JP2005064077A - 積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノーマルモード及びコモンモードのインピーダンスを最適化した積層型コモンモードチョークコイルを提供すること。
【解決手段】複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体31,32を形成する非磁性絶縁材料層20と、非磁性積層体層20の上下両面に配置された磁性材料層15,16とを具備し、非磁性絶縁材料層20は、第1及び第2の内部導体31,32が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された第2非磁性絶縁材料22と、第1及び第2の内部導体31,32の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体33,34が形成された第3非磁性材料23とを具備し、第2非磁性絶縁材料22と第3非磁性材料23とが隣接して積層されている。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体31,32を形成する非磁性絶縁材料層20と、非磁性積層体層20の上下両面に配置された磁性材料層15,16とを具備し、非磁性絶縁材料層20は、第1及び第2の内部導体31,32が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された第2非磁性絶縁材料22と、第1及び第2の内部導体31,32の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体33,34が形成された第3非磁性材料23とを具備し、第2非磁性絶縁材料22と第3非磁性材料23とが隣接して積層されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に侵入するコモンモードノイズを除去する積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法に係り、特に、ノーマル(ディファレンシャル)モードにおけるインピーダンス値を低下させた積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータやその周辺機器で採用されているUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)及びLDVS(Low Voltage Differential Signaling)といった高速の差動伝送方式のラインに流れるコモンモードノイズを除去するために、コモンモードチョークコイルが使用されている。
【0003】
このコモンモードチョークコイルは、2つ以上のコイルを磁気的に組み合わせたコイルのことであり、電流の伝導方向におけるノーマルモードの成分には影響を与えないようにしてコモンモードの成分のみを除去するように構成したものである。すなわち、ノーマルモードのインピーダンスを最小限に抑えて、コモンモードのインピーダンスをできるだけ大きくすることが必要となる。
【0004】
さて、左右分離型コイルを採用したコモンモードチョークコイルの従来例としては、磁性体と、磁性体の内部に設けられた隣り合う2つのコイル部とを備え、各コイル部の間に磁性体より透磁率の低い部分を設けたものがある。この場合、磁性体の内部に設けられたコイル部は、2本の導線を同方向へソレノイド状に巻回した一対のコイルからなり、各コイルの端部が端子と電気的に接続された構成とされる。(たとえば、特許文献1参照)
また、バイファイラ巻きのコイルを採用したコモンモードチョークコイルの従来例としては、第1〜第4の導体を渦巻状とし、第1の導体及び第2の導体がほぼ平行に配置された第1の絶縁体層と、第3の導体及び第4の導体がほぼ平行に配置された第2の絶縁体層とを積層した構成が開示されている。この場合、第1の導体と第3の導体及び第2の導体と第4の導体は、スルーホールを介して電気的に接続され、第2の絶縁体層には、第1の絶縁体層等より透磁率の低いものが使用されている。(たとえば、特許文献2参照)
【0005】
【特許文献1】
特開平10−270256号公報(第3頁、図2)
【特許文献2】
特開2003−31416号公報(第3頁−第4頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1記載のコモンモードチョークコイルによれば、コイル部の2つのコイル間において非磁気結合が発生するため、その結合係数は低くなる。このため、ノーマルモードインピーダンスが高くなるという問題を有している。
【0007】
また、上述した特許文献2に記載のコモンモードチョークコイルは、バイファイラ巻きを採用したことで磁気結合する内部導体の長さ(線長)を長く設定することができる。このため、コモンモードのインピーダンス値が高くなるので、コモンモードにおけるノイズの除去性能を高くすることができる。
しかし、渦巻きの内側に配置された内部導体と外側に配置された内部導体とを比較すると、平行に配置された有効長さはそれぞれ異なったものとなるのは避けられない。このため、ノーマルモードに対し、内外のコイル(内部導体)は互いの磁束量を打ち消しあうことができないため、すなわち磁気結合ができないため、その結合係数は低くなってノーマルモードのインピーダンス値が高くなるという問題を有している。
【0008】
このように、ノーマルモードにおけるインピーダンスが高いと、信号波形なまりの原因となることがあり、従って、高速信号波形に影響を及ぼすという不都合が懸念される。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスを最適化(ノーマルモードで低く、コモンモードで高い)し、ノイズ除去特性を向上させることができる積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の積層型コモンモードチョークコイルは、複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルであって、
前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを具備し、前記非磁性絶縁材料Aと前記非磁性材料Bとが隣接して積層されていることを特徴とするものである。
【0010】
このような積層型コモンモードチョークコイルによれば、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を左右逆向きに形成して第1及び第2の連結導体で接続したので、バイファイラ巻きの採用により磁気結合する内部導体の線長を長く設定でき、しかも、左右のバイファイラ巻きを逆向きとしたため、第1内部導体及び第2内部導体間の結合係数が高く、内外がスムーズに入れ替わって線長の等しい内部導体を形成することができる。
すなわち、たとえば左側で外側に配置されて線長の長い内部導体は、右側で内側に配置されて線長の短い内部導体となるため、第1内部導体と第2内部導体との長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、互いの磁気結合が高くなることでノーマルモードにおけるインピーダンス値は低減される。また、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるため、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。
【0011】
上記の積層型コモンモードチョークコイルにおいては、前記非磁性絶縁材料Aを複数積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化することが好ましく、これにより、磁気結合する内部導体の線長をさらに長く設定することができる。
【0012】
本発明の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法は、複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルの製造方法であって、前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを隣接させて積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第1の連結導体で接続してなる前記第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第2の連結導体で接続してなる前記第2の内部導体との有効長さが等しく設定されることを特徴とするものである。
【0013】
このような積層型コモンモードチョークコイルの製造方法によれば、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを隣接させて積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第1の連結導体で接続してなる前記第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第2の連結導体で接続してなる前記第2の内部導体との有効長さが等しく設定されるので、ノーマルモードのインピーダンスが小さい積層型コモンモードチョークコイルを容易に製造することができる。
すなわち、左右分離型のバイファイラ巻きで第1及び第2の内部導体を逆向きとしたことにより、第1内部導体及び第2内部導体の有効長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、この結果、ノーマルモードのインピーダンス値が低減される。また、バイファイラ巻きを採用したことにより、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるので、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。
【0014】
上記の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法においては、前記非磁性絶縁材料Aを複数積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化することが好ましく、これにより、磁気結合する内部導体の線長をさらに長く設定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による積層型コモンモードチョークコイル(以下では「コモンモードチョークコイル」と呼ぶ)及びその製造方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態を示すコモンモードチョークコイルの分解斜視図、図2は図1の完成状態を示すコモンモードチョークコイルの外観斜視図、図3は本発明によるコモンモードチョークコイルの磁気結合の様子を示す分解斜視図である。
【0016】
図1及び図2において、図中の符号10はコモンモードチョークコイルを示している。このコモンモードチョークコイル10は、シート状とした複数枚の非磁性絶縁材料及び磁性材料を積層して一体化した構成とされる。また、略直方体形状の積層体としたコモンモードチョークコイル10の対向する2側面には、後述する2組の内部導体と引出電極を介して接続されている4つの外部電極11,12,13,14が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体としたコモンモードチョークコイル10の上下両端面側に、それぞれが1または複数層よりなる磁性材料層15,16を配置してある。そして、これら上下の磁性材料層15,16の間には、少なくとも2層の複数層よりなる非磁性絶縁材料層20を配置してある。
【0017】
磁性材料層15,16は、それぞれが磁性材料15a,15b,15c及び磁性材料16a,16b,16cを3層に積層した構成とされる。ここで、磁性材料層15,16としては高透過率のものが好ましく、使用可能なシート状の磁性材料には、たとえばNi−Znフェライト、Ni−Zn−Cuフェライト等がある。
なお、磁性材料層15,16については、上述した3層に限定されることはなく、磁性材料の種類や厚みに応じて適宜変更することができる。
【0018】
非磁性絶縁材料層20は、上面側から第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料A)22、第3非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料B)23及び第4非磁性絶縁材料24の順に、シート状の非磁性絶縁材料を4層に積層した構成とされる。ここで、非磁性絶縁材料層20として使用可能なシート状の非磁性絶縁材料には、たとえばアルミナなどのセラミックス材料、シリカなどのガラス材料やポリイミド樹脂などの樹脂材料等がある。
なお、第1非磁性絶縁材料21及び第4非磁性絶縁材料24については、諸条件に応じてなくしたり、あるいはそれぞれを2層以上としてもよい。
【0019】
さて、上述した4層の非磁性絶縁材料のうち、中間層となる第2非磁性絶縁材料22の上面側には、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1内部導体31及び第2内部導体32が設けられている。
第1内部導体31は、渦巻状(スパイラル状)とした第1左側導体31a及び第1右側導体31bが、第3非磁性絶縁材料23に形成した第1連結導体33により接続されて一体に連続するよう形成されている。また、第2内部導体32についても、同じく渦巻状とした第2左側導体32a及び第2右側導体32bが、第3非磁性絶縁材料23に形成した第2連結導体34により接続されて一体に連続するよう形成されている。
なお、これらの各導体31a,31b,32a,32b,33,34は、たとえば銀などの導電体を印刷やメッキなど周知の手法により、非磁性絶縁材料の表面に形成したものである。
【0020】
このうち、第1左側導体31aは、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その内側には第2左側導体32aが略平行に配置され、互いに短絡しないように設けられている。すなわち、第1左側導体31aと第2左側導体32aとを1つの組とした場合、この1組がバイファイラ巻きとした渦巻状になっており、その渦巻方向は、上面視において第1左側導体31a及び第2左側導体32a共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第1右側導体31bについても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体32bが略平行に配置され、互いに短絡しないように設けられている。すなわち、第1右側導体31bと第2右側導体32bとを1つの組とした場合、この1組が内外を入れ替えてバイファイラ巻きとした渦巻状になっており、その渦巻方向は、上面視において第1右側導体31b及び第2右側導体32b共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっている。
【0021】
第1左側導体31aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極11に接続される引出電極部35が形成され、第1左側導体31aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22aを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の一端33aと接続されている。一方、第1右側導体31bの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極12に接続される引出電極部37が形成され、第1右側導体31bの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22cを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の他端33bと接続されている。
従って、第1導体31は、両端の引出電極35,37間に左右逆向きの渦巻き(第1左側導体31a,第1右側導体31b)を備え、両渦巻きが第1連結導体33で連結されて一体に連続するものとなる。
【0022】
また、第2左側導体32aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極13に接続される引出電極36が形成され、第2左側導体32aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22bを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の一端34aと接続されている。一方、第2右側導体32bの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極14に接続される引出電極部38が形成され、第2右側導体32bの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22dを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の他端34bと接続されている。
従って、第2導体32は、両端の引出電極36,38間に左右逆向きの渦巻き(第2左側導体32a,第2右側導体32b)を備え、両渦巻きが第2連結導体34で連結されて一体に連続するものとなる。
【0023】
このように、非磁性絶縁材料層20には、右巻きのバイファイラ巻きとした第1左側導体31a及び第2左側導体32aと、左巻きのバイファイラ巻きとした第1右側導体31b及び第2右側導体32bとが隣接するようにして形成されている。そして、左側のバイファイラ巻きと右側のバイファイラ巻きとは、第1連結導体33及び第2連結導体34で連結する際、導体の内外配置が入れ替わると共に、その巻き方向がスムーズに逆向きとなる。このため、第1導体31及び第2導体32の有効長さは、すなわち、引出電極35,36,37,38との接続に必要な部分を除いて互いに平行に配置されている導体の長さは、バイファイラ巻きの採用で全長を長く確保でき、かつ、その長さについても同じに設定することができる。
【0024】
換言すれば、左右のバイファイラ巻きは、引出導体との接続部分を除いた有効長さ部分について、第1導体31及び第2導体32の区別をしなければ、すなわち内外が逆となる配置を無視すれば、左右が全く同じ形状となるため当然ながら長さは等しくなる。
これは、第3非磁性絶縁材料23に設けた第1連結導体33及び第2連結導体34を利用することにより、巻き方向を逆向きとした左右分離型バイファイラ巻きが短絡することなく、互いの内側端部どうしが連結された構成により可能となっている。
【0025】
ここで、第1内部導体31の導体経路を詳細に説明すると、外部電極11から第2非磁性絶縁材料22の引出電極35及び第1左側導体31aを経由してスルーホール22aに至り、ここでスルーホール22aを介して第3非磁性絶縁材料23の第1連結導体33(一端33a側)と電気的に接続される。そして、第1連結導体33の他端33b側からスルーホール22cを介して第1右側導体31bと電気的に接続され、この第1右側導体31b及び引出電極37を経由して引出電極12に接続される。
また、第2内部導体32の導体経路を詳細に説明すると、外部電極13から第2非磁性絶縁材料22の引出電極36及び第2左側導体32aを経由してスルーホール22bに至り、ここでスルーホール22bを介して第3非磁性絶縁材料23の第2連結導体34(一端34a側)と電気的に接続される。そして、第2連結導体34の他端34b側からスルーホール22dを介して第2右側導体32bと電気的に接続され、この第2右側導体32b及び引出電極38を経て外部電極14に接続される。
【0026】
以上のように構成された本発明のコモンモードチョークコイル10について、以下にその製造方法を説明する。
最初に、所定の形状(たとえば矩形状)としたシート状の第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁材料22、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24を作製する。
次に、第2非磁性絶縁材料22の所定位置に、レーザ、パンチングなど周知の手法で穴あけ加工を施し、スルーホール22a,22b,23a,23bを設ける。
【0027】
次に、第2非磁性絶縁材料22の上面に、巻き方向が左右で逆となり、それぞれが1ターン以上の左右分離型バイファイラ巻きとなるように、第1左側導体31a,第2左側導体32a及び第1右側導体31b,第2右側導体32bを、印刷やメッキなど周知の手法を用いて互いに短絡しないように形成する。
また、第3非磁性絶縁材料23の上面所定位置には、積層した状態で第2非磁性絶縁材料22のスルーホール22a,22c間を結ぶ直線の第1連結導体33と、同じくスルーホール22b,22d間を結ぶ直線の第2連結導体34とを印刷やメッキなど周知の手法により形成する。
【0028】
この時、第1左側導体31aの一端には引出電極35が、第2左側導体32aの一端には引出電極36が、第1右側導体31bの一端には引出電極37が、そして第2右側導体32bの一端には引出電極38がそれぞれ一体に連続して形成されている。また、スルーホール22a,22b,23a,23bには、スルーホールを設けた非磁性絶縁材料に形成される導体と一体的に連続するよう銀などの導電材料が充填される。なお、スルーホールを介して接続される非磁性絶縁材料側の導体とは、導体端部に図示しない凸状の電極部を設けるなどしてスルーホールの導電体に接触させ、電気的に接続されるようになっている。
【0029】
次に、第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁体材料22、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24を積層し、非磁性絶縁材料層20を形成する。これにより、第1左側導体31a、第1右側導体31b及び第1連結導体33がスルーホール22a,22cを介して電気的に接続され、また、第2左側導体32a、第2右側導体32b及び第2連結導体34がスルーホール22b,22dを介して電気的に接続される。
なお、磁性材料層15,16は、非磁性材料層20を挟み込むようにして上下に積層されることにより、積層体が完成する。
【0030】
また、上述したコモンモードチョークコイル10は、各非磁性絶縁材料に対し所定のピッチで複数組の内部導体を形成して積層してもよく、この場合、ダイシングなどで切断することにより、上述した積層体を同時に多数製造することができる。
最後に、積層体の対向する両側面に露出した引出電極35,36,37,38と接続させて、銀などの導電体からなる外部電極11,12,13,14をそれぞれ形成し、上述した構成のコモンモードチョークコイルを製造する。このような製造方法により、第1内部導体31及び第2内部導体32の有効長さを等しくした左右分離型バイファイラ巻きのコモンモードチョークコイル10を容易に製造することができる。
なお、外部電極11,12,13,14は、必要に応じて銀などの導電体の上面にメッキ処理を施してもよい。
【0031】
このように構成されたコモンモードチョークコイル10は、左右分離型のバイファイラ巻きとして第1内部導体31及び第2内部導体32の長さを十分に確保し、しかも、両内部導体31,32の長さを等しくしてあるので、コモンモードのインピーダンス値を高くし、かつ、ノーマルモードのインピーダンス値を低く抑えることができる。
【0032】
図3は、上述したコモンモードチョークコイル10において、コモンモード時における磁気結合の様子を示す図である。
この場合、第1内部導体31及び第2内部導体32の長さを等しく設定してあるので、第1左側導体31aと第2左側導体32aとが影響し合って矢印Z1,Z2のように磁気結合し、同時に、第1右側導体31bと第2右側導体32bとが影響し合って矢印Z3,Z4のように磁気結合する。この結果、矢印Z5で示すように、コモンモードチョークコイル10全体に大きな磁気結合が生じることとなり、コモンモードのインピーダンス値を向上させることができる。
すなわち、磁気結合に寄与する内部導体の長さを十分に確保することでコモンモードにおけるインピーダンス値を高くしてノイズ除去性能が向上し、かつ、磁気結合に寄与しない内部導体を極力低減し、磁気結合に寄与する両内部導体の長さを等しくしてあるので、ノーマルモードにおけるインピーダンス値を低減して電流が流れやすい、すなわち高速信号波形に影響を及ぼすことのない積層型のコモンモードチョークコイル10となる。
【0033】
また、上述したコモンモードチョークコイルは、たとえば図4に示すように、上述した構成のものを上下方向に複数組並べて積層し、アレイ化することも可能である。すなわち、図4に示すアレイ化したコモンモードチョークコイル10Aは、磁性材料層15,16間に第1の非磁性材料層20A、1層または複数層の磁性材料17及び第2の非磁性材料層20Bとを配置した積層体とされる。この場合、第1及び第2の非磁性材料層20A,20Bを比較すると、それぞれが独立して図示しない外部電極を備えているため、対応する引出電極35,36,37,38の位置が異なっているものの、他の構成は図1に基づいて上述した非磁性材料層20と同じである。
【0034】
<第2の実施形態>
図5は本発明の第2の実施形態を示すコモンモードチョークコイルの分解斜視図であり、上述した第1の実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このコモンモードチョークコイル10Bは、左右分離型のバイファイラ巻きとして第1及び第2の内部導体が形成される非磁性絶縁材料を2層以上の複数層に多層化し、各層に形成された内部導体間をスルーホールにより連結して線長の長い第1内部導体41及び第2内部導体42としている。
【0035】
図5の非磁性絶縁材料層20Cは、上面側から第1非磁性絶縁材料21、3層よりなる第2非磁性絶縁材料22′,22A,22B、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24の順に、シート状の非磁性絶縁材料を6層に積層した構成とされる。なお、非磁性絶縁材料層20Cとして使用可能なシート状の非磁性絶縁材料には、たとえばアルミナなどのセラミックス材料、シリカなどのガラス材料やポリイミド樹脂などの樹脂材料等があり、第1非磁性絶縁材料21及び第4非磁性絶縁材料24については、諸条件に応じてなくしたり、あるいはそれぞれを2層以上としてもよい。
【0036】
さて、上述した6層の非磁性絶縁材料のうち、中間層となる第2非磁性絶縁材料22′,22A,22Bの各上面側には、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1内部導体41及び第2内部導体42が設けられている。
第1内部導体41は、渦巻状(スパイラル状)とした3層の第1左側導体41a,41a′,41a″及び第1右側導体41b,41b′,41b″が、第3非磁性絶縁材料23に形成した第1連結導体33により接続されて一体に連続するよう形成されている。また、第2内部導体42についても、同じく渦巻状とした3層の第2左側導体42a,42a′,42a″及び第2右側導体42b,42b′,42b″が、第3非磁性絶縁材料23に形成した第2連結導体34により接続されて一体に連続するよう形成されている。
なお、これらの各導体33,34,41,42は、たとえば銀などの導電体を印刷やメッキなど周知の手法により、非磁性絶縁材料の表面に形成したものである。
【0037】
上述した中間層の最上層となる第2非磁性材料22′には、1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41aと、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42aとが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a及び第2左側導体42a共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22′の第1右側導体41bについても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42bが略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b及び第2右側導体42b共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0038】
第1左側導体41aの一方(渦巻きの外側)の端部には、外部電極11に接続される引出電極部35が形成されている。また、第1左側導体41aの他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22aを介して第2非磁性絶縁材料22Aに形成されている第1左側導体41a′の一端部(渦巻きの内側)aに接続されている。
一方、第1右側導体41bの一方(渦巻きの外側)の端部には、外部電極12に接続される引出電極部37が形成され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22cを介して第2非磁性絶縁材料22Aに形成されている第1左側導体41b′の一端部(渦巻きの内側)cに接続されている。
【0039】
第2非磁性材料22Aには、同じく1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41a′と、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42a′とが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a′及び第2左側導体42a′共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22Aの第1右側導体41b′についても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42b′が略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b′及び第2右側導体42b′共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0040】
第1左側導体41a′は、一方(渦巻きの内側)の端部aが第1左側導体41aと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22a′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第1左側導体41a″の一端部(渦巻きの外側)eに接続されている。
同様にして、第2左側導体41b′は、一方(渦巻きの内側)の端部bが第2左側導体41bと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22b′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第2左側導体41b″の一端部(渦巻きの外側)fに接続されている。
【0041】
また、第1右側導体42a′は、一方(渦巻きの内側)の端部cが第1右側導体42aと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22c′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第1右側導体42a″の一端部(渦巻きの外側)gに接続されている。
同様にして、第2右側導体42b′は、一方(渦巻きの内側)の端部dが第1右側導体42bと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22d′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第2右側導体42b″の一端部(渦巻きの外側)hに接続されている。
【0042】
第2非磁性材料22Bには、同じく1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41a″と、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42a″とが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a″及び第2左側導体42a″共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22Bの第1右側導体41b″についても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42b″が略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b″及び第2右側導体42b″共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0043】
第1左側導体41a″は、一方(渦巻きの外側)の端部eが第1左側導体41a′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22a″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の一端33aと接続されている。
同様にして、第2左側導体41b″は、一方(渦巻きの外側)の端部fが第2左側導体41b′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22b″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の一端34aに接続されている。
【0044】
また、第1右側導体42a″は、一方(渦巻きの外側)の端部gが第1右側導体42a′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22c″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の他端33bに接続されている。
同様にして、第2右側導体42b″は、一方(渦巻きの外側)の端部hが第1右側導体42b′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22d″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の他端34bに接続されている。
【0045】
従って、第1導体41は、両端の引出電極35,37間に左右逆向きの渦巻き(第1左側導体41a,41a′,41a″及び第1右側導体41b,41b′,41b″)を備え、両渦巻きが第1連結導体33で連結されて一体に連続するものとなる。
同様に、第2導体42は、両端の引出電極36,38間に左右逆向きの渦巻き(第2左側導体42a,42a′,42a″及び第2右側導体42b,42b′,42b″)を備え、両渦巻きが第2連結導体34で連結されて一体に連続するものとなる。
【0046】
このようにして、左右分離型のバイファイラ巻きを形成する第2非磁性材料を多層化すれば、バイファイラ巻きとなる内部導体の線長をより一層長く設定することができる。また、左側のバイファイラ巻きと右側のバイファイラ巻きとは、第1連結導体33及び第2連結導体34で連結する際、導体の内外配置が入れ替わると共に、その巻き方向がスムーズに逆向きとなるので、第1導体41及び第2導体42の有効長さを同じにして全長を増すことができる。
【0047】
また、上述した第2非磁性材料22′,22A,22Bについては、上述した非磁性材料22と同様に製造したものを積層することで多層化すればよい。
そして、図5に示す構成のコモンモードチョークコイル10Bについても、上下方向に複数組並べて積層し、アレイ化することが可能である。
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の積層型コモンモードチョークコイルによれば、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を左右逆向きに形成して第1及び第2の連結導体で接続したので、第1内部導体と第2内部導体との長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、互いの磁気結合が高くなることによりノーマルモードにおけるインピーダンス値は低減される。また、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるため、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。従って、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスが最適化されるので、ノイズ除去特性の向上した積層型コモンモードチョークコイルが得られる。
【0049】
また、本発明による積層型コモンモードチョークコイルの製造方法によれば、左右逆向きのバイファイラ巻きを第1の連結導体で接続してなる第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを第2の連結導体で接続してなる第2の内部導体との有効長さが等しく設定されるので、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスが最適化され、ノーマルモードのインピーダンスが小さい積層型コモンモードチョークコイルの製造を容易にし、安価で信頼性の高い製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【図2】図1の完成状態を示す斜視図である。
【図3】図1の積層型コモンモードチョークコイルにおける磁気結合の様子を示す図である。
【図4】本発明の変形例としてアレイ化した積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,10A,10B 積層型コモンモードチョークコイル
(コモンモードチョークコイル)
11、12,13,14 外部電極
15,16 磁性材料層
15a,15b,15c,16a,16b,16c,17 磁性材料
20,20A,20B,20C 非磁性絶縁材料層
21 第1非磁性絶縁材料
22,22′,22A,22B 第2非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料A)
22a,22a′,22a″ スルーホール
22b,22b′,22b″ スルーホール
22c,22c′,22c″ スルーホール
22d,22d′,22d″ スルーホール
23 第3非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料B)
24 第4非磁性絶縁材料
31,41 第1内部導体
31a,41a,41a′,41a″ 第1左側導体
31b,41b,41b′,41b″ 第1右側導体
32,42 第2内部導体
32a,42a,42a′,42a″ 第2左側導体
32b,42b,42b′,42b″ 第2右側導体
33 第1連結導体
34 第2連結導体
35,36,37,38 引出電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に侵入するコモンモードノイズを除去する積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法に係り、特に、ノーマル(ディファレンシャル)モードにおけるインピーダンス値を低下させた積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パーソナルコンピュータやその周辺機器で採用されているUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)及びLDVS(Low Voltage Differential Signaling)といった高速の差動伝送方式のラインに流れるコモンモードノイズを除去するために、コモンモードチョークコイルが使用されている。
【0003】
このコモンモードチョークコイルは、2つ以上のコイルを磁気的に組み合わせたコイルのことであり、電流の伝導方向におけるノーマルモードの成分には影響を与えないようにしてコモンモードの成分のみを除去するように構成したものである。すなわち、ノーマルモードのインピーダンスを最小限に抑えて、コモンモードのインピーダンスをできるだけ大きくすることが必要となる。
【0004】
さて、左右分離型コイルを採用したコモンモードチョークコイルの従来例としては、磁性体と、磁性体の内部に設けられた隣り合う2つのコイル部とを備え、各コイル部の間に磁性体より透磁率の低い部分を設けたものがある。この場合、磁性体の内部に設けられたコイル部は、2本の導線を同方向へソレノイド状に巻回した一対のコイルからなり、各コイルの端部が端子と電気的に接続された構成とされる。(たとえば、特許文献1参照)
また、バイファイラ巻きのコイルを採用したコモンモードチョークコイルの従来例としては、第1〜第4の導体を渦巻状とし、第1の導体及び第2の導体がほぼ平行に配置された第1の絶縁体層と、第3の導体及び第4の導体がほぼ平行に配置された第2の絶縁体層とを積層した構成が開示されている。この場合、第1の導体と第3の導体及び第2の導体と第4の導体は、スルーホールを介して電気的に接続され、第2の絶縁体層には、第1の絶縁体層等より透磁率の低いものが使用されている。(たとえば、特許文献2参照)
【0005】
【特許文献1】
特開平10−270256号公報(第3頁、図2)
【特許文献2】
特開2003−31416号公報(第3頁−第4頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1記載のコモンモードチョークコイルによれば、コイル部の2つのコイル間において非磁気結合が発生するため、その結合係数は低くなる。このため、ノーマルモードインピーダンスが高くなるという問題を有している。
【0007】
また、上述した特許文献2に記載のコモンモードチョークコイルは、バイファイラ巻きを採用したことで磁気結合する内部導体の長さ(線長)を長く設定することができる。このため、コモンモードのインピーダンス値が高くなるので、コモンモードにおけるノイズの除去性能を高くすることができる。
しかし、渦巻きの内側に配置された内部導体と外側に配置された内部導体とを比較すると、平行に配置された有効長さはそれぞれ異なったものとなるのは避けられない。このため、ノーマルモードに対し、内外のコイル(内部導体)は互いの磁束量を打ち消しあうことができないため、すなわち磁気結合ができないため、その結合係数は低くなってノーマルモードのインピーダンス値が高くなるという問題を有している。
【0008】
このように、ノーマルモードにおけるインピーダンスが高いと、信号波形なまりの原因となることがあり、従って、高速信号波形に影響を及ぼすという不都合が懸念される。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスを最適化(ノーマルモードで低く、コモンモードで高い)し、ノイズ除去特性を向上させることができる積層型コモンモードチョークコイル及びその製造方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の積層型コモンモードチョークコイルは、複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルであって、
前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを具備し、前記非磁性絶縁材料Aと前記非磁性材料Bとが隣接して積層されていることを特徴とするものである。
【0010】
このような積層型コモンモードチョークコイルによれば、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を左右逆向きに形成して第1及び第2の連結導体で接続したので、バイファイラ巻きの採用により磁気結合する内部導体の線長を長く設定でき、しかも、左右のバイファイラ巻きを逆向きとしたため、第1内部導体及び第2内部導体間の結合係数が高く、内外がスムーズに入れ替わって線長の等しい内部導体を形成することができる。
すなわち、たとえば左側で外側に配置されて線長の長い内部導体は、右側で内側に配置されて線長の短い内部導体となるため、第1内部導体と第2内部導体との長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、互いの磁気結合が高くなることでノーマルモードにおけるインピーダンス値は低減される。また、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるため、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。
【0011】
上記の積層型コモンモードチョークコイルにおいては、前記非磁性絶縁材料Aを複数積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化することが好ましく、これにより、磁気結合する内部導体の線長をさらに長く設定することができる。
【0012】
本発明の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法は、複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルの製造方法であって、前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを隣接させて積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第1の連結導体で接続してなる前記第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第2の連結導体で接続してなる前記第2の内部導体との有効長さが等しく設定されることを特徴とするものである。
【0013】
このような積層型コモンモードチョークコイルの製造方法によれば、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを隣接させて積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第1の連結導体で接続してなる前記第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第2の連結導体で接続してなる前記第2の内部導体との有効長さが等しく設定されるので、ノーマルモードのインピーダンスが小さい積層型コモンモードチョークコイルを容易に製造することができる。
すなわち、左右分離型のバイファイラ巻きで第1及び第2の内部導体を逆向きとしたことにより、第1内部導体及び第2内部導体の有効長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、この結果、ノーマルモードのインピーダンス値が低減される。また、バイファイラ巻きを採用したことにより、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるので、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。
【0014】
上記の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法においては、前記非磁性絶縁材料Aを複数積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化することが好ましく、これにより、磁気結合する内部導体の線長をさらに長く設定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による積層型コモンモードチョークコイル(以下では「コモンモードチョークコイル」と呼ぶ)及びその製造方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態を示すコモンモードチョークコイルの分解斜視図、図2は図1の完成状態を示すコモンモードチョークコイルの外観斜視図、図3は本発明によるコモンモードチョークコイルの磁気結合の様子を示す分解斜視図である。
【0016】
図1及び図2において、図中の符号10はコモンモードチョークコイルを示している。このコモンモードチョークコイル10は、シート状とした複数枚の非磁性絶縁材料及び磁性材料を積層して一体化した構成とされる。また、略直方体形状の積層体としたコモンモードチョークコイル10の対向する2側面には、後述する2組の内部導体と引出電極を介して接続されている4つの外部電極11,12,13,14が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体としたコモンモードチョークコイル10の上下両端面側に、それぞれが1または複数層よりなる磁性材料層15,16を配置してある。そして、これら上下の磁性材料層15,16の間には、少なくとも2層の複数層よりなる非磁性絶縁材料層20を配置してある。
【0017】
磁性材料層15,16は、それぞれが磁性材料15a,15b,15c及び磁性材料16a,16b,16cを3層に積層した構成とされる。ここで、磁性材料層15,16としては高透過率のものが好ましく、使用可能なシート状の磁性材料には、たとえばNi−Znフェライト、Ni−Zn−Cuフェライト等がある。
なお、磁性材料層15,16については、上述した3層に限定されることはなく、磁性材料の種類や厚みに応じて適宜変更することができる。
【0018】
非磁性絶縁材料層20は、上面側から第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料A)22、第3非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料B)23及び第4非磁性絶縁材料24の順に、シート状の非磁性絶縁材料を4層に積層した構成とされる。ここで、非磁性絶縁材料層20として使用可能なシート状の非磁性絶縁材料には、たとえばアルミナなどのセラミックス材料、シリカなどのガラス材料やポリイミド樹脂などの樹脂材料等がある。
なお、第1非磁性絶縁材料21及び第4非磁性絶縁材料24については、諸条件に応じてなくしたり、あるいはそれぞれを2層以上としてもよい。
【0019】
さて、上述した4層の非磁性絶縁材料のうち、中間層となる第2非磁性絶縁材料22の上面側には、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1内部導体31及び第2内部導体32が設けられている。
第1内部導体31は、渦巻状(スパイラル状)とした第1左側導体31a及び第1右側導体31bが、第3非磁性絶縁材料23に形成した第1連結導体33により接続されて一体に連続するよう形成されている。また、第2内部導体32についても、同じく渦巻状とした第2左側導体32a及び第2右側導体32bが、第3非磁性絶縁材料23に形成した第2連結導体34により接続されて一体に連続するよう形成されている。
なお、これらの各導体31a,31b,32a,32b,33,34は、たとえば銀などの導電体を印刷やメッキなど周知の手法により、非磁性絶縁材料の表面に形成したものである。
【0020】
このうち、第1左側導体31aは、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その内側には第2左側導体32aが略平行に配置され、互いに短絡しないように設けられている。すなわち、第1左側導体31aと第2左側導体32aとを1つの組とした場合、この1組がバイファイラ巻きとした渦巻状になっており、その渦巻方向は、上面視において第1左側導体31a及び第2左側導体32a共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第1右側導体31bについても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体32bが略平行に配置され、互いに短絡しないように設けられている。すなわち、第1右側導体31bと第2右側導体32bとを1つの組とした場合、この1組が内外を入れ替えてバイファイラ巻きとした渦巻状になっており、その渦巻方向は、上面視において第1右側導体31b及び第2右側導体32b共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっている。
【0021】
第1左側導体31aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極11に接続される引出電極部35が形成され、第1左側導体31aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22aを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の一端33aと接続されている。一方、第1右側導体31bの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極12に接続される引出電極部37が形成され、第1右側導体31bの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22cを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の他端33bと接続されている。
従って、第1導体31は、両端の引出電極35,37間に左右逆向きの渦巻き(第1左側導体31a,第1右側導体31b)を備え、両渦巻きが第1連結導体33で連結されて一体に連続するものとなる。
【0022】
また、第2左側導体32aの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極13に接続される引出電極36が形成され、第2左側導体32aの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22bを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の一端34aと接続されている。一方、第2右側導体32bの一方の端部、すなわち渦巻きの外側となる端部には、外部電極14に接続される引出電極部38が形成され、第2右側導体32bの他方の端部、すなわち渦巻きの内側となる端部は、スルーホール22dを介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の他端34bと接続されている。
従って、第2導体32は、両端の引出電極36,38間に左右逆向きの渦巻き(第2左側導体32a,第2右側導体32b)を備え、両渦巻きが第2連結導体34で連結されて一体に連続するものとなる。
【0023】
このように、非磁性絶縁材料層20には、右巻きのバイファイラ巻きとした第1左側導体31a及び第2左側導体32aと、左巻きのバイファイラ巻きとした第1右側導体31b及び第2右側導体32bとが隣接するようにして形成されている。そして、左側のバイファイラ巻きと右側のバイファイラ巻きとは、第1連結導体33及び第2連結導体34で連結する際、導体の内外配置が入れ替わると共に、その巻き方向がスムーズに逆向きとなる。このため、第1導体31及び第2導体32の有効長さは、すなわち、引出電極35,36,37,38との接続に必要な部分を除いて互いに平行に配置されている導体の長さは、バイファイラ巻きの採用で全長を長く確保でき、かつ、その長さについても同じに設定することができる。
【0024】
換言すれば、左右のバイファイラ巻きは、引出導体との接続部分を除いた有効長さ部分について、第1導体31及び第2導体32の区別をしなければ、すなわち内外が逆となる配置を無視すれば、左右が全く同じ形状となるため当然ながら長さは等しくなる。
これは、第3非磁性絶縁材料23に設けた第1連結導体33及び第2連結導体34を利用することにより、巻き方向を逆向きとした左右分離型バイファイラ巻きが短絡することなく、互いの内側端部どうしが連結された構成により可能となっている。
【0025】
ここで、第1内部導体31の導体経路を詳細に説明すると、外部電極11から第2非磁性絶縁材料22の引出電極35及び第1左側導体31aを経由してスルーホール22aに至り、ここでスルーホール22aを介して第3非磁性絶縁材料23の第1連結導体33(一端33a側)と電気的に接続される。そして、第1連結導体33の他端33b側からスルーホール22cを介して第1右側導体31bと電気的に接続され、この第1右側導体31b及び引出電極37を経由して引出電極12に接続される。
また、第2内部導体32の導体経路を詳細に説明すると、外部電極13から第2非磁性絶縁材料22の引出電極36及び第2左側導体32aを経由してスルーホール22bに至り、ここでスルーホール22bを介して第3非磁性絶縁材料23の第2連結導体34(一端34a側)と電気的に接続される。そして、第2連結導体34の他端34b側からスルーホール22dを介して第2右側導体32bと電気的に接続され、この第2右側導体32b及び引出電極38を経て外部電極14に接続される。
【0026】
以上のように構成された本発明のコモンモードチョークコイル10について、以下にその製造方法を説明する。
最初に、所定の形状(たとえば矩形状)としたシート状の第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁材料22、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24を作製する。
次に、第2非磁性絶縁材料22の所定位置に、レーザ、パンチングなど周知の手法で穴あけ加工を施し、スルーホール22a,22b,23a,23bを設ける。
【0027】
次に、第2非磁性絶縁材料22の上面に、巻き方向が左右で逆となり、それぞれが1ターン以上の左右分離型バイファイラ巻きとなるように、第1左側導体31a,第2左側導体32a及び第1右側導体31b,第2右側導体32bを、印刷やメッキなど周知の手法を用いて互いに短絡しないように形成する。
また、第3非磁性絶縁材料23の上面所定位置には、積層した状態で第2非磁性絶縁材料22のスルーホール22a,22c間を結ぶ直線の第1連結導体33と、同じくスルーホール22b,22d間を結ぶ直線の第2連結導体34とを印刷やメッキなど周知の手法により形成する。
【0028】
この時、第1左側導体31aの一端には引出電極35が、第2左側導体32aの一端には引出電極36が、第1右側導体31bの一端には引出電極37が、そして第2右側導体32bの一端には引出電極38がそれぞれ一体に連続して形成されている。また、スルーホール22a,22b,23a,23bには、スルーホールを設けた非磁性絶縁材料に形成される導体と一体的に連続するよう銀などの導電材料が充填される。なお、スルーホールを介して接続される非磁性絶縁材料側の導体とは、導体端部に図示しない凸状の電極部を設けるなどしてスルーホールの導電体に接触させ、電気的に接続されるようになっている。
【0029】
次に、第1非磁性絶縁材料21、第2非磁性絶縁体材料22、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24を積層し、非磁性絶縁材料層20を形成する。これにより、第1左側導体31a、第1右側導体31b及び第1連結導体33がスルーホール22a,22cを介して電気的に接続され、また、第2左側導体32a、第2右側導体32b及び第2連結導体34がスルーホール22b,22dを介して電気的に接続される。
なお、磁性材料層15,16は、非磁性材料層20を挟み込むようにして上下に積層されることにより、積層体が完成する。
【0030】
また、上述したコモンモードチョークコイル10は、各非磁性絶縁材料に対し所定のピッチで複数組の内部導体を形成して積層してもよく、この場合、ダイシングなどで切断することにより、上述した積層体を同時に多数製造することができる。
最後に、積層体の対向する両側面に露出した引出電極35,36,37,38と接続させて、銀などの導電体からなる外部電極11,12,13,14をそれぞれ形成し、上述した構成のコモンモードチョークコイルを製造する。このような製造方法により、第1内部導体31及び第2内部導体32の有効長さを等しくした左右分離型バイファイラ巻きのコモンモードチョークコイル10を容易に製造することができる。
なお、外部電極11,12,13,14は、必要に応じて銀などの導電体の上面にメッキ処理を施してもよい。
【0031】
このように構成されたコモンモードチョークコイル10は、左右分離型のバイファイラ巻きとして第1内部導体31及び第2内部導体32の長さを十分に確保し、しかも、両内部導体31,32の長さを等しくしてあるので、コモンモードのインピーダンス値を高くし、かつ、ノーマルモードのインピーダンス値を低く抑えることができる。
【0032】
図3は、上述したコモンモードチョークコイル10において、コモンモード時における磁気結合の様子を示す図である。
この場合、第1内部導体31及び第2内部導体32の長さを等しく設定してあるので、第1左側導体31aと第2左側導体32aとが影響し合って矢印Z1,Z2のように磁気結合し、同時に、第1右側導体31bと第2右側導体32bとが影響し合って矢印Z3,Z4のように磁気結合する。この結果、矢印Z5で示すように、コモンモードチョークコイル10全体に大きな磁気結合が生じることとなり、コモンモードのインピーダンス値を向上させることができる。
すなわち、磁気結合に寄与する内部導体の長さを十分に確保することでコモンモードにおけるインピーダンス値を高くしてノイズ除去性能が向上し、かつ、磁気結合に寄与しない内部導体を極力低減し、磁気結合に寄与する両内部導体の長さを等しくしてあるので、ノーマルモードにおけるインピーダンス値を低減して電流が流れやすい、すなわち高速信号波形に影響を及ぼすことのない積層型のコモンモードチョークコイル10となる。
【0033】
また、上述したコモンモードチョークコイルは、たとえば図4に示すように、上述した構成のものを上下方向に複数組並べて積層し、アレイ化することも可能である。すなわち、図4に示すアレイ化したコモンモードチョークコイル10Aは、磁性材料層15,16間に第1の非磁性材料層20A、1層または複数層の磁性材料17及び第2の非磁性材料層20Bとを配置した積層体とされる。この場合、第1及び第2の非磁性材料層20A,20Bを比較すると、それぞれが独立して図示しない外部電極を備えているため、対応する引出電極35,36,37,38の位置が異なっているものの、他の構成は図1に基づいて上述した非磁性材料層20と同じである。
【0034】
<第2の実施形態>
図5は本発明の第2の実施形態を示すコモンモードチョークコイルの分解斜視図であり、上述した第1の実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このコモンモードチョークコイル10Bは、左右分離型のバイファイラ巻きとして第1及び第2の内部導体が形成される非磁性絶縁材料を2層以上の複数層に多層化し、各層に形成された内部導体間をスルーホールにより連結して線長の長い第1内部導体41及び第2内部導体42としている。
【0035】
図5の非磁性絶縁材料層20Cは、上面側から第1非磁性絶縁材料21、3層よりなる第2非磁性絶縁材料22′,22A,22B、第3非磁性絶縁材料23及び第4非磁性絶縁材料24の順に、シート状の非磁性絶縁材料を6層に積層した構成とされる。なお、非磁性絶縁材料層20Cとして使用可能なシート状の非磁性絶縁材料には、たとえばアルミナなどのセラミックス材料、シリカなどのガラス材料やポリイミド樹脂などの樹脂材料等があり、第1非磁性絶縁材料21及び第4非磁性絶縁材料24については、諸条件に応じてなくしたり、あるいはそれぞれを2層以上としてもよい。
【0036】
さて、上述した6層の非磁性絶縁材料のうち、中間層となる第2非磁性絶縁材料22′,22A,22Bの各上面側には、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1内部導体41及び第2内部導体42が設けられている。
第1内部導体41は、渦巻状(スパイラル状)とした3層の第1左側導体41a,41a′,41a″及び第1右側導体41b,41b′,41b″が、第3非磁性絶縁材料23に形成した第1連結導体33により接続されて一体に連続するよう形成されている。また、第2内部導体42についても、同じく渦巻状とした3層の第2左側導体42a,42a′,42a″及び第2右側導体42b,42b′,42b″が、第3非磁性絶縁材料23に形成した第2連結導体34により接続されて一体に連続するよう形成されている。
なお、これらの各導体33,34,41,42は、たとえば銀などの導電体を印刷やメッキなど周知の手法により、非磁性絶縁材料の表面に形成したものである。
【0037】
上述した中間層の最上層となる第2非磁性材料22′には、1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41aと、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42aとが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a及び第2左側導体42a共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22′の第1右側導体41bについても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42bが略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b及び第2右側導体42b共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0038】
第1左側導体41aの一方(渦巻きの外側)の端部には、外部電極11に接続される引出電極部35が形成されている。また、第1左側導体41aの他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22aを介して第2非磁性絶縁材料22Aに形成されている第1左側導体41a′の一端部(渦巻きの内側)aに接続されている。
一方、第1右側導体41bの一方(渦巻きの外側)の端部には、外部電極12に接続される引出電極部37が形成され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22cを介して第2非磁性絶縁材料22Aに形成されている第1左側導体41b′の一端部(渦巻きの内側)cに接続されている。
【0039】
第2非磁性材料22Aには、同じく1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41a′と、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42a′とが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a′及び第2左側導体42a′共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22Aの第1右側導体41b′についても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42b′が略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b′及び第2右側導体42b′共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0040】
第1左側導体41a′は、一方(渦巻きの内側)の端部aが第1左側導体41aと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22a′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第1左側導体41a″の一端部(渦巻きの外側)eに接続されている。
同様にして、第2左側導体41b′は、一方(渦巻きの内側)の端部bが第2左側導体41bと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22b′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第2左側導体41b″の一端部(渦巻きの外側)fに接続されている。
【0041】
また、第1右側導体42a′は、一方(渦巻きの内側)の端部cが第1右側導体42aと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22c′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第1右側導体42a″の一端部(渦巻きの外側)gに接続されている。
同様にして、第2右側導体42b′は、一方(渦巻きの内側)の端部dが第1右側導体42bと接続され、他方(渦巻きの外側)の端部は、スルーホール22d′を介して第2非磁性絶縁材料22Bに形成されている第2右側導体42b″の一端部(渦巻きの外側)hに接続されている。
【0042】
第2非磁性材料22Bには、同じく1ターン以上の渦巻状とした第1左側導体41a″と、その内側に1ターン以上を有する渦巻状として略平行に配置された第2左側導体42a″とが、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1左側導体41a″及び第2左側導体42a″共に同じ方向(図示の例では右巻き)となっている。
また、第2非磁性材料22Bの第1右側導体41b″についても、1ターン以上を有する渦巻状とされ、その外側には第2右側導体42b″が略平行に配置され、互いに短絡しないようバイファイラ巻きに設けられている。この場合の渦巻方向は、上面視において第1右側導体41b″及び第2右側導体42b″共に同じ方向(図示の例では左巻き)となっており、上述した左側導体とは第1及び第2の内外が入れ替わった配置となる。
【0043】
第1左側導体41a″は、一方(渦巻きの外側)の端部eが第1左側導体41a′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22a″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の一端33aと接続されている。
同様にして、第2左側導体41b″は、一方(渦巻きの外側)の端部fが第2左側導体41b′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22b″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の一端34aに接続されている。
【0044】
また、第1右側導体42a″は、一方(渦巻きの外側)の端部gが第1右側導体42a′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22c″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第1連結導体33の他端33bに接続されている。
同様にして、第2右側導体42b″は、一方(渦巻きの外側)の端部hが第1右側導体42b′と接続され、他方(渦巻きの内側)の端部は、スルーホール22d″を介して第3非磁性絶縁材料23に形成されている第2連結導体34の他端34bに接続されている。
【0045】
従って、第1導体41は、両端の引出電極35,37間に左右逆向きの渦巻き(第1左側導体41a,41a′,41a″及び第1右側導体41b,41b′,41b″)を備え、両渦巻きが第1連結導体33で連結されて一体に連続するものとなる。
同様に、第2導体42は、両端の引出電極36,38間に左右逆向きの渦巻き(第2左側導体42a,42a′,42a″及び第2右側導体42b,42b′,42b″)を備え、両渦巻きが第2連結導体34で連結されて一体に連続するものとなる。
【0046】
このようにして、左右分離型のバイファイラ巻きを形成する第2非磁性材料を多層化すれば、バイファイラ巻きとなる内部導体の線長をより一層長く設定することができる。また、左側のバイファイラ巻きと右側のバイファイラ巻きとは、第1連結導体33及び第2連結導体34で連結する際、導体の内外配置が入れ替わると共に、その巻き方向がスムーズに逆向きとなるので、第1導体41及び第2導体42の有効長さを同じにして全長を増すことができる。
【0047】
また、上述した第2非磁性材料22′,22A,22Bについては、上述した非磁性材料22と同様に製造したものを積層することで多層化すればよい。
そして、図5に示す構成のコモンモードチョークコイル10Bについても、上下方向に複数組並べて積層し、アレイ化することが可能である。
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の積層型コモンモードチョークコイルによれば、左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を左右逆向きに形成して第1及び第2の連結導体で接続したので、第1内部導体と第2内部導体との長さが等しくなって高結合係数を得ることができ、互いの磁気結合が高くなることによりノーマルモードにおけるインピーダンス値は低減される。また、互いに平行に配置されて磁気結合する内部導体の有効長さを十分に確保することができるため、コモンモードのインピーダンス値は高くなる。従って、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスが最適化されるので、ノイズ除去特性の向上した積層型コモンモードチョークコイルが得られる。
【0049】
また、本発明による積層型コモンモードチョークコイルの製造方法によれば、左右逆向きのバイファイラ巻きを第1の連結導体で接続してなる第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを第2の連結導体で接続してなる第2の内部導体との有効長さが等しく設定されるので、ノーマルモード及びコモンモードのいずれにおいてもインピーダンスが最適化され、ノーマルモードのインピーダンスが小さい積層型コモンモードチョークコイルの製造を容易にし、安価で信頼性の高い製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【図2】図1の完成状態を示す斜視図である。
【図3】図1の積層型コモンモードチョークコイルにおける磁気結合の様子を示す図である。
【図4】本発明の変形例としてアレイ化した積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る積層型コモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,10A,10B 積層型コモンモードチョークコイル
(コモンモードチョークコイル)
11、12,13,14 外部電極
15,16 磁性材料層
15a,15b,15c,16a,16b,16c,17 磁性材料
20,20A,20B,20C 非磁性絶縁材料層
21 第1非磁性絶縁材料
22,22′,22A,22B 第2非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料A)
22a,22a′,22a″ スルーホール
22b,22b′,22b″ スルーホール
22c,22c′,22c″ スルーホール
22d,22d′,22d″ スルーホール
23 第3非磁性絶縁材料(非磁性絶縁材料B)
24 第4非磁性絶縁材料
31,41 第1内部導体
31a,41a,41a′,41a″ 第1左側導体
31b,41b,41b′,41b″ 第1右側導体
32,42 第2内部導体
32a,42a,42a′,42a″ 第2左側導体
32b,42b,42b′,42b″ 第2右側導体
33 第1連結導体
34 第2連結導体
35,36,37,38 引出電極
Claims (4)
- 複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルであって、
前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを具備し、前記非磁性絶縁材料Aと前記非磁性材料Bとが隣接して積層されていることを特徴とする積層型コモンモードチョークコイル。 - 前記非磁性絶縁材料Aを複数積層し、左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化したことを特徴とする積層型コモンモードチョークコイル。
- 複数の非磁性絶縁材料を積層し左右分離型のバイファイラ巻きとした第1及び第2の内部導体を形成する非磁性絶縁材料層と、該非磁性絶縁材料層の上下両面に配置された磁性材料層とを具備してなる積層体に、前記第1及び第2の内部導体に接続された外部電極が設けられている積層型コモンモードチョークコイルの製造方法であって、
前記非磁性絶縁材料層は、前記第1及び第2の内部導体が左右逆向きのバイファイラ巻きに形成された非磁性絶縁材料Aと、前記第1及び第2の内部導体の左右内側端部どうしをそれぞれ接続する第1及び第2の連結導体が形成された非磁性材料Bとを隣接させて積層し、
左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第1の連結導体で接続してなる前記第1の内部導体と、左右逆向きのバイファイラ巻きを前記第2の連結導体で接続してなる前記第2の内部導体との有効長さが等しく設定されることを特徴とする積層型コモンモードチョークコイルの製造方法。 - 前記非磁性絶縁材料Aを複数積層して左右逆向きのバイファイラ巻きを多層化したことを特徴とする請求項3記載の積層型コモンモードチョークコイルの製造方法。
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Legal Events
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Effective date: 20060331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Effective date: 20081201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090407 |