JP2004511346A - 下水または下水汚泥の処理方法および装置 - Google Patents
下水または下水汚泥の処理方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
下水または下水汚泥を処理する改善された方法および装置。下水または同様な有機汚泥を処理して、殺菌されかつ乾燥された生成物を作る方法において、実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる工程と、次に汚泥を殺菌しおよび/または安定化して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加する工程とを有することを特徴とする方法を開示する。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、下水汚泥、または廃水処理プラント等の産業現場から出る同様な有機汚泥の処理方法および処理装置に関する。
【0002】
(背景技術)
欧州特許EP 0 283 153 B1には、直接大地に適用できる農地用肥料を作るための廃水汚泥処理方法が開示されている。この方法は、汚泥と特定微粉度のアルカリ材料とを混合して、該混合物のpHを、少なくとも1日間少なくとも12に上昇させて殺菌を行ない、次に混合物を乾燥させる工程を有している。乾燥は、a)固形物レベルが最小65%の嵩密度に到達しかつこれを維持するまで、曝気しかつ少なくとも7日間12より大きいpHを維持するか、b)固形物レベルが最小50%の嵩密度に到達しかつこれを維持するように、曝気しかつ少なくとも50℃の温度に加熱することにより行なわれる。上記b)では、温度は、非病原性生物を全滅させてしまうほど高くすべきではない。pHの上昇および乾燥は、悪臭、好ましくないウイルス、バクテリア、寄生生物および汚泥に誘引される病原媒介生物(例えば、ハエ)を低減させ、かつ有益な非病原性微生物を消滅させないで病原体の有効再成長を防止するため行なわれる。少なくとも幾分かの温度上昇は、アルカリとの発熱反応によるものである。生成物は、所望の固形物含有率(solid content)の達成後に、約10日間空気中で硬化させることができる。乾燥および硬化は、地干し(windrowing)法、反転法または他の強制換気法により行なわれ、硬化時間または曝気時間は、曝気手順および気温および湿度等の他のファクタに基いて決定され、かつ何らかの特別な場合には要求最終点に到達したか否かを経験的に判断して決定する必要がある。これには、固形物含有率の測定のためのサンプルを採取して、下記項目について試験することが含まれる。
【0003】
・動物ウイルス−100ml当り1未満のプラーク形成単位
・サルモネラバクテリア−100ml当り3未満のコロニー形成単位
・寄生生物−100ml当り1未満の生存可能卵
・病原性微生物の有効再成長−あってはならない
また、閉じた室内での悪臭の許容できるレベルまでの低下、およびこの低下があらゆる気候条件下で無期限に維持されること、およびハエは生成物に誘引されないか否かを評価する。同時に、少なくとも幾分かの有益な非病原性微生物の存在が確立されなくてはならない。
【0004】
上記方法b)を使用する場合には、少なくとも50℃の温度(但し、非病原性微生物を全滅させてしまうほど高温であってはならない)に維持するための最短推奨時間は少なくとも12時間であり、次に、最低50%の固形物含有率が達成されるまで、地干し列を間欠回転させることにより、熱処理されたアルカリ安定化脱水汚泥ケーキが空気乾燥される(一方、pHは少なくとも3日間は12以上に維持される)。
【0005】
前掲のEP 0 283 153に言及しているGB 2 276 876 Aには、遊離石灰を含むアルカリ材料を使用し、得られる混合物を貯蔵しおよび/または乾燥しおよび/または堆肥化し、混合物に充分な石灰を添加して少なくとも10のpHを達成することにより、少なくとも15重量%の固形物含有率を含む下水汚泥を処理する技術が開示されている。12を超えるような高いpH値でも除外されないが、病原体の優れた低減は、発生するアンモニアが少ない12以下のpHレベルで達成されることが示唆されている。アンモニアが少ないことは、処理される汚泥およびその周囲の不快感を改善しかつ処理される材料が多量の窒素を保有し、肥料としての窒素値を高めることを意味する。
【0006】
上記英国特許GB 2 276 876 の方法は、汚泥を例えばベルトプレスで脱水し、脱水した汚泥を、混合機への重量計量ホッパ(該ホッパには適当量のアルカリ材料が供給される)を用いて測定する工程を有し、混合された材料はスキップに供給されて地干し領域へと供給され、ここで、混合材料は、通常7日までの間、周期的に回転される。しかしながら、導入された酸化カルシウムの量は、pHを12より高い値に高めるのに充分なものであり、実際に、少なくとも12時間12より高い値に確実に維持するのに充分であることも示唆しており、この場合には、混合物を少なくとも2時間貯蔵して大地に直接適用できる。
【0007】
これらの両明細書に開示された方法は、労働集約的であり、主観的判断(例えば、閉じた室内での悪臭の評価)、または結果が得られるまでに数日または数週間を要する生物学的試験結果に大きく依存していることは明白である。
【0008】
効果的な処理のためには、アルカリと脱水された汚泥とを混合させる必要がある(脱水された汚泥であるとはいえ、所望の発熱化学反応を引起す程度の水の存在に過ぎなければ、実質的な量の水を含んでいてもよい)。最終生成物は、上記明細書での開示から明らかなように、発熱段階での適当量より少量の含水量であることが要求される。この場合、この方法の重要なことは生成物が最終的に乾燥されることであり、この理由は、生成物を地干しにより処理するためである。地干し、特に地干し列の回転による曝気は、労働集約的かつ床スペーサ集約的であるだけでなく、緩慢な乾燥方法であり、作業者を過度のレベルのアンモニアおよび揮発性有機化合物に曝してしまう。
【0009】
上記EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示されているような従来技術の方法には、他の問題および欠点がある。例えば、比較的多量(一般に、30〜50湿汚泥重量%または150〜300乾汚泥重量%)のアルカリ材料が必要とされ、このような多量のアルカリ材料は、処理により作られる最終生成物の大きい割合を構成することである。これは、3つの大きい態様でコストを増大させてしまう。第一は、多量のアルカリ材料を設けることによるコストである。第二は、熱パルスおよび地干し列形成および回転による大きい体積の混合生成物の取扱い時の材料によるコストである。第三は、現場から最終生成物を除去することによる輸送コストである。他の重要な問題は、アルカリ材料が最終生成物の大きい割合を占めるため、最終生成物中の窒素およびリン等の栄養素の相対割合が低下するだけでなく、生成物の高pHのため固定されてしまうことである。これにより、農業用肥料としての最終生成物の価値が低下される。また、多量のアルカリ材料が添加されるため、12より高いpHが長期間に亘って維持され、生成物は管理機関により特殊廃棄物として類別されることもある。特殊廃棄物は、特殊な埋立処分を必要とする。
【0010】
地干し生成物の温度を均一に制御し、管理しかつ測定することは不可能ではないにせよ、困難である。また、EP 0 283 153の方法を用いた場合には、製造中および完成品の両方において生成物の悪臭、より詳しくはアンモニアについてのかなりの問題が実際に生じる。
【0011】
下水汚泥の処理に関する米国の規則では、生成物の殺菌(EPA法規503規則)だけでなく、安定化も必要であることに留意すべきである。後者は、媒介生物誘引低減条件(Vector Attraction Reduction Requirement)と呼ばれ、法規503.33(b)に規定されている。疑義を回避するため、本願で使用する用語「安定剤(stabilisers)」および「安定化(stabilisation)」は、米国EPA法規503.33(b)に規定された媒介生物誘引低減条件を満たす方法をいうものとする。
【0012】
(発明の開示)
本発明は、上記問題および欠点を解消しかつ下水汚泥の処理における新規な方法論を提供する。本発明は、従来技術に比べて、より効率的で、労働集約性およびスペース集約性が低く、かつ制御し易く(生物工学的試験、不正確な手作業によるサンプリングおよび乾燥固形物含有率、温度およびpH等の測定手順に基くものではないことによる)、かつ連続処理およびオンラインモニタリングおよび管理の両方が行える下水汚泥処理方法および装置を提供する。これにより、処理された汚泥の病原菌破壊およびその後の長期間安定性を確実にする重大な処理工程の達成が確保される。より詳しくは、所与の汚泥量の処理後に作られる最終生成物のトン数が大幅に低減され、製造コスト、取扱いコストおよび輸送コストを低減できる。これは、主として、汚泥の量および殺菌を行うのに必要なアルカリ材料の量が大幅に低減されることによる。アルカリ材料の使用量の低減によりもたらされる他の長所はコストを節約できることである。また、EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示の方法とは異なり、本発明は、地干しのような曝気方法の使用を含んでいない。さらに、本発明の装置に必要とされる床スペース(すなわち「フットプリント」)も大幅に低減される。さらに、本発明により発生される臭気は最小でありかつ容易に対処できる。また、本発明の方法により作られる最終生成物は高品質であり、利用できる栄養素を多く保有しかつ実質的に臭気は存在しない。さらに、アルカリ材料の使用が大幅に低減されるため、プロセス温度制御および処理後のpH低下を一層効率的に達成できる。
【0013】
本発明の第一態様によれば、下水または同様な有機汚泥を処理して、殺菌されかつ乾燥された生成物を作る方法において、実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる工程と、次に汚泥を殺菌しおよび/または安定化して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加する工程とを有することを特徴とする方法が提供される。
【0014】
殺菌前に乾燥させるか、乾燥の結果として殺菌を行なうアプローチから生じる多くの長所がある(本発明は、EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示されているような殺菌後の乾燥とは異なっている)。乾燥後は、汚泥の重量および体積が、原料のアウトプット量と比較して大幅に低減される。混合物の殺菌(および/または安定化)に必要なアルカリ添加剤の全量は極く僅かでよい。このため、コストが大幅に低減されるという長所が得られ、かつ所与の量の湿潤汚泥出発材料に関連する生成物のトン数を低減できる。使用されるアルカリ添加剤の量は少量であるが、長期間に亘る優れた温度殺菌プロファイルおよび安定化プロファイルが得られる。また、優れた高い乾燥固形物含有率をもつ最終生成物を容易に作ることができる。生成物の乾燥固形物含有率が高いほど、最終生成物のより優れた長期間安定性が得られる。地干しまたは他の曝気技術等の時間集約的およびスペース集約的でコストが嵩む乾燥工程は不要である。本発明の方法は生の汚泥原料の処理に使用でき、これは、高価な汚泥蒸解段階を不要にする長所を有する。しかしながら、本発明の方法は、蒸解された汚泥原料の処理にも使用できる。
【0015】
25重量%以下、好ましくは20%以下、最も好ましくは15%以下の汚泥乾燥固形物の混合比で、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加することができる。これは、最終的に形成される生成物の非常に低い比率を示すが、驚くべきことに、汚泥を殺菌しおよび/または安定化させかつ高品質の生成物を作るのに充分なものである。
【0016】
好ましくは、アルカリ添加剤は石灰を含み、該石灰は粉末化または微粒化するのが有利である。この態様で処理される石灰に関連する表面積が大きいほど、殺菌および安定化工程を改善できることが判明している。汚泥の乾燥は薄膜乾燥機で行なわれ、該乾燥機は、水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機で形成できる。このような乾燥機は、Buss−SMS GmbH社(Pratteln、スイス国)により製造されている。これらの乾燥機はプラウフローベース、すなわち先入れ先出し(FIFO)で作動し、乾燥機内での汚泥滞留時間が正確に確立されるという長所を有している。また、乾燥工程中に汚泥を完全に殺菌することができる。
【0017】
汚泥は、50%より大きい、好ましくは52〜65%の範囲内の乾燥固形物含有率に乾燥させることができる。乾燥をこの範囲に制限することの利点は、繊維含有率の高い汚泥(このような汚泥は、後になって乾燥汚泥中で着火または爆発する危険を有する)が作られないことにある。
【0018】
本発明の方法には、汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水して、脱水汚泥ケーキを作る工程をさらに設けることができる。
【0019】
汚泥の乾燥工程は、汚泥の部分的殺菌または完全殺菌を行なうことができる。これは、必要とされるアルカリ添加剤の量を最小に維持することを助ける。また、汚泥の乾燥は高pHでは行なわれないので、この乾燥工程に付随する臭気にはアンモニアは含まれない。それどころか、揮発性有機化合物、硫化水素および種々のメルカプタン等の揮発性種またはガスが作られ、これらは、生物学的フィルタ、スクラバーまたは再生熱酸化器により容易に除去できる。この効果は、汚泥処理に付随する悪臭を大幅に低減できることである(アンモニアおよびある揮発性有機化合物は、このような悪臭に関する主な原因となる)。間接設計の乾燥機を使用する場合には、非凝縮性ガス流のみをスクラビングすればよく、かくして、ガスの体積従ってスクラバーのサイズを最小にできる。
【0020】
生成物は連続的に排出できる。混合物の殺菌および/または安定化は先入れ先出し(FIFO)ホッパ内で行なうことができ、混合物の再循環を行なうか否かは問わない。
【0021】
刈取られた草および葉等の生の廃棄物は、汚泥を、実質的に所望の乾燥固形物含有率に乾燥させる前に汚泥に添加することができる。
【0022】
ガスは殺菌中に除去され、かつ汚泥の乾燥に使用される乾燥機に導入することができる。1つの長所は、殺菌工程から生じる粒子、アンモニアおよび揮発性有機化合物(volatile organic compounds:VOC)が乾燥機で除去されることである。粒子は、再生熱酸化器(regenerative thermal oxidiser:RTO)等の廃棄物処理段階に導入されると問題を引起すが、廃棄物の流れが乾燥機からRTOに導入されるならば(幾分かは殺菌ユニットから導入されている)、これらの問題は回避される。他の長所はRTOのサイズを最小にできることであり、これは、殺菌段階でのガスが、乾燥機の効率的作動に必要な漏洩空気と置換されることによる。
【0023】
汚泥の乾燥に付随する余剰の熱は回収され、かつ本発明の方法または該方法を遂行する装置に付随する目的に使用できる。回収熱は、製造空間の加熱および/またはアンモニアスクラビング工程の加熱に使用できる。これにより、実に効率的なエネルギ使用が達成される。
【0024】
本発明の方法は連続的に行なわれるが、バッチ態様または半連続的作業も可能である。
【0025】
本発明の第二態様によれば、本発明の第一態様による下水汚泥または同様な有機汚泥を処理する装置において、
実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる手段と、
乾燥汚泥にアルカリ添加剤を添加する手段と、
混合物を殺菌しおよび/または安定化を開始して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、混合物および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段とを有することを特徴とする装置が提供される。
【0026】
乾燥汚泥および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段は、先入れ先出し(FIFO)ホッパで構成できる。
【0027】
本発明の装置には、汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水する手段をさらに設けることができ、該手段はベルトプレス装置で構成でき、該装置は多段ベルトプレスで構成できる。
【0028】
汚泥を乾燥させる手段は薄膜乾燥機で構成でき、該乾燥機は、水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機で構成できる。
【0029】
本発明の装置にはさらに、石灰を収容する少なくとも1つの貯蔵手段を設けることができ、石灰はアルカリ添加剤またはその一部として使用される。石灰は粉末化または微粒化することができる。
【0030】
本発明の装置にはさらに、混合物を保持する手段からガスを除去しかつ該ガスを汚泥乾燥手段に導入する導管手段を設けることができる。これにより、伝統的に必要とされる漏洩吸気手段を乾燥機に置換できる。
【0031】
本発明の装置にはさらに、汚泥の乾燥に付随する余剰熱を回収しかつ該回収余剰熱を目的箇所に導いて、回収余剰熱を方法または装置に関連する目的のために使用できる熱回収手段を設けることができる。本発明の装置にはさらに、回収余剰熱を用いて加熱されるアンモニアスクラバーシステムを設けることができる。
【0032】
乾燥手段は、汚泥の完全な殺菌を行なうこともできる。
【0033】
本発明の第三態様によれば、本発明の第一態様の方法により製造される乾燥汚泥が提供される。このような生成物は、高い乾燥固形物含有率(50%以上)および高い栄養素を有している。生成物は、人工表土として、および農業用肥料として使用することもできる。
【0034】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明による方法および装置について、添付図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、本発明による方法の一実施形態を示すものである。この方法では、参照番号10で示す位置から液体下水が導入され、かつベルトプレスシステム12を用いて脱水されて、汚泥ケーキが作られる。一般に、汚泥ケーキの乾燥固形物含有率は約27%である。脱水後、汚泥ケーキは、搬送システム(図示せず)により乾燥機14に搬送される。搬送システムは、ベルトコンベアおよび排出プラウ並びに連続モニタリングを行なうための赤外線水分センサおよび重量計量システム等の既知の手段で構成できる。任意であるが、最初の部分は、刈草等の生の廃棄物を導入できるブレンダに入れることができる。
【0036】
乾燥機14は、所望の乾燥固形物含有率(これは、実質的に、生成物の所望の乾燥固形物含有率である)の乾燥汚泥を作るのに充分な長さの時間をかけて、適当な脱水温度で汚泥を乾燥させる。
【0037】
多くの理由から、このようにして生の廃棄物を廃棄することは有利である.生の廃棄物は、一般に80%という非常に高い含水量を有しており、従って非常に嵩張るものである。米国および他の国では、生の廃棄物は埋立廃棄することができないが、いわゆる「構内廃棄物(yard waste)」として自治体が収集サービスを行なっている。生の廃棄物は、特に堆肥化装置も必要になるため、収集コスト以外の廃棄コストが高くなる。このような装置は作動コストが嵩む上、悪臭に関する苦情を受ける危険がある。本発明は、生の廃棄物を廃棄するためのより便利な方法を提供する。また、生の廃棄物の乾燥部分(元の重量の約20%)は、有機物およびN、P等の栄養素に富んでいるので、最終生成物にとって利益を提供する。
【0038】
乾燥汚泥は、コンベアベルト等の手段により、乾燥機14から混合機16へと搬送され、ここで、サイロ18からのアルカリ添加剤が添加され、汚泥と混合される。混合物は殺菌機20へと搬送される。殺菌機20は、先入れ先出しホッパで構成できる。このプロセスが終了すると、富栄養素の最終生成物22が、ベルトコンベア装置を用いて排出される。
【0039】
アルカリ添加剤がCaOであるときに優れた結果が得られたが、本発明はこれに限定するものではなく、1つ以上の成分を含む他のアルカリ添加剤を使用することもできる。
【0040】
汚泥の乾燥により、汚泥/アルカリ添加剤混合物が既に非常に乾燥されていることは非常に有利である。なぜならば、付随するあらゆる欠点をもつさらなる乾燥工程(例えば地干し)が不要になるからである。アルカリ添加剤が乾燥汚泥に添加されるとき、汚泥は乾燥工程後の依然としてかなり熱い状態(約40〜60℃またはこれ以上)にあることは重要であると考えられる。乾燥工程は殺菌に必要な多量の熱を伝達し、これによって比較的少量のアルカリ添加剤を用いて殺菌が行なえると考えられる。これとは異なり、EP 0 283 153およびGB 2 276 876の従来技術の方法による比較的多量のアルカリ添加剤は、周囲温度から殺菌熱パルスを発生させる必要性のため、一部が必要になると思われる。これらの従来技術では、これは、アルカリ添加剤と水との発熱反応により達成され、これにより、高価なアルカリ添加剤がさらに必要になる。
【0041】
また、汚泥の乾燥自体によって、汚泥部分が部分的または全体的に殺菌されることも有利である。部分殺菌の結果は、殺菌(安定化)を行なうのに、比較的少量のCaOで済むということである。乾燥工程による全体殺菌の結果は、殺菌を行なうのにアルカリ添加剤のみで済むということである。これは、乾燥汚泥のpHを、2時間以上の間、12以上に上昇させ、次に、米国EPC規則503.33(b)(6)に定められているように、さらに22時間の間、pHを11.5以上に維持することにより達成される。
【0042】
CaOを添加すると、水との発熱反応によりさらに乾燥させることができるが、これは、さらに乾燥させる上で必要でないことに留意すべきである。一般に、必要なCaOの量は、乾燥汚泥(または汚泥/生の廃棄物の混合物)の25乾重量%以下、好ましくは20乾重量%、最も好ましくは15乾重量%である。他の利益は、殺菌工程を比較的短くでき、1日より短いことである。殺菌工程は、5時間、4時間以下にでき、さらには約2〜3時間以下にすることができる。混合物が殺菌温度に12時間以上保持されることを確保するため、一般に、混合物は、殺菌のため約15時間保持される。しかしながら、本発明は、より短い殺菌時間および温度が可能であることを認識している。殺菌/乾燥工程中に、12以上のpHおよび約70℃までの温度が得られる。12より低いpHおよび/または約70℃より低い温度でも充分な殺菌を達成できると考えられる。従って、本発明はこの点に関する制限はない。本発明の他の利益は、最終生成物中の比較的少量のCaOおよび最終生成物の乾燥により、所与の汚泥インプットに対して作られる最終生成物の量を低減できることである。さらに別の利益は、余剰のCaOが使用されないので、生成物のpHは、CaOが消費されるにつれて急速に低下することである。
【0043】
一般に、アルカリ添加剤の添加後は、断熱された反応容器内の乾燥汚泥の温度は上昇し、かつ5時間までの間、最低でも65℃の温度に均一に維持され、この時間中は、pHは12以上に維持される。次の24時間中、生成物のpHは11.5より高くなる。これにより、EPA規則503.33(b)(6)の条件を満たすことができ、生成物の安定化が達成される。一般に、安定化工程は殺菌機では完全に行われないことに留意すべきである。むしろ、安定化工程は、生成物が殺菌機から排出された後に続けられる。
【0044】
本発明は、CaOが粉末であるか微粒であるときに特に良く機能することが判明している。これは、殺菌工程に付随する反応で、より大きい表面積を利用できることによると考えられる。
【0045】
また、本発明は、プラグフローベースすなわちFIFO(先入れ先出し)で作動する水平ワンパス薄膜乾燥機を使用して汚泥を乾燥させるときに特に良く機能することが判明している。このような乾燥機は、例えば、Buss−SMS GmbH社(Hohenrainstrasse 10, Pratteln、スイス国)により製造されている。Buss−SMS社の乾燥機(形式D−0100)は、少なくとも50〜60%の乾燥固形物含有率の範囲の乾燥率に汚泥を連続乾燥させるのに非常に適している。また、乾燥汚泥は、かなり熱い(約60℃)間にアルカリ添加剤混合段階に導入されるため、殺菌および/または安定化温度を達成するのは比較的容易である。Buss−SMS社の乾燥機(形式D−0100)のような水平薄膜乾燥機は、可変速駆動装置を備えた供給ポンプ、円錐状供給ホッパおよび攪拌器、凝縮器および凝縮液受容器、液体リングポンプ(非凝縮性蒸気を排出させるためのもの)および加熱手段を設けることにより、システムに組込むことができる。乾燥機のブレードは、汚泥を(水平薄膜乾燥機の場合にはほぼ水平な方向に)乾燥機を通して押出すと同時に、確実に汚泥を乾燥機壁上に薄く反復して拡散させる。壁は、例えばサーマルオイルヒータまたは蒸気ボイラ等で構成できる加熱手段により間接的に加熱される。しかしながら、薄膜乾燥機に代えて、他の形態の乾燥機も有効に使用できる。
【0046】
しかしながら、薄膜乾燥機の長所は、汚泥を、100℃の最低汚泥温度で、かつ約4分間の最短滞留時間で均一乾燥できることである。このような条件は、汚泥の完全殺菌を行なうのに充分過ぎるものである。この場合には、添加されたアルカリは、単に、乾燥されかつ殺菌された汚泥を安定化させるのに使用される。乾燥温度をモニタリングするのに、乾燥機内にセラミック表面を設けることもできる。
【0047】
多くの混合トライアルでは、汚泥の乾燥率とCaO混合比との種々の組合せを使用した。50〜59%の範囲の固形物含有率の汚泥乾燥率を使用した。5〜14%のCaOを添加した。最終生成物の乾燥率は、絶えず、混合前の汚泥の乾燥率より極く僅か大きかった。例えば、14.1%のCaOで処理された51%の乾燥固形物含有率をもつ汚泥から、56.4%の乾燥率固形物含有率の生成物が得られ、一方、5.3%のCaOが添加された59%の乾燥固形物含有率をもつ汚泥から65.1%の乾燥固形物含有率の生成物が得られた。
【0048】
これらのトライアルでの生成物は、すべてが優れた品質または非常に優れた品質を有し、これは、多くの基準すなわち、粒状度、粘着性、匂いおよび成形性を用いて評価された。図2には、経過時間に対する乾燥汚泥/CaO混合物の温度プロファイルが示されている。この場合には、57%の乾燥固形物含有率の乾燥汚泥が、8.7%の粉末CaOと混合された。これらの条件での2つの別のトライアルの結果が示されている。高温が維持される少なくとも17時間は、優れた熱パルスプロファイルが得られた。また、汚泥とCaOとが混合された後は、12.2のpHが測定された。低温および/または低いpHでも満足できる結果が得られるが、高温と高pHとの組合せは優れた殺菌および安定化をもたらす。
【0049】
全工程は、連続的にまたはほぼ連続的に行なうことができる。脱水された汚泥ケーキの一定またはほぼ一定の流れを確保するには、個々のまたは複数のベルトプレス装置を使用できる。同様に、複数の乾燥機および混合機を使用して、連続スループットを確保することができる。殺菌(および/または安定化)段階は、先入れ先出しホッパまたはこれと同様の装置を用いて連続的に遂行できる。殺菌(および/または安定化)段階は比較的短いので、殺菌(および/または安定化)はホッパを通るワンパス中に行なうことができる。換言すれば、材料をホッパを通して再循環させる必要はないが、少量のアンモニアおよび揮発性有機化合物(VOC)を完成生成物から除去するのに再循環を用いることができる。
【0050】
殺菌(および/または安定化)段階中に放出されるアンモニアは、アンモニアスクラバーを用いて除去できる。しかしながら、第一部分の完全殺菌の一部は第一部分の乾燥中に達成されるので、放出されるアンモニアの量は低減される。また、乾燥汚泥は、一般に、悪臭発生可能性を低下させる利益をもたらす。汚泥のこの「予備殺菌」は高いpHでは行なわれないので、アンモニアはこの工程中には実質的に放出されない。揮発性有機化合物、硫化水素および多くのメルカプタン等の悪臭性化合物が作られても、これらは、生物学的フィルタ、スクラバーまたは再生熱酸化器を用いて容易に処理できる。このため、本発明は、悪臭に付随する問題を大幅に低減できる長所を有している。
【0051】
図3〜図5には、連続的に作動できかつ広域都市当局の要求を充分に満たすことができる緊急バックアップ機能を備えた本発明による装置が示されている。
【0052】
図3には予備汚泥脱水段階が示されており、この段階では、汚泥が、ベルトプレス30により脱水されかつコンベア32、34、36、38、40、41、42、43を介して搬送される。含水量は、赤外線スキャナ48、インライン重量計量ベルトシステム50およびオンラインによりモニタリングされ、このようにして得られた連続データは全工程の制御に使用される。この図面には限定されていないが、一般に脱水汚泥は約27%の乾燥固形物含有率を有する。
【0053】
図4には、脱水段階後に汚泥をさらに乾燥させる段階を示す。コンベアベルト52、54が、脱水汚泥ケーキを貯蔵びん56に搬送する。次に、スクリューフィーダ58およびフィードポンプ60が、脱水汚泥ケーキを乾燥機62に搬送する。乾燥後、コンベア64、66、68は、乾燥汚泥を混合ゾーン(図5に示す)に搬送する。赤外線水分センサ64および重量計量ベルトシステム66は、含水量を連続的にモニタリングできる。貯蔵びん58に設けられた超音波レベルセンサ68は、自動プロセス制御システムの一部として、各貯蔵びん58に供給すべき脱水汚泥ケーキの量を矯正できる。
【0054】
図5には、乾燥汚泥とアルカリ添加剤との混合段階が示されている。サイロ70は石灰を貯蔵し、他のサイロ72は、粉末化された燃焼灰(PFA)等の不活性付加アルカリ材料を貯蔵する。PFAの目的は、石灰により与えられる反応性を付与することなくpHを所望値に高めることにある。スクリューコンベア74は石灰を供給し、任意であるが、所望量のPFAを連続プラウシェア混合機等の混合機76に供給する。コンベア68(図4)により搬送された乾燥汚泥は、コンベア78および100トン容量の貯蔵ユニット80へと搬送される。次に、重量計量ベルトコンベア82が、乾燥汚泥を1つ以上の排出プラウ84に搬送し、ここから汚泥は、混合機76に配給されてアルカリ添加剤と混合される。赤外線水分センサ86および重量計量ベルトシステム88が前述の目的のために設けられている。
【0055】
混合後、アルカリ添加剤および乾燥汚泥を含む混合物は、コンベア90により、図6に示された殺菌セクションへと搬送される。図6に示すように、他のコンベア92、94、96が、混合物を、先入れ先出し(FIFO)ホッパである殺菌ユニット98に搬送する。混合物はFIFOホッパに沿って搬送され、かつ入口端とは反対側の端部から、排出スクリューフィーダ100を用いて排出される。その後、混合物はコンベア102、104、106を用いてFIFOホッパ98に再循環されるか、コンベア108上に排出される。再循環は全ての乾燥工程で必要とされるわけではないが、揮発性種を除去すべく行なわれる。次に、生成物は、コンベア108および貯蔵所用ベルトコンベア110を用いて、装置から取出される。赤外線水分センサ112および重量計量ベルトシステム114は、最終生成物の含水量および重量のモニタリングを行なうことができる。
【0056】
図7には、余剰エネルギまたは廃棄エネルギを、種々の有効サポートプロセス、特に排出ガス処理に使用する方法が示されている。薄膜乾燥機122の加熱にサーマルオイルヒータ120が使用される。ユニット120内のオイルは、オイルサプライ124またはガスサプライ126を燃焼することにより加熱される。このプロセスからの余剰熱は、サーマルオイル熱交換器または水熱交換器128の加熱に使用される。次に、熱交換器128は、アンモニアスクラバーシステム(その全体を参照番号130で示す)を通るガスを加熱するのに使用される。これにより回収されない熱は、最終的にヒータスタック132から損失される。
【0057】
同様な態様で、再生熱酸化ユニット136(後で詳述する)からの熱は、水熱交換器136を用いて回収される(さもなくば、この熱はスタックを介して大気中に損失される)。熱交換器136からの熱水は、アンモニアスクラバーシステム130で使用できる。
【0058】
熱交換器により供給される熱水は、アンモニアスクラバーシステムに供給する代わりに、プロセス洗浄、空間加熱および一般的な熱水サービス装置等の他の目的に使用することもでき、これにより伝統的な水加熱手段の拡大を無くすか減らすことができる。
【0059】
薄膜乾燥機122での汚泥の乾燥中、汚泥は、100℃以上の高温に、約3〜5分間維持される。水の蒸発に加えて蒸気が作られ、該蒸気には、元の排出汚泥中に捕捉された或る量の種々のガスおよび揮発性有機化合物(VOC)を付加できる。これらの揮発物は乾燥機122内に極く僅かの負圧を維持しつつ、乾燥機122から吸引する必要があり、これは、以下に詳述する方法により乾燥機122内に漏洩空気を導入することにより達成される。
【0060】
蒸気は、蒸気凝縮器140内に蒸気を排出するファン(図示せず)により乾燥機122から吸引される。2つの廃棄流、すなわち凝縮性廃棄流および非凝縮性廃棄流が作られる。主として高度のBODおよびCOD汚染水からなる凝縮性廃棄流は、ポンプ142、144により、現場の下水処理プロセスの1次沈殿タンク内に戻される。或いは、凝縮性廃棄流は、システム入口のヘッドにポンプで圧送することもできる。いずれの場合でも、凝縮性廃棄流は、下水処理プロセスを通るマスフローにより希釈され、これにより、最終排出水として最終的に排出される前に処理される。最終排出水は、凝縮性廃棄流を冷却するための、熱交換器148を通る冷却水として、ポンピングステーション146により圧送される。
【0061】
非凝縮性廃棄流は、大気中に排出すべきではない種々のガス状物質および有機化合物を含み、再生熱酸化ユニット134を通して除去される。ファン150は、非凝縮性廃棄流を酸化ユニット134内に送り込む。
【0062】
各殺菌ユニット152には、殺菌中に発生されたガスを除去するファン154が設けられている。このようなガスとして、水蒸気、アンモニア、VOCがある。ファン154は、さもなくば酸化ユニットで問題を引起す虞れがあるアルカリ粉末または乾燥汚泥粒子等の微粒子を除去できる。
【0063】
コンベア156および汚泥バッファびん158は、後乾燥汚泥処理プロセスの一部を形成する。コンベア156およびバッファびん158は、僅かな負圧が作用する包囲体を維持することにより、発生する水蒸気凝縮物およびVOCを除去すべく換気される。このような換気の他の長所は、必要な場合に、乾燥汚泥を貯蔵しかつアルカリ添加剤と混合する前に、乾燥汚泥のある程度の冷却を達成できることである。
【0064】
このシステムの他の特徴は、殺菌ユニット152、コンベア156およびバッファびん158から出る排出ガスを乾燥機122に供給して、該乾燥機122が必要とする漏洩空気を供給できることである。乾燥機122内の環境は水分で飽和されているので、乾燥機122内に供給されるあらゆる粒子およびガスは汚泥乾燥工程でブレンドされ、これにより、凝縮器140を通る乾燥機排出流および凝縮性および非凝縮性廃棄流は、全部がブレンドされた蒸気排出物を最終的に処理する。これにより、再生熱酸化ユニット134は粒子を処理する必要がなくなる。また、単一の非凝縮性廃棄流のみが処理を必要とするので、酸化ユニット134を取扱う必要があるガススループットは最小にされる。
【0065】
全工程は自動化されかつコンピュータにより制御される。コンピュータは、脱水汚泥の発生速度およびスループット、作動する乾燥機の数およびスループット、各乾燥機内での汚泥温度プロファイル、乾燥汚泥およびアルカリ添加剤の添加速度を制御でき、さらに、種々のセンサにより得られる含水量、びんレベルおよび重量等のプロセス情報に基いてプロセスをオンライン調節することができる。このオンライン制御を行なうための他の情報を得るため、例えば温度センサを用いることができる。かくして、必要とするどのような制御報告データであってもこれを満たすため、全ての重要なプロセス制御データを表示し、記録しかつ記憶することができる。
【0066】
図3〜図6に示したシステムは、異常に高い流量および/または部品故障にも対処できるように、余剰能力を有するように設計される。例えば、平均スループットでは7つのベルトプレスのみが使用されるが、この数は、ピーク作動の場合には10に増大させることができる。同様に、平均装填時には3つの乾燥機および2つの殺菌ユニットのみが、スタンバイ時に各2つに使用される。このような計画は本発明の制限的拘束ではなく、当業者ならば、システムの他の多くの変更が可能であることは容易に理解できるであろうし、このような変更は、実際に、必要な処理の正確な本質によっては好ましいものである。図3〜図6に関連して説明した装置は、1日当り155乾燥ショートトン(米トン)(US short dry tons)より大きい平均汚泥スループットを一度に取扱うことができ、50%大きいピーク流量まで取扱うことができかつあらゆるスループットで緊急装置担保(emergency equipment cover)が行なえる充分な予備容量を有している。本発明の装置は、1日24時間、1年365日連続稼動が可能である。
【0067】
本発明に付随するコストは安価であること、および本発明は有効で一定したシール可能な生成物(すなわち、高品質の乾燥汚泥製品)を提供できることから、本発明の装置は4〜5年以内の稼動で投下資本を還元できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による方法を示す概略流れ図である。
【図2】
乾燥した汚泥/石灰混合物の経過時間と温度との関係を示すグラフである。
【図3】
予備汚泥脱水段階を示す図面である。
【図4】
汚泥をさらに乾燥させる段階を示す図面である。
【図5】
汚泥と石灰とを混合する段階を示す図面である。
【図6】
汚泥/石灰混合物の殺菌および安定化段階を示す図面である。
【図7】
熱回収/廃棄物処理装置を示す概略図である。
(技術分野)
本発明は、下水汚泥、または廃水処理プラント等の産業現場から出る同様な有機汚泥の処理方法および処理装置に関する。
【0002】
(背景技術)
欧州特許EP 0 283 153 B1には、直接大地に適用できる農地用肥料を作るための廃水汚泥処理方法が開示されている。この方法は、汚泥と特定微粉度のアルカリ材料とを混合して、該混合物のpHを、少なくとも1日間少なくとも12に上昇させて殺菌を行ない、次に混合物を乾燥させる工程を有している。乾燥は、a)固形物レベルが最小65%の嵩密度に到達しかつこれを維持するまで、曝気しかつ少なくとも7日間12より大きいpHを維持するか、b)固形物レベルが最小50%の嵩密度に到達しかつこれを維持するように、曝気しかつ少なくとも50℃の温度に加熱することにより行なわれる。上記b)では、温度は、非病原性生物を全滅させてしまうほど高くすべきではない。pHの上昇および乾燥は、悪臭、好ましくないウイルス、バクテリア、寄生生物および汚泥に誘引される病原媒介生物(例えば、ハエ)を低減させ、かつ有益な非病原性微生物を消滅させないで病原体の有効再成長を防止するため行なわれる。少なくとも幾分かの温度上昇は、アルカリとの発熱反応によるものである。生成物は、所望の固形物含有率(solid content)の達成後に、約10日間空気中で硬化させることができる。乾燥および硬化は、地干し(windrowing)法、反転法または他の強制換気法により行なわれ、硬化時間または曝気時間は、曝気手順および気温および湿度等の他のファクタに基いて決定され、かつ何らかの特別な場合には要求最終点に到達したか否かを経験的に判断して決定する必要がある。これには、固形物含有率の測定のためのサンプルを採取して、下記項目について試験することが含まれる。
【0003】
・動物ウイルス−100ml当り1未満のプラーク形成単位
・サルモネラバクテリア−100ml当り3未満のコロニー形成単位
・寄生生物−100ml当り1未満の生存可能卵
・病原性微生物の有効再成長−あってはならない
また、閉じた室内での悪臭の許容できるレベルまでの低下、およびこの低下があらゆる気候条件下で無期限に維持されること、およびハエは生成物に誘引されないか否かを評価する。同時に、少なくとも幾分かの有益な非病原性微生物の存在が確立されなくてはならない。
【0004】
上記方法b)を使用する場合には、少なくとも50℃の温度(但し、非病原性微生物を全滅させてしまうほど高温であってはならない)に維持するための最短推奨時間は少なくとも12時間であり、次に、最低50%の固形物含有率が達成されるまで、地干し列を間欠回転させることにより、熱処理されたアルカリ安定化脱水汚泥ケーキが空気乾燥される(一方、pHは少なくとも3日間は12以上に維持される)。
【0005】
前掲のEP 0 283 153に言及しているGB 2 276 876 Aには、遊離石灰を含むアルカリ材料を使用し、得られる混合物を貯蔵しおよび/または乾燥しおよび/または堆肥化し、混合物に充分な石灰を添加して少なくとも10のpHを達成することにより、少なくとも15重量%の固形物含有率を含む下水汚泥を処理する技術が開示されている。12を超えるような高いpH値でも除外されないが、病原体の優れた低減は、発生するアンモニアが少ない12以下のpHレベルで達成されることが示唆されている。アンモニアが少ないことは、処理される汚泥およびその周囲の不快感を改善しかつ処理される材料が多量の窒素を保有し、肥料としての窒素値を高めることを意味する。
【0006】
上記英国特許GB 2 276 876 の方法は、汚泥を例えばベルトプレスで脱水し、脱水した汚泥を、混合機への重量計量ホッパ(該ホッパには適当量のアルカリ材料が供給される)を用いて測定する工程を有し、混合された材料はスキップに供給されて地干し領域へと供給され、ここで、混合材料は、通常7日までの間、周期的に回転される。しかしながら、導入された酸化カルシウムの量は、pHを12より高い値に高めるのに充分なものであり、実際に、少なくとも12時間12より高い値に確実に維持するのに充分であることも示唆しており、この場合には、混合物を少なくとも2時間貯蔵して大地に直接適用できる。
【0007】
これらの両明細書に開示された方法は、労働集約的であり、主観的判断(例えば、閉じた室内での悪臭の評価)、または結果が得られるまでに数日または数週間を要する生物学的試験結果に大きく依存していることは明白である。
【0008】
効果的な処理のためには、アルカリと脱水された汚泥とを混合させる必要がある(脱水された汚泥であるとはいえ、所望の発熱化学反応を引起す程度の水の存在に過ぎなければ、実質的な量の水を含んでいてもよい)。最終生成物は、上記明細書での開示から明らかなように、発熱段階での適当量より少量の含水量であることが要求される。この場合、この方法の重要なことは生成物が最終的に乾燥されることであり、この理由は、生成物を地干しにより処理するためである。地干し、特に地干し列の回転による曝気は、労働集約的かつ床スペーサ集約的であるだけでなく、緩慢な乾燥方法であり、作業者を過度のレベルのアンモニアおよび揮発性有機化合物に曝してしまう。
【0009】
上記EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示されているような従来技術の方法には、他の問題および欠点がある。例えば、比較的多量(一般に、30〜50湿汚泥重量%または150〜300乾汚泥重量%)のアルカリ材料が必要とされ、このような多量のアルカリ材料は、処理により作られる最終生成物の大きい割合を構成することである。これは、3つの大きい態様でコストを増大させてしまう。第一は、多量のアルカリ材料を設けることによるコストである。第二は、熱パルスおよび地干し列形成および回転による大きい体積の混合生成物の取扱い時の材料によるコストである。第三は、現場から最終生成物を除去することによる輸送コストである。他の重要な問題は、アルカリ材料が最終生成物の大きい割合を占めるため、最終生成物中の窒素およびリン等の栄養素の相対割合が低下するだけでなく、生成物の高pHのため固定されてしまうことである。これにより、農業用肥料としての最終生成物の価値が低下される。また、多量のアルカリ材料が添加されるため、12より高いpHが長期間に亘って維持され、生成物は管理機関により特殊廃棄物として類別されることもある。特殊廃棄物は、特殊な埋立処分を必要とする。
【0010】
地干し生成物の温度を均一に制御し、管理しかつ測定することは不可能ではないにせよ、困難である。また、EP 0 283 153の方法を用いた場合には、製造中および完成品の両方において生成物の悪臭、より詳しくはアンモニアについてのかなりの問題が実際に生じる。
【0011】
下水汚泥の処理に関する米国の規則では、生成物の殺菌(EPA法規503規則)だけでなく、安定化も必要であることに留意すべきである。後者は、媒介生物誘引低減条件(Vector Attraction Reduction Requirement)と呼ばれ、法規503.33(b)に規定されている。疑義を回避するため、本願で使用する用語「安定剤(stabilisers)」および「安定化(stabilisation)」は、米国EPA法規503.33(b)に規定された媒介生物誘引低減条件を満たす方法をいうものとする。
【0012】
(発明の開示)
本発明は、上記問題および欠点を解消しかつ下水汚泥の処理における新規な方法論を提供する。本発明は、従来技術に比べて、より効率的で、労働集約性およびスペース集約性が低く、かつ制御し易く(生物工学的試験、不正確な手作業によるサンプリングおよび乾燥固形物含有率、温度およびpH等の測定手順に基くものではないことによる)、かつ連続処理およびオンラインモニタリングおよび管理の両方が行える下水汚泥処理方法および装置を提供する。これにより、処理された汚泥の病原菌破壊およびその後の長期間安定性を確実にする重大な処理工程の達成が確保される。より詳しくは、所与の汚泥量の処理後に作られる最終生成物のトン数が大幅に低減され、製造コスト、取扱いコストおよび輸送コストを低減できる。これは、主として、汚泥の量および殺菌を行うのに必要なアルカリ材料の量が大幅に低減されることによる。アルカリ材料の使用量の低減によりもたらされる他の長所はコストを節約できることである。また、EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示の方法とは異なり、本発明は、地干しのような曝気方法の使用を含んでいない。さらに、本発明の装置に必要とされる床スペース(すなわち「フットプリント」)も大幅に低減される。さらに、本発明により発生される臭気は最小でありかつ容易に対処できる。また、本発明の方法により作られる最終生成物は高品質であり、利用できる栄養素を多く保有しかつ実質的に臭気は存在しない。さらに、アルカリ材料の使用が大幅に低減されるため、プロセス温度制御および処理後のpH低下を一層効率的に達成できる。
【0013】
本発明の第一態様によれば、下水または同様な有機汚泥を処理して、殺菌されかつ乾燥された生成物を作る方法において、実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる工程と、次に汚泥を殺菌しおよび/または安定化して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加する工程とを有することを特徴とする方法が提供される。
【0014】
殺菌前に乾燥させるか、乾燥の結果として殺菌を行なうアプローチから生じる多くの長所がある(本発明は、EP 0 283 153およびGB 2 276 876に開示されているような殺菌後の乾燥とは異なっている)。乾燥後は、汚泥の重量および体積が、原料のアウトプット量と比較して大幅に低減される。混合物の殺菌(および/または安定化)に必要なアルカリ添加剤の全量は極く僅かでよい。このため、コストが大幅に低減されるという長所が得られ、かつ所与の量の湿潤汚泥出発材料に関連する生成物のトン数を低減できる。使用されるアルカリ添加剤の量は少量であるが、長期間に亘る優れた温度殺菌プロファイルおよび安定化プロファイルが得られる。また、優れた高い乾燥固形物含有率をもつ最終生成物を容易に作ることができる。生成物の乾燥固形物含有率が高いほど、最終生成物のより優れた長期間安定性が得られる。地干しまたは他の曝気技術等の時間集約的およびスペース集約的でコストが嵩む乾燥工程は不要である。本発明の方法は生の汚泥原料の処理に使用でき、これは、高価な汚泥蒸解段階を不要にする長所を有する。しかしながら、本発明の方法は、蒸解された汚泥原料の処理にも使用できる。
【0015】
25重量%以下、好ましくは20%以下、最も好ましくは15%以下の汚泥乾燥固形物の混合比で、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加することができる。これは、最終的に形成される生成物の非常に低い比率を示すが、驚くべきことに、汚泥を殺菌しおよび/または安定化させかつ高品質の生成物を作るのに充分なものである。
【0016】
好ましくは、アルカリ添加剤は石灰を含み、該石灰は粉末化または微粒化するのが有利である。この態様で処理される石灰に関連する表面積が大きいほど、殺菌および安定化工程を改善できることが判明している。汚泥の乾燥は薄膜乾燥機で行なわれ、該乾燥機は、水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機で形成できる。このような乾燥機は、Buss−SMS GmbH社(Pratteln、スイス国)により製造されている。これらの乾燥機はプラウフローベース、すなわち先入れ先出し(FIFO)で作動し、乾燥機内での汚泥滞留時間が正確に確立されるという長所を有している。また、乾燥工程中に汚泥を完全に殺菌することができる。
【0017】
汚泥は、50%より大きい、好ましくは52〜65%の範囲内の乾燥固形物含有率に乾燥させることができる。乾燥をこの範囲に制限することの利点は、繊維含有率の高い汚泥(このような汚泥は、後になって乾燥汚泥中で着火または爆発する危険を有する)が作られないことにある。
【0018】
本発明の方法には、汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水して、脱水汚泥ケーキを作る工程をさらに設けることができる。
【0019】
汚泥の乾燥工程は、汚泥の部分的殺菌または完全殺菌を行なうことができる。これは、必要とされるアルカリ添加剤の量を最小に維持することを助ける。また、汚泥の乾燥は高pHでは行なわれないので、この乾燥工程に付随する臭気にはアンモニアは含まれない。それどころか、揮発性有機化合物、硫化水素および種々のメルカプタン等の揮発性種またはガスが作られ、これらは、生物学的フィルタ、スクラバーまたは再生熱酸化器により容易に除去できる。この効果は、汚泥処理に付随する悪臭を大幅に低減できることである(アンモニアおよびある揮発性有機化合物は、このような悪臭に関する主な原因となる)。間接設計の乾燥機を使用する場合には、非凝縮性ガス流のみをスクラビングすればよく、かくして、ガスの体積従ってスクラバーのサイズを最小にできる。
【0020】
生成物は連続的に排出できる。混合物の殺菌および/または安定化は先入れ先出し(FIFO)ホッパ内で行なうことができ、混合物の再循環を行なうか否かは問わない。
【0021】
刈取られた草および葉等の生の廃棄物は、汚泥を、実質的に所望の乾燥固形物含有率に乾燥させる前に汚泥に添加することができる。
【0022】
ガスは殺菌中に除去され、かつ汚泥の乾燥に使用される乾燥機に導入することができる。1つの長所は、殺菌工程から生じる粒子、アンモニアおよび揮発性有機化合物(volatile organic compounds:VOC)が乾燥機で除去されることである。粒子は、再生熱酸化器(regenerative thermal oxidiser:RTO)等の廃棄物処理段階に導入されると問題を引起すが、廃棄物の流れが乾燥機からRTOに導入されるならば(幾分かは殺菌ユニットから導入されている)、これらの問題は回避される。他の長所はRTOのサイズを最小にできることであり、これは、殺菌段階でのガスが、乾燥機の効率的作動に必要な漏洩空気と置換されることによる。
【0023】
汚泥の乾燥に付随する余剰の熱は回収され、かつ本発明の方法または該方法を遂行する装置に付随する目的に使用できる。回収熱は、製造空間の加熱および/またはアンモニアスクラビング工程の加熱に使用できる。これにより、実に効率的なエネルギ使用が達成される。
【0024】
本発明の方法は連続的に行なわれるが、バッチ態様または半連続的作業も可能である。
【0025】
本発明の第二態様によれば、本発明の第一態様による下水汚泥または同様な有機汚泥を処理する装置において、
実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる手段と、
乾燥汚泥にアルカリ添加剤を添加する手段と、
混合物を殺菌しおよび/または安定化を開始して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、混合物および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段とを有することを特徴とする装置が提供される。
【0026】
乾燥汚泥および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段は、先入れ先出し(FIFO)ホッパで構成できる。
【0027】
本発明の装置には、汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水する手段をさらに設けることができ、該手段はベルトプレス装置で構成でき、該装置は多段ベルトプレスで構成できる。
【0028】
汚泥を乾燥させる手段は薄膜乾燥機で構成でき、該乾燥機は、水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機で構成できる。
【0029】
本発明の装置にはさらに、石灰を収容する少なくとも1つの貯蔵手段を設けることができ、石灰はアルカリ添加剤またはその一部として使用される。石灰は粉末化または微粒化することができる。
【0030】
本発明の装置にはさらに、混合物を保持する手段からガスを除去しかつ該ガスを汚泥乾燥手段に導入する導管手段を設けることができる。これにより、伝統的に必要とされる漏洩吸気手段を乾燥機に置換できる。
【0031】
本発明の装置にはさらに、汚泥の乾燥に付随する余剰熱を回収しかつ該回収余剰熱を目的箇所に導いて、回収余剰熱を方法または装置に関連する目的のために使用できる熱回収手段を設けることができる。本発明の装置にはさらに、回収余剰熱を用いて加熱されるアンモニアスクラバーシステムを設けることができる。
【0032】
乾燥手段は、汚泥の完全な殺菌を行なうこともできる。
【0033】
本発明の第三態様によれば、本発明の第一態様の方法により製造される乾燥汚泥が提供される。このような生成物は、高い乾燥固形物含有率(50%以上)および高い栄養素を有している。生成物は、人工表土として、および農業用肥料として使用することもできる。
【0034】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明による方法および装置について、添付図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、本発明による方法の一実施形態を示すものである。この方法では、参照番号10で示す位置から液体下水が導入され、かつベルトプレスシステム12を用いて脱水されて、汚泥ケーキが作られる。一般に、汚泥ケーキの乾燥固形物含有率は約27%である。脱水後、汚泥ケーキは、搬送システム(図示せず)により乾燥機14に搬送される。搬送システムは、ベルトコンベアおよび排出プラウ並びに連続モニタリングを行なうための赤外線水分センサおよび重量計量システム等の既知の手段で構成できる。任意であるが、最初の部分は、刈草等の生の廃棄物を導入できるブレンダに入れることができる。
【0036】
乾燥機14は、所望の乾燥固形物含有率(これは、実質的に、生成物の所望の乾燥固形物含有率である)の乾燥汚泥を作るのに充分な長さの時間をかけて、適当な脱水温度で汚泥を乾燥させる。
【0037】
多くの理由から、このようにして生の廃棄物を廃棄することは有利である.生の廃棄物は、一般に80%という非常に高い含水量を有しており、従って非常に嵩張るものである。米国および他の国では、生の廃棄物は埋立廃棄することができないが、いわゆる「構内廃棄物(yard waste)」として自治体が収集サービスを行なっている。生の廃棄物は、特に堆肥化装置も必要になるため、収集コスト以外の廃棄コストが高くなる。このような装置は作動コストが嵩む上、悪臭に関する苦情を受ける危険がある。本発明は、生の廃棄物を廃棄するためのより便利な方法を提供する。また、生の廃棄物の乾燥部分(元の重量の約20%)は、有機物およびN、P等の栄養素に富んでいるので、最終生成物にとって利益を提供する。
【0038】
乾燥汚泥は、コンベアベルト等の手段により、乾燥機14から混合機16へと搬送され、ここで、サイロ18からのアルカリ添加剤が添加され、汚泥と混合される。混合物は殺菌機20へと搬送される。殺菌機20は、先入れ先出しホッパで構成できる。このプロセスが終了すると、富栄養素の最終生成物22が、ベルトコンベア装置を用いて排出される。
【0039】
アルカリ添加剤がCaOであるときに優れた結果が得られたが、本発明はこれに限定するものではなく、1つ以上の成分を含む他のアルカリ添加剤を使用することもできる。
【0040】
汚泥の乾燥により、汚泥/アルカリ添加剤混合物が既に非常に乾燥されていることは非常に有利である。なぜならば、付随するあらゆる欠点をもつさらなる乾燥工程(例えば地干し)が不要になるからである。アルカリ添加剤が乾燥汚泥に添加されるとき、汚泥は乾燥工程後の依然としてかなり熱い状態(約40〜60℃またはこれ以上)にあることは重要であると考えられる。乾燥工程は殺菌に必要な多量の熱を伝達し、これによって比較的少量のアルカリ添加剤を用いて殺菌が行なえると考えられる。これとは異なり、EP 0 283 153およびGB 2 276 876の従来技術の方法による比較的多量のアルカリ添加剤は、周囲温度から殺菌熱パルスを発生させる必要性のため、一部が必要になると思われる。これらの従来技術では、これは、アルカリ添加剤と水との発熱反応により達成され、これにより、高価なアルカリ添加剤がさらに必要になる。
【0041】
また、汚泥の乾燥自体によって、汚泥部分が部分的または全体的に殺菌されることも有利である。部分殺菌の結果は、殺菌(安定化)を行なうのに、比較的少量のCaOで済むということである。乾燥工程による全体殺菌の結果は、殺菌を行なうのにアルカリ添加剤のみで済むということである。これは、乾燥汚泥のpHを、2時間以上の間、12以上に上昇させ、次に、米国EPC規則503.33(b)(6)に定められているように、さらに22時間の間、pHを11.5以上に維持することにより達成される。
【0042】
CaOを添加すると、水との発熱反応によりさらに乾燥させることができるが、これは、さらに乾燥させる上で必要でないことに留意すべきである。一般に、必要なCaOの量は、乾燥汚泥(または汚泥/生の廃棄物の混合物)の25乾重量%以下、好ましくは20乾重量%、最も好ましくは15乾重量%である。他の利益は、殺菌工程を比較的短くでき、1日より短いことである。殺菌工程は、5時間、4時間以下にでき、さらには約2〜3時間以下にすることができる。混合物が殺菌温度に12時間以上保持されることを確保するため、一般に、混合物は、殺菌のため約15時間保持される。しかしながら、本発明は、より短い殺菌時間および温度が可能であることを認識している。殺菌/乾燥工程中に、12以上のpHおよび約70℃までの温度が得られる。12より低いpHおよび/または約70℃より低い温度でも充分な殺菌を達成できると考えられる。従って、本発明はこの点に関する制限はない。本発明の他の利益は、最終生成物中の比較的少量のCaOおよび最終生成物の乾燥により、所与の汚泥インプットに対して作られる最終生成物の量を低減できることである。さらに別の利益は、余剰のCaOが使用されないので、生成物のpHは、CaOが消費されるにつれて急速に低下することである。
【0043】
一般に、アルカリ添加剤の添加後は、断熱された反応容器内の乾燥汚泥の温度は上昇し、かつ5時間までの間、最低でも65℃の温度に均一に維持され、この時間中は、pHは12以上に維持される。次の24時間中、生成物のpHは11.5より高くなる。これにより、EPA規則503.33(b)(6)の条件を満たすことができ、生成物の安定化が達成される。一般に、安定化工程は殺菌機では完全に行われないことに留意すべきである。むしろ、安定化工程は、生成物が殺菌機から排出された後に続けられる。
【0044】
本発明は、CaOが粉末であるか微粒であるときに特に良く機能することが判明している。これは、殺菌工程に付随する反応で、より大きい表面積を利用できることによると考えられる。
【0045】
また、本発明は、プラグフローベースすなわちFIFO(先入れ先出し)で作動する水平ワンパス薄膜乾燥機を使用して汚泥を乾燥させるときに特に良く機能することが判明している。このような乾燥機は、例えば、Buss−SMS GmbH社(Hohenrainstrasse 10, Pratteln、スイス国)により製造されている。Buss−SMS社の乾燥機(形式D−0100)は、少なくとも50〜60%の乾燥固形物含有率の範囲の乾燥率に汚泥を連続乾燥させるのに非常に適している。また、乾燥汚泥は、かなり熱い(約60℃)間にアルカリ添加剤混合段階に導入されるため、殺菌および/または安定化温度を達成するのは比較的容易である。Buss−SMS社の乾燥機(形式D−0100)のような水平薄膜乾燥機は、可変速駆動装置を備えた供給ポンプ、円錐状供給ホッパおよび攪拌器、凝縮器および凝縮液受容器、液体リングポンプ(非凝縮性蒸気を排出させるためのもの)および加熱手段を設けることにより、システムに組込むことができる。乾燥機のブレードは、汚泥を(水平薄膜乾燥機の場合にはほぼ水平な方向に)乾燥機を通して押出すと同時に、確実に汚泥を乾燥機壁上に薄く反復して拡散させる。壁は、例えばサーマルオイルヒータまたは蒸気ボイラ等で構成できる加熱手段により間接的に加熱される。しかしながら、薄膜乾燥機に代えて、他の形態の乾燥機も有効に使用できる。
【0046】
しかしながら、薄膜乾燥機の長所は、汚泥を、100℃の最低汚泥温度で、かつ約4分間の最短滞留時間で均一乾燥できることである。このような条件は、汚泥の完全殺菌を行なうのに充分過ぎるものである。この場合には、添加されたアルカリは、単に、乾燥されかつ殺菌された汚泥を安定化させるのに使用される。乾燥温度をモニタリングするのに、乾燥機内にセラミック表面を設けることもできる。
【0047】
多くの混合トライアルでは、汚泥の乾燥率とCaO混合比との種々の組合せを使用した。50〜59%の範囲の固形物含有率の汚泥乾燥率を使用した。5〜14%のCaOを添加した。最終生成物の乾燥率は、絶えず、混合前の汚泥の乾燥率より極く僅か大きかった。例えば、14.1%のCaOで処理された51%の乾燥固形物含有率をもつ汚泥から、56.4%の乾燥率固形物含有率の生成物が得られ、一方、5.3%のCaOが添加された59%の乾燥固形物含有率をもつ汚泥から65.1%の乾燥固形物含有率の生成物が得られた。
【0048】
これらのトライアルでの生成物は、すべてが優れた品質または非常に優れた品質を有し、これは、多くの基準すなわち、粒状度、粘着性、匂いおよび成形性を用いて評価された。図2には、経過時間に対する乾燥汚泥/CaO混合物の温度プロファイルが示されている。この場合には、57%の乾燥固形物含有率の乾燥汚泥が、8.7%の粉末CaOと混合された。これらの条件での2つの別のトライアルの結果が示されている。高温が維持される少なくとも17時間は、優れた熱パルスプロファイルが得られた。また、汚泥とCaOとが混合された後は、12.2のpHが測定された。低温および/または低いpHでも満足できる結果が得られるが、高温と高pHとの組合せは優れた殺菌および安定化をもたらす。
【0049】
全工程は、連続的にまたはほぼ連続的に行なうことができる。脱水された汚泥ケーキの一定またはほぼ一定の流れを確保するには、個々のまたは複数のベルトプレス装置を使用できる。同様に、複数の乾燥機および混合機を使用して、連続スループットを確保することができる。殺菌(および/または安定化)段階は、先入れ先出しホッパまたはこれと同様の装置を用いて連続的に遂行できる。殺菌(および/または安定化)段階は比較的短いので、殺菌(および/または安定化)はホッパを通るワンパス中に行なうことができる。換言すれば、材料をホッパを通して再循環させる必要はないが、少量のアンモニアおよび揮発性有機化合物(VOC)を完成生成物から除去するのに再循環を用いることができる。
【0050】
殺菌(および/または安定化)段階中に放出されるアンモニアは、アンモニアスクラバーを用いて除去できる。しかしながら、第一部分の完全殺菌の一部は第一部分の乾燥中に達成されるので、放出されるアンモニアの量は低減される。また、乾燥汚泥は、一般に、悪臭発生可能性を低下させる利益をもたらす。汚泥のこの「予備殺菌」は高いpHでは行なわれないので、アンモニアはこの工程中には実質的に放出されない。揮発性有機化合物、硫化水素および多くのメルカプタン等の悪臭性化合物が作られても、これらは、生物学的フィルタ、スクラバーまたは再生熱酸化器を用いて容易に処理できる。このため、本発明は、悪臭に付随する問題を大幅に低減できる長所を有している。
【0051】
図3〜図5には、連続的に作動できかつ広域都市当局の要求を充分に満たすことができる緊急バックアップ機能を備えた本発明による装置が示されている。
【0052】
図3には予備汚泥脱水段階が示されており、この段階では、汚泥が、ベルトプレス30により脱水されかつコンベア32、34、36、38、40、41、42、43を介して搬送される。含水量は、赤外線スキャナ48、インライン重量計量ベルトシステム50およびオンラインによりモニタリングされ、このようにして得られた連続データは全工程の制御に使用される。この図面には限定されていないが、一般に脱水汚泥は約27%の乾燥固形物含有率を有する。
【0053】
図4には、脱水段階後に汚泥をさらに乾燥させる段階を示す。コンベアベルト52、54が、脱水汚泥ケーキを貯蔵びん56に搬送する。次に、スクリューフィーダ58およびフィードポンプ60が、脱水汚泥ケーキを乾燥機62に搬送する。乾燥後、コンベア64、66、68は、乾燥汚泥を混合ゾーン(図5に示す)に搬送する。赤外線水分センサ64および重量計量ベルトシステム66は、含水量を連続的にモニタリングできる。貯蔵びん58に設けられた超音波レベルセンサ68は、自動プロセス制御システムの一部として、各貯蔵びん58に供給すべき脱水汚泥ケーキの量を矯正できる。
【0054】
図5には、乾燥汚泥とアルカリ添加剤との混合段階が示されている。サイロ70は石灰を貯蔵し、他のサイロ72は、粉末化された燃焼灰(PFA)等の不活性付加アルカリ材料を貯蔵する。PFAの目的は、石灰により与えられる反応性を付与することなくpHを所望値に高めることにある。スクリューコンベア74は石灰を供給し、任意であるが、所望量のPFAを連続プラウシェア混合機等の混合機76に供給する。コンベア68(図4)により搬送された乾燥汚泥は、コンベア78および100トン容量の貯蔵ユニット80へと搬送される。次に、重量計量ベルトコンベア82が、乾燥汚泥を1つ以上の排出プラウ84に搬送し、ここから汚泥は、混合機76に配給されてアルカリ添加剤と混合される。赤外線水分センサ86および重量計量ベルトシステム88が前述の目的のために設けられている。
【0055】
混合後、アルカリ添加剤および乾燥汚泥を含む混合物は、コンベア90により、図6に示された殺菌セクションへと搬送される。図6に示すように、他のコンベア92、94、96が、混合物を、先入れ先出し(FIFO)ホッパである殺菌ユニット98に搬送する。混合物はFIFOホッパに沿って搬送され、かつ入口端とは反対側の端部から、排出スクリューフィーダ100を用いて排出される。その後、混合物はコンベア102、104、106を用いてFIFOホッパ98に再循環されるか、コンベア108上に排出される。再循環は全ての乾燥工程で必要とされるわけではないが、揮発性種を除去すべく行なわれる。次に、生成物は、コンベア108および貯蔵所用ベルトコンベア110を用いて、装置から取出される。赤外線水分センサ112および重量計量ベルトシステム114は、最終生成物の含水量および重量のモニタリングを行なうことができる。
【0056】
図7には、余剰エネルギまたは廃棄エネルギを、種々の有効サポートプロセス、特に排出ガス処理に使用する方法が示されている。薄膜乾燥機122の加熱にサーマルオイルヒータ120が使用される。ユニット120内のオイルは、オイルサプライ124またはガスサプライ126を燃焼することにより加熱される。このプロセスからの余剰熱は、サーマルオイル熱交換器または水熱交換器128の加熱に使用される。次に、熱交換器128は、アンモニアスクラバーシステム(その全体を参照番号130で示す)を通るガスを加熱するのに使用される。これにより回収されない熱は、最終的にヒータスタック132から損失される。
【0057】
同様な態様で、再生熱酸化ユニット136(後で詳述する)からの熱は、水熱交換器136を用いて回収される(さもなくば、この熱はスタックを介して大気中に損失される)。熱交換器136からの熱水は、アンモニアスクラバーシステム130で使用できる。
【0058】
熱交換器により供給される熱水は、アンモニアスクラバーシステムに供給する代わりに、プロセス洗浄、空間加熱および一般的な熱水サービス装置等の他の目的に使用することもでき、これにより伝統的な水加熱手段の拡大を無くすか減らすことができる。
【0059】
薄膜乾燥機122での汚泥の乾燥中、汚泥は、100℃以上の高温に、約3〜5分間維持される。水の蒸発に加えて蒸気が作られ、該蒸気には、元の排出汚泥中に捕捉された或る量の種々のガスおよび揮発性有機化合物(VOC)を付加できる。これらの揮発物は乾燥機122内に極く僅かの負圧を維持しつつ、乾燥機122から吸引する必要があり、これは、以下に詳述する方法により乾燥機122内に漏洩空気を導入することにより達成される。
【0060】
蒸気は、蒸気凝縮器140内に蒸気を排出するファン(図示せず)により乾燥機122から吸引される。2つの廃棄流、すなわち凝縮性廃棄流および非凝縮性廃棄流が作られる。主として高度のBODおよびCOD汚染水からなる凝縮性廃棄流は、ポンプ142、144により、現場の下水処理プロセスの1次沈殿タンク内に戻される。或いは、凝縮性廃棄流は、システム入口のヘッドにポンプで圧送することもできる。いずれの場合でも、凝縮性廃棄流は、下水処理プロセスを通るマスフローにより希釈され、これにより、最終排出水として最終的に排出される前に処理される。最終排出水は、凝縮性廃棄流を冷却するための、熱交換器148を通る冷却水として、ポンピングステーション146により圧送される。
【0061】
非凝縮性廃棄流は、大気中に排出すべきではない種々のガス状物質および有機化合物を含み、再生熱酸化ユニット134を通して除去される。ファン150は、非凝縮性廃棄流を酸化ユニット134内に送り込む。
【0062】
各殺菌ユニット152には、殺菌中に発生されたガスを除去するファン154が設けられている。このようなガスとして、水蒸気、アンモニア、VOCがある。ファン154は、さもなくば酸化ユニットで問題を引起す虞れがあるアルカリ粉末または乾燥汚泥粒子等の微粒子を除去できる。
【0063】
コンベア156および汚泥バッファびん158は、後乾燥汚泥処理プロセスの一部を形成する。コンベア156およびバッファびん158は、僅かな負圧が作用する包囲体を維持することにより、発生する水蒸気凝縮物およびVOCを除去すべく換気される。このような換気の他の長所は、必要な場合に、乾燥汚泥を貯蔵しかつアルカリ添加剤と混合する前に、乾燥汚泥のある程度の冷却を達成できることである。
【0064】
このシステムの他の特徴は、殺菌ユニット152、コンベア156およびバッファびん158から出る排出ガスを乾燥機122に供給して、該乾燥機122が必要とする漏洩空気を供給できることである。乾燥機122内の環境は水分で飽和されているので、乾燥機122内に供給されるあらゆる粒子およびガスは汚泥乾燥工程でブレンドされ、これにより、凝縮器140を通る乾燥機排出流および凝縮性および非凝縮性廃棄流は、全部がブレンドされた蒸気排出物を最終的に処理する。これにより、再生熱酸化ユニット134は粒子を処理する必要がなくなる。また、単一の非凝縮性廃棄流のみが処理を必要とするので、酸化ユニット134を取扱う必要があるガススループットは最小にされる。
【0065】
全工程は自動化されかつコンピュータにより制御される。コンピュータは、脱水汚泥の発生速度およびスループット、作動する乾燥機の数およびスループット、各乾燥機内での汚泥温度プロファイル、乾燥汚泥およびアルカリ添加剤の添加速度を制御でき、さらに、種々のセンサにより得られる含水量、びんレベルおよび重量等のプロセス情報に基いてプロセスをオンライン調節することができる。このオンライン制御を行なうための他の情報を得るため、例えば温度センサを用いることができる。かくして、必要とするどのような制御報告データであってもこれを満たすため、全ての重要なプロセス制御データを表示し、記録しかつ記憶することができる。
【0066】
図3〜図6に示したシステムは、異常に高い流量および/または部品故障にも対処できるように、余剰能力を有するように設計される。例えば、平均スループットでは7つのベルトプレスのみが使用されるが、この数は、ピーク作動の場合には10に増大させることができる。同様に、平均装填時には3つの乾燥機および2つの殺菌ユニットのみが、スタンバイ時に各2つに使用される。このような計画は本発明の制限的拘束ではなく、当業者ならば、システムの他の多くの変更が可能であることは容易に理解できるであろうし、このような変更は、実際に、必要な処理の正確な本質によっては好ましいものである。図3〜図6に関連して説明した装置は、1日当り155乾燥ショートトン(米トン)(US short dry tons)より大きい平均汚泥スループットを一度に取扱うことができ、50%大きいピーク流量まで取扱うことができかつあらゆるスループットで緊急装置担保(emergency equipment cover)が行なえる充分な予備容量を有している。本発明の装置は、1日24時間、1年365日連続稼動が可能である。
【0067】
本発明に付随するコストは安価であること、および本発明は有効で一定したシール可能な生成物(すなわち、高品質の乾燥汚泥製品)を提供できることから、本発明の装置は4〜5年以内の稼動で投下資本を還元できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による方法を示す概略流れ図である。
【図2】
乾燥した汚泥/石灰混合物の経過時間と温度との関係を示すグラフである。
【図3】
予備汚泥脱水段階を示す図面である。
【図4】
汚泥をさらに乾燥させる段階を示す図面である。
【図5】
汚泥と石灰とを混合する段階を示す図面である。
【図6】
汚泥/石灰混合物の殺菌および安定化段階を示す図面である。
【図7】
熱回収/廃棄物処理装置を示す概略図である。
Claims (28)
- 下水または同様な有機汚泥を処理して、殺菌されかつ乾燥された生成物を作る方法において、
実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで汚泥を乾燥させる工程と、
次に汚泥を殺菌しおよび/または安定化して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、アルカリ添加剤を乾燥汚泥に添加する工程とを有することを特徴とする方法。 - 前記アルカリ添加剤は、25重量%より小さい、好ましくは20%より小さい、最も好ましくは15%より小さい汚泥乾燥固形物の混合比で乾燥汚泥に添加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記アルカリ添加剤は石灰を含むことを特徴とする請求項1または2記載の方法。
- 前記石灰は粉末化または微粒化されていることを特徴とする請求項3記載の方法。
- 前記汚泥の乾燥は薄膜乾燥機により行なわれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
- 前記乾燥は、水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機により行なわれることを特徴とする請求項5記載の方法。
- 前記汚泥は、50%より大きい、好ましくは52〜65%の範囲内の乾燥固形物含有率に乾燥されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
- 前記汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水して、脱水汚泥ケーキを作る工程をさらに有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
- 前記汚泥の乾燥は、汚泥の部分殺菌を行なうことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
- 前記汚泥の乾燥は、汚泥の完全殺菌を行なうことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
- 前記生成物は連続的に排出されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
- 混合物の殺菌は先入れ先出しホッパ内で行なわれることを特徴とする請求項11記載の方法。
- ガスが殺菌中に除去され、かつ汚泥の乾燥に使用される乾燥機に導入されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
- 前記汚泥の乾燥に付随する余剰の熱が回収され、かつ前記方法または該方法を遂行する装置に付随する目的に使用されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
- 回収熱はアンモニアスクラビング工程の加熱に使用されることを特徴とする請求項14記載の方法。
- 請求項1〜15のいずれか1項記載の連続方法。
- 請求項1〜16のいずれか1項記載の方法により下水汚泥または同様な有機汚泥を処理する装置において、
実質的に生成物の所望の乾燥固形物含有率まで、汚泥を乾燥させる手段と、
乾燥汚泥にアルカリ添加剤を添加する手段と、
混合物を殺菌しおよび/または安定化を開始して、後で曝気による乾燥を行なうことなく生成物を作るため、混合物および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段とを有することを特徴とする装置。 - 前記乾燥汚泥および添加されたアルカリ添加剤を保持する手段は先入れ先出しホッパを有することを特徴とする請求項17記載の装置。
- 前記汚泥をさらに乾燥させる前に汚泥を脱水する手段をさらに有することを特徴とする請求項17または18記載の装置。
- 前記汚泥を乾燥させる手段は薄膜乾燥機を有することを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項記載の装置。
- 前記乾燥機は水平ワンパス間接加熱形薄膜乾燥機であることを特徴とする請求項20記載の装置。
- 石灰を収容する少なくとも1つの貯蔵手段をさらに有し、石灰はアルカリ添加剤またはその一部として使用されることを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項記載の装置。
- 前記石灰は粉末化または微粒化されていることを特徴とする請求項22記載の装置。
- 混合物を保持する手段からガスを除去しかつ該ガスを汚泥乾燥手段に導入する導管手段をさらに有することを特徴とする請求項17〜23のいずれか1項記載の装置。
- 前記汚泥の乾燥に付随する余剰熱を回収しかつ該回収余剰熱を目的箇所に導いて、回収余剰熱を本発明の方法または装置に関連する目的のために使用できる熱回収手段をさらに有することを特徴とする請求項17〜24のいずれか1項記載の装置。
- 回収余剰熱を用いて加熱されるアンモニアスクラバーシステムをさらに有することを特徴とする請求項25記載の装置。
- 前記乾燥手段は、汚泥の完全な殺菌を行なうこともできることを特徴とする請求項17〜25のいずれか1項記載の装置。
- 請求項1〜16のいずれか1項記載の方法により製造されていることを特徴とする乾燥汚泥。
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