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JP2005096199A - 三次元造形物の製造方法及びこれに使用する製造装置 - Google Patents

三次元造形物の製造方法及びこれに使用する製造装置 Download PDF

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JP2005096199A JP2003331838A JP2003331838A JP2005096199A JP 2005096199 A JP2005096199 A JP 2005096199A JP 2003331838 A JP2003331838 A JP 2003331838A JP 2003331838 A JP2003331838 A JP 2003331838A JP 2005096199 A JP2005096199 A JP 2005096199A
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binder
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powder material
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resin composition
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JP2003331838A
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Masajiro Sano
正次郎 佐野
Hidefumi Sera
英史 世羅
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】 外部エネルギーを加えることなく、短時間にかつ低コストで簡便かつ安定的に、着色された外観を有する三次元造形物の製造方法を提供すること。
【解決手段】 支持体上に粉末材料を所定の厚さを有する層に形成する工程、及び、造形対象物を平行な断面で切断した断面形状になるように粉末材料層を結合剤により結合させる工程を順次繰り返すことを含む三次元造形物の製造方法において、結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であり、(1)第1成分を粉末材料層に付与する工程、及び第2成分を粉末材料層に付与する工程を含むことを特徴とする三次元造形物の製造方法、又は(2)予め一方の成分を含む粉末材料層に他方の成分を付与する工程を含むことを特徴とする三次元造形物の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、三次元造形物の製造方法及びこれに使用する製造装置に関し、更に詳しくは、対象とする三次元造形物を平行な複数の断面により切断した断面形状を逐次積層することにより三次元造形物を製造する方法及びこれに使用する製造装置に関する。
従来から、立体的な造形対象物を平行な複数の面で切断した各断面形状に対応させて粉末の薄層を結合剤により結合し、この結合された薄層よりなる断面形状を順次積層させることによって、造形対象物の三次元モデルとなる造形物を作成する技術が知られている。
このような技術は、ラピッドプロトタイピングと呼ばれ、部品試作及びデザイン確認用途などに利用することができる。近年、安価かつ高速、さらにはカラーモデリング作成に適するインクジェットを利用する方式のものが提案されており、例えば特許文献1に開示されたものがある。この立体造形の具体的な手順を以下に説明する。
まず、ブレード機構により粉末を平らな表面上に均一な厚さを有する薄層に拡げ、この粉末の薄層表面に、インクジェットノズルヘッドを走査させて、造形対象物を平行な断面により切断した断面形状に対応させて、結合剤を吐出する。結合剤が吐出された領域の粉末材料は、必要な操作を施すことにより、粉末を接合状態にするとともに、既に形成済の下層の断面形状とも結合する。そして、造形物全体が完成するまで、粉末薄層を上部に順次積層しながら、結合剤を吐出する工程を繰り返す。最終的に、結合剤が吐出されなかった領域は、粉末が個々に独立して互いに接合しない状態であるため、造形物を装置から取り出す際に、粉末は容易に除去することができ、目的とする造形物が分離できる。以上の操作により、所望の三次元造形物が製造できる。
また、同様な方法で、イエロー(Y)、マゼンタ(M)又はシアン(C)のいずれかに着色を施した結合剤を吐出することにより、着色した三次元造形物を得る、例えば特許文献2が開示されている。
しかしながら、上記の手法では、造形物の特性(質感、色)が所望の物に比べ、満足できるレベルには至らないのが実状である。特に、透明感の必要な三次元造形物を得ることは、粉末と結合剤の性質の違いなどの理由から、従来の方法では不可能とされている。さらに、表面になめらかさを付与するためには、上塗り、研磨処理を人手により行わなければならないため時間と費用が必要となる。
また、人手での彩色では、三次元造形物の所定の位置に所望の模様などを確実に描くことが一般的に困難である。
一方で、製造直後の三次元造形物は結合剤による接合力のみにより形作られているため、三次元造形物の取り扱い方法によっては強度が弱く壊れてしまう場合もある。そこで、従来、製造後の三次元造形物の粉末粒子の間に樹脂及びワックスなどを含浸させることにより強度を増大させてきた。しかしながら、このような工程は手間と時間を要する。
特許第2729110号公報 特開2001−150556号公報
本発明が解決しようとする課題は、目的とする三次元造形物をその形状のみならず色彩をも含めて忠実に製造することができる三次元造形技術を提供することである。本発明は、外部エネルギーを加えることなく、短時間にかつ低コストで簡便かつ安定的に、着色された外観を有する三次元造形物を製造することを目的としている。
本発明が解決しようとする上記課題は、以下の手段により達成された。
(1)支持体上に粉末材料を所定の厚さを有する層に形成する工程、及び、造形対象物を平行な断面で切断した断面形状になるように粉末材料層を結合剤により結合させる工程を順次繰り返すことを含む三次元造形物の製造方法において、結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であり、第1成分を粉末材料層に付与する工程、及び第2成分を粉末材料層に付与する工程を含むことを特徴とする三次元造形物の製造方法、
(2)支持体上に粉末材料を所定の厚さを有する層に形成する工程、及び、造形対象物を平行な断面で切断した断面形状になるように粉末材料層を結合剤により結合させる工程を順次繰り返すことを含む三次元造形物の製造方法において、結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であり、予め一方の成分を含む粉末材料層に他方の成分を付与する工程を含むことを特徴とする三次元造形物の製造方法、
(3)二液硬化型樹脂組成物がエポキシ樹脂組成物またはウレタン樹脂組成物である(1)又は(2)に記載の三次元造形物の製造方法、
(4)結合剤として少なくとも1種の着色された結合剤、白色で着色された結合剤及び無色透明の結合剤よりなる群から選ばれた2種以上の結合剤を使用する(1)〜(3)いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法、
(5)着色された結合剤がイエロー結合剤、マゼンタ結合剤、及びシアン結合剤の少なくとも3つの結合剤よりなる(1)〜(4)いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法、
(6)着色された結合剤が、イエロー結合剤、マゼンタ結合剤、シアン結合剤、及びブラック結合剤の少なくとも4つの結合剤よりなる(1)〜(5)いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法、
(7)結合剤を小滴として粉末材料の層に吐出するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを用いて、造形対象物を平行な断面で切断した断面形状の情報に応じて、結合剤を吐出する三次元造形物の製造装置において、二液硬化型樹脂の2成分を別々のインクジェットノズルから吐出することを特徴とする三次元造形物の製造装置。
本発明の三次元造形物の製造方法によれば、光、熱等のエネルギーを外部から与える必要がないので、装置が小型で製造工程も簡単にすみ、かつ質感の良い造形物が得られる。
本発明の三次元造形物の製造方法は、結合剤が第1成分及び第2成分よりなる二液硬化型樹脂組成物を利用することを特徴とする。
二液硬化型樹脂組成物とは、2つの異なった成分である第1成分及び第2成分からなり、加熱や光照射などの外部からのエネルギーを与えなくても両成分を混合するだけで室温近傍でも化学反応が起こり硬化する樹脂組成物を意味する。二液硬化型樹脂組成物の2成分は、「主剤」及び「硬化剤」ともよばれ、これらの化学反応により硬化するタイプの接着剤である。二液硬化型樹脂組成物の代表例は、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤が代表例として挙げられる。
なお、本発明において、第1成分とは二液硬化型樹脂組成物を構成する2つの異なった成分のうち、任意の1つの成分を意味し、第2成分とは残りの成分を意味する。
上記(1)の三次元造形物の製造方法を言い換えると、結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であって、この一方の成分(主剤又は硬化剤のいずれか一方;第1成分)を粉末材料層に付与する工程、及び他方の成分(主剤又は硬化剤の残る成分;第2成分)を粉末材料層に付与する工程を含み、粉末材料層中で、前記第1成分と第2成分とが反応して硬化する。ここで、第1成分と第2成分とは相互に反応しうるように粉末材料層に付与される必要があり、インクジェット方式では、異なるインクジェットノズルから粉末材料層のほぼ同じ個所に2つの成分が吐出されることを必要とする。
上記(2)の三次元造形物の製造方法を言い換えると、結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であって、予めこの一方の成分(第1成分)が一様に粉末材料層に付与されており、この粉末材料層に他方の成分(第2成分)を付与する工程を含み、粉末材料層中で、前記第1成分と第2成分とが結合剤を形成し、両成分が反応して硬化する。ここで、第2成分は予め存在する第1成分と相互に反応しうるように粉末材料層に付与される必要がある。第1成分は粉末材料の表面に又は粉末材料の粒子間に存在する必要があり、インクジェット方式では、インクジェットノズルから粉末材料層に吐出された第2成分と容易に反応しうる状態で存在することを必要とする。
本発明に使用する粉末材料の平均粒子径は、0.1〜1,000μmであることが好ましく、1〜50μmであることがより好ましく、3〜30μmであることが最も好ましい。粒径分布は広くても良いが、狭い方が好ましい。粒径分布は単分散に近い方が好ましく、粒径分布の変動係数は20%以下が好ましく、15%以下であることが特に好ましい。粉末材料は有機材料、無機材料、無機・有機複合材料のいずれでも良い。詳細な説明は後に行う。
粉末材料を敷設する支持体としては、任意の表面形状を有する支持体が使用できるが、なめらかな表面を有する支持体が好ましく、平坦な面を有する支持体が好ましく使用できる。本発明の製造方法において、製造する三次元造形物の高さ以上に伸長可能な枠を周囲に有する水平な支持体を使用することが好ましい。
粉末材料層の所定の厚さとしては、1スライスピッチあたり10〜500μmの厚さの層とすることが好ましく、50〜150μmの厚さとすることがより好ましい。層形成工程および着色断面形状形成工程を1回繰り返すごとに粉末材料層全体の積層厚さを前記のスライスピッチずつ増大させる。
着色断面形状とは、造形対象物を平行な多数の面で切断した一切断面の形状を有し、かつ、形状に対応する彩色を伴うものを言う。断面形状は特に不透明な造形物の場合には、中空の造形物としても良く、この場合には、形状の輪郭近傍の形状を再現すれば充分である。彩色も造形物表面の色彩を再現すれば良く、形状の輪郭の色再現が重要である。
本発明の三次元造形物の製造方法の概要を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の三次元造形物の製造方法の一実施態様について主要な工程を示す模式図である。
本発明の製造方法の一態様においては、二液硬化型樹脂組成物の第1成分を含有する粉末材料の薄層1が三次元造形部3に設けられた支持体(造形ステージ)4の上に形成される。支持体4は、垂直方向移動部5により支持されており、周囲を枠6により取り囲まれている。粉末供給部から支持体4上に供給された余分の粉末材料上を、Y方向(紙面と垂直な方向)に長く伸びたブレード7がX方向(紙面上左から右方向)に移動することにより薄層1が形成される。このように形成された薄層1の上に、結合剤付与部のインクジェットヘッド8から、断面形状データにしたがって、二液硬化型樹脂組成物の2つの成分のうち、第2成分を含有する結合剤が粉末材料の薄層1上に供給され、結合剤付与領域2を形成する。この結合剤付与領域2は、二液硬化型樹脂組成物の2つの成分が化学反応を起こし硬化することにより、粉末材料をその結合剤付与領域2において薄層全体の厚さにわたり結合して断面形状を形成し、かつそのすぐ下の断面形状とも結合する。
引き続いて、垂直方向移動部5を1スライスピッチだけ下方に移動させ、新たな粉末材料層を形成する。
新たに形成された薄層の上に、結合剤付与部のインクジェットヘッドから、隣接する次の断面形状データにしたがって、結合剤が供給され、新たな結合剤付与領域が形成される。この領域を硬化させることにより粉末材料を結合する。
粉末材料の薄層1の形成、結合剤の供給及び硬化を必要な回数順次繰り返した後、結合剤が付与されていない領域の粉末材料を分離することにより、三次元造形物10を得ることができる。
また、本発明の別の態様では、二液硬化型樹脂組成物の第1成分を含有する結合剤と第2成分を含有する結合剤を順次、粉末材料に吐出することにより粉末材料を結合することもできる。
図2は、上記のような三次元造形物の製造において隣接する各層に形成された断面形状を模式的に示す斜視図である。
本発明の三次元造形物の製造方法における好ましい一実施態様について、以下に説明する。以下の5ステップは、(粉末)層形成工程および着色断面形状形成工程に先立って、3次元形状色彩データ作成工程および断面毎の着色断面形状データ作成工程を実施するものである。
第1ステップでは、コンピュータに、表面に着色模様等が施された三次元造形対象物を表現したモデルデータを作成させる。造形するための基になるモデルデータには、一般の3D−CADモデリングソフトウェアで作成されるカラー三次元モデルデータを使用することができる。また、三次元形状入力装置で計測された三次元着色形状のデータおよびテクスチャを利用することも可能である。
第2ステップでは、コンピュータが上記のモデルデータから造形対象物を水平方向にスライスした各断面ごとの断面データを作成する。モデルデータから積層する粉末の一層分の厚みに相当するピッチ(層厚t)でスライスされた断面体を切り出し、断面の存在する領域を示す形状データおよび彩色データを断面データとして作成する。なお、本発明において、「形状データ」および「彩色データ」を併せて「着色(断面)形状データ」ともいう。
続いて、造形対象物を造形する際における粉末層の厚さ(断面データ作成の際のスライスピッチ)及び積層数(着色形状データのセット数)に関する情報が、コンピュータからパターン作成装置の駆動制御部に入力される。
第3ステップでは、造形ステージにおいて三次元造形物を製造する材料となる粉末材料の供給を行う。粉末材料のカウンター回転機構(以降「カウンターローラー」と称する。)を用いて、粉末材料を均一な厚さを有する層状に敷き詰め、所定量の粉末を供給完了した後、粉末材料の供給を停止する。
なお、本発明において、「層形成工程及び断面形状形成工程を順次繰り返す」とは、(1)新たな層形成工程を完了した後にその新たな層全面に対して断面形状を形成する工程を実施する以外に、(2)新たな層形成工程を実施しながら、その新たな層の形成が完結する前に、新たに形成された層の領域に対して断面形状を形成することを含むものである。後者の例は、特開2002−307562に例示されている。
第4ステップでは、駆動制御部の制御の下に、切断面の着色形状データに基づき着色した断面形状を形成する工程である。この工程は非接触の方式を採用することが好ましい。代表例としてインクジェット方式を例にとり以下説明する。
第2ステップで作成された形状データおよび彩色データに基づき、格子状に細分化したCMY各色のビットマップ情報に変換して、インクジェットヘッドをXY平面内に移動させる。そして、移動中に彩色データに基づいて各インクジェット吐出ノズルから結合剤の吐出を適宜に行わせる。このとき、同一格子点上に、第1成分を含む結合剤と第2成分を含む結合剤を順次吐出し、両成分を反応させ粉末材料を結合する。また、粉末材料が第1成分を含有する場合には、第2成分を含有した結合剤を吐出し、両成分を反応させ粉末材料を結合する。結合剤としては、少なくとも1種の着色された結合剤、白色の結合剤、及び無色透明の結合剤よりなる群から選ばれた2種以上の結合剤を使用する。
着色された結合剤としては、減色法の3原色である、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の組み合わせとすることが好ましい。本発明において、イエローに着色された結合剤を「イエロー結合剤」、マゼンタに着色された結合剤を「マゼンタ結合剤」、シアンに着色された結合剤を「シアン結合剤」という。M染料及びC染料は濃淡2種類に着色した結合剤としても良い。無色の結合剤は、CMYの色濃度を調節するために使用することができる。また、チタンホワイト等の白色顔料を含む結合剤(白色結合剤)や黒(ブラック)染料で着色した結合剤(ブラック結合剤)を併用して所望の効果を発現させることができる。
着色した結合剤、無色の結合剤及び白色結合剤の吐出総量は単位面積あたり一定となるようにすることが好ましい。
なお、着色した断面形状の別の形成工程例として、形状データに基づき無色の結合剤のみを粉末材料に吐出して硬化した後に、その層の彩色データに基づき、結合剤を含まない通常のCMYインクジェットを結合した粉末材料層上に吐出する2段階の工程とすることもできる。
ここで使用するインクジェット方式とは、主としてオンデマンドインクジェット方式を指し、ピエゾオンデマンドインクジェット方式、サーマルオンデマンドインクジェット方式、静電オンデマンドインクジェット方式等が挙げられ、好ましくは、ピエゾオンデマンドインクジェット方式、静電オンデマンドインクジェット方式が挙げられる。
さらに、第3ステップ及び第4ステップを繰り返しおこなうことで、目的の三次元造形物が得られる。
なお、結合剤が塗布されない粉末材料の領域では粉末が個々に独立した状態を保持している。
第5ステップでは、結合剤が付与されていない領域の粉末材料を分離して、結合剤により結合された粉末の結合体(三次元造形物)を取り出す。なお、結合されなかった粉末材料は回収して、再度材料として利用することが可能である。
第3ステップ〜第4ステップを順次繰り返すことにより、造形対象物を複数の面で切断した切断面に対応する粉末材料の着色した結合体を順次積層形成して三次元造形物を製造することができる。
屈折率n1を有する粉末材料の層を屈折率n2を与える結合剤により着色した断面形状に接合させること(ただし、−0.1≦(n1−n2)≦0.1である。)により、透明ないし略透明な3次元造形物を製造することができる。
得られた三次元造形物に対して掃除、熱処理、樹脂またはワックス浸透、研磨などの後処理工程を行っても良い。掃除は、上記三次元造形物をブローすることによって、及びブラシ掛けをして隙間に残されたあらゆる粉を取り除くことによって行われ、余分な粉末が取り除かれる。熱処理は、上記三次元造形物の強度および耐久性を増加させる。ワックス浸透は間隙率を低下させ、上記三次元造形物を耐水性にし、より研磨仕上をしやすくすることができる。研磨仕上は表面平滑性を改良する。
本発明で使用する各成分について、以下に説明する。ただし、具体的内容については、以下の説明内容に限定されるものではない。
(二液硬化型樹脂組成物)
本発明で使用する二液硬化型樹脂組成物としては、エポキシ樹脂組成物、ウレタン樹脂組成物、アクリル樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂組成物等が使用でき、エポキシ樹脂組成物、ウレタン樹脂組成物がより好ましく使用できる。
エポキシ樹脂組成物は、エポキシ化合物及び硬化剤の2つの成分から成る。
エポキシ化合物としては、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、脂環式等のいずれでもよい。グリシジルエーテル型としては、ジグリシジルエーテル類(例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル)、3官能以上のグリシジルエーテル類(トリメチロールエタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリスヒドロキシエチルイソシアヌレートなど)、4官能以上のグリシジルエーテル類(ソルビトールテトラグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシルエーテル、クレゾールノボラック樹脂のポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック樹脂のポリグリシジルエーテルなど)、脂環式エポキシ類(セロキサイド2021P、セロキサイド2081、エポリードGT−301、エポリードGT−401(以上、ダイセル化学工業(株)製))、EHPE(ダイセル化学工業(株)製)、フェノールノボラック樹脂のポリシクロヘキシルエポキシメチルエーテルなど)、オキセタン類(OX−SQ、PNOX−1009(以上、東亞合成(株)製)など)などが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
グリシジルエステル型エポキシ化合物としては、フタル酸誘導体や合成脂肪酸などのカルボン酸型、フタル酸水添型等が挙げられる。
グリシジルアミン型化合物としては、テトラグリシジルジアミンジフェニルメタン(TGDDM)、トリグリシジルイソシアヌレート(TGIC)、ヒダントイン型、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアモノメチル)シクロヘキサン(TETRAD−D)型、アミノフェノール型、アニリン型、トルイジン型等が挙げられる。
脂環式エポキシ化合物としては、シクロヘキセンオキシド基又はシクロペンテンオキシド基を1分子内に2個以上有する多官能脂環式エポキシ類が好ましい。単官能又は多官能の脂環式エポキシ化合物の具体例としては、4−ビニルシクロヘキセンジオキサイド、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、ジ(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、ジ(2,3−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペンタジエンジオキサイド、が挙げられる。
脂環式エポキシ化合物は1種類を使用しても、2種以上の混合物を使用しても良い。
種々の脂環式エポキシ化合物が市販されており、ユニオンカーバイド日本(株)、ダイセル化学工業(株)等から入手できる。
分子内に脂環式構造を有しない通常のエポキシ基を有するグリシジル化合物を単独で使用したり、上記の脂環式エポキシ化合物と併用することもできる。
このような通常のグリシジル化合物としては、グリシジルエーテル化合物やグリシジルエステル化合物を挙げることができるが、グリシジルエーテル化合物を併用することが好ましい。
グリシジルエーテル化合物の具体例を挙げると、1,3−ビス(2,3−エポキシプロピロキシ)ベンゼン、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポシキ樹脂、フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂等の芳香族グリシジルエーテル化合物、1,4−ブタンジオールグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリトリグリシジルエーテル等の脂肪族グリシジルエーテル化合物が挙げられる。グリシジルエステルとしては、リノレン酸ダイマーのグリシジルエステルを挙げることができる。
グリシジルエーテル類は油化シェルエポキシ(株)等から市販品を入手することができる。
上記エポキシ化合物に使用される硬化剤としては、ポリアミンとして、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、メタキシリレンジアミン(MXDA)、イソホロンジアミン(IPDA)、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(1,3BAC)、ジアミノジフェニルメタン(MDZ)、m−フェニレンジアミン(MPDA)、ジアミノジフェニルスルホン(DDS)、ジシアンジアミド(DlCY)、有機酸ジヒドラジド;これらの変性品としては、ポリアミド(ダイマー酸変性)、ケチミン(ケトン変性)、エポキシド変性(エポキシアダクト)、チオ尿素変性、マンニッヒ変性、マイケル付加変性;酸無水物としては、ドデセニル無水コハク酸(DDSA)、ポリアゼライン酸無水物(PAPA)、ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタ酸(MTHPA)、無水メチルナジック酸(MNA)、無水トリメリット酸(THA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)、テトラブロモ無水フタル酸(TBPA)、無水ヘット酸(HET);その他ノボラック型フェノール樹脂、フェノールポリマー、ポリメルカプタン、ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテル、イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネート;有機酸としては、カルボン酸含有ポリエステル樹脂;触媒添加有機酸型では、ベンジルジメチルアミン(BDMA)、2,4,6−トリスジメチルアミノメチルフェノール(EMDA)、2−メチルイミダゾール(2MZ)、2−エチル4−メチルイミダゾール(EM)、2−ヘプタデシルイミダゾール(HD12)、BFモノエチルアミン、BFピペラジン等が挙げられる。
エポキシ化合物と硬化剤の含量比は、化学量論比で1:1〜1:0.2が好ましい。
エポキシ化合物と硬化剤とを混合すると、その混合物は重付加型硬化反応又は付加重合型反応により架橋構造を形成し、硬化する。
ウレタン樹脂組成物は、イソシアネート及びポリオールの2つの成分から成る。
イソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI(MDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、ナフタリンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、パラフェニレソジイソシアネート、水添XDI、水添MDI等の芳香族もしくは芳香族由来のポリイソシアネート;イソフォロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等の脂肪族イソシアネート;その他リジンジイソシアネート(LDI)、テトラメチルキシレソジイソシアネート(TMXDI)等が挙げられる。
ポリオールとしては、重量平均分子量200〜100,000のものが広く使用され、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオールに区分される。ポリエーテルポリオールとしては、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)、及びポリマーポリオール(PPG中でアクリルニトリル/スチレンを重合させたもの)、PHDポリオール、ポリエーテルポリアミン等の変性体等が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。縮合系ポリエステルポリオールは二塩基酸(主としてアジピン酸)とグリコール(エチレングリコール、1,4−ブタンジオール)やトリオール(トリメチロールプロパン)との縮合脱水反応物等が挙げられる。その他のポリオールとしては、ポリブタジエンポリオール(末端に水酸基を有するブタジエンおよび共重合体)、アクリルポリオール(アクリル共重合体に水酸基を導入したポリオール)、部分鹸化EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)がある。その他フェノール系ポリオール、難燃ポリオールとしての含燐ポリオールとハロゲン含有ポリオール、フッ素ポリオール、PET樹脂廃物やDMT残渣から製造される低コストポリエステルポリオール等が挙げられる。その他、顔料、フィラー、触媒その他添加剤が配合されていてもよい。触媒として有機金属系とアミン系触媒が使用可能である。
イソシアネートとポリオールの含量比は、化学量論比で1:1〜1:0.2が好ましい。
イソシアネートとポリオールとを混合すると、その混合物は重付加型反応によりウレタンポリマーを形成し、硬化する。
(粉末材料)
粉末材料としては、無機粉末及び有機粉末、さらには無機・有機複合粉末すべてが使用できる。無機粉末として、例えば、金属、酸化物、複合酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、窒化物、炭化物硫化物及びこれらの少なくとも2種以上の複合化物等を挙げることができる。具体的には、水酸化マグネシウム、シリカゲル、アルミナ、水酸化アルミニウム、硝子、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコン、酸化錫、チタン酸カリウム、硼酸アルミニウム、酸化マグネシウム、硼酸マグネシウム、水酸化カルシウム、塩基性硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸カルシウム、窒化珪素、窒化チタン、窒化アルミ、炭化珪素、炭化チタン、硫化亜鉛及びこれらの少なくとも2種以上の複合化物等が挙げられる。好ましくは、水酸化マグネシウム、シリカゲル、アルミナ、水酸化アルミニウム、硝子、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。
有機粉末としては、例えば合成樹脂粒子、天然高分子粒子等が挙げられ、具体的にはアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、カルボキシメチルセルロールス、ゼラチン、デンプン、キチン、キトサン等であり、好ましくはアクリル樹脂、ポリウレタン、ゼラチン、ポリスチレン等である。
有機粉末材料として、結合剤モノマーを塊状重合して粉砕した粉末粒子を用いることができる。結合剤モノマーを懸濁重合またはパール重合して所望の粒径を有する粉末材料とすることができる。この場合には、粉末材料と結合剤の両者が与える屈折率を等しくすることができる。
無機有機複合粉末としては、例えば、上記有機粉末と無機粉末の複合化物が挙げられる。
粉末材料の平均粒子径は、好ましくは0.8〜50μm、より好ましくは3〜30μmの範囲である。ここで、平均粒子径とは、体積平均粒子径を意味し、例えばコールター社のCOULTER MULTISIZERによって測定することができる。
粉末材料の形状としては、無定型、球形、平板状、針状、多孔質状等どのようなものでも使用可能である。
粉末材料の屈折率n1の範囲は、1.4〜1.7であることが好ましい。
粉末材料を相互に結合する状態の接合剤の屈折率をn2とする。(n1−n2)は、その絶対値が小さいほど得られる造形物の透明性が高くなる。屈折率の差の絶対値が0.1以下で透明感が高くなり、0.06以下で透明に近い造形物が得られる。ここで、本発明において「透明に近い」とは、光路1cmあたり透過率が50%以上のことをいう。
粉末材料は、二液硬化型樹脂組成物の任意の1成分を含有することが好ましい。二液硬化型樹脂組成物の第1成分の含量としては、粉末材料と二液硬化型樹脂組成物の1成分の総量に対して、5〜50重量%が好ましく、10〜35重量%がより好ましい。
二液硬化型樹脂組成物の1成分は、粉末材料を構成する粒子の外部又は表面近傍の粒子内部に存在することが好ましい。これは、粉末材料に供給される二液硬化型樹脂組成物の1成分と前記成分とは異なるもう1つの成分を含有する結合剤が接触して直ちに硬化反応を起こさせるためである。
粉末材料に二液硬化型樹脂組成物の1成分を含有させる方法は多岐にわたる。二液硬化型樹脂組成物の1成分の微粉末と粉末材料とを機械的に混合する方法が簡便である。その他、粉末材料を二液硬化型樹脂組成物の1成分の溶液に浸漬した後引き揚げ、溶媒を除去して表面に二液硬化型樹脂組成物の1成分を被覆させることもできる。
(結合剤)
結合剤は二液硬化型樹脂組成物の1成分を含有する。二液硬化型樹脂組成物の1成分は、結合剤を構成する全成分中、好ましくは40〜100重量%、より好ましくは60〜85重量%含有される。
粉末材料に二液硬化型樹脂の第1成分を含有した場合、第2成分を含有する結合剤を用いる。
また、二液硬化型樹脂の第1成分を含有する結合剤及び第2成分を含有する結合剤を併用することもできる。2つの結合剤の併用は、例えば、粉末材料が二液硬化型樹脂の1成分を含有しない場合に採用される。
結合剤の液粘度(25℃)は、5〜100mPa・sが好ましく、10〜50mPa・sが更に好ましい。この粘度範囲になるように、粘度の高い多官能モノマーと粘度の低い単官能モノマーとを適宜混合して使用することが好ましい。
[粘度調整用化合物]
粘度調整用重合性化合物としては、低粘度かつ二液硬化型樹脂と反応可能な化合物が用いられる。
エポキシ類においても、2官能以上のエポキシ類は、一般に反応性が高いが粘度が高い。単官能のエポキシ類を低粘度に調整するために併用することができる。
(着色剤)
本発明の製造方法において使用できる着色剤は染料と顔料に大別され、染料を好ましく使用することができる。
染料としては、減色法の3原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の染料を使用することにより広い範囲の色相を異なる彩度で再現することができる。本発明において、カラー写真のカラープリントに利用される染料を使用することが好ましい。以下に詳しく述べる。
イエロー染料としては、米国特許3,933,501号、同4,022,620号、同4,326,024号、同4,401,752号、同4,248,961号、特公昭58−10739号、英国特許1,425,020号、同1,476,760号、米国特許3,973,968号、同4,314,023号、同4,511,649号、欧州特許249,473A号、同502,424A号の式(I),(II)で表されるカプラー、同513,496A号の式(1),(2)で表されるカプラー(特に18頁のY−28)、同568,037A号のクレーム1の式(I)で表されるカプラー、米国特許5,066,576号のカラム1の45〜55行の一般式(I)で表されるカプラー、特開平4−274425号の段落0008の一般式(I)で表されるカプラー、欧州特許498,381A1号の40頁のクレーム1に記載のカプラー(特に18頁のD−35)、同447,969A1号の4頁の式(Y)で表されるカプラー(特に、Y−1(17頁),Y−54(41頁))、米国特許4,476,219号のカラム7の36〜58行の式(II)〜(IV)で表されるカプラー(特にII−17,19(カラム17),II−24(カラム19))から得られるケトイミン型染料が挙げられる。好ましくは、特開2001−294773号公報、特開2002−121414号公報、特開2002−105370号公報、特開2003−26974号公報、特開2003−73598号公報に記載の染料が挙げられ、なかでも特開2003−73598号公報に記載の一般式(Y−II)で表されるピラゾール化合物がより好ましく用いられ、以下に示すY−1が例示できる。
(Y−1)
Figure 2005096199
マゼンタ染料としては、特開2001−181549号公報、特開2002−121414号公報、特開2002−105370号公報、特開2003−12981号公報、特開2003−26974号公報に記載の染料が挙げられる。
なかでも特開2002−121414号公報に記載の一般式(III)で表されるピラゾロトリアゾールアゾメチン化合物が好ましく用いられ、以下に示すM−1が例示できる。
Figure 2005096199
シアン染料としては、特開2002−121414号公報、特開2002−105370号公報、特開2003−3109号公報、特開2003−26974号公報に記載の染料が挙げられる。
特開2002−121414号公報に記載の一般式(IV−1a)で表されるピロロトリアゾールアゾメチン化合物ならびに一般式(C−II−1)及び(C−II−2)で表されるフタロシアニン化合物が好ましく用いられ、以下に示すC−1及びC−101が例示できる。
Figure 2005096199
Figure 2005096199
必要に応じて、CMY3原色に黒(ブラック)染料を併用しても良い。黒染料はCMY3染料を混合して作ることができる。
上記以外の染料としては、印刷の技術分野(例えば印刷インキ、感熱インクジェット記録、静電写真記録等のコピー用色材または色校正版など)で一般に用いられるものを使用することができる。
例えば、有機合成化学協会編「染料便覧」丸善株式会社(1970年刊)、安部田貞治、今田邦彦「解説 染料化学」(株)色染社(1988年刊)、大河原信編「色素ハンドブック」(株)講談社(1986年刊)、インクジェットプリンタ用ケミカルス−材料の開発動向・展望調査−」(株)シーエムシー(1997年刊)、前記の甘利武司「インクジェットプリンタ−技術と材料」等に記載の染料類が挙げられる。
(顔料)
顔料としては、特に限定されるものではなく、一般に市販されているすべての有機顔料及び無機顔料、または顔料を、分散媒として不溶性の樹脂等に分散させたもの、あるいは顔料表面に樹脂をグラフト化したもの等を用いることができる。また、樹脂粒子を染料で染色したもの等も用いることができる。
本発明おいて造形物の外表面に彩色するためには、断面形状の輪郭に上記のYMC結合剤による着色画像を形成し、この着色画像の直下に白色反射層を設けることが好ましい。白色反射層は、例えばカラープリントにおける下地に相当する役割を有し、白色顔料を含む結合剤(白色結合剤)を着画像のすぐ内側に使用することが好ましい。
白色顔料の具体例としては、塩基性炭酸鉛(2PbCO3Pb(OH)2、いわゆる、シルバーホワイト)、酸化亜鉛(ZnO、いわゆる、ジンクホワイト)、酸化チタン(TiO2、いわゆる、チタンホワイト)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3、いわゆる、チタンストロンチウムホワイト)などが利用可能である。
ここで、酸化チタンは他の白色顔料と比べて比重が小さく、屈折率が大きく、化学的、物理的にも安定であるため、顔料としての隠蔽力や着色力が大きく、さらに、酸やアルカリ、その他の環境に対する耐久性にも優れている。したがって、白色顔料としては酸化チタンを利用することが好ましい。もちろん、粉末材料や結合剤成分の種類に応じて他の白色顔料(列挙した白色顔料以外であってもよい。)を使用してもよい。
本発明においてCMY染料に替えてCMY顔料を使用することもできる。
有機顔料及び無機顔料の具体例としては、例えば、イエロー色を呈するものとして、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG等),C.I.ピグメントイエロー74の如きモノアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー12(ジスアジイエローAAA等)、C.I.ピグメントイエロー17の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー180の如き非ベンジジン系のアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー100(タートラジンイエローレーキ等)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー95(縮合アゾイエローGR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー115(キノリンイエローレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントイエロー18(チオフラビンレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、フラバントロンイエロー(Y−24)の如きアントラキノン系顔料、イソインドリノンイエロー3RLT(Y−110)の如きイソインドリノン顔料、キノフタロンイエロー(Y−138)の如きキノフタロン顔料、イソインドリンイエロー(Y−139)の如きイソインドリン顔料、C.I.ピグメントイエロー153(ニッケルニトロソイエロー等)の如きニトロソ顔料、C.I.ピグメントイエロー117(銅アゾメチンイエロー等)の如き金属錯塩アゾメチン顔料等が挙げられる。
マゼンタ色を呈するものとして、C.I.ピグメントレッド3(トルイジンレッド等)の如きモノアゾ系顔料、C.I.ピグメントレッド38(ピラゾロンレッドB等)の如きジスアゾ顔料、C.I.ピグメントレッド53:1(レーキレッドC等)やC.I.ピグメントレッド57:1(ブリリアントカーミン6B)の如きアゾレーキ顔料、C.I.ピグメントレッド144(縮合アゾレッドBR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントレッド174(フロキシンBレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントレッド81(ローダミン6G’レーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントレッド177(ジアントラキノニルレッド等)の如きアントラキノン系顔料、C.I.ピグメントレッド88(チオインジゴボルドー等)の如きチオインジゴ顔料、C.I.ピグメントレッド194(ペリノンレッド等)の如きペリノン顔料、C.I.ピグメントレッド149(ペリレンスカーレット等)の如きペリレン顔料、C.I.ピグメントレッド122(キナクリドンマゼンタ等)の如きキナクリドン顔料、C.I.ピグメントレッド180(イソインドリノンレッド2BLT等)の如きイソインドリノン顔料、C.I.ピグメントレッド83(マダーレーキ等)の如きアリザリンレーキ顔料等が挙げられる。
シアン色を呈する顔料として、C.I.ピグメントブルー25(ジアニシジンブルー等)の如きジスアゾ系顔料、C.I.ピグメントブルー15(フタロシアニンブルー等)の如きフタロシアニン顔料、C.I.ピグメントブルー24(ピーコックブルーレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントブルー1(ビクロチアピュアブルーBOレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、C.I.ピグメントブルー60(インダントロンブルー等)の如きアントラキノン系顔料、C.I.ピグメントブルー18(アルカリブルーV−5:1)の如きアルカリブルー顔料等が挙げられる。
(UV露光)
UV硬化性結合剤を硬化させるためのUV露光に関しては、一般に用いられる高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、DeepUVランプ、ハロゲンランプ等が使用可能であり、露光波長は450〜250nm、好ましくは、400〜300nmとすることができる。露光エネルギーは500mJ/cm以下が好ましく、10〜400mJ/cmがより好ましい。UV光源からUV透過性の光ファイバーを用いて粉末材料面にUV光を導くことができる。
本発明の三次元造形物の製造装置について説明する。
本発明の製造装置は、二液硬化型樹脂組成物を含む結合剤を小滴として支持体の上に形成される粉末材料層に吐出するインクジェットヘッド、及び造形対象物を平行な断面で切断した断面形状の情報に応じて、結合剤の吐出を制御する制御手段を備える。
インクジェットヘッドは、二液硬化型樹脂組成物の1成分を含有する結合剤用インクジェットノズルと前記成分とは別の成分を含有する結合剤用インクジェットノズルから構成される。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、本発明の実施例で使用する材料は以下の通りである。
エピコート815(ジャパンエポキシレジン製)
エピコート1001(ジャパンエポキシレジン製)
デスモフェン 250U(住友バイエルウレタン 製)
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(坂本薬品工業 製)
酸化チタン(チタン工業社製KRONOS KA−15;粒径0.4μm)
ポリメチルメタクリレート(積水化成製MBX−12;平均粒子径 12μm)
ポリスチレン(積水化成製SBX−17;平均粒子径 17μm)
水酸化アルミニウム(昭和軽金属ハイジライトH−42M;平均粒子径 1.0μm)
ジェファーミンXTJ−502(ハンツマン社 製)
ジェファーミンD230(ハンツマン社 製)
キュアゾールMZ(四国化成工業 製)
スミジュール44S(住友バイエルウレタン 製)
<実施例1>
(「無色透明結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
以上の成分を撹拌混合し、無色透明な結合剤を得た。
(UV硬化性結合剤「白色結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
白色顔料:酸化チタン 3g
以上の成分を3本ロールミルで混練し、白色結合剤を得た。
(「イエロー結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
着色剤:Y−1 0.8g
上記Y−1、下記M−1および下記C−1は詳細な説明に記載した通りである。
以上の成分を撹拌混合し、イエロー結合剤を得た。
(「マゼンタ結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
着色剤:M−1 0.8g
以上の成分を撹拌混合し、マゼンタ結合剤を得た。
(「シアン結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
着色剤:C−1 0.8g
以上の成分を撹拌混合し、シアン結合剤を得た。
(UV硬化性結合剤「ブラック結合剤」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
着色剤:Y−1 0.3g
M−1 0.2g
C−1 0.4g
以上の成分を撹拌混合し、ブラック結合剤を得た。
(三次元モデル作成)
粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートと(b)ジアミン系硬化剤:ジェファーミンXTJ−502を(a)/(b)=75/25(重量比)で混合し、この混合粉末を約80μmの厚さになるようロッドで1層分の粉末材料層を敷設した後、彩色データにもとづいて各インクジェット吐出ノズルからイエロー結合剤、マゼンタ結合剤、シアン結合剤、ブラック結合剤、白色結合剤及び無色透明結合剤の吐出を適宜に行わせる。
結合剤をインクとしたインクジェット方式により、強度の要する部分などでは必要に応じてインク量を調節しながら、600dpiの解像度(約42μmのドット間隔)で、各ドットが連続した線になるよう吐出した。次いで、1スライスピッチに相当する厚さ分厚くした粉末材料層を形成して、その断面に該当する断面形状に対応する結合剤を供給することを繰り返すことにより三次元造形物を作成した。
なお、粉末材料の平均粒子径は、コールター社のCOULTER MULTISIZERにより細孔径100μmの条件で測定した。
<実施例2>
実施例1の
エポキシ樹脂:エピコート815の代わりに、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルを使用して、
粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートと(b)ジアミン系硬化剤 ジェファーミンXTJ−502を(a)/(b)=75/25(重量比)で混合したものの代わりに、粉末材料として(a)ポリスチレンと(b)イミダゾール系硬化剤 キュアゾールMZを(a)/(b)=80/20(重量比)で混合したものを使用して、
実施例1と同様の評価をした。
<実施例3>
実施例1の
エポキシ樹脂:エピコート815の代わりにジアミン系硬化剤:ジェファーミンD230を使用して、
粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートと(b)ジアミン系硬化剤 ジェファーミンXTJ−502を(a)/(b)=75/25(重量比)で混合したものの代わりに、粉末材料として(a)水酸化アルミニウムと(b)エポキシ樹脂:エピコート1001を(a)/(b)=70/30(重量比)で混合したものを使用して、
実施例1と同様の評価をした。
<実施例4>
実施例1の
エポキシ樹脂:エピコート815の代わりに、ポリエーテルポリオール:デスモフェン 250Uを使用して、
粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートと(b)ジアミン系硬化剤 ジェファーミンXTJ−502を(a)/(b)=75/25(重量比)で混合したものの代わりに、粉末材料として(a)ポリスチレン(積水化成製MBX−30;平均粒子径 30μm)と(b)ジフェニルメタンジイソシアネート:スミジュール44Sを(a)/(b)=90/10(重量比)で混合したものを使用して、
実施例1と同様の評価をした。
<実施例5>
(「無色透明結合剤1」の作成)
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
以上の成分を撹拌混合し、無色透明結合剤1を得た。
(「無色透明結合剤2」の作成)
ジアミン系硬化剤:ジェファーミンD230 20g
メチルエチルケトン 2g
以上の成分を撹拌混合し、無色透明結合剤2を得た。
(三次元モデル作成)
粉末材料としてポリメチルメタクリレートとを約80μmの厚さになるようロッドで1層分の粉末材料層を敷設した後、データにもとづいて各インクジェット吐出ノズルから無色透明結合剤1及び無色透明結合剤2の吐出を適宜に行わせる。
結合剤をインクとしたインクジェット方式により、強度の要する部分などでは必要に応じてインク量を調節しながら、600dpiの解像度(約42μmのドット間隔)で、各ドットが連続した線になるよう吐出した。次いで、1スライスピッチに相当する厚さ分厚くした粉末材料層を形成して、その断面に該当する断面形状に対応する結合剤を供給することを繰り返すことにより三次元造形物を作成した。
<比較例1>
実施例1の
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
の代わりに、
エポキシ樹脂:エピコート815 20g
メチルエチルケトン 5g
ジアミン系硬化剤 ジェファーミンXTJ−502 8g
を使用して、
粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートと(b)ジアミン系硬化剤 ジェファーミンXTJ−502を(a)/(b)=75/25(重量比)で混合したものの代わりに、粉末材料として(a)ポリメチルメタクリレートを使用して、
実施例1と同様の評価をした。
(評価方法)
<ノズル詰まり>
結合剤を印字ヘッドノズル内に入れたまま2ヶ月放置し、その後そのまま印字しノズルの目詰まりを観察し、以下のランクに分けた。
○ ・・・良
× ・・・不良
<質感>
質感は官能評価とし、以下のランクに分けた。
○ ・・・良
× ・・・不良
以上の結果を下表1にまとめた。
Figure 2005096199
本発明の三次元造形物の製造方法の一実施態様について各工程を示す模式図である。 図1に示した三次元造形物の製造において形成されるいくつかの層の断面形状を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 薄層
2 結合剤付与領域
3 三次元造形部
4 支持体(造形ステージ)
5 垂直方向移動部
6 枠
7 ブレード
8 インクジェットヘッド
10 三次元造形物

Claims (7)

  1. 支持体上に粉末材料を所定の厚さを有する層に形成する工程、及び、
    造形対象物を平行な断面で切断した断面形状になるように粉末材料層を結合剤により結合させる工程を順次繰り返すことを含む三次元造形物の製造方法において、
    結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であり、
    第1成分を粉末材料層に付与する工程、及び
    第2成分を粉末材料層に付与する工程を含むことを特徴とする
    三次元造形物の製造方法。
  2. 支持体上に粉末材料を所定の厚さを有する層に形成する工程、及び、
    造形対象物を平行な断面で切断した断面形状になるように粉末材料層を結合剤により結合させる工程を順次繰り返すことを含む三次元造形物の製造方法において、
    結合剤が第1成分及び第2成分より成る二液硬化型樹脂組成物であり、
    予め一方の成分を含む粉末材料層に他方の成分を付与する工程を含むことを特徴とする
    三次元造形物の製造方法。
  3. 二液硬化型樹脂組成物がエポキシ樹脂組成物またはウレタン樹脂組成物である請求項1又は2に記載の三次元造形物の製造方法。
  4. 結合剤として少なくとも1種の着色された結合剤、白色で着色された結合剤及び無色透明の結合剤よりなる群から選ばれた2種以上の結合剤を使用する請求項1〜3いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法。
  5. 着色された結合剤がイエロー結合剤、マゼンタ結合剤、及びシアン結合剤の少なくとも3つの結合剤よりなる請求項1〜4いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法。
  6. 着色された結合剤が、イエロー結合剤、マゼンタ結合剤、シアン結合剤、及びブラック結合剤の少なくとも4つの結合剤よりなる請求項1〜5いずれか1つに記載の三次元造形物の製造方法。
  7. 結合剤を小滴として粉末材料の層に吐出するインクジェットヘッドと、
    インクジェットヘッドを用いて、造形対象物を平行な断面で切断した断面形状の情報に応じて、結合剤を吐出する三次元造形物の製造装置において、
    二液硬化型樹脂の2成分を別々のインクジェットノズルから吐出することを特徴とする三次元造形物の製造装置。
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