JP2004322019A - 液滴吐出装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動波形の伝送路において生じる波形ひずみをよりフレキシブルかつ高精度に補正する。
【解決手段】制御装置8から液滴吐出ヘッド7に駆動信号COMを供給することにより液滴吐出ヘッド7を駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッド7に実際に印加される駆動信号COMを検出する駆動信号検出部Kと、該駆動信号検出部Kの検出結果に基づいて駆動信号COMの伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号COMを生成する駆動信号生成部8eとを具備する。
【選択図】 図5
【解決手段】制御装置8から液滴吐出ヘッド7に駆動信号COMを供給することにより液滴吐出ヘッド7を駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッド7に実際に印加される駆動信号COMを検出する駆動信号検出部Kと、該駆動信号検出部Kの検出結果に基づいて駆動信号COMの伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号COMを生成する駆動信号生成部8eとを具備する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液滴吐出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−211700号公報には、接続ケーブルを介して本体からヘッドに印加される駆動波形のひずみを低減するアクチュエータ駆動回路が開示されている。このアクチュエータ駆動回路は、本体とヘッドとを接続する接続ケーブルのインダクタンスに起因する駆動波形の波形ひずみをハードウエア的な回路構成の工夫によって補正するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−211700号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術は、ハードウエア的に駆動波形の波形ひずみを補正するものなので、接続ケーブルの仕様変更に対して波形ひずみを柔軟に補正することはできず、また複数ある駆動波形の全てについて十分に補正し得るものではない。したがって、接続ケーブルによって生じる駆動波形の波形ひずみをよりフレキシブルかつ高精度に補正する技術が待望されている。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、例えば接続ケーブル等、駆動波形の伝送路において生じる波形ひずみをよりフレキシブルかつ高精度に補正することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、液滴吐出装置に係わる第1の手段として、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに実際に印加される駆動信号を検出する駆動信号検出部と、該駆動信号検出部の検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成する駆動信号生成部とを具備する構成を採用する。
【0007】
液滴吐出装置に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、駆動信号検出部は、駆動信号を駆動信号生成部に同期してサンプリングするサンプルホールド回路と、該サンプルホールド回路から出力されるサンプリング信号を検出データに変換するA/Dコンバータとから成るという構成を採用する。
【0008】
液滴吐出装置に係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、駆動信号生成部は、駆動信号検出部から検出結果として入力される検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取って歪データとして出力する第1加算器と、歪データと波形データとの差分を取って補正波形データとして出力する第2加算器と、補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成するD/Aコンバータとから成るという構成を採用する。
【0009】
液滴吐出装置に係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は印刷用のインクであるという構成を採用する。
【0010】
液滴吐出装置に係わる第5の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は配線パターンを形成する導電性材料であるという構成を採用する。
【0011】
液滴吐出装置に係わる第6の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はマイクロレンズを形成するための透明樹脂であるという構成を採用する。
【0012】
液滴吐出装置に係わる第7の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であるという構成を採用する。
【0013】
液滴吐出装置に係わる第8の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は電気光学物質であるという構成を採用する。
【0014】
液滴吐出装置に係わる第9の手段として、上記第8の手段において、電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であるという構成を採用する。
【0015】
一方、本発明では、液滴吐出方法に係わる第1の手段として、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を検出し、該検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成するという構成を採用する。
【0016】
また、液滴吐出方法に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を駆動信号の生成動作に同期してサンプリングすることによりサンプリング信号を生成し、該サンプリング信号をデジタル変換することにより検出結果としての検出データを生成するという構成を採用する。
【0017】
液滴吐出方法に係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、検出結果として生成された検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取ることにより歪データを生成し、該歪データと前記波形データとの差分を取ることにより補正波形データを生成し、当該補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成するという構成を採用する。
【0018】
液滴吐出方法に係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は印刷用のインクであるという構成を採用する。
【0019】
液滴吐出方法に係わる第5の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は配線パターンを形成する導電性材料であるという構成を採用する。
【0020】
液滴吐出方法に係わる第6の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はマイクロレンズを形成するための透明樹脂であるという構成を採用する。
【0021】
液滴吐出方法に係わる第7の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であるという構成を採用する。
【0022】
液滴吐出方法に係わる第8の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は電気光学物質であるという構成を採用する。
【0023】
液滴吐出方法に係わる第9の手段として、上記第8の手段において、電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であるという構成を採用する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わる液滴吐出装置及び方法の一実施形態について説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係わる液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。この図1に示すように、本液滴吐出装置Aは、本体Bと制御コンピュータCとから構成されている。本体Bは、基台1、X方向駆動軸2、Y方向駆動軸3、X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5、ステージ6、吐出ヘッド7、及び制御装置8等から構成されている。また、制御コンピュータCは、キーボード10(操作手段)、コンピュータ本体11及び表示部12等から構成されている。
【0026】
基台1は所定面積を有する方形状の平板であり、その表面(上面)上には、互いに直交配置されたX方向駆動軸2及びY方向駆動軸3が設けられている。X方向駆動軸2は、ボールねじ等から構成されており、X軸駆動モータ4によって回転駆動される。このX軸駆動モータ4は、例えばステッピングモータであり、制御装置8から入力される駆動信号に基づいてX方向駆動軸2を回転させことにより、基台1上において吐出ヘッド7をX方向(主走査方向)に移動させる。
【0027】
Y方向駆動軸3は、上記X方向駆動軸2と同様にボールねじから構成されており、Y軸駆動モータ5によって回転駆動される。このY軸駆動モータ5は、例えばステッピングモータであり、制御装置8から入力される駆動信号に基づいてY方向駆動軸3を回転させることにより、基台1上においてステージ6をY方向(副走査方向)に移動させる。ステージ6は、方形状の平板であり、その上面には対象物Wが固定状態で載置されている。この対象物Wは、吐出ヘッド7から吐出された液滴を付着させる対象であり、各種の用紙や基板等である。
【0028】
吐出ヘッド7は、内部に貯留する吐出用液体を圧電素子の機械的変形を利用して液滴として吐出するものであり、その詳細構成については後述する。制御装置8は、制御コンピュータCによる指示の下に、上記X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5及び吐出ヘッド7を制御・駆動するものである。
【0029】
ここで、上記吐出用液体(つまり液滴)は、本液滴吐出装置Aの用途に応じて種々のものが適用される。この吐出用液体は、例えば本液滴吐出装置Aを印刷装置をして用いる場合には各種の印刷用インクとなり、パターン配線装置として用いる場合には配線パターンを形成する導電性材料となり、マイクロレンズ形成装置として用いる場合にはマイクロレンズを形成するための透明樹脂となり、カラーフィルタ製造装置として用いる場合にはカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂となり、有機EL基板製造装置として用いる場合には発光画素を形成する電気光学物質(エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物)となる。
【0030】
一方、制御コンピュータCにおいて、キーボード10は、対象物Wへの液滴吐出に関する各種設定情報等をコンピュータ本体11に入力するためのものである。コンピュータ本体11は、液滴によって対象物W上に描画する画像(記録画像)の画像情報や上記各種設定情報を画像データaや設定データbとして記憶すると共に、これら画像データaや設定データbを制御装置8に提供するものである。
【0031】
また、このコンピュータ本体11は、本実施形態の特徴的な構成要素である駆動波形補正テーブルを生成して制御装置8に提供するが、この駆動波形補正テーブルについては説明の都合上後述する。表示部12は、コンピュータ本体11に記憶された上記各種設定情報や画像等を画面表示するためのものである。
【0032】
このように構成された本液滴吐出装置Aでは、制御コンピュータCによる指示の下に制御装置8が作動することにより、X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5が駆動されて吐出ヘッド7が対象物W上をX方向及びY方向に2次元的に移動し、また当該対象物W上の各位置において吐出ヘッド7が駆動されることによりに対象物W上に各種の画像を描画する。
【0033】
次に、図2は、上記吐出ヘッド7及び制御装置8の詳細機能構成を示すブロック図である。この図2に示すように、制御装置8は、I/F8a、RAM8b、ROM8c、演算制御部8d、駆動信号生成部8e、発振回路8f及びI/F8gから構成され、一方、吐出ヘッド7は、シフトレジスタ7a、スイッチ回路7b1〜7b180、圧電素子7c1〜7c180、サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7e等から構成されている。なお、これら各構成要素のうち、サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7eは、駆動信号検出部Kを構成している。
【0034】
制御装置8におけるI/F8aは、制御コンピュータCから提供される上記画像データaや各種設定データbを受信するものである。RAM8bは、上記画像データaや設定データb、及び演算制御部8dのワークデータを一時的に記憶するものである。ROM8cは、演算制御部8dが処理する制御プログラム、基準駆動信号(本来の駆動信号)の波形を示す波形データc及び制御プログラムの実行に必要な各種制御データ、等々を記憶するものである。
【0035】
演算制御部8dは、上記画像データaや設定データbに基づいて制御プログラムを実行することにより、液滴の吐出パターンを示す吐出パターンデータd(画像データaに対応するドットパターンデータ)、上記X軸モータ4及びY軸モータ5を駆動するためのモータ駆動信号を生成してI/F8gに出力すると共に、ROM8cから取得した波形データcを駆動信号生成部8eに出力する。駆動信号生成部8eは、上記波形データc及びI/F8gから入力される検出データfに基づいて駆動信号COMを生成する。なお、この駆動信号生成部8eの詳細構成については、説明の都合上後述する。
【0036】
発振回路8fは、所定周期の基準クロックgを生成してI/F8gに出力するものである。I/F8gは、この基準クロックgに同期させて吐出パターンデータdや駆動信号COM並びに上記モータ駆動信号を同期出力すると共に基準クロックgを上記サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7eに出力する。また、このI/F8gは、フレキシブルケーブルFを介してA/Dコンバータ7eから入力される検出データfを駆動信号生成部8eに供給する。
【0037】
続いて吐出ヘッド7について説明する。上記吐出パターンデータdは、吐出ヘッド7に備えられた圧電素子7c1〜7c180の個数(=液滴が吐出する吐出孔の個数)、つまり180個に相当する180ビットのビット列からなるシリアルデータであり、シフトレジスタ7aは、上記I/F8gから入力されたこのような吐出パターンデータd(シリアルデータ)をパラレルデータに変換し、当該パラレルデータの各ビットを開閉信号e1〜e180として各スイッチ回路7b1〜7b180に並行出力する。
【0038】
スイッチ回路7b1〜7b180は、180個の各圧電素子7c1〜7c180に各々対応して設けられており、一端が各圧電素子7c1〜7c180の一端に接続され、他端が上記I/F8gの駆動信号COMの出力端に共通接続されている。各スイッチ回路7b1〜7b180は、上記開閉信号e1〜e180の値(0あるいは1)に応じて開/閉する。
【0039】
圧電素子7c1〜7c180は、一端が上記各スイッチ回路7b1〜7b180に各々接続されると共に他端がそれぞれGNDに接地されている。これら圧電素子7c1〜7c180は、液滴が吐出する吐出孔に対応して設けられており、駆動信号COMの印加を受けて機械的に変形することにより吐出孔から液滴を吐出させる。
【0040】
本液滴吐出装置Aでは、上記吐出パターンデータd及び駆動信号COMは、図示するように制御装置8と吐出ヘッド7との間に介装されたフレキシブルケーブルF(接続ケーブル)を介してI/F8gからシフトレジスタ7aあるいは各スイッチ回路7b1〜7b180に供給されるようになっている。このフレキシブルケーブルFは、周知のようにフィルム状の樹脂の間に複数の配線パターンが並行して形成されたものである。
【0041】
サンプルホールド回路7dとA/Dコンバータ7eとは、基準クロックgに同期して動作するものである。サンプルホールド回路7dは、フレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7側に伝送された駆動信号COMを上記基準クロックgに同期してサンプリングしサンプリング信号としてA/Dコンバータ7eに出力する。A/Dコンバータ7eは、このサンプリング信号を基準クロックgに同期して検出データfにデジタル変換してフレキシブルケーブルFに出力する。なお、これらサンプルホールド回路7dとA/Dコンバータ7eとは、駆動信号検出部Kを構成している。
【0042】
ここで、図3(a)は、上記駆動信号COMの波形の一例を示すものである。この図に示す実線Hoは、ROM8cに予め記憶された波形データcによって規定される基準駆動信号の波形を示し、破線Hsは、吐出ヘッド7に実際に印加される歪んだ駆動信号(歪駆動信号)の波形を示している。上記基準駆動信号を駆動信号COMとして駆動信号生成部8eから出力した場合、当該駆動信号COM(基準駆動信号)は、吐出ヘッド7迄の伝送途中で波形ひずみが生じて歪駆動信号となる。
【0043】
この波形ひずみの主因は、上述したフレキシブルケーブルFが有するインダクタンス成分や抵抗成分にある。したがって、上記波形ひずみは、フレキシブルケーブルFのインダクタンス成分や抵抗成分あるいは長さによって分類されているフレキシブルケーブルFの種類(つまり品番)によって異なる。
【0044】
一方、図4は、フレキシブルケーブルFと圧電素子とからなる回路の等価回路である。フレキシブルケーブルFは分布定数伝送路であり、銅線からなる各配線パターンは、インダクタンスLと抵抗Rの直列接続回路と等価であり、また各配線パターン間には圧電素子の静電容量としてのコンデンサCが存在する。このような等価回路について、入力端電圧をVi(t)、出力端電圧をVc(t)、通電電流をi(t)、またコンデンサCに充電される電荷をQと置くと、入力端電圧Vi(t)及び出力端電圧Vc(t)は下式(1),(2)のように表される。
【0045】
【数1】
【0046】
【数2】
【0047】
したがって、フレキシブルケーブルFに伝送されることによる電圧変化分ΔV(t)(すなわち波形ひずみ)は、上記入力端電圧Vi(t)と出力端電圧Vc(t)との差として下式(3)にように表される。
【0048】
【数3】
【0049】
この式(3)は、電圧変化分ΔV(t)がフレキシブルケーブルFのインダクタンスL、抵抗R及び通電電流をi(t)に依存することを示している。ここで、上記インダクタンスL及び抵抗Rは、フレキシブルケーブルFの種類(品番)が決まることにより固定値として与えられるが、通電電流をi(t)は、吐出ヘッド7の動作状態に応じて変動するものである。
【0050】
すなわち、本実施形態では、上述したようにI/F8gからフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に供給された駆動信号COMは、スイッチ回路7b1〜7b180を介して各圧電素子7c1〜7c180に分配供給されるように構成されているので、通電電流をi(t)は、駆動信号COMを供給する圧電素子7c1〜7c180の個数、つまり同時に液滴を吐出する吐出孔の個数(以下、吐出Dutyという。)に応じて変動する。
【0051】
さらに、駆動信号COMは、対象物Wに付着させる液滴の大きさに応じて複数種類の波形がある。上記演算制御部8dは、画像データaに応じた波形データcをROM8cから読み出して駆動信号生成部8eに供給する。このような波形の種類に応じて駆動信号生成部8eの電圧レベルは当然に異なるものとなるので、上記通電電流をi(t)は、駆動信号COMの波形の種類によっても変動することになる。
【0052】
すなわち、フレキシブルケーブルFを伝送されることに起因する駆動信号COMの波形ひずみは、フレキシブルケーブルFの種類(品番)、吐出Duty及び駆動信号COMの波形の種類からなる3要因に応じて異なるものとなる。
【0053】
続いて、図5は、上記駆動信号生成部8eの詳細構成を示すブロック図である。この図に示すように、本実施形態における駆動信号生成部8eは、第1加算器8h、第2加算器8i、D/Aコンバータ8j及びアンプ8k等から構成されており、上記駆動信号COMの波形ひずみを補正する機能を併せ持つものである。なお、これら各構成要素のうち、第1加算器8h、第2加算器8i及びD/Aコンバータ8jは、I/F8gを介して発振回路8fから入力される基準クロックに同期して動作するものである。
【0054】
第1加算器8hは、演算制御部8dから入力される波形データcとI/F8g及びフレキシブルケーブルFを介してA/Dコンバータ7eから入力される検出データfとの差分を取ることにより歪データhを生成し、当該歪データhを第2加算器8iに出力する。第2加算器8iは、この歪データhと波形データcとの差分を取ることにより補正波形データjを生成し、当該補正波形データjをD/Aコンバータ8jに出力する。D/Aコンバータ8jは、この補正波形データj(デジタル信号)をアナログ信号に変換してアンプ8kに出力する。アンプ8kは、上記アナログ信号を所定の増幅度で増幅し駆動信号COMとしてI/F8gに出力する。
【0055】
次に、このように構成された本液滴吐出装置Aの動作について詳しく説明する。
【0056】
最初に、演算制御部8dは、上記画像データaや設定データbに基づいて制御プログラムを実行することにより、液滴の吐出パターンを示す吐出パターンデータdを生成し、上記X軸モータ4及びY軸モータ5を駆動するためのモータ駆動信号を生成し、さらに画像データaに基づいてROM8cから波形データcを取得して駆動信号生成部8eに出力する。上記吐出パターンデータdは、画像を構成する各ドットつまり液滴によって対象物W上に形成される各ドットに対応するドットパターンデータであり、液滴の吐出の有無を規定するものである。
【0057】
このような吐出パターンデータdに対して、波形データcは、上記各ドットを形成するための液滴のサイズを規定するものである。駆動信号生成部8eは、このような波形データcに基づいてアクチュエータとしての圧電素子7c1〜7c180を駆動するための駆動信号COM、つまり波形によって圧電素子7c1〜7c180の変形状態を規定することにより液滴のサイズを規定するアナログ信号を生成する。
【0058】
そして、このような吐出パターンデータdと駆動信号COM、及びモータ駆動信号がI/F8gから吐出ヘッド7、X軸モータ4及びY軸モータ5に同期して出力されることにより、対象物W上の2次元的な各位置には吐出ヘッド7から液滴が吐出され、この結果、対象物W上には画像データaに対応した画像が描画(記録)される。
【0059】
ここで、ROM8cに予め記憶された波形データcは、図3(a)に示すように、実線Hoで示した駆動信号COMの波形の各サンプリング時刻t0〜tnのサンプリング電圧p0〜pnからなる電圧サンプリングデータである。そして、このような駆動信号COMをフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に伝送した場合、その波形は、破線Hsで示すような歪んだ波形となる。
【0060】
これに対して、本液滴吐出装置Aでは、図6のフローチャートに示すように上記波形歪みを補正した駆動信号COMを生成する。
すなわち、吐出ヘッド7は、上記検出データfは、サンプルホールド回路7dを用いて駆動信号COMを基準クロックgに同期してサンプリングし(ステップS1)、このサンプリング信号をA/Dコンバータ7eによって同じく上記基準クロックgに同期してデジタル化することによって検出データfを生成する(ステップS2)。
【0061】
駆動信号生成部8eは、、基準クロックgに同期して動作する第1加算器8hによって波形データcと検出データfとを加算することによって両データの差分データとしての歪データhを生成する(ステップS3)。このような歪データhは、上述した電圧変化分ΔV(t)に相当するものである。
【0062】
駆動信号生成部8eは、このような歪データhを第2加算器8iによって波形データcと加算することによって両データの差分データとしての補正波形データjを生成する(ステップS4)。そして、駆動信号生成部8eは、この補正波形データjを第2加算器8iからD/Aコンバータ8jに供給することによってアナログ信号に変換する(ステップS5)。このように生成されたアナログ信号は、図3(b)において太線Hcで示すように、フレキシブルケーブルFに起因する歪を予め補正した波形の駆動信号COMである。
【0063】
すなわち、本液滴吐出装置Aでは、駆動信号生成部8eと駆動信号検出部Kとが基準クロックgに同期して動作することによって、波形データcを検出データfで補正した補正波形データjを生成し、この補正波形データjをD/Aコンバータ8jでアナログ変換し、さらにアンプ8kで増幅して得られた駆動信号COMをI/F8g及びフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に供給する。
【0064】
したがって、波形データcにおけるサンプリング時刻t0〜tnとサンプルホールド回路7dにおけるサンプリング時刻との間には一定の同期関係が成立かつ維持されている。そして、各サンプリング時刻t0〜tnに対応する波形データcは、自らの各サンプリング時刻t0〜tnよりも前の時刻(過去)においてサンプルホールド回路7dでサンプリングされたサンプリング信号に対応する検出データfによって最終的に補正波形データjに変換される。このような補正波形データjに基づいて生成された駆動信号COMは、図3(b)において太線Hcで示すようなフレキシブルケーブルFに起因する波形ひずみを予め補正した波形に対応したものとなる。
【0065】
このような本実施形態によれば、駆動信号生成部8eにおける波形データcの処理に同期して検出データfを生成し、当該検出データfを用いて波形データcを同期補正することによって生成された補正波形データjに基づいて駆動信号COMを生成するので、フレキシブルケーブルFに起因する波形ひずみをフレキシブルかつ高精度に補正することができる。
【0066】
なお、上記実施形態では、圧電素子7c1〜7c180を用いて液滴を吐出する吐出ヘッド7を備えた液滴吐出装置について説明したが、吐出ヘッド7の構成はこれに限定されない。他の方式の吐出ヘッド7を用いても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに実際に印加される駆動信号を検出する駆動信号検出部と、該駆動信号検出部の検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成する駆動信号生成部とを具備するので、駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを従来技術よりもフレキシブルかつ高精度に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態における吐出ヘッド7及び制御装置8の要部機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における駆動信号の波形補正概念を示す波形図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるフレキシブルケーブルFの等価回路である。
【図5】本発明の一実施形態における駆動信号生成部8eの詳細構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態における駆動信号の生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A……液滴吐出装置
B……本体
C……制御コンピュータ
1……基台
2……X方向駆動軸
3……Y方向駆動軸
4……X軸駆動モータ
5……Y軸駆動モータ
6……ステージ
7……液滴吐出ヘッド
7a……シフトレジスタ
7b1〜7b180……スイッチ回路
7c1〜7c180……圧電素子
7d…サンプルホールド回路
7e……A/Dコンバータ
8……制御装置
8a……I/F
8b……RAM
8c……ROM
8d……演算制御部
8e……駆動信号生成部
8f……発振回路
8g……I/F
8h……第1加算器
8i……第2加算器
8j……D/Aコンバータ
8k……アンプ
10……キーボード
11……コンピュータ本体
12……表示部
K……駆動信号検出部
F……フレキシブルケーブル
【発明の属する技術分野】
この発明は、液滴吐出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−211700号公報には、接続ケーブルを介して本体からヘッドに印加される駆動波形のひずみを低減するアクチュエータ駆動回路が開示されている。このアクチュエータ駆動回路は、本体とヘッドとを接続する接続ケーブルのインダクタンスに起因する駆動波形の波形ひずみをハードウエア的な回路構成の工夫によって補正するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−211700号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術は、ハードウエア的に駆動波形の波形ひずみを補正するものなので、接続ケーブルの仕様変更に対して波形ひずみを柔軟に補正することはできず、また複数ある駆動波形の全てについて十分に補正し得るものではない。したがって、接続ケーブルによって生じる駆動波形の波形ひずみをよりフレキシブルかつ高精度に補正する技術が待望されている。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、例えば接続ケーブル等、駆動波形の伝送路において生じる波形ひずみをよりフレキシブルかつ高精度に補正することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、液滴吐出装置に係わる第1の手段として、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに実際に印加される駆動信号を検出する駆動信号検出部と、該駆動信号検出部の検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成する駆動信号生成部とを具備する構成を採用する。
【0007】
液滴吐出装置に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、駆動信号検出部は、駆動信号を駆動信号生成部に同期してサンプリングするサンプルホールド回路と、該サンプルホールド回路から出力されるサンプリング信号を検出データに変換するA/Dコンバータとから成るという構成を採用する。
【0008】
液滴吐出装置に係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、駆動信号生成部は、駆動信号検出部から検出結果として入力される検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取って歪データとして出力する第1加算器と、歪データと波形データとの差分を取って補正波形データとして出力する第2加算器と、補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成するD/Aコンバータとから成るという構成を採用する。
【0009】
液滴吐出装置に係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は印刷用のインクであるという構成を採用する。
【0010】
液滴吐出装置に係わる第5の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は配線パターンを形成する導電性材料であるという構成を採用する。
【0011】
液滴吐出装置に係わる第6の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はマイクロレンズを形成するための透明樹脂であるという構成を採用する。
【0012】
液滴吐出装置に係わる第7の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であるという構成を採用する。
【0013】
液滴吐出装置に係わる第8の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は電気光学物質であるという構成を採用する。
【0014】
液滴吐出装置に係わる第9の手段として、上記第8の手段において、電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であるという構成を採用する。
【0015】
一方、本発明では、液滴吐出方法に係わる第1の手段として、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を検出し、該検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成するという構成を採用する。
【0016】
また、液滴吐出方法に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を駆動信号の生成動作に同期してサンプリングすることによりサンプリング信号を生成し、該サンプリング信号をデジタル変換することにより検出結果としての検出データを生成するという構成を採用する。
【0017】
液滴吐出方法に係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、検出結果として生成された検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取ることにより歪データを生成し、該歪データと前記波形データとの差分を取ることにより補正波形データを生成し、当該補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成するという構成を採用する。
【0018】
液滴吐出方法に係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は印刷用のインクであるという構成を採用する。
【0019】
液滴吐出方法に係わる第5の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は配線パターンを形成する導電性材料であるという構成を採用する。
【0020】
液滴吐出方法に係わる第6の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はマイクロレンズを形成するための透明樹脂であるという構成を採用する。
【0021】
液滴吐出方法に係わる第7の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴はカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であるという構成を採用する。
【0022】
液滴吐出方法に係わる第8の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、液滴は電気光学物質であるという構成を採用する。
【0023】
液滴吐出方法に係わる第9の手段として、上記第8の手段において、電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であるという構成を採用する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わる液滴吐出装置及び方法の一実施形態について説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係わる液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。この図1に示すように、本液滴吐出装置Aは、本体Bと制御コンピュータCとから構成されている。本体Bは、基台1、X方向駆動軸2、Y方向駆動軸3、X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5、ステージ6、吐出ヘッド7、及び制御装置8等から構成されている。また、制御コンピュータCは、キーボード10(操作手段)、コンピュータ本体11及び表示部12等から構成されている。
【0026】
基台1は所定面積を有する方形状の平板であり、その表面(上面)上には、互いに直交配置されたX方向駆動軸2及びY方向駆動軸3が設けられている。X方向駆動軸2は、ボールねじ等から構成されており、X軸駆動モータ4によって回転駆動される。このX軸駆動モータ4は、例えばステッピングモータであり、制御装置8から入力される駆動信号に基づいてX方向駆動軸2を回転させことにより、基台1上において吐出ヘッド7をX方向(主走査方向)に移動させる。
【0027】
Y方向駆動軸3は、上記X方向駆動軸2と同様にボールねじから構成されており、Y軸駆動モータ5によって回転駆動される。このY軸駆動モータ5は、例えばステッピングモータであり、制御装置8から入力される駆動信号に基づいてY方向駆動軸3を回転させることにより、基台1上においてステージ6をY方向(副走査方向)に移動させる。ステージ6は、方形状の平板であり、その上面には対象物Wが固定状態で載置されている。この対象物Wは、吐出ヘッド7から吐出された液滴を付着させる対象であり、各種の用紙や基板等である。
【0028】
吐出ヘッド7は、内部に貯留する吐出用液体を圧電素子の機械的変形を利用して液滴として吐出するものであり、その詳細構成については後述する。制御装置8は、制御コンピュータCによる指示の下に、上記X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5及び吐出ヘッド7を制御・駆動するものである。
【0029】
ここで、上記吐出用液体(つまり液滴)は、本液滴吐出装置Aの用途に応じて種々のものが適用される。この吐出用液体は、例えば本液滴吐出装置Aを印刷装置をして用いる場合には各種の印刷用インクとなり、パターン配線装置として用いる場合には配線パターンを形成する導電性材料となり、マイクロレンズ形成装置として用いる場合にはマイクロレンズを形成するための透明樹脂となり、カラーフィルタ製造装置として用いる場合にはカラーフィルタの着色層を形成するための樹脂となり、有機EL基板製造装置として用いる場合には発光画素を形成する電気光学物質(エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物)となる。
【0030】
一方、制御コンピュータCにおいて、キーボード10は、対象物Wへの液滴吐出に関する各種設定情報等をコンピュータ本体11に入力するためのものである。コンピュータ本体11は、液滴によって対象物W上に描画する画像(記録画像)の画像情報や上記各種設定情報を画像データaや設定データbとして記憶すると共に、これら画像データaや設定データbを制御装置8に提供するものである。
【0031】
また、このコンピュータ本体11は、本実施形態の特徴的な構成要素である駆動波形補正テーブルを生成して制御装置8に提供するが、この駆動波形補正テーブルについては説明の都合上後述する。表示部12は、コンピュータ本体11に記憶された上記各種設定情報や画像等を画面表示するためのものである。
【0032】
このように構成された本液滴吐出装置Aでは、制御コンピュータCによる指示の下に制御装置8が作動することにより、X軸駆動モータ4、Y軸駆動モータ5が駆動されて吐出ヘッド7が対象物W上をX方向及びY方向に2次元的に移動し、また当該対象物W上の各位置において吐出ヘッド7が駆動されることによりに対象物W上に各種の画像を描画する。
【0033】
次に、図2は、上記吐出ヘッド7及び制御装置8の詳細機能構成を示すブロック図である。この図2に示すように、制御装置8は、I/F8a、RAM8b、ROM8c、演算制御部8d、駆動信号生成部8e、発振回路8f及びI/F8gから構成され、一方、吐出ヘッド7は、シフトレジスタ7a、スイッチ回路7b1〜7b180、圧電素子7c1〜7c180、サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7e等から構成されている。なお、これら各構成要素のうち、サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7eは、駆動信号検出部Kを構成している。
【0034】
制御装置8におけるI/F8aは、制御コンピュータCから提供される上記画像データaや各種設定データbを受信するものである。RAM8bは、上記画像データaや設定データb、及び演算制御部8dのワークデータを一時的に記憶するものである。ROM8cは、演算制御部8dが処理する制御プログラム、基準駆動信号(本来の駆動信号)の波形を示す波形データc及び制御プログラムの実行に必要な各種制御データ、等々を記憶するものである。
【0035】
演算制御部8dは、上記画像データaや設定データbに基づいて制御プログラムを実行することにより、液滴の吐出パターンを示す吐出パターンデータd(画像データaに対応するドットパターンデータ)、上記X軸モータ4及びY軸モータ5を駆動するためのモータ駆動信号を生成してI/F8gに出力すると共に、ROM8cから取得した波形データcを駆動信号生成部8eに出力する。駆動信号生成部8eは、上記波形データc及びI/F8gから入力される検出データfに基づいて駆動信号COMを生成する。なお、この駆動信号生成部8eの詳細構成については、説明の都合上後述する。
【0036】
発振回路8fは、所定周期の基準クロックgを生成してI/F8gに出力するものである。I/F8gは、この基準クロックgに同期させて吐出パターンデータdや駆動信号COM並びに上記モータ駆動信号を同期出力すると共に基準クロックgを上記サンプルホールド回路7d及びA/Dコンバータ7eに出力する。また、このI/F8gは、フレキシブルケーブルFを介してA/Dコンバータ7eから入力される検出データfを駆動信号生成部8eに供給する。
【0037】
続いて吐出ヘッド7について説明する。上記吐出パターンデータdは、吐出ヘッド7に備えられた圧電素子7c1〜7c180の個数(=液滴が吐出する吐出孔の個数)、つまり180個に相当する180ビットのビット列からなるシリアルデータであり、シフトレジスタ7aは、上記I/F8gから入力されたこのような吐出パターンデータd(シリアルデータ)をパラレルデータに変換し、当該パラレルデータの各ビットを開閉信号e1〜e180として各スイッチ回路7b1〜7b180に並行出力する。
【0038】
スイッチ回路7b1〜7b180は、180個の各圧電素子7c1〜7c180に各々対応して設けられており、一端が各圧電素子7c1〜7c180の一端に接続され、他端が上記I/F8gの駆動信号COMの出力端に共通接続されている。各スイッチ回路7b1〜7b180は、上記開閉信号e1〜e180の値(0あるいは1)に応じて開/閉する。
【0039】
圧電素子7c1〜7c180は、一端が上記各スイッチ回路7b1〜7b180に各々接続されると共に他端がそれぞれGNDに接地されている。これら圧電素子7c1〜7c180は、液滴が吐出する吐出孔に対応して設けられており、駆動信号COMの印加を受けて機械的に変形することにより吐出孔から液滴を吐出させる。
【0040】
本液滴吐出装置Aでは、上記吐出パターンデータd及び駆動信号COMは、図示するように制御装置8と吐出ヘッド7との間に介装されたフレキシブルケーブルF(接続ケーブル)を介してI/F8gからシフトレジスタ7aあるいは各スイッチ回路7b1〜7b180に供給されるようになっている。このフレキシブルケーブルFは、周知のようにフィルム状の樹脂の間に複数の配線パターンが並行して形成されたものである。
【0041】
サンプルホールド回路7dとA/Dコンバータ7eとは、基準クロックgに同期して動作するものである。サンプルホールド回路7dは、フレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7側に伝送された駆動信号COMを上記基準クロックgに同期してサンプリングしサンプリング信号としてA/Dコンバータ7eに出力する。A/Dコンバータ7eは、このサンプリング信号を基準クロックgに同期して検出データfにデジタル変換してフレキシブルケーブルFに出力する。なお、これらサンプルホールド回路7dとA/Dコンバータ7eとは、駆動信号検出部Kを構成している。
【0042】
ここで、図3(a)は、上記駆動信号COMの波形の一例を示すものである。この図に示す実線Hoは、ROM8cに予め記憶された波形データcによって規定される基準駆動信号の波形を示し、破線Hsは、吐出ヘッド7に実際に印加される歪んだ駆動信号(歪駆動信号)の波形を示している。上記基準駆動信号を駆動信号COMとして駆動信号生成部8eから出力した場合、当該駆動信号COM(基準駆動信号)は、吐出ヘッド7迄の伝送途中で波形ひずみが生じて歪駆動信号となる。
【0043】
この波形ひずみの主因は、上述したフレキシブルケーブルFが有するインダクタンス成分や抵抗成分にある。したがって、上記波形ひずみは、フレキシブルケーブルFのインダクタンス成分や抵抗成分あるいは長さによって分類されているフレキシブルケーブルFの種類(つまり品番)によって異なる。
【0044】
一方、図4は、フレキシブルケーブルFと圧電素子とからなる回路の等価回路である。フレキシブルケーブルFは分布定数伝送路であり、銅線からなる各配線パターンは、インダクタンスLと抵抗Rの直列接続回路と等価であり、また各配線パターン間には圧電素子の静電容量としてのコンデンサCが存在する。このような等価回路について、入力端電圧をVi(t)、出力端電圧をVc(t)、通電電流をi(t)、またコンデンサCに充電される電荷をQと置くと、入力端電圧Vi(t)及び出力端電圧Vc(t)は下式(1),(2)のように表される。
【0045】
【数1】
【0046】
【数2】
【0047】
したがって、フレキシブルケーブルFに伝送されることによる電圧変化分ΔV(t)(すなわち波形ひずみ)は、上記入力端電圧Vi(t)と出力端電圧Vc(t)との差として下式(3)にように表される。
【0048】
【数3】
【0049】
この式(3)は、電圧変化分ΔV(t)がフレキシブルケーブルFのインダクタンスL、抵抗R及び通電電流をi(t)に依存することを示している。ここで、上記インダクタンスL及び抵抗Rは、フレキシブルケーブルFの種類(品番)が決まることにより固定値として与えられるが、通電電流をi(t)は、吐出ヘッド7の動作状態に応じて変動するものである。
【0050】
すなわち、本実施形態では、上述したようにI/F8gからフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に供給された駆動信号COMは、スイッチ回路7b1〜7b180を介して各圧電素子7c1〜7c180に分配供給されるように構成されているので、通電電流をi(t)は、駆動信号COMを供給する圧電素子7c1〜7c180の個数、つまり同時に液滴を吐出する吐出孔の個数(以下、吐出Dutyという。)に応じて変動する。
【0051】
さらに、駆動信号COMは、対象物Wに付着させる液滴の大きさに応じて複数種類の波形がある。上記演算制御部8dは、画像データaに応じた波形データcをROM8cから読み出して駆動信号生成部8eに供給する。このような波形の種類に応じて駆動信号生成部8eの電圧レベルは当然に異なるものとなるので、上記通電電流をi(t)は、駆動信号COMの波形の種類によっても変動することになる。
【0052】
すなわち、フレキシブルケーブルFを伝送されることに起因する駆動信号COMの波形ひずみは、フレキシブルケーブルFの種類(品番)、吐出Duty及び駆動信号COMの波形の種類からなる3要因に応じて異なるものとなる。
【0053】
続いて、図5は、上記駆動信号生成部8eの詳細構成を示すブロック図である。この図に示すように、本実施形態における駆動信号生成部8eは、第1加算器8h、第2加算器8i、D/Aコンバータ8j及びアンプ8k等から構成されており、上記駆動信号COMの波形ひずみを補正する機能を併せ持つものである。なお、これら各構成要素のうち、第1加算器8h、第2加算器8i及びD/Aコンバータ8jは、I/F8gを介して発振回路8fから入力される基準クロックに同期して動作するものである。
【0054】
第1加算器8hは、演算制御部8dから入力される波形データcとI/F8g及びフレキシブルケーブルFを介してA/Dコンバータ7eから入力される検出データfとの差分を取ることにより歪データhを生成し、当該歪データhを第2加算器8iに出力する。第2加算器8iは、この歪データhと波形データcとの差分を取ることにより補正波形データjを生成し、当該補正波形データjをD/Aコンバータ8jに出力する。D/Aコンバータ8jは、この補正波形データj(デジタル信号)をアナログ信号に変換してアンプ8kに出力する。アンプ8kは、上記アナログ信号を所定の増幅度で増幅し駆動信号COMとしてI/F8gに出力する。
【0055】
次に、このように構成された本液滴吐出装置Aの動作について詳しく説明する。
【0056】
最初に、演算制御部8dは、上記画像データaや設定データbに基づいて制御プログラムを実行することにより、液滴の吐出パターンを示す吐出パターンデータdを生成し、上記X軸モータ4及びY軸モータ5を駆動するためのモータ駆動信号を生成し、さらに画像データaに基づいてROM8cから波形データcを取得して駆動信号生成部8eに出力する。上記吐出パターンデータdは、画像を構成する各ドットつまり液滴によって対象物W上に形成される各ドットに対応するドットパターンデータであり、液滴の吐出の有無を規定するものである。
【0057】
このような吐出パターンデータdに対して、波形データcは、上記各ドットを形成するための液滴のサイズを規定するものである。駆動信号生成部8eは、このような波形データcに基づいてアクチュエータとしての圧電素子7c1〜7c180を駆動するための駆動信号COM、つまり波形によって圧電素子7c1〜7c180の変形状態を規定することにより液滴のサイズを規定するアナログ信号を生成する。
【0058】
そして、このような吐出パターンデータdと駆動信号COM、及びモータ駆動信号がI/F8gから吐出ヘッド7、X軸モータ4及びY軸モータ5に同期して出力されることにより、対象物W上の2次元的な各位置には吐出ヘッド7から液滴が吐出され、この結果、対象物W上には画像データaに対応した画像が描画(記録)される。
【0059】
ここで、ROM8cに予め記憶された波形データcは、図3(a)に示すように、実線Hoで示した駆動信号COMの波形の各サンプリング時刻t0〜tnのサンプリング電圧p0〜pnからなる電圧サンプリングデータである。そして、このような駆動信号COMをフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に伝送した場合、その波形は、破線Hsで示すような歪んだ波形となる。
【0060】
これに対して、本液滴吐出装置Aでは、図6のフローチャートに示すように上記波形歪みを補正した駆動信号COMを生成する。
すなわち、吐出ヘッド7は、上記検出データfは、サンプルホールド回路7dを用いて駆動信号COMを基準クロックgに同期してサンプリングし(ステップS1)、このサンプリング信号をA/Dコンバータ7eによって同じく上記基準クロックgに同期してデジタル化することによって検出データfを生成する(ステップS2)。
【0061】
駆動信号生成部8eは、、基準クロックgに同期して動作する第1加算器8hによって波形データcと検出データfとを加算することによって両データの差分データとしての歪データhを生成する(ステップS3)。このような歪データhは、上述した電圧変化分ΔV(t)に相当するものである。
【0062】
駆動信号生成部8eは、このような歪データhを第2加算器8iによって波形データcと加算することによって両データの差分データとしての補正波形データjを生成する(ステップS4)。そして、駆動信号生成部8eは、この補正波形データjを第2加算器8iからD/Aコンバータ8jに供給することによってアナログ信号に変換する(ステップS5)。このように生成されたアナログ信号は、図3(b)において太線Hcで示すように、フレキシブルケーブルFに起因する歪を予め補正した波形の駆動信号COMである。
【0063】
すなわち、本液滴吐出装置Aでは、駆動信号生成部8eと駆動信号検出部Kとが基準クロックgに同期して動作することによって、波形データcを検出データfで補正した補正波形データjを生成し、この補正波形データjをD/Aコンバータ8jでアナログ変換し、さらにアンプ8kで増幅して得られた駆動信号COMをI/F8g及びフレキシブルケーブルFを介して吐出ヘッド7に供給する。
【0064】
したがって、波形データcにおけるサンプリング時刻t0〜tnとサンプルホールド回路7dにおけるサンプリング時刻との間には一定の同期関係が成立かつ維持されている。そして、各サンプリング時刻t0〜tnに対応する波形データcは、自らの各サンプリング時刻t0〜tnよりも前の時刻(過去)においてサンプルホールド回路7dでサンプリングされたサンプリング信号に対応する検出データfによって最終的に補正波形データjに変換される。このような補正波形データjに基づいて生成された駆動信号COMは、図3(b)において太線Hcで示すようなフレキシブルケーブルFに起因する波形ひずみを予め補正した波形に対応したものとなる。
【0065】
このような本実施形態によれば、駆動信号生成部8eにおける波形データcの処理に同期して検出データfを生成し、当該検出データfを用いて波形データcを同期補正することによって生成された補正波形データjに基づいて駆動信号COMを生成するので、フレキシブルケーブルFに起因する波形ひずみをフレキシブルかつ高精度に補正することができる。
【0066】
なお、上記実施形態では、圧電素子7c1〜7c180を用いて液滴を吐出する吐出ヘッド7を備えた液滴吐出装置について説明したが、吐出ヘッド7の構成はこれに限定されない。他の方式の吐出ヘッド7を用いても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、液滴吐出ヘッドに実際に印加される駆動信号を検出する駆動信号検出部と、該駆動信号検出部の検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成する駆動信号生成部とを具備するので、駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを従来技術よりもフレキシブルかつ高精度に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態における吐出ヘッド7及び制御装置8の要部機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における駆動信号の波形補正概念を示す波形図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるフレキシブルケーブルFの等価回路である。
【図5】本発明の一実施形態における駆動信号生成部8eの詳細構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態における駆動信号の生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A……液滴吐出装置
B……本体
C……制御コンピュータ
1……基台
2……X方向駆動軸
3……Y方向駆動軸
4……X軸駆動モータ
5……Y軸駆動モータ
6……ステージ
7……液滴吐出ヘッド
7a……シフトレジスタ
7b1〜7b180……スイッチ回路
7c1〜7c180……圧電素子
7d…サンプルホールド回路
7e……A/Dコンバータ
8……制御装置
8a……I/F
8b……RAM
8c……ROM
8d……演算制御部
8e……駆動信号生成部
8f……発振回路
8g……I/F
8h……第1加算器
8i……第2加算器
8j……D/Aコンバータ
8k……アンプ
10……キーボード
11……コンピュータ本体
12……表示部
K……駆動信号検出部
F……フレキシブルケーブル
Claims (18)
- 制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、
液滴吐出ヘッドに実際に印加される駆動信号を検出する駆動信号検出部と、
該駆動信号検出部の検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成する駆動信号生成部と
を具備することを特徴とする液滴吐出装置。 - 駆動信号検出部は、
駆動信号を駆動信号生成部に同期してサンプリングするサンプルホールド回路と、
該サンプルホールド回路から出力されるサンプリング信号を検出データに変換するA/Dコンバータとから成る、ことを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。 - 駆動信号生成部は、
駆動信号検出部から検出結果として入力される検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取って歪データとして出力する第1加算器と、
前記歪データと前記波形データとの差分を取って補正波形データとして出力する第2加算器と、
前記補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成するD/Aコンバータとから成る、ことを特徴とする請求項1または2記載の液滴吐出装置。 - 液滴は、印刷用のインクであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の液滴吐出装置。
- 液滴は、配線パターンを形成する導電性材料であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の液滴吐出装置。
- 液滴は、マイクロレンズを形成するための透明樹脂であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の液滴吐出装置。
- 液滴は、カラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の液滴吐出装置。
- 液滴は、電気光学物質であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の液滴吐出装置。
- 電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であることを特徴とする請求項8記載の液滴吐出装置。
- 制御装置から液滴吐出ヘッドに駆動信号を供給することにより液滴吐出ヘッドを駆動して液滴を吐出させる液滴吐出装置であって、
液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を検出し、該検出結果に基づいて駆動信号の伝送において生じる波形ひずみを補正した駆動信号を生成することを特徴とする液滴吐出方法。 - 液滴吐出ヘッドに印加される駆動信号を駆動信号の生成動作に同期してサンプリングすることによりサンプリング信号を生成し、該サンプリング信号をデジタル変換することにより検出結果としての検出データを生成する、ことを特徴とする請求項10記載の液滴吐出方法。
- 検出結果として生成された検出データと本来の駆動信号の波形を示す波形データとの差分を取ることにより歪データを生成し、該歪データと前記波形データとの差分を取ることにより補正波形データを生成し、当該補正波形データをアナログ変換して駆動信号を生成する、ことを特徴とする請求項10または11記載の液滴吐出方法。
- 液滴は印刷用のインクであることを特徴とする請求項10〜12いずれかに記載の液滴吐出方法。
- 液滴は、配線パターンを形成する導電性材料であることを特徴とする請求項10〜12いずれかに記載の液滴吐出方法。
- 液滴は、マイクロレンズを形成するための透明樹脂であることを特徴とする請求項10〜12いずれかに記載の液滴吐出方法。
- 液滴は、カラーフィルタの着色層を形成するための樹脂であることを特徴とする請求項10〜12いずれかに記載の液滴吐出方法。
- 液滴は、電気光学物質であることを特徴とする請求項10〜12いずれかに記載の液滴吐出方法。
- 電気光学物質は、エレクトロルミネセンスを呈する蛍光性有機化合物であることを特徴とする請求項17記載の液滴吐出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003123558A JP2004322019A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 液滴吐出装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003123558A JP2004322019A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 液滴吐出装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004322019A true JP2004322019A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501409
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003123558A Pending JP2004322019A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 液滴吐出装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004322019A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007149854A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Seiko Epson Corp | 回路基板、これを搭載した液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 |
| JP2012200870A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Seiko Epson Corp | 液体噴出装置及び液体噴出方法 |
| KR101198038B1 (ko) | 2005-01-28 | 2012-11-06 | 듀크 유니버서티 | 인쇄 회로 기판 위의 액적 조작을 위한 기구 및 방법 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123558A patent/JP2004322019A/ja active Pending
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