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JP2005268719A - 薄膜太陽電池 - Google Patents

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JP2005268719A JP2004082880A JP2004082880A JP2005268719A JP 2005268719 A JP2005268719 A JP 2005268719A JP 2004082880 A JP2004082880 A JP 2004082880A JP 2004082880 A JP2004082880 A JP 2004082880A JP 2005268719 A JP2005268719 A JP 2005268719A
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Abstract

【課題】 バイパスダイオードの設置による受光面積の低下や、ダイオードの設置数の増加に伴う製造の工程の複雑化がなく、良好な電圧−電流特性を有する薄膜太陽電池を提供することである。
【解決手段】 透明基板上に形成された薄膜太陽電池素子と、該薄膜太陽電池素子上に形成された薄膜バイパスダイオードとを含む、薄膜太陽電池であって、薄膜太陽電池素子は、透明電極、光電変換層および裏面電極がこの順番で形成され、薄膜バイパスダイオードは、裏面電極の一部または全部を覆うように形成されている、薄膜太陽電池。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のセルを集積した薄膜太陽電池において、個々の薄膜太陽電池の裏面に薄膜バイパスダイオードを作製することにより、太陽電池モジュールの受光面の一部が遮光されたときの電流−電圧特性を改善した太陽電池に関する。
薄膜太陽電池は同一基板上に複数の太陽電池を集積した集積モジュールの形で使われることが多いが、この際、バイパスダイオードはモジュール全体に1つしかつけられない場合が多い。このような構造のモジュールでは集積された太陽電池のうちの1つが入射光を遮られただけで集積モジュールの出力が大幅に低下してしまう場合がある。たとえば50個の薄膜太陽電池が集積された集積モジュールの場合、そのうちの1つの太陽電池の受光面の全て、すなわち集積モジュールの受光面の50分の1を何らかの方法により完全に遮光しただけで、集積モジュールの出力はほぼ0にまで低下する。
また、上記のような集積モジュールで上記のように一部の太陽電池を遮光した場合に、集積段数の多い集積モジュールでは遮光された太陽電池に高い逆方向電圧がかかり、太陽電池が破壊されてしまう場合がある。
このような現象の対策としては、個々の薄膜太陽電池に並列にバイパスダイオードを取り付ける方法が有効である。従来、このバイパスダイオードの取り付け方法としては、下記特許文献1〜4に記載されるような集積された太陽電池の基板上にダイオードを作り込む方法や下記特許文献5および6に記載されるようなバイパスダイオードを後付けする方法がある。
しかしながら前者の基板上にダイオードを作り込む方法では、モジュールのサイズが大きくなったときにモジュール周辺の非受光領域にダイオードを作り込むだけではバイパスダイオードと光電変換領域とが離れてしまい十分な特性が得られなくなるため、モジュールの受光面内を一部バイパスダイオードに割り当てる必要があり、受光面積の低下につながる。
また、後者のバイパスダイオードを後付けする方法でも、モジュールのサイズが大きくなったときや集積段数が多くなったときには、取り付けるダイオードの数が多くなり、より簡便な方法が求められる。
さらに、個々の薄膜太陽電池を集積方向と垂直な方向に分割して作製されるシースルー型太陽電池では、どちらの方法でも必要なバイパスダイオードの数が非常に多くなり、現実的には実用不可能である。
特開2003−37280号公報 特開2001−68696号公報 特開平11−112010号公報 特開平9−64397号公報 特開2001−68696号公報 特開平4−306884号公報
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、バイパスダイオードの設置による受光面積の低下や、ダイオードの設置数の増加に伴う製造の工程の複雑化がなく、良好な電圧−電流特性を有する薄膜太陽電池を提供することである。
本発明は、透明基板上に形成された薄膜太陽電池素子と、該薄膜太陽電池素子上に形成された薄膜バイパスダイオードとを含む、薄膜太陽電池を提供する。
好ましくは、薄膜太陽電池素子は、透明電極、光電変換層および裏面電極がこの順番で形成されている。
好ましくは、薄膜バイパスダイオードは、裏面電極の一部を覆うように形成されている。
好ましくは、薄膜バイパスダイオードは、裏面電極の全面を覆うように形成されている。
本発明はまた、透明基板上に透明電極を形成する工程と、該透明電極をパターニングする工程と、パターニング後の透明電極上に光電変換層を形成する工程と、該光電変換層をパターニングする工程と、パターニング後の光電変換層上に第一裏面電極を形成する工程と、該第一裏面電極をパターニングする工程とによって、集積された薄膜太陽電池を作製し、さらに、該薄膜太陽電池上にマスクを用いて薄膜ダイオードを形成する工程と、該薄膜ダイオード上にマスクを用いて第二裏面電極を形成する工程とによって薄膜バイパスダイオードを作製することによって製造される薄膜太陽電池を提供する。
本発明はさらに、透明基板上に透明電極を形成する工程と、該透明電極をパターニングする工程と、パターニング後の透明電極上に光電変換層を形成する工程と、該光電変換層をパターニングする工程と、パターニング後の光電変換層上に第一裏面電極を形成する工程と、該第一裏面電極をパターニングする工程とによって、集積された薄膜太陽電池を作製し、さらに、該薄膜太陽電池上に薄膜ダイオードを形成する工程と、該薄膜ダイオードをパターニングする工程と、パターニングされた薄膜ダイオード上に第二裏面電極を形成する工程と、該第二裏面電極をパターニングする工程とによって薄膜バイパスダイオードを作製することによって製造される薄膜太陽電池を提供する。
好ましくは、光電変換層は、非晶質シリコン、微結晶シリコンおよび多結晶シリコンを含むシリコン材料からなる半導体、シリコンゲルマおよびシリコンカーバイドを含むシリコン系半導体、CuInSeおよびGaAsを含む化合物半導体、ならびに有機薄膜のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
好ましくは、光電変換層が、複数のpn接合を積層した半導体であるか、または複数のpin接合を積層した半導体である。
好ましくは、薄膜ダイオードは、非晶質シリコン、微結晶シリコンおよび多結晶シリコンを含むシリコン材料からなる半導体、シリコンゲルマおよびシリコンカーバイドを含むシリコン系半導体、CuInSeおよびGaAsを含む化合物半導体、ならびに有機薄膜のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
好ましくは、薄膜ダイオードが、複数のpn接合ダイオード、pin接合ダイオード、in接合ダイオード、pi接合ダイオードまたはショットキーバリアダイオードである。
好ましくは、上記いずれかに記載の薄膜太陽電池において、レーザスクライブまたはエッチングを用いて、薄膜太陽電池素子および該薄膜太陽電池素子上の薄膜バイパスダイオードの一部を除去することによりシースルー型にされる。
本発明の薄膜太陽電池によれば、バイパスダイオードが各太陽電池素子の裏面に形成されているので、バイパスダイオードの設置による受光面積の低下や、ダイオードの設置数の増加に伴う製造の工程の複雑化がない。また、良好な電圧−電流特性をも有する。
(実施形態1)
図1は、本発明の薄膜太陽電池の概略断面図である。図1において、本発明の薄膜太陽電池は、透明基板11上に透明電極12が形成され、当該透明電極12上に光電変換層13が形成され、当該光電変換層上に第一裏面電極14が形成され、上記透明電極12、光電変換層13および第一裏面電極14には、スクライブ溝が設けられて、複数のユニットセルが接続された、薄膜太陽電池素子110となる。また、第一裏面電極14上には薄膜ダイオード15が形成され、当該薄膜ダイオード15上に第二裏面電極16が形成され、上記薄膜ダイオード15および第二裏面電極16にもスクライブ溝が設けられて、バイパスダイオード100が形成される。このような構造の薄膜太陽電池は、透明電極12が隣接するユニットセルの第一裏面電極14と電気的に直列接続されることにより、集積構造となる。また、透明電極12と第二裏面電極16とが電気的に接続されることにより、バイパスダイオード120が並列的に接続される。
上記構成の薄膜太陽電池について、製造工程について図2を用いて説明する。図2は、図1の薄膜太陽電池の製造工程を示す図である。図2(a)に示すように、まず、透明基板21上に透明電極22を形成する。当該透明電極22の形成方法は、当該分野で公知の手法を用いることができる。
次いで、図2(b)に示すように、透明電極22をスクライブする。スクライブの手法としては、レーザスクライブを用いることができる。次に、図2(c)に示すように、光電変換層23をスクライブされた透明電極22上に形成する。このとき、透明電極22においてスクライブされた溝には光電変換層23が形成されることになる。
次いで、図2(d)に示すように、光電変換層23を上記と同様にスクライブする。その後、図2(e)に示すように、スクライブされた光電変換層23上に、第一裏面電極24を形成する。このとき、第一裏面電極24は、光電変換層23においてスクライブされた溝にも形成されることとなる。
次いで、図2(f)に示すように、ユニットセルとして分離するために、第一裏面電極24および光電変換層23をスクライブして、集積された薄膜太陽電池素子210とする。本発明において、上記図2(a)〜(f)の工程は、公知の工程であり、必ずしも上述のように行う必要はなく、ここに一実施形態を例示したまでである。たとえば、上記薄膜太陽電池素子210が、多接合型の太陽電池の場合は、各光電変換層作製の間に、スクライブ工程や接合層作製工程などの工程が入る場合があり、用いる太陽電池の種類に応じて適宜必要な工程を行うものである。
次に、図2(g)に示すように、スクライブされた第一裏面電極24上に薄膜ダイオード25を形成する。その後、図2(h)に示すように、薄膜ダイオードの裏面電極である第二裏面電極と、透明電極22とのコンタクトを確保するために、薄膜ダイオード25のコンタクトラインをスクライブする。
次いで、薄膜ダイオード25上に、第二裏面電極26を形成する。このとき、図2(h)の工程において、薄膜ダイオード25においてスクライブされている溝には、当該第二裏面電極26が形成されている図2(i)。その後、第二裏面電極26をスクライブして、各ユニットセルに分離し、バイパスダイオード220が形成される(図2(j))。
本発明において、薄膜ダイオード25としては、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、in接合ダイオード、pi接合ダイオード、およびショットキーバリアダイオードなどを用いることができるが、これらに限定されるわけではない。これらのダイオードを使用した場合には、ほぼ同様の方法でバイパスダイオードの作製が可能である。
本発明において、上記薄膜ダイオード25の特性としては、ダイオードが並列接続される薄膜太陽電池の逆方向耐圧に対して、ダイオードの順方向の立ち上がり電圧が十分に小さいことが望ましい。なぜなら、バイパスダイオードの主な役割のひとつは、バイパスダイオード経由で電流を流すことにより、薄膜太陽電池の逆方向電圧が薄膜太陽電池の逆方向耐圧よりも高くならないようにする事だからである。また、バイパスダイオード別の役割である部分射影時の出力低下抑制の観点から言えば、射影された薄膜太陽電池に並列接続されたバイパスダイオードは可能な限り低い順方向電圧で電流が流れることが望ましい。なぜなら、バイパスダイオードにかかる電圧はすべて損失につながるからである。たとえば、多接合型薄膜太陽電池の場合には、逆方向耐圧は約数ボルト(V)から数十ボルト(V)であるので、薄膜ダイオードの順方向立ち上がり電圧は数ボルト(V)以下(例えば0.6V程度)にすることが好ましい。
また、本発明において、上記薄膜ダイオード25の逆方向リーク電流としては、ダイオードが並列接続されている薄膜太陽電池について実際に使用する条件下での光電流に対して、十分に小さいことが望ましい。なぜなら、ダイオードにリーク電流が流れると、薄膜太陽電池で発生した光電流を、リーク電流分だけダイオードで消費してしまい電流として外部に取り出せなくなり、その分、太陽電池モジュールの光電変換効率が低下するからである。たとえば、太陽電池として多接合型薄膜太陽電池を用いる場合には、当該多接合型薄膜太陽電池が0.1mA/cm以上100mA/cm以下であるのに対し、薄膜ダイオードの逆方向リーク電流を0.1μA/cm以上10μA/cm以下のオーダーにすることができる。
また、本発明にかかる薄膜太陽電池において、光電変換層およびドープ層は、非晶質シリコン、微結晶シリコンおよび多結晶シリコンなどのシリコン材料からなる半導体、シリコンゲルマおよびシリコンカーバイドなどのシリコン系半導体、CuInSe、GaAs、III−V族系化合物半導体(GaAs、InGaAs、InP、InGaAsP、GaAlAsなど)、II−VI族系化合物半導体(CdTe、CdS、ZnS、ZnSe、ZnO、CuSなど)、I−III−VI族系化合物半導体(CuInSe、CuInGaSe、CuGaSe、CuInS、Cu(InGa)(SSe)、AgInSeなど)、II−III−VI族系化合物半導体(ZnInSe、ZnInOなど)、III−VI族系化合物半導体(InSe、GaSeなど)などの化合物半導体、ならびに有機薄膜などを用いることができる。また、これらの組み合わせであってもよい。
さらに、本発明において、バイパスダイオードを作製した後に薄膜太陽電池の一部とそれに対応するバイパスダイオードを何らかの方法により取り除くことによりシースルー加工することも可能である。
本発明において、透明基板に用いることができる材料は、透明ガラス、着色ガラス、透明プラスチック、有色プラスチックなどが挙げられる。
本発明において、透明電極に用いることができる材料は、ZnO、SnO、ITO(インジウムスズオキシド)、IZO(インジウム亜鉛オキシド)などが挙げられる。
本発明において、第一裏面電極に用いることができる材料は、Ag、Al、Au、Ti、Cr、Ni、Cu、Mo、またはそれらの合金もしくは積層材料が挙げられる。
本発明において、第二裏面電極に用いることができる材料は、第一裏面電極同様、Ag、Al、Au、Ti、Cr、Ni、Cu、Mo、またはそれらの合金もしくは積層材料が挙げられる。
(実施形態2)
上記実施形態1においては、薄膜ダイオードの形状としては、薄膜太陽電池素子の裏面の全部を覆うようにしたが、当該裏面の一部を覆うようにしてもよい。また、実施形態1において薄膜ダイオードは、スクライブにより作製しているが、マスクを利用して作製してもよい。この場合、薄膜太陽電池の一部を覆うように薄膜ダイオードを形成するほうが作製しやすい。本実施形態2において、薄膜ダイオードの形状として、薄膜太陽電池の一部を多い、これをマスクを利用して作製するものについて説明する。
図3は、本発明の別の薄膜太陽電池の概略断面図である。図3において、基板から第一裏面電極までの積層構造は、上記実施形態1と同一である。すなわち、透明基板31上に透明電極32が形成され、当該透明電極32上に光電変換層33が形成され、当該光電変換層33上に第一裏面電極34が形成され、上記透明電極32、光電変換層33および第一裏面電極34には、スクライブ溝が設けられて、複数のユニットセルが接続された、薄膜太陽電池素子310となっている。また、第一裏面電極34上の一部には薄膜ダイオード35が形成され、当該薄膜ダイオード35上の一部に第二裏面電極36が形成され、上記薄膜ダイオード35および第二裏面電極36にもスクライブ溝が設けられ、バイパスダイオード320が形成される。このような構造の薄膜太陽電池は、透明電極32が隣接するユニットセルの第一裏面電極34と電気的に直列接続されることにより、集積構造となる。また、透明電極32と第二裏面電極36とが電気的に接続されることにより、バイパスダイオード320が並列的に接続される。
このような構成の薄膜太陽電池について、製造工程について図4を用いて説明する。図4は、図3の薄膜太陽電池の製造工程を示す図である。図4において、図4(a)の基板41上に透明電極42を形成する工程から、図4(f)に示すように、第一裏面電極44のスクライブ工程までは、上記実施形態1と同一である。集積された薄膜太陽電池素子410が作製された後、図4(g)に示すように、薄膜太陽電池の裏面を一部マスクして第一裏面電極44上に薄膜ダイオード45を形成する。その後、図4(h)に示すように、当該薄膜ダイオード45の形成時にマスクした領域から少しずらして第二裏面電極46を形成する。このとき、マスクする領域は、第二裏面電極46と第一裏面電極44とが十分なコンタクトをとれるように、薄膜ダイオード45形成の際にマスクしなかった領域の一部をマスクしないようにし、一方で、第二裏面電極46と第一裏面電極が接触させない領域は、マスクにより上記2つの電極が接触しないようにする。このようにしてバイパスダイオード420が形成される。
本実施形態2において、用いる材料の特性や、特に記載していない事項については、上述の実施形態1と同一である。
(実施形態3)
本発明において、薄膜ダイオードとしては、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、in接合ダイオード、pi接合ダイオード、およびショットキーバリアダイオードなどを用いることができるが、これらを用いたときの具体的薄膜太陽電池の構造を図5〜8に示す。
図5は、薄膜ダイオードとして、pin接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。図5において、薄膜太陽電池素子における光電変換層もpin接合となっている。すなわち、透明基板51上に透明電極52が形成され、当該透明電極52上にp型層53が形成され、当該p型層53上にi型光電変換層54が形成され、当該i型光電変換層54上にn型層55が形成されている。n型層55上には第一裏面電極56が形成され、こららが所定のパターニングにより集積型の薄膜太陽電池素子510とされている。図5において、上記第一裏面電極56上にはpin型薄膜ダイオードを形成するためにp型層57、i型層511およびn型層58がこの順で形成されている。n型層の上には薄膜ダイオード用の第二裏面電極59が形成されて、バイパスダイオード520が形成されている。
図6は、薄膜ダイオードとして、in接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。図6において、薄膜太陽電池素子における光電変換層はpin接合となっている。すなわち、薄膜太陽電池素子の構造は図5と同一である。図6において、上記第一裏面電極56上にはin型薄膜ダイオードを形成するためにi型層510およびn型層58がこの順で形成されている。n型層の上には薄膜ダイオード用の第二裏面電極59が形成されて、薄膜バイパスダイオードとされている。
図7は、薄膜ダイオードとして、pi接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。図7において、薄膜太陽電池素子における光電変換層はpin接合となっている。すなわち、薄膜太陽電池素子の構造は図5と同一である。図7において、上記第一裏面電極56上にはpi型薄膜ダイオードを形成するためにp型層57およびi型層511がこの順で形成されている。i型層511の上には薄膜ダイオード用の第二裏面電極59が形成されて、薄膜のバイパスダイオード520とされている。
図8は、薄膜ダイオードとして、ショットキーバリアダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。図8において、薄膜太陽電池素子における光電変換層はpin接合となっている。すなわち、薄膜太陽電池素子の構造は図5と同一である。図8において、上記第一裏面電極56上にはショットキーバリア型薄膜ダイオードを形成するためにn型ショットキーバリア513およびn型コンタクト層512がこの順で形成されている。n型コンタクト層512の上には薄膜ダイオード用の第二裏面電極59が形成されて、薄膜のバイパスダイオード520とされている。
(実施形態4)
本発明にかかる薄膜太陽電池において、光電変換層およびドープ層は、非晶質シリコンでも微結晶シリコンでも多結晶薄膜シリコンでもよく、化合物半導体や有機太陽電池でもかまわない。また、図9および10に示すような、上記の組み合わせであってもよい。
図9は、光電変換層に非晶質シリコンと微結晶シリコンとを組み合わせた薄膜太陽電池の概略断面図である。図9において、透明基板91上に形成された透明電極92上には、p型非晶質シリコン913、i型非晶質シリコン914およびn型非晶質シリコン915がこの順番で積層形成され、さらにこれらの非晶質シリコンによる光電変換層上に、p型微結晶シリコン916、i型微結晶シリコン917およびn型微結晶シリコン918がこの順で積層形成された微結晶シリコンによる光電変換層が形成されている。微結晶シリコンの光電変換層上に第一裏面電極96が形成されて、薄膜太陽電池素子910が形成され、さらに、この上にp型層97およびn型層98が積層形成されて薄膜ダイオードが形成され、この上に第二裏面電極99が形成されて、バイパスダイオード920が形成された構造である。
また、図10は、光電変換層に、非晶質シリコンを1層と微結晶シリコンを2層を組み合わせて形成した薄膜太陽電池の概略断面図である。図10において、透明基板91上に形成された透明電極92上には、p型非晶質シリコン913、i型非晶質シリコン914およびn型非晶質シリコン915がこの順番で積層形成され、さらにこれらの非晶質シリコンによる光電変換層上に、p型微結晶シリコン916、i型微結晶シリコン917およびn型微結晶シリコン918がこの順2回積層形成された微結晶シリコンによる光電変換層が形成されている。微結晶シリコンの光電変換層上に第一裏面電極96が形成されて、薄膜太陽電池素子910が形成され、さらに、この上にp型層97およびn型層98が積層形成されて薄膜ダイオードが形成され、この上に第二裏面電極99が形成されて、バイパスダイオード920が形成された構造である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の薄膜太陽電池の概略断面図である。 図1の薄膜太陽電池の製造工程を示す図である。 本発明の別の薄膜太陽電池の概略断面図である。 図3の薄膜太陽電池の製造工程を示す図である。 薄膜ダイオードとして、pin接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。 薄膜ダイオードとして、in接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。 薄膜ダイオードとして、pi接合ダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。 薄膜ダイオードとして、ショットキーバリアダイオードを用いた場合の薄膜太陽電池を示す概略断面図である。 光電変換層に非晶質シリコンと微結晶シリコンとを組み合わせた薄膜太陽電池の概略断面図である。 光電変換層に、非晶質シリコンを1層と微結晶シリコンを2層を組み合わせて形成した薄膜太陽電池の概略断面図である。
符号の説明
110,210,310,410,510,910 薄膜太陽電池素子、120,220,330,420,520,920 バイパスダイオード、11,21,31,41,51,91 透明基板、12,22,32,42,52,92 透明電極、13,23,33 光電変換層、14,24,34,44,56,96 第一裏面電極、15,25,35,45 薄膜ダイオード、16,26,36,46,59,99 第二裏面電極、53,57,97 p型層、54 i型光電変換層、55,58,98 n型層、510 i型層、511 n型ショットキーバリア、512 n型コンタクト層、913 p型非晶質シリコン、914 i型非晶質シリコン、915 n型非晶質シリコン、916 p型微結晶シリコン、917 i型微結晶シリコン、918 n型微結晶シリコン。

Claims (11)

  1. 透明基板上に形成された薄膜太陽電池素子と、該薄膜太陽電池素子上に形成された薄膜バイパスダイオードとを含む、薄膜太陽電池。
  2. 前記薄膜太陽電池素子は、透明電極、光電変換層および裏面電極がこの順番で形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の薄膜太陽電池。
  3. 前記薄膜バイパスダイオードは、前記裏面電極の一部を覆うように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の薄膜太陽電池。
  4. 前記薄膜バイパスダイオードは、前記裏面電極の全面を覆うように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の薄膜太陽電池。
  5. 透明基板上に透明電極を形成する工程と、該透明電極をパターニングする工程と、パターニング後の透明電極上に光電変換層を形成する工程と、該光電変換層をパターニングする工程と、パターニング後の光電変換層上に第一裏面電極を形成する工程と、該第一裏面電極をパターニングする工程とによって、集積された薄膜太陽電池を作製し、さらに、該薄膜太陽電池上にマスクを用いて薄膜ダイオードを形成する工程と、該薄膜ダイオード上にマスクを用いて第二裏面電極を形成する工程とによって薄膜バイパスダイオードを作製することによって製造される、薄膜太陽電池。
  6. 透明基板上に透明電極を形成する工程と、該透明電極をパターニングする工程と、パターニング後の透明電極上に光電変換層を形成する工程と、該光電変換層をパターニングする工程と、パターニング後の光電変換層上に第一裏面電極を形成する工程と、該第一裏面電極をパターニングする工程とによって、集積された薄膜太陽電池を作製し、さらに、該薄膜太陽電池上に薄膜ダイオードを形成する工程と、該薄膜ダイオードをパターニングする工程と、パターニングされた薄膜ダイオード上に第二裏面電極を形成する工程と、該第二裏面電極をパターニングする工程とによって薄膜バイパスダイオードを作製することによって製造される、薄膜太陽電池。
  7. 前記光電変換層は、非晶質シリコン、微結晶シリコンおよび多結晶シリコンを含むシリコン材料からなる半導体、シリコンゲルマおよびシリコンカーバイドを含むシリコン系半導体、CuInSeおよびGaAsを含む化合物半導体、ならびに有機薄膜のいずれかまたはこれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の薄膜太陽電池。
  8. 前記光電変換層が、複数のpn接合を積層した半導体であるか、または複数のpin接合を積層した半導体であることを特徴とする、請求項2〜7のいずれかに記載の薄膜太陽電池。
  9. 前記薄膜ダイオードは、非晶質シリコン、微結晶シリコンおよび多結晶シリコンを含むシリコン材料からなる半導体、シリコンゲルマおよびシリコンカーバイドを含むシリコン系半導体、CuInSeおよびGaAsを含む化合物半導体、ならびに有機薄膜のいずれかまたはこれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項5〜8のいずれかに記載の薄膜太陽電池。
  10. 前記薄膜ダイオードが、複数のpn接合ダイオード、pin接合ダイオード、in接合ダイオード、pi接合ダイオードまたはショットキーバリアダイオードであることを特徴とする、請求項5〜9のいずれかに記載の薄膜太陽電池。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の薄膜太陽電池において、レーザスクライブまたはエッチングを用いて、薄膜太陽電池素子および該薄膜太陽電池素子上の薄膜バイパスダイオードの一部を除去することによりシースルー型にされる薄膜太陽電池。
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