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JP2004509121A - チアゾリジン誘導体および抗真菌剤としてのその使用 - Google Patents

チアゾリジン誘導体および抗真菌剤としてのその使用 Download PDF

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JP2004509121A JP2002526865A JP2002526865A JP2004509121A JP 2004509121 A JP2004509121 A JP 2004509121A JP 2002526865 A JP2002526865 A JP 2002526865A JP 2002526865 A JP2002526865 A JP 2002526865A JP 2004509121 A JP2004509121 A JP 2004509121A
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Abstract

XがOまたはSであり、AおよびBはOR2またはY−NR3R4であり、ここに、AがOR2である場合、BはY−NR3R4であり、その逆も成立し、あるいはAまたはBの一方がOR2である場合、他方はCOR7となることができ、YはCHまたはC=Oであり、Qは(CH−CH(R1)−(CHであり、RはOR6またはNHR7であり、他の定義は請求項1に記載した式(I):
【化1】
Figure 2004509121

の化合物またはその塩、その製法、および真菌感染予防または治療におけるその使用が提供される。

Description

【0001】
本発明は、新規な化合物、新規な化合物を含む医薬組成物、および特に抗真菌剤としての医薬において用いる新規な化合物に関する。加えて、本発明は、抗真菌剤として用いられる医薬の製造のための化合物および抗真菌感染に罹患性であるかまたはそれに罹患した個体を治療する方法に関する。
【0002】
真菌感染はヒトを含めた動物に影響し得る。これらは関節および皮膚の感染を含み得る。いくつかの真菌感染は、弱化したまたは免疫抑制された個体の日和見感染の結果として起こる。生命を脅かす真菌感染の発生率は、(癌、臓器移植およびAIDS患者を含めた)免疫不全の個体の集団が増加するにつれて劇的に増加した。これらの感染の治療のための現在の治療オプションは2つのクラスの化合物:ポリエンおよびアゾールに制限されている。ポリエンの利用性は腎臓毒性によって制限され、耐性はアゾールに対して出現しつつある。従って、そのような真菌感染の治療または予防するのに用いられる新規な作用メカニズムを持つ新しい抗真菌化合物に対する要望が存在する。
【0003】
WO94/29287は、式:
【0004】
【化3】
Figure 2004509121
【0005】
のアリーリリデン−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジンカルボン酸およびアテローム性動脈硬化症、動脈硬化症および糖尿病の後期影響の治療におけるそれらの使用を開示する。
【0006】
WO00/08747は、代謝性骨障害の治療および予防のための式:
【0007】
【化4】
Figure 2004509121
【0008】
のローダミンカルボン酸誘導体を開示する。
【0009】
本発明者らは、今回、ある種のチアゾリジン誘導体が抗真菌活性を呈することを見出した。
【0010】
本発明の第1の態様は、式I:
【0011】
【化5】
Figure 2004509121
【0012】
[式中、XはOまたはSであり、
AおよびBはOR2またはY−NR3R4であり、
ここに、AがOR2である場合、BはY−NR3R4であり、またその逆も成立し、あるいはAまたはBの一方がOR2であれば、他方はCOR7であり得、
YはCHまたはC=Oであり、
Qは(CH−CH(R1)−(CHであり、
RはOR6またはNHR7であり、
R1は水素、所望によりヒドロキシルで置換されていてもよいC−C分岐鎖または直鎖、C−Cアルキルフェニルまたはフェニルであり、
R2は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキルもしくはシクロアルキル、C−C10分岐鎖または直鎖のアルケニル、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキニル、(CH−(CFCF、(CH−CH(R10)−(CH−アリールまたは(CH−アリールであり、ここに、アリールはフェニル、ピリジル、チエニルまたはフリルであり;
ここに、フェニルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR8、SONR8R9から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよく、およびピリジル、チエニルおよびフリルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OR6またはC−C分岐鎖または直鎖のアルキルで置換されていてもよく、
R3およびR4は、独立して、水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、C(=O)R6、−CH(CHOCOR8)−アリールまたはCH(R8)−(CH−アリールであり、ここに、アリールはフェニル、ピリジル、チエニルまたはフリルであり、ここに、フェニルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR8またはフェニルから選択された1以上の置換基によって置換されていてもよく、
R3およびR4は同一または異なってもよく;R3、R4は一緒になって、所望により、さらなるヘテロ原子、例えば、O、NまたはSを取り込んでいてもよい4−7員環を形成してもよく、ここに、該環は所望によりいずれかの位置において(CH−アリールで置換されてもよく、ここに、アリールはF、Cl、Br、CF、OCF、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR8またはフェニルから選択された1以上の置換基によって置換されていてもよく、
R5は水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、または所望によりF、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CNまたはSOR8から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよいフェニルであり、
R6およびR7は独立して、水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキルまたは(CH−フェニルであり、
R8は水素またはC−Cアルキルであり、
R9はC−C分岐鎖または直鎖のアルキルまたはフェニルであり、
R10は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−アリールであり、ここに、アリールは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CNまたはSOR8から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよいフェニルであり、およびm、nおよびpは整数であり、ここに、m=0〜3;n=0〜2;p=0〜3である]
の化合物またはその塩を提供する。
好ましい具体例において、XがOまたはSであり;
AおよびBがOR2またはY−NR3R4であり、
ここに、AがOR2である場合、BはY−NR3R4であり、あるいはその逆も成立し、あるいはAまたはBの一方がOR2である場合、他方はCOR6となることができ;
YがCHまたはC=Oであり;
QがCH(R1)であり;
RがOHであり;
R1が水素、C−CアルキルまたはC−Cアルキルフェニルであり;
R2は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−フェニルであり、ここに、フェニルは、所望によりFおよびCFから選択される1以上の置換基によって置換されていてもよく;
R3およびR4は、独立して、水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−フェニル、C(=O)C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、−CH(CR8)−フェニル−CH(CHOCOR8)−フェニルであり、あるいはR3およびR4が一緒になって、所望により、(CH−フェニルで置換されていてもよいモルホリノ、ピペリジニルもしくはピペラジニル基を形成し;および
R5が水素であり;ここに、pは整数=0〜3である式Iの化合物が提供される。
【0013】
本発明の好ましい化合物は:
5−[[[3−(N−メチル−N−フェニルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(N,N−ジベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(N,N−ジブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
【0014】
5−[[[3−(N−ベンジル−N−ブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−((R)−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−((S)−N−メチル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(ジペンチルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
【0015】
5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(トリフルオロフェニル)メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[3−[(ジベンジルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
(R)−5−[[[3−(N−α−(アセトキシメチル)ベンジル−N−ベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(2−フェニルエトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;または
5−[[4−(2−フェニルエトキシ)−3−[(N−フェニル−N−2−n−プロピル−n−ペンチルカルボニル)アミノメチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸である。
【0016】
また、本発明は前記した化合物のプロドラッグまで拡張される。プロドラッグは、有効成分の不活性または保護された誘導体、あるいは体内で有効成分または薬物に変換される薬物として通常は記載される。加えて、本発明は前記化合物の活性な誘導体まで拡張される。
【0017】
本発明の化合物が、1以上のキラル中心を含む場合、該化合物は、単一異性体(RまたはS)または異性体の混合物、例えば、ラセミ混合物として提供することができる。置換基がアルケン部位を含む場合、アルケンはシスまたはトランス異性体あるいはその混合物として存在することができる。
【0018】
前記化合物の医薬上許容される塩の例は、無機および有機塩基から誘導されるものを含む。本発明の化合物の塩の形成用の適当な無機塩基の例はアンモニア、リチウム、ナトリウム、カルシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、マグネシウム、亜鉛等の水酸化物、炭酸塩および炭酸水素塩を含む。塩は適当な有機塩基とで形成することもできる。本発明の化合物での医薬上許容される塩基付加塩形成に適したそのような塩は、非毒性であって、塩を形成するのに十分強い有機塩基を含む。そのような有機塩基は当該分野において既によく知られており、アルギニンおよびリシンのごときアミノ酸、モノ−、ジ−、トリエタノールアミンのごときモノ−、ジ−、またはトリヒドロキシアルキルアミン、コリン、メチルアミン、ジメチルアミンおよびトリメチルアミンのごときトリアルキルアミン、グアニジン;N−メチルグルコサミン;N−メチルピペラジン;モルホリン;エチレンジアミン;N−ベンジルフェネチルアミン;トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン等を含むことができる。適当であれば、塩はメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸のごとき有機酸、または塩酸および硫酸のごとき鉱酸とで形成することもでき、各々、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トリエンスルホン酸塩、塩酸塩および硫酸塩を与える。
【0019】
塩は当該分野でよく知られた方法を用いて慣用的な方法により調製することができる。
【0020】
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の化合物の医薬組成物に関する。医薬処方は、本発明の第1の態様の化合物および、所望により、医薬上許容される担体を供するであろう。
【0021】
医薬組成物は、いずれかの適当な経路による、例えば、経口(口腔または舌下)、直腸、鼻腔、局所(口腔、舌下または経皮)、膣または非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内)経路による投与に適合させることができる。そのような組成物は、製薬分野で知られたいずれかの方法によって、例えば、滅菌条件下で有効成分を担体または賦形剤と混合することによって調製することができる。
【0022】
経口投与に適した医薬組成物はカプセル剤または錠剤;散剤または顆粒剤;(水性または非水性液体中;食用フォームまたはホイップとして;エマルジョンとして)液剤、シロップ剤または懸濁剤のごとき区別される単位として供することができる。
【0023】
錠剤またはハードゼラチンカプセル用の適当な賦形剤はラクトース、トウモロコシ澱粉またはその誘導体、ステアリン酸またはその塩を含む。
【0024】
ソフトゼラチンカプセルで用いられる適当な賦形剤は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体または液体ポリオール等を含む。
【0025】
液剤およびシロップ剤の調製では、用いることができる賦形剤は、例えば、水、ポリオールおよび糖を含む。懸濁剤の調製では、油(例えば、植物油)を用いて水中油型または油中水型懸濁液を供することができる。
【0026】
経皮投与に適合する医薬組成物は、長時間受容者の表皮と密着接触することを意図した区別されるパッチとして供することができる。例えば、有効成分は、Pharmaceutical Research,3(6):318(1986)に一般的に記載されたイオントフォレシスによってパッチから送達することもできる。
【0027】
局所投与に適合した医薬組成物は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉末、溶液、ペースト、ゲル、スプレイ、エアロゾルまたは油として処方することができる。眼または他の外部組織、例えば、口および皮膚の感染では、組成物は好ましくは局所軟膏またはクリームとして適用される。軟膏に処方する場合、有効成分はパラフィンまたは水混和性軟膏基剤いずれかとで使用することができる。あるいは、有効成分は水中油型クリーム基剤または油中水型基剤とでクリームに処方することができる。眼への局所投与に適合する医薬組成物は点眼剤を含み、ここに、有効成分は適当な担体、特に水性溶媒に溶解または懸濁させる。口における局所投与に適合する医薬組成物はロゼンジ、芳香製剤(pastilles)およびうがい薬を含む。
【0028】
直腸投与に適用した医薬組成物は坐剤または浣腸剤として供することができる。
【0029】
担体が固体である鼻腔投与に適合した医薬組成物は、鼻から吸うように、すなわち、鼻に密着して保持された粉末の容器から、鼻道を介する迅速な吸入によって投与される、たとえば、範囲20ないし500ミクロンの粒子サイズを有する粗い粉末を含む。鼻腔スプレーまたは鼻滴剤として投与される、担体が液体である適当な組成物は、有効成分の水性または油性溶液を含む。
【0030】
吸入による投与に適合した医薬組成物は、種々のタイプの定量加圧エアロゾル、ネブライザーまたは吸入器によって生じさせることができる微細な粒子ダストまたはミストを含む。
【0031】
膣投与に適合した医薬組成物は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー処方として供することができる。
【0032】
非経口投与に適合した医薬組成物は、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤および処方を意図した受容者の血液と実質的に等張性とさせる溶質を含有することができる水性および非水性滅菌注射溶液;および懸濁化剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性滅菌懸濁液を含む。注射溶液で用いることができる賦形剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリンおよび植物油を含む。組成物は単位−用量または多用量の容器、例えば、密封したアンプルおよびバイアルにて供することができ、滅菌液体担体、例えば、注射用水の添加のみを使用直前に要する凍結乾燥条件で保存することができる。即時注射の溶液および懸濁液は滅菌粉末、顆粒剤および錠剤から調製することができる。
【0033】
医薬組成物は、防腐剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、臭気剤、塩(本発明の物質がそれ自体医薬上許容される塩の形態で供することができる)、緩衝液、コーティング剤または抗酸化剤を含むことができる。また、それらは本発明の物資に加えて、治療上活性な剤を含むこともできる。
【0034】
本発明の物質の投与量は、治療すべき病気または障害、治療すべき個体の年齢および状態、等に依存して広い限界間を変化させることができ、医師が最終的には用いるべき適当な量を決定することになろう。この投与量は、適切であればしばしば反復することができる。もし副作用が発生すれば、投与量の量および/または頻度を、正常な臨床的プラクティスに従って低下させることができる。物質のありそうな投与量は、0.1〜750ミリグラム/kg/日好ましくは、0.1〜10ミリグラム/kg/日の有効投与量である。
【0035】
前記にて特に言及した成分に加えて、処方は、問題の処方のタイプに関して有する当該分野で慣用的な他の剤を含むことができ、例えば、経口投与に適したものは矯味剤を含むことができる。
【0036】
本発明の第1の態様の全ての好ましい特徴は、第2の態様にも適用することができる。
【0037】
本発明の第3の態様は本発明の第1の態様の化合物の製法を提供する。
【0038】
本発明の化合物は、通常は、好ましくは溶媒の環流温度で熱を適用して、トルエンのごとき適当な溶媒中プロセス様の典型的な試薬、例えば、酢酸または酢酸アンモニアム中の酢酸ナトリウムを用いて、一般的な酸−塩基触媒条件下でローダミン−3−酢酸またはそのアナログもしくは誘導体を適当な置換されたベンズアルデヒド誘導体と縮合させることによって調製することができる(スキーム1)。
【0039】
【化6】
Figure 2004509121
【0040】
ローダミン−3−酢酸およびベンズアルデヒド誘導体は、商業的に入手可能であり、当業者が容易に調製することができ、または実施例に概略を示した方法によって合成することができる。
【0041】
一般式(I)の化合物は、当業者によく知られた方法を用いて一般式(I)のもう1つの化合物に変換することができる。特定の官能基の保護が必要であれば、これは、当該分野で知られた保護基および条件を用いて達成することができる。保護基は、式Iの化合物の合成においていずれの段階で除去することもでき、または式Iの最終化合物に存在してもよい。
【0042】
本発明の第3の態様は、式Iの化合物の形成における新規な中間体化合物を提供する。
【0043】
本発明の第1および第2の態様の全ての好ましい特徴は第3の態様にも適用することができる。
【0044】
本発明の第4の態様は、医薬で用いる本発明の第1の態様の化合物を提供する。
【0045】
本発明の第4の態様の1つの特徴は、抗菌剤として用いられる式(I)の化合物を提供する。
【0046】
本発明の目的では、抗真菌剤は、真菌感染の兆候を軽減または低下させる化合物または組成物、あるいは剤、第2の剤または宿主天然防御(例えば、免疫系)いずれかによって真菌の破壊を可能とする真菌に対して害を引き起こす剤である。抗真菌剤は、真菌感染の治癒的または予防的処置で用いることができる。
【0047】
第4の態様は、ヒトまたは動物、特にイヌ、ネコ、ウマ等のごとき家畜動物に投与することができる化合物を提供する。
【0048】
本発明の第1の態様の化合物を用いて、Candida、Trichophyton、MicrosporumおよびEpitermophytonを含めた真菌の種によって引き起こされた局所感染、あるいはCandida Albicans(例えば、鵝口瘡および膣カンジダ症)を含めた真菌の種によって引き起こされた粘膜感染を治療することができる。
【0049】
Candidaおよび他の病原性真菌種の細胞壁は、該生物の生存に必須である。壁構造の欠陥の結果、細胞は膨潤し、最後に細胞破壊により死滅する。壁のユニークな性質は、その合成および再形成を新規な抗真菌剤の開発に対する焦点とした。壁は3つの主な成分:複雑なβ1−3およひβ1−6連結グルカン鎖、キチンおよび細胞壁マンノ蛋白質よりなる。β−グルカンは細胞壁質量の50〜60%を表し、形状および物理的強度を担う剛直な骨格構造を形成する。キチンは少量成分(>3%)にすぎないが、β−グルカンが連結し、細胞分裂の間に芽痕跡形成(bud scar formation)に必須の構造を形成する。β−グルカン(リポペプチド、例えば、エチノカンジンおよびニューモカンジン(Kurtz,M.B.&Douglas,C.M.(1997)J.Med.Ved.Myc.35,79−86))およびキチン(例えば、ニコマイシンZ(Obi,K.Uda,j.Iwase,K.Sugimoto,O.Ebisu,H.& Matsuda, A.2000)bioorg.Med.Chem.Lett.10,1451−4))合成を標的とした抗真菌治療として開発されつつある多数の剤がある。
【0050】
マンノ蛋白質は壁の残りの含有量を表す。それは細胞壁の外側において放射状に伸びるフィブリルを形成し、接着および宿主相互作用に関与する細胞表面特性を関与すると考えられる。多数のクラスのマンノ蛋白質が同定されており、(例えば、Sed1、Flo11、Aga1、Pir2、Als1、Ax12)、これらは、他の細胞壁成分へのその接着の性質に依存して群に分けられてきた(Kapteyn,J.C.Hoyer,L.L.Hecht,J.E.Muller,W.H.Andel,A.Verkleij,A.J.Makarow,M.Van Den Ende,H.& Klis,F.M.(2000) Mol.Microbiol.35,601−11)。細胞からのその分泌の間に、あるものはGPIアンカーを受け取り、全てマンノシル化するようになる。これらの蛋白質のマンノシル化は2つのカテゴリー:O−およびN−結合に分けられる。N−結合はアスパラギン残基を介して結合し、α1,2−、α1,3−およびβ1,2−側鎖が結合したα1,6骨格よりなる広く分岐した構造を形成する。O−結合は、セリンまたはスレオニン残基を介して結合し、短い直鎖よりなる。双方の鎖のタイプの延長は、マンノシルトランスフェラーゼのファミリーによって触媒される。マンノースのドナーとしてドリコルホスホ−マンノースを用いる蛋白質;マンノシルトランスフェラーゼ(PMT)によって、初期マンノース残基はセリンまたはスレオニンに付加される。7つのPMTがS. cerevisiaeで報告されており(Strahl−Bolsinger,S.Gentzsch,M.& Tanner,W.(1999) Biochim.Biophys.Acta.1426,297−307)、相同性によって5つがCandidaにおけるデータに対して同定されている(Aspergillusおよび他の真菌種においてもホモログが見出されている)。該属のメンバーはいくらか基質特異性を示す(Sanders,S.L.Gentzsch,M.Tanner,W.& Herskowitz,I.(1999) J.Cell.Biol.145,1177−88)が、これが明瞭には定義されていないようである。
【0051】
ヒトホモログが見出されており、いくつかの組織においてO−マンノシル化の証拠となるが、哺乳動物組織において活性は記録されていない。
【0052】
Candida albicansからのPMT1遺伝子の両コピーの欠失の結果、動物モデルにおいてもはやビルレントではない株が得られる(Timpel,C.Strahl−Bolsinger,S.Ziegelbauer,K.& Ernst,J.F.(1998) J.Biol.Chem.273,20837−46)。また、該株は、窒素飢餓および細胞壁欠陥に関連する剤に対する感受性の増加の条件下で偽性菌糸を形成しないことを示す。
【0053】
科学的理論に拘束されることなく、本発明の化合物は蛋白質マンノシルトランスフェラーゼ酵素を阻害し、O−結合マンノ蛋白質の形成を妨げ、真菌細胞壁の一体性を危うくする。壁構造における欠陥の結果、細胞は膨潤し、最後は破壊によってし死滅することが示されている。
【0054】
本発明の第1、第2および第3の態様の好ましい特徴は、第4の態様にも適用される。
【0055】
本発明の第5の態様は、抗真菌剤として用いられる医薬の製造における式(I)の化合物またはその塩の使用を提供する。
【0056】
本発明の目的では、医薬は、ヒトおよび動物における真菌感染の治癒的または予防的処置で用いることができる。
【0057】
式(I)の1以上の化合物を含む医薬は、通常、医薬上許容される担体を通常は含む滅菌医薬組成物の部分として適用されるであろう。この医薬組成物は、患者へそれを投与する所望の方法に応じて、本発明の第2の態様で記載したごとくいずれかの適当な形態とすることができる。
【0058】
それは単位投与形態で供することができ,一般に、密封容器中にて提供され、キットの一部として供することができる。そのようなキットは、通常は(必ずしもそうではないが)使用するための指示書を含む。それは複数の該単位投与形態を含む。
【0059】
本発明の第1、第2、第3および第4の態様の全ての好ましい態様は第5の態様にも適用される。
【0060】
本発明の第6の態様は、本発明の第1の態様の化合物を個体に投与することを特徴とする真菌感染に罹った個体を治療するための処置方法を適用する。該処置は、予防的であるか、または存在する疾患に応じる。
【0061】
第1の態様の化合物は、本発明の第2の態様で記載した医薬上許容される賦形剤と組み合わせて医薬組成物として投与することができる。該医薬組成物は、第1の態様の1以上の化合物を含み得る。
【0062】
処置の方法は、0.1〜750ミリグラム/kg/日、好ましく0.1〜10ミリグラム/kg/日の有効投与量の第1の態様の化合物を供するであろう。該化合物は1日に1回以上、1週間に2回、毎週、毎2週または毎月投与することができる。
【0063】
該化合物または医薬組成物は、もう1つの抗真菌処置を同時に別々にまたは順次に投与することができる。
【0064】
第5および第6の態様の特別の特徴は、療法(例えば、化学療法または放射線療法)、臓器移植または感染(例えば、HIV)の結果として免疫抑制された個体の処置である。
【0065】
該方法は、Candida、Trichophyton、MicrosporumおよびEpitermophytonを含めた真菌の種によって引き起こされた局所感染、あるいはCandida Albicansを含めた真菌の種によって引き起こされた粘膜感染(例えば、鵝口瘡および膣カンジダ症)を治療するのに用いることができる。該方法は、例えば、Candida(例えば、Cnadida albicans)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus flavus、Aspergillus fumigatus、Coccidioides、Paracoccidioides、HistoplasmaまたはBlastomycesの種によって引き起こされた感染の治療で用いることもできる。
【0066】
本発明の第1、第2、第3、第4、第5の態様の全ての好ましい特徴は第6の態様にも適用される。
【0067】
以下の非限定的実施例の1以上を参照することによって本発明を説明する。
【0068】
実施例1:2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸ベンジル
【0069】
【化7】
Figure 2004509121
【0070】
臭化ベンジル(25.6mL、0.22mol、2.5当量)を、N,N−ジメチルホルミアミド(150mL)中の5−ホルミルサルチル酸(10g、0.06mol、1当量)および炭酸セシウム(84.2g、0.26mol、3当量)の攪拌溶液に滴下した。反応混合物を3日間攪拌し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解させ、有機溶液を水(200mL)およびブライン(4×200mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させた。これによりガム状固体が得られ、これを酢酸エチルおよび石油エーテルから再結晶してクリーム色の粉末を得た(16.1g、77%)。R(石油エーテル:酢酸エチル 1:1) 0.73.H NMR(CDCl) δ 9.91(s,1H,O=C−H),5.38(s,2H,CHPh),5.28(s,2H,CHPh)。
【0071】
実施例2:2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸
【0072】
【化8】
Figure 2004509121
【0073】
水(50mL)中の水酸化リチウム(3.38g、0.14mol、3当量)を、テトラヒドロフラン(200mL)およびメタノール(50mL)の混合液中の2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸ベンジル(16.13g、0.046mol、1当量)の攪拌溶液に添加した。溶液を1晩攪拌し、10%HClでpH1まで酸性化し、有機溶媒を真空中で除去した。水性溶液を酢酸エチル(200mL)で抽出し、有機溶液をブライン(200mL)で洗浄し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×200mL)で抽出した。その塩基性溶液を酢酸エチル(200mL)で洗浄し、次いで、10%HClでpH1まで酸性化し、酢酸エチル(3×200mL)で逆抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発して淡黄色粉末を得た(10.83g、89%)。H NMR(CDCl) δ 9.94(s,1H,O=C−H),5.37(s,2H,CHPh)。
【0074】
実施例3:2−(2−フェニルエトキシ)−5−ホルミル安息香酸2−フェニルエチル
【0075】
【化9】
Figure 2004509121
【0076】
(2−ブロモエチル)ベンゼン(41mL、0.3mol、5当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の5−ホルミルサルチル酸(10g、0.06mol、1当量)、ヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(44g、0.12mol、2当量)および炭酸セシウム(39g、0.12mol、2当量)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を4日間攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(200mL)で希釈し、有機溶液を水(200mL)、1M HCl(2×200mL)、1M水酸化ナトリウム(2×200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて茶色油を得た。生成物をさらには精製しなかったが、直ちに次の工程に取った。R(石油エーテル:酢酸エチル 1:1) 0.88.H NMR(CDCl) δ 9.88(s,1H,O=C−H),8.23(d,1H,J 2.2Hz,ArH),7.98(dd,1H,J 8.7および2.2Hz,ArH),7.06(d,1H,J 8.7Hz,ArH),4.56(t,2H,J 7.2Hz,OC CHPh),4.33(t,2H,J 7.2Hz,OC CHPh),3.11(t,2H,J 7.2Hz,OCH Ph),3.03(t,2H,J 7.2Hz,OCH Ph)。
【0077】
実施例4:2−(2−フェニルエトキシ)−5−ホルミル安息香酸
【0078】
【化10】
Figure 2004509121
【0079】
水(80mL)中の水酸化リチウム(4.32g、0.18mol、3当量)を、テトラヒドロフラン(240mL)およびメタノール(80mL)の混合液中の2−(2―フェニルエトキシ)−5−ホルミル安息香酸2−フェニルエチル(22.46g、0.06mol、1当量)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を3時間攪拌し、次いで、真空中で濃縮し、残渣を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で洗浄した。水性溶液を濃塩酸でpH1まで酸性化し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。これによりガム状固体が得られ、これを酢酸エチルおよびエーテルから再結晶して淡黄色粉末(8.87g、55%(2工程))を得た。R(石油エーテル:酢酸エチル 2:1) 0.35.H NMR(CDCl) δ 9.97(s,1H,O=C−H),8.65(d,1H,J 2.3Hz,ArH),8.11(dd,1H,J 8.7および2.3Hz,ArH),7.18(d,1H,J 8.7Hz,ArH),4.58(t,2H,J 6.8Hz,OC CHPh),3.27(t,2H,J 6.8Hz,OCH Ph)。
【0080】
実施例5:N−フェニル−N−メチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0081】
【化11】
Figure 2004509121
【0082】
N−メチルアニリン(0.18mL、1.68mmol、2当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸(200mg、0.84mmol、1当量)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(230mg、1.68mmol、2当量)およびN−メチルモルホリン(0.25mL、2.29mmol、2.73当量)の溶液に添加した。これに1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(320mg、1.68mmol、2当量)を添加し、反応混合物を1晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、順次10%HCl(3×20mL)、ブライン(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて、黄色油(270mg、99%)を得た。R(石油エーテル:酢酸エチル 1:1) 0.73.H NMR(CDCl) δ 9.79(s,1H,O=C−H),5.01(s,2H,CHPh),3.47(s,3H,CH)。
【0083】
以下の化合物を同様の方法によって調製した:
N−(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンゾイルモルホリン
1−[(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンゾイル]−4−フェニルピペラジン
N,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
1−[(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンゾイル]−4−ベンジルピペリジン
N,N−ジ−n−ペンチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0084】
(S)−N−アルファ−メチルベンジル−N−ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
N,N−ジ−n−ブチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
N−n−ブチル−N−ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
(R)−N−アルファ−メチルベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
(S)−N−メチル−N−アルファ−メチルベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
N,N−ジ−n−ペンチル−2−(2−フェニルエトキシ)−5−ホルミルベンズアミド
【0085】
実施例6:(R)−N−ベンジル−N−α−(ヒドロキシメチル)ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0086】
【化12】
Figure 2004509121
【0087】
実施例5におけるのと同一の手法を介して、2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸(500mg、1.95mmol、1当量)から(R)−N−ベンジル−N−α−(ヒドロキシメチル)ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミドを調製した。仕上げ処理の後、残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製した。石油エーテル:酢酸エチル(3:1)での溶出により、生成物を無色油(270mg、30%)として得た。R(石油エーテル:酢酸エチル 1:1) 0.65.H NMR(CDCl) δ 9.91(s,1H,O=C−H),8.29(d,1H,J 2.1Hz,ArH),7.99(dd,1H,J 8.7および2.2Hz,ArH),7.13(d,1H,J 8.7Hz,ArH),5.25(s,2H,OCHPh),4.51(dd,1H,J 10.9および4.4Hz,NCHC ),4.41(dd,1H,J 10.9および8.4Hz,NCHC ),4.14(m,1H,NCCH),3.72(d,1H,J 13.4Hz,NCHPh),3.53(d,1H,J 13.4Hz,Hz,NCHPh),2.15(broad s,1H,OH)。
【0088】
実施例7:2−メトキシ−5−ホルミル安息香酸メチル
【0089】
【化13】
Figure 2004509121
【0090】
ヨウ化メチル(3.6mL、0.042mol、3.5当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の5−ホルミルサルチル酸(2.78g、0.017mol、1当量)および炭酸セシウム(16.36g、0.050mol、3当量)の攪拌溶液に滴下した。反応混合物を1晩攪拌し、次いで、酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機溶液を水(100mL)およびブライン(4×100mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中でクリーム色粉末(2.8g、86%)まで蒸発させた。H NMR(CDCl) δ 9.92(s,1H,O=C−H),4.01(s,3H,CH),3.93(s,3H,CH)。
【0091】
実施例8:2−メトキシ−5−ホルミル安息香酸
【0092】
【化14】
Figure 2004509121
【0093】
水(10mL)中の水酸化リチウム(1.04g、0.043mol、3当量)を、テトラヒドロフラン(30mL)およびメタノール(20mL)の混合液中の2−メトキシ−5−ホルミル安息香酸メチル(2.78g、0.014mol、1当量)の攪拌溶液に添加した。溶液を1晩攪拌し、10%HClでpH1まで酸性化し、有機溶媒を真空中で除去した。水性溶液を酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機溶液をブライン(100mL)で洗浄し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×100mL)で抽出した。塩基性溶液を酢酸エチル(100mL)で洗浄し、次いで、10%HClでpH1まで酸性化し、ジクロロメタン(3×100mL)で逆抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させてクリーム色粉末(2.01g、77%)を得た。H NMR(CDCl) δ 9.99(s,1H,O=C−H),4.14(s,3H,CH)。
【0094】
実施例9:N,N−ジ−n−ペンチル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0095】
【化15】
Figure 2004509121
【0096】
ジ−n−ペンチルアミン(873mg、5.55mmol、2当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の2−メトキシ−5−ホルミル安息香酸(500mg、2.78mmol、1当量)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(755mg、5.55mmol、2当量)およびN−メチルモルホリン(0.83mL、7.58mmol、2.73当量)の溶液に添加した。これに1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.06g、5.55mmol、2当量)を添加し、反応混合物を1晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、順次10%HCl(3×20mL)、ブライン(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて生成物を淡茶色油(886mg、99%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.83(s,1H,O=C−H),3.85(s,3H,OCH),3.52(m,1H,NCH),3.38(m,1H,NCH),2.98(m,2H,NCH)。
【0097】
同様の手法によって、(S)−N−アルファ−メチルベンジル−N−ベンジル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミドを調製した。
【0098】
実施例10:N,N−ジ−n−ペンチル−2−ヒドロキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0099】
【化16】
Figure 2004509121
【0100】
N,N−ジ−n−ペンチル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミドについてのものと同一の手法を用い、N,N−ジ−n−ペンチル−2−ヒドロキシ−5−ホルミルベンズアミドを調製した。生成物は淡茶色油(211mg、46%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.67(s,1H,O=C−H),3.33(m,4H,NCH)。
【0101】
実施例11:N−ベンジル−N−フェニル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド
【0102】
【化17】
Figure 2004509121
【0103】
N−フェニルベンジルアミン(0.72g、3.9mmol、2当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸(500mg、1.95mmol、1当量)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(530mg、3.9mmol、2当量)およびN−メチルモルホリン(0.58mL、5.3mmol、2.73当量)の溶液に添加した。これに1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(750mg、13.9mmol、2当量)を添加し、攪拌した反応混合物を50℃において1晩加熱した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、順次10%HCl(3×20mL)、ブライン(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させた。石油エーテル:酢酸エチル(3:1)を溶離剤として用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付して生成物を白色粉末(300mg、37%)として得た。R(石油エーテル:酢酸エチル 1:1) 0.55.H NMR(CDCl) δ 9.78(s,1H,O=C−H),5.08(s,2H,OCHPh),5.02(s,2H,NCHPh)。
【0104】
実施例12:2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸2,4−ジフルオロベンジル
【0105】
【化18】
Figure 2004509121
【0106】
臭化2,4−ジフルオロベンジル(0.77mL、6mmol、1当量)を、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の5−ホルミルサルチル酸(1g、6mmol、1当量)および炭酸セシウム(5.87g、18mmol、3当量)の攪拌溶液に滴下した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、有機溶液を水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて生成物を白色粉末(1.2g、50%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.91(s,1H,O=C−H),5.37(s,2H,CHAr),5.25(s,2H,CHAr)。
【0107】
実施例13:2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸
【0108】
【化19】
Figure 2004509121
【0109】
2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸と同一の手法を用い、2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸2,4−ジフルオロベンジル(1.2g、1当量)から2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸を調製した。生成物は白色粉末として得た(746mg、89%)。H NMR(CDCl) δ 9.97(s,1H,O=C−H),5.37(s,2H,CHAr)。
【0110】
実施例14:N,N−ジ−n−ペンチル−2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミルベンズアミド
【0111】
【化20】
Figure 2004509121
【0112】
N,N−ジ−n−ペンチル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミドと同一の手法を用い、2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸(200mg、1当量)からN,N−ジ−n−ペンチル−2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミルベンズアミドを調製した。生成物は淡茶色油(442mg、99%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.89(s,1H,O=C−H),5.22(d,1H,CHAr),5.10(d,1H,CHAr),3.74(m,1H,NCH),3.14(m,1H,NCH),3.05(m,2H,NCH)。
【0113】
実施例15:2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸4−トリフルオロメチルベンジルの調製
【0114】
【化21】
Figure 2004509121
【0115】
2−(2,4−ジフルオロベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸2,4−ジフルオロベンジルと同一の手法を用い、2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸4−トリフルオロメチルベンジルを調製した。生成物は白色粉末(1.41g、50%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.91(s,1H,O=C−H),5.42(s,2H,CHAr),5.31(s,2H,CHAr)。
【0116】
実施例16:2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸
【0117】
【化22】
Figure 2004509121
【0118】
2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸と同一の手法を用い、2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸4−トリフルオロメチルベンジル(1.41g、1当量)から2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸を調製した。生成物は白色粉末(764mg、67%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.97(s,1H,O=C−H),5.41(s,2H,CHAr)。
【0119】
実施例17:N,N−ジ−n−ペンチル−2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミルベンズアミド
【0120】
【化23】
Figure 2004509121
【0121】
N,N−ジ−n−ペンチル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミドと同一の手法を用い、2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸(300mg、1当量)からN,N−ジ−n−ペンチル−2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−ホルミルベンズアミドを調製した。生成物は淡茶色油(424mg、99%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.88(s,1H,O=C−H),5.21(s,2H,CHAr),3.72(m,1H,NCH),3.20(m,1H,NCH),3.05(m,2H,NCH)。
【0122】
実施例18:3−ベンジルオキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルベンズアルデヒド
【0123】
【化24】
Figure 2004509121
【0124】
無水トリフルオロメタンスルホン酸(4.4mL、26.3mmol、1.2当量)を、無水ピリジン(100mL)中の3−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(5g、21.9mmol、1当量)の氷冷溶液に滴下した。溶液を4時間攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解させ、10%HCl(2×100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて生成物を暗茶色油(7.37g、91%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.97(s,1H,O=C−H),5.27(s,2H,OCHPh)。
【0125】
実施例19:2−ベンジルオキシ−4−ホルミル安息香酸
【0126】
【化25】
Figure 2004509121
【0127】
無水ジメチルスルホキシド(6mL)中の3−ベンジルオキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルベンズアルデヒド(350mg、0.97mmol、1当量)、酢酸カリウム(380mg、3.89mmol、4当量)、二酢酸パラジウム(II)(32mg、0.05mmol、0.05当量)および1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)(108mg、0.19mmol、0.2当量)の混合物に一酸化炭素をパージし、5分間攪拌した。次いで、反応混合物を60℃まで加熱し、一酸化炭素バルーン下で3時間攪拌した。溶液を室温まで放冷し、10%HClでpH1まで酸性化し、次いで、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×20mL)で抽出した。水性抽出物を合わせ、酢酸エチル(2×20mL)で洗浄し、10%HClでpH1まで酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で逆抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させてクリーム色粉末(146mg、59%)を得た。H NMR(CDCl) δ 10.08(s,1H,O=C−H),5.39(s,2H,OCHPh)。
【0128】
実施例20:N,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−4−ホルミルベンズアミド
【0129】
【化26】
Figure 2004509121
【0130】
N−フェニル−N−メチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミドと同一の手法を用い、2−ベンジルオキシ−4−ホルミル安息香酸(146mg、1当量)およびジベンジルアミン(0.22mL、2当量)からN,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−4−ホルミルベンズアミドを調製した。生成物は茶色油(236g、95%)として得た。H NMR(CDCl) δ 9.96(s,1H,O=C−H),5.24(m,3H,OCHPhおよびNCHPh),4.33(d,1H,NCHPh),4.11(m,2H,NCHPh)。
【0131】
実施例21:3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−(フェニルメトキシ)ベンズアルデヒド
【0132】
【化27】
Figure 2004509121
【0133】
塩化メタンスルホニル(2.50g)を、0℃にて、ジクロロメタン(50mL)中の3−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(4.00g)の攪拌溶液に添加した。次いで、この溶液にジイソプロピルエチルアミン(8.1mL)をほぼ2分間にわたって添加した。さらに5分間攪拌した後、反応混合物をジクロロメタンおよび水の間に分配した。有機層を薄塩酸で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して淡黄色油を得た。ジエチルエーテルの添加により生成物を結晶化させた。この物質を収集し、より多くのジエチルエーテルで洗浄して3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−(フェニルメトキシ)ベンズアルデヒド(4.51g)を灰色がかった白色結晶として得た。H NMR(CDCl) δ 9.78(s,1H,CHO);5.22(s,2H);5.10(s,2H);2.83(s,3H)。TLC(シリカゲル):R=0.4(ジクロロメタン:ジエチルエーテル,24:1)。
【0134】
実施例22:3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド
【0135】
【化28】
Figure 2004509121
【0136】
ジメチルホルムアミド(2ml)中のジペンチルアミン(258mg)およびジイソプロピルエチルアミン(212mg)の溶液に、3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(350mg)を添加した。室温で2週間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル 1:3を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で蒸発して3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(356mg)をガムとして得た。H NMR(CDCl) δ 9.90(s,1H,CHO);5.15(s,2H);3.70(s,2H);2.50(m,4H);1.55(m,4H);1.30(m,8H);0.90(t,6H)。
【0137】
実施例23:4−フェニルメトキシ−3−[[N−フェニルメチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル]ベンズアルデヒド
【0138】
【化29】
Figure 2004509121
【0139】
ジメチルホルムアミド(1.5ml)中のN−ベンジル−N−(2−フェニルエチル)アミン(351mg)およびジイソプロピルエチルアミン(145mg)の溶液に、3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(355mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル(1:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で蒸発させて4−フェニルメトキシ−3−[[N−フェニルメチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル]ベンズアルデヒド(420mg)をガムとして得た。H NMR(CDCl) δ 9.89(s,1H,CHO);5.20(s,2H);3.88(s,2H);3.85(s,2H);2.92(m,4H,C )。
【0140】
実施例24:4−フェニルメトキシ−3−[[(N,N−ジ−(フェニルメチル)アミノ]メチル]ベンズアルデヒド
【0141】
【化30】
Figure 2004509121
【0142】
ジメチルホルムアミド(1.2ml)中のジベンジルアミン(370mg)およびジイソプロピルエチルアミン(130mg)の溶液に、3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(500mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル(1:3)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で蒸発させて4−フェニルメトキシ−3−[[(N,N−ジ−(フェニルメチル)アミノ]メチル]ベンズアルデヒド(500mg)をガムとして得た。H NMR(CDCl) δ 10.01(s,1H,CHO);5.23(s,2H);3.79(s,2H);3.71(s,4H)。TLC(シリカゲル):R=0.7(石油エーテル:ジエチルエーテル,1:3).
【0143】
実施例25:4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]ベンズアルデヒド
【0144】
【化31】
Figure 2004509121
【0145】
ジメチルホルムアミド(1ml)中のN−フェニルピペラジン(200mg)およびジイソプロピルエチルアミン(130mg)の溶液に、3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(320mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル(1:3)を用いるフラッシュクロマトグラフィーカラムによって残渣を精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で蒸発させてガムが得られ、これをジエチルエーテルから結晶化して4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]ベンズアルデヒド(320mg)を白色結晶として得た。H NMR(CDCl) δ 9.95(s,1H,CHO);5.23(s,2H);3.80(s,2H);3.30(m,4H);2.78(m,4H)。TLC(シリカゲル):R=0.7(石油エーテル:ジエチルエーテル,1:4)。
【0146】
実施例26:4−フェニルメトキシ−3−[[[N−(フェニルメチル)−N−エチル]アミノ]メチル]ベンズアルデヒド
【0147】
【化32】
Figure 2004509121
【0148】
ジメチルホルムアミド(1.5ml)中のN−ベンジル−N−エチルアミン(225mg)およびジイソプロピルエチルアミン(144mg)の溶液に3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(355mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル(1:3)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製した。純粋な画分を合わせ減圧下で蒸発させて4−フェニルメトキシ−3−[[[N−(フェニルメチル)−N−エチル]アミノ]メチル]ベンズアルデヒド(344mg)をガムとして得た。H NMR(CDCl) δ 10.06(s,1H,CHO);5.24(s,2H);3.89(s,2H);3.81(s,2H);2.73(q,2H,C CH);1.27(t,3H,CH )。TLC(シリカゲル):R=0.6(石油エーテル:ジエチルエーテル,1:3)。
【0149】
実施例27:4−フェニルメトキシ−3−[[4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル]メチル]ベンズアルデヒド
【0150】
【化33】
Figure 2004509121
【0151】
ジメチルホルムアミド(1ml)中の4−(フェニルメチル)ピペリジニル(200mg)およびジイソプロピルエチルアミン(130mg)の溶液に3−[[(メチルスルホニル)オキシ]メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(320mg)を添加した。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で部分的に濃縮し、溶離剤として石油エーテル:ジエチルエーテル(1:1)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で蒸発させて4−フェニルメトキシ−3−[[4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル]メチル]ベンズアルデヒド(170mg)をガムとして得た。H NMR(CDCl) δ 9.95(s,1H,CHO);5.20(s,2H);3.68(s,2H)。TLC(シリカゲル):R=0.2(ジクロロメタン:ジエチルエーテル,3:1)。
【0152】
実施例28:5−[[[3−(フェニルメトキシ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0153】
【化34】
Figure 2004509121
【0154】
酢酸(10ml)中のローダミン−3−酢酸(200mg、1.05mmol、1当量)、2−ベンジルオキシ−5−ホルミル安息香酸ベンジル(430mg、1.26mmol、1.2当量)および酢酸ナトリウム(257mg、3.14mmol、3当量)の溶液を加熱環流し(150℃)、1晩攪拌した。反応混合物を室温まで冷却するに従い、生成物が沈殿し、それを濾過によって収集し、酢酸で洗浄し、次いで、石油エーテルで洗浄し、水に懸濁させ、シン空中にて1晩凍結乾燥して黄色粉末(379mg、70%)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.91(s,1H,C=C−H),5.33(s,2H,CHPh),5.30(s,2H,CHPh),4.73(s,2H,C COH)。
【0155】
実施例29:5−[[[3−(N−メチル−N−フェニルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリン酢酸
【0156】
【化35】
Figure 2004509121
【0157】
この化合物は、生成物を反応混合物から沈殿させなかった以外は、実施例28と同一の手法を用い、N−メチル−N−フェニル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(256mg、1.2当量)から調製した。その代わり、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解させた。有機溶液を水(2×20mL)で洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×20mL)で抽出した。合わせた塩基性抽出物を酢酸エチル(20mL)で洗浄し、次いで、10%HClでpH1まで酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で逆抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させてガム状固体が得られ、これはアセトンおよび石油エーテルから再結晶した。生成物を水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥して黄色粉末(180mg、52%)を得た。mp 186−189℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.72(s,1H,C=C−H),5.14(s,2H,CHPh),4.72(s,2H,C COH),3.35(s,3H,CH)。
【0158】
実施例30:5−[[[3−(N−モルホリニル)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0159】
【化36】
Figure 2004509121
【0160】
この化合物は、実施例28と同一の手法を用い、N−(2−ベンジルオキシ−5−ホルニルフェニル)カルボキシルモルホリン(390mg、10.2当量)から調製し、黄色粉末(420mg、85%)として得た。mp 220−224℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.88(s,1H,C=C−H),5.28(s,2H,CHPh),4.74(s,2H,C COH)。
【0161】
実施例31:5−[[[3−(4−フェニル−1−ピペラジニル)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0162】
【化37】
Figure 2004509121
【0163】
この化合物は、生成物を反応混合物から沈殿させなかった以外は、実施例28と同一の手法を用い、1−[(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンゾイル]−4−フェニルピペラジン(480mg、1.2当量)から調製した。その代わり、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を石油エーテル:酢酸エチル:酢酸(49:49:1)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付した。これにより黄色粉末が得、これを水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥した(390mg、65%)。H NMR (d6 DMSO) δ 7.90(s,1H,C=C−H),5.28(s,2H,CHPh),4.74(s,2H,C COH)。
【0164】
実施例32:5−[[[3−(N,N−ジベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0165】
【化38】
Figure 2004509121
【0166】
この化合物は、実施例29と同一の手法を用いて、N,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルフェニルベンズアミド(460mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末として得た(220mg、40%)。Mp 197−200℃。H NMR(d6 DMSO) δ 7.86(s,1H,C=C−H),5.30(s,2H,OCHPh),5.10(d,1H,NCHPh),4.73(s,2H,C COH),4.40(d,1H,NCHPh),4.14(d,1H,NCHPh),4.04(d,1H,NCHPh)。
【0167】
実施例33:5−[[[3−(4−ベンジル−1−ピペリジニル)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0168】
【化39】
Figure 2004509121
【0169】
この化合物は、実施例28と同一の手法を用いて1−[(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンゾイル]−4−ベンジルピペリジン(490mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末として得た(340mg、58%)。mp 189−194℃:H NMR(d6 DMSO)(ロタマー) δ 7.86および7.84(2 x s,1H,C=C−H),5.25(s,2H,OCHPh),4.64および4.63(2 x s,2H,C COH),4.47(m,1H,NCHPh),3.28(m,1H,NCHPh),2.90(m,1H,NCHPh),2.64(m,1H,NCHPh),2.14(m,1H,CH)。
【0170】
実施例34:5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0171】
【化40】
Figure 2004509121
【0172】
この化合物は、生成物を反応混合物から沈殿させなかった以外は、実施例28と同一の手法を用い、N,N−ジ−n−ペンチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(370mg、1.2当量)から調製した。その代わり、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させてガム状固体を得、それを酢酸エチルおよび石油エーテルから再結晶した。生成物を水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥して黄色粉末(290mg、65%)を得た。mp 211−214℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.89(s,1H,C=C−H),5.24(s,2H,CHPh),4.72(s,2H,C COH),3.66(dt,1H,NCH),3.06(m,3H,NCH)。
【0173】
実施例35:5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0174】
【化41】
Figure 2004509121
【0175】
この化合物は、実施例34と同一の手法を用いて(S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジル−(2−ベンジルオキシ−5−ホルミル)ベンズアミド(560mg、1.2当量)から調製した。生成物を酢酸エチルおよび石油エーテルから再結晶し、次いで、酢酸から再結晶した。それをメタノールで洗浄し、水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥して黄色粉末(300mg、46%)を得た。mp 204−209℃:H NMR(d6 DMSO)(ロタマー) δ 8.02,7.95および7.75(3 x s,1H,C=C−H),5.34および5.33(2 x s,2H,OCHPh),4.73(s,2H,C COH).元素分析 実測値:C,67.22;H,5.07;N,4.39;S,9.98.C3530としての計算値は、C,67.50;H,4.86;N,4.50;S,10.30を必要とする。
【0176】
実施例36:5−[[[3−(N,N−ジブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0177】
【化42】
Figure 2004509121
【0178】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて、N,N−ジ−n−ブチル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミル−ベンズアミド(355mg、1当量)から調製し、黄色粉末(221mg、39%)として得た。mp 200−205℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.91(s,1H,C=C−H),5.23(s,2H,CHPh),4.73(s,2H,C COH),3.69(dt,1H,NCH),3.06(m,3H,NCH)。
【0179】
実施例37:5−[[[3−(N−ベンジル−N−ブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0180】
【化43】
Figure 2004509121
【0181】
この化合物は実施例34と同一の手法を用いてN−n−ブチル−N−ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(500mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末(420mg、70%)として得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.94および7.84(2 x s,1H,C=C−H),5.28および5.26(2 x s,2H,OCHPh),5.07(d,0.5H,NCHPh),4.74および4.72(2 x s,2H,C COH),4.29(m,1.5H,NCH),4.02(m,0.5H,NCH),3.72(m,0.5H,NCH),3.04(m,0.5H,NCH),2.92(m,0.5H,NCH)。
【0182】
実施例38:5−[[[3−((R)−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0183】
【化44】
Figure 2004509121
【0184】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて(R)−N−アルファ−メチルベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(451mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末(460mg、83%)として得た。mp 217−221℃:H NMR(d6 DMSO) δ 8.57(d,1H,NH),7.94(s,1H,C=C−H),5.32(s,2H,CHPh),5.06(m,1H,CCH),4.72(s,2H,C COH),1.27(d,3H,CHC )。
【0185】
実施例39:5−[[[3−((S)−N−メチル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0186】
【化45】
Figure 2004509121
【0187】
この化合物は実施例34と同一の手法を用いて(S)−N−メチル−N−アルファ−メチルベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(470mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末(380mg、74%)として得た。mp 181−184℃:H NMR(d6 DMSO)(ロタマー) δ 7.93,7.90および7.86(3 x s,1H,C=C−H),5.33,5.26および5.26(3 x s,2H,CHPh),5.90および5.29(2 x m,1H,CCH),(4.75および4.72(2 x s,2H,C COH),2.71,2.50および2.43(3 x s,3H,NCH),1.52,1.45および1.34(3 x d,3H,CHC )。
【0188】
実施例40:5−[[[3−(N−ベンジル−N−フェニルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0189】
【化46】
Figure 2004509121
【0190】
この化合物は、生成物を反応混合物から沈殿させなかった以外は実施例28と同一の手法を用いてN−ベンジル−N−フェニル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(300mg、1.2当量)から調製した。その代わり、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させた。生成物を、溶離剤として石油エーテル:酢酸エチル:酢酸(33:16:1)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付し、次いで、水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥して黄色粉末(98mg、28%)として得た。mp 165−168℃:R(石油エーテル:酢酸エチル:酢酸 39:9:1)0.50。H NMR(d6 DMSO) δ 7.74(s,1H,C=C−H),5.17(s,2H,OCHPh),4.74(s,2H,NCHPh),4.72(s,2H,C COH)。
【0191】
実施例41:5−[[[3−(ジベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸アルファ−プロピル
【0192】
【化47】
Figure 2004509121
【0193】
この化合物は、反応混合物から生成物を沈殿させなかった以外は実施例28と同一の手法を用いてローダミン−3−アルファ−n−プロピル酢酸(200mg、1当量)およびN,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(373mg、1当量)から調製した。その代わり、反応混合物を酢酸(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、残渣を溶離剤として酢酸エチル:石油エーテル:酢酸(29:19:1)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付した。これによりガム状固体が得られ、これをアセトンおよび石油エーテルから再結晶し、次いで、水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥して黄色粉末(32mg、6%)として生成物を得た。H NMR(CDCl) δ 7.51(s,1H,C=C−H),5.72(m,1H,CCOH),5.34(d,1H,NCHPh),5.23(d,1H,OCHPh),5.15(d,1H,OCHPh),4.40(d,1H,NCHPh),4.10(d,1H,NCHPh),4.09(d,1H,NCHPh),2.25(2H,m,C CH),1.33(m,2H,CH ),0.90(t,3H,CH)。
【0194】
実施例42:5−[[[3−(ジベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリン酢酸アルファ−フェニルメチル
【0195】
【化48】
Figure 2004509121
【0196】
この化合物は、実施例28と同一手法を用いてローダミン−3−アルファ−ベンジル酢酸(200mg、1当量)およびN,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(309mg、1当量)から調製した。生成物をガム状固体として反応溶液から沈殿させ、これを、溶離剤として石油エーテル:酢酸エチル:酢酸(49:49:1)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付した。これにより黄色粉末が得られ、これを水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥した(81mg、16%)。mp 104−107℃ H NMR(CDCl) δ 7.41(s,1H,C=C−H),5.95(broad s,1H,CCOH),5.33(d,1H,NCHPh),5.22(d,1H,OCHPh),5.15(d,1H,OCHPh),4.39(d,1H,NCHPh),4.15(d,1H,NCHPh),4.13(d,1H,NCHPh),3.57(2H,d,CHC Ph)。
【0197】
実施例43:(R)−5−[[[3−(N−α−(アセトキシメチル)ベンジル−N−ベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0198】
【化49】
Figure 2004509121
【0199】
この化合物は、クロマトグラフィーの後に、生成物を酢酸エチル/エーテル/石油エーテルから再結晶し、黄色粉末(29mg、17%)として得た以外は、実施例40と同一の手法を用いて(R)−N−ベンジル−N−α−(ヒドロキシメチル)ベンジル−2−ベンジルオキシ−5−ホルミルベンズアミド(140mg、1.2当量)から調製した。mp 146−148℃:H NMR(d6 DMSO,25C,ロタマー) δ 1.96,1.93,1.89および1.57(4 x s,3H,OCOCH);(d6 DMSO,120C)7.74(s,1H,C=CH),5.26(s,2H,OCHPh),4.73(s,2H,C COH),1.88(s,3H,OCOCH)。
【0200】
実施例44:5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(2−フェニルエトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0201】
【化50】
Figure 2004509121
【0202】
この化合物は、生成物を石油エーテルの代わりに水で洗浄した以外は、実施例28と同一の手法を用い、N,N−ジ−n−ペンチル−2−(2−フェニルエチル)オキシ−5−ホルミルベンズアミド(400mg、0.98mmol、1当量)から調製した(300mg、53%)。mp 181℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.89(s,1H,C=C−H),7.70(dd,1H,J 8.7および2.2Hz,ArH),7.43(d,1H,J 2.2Hz,ArH),4.73(s,2H,CHCOH),4.35(t,2H,J 5.9Hz,OC CHPh),3.58(m,1H,NCH),3.15(m,1H,NCH),3.01(m,2H,OCH Ph),2.80(m,2H,NCH )。
【0203】
実施例45:5−[[4−(2−フェニルエトキシ)−3−[(N−フェニル−N−2−n−プロピル−n−ペンチルカルボニル)アミノメチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0204】
【化51】
Figure 2004509121
【0205】
この化合物は、反応に48時間要した以外は、実施例28に記載した手法を用い、[N−フェニル−N−(2−(2−フェニルエトキシ)−5−ホルミルベンジル]−2−n−ペンチルアミド(140mg、1当量)から調製した。仕上げ処理の間に、生成物は有機層から結晶化を開始し、石油エーテルを添加してこのプロセスを速めた。得られた生成物を濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄した(57mg、29%)。mp 232℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.80(s,1H,C=C−H),7.60(dd,1H,J 8.7および2.1Hz,ArH),4.87(s,2H,CHN),4.73(s,2H,CHCOH),4.11(t,2H,J 6.4Hz,OC CHPh),2.85(t,2H,J 6.4Hz,OCH Ph),2.29(m,1H,COCH),0.72(t,6H,J 7.2Hz,2 x CH)。
【0206】
実施例46:5−[[[3−(ジペンチルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0207】
【化52】
Figure 2004509121
【0208】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いてN,N−ジ−n−ペンチル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミド(336mg、1当量)から調製し、黄色粉末(278mg、54%)として得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.87(s,1H,C=C−H),4.69(s,2H,C COH),3.94(m,1H,NCH),3.86(s,3H,OCH),3.51(m,1H,NCH),3.29(m,1H,NCH),2.99(m,1H,NCH)。
【0209】
実施例47:5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0210】
【化53】
Figure 2004509121
【0211】
この化合物は実施例34と同一の手法を用いて(S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジル−2−メトキシ−5−ホルミルベンズアミド(469mg、1.2当量)から調製し、黄色粉末(330mg、58%)として得た。mp 175−179℃:H NMR(d6 DMSO)(ロタマー) δ 8.03,7.89および7.63(3 x s,1H,C=C−H),4.76および4.73(2 x s,2H,C COH),4.06および4.03(2 x s,3H,OCH),1.57,1.54および1.41(3 x d,3H,CHC )。
【0212】
実施例48:5−[[[3−(ジペンチルアミノ)カルボニル−4−ヒドロキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0213】
【化54】
Figure 2004509121
【0214】
この化合物は、生成物を反応混合物から透明に沈殿させなかった以外は、実施例28と同一の手法を用い、N,N−ジ−n−ペンチル−2−ヒドロキシ−5−ホルミルベンズアミド(211mg、1当量)から調製した。粗生成物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)に溶解させ、水溶液を酢酸エチル(20mL)で洗浄し、次いで、10%HClでpH1まで酸性化し、酢酸エチル(2×20mL)で逆抽出した。有機抽出物を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発させて黄色粉末が得られ、これを水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥した(69mg、21%)。mp 188−192℃:H NMR(CDOD) δ 7.75(s,1H,C=C−H),4.82(s,2H,C COH),3.53(m,2H,NCH),3.21(m,2H,NCH)。
【0215】
実施例49:5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0216】
【化55】
Figure 2004509121
【0217】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いてN,N−ジ−n−ペンチル−2−(2,4−ジフルオロベンジル)オキシ−5−ホルミルベンズアミド(226mg、1当量)から調製し、黄色粉末(152mg、48%)として得た。mp 158−162℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.91(s,1H,C=C−H),5.23(s,2H,CHAr),4.73(s,2H,C COH),3.67(m,1H,NCH),3.23(m,1H,NCH),2.99(m,2H,NCH)。
【0218】
実施例50:5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(トリフルオロフェニル)メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0219】
【化56】
Figure 2004509121
【0220】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いてN,N−ジ−n−ペンチル−2−(4−トリフルオロメチルベンジル)オキシ−5−ホルミルベンズアミド(242mg、1当量)から調製し、黄色粉末(267mg、80%)として得た。mp 164−168℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.90(s,1H,C=C−H),5.34(s,2H,CHAr),4.70(s,2H,C COH),3.69(m,1H,NCH),3.18(m,1H,NCH),3.03(m,2H,NCH)。
【0221】
実施例51:5−[[[4−(ジベンジルアミノ)カルボニル−3−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0222】
【化57】
Figure 2004509121
【0223】
この化合物は実施例34と同一の手法を用いてN,N−ジベンジル−2−ベンジルオキシ−4−ホルミルベンズアミド(236mg、1.2当量)から調製した。溶離剤として石油エーテル:酢酸エチル:酢酸(32:16:1)を用いるシリカ上での粗生成物のクロマトグラフィーによりガム状固体を得、これを酢酸エチル、ジエチルエーテルおよび石油エーテルの混合液から再結晶した。黄色粉末の生成物を水に懸濁させ、真空中で1晩凍結乾燥した(140mg、51%)。mp 109−113℃:H NMR(d6 DMSO) δ 7.90(s,1H,O=C−H),5.30(s,2H,OCHPh),5.11(d,1H,NCHPh),4.74(s,2H,C CO2H),4.41(d,1H,NCHPh),4.13(d,1H,NCHPh),4.01(d,1H,NCHPh)。
【0224】
実施例52:5−[[3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0225】
【化58】
Figure 2004509121
【0226】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−フェニルメトキシベンズアルデヒド(165mg、1当量)から調製した。反応混合物から固体沈殿は形成されなかったのでそれを水および酢酸エチルの間に分配した。エマルジョンを形成し、これをブラインの添加によって分散させた。ガムが形成し始め、これをメタノールの添加によって再度溶解させた。有機層を硫酸ナトリウムに通し、減圧下で蒸発させて残渣を得、これを酢酸エチルおよびメタノールの混合液に再度溶解させた。ジエチルエーテルを溶液に添加して沈殿を得、これを濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、次いで、真空中で乾燥して黄色粉末の5−[[4−フェニルメトキシ−3−[(ジペンチルアミノ)メチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸(165mg)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.83(s,1H,C=C−H);5.25(s,2H,C Ph);4.68(s,2H,C COH);4.07(m,2H);2.75(m,4H);1.57(m,4H);1.19(m,8H);0.81(t,6H)。
【0227】
実施例53:5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[N−フェニルメチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0228】
【化59】
Figure 2004509121
【0229】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて4−フェニルメトキシ−3−[[N−フェニルメチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル]ベンズアルデヒド(143mg、1当量)から調製した。反応混合液から固体沈殿は形成されなかったので、それは水および酢酸エチルの間に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で軽く蒸発させた。濃縮物をジエチルエーテルおよび石油エーテルで処理して黄色沈殿である5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[N−フェニルメチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸(57mg)得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.74(s,1H,C=C−H);5.21(s,2H,CHPh);4.75(s,2H,C COH);3.73(s,2H,NCH);3.65(s,2H,NCH);2.80(m,2H,C CH);2.65(m,2H,CH )。
【0230】
実施例54:5−[[3−[(ジベンジルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0231】
【化60】
Figure 2004509121
【0232】
この化合物は実28と同一の手法を用いて3−[(ベンジルアミノ)メチル]−4−フェニルメトキシ−ベンゾアルデヒド(126mg、1当量)から調製した。反応混合物から固体沈殿が形成されなかったので、それを水およびジエチルエーテルの間に分配した。有機層を減圧下で蒸発させて、残渣を酢酸オチルおよび石油エーテルに溶解させて黄色沈殿である5−[[3−[(ジベンジルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸(140mg)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.82(m,2H,C=C−HおよびArH);5.20(s,2H,CHPh);4.70(s,2H,C COH);3.56(m,6H,NCH)。
【0233】
実施例55:5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル]−メチレン−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジノン酢酸
【0234】
【化61】
Figure 2004509121
【0235】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて4−フェニルメトキシ−3−[(4−フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]ベンゾアルデヒド(110mg、1当量)から調製した。反応混合物から固体沈殿は形成されなかったので、それはその2倍容量の水で希釈し、(これがエマルジョンで与えた)、HP20SS樹脂の短いカラム(pH安定な逆相)に付し、順次33%酢酸水溶液、75%および最後に100%酢酸で溶出させた。75%および100%画分を減圧下で蒸発させて黄色粉末である5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニル)−1−ピペラジニル]メチル]フェニル]−メチレン−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジノン酢酸(148mg)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.85(s,1H,C=C−H);5.30(s,2H,CHPh);4.68(s,2H,C COH);3.68(s,2H,CHN);3.20(s,4H,NC CHN);2.60(s,4H,NCH N)。
【0236】
実施例56:5−[[3−[N−エチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0237】
【化62】
Figure 2004509121
【0238】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて、4−ベンジルオキシ−3−[[[N−(フェニルメチル)−N−エチル]アミノ]メチル]ヘンゾアルデヒド(164mg、1当量)から調製した。反応混合物から固体沈殿は形成されなかったので、それを水および酢酸エチルの間に分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で軽く蒸発させた。次いで、ジエチルエーテルおよび石油エーテルを添加して、黄色沈殿である5−[[3−[N−エチル−N−(2−フェニルエチル)アミノ]メチル−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジン酢酸(67mg)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.86(s,1H,C=C−H);5.23(s,2H,CHPh);4.73(s,2H,C COH);3.69(s,2H,NCH);3.64(s,2H,NCH);2.50(m,2H,C CH);1.06(t,3H,CH )。
【0239】
実施例57:5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニルメチル−1−ピペリジニル]メチル]−フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0240】
【化63】
Figure 2004509121
【0241】
この化合物は実施例28と同一の手法を用いて4−フェニルメトキシ−3−[[4−(フェニルメチル)−1−ピペリジニル]メチル]ベンゾアルデヒド(110mg、1当量)から調製した。反応混合物から固体沈殿は形成されなかったので、それを水で希釈し、HP20SS樹脂の短いカラム(pH安定な逆相)に付し、50%酢酸水溶液、次いで、100%酢酸で溶出した。100%画分を減圧下で蒸発させてオレンジ色粉末である5−[[4−フェニルメトキシ−3−[[(4−フェニルメチル−1−ピペリジニル]メチル]−フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−ジオキソ−3−チアゾリジン酢酸(105mg)を得た。H NMR(d6 DMSO) δ 7.83(s,1H,C=C−H);5.20(s,2H,CHPh);4.60(s,2H,C COH);3.80(s,2H,CHN)。
【0242】
生物学的アッセイ
実施例1  PMT−1アッセイ
該アッセイの方法は、Candida albicans PMT−1酵素によって触媒され、ドリコールホスホマンノースから短いペプチド中のスレオニンヒドロキシル残基への放射性標識マンノース部位の移動に基づく。ドリコールホスホ−[H]−マンノースは、GDT−[H]マンノースから酵素により合成し、クロロホルム−メタノール抽出によって抽出する。
【0243】
100000Dpmの生じた基質を、100mMトリス/1mM MgCl緩衝液、pH8.0、50μlの最終容量中にて400μg中のホスファチジルコリン、25μgのペプチド(DYATAV)および25μgのCandida albicans膜蛋白質と共にインキュベートした。25℃における60分後に反応を50μlのエタノールで停止させる。メタノール中の150μlの0.4g/mlオクタデシル−官能性化シリカ(C18)の添加によって未反応放射性標識を除去する。遠心によって、C18物質を除去し、ペプチドに移した活性を上澄み中でカウントする。
【0244】
実施例2  G418感受性アッセイ
このアッセイは、ジェネテシン(G418)に対するpmtl−/−Candida株の観察された増大感受性に基づく。変化させた濃度のテスト化合物の存在下または不存在下にて100μlの0.1OD600nm培養のCandida aldicans(株SC5314)を96ウェルプレートに入れる。化合物を最初にDMSOに溶解させ、1%の最終DMSO濃度にて培養物に添加する。G418を100μg/mlの最終濃度まで添加する。PMT1阻害の不存在下では、この濃度のG418は生物の増殖に対して影響を有しない。培養を37℃にて一晩増殖させ、次いで、OD600nm測定によって細胞密度を見積る。テスト化合物の効果は、単独のG418を含む培養に対し、細胞増殖の50%低下を与える濃度として計算する。
【0245】
【表1】
Figure 2004509121

Claims (11)

  1. 式I:
    Figure 2004509121
    [式中、XはOまたはSであり、
    AおよびBはOR2またはY−NR3R4であり、
    ここに、AがOR2である場合、BはY−NR3R4であり、またその逆も成立し、あるいはAまたはBの一方がOR2であれば、他方はCOR7であり得、
    YはCHまたはC=Oであり、
    Qは(CH−CH(R1)−(CHであり、
    RはOR6またはNHR7であり、
    R1は水素、所望によりヒドロキシルで置換されていてもよいC−C分岐鎖または直鎖、C−Cアルキルフェニルまたはフェニルであり、
    R2は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキルもしくはシクロアルキル、C−C10分岐鎖または直鎖のアルケニル、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキニル、(CH−(CFCF、(CH−CH(R10)−(CH−アリールまたは(CH−アリールであり、ここに、アリールはフェニル、ピリジル、チエニルまたはフリルであり;
    ここに、フェニルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR9、SONR7R8から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよく、およびピリジル、チエニルおよびフリルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OR6またはC−C分岐鎖または直鎖のアルキルで置換されていてもよく、
    R3およびR4は、独立して、水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、C(=O)R6、−CH(CHOCOR8)−アリールまたはCH(R8)−(CH−アリールであり、ここに、アリールはフェニル、ピリジル、チエニルまたはフリルであり、ここに、フェニルは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR7またはフェニルから選択された1以上の置換基によって置換されていてもよく、
    R3およびR4は同一または異なってもよく;R3、R4は一緒になって、所望により、さらなるヘテロ原子、例えば、O、NまたはSを取り込んでいてもよい4−7員環を形成してもよく、ここに、該環は所望によりいずれかの位置において(CH−アリールで置換されてもよく、ここに、アリールはF、Cl、Br、CF、OCF、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CN、SOR8またはフェニルから選択された1以上の置換基によって置換されていてもよく、
    R5は水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、または所望によりF、Cl、Br、CF、OCF、OR6、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CNまたはSOR9から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよいフェニルであり、
    R6およびR7は独立して、水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキルまたは(CH−フェニルであり、
    R8は水素またはC−Cアルキルであり、
    R9はC−C分岐鎖または直鎖のアルキルまたはフェニルであり、
    R10は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−アリールであり、ここに、アリールは、所望により、F、Cl、Br、CF、OCF、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、COR、CNまたはSOR8から選択される1以上の置換基によって置換されていてもよいフェニルであり、およびm、nおよびpは整数であり、ここに、m=0〜3;n=0〜2;p=0〜3である]
    の化合物またはその塩。
  2. XがOまたはSであり;
    AおよびBがOR2またはY−NR3R4であり、
    ここに、AがOR2である場合、BはY−NR3R4であり、あるいはその逆も成立し、あるいはAまたはBの一方がOR2である場合、他方はCOR6となることができ;
    YがCHまたはC=Oであり;
    QがCH(R1)であり;
    RがOHであり;
    R1が水素、C−CアルキルまたはC−Cアルキルフェニルであり;
    R2は水素、C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−フェニルであり、ここに、フェニルは、所望によりFおよびCFから選択される1以上の置換基によって置換されていてもよく;
    R3およびR4は、独立して、水素、C−C分岐鎖または直鎖のアルキル、(CH−フェニル、C(=O)C−C10分岐鎖または直鎖のアルキル、−CH(CR8)−フェニル−CH(CHOCOR8)−フェニルであり、あるいはR3およびR4が一緒になって、所望により、(CH−フェニルで置換されていてもよいモルホリノ、ピペリジニルもしくはピペラジニル基であり;および
    R5が水素であり;ここにpは整数=0〜3である請求項1記載の化合物。
  3. 5−[[[3−(N−メチル−N−フェニルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N−ベンジル−N−ブチルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−((R)−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−((S)−N−メチル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(ジペンチルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−((S)−N−ベンジル−N−アルファ−メチルベンジルアミノ)カルボニル−4−メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−[(2,4−ジフルオロフェニル)メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(トリフルオロフェニル)メトキシ]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[3−[(ジベンジルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[3−[(ジペンチルアミノ)メチル]−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    (R)−5−[[[3−(N−α−(アセトキシメチル)ベンジル−N−ベンジルアミノ)カルボニル−4−(フェニルメトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    5−[[[3−(N,N−ジペンチルアミノ)カルボニル−4−(2−フェニルエトキシ)フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;または
    5−[[4−(2−フェニルエトキシ)−3−[(N−フェニル−N−2−n−プロピル−n−ペンチルカルボニル)アミノメチル]フェニル]メチレン]−4−オキソ−2−チオキソ−3−チアゾリジン酢酸;
    である請求項1または2記載の化合物。
  4. 請求項1ないし3いずれか1記載の少なくとも1つの化合物および、所望により、1以上の医薬上許容される担体、賦形剤および/または希釈剤を含む医薬組成物。
  5. 通常は、好ましくは溶媒の環流温度で熱を適用し(スキーム1):
    Figure 2004509121
    (式中、XはOまたはSである)
    トリエンのごとき適当な溶媒中、例えば、酢酸または酢酸アンモニウム中の酢酸ナトリウムを用い、一般的な酸−塩基触媒条件下にて、ローダミン−3−酢酸またはそのアナログもしくは誘導体と適当に置換されたベンズアルデヒド誘導体とを縮合させることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1記載の化合物の製法。
  6. 医薬における請求項1ないし3いずれか1記載の化合物の使用。
  7. 抗真菌剤である請求項6記載の使用。
  8. 抗真菌感染の予防または治療で用いる医薬の製造における請求項1ないし3いずれか1記載の化合物の使用。
  9. 真菌感染がCandida、Trichophyton、Microsporum、Cryptococcus neoformans、Aspergillus flavus、Aspergillus fumigatus、Coccidioides、Paracoccidioides、Histoplasma、BlastomycesまたはEpidermophyton感染である請求項8記載の使用。
  10. 請求項1ないし3いずれか1記載の化合物または請求項4記載の医薬組成物を個体に投与することを特徴とする真菌感染に罹った個体の予防または治療方法。
  11. 真菌感染がCandida、Trichophyton、Microsporum、Cryptococcus neoformans、Aspergillus flavus、Aspergillus fumigatus、Coccidioides、Paracoccidioides、Histoplasma,BlastomycesまたはEpidermophyton感染である請求項10記載の方法。
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