部材に働く荷重も曲げ荷重とねじり等の剪断荷重が共に想定されるため、繊維配向が特定の方向に著しく偏ることは好ましくないのである。しかしながら、車両の種類や適応される部位に応じて適宜若干の異方性を持たせることは好ましい。
本発明のCFRPを構成するマトリックス樹脂としては、繊維との接着性が良く高い強度が得られることからエポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂以外にもビニルエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などを選択できる。エンジンや排気管に近く高温に晒される場所で使用する場合には、ビスマレイミド樹脂やポリイミド樹脂などを利用してもよい。また、マトリックス樹脂に紫外線吸収剤を混合すると、紫外線によるマトリックス樹脂の劣化を防止する効果も得ることができる。
本発明に係るカバー部材を成形する方法としては、一般に知られたCFRPの成形法を適用することができる。中でもRTM成形(レジン・トランスファー・モールディング)は短い成形サイクルで生産することができるため、自動車や自動二輪車用途等における部材のように、大量生産される用途に適している。もちろん一般的なプリプレグ材料を使用してオートクレーブ成形やプレス成形、バキュームバッグ成形することもできるし、ハンドレイアップや、VaRTM法(バッグ材内を真空吸引して樹脂注入する成形法)などを適用することもできる。
以下、実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
各実施例、比較例においては自動車のルーフを成形し、このルーフの面方向中央部付近から幅15mm、長さ100mmの曲げ試験片を3本切り出した後、3点曲げ試験で強度および破壊モードを比較した。
各実施例、比較例においては自動車のルーフを成形し、このルーフの面方向中央部付近から幅15mm、長さ100mmの曲げ試験片を3本切り出した後、3点曲げ試験で強度および破壊モードを比較した。
実施例および比較例で用いた織布は、目付200g/m2の平織り炭素繊維織物(表1ではCで表記)、目付160g/m2の平織りアラミド繊維織物(表1ではKで表示)の2種類とした。また、その他の補強基材として目付30g/m2のガラスサーフェースマットを用いた。マトリックス樹脂としてはRTM成形用に調合された低粘度エポキシ樹脂樹脂を用いた。
実施例1
以下の方法で表1に示す積層構成の自動車用ルーフを成形した。まず、炭素繊維織物を長さ1.5m、幅0.5mに裁断し、これを離型剤を塗布したルーフ形状の雌型上に3枚並べて1層目を積層した。このとき隣り合った織物は20mm程度重なるようにした。次に炭素繊維織物を長さ1.5m、幅0.25mに裁断したものを2枚、長さ1.5m、幅1.0mに裁断したものを1枚用意し、2層目を積層した。同様に3層目は0.3m幅に裁断した織物2枚と0.9m幅に裁断した織物1枚を用意し、積層した。4層目は0.45m幅に裁断した織物2枚と0.6m幅に裁断した織物1枚を用意し、積層した。5層目にはアラミド繊維織物を長さ1.5m、幅0.4mに裁断したものを2枚、長さ1.5m、幅0.7mに裁断したものを1枚用意して積層した。6層目から9層目については5層目が対称面となるように4層目から1層目と同じパターンで炭素繊維織物を積層した。この上にピールプライとしてポリエステルタフタを置き、さらにポリプロピレン製のネットを置いた。さらに、内部の空気を抜くためのホースと樹脂を注入するためのホースをセットした後、全体をナイロン製バッグフィルムで覆った。次に内部の空気を抜いて真空状態とした後、樹脂注入用ホースからエポキシ樹脂を吸引させ、樹脂が行き渡った状態で真空用、樹脂注入用それぞれのホースを折り曲げて樹脂を封入し、樹脂が硬化するまで1時間放置した。なお、このとき金型の温度は100℃になるようヒーターで加熱した。樹脂が硬化後、バッグフィルムをはぎ取り、成形品を型から取り外した。さらにネット、ピールプライを合わせてはぎ取り自動車用ルーフを得た。
以下の方法で表1に示す積層構成の自動車用ルーフを成形した。まず、炭素繊維織物を長さ1.5m、幅0.5mに裁断し、これを離型剤を塗布したルーフ形状の雌型上に3枚並べて1層目を積層した。このとき隣り合った織物は20mm程度重なるようにした。次に炭素繊維織物を長さ1.5m、幅0.25mに裁断したものを2枚、長さ1.5m、幅1.0mに裁断したものを1枚用意し、2層目を積層した。同様に3層目は0.3m幅に裁断した織物2枚と0.9m幅に裁断した織物1枚を用意し、積層した。4層目は0.45m幅に裁断した織物2枚と0.6m幅に裁断した織物1枚を用意し、積層した。5層目にはアラミド繊維織物を長さ1.5m、幅0.4mに裁断したものを2枚、長さ1.5m、幅0.7mに裁断したものを1枚用意して積層した。6層目から9層目については5層目が対称面となるように4層目から1層目と同じパターンで炭素繊維織物を積層した。この上にピールプライとしてポリエステルタフタを置き、さらにポリプロピレン製のネットを置いた。さらに、内部の空気を抜くためのホースと樹脂を注入するためのホースをセットした後、全体をナイロン製バッグフィルムで覆った。次に内部の空気を抜いて真空状態とした後、樹脂注入用ホースからエポキシ樹脂を吸引させ、樹脂が行き渡った状態で真空用、樹脂注入用それぞれのホースを折り曲げて樹脂を封入し、樹脂が硬化するまで1時間放置した。なお、このとき金型の温度は100℃になるようヒーターで加熱した。樹脂が硬化後、バッグフィルムをはぎ取り、成形品を型から取り外した。さらにネット、ピールプライを合わせてはぎ取り自動車用ルーフを得た。
得られた自動車用ルーフの外観は炭素繊維織物が均一に現れ美しい仕上がりであったが、拡大鏡で見ると織物の目にごく小さい気泡が見られた。さらに、この自動車用ルーフの中央付近から曲げ試験片をダイヤモンドカッターで切り出し、万能試験機で3点曲げ試験を行った。試験は1分当たり5mmの速度で負荷し、試験片が破壊した後もほぼ荷重を負担しなくなるまで試験を続けた。試験の結果、3本の試験片は分断することなく繋がった状態を保持した。また、曲げ強度の平均値は670MPaであった。
実施例2、3、比較例1〜5
実施例1と同様に実施例2から比較例5を表1に示す積層構成で製作し、試験を行った。実施例2ではアラミド繊維の積層枚数を3枚に増やしたが、実施例1と同様に高い曲げ強度であった。しかしながらアラミド繊維の積層枚数を5枚まで増やすと曲げ強度が著しく低下した(比較例5)。部材に曲げ荷重が働いた場合、板厚方向中央部付近の中立軸から離れるほど大きな荷重が働くが、アラミド繊維の層が厚くなると圧縮強度が低いため、この荷重に耐えられなくなるためである。実施例3では製品の意匠面ガラスサーフェースマットを配したため、実施例1と同等の曲げ強度、耐分断性を有したまま、外観品位が向上した。すなわち、製品表面を拡大鏡で観察しても気泡は確認できなかった。比較例1では曲げ強度は高いものの、試験片は分断してしまった。比較例2、3ではアラミド繊維が引張側に偏って配されているため、大きな引張荷重が働き試験片は分断してしまった。また、比較例3では表面の炭素繊維織物層1枚が応力集中により低い荷重で破壊したため、曲げ強度が大きく低下した。比較例2の外観は内側面からアラミド繊維が見えるし、比較例3の外観でも内面の炭素繊維繊維織物の織り目の隙間からアラミド繊維が見えるため商品価値が低下する。比較例4ではアラミド繊維が圧縮側に配されているため、曲げ強度が著しく低くなってしまった。これは先に述べたようにアラミド繊維の圧縮強度が低いためである。
実施例1と同様に実施例2から比較例5を表1に示す積層構成で製作し、試験を行った。実施例2ではアラミド繊維の積層枚数を3枚に増やしたが、実施例1と同様に高い曲げ強度であった。しかしながらアラミド繊維の積層枚数を5枚まで増やすと曲げ強度が著しく低下した(比較例5)。部材に曲げ荷重が働いた場合、板厚方向中央部付近の中立軸から離れるほど大きな荷重が働くが、アラミド繊維の層が厚くなると圧縮強度が低いため、この荷重に耐えられなくなるためである。実施例3では製品の意匠面ガラスサーフェースマットを配したため、実施例1と同等の曲げ強度、耐分断性を有したまま、外観品位が向上した。すなわち、製品表面を拡大鏡で観察しても気泡は確認できなかった。比較例1では曲げ強度は高いものの、試験片は分断してしまった。比較例2、3ではアラミド繊維が引張側に偏って配されているため、大きな引張荷重が働き試験片は分断してしまった。また、比較例3では表面の炭素繊維織物層1枚が応力集中により低い荷重で破壊したため、曲げ強度が大きく低下した。比較例2の外観は内側面からアラミド繊維が見えるし、比較例3の外観でも内面の炭素繊維繊維織物の織り目の隙間からアラミド繊維が見えるため商品価値が低下する。比較例4ではアラミド繊維が圧縮側に配されているため、曲げ強度が著しく低くなってしまった。これは先に述べたようにアラミド繊維の圧縮強度が低いためである。
本発明に係る炭素繊維強化プラスチック製カバー部材は、車両用部材に適用してとくに好適なものであるが、車両用カバー部材に限らずスキーやスノーボードなど板状のスポーツ用品にも応用することができる。また、本発明の適用範囲はこれらに限られるものではない。
Claims (4)
- 補強材に主として炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックからなるカバー部材において、該部材の板厚方向中央部に有機繊維を補強材とする層を配したことを特徴とする炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
- 前記有機繊維を補強材とする層の厚みが部材全体の厚みの10%以上40%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
- 最外層または外側から2層目に厚みが0.05〜0.3mmのマット層を配したことを特徴とする、請求項1または2に記載の炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
- 車両用部材に用いられる、請求項1〜3のいずれかに記載の炭素繊維強化プラスチック製カバー部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004086471A JP2005271350A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004086471A JP2005271350A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005271350A true JP2005271350A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35171507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004086471A Pending JP2005271350A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005271350A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094146A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池搭載構造 |
| JP2012515667A (ja) * | 2009-01-26 | 2012-07-12 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト | 被覆層を備えた複合材部品 |
| JP2013194623A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Suzuki Motor Corp | 車両用エアクリーナ |
| WO2015108021A1 (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-23 | 東レ株式会社 | スタンパブルシート |
| KR101765637B1 (ko) * | 2016-03-08 | 2017-08-07 | 현대자동차 주식회사 | Cfrp를 이용한 차체구조 |
| JP2018052471A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の外装部品 |
| JPWO2018139659A1 (ja) * | 2017-01-30 | 2019-11-14 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
-
2004
- 2004-03-24 JP JP2004086471A patent/JP2005271350A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008094146A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池搭載構造 |
| JP2012515667A (ja) * | 2009-01-26 | 2012-07-12 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト | 被覆層を備えた複合材部品 |
| JP2013194623A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Suzuki Motor Corp | 車両用エアクリーナ |
| WO2015108021A1 (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-23 | 東レ株式会社 | スタンパブルシート |
| JP5843048B1 (ja) * | 2014-01-17 | 2016-01-13 | 東レ株式会社 | スタンパブルシート |
| KR101765637B1 (ko) * | 2016-03-08 | 2017-08-07 | 현대자동차 주식회사 | Cfrp를 이용한 차체구조 |
| CN107161219A (zh) * | 2016-03-08 | 2017-09-15 | 现代自动车株式会社 | 使用碳纤增强塑料的车身结构 |
| US10232894B2 (en) | 2016-03-08 | 2019-03-19 | Hyundai Motor Company | Vehicle body structure using CFRP |
| JP2018052471A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の外装部品 |
| US10549806B2 (en) | 2016-09-30 | 2020-02-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Exterior part of saddled vehicle |
| JPWO2018139659A1 (ja) * | 2017-01-30 | 2019-11-14 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
| JP7038673B2 (ja) | 2017-01-30 | 2022-03-18 | ヤマハ発動機株式会社 | ストラドルドビークル |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2505241C (en) | Polymer composite structure reinforced with shape memory alloy and method of manufacturing same | |
| TWI754688B (zh) | 纖維強化複合材料及纖維強化複合材料之製造方法 | |
| KR20140079819A (ko) | 개선된 충격 강도를 갖는 복합 라미네이트 및 그의 용도 | |
| CN106738999A (zh) | 一种多轴向碳纤维复合材料汽车电池盒及其制造方法 | |
| Akay | An Introduction to Polymer Matrix Composites | |
| EP2410576A2 (de) | Verbundbauteil mit einer solaraktiven Schicht und Verfahren zur Herstellung eines Verbundbauteils | |
| CN102786776A (zh) | 碳纤维/芳纶增强树脂基复合材料及其制备的汽车前防撞梁 | |
| CN106626433A (zh) | 一种多轴向混杂纤维复合材料汽车电池盒及其制造方法 | |
| CN112677602A (zh) | 一种用于预浸料的增韧材料、高韧性复合材料及其制备方法 | |
| JP2005271350A (ja) | 炭素繊維強化プラスチック製カバー部材 | |
| JP2885038B2 (ja) | 繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト及びその製造方法 | |
| CN102535018B (zh) | 具有开孔结构的纤维织物及具有开孔结构的纤维复合材料制件的制备方法 | |
| CN107757320A (zh) | 一种车门防撞板及制备方法、车门 | |
| US12441081B2 (en) | Moulding material | |
| CN111169039A (zh) | 一种汽车用碳纤维复合材料b柱加强件的制备方法 | |
| Drechsler et al. | 12.1 carbon fiber reinforced polymers | |
| Mubashir et al. | Carbon fibre composites: Outlook for the automobile sector | |
| CN202430445U (zh) | 具有开孔结构的纤维织物 | |
| Atakok et al. | An overview of composite materials for marine | |
| JP2004338270A (ja) | 繊維強化樹脂複合材料の製造方法および繊維強化樹脂複合材料 | |
| JP2008189739A (ja) | 構造部材の製造方法、および構造部材 | |
| JP2005126557A (ja) | 繊維強化樹脂複合材料用成形材料および繊維強化樹脂複合材料の製造方法 | |
| US20040086706A1 (en) | Polymer composite structure reinforced with shape memory alloy and method of manufacturing same | |
| JP2020001171A (ja) | 樹脂注入成形品およびその製造方法 | |
| Ramesh et al. | Experimental investigation on the mechanical properties of flax, E-glass and carbon fabric reinforced hybrid epoxy resin composites |