JP2005046665A - 高分子固定化基板の製造方法およびこの方法により得られる高分子固定化基板 - Google Patents
高分子固定化基板の製造方法およびこの方法により得られる高分子固定化基板 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】真空チャンバー内で、噴霧方向に対して、雲母基板5表面を傾斜させた状態で、パルスバルブ2を介して、雲母基板5にDNA水溶液6を噴霧する。このとき噴霧方向に対して雲母基板5表面を45度傾斜させることが最も好ましい。また、DNA水溶液6の噴霧は、真空度が10−3Paの真空中で行うことが好ましい。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子が基板上に固定されてなる高分子固定化基板の製造方法、およびこの方法により得られる高分子固定化基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ITなどのエレクトロニクスやバイオテクノロジーなどの幅広い分野で、ナノテクノロジーの応用が期待され、その研究開発が盛んに行われている。これまでに、4種の塩基からなるデオキシリボ核酸(DNA)を用いるいわゆるバイオ素子(DNAナノデバイス)が、新しいコンピューター用集積回路などとして応用できる可能性があることが本発明者らの研究から判っている。このような状況下、DNAを基板上に固定させるための技術開発が精力的に行われている。
【0003】
本発明者らは、これまでに、基板上にDNAを網目状に構成する方法を発明している(特許文献1)。また、DNAを基板上へ伸長させる方法は、非特許文献1〜3に開示されている。非特許文献1は、化学修飾したマイカ基板上にDNAの溶液を垂らし、DNA溶液に流れを作ることにより、DNAを伸長させる方法である。また、非特許文献2は、DNAが結合するよう基板修飾を施し、この基板をDNA溶液に浸し、基板修飾されたところにDNAを引っかけた後、さらに基板をDNA溶液から引き上げることにより伸長させる方法(分子櫛法)である。また、非特許文献3は、マイカ基板に溶液を垂らし、それをブロワー等で吹き飛ばすことによりDNAを伸長させる方法である。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−348438号公報(公開日:平成13年12月18日)
【0005】
【非特許文献1】
Jing Yong Ye, Kazuo Umemura, Mitsuru Ishikawa, and Reiko Kuroda, Atomic Force Microscopy of DNA Molecules Stretched by Spin−Coating Technique, Analytical Biochemistry 281, 21−25 (2000)
【0006】
【非特許文献2】
Xavier Michalet, Rosemary Ekong, Francoise Fougerousse, Sophie Rousseaux Catherine Schurra, Nick Hornigold, Marjon van Slegtenhorst, Jpnathan Wolfe, Sue Povey, Jacques S. Beckmann, Aaron Bensimon, Dynamic Molecular Combing: Stretching the Whole Human Genome for High−Resolution Studies, SCIENCE, VOL. 277 1997年9月5日
【0007】
【非特許文献3】
Jianwei Li, Chunli Bai, Chen Wang, Chuanfeng Zhu, Zhang Lin, Qing Li and Enhua Cao, A convenient method of aligning large DNA molecules on bare mica surfaces for atomic force microscopy, Nucleic Acids Research, 1998, Vol. 26. No. 20 4785−4786
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1は、DNAを網目状に構成することを目的としてなされてものである。それゆえ、この特許文献1にはDNAなどの線状高分子を基板上に伸長・配列させる方法については開示されていない。
【0009】
また上記非特許文献2の方法では、基板を修飾すると基板の導電性等に影響があり、分子スケールデバイスやバイオ分子デバイスを作製する場合の制約になってしまう。また、基板を修飾すると基板表面の粗さも増加する。そのため、顕微鏡による分子の高分解能観察の妨げとなってしまう問題がある。
【0010】
また上記非特許文献3の方法では、DNAを伸長させるための条件を得ることが難しいという問題がある。
【0011】
このようなことから、無修飾の基板上に、DNAなどの線状高分子を簡便に伸長させて、配列、固定させる方法の開発が望まれている。
【0012】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、基板上に高分子を一方向に伸長、配列させることで、基板上に一方向に伸長、配列した高分子が固定されてなる高分子固定化基板を簡便に製造する方法、およびこの方法により得られる高分子固定化基板を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、DNA水溶液を真空中で雲母基板へ噴霧する際、噴霧方向に対して雲母基板表面を傾斜させることによって、DNAを凝集することなく、一方向に伸長、配列させて固定させることに成功し、この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
【0014】
すなわち、本発明に係る高分子固定化基板の製造方法は、線状高分子を基板上に固定させる工程を含んでおり、上記工程では、噴霧方向に対して上記基板の表面を傾斜させた状態で、上記線状高分子を含む高分子液を噴霧することを特徴としている。
【0015】
上記製造方法においては、上記噴霧方向に対して、上記表面が10度〜80度の範囲内となるように、上記基板を傾斜させることが好ましい。
【0016】
また、上記線状高分子は特に限定されるものではないが、生体鎖状高分子を好ましく用いることができる。この生体鎖状高分子としては、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、または糖鎖のいずれかを挙げることができる。上記ポリヌクレオチドとしては、DNAまたはRNAを挙げることができる。
【0017】
また、上記製造方法においては、用いられる基板において、上記表面の形状が、一辺が20,000μm以下の四角形、または、直径が20,000μm以下の円形であることが好ましい。
【0018】
さらに、上記製造方法においては、上記高分子液は、線状高分子を溶媒に溶解させた溶液または分散させた分散液であればよい。このとき、上記高分子液に用いられる溶媒が、揮発性を有することが好ましく、より具体的には、上記溶媒には、水および/または有機溶媒が含まれることが好ましい。また、上記高分子液中に含まれる上記線状高分子の濃度は、0.1ng/mL〜500μg/mLの範囲内であることが好ましい。
【0019】
加えて、上記製造方法においては、上記高分子液の噴霧を真空中で行うことが好ましく、その真空度を0.1Pa以下とすることがより好ましい。
【0020】
また、本発明に係る高分子固定化基板は上記製造方法によって得られるものである。なお、本発明において、上記「高分子固定化基板」とは、表面に線状高分子が固定された基板を意味する。
【0021】
上記の構成によれば、噴霧方向に対して表面を傾斜させた状態で線状高分子を含む高分子液を噴霧することで、高分子液は表面上を一方向に流れやすくなる。そして高分子液に含まれる高分子は、該高分子液の「流れ」(圧力)を受けて表面上を転がる過程で一方向に配列していく。このとき、上記高分子が凝集するより速く、上記高分子液中の溶媒が蒸発するので、一方向に配列した線状高分子は表面に吸着し、これにより一方向に配列した高分子が基板上に固定される。
【0022】
それゆえ、本発明では、簡便な方法により線状高分子を基板上に一方向に配列させることができる。したがって、線状高分子が一方向に配列されてなる高分子固定化基板を簡便に得ることができる。
【0023】
また、本発明により得られる高分子固定化基板は、分子スケールデバイスやバイオ分子デバイスとして好適に利用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。
本発明にかかる高分子固定化基板の製造方法は、線状高分子を基板上に固定させる工程を含むものである。以下、本発明に係る高分子固定化基板、その製造方法、並びにその利用についてそれぞれ説明する。
【0025】
(1)本発明に係る高分子固定化基板
本発明に係る高分子固定化基板は、本発明に係る高分子固定化基板の製造方法(以下、適宜製造方法と略す)により得られるものであり、具体的には、線状高分子を一方向に伸長および配列させた状態で、基板上に高分子を固定化させてなる構成を有している。
【0026】
<基板>
本発明に係る高分子固定化基板において、高分子を固定化する基板としては、平坦な表面を有するものであれば特に限定されるものではないが、十分な剛性や強度を確保できる点から、各種無機物質が好ましく用いられる。
【0027】
上記無機物質としては、具体的には、例えば、銅(Cu)、金(Au)等の金属;ゲルマニウム(Ge)、シリコン(Si)等の半導体物質;シリカ(SiO)、酸化チタン(TiO2)、サファイヤ(Al2O3)、雲母(マイカ)等の絶縁体物質;等を挙げることができる。これら無機物質は1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、銅、シリコン、マイカからなる群より選ばれる1または2種類以上の無機物質を好ましく用いることができる。
【0028】
例えば、銅は、水の曝露に対して原子的平坦性を失うことはなく、また高分子の一つDNAを分解させる程には化学的に活性ではない物質である。それゆえ、銅、好ましくは、Cu(111)面を有する銅基板を用いれば、DNAを分解させることなく、高分子固定化基板を効率よく得ることができる。
【0029】
またシリコンであれば、表面を化学処理することで、DNAやRNAの固定力の強い疎水性を示す水素化シリコン(Si−H)の領域と、DNAやRNAの固定力の弱い親水性の酸化シリコン(SiO2)領域とを作り分けることができる。そして、SiO2領域にのみ、DNAやRNAを吸着させることができる。
【0030】
また雲母であれば、劈開性を有しているので、原子レベルで平坦な表面を簡便に得ることができる。
【0031】
本実施の形態では、上記基板の大きさや、上記表面の形状は特に限定されるものではなく、高分子固定化基板の用途等に応じて適宜設定すればよい。具体的には、例えば、上記表面の形状は、一辺が20,000μm以下の四角形、または、直径が20,000μm以下の円形であればよい。上記範囲内であれば、本発明に係る高分子固定化基板を、超微細化加工が必要とされるエレクトロニクスやバイオテクノロジー等の分野で、好適に利用することができる。
【0032】
本発明で用いられる基板の製造方法も特に限定されるものではなく、適切な大きさや形状表面状態となるように、公知の方法で製造すればよい。
【0033】
<線状高分子>
本発明で用いられる線状高分子とは、一次方向に伸長する巨大分子であれば特に限定されるものではないが、具体的には、線状高分子の延伸方向の長さが、0.1μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、1μm〜100μmの範囲内であることが好ましい。上記範囲を外れる線状高分子の場合、当該線状高分子が長すぎるまたは短すぎるため、本発明に係る製造方法を用いても、線状高分子を一方向に伸長および配列させることが困難となる場合がある。上記線状高分子の分子量は特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、数平均分子量が1万〜1億の範囲内であることが好ましく、10万〜1億の範囲内であることがより好ましく、10万〜1,000万の範囲内であることがより好ましい。
【0034】
本発明で用いられる線状高分子は、1種類以上の原子が規則性をもって全体的に一方向に伸長するような構造をもっていればよいが、好ましくは、繰り返し単位を有する鎖状高分子を挙げることができる。一般に知られている高分子のうち、大部分の高分子は、いわゆる合成樹脂に代表される重合体であるため、鎖状高分子は入手が容易である等の利点がある。また、鎖状高分子であれば、導電性を容易に制御できるという利点もある。
【0035】
本発明で用いられる線状高分子としては、特に限定されるものではなく、本発明に係る高分子固定化基板の用途等に応じて好ましい線状高分子を選択すればよい。具体的には、例えば、高分子固定化基板を、電子機器に応用可能なチップとして用いる場合には、カーボンナノチューブ;金(Au)、銀(Ag)等からなる金属ワイヤー;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、糖鎖等の生体鎖状高分子;ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポルフィリン等の導電性重合体;等を挙げることができるが、特に限定されるものではない。中でも、本発明では、ポリヌクレオチドに代表される生体鎖状高分子を好ましく用いることができる。
【0036】
<生体鎖状高分子>
本発明において「生体鎖状高分子」とは、情報をコードする各単位の順列により特定の情報を示すことが可能なように、当該各単位が順列につながっている、生分解性を有する鎖状構造の高分子を意味している。生体鎖状高分子は、各種の生体機能を有している。それゆえ、これによれば、本発明の方法により得られる高分子固定化基板を、遺伝子工学や分子生物学の分野において好適に利用することができる。
【0037】
生体鎖状高分子のうち、上記ポリヌクレオチドとしては、デオキシリボ核酸(DNA)やリボ核酸(RNA)等を挙げることができる。このうちDNAは、例えばクローニングや化学合成技術又はそれらの組み合わせで得られるようなcDNAやゲノムDNA等を用いることができる。また、DNAは二本鎖でも一本鎖でもよい。
【0038】
本発明で用いられるポリヌクレオチドの塩基配列は特に限定されるものではなく、任意の塩基配列を有するものを用いることができる。また、上記ポリヌクレオチドの長さは特に限定されるものではないが、300〜300kbpの範囲内が好ましく、3k〜300kbpの範囲内がより好ましい。この範囲内であれば、ポリヌクレオチドを上記線状高分子として好適に用いることができる。
【0039】
本発明で用いられるポリヌクレオチドの具体例を挙げると、例えば、DNAとしては、λDNA,5−メチルシトシンフリーλDNA,ColE1DNA等の直鎖状DNAを挙げることができる。これらDNAは1種または2種以上用いることができる。あるいは、RNAとしては、伝令RNAを挙げることができる。この伝令RNAは線状構造を持っていることがより好ましい。
【0040】
上記生体鎖状高分子のうち、ポリペプチドは、アミノ酸が連続してペプチド結合してなるものであれば特に限定されるものではないが、一般的には、公知のタンパク質や、化学合成されたオリゴペプチド等を用いることができる。なお、ポリペプチドのアミノ酸の配列は特に限定されるものではなく、任意の配列のものを用いることができる。
【0041】
ここで、上記タンパク質は、通常、αへリックスやβシート等の2次構造に代表されるような高次構造をとっているため、生体鎖状高分子とはいっても線状になっていない場合がある。このときには、必要に応じて公知の方法でタンパク質を変性させ、高次構造を解いて用いればよい。また、高次構造をとっているタンパク質自身が線状高分子となっている場合には、そのまま用いてもよい。
【0042】
上記生体鎖状高分子のうち、糖鎖は、グルコース、ガラクトース、フコース、N−アセチルグルコサミン、シアル酸等の各種単糖が連続して結合してなるものであれば特に限定されるものではない。糖鎖としては、グルコースのみがつながってなるグルカンや、ガラクトースのみがつながってなるガラクタンのように、1種類の単糖からなっている構成であってもよいし、生体内で細胞表面等に存在する糖鎖のように、各種の糖鎖が任意の配列でつながっているものであってもよい。また、例えば、同じグルカンであっても、グルコースの結合位置によっては、アミロース(デンプンの1成分で、グルコースがα1−4結合でつながる)となったりセルロース(グルコースがβ1−4結合でつながる)となったりするが、各単糖の結合位置も特に限定されるものではない。さらに、アミロペクチンのように分岐鎖を有していてもよい。
【0043】
(2)本発明に係る高分子固定化基板の製造方法
本発明に係る高分子固定化基板の製造方法は、上記線状高分子を基板上に固定させる工程を含んでおり、上記工程では、噴霧方向に対して上記基板の表面を傾斜させた状態で、上記線状高分子を含む高分子液を噴霧するようになっている。
【0044】
本発明では、線状高分子を高分子液とした上で、基板を傾斜させた状態で高分子液を噴霧させることで、線状高分子を伸長かつ配列させて固定化させることができる。
【0045】
<高分子液>
本発明で用いられる高分子液は、線状高分子を溶媒に溶解させた溶液または分散させた分散液であれば特に限定されるものではない。上記溶媒としては、用いる線状高分子の種類に応じて適宜好ましい溶媒を選択すればよく、特に限定されるものではなく、例えば、エタノール、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン等を用いることができる。溶媒は1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、高分子液は分散液であってもよいため、上記溶媒は、線状高分子を溶解できるものでなくてもよい。例えば、溶媒を2種以上用いる場合には、上記線状高分子に対して可溶性を示す溶媒と、不溶性を示す溶媒とを組み合わせて用いてもよい。
【0046】
特に本発明では、上記溶媒は揮発性を有するものであることが好ましく、常温でも揮発性を有する易揮発性溶媒であることがより好ましい。ここでいう常温とは25℃を中心として前後に10℃の範囲内、すなわち15〜35℃の範囲内と規定する。揮発性を有する溶媒を用いれば、高分子液を噴霧したときに、基板上に残存した溶媒は揮発するので、噴霧後に溶媒を除去する必要がなくなる。
【0047】
上記線状高分子として生体鎖状高分子、特にDNAやRNA等のポリヌクレオチドを用いる場合には、溶媒として、水および/またはエタノール等の有機溶媒を用いることが好ましい。より具体的には、例えば、脱イオン水、含水アルコール等を用いることが好ましい。これら溶媒は、優れた揮発性を有するとともに、ポリヌクレオチドを効率的に溶解または分散させることができる。
【0048】
上記高分子液の濃度については特に限定されるものではないが、本発明では、基板上に噴霧した後に、線状高分子を効率的かつより確実に伸長および配列させる観点から、0.1ng/mL〜500μg/mLの範囲内であることが好ましく、0.1ng/mL〜10μg/mLの範囲内であることがより好ましい。また、高分子液中に含まれる線状高分子の濃度を変えることで、基板上に隣接して配列される高分子の間隔を制御することが可能である。例えば、上記間隔を密にしたければ、濃度の濃い溶液を使用し、間隔を粗くする場合には、濃度を比較的薄くするとよい。しかしながら、上述したように、高分子液の濃度が上記好ましい範囲を下回ると、配列される高分子の間隔が広くなりすぎるおそれがあるため好ましくない。一方、高分子液の濃度が上記好ましい範囲を上回ると、高分子液を噴霧したときに高分子が互いに絡み合い、これにより、凝集した高分子が基板に固定されてしまうおそれがあるため好ましくない。
【0049】
上記高分子液の調製方法は特に限定されるものではなく、上記溶媒に線状高分子を加えて攪拌することにより、溶媒中に線状高分子を分散または溶解させればよい。必要に応じて攪拌時に加熱または冷却してもよい。また、攪拌の条件も特に限定されるものではなく、線状高分子や溶媒の物性、あるいは溶媒に対する線状高分子の溶解度等に応じて好ましい条件を適宜選択すればよい。
【0050】
<高分子液の噴霧>
上述したように、本発明に係る製造方法では、高分子液を傾斜した基板表面に噴霧するが、このときの噴霧条件は特に限定されるものではなく、高分子液を傾斜した基板の上方にできる限り均一に噴霧できるような条件であればよい。ここで、高分子液の噴霧に用いる手段としては特に限定されるものではなく、公知の噴霧装置を用いることができる。後述する例では、パルスバルブを備える噴霧装置を用いている。
【0051】
高分子液を噴霧する際の基板の傾斜角度は特に限定されるものではないが、上記噴霧方向に対して、上記表面が10度〜80度の範囲内となるように傾斜させることが好ましく、30度〜60度の範囲内となるように傾斜させることがより好ましい。
【0052】
基板の傾斜角度がこの範囲内であれば、高分子液に含まれる線状高分子を、基板の表面上で転がりやすくすることができる。このように線状高分子が転がりやすくなると、高分子液(溶媒)の流れを受けて線状高分子が表面上を転がる過程で、一方向に伸長して配列される。その結果、線状高分子を基板表面上で一方向に伸長および配列することができる。されてなる高分子固定化基板を簡便に得ることができる。
【0053】
上記高分子液の噴霧条件は特に限定されるものではないが、噴霧は真空中で行われることが好ましい。このときの真空度は0.1Pa以下であることが好ましく、10−3Pa以下であることがより好ましい。後述するように、真空中で高分子液を噴霧すれば、基板の汚染を回避できるとともに、溶媒の揮発も促進することが可能である。また、上記噴霧を行うときの温度としては、高分子液が安定した常態となり得る温度範囲であれば特に限定されないが、通常は常温の範囲内が好ましい。また、基板上に溶媒が残存している間に温度を変化させることにより、隣接する高分子の間隔を調整することも可能である。さらに、噴霧時間も特に限定されるものではなく、線状高分子の種類や得ようとする高分子固定化基板における線状高分子の固定密度等を考慮して適宜設定すればよい。
【0054】
<線状高分子としてDNAを用いた場合の具体例>
次に、線状高分子としてDNAを用い、該DNAを雲母基板上に固定させる場合を例に挙げて、本発明に係る製造方法について、図1および図2に基づいてより詳細に説明する。本実施の形態では、本発明者らが考案した「真空噴霧法」により上記工程を行うものとする。
【0055】
図1は、真空噴霧法を行うための、真空噴霧装置1の構成を概略的に示している。同図に示すように、噴霧装置1は、主として、パルスバルブ(高速電磁弁)2、チャンバー3、およびトランスファー4を備えて構成されている。
【0056】
パルスバルブ2は、チャンバー3内に設けられた雲母基板5に中にDNA水溶液を噴霧するものである。チャンバー3は、図示しない真空ポンプ(例えば、ターボ分子ポンプ)により、その内部を真空状態に保つことができるようになっている。該チャンバー3にはトランスファー4が備えられており、チャンバー3内側のトランスファー4には、図示しない試料台が設けられている。そしてこの試料台上に雲母基板5が搭載されるとともに、チャンバー3外側の操作により、雲母基板5に傾斜をつけられるように構成されている。
【0057】
本発明にかかる方法は、大気中で行うことも可能であるが、好ましくは、本実施の形態のように、真空中で行うことである。本実施の形態では、特に限定されるものではないが、チャンバー3内の真空度を、0.1Pa以下とすることが好ましく、10−3Pa以下とすることがより好ましい。これにより、低温化に付随する結露や吸着等による基板表面の汚染を回避することができる。
【0058】
そして、図示しないパルスバルブ2の噴霧口を介して、チャンバー3内にある雲母基板5をめがけて、DNA水溶液を噴霧させる。図2に、DNA溶液を噴射しているときの、パルスバルブ2と雲母基板5との様子を概略的に示す。図2に示すように、本実施の形態では、噴霧方向(図2中、矢印D方向)に対して雲母基板5の表面を傾斜させた状態で、パルスバルブ2内のDNA水溶液6を噴霧させる。なお、本実施の形態では、図2に示すように、噴霧方向に対して、雲母基板5の表面を角度「A度」、傾斜させている。
【0059】
本実施の形態では、特に限定されるものではないが、噴霧方向(矢印D方向)に対して、雲母基板5の表面を10度以上、80度以下傾斜させることが好ましく、30度以上、60度以下傾斜させることがより好ましく、45度で傾斜させることが最も好ましい。
【0060】
このとき、パルスバルブ2の噴霧口から、雲母基板5の表面までの距離は、例えば、1cm〜20cmの範囲内、好ましくは3cm〜10cmとすればよい。また、このとき使用するDNA水溶液は、雲母基板5、1cm2に対して、10−4mL〜0.01mL用いることが好ましい。
【0061】
また、上記溶液の噴霧時間は、1ミリ秒〜10ミリ秒、好ましくは1ミリ秒〜2ミリ秒の範囲内とすればよい。また、上記溶液を噴霧するときの圧力、およびパルスバルブ2の噴霧口の径は、それぞれ特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すればよいものとする。
【0062】
雲母基板5の表面を傾斜させることで、DNA水溶液は雲母基板の表面上を図2に示すB方向に流れやすく(駆け抜けやすく)なる。そしてDNA水溶液に含まれるDNA7は、このDNA水溶液の流れ(圧力)を受けて雲母基板5を転がる過程で、一方向に伸長、配列する。このとき、DNA7が凝集するより速く、DNA水溶液中の水が蒸発するので、一方向に配列したDNA7は雲母基板5表面に吸着し、これにより一方向に配列したDNA7が雲母基板5上に固定される。また、チャンバー3内は真空状態であるので、DNA水溶液6に含まれる水は蒸発し、ターボ分子ポンプで排気される。
【0063】
それゆえ、これによれば、簡便な方法によりDNAを一方向に配列させることで、高分子が一方向に配列された高分子固定化基板を簡便に得ることができる。また、基板に対して化学修飾等の処理を施す必要がない。
【0064】
(3)本発明の用途
本発明に係る製造方法により得られる高分子固定化基板は、様々な分野で利用することができる。例えば、本発明にかかる製造方法によってDNAが基板上に伸長、配列されてなる高分子固定化基板であれば、ナノ分子スケール回路などのナノデバイスとして用いることができる。
【0065】
例えば、本発明の方法によって、SiO2/Si上に形成した10nm〜20nm間隔のAu/Tiナノ電極間に数本のDNAを伸長、配列させて固定すれば、DNAの塩基配列の組み合わせと電界によるトランジスタ制御が可能なFETを得ることが可能であると考えられる。このとき、塩基としてグアニン−シトシンのみから構成されたDNAを用いれば、p型的な電気特性を示す電界効果トランジスタ(FET)が得られると考えられる。一方、塩基としてアデニン−チミンのみから構成されたDNAを用いれば、n型的な電気特性を示すFETが得られると考えられる。
【0066】
また、DNAは、それ自身が0.4nmピッチのアドレスを有する情報記録分子であるが、その独特な自己組織構造をテンプレート(鋳型)にすることにより、さらに新しい機能が開けてくる。したがって例えば、雲母基板上にDNAを一方向に伸長、配列してなるDNAネットワーク構造の中に直径5nmの金微粒子を組み込み、さらに金微粒子間の制御をすれば、DNAをテンプレートとして用いた単電子デバイスを提供することが可能であると考えられる。
【0067】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0068】
【実施例】
以下、実施例および比較例を用いて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0069】
〔実施例1〕
λDNA(TaKaRa BIOTECHNOLOGY社製)を水に溶解し、λDNA水溶液を調製した。そして、真空噴霧装置を用いて、真空度が10−3Paの真空中で、雲母基板上にλDNA水溶液を噴霧した。このとき、噴霧方向に対して雲母基板表面を45度傾斜させた。また、パルスバルブから雲母基板表面までの距離を6cm、λDNA水溶液の噴霧時間を1.5ミリ秒とした。
【0070】
噴霧後、原子間力顕微鏡(AFM)を用いて雲母基板の様子を観察した。その結果を図3に示す。なお、図3における噴霧の流れはおおよそ左から右向きである。同図から、ほとんどのλDNAが上下方向に伸長され、一方向に配列していることがわかる。
【0071】
〔比較例1〕
雲母基板を真空噴霧装置のパルスバルブの正面に向けた(噴霧方向に対して雲母基板表面を90度(垂直)にした)以外は、実施例1と同様にして、λDNA水溶液を噴霧した。そして噴霧後、原子間力顕微鏡を用いて雲母基板の様子を観察した。その結果を図4に示す。同図に示すように、伸長されたλRNAは見られず、λDNA内で凝集していることがわかる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る高分子固定化基板の製造方法は、線状高分子を基板上に固定させる工程を含んでおり、上記工程では、噴霧方向に対して上記基板の表面を傾斜させた状態で、上記線状高分子を含む高分子液を噴霧する方法である。また、本発明に係る高分子固定化基板は上記製造方法によって得られるものである。
【0073】
本発明成によれば、噴霧方向に対して表面を傾斜させた状態で線状高分子を含む高分子液を噴霧することで、高分子液は表面上を一方向に流れやすくなる。そして高分子液に含まれる高分子は、該高分子液の「流れ」(圧力)を受けて表面上を転がる過程で一方向に配列していく。このとき、上記高分子が凝集するより速く、上記高分子液中の溶媒が蒸発するので、一方向に配列した線状高分子は表面に吸着し、これにより一方向に配列した高分子が基板上に固定される。
【0074】
それゆえ、本発明では、簡便な方法により線状高分子を基板上に一方向に配列させることができる。したがって、線状高分子が一方向に配列されてなる高分子固定化基板を簡便に得ることができるという効果を奏する。
【0075】
本発明により得られる高分子固定化基板は、分子スケールデバイスやバイオ分子デバイスとして好適に利用することができる。そのため、本発明は、各種ナノテクノロジーに広い範囲で応用することが可能となり、各種素材産業、情報技術産業、化学・バイオ産業等に広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる真空噴霧装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1に示すパルスバルブと雲母基板との関係を概略的に示す図である。
【図3】実施例1において、原子間力顕微鏡を用いて観察した雲母基板の様子を示す図である。
【図4】比較例1において、原子間力顕微鏡を用いて観察した雲母基板の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 真空噴霧装置
2 パルスバルブ
3 チャンバー
4 トランスファー
5 雲母基板(基板)
6 DNA水溶液(溶液)
7 DNA(高分子)
Claims (13)
- 線状高分子を基板上に固定させる工程を含んでおり、
上記工程では、噴霧方向に対して上記基板の表面を傾斜させた状態で、上記線状高分子を含む高分子液を噴霧することを特徴とする高分子固定化基板の製造方法。 - 上記噴霧方向に対して、上記表面が10度〜80度の範囲内となるように、上記基板を傾斜させることを特徴とする請求項1に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記線状高分子が、生体鎖状高分子であることを特徴とする請求項1または2に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記生体鎖状高分子が、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、または糖鎖のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記ポリヌクレオチドが、DNAまたはRNAであることを特徴とする請求項4に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記表面の形状が、一辺が20,000μm以下の四角形、または、直径が20,000μm以下の円形であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記高分子液は、線状高分子を溶媒に溶解させた溶液または分散させた分散液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記高分子液に用いられる溶媒が、揮発性を有することを特徴とする請求項7に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記溶媒には、水および/または有機溶媒が含まれることを特徴とする請求項8に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記高分子液中に含まれる上記線状高分子の濃度が、0.1ng/mL〜500μg/mLの範囲内であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記高分子液の噴霧を真空中で行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 上記高分子液の噴霧における真空度を0.1Pa以下とすることを特徴とする請求項11に記載の高分子固定化基板の製造方法。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法によって得られる高分子固定化基板。
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